JPH07322632A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

Info

Publication number
JPH07322632A
JPH07322632A JP6207649A JP20764994A JPH07322632A JP H07322632 A JPH07322632 A JP H07322632A JP 6207649 A JP6207649 A JP 6207649A JP 20764994 A JP20764994 A JP 20764994A JP H07322632 A JPH07322632 A JP H07322632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
input
detection
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6207649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3150541B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Noguchi
浩幸 野口
Katsuharu Matsuo
勝春 松尾
Hidetake Hayashi
秀竹 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20764994A priority Critical patent/JP3150541B2/ja
Publication of JPH07322632A publication Critical patent/JPH07322632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3150541B2 publication Critical patent/JP3150541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ安価な構成でインバータ回路に供給
される入力電流を精度良く検出する。 【構成】 直流電源回路6はチョークコイル3,平滑コ
ンデンサ5を有する。平滑コンデンサ5の電流は変流器
23により検出する。インバータ回路12は加熱コイル
7,共振コンデンサ8,IGBT10,ダイオード11
からなる。入力検出回路16は、タイミング回路17,
PWM回路19の信号によるIGBT10のオフ期間中
に平滑コンデンサ5に流れ込む電流を検出する。主制御
回路27は、これに基づいて、IGBT10のオン期間
中に直流電源回路6からインバータ回路12に供給され
た入力電流を検出する。小容量の変流器23で良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共振コイルと共振コン
デンサからなる共振回路への通断電をスイッチング素子
のオンオフ制御により行って共振コイルに高周波出力を
発生させるインバータ回路を備えたインバータ装置に係
り、特に、インバータ回路への入力電流の検出を簡単な
構成で行えるようにしたインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインバータ装置として、例えば
誘導加熱調理器に用いられるインバータ装置において
は、共振コイルとしての加熱コイルと共振コンデンサと
により構成される共振回路と、トランジスタなどのスイ
ッチング素子および逆導通用のフライホールダイオード
とを組み合わせてなる、いわゆるシングルエンド形式の
インバータ回路を備えたものであり、トランジスタをオ
ンオフ動作させて共振回路に共振電流を発生させ、これ
により加熱コイルに高周波出力を与えるようにしてい
る。
【0003】ところで、このような誘導加熱調理器にお
いては、交流電源から直流電源回路を介して直流電源に
変換した出力をインバータ回路に供給する構成とされて
おり、そのインバータ回路への入力電流を検出する構成
として、交流電源から直流電源回路への入力部に変流器
を介在させて検出したり、あるいは抵抗体を介在させて
その端子電圧をもって検出するようにしている。また、
スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間の端子電圧を
検出することによって入力電流を検出するように構成し
たものがある。
【0004】そして、電子レンジなどに用いられるマグ
ネトロンを駆動するためのインバータ装置などにおいて
は、インバータ回路により発生した高周波出力をトラン
スを介して高圧出力にしてマグネトロンへの給電回路を
構成する倍電圧発生回路に与える回路を有しているの
で、その倍電圧発生回路側に変流器を設けてマグネトロ
ンへの入力電流を直接検出するようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、以下に述べるような不具合
がある。すなわち、交流電源回路の入力側の交流電源ラ
インの電流を検出する構成のものにおいては、変流器を
用いる場合には大容量のものを用いる必要があり、その
ために高価になると共に大容量のために検出誤差が大と
なって安定な検出が難しい不具合がある。また、抵抗を
介在させて検出するものでは、入力電流が抵抗を流れる
ことによる損失が生じて出力の効率が低下してしまうと
共に、その抵抗損失による発熱を低減するために高電力
用抵抗を使用することで抵抗値のばらつきに対する検出
誤差が生じやすくなる不具合がある。
【0006】スイッチング素子の端子間電圧を検出する
構成のものでは、誘導加熱調理器においては負荷である
調理容器の材質の違いによって端子電圧が異なるために
常に正確な検出を行えない不具合がある。そして、電子
レンジのマグネトロン給電用のトランスの二次側の電流
を検出する構成のものでは、電流値は小さいが電圧値が
例えば4000ボルト以上であるので、高耐圧の変流器
を用いる必要があり、高価なものになる不具合がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単且つ安価な構成としながら、入力
電流を精度良く検出できるようにしたインバータ装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ装置
は、出力段に平滑コンデンサが接続された直流電源回路
と、この直流電源回路の直流出力を高周波電力に変換す
るように設けられ、共振コイルと、この共振コイルと共
に共振回路をなす共振コンデンサと、前記直流電源回路
の出力端子間に前記共振コイルを直列に介して接続され
たスイッチング素子と、このスイッチング素子に逆並列
接続された整流素子とを備えたインバータ回路と、前記
インバータ回路を駆動制御する制御手段と、前記平滑コ
ンデンサに流れる電流を検出する電流検出手段と、前記
電流検出手段の検出信号のうち前記スイッチング素子が
オフ状態にあるときに前記直流電源回路側から前記平滑
コンデンサに流入する電流成分に基づいて前記インバー
タ回路に供給している入力電流を検出する入力電流検出
手段とを具備したところに特徴を有するものである(請
求項1)。
【0009】上記構成において、直流電源回路を、チョ
ークコイルと平滑コンデンサからなる平滑回路を備えた
構成とすると良い(請求項2)。
【0010】また、平滑コンデンサと並列に検出用コン
デンサを含んでなる分流回路を設け、電流検出手段を、
前記検出用コンデンサに流れるの電流を検出する構成と
し、前記入力電流検出手段を、前記電流検出手段の検出
電流に基づいて直流電源回路側からインバータ回路に供
給される入力電流を検出するように構成することができ
る(請求項3)。
【0011】さらに、分流回路を、検出用コンデンサと
検出用抵抗とを直列に接続した構成とし、前記検出用抵
抗を電流検出手段として用い、その端子電圧に基づいて
直流電源回路側からインバータ回路に供給される入力電
流を検出するように構成することができる(請求項
4)。
【0012】そして、電流検出手段の検出期間をスイッ
チング素子のオフ期間中に設定する検出期間設定手段を
設けると良い(請求項5)。
【0013】また、電流検出手段の検出期間をスイッチ
ング素子の端子電圧に基づいて設定する検出期間設定手
段を設けることもできる(請求項6)。
【0014】制御手段を、入力電流検出手段により検出
される入力電流の値が所定値と一致するようにインバー
タ回路のスイッチング素子を駆動制御するように構成す
ると良い(請求項7)。
【0015】さらに、直流電源回路の入力電圧を検出す
る電圧検出手段を設け、制御手段を、入力電流検出手段
により検出される入力電流の値と前記電圧検出手段によ
り検出される入力電圧とから得られる入力電力が所定値
と一致するようにインバータ回路のスイッチング素子を
駆動制御するように構成することもできる(請求項
8)。
【0016】また、共振回路を構成する共振コイルを、
所定位置に載置される導電性を有する負荷に対して高周
波誘導加熱を行う加熱手段として機能するように設け、
所定の判定期間中に入力電流検出手段により検出される
入力電流の値に基づいて少なくとも前記負荷の材質,形
状および無負荷状態のいずれかを判定する負荷判定手段
を設ける構成とすることができる(請求項9)。
【0017】あるいは、共振回路を構成する共振コイル
を、所定位置に載置される導電性を有する負荷に対して
高周波誘導加熱を行う加熱手段として機能するように設
け、電流検出手段の検出信号のうちスイッチング素子が
オフ状態にあるときに整流素子を通じて流れる回生電流
成分を検出する回生電流検出手段と、所定の判定期間中
に入力電流検出手段により検出される入力電流および前
記回生電流検出手段により検出される回生電流の値の両
者に基づいて少なくとも前記負荷の材質,形状および無
負荷状態のいずれかを判定する負荷判定手段とを設けて
構成することもできる(請求項10)。
【0018】そして、直流電源回路の入力電圧の値に応
じて負荷判定手段における負荷の判定基準値を補正する
補正手段を設けることが好ましい(請求項11)。
【0019】また、負荷の判定期間中に、入力電圧を検
出してそのときの入力電力値を基準入力電圧値における
入力電力値と一致するように補正する補正手段を設ける
構成とすることもできる(請求項12)。
【0020】また、共振回路を構成する共振コイルを、
所定位置に載置される導電性を有する負荷に対して高周
波誘導加熱を行う加熱手段として機能するように設け、
インバータ回路における発振周波数を検出する周波数検
出手段と、所定の判定期間中に、入力電圧を検出してそ
のときの入力電力値を基準入力電圧値における入力電力
値と一致するように補正する補正手段と、前記判定期間
中に前記周波数検出手段により検出される前記発振周波
数の値に基づいて前記負荷の材質あるいは無負荷状態を
検出する負荷判定手段とを設ける構成とすることもでき
る(請求項13)。
【0021】
【作用】請求項1記載のインバータ装置によれば、イン
バータ回路においては、スイッチング素子がオンされる
と、直流電源回路は交流電源側からの直接の給電に加え
て平滑コンデンサの充電電荷による給電により共振コイ
ルに通電するようになる。この後、スイッチング素子が
オフされると、共振コイルと共振コンデンサとの間で共
振電流が流れるようになり、このとき共振コンデンサか
ら共振コイルに流れる電流によりスイッチング素子の端
子電圧がゼロになると整流素子を介して回生電流が流れ
るようになり、この回生電流が流れる期間中に再びスイ
ッチング素子がオンされるようになり、これにより高周
波電流が共振コイルに通電されるようになる。
【0022】そして、上述のスイッチング素子のオフ期
間中においては、直流電源回路の平滑コンデンサは、オ
ン期間に共振コイルに供給した電流つまりインバータ回
路への入力電流に比例する電流が交流電源側から充電さ
れるようになる。入力電流検出手段は、電流検出手段か
らの検出電流からスイッチング素子がオフ状態にあると
きに前記直流電源回路側から前記平滑コンデンサに流入
する電流成分を検出し、その検出電流に基づいて前記イ
ンバータ回路に供給している入力電流を検出するように
なる。これにより、交流電源側の入力電流を検出する場
合に比べて、小電流を検出する簡単かつ安価な構成とし
ながら入力電流を正確に検出できるようになる。
【0023】請求項2記載のインバータ装置によれば、
直流電源回路の平滑回路をチョークコイルと平滑コンデ
ンサにより構成しているので、インバータ回路のスイッ
チング素子がオフ期間中に交流電源側からチョークコイ
ルを介して平滑コンデンサに供給される電流のレベルを
略一定にすることができ、これにより、入力電流の検出
を平滑コンデンサに入力する電流に比例する値として正
確に推定することができるようになる。
【0024】請求項3記載のインバータ装置によれば、
平滑コンデンサに流れる電流を検出用コンデンサを有す
る分流回路に分流して検出するので、平滑コンデンサに
流れる電流に比例した小さい電流を検出することにより
入力電流を検出することができるようになり、電流検出
手段の容量を小さくして安価に製作できる。
【0025】請求項4記載のインバータ装置によれば、
分流回路の検出用コンデンサに流れる電流をこれに直列
に接続された検出用抵抗の端子電圧に基づいて検出する
ので、電流容量を小さくしてしかも簡単な構成としなが
らインバータ回路への入力電流を検出することができる
ようになる。
【0026】請求項5記載のインバータ装置によれば、
検出期間設定手段により、電流検出手段による検出電流
をスイッチング素子のオフ期間中に検出するので、スイ
ッチング素子のオン期間中に平滑コンデンサから流れ出
す電流を除いて検出動作を行うことができるようにな
り、インバータ回路への入力電流を簡単且つ正確に検出
することができるようになる。
【0027】請求項6記載のインバータ装置によれば、
検出期間設定手段により、スイッチング素子がオフして
いる状態の端子電圧が、例えば所定電圧以上あるときを
検出期間として設定するので、確実にスイッチング素子
がオフしている期間中を設定できると共に、平滑コンデ
ンサおよび整流素子を介して共振コイルに流れる回生電
流発生期間における平滑コンデンサへのインバータ回路
側からの急激な充電電流を除いた状態で検出動作を行う
ことができるようになり、インバータ回路への入力電流
を簡単且つ正確に検出することができるようになる。
【0028】請求項7記載のインバータ装置によれば、
制御手段により、インバータ回路への入力電流を検出す
ると、その検出された入力電流と指令値との差がゼロと
なるようにインバータ回路のスイッチング素子を駆動制
御するようになり、これによって、指令値を設定するこ
とにより、入力電流をこれに一致するようにインバータ
回路を駆動することができるようになる。
【0029】請求項8記載のインバータ装置によれば、
入力電圧検出手段により検出される直流電源回路の入力
電圧および入力電流検出手段により検出されるインバー
タ回路への入力電流から求められる入力電力と所定値と
の差がゼロとなるようにインバータ回路のスイッチング
素子を駆動制御するようになり、これによって、入力電
力を所定値に一致するようにインバータ回路を駆動する
ことができるようになる。
【0030】請求項9記載のインバータ装置によれば、
共振コイルを加熱手段として機能させるように、所定位
置に載置された導電性を有する負荷に対して渦電流を発
生させて高周波誘導加熱を行うようにした構成において
は、負荷の有無あるいは載置された負荷の材質や大きさ
等の形状に応じて共振コイルとの電気的な結合状態つま
り共振コイルのインダクタンスが変化するようになる。
【0031】これは、例えば、鍋などの負荷が、アルミ
ニウムあるいは鉄系などのいずれの材質により形成され
ているかに応じて、その材質の導電率や透磁率の違いに
よる共振コイルとの電気的な結合状態が異なるため、共
振コイルから受ける高周波出力に対する磁束の状態や渦
電流の発生状態,あるいはこれによって負荷が発生する
ジュール熱の大きさが異なることになる。また、負荷と
しての鍋が同じ材質のものでも、その形状や大きさによ
っても電気的な結合状態に違いが生ずる。
【0032】そして、このような共振コイルのインダク
タンスの違いはインバータ回路を動作させたときの入力
電流の違いとして現れるので、負荷判定手段は、所定の
判定期間中に、入力電流検出手段により検出される入力
電流の値に基づいて無負荷状態を含めて負荷の材質ある
いは形状を検出することができるようになる。これによ
って、無負荷状態や不適切な負荷の場合には、インバー
タ回路の動作を停止してスイッチング素子を保護した
り、あるいは、材質の違いによる適切な加熱制御を行う
ことができるようになる。
【0033】請求項10記載のインバータ装置によれ
ば、インバータ回路におけるスイッチング素子のオフ期
間中に整流素子に流れる電流は回生電流として平滑コン
デンサに流れるようになり、この回生電流の大きさは負
荷の材質により異なる値となる。したがって、負荷であ
る鍋の材質が例えばアルミニウム,鉄あるいは非磁性ス
テンレスのいずれかによって、それぞれ回生電流のレベ
ルが異なる値となることになる。この原理に基づいて、
負荷判定手段は、所定の判定期間中に、回生電流検出手
段により検出された回生電流の値に基づいて負荷の材質
を判定するようになる。
【0034】これによって、負荷の材質をより明確に判
定することができるようになり、例えば、無負荷状態や
アルミニウムなどの不適切な材質の負荷が載置されてい
る状態では、インバータ回路の動作を停止させてスイッ
チング素子の保護を図り、鉄か非磁性ステンレスかに応
じてその材質の負荷に適した加熱制御を行うことができ
るようになる。
【0035】請求項11記載のインバータ装置によれ
ば、負荷判定手段は、入力電流検出手段により検出され
る入力電流の値に基づいて負荷の有無あるいは負荷の形
状や材質の判定を行うが、そのときに判定の基準となる
所定基準値は、入力電圧が一定のときに合致するため、
入力電圧が変動することにより入力電流の値が変動する
と、微妙な判定のずれが発生する場合がある。これに対
応して、補正手段は、所定の判定期間中に、入力電圧検
出手段により検出される入力電圧の値の変動に応じて、
所定基準値を補正することにより負荷判定手段による判
定動作を正確に実施できるようにするので、入力電圧の
変動にかかわらず常に負荷判定動作を確実に実施するこ
とができるようになる。
【0036】請求項12記載のインバータ装置によれ
ば、負荷判定手段は、入力電流検出手段により検出され
る入力電流の値に基づいて負荷の有無あるいは負荷の形
状や材質の判定を行うが、そのときに判定の基準となる
所定基準値は、入力電圧が所定値近傍にあるときに適切
となるように設定されており、入力電圧が変動すること
により入力電流の値が変動すると、微妙な判定のずれが
発生する場合がある。これに対応して、補正手段は、判
定期間中に入力電圧を検出してそのときの入力電力値を
基準入力電圧値における入力電力値と一致するように補
正する。これによって、検出される入力電流は、基準入
力電圧値のときの入力電流と同等となるように補正され
るので、負荷判定手段による負荷判定においては、判定
の基準値をあらかじめ設定している値をそのまま使って
も入力電流が正確な判定動作を行うことができるように
なる。
【0037】請求項13記載のインバータ装置によれ
ば、補正手段は、判定期間中に入力電圧を検出してその
ときの入力電力値を基準入力電圧値における入力電力値
と一致するように補正する。これによって、インバータ
回路においては負荷の有無あるいは材質に応じて発振周
波数が変動するようになる。これに対応して、負荷判定
手段は、周波数検出手段により検出されるインバータ回
路の発振周波数に基づいて負荷の有無あるいは材質を判
定することができるようになる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を誘導加熱調理器のインバータ
装置に適用した場合の第1の実施例について図1ないし
図5を参照して説明する。電気的構成を示す図1におい
て、商用電源に接続されるプラグ1の両端子はダイオー
ドをブリッジ接続してなる全波整流回路2の交流入力端
子間に接続されている。全波整流回路2の正の直流出力
端子2aはチョークコイル3を介して直流電源ライン4
aに接続され、負の直流出力端子2bは直流電源ライン
4bに接続されている。直流電源ライン4a,4b間に
は平滑コンデンサ5が接続されている。そして、全波整
流回路2,チョークコイル3および平滑コンデンサ5に
より直流電源回路6が構成されている。
【0039】共振コイルとしての加熱コイル7は共振コ
ンデンサ8と共に共振回路9を構成するもので、この共
振回路9とスイッチング素子としてのIGBT(絶縁ゲ
ート・バイポーラ・トランジスタ;Insulated gate bip
olar transistor )10および整流素子としてのフライ
ホイールダイオード11とからインバータ回路12が構
成されている。なお、加熱コイル7の部分には上部にト
ッププレート13が配設されており、この上に調理用の
導電性を有する鍋Aが載置されるようになっている。そ
して、加熱コイル7に通電される高周波電流によって鍋
Aに誘導電流が流れてその抵抗損によって鍋Aを加熱す
るようになっている。直流電源ライン4aは加熱コイル
7およびIGBT10を介して直流電源ライン4bに接
続されており、共振コンデンサ8は加熱コイル7に並列
に接続され、フライホイールダイオード11はIGBT
10に逆並列接続されている。
【0040】次に、インバータ回路12の発振制御を行
うインバータ制御回路部14は、制御手段としての主制
御回路15,入力電流検出手段としての入力検出回路1
6,タイミング回路17,発振回路18,PWM回路1
9,駆動回路20,ステンレス検出回路21および出力
設定回路22から構成されている。主制御回路15は、
マイクロコンピュータ,ROM,RAMなどから構成さ
れるもので、加熱制御のためのプログラムが記憶されて
いる。
【0041】入力検出回路16は、商用電源からの入力
電流を検出する回路で、その入力端子には平滑コンデン
サ5の通電電流を検出するように設けられた電流検出手
段としての変流器23の出力端子が接続されており、出
力端子は主制御回路の入力端子I1に接続されている。
また、入力検出回路16の制御入力端子はタイミング回
路17およびPWM回路19の制御出力端子に接続され
ている。
【0042】タイミング回路17は、IGBT10のス
イッチング損失を最小にするようなオンタイミングを設
定する回路で、一方の入力端子は直流電源ライン4aに
接続され直流電源回路6の出力電圧VDCを検出し、他
方の入力端子はIGBT10のコレクタ端子に接続され
その端子電圧Vdを検出する。そして、タイミング回路
17は、それらの検出電圧VDC,Vdに基づいて、I
GBT10の端子電圧がゼロとなる位相を検出し、発振
回路18にタイミング信号Sonを出力するようになって
いる。
【0043】発振回路18はタイミング回路17からの
タイミング信号Sonに基づいた周期でのこぎり波を発生
させるようになっている。そして、PWM回路19は、
発振回路18から出力されるのこぎり波と主制御回路1
5の出力端子O1から与えられる出力基準レベル信号と
に基づいて方形パルスを生成してIGBT10のオンタ
イミングおよびオフタイミングを設定する制御信号を駆
動回路20に出力する。駆動回路20は、その制御信号
に応じてIGBT10のスイッチング動作に適したレベ
ルの駆動信号をIGBT10のゲートに出力してオンオ
フ制御するようになっている。
【0044】ステンレス検出回路21は、トッププレー
ト13に載置される調理容器がステンレス製であるか否
かを検出してこれに応じたレベル信号をPWM回路19
に出力することにより出力を適切なレベルに低下させて
IGBT10およびフライホイールダイオード11を保
護するもので、その入力端子はフライホイールダイオー
ド11の電流を検出するように設けられた変流器24に
接続されている。
【0045】この場合、ステンレス検出回路21は、ト
ッププレート13にステンレス製の調理容器が載置され
たことを、IGBT10,フライホイールダイオード1
1に過電流が流れるのを変流器24の検出信号から判定
するようになっている。
【0046】出力設定回路22は、可変抵抗器25の設
定抵抗値に対応する電圧信号を主制御回路15の入力端
子I2に与えるもので、主制御回路15は、その電圧信
号をA/D変換した信号の値に基づいて出力基準レベル
を設定して出力端子O1からPWM回路19に与えるよ
うになっている。これにより、PWM回路19は、設定
された出力基準レベルで発振回路18から与えられるの
こぎり波を比較してIGBT10のオン期間を設定する
ようになる。
【0047】図2は入力検出回路16の具体的な電気的
構成を示すもので、次のように構成される。入力端子1
6a,16bは変流器23の両端子間に接続されてい
る。入力検出回路16において、入力端子16aは、抵
抗16dを介して入力端子16bに接続されると共に、
抵抗16e,図示極性の逆流阻止用のダイオード26お
よび抵抗27を介して入力端子16bに接続されてい
る。抵抗27には並列にコンデンサ28が接続されてい
る。npn形のトランジスタ29のコレクタは抵抗16
eとダイオード26との共通接続点に接続され、エミッ
タは入力端子16bに接続されている。トランジスタ2
9のベースは入力端子16dに接続されており、後述の
ように、この入力端子16dを介してタイミング回路1
7からタイミング信号Sonの反転信号Sonx が与えられ
ると共にPWM回路19からPWM信号SWonが与えら
れるようになっている(両信号Sonx ,SWonの論理和
で生成される信号をSTonとしている)。また、出力端
子16dは、ダイオード26と抵抗27との共通接続点
に接続されており、検出信号Vj′を出力するようにな
っている。
【0048】図3はタイミング回路17,発振回路18
およびPWM回路19の具体的な電気的構成を示すもの
で、以下これについて説明する。すなわち、タイミング
回路17の入力端子17aはIGBT10のコレクタ端
子に接続されてIGBT10のコレクタ電圧Vdが与え
られるようになっており、入力端子17bは直流電源ラ
イン4aに接続されて直流電源回路6の出力電圧VDC
が与えられるようになっている。
【0049】タイミング回路17において、入力端子1
7aは抵抗17c,17dを直列に介してアースされ、
入力端子17bは抵抗17e,17fを直列に介してア
ースされており、抵抗17cと17dとの共通接続点は
比較回路17gの非反転入力端子に接続されると共にダ
イオード17hを順方向に介して直流電源端子Vccに
接続され、抵抗17eと17fとの共通接続点は比較回
路17gの反転入力端子に接続されている。比較回路1
7gの出力端子は抵抗17iを介して直流電源端子Vc
cに接続されると共にコンデンサ17jを介して比較回
路17kの非反転入力端子に接続されている。
【0050】比較回路17kの非反転入力端子は、抵抗
17mおよび図示極性のダイオード17nを並列に介し
て直流電源端子Vccに接続されており、反転入力端子
は抵抗17oを介して直流電源端子Vccに接続される
と共に抵抗17pを介してアースされている。比較回路
17kは、後述するタイミング信号Sonを出力端子から
発振回路18に与える。また、比較回路17kの出力端
子は、信号反転回路17qを介して出力端子17rにも
接続され、その出力端子17rからタイミング信号Son
の反転信号Sonx を出力するようになっている。そし
て、この出力端子17rは入力検出回路16に接続され
ている。
【0051】発振回路18は、タイミング回路17の比
較回路17kの出力端子からダイオード18aを逆方向
に介してタイミング信号Sonが与えられるようになって
おり、そのダイオード18aのアノードは、抵抗18b
を介して直流電源端子Vccに接続されると共に、抵抗
18cおよびコンデンサ18dを介してアースされてい
る。発振動作を行う比較回路18eの反転入力端子は抵
抗18cとコンデンサ18dの共通接続点に接続され、
非反転入力端子は抵抗18fを介して直流電源端子Vc
cに接続されると共に抵抗18gを介してアースされて
いる。比較回路1eの出力端子は、タイミング回路17
の比較回路17kの出力端子に接続されると共に、抵抗
18hを介して抵抗18fと抵抗18gとの共通接続点
に接続されている。そして、発振回路18は、比較回路
18eの反転入力端子に現れる信号をのこぎり波状の発
振出力Vhとするものである。
【0052】次に、PWM回路19において、比較回路
19aの反転入力端子は発振回路18の比較回路18e
の反転入力端子に接続され、発振出力Vhが与えられる
ようになっている。比較回路19aの非反転入力端子
は、コンデンサ19bを介してアースされると共に、入
力端子19cに接続されている。この入力端子19cは
主制御回路15の出力端子O1に接続されると共にステ
ンレス検出回路21の出力端子に接続されている。比較
回路19aの出力端子は、出力端子19dに接続される
と共に、ダイオード19eを順方向に介して出力端子1
9fに接続されている。比較回路19aは、発振回路1
8から与えられるのこぎり波の発振出力Vhと入力端子
19cを介して主制御回路15およびステンレス検出回
路21から与えられる基準信号VLと比較してPWM信
号SWonを出力するもので、このPWM信号SWonは、
出力端子19dを介して駆動回路20に与えられると共
に、出力端子19fを介して入力検出回路16に与えら
れるようになっている。
【0053】次に本実施例の作用について図4をも参照
して説明する。まず、インバータ回路12の発振動作に
ついて説明する。すなわち、後述するオンタイミングT
onで駆動回路20からゲートオン信号が出力されると、
IGBT10はオン動作して加熱コイル7に直流電源回
路6のチョークコイル3および平滑コンデンサ5から給
電するようになり、加熱コイル7の通電電流は徐々に電
流値が増加するような電流Iaが流れるようになる。
【0054】次に、この状態で駆動回路20から後述す
るオフタイミングToff でゲートオン信号の出力が停止
されると、IGBT10はオフして加熱コイル7からの
電流Iaを遮断するようになる。ところが、加熱コイル
7を流れている電流Iaは急激に遮断することができな
