JP4311479B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4311479B2
JP4311479B2 JP2007143921A JP2007143921A JP4311479B2 JP 4311479 B2 JP4311479 B2 JP 4311479B2 JP 2007143921 A JP2007143921 A JP 2007143921A JP 2007143921 A JP2007143921 A JP 2007143921A JP 4311479 B2 JP4311479 B2 JP 4311479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
paper
posture
recording
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007143921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008297058A (ja
Inventor
賢治 佐本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2007143921A priority Critical patent/JP4311479B2/ja
Priority to US12/039,038 priority patent/US8020849B2/en
Priority to CN2008100815628A priority patent/CN101256375B/zh
Publication of JP2008297058A publication Critical patent/JP2008297058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4311479B2 publication Critical patent/JP4311479B2/ja
Priority to US13/230,609 priority patent/US8322702B2/en
Priority to US13/621,768 priority patent/US8474809B2/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、画像が記録された被記録媒体を胴内排出する画像記録装置に関する。
インクジェットプリンタやレーザプリンタなどの画像記録装置は、給紙トレイ及び排紙トレイを備えている。給紙トレイには、画像の記録に使用される記録用紙が収容される。この記録用紙は、給紙トレイから搬送され、その搬送過程で画像が記録されて排紙トレイへ排出される。この種の画像記録装置の中には、排紙トレイが装置本体の内側に設けられたいわゆる胴内排出タイプのものが知られている。
特許文献1に記載の画像形成装置は、画像読取部及び画像形成部を備える。この画像形成装置では、画像読取部により原稿の画像が読み取られ、画像形成部によりその原稿の画像が記録用紙に記録される。画像が記録された記録用紙は、排紙トレイに排出される。排紙トレイは、装置本体における上部に設けられた画像読取部と、下部に設けられた画像形成部との間に設けられている。排紙トレイは、記録用紙の排出方向の先端側が後端側よりも低くなるように傾斜されている。これにより、排紙トレイの上面が画像形成装置の外側へ向けられているので、排紙トレイが水平に設けられている場合に比べて、ユーザが排紙トレイから記録用紙を容易に取り出すことができる。
特許文献2には、操作パネルが設けられている装置本体の正面側から離れた位置に排出された記録用紙の取り出しを容易にする構成が開示されている。特許文献2に記載の画像形成装置は、画像が記録された記録用紙が排出される排紙トレイ、及び排紙トレイから記録用紙を取り出すための排出口が装置本体の側方に設けられている。画像が記録された記録用紙は、排紙トレイにおける装置本体の背面側に排出される。排紙トレイは、装置本体の正面側が背面側よりも低くなるように傾斜されている。このため、排紙トレイに排出された記録用紙が傾斜された排紙トレイに沿って装置本体の背面側から正面側へスライド移動する。これにより、装置本体の正面側からの記録用紙の取り出しが容易になる。
また、特許文献2には、排紙トレイが水平に配置された水平姿勢と、排紙トレイが上述のように傾斜された傾斜姿勢との間を回動可能とする構成が開示されている。ユーザが排紙トレイにおける装置本体の正面側を押し下げることによって排紙トレイが回動し、排紙トレイからの記録用紙の取り出しが容易になる。
特開2001−63898号公報 特開平5−116830号公報
特許文献1に記載の画像形成装置では、排紙トレイが傾斜して設けられているので、排紙トレイが水平に設けられている場合に比べて排紙トレイが占有する空間が増大する。このため、装置が大型化するという問題がある。特許文献2に記載の画像形成装置では、排紙トレイを回動させるための空間を設けておく必要があり、特許文献1に記載の画像形成装置と同様に装置が大型化するという問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、画像が記録されて胴内排出された被記録媒体をユーザが容易に取り出すことができる薄型の画像記録装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る画像記録装置は、開口を有する装置本体と、上記装置本体の開口内に配置され、シート状の被記録媒体を収容する第1トレイと、上記収容される第1サイズの被記録媒体を上記第1トレイに対して位置決めする第1位置と、上記収容される上記第1サイズよりも小さい第2サイズの被記録媒体を当該第1トレイに対して位置決めする第2位置との間を移動可能な位置決め部材と、上記第1トレイの上側に該第1トレイと上下二段に配置される第2トレイと、上記第1トレイから被記録媒体を搬送して上記第2トレイ上に排出する搬送部と、上記被記録媒体の搬送過程で該被記録媒体に画像を記録する記録部と、を具備し、上記第2トレイは、少なくとも該第2トレイの上記開口側の端部における上面が所定の高さに支持された第1姿勢と、該第1姿勢に対して少なくとも上記上面が上記第1トレイ側へ移動された第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成され、上記位置決め部材は、上記第1位置に配置された状態で上記第2トレイを支持して当該第2トレイの上記第1姿勢から上記第2姿勢への姿勢変化を規制し、上記第1位置から上記第2位置へ移動されることにより上記支持を解除するものである。
本発明の画像記録装置は、その装置本体に開口が形成されている。この開口は、画像が記録された被記録媒体をユーザが取り出すためのものである。装置本体の開口内には、第2トレイを上側として第1トレイ及び第2トレイが上下二段に配置されている。第1トレイには、シート状の被記録媒体が収容される。この被記録媒体は、第1トレイから搬送される過程で画像が記録されて第2トレイ上に排出される。
第1トレイの内部には、位置決め部材が設けられている。位置決め部材は、第1トレイに収容される被記録媒体を第1トレイに対して位置決めするものである。第1サイズの被記録媒体を第1トレイに収容する場合、位置決め部材は、第1トレイ内の第1位置に配置される。第1サイズよりも小さい第2サイズの被記録媒体を第1トレイに収容する場合、位置決め部材は、第1トレイ内の第2位置に配置される。位置決め部材は、この第1位置と第2位置との間を移動可能に構成されている。被記録媒体のサイズに応じて位置決め部材の位置が変更されることにより、被記録媒体のサイズに応じた所定位置に被記録媒体が位置決めされる。
第2トレイは、第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成されている。第1姿勢では、第2トレイの開口側の端部における上面が所定の高さに支持される。この第1姿勢では、例えば第2トレイの上面が全体として略水平となる。第2姿勢では、第1姿勢に対して上記上面が第1トレイ側へ移動される。位置決め部材が第1位置に配置された状態では、第2トレイが位置決め部材に支持される。これにより、第2トレイが第1姿勢に維持される。位置決め部材が第1位置から第2位置へ移動されると、上記支持が解除される。これにより、第2トレイが第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化可能となる。この姿勢変化により、開口における第2トレイ上の空間が下方へ拡張される。その結果、小サイズ(上記第2サイズ)の被記録媒体が第2トレイ上に排出されたときに、第2トレイから小サイズの被記録媒体を取り出すことが容易になる。したがって、ユーザが第2トレイから小サイズの被記録媒体を取り出しにくくなるといった不利益を被ることなく、開口の高さを低くして画像記録装置を薄型化することが可能となる。
(2) 上記位置決め部材は、上記第1トレイに収容された被記録媒体が上記開口側へ移動することを規制する第1規制部材であってもよい。
被記録媒体は、その後端が第1規制部材に当接するように第1トレイに収容される。これにより、被記録媒体は、その先端が被記録媒体のサイズに関わらず第1トレイ内の所定位置に位置決めされる。第1サイズの被記録媒体を第1トレイに収容する場合、第1規制部材が第1位置に配置される。この状態では、第2トレイが第1規制部材に支持されて第2トレイが第1姿勢に維持される。第2サイズの被記録媒体を第1トレイに収容する場合、第1規制部材が第2位置に配置される。この第2位置は、第1位置よりも開口から離れた位置である。この状態では、第2トレイが第1規制部材に支持されず、第2トレイの第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化が可能である。
(3) 上記位置決め部材は、上記第1トレイに収容された被記録媒体がその搬送方向と略直交する水平方向へ移動することを規制する第2規制部材であってもよい。
