JP2008220150A - ワイヤハーネス配索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両への搭載作業性に優れるとともにリサイクル性に富み、環境負荷物質の低減を図ることができるワイヤハーネス配索装置を提供する。
【解決手段】車両のフロア側に固定されるケース11と、フロア上を移動する移動体40に連結されたスライダ12と、を備え、一部がスライダ12に結束されたワイヤハーネス60をケース11に折り返して収納するワイヤハーネス配索装置10であって、ワイヤハーネス60の折り返し部分に係合してケース11内を移動可能なシャッタ部材13を備えたワイヤハーネス配索装置10。
【選択図】図2
【解決手段】車両のフロア側に固定されるケース11と、フロア上を移動する移動体40に連結されたスライダ12と、を備え、一部がスライダ12に結束されたワイヤハーネス60をケース11に折り返して収納するワイヤハーネス配索装置10であって、ワイヤハーネス60の折り返し部分に係合してケース11内を移動可能なシャッタ部材13を備えたワイヤハーネス配索装置10。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばシート装置等の車両のフロア上を移動する移動体とフロアとの間にワ
イヤハーネスを配索するワイヤハーネス配索装置に関する。
イヤハーネスを配索するワイヤハーネス配索装置に関する。
従来のワイヤハーネスの配索装置の一例として、図13に示すように、ロアケース203とアッパケース204とで構成されてワイヤハーネス207を収容するケース202と、ケース202に設けられてシートの移動方向に延在するレール205に沿って移動し、シートに追従するプロテクタ206と、を備えた配索装置201が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ワイヤハーネス207は、ケース202内で略U字状に湾曲して折り返した状態に収容されており、その折り返し部位を前後させるように変形してプロテクタ206の移動に追従する。
特開2006−35961号公報
ところが、上記特許文献1では、スライド方向に長さが短いプロテクタ206をスムースに移動させるために、長尺のレール205を設けているために、車両への搭載作業が厄介であり作業性が良好ではない。例えば、レール205を分割したとしても、搭載時の作業性は良くなるが、プロテクタ206に引っ掛かり等の動作不良を生じる虞がある。
また、レール205が金属製であり、リベット等で車両へ固定しているために、解体時の作業性が良好ではないのでリサイクル性に劣る。
さらに、レール205が金属製であるために、良好な摺動性を得るのに、グリース等の潤滑剤を必要とするので、グリース等の環境負荷物質を排除し難い。
また、ケース202のロアケース203およびアッパケース204は、それぞれ板金で一体に形成されており、シートの移動方向に該シートの移動ストローク以上の長さが必要となるため長尺なものとなる。そして、ワイヤハーネスの収容空間を長尺のロアケース203とアッパケース204とで閉じて形成しており、配索装置201の重量の増大、それに伴う作業性の低下が懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両への搭載作業性に優れるとともにリサイクル性に富み、環境負荷物質の低減を図ることができるワイヤハーネス配索装置を提供することにある。
1)本発明に係るワイヤハーネス配索装置は、車両のフロア側に固定されるケースと、当該フロア上を移動する移動体に連結されたスライダと、を備え、一部が当該スライダに結束されたワイヤハーネスを当該ケースに折り返して収納するワイヤハーネス配索装置であって、前記ワイヤハーネスの折り返し部分に係合して前記ケース内を移動可能なシャッタ部材を備えていることを特徴としている。
前記1)に記載のワイヤハーネス配索装置によれば、スライダとシャッタ部材とを収納したケースを車両のフロア側に固定するだけで、移動体とともにスライダが移動される際に、シャッタ部材がワイヤハーネスの折り返し部分に係合しながらケース内を相対移動して、ワイヤハーネスの余長が吸収される。これにより、車両への搭載作業を簡単に行えるとともに、ケースとスライダとシャッタ部材とを樹脂製にすることで、従来のものと比較して、解体時の作業性を良好にすることでリサイクル性を向上させることができ、グリース等の環境負荷物質を不要とすることができる。
2)また、本発明に係るワイヤハーネス配索装置は、上記1)に記載したワイヤハーネス配索装置であって、前記シャッタ部材が、前記ワイヤハーネスを折り返し部分の内周側に当接される内周側当接部と、当該折り返し部分の外周側に当接される外周側当接部と、を備えていることを特徴としている。
前記2)に記載のワイヤハーネス配索装置によれば、移動体とともにスライダが一方側に移動される際に、ワイヤハーネスの折り返し部分が外周側当接部に当接することでシャッタ部材が一方側に押圧移動され、スライダが他方側に移動される際に、当該折り返し部分が内周側当接部に当接することでシャッタ部材が他方側に押圧移動される。これにより、シャッタ部材は、スライダの移動に応じて自動的に相対移動されるために、シャッタ部材を移動させるための移動手段等を設ける必要がなく、簡潔な構造とすることができる。
3)また、本発明に係るワイヤハーネス配索装置は、上記1)または上記2)に記載したワイヤハーネス配索装置であって、前記シャッタ部材が、前記スライダを移動自在に支持するガイドを備えていることを特徴としている。
前記3)に記載のワイヤハーネス配索装置によれば、スライダがシャッタ部材のガイドに支持されながら移動するために、スライダの支持のための機構をケースに設ける必要がなくなり、さらに簡潔な構造とすることができる。
4)また、本発明に係るワイヤハーネス配索装置は、上記1)〜上記3)のいずれかに記載したワイヤハーネス配索装置であって、前記ケースが分割式であることを特徴としている。
前記4)に記載の発明によれば、ケースが例えば2分割であれば、スライダとシャッタ部材との組付体に一方のケースに収納してから他方のケースを組み付けることで組立てを行えるために、車両への搭載作業をさらに簡単に行うことができる。
5)また、本発明に係るワイヤハーネス配索装置は、上記1)〜4)のいずれかに記載したワイヤハーネス配索装置であって、前記ケースが、前記フロアとの間に前記ワイヤハーネスおよび前記シャッタ部材を収納するための収納空間を形成することを特徴としている。
上記5)に記載の発明によれば、ケースがフロアとの間に収納空間を形成するよう構成されており、収容空間の全てをケース部材で閉じる場合に比べて軽量化を図ることができる。
6)また、本発明に係るワイヤハーネス配索装置は、上記5)に記載したワイヤハーネス配索装置であって、前記シャッタ部材が、前記フロアに対面する前記ケースの下面に移動可能に係合しており、前記ワイヤハーネスの折り返し部分の下縁を支持する支持部を備えていることを特徴としている。
上記6)に記載の発明によれば、ケースに移動可能に係止したシャッタ部材でワイヤハーネスの折り返し部分の下縁を支持することから、ケースの下側を閉じておかなくとも、ワイヤハーネスをケースの下面に沿って保持し、ワイヤハーネスの垂れ下がりを防止することができる。それにより、車両への搭載作業を簡単に行うことができる。
本発明に係るワイヤハーネス配索装置によれば、車両への搭載作業性に優れるとともにリサイクル性に富み、環境負荷物質の低減を図ることができるワイヤハーネス配索装置を提供できる。
以下、図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1〜図9は本発明に係るワイヤハーネス配索装置の第1実施形態を示すもので、図1は本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス配索装置が適用されるシート装置の外観斜視図、図2は本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス配索装置の分解斜視図、図3は図1に示すワイヤハーネス配索装置に用いられるスライダとシャッタ部材との外観斜視図である。また、図4は図1に示すワイヤハーネス配索装置の動作を説明するスライダが最前位置にある際の外観斜視図、図5は図4のI−I線断面図、図6は図4の平面図、図7は図1に示すワイヤハーネス配索装置の動作を説明するスライダが最後位置にある際の外観斜視図、図8は図7の平面図、図9は図1に示すワイヤハーネス配索装置の変形例の分解斜視図である。なお、以下の説明において、前、後、左、右は、車体の方向に準じて記載するものとし、図1中の左方手前が車体の前方である。