いので、その電流は共振電流Ibとして共振コンデンサ
8に流れ込むようになる。この共振電流Ibは、加熱コ
イル7と共振コンデンサ8のLC共振による共振コンデ
ンサ8の端子電圧が所定電圧に達すると、逆方向に流す
電流Icを発生するようになる。
【0055】このとき、IGBT10の端子電圧Vd
は、加熱コイル7から共振コンデンサ8に流れ込む電流
Ibがゼロになる時点で最高になり、この後、共振コン
デンサ8から加熱コイル7に向けて電流Icが流れるよ
うになると、IGBT10の端子電圧Vdは低下してゆ
く。そして、IGBT10の端子電圧Vdが直流電源回
路6の出力電圧VDCに等しくなる時点、つまり共振コ
ンデンサ8の両端子間に印加されている電圧がゼロにな
る時点で、加熱コイル7に流れ込む電流Icが負のピー
ク値となる。
【0056】続いて、IBGT10の端子電圧Vdがゼ
ロになる時点になると、共振コンデンサ8から加熱コイ
ル7に向けて流れる電流Icがゼロとなり、代わって加
熱コイルからフライホイールダイオード11および平滑
コンデンサ5を介して回生電流Ieが流れるようにな
る。
【0057】そして、このように回生電流Ieが流れて
いる期間中に設定されるオンタイミングTonで、再びI
GBT10に駆動回路20からゲートオン信号が与えら
れるようになってIGBT10がオン動作され、加熱コ
イル7に通電するようになる。以下、上述と同じ動作が
繰り返されるようになり、もって加熱コイル7に高周波
電流が通電されるようになり、鍋Aに誘導電流を発生さ
せてその抵抗損失によって加熱動作が行われるようにな
る。
【0058】次に、IGBT10のオン期間を設定する
制御動作について説明する。すなわち、タイミング回路
17は、直流電源回路6の出力電圧VDCおよびIGB
T10の端子電圧Vd(図4(a)参照)を検出してお
り、これらの検出電圧VDC,Vdに基づいて、前述し
たように共振コンデンサ8から加熱コイル7に向かって
共振電流Icが流れている期間において、IGBT10
の端子電圧がゼロとなる位相を検出してタイミング信号
Sonを出力する。この場合、比較回路17gから検出電
圧VDCとVdとの比較結果の信号Vf(同図(c)参
照)が出力されると、コンデンサ17jにて微分された
トリガ信号Vk(同図(d)参照)のようになり、その
トリガ信号Vkに応じて比較回路17kにてタイミング
信号Son(同図(e)参照)が生成されるようになる。
また、このタイミング信号Sonは、信号反転回路17q
を介して反転された信号Sonx (同図(h)参照)とし
て入力検出回路16に与えられるようになっている。
【0059】発振回路18は、タイミング回路17から
のタイミング信号Sonに応じた発振周期で発振動作を行
ってのこぎり波信号Vh(同図(f)参照)を出力する
ようになり、PWM回路19はそののこぎり波信号Vh
に基づいてIGBT10のオンタイミングTonおよびオ
フタイミングToff を設定するPWM信号SWon(同図
(g)参照)を生成して駆動回路20を介してIGBT
10に与えるようになる。このとき、PWM回路19
は、主制御回路15およびステンレス検出回路21から
設定信号が入力されており、それらの設定信号に基づい
て設定される基準信号VL(同図(f)参照)と発振回
路18から与えられるのこぎり波信号VLとの比較を行
ってPWM信号SWonを生成するのである。
【0060】この場合、ステンレス検出回路21は、ト
ッププレート13に載置された鍋Aが通常の鍋かあるい
はステンレス製の鍋かに応じて設定信号を出力するよう
になっており、また、主制御回路15は、入力検出回路
16により検出されるインバータ回路12への入力電流
のレベルおよび出力設定回路14により設定された出力
レベルに基づいて設定信号を演算して出力する。
【0061】次に、入力検出回路16によるインバータ
回路12への入力電流の検出動作について述べる。ま
ず、上述したインバータ回路12の発振動作状態におい
て、直流電源回路6からインバータ回路12への給電動
作について述べる。
【0062】すなわち、上述のインバータ回路12の発
振動作において、IGBT10がオンされている期間中
には、前述したように、直流電源回路6のチョークコイ
ル3側から直接流れる電流Ifと平滑コンデンサ5の充
電電荷の放電による電流Igとからなる電流Iaが加熱
コイル7に通電されるようになる。そして、IGBT1
0がオフされている期間中には、直流電源回路6から加
熱コイル7およびIGBT10を介した通電経路が遮断
されていることから、直流電源回路6からインバータ回
路12に供給する電流はゼロとなる。
【0063】このとき、直流電源回路6の平滑コンデン
サ5は、上述のIGBT10のオン期間中に放電した電
荷を補うように全波整流回路2側からチョークコイル3
を介して充電されるようになる。この場合、チョークコ
イル3を介して平滑コンデンサ5に流れる電流Ihは、
図4(b)に示すように、略一定の電流値IHとなって
いる。そして、このときの電流Ihのレベルはインバー
タ回路12への入力電流と一致しており、以下この一定
のレベルを示す電流を入力電流Ihと称することにす
る。
【0064】なお、IGBT10がオンされる直前に、
フライホイールダイオード11を介して加熱コイル7に
回生電流Ieが流れると、これが平滑コンデンサ5に充
電電流として加算されるので、充電電流のレベルは同図
(b)に示しているように急増するようになる。
【0065】さて、入力検出回路16においては、上述
した入力電流Ihを検出すべく、次のように動作する。
まず、平滑コンデンサ5に流れる電流は変流器23によ
り検出されるが、そのうちの入力電流Ihの成分がダイ
オード26を介して抵抗27およびコンデンサ28に流
れるようになる。このとき、コンデンサ28の端子電圧
はトランジスタ29がオフ状態で上昇してゆき、トラン
ジスタ29がオンするとコンデンサ28への充電が中断
される。
【0066】そして、トランジスタ29は、タイミング
発生回路17から、IGBT10の端子電圧Vdが直流
電源回路7の出力電圧VDCとほぼ等しくなる時点で
「H」レベルのパルス信号となるタイミング信号Sonの
反転信号Sonx が与えられる(図4(h)参照)と共
に、PWM回路19から、IGBT10のオン期間を
「H」レベル信号で設定するPWM信号SWon(同図
(g)参照)が与えられる。これにより、トランジスタ
29は、タイミング信号Sonの反転信号Sonx およびP
WM信号SWonの両者を合成(論理和)した信号STon
(同図(i)参照)によりオンされるようになり、この
期間中はコンデンサ28の充電を中断するようになる。
【0067】これにより、トランジスタ29のコレクタ
には、信号STonの「L」レベルの期間中(検出期間T
d)に平滑コンデンサ5に流れた入力電流Ihに相当す
る端子電圧Vj′が発生し、コンデンサ28にはその端
子電圧Vj′のピーク値に相当する端子電圧Vj(同図
(j)参照)が入力電流Ihに比例した検出信号として
主制御回路15の入力端子I1に入力されるようにな
る。
【0068】主制御回路15においては、入力された端
子電圧VjをA/D変換してデジタル信号とし、そのデ
ジタル信号に基づいて比例計算を実行することによりイ
ンバータ回路12への入力電流を求める。また、主制御
回路15は、出力設定回路22の可変抵抗器25により
設定されている出力レベルと求められた入力電流とを比
較してその偏差から出力レベルを設定するための設定信
号を出力端子O1からPWM回路19に出力するように
なる。これにより、加熱コイル7は、出力設定回路22
により設定された出力レベルとなる高周波電流が通電さ
れて鍋Aを誘導加熱するようになる。
【0069】このような本実施例によれば、インバータ
回路12への入力電流を検出する構成として、平滑コン
デンサ5の電流を検出する変流器23を設けると共に、
入力検出回路16により、変流器23により検出される
平滑コンデンサ5の通電電流のうち、IGBT10がオ
フ状態にあるときにチョークコイル3を介して交流電源
側から平滑コンデンサ5に流れる高周波の充電電流を検
出して入力電流を求めるようにしたので、商用電源であ
る交流電源側にて入力電流を直接検出する場合に比べて
変流器23を高周波用の小形のものを使用することがで
きると共に、電力損失も低減させることができるように
なる。
【0070】また、本実施例によれば、直流電源回路6
を構成している平滑回路にチョークコイル3を用いてい
るので、入力電流Ihを平滑コンデンサ5へ充電される
ほぼ一定のレベルの電流として検出することができるよ
うになり、インバータ回路12への入力電流Ihを正確
に検出することができる。
【0071】そして、本実施例によれば、入力検出回路
16にトランジスタ29を設けると共に、このトランジ
スタ29をタイミング回路17およびPWM回路19か
らの信号Sonの反転信号Sonx およびSWonの論理和に
より生成される信号STonにより検出期間Tdを設定す
るようにしたので、IGBT10がオフ状態にあるとき
の平滑コンデンサ5への充電電流を確実に検出できるよ
うになり、インバータ回路12への入力電流Ihの値を
正確に検出することができる。
【0072】さらに、本実施例によれば、主制御回路1
5により、出力設定回路22にて設定された出力レベル
に対応するように検出した入力電流Ihとの偏差に基づ
いてIGBT10のオン期間を設定するようにしたの
で、インバータ回路12の出力を設定された出力レベル
となるように入力電流を制御することができる。
【0073】図5ないし図7は本発明の第2の実施例を
示すもので、第1の実施例と異なるところは、電流検出
手段としての変流器23に代えて、検出用コンデンサ3
0および検出用抵抗31の直列回路からなる分流回路3
2を設けると共に、入力検出回路16に代わる入力検出
回路33を設けたところである。
【0074】分流回路32は、平滑コンデンサ5に並列
に接続されており、その検出用コンデンサ30の容量値
は平滑コンデンサ5の容量値よりも小さい値に設定され
ており、平滑コンデンサ5に流れる電流を分流するよう
になっている。検出用コンデンサ30に流れる電流は検
出用抵抗31の端子電圧として検出され、入力検出回路
33の入力端子33aに入力されるようになっている。
【0075】この場合、分流回路32の検出用コンデン
サ30および検出用抵抗31により決まる時定数τは第
1の実施例において説明した検出期間Td(図7(a)
参照)の半分以下の時間(τ<Td/2)となるように
設定されている。なお、負荷としてトッププレート13
に載置される鍋Aの材質や大きさによって加熱コイル7
のインダクタンスが変化するため、これに伴って検出期
間Tdの値も変動する。そこで、分流回路32の時定数
τは検出期間Tdとして予想される最小の値に対応して
上述の関係となるように設定されている。
【0076】また、入力検出回路33においては、図6
に示しているように、入力端子33aは抵抗34,図示
極性の逆流阻止用のダイオード35および抵抗36を介
してアースされており、抵抗36の端子電圧が検出信号
として出力端子33bに出力される。抵抗36にはコン
デンサ36aが並列に接続されている。また、タイミン
グ回路17およびPWM回路19から与えられる信号S
onx およびSWonはnpn形のトランジスタ37のベー
スに入力される。トランジスタ37のコレクタは抵抗3
4とダイオード35との共通接続点に接続されており、
トランジスタ37がオン動作されると、入力端子33a
をアースレベルに短絡させるようになっている。
【0077】上記構成によれば、第1の実施例と同様に
して、平滑コンデンサ5への充電電流をこれと比例関係
にある検出用コンデンサ30に流れる小電流により検出
し、入力検出回路33により入力電流を検出することが
できるようになるので、第1の実施例と同様の作用効果
を得ることができると共に、小容量の検出用コンデンサ
30と検出用抵抗31とからなる分流回路32を用いる
簡単かつ安価な回路構成で入力電流を正確に検出するこ
とができるようになる。
【0078】なお、上述の場合に、検出用抵抗31の端
子電圧Vj′は、図7(b)に示すように、検出用コン
デンサ30とにより定まる時定数τのために、この時定
数τに応じた立ち上がりで緩やかに上昇するが、その時
定数τを検出期間Tdの半分以下となるように設定して
いるので、検出期間Tdが終了するまでの間にはほぼ一
定の値となるようにすることができ、したがって、鍋A
の種類や大きさが異なる場合でも、これに影響を受ける
ことなく常に入力電流を正確に検出することができる。
【0079】図8は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第2の実施例と異なるところは、分流回路32に代
えて、分流回路38を設けたところである。すなわち、
分流回路38は、検出用抵抗31に代えて検出用コンデ
ンサ30の電流を検出する変流器39を設けた構成とさ
れている。したがって、このような第3の実施例によっ
ても、第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが
できるようになる。
【0080】図9および図10は本発明の第4の実施例
を示すもので、第2の実施例と異なるところは、IGB
T10の端子電圧を検出して基準レベルと比較すること
により二値化した期間設定信号を出力する検出期間設定
手段としての検出期間設定回路40を設けたところであ
る。
【0081】すなわち、検出期間設定回路40は、IG
BT10の端子電圧Vdを検出しており、検出される端
子電圧Vdが所定レベルVsを超えるときに「H」レベ
ルとなるように二値化した期間設定信号Spを出力する
もので、入力検出回路33の入力端子33cつまりトラ
ンジスタ37のベースに与えられるようになっている。
これにより、トランジスタ37は、チョークコイル3を
介して平滑コンデンサ5に入力電流が流れている期間中
にオフ状態となり、検出用コンデンサ30に分流される
回生電流成分を排除して入力電流成分のみを検出するこ
とができるようになり、したがって、第2の実施例と同
様にしてインバータ回路12への入力電流を簡単かつ安
価な構成としながら正確に検出することができるように
なる。
【0082】図11は本発明の第5の実施例を示すもの
で、電子レンジのインバータ装置に適用した場合の電気
的構成を示しており、以下、第2の実施例と異なる部分
について説明する。インバータ回路41において、共振
コンデンサ8と共に共振回路42を構成している共振コ
イルは高圧トランス43の一次コイル43aとされてい
る。高圧トランス43の二次コイル43bは倍電圧発生
回路44を介してマグネトロン45に接続されている。
また、高圧トランス43の二次コイル43cはマグネト
ロン45のカソード(ヒータ)に接続されている。
【0083】そして、インバータ制御回路14の制御に
よりインバータ回路41が駆動されると、高圧トランス
43の一次コイル43aに高周波電流が流れるようにな
り、二次コイル43b側には高周波の高電圧が発生さ
れ、これにより、倍電圧発生回路44を介して昇圧され
た直流高電圧がマグネトロン45に印加されマイクロ波
を発振させるようになる。発生されたマイクロ波は図示
しない加熱室内の食品に照射されて加熱調理が行われる
ようになる。
【0084】このとき、入力検出回路16においては、
第2の実施例と同様にしてインバータ回路43への入力
電流が検出されるようになり、したがって、本実施例に
よっても、第2の実施例と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0085】図12ないし図21は本発明の第6の実施
例を示すもので、この実施例においては第2の実施例の
構成を基本構成としており、以下、第2の実施例と異な
る部分について説明する。そして、この第6の実施例に
おいては、第2の実施例にて使用した分流回路32によ
り検出される入力電流Ihと別途に設ける回生電流を検
出するための構成および入力電圧を検出するための構成
により、トッププレーと13上に載置される負荷として
の鍋Aが加熱制御を行うのに適正なものであるか否かの
判定動作を行うようにしたものである。
【0086】すなわち、全体構成を示す図12におい
て、インバータ制御回路14には、主制御回路15に代
えて負荷判定手段としての機能を兼ね備えた主制御回路
46が設けられると共に、ステンレス検出回路21およ
び入力検出回路22に代えて、入力電流検出回路47,
回生電流検出回路48および入力電圧検出回路49が設
けられている。なお、タイミング回路17,発振回路1
8およびPWM回路19は、第1の実施例にて説明した
図3の構成と同様である。
【0087】入力電流検出回路47および回生電流検出
回路48の各入力端子47a(図13参照),48a
(図14参照)は、分流回路32の検出用コンデンサ3
0と検出用抵抗31との共通接続点に接続されている。
入力電流検出回路47の他の入力端子47bはタイミン
グ回路17の出力端子17rに接続されている。また、
入力電流検出回路47および回生電流検出回路48の各
出力端子47c,48bは主制御回路46の入力端子I
3,I4に接続されている。入力電圧検出回路49の入
力端子49a(図15参照)は全波整流回路2の直流出
力端子2aに接続され、出力端子49bは主制御回路4
6の入力端子I5に接続されている。
【0088】さて、入力電流検出回路47の詳細な電気
的構成を示す図13において、入力端子47aは、抵抗
50,図示極性のダイオード51およびコンデンサ52
を直列に介してアースされている。ダイオード51とコ
ンデンサ52の直列回路の両端子間には抵抗付きのトラ
ンジスタ53が並列に接続され、そのトランジスタ53
のベースは入力端子47bに接続されている。
【0089】ダイオード51とコンデンサ52との共通
接続点は抵抗54を介して出力端子47cに接続されて
いる。出力端子47cは、コンデンサ55を介してアー
スされ、抵抗56および可変抵抗器57の直列回路を介
してアースされている。また、出力端子47cは、ダイ
オード58を順方向に介して直流電源端子Vccに接続
されると共に、ダイオード59を逆方向に介してアース
されている。
【0090】この場合、入力電流検出回路47は、イン
バータ回路12への入力電流を分流回路32の検出用コ
ンデンサ30への充電電流で変化する端子電圧から検出
するもので、前述同様にして入力端子47bに与えられ
る信号STonによりトランジスタ53がオフしている検
出期間Td中にコンデンサ52に充電される電流によっ
て現れる端子電圧Vjを出力端子47cから主制御回路
46に与える。主制御回路46は、その端子電圧Vjに
基づいて入力電流を検出する。
【0091】回生電流検出回路48を示す図14におい
て、入力端子48aは、抵抗60およびダイオード61
を介して出力端子49bに接続されると共に、ダイオー
ド62を逆方向に介してアースされている。また、出力
端子49bは、コンデンサ63および抵抗64を並列に
介してアースされている。この構成により、回生電流検
出回路48は、検出用コンデンサ30の充電電流(正の
成分)のピーク値に相当する回生電流Ieの成分を検出
するようになっている。
【0092】入力電圧検出回路49を示す図15におい
て、入力端子49aは抵抗65および66を直列に介し
てアースされており、抵抗65と66との共通接続点は
出力端子49bに接続されている。抵抗65には並列に
コンデンサ66が接続されている。そして、入力電圧検
出回路49は、直流電源回路6への入力電圧Vinをコン
デンサ66に現れる端子電圧により検出電圧Vsとして
検出するようになっている。
【0093】次に、本実施例の作用について、図16に
示す負荷判定プログラムのフローチャートおよび図17
〜図21をも参照して説明する。主制御回路46は、加
熱制御動作を実施するに先立って、図16に示す負荷判
定プログラムを実行してトッププレート13上に載置さ
れた負荷が適正なものであるか否かを判定する。主制御
回路46は、まず、入力電力つまり加熱出力をあらかじ
め設定された所定値に基づいて設定する(ステップS
1)。ここでは、例えば、入力電圧が100Vであると
仮定したときに鍋Aが鉄製の場合で600ワット相当の
入力電力となるようにインバータ回路12の発振周波数
を設定するようになっている。
【0094】次に、主制御回路46は、その制御状態で
入力電流検出回路47,回生電流検出回路48および入
力電圧検出回路49のそれぞれから、入力電流,回生電
流および入力電圧の各検出信号を入力する(ステップS
2)。そして、これらの検出信号の値に基づいて、以
下、主制御回路46は、入力電圧Vinが正常範囲にある
か(ステップS3)、負荷がトッププレート13上に載
置されているか(ステップS4)、負荷の材質が適正で
あるか(ステップS5)、負荷の形状,サイズが適正で
あるか(ステップS6)、そして入力電流が過大ではな
いか(ステップS7)の各判断ステップを経て負荷が適
正であるか否かを判定する。そして、各ステップにて、
「NO」と判断したときには、ステップS8に移行して
インバータ回路12の発振動作を停止させてメインプロ
グラムにリターンするようになっている。
【0095】次に、主制御回路46は、ステップS7ま
での各ステップをすべて「YES」と判断した場合に
は、ステップS9に進み、加熱制御を行うにあたって最
終的な材質の判定動作を行うまでの所定時間が経過する
まで、上述のステップS2〜S7を繰り返して実行し、
所定時間が経過して入力電力が安定するとステップS9
で「YES」と判断するようになり、再び回生電流の値
を読み込み(ステップS10)、その検出値に基づいて
鍋の材質が鉄であるかステンレスであるかを判定する
(ステップS11)。そして、主制御回路46は、判定
結果に応じて加熱パターンを設定して(ステップS1
2,S13)プログラムを終了してメインプログラムに
リターンする。これにより、メインプログラムにおいて
は、設定された加熱パターンに従って加熱調理の制御を
実行するようになり、負荷の材質に即した適切な加熱調
理の制御を行うことができるようになる。
【0096】上述の場合、入力電圧Vinは、図17に示
すように、入力電圧検出回路49の検出電圧Vsに比例
した値として検出され、例えば、検出電圧Vsが2.5
Vであるときに入力電圧Vinが100Vとなっている。
そして、この関係から、主制御回路46は、入力電圧V
inが異常に低い(10V程度)断線状態と判断される場
合や、異常に高い(120V以上)ある場合には不適正
と判断するようになっている。
【0097】また、入力電流検出回路47による検出電
圧と入力電流Ihとの関係は、図18のようになってお
り、負荷の材質やサイズによって入力電流Ihの値が異
なることがわかる。この場合、鍋Aの材質については、
アルミニウム,鉄(ホーロー引きのもの等),ステンレ
ス(非磁性ステンレス)などがあるが、入力電流の違い
によってアルミニウムと他の材質との区別が行える。
【0098】鍋Aの大きさについては、例えば、鉄,ス
テンレスの6cm,12cm,20cmで図示のように
異なる検出電圧となる。そして、無負荷状態の場合に
は、入力電流の値はほぼゼロとなることがわかってい
る。なお、上記した6cmの鍋は、実用上において十分
な加熱制御を行えない鍋であり、加熱制御に適した寸法
としては、鍋の直径が10cm程度以上必要であるの
で、入力電流がその値以下の場合にはステップS6にて
「NO」と判断するようになっている。
【0099】回生電流検出回路48による検出電圧と回
生電流との関係は、図19のようになっており、鍋Aの
材質によって回生電流の値が異なることがわかる。この
場合、回生電流の値は、鉄,ステンレス,アルミニウム
の順で大きい値となることがわかっている。
【0100】そして、これら入力電流および回生電流の
各検出値から、図20に示すように、鍋Aの材質,形状
(大きさ)に応じて所定の領域に入ることが分かるの
で、それらを判定をするためのしきい値を設定しておけ
ば、適正な鍋(負荷)がトッププレート13上に載置さ
れているか否かを判定することができると共に、鉄製か
あるいはステンレス製かの負荷の材質の違いに応じて適
正な加熱制御動作を行うことができる。
【0101】次に、上記した入力電圧の変動に対応した
負荷判定のしきい値の補正について説明する。すなわ
ち、入力電圧が適正範囲(例えば90V〜110V)に
ある場合でも、この範囲内で変動すると、同一の鍋を用
いていても、図21に示すように入力電流の値が変動す
ることになるので、これに対応して正確な負荷判定動作
を行うためにしきい値の補正を行うものである。
【0102】これは、補正手段としての機能も兼ね備え
た主制御回路46内に記憶された補正プログラムによ
り、入力電圧Vinの検出値Vsに応じて鍋の材質や形状
(大きさ)による判定のしきい値を設定して負荷判定を
行うようにしたもので、前述のステップS2で入力電圧
を検出した時点で実行されるようになっている。
【0103】このような第6の実施例によれば、分流回
路32の検出用抵抗31の端子電圧に基づいて、入力電
流検出回路47により得られる入力電流から負荷の有無
や材質を判定することができ、これにより、無負荷状態
やアルミニウムなどの不適切な鍋が載置されている場合
にはインバータ回路12の動作を停止させて保護を図る
ことができる。
【0104】また、分流回路32の検出用抵抗31の端
子電圧に基づいて、回生電流検出回路48によりインバ
ータ回路12の回生電流を検出することにより、負荷の
材質を判定することができ、これにより、負荷の材質に
応じて適正な加熱制御を行うことができるようになる。
【0105】そして、入力電圧検出回路49により入力
電圧を検出し、その入力電圧の値に応じて負荷判定のた
めのしきい値を補正するようにしたので、入力電圧の変
動に追随して常に正確な負荷判定動作を行うことができ
るようになる。
【0106】図22は本発明の第7の実施例を示すもの
で、第6の実施例と異なるところは、入力電圧の変動に
対応してしきい値の補正をする代わりに、次のようにし
て入力電流が補正されるように構成したところである。
すなわち、設定するしきい値は一定としたままとし、代
わりに、入力電圧に応じてPWM回路19に与える制御
信号のレベルを調整して入力電力が一定となるようにす
るのである。結果的に、図22に示すように、インバー
タ回路12の発振周波数が変動することになり、この状
態で入力電流を検出すると、入力電圧の変動によらず、
同一の鍋に対する入力電流の値を一定にすることができ
るようになる。したがって、本実施例によっても、第6
の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0107】図23は本発明の第8の実施例を示すもの
で、第6の実施例と異なるところは、周波数検出手段と
しての発振周波数カウンタ回路67を設けたところであ
る。この発振周波数カウンタ回路67は、PWM回路1
9の発振周波数fを検出するもので、その検出した周波
数信号をFとして主制御回路46に与えるようになって
いる。主制御回路46は、負荷判定動作時においては、
PWM回路19に与える制御信号のレベルを調整して入
力電力が一定となるように制御し、そのとき、発振周波
数カウンタ回路67から得られる周波数信号Fに基づい
て負荷を判定するようになっている。
【0108】この場合、判定動作時に入力電力を一定と
するように制御すると、PWM回路19の発振周波数f
は、例えば図24に示すように、負荷の大きさ(形状)
に応じて異なる値となるので、これを検出することによ
り負荷の判定を行うことができるのである。
【0109】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。スイッ
チング素子は、IGBT11以外に、FETやバイポー
ラトランジスタなどを用いる構成としても良い。スイッ
チングレギュレータ等のインバータ装置にも適用でき
る。直流電源回路6の平滑回路は、チョークコイル3に
代えて抵抗を用いる構成とすることもできる。電磁調理
器の他に、誘導加熱形の炊飯器にも適用することができ
る。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ装置によれば以下のような効果を得ることができる。
すなわち、請求項1記載のインバータ装置によれば、入
力電流検出手段により、平滑コンデンサの電流を検出す
る電流検出手段からの検出電流のうちのスイッチング素
子がオフ状態にあるときの平滑コンデンサに流入する電
流成分を検出してその検出電流に基づいてインバータ回
路に供給している入力電流を検出するようにしたので、
直流電源回路の入力端子側の入力電流を直接検出する構
成に比べて、小容量の電流検出手段を用いた構成として
入力電流を検出することができるようになるという優れ
た効果を奏する。
【0111】請求項2記載のインバータ装置によれば、
平滑回路をチョークコイルと平滑コンデンサにより構成
しているので、インバータ回路のスイッチング素子がオ
フ期間中に交流電源側からチョークコイルを介して平滑
コンデンサに供給される電流のレベルを略一定にするこ
とができ、これにより、入力電流の検出を平滑コンデン
サに入力する電流に比例する値として正確に検出するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【0112】請求項3記載のインバータ装置によれば、
平滑コンデンサに流れる電流を検出用コンデンサを有す
る分流回路に分流して検出するようにしたので、平滑コ
ンデンサに流れる電流に比例した小さい電流を検出する
ことにより入力電流を検出することができるようにな
り、電流検出手段の容量を小さくして安価に製作できる
という優れた効果を奏する。
【0113】請求項4記載のインバータ装置によれば、
分流回路の検出用コンデンサに流れる電流をこれに直列
に接続された検出用抵抗の端子電圧に基づいて検出する
ようにしたので、電流容量を小さくしてしかも簡単な構
成としながらインバータ回路への入力電流を検出するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【0114】請求項5記載のインバータ装置によれば、
検出期間設定手段を設け、電流検出手段による検出電流
をスイッチング素子のオフ期間中に入力電流を検出する
ようにしたので、スイッチング素子のオン期間中に平滑
コンデンサから流れ出す電流を除いて検出動作を行うこ
とができるようになり、インバータ回路への入力電流を
簡単且つ正確に検出することができるという優れた効果
を奏する。
【0115】請求項6記載のインバータ装置によれば、
検出期間設定手段を設け、スイッチング素子がオフして
いる状態の端子電圧が、例えば所定電圧以上あるときを
検出期間として設定することができるようになり、確実
にスイッチング素子がオフしている期間中を設定できる
と共に、平滑コンデンサおよび整流素子を介して共振コ
イルに流れる回生電流発生期間における平滑コンデンサ
へのインバータ回路側からの急激な充電電流を除いた状
態で検出動作を行うことができ、インバータ回路への入
力電流を簡単且つ正確に検出することができるという優
れた効果を奏する。
【0116】請求項7記載のインバータ装置によれば、
制御手段により、インバータ回路への入力電流の検出結
果と指令値との差がゼロとなるようにインバータ回路の
スイッチング素子を駆動制御するようにしたので、指令
値を設定することにより、入力電流をこれに一致するよ
うにインバータ回路を駆動することができるようになる
という優れた効果を奏する。
【0117】請求項8記載のインバータ装置によれば、
入力電圧検出手段を設け、制御手段により、直流電源回
路の入力電圧およびインバータ回路への入力電流から求
められる入力電力と所定値との差がゼロとなるようにイ
ンバータ回路のスイッチング素子を駆動制御するように
したので、入力電力を所定値に一致するようにインバー
タ回路を駆動することができるようになるという優れた
効果を奏する。
【0118】請求項9記載のインバータ装置によれば、
共振コイルを所定位置に載置された導電性を有する負荷
を高周波誘導加熱により加熱する加熱手段として機能さ
せる構成においては、共振コイルが負荷の有無あるいは
載置された負荷の材質や大きさ等の形状に応じてインダ
クタンスが変化してインバータ回路への入力電流が変化
することを利用して、負荷判定手段により、所定の判定
期間中に、入力電流の値に基づいて無負荷状態を含めて
負荷の材質あるいは形状を検出するようにしたので、簡
単な構成で負荷の判定を行えると共に、その判定結果に
応じて無負荷状態や不適切な負荷の場合には、インバー
タ回路の動作を停止してスイッチング素子を保護した
り、あるいは、材質の違いによる適切な加熱制御を行う
ことができるという優れた効果を奏する。
【0119】請求項10記載のインバータ装置によれ
ば、インバータ回路のスイッチング素子がオフである期
間中に、整流素子に流れる電流が負荷の材質により異な
る回生電流として平滑コンデンサに流れるのを利用し
て、負荷判定手段により、所定の判定期間中に、回生電
流検出手段により検出された回生電流の値に基づいて負
荷の材質を判定する構成としたので、簡単な構成としな
がら負荷の材質を明確に判定することができるようにな
り、加熱動作に不適切な負荷が載置されている状態で
は、インバータ回路の動作を停止させてスイッチング素
子の保護を図ったり、負荷の材質に応じて適切な加熱制
御を行うことができるという優れた効果を奏する。
【0120】請求項11記載のインバータ装置によれ
ば、負荷判定手段による入力電流の値に基づく負荷の有
無,形状や材質の判定動作時に、入力電圧が変動するこ
とに対応して、補正手段により、判定期間中に、入力電
圧検出手段からの入力電圧の値の変動に応じて、所定基
準値を補正することにより負荷判定手段による判定動作
を正確に実施できるようにするので、入力電圧の変動に
かかわらず常に負荷判定動作を確実に実施することがで
きるという優れた効果を奏する。
【0121】請求項12記載のインバータ装置によれ
ば、入力電圧が変動することに対応して、補正手段によ
り、判定期間中に入力電圧を検出してそのときの入力電
力値を基準入力電圧値における入力電力値と一致するよ
うに補正するようにしたので、検出される入力電流を、
基準入力電圧値のときの入力電流と同等となるように補
正することができ、負荷判定における判定の基準値をあ
らかじめ設定している値をそのまま使っても正確な入力
電流に基づく判定動作を行うことができるという優れた
効果を奏する。
【0122】請求項13記載のインバータ装置によれ
ば、補正手段により、判定期間中に入力電圧を検出して
そのときの入力電力値を基準入力電圧値における入力電
力値と一致するように補正し、負荷判定手段により、イ
ンバータ回路における負荷の有無あるいは材質に応じて
変動する発振周波数を周波数検出手段により検出して負
荷の有無あるいは材質を判定するようにしたので、入力
電圧の変動にかかわらず常に負荷判定動作を確実に実施
することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略的な電気的構
成図
【図2】入力検出回路の電気的構成図
【図3】タイミング回路,発振回路およびPWM回路の
電気的構成図
【図4】各部の電流および電圧波形図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】各部の信号波形図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図10】図4相当図
【図11】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図13】入力電流検出回路の電気的構成図
【図14】回生電流検出回路の電気的構成図
【図15】入力電圧検出回路の電気的構成図
【図16】負荷判定プログラムのフローチャート
【図17】入力電圧と検出電圧との相関図
【図18】入力電流と検出電圧との相関図
【図19】回生電流と検出電圧との相関図
【図20】負荷に応じた入力電流と回生電流との組み合
わせの相関図
【図21】判定レベルを補正する場合の作用説明図
【図22】本発明の第7の実施例を示す入力電圧変動に
伴う発振周波数の変動を示す作用説明図
【図23】本発明の第8の実施例を示す図1相当図
【図24】入力電圧変動に伴う発振周波数の変動を示す
作用説明図
【符号の説明】
2は全波整流回路、3はチョークコイル、5は平滑コン
デンサ、6は直流電源回路、7は加熱コイル(共振コイ
ル)、8は共振コンデンサ、9は共振回路、10はIG
BT(スイッチング素子)、11はフライホイールダイ
オード(整流素子)、12はインバータ回路、14はイ
ンバータ制御回路、15は主制御回路、16は入力検出
回路、17はタイミング回路、18は発振回路、19は
PWM回路、20は駆動回路、21はステンレス検出回
路、22は出力設定回路、23は変流器(電流検出手
段)、24は変流器、25は可変抵抗器、26はダイオ
ード、29はトランジスタ、30は検出用コンデンサ、
31は検出用抵抗、32は分流回路、33は入力検出回
路、37はトランジスタ、38は分流回路、39は変流
器(電流検出手段)、40は検出期間設定回路(検出期
間設定手段)、41はインバータ回路、42は共振回
路、43は高圧トランス、44は倍電圧発生回路、45
はマグネトロン、46は主制御回路(制御手段,負荷判
定手段,補正手段)、47は入力電流検出回路、48は
回生電流検出回路、49は入力電圧検出回路、67は発
振周波数カウンタ回路(周波数検出手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 秀竹 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力段に平滑コンデンサが接続された直
    流電源回路と、 この直流電源回路の直流出力を高周波電力に変換するよ
    うに設けられ、共振コイルと、この共振コイルと共に共
    振回路をなす共振コンデンサと、前記直流電源回路の出
    力端子間に前記共振コイルを直列に介して接続されたス
    イッチング素子と、このスイッチング素子に逆並列接続
    された整流素子とを備えたインバータ回路と、 前記インバータ回路を駆動制御する制御手段と、 前記平滑コンデンサに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 前記電流検出手段の検出信号のうち前記スイッチング素
    子がオフ状態にあるときに前記直流電源回路側から前記
    平滑コンデンサに流入する電流成分に基づいて前記イン
    バータ回路に供給している入力電流を検出する入力電流
    検出手段とを具備したことを特徴とするインバータ装
    置。
  2. 【請求項2】 直流電源回路は、チョークコイルと平滑
    コンデンサからなる平滑回路を備えていることを特徴と
    する請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 平滑コンデンサと並列に検出用コンデン
    サを含んでなる分流回路を設け、 電流検出手段を、前記検出用コンデンサに流れるの電流
    を検出する構成とし、 前記入力電流検出手段は、前記電流検出手段の検出電流
    に基づいて直流電源回路側からインバータ回路に供給さ
    れる入力電流を検出することを特徴とする請求項1また
    は2記載のインバータ装置。
  4. 【請求項4】 分流回路は、検出用コンデンサと検出用
    抵抗とを直列に接続した構成とされ、 前記検出用抵抗を電流検出手段として用い、その端子電
    圧に基づいて直流電源回路側からインバータ回路に供給
    される入力電流を検出することを特徴とする請求項3記
    載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】 電流検出手段の検出期間をスイッチング
    素子のオフ期間中に設定する検出期間設定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    インバータ装置。
  6. 【請求項6】 電流検出手段の検出期間をスイッチング
    素子の端子電圧に基づいて設定する検出期間設定手段を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のインバータ装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、入力電流検出手段により検
    出される入力電流の値が所定値と一致するようにインバ
    ータ回路のスイッチング素子を駆動制御するように構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のインバータ装置。
  8. 【請求項8】 直流電源回路の入力電圧を検出する電圧
    検出手段を設け、 制御手段は、入力電流検出手段により検出される入力電
    流の値と前記電圧検出手段により検出される入力電圧と
    から得られる入力電力が所定値と一致するようにインバ
    ータ回路のスイッチング素子を駆動制御するように構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のインバータ装置。
  9. 【請求項9】 共振回路を構成する共振コイルは、所定
    位置に載置される導電性を有する負荷に対して高周波誘
    導加熱を行う加熱手段として機能するように設けられ、 所定の判定期間中に入力電流検出手段により検出される
    入力電流の値に基づいて少なくとも前記負荷の材質,形
    状および無負荷状態のいずれかを判定する負荷判定手段
    を設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    に記載のインバータ装置。
  10. 【請求項10】 共振回路を構成する共振コイルは、所
    定位置に載置される導電性を有する負荷に対して高周波
    誘導加熱を行う加熱手段として機能するように設けら
    れ、 電流検出手段の検出信号のうちスイッチング素子がオフ
    状態にあるときに整流素子を通じて流れる回生電流成分
    を検出する回生電流検出手段と、 所定の判定期間中に入力電流検出手段により検出される
    入力電流および前記回生電流検出手段により検出される
    回生電流の値の両者に基づいて少なくとも前記負荷の材
    質,形状および無負荷状態のいずれかを判定する負荷判
    定手段とを設けたことを特徴とする請求項1ないし8の
    いずれかに記載のインバータ装置。
  11. 【請求項11】 直流電源回路の入力電圧の値に応じて
    負荷判定手段における負荷の判定基準値を補正する補正
    手段を設けたことを特徴とする請求項9または10記載
    のインバータ装置。
  12. 【請求項12】 負荷の判定期間中に、入力電圧を検出
    してそのときの入力電力値を基準入力電圧値における入
    力電力値と一致するように補正する補正手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項9または10記載のインバータ装
    置。
  13. 【請求項13】 共振回路を構成する共振コイルは、所
    定位置に載置される導電性を有する負荷に対して高周波
    誘導加熱を行う加熱手段として機能するように設けら
    れ、 インバータ回路における発振周波数を検出する周波数検
    出手段と、 所定の判定期間中に、入力電圧を検出してそのときの入
    力電力値を基準入力電圧値における入力電力値と一致す
    るように補正する補正手段と、 前記判定期間中に前記周波数検出手段により検出される
    前記発振周波数の値に基づいて前記負荷の材質あるいは
    無負荷状態を検出する負荷判定手段とを設けたことを特
    徴とする請求項9または10記載のインバータ装置。
JP20764994A 1994-03-30 1994-08-31 インバータ装置 Expired - Fee Related JP3150541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20764994A JP3150541B2 (ja) 1994-03-30 1994-08-31 インバータ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-61303 1994-03-30
JP6130394 1994-03-30
JP20764994A JP3150541B2 (ja) 1994-03-30 1994-08-31 インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07322632A true JPH07322632A (ja) 1995-12-08
JP3150541B2 JP3150541B2 (ja) 2001-03-26

Family

ID=26402343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20764994A Expired - Fee Related JP3150541B2 (ja) 1994-03-30 1994-08-31 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3150541B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008029191A (ja) * 2006-06-19 2008-02-07 Fuji Electric Systems Co Ltd 高周波電源装置の直流電流検出方法および装置
JP2008218311A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電磁調理器
JP2009016210A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
JP2009064750A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
JP2019505958A (ja) * 2015-12-29 2019-02-28 広東美的厨房電器制造有限公司 電子レンジ回路、電子レンジ回路の制御方法、及び制御装置と電子レンジ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102657179B1 (ko) * 2022-01-07 2024-04-12 에이치디현대중공업 주식회사 축계 발전 시스템 및 이를 포함하는 선박

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008029191A (ja) * 2006-06-19 2008-02-07 Fuji Electric Systems Co Ltd 高周波電源装置の直流電流検出方法および装置
JP2008218311A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電磁調理器
JP2009016210A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
JP2009064750A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
JP2019505958A (ja) * 2015-12-29 2019-02-28 広東美的厨房電器制造有限公司 電子レンジ回路、電子レンジ回路の制御方法、及び制御装置と電子レンジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3150541B2 (ja) 2001-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1167935A (en) Small load detection by comparison between input and output parameters of an induction heat cooking apparatus
WO2007088931A1 (ja) 誘導加熱装置
US11533789B2 (en) Induction heating apparatus having improved interference noise cancellation and output control functions
EP0102796B1 (en) Induction heating apparatus utilizing output energy for powering switching operation
JP2685212B2 (ja) 電磁調理器
JP3150541B2 (ja) インバータ装置
JP3997896B2 (ja) 誘導加熱装置
JP3376227B2 (ja) インバータ装置
EP1630943A1 (en) Inverter power source control circuit for high-frequency heater
EP3598849B1 (en) Method for sensing container using resonant current
KR0129233B1 (ko) 고주파 가열 장치의 인버터 제어회로
JP4383942B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2901979B2 (ja) 電磁調理器
JP4048928B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2007095346A (ja) 誘導加熱装置
JP3900183B2 (ja) 誘導加熱装置
JP4000992B2 (ja) 誘導加熱装置
JPH07235372A (ja) ハイパワー調理器
KR0152836B1 (ko) 유도가열조리기의 주파수대역 변환회로
JP4049206B2 (ja) 誘導加熱装置
JP2004171935A (ja) 誘導加熱調理器
JPS6155234B2 (ja)
JPS5947877B2 (ja) 誘導加熱装置
JPS6132796B2 (ja)
KR20210014375A (ko) 유도 가열 장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees