JP2008221308A - 中空部材及びその製造方法 - Google Patents

中空部材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008221308A
JP2008221308A JP2007066221A JP2007066221A JP2008221308A JP 2008221308 A JP2008221308 A JP 2008221308A JP 2007066221 A JP2007066221 A JP 2007066221A JP 2007066221 A JP2007066221 A JP 2007066221A JP 2008221308 A JP2008221308 A JP 2008221308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
hollow member
outer cylindrical
powder
molten metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007066221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5042671B2 (ja
Inventor
Tomonori Fukumoto
知典 福本
Yukio Iijima
幸雄 飯島
Takaharu Echigo
隆治 越後
Yutaka Kashiwabara
裕 柏原
Haruki Kodama
春喜 小玉
Yuji Imamura
祐二 今村
Kazuaki Yamagami
一彰 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007066221A priority Critical patent/JP5042671B2/ja
Priority to CN200880008348A priority patent/CN101631631A/zh
Priority to EP08721720A priority patent/EP2135694A4/en
Priority to US12/529,318 priority patent/US20100031914A1/en
Priority to PCT/JP2008/054304 priority patent/WO2008111559A1/ja
Publication of JP2008221308A publication Critical patent/JP2008221308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5042671B2 publication Critical patent/JP5042671B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】Al−Si系合金を含む中空部材を設ける際、初晶Siを直径方向に沿って略均等に分散させるとともに微細化を図る。
【解決手段】遠心鋳造装置20の円筒状金型22を好適にはGNo.30以上として回転させながら粉末を導入し、該粉末からなる外側円筒形状体14を設ける。次に、円筒状金型22の回転を続行させながら外側円筒形状体14の内周壁側に溶湯Lを導入し、内側円筒形状体12を形成する。外側円筒形状体14は、溶湯Lが冷却固化する際に冷やし金(チラー)として機能する。
【選択図】図5

Description

本発明は、略円筒体形状をなし、例えば、シリンダスリーブとして好適な中空部材及びその製造方法に関する。
自動車を走行させる駆動源である内燃機関においては、シリンダボア内にシリンダスリーブが配設されることがある。この場合、シリンダボア内で往復動作するピストンの側周壁部は、このシリンダスリーブの内周壁に摺接する。近年、この種のシリンダスリーブの材質として、軽量でありながら耐摩耗性に優れ、高強度であるということから、アルミニウム合金、特に、Al−Si系合金が選定されることが増加しつつある。
シリンダスリーブは、特許文献1に記載されているように、いわゆる遠心鋳造法によって作製されることがある。すなわち、回転動作する円筒状金型の内部に溶湯を導入すると、遠心力によって溶湯が円筒状金型の内周壁に偏在するようになり、円筒形状体をなす。この状態で溶湯を冷却固化して得られた円筒形状の予備成形体に対して削り出し等の機械加工を行うことにより、シリンダスリーブが設けられる。
特公昭52−27608号公報
ところで、特許文献1の記載に従って遠心鋳造を行った場合、初晶Siが外周壁側に多量に偏在するため、前記予備成形体の直径方向中腹近傍においては、初晶Siの量が少なくなる。従って、この予備成形体の内周壁側から削り出しを行うと、ピストンが摺接する内周壁の初晶Siの量が少ないシリンダスリーブとなってしまう。換言すれば、Al−Si系合金からなるシリンダスリーブを遠心鋳造で作製する場合、該シリンダスリーブにおけるSiの組成比を制御することが容易ではなく、このために所望の特性を発現させることが困難であるという不具合が顕在化している。
また、シリンダスリーブの更なる強度向上の希求に対応しつつ靭性を確保するべく、組織の改善、具体的には、Al−Si系合金の溶湯が固化する際に析出する初晶Siを微細化することが検討されている。しかしながら、遠心鋳造を行う場合に初晶Siを微細化するためには、円筒状金型の回転数や温度等の鋳造条件を種々変更して最適化を図る必要がある。すなわち、鋳造条件を最適化するための試行錯誤を繰り返し行わなければならない。しかも、量産時には、最適化された鋳造条件を厳密に管理する必要がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、特に、各成分元素を所定の組成比に制御することや、初晶Siを微細化することが可能であり、しかも、作業が簡便で鋳造条件の厳密な管理も不要な中空部材及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、略円筒体形状をなす積層型の中空部材であって、
アルミニウム又はアルミニウム合金の粉末が互いに溶着して形成された外側円筒形状体と、
前記外側筒形状体の内周壁に接合し、且つAl−Si系合金からなる内側円筒形状体と、
を有することを特徴とする。
後述するように、内側円筒形状体は溶湯を用いての遠心鋳造によって設けられる。この際、外側円筒形状体が冷やし金(チラー)として機能することで溶湯の冷却速度が大きくなり、このため、微細な初晶Siが直径方向に略均等に分散する。換言すれば、この中空部材を構成する内側円筒形状体においては、微細な初晶Siが一様に分散して存在する。従って、相違する部位同士であっても諸特性が略同等である。
しかも、例えば、シリンダスリーブとするために中空部材の内周壁側(内側円筒形状体側)から削り出しを行って薄肉化した場合であっても、上記したように初晶Siが略均等に分散しているので、十分な耐摩耗性等を確保することが可能である。
ここで、外側円筒形状体をアルミニウム合金とする場合、その好適な例としては、Al−Si系合金を挙げることができる。このAl−Si系合金は、内側円筒形状体と同一組成のものであってもよいし、互いに異なる組成のものであってもよい。例えば、外側円筒形状体をAl−12%Si系合金(数字は重量%、以下同じ)で構成する一方、内側円筒形状体をAl−23%Si系合金で構成するようにしてもよい。
また、本発明は、回転する円筒状金型に溶湯を供給して遠心鋳造により略円筒体形状をなす積層型の中空部材を作製する中空部材の製造方法であって、
アルミニウム又はアルミニウム合金の粉末を円筒状金型に導入して外側円筒形状体を形成する工程と、
Al−Si系合金の溶湯を前記外側円筒形状体の内周壁側に注湯することで前記粉末同士を溶着させるとともに、前記溶湯によって前記外側円筒形状体の内周壁に接合する内側円筒形状体を設け、前記外側円筒形状体と前記内側円筒形状体とが積層された中空部材を作製する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明においては、粉末を用いて外側円筒形状体を先ず成形し、次に、該外側円筒形状体の内方に遠心鋳造によって内側円筒形状体を設けるようにしている。この際、外側円筒形状体がチラーとして機能するため、溶湯の冷却速度が大きくなる。すなわち、初晶Siが大きく成長したり外側円筒形状体側に移動したりする前に溶湯が固化する。従って、微細な初晶Siが略均等に分散した組織を有する内側円筒形状体が得られる。
しかも、この場合、外側円筒形状体を設けるための原材料として溶湯を用いないので、粉末を溶解するための作業行う必要がなく、溶解炉も不要である。従って、粉末を溶解するためのコストないし設備投資が高騰することも回避することができ、結局、中空部材を廉価に作製することができる。
なお、外側円筒形状体となる粉末を円筒状金型に導入する際には、円筒状金型をGナンバー(GNo.)30以上で回転させることが好ましい。この場合、粉末が遠心力によって円筒状金型の内周壁に脱落することなく押止される。このため、外側円環形状体を確実に成形することができる。
また、外側円筒形状体をアルミニウム合金とする場合、上記したように、Al−Si系合金をその好適な例として挙げることができる。
本発明においては、外側円筒形状体を先ず成形し、次に、この外側円筒形状体の内方に導入された溶湯を、前記外側円筒形状体をチラーとして冷却固化させ、これにより内側円筒形状体を設けるようにしている。このため、該内側円筒形状体においては、微細な初晶Siが略均等に分散している。すなわち、本発明によれば、微細な初晶Siが略一様に分散した組織を有し、このために特性が全体にわたって略同等である内側円筒形状体を具備する中空部材を容易に構成することができる。
以下、本発明に係る中空部材及びその製造法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る中空部材10の概略全体斜視図である。この中空部材10は、内側円筒形状体12と外側円筒形状体14とが積層された積層体である。
この場合、内側円筒形状体12は、Al−23%Si系合金からなる鋳造品である。すなわち、後述するように、該内側円筒形状体12は、溶湯が冷却固化することで設けられる。なお、その厚みT1は、5〜6mm程度に設定される。
この内側円筒形状体12では、平均粒径が35μm以下の微細な初晶Siが外周壁側(外側円筒形状体14側)に偏在することなく、直径方向に沿って略均等に分散している。その上、初晶Siの粒度分布幅も小さい。換言すれば、内側円筒形状体12の組織は、微細且つ互いに略同寸法の初晶Siが一様に分散した状態となっている。
一方、外側円筒形状体14は、Al−12%Si系合金からなる粉末が互いに溶着することによって形成されたものである。そして、外側円筒形状体14の内周壁は、内側円筒形状体12の外周壁に接合している。外側円筒形状体14の好適な厚みT2は、0.5〜2mmの範囲内である。
このように構成された中空部材10からシリンダスリーブを作製するに際しては、該中空部材10の内周壁側、すなわち、内側円筒形状体12から削り出しが行われる。換言すれば、内側円筒形状体12は、所定の厚みとなるまで薄肉化される。このように、内側円筒形状体12は、中空部材10の加工代として設けられる。
