JP2008063055A - 吊持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より天井の低い施設であっても設置することができ、かつ作動時や停止時に吊り荷に振動が伝わることを防止できる吊持装置を提供する。
【解決手段】上下方向に向けて配設された長物の吊り荷Wを昇降させる吊持装置本体1の上部に設けられた基体11と、この基体から垂設され、吊り荷を吊持する吊持具12と、この吊り荷の側部に設けられ、吊持具に掛止される掛止部材17とを有してなり、吊持装置本体は、吊持具を昇降させる駆動装置212と、吊り荷と並行に配設された案内部材13とを有し、かつ吊り荷の側部と一体に案内部材に向けて設けられ、案内部材と係合することにより、駆動装置の作動によって案内部材に沿って昇降する係合部材15が備えた吊持装置とした。
【選択図】図1
【解決手段】上下方向に向けて配設された長物の吊り荷Wを昇降させる吊持装置本体1の上部に設けられた基体11と、この基体から垂設され、吊り荷を吊持する吊持具12と、この吊り荷の側部に設けられ、吊持具に掛止される掛止部材17とを有してなり、吊持装置本体は、吊持具を昇降させる駆動装置212と、吊り荷と並行に配設された案内部材13とを有し、かつ吊り荷の側部と一体に案内部材に向けて設けられ、案内部材と係合することにより、駆動装置の作動によって案内部材に沿って昇降する係合部材15が備えた吊持装置とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、上下方向に向けて配設された長物の吊り荷を昇降させる吊持装置に関するものである。
一般に、吊り荷を昇降させるクレーン等の吊持装置は、少なくともフック等の吊持具が垂設された基体を有している。そして、吊り荷として、長物が上下方向に向けて配設されている場合には、重心をとるために、吊持具によって吊り荷の上端面の中央部を吊持している。
しかしながら、吊持装置は、基体に垂設された吊持具によって、吊り荷の上端面を吊持しているため、吊り荷を基体よりも上方に吊り上げることができず、吊り荷を高く吊り上げるためには、基体が高い位置に設置される必要がある。このため、吊持装置を屋内に設置する場合には、建屋の天井が全体的に、吊り荷の吊り上げ高さ並びに吊り荷及び吊持具の長さの和に相当する高さである必要があり、天井の高い施設が必要になるという欠点がある(例えば、特許文献1)。
さらに、上記基体を搬送用レールとして、当該レールに沿って吊持具を移動させる際には、吊持具の作動開始持と停止時とに吊り荷に振動が伝わるため、吊り荷が重量物や剛体であった場合に、吊り荷が横揺れすることにより、周辺で作業する作業員に対し、凶器となる恐れがあるという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、より天井の低い施設であっても設置することができ、かつ作動開始時や停止時の吊り荷の横揺れを抑制できる吊持装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明に係る吊持装置は、上下方向に向けて配設された長物の吊り荷を昇降させる吊持装置本体の上部に設けられた基体と、この基体から垂設され、上記吊り荷を吊持する吊持具と、この吊り荷の側部に設けられ、上記吊持具に掛止される掛止部材とを有してなり、上記吊持装置本体は、上記吊持具を昇降させる昇降駆動装置と、上記吊り荷と並行に配設された棒状の案内部材とを有し、かつ上記吊り荷の側部と一体的に上記案内部材に向けて設けられ、上記案内部材と係合することにより、上記駆動装置の作動によって上記案内部材に沿って昇降する係合部材が備えられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吊持装置において、上記基体は、水平に配設されたレールであり、上記吊持装置本体は、上記吊持具を上記レールに沿って移動させる搬送駆動装置を備えており、かつ上記案内部材は、上記レールに沿って走行自在に設けられるとともに、振動を吸収する緩衝機構が設置されていることを特徴としている。
請求項1又は2に記載の吊持装置によれば、吊持具を吊り荷の側部に設けられた掛止部材に掛止させることにより、吊り荷の上部を基体の上方に吊り上げることができる。その際、掛止部材が吊り荷の側部に設けられているため、吊り荷の重心バランスが悪く、吊り荷が昇降により横揺れし易い状態である。そこで、吊り荷の側部と一体的に設けられた係合部材を、吊り荷と並行に配設された案内部材に係合させ、駆動装置の作動によって案内部材に沿って昇降させることにより、吊り荷の横揺れを抑制することができる。
その結果、吊持具を吊り荷の側部の掛止部材に掛止させることによって、装置全体を少なくとも吊持具の長さ相当分だけ低くしても、吊り荷を安定的に昇降させることができる。また、基体を低く設置した場合には、掛止部材を吊り荷の下部に設け、吊り荷の上部を基体上方に吊り上げても、吊り荷の上方のみ吊り上げ高さに対応する高さがあれば足りるため、より天井の低い施設であっても設置することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、案内部材は、駆動装置の作動によって吊持具がレールに沿って移動すると、この吊持具とともに移動する係合部材を介して間接的に搬送される。このため、駆動装置の作動開始時又は停止時の横揺れが振動として殆ど伝達されず、安定的に搬送されることから、吊り荷に作用する振動を、係合部材を介して吸収することができる。
加えて、案内部材に設けた緩衝機構によって、案内部材に振動が伝達されることを防止できるため、吊り荷に作用する振動を効率的に吸収でき、その結果、吊り荷が重量物や剛体であった場合にも、横揺れを防止でき、吊り荷の周辺においても作業員が安全に作業を行うことができる。
加えて、案内部材に設けた緩衝機構によって、案内部材に振動が伝達されることを防止できるため、吊り荷に作用する振動を効率的に吸収でき、その結果、吊り荷が重量物や剛体であった場合にも、横揺れを防止でき、吊り荷の周辺においても作業員が安全に作業を行うことができる。
本発明に係る吊持装置の一実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
ここで、図1は、吊持装置の全体側面図を示す図であり、図2は、縦断面概略説明図であって、右半分が図1の案内部材13の位置で切断し、吊り荷wの反対方向の示した図であり、左半分が案内部材13よりも吊り荷w側に配設された回転ローラ14bの位置で切断し、吊り荷wの反対方向を示した図である。
ここで、図1は、吊持装置の全体側面図を示す図であり、図2は、縦断面概略説明図であって、右半分が図1の案内部材13の位置で切断し、吊り荷wの反対方向の示した図であり、左半分が案内部材13よりも吊り荷w側に配設された回転ローラ14bの位置で切断し、吊り荷wの反対方向を示した図である。
本実施形態の吊持装置は、垂直方向に配設された略四角柱状(長物)の吊り荷wを昇降させる吊持装置本体1の上部に水平に設けられたレール(基体)11と、このレール11に垂設されたフック(吊持具)12と、このレール11の両側部にそれぞれ垂設された細長棒状の一対の案内部材13とが備えられている。
さらに、吊り荷wの側部と一体的に案内部材13に向けて設けられるとともに、上記フック12と掛止する把手(掛止部材)17が取り付けられた係合枠体(係合部材)15を有している。
上記レール11は、縦断面I字状に形成されており、上下端部において、それぞれ両側部外方に向けて突出する鍔部11aが形成されている。
フック12は、その上端部に一体的に駆動装置21が設けられており、この駆動装置21は、レール11の両側方に垂直に設けられた一対の上部駆動装置(搬送駆動装置)211と、これらの上部駆動装置211の下端部に連結されるとともに、レール11の幅方向の中央部の下方に配設された1台の下部駆動装置212とによって構成されている。そして、上述のレール11、係合枠体15、案内部材13(後述の水平板14を含む)及びフック12とともに吊持装置本体1を構成している。
各上部駆動装置211には、レール11に向けて垂直方向に配設された2つの回転ローラ213がそれぞれレール11の鍔部11a上に載置されるようにレール11に沿って配設されており、作動時に回転ローラ213が回転して、レール11の延在方向に走行するようになっている。また、ショックアブソーバ18が上部駆動装置211同士の間に取り付けられ、作動開始時におけるフック12の急発進及び作動停止時におけるフック12の急停止が抑制されるようになっている。
他方、下部駆動装置212は、作動時にフック12を昇降させるようになっている。
これにより、フック12は、レール11の幅方向の中央部の下方において、上部駆動装置211の作動によりレール11に沿って、また、下部駆動装置212の作動により上下方向に向けて移動可能に設けられている。
これにより、フック12は、レール11の幅方向の中央部の下方において、上部駆動装置211の作動によりレール11に沿って、また、下部駆動装置212の作動により上下方向に向けて移動可能に設けられている。
上記一対の案内部材13は、それぞれ断面円形の細長棒状に形成されており、それらの上端部が一枚の矩形状の水平板14に一体化されている。
この水平板14は、その上面に、レール11の両側部外方に向けて形成された鍔部11aに沿って、それぞれ2つの回転ローラ14aが水平に配設されている。
この水平板14は、その上面に、レール11の両側部外方に向けて形成された鍔部11aに沿って、それぞれ2つの回転ローラ14aが水平に配設されている。
さらに、各角隅部に、レール11に向けて回転ローラ14bが配設されるとともに、レール11の延在方向の両端部に配設された回転ローラ14b間の中央部に、それぞれレール11に向けて回転ローラ14cが配設されている。そして、角隅部に配設された2対の回転ローラ14bが鍔部11aの上部に載置され、回転ローラ14cが鍔部11aの下部に当接するように配設されており、レール11の両側部にそれぞれ3点固定され、案内部材13の浮き上がりを防止している。
これにより、一対の案内部材13は、レール11に沿って走行自在に設けられるとともに、上下方向に振動せずに安定的に走行するようになっている。また、案内部材13同士の間には、駆動装置211からの振動の伝達を防止するショックアブソーバ(緩衝機構)18が取り付けられている。
これにより、一対の案内部材13は、レール11に沿って走行自在に設けられるとともに、上下方向に振動せずに安定的に走行するようになっている。また、案内部材13同士の間には、駆動装置211からの振動の伝達を防止するショックアブソーバ(緩衝機構)18が取り付けられている。
上記係合枠体15は、水平に配設された2枚の矩形平板15a、15bがレール11の延在方向にずらして配設され、これらの矩形平板15a、15bがレール11の幅方向の両端部において、垂直に配設された略平行四辺形状の平板からなる側壁部材15cによって互いに一体化されてなる。
そして、上部の矩形平板15aには、レール11の延在方向の一端側であって、かつ案内部材13に対応する2箇所に、開口15dが形成されるとともに、これらの開口15dに、それぞれ内部に案内部材13が挿通している円筒状体16の下端部が一体化されている。この円筒状体16の内径が案内部材13の直径と略同一であり、円筒状体16が案内部材13に沿って移動自在に設けられ、案内部材13と係合、一体化されている。
そして、上記把手17は、下部の矩形平板15bにおける他端側であって、かつレール11の幅方向の中央部に取り付けられている。この下部の矩形平板15bには、上記他端側における上記レール11の幅方向の両端部から吊り荷wの両側方に向けて配設された1対の平板状の垂直板22の下端部がそれぞれ一体化されており、これらの垂直板22には、上部に係合溝22aが形成されている。
他方、上記吊り荷wは、その上部に積層リング2が固定されている。
この積層リング2は、中央部に吊り荷wの外法と同一形状の貫通穴が形成された平板状の2枚の回動リング23、24が板厚方向に隙間を介して水平に配設されており、この貫通穴に、吊り荷wが嵌め込まれている。また、回動リング23、24の隙間には、中央部に吊り荷wが貫通する円形穴25aを有し、両面が平滑に形成された環状平板の固定リング25が水平に配設されている。そして、回動リング23、24の表面において、それぞれリング23、24の内縁に吊り荷wの角部(本実施形態においては吊り荷wの中央部と一体に設けられた角部の棒状部材)が接合部材29(本実施形態においてはナット)によって締結され、吊り荷wと一体化されている。
この積層リング2は、中央部に吊り荷wの外法と同一形状の貫通穴が形成された平板状の2枚の回動リング23、24が板厚方向に隙間を介して水平に配設されており、この貫通穴に、吊り荷wが嵌め込まれている。また、回動リング23、24の隙間には、中央部に吊り荷wが貫通する円形穴25aを有し、両面が平滑に形成された環状平板の固定リング25が水平に配設されている。そして、回動リング23、24の表面において、それぞれリング23、24の内縁に吊り荷wの角部(本実施形態においては吊り荷wの中央部と一体に設けられた角部の棒状部材)が接合部材29(本実施形態においてはナット)によって締結され、吊り荷wと一体化されている。
固定リング25は、レール11の幅方向の両端部外方に向けて水平に配設された一対の棒状のフックピン20が一体に設けられている。そして、このフックピン20が係合溝22aに嵌め込まれることにより、吊り荷wは、積層リング2とともに係合枠体15と一体的に設けられ、把手17がフック12に掛止されることによって吊持される。
