JP2008230809A - エレベータの主ロープヒッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒッチ位置を容易且つ安全に可変することができるようにし、メンテナンス時の保守作業員の労力を軽減する。
【解決手段】主ロープ8及び端末ロッド8aにかご荷重がかからないようにしておき、作業員はナット20を緩めてやや上方へ移動させる。そして、作業員の一人又は二人が、可動ヒッチプレート16を固定ヒッチプレート14からやや上方へ持ち上げるようにし、その間に別の作業員が新たな3枚目のスペーサプレート15を2枚目のスペーサプレート15と可動ヒッチプレート16との間に挿入する。つまり、作業員は主ロープヒッチ装置9全体ではなく、その一部の可動ヒッチプレート16及びスペーサプレート15のみを取り扱うだけでよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータの主ロープヒッチ装置に関するものである。
建物内に機械室が設置されない所謂マシンルームレスタイプのエレベータシステムでは、乗りかご及びカウンタウェイトを牽引する主ロープの端末部は、主ロープヒッチ装置と呼ばれるロープ係止機構を用いて昇降路内に取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
この主ロープヒッチ装置は、昇降路内の高さ方向における主ロープ端末部位置すなわちヒッチ位置を可変できるようにボルト部材等でガイドレールに固定されている。したがって、メンテナンス時にはこのヒッチ位置を可変することにより主ロープ長さを適正に調整することが可能となり、主ロープの伸びに対する補正作業が可能となる。
特開2001−171943号公報
ところで、従来の主ロープヒッチ装置では、ヒッチ位置を可変するためには装置全体をガイドレールに沿って一体的に移動しなければならないが、装置全体の重量はかなり大きなものになる。このように重量の大きな主ロープヒッチ装置を昇降路内で高さ方向に移動させる方法として、例えば、昇降路内上部に滑車を取り付け、チェーンブロック等の大がかりな器材を用いて装置全体を引き上げる方法などが採用されていた。
しかし、このような大がかりな器材を用いる方法の採用は、保守作業員に対して多大な労力を強いるばかりか、器材や装置の落下事故発生の虞を伴う結果となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ヒッチ位置を容易且つ安全に可変することができるようにし、メンテナンス時の保守作業員の労力を軽減することが可能なエレベータの主ロープヒッチ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、ガイドレール端部に固定された固定ヒッチプレートと、固定ヒッチプレートとの間の離間距離を調整するためのスペーサプレートを介し、この固定ヒッチプレートに対して重ねられた可動ヒッチプレートと、固定ヒッチプレート、スペーサプレート、及び可動ヒッチプレートを挿通すると共に、この可動ヒッチプレートのプレート面から突出した状態にある主ロープ端末部に取り付けられ、この主ロープ端末部に加わるかご荷重又はカウンタウェイト荷重により、可動ヒッチプレート及びスペーサプレートを固定ヒッチプレートに対して押圧する押圧部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、固定ヒッチプレートに対してスペーサプレートを介して可動ヒッチプレートが重ねられた構成となっているので、このスペーサプレートの枚数を加減することにより、ヒッチ位置を容易且つ安全に可変することが可能になる。
図1は、本発明の各実施形態に係る主ロープヒッチ装置が設けられるエレベータシステムの概略構成図である。
この図において、乗りかご1及びカウンタウェイト2は、それぞれかご用ガイドレール3及びカウンタウェイト用ガイドレール4に沿って互いに逆方向へ昇降動するように昇降路内に配設されている。
乗りかご1の底部には一対のかご用シーブ5が取り付けられており(図1では片側のかご用シーブ5のみが図示されている)、また、カウンタウェイト2はその上方に位置するカウンタウェイト用シーブ6に支持部材6aを介して支持されている。
昇降路の上部には主ロープ8を巻上駆動する巻上機7が設置されている。この巻上機7の一方の側から垂下する主ロープ8は、一対のかご用シーブ5を経由した後、片側のかご用ガイドレール3上端部に向かって立ち上がっている。かご用ガイドレール3上端部には、バネ部材10を有する主ロープヒッチ装置9が設けられており、主ロープ8の一方の側の主ロープ端末部8aがこの主ロープヒッチ装置9に取り付けられている。
同様に、巻上機7の他方の側から垂下する主ロープ8もカウンタウェイト用シーブ6を経由した後、片側のカウンタウェイト用ガイドレール4上端部に向かって立ち上がり、主ロープ8の他方の側の主ロープ端末部8aがこの上端部に設けられている主ロープヒッチ装置9に取り付けられている。
なお、乗りかご1及びカウンタウェイト2の下方のピットには、かご用緩衝器11及びカウンタウェイト用緩衝器12が設けられている。
また、主ロープ8は、実際には複数本(本実施形態では4本)のロープにより構成されているが、図1においては図示が煩雑になるのを避けるため、1本のロープのみを示している。
図2は、図1におけるガイドレール3(又は4)、及びこれに取り付けられる第1の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9の主要部材の形状を示す斜視図である。
ガイドレール3は、基部3aと、この基部3aの表面から突出している突部3bとから構成され、略T字状の断面形状を有している。そして、突部3bを挟む両側の基部3aには複数個(本実施形態では6個)の取付孔3cが形成されている。
主ロープヒッチ装置9の1構成部材である取付板13は略長方形であり、複数個のネジ孔13aが取付孔3cに対応して形成されている。この取付板13の上端部に、固定ヒッチプレート14が溶接等により固着されている。そして、この固定ヒッチプレート14には、主ロープ端末部8aが挿通可能な複数個(本実施形態では4個)のロッド挿通孔14aが形成されている。
固定ヒッチプレート14の上方に図示された2枚のスペーサプレート15は、固定ヒッチプレート14と略同一の面積を有し、ロッド挿通孔14aに対応する位置に、主ロープ端末部8aが挿通可能な細長いロッド挿通溝15aが形成されている。なお、本実施形態ではスペーサプレート15の枚数は2枚となっているが、この枚数は特に限定されるわけではなく、1枚又は3枚以上であってもよい。
そして、スペーサプレート15の上方に図示された可動ヒッチプレート16は、固定ヒッチプレート14及びスペーサプレート15と略同一の形状及び面積を有し、ロッド挿通孔14a及びロッド挿通溝15aに対応する位置に、主ロープ端末部8aが挿通可能な複数個のロッド挿通孔16aが形成されている。
図3は、図1におけるIII-III方向矢視図であり、第1の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9を一部破砕断面にして詳細に示した説明図である。
ガイドレール3の基部3a背面側に、取付板13が複数本の取付ボルト17により取り付けられている。この取付板13の上端部に一端側が固着された固定ヒッチプレート14の他端側は端末ロッド(主ロープ端末部)8a側に延びており、固定ヒッチプレート14の底面はガイドレール3の上端面に載置された状態になっている。
この固定ヒッチプレート14に対し、2枚のスペーサプレート15を介して可動ヒッチプレート16が重ねられている。スペーサプレート15は、可動ヒッチプレート16下面と固定ヒッチプレート14上面との間の離間距離Dを調整するための部材である。例えば、スペーサプレート15の枚数を、図示の状態の2枚から1枚又は3枚に変えることにより、離間距離Dの値を増減することができる。
主ロープ8の上端部にはロープソケット18が取り付けられており、このロープソケット18に主ロープ端末部である端末ロッド8aの一端側が固着されている。この端末ロッド8aの他端側は、ロッド挿通孔14a、ロッド挿通溝15a、及びロッド挿通孔16aをそれぞれ挿通して可動ヒッチプレート16のプレート面から上方へ突出した状態となっており、この突出部分にコイルバネ等のバネ部材10及びバネ受け部材19が嵌装されている。
端末ロッド8aの他端側にはネジ部が形成され、このネジ部にナット20が螺着されている。したがって、バネ受け部材19に対してバネ部材10による上方への付勢力が働いても、このバネ受け部材19の上方への変位は拘束されるようになっている。そして、図3の状態では、主ロープ8及び端末ロッド8aには乗りかご1のかご荷重が働いているので、バネ受け部材19は、バネ部材10を介して、このかご荷重により可動ヒッチプレート16及びスペーサプレート15を固定ヒッチプレート14に対して押圧した状態になっている。つまり、バネ受け部材19は押圧部材として機能している。
次に、上記のように構成される第1の実施形態に係る主ロープヒッチ装置の取付及び使用の仕方につき説明する。エレベータの新規設置の際には、作業員(複数人とする)は、乗りかご1及びカウンタウェイト2をピット内に用意した作業台等に載せ、主ロープ8及び端末ロッド8aにかご荷重又はカウンタウェイト荷重がかからないようにしておく。この状態で、まず、取付板13及びこれに固着された固定ヒッチプレート14をガイドレール3上端部に位置させ、図3に示されるように、取付ボルト17により取付板13をガイドレール3に取り付ける。
そして、作業員は、固定ヒッチプレート14の上に可動ヒッチプレート16を重ねて載置し、端末ロッド8aをロッド挿通孔14a,16aに挿通させる。そして、可動ヒッチプレート16のプレート面から上方へ突出している端末ロッド8aの部分にバネ部材10及びバネ受け部材19を嵌装させ、ナット20を端末ロッド8aのネジ部に浅く螺着させておく。これにより、端末ロッド8aは、スペーサプレート15のみが未だ装着されていない状態の主ロープヒッチ装置9に仮止めされた状態となる。
次いで、作業員の一人又は二人が、可動ヒッチプレート16を固定ヒッチプレート14からやや上方へ持ち上げるようにし、その間に別の作業員が2枚のスペーサプレート15を固定ヒッチプレート14と可動ヒッチプレート16との間に挿入するようにする。この場合、スペーサプレート15には、図2に示したように、縁部から中央に向かう細長いロッド挿通溝15aが形成されているので、作業員はこのスペーサプレート15を図3の右側から左側に向かう水平方向にスライドさせるだけで簡単に固定ヒッチプレート14と可動ヒッチプレート16との間に挿入することができる。
上記のように、スペーサプレート15を挿入した後、作業員は、ナット20を増し締めし、スペーサプレート15を固定ヒッチプレート14と可動ヒッチプレート16との間に確実に装着する。これにより、主ロープヒッチ装置9の取付作業が完了する。
なお、上記の説明は、主ロープヒッチ装置9をガイドレール3の上端部に取り付ける場合を例にとったが、カウンタウェイト用ガイドレール4の上端部に取り付ける場合も同様である。
また、エレベータのメンテナンス時に主ロープ8の伸びに対する補正を行う際には、作業員は、エレベータの新規設置の際と同様にして、乗りかご1及びカウンタウェイト2をピット内の作業台等に載せ、主ロープ8及び端末ロッド8aにかご荷重又はカウンタウェイト荷重がかからないようにしておく。この状態で、作業員は専用治具を用いてナット20を緩め、このナット20をやや上方へ移動させるか、あるいは端末ロッド8aのネジ部から取り外すようにする。
次いで、作業員の一人又は二人が、可動ヒッチプレート16を固定ヒッチプレート14からやや上方へ持ち上げるようにし、その間に別の作業員が新たな3枚目のスペーサプレート15を2枚目のスペーサプレート15と可動ヒッチプレート16との間に挿入するようにする。この場合も、作業員はこの新たな3枚目のスペーサプレート15を図3の右側から左側に向かう水平方向にスライドさせるだけで簡単に追加挿入することができる。
上記のように、新たなスペーサプレート15を挿入した後、作業員は、ナット20を再び増し締めし、3枚のスペーサプレート15を固定ヒッチプレート14と可動ヒッチプレート16との間に確実に装着する。これにより、メンテナンス時の主ロープ8の伸びに対する補正作業が完了する。
以上説明した、エレベータの新規設置時の主ロープヒッチ装置9の取付作業、あるいはエレベータのメンテナンス時の主ロープ8に対する補正作業のいずれにおいても、作業員は主ロープヒッチ装置9全体ではなく、その一部の可動ヒッチプレート16及びスペーサプレート15のみを取り扱うだけでよい。したがって、ヒッチ位置を容易且つ安全に可変することができるようになり、メンテナンス時の保守作業員の労力の軽減が可能になる。
なお、図1に示したエレベータシステムは2対1ローピング方式を採用しており、主ロープヒッチ装置9がガイドレール3,4の上端側に取り付けられているが、他のローピング方式を採用し、主ロープヒッチ装置9がガイドレール3,4の下端側に取り付けられるようにすることも可能である(この場合、主ロープヒッチ装置9に取り付けられる主ロープ8及び端末ロッド8aには上向きの荷重がかかることになる。)。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9を示した説明図である。図4が図3と異なる点は、1枚のスペーサプレート15Aを用いるようにし、このスペーサプレート15Aをゴム等の弾性材すなわち制振材又は吸振材により形成した点である。
第1の実施形態におけるスペーサプレート15としては、固定ヒッチプレート14及び可動ヒッチプレート16と同様の材料、すなわち鋼材等の金属材料により形成されるものを想定しているが、この第2の実施形態ではスペーサプレート15Aとして上記のような制振材又は吸振材を用いる構成としているので、エレベータの運転中に主ロープ8に発生する振動を有効に抑制することができ、乗りかご1の乗り心地を向上させることができる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9の要部を拡大して示した説明図である。本実施形態は、主ロープ8及び端末ロッド8aにかご荷重又はカウンタウェイト荷重がかかった状態でもスペーサプレート15の枚数を増減可能な構成としたものである。すなわち、本実施形態では、固定ヒッチプレート14及び可動ヒッチプレート16にプレート拡張部を形成し、このプレート拡張部に、押圧解除機構として機能するボールネジ機構21を設けている。