上記したように、内側円筒形状体12では、微細且つ互いに略同寸法の初晶Siが直径方向に沿って一様に分散している。このため、加工後の中空部材10(シリンダスリーブ)では、ピストンが摺接する内周壁にも優れた耐摩耗性が発現する。その上、全体にわたって高強度である。従って、このシリンダスリーブを組み込んだ内燃機関は、優れた耐久性を示す。
次に、この中空部材10の製造方法につき、図2に示す遠心鋳造装置20を使用する場合を例示して説明する。
この遠心鋳造装置20は、略水平方向に沿って横臥した円筒状金型22を有する。該円筒状金型22の外周壁には、該外周壁を周回方向に沿って切り欠くようにして2本の環状溝24、24が設けられており、環状溝24、24の各々の底部には、ローラ対をなすローラ26、26の外周壁がそれぞれ摺接する。すなわち、円筒状金型22は2組のローラ対によって支持されている。
4個のローラ26は図示しない回転駆動源に連結されており、このため、円筒状金型22は、前記回転駆動源の作用下にローラ26の各々が回転動作することに伴って回転する。
円筒状金型22の一端部には円盤状閉塞部材30が嵌着されており、一方、他端部には円環状枠体32が取着されている。円環状枠体32は貫通孔34が設けられることで開口しており、この貫通孔34を介して粉末フィーダ36又はトラフ40の注湯管42が円筒状金型22の内部に挿入される。
粉末フィーダ36は、図示しない粉末貯留容器から延在している。この粉末貯留容器は図示しない変位機構の作用下に変位させることが可能であり、前記粉末フィーダ36は、この変位に追従して円筒状金型22に対して進退自在である。なお、粉末貯留容器には、外側円筒形状体14の原材料であるAl−12%Si系合金の粉末が貯留されている。
トラフ40の本体には、内側円筒形状体12を設けるための溶湯Lが収容される。トラフ40の近傍には傾動自在なポット44が配設されており、このポット44を介してトラフ40に溶湯Lが供給される。
中空部材10を製造するに際しては、円筒状金型22の内周壁に塗型材が塗布された後、貫通孔34を介して粉末フィーダ36が円筒状金型22の内部に挿入される。この際、図3に示すように、粉末フィーダ36の先端は、円盤状閉塞部材30の近傍に配置される。なお、図3ではトラフ40の注湯管42を図示していないが、粉末フィーダ36に干渉しない位置に注湯管42を配置しておくようにしてもよい。
この状態でローラ26の回転が開始され、これに追従して円筒状金型22が回転動作する。その後、粉末フィーダ36を介してAl−12%Si系合金の粉末Pが円筒状金型22の内部に供給される。
ここで、円筒状金型22をGNo.30以上として回転させることが好ましい。これにより粉末Pが遠心力によって円筒状金型22の内周壁に押止されるので、円環形状体が形成される。
粉末Pが導入される間、粉末フィーダ36は、図3の矢印X方向に沿って後退動作する。この後退動作により、円筒状金型22の長手方向に沿って粉末Pが略均等に供給され、その結果、円環形状体の高さ方向が連続的に延伸する。最終的に、図4に示すように、円筒状金型22の内周壁に添着した外側円筒形状体14が形成される。
次に、溶解炉で調製されたAl−23%Siの溶湯Lをポット44に移し、さらに、該ポット44を傾動させてトラフ40の本体に移す。これにより、図5に示すように、トラフ40の注湯管42を介して円筒状金型22の内部に溶湯Lが導入される。導入された溶湯Lは、その流動性によって円盤状閉塞部材30側まで展開する。なお、溶湯Lを導入する間、円筒状金型22の回転動作は続行させておく。
溶湯Lの大部分は、遠心力によって外側円筒形状体14の内周壁に添着するように偏在し、これにより、図6に示すように、内側円筒形状体12が形成される。その一方で、一部が外側円筒形状体14に浸透する。外側円筒形状体14に接触した内側円筒形状体12、及び外側円筒形状体14に浸透した溶湯Lの温度が高いため、外側円筒形状体14をなす粉末が若干溶融し、液相が生成する。溶湯Lが冷却固化する際にこの液相も冷却固化し、その結果、粉末同士が溶着して堅牢な外側円筒形状体14が設けられ、中空部材10が得られるに至る。
なお、外側円筒形状体14の外周壁には、塗型材のスパイニーが転写形成される。また、外側円筒形状体14の内周壁が内側円筒形状体12の外周壁に接合する。
この場合、外側円筒形状体14が冷やし金(チラー)として機能する。このため、本実施の形態では、一般的な遠心鋳造に比して溶湯Lの冷却速度が大きくなる。すなわち、初晶Siが大きく成長する前に溶湯Lが固化するので、初晶Siが微細な組織が得られる。初晶Siの平均粒径は、概ね35μm以下である。
また、冷却速度が大きいので、溶湯L中のSiが遠心力によって外周壁側に移動する前に固化が起こる。従って、初晶Siが偏在することが抑制され、内側円筒形状体12の直径方向に沿って略均等に分散する。このように、外側円筒形状体14をチラーとして機能させることで、微細且つ互いに略同寸法の初晶Siが一様に分散した内側円筒形状体12を得ることができる。
次に、円筒状金型22の一端部から円環状枠体32を取り外した後、この端部側から、内側円筒形状体12と外側円筒形状体14とが接合した中空部材10を引き抜いて塗型材とともに取り出す。その後、外側円筒形状体14の外周壁に付着した塗型材をショットブラスト処理等によって除去し、さらに、内側円筒形状体12の内周壁側から所定量の加工代を除去する削り出しを行えば、初晶Siが略均等に分散した内側円筒形状体12を具備するシリンダスリーブが得られる。
内側円筒形状体12を遠心鋳造によって設ける際、仮に初晶Siが外側円筒形状体14側に若干偏在し、直径方向の中腹部よりも内側(内側円筒形状体12の内周壁側)で初晶Siの量がやや少なくなったとしても、上記したように、削り出しが中空部材10の内周壁側から行われるので、Siの量が少ない部位が加工代として除去される。結局、初晶Siの量が十分なシリンダスリーブを得ることが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、高強度で且つ耐摩耗性に優れたシリンダスリーブの予備成形体として好適な中空部材10を作製することができる。
また、本実施の形態では、外側円筒形状体14を設けるための原材料として粉末を用いるので、溶湯を用いる場合のように粉末を溶解するための作業が不要であるとともに、溶解のためのコストが一切不要となる。その上、粉末を溶解するための溶解炉を設ける必要もない。従って、設備投資が高騰することも回避可能である。このため、中空部材10を廉価に作製することができる。
さらに、外側円筒形状体14をチラーとして機能させて初晶Siの微細化を図るようにしているので、円筒状金型の回転数や温度等の鋳造条件を厳密に管理する必要がない。
このようにして得られたシリンダスリーブは、自動車用の内燃機関を構成するシリンダブロックを鋳造成形するための鋳造金型のキャビティに配置される。そして、このキャビティにアルミニウム等の溶湯が導入された後、該溶湯が冷却固化されることによってシリンダブロックが鋳造成形されるとともに、該シリンダブロックにシリンダスリーブが鋳ぐるまれる。これにより、耐久性に優れた内燃機関が構成される。
なお、上記した実施の形態においては、外側円筒形状体14をなす粉末としてAl−12%Si系合金の粉末を用いるようにしているが、その他のAl合金粉末であってもよいし、Al粉末であってもよい。また、内側円筒形状体12の原材料である溶湯LもAl−23%Si系合金の溶湯Lに特に限定されるものではなく、Al−Si系合金であれば如何なる合金であってもよい。
また、中空部材10としてシリンダスリーブを例示して説明したが、中空部材10も特にこれに限定されるものではなく、如何なる部材であってもよい。
本実施の形態に係る中空部材の概略全体斜視図である。 図1に示す中空部材を作製するための遠心鋳造装置の要部概略構成図である。 図2の遠心鋳造装置を用いて外側円筒形状体を設けている状態を示す長手方向断面説明図である。 外側円筒形状体が設けられた状態における遠心鋳造装置の直径方向断面説明図である。 図2の遠心鋳造装置を用いて内側円筒形状体を設けている状態を示す長手方向断面説明図である。 内側円筒形状体が設けられた状態における遠心鋳造装置の直径方向断面説明図である。
符号の説明
10…中空部材 12…内側円筒形状体
14…外側円筒形状体 20…遠心鋳造装置
22…円筒状金型 26…ローラ
36…粉末フィーダ 40…トラフ
42…注湯管 44…ポット
P…粉末 L…溶湯

Claims (5)

  1. 略円筒体形状をなす積層型の中空部材であって、
    アルミニウム又はアルミニウム合金の粉末が互いに溶着して形成された外側円筒形状体と、
    前記外側筒形状体の内周壁に接合し、且つAl−Si系合金からなる内側円筒形状体と、
    を有することを特徴とする中空部材。
  2. 請求項1記載の中空部材において、前記外側円筒形状体がAl−Si系合金からなることを特徴とする中空部材。
  3. 回転する円筒状金型に溶湯を供給して遠心鋳造により略円筒体形状をなす積層型の中空部材を作製する中空部材の製造方法であって、
    アルミニウム又はアルミニウム合金の粉末を円筒状金型に導入して外側円筒形状体を形成する工程と、
    Al−Si系合金の溶湯を前記外側円筒形状体の内周壁側に注湯することで前記粉末同士を溶着させるとともに、前記溶湯によって前記外側円筒形状体の内周壁に接合する内側円筒形状体を設け、前記外側円筒形状体と前記内側円筒形状体とが積層された中空部材を作製する工程と、
    を有することを特徴とする中空部材の製造方法。
  4. 請求項3記載の製造方法において、前記外側円筒形状体となる粉末を前記円筒状金型に導入する際、前記円筒状金型をGナンバー(GNo.)30以上で回転させることを特徴とする中空部材の製造方法。
  5. 請求項3又は4記載の製造方法において、前記外側円筒形状体としてAl−Si系合金からなるものを設けることを特徴とする中空部材の製造方法。
JP2007066221A 2007-03-15 2007-03-15 中空部材及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5042671B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066221A JP5042671B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 中空部材及びその製造方法
CN200880008348A CN101631631A (zh) 2007-03-15 2008-03-10 中空部件、气缸套及其制造方法
EP08721720A EP2135694A4 (en) 2007-03-15 2008-03-10 HOLLOW ELEMENT, CYLINDRICAL SLEEVE AND METHODS OF PRODUCING THE SAME
US12/529,318 US20100031914A1 (en) 2007-03-15 2008-03-10 Hollow member, cylinder sleeve and methods for producing them
PCT/JP2008/054304 WO2008111559A1 (ja) 2007-03-15 2008-03-10 中空部材、シリンダスリーブ及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066221A JP5042671B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 中空部材及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008221308A true JP2008221308A (ja) 2008-09-25
JP5042671B2 JP5042671B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=39840501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007066221A Expired - Fee Related JP5042671B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 中空部材及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5042671B2 (ja)
CN (1) CN101631631A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223699A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Honda Motor Co Ltd シリンダスリーブ及びその製造方法
WO2009068132A1 (de) * 2007-11-28 2009-06-04 Daimler Ag Motorblock mit eingegossenen zylinderlaufbuchsen mehrerer materiallagen und verfahren zur herstellung der zylinderlaufbuchsen
JP2011073038A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Teikoku Piston Ring Co Ltd 円筒状摺動部材及びその製造方法
CN102189221A (zh) * 2011-06-01 2011-09-21 江苏爱吉斯海珠机械有限公司 气缸套钢质分体浇注模
JP2011200902A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Teikoku Piston Ring Co Ltd 円筒状摺動部材及びその製造方法
JP2013173189A (ja) * 2013-06-13 2013-09-05 Tpr Co Ltd 円筒状摺動部材及びその製造方法
CN109261924A (zh) * 2018-08-24 2019-01-25 上海卓然工程技术股份有限公司 一种炉管的制造设备及其制造方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5572847B2 (ja) * 2010-03-17 2014-08-20 株式会社Moresco シリンダライナ及びその製造方法
CN102380598A (zh) * 2011-11-02 2012-03-21 张立庆 一种液压油缸活塞的制造工艺
CN102786205B (zh) * 2012-08-21 2016-01-27 连云港国瑞电子石英有限公司 一种石英制品旋转离心熔融成型方法及旋转炉
CN103753224A (zh) * 2014-01-08 2014-04-30 金寨县原元康塑料机械制造有限公司 塑料机械用无缝钢管加工工艺
CN104588626B (zh) * 2015-02-05 2017-06-30 山西建邦集团铸造有限公司 一种浇铸设备
CN105798268B (zh) * 2016-03-25 2018-05-01 杨洪彬 双金属复合发动机缸体及其制作方法
CN107214320B (zh) * 2017-08-01 2019-07-16 浙江华业塑料机械有限公司 一种螺杆机筒耐磨层的制作方法及其加工装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58122167A (ja) * 1982-01-16 1983-07-20 Riken Corp 鋳ぐるみ用シリンダ−ライナ−およびその製造方法
JPS58145391A (ja) * 1982-02-23 1983-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd アルミシリンダ−の製造方法
JPS6078960U (ja) * 1983-11-04 1985-06-01 三菱自動車工業株式会社 鋳造アルミニユウム合金製シリンダ
JPH02212677A (ja) * 1989-02-14 1990-08-23 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 二硫化モリブデン粒子分散内面強化シリンダースリーブ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58122167A (ja) * 1982-01-16 1983-07-20 Riken Corp 鋳ぐるみ用シリンダ−ライナ−およびその製造方法
JPS58145391A (ja) * 1982-02-23 1983-08-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd アルミシリンダ−の製造方法
JPS6078960U (ja) * 1983-11-04 1985-06-01 三菱自動車工業株式会社 鋳造アルミニユウム合金製シリンダ
JPH02212677A (ja) * 1989-02-14 1990-08-23 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 二硫化モリブデン粒子分散内面強化シリンダースリーブ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223699A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Honda Motor Co Ltd シリンダスリーブ及びその製造方法
WO2009068132A1 (de) * 2007-11-28 2009-06-04 Daimler Ag Motorblock mit eingegossenen zylinderlaufbuchsen mehrerer materiallagen und verfahren zur herstellung der zylinderlaufbuchsen
JP2011073038A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Teikoku Piston Ring Co Ltd 円筒状摺動部材及びその製造方法
JP2011200902A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Teikoku Piston Ring Co Ltd 円筒状摺動部材及びその製造方法
CN102189221A (zh) * 2011-06-01 2011-09-21 江苏爱吉斯海珠机械有限公司 气缸套钢质分体浇注模
JP2013173189A (ja) * 2013-06-13 2013-09-05 Tpr Co Ltd 円筒状摺動部材及びその製造方法
CN109261924A (zh) * 2018-08-24 2019-01-25 上海卓然工程技术股份有限公司 一种炉管的制造设备及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5042671B2 (ja) 2012-10-03
CN101631631A (zh) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5042671B2 (ja) 中空部材及びその製造方法
JP4382152B1 (ja) 鉄系合金の半凝固スラリー製造方法、その半凝固スラリー製造方法を用いた鋳鉄鋳物製造方法及び鋳鉄鋳物
WO2003095129A1 (fr) Coquille interne de moulage de fonte et procede de production de celle-ci
DE102010033625A1 (de) Verfahren zur Herstellung von Gussteilen und Pleuelstange
US20100031914A1 (en) Hollow member, cylinder sleeve and methods for producing them
EP1132162B1 (en) Metal casting method and apparatus
JPH04228221A (ja) 複合材料の成形方法
RU2729246C1 (ru) Способ литья для активного металла
KR102042715B1 (ko) 최적화된 공정변수를 이용한 고품질 반응고 슬러리 제조방법
US20170080484A1 (en) Process for preparing molten metals for casting at a low to zero superheat temperature
JP5555435B2 (ja) Al合金鋳造品及びその製造方法
JP2008221312A (ja) 遠心鋳造装置
JP2010000514A (ja) マグネシウム合金部材の製造方法
JP5134268B2 (ja) 中空部材の製造方法
JP2008221309A (ja) 円筒形状体の製造方法
JP2001303150A (ja) 鋳造用金属粒子およびその製造方法並びに金属射出成形法
JP5042672B2 (ja) 中空部材及びその製造方法
JP2000005840A (ja) 鍛造ピストンおよびその製造方法
JP2008221311A (ja) 中空部材の製造方法
JP2006528073A (ja) 遠心鋳造方法
JP6084118B2 (ja) 遠心鋳造方法
JP5111903B2 (ja) シリンダスリーブの製造方法
JP2020040101A (ja) アルミ合金鋳物及びその製造方法
JP4344652B2 (ja) 金属成形品の製造装置
EP3898027B1 (en) Method and system for producing a semi-solid metal slurry using a stirring device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees