JP2008215877A - 超音波探傷装置および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査構造物の表面の凸凹の影響を受けずに超音波探傷試験を実施し、精度の良い測定結果を得ることができる超音波探傷装置、および複数の溶接線を検査するときの検査時間を大幅に短縮することができる検査装置を提供すること。
【解決手段】本発明の超音波探傷装置は、水中に配置された被検査構造物5に発生した欠陥を検査する。超音波探傷装置は、被検査構造物5の表面5a上に配置された保持機構と、保持機構により被検査構造物5の表面5aに対して非接触状態で保持されるとともに、一次元状または二次元状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子1を有するフェーズドアレイ探触子3と、を備えている。超音波探傷試験用探触子1の各々は、超音波を被検査構造物5内に発信するとともに、被検査構造物5の欠陥によって反射された超音波を受信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配管などの溶接構造物(被検査構造物)に発生したひびなどの欠陥の大きさや長さを測定する超音波探傷装置、および複数の溶接線を検査する検査装置に関する。
現状、溶接構造物(被検査構造物)に発生したひびなどの欠陥の大きさや長さを検査するときには、超音波探傷試験用探触子と溶接構造物の表面とを接触させて検査する接触法などが用いられている。そして、溶接構造物(被検査構造物)は、このような接触法により得られた超音波探傷試験結果を解析、評価することにより、検査されている。
また、現状のシュラウドやシュラウドサポートなどの沸騰水型および加圧水型原子力発電所の炉内構造物などの複数の溶接線を含んだ溶接構造物の超音波探傷試験においては、遠隔駆動装置に超音波探傷試験用探触子を1台搭載し、1溶接線毎に超音波探傷試験を行っている。
溶接構造物(被検査構造物)に発生したひびなどの欠陥の大きさや長さを検査する場合において、特に、凸凹が大きいなど複雑な表面からなる溶接構造物を検査する場合には、接触法では超音波探傷試験用探触子を位置決め精度良く設置することは困難である。また、溶接構造物の表面の形状による影響により、探傷を測定する精度が低くなる可能性がある。
また、複数の溶接線を含んだ溶接構造物の超音波探傷試験を実施する場合には、その都度、遠隔駆動装置の段取り換えを行う必要があり、工期延長の一要因となっている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、被検査構造物の表面の凸凹の影響を受けずに超音波探傷試験を実施し、精度の良い測定結果を得ることができる超音波探傷装置、および複数の溶接線を検査するときの検査時間を大幅に短縮することができる検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、水中に配置された被検査構造物に発生した欠陥を検査する超音波探傷装置において、
被検査構造物の表面上に配置された保持機構と、
保持機構により被検査構造物の表面に対して非接触状態で保持されるとともに、一次元状または二次元状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子を有するフェーズドアレイ探触子と、を備え、
超音波探傷試験用探触子の各々が、超音波を被検査構造物内に発信するとともに、被検査構造物の欠陥から反射された超音波を受信することを特徴とする超音波探傷装置である。
本発明は、保持機構が、フェーズドアレイ探触子と被検査構造物の表面との距離を遠隔操作により調整する調整機構を有することを特徴とする超音波探傷装置である。
本発明は、超音波探傷試験用探触子からの信号に基づいて検出された被検査構造物の表面形状と、超音波探傷試験用探触子から発信された超音波の発信方向とに基づいて、被検査構造物の表面に対する超音波の入射角を検出する探傷器をさらに備えたことを特徴とする超音波探傷装置である。
本発明は、気体中に配置された被検査構造物に発生した欠陥を検査する超音波探傷装置において、
被検査構造物の表面上に配置された保持機構と、
保持機構により被検査構造物の表面に対して非接触状態で保持されるとともに、一次元状または二次元状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子を有するフェーズドアレイ探触子と、
フェーズドアレイ探触子を覆って配置され、内部に水が充填されたチャンバー機構と、を備え、
超音波探傷試験用探触子の各々が、超音波を被検査構造物内に発信するとともに、被検査構造物の欠陥から反射された超音波を受信することを特徴とする超音波探傷装置である。
本発明は、複数の溶接線を含む被検査構造物を検査する検査装置において、
各溶接線近傍に配置され、対応する溶接線を検査する目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子のうち、少なくともいずれか一つを備えたことを特徴とする検査装置である。
本発明は、目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子にリンク機構を介して接続された遠隔駆動装置と、
目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子からの信号に基づいて、被検査構造物の表面形状を出力する探傷器と、
をさらに備えたことを特徴とする検査装置である。
本発明は、遠隔駆動装置にケーブルを介して接続され、遠隔駆動装置を制御する制御部をさらに備え、
遠隔駆動装置が、駆動車輪、駆動車輪用モーター、位置計測車輪、位置計測センサー、水平方向に装置を遊泳させるプロペラ、水平方向に装置を遊泳させるプロペラを回転させるモーター、上下方向に装置を遊泳させるプロペラ、上下方向に装置を遊泳させるプロペラを回転させるモーターおよび傾斜測定センサーの一部または全てからなることを特徴とする検査装置である。
本発明によれば、超音波探傷試験用探触子の各々が、超音波を被検査構造物内に発信するとともに、被検査構造物の欠陥によって反射された超音波を受信するので、被検査構造物の表面の凸凹の影響を受けずに超音波探傷試験を実施し、精度の良い測定結果を得ることができる。また、各溶接線近傍に配置され、対応する溶接線を検査する目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子により、複数の溶接線を検査するときの検査時間を大幅に短縮することができる。
発明を実施するための形態
第1の実施の形態
以下、本発明に係る超音波探傷装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図6は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
本実施の形態の超音波探傷装置は、図1に示すように、水Wの中に配置されたシュラウド、シュラウドサポート、ジェットポンプ、炉心スプレイ配管、給水スパージャ、制御棒駆動機構スタブチューブ、インコア検出案内管などの炉内構造物および再循環系(以下、PLRと言う)配管などの被検査構造物5に発生したひびなどの欠陥を検出するためのものである。
ここで、ひびの種類としては、図1に示すように、超音波探傷試験用探触子1が存在する面(図1において上面)5aに開口面を有するひび(欠陥)D、超音波探傷試験用探触子1が存在する面と逆の面(図1において下面)に開口面を有するひび(欠陥)D、被検査構造物5に内在するひび(欠陥)Dがある。
この超音波探傷装置は、図1に示すように、被検査構造物5の表面5a上に配置された水距離一定保持治具(保持機構)4と、水距離一定保持治具4により被検査構造物5の表面5aに対して非接触状態で一定の距離(水距離)を保って保持されるとともに、直線状(一次元状)またはマトリックス状(二次元状)に配置された複数の超音波探傷試験用探触子1を有するフェーズドアレイ探触子3(図2(a)(b)参照)と、フェーズドアレイ探触子3からの信号に基づいて、被検査構造物5の表面5a形状を表示(出力)する探傷器17とを備えている。なお、探傷器17は、ケーブル23を介して、フェーズドアレイ探触子3に接続されている。
また、図1において、超音波探傷試験用探触子1の各々は、超音波を被検査構造物5内に発信するとともに、被検査構造物5に発生したひびなどの欠陥によって反射された超音波を受信する。
また、図1において、水距離一定保持治具4は、フェーズドアレイ探触子3を駆動してフェーズドアレイ探触子3と被検査構造物5の表面5aとの距離を遠隔操作により調整する調整機構4aを有している。また、図1に示すように、水距離一定保持治具4は被検査構造物5の表面5aの凸凹に追従するために、走行車輪12および伸縮機構13を有している。
また、図1に示す探傷器17は、超音波探傷試験用探触子1からの信号に基づいて検出された被検査構造物5の表面5aの形状と、超音波探傷試験用探触子1から発信された超音波の発信方向とに基づいて、被検査構造物5内で伝達される超音波の屈折角を算出する。
なお、図1に示す超音波探傷装置の調整機構4aは、探傷器17から得られた被検査構造物5の表面5a形状に関する情報に基づいて、フェーズドアレイ探触子3を回動させることにより、超音波探傷試験用探触子1から被検査構造物5内に発信される超音波の入射角を調整することができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
最初に、ひびD,D,Dの深さを算出する一般的な方法について、図3乃至図5を用いて説明する。
まず、図3を用いて、超音波探傷試験用探触子1が存在する面に開口面を有するひびDの深さを算出する方法について説明する。
図3において、水Wの中の超音波USiaの音速をVia、被検査構造物5内の超音波USraの音速をVra、被検査構造物5への超音波USiaの入射角をΘia、被検査構造物5の中での超音波USraの屈折角をΘraとすると、次の式(1)が成立する。
ia/sinΘia=Vra/sinΘra 式(1)
そして、このような式(1)に基づき、入射角Θiaから、超音波USraの被検査構造物5内における屈折角Θraを算出することができ、後述する式(4)によって、ひびの深さdを算出することができる。
次に、図4を用いて、超音波探傷試験用探触子1が存在する面と逆の面に開口面を有するひびDの深さを算出する方法について説明する。
図4において、水Wの中の超音波USibの音速をVib、被検査構造物5内の超音波USrbの音速をVrb、被検査構造物5への超音波USibの入射角をΘib、被検査構造物5の中での屈折角をΘrbとすると、次の式(2)が成立する。
ib/sinΘib=Vrb/sinΘrb 式(2)
そして、このような式(2)に基づき、入射角Θibから、超音波USrbの被検査構造物5内における屈折角Θrbを算出することができ、後述する式(4)によって、ひびの深さdを算出することができる。
次に、図5を用いて、被検査構造物5に内在するひびDの深さを算出する方法について説明する。
図5において、水Wの中の超音波USicの音速をVic、被検査構造物5内の超音波USrcの音速をVrc、被検査構造物5への超音波USicの入射角をΘic、被検査構造物5の中での屈折角をΘrcとすると、次の式(3)が成立する。
ic/sinΘic=Vrc/sinΘrc 式(3)
そして、このような式(3)に基づき、入射角Θicから、超音波USrcの被検査構造物5内における屈折角Θrcを算出することができ、後述する式(4)によって、ひびの深さdを算出することができる。
続いて、本実施の形態による超音波探傷装置を用いて、被検査構造物5に発生したひびの深さを検出する方法について、超音波探傷試験用探触子1が存在する面に開口面を有するひびDを例にとって説明する。
まず、超音波探傷装置が被検査構造物5の表面5a上に設置される(図6参照)。
次に、フェーズドアレイ探触子3の直線状またはマトリックス状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子1(図2参照)から、水Wの中に超音波USiaが発信され、当該超音波USiaが被検査構造物5内に入射する(図6参照)。
次に、フェーズドアレイ探触子3の各超音波探傷試験用探触子1によって、被検査構造物5に発生したひびDにより反射された超音波USraが水Wを通過した後、受信される(図6参照)。このように、水浸法を用いることにより、被検査構造物5の表面5aの凸凹の影響を受けずに超音波探傷試験を実施することができる。このため、精度の良い測定結果を得ることができる。