図5において、ボールネジ機構21は、ネジ軸22と、このネジ軸22に螺着して回転動作によりネジ軸22を軸方向に直動させるボールネジナット23とを有している。ネジ軸22には螺旋状のネジ溝22aが形成されており、その下端側のネジ溝22aが固定ヒッチプレート14に形成されたネジ孔14bに螺着している。
可動ヒッチプレート16には、内輪部24a及び外輪部24bを有するラジアル軸受24が取り付けられている。そして、内輪部24aには、ネジ軸22の上端側が固着されており、外輪部24bはフランジ部材25及びネジ部材26により可動ヒッチプレート16の上面側に固定されている。
また、スラスト軸受27は上側軌道盤27a及び下側軌道盤27bを有しており、上側軌道盤27aは可動ヒッチプレート16の下面側に固着され、下側軌道盤27bはボールネジナット23の上面に固着されている。
ボールネジナット23は循環ボールを内蔵しており、ボールネジナット23が回転すると内蔵した循環ボールがネジ溝22aに沿って転動し、この内蔵ボールの転動によりネジ軸22を回転させながら軸方向すなわち垂直方向に直進動作させるようになっている。
次に、この第3の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9の動作につき説明する。メンテナンス時に作業員がスペーサプレート15の枚数を増減しようとする場合、作業員は専用工具によりボールネジナット23を所定方向に回転させるようにする。すると、上記のボールネジナット23の内蔵循環ボールの転動動作によりネジ軸22が回転する。
ネジ軸22が回転すると、ネジ軸22の下端側に形成されているネジ溝22aと固定ヒッチプレート14のネジ孔14bとは共に螺旋状の形状をなして互いに螺着しているので、ネジ軸22は回転しながら垂直方向に上昇する。そして、ネジ軸22の上端側は内輪部24aに固着されているので、ネジ軸22の上昇により、結局、ラジアル軸受24、及びラジアル軸受24が固定された可動ヒッチプレート16、更に可動ヒッチプレート16に固定されたスラスト軸受27及びボールネジナット23も一緒に上昇する。
このとき、押圧部材としてのバネ受け部材19は、端末ロッド8aから伝達されるかご荷重又はカウンタウェイト荷重に基づき、バネ部材10を介して大きな力で可動ヒッチプレート16を押圧した状態になっている。この押圧力は、ラジアル軸受24及びネジ軸22を介してボールネジナット23にも加わるため、一見すると、作業員が専用工具によりボールネジナット23を所定方向に回転させるためには非常に大きな力を要するように見える。しかし、ネジ軸22の上端側はラジアル軸受24により円滑な回転が許容され、また、ボールネジナット23自体もボールネジナット23により円滑な回転が許容される構成となっているので、作業員はそれほど大きな力を必要とせずに容易にボールネジナット23を回転させることが可能である。
このように、ボールネジ機構21は、押圧部材であるバネ受け部材19の押圧力に抗して可動ヒッチプレート16を固定ヒッチプレート14から離間する方向に変位させ、押圧を解除するように作用する。
そして、作業員は、ボールネジナット23を回転させることにより、可動ヒッチプレート16を必要量だけ上昇させると、新たなスペーサプレート15を必要枚数だけ追加したり、逆に、装着されているスペーサプレート15を必要枚数だけ抜き取るようにする。その後、今度はボールネジナット23を反対方向に回転させることによりネジ軸22を下降させ、可動ヒッチプレート16を元の位置まで下降させるようにする。これにより、作業員のメンテナンス作業が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、主ロープにかご荷重又はカウンタウェイト荷重がかかったままの状態でヒッチ位置を調整することが可能になるため、メンテナンス時に保守作業員が費やす労力及び時間を大きく軽減することが可能になる。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9を示した説明図である。図6が図3と異なる点は、固定ヒッチプレート14がスペーサブロック28を介してガイドレール3の上端面に載置され、更に、ガイドレール3における取付ボルト17の下方位置に取付孔3cが追設されている点である。
エレベータシステムの新規設置時、又はリニューアル時に、建屋高さの誤差やガイドレール3の累積誤差などが非常に大きくなり、主ロープヒッチ装置9と天井部との間が干渉が生じるほどに接近してしまい、主ロープヒッチ装置9の取付ができなくなる場合が考えられる。
しかし、本実施形態のように、予めスペーサブロック28を介して固定ヒッチプレート14をガイドレール3上端面に取り付けるようにしておけば、主ロープヒッチ装置9と天井部との間が接近し過ぎた場合には、このスペーサブロック28を抜き取ることにより、主ロープヒッチ装置9の取付位置すなわちヒッチ位置を大きく下降させることができ、主ロープヒッチ装置9をガイドレール3上端部に問題なく取り付けることができるようになる。
本発明の各実施形態に係る主ロープヒッチ装置が設けられるエレベータシステムの概略構成図。 第1の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9の主要部材の形状を示す斜視図。 図1におけるIII-III方向矢視図であり、第1の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9を一部破砕断面にして詳細に示した説明図。 本発明の第2の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9を示した説明図。 本発明の第3の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9の要部を拡大して示した説明図。 本発明の第4の実施形態に係る主ロープヒッチ装置9を示した説明図。
符号の説明
1:乗りかご
2:カウンタウェイト
3:かご用ガイドレール
3a:基部
3b:突部
3c:取付孔
4:カウンタウェイト用ガイドレール
5:ご用シーブ
6:カウンタウェイト用シーブ
6a:支持部材
7:巻上機
8:主ロープ
8a:端末ロッド(主ロープ端末部)
9:主ロープヒッチ装置
10:バネ部材
11:かご用緩衝器
12:カウンタウェイト用緩衝器
13:取付板
13a:ネジ孔
14:固定ヒッチプレート
14a:ロッド挿通孔
14b:ネジ孔
15:スペーサプレート
15a:ロッド挿通溝
15A:スペーサプレート(制振材又は吸振材により形成)
16:可動ヒッチプレート
16a:ロッド挿通孔
17:取付ボルト
18:ロープソケット
19:バネ受け部材
20:ナット
21:ボールネジ機構
22:ネジ軸
22a:ネジ溝
23:ボールネジナット
24:ラジアル軸受
24a:内輪部
24b:外輪部
25:フランジ部材
26:ネジ部材
27:スラスト軸受
27a:上側軌道盤
27b:下側軌道盤
28:スペーサブロック

Claims (6)

  1. ガイドレール端部に固定された固定ヒッチプレートと、
    前記固定ヒッチプレートとの間の離間距離を調整するためのスペーサプレートを介し、この固定ヒッチプレートに対して重ねられた可動ヒッチプレートと、
    前記固定ヒッチプレート、前記スペーサプレート、及び前記可動ヒッチプレートを挿通すると共に、この可動ヒッチプレートのプレート面から突出した状態にある主ロープ端末部に取り付けられ、この主ロープ端末部に加わるかご荷重又はカウンタウェイト荷重により、前記可動ヒッチプレート及び前記スペーサプレートを前記固定ヒッチプレートに対して押圧する押圧部材と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの主ロープヒッチ装置。
  2. 前記スペーサプレートは、前記押圧部材による押圧が解除された状態では、水平方向にスライドさせることにより、前記主ロープ端末部に対する着脱が可能なものである、
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの主ロープヒッチ装置。
  3. 前記スペーサプレートは、主ロープに発生する振動を抑制可能な制振材又は吸振材により形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの主ロープヒッチ装置。
  4. 前記押圧部材の押圧力に抗して前記可動ヒッチプレートを前記固定ヒッチプレートから離間する方向に変位させることにより、前記押圧部材の押圧を解除する押圧解除機構を備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの主ロープヒッチ装置。
  5. 前記押圧解除機構は、
    一端側が前記固定ヒッチプレートに螺着され且つ他端側が前記可動ヒッチプレートに軸受部材を介して取り付けられたネジ軸と、
    前記ネジ軸に螺着し回転動作により前記ネジ軸を直動させるボールネジナットと、
    を含んで構成されるボールネジ機構である、
    ことを特徴とする請求項4記載のエレベータの主ロープヒッチ装置。
  6. 前記固定ヒッチプレートは、昇降路内の高さ方向におけるヒッチ位置を調整するためのスペーサブロックを介して前記ガイドレール端部にボルト部材により固定されたものである、
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの主ロープヒッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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