図1〜図9は本発明に係るワイヤハーネス配索装置の第1実施形態を示すもので、図1は本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス配索装置が適用されるシート装置の外観斜視図、図2は本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス配索装置の分解斜視図、図3は図1に示すワイヤハーネス配索装置に用いられるスライダとシャッタ部材との外観斜視図である。また、図4は図1に示すワイヤハーネス配索装置の動作を説明するスライダが最前位置にある際の外観斜視図、図5は図4のI−I線断面図、図6は図4の平面図、図7は図1に示すワイヤハーネス配索装置の動作を説明するスライダが最後位置にある際の外観斜視図、図8は図7の平面図、図9は図1に示すワイヤハーネス配索装置の変形例の分解斜視図である。なお、以下の説明において、前、後、左、右は、車体の方向に準じて記載するものとし、図1中の左方手前が車体の前方である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態であるワイヤハーネス配索装置10は、スライドシート装置40に適用されている。このスライドシート装置40は、不図示のシートスライドデバイスによって最前位置と最後位置との間をスライド移動可能である。そして、ワイヤハーネス配索装置10は、フロア側に固定されたケース11と、ケース11に収納されてケース11内をスライド移動するスライダ12と、同じくケース11に収納されてケース11内をスライド移動するシャッタ部材(図2参照)13と、を備えている。スライドシート装置40は、内蔵されているシートスライドモータやシートリクライニングモータ等の電装部品から引き出されたワイヤハーネス60を、ケース11に形成されているスリット14に挿着されたグロメット15を介してスリット14の長さ方向に移動自在に導入しており、ケース11の前端部に形成されているワイヤハーネス導出孔16からフロア側に導出している。
図2に示すように、ケース11は、アッパケース17と、このアッパケース17に外嵌されるロアケース18と、がポリアセタール樹脂等の低摩擦材によって成形されている。アッパケース17は、その長さ方向にスリット14を有する。ロアケース18は、前端部にワイヤハーネス導出孔(図1参照)16が形成されており、ワイヤハーネス60を折り返して収納する幅寸法を有する。
スライダ12は、ポリアセタール樹脂等の低摩擦材によって成形されており、L字形状のシート連結板19の端部に円筒形状のワイヤハーネス結束部20が接続されている。シート連結部19は、アッパケース17のスリット14に下方から挿通されてスライドシート装置40に連結される。ワイヤハーネス結束部20は、ケース11内に引き込まれたワイヤハーネス60の可動部61を結束している。
シャッタ部材13は、ポリアセタール樹脂等の低摩擦材によって成形されており、ロアケース18の内部長さよりも十分に短い長さを有するガイド21と、ガイド21の端部に一体成形されたワイヤハーネス挿通部22と、を備えている。シャッタ部材13は、ロアケース18の長さ方向にスライド移動自在にロアケース18に収納される。
ワイヤハーネス挿通部22は、湾曲凹溝形状に形成されており、その外周側に外周側当接部23が形成され、その内周側に内周側当接部24が形成されている。ワイヤハーネス挿通部22は、スライダ12のワイヤハーネス結束部20に結束されたワイヤハーネス60に折り返し部62を形成する。
図3に示すように、スライダ12は、シート連結板19の下部に凹溝形状のガイド受25が形成されているために、このガイド受25がシャッタ部材13のガイド21に装着されることで、ガイド21に支持されながらガイド21に沿ってスライド移動自在である。また、スライダ12のワイヤハーネス結束部20に結束されているワイヤハーネス60には、コルゲートチューブ63が被覆されている。
次に、このような構成のワイヤハーネス配索装置10の動作について、図4〜図8を参照して説明する。
図4、図5に示すように、スライダ12は、スライドシート装置40が最前位置にあると、ロアケース18の前端側であってガイド21の前端部に配置されている。シャッタ部材13は、ロアケース18の側部に凹溝状に形成されているガイド溝26に、ガイド21の下面に形成されている凸部27が挿入されているため位置ずれすることなく、移動自在に支持される。
図6に示すように、スライダ12がガイド21の前端部に配置されていると、ワイヤハーネス60は、折り返し部62がシャッタ部材13のワイヤハーネス挿通部16を挿通しており、外周側当接部23に対しても、内周側当接部24に対しても当接していない。
図7、図8に示すように、スライドシート装置40が最前位置から最後位置に向けてスライド移動を始めると、スライダ12がスライドシート装置40とともにガイド21に沿って後端部に向けてスライド移動を始める。このとき、ワイヤハーネス60は、スライダ12のワイヤハーネス結束部20に可動部61が結束されているため、折り返し部62が軸方向に変位し始めて、ワイヤハーネス挿通部16の外周側当接部23に当接してこの外周側当接部23をロアケース18の後端側に向けて押圧することになり、シャッタ部材13がロアケース18の前端部から後端部に向けて押圧移動される。これにより、スライダ12の移動にシャッタ部材13が相対移動されてワイヤハーネス60の余長を吸収する。
