JP2008213977A - 媒体供給装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Masatane Tanahashi
真種 棚橋
Noritsugu Itou
規次 伊藤
Shingo Ito
慎悟 伊藤
Wataru Sugiyama
亘 杉山
Hiroyasu Yano
博康 矢野
Mikio Ogawa
幹生 小川
Yoichi Shikai
洋一 四海
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Abstract

【課題】被記録媒体を収容するトレイが上下に配置されている場合において、安定した給送力を発揮する多機能装置の提供。
【解決手段】この多機能装置10は、第1記録用紙を収容する第1トレイ41及び第2記録用紙を収容する第2トレイ42を備える。第2トレイ42は、第1トレイの上に配置され、前方に移動した第1姿勢と後方に移動した第2姿勢との間で変位する。給紙ローラ25を有する給紙アーム26が支軸28に懸架されている。第2トレイ42の姿勢変化に追従して給紙アーム26の支点を移動させる支点移動機構71が設けられている。給紙ローラ25は、キャスター角が変化されることなく第1記録用紙及び第2記録用紙に接触することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、被記録媒体に画像を記録する記録部を備えた画像記録装置に関し、詳細には、複数種類の被記録媒体を収容することができ、上記記録部に各被記録媒体を供給する媒体供給装置の構造に関するものである。
従来から、複数の種類の被記録媒体(典型的には記録用紙)を収容することができる給紙トレイを備えた画像記録装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。この種の画像記録装置に備えられた給紙トレイは、上下二段に積み重ねられた第1トレイ及び第2トレイを有するものがある。各トレイに収容された記録用紙を搬送路に送り出す給紙ローラが給紙トレイ上に配置されており、この給紙ローラが第1トレイに収容された記録用紙又は第2トレイに収容された記録用紙に当接することによって、各トレイから記録用紙が引き出されるようになっている。
給紙ローラは、支持アームを介して所要の基軸に懸架されている。基軸を中心に支持アームが振り子状に揺動することによって給紙ローラが上記第1トレイに収容された記録用紙又は上記第2トレイに収容された記録用紙に当接する。そして、給紙ローラが回転駆動されることによって記録用紙が搬送方向へ送り出される。ところで、給紙ローラが記録用紙を送り出すために必要な給送力は、給紙ローラが記録用紙を押し付ける力に依存する。この押付力は、支持アームのキャスター角に大きく依存し、キャスター角が小さいほど大きい。
特開2006−273564号公報
したがって、第1トレイ及び第2トレイが上下に配置されている場合、下段のトレイから記録用紙が引き出される際には上記キャスター角が小さくなり、上段のトレイから記録用紙が引き出される際には上記キャスター角が大きくなる。そして、このキャスター角が大きくなりすぎると、上記給送力が低下し、記録用紙の搬送不良が生じるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、被記録媒体を収容するトレイが上下に配置されている場合であっても、安定した給送力を発揮することができる媒体供給装置及びこれが採用された画像記録装置を提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る媒体供給装置は、第1被記録媒体を収容保持する第1トレイと、第1トレイの上に配置されて第2被記録媒体を収容保持し、当該第2被記録媒体の搬送を許容する第1姿勢と第1被記録媒体の搬送を許容する第2姿勢との間で搬送方向に沿ってスライド変位する第2トレイと、第2トレイの上方に配置された駆動軸と、支軸に懸架され、当該支軸を揺動中心として第1トレイ及び第2トレイに対して接離する方向に揺動し得る給送アームと、給送アームの下端部に設けられた給送ローラと、駆動軸の駆動力を給送ローラに伝達する動力伝達機構と、第1姿勢の第2トレイに対して支軸を第1位置に配置して給送ローラを第2被記録媒体と接触させると共に、第2姿勢の第2トレイに対して支軸を第2位置に配置して給送ローラを第1被記録媒体と接触させる支点移動機構とを備えている。
第1トレイ及び第2トレイによって、2種類の被記録媒体がストックされる。第2トレイが第1姿勢にあるときは、給送アームが第2トレイにストックされた第2被記録媒体に接近するように揺動し、給送ローラが第2被記録媒体と接触する。給送ローラは、動力伝達機構を介して駆動軸から伝達される駆動力によって回転される。これにより、第2被記録媒体は、搬送方向へ給送される。他方、第2トレイが第1姿勢から第2姿勢に変位したときは、給送アームが第1トレイに接近する方向に揺動し、給送ローラが第1トレイにストックされた第1被記録媒体に接触する。給送ローラは、動力伝達機構を介して駆動軸から伝達される駆動力によって回転され、これにより、第1被記録媒体は、搬送方向へ給送される。
給送ローラ及び給送アームは支軸に懸架されているから、給送ローラが第1被記録媒体又は第2被記録媒体と接した状態で、給送アームは、当該第1被記録媒体又は第2被記録媒体に対して一定のキャスター角を成す。ここで、仮に支軸の位置が不変であるならば、第2トレイが第1姿勢と第2姿勢との間で変位すると、上記キャスター角が変化する。すなわち、第2トレイが第2姿勢にあるときはキャスター角が小さくなり、第2トレイが第1姿勢に変化すると、キャスター角が大きくなる。ところで、給送ローラが第1被記録媒体又は第2被記録媒体を給送するために必要な給送力は、給送ローラと第1被記録媒体又は第2被記録媒体がとの間に発生する摩擦力、すなわち、第1被記録媒体又は第2被記録媒体に対する給送ローラの摩擦係数と押付力との積である。そして、第1被記録媒体又は第2被記録媒体に対する給送ローラの押付力は、給送ローラに伝達される駆動力及び上記キャスター角に基づいて決定され、このキャスター角が小さいほど給送ローラの押付力が大きくなる。言い換えれば、上記キャスター角が大きい場合には給送ローラの押付力が小さくなって、給送ローラは、第1被記録媒体又は第2被記録媒体を給送するために十分な給送力を発揮することができなくなる。
