JP2008221615A - 流体収容容器ホルダ及び流体噴射装置 - Google Patents

流体収容容器ホルダ及び流体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の流体収容容器を該容器毎に予め設定された各装着箇所へ適正に装着できると共に、その装着箇所に関する仕様変更にも迅速且つ容易に対応することができる流体収容容器ホルダ、及び、同ホルダを備えた流体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクを噴射する記録ヘッドを備えたプリンタに装備され、記録ヘッドに供給するためのインクを貯留した複数のインクカートリッジを着脱可能に装着するカートリッジホルダにおいて、各インクカートリッジを装着可能なホルダ本体と、各インクカートリッジに各々形成された識別部に対して個別に嵌合する複数の識別部材51a〜51eが連結部52により連結された連結識別体50とを備え、この連結識別体50がホルダ本体に装着されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばインクカートリッジ等の流体収容容器を着脱可能とする流体収容容器ホルダ及び同ホルダを備えたインクジェット式プリンタ等の流体噴射装置に関する。
記録ヘッド(流体噴射ヘッド)からターゲットにインク(流体)を噴射する流体噴射装置として、例えばインクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)が広く知られている。こうしたプリンタのうち、インクを収容したインクカートリッジ(流体収容容器)から記録ヘッドにインクを供給するタイプのプリンタには、インクカートリッジを着脱交換可能とするカートリッジホルダ(流体収容容器ホルダ)が設けられている。そして、例えば特許文献1に記載されるプリンタのようにカラー印刷を可能とするプリンタにおいては、互いに異なる色のインクを各々収容した複数のインクカートリッジがカートリッジホルダ内において各色のインクカートリッジ毎に設定された各装着箇所に装着されるようになっている。
すなわち、この特許文献1のプリンタでは、各色のインクカートリッジがカートリッジホルダ内に横並びの状態となって各別に設定された箇所に装着されるようになっている。そして、各色のインクカートリッジがカートリッジホルダ内におけるインクカートリッジ毎に設定された各装着箇所へ誤りなく装着されるように、カートリッジホルダの内奥には各色のインクカートリッジ毎に個別対応する誤装着防止用のID部材(識別部材)がそれぞれ突設されている。
カートリッジホルダの内奥において各ID部材は互いに突設態様(突設数、形状など)が異なるように設けられており、そのID部材が突設された装着箇所に対して装着されるべきインクカートリッジには、該ID部材とのみ凹凸嵌合するID用凹部(識別部)が形成されている。したがって、カートリッジホルダへの装着時において各色のインクカートリッジは、そのインクカートリッジに形成されたID用凹部とのみ凹凸嵌合するID部材が突設された適正な装着箇所にしか装着が許容されず、他のインクカートリッジが装着されるべき他の装着箇所に対する誤装着が抑制されるようになっている。
特開2001−10078号公報
ところで、特許文献1のプリンタにおいて、カートリッジホルダは所定形状に樹脂成型されたホルダ本体を有している。そして、各ID部材は、ホルダ本体内を各インクカートリッジの装着箇所が並設された装着スペースと該スペース以外の他のスペース(例えばインク供給路を設けるスペース)とに区画する壁部からインクカートリッジの装着スペースに向けて突設されている。すなわち、識別部材としてのID部材はホルダ本体に一体成形された構成をしている。そのため、カラー印刷における色の組み合わせ仕様が変更された場合には、その仕様変更に応じて新たな型を製作すると共に、その型を使用してホルダ本体を新規に樹脂成型しなければならず、仕様変更への対応が迅速且つ容易にできないという問題があった。
一方、各ID部材をホルダ本体とは別体にて構成し、それら各ID部材をホルダ本体に対して一つずつ所定の位置へ取着するようにした場合は、仕様変更に対する融通性はあるものの、今度は各ID部材をホルダ本体に対して取着すべき位置を誤って取着してしまう虞があった。また、例えばねじ止めにより各ID部材を一つずつ取着する場合には、取着作業も煩雑となり、迅速な対応ができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の流体収容容器を該容器毎に予め設定された各装着箇所へ適正に装着できると共に、その装着箇所に関する仕様変更にも迅速且つ容易に対応することができる流体収容容器ホルダ、及び、同ホルダを備えた流体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の流体収容容器ホルダは、流体を噴射する流体噴射ヘッドを備えた流体噴射装置に装備され、前記流体噴射ヘッドに供給するための流体を貯留した複数の流体収容容器を着脱可能に装着する流体収容容器ホルダにおいて、前記各流体収容容器を装着可能なホルダ本体と、前記各流体収容容器に各々形成された識別部に対して個別に嵌合する複数の識別部材が連結部により連結された連結識別体とを備え、該連結識別体が前記ホルダ本体に装着されている。
この構成によれば、流体収容容器の組み合わせ仕様が変更になったとしても、ホルダ本体を変更することなく、その仕様変更に対応した識別部材を有する連結識別体に着脱交換するだけで対応できる。しかも、連結識別体のホルダ本体への装着に際しては、各識別部材を予め連結部で連結した一体的取り扱い可能な状態でホルダ本体に装着できるので、各識別部材の配列間違いを抑制しつつ、複数の識別部材を有してなる連結識別体を手間なく装着することができる。従って、複数の流体収容容器を各々の容器毎に予め設定された各装着箇所へ適正に装着できると共に、その装着箇所に関する仕様変更にも迅速且つ容易に対応することができる。
また、本発明の流体収容容器ホルダにおいて、前記ホルダ本体には前記各流体収容容器の装着箇所毎に対応させて前記連結識別体における各識別部材を挿通可能とする挿通孔が各々形成されており、それら各挿通孔に前記各識別部材が各々挿通されることにより、前記連結識別体は前記ホルダ本体に装着されている。
この構成によれば、連結識別体の各識別部材をホルダ本体側の対応する各挿通孔に挿通するだけで各識別部材を容易に位置決めしながら連結識別体をホルダ本体に装着することができる。このため、連結識別体を一層迅速に装着することができる。
また、本発明の流体収容容器ホルダにおいて、前記識別部材には、該識別部材が対応する前記挿通孔に挿通されたときに前記ホルダ本体と係止する係止部が設けられている。
この構成によれば、ホルダ本体に連結識別体を装着した後における各識別部材の挿通孔からの抜けが規制される。
また、本発明の流体収容容器ホルダにおいて、前記識別部材には、該識別部材が前記挿通孔に挿通されるときに該挿通孔との摺接により撓み変形する撓み片が形成されており、該撓み片に前記係止部は形成されている。
この構成によれば、連結識別体をホルダ本体に装着する際には、ホルダ本体の各挿通孔に各識別部材を撓み片の撓み変形を伴って挿通し、その挿通が完了すれば、撓み片の弾性復帰により係止部がホルダ本体側に係止して装着作業が終了する。そのため、ねじ止め等の別段の煩雑な作業を行う必要がなく、連結識別体の装着作業をさらに迅速に行うことができる。
また、本発明の流体収容容器ホルダにおいて、前記係止部は、前記撓み片における前記挿通孔との摺接部分に前記挿通孔に対する前記識別部材の挿通方向前側に下がり勾配となるテーパ面と該テーパ面から前記識別部材の挿通方向後側へ鋭角で連続する係止面とを有するようにして形成されている。
この構成によれば、識別部材はホルダ本体の挿通孔に対する挿入時にテーパ面が挿通孔と摺接することにより撓み片を撓み変形させつつ挿入されると共に、そのテーパ面に連続する係止面が挿通孔への挿通を完了すると、撓み片が弾性復帰して係止面が挿通孔の周縁に係止することにより、容易且つ確実にホルダ本体に係止される。
また、本発明の流体収容容器ホルダにおいて、前記連結部は可撓性を有することにより前記連結識別体における各識別部材間の間隔を調整可能となっている。
この構成によれば、ホルダ本体に連結識別体を装着する際には、連結部が撓むことにより隣り合う識別部材間の間隔が変化し、ホルダ本体や連結識別体における微量な製造誤差を容易に吸収できるため、ホルダ本体に対する連結識別体の装着作業を簡便に行うことができる。
また、本発明の流体噴射装置は、流体を噴射する流体噴射ヘッドと、該流体噴射ヘッドに供給するための流体を収容する流体収容容器と、該流体収容容器を着脱可能に装着する上記構成の流体収容容器ホルダとを備えた。
この構成によれば、必要に応じて流体収容容器の配列仕様を容易に変更することができ、流体噴射装置自体の適用範囲を拡大することができる。
以下、本発明をインクジェット式プリンタ及び該プリンタが備えるカートリッジホルダに具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図において矢印で示す方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の流体噴射装置としてのプリンタ11は、略矩形箱状をなす本体ケース12を備えるとともに、この本体ケース12内の前方下部には、プラテン13が主走査方向となる本体ケース12の長手方向(図1において左右方向)に沿うように配設されている。プラテン13は、ターゲットとしての記録用紙Pを支持する支持台であって、このプラテン13上には、図示しない紙送り機構により記録用紙Pが主走査方向と直交する副走査方向に沿って給送されるようになっている。
本体ケース12内においてプラテン13の後部上方には、主走査方向に沿って棒状のガイド軸14が架設され、このガイド軸14にはキャリッジ15がガイド軸14に沿って移動自在に支持されている。また、本体ケース12内の後方側面においてガイド軸14の両端部と対応する位置には、駆動プーリ16及び従動プーリ17が回転自在に支持されている。駆動プーリ16にはキャリッジモータ18が連結されるとともに、一対のプーリ16,17間にはキャリッジ15を支持した無端状のタイミングベルト19が掛装されている。したがって、キャリッジ15は、キャリッジモータ18の駆動により、ガイド軸14に沿って主走査方向に往復移動可能となっている。
本体ケース12内の一端側(図1では右端側)には箱形状をなす流体収容容器ホルダとしてのカートリッジホルダ20が設けられている。カートリッジホルダ20は、その前壁及び上壁前部にあたる部分が開閉可能な蓋部21として構成されており、この蓋部21を開放状態とすることで、流体収容容器としてのインクカートリッジ22を着脱交換可能となっている。すなわち、カートリッジホルダ20には、流体としてのインクの色毎に用意された複数個(本実施形態においては5個)のインクカートリッジ22が蓋部21を開放状態としたもとで前後方向への挿脱動作を伴って着脱されるようになっている。
各インクカートリッジ22はカートリッジホルダ20に装着された場合、それぞれ対応する各インク供給路23の上流端に接続されるようになっている。また、各インク供給路23の下流端は、キャリッジ15上に搭載されたバルブユニット24の上流側とそれぞれ接続されるとともに、バルブユニット24の下流側はキャリッジ15の下面側に設けられた流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド25に接続されている。
カートリッジホルダ20とプラテン13との間には、記録ヘッド25の退避位置となるホームポジションHPが設けられている。そして、印刷の開始前などには、このホームポジションHPにおいて記録ヘッド25に対するクリーニング等、各種メンテナンス処理が実行されるようになっている。
本体ケース12におけるカートリッジホルダ20の上方となる位置には加圧ポンプ26が配置されている。加圧ポンプ26は、加圧空気の供給源であり、加圧空気供給路27の上流端に接続されている。加圧空気供給路27は、加圧ポンプ26の下流側に配設された分配器28を境にインクカートリッジ22の個数と同数に分岐されて、それぞれの下流端が対応するインクカートリッジ22に接続されている。
図2に示すように、インクカートリッジ22は、略直方体状をなす容器本体30を備えており、この容器本体30内にインクが充填された可撓性を有するインクパック(図示略)が収容されている。容器本体30における各側面のうちカートリッジホルダ20への装着時には挿入方向前側となってインク供給路23等が接続される接続面(図1では上側の面、図2では手前側の面)30aの両端部には、インクカートリッジ22をカートリッジホルダ20内に装着する際の位置合わせに使用される一対の位置合わせ孔31が形成されている。
両位置合わせ孔31のうち一方(図2では右側)の位置合わせ孔31のすぐ横には、インクカートリッジ22をカートリッジホルダ20内に装着したときにカートリッジホルダ20側に設けられたインク供給針49(図3参照)を挿入するための挿入孔32が形成されている。また、両位置合わせ孔31のうち他方(図2では左側)の位置合わせ孔31のすぐ横には、インクカートリッジ22をカートリッジホルダ20内に装着したときに容器本体30内に加圧空気を導入するために加圧空気供給路27の下流端となる針接続口48(図3参照)に挿入するための加圧空気導入針33が突出している。
また、容器本体30における加圧空気導入針33のすぐ横には、複数(図2では3つ)の凸部34からなる識別部35が設けられている。この識別部35は、各インクカートリッジ22を他のインクカートリッジ22と互いに識別するために、各インクカートリッジ22の容器本体30毎に凸部34の形状・個数・位置などの形成態様が互いに異なるようにして設けられている。
一方、カートリッジホルダ20の内部には、図3及び図4に示すような側面視略L字状をなすホルダ本体40が配設されている。ホルダ本体40は、樹脂材料または金属材料で平面視矩形状をなすように成形された基板41を有している。基板41は、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20に装着された場合に、各インクカートリッジ22を並列配置態様にして載置する支持台であり、その基板41上には、各インクカートリッジ22の装着箇所42a〜42eを区画するように複数のガイドレール43が前後方向に沿って延びるように列設されている。
また、基板41の後部上面には、平面視コ字状をなすように成形された壁体44が前方側に開口を向けるようにして取り付けられており、その壁体44の上端には矩形状に成形された天板45が取着されている。そして、基板41の後部上面において壁体44の内奥面となる前面から若干だけ前方へ離間した位置には遮蔽板46が壁体44の前面との間に図示しないインク供給チューブなどの配設空間を形成するように取り付けられている。
また、図3に示すように、遮蔽板46の前面において基板41上の各装着箇所42a〜42eと対応する上端位置及び下端位置からは、各装着箇所42a〜42eに各インクカートリッジ22が装着された場合に、それら各インクカートリッジ22の位置合わせ孔31に挿入される上下一対の位置合わせピン47が前方へ向けて突設されている。また、下側の各位置合わせピン47のすぐ上側となる位置からは、各インクカートリッジ22の加圧空気導入針33が挿入される筒状の針接続口48が前方へ向けて突設されている。
また、図3に示すように、上側の各位置合わせピン47の左斜め下側となる位置からは各インクカートリッジ22の挿入孔32内に挿入されるインク供給針49が前方へ向けて突設されている。なお、図示はしないが遮蔽板46の裏側において各インク供給針49の基端部にはインク供給路23の上流端が接続されている。そして、各針接続口48のすぐ上側となる位置からは、連結識別体50を構成する複数(本実施形態では5つ)の識別部材51a〜51eが遮蔽板46に下側から切り欠き形成された切欠部46aを介して先端部を前方へ突出するようにして設けられている。
図4に示すように、連結識別体50は、左右方向へ隣接配置される各識別部材51a〜51eの間が略横S字状に湾曲した形状の連結部52を介して数珠繋ぎに連結されることにより一体的に取り扱い可能な形態に形成されている。すなわち、連結識別体50は、ホルダ本体40とは別体に、樹脂または金属材料で形成されており、ホルダ本体40に対して着脱可能な構成とされている。
各識別部材51a〜51eは、基端となる後端面が開口して前後方向へ延びる中空柱状体であり、それら各識別部材51a〜51eの先端には、インクカートリッジ22の容器本体30の接続面30aに形成された識別部35に対応する凹凸嵌合部53が形成されている。この凹凸嵌合部53は、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20内にホルダ本体40のガイドレール43に沿って挿入されたときに、そのインクカートリッジ22の識別部35を形成する凸部34と個別に凹凸嵌合する複数の段部及び溝で構成されている。
ここで、各識別部材51a〜51eの凹凸嵌合部53の段部及び溝の形状・個数・位置は、カートリッジホルダ20に装着されるインクカートリッジ22の種類によって互いに異なっている。すなわち、連結識別体50の各識別部材51a〜51eにおける凹凸嵌合部53は、その識別部材51a〜51eが配置された装着箇所42a〜42eに装着されるべきインクカートリッジ22の識別部35とのみ凹凸嵌合するように形成されており、インクカートリッジ22の誤装着が防止されるようになっている。なお、図2に示すインクカートリッジ22の識別部35は、図4に示す連結識別体50における中央の識別部材51cの凹凸嵌合部53に対応する形状となっている。
また、図4に示すように、連結識別体50における各識別部材51a〜51eの前後方向略中央の上面には、識別部材51a〜51eにおける先端(前端)側に片持ち支持された可撓性を有する撓み片54が形成されている。撓み片54の上面の自由端側(図5において後端側)の端部には、各識別部材51a〜51eがホルダ本体40に装着された場合にホルダ本体40の一部に係止することによりホルダ本体40からの各識別部材51a〜51eの抜け防止を図るための係止部55が設けられている。
すなわち、各係止部55は、識別部材51a〜51eの先端側(前端側)に下がり勾配となるテーパ面55aと、そのテーパ面55aから識別部材51a〜51eの基端側(後端側)へ鋭角で連続する係止面55bとを有するようにして形成されている。一方、ホルダ本体40における壁体44には、図5に示すように、連結識別体50の各識別部材51a〜51eを挿通して装着するための挿通孔56が、各インクカートリッジ22の装着箇所42a〜42eに対応して穿設されている。
そして、これらの各挿通孔56に壁体44の外側(後方)から連結識別体50の各識別部材51a〜51eを挿通すると、撓み片54のテーパ面55aが挿通孔56の孔縁との摺接部分となって押し退けられることにより内側へと撓み変形することになる。そして、図6に示すように、各識別部材51a〜51eを挿通孔56に挿通完了して、ホルダ本体40に対する装着状態になると、図3に示すように、遮蔽板46の切欠部46aをテーパ面55aが乗り越え、係止面55bが遮蔽板46の表面(前面)に係合するようになっている。そして、この係止面55bが遮蔽板46の切欠部46aの縁に係止することにより、連結識別体50はホルダ本体40に係止状態で固定されるようになっている。
次に、上記のように構成されたカートリッジホルダ20及びプリンタ11の作用に関して以下説明する。
このカートリッジホルダ20では、装着されるインクカートリッジ22の位置適合性を識別するための連結識別体50が、ホルダ本体40とは別体に構成されると共に、各識別部材51a〜51eを一体形成したものとなっている。そして、各識別部材51a〜51eをホルダ本体40の壁体44に形成された挿通孔56に挿通することにより、カートリッジホルダ20のホルダ本体40に装着されるものとなっている。
そのため、プリンタ11において、例えばカラー印刷における色の組み合わせ仕様が変更となり、装着されるインクカートリッジ22が変更された場合には、ホルダ本体40については変更することなく、新たに装着されるインクカートリッジ22の識別部35と対応した凹凸嵌合部53が形成された識別部材を有する連結識別体50に交換すればよい。すなわち、新たなホルダ本体40を成形するための金型の製作を行う必要がなく、連結識別体50の付け替えだけで、迅速かつ容易に仕様変更に対応可能となる。
また、ホルダ本体40に対する連結識別体50の装着作業においては、複数の識別部材51a〜51eが連結部52により数珠繋ぎに連結されており、一体的に取り扱い可能であるため、各挿通孔56に対する識別部材51a〜51eの配列間違いが抑制されつつ、迅速且つ容易に装着される。また、その際に、ホルダ本体40における各挿通孔56間の間隔と連結識別体50における各識別部材51a〜51e間の間隔が製造誤差により若干相違があったとしても、連結部52が撓み変形することにより、その誤差を吸収して容易に装着される。
そして、各識別部材51a〜51eを各挿通孔56に挿通完了した際には、撓み片54が弾性復帰して係止部55の係止面55bが遮蔽板46の切欠部46aに係止する。その結果、連結識別体50は各識別部材51a〜51eが挿通孔56からの抜け防止を図られた状態でホルダ本体40に装着される。なお、連結識別体50をホルダ本体40から取り外す際には、各識別部材51a〜51eにおける撓み片54を下方に押し下げつつ、その各識別部材51a〜51eを壁体44の裏面側へ引き抜くことにより容易に取り外すことができる。
したがって、以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態によれば、インクカートリッジ22の組み合わせ仕様が変更になったとしても、ホルダ本体40を変更することなく、連結識別体50のみを付け替え変更することで対応することができる。しかも、連結識別体50は、各識別部材51a〜51eを一体的に取り扱い可能な予め連結した状態でホルダ本体40に装着できるので、各識別部材51a〜51eの配列間違いを防ぎつつ、手間なく装着することができる。従って、複数のインクカートリッジ22を予め設定された各装着箇所42a〜42eへ適正に装着できると共に、その装着箇所42a〜42eに関する仕様変更にも迅速且つ容易に対応することができる。
(2)上記実施形態では、連結識別体50の各識別部材51a〜51eをホルダ本体40側の対応する挿通孔56に挿通するだけで、各識別部材51a〜51eを位置決めしながら、ホルダ本体40に装着することができる。このため、装着作業が簡単であり、この点でも、連結識別体50をホルダ本体40に対して一層迅速に装着することができる。
(3)上記実施形態では、連結識別体50の各識別部材51a〜51e間を連結している連結部52が撓むことにより、ホルダ本体40や連結識別体50に製造誤差があったとしても、その製造誤差を容易に吸収して装着することができる。したがって、ホルダ本体40及び連結識別体50を極めて厳密に製造する必要がなく、この点で、ホルダ本体40及び連結識別体50の製造コストを低減することができる。
(4)上記実施形態では、連結識別体50をホルダ本体40に装着した状態において、各識別部材51a〜51eの係止部55がホルダ本体40に係止することにより、ホルダ本体40からの抜けを防止して確実に連結識別体50をホルダ本体40に装着することができる。
(5)上記実施形態では、ホルダ本体40側の挿通孔56に連結識別体50の各識別部材51a〜51eを挿通する際に、撓み片54が挿通孔56とテーパ面55aとの摺接により撓み変形した後、弾性復帰して係止面55bが遮蔽板46の切欠部46aに係止するので、ワンタッチ操作で装着作業を完了することができる。このため、連結識別体50をホルダ本体40に対してねじ止め等の煩雑な作業を行うことなく簡便に装着できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更しても良い。
・ 上記実施形態において、ホルダ本体40の基板41又は天板45に挿通孔56を設け、その挿通孔56に対して連結識別体50の各識別部材51a〜51eを挿通して装着するようにしてもよい。なお、この場合は、インクカートリッジ22の容器本体30側に形成される識別部35も、ホルダ本体40への装着時に基板41又は天板45と対応する側面に形成されることになる。
・ 上記実施形態において、各識別部材51a〜51eの先端に複数の凸部からなる識別部を設ける一方、インクカートリッジ22の容器本体30の接続面30a側に、これと対応する凹凸嵌合部を設けて、それらを互いに凹凸嵌合させるようにしてもよい。
・ 上記実施形態において、ホルダ本体40の遮蔽板46の前面に連結識別体50における各識別部材51a〜51eの基端部を挿入して保持するための凹部を設け、その凹部に各識別部材51a〜51eを圧入状態に挿入して装着するようにしてもよい。
・ 上記実施形態において、連結識別体50は、各識別部材51a〜51eの基端部をホルダ本体40の遮蔽板46の前面に接着して固定するようにしてもよい。
・ 上記実施形態において、各識別部材51a〜51eは、それらの先端部が遮蔽板46の前面から突出状態となったときに、係止ピンにより壁体44の挿通孔56からの抜け防止が図られる構成であってもよい。
・ 上記実施形態において、連結部52は各識別部材51a〜51eを数珠繋ぎ状態に連結するものであれば、紐などであってもよい。また、連結部52は可撓性を有することなく所定の剛性を有するものであってもよい。
・ 上記実施形態において、プリンタ11はキャリッジ15上に各インクカートリッジ22が着脱可能に装着されるオンキャリッジタイプのプリンタ11であってもよい。
・ 上記実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体などが含まれる。
実施形態のプリンタの概略構成図。 インクカートリッジの斜視図。 カートリッジホルダにおけるホルダ本体の斜視図。 連結識別体の斜視図。 連結識別体を未装着のホルダ本体の斜視図。 図3のホルダ本体を異なる方向から見た斜視図。
符号の説明
11…流体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、20…流体収容容器ホルダとしてのカートリッジホルダ、22…流体収容容器としてのインクカートリッジ、25…流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、35…識別部、40…ホルダ本体、42a〜42e…装着箇所、50…連結識別体、51a〜51e…識別部材、52…連結部、54…撓み片、55…係止部、55a…テーパ面、55b…係止面、56…挿通孔。

Claims (7)

  1. 流体を噴射する流体噴射ヘッドを備えた流体噴射装置に装備され、前記流体噴射ヘッドに供給するための流体を貯留した複数の流体収容容器を着脱可能に装着する流体収容容器ホルダにおいて、
    前記各流体収容容器を装着可能なホルダ本体と、
    前記各流体収容容器に各々形成された識別部に対して個別に嵌合する複数の識別部材が連結部により連結された連結識別体とを備え、
    該連結識別体が前記ホルダ本体に装着されている流体収容容器ホルダ。
  2. 前記ホルダ本体には前記各流体収容容器の装着箇所毎に対応させて前記連結識別体における各識別部材を挿通可能とする挿通孔が各々形成されており、それら各挿通孔に前記各識別部材が各々挿通されることにより、前記連結識別体は前記ホルダ本体に装着されている請求項1に記載の流体収容容器ホルダ。
  3. 前記識別部材には、該識別部材が対応する前記挿通孔に挿通されたときに前記ホルダ本体と係止する係止部が設けられている請求項2に記載の流体収容容器ホルダ。
  4. 前記識別部材には、該識別部材が前記挿通孔に挿通されるときに該挿通孔との摺接により撓み変形する撓み片が形成されており、該撓み片に前記係止部は形成されている請求項3に記載の流体収容容器ホルダ。
  5. 前記係止部は、前記撓み片における前記挿通孔との摺接部分に前記挿通孔に対する前記識別部材の挿通方向前側に下がり勾配となるテーパ面と該テーパ面から前記識別部材の挿通方向後側へ鋭角で連続する係止面とを有するようにして形成されている請求項4に記載の流体収容容器ホルダ。
  6. 前記連結部は可撓性を有することにより前記連結識別体における各識別部材間の間隔を調整可能となっている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の流体収容容器ホルダ。
  7. 流体を噴射する流体噴射ヘッドと、該流体噴射ヘッドに供給するための流体を収容する流体収容容器と、該流体収容容器を着脱可能に装着する請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の流体収容容器ホルダとを備えた流体噴射装置。
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