JP2008216631A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008216631A
JP2008216631A JP2007053855A JP2007053855A JP2008216631A JP 2008216631 A JP2008216631 A JP 2008216631A JP 2007053855 A JP2007053855 A JP 2007053855A JP 2007053855 A JP2007053855 A JP 2007053855A JP 2008216631 A JP2008216631 A JP 2008216631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
motor
current
latent image
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007053855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5167656B2 (ja
Inventor
Masao Ito
昌夫 伊藤
Kenji Ogi
健嗣 小木
Junichi Ichikawa
順一 市川
Tomoshi Hara
朋士 原
Yoshifumi Takebe
佳文 武部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2007053855A priority Critical patent/JP5167656B2/ja
Publication of JP2008216631A publication Critical patent/JP2008216631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5167656B2 publication Critical patent/JP5167656B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】感光体と現像ロールとの間隔の変化によって発生するバンディングを防ぐ。
【解決手段】スリーブ141を回転させる際、スリーブ141を回転させるモータに流れる電流の電流値を測定し、スリーブの回転角度と、感光体11周面とスリーブ141周面との間隔の変化の関係と特定する。感光体11に静電潜像を形成する際には、露光位置にある静電潜像が露光位置から現像位置まで移動したときのスリーブ141の回転角度を求め、求めた回転角度におけるスリーブ141周面と感光体11周面との間隔を特定した関係から求め、感光体11に照射する光の光量を特定した間隔に応じて補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、形成される画像に様々な欠陥が生じるのを防ぐために種々の発明が考案されている。その中で、所謂、バンディングと呼ばれる欠陥(形成される画像中に規則的な濃淡の縞模様が発生する欠陥)が発生するのを防ぐ発明として、特許文献1,2に開示された発明がある。特許文献1に開示されている画像形成装置は、感光体の偏心(中心軸のずれ)による感光体の回転速度の周期的変動を光学式のロータリエンコーダで計測する。そして、この周期的変動が打ち消されるように感光体の駆動手段を制御して、感光体の回転速度を一定にし、これによりバンディングの発生を防いでいる。また、特許文献2に開示されている画像形成装置は、形成された画像を光学センサで読み取り、読み取った画像の濃淡の変化を検出し、検出した変化に応じて現像に係わる各種物理量を制御して濃度の規則的な変化を修正している。
特開2005−176467号公報 特開2005−338836号公報
ところで、バンディングが発生する要因としては様々な要因があるが、感光体へ現像剤を供給する現像ロールの偏心や感光体の偏心によってもバンディングが発生する。具体的には、感光体や現像ロールが偏心していると、感光体や現像ロールにおいては、中心軸から周面までの距離で長い部分と短い部分が生じる。対向する感光体と現像ロールとが回転したときに中心軸から周面までの距離の長い部分同士が対向すると、感光体と現像ロールとの間の距離は短くなる。そして、感光体と現像ロールとの間の距離が短くなった場合には現像電界が高くなり、現像ロールから感光体へのトナー飛翔量が増えて画像の濃度が高くなる。一方、中心軸から周面までの距離の短い部分同士が対向すると、感光体と現像ロールとの間の距離は長くなる。そして、感光体と現像ロールとの間の距離が長くなった場合には現像電界が低くなり、現像ロールから感光体へのトナー飛翔量が減って画像の濃度が低くなる。
特許文献1に開示されている画像形成装置は、偏心による感光体の回転速度の周期的変動を抑えることによりバンディングを防ぐようにしているが、回転速度を制御しても現像ロールと感光体との間の距離は変化しないため現像電界は変化せず、上述したような感光体と現像ロールとの間の距離により発生するバンディングを防ぐことはできない。
特許文献2に開示されている画像形成装置では、形成された画像の濃度変化を検出して、この検出した濃度変化を打ち消すように制御が行われる。しかしながら、特許文献2に開示されている画像形成装置では、形成された画像を読み取るために画像の幅と同じ幅のセンサが必要となり、センサを配置するスペースが必要となって装置の体積が大きくなるといった問題や、部品数が多くなり製造費がかかるという問題が生じることとなる。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、感光体と現像ロールとの間隔の変化によって発生するバンディングを防ぐ技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、潜像が形成される像保持体と、前記像保持体に対向し、前記像保持体へ現像剤を供給する回転体と、前記回転体を回転させるモータであって一定速度で回転する際に流れる電流が負荷トルクに応じて変化するモータと、前記モータに流れる電流の電流値を測定する電流測定手段と、画像を表す画像情報に従って前記像保持体へ潜像を形成する手段であって、前記像保持体に形成する潜像の電位を前記電流測定手段で測定した電流値に応じて制御する潜像形成手段とを有する画像形成装置を提供する。
本発明においては、前記像保持体は、光が照射されることにより表面の電位が変化して潜像が形成され、前記回転体の回転角度を測定する角度測定手段と、前記角度測定手段により測定される回転角度と前記電流測定手段により測定される電流値の測定結果から、前記回転体周面と前記像保持体周面との間隔と、前記回転体の回転角度との関係を特定する特定手段とを有し、前記潜像形成手段は、前記像保持体に照射する光の照射位置を画像情報に従って制御して潜像を形成し、前記像保持体に形成される潜像が露光位置から現像位置まで移動したときの前記回転体の回転角度を前記角度測定手段により求められる回転角度から求め、求めた回転角度における前記像保持体周面と前記回転体との間隔を前記特定手段で求められた関係から特定し、前記像保持体に照射する光の光量を特定した間隔に応じて制御してもよい。
