JP2008231891A - 蓄熱槽の改修方法 - Google Patents

蓄熱槽の改修方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008231891A
JP2008231891A JP2007077533A JP2007077533A JP2008231891A JP 2008231891 A JP2008231891 A JP 2008231891A JP 2007077533 A JP2007077533 A JP 2007077533A JP 2007077533 A JP2007077533 A JP 2007077533A JP 2008231891 A JP2008231891 A JP 2008231891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage tank
material layer
waterproof
heat insulating
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007077533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5077738B2 (ja
Inventor
Kunihiko Iwabuchi
邦彦 岩淵
Akihiko Yoshizawa
昭彦 吉澤
Yasuhide Okamoto
泰英 岡本
Hiroyuki Fujiwara
裕之 藤原
Yoshitomo Fujii
義智 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2007077533A priority Critical patent/JP5077738B2/ja
Publication of JP2008231891A publication Critical patent/JP2008231891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5077738B2 publication Critical patent/JP5077738B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】新規な蓄熱槽の改修方法を提供すること
【解決手段】この断熱防水層の一部が断熱防水機能を喪失した蓄熱槽を改修する方法は、断熱防水機能を喪失した不具合発生箇所を撤去し(S01)、前記不具合発生箇所を補修して表面を平坦化し(S02)、前記蓄熱槽の内面全体に対して、新たな断熱防水層を形成するため、外側防水材層として、蓄熱槽内面に対してウレア−ウレタン樹脂から成る躯体側防水材を吹付け(S04)、断熱材層として、前記外側防水材層に対してウレタン樹脂発泡材を吹付けて硬質ウレタンフォームを形成し(S05)、内側防水材層として、前記断熱材層に対してウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付ける(S06)、方法である。
【選択図】図2A

Description

本発明は、蓄熱槽の改修方法に関する。
最近、エネルギーの有効利用の観点から、ビルの空調設備に蓄熱システムを導入する例が増えている。例えば、図1Aは、ビル1の空きスペース(二重スラブ)2を水蓄熱槽4として利用した水蓄熱式空調システムの一例である。図1Bに示すように、最下階の床スラブ5と基礎スラブ6の間の空間2を利用して蓄熱槽4を形成する。
水蓄熱式空調システムでは、夜間の割安な電力を利用して、蓄熱槽4に熱エネルギとして蓄える。即ち、夜間の電力で熱源機3を運転して、夏の冷房時は冷水を、冬の暖房時には温水を蓄熱槽4に蓄える。昼間は、冷房時には蓄熱槽4に蓄えられた冷水を利用して冷房を行い、暖房時には温水を利用して暖房を行う。
蓄熱をしないシステムでは、昼間(空調時間帯)の空調負荷にあわせて熱源機3を運転する。これに対して、蓄熱システムを採用すると、夜間(空調時間帯以外の時間帯)に蓄熱運転により熱エネルギを蓄え、このエネルギを昼間の空調に利用する(放熱)。空調負荷の多い日は、熱源機3により、追いかけ運転を行う。蓄熱システムは、必要な設備容量を小さくすることができ、経済性に優れている。
コンクリート躯体5,6,7を利用する水槽は、止水性に乏しく、熱損失が大きい。このため、図1Bに示すように、蓄熱槽4は、熱エネルギのロスを減少すると共に、コンクリート躯体5,6,7外面の結露を防止するため、コンクリート躯体内面に断熱材層8と漏水を防ぐ防水材層9とを用いて形成される。
このような蓄熱槽の断熱・防水工法の代表的なものとして、(1)シート防水工法(DN工法),(2)エバーライト工法(塗布防水工法),(3)サーモストック工法(吹付け防水工法)、が知られている。
各工法によって施工された蓄熱槽の断熱防水層は、蓄えられた蓄熱槽水から熱が逃げるのを阻止する断熱材層8と、蓄熱槽水が断熱材層に浸透するのを阻止する防水材層9から形成されている。蓄熱槽4は、冷水や温水を蓄えてその熱を放熱するため、蓄放熱サイクルによる経時的な劣化を発生する場合がある。一旦、防水材層9の一部が防水機能を喪失して蓄熱槽水が侵入すると、断熱材層8は水を含んで一気に断熱性能を喪失する。
なお、蓄熱槽の断熱防水工法に関して次のような先行出願がある。
特開平5-157294「断熱蓄熱槽」(公開日:1993年6月22日) 特開平11-350614「蓄熱槽などの断熱防水施工法」(公開日:1999年12月21日) 特開平11-350615「蓄熱槽などの断熱防水施工法」(公開日:1999年12月21日) 特許文献1は、要約の記載によると、「断熱材層1の上に、2層の防湿層S1,S2間に介在させた金属箔層S2からなるサンドイッチ層Sを少なくとも有し、」とされ、後で説明する本発明に係る蓄熱槽の改修断熱防水層とはその構成が相違する。
特許文献2及び特許文献3は、いずれも後で説明するサーモストック工法による断熱蓄熱槽である。
また、特許文献1〜3には、いずれも蓄熱槽の改修方法に関した記述はない。
既設の蓄熱槽が、断熱性能を喪失した場合、全面補修又は部分補修によって断熱性能を回復する必要がある。全面補修は、既設の蓄熱槽4に施工された断熱防水層8,9を完全に撤去し、新たに断熱防水層を施工する補修方法である。また、部分補修は、既設の蓄熱槽4に施工された断熱防水層8,9の不具合発生箇所のみを撤去し、その箇所に断熱防水層を部分的に施工する補修方法である。
全面補修を選択した場合、既設の断熱防水層の撤去と新たな断熱防水層の施工とをするため、新しく断熱防水層を施工する場合に比較して、工期が長期化し、費用も高くなる。更に、既設の断熱防水層の撤去によって生じる産業廃棄物の処理を必要とし、環境面でも問題がある。
部分補修を選択した場合、不具合が発生した断熱材層部分のみを撤去して改修するため、既設部分の断熱防水層と改修部分の断熱防水層との間で強度差が生じ、新たな不具合が生じるおそれがある。また、既設部分と改修部分の間の接着強度が不足する場合、この境界面から新たな漏水が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、新規な蓄熱槽の改修方法を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄熱槽を改修する方法は、蓄熱槽の内面に、新たに断熱防水層を形成し、該断熱防水層は、いずれもウレタン系樹脂から成る外側防水材層、断熱材層及び内側防水材層である。
更に、本発明に係る蓄熱槽を改修する方法は、断熱防水層の一部が断熱防水機能を喪失した蓄熱槽を改修する方法であって、不具合発生箇所を撤去し、前記不具合発生箇所を補修し、外側防水材層を形成するためウレタン系樹脂を吹付け、断熱材層を形成するためウレタン樹脂発泡材を吹付け、内側防水材層を形成するためウレタン系樹脂を吹付ける。
更に、本発明に係る蓄熱槽を改修する方法は、断熱防水層の一部が断熱防水機能を喪失した蓄熱槽を改修する方法であって、断熱防水機能を喪失した不具合発生箇所を撤去し、前記不具合発生箇所を補修して表面を平坦化し、前記蓄熱槽の内面全体に対して、新たな断熱防水層を形成するため、外側防水材層として、蓄熱槽内面に対してウレア−ウレタン樹脂から成る躯体側防水材を吹付け、断熱材層として、前記外側防水材層に対してウレタン樹脂発泡材を吹付けて硬質ウレタンフォームを形成し、内側防水材層として、前記断熱材層に対してウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付ける。
更に、上記蓄熱槽を改修する方法では、更に、前記蓄熱槽の内面全体に対してプライマーを塗布した後、前記外側防水材層を形成することもできる。
更に、上記蓄熱槽を改修する方法では、更に、前記蓄熱槽の内面全体に対して離型剤を塗布した後、前記外側防水材層を形成してもよい。
更に、上記蓄熱槽を改修する方法では、更に、前記内側防水材層に対してトップコートを塗布してもよい。
更に、上記蓄熱槽を改修する方法では、前記ウレア−ウレタン樹脂は、10%以上のウレア結合を含むウレタン樹脂であってよい。
更に、上記蓄熱槽を改修する方法では、前記外側防水材層は、厚さ0.5〜5mmであり、前記断熱材層は、厚さ20〜100mmであり、前記内側防水材層は、厚さ1〜5mmであってよい。
本発明によれば、新規な蓄熱槽の改修方法を提供することができる。
以下、本発明に係る蓄熱槽の改修方法の実施形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同じ要素に対しては、同じ符号を付して、重複した説明を省略する。
[蓄熱槽の改修方法]
図2Aは、本実施形態に係る蓄熱槽10の改修方法を説明する図である。図3は、本実施形態に係る改修された蓄熱槽の構造を説明する図である。図3は、蓄熱槽の層構成が明らかになるように各層の切断位置を変えて示した改修済み蓄熱槽10の縦方向断面図である。図2A及び図3を参照しながら、蓄熱槽の改修方法を説明する。
ステップS01で、既設蓄熱槽の断熱防水層の不具合発生箇所を撤去する。
例えば、既設蓄熱槽が、後で図5を参照しながら詳しく説明するエバーライト工法で施工されていた場合を説明する。図2B(A)に示すように、エバーライト工法で施工された蓄熱槽50の断熱防水層は、コンクリート躯体11に対して湿潤硬化型エポキシ樹脂を塗布した外側防水材層51と、現場発泡ポリウレタンフォームから成る断熱材層52と、エポキシ樹脂を塗布した防水材層53とで形成されている。
防水材層53の一部(53b参照)で防水機能が喪失し、蓄熱槽水が侵入すると、断熱材層は加水分解して膨潤(52a参照)して一気に断熱性能を喪失する。図2B(B)に示すように、このような不具合発生箇所54にある防水材層53、断熱材層52及び外側防水材層51を部分的に撤去する。
ステップS02で、不具合発生箇所の補修を行う。不具合発生箇所54の断熱防水機能を回復すると共に、蓄熱槽内面を平坦化するためである。この補修には、大別して、(1)元の工法による補修、(2)例えば、真空断熱材のような代替品を用いた補修、がある。
(1)の元の工法による補修を採用した場合、図2B(C)に示すように、不具合発生箇所54に対して、エバーライト工法に沿って、外側防水材層51として湿潤硬化型エポキシ樹脂を塗布し、断熱材層52として現場発泡ポリウレタンフォームを形成し、防水材層53としてエポキシ樹脂を塗布する。
(2)の代替品を用いた補修を採用した場合、例えば、真空断熱材(図示せず。)のような断熱材を不具合箇所に充填する。この場合、所望により、予めコンクリート躯体11に対して下地処理(例えば、ウレア−ウレタン樹脂の吹付け)を行ってもよい。
ステップS03で、必要に応じて、密着工法の場合にはプライマー又は絶縁工法の場合には離型剤を塗布する。
密着工法を採用した場合には、コンクリート躯体にプライマーを塗布する。その上に形成される外側防水材層12との密着性を向上させるためである。なお、絶縁工法を採用した場合にはプライマー塗布は行わず、離型剤を塗布する。離型剤として代表的なものは界面活性剤である。
ステップS04で、外側防水材層12(図3参照)を形成のため、ウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付ける。
ステップS05で、断熱材層13(図3参照)を形成のため、外側防水材層12に対してウレタン樹脂発泡材を吹付け硬質ウレタンフォームを形成する。
ステップS06で、内側防水材層14(図3参照)を形成のため、断熱材層13に対してウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付ける。
ステップS07で、必要に応じてトップコート(図示せず。)を塗布する。
図2A〜2B及び図3に関連して、既設の蓄熱槽がエバーライト工法で施工された場合の補修方法について説明したが、既設の蓄熱槽がシート防水工法、サーモストック工法等の他の工法に関しても同様である。ステップS02で行う不具合発生箇所の補修に際して元の工法による補修を採用した場合には夫々の工法に従って補修が行われる。
[改修された蓄熱槽]
図3に示すように、改修済み蓄熱槽10は、既設のコンクリート躯体11の内側に、従来工法で施工された断熱・防水材層51,52,53が形成されている。前述したように、従来工法は特定の工法に限定されない。例えば、シート防水工法(DN工法)、エバーライト工法(塗布防水工法)、サーモストック工法(吹付け防水工法)等の任意の工法でよい。
改修蓄熱槽10は、蓄熱槽の内面全面に対し新たな断熱防水層として、漏水を防止するウレア−ウレタン樹脂から成る外側防水材層12と、硬質ウレタンフォーム(発泡材)から成る断熱材層13と、ウレア−ウレタン樹脂から成る内側防水材層14とを備えている。更に、必要に応じて、内側防水材層の上にトップコート層(図示せず。)を形成してもよい。
外側防水材層12は、超速硬化ウレア−ウレタン樹脂からなる。この外側防水材層の厚さは、好ましくは、厚さ約0.5〜5mm、目標値は約1mmである。例えば、躯体側防水材は、市場において、「防水材ウレタンリムSR」として入手可能である。外側防水材層12は吹付けることにより形成される。
断熱材層13は、現場で発泡させるウレタン樹脂発泡材からなる。この防水材層13の厚さは、好ましくは、厚さ約20〜100mm、目標値は約30mmである。断熱材は、例えば、市場において、「断熱エアライトフォームSH−402」として入手可能である。
内側防水材層14は、外側防水材層12と同じ超速硬化ウレア−ウレタン樹脂からなる。内側防水材層14の厚さは、好ましくは、厚さ約1〜5mm、目標値は約3mmである。防水材は、例えば、市場において、「防水材ウレタンリムSR」として入手可能である。
トップコート材は、フッ素樹脂,アクリルウレタン樹脂等から成る。トップコートは、透湿係数を更に抑えるために用いられる。
ここで、外側防水材層12及び内側防水材層14に使用される超速硬化ウレア−ウレタン樹脂について説明する。ウレア−ウレタン樹脂は、イソシアネート化合物とポリオール化合物、ポリアミンとが反応して得られる。
(1)イソシアネート+ポリオール→ポリウレタン樹脂
(2)イソシアネート+ポリアミン→ポリウレア樹脂
ここで、ポリイソシアネートとポリアミンが反応してウレア結合(尿素結合)を生成するため、生成した樹脂は特にポリウレア樹脂と呼称し、ポリウレタン樹脂と区別している。
ウレア−ウレタン樹脂は、ウレタン系樹脂であり、具体的にはウレア結合を含んだウレタン樹脂である。ウレア樹脂は、引張強度、引裂き強さ、伸び率、耐熱性、耐薬品性に優れた特性を持っている。従って、ウレア−ウレタン樹脂においてウレア結合の比率を高めた方が上記特性をより良く発揮する。しかし、現場の作業性において、ウレア樹脂は超速乾性であるため、吹付けると瞬時に硬化する。結果として、ピンホールが出来やすい欠点を有する。このウレア樹脂の超速乾性を緩和して欠点を無くすため、ウレタン樹脂が用いられる。
ウレア−ウレタン樹脂の各樹脂の比率(%)は、ウレア結合:ウレタン結合の比が公称値15:85を品番SR、ウレア結合:ウレタン結合の比が公称値50:50を品番SVと呼んでいる。本実施形態で外側防水材層12及び内側防水材層14に使用される超速硬化ウレア−ウレタン樹脂は、好ましくは少なくとも10%以上のウレア結合を含むウレタン樹脂である。
このようにして、既設の蓄熱槽の内面全面に対して、新たな断熱防水層16を形成することにより、蓄熱槽10の改修を行っている。
[実施形態の利点・効果]
(1)本実施形態に係る断熱防水層16は、全面改修でありながら、従来の全面改修と比較して既設の断熱防水層の撤去作業を必要とせず、工期が短く、費用面でも有利である。
(2)本実施形態に係る断熱防水層16は、全面改修でありながら、従来の全面改修と比較して既設の断熱防水層の撤去作業が要らず、産業廃棄物の発生が非常に少なく、環境面でも優しい改修方法である。
(3)新たな防水断熱材層16は、基本的に外側防水材層12、断熱材層13及び内側防水材層14から成る3層構造である。即ち、断熱材層13を真ん中にして両側を防水材層12,14で挟んだサンドイッチ構造となっている。
(4)この3層は、いずれもウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成る。そのため、各層間の密着性が良好である。その結果、各層間の界面剥離、界面破断のおそれが少ない。
(5)この3層は、いずれもウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成る。そのため、堅牢且つ伸縮に富み、破断のおそれが少ない。
(6)3層の各層がウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成るため、各層が極めて近似した線膨張係数を有する。その結果、各層間の界面剥離、界面破断のおそれが少ない。
(7)3層の各層がスプレー方式による吹付けにより施工される。このため、各層共に、継ぎ目のない(シームレス)断熱防水層を形成する。この結果、全体として漏水のおそれが無い防水層が形成される。また、蓄放熱サイクルによって生じる応力も、面全体で支えることとなり、特定箇所への応力集中が無い。
(8)3層の各層がスプレー方式による吹付けにより施工される。このため、小規模蓄熱槽、形状の複雑な蓄熱槽に対しても容易に対応できる。
(9)3層とも速乾性樹脂を採用するため養生期間が短くて済む。更に、各層がウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成るため、下地層が半硬化状態で、次の層の施工が可能である。
(10)3層の各層がスプレー方式による吹付けにより施工される。このため、材料としては、液状の樹脂を搬入するだけで済む。シート防水材、ボード状断熱材を使用する他の工法に比較して、現場の資材占有領域が極端に小さくて済む。
