JPH04108945A - 塗膜防水改修工法 - Google Patents

塗膜防水改修工法

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JPH04108945A
JPH04108945A JP22518990A JP22518990A JPH04108945A JP H04108945 A JPH04108945 A JP H04108945A JP 22518990 A JP22518990 A JP 22518990A JP 22518990 A JP22518990 A JP 22518990A JP H04108945 A JPH04108945 A JP H04108945A
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大島 清秀
Hidekazu Yamazaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築物の屋根の防水層、特に断熱防水層の補
修・改修方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、鉄筋コンクリートのマンションや公団のアパート
等の建物の陸屋根は、冬場の外気温や夏場の太陽熱によ
り室内の温度が影響されるのを防く目的で、躯体の上に
断熱材を敷設し、その上を防水層で被覆した、いわゆる
外断熱防水が数多く施工されている。近年、これらの防
水層が老化または老朽化し、亀裂や剥離等が発生し、防
水層下部へ雨水等が浸入し、断熱材の断熱効果を著しく
低下させるのみならず、甚だしい場合には室内への漏水
が発生し、居住者の生活に不都合となることがあり、こ
れら防水層の補修・改修工事が頻繁に行われている。
これら防水層の改修方法として、既設の防水層を全面的
に除去して下地基材を十分に乾燥の上、新たに防水層を
施工することが行われている。しかし既存防水層を完全
に除去することは除去作業の労力、日数、費用ともに真
人となること、又廃材の発生量が多く処理に困ることの
外、既存防水層除去後の降雨対策等にも大きな問題があ
る。
既存防水層を残したまま改修する場合には、既存防水層
の亀裂、剥離、膨れ等の不良部分を切り取り、穴埋めし
て補修し、新規に防水層を施工する。しかし、既存防水
層の劣化による亀裂及び剥離等の欠陥部分より浸入した
雨水が下地躯体と既存防水層の間に滞留している。その
ような状態で新しい改修防水層を施工すると、この水分
の系外への逃げ場がないため滞留水がなくなるまで屋内
側に漏水するという事故がしばしば発生し、居住者に多
大の迷惑を引き起こすことがある。又、下地躯体と既存
防水層の間に浸入した水のため、日射などにより温度が
上昇するに従い、水分は水蒸気化し、水分の体積膨張が
生じ改修防水層を膨らませてしまうか、既存防水層を剥
離させるという問題を引き起こしてしまう。
これらの対策として既存防水層に3〜4m間隔に下地躯
体に至るまでの切込みを入れ、切込み部分を中空にして
改修防水層を施工し、既存防水層下部に存在する滞留水
を切込み中空部分を通して収集し、水上部分の切込み交
差部分に設置した脱気装置より放出する、いわゆる[目
地通気工法が用いられているが、既存防水層に下地躯体
に至るまでの切込みを入れる場合、断熱材に切込みを入
れるのは大変な労力が必要であり、断熱材が発泡スチロ
ール等の熱可塑性材料の場合には回転刃物等を用いると
摩擦熱により溶融して切れが悪くなったり、硬質ウレタ
ン発泡体の場合には切り粉が飛散し、作業者の目、鼻や
喉等の粘膜を悪くする。又、切込め中空部分からの熱の
放出・人は大きく断熱効果が著しく低下する。
既存防水層の上に通気性下張り緩衝材を用いる工法にて
改修する場合には、既存防水層の膨れ、亀裂、剥離等の
不良箇所は補修してから改修防水層を施すのが一般的で
ある。既存防水層の不良箇所を補修すると既存防水層の
下に存在する水分は屋外への逃げ道がなく、滞留水がな
くなるまで漏水するという事故を引き起こすか、改修防
水層の下地となっている既存防水層の膨れ、剥離という
現象が発生し改修防水工法として好ましくない。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、従来の改修方法では断熱層を有しその上
に防水材が施された防水層を改修する方法として十分で
はなく、居住者に迷惑をかけず、かつ、簡便でより信頼