被記録媒体は、その両側が第2規制部材に当接するように第1トレイに収容される。これにより、被記録媒体は、その幅方向(上記水平方向)の位置が被記録媒体のサイズに関わらず所定の位置に位置決めされる。第1サイズの被記録媒体を第1トレイに収容する場合、第2規制部材が第1位置に配置される。この状態では、第2トレイが第2規制部材に支持されて第2トレイが第1姿勢に維持される。第2サイズの被記録媒体を第1トレイに収容する場合、第2規制部材が第2位置に配置される。この第2位置は、第1位置よりも第1トレイの幅方向(上記水平方向)の中央寄りの位置である。この状態では、第2トレイが第2規制部材に支持されず、第2トレイの第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化が可能となる。
(4) 上記第2トレイにおける上記開口側の端部は、上記位置決め部材が上記第2位置に配置された状態で、上記被記録媒体の搬送方向と略直交する水平方向を軸として上記第1トレイ側へ回動可能に構成されていてもよい。
位置決め部材が第1位置に配置された状態では、位置決め部材により第2トレイにおける開口側の端部の回動が規制されており、第2トレイが第1姿勢に維持される。位置決め部材が第2位置に配置されることによって、第2トレイが第1トレイ側へ回動可能となる。すなわち、第1サイズの被記録媒体が第1トレイに収容される場合には第2トレイが第1姿勢に維持され、第2サイズの被記録媒体が第1トレイに収容される場合には第2トレイが第2姿勢に姿勢変化され得る。
(5) 上記第2トレイは、その上記開口側の一部が切り欠かれた平面視が略凹形状のトレイ本体と、該トレイ本体の切り欠き部に配置され、上記位置決め部材が上記第1位置から上記第2位置へ移動されて上記第1トレイ側へ回動可能となるサブトレイとを備えていてもよい。
トレイ本体は、開口側の一部が開口の奥側へ切り欠かれている。これにより、トレイ本体に切り欠き部が形成されている。サブトレイは、この切り欠き部に配置されている。第1姿勢において、サブトレイは、位置決め部材に支持される。サブトレイは、位置決め部材が第2位置に配置されることによって第1トレイ内へ回動可能となる。これにより、第2トレイ上の空間が切り欠き部の下方へ拡張され、第2トレイに排出された被記録媒体の取り出しが容易となる。
(6) 上記サブトレイは、上記水平方向におけるその幅が上記第2サイズの被記録媒体の幅よりも広いものであることが好ましい。
小サイズ(第2サイズ)の被記録媒体は、サブトレイが第1トレイ側へ回動された状態で第2トレイへ排出される。サブトレイの幅が小サイズの被記録媒体の幅よりも広いので、被記録媒体の両側がトレイ本体に支持されずサブトレイのみに支持される。このため、排出された小サイズの被記録媒体は、サブトレイに沿って開口側へスライドされる。その結果、小サイズの被記録媒体の取り出しがさらに容易となる。
(7) 上記搬送部は、上記記録部により画像が記録された被記録媒体を上記開口へ向けて排出するものであってもよい。
第1トレイから搬送された被記録媒体は、開口へ向けて第2トレイ上に排出される。例えばハガキなどの小サイズ(第2サイズ)の被記録媒体は、第2トレイ上の開口から離れた位置に載置される。第2トレイが第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化されることにより、開口における第2トレイ上の空間が下方に拡張される。したがって、第2トレイ上に排出された被記録媒体が小サイズのものであっても、被記録媒体の取り出しは容易である。
(8) 上記第2トレイは、上記位置決め部材が上記第2位置に配置された状態で、当該第2トレイの重量によって上記第1姿勢から上記第2姿勢へ姿勢変化するものであってもよい。
上記構成により、位置決め部材が第2位置に配置された状態では、第2トレイが第2姿勢に維持される。すなわち、小サイズ(第2サイズ)の被記録媒体を第1トレイに収容する場合には、第2トレイにおける開口側の端部が常に第1トレイ側へ移動した状態となる。これにより、大サイズ(第1サイズ)の被記録媒体が排出される場合に比べて、装置本体の外部からの開口内の視認性が向上する。その結果、開口内の奥に排出された小サイズの被記録媒体が第2トレイに収容されていることを、ユーザが開口内をのぞき込むことなく容易に確認することが可能となる。また、第2トレイが被記録媒体のサイズに対応しない姿勢になることがない。すなわち、第1トレイに大サイズの被記録媒体が収容された状態では第2トレイが第1姿勢に維持され、第1トレイに小サイズの被記録媒体が収容された状態では第2トレイが第2姿勢に維持される。このため、ユーザは、被記録媒体のサイズを第2トレイの姿勢から判断することが可能となる。
(9) 本発明の画像記録装置は、上記第2トレイを上記第2姿勢から上記第1姿勢へ姿勢変化するように弾性付勢する付勢部材を備えていてもよい。
第2トレイは、外力が加えられることにより第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化する。第2トレイが第2姿勢側から第1姿勢側へ弾性付勢されているので、外力が除かれることにより第2トレイが第1姿勢側へ戻される。
(10) 上記装置本体は、その正面側に上記開口を有することが好ましい。
上記構成により、例えば開口が装置本体の側面に形成されている場合に比べて、第2トレイからの被記録媒体の取り出しがさらに容易となる。
(11) 本発明の画像記録装置は、上記記録部の上方に原稿の画像を読み取る読取部を備え、上記記録部により画像が記録された被記録媒体は、上記読取部と上記第2トレイとの間の空間に排出されてもよい。
上記構成により、胴内排出された被記録媒体をユーザが取り出しにくくなるといった不利益を被ることなく、スキャナ及びプリンタが上下二段に設けられた装置の薄型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、位置決め部材が第1位置から第2位置へ移動されることにより、位置決め部材による第2トレイの支持が解除され、第2トレイが第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化可能となる。この姿勢変化により、開口における第2トレイ上の空間が下方に拡張される。その結果、小サイズの被記録媒体が第2トレイ上に排出されたときに、第2トレイから小サイズの被記録媒体を取り出すことが容易になる。したがって、ユーザが第2トレイから小サイズの被記録媒体を取り出しにくくなるといった不利益を被ることなく、開口の高さを低くして画像記録装置を薄型化することができる。
以下、適宜図面が参照されて、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更され得る。
[第1実施形態]
まず、本発明の画像記録装置の一実施形態に係る複合機200の構成及び動作について説明する。
<複合機200の概略構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機200の外観斜視図である。図2は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に大サイズ用紙250が収容された状態を示す。
図1に示されるように、複合機200は、プリント部201及びスキャン部202を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。本発明に係る画像記録装置は、複合機200のプリント部201として実施されている。したがって、プリント機能以外の機能は任意のものである。
複合機200は、主にコンピュータ等の外部情報装置(不図示)と接続される。複合機200は、外部情報装置から送信された画像データや文書データなどを含む印刷データを受信する。複合機200は、その印刷データに基づいて記録用紙247(本発明におけるシート状の被記録媒体の一例、図3参照)に画像を記録する。また、複合機200は、スキャン部202により読み取られた原稿の画像データに基づいて記録用紙247に画像を記録する。また、複合機200は、デジタルカメラ等が接続されて、デジタルカメラ等から出力される画像データに基づいて記録用紙247に画像を記録する。また、複合機200は、メモリカード等の各種記憶媒体が装填されて、該記憶媒体に記録された画像データ等に基づいて記録用紙247に画像を記録する。
図1に示されるように、複合機200は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の概ね直方体形状に形成されている。プリント部201は、その装置本体205の正面156側に開口206を有する。この開口206は、画像が記録されて開口206内に胴内排出された記録用紙247をユーザが取り出すためのものである。この開口206内には、記録用紙247を収容する給紙カセット150(図2参照)が配置される。給紙カセット150は、開口206を通じてプリント部201に対して挿抜される。なお、図1では給紙カセット150が省略されている。
装置本体205の正面の右下部には、扉210(図1参照)が開閉自在に設けられている。扉210の内側にはカートリッジ装着部211が設けられている。図1に示されるように扉210が開かれると、カートリッジ装着部211が装置本体205の正面156側に露出される。これにより、カートリッジ装着部211に対するインクカートリッジ212の挿抜が可能になる。インクカートリッジ212は、カートリッジ装着部211に装着されることにより、インクチューブを介して記録ヘッド219(図3参照)と連結される。記録ヘッド219は、インクカートリッジ212から供給されるインクを吐出して記録用紙247に画像を記録する。