また、本発明は、潜像が形成される像保持体と、前記像保持体に対向し、前記像保持体へ現像剤を供給する回転体と、前記像保持体を回転させるモータであって一定速度で回転する際に流れる電流が負荷トルクに応じて変化するモータと、前記モータに流れる電流の電流値を測定する電流測定手段と、画像を表す画像情報に従って前記像保持体へ潜像を形成する手段であって、前記像保持体に形成する潜像の電位を前記電流測定手段で測定した電流値に応じて制御する潜像形成手段とを有する画像形成装置を提供する。
本発明においては、前記像保持体は、光が照射されることにより表面の電位が変化して潜像が形成され、前記像保持体の回転角度を測定する角度測定手段と、前記角度測定手段により測定される回転角度と前記電流測定手段により測定される電流値の測定結果から、前記回転体周面と前記像保持体周面との間隔と、前記像保持体の回転角度との関係を特定する特定手段とを有し、前記潜像形成手段は、前記像保持体に照射する光の照射位置を画像情報に従って制御して潜像を形成し、前記像保持体に形成される潜像が露光位置から現像位置まで移動したときの前記像保持体の回転角度を前記角度測定手段により求められる回転角度から求め、求めた回転角度における前記像保持体周面と前記回転体との間隔を前記特定手段で求められた関係から特定し、前記像保持体に照射する光の光量を特定した間隔に応じて制御してもよい。
また、好ましい態様においては、前記モータを一定速度で回転させる場合、前記モータに流れる電流と前記負荷トルクとの関係が直線的であってもよい。
また、別の好ましい態様においては、前記モータがブラシレスモータであってもよい。
本発明によれば、感光体と現像ロールとの間隔の変化によって発生するバンディングを防ぐことができる。
[第1実施形態]
[実施形態の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置における感光体および感光体周辺の各部の構成を模式的に示した図である。
制御部10は、制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)、制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリを備えた記憶部等を備えている。制御部10が上述の各部を制御プログラムに従って制御することにより、本実施形態に係わる画像形成装置においては画像形成機能が実現する。また、制御プログラムが実行されると画像形成装置においてはバンディングによる濃度変化を補正する機能が実現する。
形状が円柱状である感光体(像保持体)11は、表面に電荷受容体としてOPC(Organic Photo Conductor:有機光導電体)からなる光導電層が形成されており、図示せぬモータにより図中の矢印A方向に回転させられる。帯電装置12は例えばコロトロンであり、コロナ放電によって感光体11の表面を一様に帯電させる。露光装置13はレーザーダイオード等を備えており、形成する画像や画像の濃度を表す画像情報に従ってレーザ光を感光体11の表面に照射することにより照射領域の電位を変化させて感光体11に静電潜像を形成する。
用紙搬送ベルト15は感光体11に形成されたトナー像が転写される用紙を搬送するベルトであり、図中の矢印C方向に駆動されて用紙を搬送する。用紙搬送ベルト15を挟むようにして感光体11と対向している転写ロール16は所定の電位に帯電されており、感光体11と対向する位置において、感光体11の表面に現像されたトナー像を静電気力により用紙に転写する。定着装置17は用紙搬送ベルト15を挟んで対向する1対のローラを備え、このローラを用いて用紙を加熱および加圧することにより、用紙上に転写されたトナー像を定着させる。クリーニング装置18は、用紙に転写されずに感光体11表面に残留したトナーを除去する装置である。除電装置19は、クリーニング装置18によりトナーが除去された感光体11の表面に光を照射して感光体11の残留電荷を除去する装置である。
現像装置14は感光体11の表面にトナーを供給する装置であり、マグネットロールとスリーブとを備えた現像ロール14A、スリーブを回転させる駆動部150、ロータリエンコーダ160、トリマ142とを備えている。図2は、現像ロール14A、感光体11、現像ロール14Aに付着したトナーT、トリマ142を模式的に示した図である。同図に示したように、現像ロール14Aにおいては、マグネットロール140がスリーブ(回転体)141の内側に配置されており、トナーTが付着するスリーブ141の近傍にはトリマ(制限部材)142が配置されている。
マグネットロール140は、フェライトや希土類磁石合金などの磁性材料の粉末を円柱状または円柱状に成形したロールであり、N極とS極とが所定のパターンで配設されて形成されている。トリマ142は、スリーブ141により感光体11へ供給されるトナーTの量を制限するものであり、スリーブ141に付着したトナーを掻き落とす。
スリーブ141は、アルミニウム製で円筒状に形成されており、駆動部150により図2中の矢印B方向へ回転させられる。トナーTはマグネットロール140の磁力によりスリーブ141に付着し、スリーブ141が回転するとスリーブ141に付着したトナーTが感光体11に供給されることとなるが、感光体11に供給されるトナーTは静電潜像に対して逆極性となるように帯電されているため、トナーTは感光体11表面との電位差によって静電潜像に付着して静電潜像が現像(可視化)される。
円筒状のスリーブ141の内部にはマグネットロール140が配置されているが、図2に示したように、マグネットロール140の中心軸とスリーブ141の回転の中心軸は組み立ての精度上、完全には一致しないこととなる(図2においては、中心軸が一致していないことを分かりやすくするために、中心軸のずれを強調して示している)。マグネットロール140の中心軸とスリーブ141の回転の中心軸とがずれていると、スリーブ141が一回転する間において、感光体11とスリーブ141との間隔が変動する。これにより、トナーTと感光体11との電位差が変動し、感光体11に形成されるトナー像の濃度が変動することとなる。具体的には、図3(b)に示したように、感光体11とスリーブ141周面との間隔が狭くなると、感光体11表面とトナーとの電位差が大きくなるため、静電潜像に付着するトナーの量が多くなり、現像されるトナー像の濃度が高くなる。また、図3(d)に示したように、感光体11とスリーブ141周面との間隔が広くなると、感光体11表面とトナーとの電位差が小さくなるため、静電潜像に付着するトナーの量が少なくなり、現像されるトナー像の濃度が低くなる。
ロータリエンコーダ160は、スリーブ141の回転角度を検出するものであり、スリーブの回転角度を示す角度信号を制御部10へ出力する。なお、本実施形態においては、マグネットロール140の中心軸からスリーブ141周面までの距離が最も長い位置Pがトリマ142に対向する位置にあるときに「0度」を示す角度信号が出力され、スリーブ141が矢印B方向へ回転するにつれて角度信号が表す角度が増加していく。
次に、スリーブ141を回転させる駆動部150の構成について説明する。図4は、駆動部150の構成を示したブロック図である。電源部152は、スリーブ141を回転させるモータ151へ電力を供給するものであり、電流制御部153に接続されている。検出部154は、モータ151の回転速度を検出するものであり、ホールICによりモータ151の回転速度を求め、求めた回転速度を示す回転速度信号を出力する。
設定部155には、制御部10が接続されており、制御部10から出力される信号であって、モータ151の回転速度を指示する速度指示信号が入力される。また、設定部155には、検出部154から出力された回転速度信号が入力される。設定部155は、電流制御部153を制御するものであり、速度指示信号が入力されると、モータ151に電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力する。また、設定部155は、入力される速度指示信号が表す回転速度(制御部10から指示された回転速度)と、検出部154から入力される回転速度信号が表す測定回転速度(測定された回転速度)とを比較する。そして、測定された回転速度が指示された回転速度より遅い場合には、モータ151へ流れている電流より多くの電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力し、測定された回転速度が指示された回転速度より速い場合には、モータ151へ流れている電流より少ない電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力する。
電流制御部153は、モータ151へ流す電流を制御するものであり、電源部152からの電力供給を受け、電流制御信号が表す指示に従って電流をモータ151に流す。また、電流制御部153は、モータ151に流している電流値を測定し、測定した電流値を表す電流値信号を制御部10へ出力する。
モータ151は、ブラシレスDC(Direct Current)モータであり、ギヤ(図示略)を介してスリーブ141を回転させる。モータ151の回転速度は、電流制御部153から流れる電流により制御される。図5は、モータ151の負荷トルクと、モータ151に流す電流との関係を例示したグラフである。図5に示したように、モータ151を一定の回転速度で回転させる場合、モータ151の負荷トルクとモータ151に流す電流の関係は直線的である。このため、モータ151に流している電流を測定すれば、モータ151にかかる負荷トルクを測定することができる。
[実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。なお、以下の説明においては、まず、スリーブ141を回転させたときにモータ151に流れる電流の変化を測定するときの動作について説明し、次に、スリーブ141の回転に伴って生じる画像の濃度変化を抑えるときの動作について説明する。
(モータ151に流れる電流を測定するときの動作)
まず、画像形成装置の電源が投入され、制御部10のROMに記憶されている制御プログラムがCPUにより実行されると、制御部10は、所定の回転速度を表す速度指示信号を設定部155へ出力する。設定部155は、この速度指示信号が入力されると、モータ151に電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力する。電流制御部153は、この電流制御信号が入力されると電流をモータ151に流す。これにより、トナーTが付着したスリーブ141が図2中の矢印B方向へ回転を始める。
スリーブ141が回転を始めると、スリーブ141の回転角度がロータリエンコーダ160により検出され、角度信号がロータリエンコーダ160から制御部10へ出力される。制御部10は、ロータリエンコーダ160から出力された角度信号を受け取ると、受け取った角度信号を解析してスリーブ141の回転角度を検知する。
また、スリーブ141が回転すると、スリーブ141に付着しているトナーTはトリマ142により掻き落とされてスリーブ141に付着する量が制限される。スリーブ141に付着するトナーTの厚みは、トリマ142に接する前の時点においては、マグネットロール140の中心軸からスリーブ141の周面までの距離に関係なくほぼ一定であるが、例えば図3(d)の状態から図3(a)の状態にスリーブ141が回転すると、トリマ142とスリーブ141の周面との間隔が徐々に狭くなっていき、トリマに接触して掻き落とされるトナーTの量が徐々に多くなるため、スリーブ141を回転させているモータ151の負荷トルクも徐々に大きくなる。ここで、位置Pがトリマ142の位置に達すると、0度を表す角度信号が制御部10へ入力される。制御部10は、角度信号が表す角度が0度になるとモータ151へ流れる電流の測定を始める。
モータ151の負荷トルクが大きくなるとモータ151の回転速度が低下し、この低下した回転速度が検出部154により測定される。この測定された回転速度を表す信号が検出部154から設定部155へ出力されると、設定部155は制御部10から入力された速度指示信号が表す回転速度(指示された回転速度)と、検出部154から入力された回転速度信号が表す測定回転速度(測定された回転速度)とを比較する。ここで、モータ151の回転速度は、上述したように低下しているため、測定された回転速度は指示された回転速度より遅いこととなる。設定部155は、測定された回転速度が指示された回転速度より遅い場合には、現在モータ151へ流している電流より多くの電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力する。
電流制御部153は、この電流制御信号が入力されるとモータ151に流す電流を増加させる。これによりモータ151の回転速度は速度指示信号が表す回転速度に近づくこととなる。また、電流制御部153においては、この時にモータ151に流している電流の値(I11[A])を表す電流値信号が制御部10へ出力されている。制御部10は、電流値信号を受け取ると、ロータリエンコーダ160により検知したスリーブ141の回転角度と、電流値信号が表す電流値とを対応付けて記憶部に記憶させる。
(スリーブ−トリマ間の間隔が狭→広になるときの動作)
モータ151が回転を続けると、図3(a)に示した状態からスリーブ141が回転し、図3(b)の状態を経過して図3(c)の状態に至る。この間、トリマ142の位置においては、スリーブ141の回転に伴ってトリマ142とスリーブ141との間隔が図3(a)のときより広くなっていき、トリマ142により掻き落とされるトナーの量が少なくなっていくため、モータ151の負荷トルクも図3(a)のときより小さくなっていく。
モータ151の負荷トルクが小さくなるとモータ151の回転速度も速くなり、この速くなった回転速度を表す回転速度信号が検出部154から出力される。ここで、モータ151の回転速度は上述したように速くなっているため、測定された回転速度は指示された回転速度より速いこととなり、設定部155は、モータ151の回転速度を低下させるため、現在モータ151へ流している電流より少ない電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力する。
電流制御部153は、この電流制御信号が入力されるとモータ151に流す電流を少なくする。これによりモータ151の回転速度は速度指示信号が表す回転速度に近づくこととなる。また、電流制御部153においては、この時にモータ151に流している電流の値を表す電流値信号が制御部10へ出力されている。制御部10は、電流値信号を受け取ると、スリーブ141の回転角度と、電流値信号が表す電流値とを対応付けて記憶部に記憶する。
例えば、図3(b)に示した状態において、モータ151へ流す電流が抑えられ、電流値信号が表す電流値がI12[A]である場合、このときのスリーブ141の回転角度(90度)と、電流値I12[A]とが対応付けられて記憶部に記憶される。また、図3(c)に示した状態において、モータ151へ流す電流が抑えられ、電流値信号が表す電流値がI13[A]である場合、このときのスリーブ141の回転角度(180度)と、電流値I13[A]とが対応付けて記憶部に記憶される。
(スリーブ−トリマとの間隔が広→狭になるときの動作)
図3(c)に示した状態からさらにモータ151が回転を続けると、スリーブ141が回転し、図3(d)の状態を経過して再び図3(a)の状態に至る。この間、トリマ142の位置においては、トリマ142とスリーブ141との間隔が図3(c)のときより狭くなっていき、トリマ142により掻き落とされるトナーの量が多くなっていくため、モータ151の負荷トルクも図3(c)のときより大きくなっていく。
モータ151の負荷トルクが大きくなり回転速度が低下すると、設定部155は現在モータ151へ流している電流より多い電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153へ出力する。これにより、モータ151の回転速度は速度指示信号が表す回転速度に近づくこととなる。また、電流制御部153においては、この時にモータ151に流している電流の値を表す電流値信号が制御部10へ出力されている。そして、図3(d)に示した状態において、電流値信号が表す電流値がI14[A]である場合、スリーブ141の回転角度(270度)と、電流値I14[A]とが対応付けられて記憶部に記憶される。
このように、画像形成装置の電源が投入させられると、画像形成装置においては、スリーブ141が回転させられ、スリーブ141の回転角度と、この回転角度においてモータ151に流れている電流値とが対応付けて記憶される。そして、スリーブ141が一回転すると測定された電流値の波形は図6に例示したようになる。
ここで、モータ151に流れる電流は、負荷トルクの増減に応じて増減している。負荷トルクは、スリーブ141周面とトリマ142との間隔(以下、この間隔を第1ギャップと称する)に応じて変化するため、図6中のある回転角度における電流値は、ある回転角度における第1ギャップの値に対応しているといえる(電流値大→第1ギャップ小、電流値小→第1ギャップ大)。なお、図6においては、電流値が最も大きくなったときに第1ギャップの間隔が最も狭くなっており、電流値が最も小さくなったときに第1ギャップの間隔が最も広くなっている。
また、スリーブ141は、図2中の矢印B方向へ回転しているため、第1ギャップの変化と同じ変化が、一定時間後にスリーブ141周面と感光体11との間においても生じる。即ち、図6に示した波形の位相を所定の角度(スリーブ141の回転の中心軸とトリマ142とを結ぶ線と、スリーブ141の回転の中心軸と感光体11の中心軸とを結ぶ線とがなす角度(ここでは90度))だけ遅らせた波形は、スリーブ141周面と感光体11周面との間隔(以下、この間隔を第2ギャップと称する)の変化を表すこととなる。制御部10は、図6に示した波形の角度を所定の角度だけ遅らせた波形を生成し(図7)、この生成した第2ギャップ変化波形を記憶部に記憶させる。
また、制御部10は、スリーブ141が一回転したときの電流値の変化を記憶すると、記憶した電流値の平均値を求め、求めた平均値Iaveを記憶部に記憶させる。
(静電潜像形成時の動作)
次に、スリーブ141の回転に伴って生じる濃度変化を補正するときの動作について説明する。
画像形成装置が画像を形成する際には、制御部10の制御の下、感光体11とスリーブ141とが回転させられ、回転させられている感光体11は帯電装置12により帯電させられる。次に制御部10は、露光により形成される静電潜像が露光位置(図1の点Q)からスリーブ141の回転の中心軸と感光体11の中心軸とを結ぶ線上の位置(図1の点R:以下、この位置を現像位置と称する)にまで移動するときの時間を求める。そして、制御部10は、この求めた時間の間に回転するスリーブ141の回転角度をモータ151の回転速度をもとにして求める。
次に制御部10は、モータ151を回転させつつロータリエンコーダ160から出力されている角度信号を監視し、角度信号の角度が0度になると、求めた回転角度に対応する値を、図7に示した波形から求める。例えば、静電潜像が露光位置から現像位置まで移動する間においてスリーブ141が90度回転する場合、図7に示したグラフから90度に対応する電流値であるI11が求められる。
11は電流値の平均値Iaveより大きいので、静電潜像が露光位置から現像位置へ移動するとともにスリーブ141が90度回転したときにおいては、第2ギャップは、第2ギャップの平均より狭くなるということがわかる。
静電潜像を形成する際には、形成しようとする画像の画像情報に含まれる情報であって画像の濃度を表す情報に従ってレーザ光の光量が設定されるが、第2ギャップが狭くなると画像濃度は濃くなるため、濃度が濃くなるのを防ぐために本実施形態においては、画像の濃度を表す情報に従って設定した光量よりレーザ光の光量を減少して静電潜像を形成する。
この後、感光体11とスリーブ141とが回転すると、静電潜像が現像位置に達したときに、スリーブ141は90度回転して図3(b)に示した状態になる。図3(b)に示した状態においては、感光体11とスリーブ141周面との間隔が狭くなり、露光量について何ら補正をおこなっていないと、形成されるトナー像の濃度が濃くなるが、上述したように、現像位置における静電潜像を形成するときの光量は濃度が濃くならないように制御されているため、感光体11とスリーブ141周面との間隔が狭くなっても形成されるトナー像の濃度が濃くなることがない。
また制御部10は、角度信号の角度が180度になったとき(図3(c)の状態)には、図7に示したグラフから270度に対応する電流値であるI13を求める。I13は電流値の平均値Iaveより小さいので、静電潜像が露光位置から現像位置へ移動するとともにスリーブ141が図3(c)の状態から90度回転したときにおいては、第2ギャップは第2ギャップの平均より広くなるということがわかる。第2ギャップが広くなると画像濃度は薄くなるため、濃度が薄くなるのを防ぐために、画像の濃度を表す情報に従って設定した光量よりレーザ光の光量を増やして静電潜像を形成する。
この後、感光体11とスリーブ141とが回転すると、静電潜像が現像位置に達したときに、スリーブ141は図3(d)に示した状態になる。図3(d)に示した状態においては、感光体11とスリーブ141周面との間隔が広くなり、露光量について何ら補正をおこなっていないと、形成されるトナー像の濃度が薄くなるが、上述したように、現像位置における静電潜像を形成するときの光量は濃度が薄くならないように制御されているため、感光体11とスリーブ141周面との間隔が広くなっても形成されるトナー像の濃度が薄くなることがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、静電潜像を形成するときの露光量が感光体11とスリーブ141周面との間隔の変化に対応して制御されるので、感光体11とスリーブ141周面との間隔が変化してもバンディングの発生が抑えられる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態係る画像形成装置は、感光体11を駆動する駆動部150Aの構成が図8に示したように第1実施形態の駆動部150と同様になっている。なお、図8においては、スリーブ141の駆動部と区別するために各構成要素においては符号の末尾に「A」を付している。また、図8に示したモータ151Aは、感光体11を回転させるためのブラシレスDCモータである。
図9は、現像ロール14Aと感光体11を模式的に示した図である。感光体11においても、感光体11を配置するときの精度上、感光体11の中心軸と感光体11が回転するときの回転の中心軸とは完全には一致しないこととなり、図9(a)に示したように第2ギャップが狭くなったり、図9(c)に示したように第2ギャップが広くなったりする(なお、図9においては、間隔の変化を分かりやすくするために、中心軸のずれを強調して示している)。
このように感光体11が一回転する間において、感光体11とスリーブ141との間隔が変動すると、現像ロール14A上のトナーと感光体11との電位差が変動し、感光体11に形成されるトナー像の濃度が変動することとなる。具体的には、図9(a)に示したように第2ギャップが狭くなると、感光体11表面とトナーとの電位差が大きくなるため、静電潜像に付着するトナーの量が多くなりトナー像の濃度が濃くなる。また、図9(c)に示したように、第2ギャップが広くなると、感光体11表面とトナーとの電位差が小さくなるため、静電潜像に付着するトナーの量が少なくなりトナー像の濃度が薄くなる。
また、本実施形態に係る画像形成装置は、感光体11の回転角度を検出するロータリエンコーダ(図示略)を備えている。なお、本実施形態においては、感光体11の回転軸から感光体11周面までの距離が最も長い位置P1が現像位置にあるときに0度を示す角度信号が出力され、感光体11が矢印A方向へ回転するにつれて角度信号が表す角度が増加していく。
[第2実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。なお、以下の説明においては、まず、感光体11を回転させたときにモータ151Aに流れる電流の変化を測定するときの動作について説明し、次に、感光体11の回転に伴って生じる画像の濃度変化を抑えるときの動作について説明する。
(モータ151Aに流れる電流を測定するときの動作)
まず、画像形成装置の電源が投入され、制御部10のROMに記憶されている制御プログラムがCPUにより実行されると、制御部10は、所定の回転速度を表す速度指示信号を設定部155Aへ出力する。設定部155Aは、この速度指示信号が入力されると、モータ151Aに電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153Aへ出力する。電流制御部153Aは、この電流制御信号が入力されると電流をモータ151Aに流す。これにより、感光体11が回転を始める。
感光体11が回転を始めると、感光体11の回転角度がロータリエンコーダにより検出され、角度信号がロータリエンコーダから制御部10へ出力される。制御部10は、ロータリエンコーダから出力された角度信号を受け取ると、受け取った角度信号を解析して感光体11の回転角度を検知する。
さて、感光体11が例えば図9(d)の状態から図9(a)の状態に感光体11が回転すると、感光体11とスリーブ141周面との間隔が徐々に狭くなっていき、感光体11を駆動するモータ151Aの負荷トルクも徐々に大きくなる。ここで、角度信号が表す角度が0度になるとモータ151へ流れる電流の測定を始める。
感光体11の負荷トルクが大きくなると、感光体11を回転させているモータ151Aの回転速度が低下し、この低下した回転速度が検出部154Aにより測定される。検出部154Aから、この測定された回転速度を表す信号が設定部155Aへ出力されると、設定部155Aは、制御部10から入力された速度指示信号が表す回転速度(指示された回転速度)と、検出部154から入力された回転速度信号が表す測定回転速度(測定された回転速度)とを比較する。ここで、感光体11の回転速度は、上述したように低下しているため、測定された回転速度は指示された回転速度より遅いこととなる。設定部155Aは、測定された回転速度が指示された回転速度より遅い場合には、現在モータ151Aへ流している電流より多くの電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153Aへ出力する。
電流制御部153Aは、この電流制御信号が入力されるとモータ151Aに流す電流を増加させる。これにより、モータ151Aの回転速度は速度指示信号が表す回転速度に近づくこととなる。また、電流制御部153Aにおいては、この時にモータ151Aに流している電流の値(I21[A])を表す電流値信号が制御部10へ出力される。制御部10は、電流値信号を受け取ると、ロータリエンコーダにより検知した感光体11の回転角度と、電流値信号が表す電流値とを対応付けて記憶部に記憶させる。
(感光体−スリーブ間の間隔が狭→広になるときの動作)
モータ151Aが回転を続けると、図9(a)に示した状態から感光体11が回転し、図9(b)の状態を経過して図9(c)の状態に至る。この間、現像位置においては感光体11の回転に伴って第2ギャップが図9(a)のときより広くなっていき、モータ151Aの負荷トルクも図9(a)のときより小さくなっていく。
モータ151Aの負荷トルクが小さくなるとモータ151Aの回転速度も速くなり、この速くなった回転速度を表す回転速度信号が検出部154Aから出力される。
ここで、感光体11の回転速度は上述したように速くなっているため、測定された回転速度は指示された回転速度より速いこととなり、設定部155Aはモータ151Aの回転速度を低下させるため、現在モータ151Aへ流している電流より少ない電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153Aへ出力する。
電流制御部153Aは、この電流制御信号が入力されるとモータ151Aに流す電流を少なくする。これによりモータ151Aの回転速度は速度指示信号が表す回転速度に近づくこととなる。また、電流制御部153Aにおいては、この時にモータ151Aに流している電流の値を表す電流値信号が制御部10へ出力されている。制御部10は、電流値信号を受け取ると、感光体11の回転角度と、電流値信号が表す電流値とを対応付けて記憶部に記憶する。
例えば、図9(b)に示した状態において、モータ151Aへ流す電流が抑えられ、電流値信号が表す電流値がI22[A]である場合、このときの感光体11の回転角度(90度)と電流値I22[A]とが対応付けられて記憶部に記憶される。また、図9(c)に示した状態において、モータ151Aへ流す電流が抑えられ、電流値信号が表す電流値がI23[A]である場合、このときの感光体11の回転角度(180度)と、電流値I23[A]とが対応付けて記憶部に記憶される。
(感光体とスリーブ周面との間隔が広→狭になるときの動作)
図9(c)に示した状態からさらにモータ151Aが回転を続けると、感光体11が回転し、図9(d)の状態を経過して再び図9(a)の状態に至る。この間、現像位置においては第2ギャップが図9(c)のときより狭くなっていき、モータ151Aの負荷トルクも図9(c)のときより大きくなっていく。
モータ151Aの負荷トルクが大きくなり回転速度が低下すると、設定部155Aは現在モータ151Aへ流している電流より多い電流を流すように指示する電流制御信号を電流制御部153Aへ出力する。これにより、モータ151Aの回転速度は速度指示信号が表す回転速度に近づくこととなる。また、制御部10は、電流値信号を受け取り、感光体11の回転角度と、電流値信号が表す電流値とを対応付けて記憶部に記憶させる。例えば、図9(d)に示した状態において、モータ151Aへ流す電流が増加し、電流値信号が表す電流値がI24[A]である場合、感光体11の回転角度(270度)と、電流値I24[A]とが対応付けられて記憶部に記憶される。
このように画像形成装置においては、感光体11が回転させられ、感光体11の回転角度と、この回転角度においてモータ151Aに流れている電流値とが対応付けて記憶される。そして、感光体11が一回転すると、測定された電流値の波形は図10に例示したようになる。
ここで、モータ151Aに流れる電流は、第2ギャップに応じて変化するため、図10中のある回転角度における電流値は、ある回転角度における第2ギャップの値に対応しているといえる。なお、図10においては、電流値が最も大きくなったときに第2ギャップの間隔が最も狭くなっており、電流値が最も小さくなったときに第2ギャップの間隔が最も広くなっている。また、制御部10は、感光体11が一回転したときの電流値の変化を記憶すると、記憶した電流値の平均値を求め、求めた平均値を記憶部に記憶させる。
(静電潜像形成時の動作)
次に、感光体11の回転に伴って生じる濃度変化を補正するときの動作について説明する。
画像形成装置が画像を形成する際には、制御部10の制御により感光体11とスリーブ141とが回転させられ、回転させられている感光体11は帯電装置12により帯電させられる。制御部10は、モータ151を回転させつつロータリエンコーダ160から出力されている角度信号を監視し、角度信号の角度が0度になると、予めROMに記憶している角度であって、露光位置(図1の点Q)と感光体11の中心軸とを結ぶ線分と、現像位置と感光体11の中心軸とを結ぶ線分がなす角度を角度信号の角度に加算する。
そして、求めた回転角度に対応する電流値を、図10に示した波形から求める。例えば、露光位置−感光体11の中心軸−現像位置のなす角度が45度である場合、図10に示したグラフから45度に対応する電流値が求められる。図10に示した波形は、第2ギャップに対応しているため、この求めた電流値に応じて露光装置13が出力するレーザ光の光量を制御する。具体的には、45度に対応する電流値は図10を参照すると電流の平均値Iaveより値が大きくなっている。電流値が平均値より大きいということは、現時点から感光体11が45度回転したときにおいては、第2ギャップは第2ギャップの平均より狭いということがわかる。第2ギャップが狭くなると画像濃度は濃くなるため、濃度が濃くなるのを防ぐために、画像の濃度を表す情報に従って設定した光量よりレーザ光の光量を減少させて静電潜像を形成する。
この後、感光体11が45度回転すると静電潜像は現像位置に達する。露光の光量について何ら制御を行っていないと、第2ギャップが狭いときにおいては形成されるトナー像の濃度が濃くなるが、上述したように、現像位置における静電潜像を形成するときの光量は濃度が濃くならないように制御されているため、第2ギャップが狭くなっても形成されるトナー像の濃度が濃くなることがない。
また、感光体11の角度が180度である状態においては、図10に示したグラフから225度に対応する電流値が求められる。ここで、225度に対応する電流値は図10を参照すると電流の平均値Iaveより値が小さくなっている。電流値が平均値より小さいということは、現時点から感光体11が45度回転したときにおいては、第2ギャップは第2ギャップの平均より広いということがわかる。第2ギャップが広くなると画像濃度は薄くなるため、濃度が薄くなるのを防ぐために画像の濃度を表す情報に従って設定した光量よりレーザ光の光量を増加して静電潜像を形成する。
この後、感光体11が45度回転すると静電潜像は現像位置に達する。露光の光量について何ら制御を行っていないと、第2ギャップが広いときにおいては形成されるトナー像の濃度が薄くなるが、上述したように、現像位置における静電潜像を形成するときの光量は濃度が薄くならないように制御されているため、第2ギャップが広くなっても形成されるトナー像の濃度が薄くなることがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、静電潜像を形成するときの露光量が感光体11とスリーブ141周面との間隔の変化に対応して制御されるので、感光体11とスリーブ141周面との間隔が変化してもバンディングの発生が抑えられる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明に係る実施形態の一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、静電潜像を形成するレーザ光の光量を制御して濃度を補正しているが、露光量以外に例えば現像電位を制御して濃度を制御するようにしてもよい。
画像形成装置に第1実施形態の構成と第2実施形態の構成の両方を設け、モータ151に流れる電流値を用いて静電潜像を形成するときの光量を制御するとともに、モータ151Aに流れる電流値を用いて静電潜像を形成するときの光量を制御するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、スリーブ141の周面上の位置Pがトリマ142の位置から現像位置まで移動するときの時間と、静電潜像が露光位置から現像位置まで移動するときの時間が同じである場合には、電流制御部153から出力される電流制御信号が表す電流値を求め、求めた電流値に応じて、即時に露光装置12の光量を制御するようにしてもよい。
また、スリーブ141の周面上の位置Pがトリマ142の位置から現像位置まで移動するときの時間が、静電潜像が露光位置から現像位置まで移動するときの時間より短い場合には、電流制御部153から出力される電流制御信号の電流値を求め、即時にこの電流値に応じて露光装置12の光量を制御するのではなく、所定時間後にこの電流値に応じて露光装置12の光量を制御するようにしてもよい。
本発明は、モータにより回転させられる像保持体に潜像を形成し、この潜像を現像して画像を形成する装置であれば、上述した実施形態以外の方法で潜像を形成する画像形成装置にも適用できる。
例えば、上述した実施形態においては、潜像は光を感光体11へ照射することにより形成されているが、潜像を形成する方法は上述した実施形態の方法に限定されるものではない。例えば、イオノグラフィ法により潜像を形成する場合、潜像が形成されるドラムを回転させるモータやトナーを供給するスリーブを回転させるモータに流れる電流に応じて潜像を形成するイオンを制御し、潜像の電位を制御してもよい。
本発明の一実施形態に係る感光体および感光体周辺の各部の模式図である。 同実施形態に係る現像ロール14A周辺の模式図である。 スリーブ141とトリマ142間の間隔の変化を説明するための図である。 同実施形態に係る駆動部の構成を示したブロック図である。 モータ151にかかる負荷トルクと電流値との関係を示したグラフである。 スリーブ141の回転角度とモータ151の電流値との関係を示した図である。 第2ギャップとスリーブ141の回転角度との関係を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る駆動部150Aの構成を示したブロック図である。 感光体11とスリーブ141間の間隔の変化を説明するための図である。 感光体11の回転角度とモータ151Aの電流値との関係を示した図である。
符号の説明
10・・・制御部、11・・・感光体、12・・・帯電装置、13・・・露光装置、14・・・現像装置、15・・・用紙搬送ベルト、16・・・転写ロール、17・・・定着装置、18・・・クリーニング装置、19・・・除電装置、140・・・マグネットロール、141・・・スリーブ141・・・トリマ、150,150A・・・駆動部、151,151A・・・モータ、152,152A・・・電源部、153,153A・・・電流制御部、154,154A・・・検出部、155,155A・・・設定部、160・・・ロータリエンコーダ

Claims (6)

  1. 潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体に対向し、前記像保持体へ現像剤を供給する回転体と、
    前記回転体を回転させるモータであって一定速度で回転する際に流れる電流が負荷トルクに応じて変化するモータと、
    前記モータに流れる電流の電流値を測定する電流測定手段と、
    画像を表す画像情報に従って前記像保持体へ潜像を形成する手段であって、前記像保持体に形成する潜像の電位を前記電流測定手段で測定した電流値に応じて制御する潜像形成手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記像保持体は、光が照射されることにより表面の電位が変化して潜像が形成され、
    前記回転体の回転角度を測定する角度測定手段と、
    前記角度測定手段により測定される回転角度と前記電流測定手段により測定される電流値の測定結果から、前記回転体周面と前記像保持体周面との間隔と、前記回転体の回転角度との関係を特定する特定手段と
    を有し、
    前記潜像形成手段は、前記像保持体に照射する光の照射位置を画像情報に従って制御して潜像を形成し、前記像保持体に形成される潜像が露光位置から現像位置まで移動したときの前記回転体の回転角度を前記角度測定手段により求められる回転角度から求め、求めた回転角度における前記像保持体周面と前記回転体との間隔を前記特定手段で求められた関係から特定し、前記像保持体に照射する光の光量を特定した間隔に応じて制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体に対向し、前記像保持体へ現像剤を供給する回転体と、
    前記像保持体を回転させるモータであって一定速度で回転する際に流れる電流が負荷トルクに応じて変化するモータと、
    前記モータに流れる電流の電流値を測定する電流測定手段と、
    画像を表す画像情報に従って前記像保持体へ潜像を形成する手段であって、前記像保持体に形成する潜像の電位を前記電流測定手段で測定した電流値に応じて制御する潜像形成手段と
    を有する画像形成装置。
  4. 前記像保持体は、光が照射されることにより表面の電位が変化して潜像が形成され、
    前記像保持体の回転角度を測定する角度測定手段と、
    前記角度測定手段により測定される回転角度と前記電流測定手段により測定される電流値の測定結果から、前記回転体周面と前記像保持体周面との間隔と、前記像保持体の回転角度との関係を特定する特定手段と
    を有し、
    前記潜像形成手段は、前記像保持体に照射する光の照射位置を画像情報に従って制御して潜像を形成し、前記像保持体に形成される潜像が露光位置から現像位置まで移動したときの前記像保持体の回転角度を前記角度測定手段により求められる回転角度から求め、求めた回転角度における前記像保持体周面と前記回転体との間隔を前記特定手段で求められた関係から特定し、前記像保持体に照射する光の光量を特定した間隔に応じて制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記モータを一定速度で回転させる場合、前記モータに流れる電流と前記負荷トルクとの関係が直線的であることを特徴とする請求項1または請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記モータがブラシレスモータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2007053855A 2007-03-05 2007-03-05 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5167656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007053855A JP5167656B2 (ja) 2007-03-05 2007-03-05 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007053855A JP5167656B2 (ja) 2007-03-05 2007-03-05 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008216631A true JP2008216631A (ja) 2008-09-18
JP5167656B2 JP5167656B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=39836745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007053855A Expired - Fee Related JP5167656B2 (ja) 2007-03-05 2007-03-05 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5167656B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014070A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014232202A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
US11467527B2 (en) 2020-06-01 2022-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that controls transmission of driving force to a developing roller based on current through a motor

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05153397A (ja) * 1991-11-29 1993-06-18 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH05188707A (ja) * 1992-01-08 1993-07-30 Canon Inc 画像形成装置
JPH05224510A (ja) * 1992-02-07 1993-09-03 Minolta Camera Co Ltd デジタル画像形成法
JPH1195556A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Fujitsu Ltd 現像剤のブロッキング防止機構
JP2003271036A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Konica Corp 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2004126476A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Canon Inc 画像形成装置
JP2005208207A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置並びに画像形成装置のクリーニング状態測定方法及びクリーニング方法。
JP2006064955A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006078976A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007101818A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05153397A (ja) * 1991-11-29 1993-06-18 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH05188707A (ja) * 1992-01-08 1993-07-30 Canon Inc 画像形成装置
JPH05224510A (ja) * 1992-02-07 1993-09-03 Minolta Camera Co Ltd デジタル画像形成法
JPH1195556A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Fujitsu Ltd 現像剤のブロッキング防止機構
JP2003271036A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Konica Corp 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2004126476A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Canon Inc 画像形成装置
JP2005208207A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置並びに画像形成装置のクリーニング状態測定方法及びクリーニング方法。
JP2006064955A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006078976A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007101818A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014070A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014232202A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
US11467527B2 (en) 2020-06-01 2022-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that controls transmission of driving force to a developing roller based on current through a motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP5167656B2 (ja) 2013-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010256740A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2008008991A (ja) 画像形成装置
EP2669742B1 (en) High voltage power supply and image forming apparatus
JP2008065270A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP6021757B2 (ja) 画像形成装置
JP5167656B2 (ja) 画像形成装置
US20200310316A1 (en) Image forming apparatus
JP5255972B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5380126B2 (ja) トナー付着量検出方法及びカラー画像形成装置
JP7271998B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2015038567A (ja) 画像形成装置
JP7211171B2 (ja) 画像形成装置
JP2006064955A (ja) 画像形成装置
JP2007010915A (ja) 画像形成装置におけるトナー濃度調整方法と装置
JP2018185395A (ja) 画像形成装置
JP6597581B2 (ja) 画像形成装置、及び動作量補正方法
JP5535372B2 (ja) 画像形成装置
JP2006091324A (ja) 画像形成装置
JP5157118B2 (ja) 画像形成装置
JP2008145709A (ja) 現像装置
JP6662734B2 (ja) 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
JP2006276703A (ja) 画像濃度制御方法および画像形成装置
JP6589889B2 (ja) 画像形成装置
JP6150577B2 (ja) 画像形成装置
JP2020144334A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5167656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees