JP2009220839A - 蓋付きカップ - Google Patents
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Abstract
【課題】流通過程等においては添加物の密閉性を高度に維持し、また、必要なときには容易に添加物をカップの内容物に混合することができる蓋付きカップを提供することである。
【解決手段】蓋付きカップ10は、上部開口11aを有する筒状形態から構成され内容物が充填されたカップ12と、カップ上端部に周縁部が接合されて上部開口11aを密栓する樹脂フィルムから構成された内蓋13とを備え、内蓋13を構成する樹脂フィルムの内面に上端のフランジ部15bが隙間なく熱接着されて内部が密栓された小型トレー17を有し、小型トレー17は、カップ12の内容物に混合される添加物を内包する。また、内蓋13の上部には、プラスチック製の外蓋14を被せることができる。
【選択図】図1
【解決手段】蓋付きカップ10は、上部開口11aを有する筒状形態から構成され内容物が充填されたカップ12と、カップ上端部に周縁部が接合されて上部開口11aを密栓する樹脂フィルムから構成された内蓋13とを備え、内蓋13を構成する樹脂フィルムの内面に上端のフランジ部15bが隙間なく熱接着されて内部が密栓された小型トレー17を有し、小型トレー17は、カップ12の内容物に混合される添加物を内包する。また、内蓋13の上部には、プラスチック製の外蓋14を被せることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓋付きカップに係り、特に内容物の風味を長期に亘って維持することができる蓋付きカップに関する。
上部開口を有する筒状形態のカップに、樹脂フィルムから構成される蓋を貼り付けて上部開口を密栓した蓋付きカップは、例えば、コーヒー等の乳飲料やヨーグルト等の乳酸菌飲料など各種飲料の容器として広く使用されている。蓋付きカップは、チルドカップとも称され、樹脂フィルム製の蓋の上部に、もう一つプラスチック製の蓋を被せた形態がよく見受けられる。なお、蓋付きカップに充填された飲料などを取り出す方法としては、蓋を剥がす必要がなく便利である等の理由から、添付されたストローを使用する方法が一般的である。具体的には、プラスチック製の蓋に設けられたストローくちにストローを挿入し、樹脂フィルム製の蓋に突き刺して貫通し、ストローを通して飲料が取り出される。
このような蓋付きカップに充填される飲料などは、添加物が混合された状態にて販売されている。しかし、飲料の主成分と添加物とは異なる材料であるため、飲む直前に混合する方がそれぞれの風味が損なわれることがなく好ましい場合がある。
コーヒーなどを飲む際に、ミルクなどの添加物を簡単にコーヒーに加えることができる、即ち飲む直前に添加物を主成分に混合できる容器蓋体が、特許文献1に開示されている。図5に示すように、この容器蓋体30は、使い捨て紙コップのごとき容器の蓋体に、ミルクのごとき添加物を入れる、開口可能な密閉収容器31を備えたものである。収容器31は、ミルクなどが充填された後、下面に薄膜を貼り付けることにより密閉されている。特許文献1には、この容器蓋体30をコーヒーなどが充填された容器に装着して、コーヒーなどを飲む際に、指で収容器31を押しつぶすことにより、薄膜が破れてミルクがコーヒーに添加されることが述べられている。
しかしながら、特許文献1の容器蓋体30は、ファーストフード店で提供される飲料などの容器蓋体30をターゲットとして開発されたものであるため、蓋と容器とが一体として製造、そして販売される上記のような蓋付きカップに適用することはできない。即ち、蓋付きカップは、上述のように、ストローを突き刺すことにより内容物を取り出すのが一般的であるが、特許文献1の容器蓋体は、流通過程等において収容器31が潰れることを防止するため、剛性の高い構造にしなければならず、そのような収容器31にストローを突き刺して貫通することは困難である。一方、特許文献1にはストローを突き刺して貫通させてもよいことが記載されているが、収容器31の剛性を低くしてストローによる貫通を可能にすれば、流通過程等において収容器31が潰れて添加物が漏れ出す虞がある。
本発明の目的は、流通過程等においては添加物の密閉性を高度に維持し、また、必要なときには容易に添加物をカップの内容物に混合することができる蓋付きカップを提供することである。
本発明に係る蓋付きカップは、上部開口を有する筒状形態から構成され内容物が充填されたカップと、カップの上端部に接合されて上部開口を密栓する樹脂フィルムから構成された蓋と、を備える蓋付きカップにおいて、蓋を構成する樹脂フィルムの内面に上端部が接合されて内部が密閉された小型トレーを有し、小型トレーは、カップの内容物に混合される添加物を内包することを特徴とする。
本発明に係る蓋付きカップによれば、蓋を構成する樹脂フィルムの内面に上端部が接合されて内部が密閉された小型トレーを有し、小型トレーは、カップの内容物に混合される添加物を内包するので、カップの内容物である主成分と添加物との分離状態を確保できるため、それぞれの風味を長期に亘って維持することが可能になる。また、小型トレーは、流通過程等において衝撃を直接受けることがないため、例えば、剛性を低くしてストローによる貫通性を向上させても、高度な密閉性を確保することができる。
以上のように、本発明に係る蓋付きカップによれば、流通過程等においては添加物の密閉性を高度に維持し、必要なときには容易に小型トレーを開封して、カップの内容物である主成分に添加物を混合することができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。図1は、蓋付きカップ10の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す蓋付きカップ10の要部断面図である。
図1に示すように、蓋付きカップ10は、上部開口11aを有する筒状形態から構成されるカップ12と、カップ上端部に周縁部が接合されて上部開口11aを密栓する樹脂フィルムから構成された蓋13(以下、内蓋13とする)とを備えている。さらに蓋付きカップ10は、内蓋13の上部に被せられるプラスチック製の蓋14(以下、外蓋14とする)を備えることができる。このような蓋付きカップは、チルドカップとも称され、例えば、コーヒー等の乳飲料やヨーグルト等の乳酸菌飲料など各種飲料の容器として広く使用されている。以下では、蓋付きカップ10は、内容物としてコーヒー等の乳飲料を充填したものとして説明するが、蓋付きカップ10には、医薬品や菓子類といった液体や固体なども充填することができ、内容物は特に限定されない。なお、カップ12、内蓋13及び外蓋14には、通常、デザイン印刷が施される等のため不透明であるが、図1等では透明なものとして示す。後述する小型トレー17は、不透明なものとして示す。
カップ12は、乳飲料などの内容物を充填する機能を有し、図1及び図2に示すように、後述する小型トレー17の底面部付近まで内容物が充填されている。上記のように、カップ12は、底面部及び胴体部を有する筒状の形態であり、内容物の種類や量、デザインなどによって、その胴体部の傾斜度合い等の形態や深さ等のサイズを任意に設定することができる。カップ12は、上部開口11aを有しており、その上部開口11aには後述する樹脂フィルムから構成される内蓋13が接合されて、カップ12に充填される内容物が密閉される。図1及び図2に示すように、内蓋13との接合面を確保するため、カップ12の上端部には、外側に向けて突出するカップのフランジ部15a(以下、フランジ部15aとする)が全周に亘って形成されることが好ましい。
カップ12としては、公知のカップ、例えば、紙製カップ、プラスチック製カップ、及びアルミ製カップなどを使用することができる。内容物が乳飲料などの食品である場合には、保存性向上等の観点から、樹脂フィルムをラミネートした紙製カップ、プラスチック製カップ、及びアルミ製カップを使用することが好ましい。紙製カップにラミネートされる樹脂フィルムとしては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PSt)及びこれらの発泡したもの等から構成される一層又は二層以上のフィルムが挙げられる。プラスチック製カップを構成する樹脂としては、紙製カップにラミネートする樹脂フィルムに使用される樹脂と同種の樹脂が使用でき、紙製カップのように異なる樹脂を積層することもできる。なお、プラスチック製カップやアルミ製カップは、底面部及び胴体部が一体成型され、紙製カップは、底面部及び胴体部が別部材からなりこれらを接合して成型されるのが一般的である。
樹脂フィルムから構成される内蓋13は、カップ12の上端部に接合されてカップ12の上部開口11aを密栓する機能を有する。この内蓋13によって内容物の密閉性が確保される。図1及び図2に示すように、内蓋13は円形の薄膜形態であり、その周縁部がカップ12の上端部に設けられたフランジ部15aに接合されている。ここで接合方法としては、後述するように熱接着することが好ましい。
内蓋13を構成する樹脂フィルムは、後述するように、内容物を取り出す際に開封できる、具体的には、ストロー16を突き刺して貫通できることが要求される。従って、内蓋13は、通常、厚みが10〜300μm、好ましくは15〜100μmの薄膜である。一方、内容物が乳飲料などの食品である場合には、風味を維持するために、高いガスバリア性や防湿性が要求されるので、内蓋13を構成する樹脂フィルムとしては、ガスバリア層を設けた積層フィルムを使用することが好ましい。
また、内蓋13の内面には、カップ12及び後述する小型トレー17が接合されるので、内蓋13を構成する積層フィルムの最内層にはシーラント層を形成することが好ましい。さらに、内蓋13の機械的強度を確保する等の観点から、ガスバリア層及びシーラント層に加えて、ベースフィルム層を設けることが好ましい。
シーラント層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上のフィルムを使用することができる。
ベースフィルム層としては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムを使用することができる。
ベースフィルム層及びシーラント層を構成するフィルムの積層方法としては、ドライラミネーション方法やホットメルトラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。また、積層フィルムは、上記の樹脂材料を使用して共押出しすることによっても作製することができる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルムに酸化アルミニウムやシリカなどの無機酸化物を蒸着した透明蒸着フィルムなどを設けることができる。ガスバリア層を設ける場合、その構成については特に限定されず、例えば、ベースフィルム層とシーラント層との間に設けることができる。これらの薄膜の形成方法としては、蒸着法やスパッタリング法といった公知の方法を適用することができる。また、必要に応じて、ガスバリア層とベースフィルム層との間等に接着剤層を設けることもできる。
図1に示すように、内蓋13の上部に外蓋14を設けることができる。外蓋14は、内蓋13のように内容物を密閉する機能は有さず、デザイン性向上等の観点から設けられるものである。外蓋14は、上記のようにプラスチック製の蓋であって、上面部とやや傾斜した胴体部を有し、胴体部の下端には全周に亘って係止段部19が設けられている。この係止段部19が、フランジ部15aに嵌め込まれることにより外蓋14が内蓋13の上部に被せられる。一般的に、外蓋14は接着剤等により接合されないため、装着状態で回転させたり容易に取り外すこともできる。なお、外蓋14の上面部には、後述する内容物を取り出す際に使用するストロー16を挿入するCの字状の切れ目からなるストローくち18が設けられている。
図1及び図2に示すように、蓋付きカップ10には、内蓋13の内面上に、小型トレー17が接合されている。小型トレー17の内部には、カップ12に充填された内容物に混合するための添加物が内包されている。図1等に示す小型トレー17は、内蓋13内面の大面積をカバーして設けられているので、後述するように、内容物を取り出す際、外蓋14のストローくち18から挿入されたストロー16は、必ず小型トレー17の底面部を貫通することになる。
図1等に示す小型トレー17は、カップ12と同様に、上部開口11b、底面部及び胴体部を有する筒状で、カップ12を小型化したような形態であるが、内容物の種類や量などによって、直径や深さ等のサイズなどを任意に設定することができる。なお、小型トレー17の底面部及び胴体部は、同一部材からなり一体成型することもできるし、上記のように別部材からなりこれらを接合して成型することもできる。また、小型トレー17としては、底面部を有さない形態、例えば、樹脂フィルムから構成される袋形状を採用することもできる。
小型トレー17は、内蓋13の内面にその周縁部が隙間なく密着することにより、内部の密閉性を確保して内包する添加物とカップ12に充填される内容物とを分離している。従って、小型トレー17は、内蓋13との密着性向上等の観点から、上端部にカップ12と同様のフランジ部15bを備えることが好ましい。
小型トレー17は、内蓋13と同様に、流通過程等においては添加物の密閉性を確保し、乳飲料等の内容物を取り出したいときには容易に開封できる、具体的には、ストロー16を突き刺して貫通できることが要求される。従って、小型トレー17の厚みとしては、内蓋13と同様に添加物の密閉性を保持できる限りにおいて薄いことが好ましく、具体的には通常10〜300μm、好ましくは15〜100μmである。なお、小型トレー17においてストロー16が突き刺されて貫通されるのは、底面部であるから、胴体部と底面部を別部材で形成し、底面部の厚みのみを薄くすることができる。或いは、底面部を剛性の低い材料で構成する等によりストロー16による貫通性を良好にすることができる。
小型トレー17は、内蓋13を構成する樹脂フィルムに使用される樹脂、或いはカップ12に使用される樹脂と同様の樹脂から構成することができる。上述のように、小型トレー17が接合される内蓋13を構成する樹脂フィルムの最内層にはシーラント層が設けられることが好ましく、最内層にシーラント層が設けられる場合には、接合性向上等の観点から、カップ13の最内層に使用される樹脂と同種の樹脂、例えば、ポリプロピレン(PP)などを使用することが好ましい。加えて、小型トレー17には、添加物の密閉性の向上やストロー16による貫通性の向上等の観点から、アルミニウム製の薄板層が設けられることが好ましい。従って、アルミニウム製の薄板層を基材として、内蓋13に接合される上部側、特にフランジ部15bにポリプロピレン(PP)を積層することが好ましい。
小型トレー17は、図3に示すように、直径が小さく深さの深い形態であって、内蓋13の内面の特定位置に偏って設けることもできる。図3に示す蓋付きカップ10は、外蓋14に二つのストローくち18が設けられ、小型トレー17は一方のストローくち18の下部に接合されている。このような蓋付きカップ10は、添加物を混合したい場合には、一方のストローくち18にストロー16を挿入し、添加物を混合したくない場合には、他方のストローくち18にストロー16を挿入することができる。なお、外蓋14は、通常、回転可能に被せられているので、添加物の混合を選択できる態様とするためには、外蓋14を固定する、或いは小型トレー17が接合される位置を表示するなどの構成が必要である。
小型トレー17に、内包される添加物としては、内容物が乳飲料の場合には、ミルク、シロップ、チョコレートなどの液体が挙げられる。また、甘味料やココアパウダーなどの固形の添加物を内包することもできる。固形の添加物を内包する場合には、固形の添加物と内容物との混合性を高めるため、図3に示すように、小型トレー17の深さを深くして、小型トレー17が開封されたときに内容物が小型トレー17の内部に流入するような形態とすることもできる。
蓋付きカップ10は、例えば、次のプロセスによって製造することができる。まず、上部開口11bから添加物が小型トレー17に充填される。添加物が充填された小型トレー17は、内蓋13を構成する樹脂フィルムの内面に熱接着される。内蓋13と熱接着される小型トレー17の部分は、接着性向上等の観点から、フランジ部15bであることが好ましい。上述のように、小型トレー17は、そのフランジ部15bが内蓋13を構成する樹脂フィルムの内面と隙間なく密着することで、内包する添加物の密閉性を確保することができる。次に、内容物が充填されたカップ12のフランジ部15aに、内蓋13の内面の周縁部を熱接着して、上部開口11aが密栓される。最後に、外蓋14が内蓋13の上部に被されて、図1等に示す内容物及び添加物が充填された蓋付きカップ10を製造することができる。
上記構成の蓋付きカップ10の作用について、図4を加えて以下詳細に説明する。図4は、図1に示す蓋付きカップ10において、小型トレー17に内包された添加物をカップ12に充填された内容物に混合して、添加物が混合された内容物を取り出す様子を示す図である。なお、内蓋13及び小型トレー17においてストロー16を突き刺して貫通された部分は、網目模様で示している。
蓋付きカップ10は、ミルク等の添加物が内包された小型トレー17が内蓋13の内面に隙間なく密着しているので、流通過程等においてはカップ12に充填されるコーヒー等の内容物と完全に分離されている。この小型トレー17は、蓋付きカップ10の内部に設けられ、図5に示す従来の容器蓋体30に設けられた収容器31のように外形に現れないので、流通過程等において衝撃が直接加わることがなく、例えば、底面部の厚みを薄くして開封性を向上させた場合にも、添加物の密閉性が解かれることはない。
一方、コーヒー等を飲みたいときには、外蓋14のストローくち18にストロー16を挿入して小型トレー17の底面部に突き刺して貫通することにより、カップ12に充填されたコーヒー等の内容物に、小型トレー17に内包されたミルク等の添加物を混合することができる。そして、ストロー16を通してミルクが添加されたコーヒーを飲むことができる。具体的には、ストロー16がストローくち18に挿入されると、まず、内蓋13にストロー16の先端部が当接し、さらにストロー16に力を加えるとストロー16が内蓋13を貫通して開封する。内蓋13を貫通したストロー16は、小型トレー17の内部に入り、上記のように小型トレー17の底面部を貫通することにより添加物の混合が可能になる。なお、図4に示す小型トレー17は、内蓋13内面の大面積をカバーして設けられているので、外蓋14のストローくち18から挿入されたストロー16は、必ず小型トレー17の底面部を貫通することになる。
以上のように、蓋付きカップ10によれば、内蓋13を構成する樹脂フィルムの内面に上端のフランジ部15bが接合されて内部が密栓された小型トレー17を有し、小型トレー17は、カップ12の内容物に混合される添加物を内包するので、カップ12の内容物である主成分と添加物との分離状態を確保できる。従って、内容物及び添加物それぞれの風味を長期に亘って維持することが可能になる。また、添加物が混合された内容物の取り出し方法は、従来と同様に、蓋を剥がす必要がなく便利な方法であるストロー16を使用した方法を適用することができる。蓋付きカップ10は、流通過程等においては添加物の密閉性を高度に維持し、必要なときには容易に小型トレー17を開封して、カップ12の内容物である主成分に添加物を混合することができる容器である。
10 蓋付きカップ、11a カップの上部開口、11b 小型トレーの上部開口、12 カップ、13 上部開口を密栓する樹脂フィルムから構成された蓋(内蓋)、14 内蓋の上部に被せられるプラスチック製の蓋(外蓋)、15a カップのフランジ部、15b 小型トレーのフランジ部、16 ストロー、17 小型トレー、18 ストローくち、19 係止段部、30 容器蓋体、31 収容器。
Claims (1)
- 上部開口を有する筒状形態から構成され内容物が充填されたカップと、カップの上端部に接合されて上部開口を密栓する樹脂フィルムから構成された蓋と、を備える蓋付きカップにおいて、
蓋を構成する樹脂フィルムの内面に上端部が接合されて内部が密閉された小型トレーを有し、
小型トレーは、カップの内容物に混合される添加物を内包することを特徴とする蓋付きカップ。
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2008
- 2008-03-14 JP JP2008065678A patent/JP2009220839A/ja active Pending
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