複合機200の上部がスキャン部202である。スキャン部202は、フラットベッドスキャナ(FBS:Flat Bed Scanner)、及び自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)を有して構成されている。図1に示されるように、複合機200の天板として原稿カバー203が開閉自在に設けられている。ADFは、この原稿カバー203に設けられている。図には示されていないが、原稿カバー203の下側には、プラテンガラス及びイメージセンサが設けられている。スキャン部202では、プラテンガラスに載置された原稿、又はADFにより搬送される原稿の画像がイメージセンサによって読み取られる。
複合機200の正面上部には、操作パネル204が設けられている。操作パネル204は、各種情報を表示する液晶ディスプレイ、ユーザが情報を入力する入力キー等から構成される。なお、図1では、液晶ディスプレイや入力キー等が省略されている。複合機200は、この操作パネル204からの操作入力、又は外部情報装置から送信される情報に基づいて動作する。
<給紙カセット150>
図2に示されるように、給紙カセット150は、給紙トレイ160(本発明の第1トレイの一例)及び排紙トレイ180(本発明の第2トレイの一例)を有する。給紙カセット150は、排紙トレイ180を給紙トレイ160の上側として給紙トレイ160及び排紙トレイ180が上下二段に配置されたものである。排紙トレイ180は、給紙トレイ160の蓋として給紙トレイ160と一体的に設けられている。給紙カセット150が開口206を通じてプリント部201内に挿入されることにより、給紙トレイ160及び排紙トレイ180が装置本体205の開口206内に配置される。
給紙トレイ160は、画像記録に使用される記録用紙247を収容する。給紙トレイ160には、日本工業規格に規定される各種サイズの記録用紙247が収容される。各種サイズとしては、A4サイズ、B5サイズ、A5サイズ、はがきサイズ等が挙げられる。記録用紙247は、給紙トレイ160から搬送路223(図3参照)に沿って搬送される過程で記録部224(図3参照)により画像が記録されてプリント部201内に胴内排出される。排紙トレイ180は、この画像が記録された記録用紙247を収容する。
本実施形態においては、給紙トレイ160には、少なくともサイズの異なる2種類の記録用紙247が収容される。2種類の記録用紙247は、大サイズ用紙250(本発明における第1サイズの被記録媒体の一例、図2参照)、及び小サイズ用紙251(本発明における第2サイズの被記録媒体の一例、図5参照)である。小サイズ用紙251は、大サイズ用紙250よりもサイズの小さい記録用紙である。大サイズ用紙250としては、例えばA4サイズの記録用紙247が挙げられる。小サイズ用紙251としては、例えば、はがきサイズの記録用紙247が挙げられる。図2には、A4サイズの大サイズ用紙250が収容された給紙カセット150が示されている。また、図5には、はがきサイズの記録用紙247が収容された給紙カセット150が示されている。なお、大サイズ用紙250及び小サイズ用紙251のサイズはこれに限定されるものではない。すなわち、少なくとも大サイズ用紙250のサイズが小サイズ用紙251のサイズよりも大きければ、例えば大サイズ用紙250がB5サイズであり、小サイズ用紙251がA5サイズであってもよい。要するに、大サイズ用紙250のサイズが小サイズ用紙251のサイズよりも大きければ、大サイズ用紙250及び小サイズ用紙251のサイズは任意である。
図3は、プリント部201の内部構造を示す模式図である。なお、図3においては、給紙トレイ160の一部及び排紙トレイ180の一部が省略されている。
給紙トレイ160は、プリント部201の底側に配置される(図9参照)。給紙トレイ160に収容された記録用紙247は、プリント部201の内部へ供給される。給紙トレイ160の奥側(図3における右側)には、傾斜板222が設けられている(図2及び図3参照)。図3に示されるように、傾斜板222は、装置背面側(図3における右側)へ倒れるように傾斜している。傾斜板222は、給紙トレイ160から記録用紙247を分離して上方へ案内するものである。傾斜板222の上方には搬送路223が設けられている。搬送路223は、記録用紙247が搬送される経路であり、その一部が湾曲形成されている。具体的には、搬送路223は、傾斜板222から上方へ向かった後、複合機200の正面156側(図3における左側)へ曲がって正面156側へと延び、記録部224を通過して排紙トレイ180へ通じている。なお、傾斜板222は、図3を除く他の図面では簡略化のために直立した状態で示されているが、実際には上述のように装置背面側へ傾斜されている。
<搬送部230>
搬送部230(本発明の搬送部の一例)は、給紙トレイ160から記録用紙247を搬送して排紙トレイ180上に排出するものである。搬送部230は、給紙ローラ231、搬送ローラ233、及び排紙ローラ235を有して構成されている。給紙ローラ231は、給紙トレイ160から搬送路223へ記録用紙247を供給するものである。搬送ローラ233及び排紙ローラ235は、給紙トレイ160から供給された記録用紙247を搬送路223に沿って搬送するものである。
図3に示されるように、給紙トレイ160の上側に給紙ローラ231が設けられている。給紙ローラ231は、湾曲形成された搬送路223よりも記録用紙247の搬送方向217の上流側(以下、単に「上流側」とも称される。)に設けられている。給紙ローラ231は、給紙トレイ160に積載された記録用紙247に圧接して記録用紙247を傾斜板222へ供給する。給紙ローラ231は、アーム226の先端に回転可能に支持されている。アーム226には、複数のギヤが噛合されてなる動力伝達機構が設けられている。給紙ローラ231は、動力伝達機構を介してLFモータ(不図示)から駆動力が伝達されて回転される。
アーム226は、軸228を回転軸として、給紙ローラ231側が給紙トレイ160に接離可能に上下動される。アーム226は、自重により或いはバネ等により給紙トレイ160側へ付勢されている。これにより、給紙トレイ160に記録用紙247が収容されている場合に、給紙ローラ231が給紙トレイ160における最上位置の記録用紙247に圧接される。なお、給紙カセット150が開口206から挿抜される際には、アーム226が上側に退避される。
給紙ローラ231は、給紙トレイ160上の記録用紙247の表面に圧接された状態でLFモータから駆動力が伝達されて回転する。これにより、給紙ローラ231のローラ面と記録用紙247との間の摩擦力によって最上位置の記録用紙247が傾斜板222へ向けて送り出される。記録用紙247は、その先端が傾斜板222に当接して上方へ、つまり搬送路223へ案内される。
図3に示されるように、搬送路223における記録部224の上流側には、搬送ローラ233が設けられている。搬送路223を挟んで搬送ローラ233と対向する位置には、ピンチローラ234が設けられている。ピンチローラ234は、搬送ローラ233に圧接可能に付勢されている。記録用紙247は、給紙ローラ231により搬送路223へ供給されると、搬送ローラ233とピンチローラ234との間へ進入する。その際、ピンチローラ234は記録用紙247の厚み分だけ退避して記録用紙247を搬送ローラ233とともに挟持する。搬送ローラ233は、LFモータから駆動力が伝達されて回転される。搬送ローラ233の回転力が記録用紙247に伝達され、記録用紙247がプラテン242上へ搬送される。
図3に示されるように、搬送路223における記録部224よりも記録用紙247の搬送方向217の下流側(以下、単に「下流側」とも称される。)には、排紙ローラ235が設けられている。搬送路223を挟んで排紙ローラ235と対向する位置には、拍車236が設けられている。拍車236は、排紙ローラ235に圧接されている。記録用紙247は、プラテン242を通過する過程で記録部224によって画像が記録される。この記録用紙247が排紙ローラ235と拍車236との間へ進入すると、記録用紙247は排紙ローラ235及び拍車236により挟持される。LFモータからの駆動力は、搬送ローラ233と共に排紙ローラ235にも伝達される。これにより、搬送ローラ233及び排紙ローラ235は、所定の改行幅で間欠駆動される。搬送ローラ233及び排紙ローラ235の回転は同期されている。画像が記録された記録用紙247は、搬送ローラ233、ピンチローラ234、排紙ローラ235、拍車236によって開口206(図1参照)へ向けて搬送され、排紙トレイ180上に排出される。図には示されていないが、記録部224の上方には、スキャン部202(図1参照)が設けられている。スキャン部202と排紙トレイ180との間には、空間260(図9参照)が設けられている。画像が記録された記録用紙247は、搬送路223からこの空間260に排出されて排紙トレイ180に収容される。
<記録部224>
記録部224は、図3に示されるように、搬送路223の途中に設けられている。記録部224は、記録用紙247の搬送過程でその記録用紙247に画像を記録するものである。具体的には、記録部224は、搬送部230により搬送路223に沿ってプラテン242上を搬送される記録用紙247にインクを吐出して画像を記録するものである。この記録部224は、キャリッジ218及び記録ヘッド219を有して構成されている。
キャリッジ218は、搬送方向217と略直交する方向(図3における紙面垂直方向:以下、「主走査方向」とも称される。)へ往復移動が可能に構成されている。キャリッジ218は、周知のベルト駆動機構によって所定のタイミングで往復移動される。このキャリッジ218には、記録ヘッド219が搭載されている。このため、記録ヘッド219は、キャリッジ218と共に主走査方向へ往復移動される。
記録ヘッド219には、インクカートリッジ212(図1参照)からインクチューブを通じてインクが供給される。記録ヘッド219は、インクをプラテン242へ向けて微小なインク滴として選択的に吐出する。記録用紙247は、搬送部230によりプラテン242上を搬送される。記録ヘッド219は、この搬送過程においてキャリッジ218の往復移動により主走査方向へ走査されながらインク滴を選択的に吐出する。これにより、プラテン242上を通過する記録用紙247に画像が記録される。