(11)外側防水材12としてウレタン系樹脂(ウレア−ウレタン樹脂)を吹付ける際に、下地の従来工法で施工された断熱・防水材層51,52,53に対して密着工法又は絶縁工法のいずれも採用することが出来る。
(12)密着工法を採用する場合、好ましくはプライマーを塗布する。この場合、断熱・防水材層51,52,53に対して確実に密着させることができる。絶縁工法を採用する場合、好ましくは離型剤を塗布する。この場合、断熱・防水材層51,52,53から剥離し、湧水の逃げ道を作る。本実施形態に係る蓄熱槽10の改修方法は、密着工法又は絶縁工法のいずれも採用できる。
[他工法による断熱防水層との相違]
本実施形態に係る蓄熱槽の改修方法では、既設の蓄熱槽の内面に対して、新たな断熱防水層16として、ウレア−ウレタン樹脂から成る外側防水材層12と、硬質ウレタンフォームから成る断熱材層13と、ウレア−ウレタン樹脂から成る内側防水材層14とを形成している。この新たな断熱防水層16と、従来工法である、(1)シート防水工法(図4)、(2)エバーライト防水工法(図5)及び(3)サーモストック防水工法(図6)の夫々の断熱防水層との相違を簡単に説明する。図では、蓄えられた蓄熱槽水のある側を、「(蓄熱用水)」として表示する。
図4は、従来のシート防水工法(DN工法)による蓄熱槽40を示す図である。シート防水工法は、断熱材層41として、コンクリート躯体11に対してボード状発泡体である抽出法ポリスチレンフォームを敷き詰め、断熱材固定ピン42によって機械的に固定する。防水材層43として、断熱材層41に対して軟質塩化ビニールシート(「DNシート」ともいう。)を防水材固定ピン44によって機械的に固定する。軟質塩化ビニールシートは、定尺シートをカット若しくは貼り合わせて使用する。
シート防水工法と本実施形態に係る改修方法との夫々の断熱防水層を比較すると、次の相違がある。
(1)基本的に、断熱材層41と防水材層43の2層構造である。本実施形態に係る断熱防水層16は、基本的に3層構造である。
(2)図4に示すように、コンクリート躯体11に対する断熱材層41及び防水材層43を固定するため固定ピン42,44を使用している。本実施形態に係る断熱防水層16は、固定ピンを使用していない。
(3)断熱材層41として、ボード状発泡体を敷き詰めるため、小型蓄熱槽、形状の複雑な蓄熱槽に対しては不向きである。本実施形態に係る断熱防水層16は、3層のいずれの層も吹付けにより施工される。
(4)図4に示すように、軟質塩化ビニールシートをカット若しくは貼り合わせて使用するため、継ぎ目部分46の防水性能が劣化するおそれがある。また、このため、小型蓄熱槽、形状の複雑な蓄熱槽に対しては不向きである。本実施形態に係る断熱防水層16は、3層のいずれの層も吹付けにより施工され、シームレス構造となっている。
図5は、従来のエバーライト防水工法による蓄熱槽50を示す図である。エバーライト防水工法は、外側防水材層51として、湿潤硬化型エポキシ樹脂を鏝塗りで塗布する。断熱材層52として、外側防水材層51に対して硬質ポリウレタンフォームを現場発泡スプレー方式により吹付ける。防水材層53として、断熱材層52に対してエポキシ樹脂防水材を鏝塗りで塗布する。このエポキシ樹脂防水材層53は、下塗り、中塗り、仕上げ塗りとする場合が多い。
エバーライト防水工法と本実施形態に係る改修方法との夫々の断熱防水層を比較すると、次の相違がある。
(1)躯体側防水材51としての湿潤硬化型エポキシ樹脂はコンクリート躯体11に完全密着し、断熱材52と別個に膨張収縮する。このため外側防水材層51と断熱材層52との界面で界面剥離のおそれがある。本実施形態に係る断熱防水層16は、プライマー又は離型剤の選択により、密着工法又は絶縁工法のいずれも選択できる。
(2)外側防水材層(湿潤硬化型エポキシ樹脂)51と断熱材層(硬質ポリウレタンフォーム)52との線膨張係数の差、及び断熱材層(硬質ポリウレタンフォーム)52と防水材層(エポキシ樹脂)53との線膨張係数の差により、夫々の界面で界面剥離のおそれがある。本実施形態に係る断熱防水層16は、各層がウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成るため、各層が極めて近似した線膨張係数を有する。
(3)エポキシ樹脂防水材53は、剪断力に対して脆弱であり、水抜き・乾燥させると乾燥クラックが入るおそれがある。本実施形態に係る断熱防水層16は、3層のいずれもウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成る。そのため、堅牢且つ伸縮に富み、破断のおそれが少ない。
(4)エポキシ樹脂53は、樹脂硬化まで養生期間が長い。本実施形態に係る断熱防水層16は、3層とも速乾性樹脂を採用するため養生期間が短い。
図6は、従来のサーモストック防水工法による蓄熱槽60を示す図である。サーモストック防水工法は、断熱材層61として、コンクリート躯体11に対してボード状発泡体の抽出法ポリスチレンフォームを敷き詰め、断熱材固定ピン62によって機械的に固定する。防水材層63として、超速硬化ウレタン樹脂防水材を吹付ける。
サーモストック防水工法と本実施形態に係る改修方法との夫々の断熱防水層を比較すると、次の相違がある。
(1)基本的に、断熱材層61と防水材層63の2層構造である。本実施形態に係る断熱防水層16は、基本的に3層構造である。
(2)コンクリート躯体11に対する断熱材層61を固定するため固定ピン62を使用している。本実施形態に係る断熱防水層16は、固定ピンを使用していない。
(3)断熱材層61として、ボード状発泡体を敷き詰めるため、小型蓄熱槽、形状の複雑な蓄熱槽に対しては不向きである。本実施形態に係る断熱防水層16は、3層のいずれの層も吹付けにより施工される。
(4)ポリスチレンフォーム断熱材層と超速硬化ウレタン樹脂防水材層との線膨張係数の差が大きく、界面において界面剥離のおそれがある。本実施形態に係る断熱防水層16は、各層がウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成るため、各層が極めて近似した線膨張係数を有する。
[その他]
以上、本発明に係る蓄熱槽及びその施工法の実施形態に関して説明したが、これらは例示であって、本発明はこれらに限定されない。当業者が、これら実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明に含まれる。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
図1Aは、ビルの空きスペースを水蓄熱槽として利用した水蓄熱式空調システムの一例を示す図である。 図1Bは、図1Aの水蓄熱式空調システムにおいて、最下階の床スラブと基礎スラブの間の空間を利用して蓄熱槽を形成する様子を示す図である。 図2Aは、本実施形態に係る蓄熱槽10の改修方法を説明する図である。 図2Bは、図2AのステップS01,S02に関連し、既存蓄熱槽の断熱防水層の不具合発生箇所を撤去・補修する様子を説明する図である。 図3は、本実施形態に係る改修された蓄熱槽の構造を説明する図である。 図4は、従来のシート防水工法(DN工法)による蓄熱槽を示す図である。 図5は、従来のエバーライト防水工法による蓄熱槽を示す図である。 図6は、従来のサーモストック防水工法による蓄熱槽を示す図である。
符号の説明
1:ビル、 2:空きスペース、 3:熱源機、 4:水蓄熱槽,蓄熱槽、 5:床スラブ、 6:基礎スラブ、 5,6,7:コンクリート躯体、 8:断熱材層、 9:防水材層、 12:内側防水材層、 13:断熱材層、 14:外側防水材層、 16:断熱防水層、 40:シート防水工法による蓄熱槽、 41:断熱材層、 42:固定ピン、 43:防水材層、 44:固定ピン、 50:エバーライト工法による蓄熱槽、 51:躯体側防水材層、 52:断熱材層、 53:防水材層、 60:サーモストック工法による蓄熱槽、 61:断熱材層、 62:固定ピン、 63:防水材層、

Claims (8)

  1. 蓄熱槽を改修する方法において、
    蓄熱槽の内面に、新たに断熱防水層を形成し、該断熱防水層は、いずれもウレタン系樹脂から成る外側防水材層、断熱材層及び内側防水材層である、改修方法。
  2. 断熱防水層の一部が断熱防水機能を喪失した蓄熱槽を改修する方法において、
    不具合発生箇所を撤去し、
    前記不具合発生箇所を補修し、
    外側防水材層を形成するためウレタン系樹脂を吹付け、
    断熱材層を形成するためウレタン樹脂発泡材を吹付け、
    内側防水材層を形成するためウレタン系樹脂を吹付ける、改修方法。
  3. 断熱防水層の一部が断熱防水機能を喪失した蓄熱槽を改修する方法において、
    断熱防水機能を喪失した不具合発生箇所を撤去し、
    前記不具合発生箇所を補修して表面を平坦化し、
    前記蓄熱槽の内面全体に対して、新たな断熱防水層を形成するため、
    外側防水材層として、蓄熱槽内面に対してウレア−ウレタン樹脂から成る躯体側防水材を吹付け、
    断熱材層として、前記外側防水材層に対してウレタン樹脂発泡材を吹付けて硬質ウレタンフォームを形成し、
    内側防水材層として、前記断熱材層に対してウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付ける、改修方法。
  4. 請求項3に記載の蓄熱槽を改修する方法において、更に、
    前記蓄熱槽の内面全体に対してプライマーを塗布した後、前記外側防水材層を形成する、改修方法。
  5. 請求項3に記載の蓄熱槽を改修する方法において、更に、
    前記蓄熱槽の内面全体に対して離型剤を塗布した後、前記外側防水材層を形成する、改修方法。
  6. 請求項3に記載の蓄熱槽を改修する方法において、更に、
    前記内側防水材層に対してトップコートを塗布する、改修方法。
  7. 請求項3に記載の蓄熱槽を改修する方法において、
    前記ウレア−ウレタン樹脂は、10%以上のウレア結合を含むウレタン樹脂である、改修方法。
  8. 請求項3に記載の蓄熱槽を改修する方法において、
    前記外側防水材層は、厚さ0.5〜5mmであり、
    前記断熱材層は、厚さ20〜100mmであり、
    前記内側防水材層は、厚さ1〜5mmである、改修方法。
JP2007077533A 2007-03-23 2007-03-23 蓄熱槽の改修方法 Active JP5077738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077533A JP5077738B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 蓄熱槽の改修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077533A JP5077738B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 蓄熱槽の改修方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008231891A true JP2008231891A (ja) 2008-10-02
JP5077738B2 JP5077738B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=39905022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007077533A Active JP5077738B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 蓄熱槽の改修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5077738B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196339A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Tokyo Electric Power Co Inc:The 蓄熱槽
JP2011106172A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Niikura Giken:Kk 断熱防水槽

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6830278B1 (ja) * 2019-12-24 2021-02-17 株式会社大泉製作所 温度センサ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61162660A (ja) * 1985-01-05 1986-07-23 加賀防水工業株式会社 建築物の断熱防水構造及びその断熱防水施工方法
JPS6233753Y2 (ja) * 1979-09-12 1987-08-28
JPS62271882A (ja) * 1986-05-10 1987-11-26 株式会社東商西脇 蓄熱槽の断熱防水構造およびその施工法
JPH01308793A (ja) * 1988-06-06 1989-12-13 Nippon Jitsukou Kk 蓄熱水槽の断熱防水構造
JPH04108945A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Mitsui Toatsu Chem Inc 塗膜防水改修工法
JP2001049202A (ja) * 1999-08-12 2001-02-20 San Techno Chemical Kk 接着被膜構造体の製造方法および接着被膜構造体
JP2001303897A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Asahi Glass Co Ltd 地下構造物の防水方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6233753Y2 (ja) * 1979-09-12 1987-08-28
JPS61162660A (ja) * 1985-01-05 1986-07-23 加賀防水工業株式会社 建築物の断熱防水構造及びその断熱防水施工方法
JPS62271882A (ja) * 1986-05-10 1987-11-26 株式会社東商西脇 蓄熱槽の断熱防水構造およびその施工法
JPH01308793A (ja) * 1988-06-06 1989-12-13 Nippon Jitsukou Kk 蓄熱水槽の断熱防水構造
JPH04108945A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Mitsui Toatsu Chem Inc 塗膜防水改修工法
JP2001049202A (ja) * 1999-08-12 2001-02-20 San Techno Chemical Kk 接着被膜構造体の製造方法および接着被膜構造体
JP2001303897A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Asahi Glass Co Ltd 地下構造物の防水方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196339A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Tokyo Electric Power Co Inc:The 蓄熱槽
JP2011106172A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Niikura Giken:Kk 断熱防水槽

Also Published As

Publication number Publication date
JP5077738B2 (ja) 2012-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100971254B1 (ko) 자착식 단열방수시트 및 이를 이용한 방수방법
US20150140269A1 (en) Composite insulating building panel and system and method for attaching building panels
KR100884015B1 (ko) 초속경 하이브리드 우레탄을 이용한 통기완충 복합방수구조 및 공법
JP6404005B2 (ja) 直線状隙間の覆いシート材及びそれを用いた塗膜防水工法
JP5077738B2 (ja) 蓄熱槽の改修方法
KR100702921B1 (ko) 2중 방수시트를 이용한 방수시공방법 및 방수구조
KR20090010907U (ko) 자착식 단열방수시트 및 이를 이용한 방수방법
KR101142857B1 (ko) 개량방수시트와 이를 사용한 방수시공방법 및 방수구조
KR200451710Y1 (ko) 복합 박스형 패널 방수
JP5052947B2 (ja) 断熱防水の改修工法及び改修構造
KR102410842B1 (ko) 현장시공이 용이한 콘크리트 또는 구조물 외부용 방수시트
KR20110079578A (ko) 방수구조 및 그 시공방법
JP5027677B2 (ja) シート防水屋根
KR101926735B1 (ko) 복합방수시트의 제조방법 및 이를 이용한 복합방수시트 시공방법
JP5029943B2 (ja) 蓄熱槽及びその施工法
KR101876136B1 (ko) 중공층을 갖는 압축단열보드를 이용한 노출형 차열 및 단열 방수구조물 및 그 시공방법
KR101530600B1 (ko) 시공성과 내구성 및 내크랙성이 뛰어난 방수 구조 및 그 시공방법
JP2008069563A (ja) 建物又は構築物のための断熱防水層及びその施工方法
JP4602114B2 (ja) 防水シートの固定方法および加圧治具
KR101557941B1 (ko) 건축물의 옥상 방수 시공방법
JP4685493B2 (ja) 目地構造および目地の改修方法
KR101142856B1 (ko) 방수구조 및 그 시공방법
JP5093150B2 (ja) 蓄熱槽及び断熱防水材層の施工方法
KR100552452B1 (ko) 옥상 노출형 절연 통기완충 시트와 에어벤트를 사용한옥상 방수구조 및 이를 이용한 옥상 방수공법
JP2007262698A (ja) フラット屋根

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5077738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350