このような動作に反して、スライドシート装置40が最後位置から最前位置に向けてスライド移動を始めると、図7、図8に示す状態から、スライダ12がスライドシート装置40とともにガイド21に沿って前端部に向けてスライド移動を始める。このとき、ワイヤハーネス60は、スライダ12のワイヤハーネス結束部20に可動部61が結束されているため、折り返し部62が軸方向に戻り変位し始めて、ワイヤハーネス挿通部16の内周側当接部24に当接してこの内周側当接部24をロアケース18の前端側に向けて押圧することになり、シャッタ部材13がロアケース18の後端部から前端部に向けて押圧移動される。これにより、スライダ12の移動にシャッタ部材13が相対移動されてワイヤハーネス60の余長を吸収する。
図9に示すように、ワイヤハーネス配索装置10の変形例は、アッパケース17が、長さ方向に2分割された、第1アッパケース28と、第2アッパケース29と、からなり、ロアケース18が、長さ方向に2分割された、第1ロアケース30と、第2ロアケース31と、からなる。
この場合、第1ロアケース30と第2ロアケース31とが車両のフロア側に固定されてから、第1ロアケース30内にスライダ12とシャッタ部材13との組立体32を収納し、第1アッパケース28と第2アッパケース29とが第1ロアケース30と第2ロアケース31とに一体結合される。このとき、シャッタ部材13は分割されることなく、一体構造のガイド21を有したままで第1ロアケース30及び第2ロアケース31に収納される。
以上説明したように、ワイヤハーネス配索装置10によれば、スライダ12とシャッタ部材13とを収納したケース11を車両のフロア側に固定するだけで、スライドシート装置40とともにスライダ12が移動される際に、シャッタ部材13がワイヤハーネス60の折り返し部62に係合しながらケース11内を相対移動して、ワイヤハーネス60の余長が吸収される。これにより、車両への搭載作業を簡単に行えるとともに、ケース11とスライダ12とシャッタ部材13とがポリアセタール樹脂等の低摩擦樹脂製であることで、従来のものと比較して、解体時の作業性を良好にすることで、リサイクル性を向上させることができ、グリース等の環境負荷物質を不要とすることができる。
また、ワイヤハーネス配索装置10によれば、スライドシート装置40とともにスライダ12が後方側に移動される際に、ワイヤハーネス60の折り返し部62が外周側当接部23に当接することで、シャッタ部材13が後方側に押圧移動され、スライダ13が前方側に移動される際に、折り返し部62が内周側当接部24に当接することで、シャッタ部材13が前方側に押圧移動される。これにより、シャッタ部材13は、スライダ12の移動に応じて自動的に相対移動されるために、シャッタ部材13を移動させるための移動手段等を設ける必要がなく、簡潔な構造とすることができる。
また、ワイヤハーネス配索装置10によれば、スライダ12がシャッタ部材13のガイド21に支持されながら移動するため、スライダ12の支持のための機構をケース11に設ける必要がなくなり、簡潔な構造とすることができる。
そして、ワイヤハーネス配索装置10によれば、ケース11が2分割構造であるため、第1ロアケース30内にスライダ12とシャッタ部材13との組立体32を収納してから、第1アッパケース28と第2アッパケース29とを第1ロアケース30と第2ロアケース31とに一体結合させることで組立てを行えるため、車両への搭載作業をさらに簡単に行うことができる。
(第2実施形態)
図10〜図12は本発明に係るワイヤハーネス配索装置の第2実施形態を示すもので、図10は、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス配索装置が適用されるシート装置の外観斜視図、図11は本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス配索装置の分解斜視図、図12は図11に示すワイヤハーネス配索装置の断面図である。尚、上述した第1実施形態のワイヤハーネス配索装置10と同一の部材については、図中同一の符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略する。
図10〜図12は本発明に係るワイヤハーネス配索装置の第2実施形態を示すもので、図10は、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス配索装置が適用されるシート装置の外観斜視図、図11は本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス配索装置の分解斜視図、図12は図11に示すワイヤハーネス配索装置の断面図である。尚、上述した第1実施形態のワイヤハーネス配索装置10と同一の部材については、図中同一の符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略する。
図10に示すように、本発明の第2実施形態であるワイヤハーネス配索装置110は、車両のフロア41と、フロア41上を車両の前後方向にスライド移動するシート装置40と、の間にワイヤハーネス60を配索する配索装置である。この配索装置110は、シート装置40の下に位置してフロア41に設置される。
さらに図11および図12を参照して、配索装置110は、フロア41に取り付けられ、シート装置40に接続されるワイヤハーネス60を収容するための収容空間43を形成するケース111を備えている。ケース111は、車両の前後方向、即ちシート装置40の移動方向に、シート装置40の移動ストローク以上の長さを有している。フロアには、ケース111を収める収容凹部42が形成されており、ケース111は、平板上に成形され、フロア41の収容凹部42の開口部に嵌め込まれ、収容凹部42の底面との間に収容空間43を形成する。
ワイヤハーネス60は、収容空間43内で略U字状に湾曲して折り返されて配索され、前後方向に延在する。尚、ワイヤハーネス60は、収容空間43内への導入箇所近傍でケース111に係止されている。ケース111の上面には、前後方向に延在するスリット114が設けられている。スリット114は、車両の前後方向、即ちシート装置40の移動方向に、シート装置40の移動ストローク以上の長さを有している。ワイヤハーネス60は、このスリット114を通してシート装置40に接続される。
そして、配索装置110は、シート装置40に追従するスライダ112を備えている。スライダ112は、シート装置40に接続されるワイヤハーネス60の一端側を保持している。ワイヤハーネス60とシート装置40とはコネクタ接続されるが、本実施形態では、スライダ112にワイヤハーネス側コネクタが一体に設けられている。即ち、スライダ112は、収容空間43内に配置されてワイヤハーネス60が接続するワイヤハーネス結束部120と、スリット114を通して収容空間43の外に配置されるシート連結板119と、を有し、シート連結板119には、ワイヤハーネス結束部120に接続したワイヤハーネス60の電線と電気的に接続した不図示の端子が内設されている。
スライダ112は、ケース111の下面に設けられスリット114に隣接して平行に延在するガイドレール125により移動を案内される。スライダ112は、シート連結板119においてシート装置40に連結し、ガイドレール125に係合して前後方向に案内されてシート装置40に追従する。
さらに、配索装置110は、収容空間43に収納されて収容空間43内をスライド移動するシャッタ部材113を備えている。シャッタ部材113は、スライダ112のワイヤハーネス結束部120および結束部120から折り返し部62までのワイヤハーネス60を摺接させて支持するガイド部121と、ガイド部121の端部に一体成形されたワイヤハーネス挿通部122と、を有している。シャッタ部材113は、ケース111の下面に設けられ前後方向に延在するガイドレール126に係合して前後方向にスライド移動自在に収容空間43内に収納される。
ワイヤハーネス挿通部122は、湾曲凹溝形状に形成されており、その外周側に外周側当接部123が形成され、その内周側に内周側当接部124が形成されている。ワイヤハーネス挿通部122は、スライダ112のワイヤハーネス結束部120に結束されたワイヤハーネス60に折り返し部62を形成し、折り返し部62の下縁を支持する。
このような構成のワイヤハーネス配索装置110の動作については、上述の第1実施形態のワイヤハーネス配索装置10と同様であるので詳細な説明は省略するが、シート装置40がスライド移動すると、スライダ112がシート装置40に追従して同方向に移動する。それに伴い、ワイヤハーネス60は、収容空間43内で、折り返し部62を前後させるように変形してスライダ112の移動に追従する。その際、ワイヤハーネス60が、折り返し部62でシャッタ部材113の外周側当接部123または内周側当接部124を摺動しながら前後に押圧し、シャッタ部材113を前後に移動させる。
以上説明したように、本実施形態のワイヤハーネス配索装置110は、ケース111がフロアとの間に収納空間43を形成するよう構成されており、収容空間の全てをケース部材で閉じる場合に比べて軽量化を図ることができる。また、本実施形態のワイヤハーネス配索装置110は、ケース111に移動可能に係止したシャッタ部材113でワイヤハーネス60の折り返し部分62の下縁を支持することから、ケース111の下側を閉じておかなくとも、ワイヤハーネス60をケース111の下面に沿って保持し、ワイヤハーネス60の垂れ下がりを防止することができる。それにより車両への搭載作業を簡単に行うことができる。その他の作用効果は、上述した第1実施形態のワイヤハーネス配索装置10と同様であるので、説明を省略する。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、スライドシート装置に代えて、コンソールボックス等に適用しても良い。
10 ワイヤハーネス配索装置
11 ケース
12 スライダ
13 シャッタ部材
17 アッパケース(ケース)
18 ロアケース(ケース)
21 ガイド
23 外周側当接部
24 内周側当接部
28 第1アッパケース(ケース)
29 第2アッパケース(ケース)
30 第1ロアケース(ケース)
31 第2ロアケース(ケース)
40 スライドシート装置(移動体)
41 車両のフロア
60 ワイヤハーネス
62 折り返し部(折り返し部分)
110 ワイヤハーネス配索装置
111 ケース
112 スライダ
113 シャッタ部材
122 ワイヤハーネス挿通部(支持部)
123 外周側当接部
124 内周側当接部
11 ケース
12 スライダ
13 シャッタ部材
17 アッパケース(ケース)
18 ロアケース(ケース)
21 ガイド
23 外周側当接部
24 内周側当接部
28 第1アッパケース(ケース)
29 第2アッパケース(ケース)
30 第1ロアケース(ケース)
31 第2ロアケース(ケース)
40 スライドシート装置(移動体)
41 車両のフロア
60 ワイヤハーネス
62 折り返し部(折り返し部分)
110 ワイヤハーネス配索装置
111 ケース
112 スライダ
113 シャッタ部材
122 ワイヤハーネス挿通部(支持部)
123 外周側当接部
124 内周側当接部
Claims (6)
- 車両のフロア側に固定されるケースと、当該フロア上を移動する移動体に連結されたスライダと、を備え、一部が当該スライダに結束されたワイヤハーネスを当該ケースに折り返して収納するワイヤハーネス配索装置であって、
前記ワイヤハーネスの折り返し部分に係合して前記ケース内を移動可能なシャッタ部材を備えていることを特徴とするワイヤハーネス配索装置。 - 前記シャッタ部材が、前記ワイヤハーネスを折り返し部分の内周側に当接される内周側当接部と、当該折り返し部分の外周側に当接される外周側当接部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載したワイヤハーネス配索装置。
- 前記シャッタ部材が、前記スライダを移動自在に支持するガイドを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載したワイヤハーネス配索装置。
- 前記ケースが分割式であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載したワイヤハーネス配索装置。
- 前記ケースが、前記フロアとの間に前記ワイヤハーネスおよび前記シャッタ部材を収納するための収納空間を形成することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載したワイヤハーネス配索装置。
- 前記シャッタ部材が、前記フロアに対面する前記ケースの下面に移動可能に係合しており、前記ワイヤハーネスの折り返し部分の下縁を支持する支持部を備えていることを特徴とする請求項5に記載のワイヤハーネス配索装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007242301A JP2008220150A (ja) | 2007-02-06 | 2007-09-19 | ワイヤハーネス配索装置 |
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---|---|---|---|
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JP2007242301A JP2008220150A (ja) | 2007-02-06 | 2007-09-19 | ワイヤハーネス配索装置 |
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