以下に、給紙トレイ160及び排紙トレイ180の構成が詳細に説明される。
図2に示されるように、給紙カセット150は、大別して、給紙トレイ160と排紙トレイ180とを備える。排紙トレイ180は、給紙トレイ160の上部に回転可能に支持されている。排紙トレイ180は、記録用紙247の搬送方向217(図3参照)と略直交する水平方向152(図2参照)を軸として、上側へ回動可能に構成されている。なお、図2における矢印154の方向と図3における搬送方向217は同一方向である。給紙トレイ160に対して排紙トレイ180が倒伏されることにより、給紙トレイ160の上面が排紙トレイ180に覆われる(図2参照)。この状態で、排紙トレイ180は、画像が記録された記録用紙247を保持するとともに給紙トレイ160の蓋として機能する(図7及び図8参照)。その結果、給紙トレイ160へのゴミの進入が防止される。また、給紙トレイ160に対して排紙トレイ180が起立されることによって給紙トレイ160の上面が開放され、給紙トレイ160への記録用紙247の補充が可能となる。なお、給紙トレイ160の奥側における上方は、図3に示される給紙ローラ231及びアーム226が配置されるために開放されている。
図4は、給紙カセット150の内部構造を示す縦断面図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に大サイズ用紙250が収容された状態を示す。図5は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容された状態を示す。図6は、給紙カセット150の内部構造を示す縦断面図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容された状態を示す。
<給紙トレイ160>
給紙トレイ160は、水平方向152を短手方向とする矩形状に形成されている。給紙トレイ160の先端に傾斜板222が設けられている。傾斜板222は、給紙トレイ160の幅方向(水平方向152)に長い板状部材である。傾斜板222は、装置背面側(図4及び図6における右側)へ傾倒している(図3参照)。したがって、傾斜板222に記録用紙247(大サイズ用紙250又は小サイズ用紙251)の先端が当接すると、その先端が傾斜板222の内側面に沿って斜め上方へ案内される。すなわち、傾斜板222の内側面は、記録用紙247を搬送路223へ案内するガイド面の役割を担う。
図2及び図5に示されるように、給紙トレイ160には、給紙トレイ160の壁面を構成する側壁167及び前壁168が設けられている。側壁167は、給紙トレイ160の幅方向の両側に設けられている。前壁168は、給紙トレイ160における開口206(矢印154で示される方向)側の端部に設けられている。側壁167及び前壁168は、給紙トレイ160の底から上方へ垂直に起立している。排紙トレイ180のトレイ本体181は、給紙トレイ160に対して倒伏されることによって側壁167及び前壁168に支持される。なお、給紙トレイ160は、後述のサブトレイ183が給紙トレイ160側へ回動するように、2つの前壁168の間には壁面が設けられていない(図2、図4〜6参照)。
図4及び図6に示されるように、給紙トレイ160における開口206側(図中の左側)には、凸部164が設けられている。凸部164は、給紙トレイ160の底から上方へ垂直に起立している。凸部164は、給紙トレイ160側へ移動されたサブトレイ183を支持するものである(図6参照)。このため、凸部164は、サブトレイ183の裏面に設けられた凸部185と対応する位置に設けられている。凸部164は、給紙トレイ160側へ回動されたサブトレイ183を支持するものである。この凸部164は、その高さが前壁168よりも低くなるように設定されている。これにより、サブトレイ183の後端部196が給紙トレイ160側へ充分に回動した状態で凸部164に支持される。
<サイドガイド163>
給紙トレイ160には、サイドガイド163が設けられてる。サイドガイド163は、矢印154で示される方向を長手方向とする板状部材であって、水平方向152における縦断面が略L字形に形成されている。図4に示されるように、サイドガイド163は、開口206側(図4における左側)の端部が凹部186の端部よりも開口206側に位置しないようにその長さが設定されている。このため、サブトレイ183が給紙トレイ160側へ回動した際に、サイドガイド163がサブトレイ183に干渉することがない。サイドガイド163は、給紙トレイ160に収容された記録用紙247が水平方向152へ移動することを規制するものである。換言すれば、サイドガイド163は、給紙トレイ160に収容された記録用紙247の幅方向の位置を規制するものである。サイドガイド163は、給紙トレイ160の幅方向(水平方向152)へスライド可能に設けられている。記録用紙247の幅方向の両側に当接するように、記録用紙247のサイズに応じてサイドガイド163がスライドされる。これにより、給紙トレイ160に載置された記録用紙247の幅方向の位置が予め定められた基準位置(本実施形態においては給紙トレイ160の幅方向の中央)に略一致する。このように、記録用紙247の幅方向の中央位置を基準位置に一致させるように記録用紙247を規制することは、一般にセンターレジと呼ばれている。なお、図2には、サイドガイド163が給紙トレイ160の幅方向の外側へ移動された状態が示されている。また、図5には、サイドガイド163が給紙トレイ160の幅方向の内側へ移動された状態が示されている。
図には示されていないが、サイドガイド163には、幅方向中央側へ延出されたラックギヤが設けられている。ラックギヤは、給紙トレイ160の幅方向中央に埋設されたピニオンギヤに噛合されている。2つのサイドガイド163のうちいずれか一方が水平方向152へスライドされると、他方が連動して相反する方向へスライドされる。したがって、給紙トレイ160に載置された記録用紙247の幅がサイドガイド163の離間距離よりも短い場合は、サイドガイド163の一方をスライドさせることによって2つのサイドガイド163それぞれが同時に移動される。これにより、記録用紙247の幅方向の中央位置が上記基準位置に略一致する。すなわち、給紙トレイ160に収容された記録用紙247が大サイズ用紙250である場合も小サイズ用紙251である場合も、これらの記録用紙247の幅方向の中央位置は上記基準位置に略一致する。
<リヤガイド165>
図4及び図6に示されるように、給紙トレイ160には、第1実施形態における本発明の位置決め部材としてのリヤガイド165(本発明の第1規制部材の一例)が設けられてる。リヤガイド165は、水平方向152を長手方向とする板状部材であって、矢印154で示される方向における縦断面が略L字形に形成されている。リヤガイド165は、給紙トレイ160に収容された記録用紙247が開口206側(矢印154で示される方向)へ移動することを規制するものである。換言すれば、リヤガイド165は、給紙トレイ160に収容された記録用紙247の後端に当接してその後端位置を規制するものである。図には示されていないが、給紙トレイ160の底面には、給紙トレイ160の長手方向(図4及び図6における左右方向)へ延びるスリットが設けられている。リヤガイド165は、このスリットに挿入されており、これによりスリットに沿ってスライド可能に構成されている。このリヤガイド165は、その上端が凸部164よりも排紙トレイ180側(上側)に位置するようにその高さが設定されている。これにより、リヤガイド165が第1位置に配置された状態(図4に示される状態)では、リヤガイド165がサブトレイ183の凸部185に当接してサブトレイ183を支持する。
リヤガイド165が記録用紙247の後端へ向けてスライドされると、記録用紙247の後端がリヤガイド165のガイド面に当接する(図4及び図6参照)。これにより、記録用紙247の後端が揃えられる。図4及び図6に示されるように、記録用紙247は、その後端がリヤガイド165に当接するように給紙トレイ160に収容される。これにより、記録用紙247は、その先端が記録用紙247のサイズに関わらず給紙トレイ160内の所定位置に位置決めされる。
<第1位置と第2位置>
リヤガイド165は、第1位置と第2位置との間を移動可能に構成されている。図4に示されるように、第1位置は、大サイズ用紙250を給紙トレイ160に対して位置決めする位置である。大サイズ用紙250は、第1位置に配置されたリヤガイド165にその後端が規制されることにより、その先端が傾斜板222に当接するように位置決めされる。図6に示されるように、第2位置は、小サイズ用紙251を給紙トレイ160に対して位置決めする位置である。小サイズ用紙251は、第2位置に配置されたリヤガイド165にその後端が規制されることにより、その先端が傾斜板222に当接するように位置決めされる。リヤガイド165は、給紙トレイ160に収容される記録用紙247のサイズに応じてスライドされ、第1位置又は第2位置に配置される。これにより、記録用紙247は、そのサイズに関わらずその先端が傾斜板222に当接する位置に位置決めされる。
<排紙トレイ180>
図2、図4〜図6に示されるように、排紙トレイ180は、トレイ本体181(本発明のトレイ本体の一例)、及びトレイ本体181の切り欠き部189に配置されたサブトレイ183(本発明のサブトレイの一例)を有して構成されている。
<トレイ本体181>
トレイ本体181は、その開口206側(矢印154で示される方向側)の一部が切り欠かれることにより平面視が略凹形状となるように形成されている(図2及び図5参照)。図には示されていないが、トレイ本体181には軸が設けられている。この軸は、トレイ本体181の先端187における幅方向(水平方向152)の両端に設けられている。この軸が給紙トレイ160の側壁167に設けられた軸受け孔(不図示)に挿入されることにより、トレイ本体181が給紙トレイ160の幅方向を軸として、その上方で回動可能に支持される。なお、トレイ本体181の幅は、側壁167間の離間距離と略等しく設定されている。このため、給紙トレイ160に対してトレイ本体181が倒伏された状態でトレイ本体181が側壁167に安定的に支持される。
