JP2008229989A - 画像形成システム、画像形成方法および表示制御装置 - Google Patents

画像形成システム、画像形成方法および表示制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の利便性を向上させる画像形成システムを提供すること。
【解決手段】利用者に対して表示する表示情報をサブシステムに送信するホスト6と、通常の電力を供給する通常モードと少なくともホスト6に対する電力供給を停止する停止モードとを含む電力供給状態を制御するCPU1と、を含むメインシステム101と、表示情報を表示可能な表示装置102bと、電力供給状態が通常モードから停止モードに移行される前に、ホスト6によって送信された表示情報を受信するCPU20と、受信された表示情報を記憶するRAM23と、電力供給状態が停止モードから通常モードに移行されるときに、表示情報をRAM23から取得して表示装置102bに表示するCPU20と、を含む操作部制御システム102とを備えた。
【選択図】 図2

Description

この発明は、画像を形成する画像形成システム、画像形成方法および表示制御装置に関するものである。
近年、画像形成システムでは、従来のスタンドアローンの複写機などと比較して高機能化が著しく、それに伴いシステムに実装されているソフトウェアの規模も大幅に増加している。ソフトウェアの大規模化に伴い、多くの機能を実現することが可能となるが、それに比例してシステムを起動する際のソフトウェアロード時間も増大している。このため、利用者が起動ボタンを押してから実際に使用可能となるまでの待ち時間が従来と比べて大幅に長くなり、利用者の利便性を損なう結果となっている。
このようなシステム起動時間増大に伴う利便性の低下を防止する手段として、特許文献1では、タスク起動時に必要な情報の転送順序を工夫することでシステムの起動時間を見かけ上小さくし、利便性向上を実現する技術が提案されている。
また、特許文献2では、システムを構成する各ユニットが起動処理を行い、起動が完了したユニットを使って実現可能な機能から利用者に提供することにより利便性の向上を図る技術が提案されている。
特開2002−27162号公報 特許第3117027号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、関連する全てのユニットが起動し、それぞれに対して情報を提供可能な状態となることが必要条件となるため、起動時間自体が長いユニットが存在した場合、そのユニットの起動時間にシステムの起動時間が影響を受けるという問題があった。
また、特許文献2の方法では、システム全体を制御するユニット(システムコントローラ)が起動完了するまでは、その他のユニットの起動が完了していても、システムとして動作することができない。上述の「ソフトウェアの巨大化に伴うソフトウェアロード時間の増大」は主としてシステムコントローラで発生する可能性が高いため、この方法でも起動時間を短縮し、利用者の利便性を向上させることが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、システム全体を制御するユニットの起動時間に関わらずに利用者がシステムを利用可能とすることにより、利用者の利便性を向上させることができる画像形成システム、画像形成方法および表示制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像形成処理全体を制御するメインシステムと、前記メインシステムに接続され、利用者に対する情報の表示を制御するサブシステムとを備えた画像形成システムであって、前記メインシステムは、前記利用者に対して表示する表示情報を前記サブシステムに送信する送信手段と、通常の電力を供給する通常モードと、少なくとも前記送信手段に対する電力供給を停止する停止モードとを含む電力供給状態を制御する状態制御手段と、を備え、前記サブシステムは、前記表示情報を表示可能な表示手段と、前記電力供給状態が前記通常モードから前記停止モードに移行される前に、前記送信手段によって送信された前記表示情報を受信する受信手段と、受信された前記表示情報を記憶する第1記憶手段と、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記受信手段は、さらに、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に前記送信手段によって送信された前記表示情報を受信し、前記表示制御手段は、さらに、受信された前記表示情報を前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記サブシステムは、前記第1記憶手段または前記メインシステムのいずれから前記表示情報を取得するかを表す設定情報を記憶する第2記憶手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記設定情報を前記第2記憶手段から取得し、取得した前記設定情報が前記第1記憶手段から前記表示情報を取得することを表す場合に、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記表示制御手段は、取得した前記設定情報が前記メインシステムから前記表示情報を取得することを表す場合に、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に前記送信手段によって送信され、前記受信手段によって受信された前記表示情報を前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に前記受信手段によって受信された前記表示情報と、前記第1記憶手段から取得した前記表示情報とを比較し、前記受信手段によって受信された前記表示情報のうち、前記第1記憶手段から取得した前記表示情報と相違する前記表示情報を、前記第1記憶手段から取得した前記表示情報と一致する前記表示情報と異なる表示態様で前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第1記憶手段は、電力供給を停止すると記憶内容を失う揮発性メモリであり、前記状態制御手段は、前記停止モードとして、前記第1記憶手段に対する電力供給を停止する第1モードと、前記第1記憶手段に対する電力供給を停止しない第2モードとを含む前記電力供給状態を制御し、前記サブシステムは、電力供給を停止しても記憶内容を失わない不揮発性メモリであって、前記表示情報を記憶する第3記憶手段と、前記通常モードに移行される前の前記電力供給状態が前記第1モードか前記第2モードか否かを表す判定情報を保持する保持手段と、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記保持手段が保持する前記判定情報が前記第1モードまたは前記第2モードのいずれを表すかを判断し、前記判定情報が前記第1モードを表す場合に、前記表示情報を前記第3記憶手段から取得して前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記表示制御手段は、前記判定情報が前記第2モードを表す場合に、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記第1記憶手段は、電力供給を停止すると記憶内容を失う揮発性メモリであり、前記サブシステムは、電力供給を停止しても記憶内容を失わない不揮発性メモリであって、前記表示情報を記憶する第3記憶手段と、電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記第1記憶手段または前記第3記憶手段のいずれから前記表示情報を取得するかを表す設定情報を記憶する第4記憶手段と、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記設定情報を前記第4記憶手段から取得し、取得した前記設定情報に対応する前記第1記憶手段または前記第3記憶手段のいずれか1つから前記表示情報を取得して前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記サブシステムは、表示された前記表示情報に応じて前記利用者が入力した処理要求を受付ける受付手段と、受付けられた前記処理要求を記憶する第5記憶手段と、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に、前記第5記憶手段に記憶された前記処理要求を前記メインシステムに送信する要求送信手段と、をさらに備えたこと、を特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項9にかかる発明において、前記受付手段は、利用者が入力した前記処理要求のうち、予め定められた特定の前記処理要求を受付けること、を特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、前記表示制御手段は、さらに、特定の前記処理要求以外の前記処理要求が入力された場合に、入力された前記処理要求が受付けられないことを表すメッセージを前記表示手段に表示すること、を特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、画像形成処理全体を制御するメインシステムと、前記メインシステムに接続され、利用者に対する情報の表示を制御するサブシステムとを備えた画像形成システムにおける画像形成方法であって、前記メインシステムの送信手段によって、電力供給状態が、通常の電力を供給する通常モードから、少なくとも前記送信手段に対する電力供給を停止する停止モードに移行される前に、前記利用者に対して表示する表示情報を前記サブシステムに送信する送信ステップと、前記サブシステムの受信手段によって、送信された前記表示情報を受信する受信ステップと、前記サブシステムの保存手段によって、受信された前記表示情報を記憶手段に保存する保存ステップと、前記サブシステムの表示制御手段によって、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記表示情報を前記記憶手段から取得して表示手段に表示する表示ステップと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、画像形成処理全体を制御するメイン装置に接続され、利用者に対する情報の表示を制御する表示制御装置であって、前記利用者に対して表示する表示情報を表示可能な表示手段と、前記メイン装置によって制御される電力供給状態が、通常の電力を供給する通常モードから、少なくとも前記メイン装置の送信手段に対する電力供給を停止する停止モードに移行される前に、前記送信手段によって送信された前記表示情報を受信する受信手段と、受信された前記表示情報を記憶する第1記憶手段と、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、システム全体を制御するユニットの起動時間に関わらずに利用者がシステムを利用可能とすることにより、利用者の利便性が向上するという効果を奏する。
また、本発明によれば、表示する情報を揮発性の記憶手段および不揮発性の記憶手段のそれぞれに記憶し、起動状況に応じていずれかの記憶手段から情報を取得して表示するため、高速に情報を表示することによる利便性の向上と、表示する情報の信頼性の向上を両立することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用者の設定に従って、高速な情報表示が可能な揮発性の記憶手段、または、より低消費電力化が可能な不揮発性の記憶手段のいずれかに記憶し、記憶した記憶手段から情報を取得して表示する。このため、利用者が高速な情報表示および定消費電力化のいずれを望むかに応じてシステムの動作を変更することができ、利用者の利便性がより向上するという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる画像形成システムは、機器全体の管理を行うシステムコントローラの起動を待つことなく、ユーザインターフェース機能を制御するサブシステムが、保存されたシステム情報を用いて独自に画面表示を有効化するものである。すなわち、サブシステムは、通常の動作状態では、メインシステムからシステム情報を入手し、入手したシステム情報から表示する表示データを生成して表示部に展開する。一方、サブシステムは、システム起動時または省エネルギーモードからの復帰時には、予め保存しておいたシステム情報を参照して表示データを生成し、暫定情報として表示部に展開する。
なお、システム情報とは、画像形成システムがサポートする機能に関する情報であり、例えば、出力可能な用紙サイズ、ソート機能やスタック機能が利用可能かを表す情報などが該当する。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成システム100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成システム100は、概略的には、システム/ネットワーク制御システム(以下、メインシステムという)101と、サブシステムである操作部制御システム102と、サブシステムである画像処理システム103と、サブシステムであるI/O制御システム104と、スキャナユニット105と、プロッタユニット106と、電源制御ユニット107と、を備えている。
メインシステム101は、システム制御およびネットワーク通信制御機能を実現するものである。このようなメインシステム101には、操作部制御システム102と画像処理システム103とI/O制御システム104とが制御線108を介して接続されている。メインシステム101は、制御線108により各ユニットに対するコマンドを送信してユニット制御を行うことで、画像形成システム100の装置全体の管理とプリントデータの入出力とデータ処理を行う。また、メインシステム101は、操作部制御システム102への機器情報の提供や画面描画データの指示、あるいは操作部制御システム102からのタッチパネル操作およびキー操作による入力情報を受け取る。このようなメインシステム101は、画像形成システム100の背面に配置されている。
操作部制御システム102は、利用者がコマンドを入力するためのキー入力装置(KEY)102a(図2参照)、利用者に機器情報を提供する表示装置(LCD)102b、およびソフトスイッチ102c(図2参照)などを備え、メインシステム101とはデータの授受を実行する。
画像処理システム103は、スキャナユニット105で読み取ったスキャンデータやネットワークから入力された画像データに対し、利用者指示に応じて、あるいは画像形成システム100の持つ特性に応じて各種画像処理を実行する。画像処理システム103は、処理後の画像データをプロッタユニット106に出力する。これらの画像データのやり取りは、画像バス109を通じて行われる。
スキャナユニット105は、光学系、走行体、走行体を駆動するモータなどにより構成され、原稿面を走査して画像データを取り込む。
プロッタユニット106は、作像システム、定着システム、紙搬送システムなど、複数のアクチュエータの組合せによりプリント機能を実現する。
I/O制御システム104には、スキャナユニット105とプロッタユニット106とが接続されている。転写紙への画像形成動作にかかるアクチュエータ制御やセンサ信号制御は、メインシステム101からの指示によりI/O制御システム104の制御で行われ、スキャナユニット105とプロッタユニット106のタイミング制御、定着温度制御などが実施される。
電源制御ユニット107は、各ユニットに対してDC電力を供給する。
次に、サブシステムである操作部制御システム102の構成、およびメインシステム101と操作部制御システム102との関係について図2を参照しつつ具体的に説明する。
図2に示すように、操作部制御システム102は、CPU(Central Processing Unit)20、プログラム格納用/実行用のROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、およびシステムの初期値や設定値を保存するための不揮発メモリ(NV)24を備えている。制御デバイスであるCPU20がメインシステム101との通信、および操作部制御システム102全体の制御を行なっている。
一方、図2に示すように、メインシステム101は、CPU1、プログラム格納用/実行用のROM3、RAM4、およびシステムの初期値や設定値を保存するための不揮発メモリ(NV)5を備えている。CPU1が操作部制御システム102との通信、およびメインシステム101全体の制御を行なっている。
CPU1には、通信制御デバイスであるホスト(Host)6が接続されている。CPU1に接続されたホスト6は、操作部制御システム102との通信インタフェースの物理的な信号レベルでの制御を担っている。より具体的には、ホスト6は、操作部制御システム102のCPU20への制御線108をコントロールする。
なお、メインシステム101と操作部制御システム102とは、コネクタを介して制御線108によって接続される。また、電源制御ユニット107が供給する電力は、電源線110によって各ユニットに供給される。電源制御ユニット107は、電源スイッチ107aが投入されたときに各システムに電力を供給する。
また、操作部制御システム102のソフトスイッチ102cは、CPU20に接続されるとともに、制御線111によって電源制御ユニット107にも接続される。制御線111は、例えば、ソフトスイッチ102cが押下されたときの信号の変化を電源制御ユニット107が検出するために利用される。
ところで、画像形成システム100の動作状態は、印刷モード、待機モード、省エネルギーモードの3モードに大別することができる。
印刷モードは、コマンドやデータなどの入力を受け、画像を形成している状態である。待機モードは、コマンドやデータなどを即時実行可能な状態で待ち受けている状態である。電力供給の状態の観点では、印刷モードと待機モードとが、電源制御ユニット107が全電源系統を出力した状態である通常動作モードに相当する。
省エネルギーモードは、印刷モードおよび待機モードと比較し、よりシステムの消費電力を低減させた状態である。印刷モードおよび待機モードが全てのユニットに通電した状態であるのに対し、省エネルギーモードではコマンドやデータを受け付けるための最低限のユニットにのみ通電し、画像形成システム100の消費電力を低減させる。このような省エネルギーモードでは、メインシステム101からの指示コマンドにより、電源制御ユニット107はメインシステム101、操作部制御システム102に対してのみ電力供給を実行し、その他のユニットに対しては電力の供給を停止する。この制御により、コマンドの待ち受けは可能で、かつシステムの消費電力を低減した省エネルギーモードが実現される。
なお、以下では、電源スイッチ107aがオフにされ画像形成システム100全体の電力供給が停止した状態だけでなく、省エネルギーモードのように一部のユニット等に対する電力の供給を停止した状態を含めて停止モードという。
本実施の形態の画像形成システム100では、上述したような構成のハードウェアに加え、図3、4で示されるシーケンスをプログラムにより実行することにより、更なる低電力化を目指す。以下に詳述する。
図3は、第1の実施の形態における省エネルギーモード移行シーケンスの概略を示す説明図である。
画像形成システム100が待機モードのときに所定の条件が満たされた場合、省エネルギーモードに移行する。一般的には、一定時間コマンドの入力が無いこと、またはソフトスイッチ102c押下などにより省エネ移行コマンドを受付けたことなどが条件となる。
これらの移行条件が満たされると(ステップS301)、メインシステム101は、操作部制御システム102に対して省エネルギーモード移行通知を発行する(ステップS302)。なお、操作部制御システム102は、処理過程にあるプロセスが存在する場合、移行了解通知の発行(後述)を保留し、システム全体が省エネルギーモードに移行することを拒絶することができる。
操作部制御システム102のCPU20は、全てのプロセスの実行が完了し、省エネルギーモードに移行可能となった場合、制御パラメータを退避し(ステップS311)、メインシステム101に対してシステム情報の転送要求を発行する(ステップS312)。
CPU20は、システム情報の受信が完了したか否かを判断し(ステップS313)、受信が完了していない場合は(ステップS313:NO)、受信するまで処理を繰り返す。受信が完了した場合は(ステップS313:YES)、CPU20は、取得したシステム情報はRAM23に保存する(ステップS314)。保存されたシステム情報は、次回、省エネルギーモードから復帰する時に描画データを生成する際の基本情報として使用される。
次に、CPU20は、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行する(ステップS315)。そして、CPU20は、制御線108に対するドライブを停止し、CPU20をサスペンド状態に移行する(ステップS316)。このとき、RAM23に対する通電は継続されるため、RAM23上のシステム情報は省エネルギーモード中にも正常に保存される。
メインシステム101は、すべてのユニットから了解通知を受信したか否かを判断し(ステップS303)、受信していない場合は(ステップS303:NO)、受信するまで処理を繰り返す。すべてのユニットから了解通知を受信した場合は(ステップS303:YES)、メインシステム101は電源制御ユニット107に対して出力停止コマンドを発行し(ステップS304)、省エネルギーモードに移行する(ステップS305)。
なお、以上のような処理は、例えば、通常動作モードで、操作部制御システム102のソフトスイッチ102cが利用者により押下された場合に実行される。ソフトスイッチ102cの押下により、CPU20は入力結果をメインシステム101に通知する。通知を受けたメインシステム101は、電源制御ユニット107に対して出力停止コマンドを発効する。そして、メインシステム101は、省エネルギーモード時も出力が継続される電源系統を除く出力を停止させる。
一方、省エネルギーモードでソフトスイッチ102cが押下された場合、電源制御ユニット107の出力制御モジュール(図示せず)は信号の変化を検出し、全ての電源系統の出力を再開する。これにより、メインシステム101および各サブシステムが再起動し、画像形成システム100が通常動作モードに移行する。なお、ソフトスイッチ102cからの制御信号をメインシステム101に接続し、操作部制御システム102を経由せずにメインシステム101がソフトスイッチ102cの状態を直接検出する構成でも同様の処理が実現可能である。
次に、このように通常動作モードに移行する処理であるシステム起動シーケンスについて説明する。図4は、第1の実施の形態におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。
ソフトスイッチ102cの押下等によって起動コマンドが入力されると、電源制御ユニット107から電力供給が開始される。メインシステム101は、電力供給の開始を検出すると、CPU1を通常動作状態に復帰させる(ステップS401)。また、メインシステム101は、通信制御デバイスであるホスト6を初期化する(ステップS402)。
一方、電力供給の開始を検出した操作部制御システム102も、CPU20をサスペンド状態から通常動作状態へ復帰させる(ステップS411)。なお、操作部制御システム102以外のサブシステムは、起動するとメインシステム101からの通信開始待ち状態に移行する。
CPU20は、通常動作状態へ復帰した後、RAM23に保存されたシステム情報を読み出す(ステップS412)。そして、CPU20は、読み出したシステム情報を参照して表示用の画像データを生成し、表示装置102bに表示する(ステップS413)。具体的には、CPU20は、各システム情報に対応する描画データをROM22から読み出し、表示用の画像データとしてRAM23に展開する。そして、RAM23に展開した画像データを表示装置102bに表示する。このようにして、メインシステム101が起動する前に利用者に対してシステム情報を提供することが可能となる。
この後、CPU20は、メインシステム101との通信制御が確立したか否かを判断し(ステップS414)、確立していない場合は(ステップS414:NO)、確立するまで処理を繰り返す。
メインシステム101側では、ホスト6の初期化完了後、サブシステムとの通信が開始される(ステップS403)。これを受けて、通信制御が確立したと判断した場合は(ステップS414:YES)、CPU20は、メインシステム101に対する応答処理を実行する(ステップS415)。
メインシステム101は、すべてのサブシステムが応答したか否かを判断し(ステップS404)、応答していない場合は(ステップS404:NO)、すべての応答を受信するまで処理を繰り返す。すべてのサブシステムが応答した場合は(ステップS404;YES)、メインシステム101は、全体システムを起動する(ステップS405)。
なお、以上の説明では、省エネルギーモードから通常動作モードに復帰する場合を例に説明したが、画像形成システム100の電源が投入されていない状態から、電源を投入してシステムを起動する場合についても同様の処理を実行可能である。この場合は、RAM23の代わりに不揮発メモリ24にシステム情報を保存する(ステップS314)。また、この場合は、通常動作モードに復帰したとき、不揮発メモリ24からシステム情報を読み出す(ステップS412)。
このように、第1の実施の形態にかかる画像形成システムでは、利用者がシステムを起動した際、システムが実際に起動する前に、利用者に対してシステム情報を提供することができる。このため、利用者はシステム起動中の期間であっても画像形成システムの状態把握を行うことが可能となり、待ち時間低減により利便性を向上させることができる。
(変形例1)
上記実施の形態では、メインシステム101の起動に先駆けて、操作部制御システム102が画面情報を生成して利用者に提示することで、利用者の待ち時間の軽減を実現している。しかし、先行表示を行う際のシステム情報は、システムが省エネルギーモードに入る前に複製された情報であるため、省エネルギーモードの間にシステム状態が変更された場合、複製データと実際のシステム状態に差分が発生する可能性がある。
例えば、省エネルギーモードの間に利用者によって転写紙が抜き取られた場合、メインシステム101が改めて転写紙量を検出するまで、抜き取られる前の紙量情報が表示装置102bに表示されることになる。このように、実際のシステム状態と相違する古い複製情報を表示することにより、かえって利用者に不利益をもたらす可能性がある。
そこで、第1の実施の形態の変形例1では、画像形成システム100が省エネルギーモードから復帰したとき、操作部制御システム102がシステム情報の先行表示を行うか否かを設定可能とする。先行表示を行わない設定の場合は、操作部制御システム102は、メインシステム101との通信制御を確立し、最新のシステム状態を確認後に表示制御を実行する。
次に、本変形例1にかかる画像形成システム100による処理シーケンスについて説明する。図5は、本変形例1における設定変更処理を表すフローチャートである。設定変更処理とは、画像形成システム100の動作を決定する各種設定情報を変更する処理である。
画像形成システム100は、通常動作時に、キー入力装置102aを用いて設定情報を変更することができるように構成されている。すなわち、CPU20が、キー入力装置102aからのキー入力を待ち受けており(ステップS501)、設定情報の変更を要求するモード変更コマンドが入力されたか否かを判断する(ステップS502)。モード変更コマンドが入力されていない場合は(ステップS502:NO)、入力されるまで処理を繰り返す。
モード変更コマンドが入力された場合は(ステップS502:YES)、CPU20は、設定情報を変更する設定変更モードに移行する(ステップS503)。このモードでは、設定情報を変更するための設定画面が表示され、利用者は各種設定情報を変更することができる。
利用者は、このような設定情報の1つとして、省エネルギーモードから復帰した際に、システムが起動する前にシステム情報の表示を行うか(先行表示)、システム起動後に表示を行うか(通常表示)を指定する設定情報(以下、起動モードフラグという)を設定することができる。
CPU20は、このように変更された設定値を確定する確定コマンドが入力されたか否かを判断し(ステップS504)、入力されていない場合は(ステップS504:NO)、入力されるまで処理を繰り返す。
入力された場合は(ステップS504:YES)、メインシステム101が、変更後の設定情報をメインシステム101の不揮発メモリ5に保存する(ステップS505)。また、起動モードフラグについては、操作部制御システム102に対してもコマンドとして送信され、不揮発メモリ24に保存される。
次に、このように設定された起動モードフラグを参照し、システム起動シーケンス内で、システム情報の表示タイミングを切り替える動作について説明する。図6は、第1の実施の形態の変形例1におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。
ステップS601からステップS605、およびステップS611は、第1の実施の形態のステップS401からステップS405、およびステップS411と同様の処理なので、その説明を省略する。
ステップS611で通常動作状態に移行した後、CPU20は、不揮発メモリ24から起動モードフラグを読み出す(ステップS612)。次に、CPU20は、起動モードフラグに先行表示が設定されているか否かを判断し(ステップS613)、先行表示が指定されている場合は(ステップS613:YES)、RAM23からシステム情報を読み出す(ステップS614)。そして、CPU20は、読み出したシステム情報を参照して表示用の画像データを生成し、表示装置102bに表示する(ステップS615)。
ステップS613で、起動モードフラグに先行表示が設定されていないと判断された場合は(ステップS613:NO)、CPU20は、メインシステム101からの通信待ち状態に移行する。
ここで、メインシステム101は、省エネルギーモードから復帰後、各サブシステムに対して通信の確立を試みる。そして、通信確立後(ステップS603:YES)、例えばスキャナユニット105、プロッタユニット106などの各サブシステムから最新のシステム情報を収集する(図示せず)。操作部制御システム102のCPU20はメインシステム101との通信が確立された後、メインシステム101に対して最新のシステム情報の転送を要求し、メインシステム101が復帰後に収集した情報を取得する。この情報を参照することで描画データを生成し、表示装置102bに転送することで最新かつ正確な情報を利用者に対して提供することが可能となる。
ステップS616からステップS617は、第1の実施の形態のステップS414からステップS415と同様の処理なので、その説明を省略する。なお、上述の最新のシステム情報の取得処理は、ステップS617でメインシステム101に対して応答した後に実行される処理である。
このように、本変形例1では、待ち時間の短縮(先行表示)と、より正確な情報を表示することとのいずれかを利用者が設定可能とし、設定に応じてシステム情報の表示タイミングを変更することができる。すなわち、利用者は要求に応じた最適な表示タイミングを選択可能となり、利用者の利便性を向上させることができる。
(変形例2)
一般の画像形成システムでは、動作中にシステム状態が変更された場合、表示内容の更新が自動的に行われ、常に最新の情報が表示される場合が多い。また、通常は、システム情報を取得する前に画面表示を行うといった制御が行われないため、省エネルギーモードなどの停止モードでシステム情報が更新されるといった状況は発生しない。
ところが、変形例1で述べたように、上記実施の形態の画像形成システムでは、RAM23等に保存された過去のシステム情報(旧情報)を提供するため、最新のシステム状態と差異が発生する可能性がある。また、旧情報を用いて操作を行った利用者に対して、システム情報が更新されたことが通知されないと、認識のずれが生じ、不都合が発生する可能性がある。
そこで、第1の実施の形態の変形例2では、メインシステム101の起動後に最新のシステム情報を取得したとき、最新のシステム情報と旧情報とに差異が確認された場合、表示するシステム情報を最新の情報に更新すると共に、その差異部分を、表示色を変更するなどの方法で強調表示する。
次に、本変形例2にかかる画像形成システム100による処理シーケンスについて説明する。図7は、本変形例2におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。なお、図7では、CPU20を通常動作状態に復帰させるステップ以降の操作部制御システム102側の処理のみを記載し、メインシステム101の処理は省略している。
ステップS711からステップS715までのシステム情報読み出し処理、通信応答処理は、第1の実施の形態のステップS411からステップS415と同様の処理なので、その説明を省略する。
ステップS715で通信制御確立後の応答を送信後、CPU20は、メインシステム101に対してシステム情報の取得を要求する(ステップS716)。CPU20は、要求に対してメインシステム101から送信されたシステム情報の取得(受信)が完了したか否かを判断し(ステップS717)、完了していない場合は(ステップS717:NO)、完了するまで処理を繰り返す。
システム情報の取得が完了した場合は(ステップS717:YES)、CPU20は、取得した情報とRAM23に格納されているシステム情報とを比較し(ステップS718)、差分が存在するか否かを判断する(ステップS719)。差分が存在する場合は(ステップS719:YES)、CPU20は、取得した最新のシステム情報を参照して表示用の画像データを生成し、表示装置102bに表示する(ステップS720)。
このとき、CPU20は、相違する部分を、一致する部分と異なる表示態様で強調表示するような画像データを生成する。例えば、描画データを白黒反転させ、白抜き文字として表示装置102b上に表示する。図8は、強調表示の一例を示す説明図である。図8は、例えば紙量情報に差異があったためトレイ2に関する情報が白黒反転されて強調表示された例が示されている。なお、強調表示の方法はこれに限られるものではなく、拡大、フォントの変更、色彩の変更、点滅など、従来から用いられているあらゆる表示態様の変更方法を適用できる。
ステップS719で差分が存在しないと判断された場合は(ステップS719:NO)、CPU20は、システム情報の更新待ち状態となる(ステップS721)。これ以降にシステム情報が更新された場合は、従来のシステムと同様に、強調表示は行わずに表示内容の更新を行う。
このような構成により、利用者は、先行表示された情報のうち、いずれの情報が最新ではなく、かつ最新情報に更新されたかを容易に認識することが可能となる。なお、強調表示は、さらにそのシステム情報が更新されるまで保持するように構成してもよいし、一定時間経過後、通常表示に戻すように構成してもよい。
また、本変形例2では、RAM23に保存されている旧情報をすべて表示していたが、変更される可能性のあるシステム情報については先行表示時に表示をマスクし、最新情報を取得してから表示するように構成してもよい。
図9は、表示内容をマスクした画面の一例を示す説明図である。図9では、紙サイズ情報および周辺機器接続状況が不明なため、それぞれ紙サイズ/残量情報欄901およびフィニッシャに関連するボタン表示欄902の表示がマスクされた例が示されている。
この後、最新情報が取得された場合に、マスクされた各欄に最新情報を反映した内容が表示される。図10は、最新情報を表示した画面の一例を示す説明図である。図10に示すように、最新情報を取得した後の画面では、紙サイズ/残量情報欄901およびフィニッシャに関連するボタン表示欄902内に、取得したシステム情報に対応した内容が表示される。
(変形例3)
第1の実施の形態のような構成によって、利用者が起動操作をした後、システム情報を把握するための画面表示を高速化し、利用者の利便性向上が実現されている。しかし、実際に利用者が画像形成システム100を利用するときには、表示のみでなく、実際の画像形成操作をいち早く行えることが、利便性を高める上で非常に大きなポイントとなる。
そこで、第1の実施の形態の変形例3では、メインシステム101の起動を待つことなく、保存されたシステム情報を参照して操作部制御システム102が独自にユーザインターフェースを有効化し、画像形成システム100に対するコマンドの受付を実行する。
次に、本変形例3にかかる画像形成システム100による処理シーケンスについて説明する。図11は、本変形例3におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。なお、図11では、CPU20を通常動作状態に復帰させるステップ以降の操作部制御システム102側の処理のみを記載し、メインシステム101の処理は省略している。
ステップS1111からステップS1115までのシステム情報読み出し処理、通信応答処理は、第1の実施の形態のステップS411からステップS415と同様の処理なので、その説明を省略する。
本変形例3では、先行表示後であって、メインシステム101との通信制御が確立されていないときに(ステップS1114:NO)、利用者によるコマンドの入力を受付ける処理(ステップS1116〜ステップS1120)が追加された点が、第1の実施の形態のシステム起動シーケンスを表す図4と異なっている。
すなわち、メインシステム101との通信制御が確立していない場合(ステップS1114:NO)、CPU20は、利用者からのキー入力があったか否かを判断する(ステップS1116)。利用者は、例えば、複写枚数の置数設定やオプション周辺機の動作設定、および複写動作開始のスタートコマンドなどをキー入力装置102aから入力する。CPU20はキー入力装置102aの信号変化を常に監視することで、いずれのキーがいずれのタイミングで押下されたかを検出する。
なお、通常動作モードでは、キー入力を検出したCPU20は、入力結果をコマンドに解釈し、制御線108を通してメインシステム101に通知する。メインシステム101は入力結果を受け、スキャナユニット105、プロッタユニット106などの機能実現手段に動作コマンドを通知し、画像形成動作を実行する。
これに対し、省エネルギーモードから復帰し、メインシステム101との通信が確立する前の期間では、CPU20は、入力結果をコマンドに解釈するとともに(ステップS1117)、コマンド指示に応じた画面表示の更新を行う(ステップS1118)。また、CPU20は、RAM23に解釈したコマンドを蓄積する(ステップS1119)。
このような制御により、利用者はメインシステム101が起動し、画像形成システム100が動作を開始した後の状況と同様の手続きを行うことが可能となる。操作部制御システム102のCPU20は、メインシステム101との通信が確立し次第、RAM23に蓄積したコマンド群を受付けた順序にしたがいメインシステム101に送信する(ステップS1120)。
メインシステム101が、送信されたコマンドに沿って各サブシステムを制御することにより、画像形成システム100が起動する前に利用者によって入力されたコマンド通りに画像形成動作を実行することが可能となる。
このような構成により、利用者がシステムを起動した際、システムが実際に起動する前であっても、利用者がシステムを操作することが可能となり、待ち時間低減によりさらに利便性を向上させることができる。
(変形例4)
近年の画像形成システムでは、機器単体で実現する機能に加え、ネットワークなどで接続された複数の画像形成装置やデータを保管するサーバなどのような外部装置と連携することで実現する機能も組み込まれている場合が多くなっている。
上記変形例3のような画像形成システム100では、システム情報の複製を操作部制御システム102が保管し、その情報を参照することでコマンドの先行受付を実現している。しかし、ネットワークなどで接続された大規模システムの全ての機器情報を保管すると、サブシステムが保管する情報量が膨大となり、メモリシステムの大きな制約となる可能性が大きい。
また、ネットワークで接続された機器が増加するに従い、省エネルギーモード移行期間中に保管されているシステム情報が更新される可能性が高まり、一旦受け付けたコマンドが実際には実行不可能となるリスクも高くなる。すなわち、先行受付を行うことで利用者の利便性を損なう可能性が大きくなる。
そこで、第1の実施の形態の変形例4では、操作部制御システム102が保管するシステム情報を絞り込み、かつ画像形成システム100のコマンドを、先行受付け可能か否かで二種類に分類する。すなわち、システム情報のうち一部を複製して保存し、その情報を元に制御可能なコマンドについて先行受付対象とし、それ以外のコマンドについてはシステム起動前の受け付け対象外とする。
例えば、ネットワーク機能を利用する機能(サーバ機能、データ配信機能、ネットワーク接続された他の画像形成システムを利用する可能性がある機能)に関連するコマンドは先行受付を行わないコマンドに分類され、それ以外のコマンドに関しては先行受付対象のコマンドに分類する。なお、コマンド分類は操作部制御システム102のROM22に格納されており、CPU20はコマンド分類を読み出すことで先行受付可否を判断することが可能である。
また、省エネルギーモード移行時に、操作部制御システム102からシステム情報を要求されたとき、メインシステム101は、ネットワークに関わるシステム情報は通知せず、先行受付対象コマンドを実行する上で必要な情報のみを提供する。これにより、操作部制御システム102はメインシステム101よりも少ないシステム情報のみを保存することとなり、実装するメモリ量を低減することが可能となる。
次に、本変形例4にかかる画像形成システム100による処理シーケンスについて説明する。図12は、本変形例4におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。なお、図12では、CPU20を通常動作状態に復帰させるステップ以降の操作部制御システム102側の処理のみを記載し、メインシステム101の処理は省略している。
ステップS1211からステップS1217までのシステム情報読み出し処理、通信応答処理、および入力コマンド解釈処理は、第1の実施の形態の変形例3のステップS1111からステップS1117と同様の処理なので、その説明を省略する。
入力コマンドを解釈した後、本変形例4では、CPU20が、解釈したコマンドが先行受付対象コマンドであるか否かを判断する(ステップS1218)。先行受付対象コマンドである場合は(ステップS1218:YES)、CPU20は、コマンド指示に応じた画面表示の更新(ステップS1219)、および、RAM23に対するコマンドの蓄積を行う(ステップS1220)。
先行受付対象コマンドでない場合は(ステップS1218:NO)、CPU20は、コマンドが受付けられないことを表すメッセージとして、例えば「お待ちください」というメッセージを表示装置102bに表示する(ステップS1221)。
ステップS1222のスタックコマンド送信処理は、第1の実施の形態の変形例3のステップS1120と同様の処理なので、その説明を省略する。
なお、上記説明では、先行受付対象以外のコマンドも画面に表示し、当該コマンドが指定されたときにメッセージを表示していたが、受付けられないコマンドを画面に表示しないように構成してもよい。または、受付けられないコマンドを淡色表示して利用者が機能設定をできないように構成してもよい。
図13は、受付けられないコマンドをマスクした画面の一例を示す説明図である。図13では、ネットワーク接続状況が不明なため、ネットワーク連携に関連する機能(スキャナ、文書蓄積など)に関連するコマンドキーの表示欄1301および1302がマスクされた例が示されている。
この後、最新情報が取得された場合に、マスクされた各欄に最新情報を反映した内容が表示される。図14は、最新情報を表示した画面の一例を示す説明図である。図14に示すように、最新情報を取得した後の画面では、スキャナーボタン1401および文書蓄積ボタン1402が表示される。
このような構成により、サブシステムのメモリ構成を最適化可能とし、低価格化を実現すると共に、特定のシステム起動時のコマンド先行受付を実現可能とすることで、利用者の利便性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、揮発性メモリであるRAM23または不揮発メモリ24にシステム情報を保存していた。一般に、メモリシステムには揮発性のメモリと不揮発性のメモリとが存在し、揮発性のメモリを使用した場合、データの読み出し速度は高速化されるが、メモリを常に通電状態に保持する必要があるため、省エネルギーモードにおける消費電力は増加する傾向にある。また、不揮発性のメモリを使用した場合は、データを保持するための電力が不要であるため、省エネルギーモードにおける消費電力低減には効果的だが、データ読み出し速度にやや不利な面がある。
このため、どのような特性のメモリにシステム情報を保存するかによって、画像形成システムの製品仕様が決定づけられることになる。そこで、第2の実施の形態では、操作部制御システムが揮発性メモリおよび不揮発性メモリを有し、その両方にシステム情報の複製を保存し、それらを参照してシステム起動時の表示画像データを生成する。また、第2の実施の形態では、通常動作モードに移行する前の電力供給状態を保持し、移行前の電力供給状態を参照して、いずれのメモリからシステム情報を取得するかを切り替える。
図15は、第2の実施の形態にかかる画像形成システム1500の構成を示すブロック図である。なお、図15では、メインシステム101と操作部制御システム1502との関係のみを表し、その他のサブシステムは省略している。
第2の実施の形態では、操作部制御システム1502に、状態保持部1525を追加したこと、およびCPU1520の機能が第1の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第1の実施の形態にかかる操作部制御システム102の構成を表すブロック図である図2と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
状態保持部1525は、通常動作モードに移行する前の画像形成システム1500の電力供給状態を保持するものである。図16は、状態保持部1525の詳細な構成を示すブロック図である。図16は、状態保持部1525を、フリップフロップ回路を用いたロジック回路で実現した例を示している。
このロジック回路は、CPU1520のI/Oポート1602に接続されるフリップフロップ1603と、このフリップフロップ1603の後段に接続されるフリップフロップ1604とを有する。
CPU1520のI/Oポート1602の出力は、フリップフロップ1603の端子1611に接続されている。また、フリップフロップ1603のS端子には、Vcc1が印加されている。さらに、フリップフロップ1603のD端子、および反転Q端子(!Q)は、フリップフロップ1604の端子1612に接続されている。
フリップフロップ1604のS端子、およびD端子には、Vcc1が印加されている。また、フリップフロップ1604のQ端子出力は、電源履歴信号として、CPU1520のI/Oポート1602に接続されている。
また、フリップフロップ1603およびフリップフロップ1604のリセット端子には、リセットIC(ResetIC)1601より、リセット信号が入力される。
以下、このロジック回路の動作について図17を用いて説明する。図17は、ロジック回路のタイミングチャートを表す説明図である。
電源スイッチ107aがオンされ、電源が供給されると、リセットIC1601により出力されるリセット信号がH(Hi)レベルに遷移する。このとき、同図に示すように、フリップフロップ1603の反転Q出力はHレベル、フリップフロップ1604のQ出力はL(Low)レベルにリセットされる(1)。
この状態で、CPU1520のI/Oポート1602の出力立ち上がりエッジがフリップフロップ1603の端子1611に与えられることにより、フリップフロップ1603の反転Q出力がLレベルに遷移する(2)。次いで、CPU1520のI/Oポート1602の出力が一旦たち下がり、再度立ち上がった時点で、フリップフロップ1603の反転Q出力がHレベルに遷移する(3)。
フリップフロップ1603の反転Q出力がHレベルに遷移したことをうけ、フリップフロップ1604のQ出力はHレベルに遷移する(4)。この状態で、Vcc1が遮断されない限り、フリップフロップ1604のQ出力すなわち電源履歴信号はHレベルを維持する。
この状態で、利用者が電源スイッチ107aをオフし、さらにオンしたとすると、リセットIC1601の出力も一旦Lレベルに遷移し(5)、再びHレベルに遷移する。この遷移により、フリップフロップ1603およびフリップフロップ1604の出力が初期化される。
このように、フリップフロップがリセットされると、電源履歴信号(フリップフロップ1604のQ出力)はLowにセットされる。そして、電源通電後、CPU1520のI/Oポート1602の出力であるセット信号をLow→Hi→Low→Hiのように切り替えることで、フリップフロップ1604がセットされ、電源履歴信号がHiに遷移する。この電源履歴信号は、電源が遮断されない限りHiに保持されることとなる。
なお、状態保持部1525はこのような回路に限られるものではなく、起動後に起動前の状態が判定できるものであればあらゆる構成を適用できる。
このような回路を用いることにより、利用者によって省エネルギーモード中に電源スイッチ107aが遮断された場合に限り、電源履歴信号としてLowが読み出され、それ以外の場合は常にHiが読み出されることとなる。
本実施の形態のCPU1520は、このような電源履歴信号を参照して、システム情報を読み出すメモリを切り替える機能をさらに備えている。すなわち、サスペンド状態から復帰したCPU1520は電源履歴信号を読み出し、電源履歴信号がHiであった場合、通電が継続していたと判断する。そして、CPU1520は、RAM23上のシステム情報が正常に保存されていると判断し、RAM23からシステム情報を読み出して描画データを生成する。
一方、読み出した電源履歴信号がLowであった場合は、CPU1520は、省エネルギーモード中に利用者によって電源スイッチ107aがオフされ、画像形成システム1500全体の電力供給が遮断されたと判断する。そして、CPU1520は、電源が遮断されたことによりRAM23上のデータは不定となっており、システム情報としては利用不可と判断する。すなわち、CPU1520は、不揮発メモリ24からシステム情報を読み出して描画データを生成する。
なお、このような処理の前提として、本実施の形態では、省エネルギーモード移行時、メインシステム101から取得したシステム情報をRAM23および不揮発メモリ24の両方に保存するものとする。
次に、第2の実施の形態にかかる画像形成システム1500による処理シーケンスについて説明する。図18は、第2の実施の形態におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。なお、図18では、CPU1520を通常動作状態に復帰させるステップ以降の操作部制御システム1502側の処理のみを記載し、メインシステム101の処理は省略している。
電力供給の開始を検出した操作部制御システム1502は、CPU1520をサスペンド状態から通常動作状態へ復帰させる(ステップS1811)。次に、CPU1520は、状態保持部1525から電源履歴信号を読み出す(ステップS1812)。そして、CPU1520は、電源履歴信号がHiであるか否かを判断し(ステップS1813)、Hiであった場合は(ステップS1813:YES)、RAM23からシステム情報を読み出す(ステップS1814)。
電源履歴信号がHiでない場合、すなわち、Lowである場合は(ステップS1813:NO)、CPU1520は、不揮発メモリ24からシステム情報を読み出す(ステップS1815)。
ステップS1816からステップS1818までのシステム情報表示処理、通信応答処理は、第1の実施の形態のステップS413からステップS415と同様の処理なので、その説明を省略する。
このように、第2の実施の形態にかかる画像形成システムでは、通電が継続されたか遮断されたかによって、高速に読み出し可能なメモリ(RAM)、または通電遮断時にも正確な情報を読み出し可能なメモリ(不揮発メモリ)のいずれか一方からシステム情報を読み出すことができる。このため、動作状況に応じて、高速な先行表示と信頼性の高いシステム情報の表示とを両立させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、複数のメモリシステムにシステム情報の複製を保存し、動作状況に応じて読み出すメモリシステムを変更することで、利便性の向上を実現している。しかし、不揮発性のメモリには書き換え回数に制約があるデバイスも存在する。また、不揮発性のメモリの書き換えには、揮発性メモリと比較すると多くの時間が必要となるのが一般的である。
このため、例えば、通常動作モードから省エネルギーモードなどの停止モードへ移行するときに、常に不揮発性メモリにシステム情報を保管する構成とした場合、モード移行時間の増大、不揮発性メモリの寿命の問題など、不揮発性メモリの特性に依存した問題が生じる可能性がある。
そこで、第3の実施の形態の画像形成システムでは、操作部制御システムに揮発メモリ、不揮発メモリの双方を実装し、いずれのデバイスにシステム情報を保存するかを利用者が選択可能とするものである。
具体的には、第3の実施の形態では、利用者が省エネルギーモード時の消費電力の設定をさらに詳細に指定できるように構成されている。すなわち、利用者は、第1の実施の形態の変形例1のような設定画面により、省エネルギーモード時に、消費電力をより低減させる設定(低消費電力設定)、または消費電力低減よりシステム起動時間の短縮を優先する設定を選択可能とする。
入力された設定内容はメインシステム101の不揮発メモリ5に保存されるとともに、操作部制御システム102に対してもコマンドとして送信され、不揮発メモリ24に省エネルギーモード設定フラグとして保存される。
図19は、第3の実施の形態にかかる画像形成システム1900の構成を示すブロック図である。なお、図19では、メインシステム101と操作部制御システム1902との関係のみを表し、その他のサブシステムは省略している。
第3の実施の形態では、操作部制御システム1902に、電源遮断回路1926を追加したこと、およびCPU1920の機能が第1の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第1の実施の形態にかかる操作部制御システム102の構成を表すブロック図である図2と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
電源遮断回路1926は、RAM23に対する電源を遮断可能とするための回路である。図20は、電源遮断回路1926の回路構成の一例を示す説明図である。図20に示すように、本実施の形態では、RAM23に対する電源線110に電源遮断回路1926が設けられており、その導通/遮断はCPU1920のI/Oポートからの制御線2001で送信される電源制御信号によって制御される。
CPU1920は、不揮発メモリ24に保存された省エネルギーモード設定フラグを参照することにより、システム情報の保存先を切り替える機能をさらに備えている。
次に、第3の実施の形態にかかる画像形成システム1900による処理シーケンスについて説明する。図21は、第3の実施の形態における省エネルギーモード移行シーケンスの概略を示す説明図である。なお、図21では、省エネルギーモードへの移行通知を受信するステップ以降の操作部制御システム1902側の処理のみを記載し、メインシステム101の処理は省略している。
まず、操作部制御システム1902のCPU1920は、全てのプロセスの実行が完了し、省エネルギーモードに移行可能となった場合、メインシステム101に対してシステム情報の転送要求を発行する(ステップS2111)。
CPU1920は、システム情報の受信が完了したか否かを判断し(ステップS2112)、受信が完了していない場合は(ステップS2112:NO)、受信するまで処理を繰り返す。受信が完了した場合(ステップS2112:YES)、CPU1920は、省エネルギーモード設定フラグを不揮発メモリ24から読み出す(ステップS2113)。
そして、CPU1920は、読み出した省エネルギーモード設定フラグが、低消費電力設定であるか否かを判断し(ステップS2114)、低消費電力設定である場合は(ステップS2114:YES)、不揮発メモリ24に対して、メインシステム101から受信したシステム情報を保存する(ステップS2115)。次に、CPU1920は、制御パラメータを不揮発メモリ24に退避し(ステップS2116)、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行する(ステップS2117)。さらに、CPU1920は、電源制御信号を送信することにより電源遮断回路1926を開放し、RAM23の電源を遮断する(ステップS2118)。これにより、省エネルギーモードにおけるシステム消費電力のさらなる低減を実現することができる。
一方、省エネルギーモード設定フラグが低消費電力設定でない場合は(ステップS2114:NO)、CPU1920は、RAM23に対して、メインシステム101から受信したシステム情報を保存する(ステップS2119)。次に、CPU1920は、制御パラメータをRAM23に退避し(ステップS2120)、メインシステム101に対してモード移行了解通知を発行する(ステップS2121)。
なお、この場合は、CPU1920は、RAM23の電源を遮断しない。これにより、通常動作モードへの復帰時、より高速な画面表示を実現すると共に、不揮発メモリ24への不要な書き込みを抑制し、デバイスの長寿命化を実現することができる。
最後に、CPU1920は、制御線108に対するドライブを停止し、CPU1920をサスペンド状態に移行する(ステップS2122)。
次に、第3の実施の形態におけるシステム起動シーケンスについて図22を用いて説明する。図22は、第3の実施の形態におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。
まず、電力供給の開始を検出した操作部制御システム1902は、CPU1920をサスペンド状態から通常動作状態へ復帰させる(ステップS2211)。次に、CPU1920は、省エネルギーモード設定フラグを不揮発メモリ24から読み出す(ステップS2212)。
次に、CPU1920は、読み出した省エネルギーモード設定フラグが、低消費電力設定であるか否かを判断し(ステップS2213)、低消費電力設定である場合は(ステップS2213:YES)、不揮発メモリ24からシステム情報を読み出す(ステップS2214)。また、電源制御信号を送信することにより電源遮断回路1926を接続し、RAM23の電源を動通する(ステップS2215)。
一方、省エネルギーモード設定フラグが低消費電力設定でない場合は(ステップS2213:NO)、CPU1920は、RAM23からシステム情報を読み出す(ステップS2216)。
ステップS2217からステップS2219までのシステム情報表示処理、通信応答処理は、第1の実施の形態のステップS413からステップS415と同様の処理なので、その説明を省略する。
このように、第3の実施の形態にかかる画像形成システムでは、利用者がより低消費電力の画像形成システムを望む場合、操作部制御システムはモード移行時にシステム情報を不揮発メモリに保存し、メモリデバイスに供給する電力を停止することにより、より低消費電力な状態に移行させることができる。
また、利用者がより高速のシステム起動を希望する場合、操作部制御システムは、システム情報を揮発メモリ(RAM)に保存し、揮発メモリを通電状態に維持することで、システム再起動時のデータ読み出しの高速化を実現することができる。さらに、不揮発メモリに対する不要なデータ書き込みに発生を抑制することができるため、デバイスの長寿命化を実現することができる。
このように、第3の実施の形態では、利用者のシステム設定に応じて情報格納先を変更し、利用者の要求に適合した画像形成システムを実現することができる。
以上のように、本発明にかかる画像形成システム、画像形成方法および表示制御装置は、全体を制御するメインシステムと、表示を制御するサブシステムとを備えたシステムであって、メインシステムの起動時間が大きいシステムに適している。
第1の実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図である。 メインシステムと操作部制御システムとの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における省エネルギーモード移行シーケンスの概略を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。 第1の実施の形態の変形例1における設定変更処理を表すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例1におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。 第1の実施の形態の変形例2におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。 強調表示の一例を示す説明図である。 表示内容をマスクした画面の一例を示す説明図である。 最新情報を表示した画面の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態の変形例3におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。 第1の実施の形態の変形例4におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。 コマンドをマスクした画面の一例を示す説明図である。 最新情報を表示した画面の一例を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図である。 状態保持部の詳細な構成を示すブロック図である。 ロジック回路のタイミングチャートを表す説明図である。 第2の実施の形態におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。 第3の実施の形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図である。 電源遮断回路の回路構成の一例を示す説明図である。 第3の実施の形態における省エネルギーモード移行シーケンスの概略を示す説明図である。 第3の実施の形態におけるシステム起動シーケンスの概略を示す説明図である。
符号の説明
1 CPU
3 ROM
4 RAM
5 不揮発メモリ(NV)
6 ホスト(Host)
20 CPU
22 ROM
23 RAM
24 不揮発メモリ(NV)
100 画像形成システム
101 メインシステム
102 操作部制御システム
102a キー入力装置(KEY)
102b 表示装置(LCD)
102c ソフトスイッチ
103 画像処理システム
104 I/O制御システム
105 スキャナユニット
106 プロッタユニット
107 電源制御ユニット
107a 電源スイッチ
108 制御線
109 画像バス
110 電源線
111 制御線
901 残量情報欄
902 ボタン表示欄
1301 表示欄
1401 スキャナーボタン
1402 文書蓄積ボタン
1500 画像形成システム
1502 操作部制御システム
1520 CPU
1525 状態保持部
1601 リセットIC
1602 I/Oポート
1603、1604 フリップフロップ
1611、1612 端子
1900 画像形成システム
1902 操作部制御システム
1920 CPU
1926 電源遮断回路
2001 制御線

Claims (13)

  1. 画像形成処理全体を制御するメインシステムと、前記メインシステムに接続され、利用者に対する情報の表示を制御するサブシステムとを備えた画像形成システムであって、
    前記メインシステムは、
    前記利用者に対して表示する表示情報を前記サブシステムに送信する送信手段と、
    通常の電力を供給する通常モードと、少なくとも前記送信手段に対する電力供給を停止する停止モードとを含む電力供給状態を制御する状態制御手段と、を備え、
    前記サブシステムは、
    前記表示情報を表示可能な表示手段と、
    前記電力供給状態が前記通常モードから前記停止モードに移行される前に、前記送信手段によって送信された前記表示情報を受信する受信手段と、
    受信された前記表示情報を記憶する第1記憶手段と、
    前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示する表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記受信手段は、さらに、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に前記送信手段によって送信された前記表示情報を受信し、
    前記表示制御手段は、さらに、受信された前記表示情報を前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記サブシステムは、前記第1記憶手段または前記メインシステムのいずれから前記表示情報を取得するかを表す設定情報を記憶する第2記憶手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記設定情報を前記第2記憶手段から取得し、取得した前記設定情報が前記第1記憶手段から前記表示情報を取得することを表す場合に、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記表示制御手段は、取得した前記設定情報が前記メインシステムから前記表示情報を取得することを表す場合に、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に前記送信手段によって送信され、前記受信手段によって受信された前記表示情報を前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に前記受信手段によって受信された前記表示情報と、前記第1記憶手段から取得した前記表示情報とを比較し、前記受信手段によって受信された前記表示情報のうち、前記第1記憶手段から取得した前記表示情報と相違する前記表示情報を、前記第1記憶手段から取得した前記表示情報と一致する前記表示情報と異なる表示態様で前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  6. 前記第1記憶手段は、電力供給を停止すると記憶内容を失う揮発性メモリであり、
    前記状態制御手段は、前記停止モードとして、前記第1記憶手段に対する電力供給を停止する第1モードと、前記第1記憶手段に対する電力供給を停止しない第2モードとを含む前記電力供給状態を制御し、
    前記サブシステムは、
    電力供給を停止しても記憶内容を失わない不揮発性メモリであって、前記表示情報を記憶する第3記憶手段と、
    前記通常モードに移行される前の前記電力供給状態が前記第1モードか前記第2モードか否かを表す判定情報を保持する保持手段と、をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記保持手段が保持する前記判定情報が前記第1モードまたは前記第2モードのいずれを表すかを判断し、前記判定情報が前記第1モードを表す場合に、前記表示情報を前記第3記憶手段から取得して前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  7. 前記表示制御手段は、前記判定情報が前記第2モードを表す場合に、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記第1記憶手段は、電力供給を停止すると記憶内容を失う揮発性メモリであり、
    前記サブシステムは、
    電力供給を停止しても記憶内容を失わない不揮発性メモリであって、前記表示情報を記憶する第3記憶手段と、
    電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記第1記憶手段または前記第3記憶手段のいずれから前記表示情報を取得するかを表す設定情報を記憶する第4記憶手段と、をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記設定情報を前記第4記憶手段から取得し、取得した前記設定情報に対応する前記第1記憶手段または前記第3記憶手段のいずれか1つから前記表示情報を取得して前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  9. 前記サブシステムは、
    表示された前記表示情報に応じて前記利用者が入力した処理要求を受付ける受付手段と、
    受付けられた前記処理要求を記憶する第5記憶手段と、
    前記電力供給状態が前記通常モードへ移行された後に、前記第5記憶手段に記憶された前記処理要求を前記メインシステムに送信する要求送信手段と、をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  10. 前記受付手段は、利用者が入力した前記処理要求のうち、予め定められた特定の前記処理要求を受付けること、
    を特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記表示制御手段は、さらに、特定の前記処理要求以外の前記処理要求が入力された場合に、入力された前記処理要求が受付けられないことを表すメッセージを前記表示手段に表示すること、
    を特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 画像形成処理全体を制御するメインシステムと、前記メインシステムに接続され、利用者に対する情報の表示を制御するサブシステムとを備えた画像形成システムにおける画像形成方法であって、
    前記メインシステムの送信手段によって、電力供給状態が、通常の電力を供給する通常モードから、少なくとも前記送信手段に対する電力供給を停止する停止モードに移行される前に、前記利用者に対して表示する表示情報を前記サブシステムに送信する送信ステップと、
    前記サブシステムの受信手段によって、送信された前記表示情報を受信する受信ステップと、
    前記サブシステムの保存手段によって、受信された前記表示情報を記憶手段に保存する保存ステップと、
    前記サブシステムの表示制御手段によって、前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記表示情報を前記記憶手段から取得して表示手段に表示する表示ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  13. 画像形成処理全体を制御するメイン装置に接続され、利用者に対する情報の表示を制御する表示制御装置であって、
    前記利用者に対して表示する表示情報を表示可能な表示手段と、
    前記メイン装置によって制御される電力供給状態が、通常の電力を供給する通常モードから、少なくとも前記メイン装置の送信手段に対する電力供給を停止する停止モードに移行される前に、前記送信手段によって送信された前記表示情報を受信する受信手段と、
    受信された前記表示情報を記憶する第1記憶手段と、
    前記電力供給状態が前記停止モードから前記通常モードに移行されるときに、前記表示情報を前記第1記憶手段から取得して前記表示手段に表示する表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする表示制御装置。
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