JP2008230684A - 密封容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部を有する容器本体の、前記開口部の口縁部に蓋材をシールしたシール部を有する密封容器において、前記蓋材は、下面にシール層を有する密封基材、該密封基材の上面に設けた分離層を介して、保護層を設けた構成で、前記シール層と口縁部の剥離強度を(a)、シール部における密封基材と分離層の剥離強度を(b)、非シール部における分離層と密封基材の剥離強度を(c)、分離層の破壊強度を(d)としたとき、(d)<(b)≦(a)、および(d)<(c)≦(a)とすることにより解決した。
【選択図】図1
Description
前記密封容器を使用するには、外蓋4を取り外し、表出した蓋材3にストローを突き刺して飲食したり、他の容器に移し替えることができなかった。
または、前記外蓋4にストローを通す穴を設け、この穴をガイドにして、前記蓋材4にストローを突き刺し、飲料を飲んでいた。
また、蓋材とは別に、プラスチック材料を成形した外蓋を用いているので、使用後、外蓋の廃棄の問題があった。
このような課題を解決し、外蓋を設けず、予めストロー突き刺し部分を設けた蓋材を、前記容器本体の口縁部に、前記蓋材をシールし、密封する。そして、使用時は、蓋材に設けたストロー突き刺し部分に、ストローを突き刺し、使用することが多用されている(特許文献1参照)。
前記のように蓋材に予め、ストロー突き刺し部分を設けた構成では、ストロー突き刺し部分が露出しているため、保管、移動中にストロー突き刺し部分が外部と直接接触してしまい、衛生上好ましくなかった。
また、ストローを突き刺し、使用する、単機能であるため、飲料を容器本体から取り出すことができなかった。
(d)<(b)≦(a)、および(d)<(c)≦(a)
であることを特徴とする密封容器である。
x<e
であることを特徴とする、請求項5に記載の密封容器である。
(d)<(b)≦(a)、および(d)<(c)≦(a)
の関係を有するので、一方から剥離すると、保護層が分離層から剥離し、密封基材が表出するので、該密封基材の表面からストローを突き刺し可能となる。
としてもよい。
(d)<(b)≦(a)、および(d)<(c)≦(a)の関係とする。
保護層24は、流通時、内容物を外力から保護することができ、しかも内容物の保存性に優れた材料からなる。具体的には、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ナイロンフィルムの積層フィルム、酸化アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート/ナイロンフィルムの積層フィルム、酸化アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート/紙の積層フィルム等適宜使用することができる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、ポリエチレンテレフタレート(12μm)/低密度ポリエチレン(15μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリプロピレン/低密度ポリエチレン/エチレン−プロピレンゴムを70/25/2(重量比)で配合した、厚さが30μmからなる分離層を設けた。
該分離層を介して、ポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化アルミニウム蒸着層を設けた蒸着フィルム(12μm)とナイロンフィルム(15μm)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。
また、蓋材に、下方のシール層側から分離層に達する切込みにより形成した切り取り部を設けた。
ここで、容器本体は、内外面が低密度ポリエチレン、中間に紙層/ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム箔の積層材料を有する紙製容器を使用した。
前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の
口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、アルミニウム箔(9μm)/低密度ポリエチレン(15μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリプロピレン/低密度ポリエチレンを90/10(重量比)で配合したフィルム(30μm)からなる分離層を設けた。
該分離層を介して、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナ蒸着層を設けた蒸着フィルム(12μm)と紙(50g/m2)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。
ここで、容器本体は、内外面が低密度ポリエチレン、中間に紙層/ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム箔の積層材料を有する紙製容器を使用した。
前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、低密度ポリエチレン(15μm)/ポリエチレンテレフタレート(12μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリプロピレン/低密度ポリエチレンを95/5(重量比)で配合したフィルム(30μm)からなる分離層を設けた。
該分離層を介して、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナ蒸着層を設けた蒸着フィルム(12μm)とナイロンフィルム(15μm)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。
また、密封基材を形成するポリエチレンテレフタレートフィルムは、予め微細孔を設けたフィルムを用いた。
下方のシール層側から分離層に達する切込みを設け前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、低密度ポリエチレン(15μm)/ポリエチレンテレフタレート(12μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリエチレン系のシールラッカー層(5μm)からなる分離層を設けた。
該分離層を介してポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナ蒸着層を設けた蒸着フィルム(12μm)とナイロンフィルム(15μm)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。
また、下方のシール層側から分離層に達する切込みにより形成した切り取り部を設けた。前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、低密度ポリエチレン(15μm)/ポリエチレンテレフタレート(12μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリプロピレン/低密度ポリエチレン/エチレン−プロピレンゴムを70/25/2(重量比)で配合した、厚さが30μmからなる分離層を設けた。 該分離層を介して、アルミニウム箔(25μm)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。また、下方のシール層側から分離層に達する切込みにより形成した切り取り部を設けた。前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、低密度ポリエチレン(15μm)/ポリエチレンテレフタレート(12μm)/低密度ポリエチレン(30μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリエチレン系のシールラッカー層(5μm)からなる分離層を設けた。
該分離層を介して、アルミニウム箔(25μm)/ポリエチレンフィルム(15μm)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。
前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(30μm)からなるシール層上に、低密度ポリエチレン(15μm)からなる密封基材を設け、さらに、ポリプロピレン/低密度ポリエチレン/エチレン−プロピレンゴムを70/25/2(重量比)で配合した、厚さが30μmからなる分離層を設けた。
該分離層を介してポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナ蒸着層を設けた蒸着フィルム(12μm)とナイロンフィルム(15μm)からなる保護層を積層し、両側に摘み部を設けた蓋材を製造した。なお、一方の摘み部には、下方のシール層側から分離層に達する切込みを設けた。
また、下方のシール層側から分離層に達する切込みにより形成した切り取り部を設けた。前記容器本体に、80℃のオレンジジュース240ml充填し、前記蓋材を、容器本体の口縁部に重ね、加熱加圧し、密封した。
(1)密封性確認
冷却後の充填品の密封性を確認した。リーク品なければ○と表記した。
密封性評価
(2)輸送評価
プラスチック製の通い箱にダース詰めし、JISの輸送試験に準拠した振動を与えた後、蓋材の損傷が発生しないサンプルを○と表記した。
(3)剥離評価
蓋材の摘み部を上方に持ち上げて、分離層以上の層が適切な剥離強度で剥離可能で、容器に残った基材層にストロー穴が開く、もしくはストロー突刺し可能なサンプルを○と表記した。
また、密封基材に、貫通する深さで設けた切れ目からなる切り取り部を設けておくことで、開封と同時にストロー穴、飲み口などを設けることができる。
蓋材の両側に摘み部を設けることにより、ストローによる吸引と、容器本体から直接飲む手法を選択できる。
分離層の樹脂構成を限定することにより、シール部と非シール部の剥離強度差を設け、流通時の内容物流出を防ぐことができる。
また、分離層に凝集破壊痕跡が残るため、いたずら防止機能も付加することができる。
20・・・蓋材 21・・・密封シール部 22・・・密封基材
23・・・分離層 24・・・保護層 28・・・切り取り部30、31・・・摘み部 33・・・切込み部 36・・突き刺し位置
Claims (10)
- 開口部を有する容器本体の、前記開口部の口縁部に蓋材をシールしたシール部を有する密封容器において、前記蓋材は、下面にシール層を有する密封基材、該密封基材の上面に設けた分離層を介して、保護層を設けた構成で、前記シール層と口縁部の剥離強度を(a)、シール部における密封基材と分離層の剥離強度を(b)、非シール部における分離層と密封基材の剥離強度を(c)、分離層の破壊強度を(d)としたとき、
(d)<(b)≦(a)、および(d)<(c)≦(a)
であることを特徴とする密封容器。 - 前記密封基材は、ストローで突き刺し可能な材料から構成されていることを特徴とする請求項1記載の密封容器。
- 前記密封基材は、ストロー突き刺し位置を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の密封容器。
- 前記密封基材は、ストロー突き刺し不可能な材料からなり、前記材料のストロー突き刺し位置を突き刺し可能な構造としたことを特徴とする請求項1記載の密封容器。
- 前記密封基材は、切り取り部を有することを特徴とする請求項1記載の密封容器。
- 前記密封基材の切り取り部の破断強度を(x)、切り取り部と分離層との剥離強度を(e)としたとき、
x<e
であることを特徴とする、請求項5に記載の密封容器。 - 前記保護層は、紙基材を含む積層材料から構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の密封容器。
- 前記分離層と密封基材の剥離強度は、非シール部が、0.1〜0.5N/15mm、シール部が0.5〜10N/15mm(T字剥離)であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の密封容器。
- 前記シール層と口縁部の剥離強度が、2〜30N/15mm(T字剥離)の範囲であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の密封容器。
- 前記蓋材は、前記容器本体の底部形状に相似する形状の突出部を設けたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の密封容器。
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