<サブトレイ183>
サブトレイ183は、平面視が切り欠き部189と略同形状で、且つ切り欠き部189よりも若干小さく形成されている。サブトレイ183は、水平方向152におけるその幅が小サイズ用紙251の幅よりも広くなるように設定されている(図8参照)。サブトレイ183がトレイ本体181の切り欠き部189に配置される(図2参照)。サブトレイ183における水平方向152の端部には、サブトレイ183の幅方向外側へ突出する軸184が設けられている(図2参照)。図には示されていないが、トレイ本体181には、軸184に対応する位置に軸184を回転自在に支持する軸受け孔が設けられている。サブトレイ183は、軸184がこの軸受け孔に支持されることにより、給紙トレイ160側へ回動可能にトレイ本体181に設けられている。なお、図5では軸184が省略されている。
図4及び図6に示されるように、サブトレイ183の裏面には、凹部186が設けられている。凹部186は、サブトレイ183の先端側(図4及び図6における右側)がサブトレイ183の上面側へ凹むように形成されている。これにより、サブトレイ183が給紙トレイ160側へ回動された状態において、第2位置に配置されたリヤガイド165は、この凹部186にその一部が収容される(図6参照)。サブトレイ183の裏面には、凸部185が設けられている。凸部185は、サブトレイ183の後端側(図4及び図6における右側)において給紙トレイ160側へ突出するように形成されている。この凸部185は、給紙トレイ160に設けられた凸部164と対向する位置に設けられている。
上記構成により、排紙トレイ180は、サブトレイ183が第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成されている。第1姿勢は、サブトレイ183の後端部196(本発明における開口側の端部に相当する)における上面193が所定の高さに支持された状態である(図2参照)。この第1姿勢では、後端部196の上面193がトレイ本体181の上面191と略同じ高さとなる。すなわち、上面193と上面191とが同一平面を形成する。第2姿勢は、第1姿勢に対してサブトレイ183の後端部196における上面193が給紙トレイ160側へ移動された状態である(図5参照)。
<第1姿勢>
大サイズ用紙250を給紙トレイ160に収容する場合、リヤガイド165が第1位置に配置される(図4参照)。この状態では、図4に示されるように、サブトレイ183の凸部185がリヤガイド165の上面に当接してサブトレイ183がリヤガイド165に支持される。これにより、サブトレイ183は、後端部196の給紙トレイ160側への回動が規制されて、第1姿勢に維持される。このように、リヤガイド165が第1位置に配置された状態では、サブトレイ183の第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化が規制される。
<第2姿勢>
小サイズ用紙251を給紙トレイ160に収容する場合、第1位置に配置されたリヤガイド165は、第2位置へスライド移動される(図4及び図6参照)。このリヤガイド165の移動に伴ってリヤガイド165によるサブトレイ183の支持が解除される。サブトレイ183は、軸184のみがトレイ本体181に回動可能に支持されている。また、サブトレイ183の裏面に、第2位置に配置されたリヤガイド165を収容可能な凹部186が設けられている。このため、サブトレイ183は、サブトレイ183の重量によって給紙トレイ160側へ回動される。サブトレイ183が給紙トレイ160側へ回動されることにより、図6に示されるように、凸部185が凸部164に当接する。その結果、サブトレイ183は、給紙トレイ160の凸部164に支持された第2姿勢となる。このように、排紙トレイ180のサブトレイ183は、リヤガイド165が第2位置に配置されることにより、サブトレイ183の重量によって第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化される。この姿勢変化に伴って、上面193は、サブトレイ183が第1姿勢に維持されていたときに比べて給紙トレイ160側へ移動される(図2及び図5)。
<本実施形態の作用効果>
図7は、排紙トレイ180に大サイズ用紙250が排出された給紙カセット150を示す概略斜視図である。図8は、排紙トレイ180に小サイズ用紙251が排出された給紙カセット150を示す概略斜視図である。図9は、給紙カセット150の縦断面図であり、(A)はサブトレイ183が第1姿勢に維持された状態、(B)はサブトレイ183が第2姿勢に維持された状態を示す。
例えば、複合機200において原稿の読取開始が指示されると、スキャン部202により原稿の画像が読み取られる。プリント部201は、この原稿の画像に基づいて印刷処理を実行する。この印刷処理は、以下のように行われる。すなわち、LFモータの駆動力が図3に示される給紙ローラ231、搬送ローラ233、及び排紙ローラ235に選択的に伝達される。これにより、給紙トレイ160に収容されている記録用紙247が搬送路223に沿って搬送される。記録用紙247は、その搬送過程で記録部224により画像が記録され、開口206へ向けて空間260に排出される(図9参照)。
図7及び図9(A)に示されるように、記録用紙247として大サイズ用紙250が排紙トレイ180に排出される場合、記録用紙250はその一部が開口206の外側へ露出された状態で排紙トレイ180に収容される。したがって、ユーザは、排紙トレイ180に収容された大サイズ用紙250を排紙トレイ180から容易に取り出すことができる。
リヤガイド165が第1位置に配置された状態では、リヤガイド165によりサブトレイ183の後端部196の回動が規制されており、サブトレイ183が第1姿勢に維持される。リヤガイド165が第2位置に配置されることによって、サブトレイ183が給紙トレイ160側へ回動可能となる。記録用紙247として小サイズ用紙251が排紙トレイ180に排出される場合、図8及び図9(B)に示されるように、記録用紙251は、開口206の奥側に排出される。排紙トレイ180は、リヤガイド165が第2位置に配置されることによって給紙トレイ160内へ回動されている。これにより、排紙トレイ180上の空間が切り欠き部189の下方へ拡張される。換言すれば、排紙トレイ180に排出された小サイズ用紙251を取り出すためにユーザが手を入れるための空間が下方に拡張される。
図9(A)及び(B)に示されるように、サブトレイ183が第1姿勢のときにH1であった開口206における空間の高さが、サブトレイ183が第2姿勢に姿勢変化されることによってH2となる。このため、ユーザが開口206のより奥まで手を入れることが可能となり、排紙トレイ180上に排出された記録用紙247が小サイズ用紙251であっても、ユーザは、排紙トレイ180から小サイズ用紙251を容易に取り出すことができる。したがって、ユーザが排紙トレイ180から記録用紙247を取り出しにくくなるといった不利益を被ることなく、開口206の高さを低くしてスキャナ及びプリンタが上下二段に設けられた装置の薄型化を図ることができる。なお、複合機200がプリント機能のみを有する単機能のプリンタである場合も同様の効果が奏される。
記録用紙247として小サイズ用紙251を使用する場合、小サイズ用紙251は、サブトレイ183が給紙トレイ160側へ回動された状態で排紙トレイ180へ排出される。水平方向152(図9の紙面垂直方向)におけるサブトレイ183の幅が小サイズ用紙251の幅よりも広い。また、給紙トレイ160に収容された小サイズ用紙251がサイドガイド163によってセンターレジされているので、画像が記録された小サイズ用紙251は、排紙トレイ180の水平方向152における略中央に排出される。このため、小サイズ用紙251の両側がトレイ本体181には支持されずサブトレイ183のみに支持される。これにより、排出された小サイズ用紙251は、傾斜されたサブトレイ183に沿って開口206側へスライドされる。その結果、小サイズ用紙251の取り出しがさらに容易となる。
また、リヤガイド165が第2位置に配置された状態(図6参照)では、サブトレイ183がその重量によって第2姿勢に維持される。すなわち、小サイズ用紙251を給紙トレイ160に収容する場合には、サブトレイ183の後端部196が常に給紙トレイ160側へ移動した状態となる。これにより、大サイズ用紙250が排出される場合に比べて、装置本体205の外部からの開口206内の視認性が向上する。その結果、開口206内の奥に排出された小サイズ用紙251が排紙トレイ180に収容されていることを、ユーザが開口206内をのぞき込むことなく容易に確認することが可能となる。また、サブトレイ183が記録用紙247のサイズに対応しない姿勢になることがない。すなわち、給紙トレイ160に大サイズ用紙250が収容された状態では、第1位置に配置されたリヤガイド165によってサブトレイ183が第1姿勢に維持される。また、給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容された状態では、リヤガイド165が第2位置に配置されているのでサブトレイ183が第2姿勢に維持される。このため、ユーザは、記録用紙247のサイズをサブトレイ183の姿勢から判断することができる。
なお、サブトレイ183は、サブトレイ183が第2姿勢から第1姿勢へ姿勢変化するようにバネ(本発明の弾性部材の一例)を備えていてもよい。例えば、サブトレイ183の軸184にネジリコイルバネを設ける。この場合、サブトレイ183はネジリコイルバネの弾性力によって第1姿勢に維持されているので、外力が加えられることによって第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化する。サブトレイ183が第2姿勢側から第1姿勢側へ弾性付勢されているので、外力が除かれることによりサブトレイ183が第1姿勢側へ戻される。このため、ユーザによってサブトレイ183が押し下げられた場合のみサブトレイ183が第2姿勢となり、それ以外の状態において給紙トレイ160の上面が閉塞されて給紙トレイ160内へゴミが進入することが防止される。