次に、図6において、超音波探傷試験用探触子1により受信された超音波USraに関する信号が探傷器17に送信され、当該探傷器17によって表示される。具体的には、図6に示すように、複数の超音波探傷試験用探触子1のうち、n番目の超音波探傷試験用探触子1が検知したAスコープ信号Sa,nおよび(n+1)番目の超音波探傷試験用探触子1が検知したAスコープ信号Sa,n+1など全ての超音波探傷試験用探触子1が検知したAスコープ信号Sと、当該Aスコープ信号Sから探傷器17内で変換されたBスコープ信号Sとが、探傷器17に表示される。
また、図6において、探傷器17により、超音波探傷試験用探触子1からの信号に基づいて検出された被検査構造物5の表面5aの形状と、超音波探傷試験用探触子1から発信された超音波USiaの発信方向とに基づいて、ひびDの深さdを精度良く検出することができる。
具体的には、図6において、探傷器17により、Bスコープ信号Sにおける表面エコー30のずれ量Qおよびずれ量Qを計測される。そして、探傷器17により、このずれ量Qおよびずれ量Qから被検査構造物5の表面5aの傾斜角Θが算出され、被検査構造物5の表面5aの実際の凸凹が検出される。そして、検出された被検査構造物5の表面5aの実際の凸凹と、超音波探傷試験用探触子1から発信された超音波USiaの発信方向とに基づいて、探傷器17により、被検査構造物5の表面5aに対する超音波USiaの入射角Θiaが正確に検出される。このため、上述した式(1)に基づいて、被検査構造物5内で伝達される超音波USraの屈折角Θraを正確に算出することができる。この結果、以下の式(4)によりひびDの深さdを精度良く検出することができる。
d=L×cosΘra 式(4)
ここで、Lは被検査構造物5内における超音波USraの路程を示しており、超音波USraの被検査構造物5の中における速度と、超音波USraが超音波探傷試験用探触子1により被検査構造物5内に入射された時間から、ひびDで反射された後に超音波探傷試験用探触子1により受信されるまでの時間と、によって算出される。
第2の実施の形態
次に図7により本発明の第2の実施の形態について説明する。図7に示す第2の実施の形態は、気体中に配置された被検査構造物5に発生した欠陥を検査するための超音波探傷装置であり、フェーズドアレイ探触子3を覆って配置され、内部に水(図示せず)が充填されたチャンバー機構43をさらに備えたものであり、その他の構成は図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。
図7に示す第2の実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、チャンバー機構43は、プローブフォルダー40により保持されている。このプローブフォルダー40は、水距離一定保持治具4も保持している。チャンバー機構43には、チャンバー機構43内に水を供給するポンプ39がホース38を介して連結されている。
また、図7に示すように、プローブフォルダー40には、駆動用ベルト41が連結され、当該駆動用ベルト41には駆動用ベルト41を駆動する駆動機構44が連結されている。
例えば、被検査構造物5としてPLR配管などの配管を検査する場合には、配管5の周方向にプローブフォルダー40を駆動させることにより、気中に存在する配管に対して水浸法を用いて超音波探傷することができる。
なお、駆動機構44には、駆動用モーター(図示せず)やプローブフォルダー40の位置検出用のエンコーダー(図示せず)が搭載されている。なお、このエンコーダーで検出されたプローブフォルダー40の位置に関する情報は、探傷器17によって表示されることが好ましい。
第3の実施の形態
次に図8および図9により本発明の第3の実施の形態について説明する。図8および図9に示す第3の実施の形態は、複数の溶接線46を含む被検査構造物5を検査するための検査装置であり、各溶接線46近傍に、対応する溶接線46を検査する超音波探傷試験用探触子1を有するフェーズドアレイ探触子3が設置されている。また、フェーズドアレイ探触子3には、リンク機構48を介して遠隔駆動装置50が接続されている。また、フェーズドアレイ探触子3には、フェーズドアレイ探触子3の超音波探傷試験用探触子1からの信号に基づいて被検査構造物5の表面5aの形状を表示(出力)する探傷器17が接続されている。
図8および図9に示す第3の実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、各溶接線46に対して、伝播する超音波USの軌跡を勘案した上で、一次元状または二次元状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子1を有するフェーズドアレイ探触子3(図2(a)(b)参照)が設置されている。