また、回動リング23、24は、それぞれ平面視において略正方形状に形成されるとともに、角隅部の角が落とされており、その角隅部近傍に固定リング25に向けて配設されたボールローラ26が固定され、これらのボールローラ26がそれぞれ固定リング25の平滑な表面を移動するようになっている。
他方、固定リング25の円形穴25a内には、垂直に配設された円筒状部材からなる複数のガイドローラ27が固定リング25の内縁から少し離間して吊り荷wの外周に均等に配設されている。
各ガイドローラ27は、その長手方向両端部がそれぞれ回動リング23、24の表面に締結されているボルト27aの先端部を内部に挿通させるように配設されている。そして、内法がボルトの外法よりも大きく形成され、固定リング25の内縁に接することにより回転し、回動リング23、24の周方向の回転を円滑にするとともに、固定リング25からの離間によって回動リング23、24の面内方向の微動を可能にしている。
各ガイドローラ27は、その長手方向両端部がそれぞれ回動リング23、24の表面に締結されているボルト27aの先端部を内部に挿通させるように配設されている。そして、内法がボルトの外法よりも大きく形成され、固定リング25の内縁に接することにより回転し、回動リング23、24の周方向の回転を円滑にするとともに、固定リング25からの離間によって回動リング23、24の面内方向の微動を可能にしている。
さらに、下部の平板15bには、落下防止用のロープ19が連結されており、このロープ19が平板15bから下方に向けて配設され、吊り荷wの長手方向の中央外周部に連結されている。
次ぎに、上述の吊持装置を用いて、垂直方向に配設された略四角柱状の吊り荷wを目的の場所において昇降させる際の作用について説明する。
吊り荷wを目的の場所に搬送する際には、フック12に把手17が掛止されている状態において上部駆動装置211を作動させることによって、回転ローラ213を回転させ、上部駆動装置211を含む駆動装置21、フック12、係合枠体15、積層リング2とともに吊り荷wをレール11に沿って走行させる。その際、案内部材13及び水平板14は、係合枠体15を介して間接的に搬送され、上部駆動装置211の作動開始時の横揺れが振動として殆ど伝達されず、安定的に搬送される。
これに加えて、水平板14は、鍔部11aの上部に載置されている回転ローラ14b及び鍔部11aの下部に当接する回転ローラ14cによって固定されているため、案内部材13の浮き上がりを防止しつつ、これらの回転ローラ14b、14cが鍔部11aに沿って配設された回転ローラ14aとともに円滑に回転する。その上、案内部材13同士の間には、ショックアブソーバ18が取り付けられているため、案内部材13の横揺れが防止され、かつ上部駆動装置211にもショックアブソーバ18が取り付けられているため、フック12の急発進が防止され、より一段と安定的にレール11に沿って搬送される。
次いで、吊り荷wが目的の場所に搬送されたところで、上部駆動装置211を停止させることによって、回転ローラ213の回転を停止させる。この上部駆動装置211の作動停止によっても、同様に横揺れが防止される。
そして、吊り荷wを降下させる際には、下部駆動装置212を作動させ、フック12を降下させる。すると、円筒状体16の内径が案内部材13の直径と略同一であるため、円筒状体16が案内部材13に沿って垂直方向に降下し、係合枠体15が角度を変えずに、水平方向に向いたままの状態において降下し、吊り荷wが横揺れすることなく、降下する。
また、作業に伴って吊り荷wを軸方向中心に回動させる必要がある場合には、外部の力を周方向に向けて少し加える。すると、吊り荷wは、ガイドローラ27が固定リング25の円形穴25aの縁部に接しつつ、ボールローラ26が固定リング25の表面を移動し、回動リング23、24とともに軸方向中心に回動する。
吊り荷wの位置を若干調整する必要がある場合にも、外部の力を必要に応じて少し加えることによって、ガイドローラ27が円形穴25aの縁部に接するまで面内方向へ微動する。
吊り荷wの位置を若干調整する必要がある場合にも、外部の力を必要に応じて少し加えることによって、ガイドローラ27が円形穴25aの縁部に接するまで面内方向へ微動する。
次ぎに、吊り荷wを上昇させる際には、下部駆動装置212を作動させ、フック12を上昇させる。すると、降下させる場合と同様に、円筒状体16が案内部材13に沿って垂直方向に上昇し、係合枠体15が角度を変えずに、水平方向に向いたままの状態において上昇するため、吊り荷wが横揺れすることなく上昇する。
上述の吊持装置によれば、フック12によって、吊り荷wの側部と一体に設けられた係合枠体15に取り付けられている把手17を掛止し、下部駆動装置212を作動させることによって、係合枠体15とともに吊り荷wを吊り上げるため、吊り荷wの上部をレール11の上方に吊り上げることができる。その際、係合枠体15の開口15dに、垂直に配設され、すなわち吊り荷wと平行に配設された案内部材13を挿通させたため、吊り荷wを案内部材13に沿って昇降させることができ、吊り荷wの横揺れを抑制することができる。特に、係合枠体15の開口15dに、案内部材13の直径と略同一の内径を有する円筒状体16の下端部を一体化させるとともに、この円筒状体16に案内部材13を挿通させているため、吊り荷wを垂直に保つことができ、効率的に吊り荷wの横揺れを防止でき、吊り荷wを安定的に昇降させることができる。
さらに、上部駆動装置211を作動させることによって、吊り荷wをレール11に沿って移動させることができる。その際、この吊り荷wとともに、係合枠体15が移動し、この係合枠体15の移動によって、円筒状体16内を挿通している案内部材13は、回転ローラ14a、14bがレール11に沿って回転することにより、間接的に搬送されるため、上部駆動装置211の作動時又は停止時に殆ど振動することなく、係合枠体15を介して吊り荷wに作用する振動を吸収することができる。さらに、上部駆動装置211には、ショックアブソーバ18が取り付けられているため、フック12の急発進及び急停止を抑制でき、加えて、案内部材13にもショックアブソーバ18が取り付けられているため、案内部材13の横揺れを阻止することができる。このため、効率的に係合枠体15を介して吊り荷wに作用する振動を吸収し、吊り荷wが重量物や剛体であった場合にも、吊り荷wの周辺の作業員に対する安全を確保することができる。
さらにまた、吊り荷wを嵌め込む貫通穴が形成されている回動リング23、24に、回動リング23、24の間に配設されている固定リング25に向けてボールローラ26を配設し、かつ、固定リング25において吊り荷wが貫通する円形穴25aにガイドローラ27を配設したため、吊り荷wに周方向に向けた力を少し作用させることにより、ボールローラ26が固定リング25の表面において回転するとともに、ガイドローラ27が円形穴25aの縁部に接しつつ回転し、吊り荷wを軸方向中心に容易に回動させることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に何ら限定されるものでなく、例えば、吊持具がフック12でなくても、また、掛止部材が把手17でなくてもよく、吊持具によって掛止部材が掛止されるものであればよい。
w 吊り荷
1 吊持装置本体
11 レール(基体)
12 フック(吊持具)
13 案内部材
15 係合枠体(係合部材)
212 下部駆動装置(駆動装置)
1 吊持装置本体
11 レール(基体)
12 フック(吊持具)
13 案内部材
15 係合枠体(係合部材)
212 下部駆動装置(駆動装置)
Claims (2)
- 上下方向に向けて配設された長物の吊り荷を昇降させる吊持装置本体の上部に設けられた基体と、この基体から垂設され、上記吊り荷を吊持する吊持具と、この吊り荷の側部に設けられ、上記吊持具に掛止される掛止部材とを有してなり、
上記吊持装置本体は、上記吊持具を昇降させる昇降駆動装置と、上記吊り荷と並行に配設された棒状の案内部材とを有し、かつ
上記吊り荷の側部と一体的に上記案内部材に向けて設けられ、上記案内部材と係合することにより、上記駆動装置の作動によって上記案内部材に沿って昇降する係合部材が備えられていることを特徴とする吊持装置。 - 上記基体は、水平に配設されたレールであり、
上記吊持装置本体は、上記吊持具を上記レールに沿って移動させる搬送駆動装置を備えており、かつ
上記案内部材は、上記レールに沿って走行自在に設けられるとともに、振動を吸収する緩衝機構が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の吊持装置。
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- 2006-09-06 JP JP2006241404A patent/JP2008063055A/ja active Pending
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