[第2実施形態]
以下に、本発明の第2実施形態が説明される。第2実施形態に係る複合機200は、給紙カセット150の構成が一部異なるほかは、第1実施形態と同様の構成である。このため、給紙カセット150以外の構成の説明は省略される。なお、第1実施形態ではリヤガイド165が本発明の位置決め部材として機能したのに対し、第2実施形態ではサイドガイド263が本発明の位置決め部材として機能する。
図10は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。図11は、給紙カセット150の概略平面図である。図12は、図11における給紙カセット150のXII−XII線断面図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。図13は、図11における給紙カセット150のXIII−XIII線断面図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。図14は、図11における給紙カセット150のXIV−XIV線断面図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。図15は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。図16は、図11における給紙カセット150のXII−XII線断面図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。図17は、図11における給紙カセット150のXIII−XIII線断面図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。図18は、図11における給紙カセット150のXIV−XIV線断面図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。なお、図10及び図15では、トレイ本体254(図11及び図14参照)が省略されている。
<サイドガイド263>
給紙トレイ160には、第2実施形態における本発明の位置決め部材としてのサイドガイド263(本発明の第2規制部材の一例)が設けられている。サイドガイド263は、サイドガイド163と同様に、給紙トレイ160に収容された記録用紙247が水平方向152へ移動することを規制するものである。換言すれば、サイドガイド263は、給紙トレイ160に収容された記録用紙247の幅方向の位置を規制するものである。サイドガイド263は、給紙トレイ160の幅方向(水平方向152)へスライド可能に設けられている。
記録用紙247の幅方向の両側に当接するように、記録用紙247のサイズに応じてサイドガイド263がスライドされる。これにより、給紙トレイ160に載置された記録用紙247の幅方向の位置が予め定められた基準位置(本実施形態においては給紙トレイ160の幅方向の中央)に略一致する。図12に示されるように、サイドガイド263は、サイドガイド163よりも開口206側(矢印152で示される方向)へ長いものである。具体的には、サイドガイド263は、傾斜板222から開口206側へアーム269,270の下方まで延設されている(図13及び図17参照)。このため、後述のアーム269,270は、サイドガイド263が第1位置に配置された状態においてサイドガイド263に下方から支持される(図14参照)。なお、このサイドガイド236は、第2位置に配置された状態においては、アーム269,270に代わってサブトレイ本体267を下方から支持する(図18参照)。
<サブトレイ256>
図10、図11、及び図15に示されるように、サブトレイ256は、サブトレイ本体267の幅方向(水平方向152)の両側面からアーム269,270が延設されたものである。
サブトレイ本体267は、図12、図14、図16、及び図18に示されるように、その裏面側に凹部259が形成されている。凹部259は、サブトレイ本体267の長手方向(矢印154で示される方向)に長い矩形状に形成されている。凹部256は、その先端側が開放されている。給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容される場合、サブトレイ256は、サブトレイ本体257の凹部259がサイドガイド263により下方から支持される(図18参照)。なお、図12及び図16に示されるように、サブトレイ本体267にはサブトレイ183に設けられていた凸部185(図4参照)は設けられていない。このため、サブトレイ256が給紙トレイ160側へ回動されたとしてもサブトレイ256がリヤガイド165に当接することはない。アーム269,270は、サブトレイ本体267の幅方向に長い略矩形状に形成されている。アーム269,270は、第1位置に配置されたサイドガイド263よりも水平方向152の外側へ延びるようにサブトレイ本体267に設けられている。このため、第1位置に配置されたサイドガイド263によりアーム269,270が支持される(図14参照)。
<トレイ本体254>
図11に示されるように、トレイ本体254は、平面視がトレイ本体181(図2参照)と略同形状のものである。図13、図14、図17、及び図18に示されるように、トレイ本体254は、その裏面側に凹部272が形成されている。凹部272は、トレイ本体254の長手方向に長い矩形状に形成されている。図11、図14、及び図18に示されるように、トレイ本体254は、その幅方向(水平方向152)の両側からトレイ本体254の下方へ突出する側壁287が設けられている。また、図11、図13、及び図17に示されるように、トレイ本体254は、その開口206側(矢印154で示される方向)の端部(後端部195)からトレイ本体254の下方へ突出する前壁288が設けられている。トレイ本体254は、給紙トレイ160に対して倒伏された状態、側壁287が側壁167(図10参照)に支持されるとともに前壁288が前壁168に支持される。このトレイ本体254は、トレイ本体254の中央側(切り欠き部169(図11参照)側)には壁面が設けられていない。このため、凹部272には、図14に示されるように、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態(図10及び図12参照)において、アーム269,270の一部が収容される。
<第1位置と第2位置>
サイドガイド263は、第1位置(図10及び図14参照)と第2位置(図15及び図18参照)との間を移動可能に構成されている。図10及び図14に示されるように、第1位置は、大サイズ用紙250を給紙トレイ160に対して位置決めする位置である。大サイズ用紙250は、第1位置に配置されたサイドガイド263に幅方向の両側が規制される。これにより、大サイズ用紙250の幅方向の位置が予め定められた基準位置(本実施形態においては給紙トレイ160の幅方向の中央)に略一致する。図15及び図18に示されるように、第2位置は、小サイズ用紙251を給紙トレイ160に対して位置決めする位置である。小サイズ用紙251は、第2位置に配置されたサイドガイド236に幅方向の両側が規制される。これにより、小サイズ用紙251の幅方向の位置が上記基準位置に略一致する。サイドガイド263は、給紙トレイ160に収容される記録用紙247のサイズに応じて第1位置又は第2位置に配置される。これにより、記録用紙247は、そのサイズに関わらずその幅方向の位置が給紙トレイ160の幅方向の中央に位置決めされる。
本実施形態における排紙トレイ180は、サブトレイ256が第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成されている。第1姿勢は、サブトレイ256の後端部196における上面193が所定の高さに支持された状態である(図10、図12、及び図14参照)。この第1姿勢では、図14に示されるように、後端部196の上面193がトレイ本体254の上面191と略同じ高さとなる。すなわち、上面193と上面191とが同一平面を形成する。第2姿勢は、第1姿勢に対してサブトレイ256の後端部196における上面193が給紙トレイ160側へ移動された状態である(図15、図16、及び図18参照)。
<第1姿勢>
大サイズ用紙250を給紙トレイ160に収容する場合、サイドガイド256が第1位置に配置される(図10参照)。この状態では、図14に示されるように、サブトレイ256のアーム269,270がサイドガイド263の上面に当接してサイドガイド263に支持される。これにより、サブトレイ256は、後端部196の給紙トレイ160側への回動が規制されて、第1姿勢に維持される。このように、サイドガイド256が第1位置に配置された状態では、サブトレイ256の第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化が規制される。
<第2姿勢>
小サイズ用紙251を給紙トレイ160に収容する場合、第1位置に配置されたサイドガイド263は、第1位置から第2位置へスライド移動される(図10、図14、図15、及び図18参照)。このサイドガイド263の移動に伴ってサイドガイド263によるアーム269,270の支持が解除される。サブトレイ256は、軸184のみがトレイ本体254に回動可能に支持されている。このため、サブトレイ256の重量によって給紙トレイ160側へ回動される。サブトレイ256が給紙トレイ160側へ回動されることにより、図18に示されるように、サブトレイ本体267の凹部259がサイドガイド263の上面に当接する。その結果、サブトレイ256は、給紙トレイ160のサイドガイド263に支持された第2姿勢となる。このように、排紙トレイ180のサブトレイ256は、サイドガイド263が第2位置に配置されることにより、サブトレイ256の重量によって第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化される。
<本実施形態の作用効果>
図19は、給紙カセット150の縦断面図であり、(A)はサブトレイ256が第1姿勢に維持された状態、(B)はサブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。
図19(A)に示されるように、記録用紙247として大サイズ用紙250が排紙トレイ180に排出される場合、大サイズ用紙250はその一部が開口206の外側へ露出された状態で排紙トレイ180に収容される。したがって、ユーザは、排紙トレイ180に収容された大サイズ用紙250を排紙トレイ180から容易に取り出すことができる。
サイドガイド263が第1位置に配置された状態では、サイドガイド263によりサブトレイ256の後端部196の回動が規制されており、サブトレイ256が第1姿勢に維持される。サイドガイド263が第2位置に配置されることによって、サブトレイ256が給紙トレイ160側へ回動可能となる。図19(B)に示されるように、記録用紙247として小サイズ用紙251が排紙トレイ180に排出される場合、小サイズ用紙251は、開口206の奥側に排出される。排紙トレイ180は、サイドガイド263が第2位置に配置されることによって給紙トレイ160内へ回動されている。これにより、排紙トレイ180上の空間が切り欠き部189の下方へ拡張される。換言すれば、排紙トレイ180に排出された小サイズ用紙251を取り出すためにユーザが手を入れるための空間が下方に拡張される。
図19(A)及び(B)に示されるように、サブトレイ256が第1姿勢のときにH3であった開口206における空間の高さが、サブトレイ256が第2姿勢に姿勢変化されることによってH4となる。このため、ユーザが開口206のより奥まで手を入れることが可能となり、排紙トレイ180上に排出された記録用紙247が小サイズ用紙251であっても、ユーザは、排紙トレイ180から小サイズ用紙251を容易に取り出すことができる。したがって、ユーザが排紙トレイ180から記録用紙247を取り出しにくくなるといった不利益を被ることなく、開口206の高さを低くしてスキャナ及びプリンタが上下二段に設けられた装置の薄型化を図ることができる。なお、複合機200がプリント機能のみを有する単機能のプリンタである場合も同様の効果が奏される。
また、小サイズ用紙251は、サブトレイ256が給紙トレイ160側へ回動された状態で排紙トレイ180へ排出される。サブトレイ256の幅が小サイズ用紙251の幅よりも広い。また、給紙トレイ160に収容された小サイズ用紙251がサイドガイド263によってセンターレジされているので、画像が記録された小サイズ用紙251は、排紙トレイ180の水平方向152における略中央に排出される。このため、小サイズ用紙251の両側がトレイ本体254には支持されずサブトレイ256のみに支持される。このため、排出された小サイズ用紙251は、サブトレイ256に沿って開口206側へスライドされる。その結果、小サイズ用紙251の取り出しがさらに容易となる。
また、サイドガイド263が第2位置に配置された状態では、サブトレイ256がその重量によって第2姿勢に維持される。すなわち、小サイズ用紙251を給紙トレイ160に収容する場合には、サブトレイ256の後端部196が常に給紙トレイ160側へ移動した状態となる。これにより、大サイズ用紙250が排出される場合に比べて、装置本体205の外部からの開口206内の視認性が向上する。その結果、開口206内の奥に排出された小サイズ用紙251が排紙トレイ180に収容されていることを、ユーザが開口206内をのぞき込むことなく容易に確認することが可能となる。また、サブトレイ256が記録用紙247のサイズに対応しない姿勢になることがない。すなわち、給紙トレイ160に大サイズ用紙250が収容された状態ではサブトレイ256が第1姿勢に維持され、給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容された状態ではサブトレイ256が第2姿勢に維持される。このため、ユーザは、記録用紙247のサイズをサブトレイ256の姿勢から判断することができる。
なお、サブトレイ256は、サブトレイ256が第2姿勢から第1姿勢へ姿勢変化するようにバネ(本発明の弾性部材の一例)を備えていてもよい。例えば、サブトレイ256の軸184にネジリコイルバネを設ける。この場合、サブトレイ256はネジリコイルバネの弾性力によって第1姿勢に維持されているので、外力が加えられることによって第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化する。サブトレイ256が第2姿勢側から第1姿勢側へ弾性付勢されているので、外力が除かれることによりサブトレイ256が第1姿勢側へ戻される。このため、ユーザによってサブトレイ256が押し下げられた場合のみサブトレイ256が第2姿勢となり、それ以外の状態において給紙トレイ160の上面が閉塞されて給紙トレイ160内へゴミが進入することが防止される。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態においては、排紙トレイ180の一部が給紙トレイ160へ向けて回動されて第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化される形態について説明したが、排紙トレイ180は、水平姿勢を維持したまま給紙トレイ160側へ下降されるように構成されていてもよい。例えば、第1実施形態において説明した排紙トレイ180が、トレイ本体181及びサブトレイ183が一体的に給紙トレイ160側へ移動可能に構成されてもよい。また、例えば、第2実施形態において説明した排紙トレイ180が、トレイ本体254及びサブトレイ256が一体的に給紙トレイ160側へ移動可能に構成されてもよい。すなわち、本発明における排紙トレイ180の第1姿勢から第2姿勢への姿勢変化は、排紙トレイ180の回動に限定されるものではなく、排紙トレイ180の給紙トレイ160側へのスライドであってもよい。
また、サブトレイ183,256は、水平方向152における幅が小サイズ用紙251の幅よりも狭いものであってもよい。ただし、上記実施形態のように、水平方向152におけるサブトレイ183,256の幅を小サイズ用紙251の幅よりも広くした場合、小サイズ用紙251が開口206へ向けてスライドする。その結果、排紙トレイ180からの小サイズ用紙251の取り出しが容易となる。したがって、サブトレイ183,256は、水平方向152における幅が小サイズ用紙251の幅よりも広いことが好ましい。
また、排紙トレイ180から記録用紙247を取り出すための開口206は、例えば装置本体205の側面に設けられていてもよい。ただし、記録用紙247の取り出しをより容易にするために、開口206は、操作パネル204が設けられている装置本体205の正面156側に設けられていることが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機200の外観斜視図である。 図2は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に大サイズ用紙250が収容された状態を示す。 図3は、プリント部201の内部構造を示す模式図である。 図4は、給紙カセット150の内部構造を示す縦断面図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に大サイズ用紙250が収容された状態を示す。 図5は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容された状態を示す。 図6は、給紙カセット150の内部構造を示す縦断面図であり、記録用紙247として給紙トレイ160に小サイズ用紙251が収容された状態を示す。 図7は、排紙トレイ180に大サイズ用紙250が排出された給紙カセット150を示す概略斜視図である。 図8は、排紙トレイ180に小サイズ用紙251が排出された給紙カセット150を示す概略斜視図である。 図9は、給紙カセット150の縦断面図であり、(A)はサブトレイ183が第1姿勢に維持された状態、(B)はサブトレイ183が第2姿勢に維持された状態を示す。 図10は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。 図11は、給紙カセット150の概略平面図である。 図12は、図11における給紙カセット150のXII−XII線断面図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。 図13は、図11における給紙カセット150のXIII−XIII線断面図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。 図14は、図11における給紙カセット150のXIV−XIV線断面図であり、サブトレイ256が第1姿勢に維持された状態を示す。 図15は、給紙カセット150の外観構成を示す概略斜視図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。 図16は、図11における給紙カセット150のXII−XII線断面図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。 図17は、図11における給紙カセット150のXIII−XIII線断面図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。 図18は、図11における給紙カセット150のXIV−XIV線断面図であり、サブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。 図19は、給紙カセット150の縦断面図であり、(A)はサブトレイ256が第1姿勢に維持された状態、(B)はサブトレイ256が第2姿勢に維持された状態を示す。
符号の説明
152・・・水平方向
156・・・正面
160・・・給紙トレイ(本発明の第1トレイの一例)
165・・・リヤガイド(本発明の位置決め部材の一例、第1規制部材に相当)
180・・・排紙トレイ(本発明の第2トレイの一例)
181,254・・・トレイ本体(本発明のトレイ本体の一例)
183,256・・・サブトレイ(本発明のサブトレイの一例)
189・・・切り欠き部
193・・・上面
196・・・後端部
200・・・複合機
201・・・プリント部(本発明の画像記録装置の一例)
205・・・装置本体
206・・・開口
224・・・記録部(本発明の記録部の一例)
230・・・搬送部(本発明の搬送部の一例)
247・・・記録用紙(本発明の被記録媒体の一例)
250・・・大サイズ用紙(本発明の第1サイズの被記録媒体の一例)
251・・・小サイズ用紙(本発明の第2サイズの被記録媒体の一例)
263・・・サイドガイド(本発明の位置決め部材の一例、第2規制部材に相当)

Claims (11)

  1. 開口を有する装置本体と、
    上記装置本体の開口内に配置され、シート状の被記録媒体を収容する第1トレイと、
    上記収容される第1サイズの被記録媒体を上記第1トレイに対して位置決めする第1位置と、上記収容される上記第1サイズよりも小さい第2サイズの被記録媒体を当該第1トレイに対して位置決めする第2位置との間を移動可能な位置決め部材と、
    上記第1トレイの上側に該第1トレイと上下二段に配置される第2トレイと、
    上記第1トレイから被記録媒体を搬送して上記第2トレイ上に排出する搬送部と、
    上記被記録媒体の搬送過程で該被記録媒体に画像を記録する記録部と、を具備し、
    上記第2トレイは、少なくとも該第2トレイの上記開口側の端部における上面が所定の高さに支持された第1姿勢と、該第1姿勢に対して少なくとも上記上面が上記第1トレイ側へ移動された第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成され、
    上記位置決め部材は、上記第1位置に配置された状態で上記第2トレイを支持して当該第2トレイの上記第1姿勢から上記第2姿勢への姿勢変化を規制し、上記第1位置から上記第2位置へ移動されることにより上記支持を解除するものである画像記録装置。
  2. 上記位置決め部材は、上記第1トレイに収容された被記録媒体が上記開口側へ移動することを規制する第1規制部材である請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記位置決め部材は、上記第1トレイに収容された被記録媒体がその搬送方向と略直交する水平方向へ移動することを規制する第2規制部材である請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 上記第2トレイにおける上記開口側の端部は、上記位置決め部材が上記第2位置に配置された状態で、上記被記録媒体の搬送方向と略直交する水平方向を軸として上記第1トレイ側へ回動可能に構成されている請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記第2トレイは、
    その上記開口側の一部が切り欠かれた平面視が略凹形状のトレイ本体と、
    該トレイ本体の切り欠き部に配置され、上記位置決め部材が上記第1位置から上記第2位置へ移動されて上記第1トレイ側へ回動可能となるサブトレイとを備える請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 上記サブトレイは、上記水平方向におけるその幅が上記第2サイズの被記録媒体の幅よりも広いものである請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 上記搬送部は、上記記録部により画像が記録された被記録媒体を上記開口へ向けて排出するものである請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 上記第2トレイは、上記位置決め部材が上記第2位置に配置された状態で、当該第2トレイの重量によって上記第1姿勢から上記第2姿勢へ姿勢変化するものである請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記第2トレイを上記第2姿勢から上記第1姿勢へ姿勢変化するように弾性付勢する付勢部材を備える請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記装置本体は、その正面側に上記開口を有する請求項1から9のいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 上記記録部の上方に原稿の画像を読み取る読取部を備え、
    上記記録部により画像が記録された被記録媒体は、上記読取部と上記第2トレイとの間の空間に排出される請求項1から10のいずれかに記載の画像記録装置。
JP2007143921A 2007-02-28 2007-05-30 画像記録装置 Expired - Fee Related JP4311479B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007143921A JP4311479B2 (ja) 2007-05-30 2007-05-30 画像記録装置
US12/039,038 US8020849B2 (en) 2007-02-28 2008-02-28 Image recording apparatus
CN2008100815628A CN101256375B (zh) 2007-02-28 2008-02-28 图像读取装置
US13/230,609 US8322702B2 (en) 2007-02-28 2011-09-12 Image recording apparatus
US13/621,768 US8474809B2 (en) 2007-02-28 2012-09-17 Image recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007143921A JP4311479B2 (ja) 2007-05-30 2007-05-30 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008297058A JP2008297058A (ja) 2008-12-11
JP4311479B2 true JP4311479B2 (ja) 2009-08-12

Family

ID=40170938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007143921A Expired - Fee Related JP4311479B2 (ja) 2007-02-28 2007-05-30 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4311479B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008297058A (ja) 2008-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8474809B2 (en) Image recording apparatus
JP4207927B2 (ja) 画像形成装置
JP4274191B2 (ja) 画像記録装置
JP4752792B2 (ja) 画像記録装置
JP6136821B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP4868164B2 (ja) 給紙トレイ、給紙装置、及びそれを備えた画像記録装置
JP2008156101A (ja) 画像記録装置
JP2009007106A (ja) 画像記録装置
JP2008162756A (ja) 画像記録装置
JP4488032B2 (ja) 画像記録装置
JP4311479B2 (ja) 画像記録装置
JP4816965B2 (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置
JP5278447B2 (ja) 画像記録装置
JP4941123B2 (ja) 画像記録装置
JP2011190027A (ja) 画像記録装置
US9479660B2 (en) Image recording apparatus
JP5614303B2 (ja) 画像記録装置
JP4678380B2 (ja) 画像記録装置
JP2018167993A (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP5316798B2 (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置
JP6323596B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP2008213977A (ja) 媒体供給装置及び画像記録装置
JP2009007136A (ja) シート搬送装置、及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置
JP2011190028A (ja) 画像記録装置
JP2008024422A (ja) 給紙カセット装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090504

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4311479

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140522

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees