JP2004126476A - 画像形成装置 - Google Patents

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庄司 龍平
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Abstract

【課題】回転式現像器保持体の偏重を予め検知することにより、回転式現像器保持体の停止位置近傍で生じる過剰回転及び回転不足を抑制すること。
【解決手段】偏重検出手段153により得られる結果はCPU300へ返される。CPU300はその結果を基に回転式現像器保持体150の偏重状態を把握し、現状態に最適な駆動制御を行う。たとえば回転式現像器保持体150にかかる重力による回転エネルギーが現像器保持体の回転速度の増加に繋がると予想される場合、減速領域を広く確保した駆動制御を採用する。現像器保持体にかかる重力による回転エネルギーが回転式現像器保持体150の回転速度の減少に繋がると予想される場合、加速領域を広く確保した駆動制御を採用する。偏重状態を検知する手段として、トナー残量検出手段及び現像器の有無を確認する為の現像手段内の記憶装置を用いることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば複数の現像器を移動式現像器保持体に保持するカラー画像形成装置等に代表されるプリンタもしくは複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の中で、カラー画像形成装置等の2色以上のカラー画像を形成する電子写真式カラー画像形成装置には、幾つかの方式が知られている。1つの方式は、画像形成に必要な色と同数の感光体、帯電器、現像装置等から成る作像ステーションを備える方式(以下タンデム方式と記す)である。この方式は、高速カラー画像形成に適する。また、単一感光体のみを備え、その上に現像剤の色と同数回の作像サイクルを繰り返してカラー画像を形成する方式(以下ロータリ方式と記す)も知られている(例えば特許文献1参照)。この方式は小型で低コストの装置が実現できる。上記方式において中間転写体を用いた方式も実現されている。さらに、単一感光体のみを備え、感光体の1回転以内に、その上に複数色の潜像を形成する方法も知られている(例えば特許文献2参照)。電子写真式カラー画像形成装置は、現在数多く利用されているモノクロ画像形成装置に継ぐものとして、今後飛躍的に普及するものと考えられる。
【0003】
現在、カラー画像形成装置は一般市場において低コスト化が急速に進んでおり、各方式においてもコストダウンを図るためさまざまな技術の導入がなされている。
【0004】
その中で、最も小型で低コスト化が実現できるロータリ方式の画像形成装置に注目する。回転式現像器保持体の駆動方法は、駆動制御が容易である点からステッピングモータが一般的に用いられている。
【0005】
しかしながら、回転式現像器保持体の駆動モータにステッピングモータを用いる場合、騒音、励磁時の振動、トルクアップ、サイズ等の問題が生じる為、事前にモータの十分な選定が必要となる。また、上記駆動モータにDCモータを用いる場合もある。その場合、回転式現像器保持体の位置検出として、移動量検知手段(以下エンコーダと記す)、基準位置センサを設置する必要がある。いずれの場合も、駆動モータの回転量及び現像器保持体の移動量(回転角度)を正確に把握することにより、回転式現像器保持体の回転制御を行っている。
【0006】
次にカラー画像形成装置における、従来の回転式現像器保持体の制御について説明する。図3は、回転式現像器保持体150の制御に関するブロック図である。CPU300は、メモリを内蔵し、当該メモリに格納された制御プログラムにしたがって、回転式現像器保持体150を当該回転式現像器保持体150を駆動するモータ161とそのエンコーダ171、回転式現像器保持体150のホームポジションセンサ131を用いて制御している。また、図3中のFMT400は一般的にコントローラと呼ばれるもので、回転式現像器保持体150の回転に異常があった場合やその他の情報をユーザに告知するものである。
【0007】
図3での制御方式を説明する。まず、CPU300は回転式現像器保持体150の駆動行うにあたりモータ161の駆動を行う。モータ161が駆動により回転を始めると回転角度に伴う移動量をエンコーダ171で検知しその結果をCPU300へ返す。CPU300はこの移動量に応じてモータ161の加速、減速等の駆動制御を行う。また、回転式現像器保持体150がモータ161を介する駆動ギアにより回転を始める。回転式現像器保持体150が回転すると一回転以内に必ずホームポジションセンサ131を回転式現像器保持体150の不図示のフラグが通過する。このフラグ通過時をエンコーダ171の検知する移動量(エンコーダ171の検知するパルス数)を認識するカウンタのリセットとして用いた。図4に、モータ161の動作時間に対するエンコーダ171により検知されたモータの移動量を示す。モータ161の駆動プログラムは、図4に示されるように予め定義されメモリに記憶されている。CPU300は、このエンコーダ171により検知されたモータ161の回転による回転式現像器保持体150の移動量を監視し、図4の駆動に追従するようモータ161に制御信号を渡す。
【0008】
【特許文献1】
特開平2−254868号公報
【0009】
【特許文献2】
特開昭61−51534号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転式現像器保持体に内蔵された4つの現像器の重量に差異が生じている場合あるいは4つの現像器の少なくとも一つが現像器保持体に装填されていない場合、現像器保持体の重心位置が現像器保持体の中心位置から偏心するため、現像器保持体にかかる重力が現像器保持体の回転運動に影響を及ぼし、現像器保持体の移動速度が変動する。この移動速度の変動(以下回転ムラと記す)は、ロータリ方式のカラー画像形成装置高速化を行うにあたり、現像器保持体の駆動制御に多大な影響を与える。たとえば回転ムラが非常に大きい場合、ステッピングモータを用いた場合では、予期せぬ回転力の発生により脱調現象が生じる可能性がある。またDCモータを用いた場合では、予め回転駆動が最適になるよう設定した加速及び減速プログラムに的確に追従することが出来なくなる可能性があり、万一追従しなかった場合、回転位置制御は破綻する。この問題の解決法として、トルクの高いモータの採用が挙げられるが、コストアップという新たな問題が発生する。
【0011】
そこで、本発明の目的は以上のような問題を解消した画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、移動式現像器保持体が保持する複数の現像器の少なくとも1つで感光体上の露光画像の現像を行う画像形成装置であって、前記移動式現像器保持体の偏重状態を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記移動式現像器保持体の移動制御を行う制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1において、前記移動式現像器保持体は回転体であることを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1において、前記検知手段は、前記移動式現像器保持体に保持される現像器の重量を検知する手段を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、請求項3において、前記重量を検知する手段は、前記移動式現像器保持体に保持されるべき現像器内のトナー残量を検知する手段および前記移動式現像器保持体内に保持されるべき現像器の有無を検知する手段の少なくとも1つを有することを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1において、前記検知手段は、前記移動式現像器保持体の回転時に各現像器が基準位置まで到達する時間を監視する手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1において、前記検知手段は、前記移動式現像器保持体の駆動手段の移動量を検知する手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1において、前記検知手段は、前記移動式現像器保持体の駆動手段の電流量を検知する手段を有することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、現像器保持体の重量を事前に検知し、回転式現像器保持体の回転により生じる回転ムラを事前に算出することにより、上記回転ムラに応じた現像器保持体の回転移動制御の最適化を図り、現像器保持体の回転ムラを抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施例1
まず、図2に本発明を適用した画像形成装置の一例を示す。
本発明で用いたカラー画像形成装置は、図2で図示するように、主な機能としては感光ドラム100、光学ユニット101、帯電ローラ102、一次転写ローラ103、中間転写体テンションローラ104、中間転写体駆動ローラ105、中間転写体クリーニングローラ107、回転式現像器保持体150、回転現像器保持体駆動手段161、4つの現像手段151a〜d、回転式現像器基準位置検知手段131(以下ホームポジションセンサと記す)、現像手段検出手段132、搬送ベルト121、定着ユニット126、給紙トレイ200、手差し給紙トレイ124、濃度及びタイミングセンサ130、2次転写ローラ120、排紙ローラ162、排紙トレイ125及び上部排紙トレイ128等を有している。
【0021】
次に印字に至るまでの工程の概要について説明する。まず、感光ドラム100上に配置している帯電ローラ102によって感光ドラム100の表面を所望の極性に均一に帯電(例えば−600V)させる。次に画像同期信号を基準にコントローラから送出される画像データを基に、光学ユニット101を用いてレーザLで感光ドラム100上を露光することにより感光ドラム上に潜像を形成させる。潜像を可視化する為のプロセス一例を挙げると、例えばY(イエロー)用画像形成手段151aにより感光ドラム100上に形成された潜像を、現像スリーブ152に所定の電圧を印加(例えば−300V)して感光ドラム100上の潜像をトナー等による現像剤による現像を行い、感光ドラム100上に可視化されたトナー像を形成させる。
【0022】
その後、一次転写ローラ103により感光ドラム100上のトナー像を中間転写体に転写を行い、とりあえず画像を保持させる。
【0023】
同様にM(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)についても、順次各色用現像器151b〜151dで感光ドラム100上にそれぞれの画像データに応じた潜像をそれぞれの現像手段のスリーブとトナーにより現像することによりトナー像の形成を行う。前記作業を各色ごとに順次行って中間転写体に形成画像を保持させる。
【0024】
中間転写体上の各色の保持トナー像は、所定のタイミングで転写が行われて中間転写体上で多重のトナー像となる。一方最後の画像形成色での現像が終了した後、所定のタイミングで2次転写ローラ120と中間転写体クリーニングローラ107を中間転写体駆動ローラ105に中間転写体を介して当接させる。中間転写体に当接させた後、それぞれのローラに高圧(例えば所定のタイミングでトナー像と反対極性(例えばプラス極性)の転写高圧(例えば+1000V)を2次転写ローラ120に印加して、またクリーニングローラ107には同様にプラス極性の電圧(例えば+1000Vと矩形波電圧(例えば1KHz、2KVpp))印加を行い、中間転写体駆動ローラ105には例えば1次転写ローラ103と同極性同電位の電圧印加を行い、転写材の搬送を待つ。
【0025】
さらに該トナー像を転写するために別途必要な所定のタイミングで、給紙トレイ200からは給紙ローラ125もしくは手差し給紙トレイ124からは給紙ローラ123により転写材を摘出する。摘出した転写材はレジローラ122でいったん停止して、中間転写体上への最終色の画像形成終了を待つ。
【0026】
最終色の画像形成が終了後所望のタイミングでレジローラ122は転写材の再搬送を開始する。搬送された転写材は当接した2次転写ローラと中間転写体駆動ローラ105で駆動されている中間転写体の間に搬送され、中間転写体上の多色多重トナー像は中間転写体駆動ローラ105と2次転写ローラ120に印加されているバイアスの電位差により転写材上へ転写させる。その後、転写後に中間転写体上に残留するトナーはクリーニングローラ107によって除去もしくは再チャージを行い、中間転写体上の残留トナーは再チャージにより感光ドラム100へ戻り、感光ドラム100に接触しているブレードにより回収される。ブレードで回収された残留トナーは、不図示の駆動で廃トナーエリア108へ蓄積される。また、クリーニングローラ107に付着した残留トナーは、別途所定のプロセスで後に感光ドラム100に回収させる。
【0027】
転写材への転写が終了した後、クリーニングローラ107と2次転写ローラ120は中間転写体駆動ローラ105より離間させ、次の画像形成に備える。
なお、クリーニングされた感光ドラム100は帯電ローラ102により再び観光ドラム100の表面を所望の極性に均一に帯電させ、次の潜像形成及び現像工程に備える。また、残留トナーをクリーニングした中間転写体においても同様である。
【0028】
一方、トナー像を転写させた転写材は搬送ベルト121から定着ローラ126で転写材へトナー像を定着させる。トナー像を定着した転写材は、上部排紙トレイ128もしくは下部排紙トレイ127へ排出される。
【0029】