性のある改修工法が望まれている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等はこれらの課題を解決するために種々検嗣を
重ねた結果、既存防水層に小口径の孔をあけることによ
り既存防水層の下に滞留する水分を新たに施工された通
気性下張り緩衝材を介して改修防水層に設置された脱気
装置を通して系外へ放出する方法を見いだし、本発明に
到達した。
即ち、本発明によれば、建築物及び構築物の躯体表面に
断熱材または下張り緩衝材を有し、その上に防水材が施
さり、た防水層を改修する工事において、既存防水層を
貫き躯体に達する孔をあけ、通気性下張り緩ffi材を
その上に敷き、塗膜防水材を施工することを特徴とする
塗膜防水改修工法を提供するものである。
本発明に用いられる既存防水層としてはアスファルト防
水材、シート防水材及びうレタンゴム系等の塗膜防水材
などで代表される露出防水における断熱材入り防水層は
いずれも適用できる。
本発明に用いられる既存防水層を貫く孔は、躯体と既存
防水層の間に滞留している水を蒸発により水草気として
既存防水層上に放出させるためのものであり、2〜30
IffI11の口径を有し、10〜200cmの間隔で
躯体に達するようにあけることにより上記機能を得るこ
とができ、さらに口径が5〜15祁で、間隔は10〜1
00cmが好ましい。既存防水層を貫く孔の口径が2m
m未満では既存防水層の断熱材等の切り屑が該孔を閉塞
し既存防水層下に存在する水分を系外に放出する通気孔
として有効ではなくなる。同様に該孔の間隔が200c
mを越えると通気孔としての効果が減少する。又、該孔
の口径が30mmを越えるか、または該孔の間隔が10
cm未満では新たに施す改修防水層の付着性に悪影響を
及ぼし、台風等の強風による防水層を剥離する力に逆ら
って躯体に付着しているという負圧抵抗性に問題が出て
くる。
既存防水層を貫き躯体に達するこれらの孔を穿孔後、防
水材を塗布するときに防水材がこれらの孔に流れ込んで
、本発明の目的とする滞留水の蒸発拡散を妨げることを
防ぐために、必要により連通気泡の発泡体、フィルム、
シート等により保護してもよい。
本発明に用いられる通気性下張り緩衝材としては不織布
単独あるいは不織布と裏打ち材を層状に複合した材料で
あってこれを既存防水層下地に展着した場合、滞留水分
による水藩気が設置した脱気装置より大気に排出される
機能を有するもので、例えば、「建築工事標準仕様書・
同解説 JASS8  防水工事 1986」 (日本
建築学会)に記載されている「aタイプ(片面熱融着有
孔不織布)、bタイプ(不織布/プラスチック発泡体/
不織布の3層構造)及びCタイプ(片面連通溝付きプラ
スチック発泡体/織布)J等を例示することができるが
、その中でも既存防水下地と改修防水層が有孔部分で接
着し、負圧抵抗性に信頼があり、かつ既存防水下地に緩
jki材を展着する際有孔部分より空気が逃げ空気溜り
のできにくい下張り緩衝材であるaタイプ(片面熱融着
有孔不織布)が本発明の効果を発揮させる通気性下張り
緩衝材として最も適している。
該通気性下張り緩ffi材の上には既存防水層の下に存
在する水分を系外に放出するため適当な間隔で脱気装置
を設置する。脱気装置は下張り緩衝材の内圧が速やかに
人気へ放出され、かつ雨水等の浸入が防げるものであれ
ばどの様な形態であってもかまわない。市販されている
脱気盤または脱気塔等がいずれも使用できる。
本発明に用いられる塗膜防水材としては、一般に市販さ
れているJlSA6021 r屋根用塗膜防水材」に記
載されているウレタンゴム系、アクリルゴム系、り01
」プレン系及びゴムアスファルト系防水利などを用いる
ことができるが、改修された防水層として必要な長期に
わたる紫外線の劣化を受けない耐候性、さらに改修防水
層の下に設置されている断熱層の動きによって改修防水
層に及ぼされる引張り、引裂き等の防水層破壊エネルギ
ーに耐えられる機械的強度と柔軟性を兼ね備えた軟質不
飽和ポリエステル樹脂系防水材が好ましい。
該軟質不飽和ポリエステル樹脂系防水月とは、主として
ジオール成分及びジカルボン酸成分からなり、末端にジ
カルボン酸全量に対して1〜25モル%の不飽和酸を含
有し、かつ8モル%以下の不飽和酸を鎖中に含有する不
飽和ポリエステル化合物と反応性単量体よりなる不飽和
ポリエステル樹脂である。不飽和ポリエステル化合物の
末端不飽和酸が1モル%未満の場合、引張強さ、引裂強
