JP2008218311A - 電磁調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流検出手段の損失を低減するとともにスナバコンデンサの短絡電流が発生する鍋を加熱しても加熱継続可能である電磁調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】非平滑コンデンサ5、半導体スイッチ7、8、スナバコンデンサ11を含むインバータ回路4と、電流検出手段6と、半導体スイッチを強制停止する過電流保護手段15を備え、電流検出手段6は半導体スイッチとスナバコンデンサからなる閉回路を除く電流の経路に設けたものである。これによって、電流検出手段6にスナバコンデンサ11の短絡電流が流れず、スナバコンデンサの短絡電流は検知せず半導体スイッチに流れる過電流を検知して半導体スイッチ7、8を強制停止することができる。このため、電流検出手段6の損失を低減するとともにスナバコンデンサ11の短絡電流が発生する鍋を加熱しても加熱継続可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭やレストランなどで使用される電磁調理器に関するものである。
従来、半導体スイッチの過電流保護手段は、半導体スイッチに流れる電流の経路に電流検出手段(電流検出抵抗)を設け、電流検出手段の両端電圧に基づいて過電流を検出すると半導体スイッチを強制停止して過電流保護する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、スイッチング素子の両端にダイオードを逆並列に接続した2個の半導体スイッチ装置を直列接続した複数のトーテムポール回路と、トーテムポール回路と並列に接続したスナバコンデンサと、トーテムポール回路の出力端子と負荷との間に接続されたローパスフィルタから成る交流チョッパ装置において、半導体スイッチのアーム短絡によってスナバコンデンサの放電電流が流れる電流の経路に電流検出手段を設け、電流検出手段の出力により半導体スイッチを強制停止する過電流保護手段も知られている(例えば、特許文献1参照)。
稲葉保著「パワーMOSFET活用の基礎と実際」CQ出版、2004年11月1日、p.68―70 特開2002−247865号公報
しかしながら、前記従来の非特許文献1参照の技術では、半導体スイッチに流れる電流が全て電流検出手段に流れるため、電流検出手段の損失が大きくなる課題がある。つまり、電流検出手段の抵抗Rsの両端電圧Vsと損失Psは次式で表され、
Vs = Rs × Is 式(1)
Ps = Rs × Is 式(2)
(Is:電流検出手段に流れる電流)
Isと半導体スイッチに流れる電流が等しくなるため、過電流と判断する電流値が大きい場合は電流検出手段の損失Psが大きくなり、電流検出手段の抵抗Rsを大きくすることが困難となる。従って電流検出手段の抵抗Rsの両端電圧Vsを大きくすることができず過電流の検出精度が悪化するといった課題がある。特に、家庭用の電磁調理器は静かな家庭環境で使用されるため、電流検出手段の損失Psが大きくなると、冷却風による騒音が問題となる。
また、前記従来の特許文献1参照の技術では、電磁調理器のように負荷が固定ではないシステムに用いると、負荷(鍋など)によってはスナバコンデンサの短絡電流が発生する。この短絡電流を検出して過電流保護手段が半導体スイッチを強制停止するため、一部の負荷(鍋など)では加熱することができなくなるといった課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電流検出手段の損失を低減するとともにスナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能である電磁調理器を提供することである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電磁調理器は、商用電源の整流後に接続される平滑または非平滑コンデンサ、前記平滑または非平滑コンデンサの両端に接続され、所定の周波数でオン・オフ動作する半導体スイッチ、前記半導体スイッチに並列に接続されたスナバコンデンサを含むインバータ回路と、前記半導体スイッチに流れる電流の経路に設けた電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づき前記半導体スイッチの過電流状態を検出して前記半導体スイッチを強制停止する過電流保護手段を備え、前記電流検出手段を半導体スイッチに流れる電流の経路のうち半導体スイッチとスナバコンデンサからなる閉回路を除く電流の経路に設けたものである。
これによって、電流検出手段にスナバコンデンサの短絡電流が流れなくなり、スナバコンデンサの短絡電流は検知せず半導体スイッチに流れる過電流を検知して半導体スイッチを強制停止することができるようになるため、電流検出手段の損失を低減するとともにスナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能である。
本発明の電磁調理器は、電流検出手段の損失を低減するとともにスナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能である。
第1の発明は、商用電源の整流後に接続される平滑または非平滑コンデンサ、前記平滑または非平滑コンデンサの両端に接続され、所定の周波数でオン・オフ動作する半導体スイッチ、前記半導体スイッチに並列に接続されたスナバコンデンサを含むインバータ回路と、前記半導体スイッチに流れる電流の経路に設けた電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づき前記半導体スイッチの過電流状態を検出して前記半導体スイッチを強制停止する過電流保護手段を備え、前記電流検出手段を半導体スイッチに流れる電流の経路のうち半導体スイッチとスナバコンデンサからなる閉回路を除く電流の経路に設けた電磁調理器とするものである。これによって、電流検出手段にスナバコンデンサの短絡電流が流れなくなり、スナバコンデンサの短絡電流は検知せず半導体スイッチに流れる過電流を検知して半導体スイッチを強制停止することができるようになるため、電流検出手段の損失を低減するとともにスナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能である。
第2の発明は、特に、第1の発明において、平滑または非平滑コンデンサに過電流検出手段を直列接続したことにより、電流検出手段にスナバコンデンサの短絡電流が流れなくなるため、スナバコンデンサの短絡電流は検知せず、且つ半導体スイッチに流れる過電流は検知して半導体スイッチを強制停止することができるようになり、スナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能であり、且つ半導体スイッチを電源短絡時や負荷短絡時などの過電流から保護することが可能となる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、平滑または非平滑コンデンサは、少なくとも2つ以上の平滑または非平滑コンデンサを備え、電流検出手段を1つの平滑または非平滑コンデンサと直列接続した直列回路に他の平滑または非平滑コンデンサを並列接続したことにより、電流検出手段に流れる電流は、電流検出手段を1つの平滑または非平滑コンデンサと直列接続した直列回路のインピーダンスと、他の平滑または非平滑コンデンサの並列接続回路のインピーダンス比で分流するため、電流検出手段に流れる電流が少なくなり、スナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能であり、且つ半導体スイッチを電源短絡時や負荷短絡時などの過電流から保護することが可能となる。さらに電流検出手段に流れる電流が半導体スイッチに流れる電流より小さくなるため、電流検出手段の損失を低減可能となる。
第4の発明は、特に、第1または第3の発明において、電流検出手段を1つの平滑または非平滑コンデンサと直列接続した直列回路から半導体スイッチまでの配線長が、他の平滑または非平滑コンデンサから半導体スイッチまでの配線長よりも長くなるような配線とすることにより、電流検出手段に流れる電流は、電流検出手段を1つの平滑または非平滑コンデンサと配線長とを直列接続した直列回路のインピーダンスと、他の平滑または非平滑コンデンサの並列接続回路と配線長の直列回路のインピーダンスとの比で分流するため、電流検出手段に流れる電流が少なくなり、スナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能であり、且つ半導体スイッチを電源短絡時や負荷短絡時などの過電流から保護することが可能となる。さらに電流検出手段に流れる電流が半導体スイッチに流れる電流より小さくなるため、電流検出手段の損失を低減可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における電磁調理器を示している。
図に示すように、電磁調理器1は、低周波交流電源である200Vの商用電源2と、ブリッジダイオードと入力フィルタを含む整流回路3と、整流回路3と接続されるインバータ回路4と、インバータ回路4に流れる電流の経路に設けた電流検出手段(電流検出抵抗)6と、電流検出手段6の出力に基づき過電流状態を検出する過電流保護手段15とを備えている。
前記インバータ回路4は、商用電源2の整流後に接続される非平滑コンデンサ5と電流検出手段6の直列接続体を入力端として、その両端に所定の周波数でオン・オフ動作する半導体スイッチ7、8の直列接続体が接続される。半導体スイッチ7、8にはそれぞれダイオード9、10が逆並列に(半導体スイッチの高電位側端子(コレクタ)とダイオードのカソード側端子が接続されるように)接続される。また半導体スイッチ8(半導体スイッチ7であってもよい)に並列にスナバコンデンサ11が接続される。さらに半導体スイッチ8(半導体スイッチ7であってもよい)に並列に加熱コイル12と共振コンデンサ13の直列接続体が接続される。加熱コイル12は負荷である鍋14の底面と対向するように配置されている。
前記電流検出手段6は、半導体スイッチ7、8に流れる電流の経路のうち半導体スイッチ7、8とスナバコンデンサ11からなる閉回路を除く電流の経路に設けているものであり、電流検出手段6の両端電圧は、過電流保護手段15の入力端子に接続され、過電流保護手段15の出力端子は半導体スイッチ7、8のゲート信号ラインに接続される。
また、前記過電流保護手段15は、電流検出手段6の出力に基づき半導体スイッチ7、8の過電流状態を検出して半導体スイッチ7、8を強制停止するものである。
なお、本実施の形態では、非平滑コンデンサ5を用いているが、平滑コンデンサを用いても問題ないことは言うまでもない。
以上のように構成された電磁調理器1において、以下その動作、作用を説明する。
商用電源2をブリッジダイオードと入力フィルタを含む整流回路3で整流した入力電圧が非平滑コンデンサ5に充電される。インバータ回路4は、半導体スイッチ7、8のオン・オフによって加熱コイル12に所定の周波数の高周波電流を発生させる。半導体スイッチ7がオンしている状態から、強制停止するとスナバコンデンサ11が加熱コイル12とスナバコンデンサ11の共振による緩やかな傾きをもって放電するため、半導体スイッチ7はゼロ電圧スイッチング(ZVS)でターンオフする。
スナバコンデンサ11が放電しきると、ダイオード10がオンし、ダイオード10がオンしている期間中に半導体スイッチ8のゲートにオン信号を加え待機すると、加熱コイル12の共振電流の向きが反転しダイオード10がターン強制停止して半導体スイッチ8に電流が転流し、半導体スイッチ8はZVS&ゼロ電流スイッチング(ZCS)でターンオン動作する。
半導体スイッチ8がオンしている状態から、強制停止するとスナバコンデンサ11は加熱コイル12とスナバコンデンサ11の共振による緩やかな傾きをもって充電するため、半導体スイッチ8はZVSターンオフする。スナバコンデンサ11が、非平滑コンデンサ5と同じ電圧まで充電されるとダイオード9がオンし、ダイオード9がオンしている期間中に半導体スイッチ7のゲートにオン信号を加え待機すると、加熱コイル12の共振電流の向きが反転しダイオード9がターン強制停止して半導体スイッチ7に電流が転流し、半導体スイッチ7はZVS&ZCSターンオン動作する。以上がインバータ回路4の動作である。
本実施の形態では、半導体スイッチ7、8は非平滑コンデンサ5を短絡しないようにデッドタイム2μsの間隔を設けて、排他的にオン・オフさせている。また半導体スイッチ7、8の駆動周波数は固定として、導通時間を可変することで高周波電力の制御を行っている。インバータ回路4の駆動周波数を同一とすることで、2口の電磁調理器の場合に隣り合うIHの駆動周波数差によるうなり可聴音の発生を抑制することが可能となる。ただし、インバータ回路4の駆動周波数を可変しても高周波電力が制御可能であることは言うまでもない。
以上のように構成された電磁調理器1のインバータ回路4において、半導体スイッチ7、8がノイズなどにより誤動作して同時導通すると非平滑コンデンサ5を短絡し、半導体スイッチ7、8に数100Aの過電流が流れて破壊し、電磁調理器1が使用できなくなる問題がある。この問題を解決するために半導体スイッチ7、8に流れる電流の経路に電流検出手段6を設け、電流検出手段6の両端電圧に基づいて過電流を検出して半導体スイッチ7、8を強制停止する過電流保護手段15を設ける必要がある。
図2に半導体スイッチ7、8のコレクタ・エミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Icの定義を示し、図3に電源短絡や、負荷短絡時に発生する半導体スイッチ7、8の過電流と過電流保護手段15による強制停止の波形を示す。図3の点線16は過電流保護手段15がない場合で、半導体スイッチ7、8が破壊するまでコレクタ電流Icが上昇する。これに対して実線17は過電流保護手段15により、所定の電流で半導体スイッチ7、8が強制停止されコレクタ電流Icが急激に0Aまで減少して破壊しない。
一方、電磁調理器1は様々な材質・形状の鍋14を加熱するため、鍋14と加熱コイル12と共振コンデンサ13で決定される共振周波数が鍋14の材質・形状に依存する。代表的な鍋A、鍋Bと共振周波数の関係を図4に示す。前述したインバータ回路4のZVSおよびZCS動作は、インバータ回路4の駆動周波数が鍋14と加熱コイル12と共振コンデンサ13で決定される共振周波数よりも略高く設定されると実現する。この周波数の関係が逆転すると、スナバコンデンサ11に電圧が充電された状態で半導体スイッチ7、8がオンすることになり、半導体スイッチ7、8にスナバコンデンサ11の短絡電流が流れるハードスイッチングモードとなる。
図5にハードスイッチングモードの波形を示す。このハードスイッチングモードを回避するためには、インバータ回路4の駆動周波数を鍋14の材質・形状に合わせて変化させる必要があるが、前述したように電磁調理器1に用いられるインバータ回路4は一定周波数で駆動する必要がある。そのため、前述したようなインバータ回路4は半導体スイッチ7、8にスナバコンデンサ11の短絡電流が発生するハードスイッチングモードでも動作継続できる必要がある。そうすることで、電磁調理器1がスナバコンデンサ11の短絡電流が発生する鍋14を加熱しても加熱継続可能であり、電磁調理器1の使い勝手を向上させることができる。
従って、本実施の形態における電磁調理器1は、半導体スイッチ7、8に流れる電流の経路で且つ半導体スイッチ7、8とスナバコンデンサ11からなる閉回路を除く経路のうち、非平滑コンデンサ5に電流検出手段6を直列接続した構成とすることにより、電流検出手段6にスナバコンデンサ11の短絡電流が流れなくなり、スナバコンデンサ11の短絡電流は検知せず半導体スイッチ7、8に流れる過電流を検知して半導体スイッチ7、8を強制停止することができるようになる。このため、電流検出手段6の損失を低減するとともに、ハードスイッチングモードにおいてスナバコンデンサ11の短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における電磁調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態におけるインバータ回路18は、実施の形態1のインバータ回路4と比較して、整流回路3の出力端に接続される非平滑コンデンサ19と電流検出手段(電流検出抵抗)20の構成が異なっている。電流検出手段20を1つの非平滑コンデンサ21と直列接続した直列回路に、他の非平滑コンデンサ22、23を並列接続した構成としている。
以上のように構成されたインバータ回路18において、電流検出手段20に流れる電流は、電流検出手段20と1つの非平滑コンデンサ21との直列接続回路のインピーダンスと、他の非平滑コンデンサ22、23の並列接続回路のインピーダンス比で分流するため、電流検出手段20に流れる電流が少なくなり、電流検出手段20の損失を低減することが可能となる。
また、本実施の形態においては、電流検出手段20を1つの非平滑コンデンサ21と直列接続回路から半導体スイッチ7、8までの配線Aが、他の非平滑コンデンサ22、23から半導体スイッチ7、8までの配線Bよりも長くなるような配線としている。これにより、電流検出手段20に流れる電流は、電流検出手段20と1つの非平滑コンデンサ21と配線Aとの直列接続回路のインピーダンスと、他の非平滑コンデンサ22、23の並列接続回路と配線Bとの直列回路のインピーダンスとの比で分流するため、電流検出手段20に流れる電流が少なくなり、損失をさらに低減することが可能となる。
従って、本実施の形態における電磁調理器1は、半導体スイッチ7、8に流れる電流よりも電流検出手段20に流れる電流Isが少なくなるため、式(2)より電流検出手段20の損失を低減することが可能となるため、電流検出手段20の抵抗値を大きく設計して、式(1)よりVsを大きくすることが可能となり、過電流の検出精度を高くすることが可能となる。
さらに半導体スイッチ7、8に流れる電流の経路のうち半導体スイッチ7、8とスナバコンデンサ11からなる閉回路を除く電流の経路に電流検出手段20を設けたことにより、前述したようなインバータ回路18は半導体スイッチ7、8にスナバコンデンサ11の短絡電流が発生するハードスイッチングモードでも動作継続できる必要がある。そうすることで、電磁調理器1がスナバコンデンサ11の短絡電流が発生する鍋14を加熱しても加熱継続可能となり、電磁調理器1の使い勝手を向上させることができる。
なお、上記した各実施の形態1、2では、電流検出手段6、20として電流検出抵抗を用いたが、カレントトランスの2次側電圧で過電流を検出しても同様にスナバコンデンサ11の短絡電流が発生する鍋14を加熱しても加熱継続可能となり、電磁調理器1の使い勝手を向上させることができる。つまり電流検出手段6、20は各実施の形態1、2に示したものに限られるものではない。また、負荷である鍋14の材質としては、非磁性ステンレス、鉄、それらを混合した材質や様々なものを用いることができ、形状も限られず、フライパンやその他の負荷であってもよい。
以上のように、本発明にかかる電磁調理器は、電流検出手段の損失を低減するとともにスナバコンデンサの短絡電流が発生する負荷(鍋など)を加熱しても加熱継続可能であるので、一般家庭、オフィスだけでなくレストランなどの専門家の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における電磁調理器の主要構成を示す回路図 同電磁調理器の半導体スイッチのコレクタ・エミッタ電圧とコレクタ電流の説明図 同電磁調理器の過電流発生時における半導体スイッチの電圧・電流の波形図 同電磁調理器の異なる材質・形状の鍋における共振周波数を示す図 同電磁調理器の短絡電流発生時における半導体スイッチの電圧・電流の波形図 本発明の実施の形態2における電磁調理器の主要構成を示す回路図
符号の説明
1 電磁調理器
4、18 インバータ回路
5、19 非平滑コンデンサ
6、20 電流検出手段
7、8 半導体スイッチ
11 スナバコンデンサ
14 鍋
15 過電流保護手段

Claims (4)

  1. 商用電源の整流後に接続される平滑または非平滑コンデンサ、前記平滑または非平滑コンデンサの両端に接続され、所定の周波数でオン・オフ動作する半導体スイッチ、前記半導体スイッチに並列に接続されたスナバコンデンサを含むインバータ回路と、前記半導体スイッチに流れる電流の経路に設けた電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づき前記半導体スイッチの過電流状態を検出して前記半導体スイッチを強制停止する過電流保護手段を備え、前記電流検出手段を半導体スイッチに流れる電流の経路のうち半導体スイッチとスナバコンデンサからなる閉回路を除く電流の経路に設けた電磁調理器。
  2. 平滑または非平滑コンデンサに過電流検出手段を直列接続した請求項1に記載の電磁調理器。
  3. 平滑または非平滑コンデンサは、少なくとも2つ以上の平滑または非平滑コンデンサを備え、電流検出手段を1つの平滑または非平滑コンデンサと直列接続した直列回路に他の平滑または非平滑コンデンサを並列接続した請求項1に記載の電磁調理器。
  4. 電流検出手段を1つの平滑または非平滑コンデンサと直列接続した直列回路から半導体スイッチまでの配線長が、他の平滑または非平滑コンデンサから半導体スイッチまでの配線長よりも長くなるような配線とする請求項1または3に記載の電磁調理器。
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