また、各フェーズドアレイ探触子3はリンク機構48を介して遠隔駆動装置50に接続されている。このため、遠隔駆動装置50の駆動に追従させて各フェーズドアレイ探触子3の超音波探傷試験用探触子1を駆動させることができる。
このように、各溶接線46近傍に、対応する溶接線46を検査する超音波探傷試験用探触子1が配置されているので、従来のように遠隔駆動装置50の段取り換えを行う必要がなく、かつ同時に複数の溶接線46を検査することができる。このため、検査時間を大幅に短縮することができる。
なお、図8には、1体のリング状溶接構造物に対する複数の溶接線46に対して超音波探傷試験を実施する態様を用いているが、これに限ることなく、複数のリング状溶接構造物および胴状溶接構造物に対して超音波探傷試験を実施することもできる。
次に、図9を用いて、図8に示す超音波探傷装置で用いられる遠隔駆動装置50の概要を説明する。
図9に示すように、遠隔駆動装置50には、ケーブル54を介して遠隔駆動装置50を制御する制御盤(制御部)60が接続されている。このような遠隔駆動装置50は、駆動車輪51と、駆動車輪用モーター55と、位置計測車輪53と、位置計測センサー56と、水平方向に装置を遊泳させるプロペラ45と、当該プロペラ45を回転させるモーター58と、上下方向に装置を遊泳させるプロペラ57と、当該プロペラ57を回転させるモーター59と、傾斜測定センサー52と、を有している。なお、遠隔駆動装置50は、これらの部材の全てを有する必要はなく、これらの部材の一部だけを有していてもよい。
図9において、上述した水平方向に装置を遊泳させるプロペラ45により、遠隔駆動装置50を被検査構造物5の壁面に吸着させ、駆動車輪51により水平方向または上下方向に駆動することができる。
また、図9において、傾斜測定センサー52が検出するデータを、制御盤60による駆動車輪51の制御にフィードバックすることにより、遠隔駆動装置50を常時水平に保つことができる。また、遠隔駆動装置50には、上下左右にリンク機構48を取り付けることができ、当該リンク機構48を介して超音波探傷試験用探触子1を設置することができる。
なお、上記では、水平方向に延在する複数の溶接線46に対して同時に超音波探傷試験を実施する態様について説明したが、これに限ることなく、垂直方向に延在する複数の溶接線46に対して同時に超音波探傷試験を実施することもできる。
また、上記では、超音波探傷試験用探触子1を用いて説明したが、これに限ることなく、超音波探傷試験用探触子1の代わりに、目視点検用カメラ、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子などを用いてもよい。
本発明の第1の実施の形態による超音波探傷装置の概要を示す構成図。 本発明の第1の実施の形態による超音波探傷装置の超音波探傷試験用探触子およびフェーズドアレイ探触子を示す概略図。 本発明の第1の実施の形態による超音波探傷装置において、被検査構造物の超音波探傷試験用探触子が存在する面に開口面を有するひびの深さを算出する一般的な方法を説明するための概略図。 本発明の第1の実施の形態による超音波探傷装置において、被検査構造物の超超音波探傷試験用探触子が存在する面と逆の面に開口面を有するひびの深さを算出する一般的な方法を説明するための概略図。 本発明の第1の実施の形態による超音波探傷装置において、被検査構造物に内在するひびの深さを算出する一般的な方法を説明するための概略図。 本発明の第1の実施の形態による超音波探傷装置において、水浸法により、被検査構造物に発生したひびの深さを検出する方法を説明するための概略図。 本発明の第2の実施の形態による超音波探傷装置の概要を示す構成図。 本発明の第3の実施の形態による検査装置の概要を示す構成図。 本発明の第3の実施の形態による検査装置における遠隔駆動装置の概要を示す構成図。
符号の説明
1 超音波探傷試験用探触子
3 フェーズドアレイ探触子
4 水距離一定保持治具
5 被検査構造物
5a 被検査構造物の表面
12 車輪
13 伸縮機構
17 探傷器
23 ケーブル
38 ホース
39 水供給ポンプ
40 プローブフォルダー
41 駆動用ベルト
43 チャンバー機構
44 駆動機構
45 プロペラ
46 溶接線
48 リンク機構
49 位置計測センサー
50 遠隔駆動装置
51 駆動車輪
52 傾斜測定センサー
53 位置計測用車輪
54 ケーブル
55 駆動車輪用モーター
56 位置計測センサー
57 プロペラ
58,59 モーター
60 制御盤(制御部)
d ひびの深さ
被検査構造物の超音波探傷試験用探触子が存在する面に開口面を有するひび
被検査構造物の超音波探傷試験用探触子が存在する面と逆の面に開口面を有するひび
被検査構造物に内在するひび
L 路程
ずれ量
ずれ量
Aスコープ信号
Bスコープ信号
US 超音波
USia,USib,USic 被検査構造物に入射する超音波
USra,USrb,USrc 被検査構造物内で屈折した超音波
W 水
Θ 被検査構造物の表面の傾斜角
Θia,Θib,Θic 入射角
Θra,Θrb,Θrc 屈折角

Claims (7)

  1. 水中に配置された被検査構造物に発生した欠陥を検査する超音波探傷装置において、
    被検査構造物の表面上に配置された保持機構と、
    保持機構により被検査構造物の表面に対して非接触状態で保持されるとともに、一次元状または二次元状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子を有するフェーズドアレイ探触子と、を備え、
    超音波探傷試験用探触子の各々は、超音波を被検査構造物内に発信するとともに、被検査構造物の欠陥から反射された超音波を受信することを特徴とする超音波探傷装置。
  2. 保持機構は、フェーズドアレイ探触子と被検査構造物の表面との距離を遠隔操作により調整する調整機構を有することを特徴とする請求項1記載の超音波探傷装置。
  3. 超音波探傷試験用探触子からの信号に基づいて検出された被検査構造物の表面形状と、超音波探傷試験用探触子から発信された超音波の発信方向とに基づいて、被検査構造物の表面に対する超音波の入射角を検出する探傷器をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の超音波探傷装置。
  4. 気体中に配置された被検査構造物に発生した欠陥を検査する超音波探傷装置において、
    被検査構造物の表面上に配置された保持機構と、
    保持機構により被検査構造物の表面に対して非接触状態で保持されるとともに、一次元状または二次元状に配置された複数の超音波探傷試験用探触子を有するフェーズドアレイ探触子と、
    フェーズドアレイ探触子を覆って配置され、内部に水が充填されたチャンバー機構と、を備え、
    超音波探傷試験用探触子の各々は、超音波を被検査構造物内に発信するとともに、被検査構造物の欠陥から反射された超音波を受信することを特徴とする超音波探傷装置。
  5. 複数の溶接線を含む被検査構造物を検査する検査装置において、
    各溶接線近傍に配置され、対応する溶接線を検査する目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子のうち、少なくともいずれか一つを備えたことを特徴とする検査装置。
  6. 目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子にリンク機構を介して接続された遠隔駆動装置と、
    目視点検用カメラ、超音波探傷試験用探触子、渦電流試験用探触子または放射線透過試験用探触子からの信号に基づいて、被検査構造物の表面形状を出力する探傷器と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の検査装置。
  7. 遠隔駆動装置にケーブルを介して接続され、遠隔駆動装置を制御する制御部をさらに備え、
    遠隔駆動装置は、駆動車輪、駆動車輪用モーター、位置計測車輪、位置計測センサー、水平方向に装置を遊泳させるプロペラ、水平方向に装置を遊泳させるプロペラを回転させるモーター、上下方向に装置を遊泳させるプロペラ、上下方向に装置を遊泳させるプロペラを回転させるモーターおよび傾斜測定センサーの一部または全てからなることを特徴とする請求項6記載の検査装置。
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