さが低下しかつゲル化時冊及び硬化時間が極端に遅くな
る。また末端の不飽和酸が25モル%を越えるか、また
は鎖中の不飽和酸が8モル%を越える場合、硬化物の伸
び率が著しく低下してしまい、ゴム弾性を損ない、下地
のひびわれに追従できなくなる。
不飽和単量体は、塗装や施工を容易ならしめ、また重合
反応を速めて高分子化するために使用するものであり、
その使用量は作業性、可撓性、硬度、耐候性、耐溶剤性
、乾燥性等の使用用途に応じて上記の不飽和ポリエステ
ル化合物100重量部に対して10〜200重量部の範
囲である。
不飽和単量体としては9例えばスチレン、ビニルトルエ
ン、メチル(メタ)アクリレート2エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(ツタ)アクリレート 1so−
ブチル(メタ)アクリレ−)  Lert−ブチル(メ
タ)アクリレ−3n−オクチル(メタ)アクリレート、
2−エヂルヘギシル(メタ)アクリレート、ラウリル(
メタ)アクリレートステアリル(メタ)アクリレ−1−
9(メチル)グリシジル(メタ)アクリレ−1−、ジメ
チルアミノエヂル(メタ)アクリレート、ジコニチルア
ミノエチル(メタ)アクリレ−1〜等があり、1種又は
2種以上の組合せにて用いられる。
該軟質不飽和ポリエステル樹脂系防水月には粘度の調整
、硬化物の改質、着色化、硬化速度の向上などのために
高分子化合物、可塑剤、顔料、充填剤、分散剤やレベリ
ング剤等の添加剤、パラフィンなどの空乾性付与剤を必
要量添加することも可能である。
該軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材は通常の方法で過
酸化物開始剤を用いて硬化させることかできる。例えば
、過酸化ヘンジイル/アミン硬化系を用いた場合、0°
C近くの低い温度でも短時間に硬化させることかできる
。また、不織布等に含まれる空気中の酸素により硬化妨
害を受けやすい場合には、活性イソシアネート化合物を
加えるとよい。
本発明の塗膜防水改修工法を実施するには改修防水層の
下地となる既存防水層の膨れ、剥離等の不良箇所を修正
調整後、既存防水層を貫き躯体に至る孔をあLJる。改
修防水層の施工は通常の塗膜防水工法の下張り緩衝材入
り工法に従えば良い。
代表的な施工方法は、JASS8に記載されており、そ
の仕様はL−US、L−GS等である。
軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材を用いる場合でさら
に詳説すると、既存防水層の不良箇所を修正調整し、躯
体に至る孔をあける等の下地調整は他の塗膜防水施工と
同様に行う。
下地調整が終了した後、有孔の通気性下張り緩衝材を防
水材の浸透を防止する熱融着された片面が上になるよう
にして均一に展着する。その際、下張り緩衝材が固定で
きるように接着剤を使用しても良い。接着剤使用量が多
すぎると緩衝材の通気層を詰まらせ下から発生する水蒸
気等の動きを止めてしまい、少なすぎると緩衝材固定に
問題が生ずるため、接着剤使用量は通常100〜600
g/rrrである。
通気層の系外開口部として、脱気装置を設置する。下張
り緩衝材展着後、脱気装置設置箇所の緩衝材を適当な大
きさに切取り、脱気装置を固定する。固定の方法は、機
械的な固定あるいは接着剤による固定等いずれの方法で
も良い。
次に、軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材に過酸化ベン
ゾイル/アミン硬化系を混合し、コテ、刷毛、ローラー
、スプレー等の通常の塗布手段により塗布硬化させれば
良い。下張り緩衝材の上に塗布する防水材塗布量は、1
〜6kg/rrrが好ましく、所定量となるように数回
に分けて塗布し、防水材第一層目には活性イソシアネー
ト化合物を添加する。塗布量が少なすぎると漏水等の原
因になり、余り多すぎてもコストの割には性能が向上せ
ず不経済である。
さらに、必要に応じて防水材の施工後、防水層の保護を
目的として保護材料を施工することがある。これは、耐
衝撃性や美観上−層良好な効果を発揮するので好ましい
仕様である。
ご実施例〕 以下に実施例で本発明の詳細な説明する。なお部、%は
特記する以外は重量基準である。また、評価方法は下記
によった。
(1)付着性試験 試験体表面に5 can X 5 (mの接層面を有す
る金属製治具を貼付け、治具周囲に切り込のを入れる。
油圧式垂直引張試験機にて治具をゆっくりと引っ張り、
油圧計読み値(kg)を接着面積25cJで除して、付
着強度(kg/ci)を求めた。
(2)通気性試験 試験体に設置した通気装置を透明なビニール袋で被い、
6時間経過後の袋内水分結露状態を目視にて観察する。
結露が認められたときに、通気性あり(表示:○)と判
断した。
参考例 撹拌機、温度計、コンデンサー付き分溜器及び窒素導入
管を備えた4つロフラスコに、ネオペンチルグリコール
LI04g (10,6モル)、アジピン酸L41Bg
 (9,7モル)、及びフマル酸35g (0,3モル
)を装入し、窒素気流中で215°Cにおいてエステル
化反応させ、酸価が6mg KOH/gに達するまで水
を留去した。次に150’Cまで冷却し無水マレイン酸
78g (0,8モル)を添加し、150℃で2時間反
応後、100°Cまで冷却した。100°Cに達した後
、反応性単量体としてスチレンを1 、300g及びハ
イドロキノンを130g添加した。こうして得られた混
合物は57%の不飽和ポリエステルを有していた。 該
不飽和ポリエステル樹脂100部に融点56〜58゛C
のパラフィンを0.3部、分散剤としてディスパロン#
l860(種本化成工業社製)056部、消泡剤として
ディスパロン#193ON(種本化成工業社製)0.5
部、顔料として酸化チタン(帝国化工社製)7部、増粘
剤としてエアロジル(日本アエロジル社製)1.5部を
撹拌混合して軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材とした
。 軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材100部の硬化
は硬化剤として50%0%過酸化ヘンジイル及び硬化促
道側としてジメチルアニリン0.4部を混合し硬化させ
た。こうして硬化させた2mmmm−トをJISA60
21 「屋根用塗膜防水材」に準じて試験した結果、引
張強さ123kg、/+・+H,伸び率230%、抗張
積575kg/cm、引裂強さ23kg/cmてあった
実施例l lmX2mの鉄板に高さ5CTllの枠を取り付り、断
熱材として25mm厚の硬質ウレタンフオームを切断し
、中央部に目地幅10mm開け、エポキシ樹脂接着剤に
て点貼した。断熱材目地には200cJの水を挿入し、
10mm幅に切断した該硬質ウレタンフオームを目地に
押し込んだ。断熱層の上にはアスファルトとストレンチ
ルーフィングを2回施工し、その上にアスファルトにて
砂付きルーフイングを施工して既存断熱防水層とした。
硬質ウレタンフオームは「アキレス・オフダン」 (ア
キレス社製)を切断して使用し、断熱材の貼付けに使用
したエポキシ樹脂接着剤は「」伏/ドクイックセノI−
j(コニシ社製)、アスファルト防水材は日新工業社製
を使用した。
砂付きルーフィングの上にはポリマーセメントモルタル
(セメンテックス:尾花屋産業社製)を塗布し、改修防
水下地とした。
改修防水下地に電動ト′リルを用いて、6mm径の孔を
50cm間隔に下地の鉄板に達するようにあけ、セロフ
ァンテープで仮止めした。
次に、エポキシウレタン系接着剤(FP−220:三井
東圧化学社製)を150g/■!塗布し、指触乾燥後も
う一度塗布しなから有孔の片面熱融着不織布である下張
り緩衝材(MTフレキープ::井東圧化学社製)を展着
した。 参考例に示した軟質不飽和ポリエステル樹脂防
水材にエアロジルを2%添加し粘度を上げ、参考例と同
様な硬化剤及び硬化促進剤を加えた。さらに、粗4,4
゛−ジフェニルメタンジイソシアネートを3%添加混合
し、コテにて1Mあたり0.8kgとなるように塗り付
けた。指触乾燥後、長手方向の淡部より30cmの位置
に下張り緩衝材を約4cm角に除去し、脱気装置を設置
した。
該試験体全面には軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材を
I nlあたり2.5kgとなるように2回に分けて塗
布し、1週間の養生後供試体とした。
この供試体を鉄枠架台に載せ、8個の赤外線ランプにて
上下より照射し、下側は35〜45°C1上の改修防水
層側は約70°Cとなるように調整し、1日8時間ずつ
7日間繰り返した後、改修防水層の外観試験及び付着性
試験を実施した。又、通気性試験は3日目に実施した。
 試験結果は表−1にまとめたが、通気性も充分に認め
られ、ふくれの発生もなく、付着性も良好であった。
実施例2〜4 既存防水層を貫く孔間隔は50cmとし、その口径を2
mm、12mm及び30mm (実施例2.3.4)に
変更した以外は実施例1と同様供試体を作成し、試験し
た。 試験結果は表−1にまとめたが、通気性も充分に
認められ、ふくれの発生もなく、付着性も良好であった
実施例5〜7 既存防水層を貫く口径を6mmにて、その間隔を10c
m、100cm及び180cm (実施例5.6.7)
に変更した以外は実施例1と同様供試体を作成し、試験
した。 試験結果は表−1にまとめたが、通気性も充分
に認められ、ふくれの発生もなく、付着性も良好であっ
た。
比較例1 実施例と同様に作成した既存防水の改修下地の上に一液
性湿気硬化型ウレタンプライマーを塗布し、指触乾燥後
、目付げ85 g / nl  のポリエステル不織布
を補強材として軟質不飽和ポリエステル樹脂防水材を含
浸硬化させ供試体とした。該防水材の使用量は1 nl
  あたり3kgであった。
該供試体を実施例と同様に試験した結果(表1記載)、
改修防水層にふくれを生じ、付着性試験測定値も小さか
った。
比較例2 下地鉄板に達する孔を開けずに改修防水層を施工した供
試体に変更した以外は実施例1と同様な供試体を作成し
、試験した。
結果を表−1に示したが、通気効果は認められず、ふく
れも発ηニした。このふくれは既存防水層の剥離現象で
あった。
比較例3 既存防水層を貫く孔間隔は50 rmとし、その口径を
1.2mmに変更した以外は実施例1と同様に供試体を
作成し試験し7だ結果、通気I生試験においてビニール
袋内の結露状態は痕跡程度であり、通気効果は充分でな
かった。
比較例4 既存防水層を貫く孔間隔は50 cmとし、その口径を
電動コア抜きトリルを用いて50mmに変更した以外は
実施例1と同様に供試体を作成し試験した結果、改修防
水層にふくれが認められ、付着強度にもバラツキがあっ
た・ 比較例5 既存防水層を貫く口径を12mmとし、その間隔を5(
mに変更した以外は実施例1と同様に供試体を作成し試
験した結果、付着強度にバラツキを生した。
比較例6 下地鉄板を50cmX 2.5mとして、既存防水層を
貫く口径を12mm、その間隔をやや対角線上に240
(rIlに変更した以外は実施例1と同様に供試体を作
成し試験した結果、通気効果が充分でなく、付着強度に
もバラツキがあった。
比較例3〜6もまとめて表−1に示した。
1つ 〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、実施例及び比較例から明らかな
ように、従来に比べ改修防水層の付着性は信頼性が高く
、かつ剥離現象やふくれ現象等も発生しない。さらに、
通気効果も充分に発揮されていることが明かである。
また、従来技術では不可能であった断熱材を含んだ既存
防水層を全面除去することなく改修できるようになった
。さらに、穴開きルーフィングを使用したアスファルト
防水層や下張り緩衝材入り露出防水工法等の改修にも適
用でき、又、新規に施工する改修防水層は塗膜防水のみ
ならずシート防水、アスファルト防水等でも適用できる
ので、本発明の応用適用範囲は広く、有用である。
特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 建築物及び構築物の躯体表面に断熱材を有し、その上に
    防水材が施された防水層を改修する工事において、該既
    存防水層を貫き躯体に達する10〜200cmの間隔で
    口径2〜30mmの孔をあけ、通気性下張り緩衝材をそ
    の上に敷き、塗膜防水材を施工することを特徴とする塗
    膜防水改修工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231891A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The 蓄熱槽の改修方法
JP2015148104A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 東洋紡Stc株式会社 防水改修工法用通気シートおよびそれを用いた防水改修工法
JP2015229905A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 株式会社ダイフレックス 防水シートの改修方法

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