本発明では、上記支点移動機構が設けられているので、第2トレイが第1姿勢と第2姿勢との間で変位した場合でも上記キャスター角は、一定範囲内でのみ変化する。すなわち、第2トレイが第1姿勢から第2姿勢へと変位したときに給送ローラは下方へ移動するが、これに対応して支軸も第1位置から第2位置へ下降する。また、第2トレイが第2姿勢から第1姿勢へと変位したときに給送ローラは上方へ移動するが、これに対応して支軸も第2位置から第1位置へ上昇する。つまり、第2トレイの姿勢が変位した場合に、給送ローラ及び給送アームはキャスター角の変化が一定範囲内となるように略平行移動する。キャスター角の変化が一定範囲内であれば、給送ローラが第1被記録媒体又は第2被記録媒体を給送するために十分な給送力が確保される。
(2) 上記駆動軸が上記支軸を兼ねていてもよい。
これにより、給送アームの懸架構造が簡略化され、媒体供給装置の小型化が図られる。
(3) 上記支軸は、当該支軸の軸方向が水平に且つ上記搬送方向と直交するように配置されていてもよい。その場合、上記支点移動機構は、上記支軸の端部と嵌合して当該支軸を上記第1位置に保持する第1保持部、上記支軸の端部と嵌合して当該支軸を上記第2位置に保持する第2保持部及び上記支軸の端部と嵌合した状態で当該支軸の上記第1位保持部・上記第2保持部間の変位を案内する案内部を有する支点移動案内部材を備えているのが好ましい。
支軸が上記のように配置されることにより、媒体供給装置の高さが低く抑えられる。そして、この構成では、第2トレイが第1姿勢と第2姿勢との間で変位する際に、支軸は、支点移動案内部材に支持されながら移動する。これにより、支軸の円滑な移動が実現される。
(4) 上記支点移動案内部材は平板からなるのが好ましい。上記第1保持部は、上記支軸が上記第1位置おいて上下に移動することを規制すると共に上記搬送方向への移動を許容する第1上規制面及び第1下規制面を有する第1保持孔からなり、上記第2保持部は、上記第1保持孔よりも搬送方向下流側に配置され、上記支軸が上記第2位置において上下に移動することを規制すると共に上記搬送方向への移動を許容する第2上規制面及び第2下規制面を有する第2保持孔からなり、上記案内部は、上記第1上規制面と上記第2上規制面とを連続すると共に上記第1下規制面と上記第2下規制面とを連続する一対の連続面を有し、上記搬送方向に傾斜した案内孔からなるのが好ましい。
この構成では、支点移動案内部材は、簡単且つ安価に構成される。第2トレイが第1姿勢から第2姿勢へと変位するときは、支軸は、第1保持孔から案内孔を経て第2保持孔へ移動する。また、第2トレイが第2姿勢から第1姿勢へと変位するときは、支軸は、第2保持孔から案内孔を経て第1保持孔へ移動する。
第1保持孔は、第1上規制面及び第1下規制面を備えているから、支軸が第1位置にあるときは、第2トレイが意図的に変位されない限り当該第1位置から上下方向に移動することが規制される。同様に、第2保持孔が第2上規制面及び第2下規制面を備えているから、支軸が第2位置にあるときは、第2トレイが意図的に変位されない限り当該第2位置から上下方向に移動することが規制される。したがって、第1被記録媒体又は第2被記録媒体の給送中に給送アームのキャスター角が急激に変化することが防止される。しかも、案内孔は上記一対の連続面を備えるから、支軸は、移動の際にがたつくことがなく、きわめてスムーズに移動することができる。
(5) 上記第2トレイの姿勢変位に連動して上記支軸を上記第1位置及び上記第2位置間で相対的に移動させる連動機構がさらに設けられているのが好ましい。
この構成では、ユーザーが第2トレイを操作するだけで自動的に上記支軸が移動され、給送アームのキャスター角が第1トレイ又は第2トレイの高さに合わせて調整される。
(6) 上記連動機構は、上記第2トレイが第2姿勢のときに上記搬送方向上流側へ移動して上記支軸と上記第2保持孔とを嵌合させ、上記第2トレイが第1姿勢のときに上記搬送方向下流側へ移動して上記支軸と上記第1保持孔とを嵌合させるように上記搬送方向にスライド可能な状態で本体フレームに取り付けられた上記支点案内部材と、上記第2トレイに設けられ、当該第2トレイが上記第2姿勢から上記第1姿勢へと変位するときに上記支点移動案内部材を上記搬送方向下流側へ押圧する押圧部材とを備えて構成され得る。
この構成では、支点移動案内部材が本体フレームに設けられているから、当該画像記録装置のユーザーが誤って支点移動案内部材に触れることが防止される。つまり、支点移動案内部材の損傷が未然に防止される。また、第2トレイが第2姿勢にあるときは、上記支軸と上記第2保持孔とが嵌合し、第2トレイが第1姿勢へと変位する際に、押圧部材が支点移動案内部材を搬送方向下流側へ移動させる。これにより、第2トレイが第1姿勢へと変化する際に、自動的に支軸が上記第1保持孔と嵌合する。
(7) 上記支軸と上記第1保持孔とが常時嵌合するように上記支点移動案内部材を上記搬送方向上流側へ付勢する付勢部材がさらに設けられていてもよい。
この構成では、第2トレイが第1姿勢から第2姿勢へと変位する際に、自動的に支軸が上記第1保持孔と嵌合する。したがって、第2トレイの姿勢変化に追従して、上記給送アームの支点の高さが自動的に変化する。
(8) また、上記連動機構は、上記第2トレイが第2姿勢のときに当該第2トレイと共に上記搬送方向上流側へ移動して上記支軸と上記第2保持孔とを嵌合させ、上記第2トレイが第1姿勢のときに当該第2トレイと共に上記搬送方向下流側へ移動して上記支軸と上記第1保持孔とを嵌合させるように当該第2トレイに取り付けられた上記支点移動案内部材から構成されてもよい。
この構成では、第2トレイの姿勢変位に合わせて支軸が自動的に上記第1保持孔又は第2保持孔と嵌合する。
(9) 上記第1位置と上記第2位置との高低差は、第1トレイ及び第2トレイの被記録媒体の最大積載量に対応されているのが好ましい。
これにより、支軸の移動距離が最小限に抑えられる。したがって、媒体供給装置の薄型化が損なわれることがない。
(10)上記第1位置と上記第2位置との高低差は、第2トレイに収容される第2被記録媒体の種類に対応されているのが好ましい。
この場合においても支軸の移動距離が最小限に抑えられる。したがって、媒体供給装置の薄型化が損なわれることがない。
(11)上記媒体供給装置と、当該媒体供給装置により給送された第1被記録媒体又は第2被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送方向に搬送される上記第1被記録媒体又は上記第2被記録媒体に画像を記録する記録手段と、記録済みの第1被記録媒体又は第2被記録媒体を排出する排出手段とを備えた画像記録装置が構成され得る。
本発明によれば、給送ローラを支持する給送アームの支点が第1被記録媒体又は第2被記録媒体の位置に合わせて上下に移動されるので、ストックされた被記録媒体の残量が変化したときや高さの異なる複数のトレイが使用されたときのように被記録媒体の高さが変化した場合であっても、給送アームのキャスター角が大きく変化せず、確実に被記録媒体を搬送方向に給送することができる。しかも、給送アームの支点が移動されることにより、給送アームの長さが大きく設定されなくても、上記キャスター角が略一定に保たれる。したがって、媒体供給装置の小型化も実現され得る。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更されてもよいことは勿論である。
1.全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の外観構成を示す斜視図である。また、図2は、この多機能装置の内部構成を示す縦断面図である。
この多機能装置10は、下部にプリンタ部11を、上部にスキャナ部12を一体的に備えており、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。多機能装置10のうちプリンタ部11が本発明に係る媒体供給装置及び画像記録装置に相当し、プリンタ機能以外の機能は任意のものである。
プリンタ部11の正面に開口13が形成されている。この開口13の内部に、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20は、被記録媒体としての記録用紙を収容する。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、後述のようにプリンタ部11の内部へ給送されて所望の画像が記録され、排紙トレイ21へ排出される。
スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されている。図1及び図2が示すように、多機能装置10は、原稿カバー30を備えている。この原稿カバー30は、多機能装置10の天板として機能し、開閉自在に設けられている。この原稿カバー30の下側にプラテンガラス31及びイメージセンサ32が設けられている。このイメージセンサ32は、多機能装置10の幅方向(図2の紙面垂直方向)に往復動可能に設けられている。原稿は、プラテンガラス31と原稿カバー30との間に挟み込まれ、多機能装置10の奥行き方向を主走査方向とするイメージセンサ32によって走査される。
多機能装置10は、操作パネル14を備えている。操作パネル14はプリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものである。多機能装置10は、操作パネル14からの操作指示に基づいて動作する。また、多機能装置10は、スロット部15を備えている。各種小型メモリカードがスロット部15に装填される。操作パネル14において所定の操作が行われることにより、スロット部15に装填された小型メモリカードに記憶された画像データが読み出される。この画像データに基づいてプリンタ部11が画像を記録用紙に記録する。
2.本実施形態に係る多機能装置の特徴
本実施形態に係る多機能装置10の特徴とするところは、プリンタ部11の構造、詳しくは、給紙トレイ20に収容された記録用紙を搬送方向に送り出す給送機構の構造である。詳述すれば、給紙トレイ20は、上下に配置された第1トレイ41及び第2トレイ42を有する。この給紙トレイ20は、後述されるように排紙トレイ21を兼ねており、記録済みの記録用紙が給紙トレイ20の上面に載置される。また、後述されるように、給送ローラとしての給紙ローラ25が第1トレイ41又は第2トレイ42にストックされた記録用紙に圧接し、この記録用紙を搬送方向(図2おいて右方向)に給送する。そして、給紙ローラ25は、第1トレイ41又は第2トレイ42のいずれにストックされた記録用紙であっても、給送不良を起こすことなく円滑に送り出すことができるようになっている。
3.プリンタ部
[3−1 プリンタ部の概略]
図2が示すように、プリンタ部11は、給紙トレイ20と、支軸28に支持された給紙アーム26と、上記給紙ローラ25と、給紙ローラ25を駆動する駆動軸である支軸28と給紙ローラ25との間に介在された動力伝達機構27と、支軸28を支持すると共に当該支軸28の支点を変化させる支点移動機構71と、搬送される記録用紙に画像を記録する画像記録部24とを備えている。なお、同図は、支点移動機構71を図示していない。
プリンタ部11の底側に給紙トレイ20が配置されている。この給紙トレイ20は、同図において左右方向に挿抜されるようになっている。給紙トレイ20が装置内部に挿入されると、記録用紙は、給紙ローラ25によって同図において右方向へ引き出され、用紙搬送路23に沿って画像記録部24へ送られる。また、ユーザーが給紙トレイ20を装置内部から引き抜くことによって、ユーザーは、給紙トレイ20に記録用紙を補充することができるようになっている。
給紙トレイ20の奥側に分離傾斜板22が設けられている。この分離傾斜板22は、給紙トレイ20から給送された記録用紙を分離して上方へ案内する。分離傾斜板22の上方に用紙搬送路23が連続している。用紙搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へ曲がって多機能装置10の背面側から正面側へと延び、画像記録部24を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録部24に至り、画像記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
[3−2 給紙トレイ]
図3及び図4は、給紙トレイ20の斜視図である。
給紙トレイ20は、全体として薄肉の直方体状に形成されており、第1トレイ41と、第1トレイ41の上方に積み重ねられるように配置された第2トレイ42とを備えている。第1トレイ41は第1記録用紙を収容することができ、第2トレイ42は、第1記録用紙とはサイズや紙質が異なる第2記録用紙を収容することができるようになっている。したがって、給紙トレイ20は同時に2種類の記録用紙を積載収容した状態で、プリンタ部11に挿抜されるようになっている。上記第1記録用紙及び上記第2記録用紙は、矢印29の方向に給送され、用紙搬送路23に沿って搬送される。すなわち、矢印29が示す方向は、各記録用紙の給送方向であり、搬送方向である。
第2トレイ42は、第1トレイ41に沿って前後方向にスライドすることができる。すなわち、第2トレイ42は、図4が示すように第1トレイ41に対して矢印29の方向にスライドした姿勢(第1姿勢)と、図3が示すように第1トレイ41に対して矢印29と反対方向にスライドした姿勢(第2姿勢)との間で変位することができる。第2トレイ42が第1姿勢になることによって、当該第2トレイ42は、第2記録用紙が矢印29の方向に送り出されることを許容する。また、第2トレイ42が第2姿勢となることによって、当該第2トレイ42は、第1トレイ41に収容された第1記録用紙が矢印29の方向に送り出されることを許容する。
第1トレイ41は、例えば合成樹脂により構成されている。第1トレイ41は、後端位置決め板43を備えている。この後端位置決め板43は、第1トレイ41の底部44に立設されており、矢印29の方向及びその逆方向にスライドすることができる。この後端位置決め板43は、スライドすることによって第1トレイ41に収容された第1記録用紙の後端に当接し、第1記録用紙の前後方向(給送方向)の位置決めを行う。
第1トレイ41の搬送方向下流側端部に上記分離傾斜板22が設けられている。すなわち、第1トレイ41の搬送方向下流側の端面が分離傾斜板22を構成している。この分離傾斜板22の中央部に金属製の分離部材46が設けられている。これにより、給紙トレイ20から送り出された記録用紙は、分離部材46に接触し、たとえ複数枚の記録用紙が送り出された場合であっても、最上位の記録用紙のみが分離搬送されるようになっている。
第2トレイ42も合成樹脂により構成され得る。第2トレイ42は、第2記録用紙が収容される収容凹部47を備えている。収容凹部47は、第2トレイ42の上面の中央部を下方に、すなわち第1トレイ41側へ凹ませることにより構成されている。第2記録用紙は、この収容凹部47の底面48に載置される。この底面48に用紙カバー49、50が設けられている。この用紙カバー49、50は、収容凹部47に収容された第2記録用紙の側端に当接し、両者が協働して第2記録用紙を側方から位置決めし、保持する。
図3が示すように、用紙カバー49は、断面形状がL字状に形成された部材である。具体的には、用紙カバー49は、上記底面48に対して垂直上方に延びる脚部51と、この脚部51に直交して用紙カバー50側へ延びる平板部52とを備えている。すなわち、この平板部52は、上記底面48と平行に配置され、当該底面48と対向配置されている。この底面48と平板部52との間の隙間は特に限定されるものではないが、第2記録用紙が所定枚数だけ挿入され得る寸法に設定されている。
用紙カバー50も断面形状がL字状に形成されており、脚部53と、平板部54とを備えている。脚部53は、上記底面48に対して垂直上方に延びており、平板部54は、脚部53に直交して用紙カバー49側へ延びている。したがって、平板部54も上記底面48に対して平行に配置され、当該底面48と対向配置されている。この底面48と平板部54との間の隙間寸法は、底面48と平板部52との間の隙間寸法と同様である。
用紙カバー49の平板部52が用紙カバー50側へ延び、用紙カバー50の平板部54が用紙カバー49側へ延びていることから、各平板部52、54は、第2記録用紙の両側部分を被うことになる。各用紙カバー49、50は、例えばラック・ピニオン機構を介して連結されていてもよい。このラック・ピニオン機構が設けられることにより、一対の用紙カバー49、50は、第2トレイ42の左右方向の中心を基準として左右対称に変位する。これにより、用紙カバー49、50が第2記録用紙の左右方向の寸法に合わせてスライドする。したがって、第2記録用紙は、第2トレイ42の中央部に位置決めされ、第2トレイ42の左右方向の中心と第2記録用紙の左右方向の中心とが一致する。
すなわち、用紙カバー49、50は、第2記録用紙の側縁を搬送方向に沿わせるためのガイドとしても機能する。したがって、第2記録用紙は、そのサイズに関係なく、その左右方向の中心が第2トレイ42の中心に位置決めされる。その結果、第2記録用紙は、第2トレイ42から送り出される際の斜行が抑制される。もっとも、上記ラック・ピニオン機構は省略されていてもよい。その場合は、各用紙カバー49、50第2トレイ42と一体的に形成されていてもよい。
なお、図3及び図4に図示されていないが、第1トレイ41も上記用紙カバー49、50と同様の形状の一対のガイドを備えている。そして、この一対のガイドは、ラック・ピニオン機構等を介して左右方向に接離することができるようになっている。これにより、第1トレイ41に収容された第1記録用紙もそのサイズに関係なく、その左右方向の中心が第1トレイ41の中心に位置決めされる。その結果、第1記録用紙は、第1トレイ41から送り出される際の斜行が抑制される。
[3−3 用紙搬送系]
図5は、プリンタ部11の主要構成を示す部分拡大断面図である。
図3及び図5が示すように、給紙トレイ20の上方に上記支軸28が配設されている。この支軸28は、その軸方向が水平に且つ上記矢印29の方向と直交するように配置されている。支軸28は、図示されていないモータを駆動源として軸方向の回りに回転される。本実施形態では、支軸28に径方向及び軸方向に延びる多数のリブが設けられている。これにより、支軸28は、高いねじり剛性及び曲げ剛性が確保されている。
図6は、支点移動機構71の拡大斜視図である。
図3及び図6が示すように、この支軸28は、支点移動機構71によって支持されている。本実施形態では、支点移動機構71は、支点移動案内部材72、73を備えている。支点移動案内部材72は支軸28の第1端部92を支持し、支点移動案内部材73は支軸28の第2端部93を支持する。支点移動案内部材72、73は平板からなり、両者は同様の形状である。さらに、支軸28は、図示されていないが、上下方向にのみ移動できるように規制されている。
図6が示すように、支点移動案内部材73は、クランク状の貫通孔74を備えている。この貫通孔74に支軸28の第2端部93が嵌め込まれ、保持されるようになっている。貫通孔74の上端部が第1保持部75を構成し、貫通孔74の下端部が第2保持部76を構成している。そして、両者を連続するように案内部77が形成されている。
第1保持部75は、支点移動案内部材73に設けられた孔(第1保持孔)であり、第1上規制面78、第1下規制面79及び円弧面80を有する。この円弧面80の内径は、支軸28の外径に対応しており、したがって、支軸28の第2端部93は、がたつくことなく第1保持部75に嵌合保持される。本実施形態では、支軸28が第1保持部75に保持された状態で、支軸28の位置は「第1位置」と定義される。また、第1上規制面78及び第1下規制面79は、それぞれ、円弧面80の上端及び下端に連続し、上記給送方向(図3参照)に延びる平坦面である。したがって、第1位置にある支軸28は、矢印29の方向への移動は許容されるが、第1上規制面78及び第1下規制面79によって上下方向への移動は規制される。
第2保持部76も支点移動案内部材73に設けられた孔(第2保持孔)であり、第2上規制面81、第2下規制面82及び円弧面83を有する。図6が示すように、第1保持部75と第2保持部76との間に一定の高低差Hが設けれられている。この高低差Hについては、後に詳述される。また、第1保持部75と第2保持部76とは、上記給送方向に距離Dだけ離れている。すなわち、第2保持部76は、第1保持部75よりも搬送方向下流側(矢印29の方向)に距離Dだけずれている。第2保持部76の円弧面83の内径は、上記円弧面81の内径と同様であり、支軸28の外径に対応している。したがって、支軸28の第2端部93は、がたつくことなく第2保持部76に嵌合保持される。本実施形態では、支軸28が第2保持部76に保持された状態で、支軸28の位置は「第2位置」と定義される。さらに、第2上規制面81及び第2下規制面82は、それぞれ、円弧面83の上端及び下端に連続し、上記給送方向に延びる平坦面である。したがって、第2位置にある支軸28は、矢印29の方向への移動は許容されるが、第2上規制面81及び第2下規制面82によって上下方向への移動は規制される。
案内部77は、搬送方向に対して上下方向に傾斜した孔(案内孔)であり、一対の連続面84、85を有する。各連続面84、85は対向している。連続面84は、第1上規制面78と第2上規制面81とを連続する。連続面85は、第1下規制面79と第2下規制面82とを連続する。第1保持部75と第2保持部76とが案内部77によって連続されることにより、第1保持部75又は第2保持部76に嵌合した支軸28は、第1保持部75及び第2保持部76間で自在に高さを変位することができる。
支点移動案内部材72も上記第1保持部75、第2保持部76及び案内部77を備えている。前述のように支点移動案内部材72は支点移動案内部材73と同様の構成であるので、支点移動案内部材72についての説明は省略される。
図3が示すように、支点移動案内部材72、73は、多機能装置10の本体フレーム側に取り付けられている。具体的には、本体フレームにステー86が設けられており、支点移動案内部材72、73は、このステー86に対して取り付けられている。また、本実施形態では、支点移動案内部材72、73は、ステー86に対して接離する方向にスライド自在となっている。すなわち、支点移動案内部材72、73は、矢印29の方向及びその逆方向にスライドすることができるようになっている。なお、同図では線図を簡略化するために支点移動案内部材72側に配置されたステー86のみが図示されているが、支点移動案内部材73側にも同様にステー86が設けられている。また、支点移動案内部材72、73をスライドさせるための機構は、スライドレールその他既知の機構が採用されるので、その図示が省略されている。
前述のように第2トレイ42は第1姿勢と第2姿勢との間で変位するが、本実施形態では、第2トレイ42の変位に連動して支軸28を上記第1保持部75と上記第2保持部76との間で相対的に移動させる連動機構87が設けられている。この連動機構87は、上記スライド自在に設けられた支点移動案内部材72、73と、付勢部材としてのバネ88と、第2トレイ42に設けられた押圧部材としての突片89、90とを有する。
バネ88は、圧縮コイルバネであって、ステー86と支点移動案内部材72、73との間に配置されている。なお、同図では、線図を簡略化するために支点移動案内部材72側に設けられたバネ88のみが図示されているが、実施には、支点移動案内部材73側にも同様にバネ88が配置されている。このバネ88が設けられることにより、支点移動案内部材72、73は、常時搬送方向上流側に、すなわち矢印29が示す方向と反対方向に弾性的に付勢されている。その結果、常時において支点移動案内部材72、73は搬送方向上流側へスライドされ、支軸28は、図6が示すように、常に第2保持部76と嵌合するようになっている。
図3が示すように、突片89、90は、第2トレイ42の側面に突設されている。同図が示すように、第2トレイ42が第2姿勢のときは、突片89、90は支点移動案内部材72、73と離反している。ただし、図4が示すように、第2トレイ42が第1姿勢側へ変位したときは、突片89、90は支点移動案内部材72、73に当接する。そして、バネ88の弾性力に抗して第2トレイ42が第1姿勢に変位されると、支点移動案内部材72、73は、突片89、90に押圧されて矢印29が示す方向にスライドする。これにより、支軸28は、第2保持部76から案内部77を経て第1保持部75へ相対的に移動し、当該第1保持部75と嵌合するようになっている。
図5が示すように、給紙ローラ25は、第1トレイ41に積載された第1記録用紙又は第2トレイ42に積載された第2記録用紙に圧接する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に軸支されている。給紙ローラ25と支軸28との間に動力伝達機構27が介在されており、給紙ローラ25は、支軸28を駆動源として回転される。給紙ローラ25が回転されることにより、給紙ローラ25は、第1記録用紙又は第2記録用紙を分離傾斜板22へ給送する。動力伝達機構27は、複数のギアが噛合されて構成されている。支軸28と動力伝達機構27とが連結されており、支軸28の回転が動力伝達機構27を介して給紙ローラ25へ伝達される。本実施形態では、動力伝達機構27は給紙アーム26に内蔵されている。なお、支軸28は、モータを駆動源として駆動される。
給紙アーム26は、支軸28に懸架されている。給紙アーム26は、支軸28を回動中心軸として、給紙トレイ20に接離可能に上下動する。同図が示すように、給紙アーム26は、自重により下側に回動し、これにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接触する。図3が示すように、第2トレイ42が第2姿勢であるときは、給紙ローラ25は、第1トレイ41に収容された第1記録用紙に接触し、第2トレイ42は、第1トレイ41からの第1記録用紙の搬送を許容する。また、図4が示すように、第2トレイ42が第1姿勢であるときは、給紙ローラ25は、第2トレイ42に収容された第2記録用紙に接触し、第2トレイ42は、当該第2トレイ42からの第2記録用紙の搬送を許容する。
図5が示すように、給紙ローラ25が給紙トレイ20上の第1記録用紙又は第2記録用紙の表面に圧接された状態で回転されると、給紙ローラ25のローラ面と第1記録用紙又は第2記録用紙との間に発生する摩擦力によって最上位置の記録用紙が分離傾斜板22の方へ給送される。この場合の記録用紙の給送力は、給紙ローラ25のキャスター角、すなわち、上下方向(給紙トレイ20に収容された第1記録用紙及び第2記録用紙の記録面に垂直な方向)に対する給紙アーム26の傾斜角度によって大きく影響を受ける。すなわち、一般に、上記キャスター角が大きくなるほど記録用紙の給送力が低下する。
第1トレイ41又は第2トレイ42から送り出された第1記録用紙又は第2記録用紙は、その先端が分離傾斜板22に当接して上方へ案内され、用紙搬送路23へ進入する。ここで、給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合があるが、この記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
用紙搬送路23は、画像記録部24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、多機能装置10の背面側の用紙搬送路23は、外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とにより構成されており、これら外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19は、本体フレーム内に固定されている。外側ガイド部材18は搬送コロ17を備えている。搬送コロ17は、用紙搬送路23の幅方向を軸方向として外側ガイド部材18に回転自在に支持されている。搬送コロ17のローラ面は、外側ガイド部材18のガイド面から露出されている。この搬送コロ17が設けられているので、用紙搬送路23がU字状に曲がっている箇所においても外側ガイド面に接触する記録用紙の搬送が円滑となる。
記録手段としての画像記録部24は、記録ヘッド39を搭載したキャリッジ38を備えている。このキャリッジ38は、主走査方向(図5において紙面に垂直な方向)に往復動されるようになっている。多機能装置10内にインクカートリッジが設置されている。このインクカートリッジからインクチューブを通じてインクが記録ヘッド39に供給される。記録ヘッド39は、各インクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ38が往復動されつつ記録ヘッド39からインク滴が吐出されることにより、プラテン40上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。なお、本実施形態に係る多機能装置10は、インクジェット式画像記録装置として構成されているが、本発明において画像記録方式については何ら限定されるべきものではなく、したがって、多機能装置10は、インクジェット式に代えてレーザー式、サーマル式その他の種々の画像記録方式が採用され得る。
画像記録部24の上流側に搬送手段としての搬送ローラ67が設けられている。同図では示されていないが、搬送ローラ67に対向してピンチローラが設けられている。このピンチローラは搬送ローラ67に圧接されている。搬送ローラ67とピンチローラとの間に記録用紙が進入すると、ピンチローラは記録用紙の厚み分だけ退避し、搬送ローラ67と共に記録用紙を狭持する。これにより、搬送ローラ67の回転力が確実に記録用紙へ伝達され、記録用紙は、プラテン40上へ搬送される。
画像記録部24の下流側に排出手段としての排紙ローラ68が設けられている。排紙ローラ68に対向して拍車ローラ69が設けられている。拍車ローラ69は、排紙ローラ68に圧接されており、排紙ローラ68及び拍車ローラ69により、記録済みの記録用紙が狭持されて搬送される。拍車ローラ69は、記録済みの記録用紙と圧接するため、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に凹凸されている。
本実施形態では、給紙トレイ20は排紙トレイ21を兼ねている。図3が示すように、第1トレイ41にストックされた第1記録用紙に画像が記録される場合には、用紙カバー49、50と第2トレイ42の上面全体とが排紙トレイ21として機能する。また、第2トレイ42にストックされた第2記録用紙に画像が記録される場合には、図4が示すように、当該第2トレイ42の上面全体が排紙トレイ21として機能する。
4.用紙搬送の要領と利点
本実施形態に係る多機能装置10では、図3及び図4が示すように、第1トレイ41及び第2トレイ42によって2種類の記録用紙がストックされる。第2トレイ42が第2姿勢にあるときは、支軸28が第1トレイ41側に移動し(図3参照)、給紙ローラ25が第1トレイ41にストックされた第1記録用紙に接触する。給紙ローラ25が動力伝達機構27を介して支軸28から伝達される駆動力によって回転されると、第1記録用紙は、矢印29の方向へ送り出される。また、第2トレイ42が第2姿勢から第1姿勢へと変位すると、支軸28が上方へ移動し(図4参照)、給紙ローラ25が第2トレイ42にストックされた第2記録用紙と接触する。前述のように給紙ローラ25が回転されると、第2記録用紙は、矢印29の方向へ送り出される。
図7は、支軸28の駆動機構を示す斜視図である。なお、同図では、支点移動機構71の図示が省略されている。
支軸28の端部に従動ギア95が設けられている。この従動ギア95に駆動ギア91が噛合されている。この駆動ギア91は、モータを駆動源とし、図示されていない駆動伝達機構を介して駆動されるようになっている。もっとも、駆動ギア91の周辺にモータ等の配置スペースが設けられるのであれば、駆動ギア91がモータに連結されていてもよいし、従動ギア95が直接にモータに連結されていてもよい。
図8は、第2トレイ42が姿勢変化する際の給紙トレイ20に対する給紙ローラ25の位置の変化を示す模式図である。
給紙ローラ25及び給紙アーム26は支軸28に懸架されているから(図3及び図4参照)、給紙ローラ25が第1記録用紙と接した状態で、給紙ローラ25は、当該第1記録用紙に対して一定のキャスター角θ1を成す。すなわち、給紙アーム26は、このキャスター角θ1を成して支軸28と連結される。ここで、仮に支軸28の位置が不変であるならば、すなわち、上記支点移動機構71が設けられていないとすれば、第2トレイ42が第1姿勢と第2姿勢との間で変位すると、上記キャスター角θ1が著しく変化する。詳述すれば、例えば第2トレイ42が第2姿勢のとき、すなわち給紙ローラ25が第1トレイ41に収容された第1記録用紙に接している場合において(図8において実線で示された状態)、第2トレイ42が第1姿勢に変化すると、給紙ローラ25及び給紙アーム26が支軸28を中心として矢印94の方向に回動し、給紙ローラ25は、第2トレイ42に収容された第2記録用紙と接する。このため、上記キャスター角θ1が大きくなる。また、第2トレイ42が第1姿勢のときに(図8において点線で示された状態)、第2トレイ42が第2姿勢に変化すると、給紙ローラ25及び給紙アーム26が支軸28を中心として矢印94と反対方向に回動し、給紙ローラ25は、第1トレイ41に収容された第1記録用紙と接する。このため、上記キャスター角θ1が小さくなる。前述のように、給紙ローラ25が第1記録用紙又は第2記録用紙を給送するために必要な給送力は、このキャスター角θ1により影響を受け、このキャスター角θ1が大きい場合には、給紙ローラ25が十分な給送力を発揮することができない。
ところが、本実施形態では、第2トレイ42が第2姿勢から第1姿勢へと変位したときに給紙ローラ25は上方へ移動するが、これに対応して支軸28も第2位置から第1位置へ上昇する。すなわち、図9において、給紙ローラ25及び給紙アーム26が実線で示された状態から点線で示された状態に変位する。このとき、給紙ローラ25は、キャスター角θ2を成して第2記録用紙と接する。また、第2トレイ42が第1姿勢から第2姿勢へと変位したときに給紙ローラ25は下方へ移動するが、これに対応して支軸28も第1位置から第2位置へ下降する。すなわち、同図において、給紙ローラ25及び給紙アーム26が点線で示された状態から実線で示された状態に変位する。つまり、第2トレイ42の姿勢が変位した場合に、給紙ローラ25及び給紙アーム26は上下方向に略平行移動する。本実施形態では、支軸28が第1保持部75と第2保持部76との間で移動するから、上記キャスター角θ1と上記キャスター角θ2とは、ほぼ同一である。したがって、第2トレイ42が姿勢変化して給送される記録用紙が代わったとしても、給紙ローラ25の給送力が確保される。
図9は、支軸28が移動する要領を示す斜視図である。なお、同図では、支点移動機構71の図示が省略されている。
図7が示すように第2トレイ42が第2姿勢にある状態から、図9が示すように第2トレイ42が第1姿勢に移動する際に、従動ギア95は、駆動ギア91の回りを転がるように移動する。すなわち、駆動ギア91がサンギアとして機能し、従動ギア95がプラネタリギアとして機能する。そして、このとき、図6が示すように、支点移動案内部材72、73が矢印29の方向にスライドされるから、支軸28は、第2保持部76から案内部77を経て第1保持部75へ移動する。なお、第2トレイ42が第1姿勢から第2姿勢へ変位するときも従動ギア95が駆動ギア91の回りを転がるように移動し、支軸28が第1保持部76から案内部77を経て第2保持部76へ移動する。
このように、給紙ローラ25を支持する給紙アーム26の支点が第1記録用紙又は第2記録用紙の位置に合わせて上下に移動されるので、上下に配置された第1トレイ41及び第2トレイ42が使い分けられた場合のように、給紙ローラ25の高さが変化した場合であっても、給紙アーム26のキャスター角θ1、θ2が大きく変化せず、確実に記録用紙が搬送方向に送り出される。しかも、給紙アーム26の支点が移動されることにより、給紙アーム26の長さが大きく設定されなくても、上記キャスター角θ1、θ2が略一定に保たれる。したがって、多機能装置10の小型化も実現され得る。
本実施形態では、給紙アーム26を支持する支軸28が給紙ローラ25を駆動する駆動軸として機能している。給紙アーム26の懸架構造が簡略化され、多機能装置10の一層の小型化が図られる。もっとも、給紙アーム26は、上記駆動軸として機能する支軸28とは異なる別の軸に支持されていてもよい。
また、本実施形態では、支軸28が図3及び図4が示すように、給紙トレイ20の上に水平に配置されているので、多機能装置10の高さが低く抑えられるという利点がある。さらに、本実施形態では、第2トレイ42が第1姿勢と第2姿勢との間で変位する際に、支軸28は支点移動案内部材72、73に支持されながら移動するので、支軸28の円滑な移動が実現されると共に、支点移動機構71の構造が簡単であるという利点がある。
特に、支点移動案内部材72、73が平板から構成されるから、支点移動機構71がきわめて安価に構成され得る。しかも、支軸28が第1保持部75と嵌合しているときは、第1上規制面78及び第1下規制面79により、第2トレイ42が意図的に変位されない限り支軸28は、上下方向に移動することが規制される。同様に、支軸28が第2保持部76と嵌合しているときは、第2上規制面81及び第2下規制面82により、第2トレイ42が意図的に変位されない限り支軸28は、上下方向に移動することが規制される。したがって、第1記録用紙又は第2記録用紙の給送中に給紙アーム26のキャスター角が急激に変化することが防止される。しかも、案内部77の連続面84、85が支軸28の移動を案内するから、支軸28は、がたつくことなくスムーズに第1保持部75と第2保持部76との間を移動することができる。
本実施形態では、連動機構87(図3参照)が設けられているから、ユーザーが第2トレイ42を操作して姿勢を変化させるだけで、支軸28が自動的に移動され、給紙アーム26のキャスター角が第1トレイ41又は第2トレイ42の高さに合わせて調整されるという利点がある。
具体的には、第2トレイ42が第2姿勢にあるときは、支軸28と第2保持部76とが嵌合し、第2トレイ42が第1姿勢へと変位する際に、突片89、90が支点移動案内部材72、73を搬送方向下流側へ移動させる。これにより、第2トレイ42が第1姿勢へと変化する際に、自動的に支軸28が上記第1保持部75と嵌合する。また、支点移動案内部材72、73が本体フレームに設けられているから、ユーザーが給紙トレイ20の挿抜の際に又は第2トレイ42を姿勢変化させる際に、誤って支点移動案内部材72、73に触れることが防止される。つまり、支点移動案内部材72、73の損傷が防止される。
特に、図6が示すように、バネ88が支点移動案内部材72、73を弾性付勢しているから、支軸28は、常時第1保持部75と嵌合する。したがって、第2トレイ42が第1姿勢から第2姿勢へと変位する際に、自動的に支軸28が第1保持部75と嵌合する。したがって、第2トレイ42の姿勢変化に追従して、給紙アーム26の支点の高さが自動的に変化する。
ところで、本実施形態では、図6が示すように、支軸28の第1位置と第2位置との高低差Hは、第1トレイ41の最大積載量又は第2トレイ42の最大積載量に対応されている。すなわち、第1トレイ41に第1記録用紙が収容されていない状態と満載された状態での高低差をH1とし、第2トレイ42に第2記録用紙が収容されていない状態と満載された状態での高低差をH2とすれば、上記高低差Hは、H=H1+H2に設定される。高低差H1は、第1記録用紙の紙質及び最大積載枚数によって決定され、高低差H2は、第2記録用紙の紙質及び最大積載枚数によって決定される。このようにして高低差Hが決定されることにより、支軸28の移動距離が最小限に抑えられる。したがって、多機能装置10の薄型化が損なわれることがない。なお、上記高低差Hは、第2トレイ42に収容される第2記録用紙の種類に対応して決定されてもよい。
5.実施形態の変形例
本実施形態では、支点移動案内部材72、73が本体フレームに固定されているが、支点移動案内部材72、73は、第2トレイ42に設けられていてもよい。この場合、第2トレイ42が第2姿勢に変位したときは、支軸28と第2保持部76とが嵌合する。そして、第2トレイ42が第1姿勢へ変位したときは、支軸28が前述のように駆動ギア91(図7及び図9参照)の回りを転動し、第1保持部75と嵌合する。このように、支点移動案内部材72、73が第2トレイ42に直接取り付けられることにより、第2トレイ42の姿勢変位に合わせて支軸28が自動的に第1保持部75と第2保持部76との間を移動する。
図1は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る給紙トレイの斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る給紙トレイの斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るプリンタ部の部分拡大断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る支点移動機構の拡大斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る支軸の駆動機構を示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る給紙トレイに対する給紙ローラの位置の変化を示す模式図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る支軸が移動する要領を示す図である。
符号の説明
10・・・多機能装置
11・・・プリンタ部
20・・・給紙トレイ
23・・・用紙搬送路
24・・・画像記録部
25・・・給紙ローラ
26・・・給紙アーム
27・・・動力伝達機構
28・・・支軸
41・・・第1トレイ
42・・・第2トレイ
71・・・支点移動機構
72・・・支点移動案内部材
73・・・支点移動案内部材
74・・・貫通孔
75・・・第1保持部
76・・・第2保持部
77・・・案内部
78・・・第1上規制面
79・・・第1下規制面
80・・・円弧面
81・・・第2上規制面
82・・・第2下規制面
83・・・円弧面
84・・・連続面
85・・・連続面
86・・・ステー
87・・・連動機構
88・・・バネ
89・・・突片
90・・・突片

Claims (11)

  1. 第1被記録媒体を収容保持する第1トレイと、
    第1トレイの上に配置されて第2被記録媒体を収容保持し、当該第2被記録媒体の搬送を許容する第1姿勢と第1被記録媒体の搬送を許容する第2姿勢との間で搬送方向に沿ってスライド変位する第2トレイと、
    第2トレイの上方に配置された駆動軸と、
    支軸に懸架され、当該支軸を揺動中心として第1トレイ及び第2トレイに対して接離する方向に揺動し得る給送アームと、
    給送アームの下端部に設けられた給送ローラと、
    駆動軸の駆動力を給送ローラに伝達する動力伝達機構と、
    第1姿勢の第2トレイに対して支軸を第1位置に配置して給送ローラを第2被記録媒体と接触させると共に、第2姿勢の第2トレイに対して支軸を第2位置に配置して給送ローラを第1被記録媒体と接触させる支点移動機構とを備えた媒体供給装置。
  2. 上記駆動軸が上記支軸を兼ねている請求項1に記載の媒体供給装置。
  3. 上記支軸は、当該支軸の軸方向が水平に且つ上記搬送方向と直交するように配置されており、
    上記支点移動機構は、上記支軸の端部と嵌合して当該支軸を上記第1位置に保持する第1保持部、上記支軸の端部と嵌合して当該支軸を上記第2位置に保持する第2保持部及び上記支軸の端部と嵌合した状態で当該支軸の上記第1位保持部・上記第2保持部間の変位を案内する案内部を有する支点移動案内部材を備えている請求項1又は2に記載の媒体供給装置。
  4. 上記支点移動案内部材は平板からなり、
    上記第1保持部は、上記支軸が上記第1位置おいて上下に移動することを規制すると共に上記搬送方向への移動を許容する第1上規制面及び第1下規制面を有する第1保持孔からなり、
    上記第2保持部は、上記第1保持孔よりも搬送方向下流側に配置され、上記支軸が上記第2位置において上下に移動することを規制すると共に上記搬送方向への移動を許容する第2上規制面及び第2下規制面を有する第2保持孔からなり、
    上記案内部は、上記第1上規制面と上記第2上規制面とを連続すると共に上記第1下規制面と上記第2下規制面とを連続する一対の連続面を有し、上記搬送方向に傾斜した案内孔からなる請求項3に記載の媒体供給装置。
  5. 上記第2トレイの姿勢変位に連動して上記支軸を上記第1位置及び上記第2位置間で相対的に移動させる連動機構がさらに設けられている請求項1から4のいずれかに記載の媒体供給装置。
  6. 上記連動機構は、
    上記第2トレイが第2姿勢のときに上記搬送方向上流側へ移動して上記支軸と上記第2保持孔とを嵌合させ、上記第2トレイが第1姿勢のときに上記搬送方向下流側へ移動して上記支軸と上記第1保持孔とを嵌合させるように上記搬送方向にスライド可能な状態で本体フレームに取り付けられた上記支点移動案内部材と、
    上記第2トレイに設けられ、当該第2トレイが上記第2姿勢から上記第1姿勢へと変位するときに上記支点移動案内部材を上記搬送方向下流側へ押圧する押圧部材とを備えている請求項5に記載の媒体供給装置。
  7. 上記支軸と上記第2保持孔とが常時嵌合するように上記支点移動案内部材を上記搬送方向上流側へ付勢する付勢部材がさらに設けられている請求項6に記載の媒体供給装置。
  8. 上記連動機構は、
    上記第2トレイが第2姿勢のときに当該第2トレイと共に上記搬送方向上流側へ移動して上記支軸と上記第2保持孔とを嵌合させ、上記第2トレイが第1姿勢のときに当該第2トレイと共に上記搬送方向下流側へ移動して上記支軸と上記第1保持孔とを嵌合させるように当該第2トレイに取り付けられた上記支点移動案内部材を有する請求項5に記載の媒体供給装置。
  9. 上記第1位置と上記第2位置との高低差は、第1トレイ及び第2トレイの被記録媒体の最大積載量に対応されている請求項1から8のいずれかに記載の媒体供給装置。
  10. 上記第1位置と上記第2位置との高低差は、第2トレイに収容される被記録媒体の種類に対応されている請求項1から8のいずれかに記載の媒体供給装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の媒体供給装置と、
    媒体供給装置により給送された第1被記録媒体又は第2被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送手段によって搬送方向に搬送される上記第1被記録媒体又は上記第2被記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    記録済みの第1被記録媒体又は第2被記録媒体を排出する排出手段とを備えた画像記録装置。



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CN112811213A (zh) * 2019-11-15 2021-05-18 山东新北洋信息技术股份有限公司 票箱及薄片类介质处理装置

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