また、手差し給紙トレイ124はユーザの必要に応じ開閉でき、また転写材のサイズに応じてトレイ自体を伸縮させることが出来る。下部排紙トレイ127についても同様に排紙トレイのサブステイが伸縮可能である。また、上部排紙トレイも、転写材のサイズに応じて、不図示のストッパーガイドを伸縮することが可能である。また、濃度及びタイミングセンサ130は、本カラー画像形成装置に電源を入れる際のウォームアップ時もしくは所定タイミングで、各色トナー像の濃度制御を行うためのものである。また、タイミングについては不図示の中間転写体上の基準位置を反射もしくは透過の方法で読み取り、画像形成を行う際の基準を検知する手段として用いる。本発明では、濃度及びタイミングセンサ130を1つのユニットとして記載しているが、各々別ユニットであっても無論かまわない。
【0030】
以上が本発明に用いたカラー画像形成装置における印字工程の概要である。このカラー画像形成装置を用いると、非常に高精密で色彩の再現性の良いフルカラー画像が得られる。
【0031】
上記で説明した画像形成装置を用いて本発明の基本構成を図1に示し、これを交えて以下に説明する。
【0032】
図1は本発明で用いた回転式現像器保持体150の制御に関するブロック図である。図1では、上記図3で示した構成に、回転式現像器保持体の偏重検出手段153が追加されている。CPU300は、システムメモリを有し、このシステムメモリは、CPU300が実行する図8、図12、図14、図15に示す如き制御プログラムを格納する領域と、CPU300の作業領域とを具えている。
【0033】
図1に示すように、偏重検出手段153により得られる結果はCPU300へ返される。CPU300はその結果を基に回転式現像器保持体150の偏重状態を把握し、現状態に最適な駆動制御を行う。図5に、偏重のある状態でのモータの動作時間に対するエンコーダ171により検知されたモータの移動量の一例を示す。本実施例では、前述の偏重検知手段153により検出された結果に基づき、たとえば回転式現像器保持体150にかかる重力による回転エネルギーが現像器保持体の回転速度の増加に繋がると予想される場合、減速領域を広く確保した駆動制御を採用する(図5におけるL1)。また、現像器保持体にかかる重力による回転エネルギーが回転式現像器保持体150の回転速度の減少に繋がると予想される場合、加速領域を広く確保した駆動制御を採用する(図5におけるL2)。このような制御は以下の各実施例でも同様である。
【0034】
次に図6及び図7を交えて偏重検出手法について説明する。
本実施例では、回転式現像器保持体の偏重状態を検知する手段として、トナー残量検出手段153及び現像器の有無を確認する為の現像手段内の記憶装置154を用いる。図6及び図7は、現像手段151a〜dの拡大図である。図6及び図7中の現像手段151a〜dには、トナー残量を検知する為の光が透過可能な窓153a、153bが設けられている。この窓153a、153bの外側近傍には発光素子及び受光素子が設けられる。発光素子から発せられた光を上記窓153aに照射する。現像手段151a〜d内を透過した光は上記窓153bを伝搬する。伝搬した透過光を受光素子で検知する。透過光の強度もしくは現像器内の回転式ブラシによる遮光間隔等により現像手段内のトナー量を算出する。なお、現像器保持体内のトナー残量を検出する手段としてトナーの静電容量を検出する手段135を用いることも可能である(模式図を図10に示す)。現像手段151a〜dには、電気書き込み式記憶手段154が設けられる。現像手段検知手段132は前記現像手段内の記憶手段154とのアクセスにより、現像手段151a〜dの有無を検知する。なお現像手段検出手段132として、発光素子及び受光素子を持つ光学的手段を用いることも無論可能である(模式図を図9に示す)。
【0035】
以上2つの検知手段により、回転式現像器保持体150の偏重状態を検知及び推測する。
【0036】
図8は本発明におけるイニシャル時の回転式現像器保持体150の制御に関するシーケンスのブロック図である。まずS1で回転式現像器保持体150の制御を開始する。次にS2ではCPUよりモータを駆動開始し、モータの回転を開始する。次にS3a〜dでは順次現像器内のトナー残量を検知し検知結果をCPU300が有するメモリに記憶する。S4は前記現像器内のトナー残量検知結果より、CPU300が偏心位置を決定するシーケンスである。S5は、前記決定した偏心位置によりモータ駆動の制御パラメータ(減速、定速、加速領域:図5参照)を決定するシーケンスである。上記制御パラメータを用いて画像形成時における回転式現像器保持体150を回転させるためのモータ制御を行う。なお前記シーケンスはイニシャル時のみならず通常の印字動作時においても任意のタイミングで実行可能である。
【0037】
実施例2
本実施例では、現像器保持体内の偏重状態を検知する手段として、前記回転式現像器保持体回転時に各現像手段151a〜dが基準位置まで到達する時間を監視する手段を使用する。本実施例における前記現像器保持体150の模式図を図11に示す。図11のホームポジションセンサ131は現像手段上に設けられたフラグ134a〜134dを監視し、フラグの通過信号をCPU300に渡す。CPU300は前記通過信号より各フラグ間の移動到達時間を算出し回転式現像器保持体150の偏重状態を推測する。図12は本実施例におけるイニシャル時の回転式現像器保持体150の制御に関するシーケンスのブロック図である。まずS11で回転式現像器保持体150の制御を開始する。次にS12ではCPUよりモータを駆動開始し、モータの回転を開始する。次にS13a〜eではY(イエロ)現像器のフラグがホームポジションセンサを通過した時点から検知を開始し、順次現像器内のフラグをホームポジションセンサ131で検知した信号をCPU300に渡す。S14は各現像器のフラグ通過信号より、CPU300が偏心位置を推測するシーケンスである。S15は、前記推測した偏心位置によりモータ駆動の制御パラメータ(減速、定速、加速領域:図5参照)を決定するシーケンスである。上記制御パラメータを用いて画像形成時における現像器保持体を回転させるためのモータ制御を行う。
【0038】
実施例3
本実施例では、現像器保持体内の偏重状態を検知する手段として、回転式現像器保持体150の駆動手段に取り付けられたエンコーダ171の出力パルス波形を監視し、回転式現像器保持体150の回転速度ムラを検知する手段を用いる。本実施例における前記回転式現像器保持体150の模式図を図13に示す。回転式現像器保持体内に保持される現像手段151a〜dの位置はホームポジションセンサ131及び回転式現像器保持体150の駆動手段に設けられるエンコーダ171によって把握する。定常回転時におけるエンコーダ171の出力波形を観測し、CPU300の内部タイマとの比較により回転式現像器保持体150の回転速度及び回転ムラを算出する、すなわち回転式現像器保持体150の偏重状態を検出する。
【0039】
図14は本実施例におけるイニシャル時の回転式現像器保持体150の制御に関するシーケンスのブロック図である。まずS21では回転式現像器保持体150の制御を開始する。次にS22ではCPUよりモータを駆動開始し、モータの回転を開始する。次にS23ではエンコーダ171より出力されるパルス波形を検知し信号をCPU300に渡す。S24はCPU300が回転式現像器保持体150の回転速度及び偏心位置を算出するシーケンスである。S25は、前記決定した偏心位置によりモータ駆動の制御パラメータ(減速、定速、加速領域:図5参照)を決定するシーケンスである。上記制御パラメータを用いて画像形成時における回転式現像器保持体を回転させるためのモータ制御を行う。
【0040】
実施例4
本実施例では、回転式現像器保持体150の駆動手段としてDCモータを用い、現像器保持体内の偏重状態を検知する手段として、前記回転式現像器保持体150の駆動手段の電流値を監視し、前記回転式現像器保持体150の回転速度ムラを検知する手段を用いる。前記回転式現像器保持体150の基準位置の検知手段としてホームポジションセンサ131を設け、更にDCモータに流れる電流値を検知する手段を設ける。回転式現像器保持体の回転ムラはDCモータに流れる電流値変動により検出することが出来る。そこでCPU300により回転式現像器保持体の一回転におけるDCモータの電流量を監視し、前記回転式現像器保持体150の偏重状態を検知する。図15は本実施例におけるイニシャル時の回転式現像器保持体150の制御に関するシーケンスのブロック図である。まずS31では回転式現像器保持体150の制御を開始する。次にS32ではCPU300よりモータを駆動開始し、モータの回転を開始する。次にS33では前記回転式現像器保持体150の駆動手段に流れる電流量を検知し、CPU300に渡す。S34はCPU300が回転式現像器保持体150の回転速度及び偏心位置を算出するシーケンスである。S35は、前記算出した偏心位置によりモータ駆動の制御パラメータ(減速、定速、加速領域:図5参照)を決定するシーケンスである。上記制御パラメータを用いて画像形成時における回転式現像器保持体を回転させるためのモータ制御を行う。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、回転式現像器保持体の偏重を予め検知することにより、回転式現像器保持体の例えば停止位置近傍で生じる過剰回転(オーバーシュート)及び回転不足(アンダーシュート)を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す構成図である。
【図2】本発明を用いた画像形成装置の構成図である。
【図3】従来用いられる回転式現像器保持体の制御回路の構成図である。
【図4】モータの駆動時間に対する回転式現像器保持体の移動量を示す図である。
【図5】本発明で用いるモータの駆動時間に対する回転式現像器保持体の移動量を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例における回転式現像器保持体の回転軸側から見た現像手段の模式図である。
【図7】本発明の第1実施例における回転式現像器保持体の外周側から見た現像手段の模式図である。
【図8】本発明の回転式現像器保持体の制御シーケンス図である。
【図9】本発明の第1実施例における現像手段検出手段に光学的手段使用時の回転式現像器保持体の外周側から見た現像手段の模式図である。
【図10】本発明の第1実施例における現像手段内に保持されるトナー量の検知手段にトナーの静電容量を検知する手段を使用した場合の回転式現像器保持体の抜粋図である。
【図11】本発明の第2実施例における回転式現像器保持体周辺の抜粋図である。
【図12】本発明の第2実施例における回転式現像器保持体の制御シーケンス図である。
【図13】本発明の第3実施例における回転式現像器保持体周辺の抜粋図である。
【図14】本発明の第3実施例における回転式現像器保持体の制御シーケンス図である。
【図15】本発明の第4実施例における回転式現像器保持体の制御シーケンス図である。
【符号の説明】
100   感光ドラム
101   光学ユニット
102   帯電ローラ
103   一次帯電ローラ
104   中間転写体テンションローラ
105   中間転写体駆動ローラ
107   中間転写体クリーニングローラ
108   廃トナーエリア
120   二次帯電ローラ
121   搬送ベルト
122   レジローラ
123、125   給紙ローラ
124   手差し給紙トレイ
126   定着ローラ
127   下部排紙トレイ
128   上部排紙トレイ
130   濃度及びタイミングセンサ
131   回転式現像器保持体基準位置検知センサ
132   現像手段検出手段
134a〜d   現像器フラグ
135   アンテナ電極
150   回線式現像器保持体
151a〜d   現像手段
152   現像スリーブ
153   トナー残量検出手段
154   現像手段内の記憶装置
160   駆動ローラ
171   エンコーダ
200   給紙トレイ

Claims (7)

  1. 移動式現像器保持体が保持する複数の現像器の少なくとも1つで感光体上の露光画像の現像を行う画像形成装置であって、前記移動式現像器保持体の偏重状態を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記移動式現像器保持体の移動制御を行う制御手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、
    前記移動式現像器保持体は回転体であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1において、
    前記検知手段は、前記移動式現像器保持体に保持される現像器の重量を検知する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3において、
    前記重量を検知する手段は、前記移動式現像器保持体に保持されるべき現像器内のトナー残量を検知する手段および前記移動式現像器保持体内に保持されるべき現像器の有無を検知する手段の少なくとも1つを有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1において、
    前記検知手段は、前記移動式現像器保持体の回転時に各現像器が基準位置まで到達する時間を監視する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1において、
    前記検知手段は、前記移動式現像器保持体の駆動手段の移動量を検知する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1において、
    前記検知手段は、前記移動式現像器保持体の駆動手段の電流量を検知する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006243481A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2007178805A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Kyocera Mita Corp 回転式現像装置及び現像剤補給制御装置
JP2008216631A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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