JP2008213915A - 蛍光ランプの包装体 - Google Patents

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晃史 高崎
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Abstract

【課題】本体部の両端部に外部電極が突出している直管形の蛍光ランプを複数本並列して包装する蛍光ランプの包装体において、外部電極が折曲しないように、複数本の蛍光ランプを包装することができるようにした蛍光ランプの包装体を提供する。
【解決手段】この蛍光ランプの包装体は、中間保持体20と端部保護体30とを備えている。中間保持体20は、蛍光ランプ10の本体部13を入れる谷部23を有する波板22が平板状のライナー21の片面に貼着されている。端部保護体30は、外部電極12を囲むカバー31が前記中間保持体20の波板22の各谷部23と同じピッチで配列され、該カバー31の端縁32が前記蛍光ランプ10の端面11に当接するようにされている。また、端部保護体30は、前記中間保持体20の波板22と同じ正面形状の波板を平板状のライナー34の片面に貼着したものであり、前記中間保持体20と天地を逆転してセットされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、本体部の両端面から外部電極が突出している直管形の蛍光ランプを複数本並列して包装する蛍光ランプの包装体に関し、特に、バックライトに備えられる細径化された直管形の蛍光ランプを好適に包装する蛍光ランプの包装体に関する。
例えば液晶テレビ等に用いられる液晶パネルのバックライト用ランプとして、冷陰極蛍光灯のような蛍光ランプが知られている。
この蛍光ランプ10はガラス等の本体部の両端に電極部を備えており、給電のための外部電極12が本体部から突出している。
蛍光ランプ10は、バックライトユニットの所定の部位に実装される。従来は、手作業によって外部電極12を折曲したり切断したりした上で端子に半田付けしていた。したがって、従来の蛍光ランプ10の外部電極12は、先端部が折曲していても、真っ直ぐに修正したり、切除されるため、先端部の折曲が接続に影響することはなかった。
ユニットに備えられている蛍光ランプは、図5に示すような包装体1に包装され、搬送ないし保管されている。この包装体1は、片面ダンボール(片段)と呼ばれるもので、平坦なライナー2の片面に波板3が貼付されている。波板3の谷部に蛍光ランプ10が入れられることにより、この包装体1は、細径化された蛍光ランプ10を好適に包装することができる。そして積み重ねられた状態でカートン(図示せず)に箱詰めされる。
なお、直管形蛍光ランプなどの包装箱であって、長さ方向の採り幅が小さくても吊下げ強度が増大するようにしたものが特許文献1に開示されている。また、片段ボール紙を折曲して形成した直管形蛍光ランプ用個装ケースであって、ガラスバルブ壁面の汚れを抑制したものが特許文献2に開示されている。また、直管形蛍光ランプを収納する蛍光ランプ包装体であって、直管形蛍光ランプを簡単に取り出せるようにしたものが特許文献3に開示されている。
特開2004−175381号公報 特開2005−22751号公報 特開2005−306474号公報
しかし、近年は、バックライトユニットを効率的に製造するため、蛍光ランプ10が自動的に実装される、すなわち、機械によって外部電極12が端子に挟まれ又は挿し込まれることにより、半田付けすることなく接続されることから、外部電極12はある程度の長さが必要で、折曲しないように包装体1に包装されることが要請されている。
バックライトユニットに備えられている蛍光ランプ10を包装する従来の包装体1は、外部電極12を十分に保護していないため、輸送中の衝撃や振動などによって外力が加えられることにより、外部電極12が折曲することがある。折曲した外部電極12は、自動的に実装することができない、あるいは外部電極12を端子に無理に接続することにより、蛍光ランプに大きな負荷が加えられ、蛍光ランプが破損するということがある。
また、前記特許文献1,2,3に開示された包装箱、個装ケース、蛍光ランプ包装体は、いずれも個装であり、多数本の蛍光ランプを一括して搬送ないし保管するものではないだけでなく、蛍光ランプ10の外部電極12を十分に保護するものでない。
そこで、本発明は、外部電極が折曲しないように、複数本の蛍光ランプを包装することができるようにした蛍光ランプの包装体を提供することを課題とする。
本発明に係る蛍光ランプの包装体は、本体部の両端面から外部電極が突出している直管形の蛍光ランプを複数本並列して包装する蛍光ランプの包装体であって、前記蛍光ランプの本体部を入れる谷部を有する波板が平板状のライナーの片面に貼着された中間保持体と、前記外部電極を囲むカバーが前記中間保持体の波板の各谷部と同じピッチで配列され、該カバーの端縁が前記蛍光ランプの端面に当接する端部保護体とが備えられていることを特徴としている。
この蛍光ランプの包装体によれば、蛍光ランプの本体部は中間保持体の波板の谷部に入れられることによって外力が加えられなくなって破損することがなく、そして、蛍光ランプの外部電極は端部保護体のカバーに囲まれ、カバーの端縁が蛍光ランプの端面に当接することによって外力が加えられなくなって変形することがない。なお、この蛍光ランプの包装体がカートン内に箱詰めされたときに、各端部保護体が蛍光ランプの各端面とカートンとに挟まれ、外部電極がカバーに囲まれるとともに、蛍光ランプが各端部保護体に挟まれて長さ方向に移動しないようにすることができる。
また、前記本発明に係る蛍光ランプの包装体において、前記端部保護体は、前記中間保持体の波板と同じ正面形状の波板を平板状のライナーの片面に貼着し、波板の山部とライナーとによって前記カバーを形成するものであり、前記中間保持体と天地を逆転してセットされることが好ましい。この蛍光ランプの包装体によれば、中間保持体と端部保護体とは、ともに正面形状が同じ波板をライナーの片面に貼着したものとされるため、中間保持体と端部保護体との各波板とライナーを共用して製造することができ、生産管理などを簡素化することができる。そして、端部保護体の波板の山部が中間保護体の波板の各端部の谷部内に嵌められることによって、端部保護体が移動しないようにすることができる。
また、前記本発明に係る蛍光ランプの包装体において、前記端部保護体は、一方のカバーから他方のカバーの方への幅寸法が前記中間保持体の一方の谷部から他方の谷部の方への幅寸法と同じとされていることが好ましい。この蛍光ランプの包装体によれば、端部保護体の幅寸法が中間保持体の幅寸法と同じとされていることにより、中間保持体と端部保護体をカートン内に箱詰めしたときに、端部保護体がカートン内で幅方向に移動しないようにすることができる。
また、前記本発明に係る蛍光ランプの包装体において、前記中間保持体及び端部保護体は、積み重ねられていてもよい。この蛍光ランプの包装体によれば、中間保持体及び端部保護体が積み重ねられてカートン内に箱詰めされることにより、多数の蛍光ランプをカートン内に収納することができる。そして、積み重ねられた上下の蛍光ランプの間には、中間保持体のライナーが介在することにより、蛍光ランプは外力が加えられないようにすることができる。
本発明によれば、蛍光ランプの本体部が中間保持体の波板の谷部に入れられた状態で、蛍光ランプの外部電極が端部保護体のカバーに囲まれることにより、外部電極は外力から保護される。したがって、この蛍光ランプの包装体に包装された蛍光ランプは、外部電極が折曲するなど変形することがなく、この蛍光ランプの外部電極を端子に自動的に接続する作業を確実に行うことができ、生産性の向上に寄与することができる。また、外部電極は端子に無理に接続されず、蛍光ランプに大きな負荷が加えられることがないため、蛍光ランプが破損しないようにすることができる。
本発明に係る蛍光ランプの包装体の一実施形態について図1から図4を参照しながら説明する。この蛍光ランプの包装体は、中間保持体20と端部保護体30とを備えていることを特徴としている。
中間保持体20は、従来と同様、平板状のライナー21の片面に波板22を貼着したもので、波板22の谷部23に蛍光ランプ10の本体部13が入れられる。図示した中間保持体20は、谷部23が5列設けられ、5本の蛍光ランプ10がそれぞれの谷部23に入れられる。この蛍光ランプ10の側面は、図2に示すように、波板22の頂部24から突出していてもよい。そして、中間保持体20の長さは、蛍光ランプ10よりも長く、カートン(図示せず)の長さ方向の内寸と同じとされている。また、中間保持体20の幅寸法D、すなわち波板22の一方の谷部23から他方の谷部23の方への幅寸法Dはカートンの幅方向の内寸と同じとされている。
一方、端部保護体30は、外部電極12を囲む複数のカバー31を備えている。したがって、このカバー31のピッチは、前記中間保持体20の波板22の各谷部23のピッチと同じとされている。また、このカバー31の端縁32は、図3に示すように、蛍光ランプ10の端面11に当接するようにセットされる。なお、図3は、わかりやすくするため、端部保護体30の外形線が中間保持体20の外形線と重ならないように描いてあるが、実際の端部保護体30、両外形線が重なる大きさに形成されている。
この端部保護体30は、図1及び図2に示すように、中間保持体20の波板22と同じ正面形状の波板33を平板状のライナー34の片面に貼着するもので、この波板33の山部35とライナー34とによってカバー31が形成される。端部保護体30と中間保持体20との正面形状が同じとされることにより、中間保持体20と端部保護体30とは、各波板22,33とライナー21,34を共用して製造することができ、蛍光ランプの包装体の生産ラインが簡素化され、コストダウンを図ることができる。
また、この端部保護体30は、中間保持体20と天地を逆転してカートン内にセットされる。すなわち、中間保持体20がライナー21を下側、波板22の頂部24を上側にしてカートン内にセットされる場合においては、端部保護体30は、波板33の頂部36を下側、ライナー34を上側にして、そして波板33の各山部35が中間保持体20各谷部23に嵌められる。
また、この端部保護体30の一方のカバー31から他方のカバー31の方への幅寸法dは、中間保持体20の幅寸法Dと同じとされる。こうすることにより、この蛍光ランプの包装体をカートン内に箱詰めしたときに、端部保護体30の両端がカートンの内壁に規制される。
また、一対の端部保護体30の合計した長さは、カートンの長さから蛍光ランプ10の本体部13の長さを差し引いた長さとされている。ただし、端部保護体30とカートンとの間に緩衝体を介在させる場合は、一対の端部保護体30の合計した長さは、カートンの長さから蛍光ランプ10の本体部13の長さと一対の緩衝体の長さとを差し引いた長さとされる。
そして、中間保持体20の波板22の谷部23に蛍光ランプ10の本体部13を入れ、端部保護体30の波板33の山部35を中間保持体20の谷部23に嵌めることによって蛍光ランプ10の外部電極12をカバー31によって囲み、このカバー31の端縁32を蛍光ランプ10の端面11に当接させて、カートン内に箱詰めする。すると、一対の端部保護体30が蛍光ランプ10を挟んでいることにより、蛍光ランプ10は長さ方向に移動できないように規制される。
また、中間保持体20がカートンの長さ方向の内寸と同じ長さ、又は蛍光ランプ10の本体部13よりも長くされる場合においては、端部保護体30の波板33の山部35が中間保持体20の波板22の谷部23に嵌められることにより、端部保護体30が幅方向に移動することができない。
ただし、端部保護体30の幅寸法dがカートンの幅寸法の内寸と同じとされる場合にあっては、端部保護体30の波板33の山部35が中間保持体20の波板22の谷部23に嵌められなくても、端部保護体30は幅方向に移動することができない。したがって、この場合は、中間保持体20の長さは、蛍光ランプ10の本体部13の長さと同じとしてもよい。
さらに、中間保持体20の長さが、蛍光ランプ10の本体部13の長さと同じとされる場合は、端部保護体30は、波板でなく、図4に示すように平板37を折曲し、角筒形のカバー31を中間保持体20の波板22の各谷部23と同じピッチで配列するようにしてもよい。角筒形のカバー31は、安定した姿勢でカートン内にセットすることができる。この場合においても、端縁32は蛍光ランプ10の端面11に当接し、平板37の両端部38は、カートンに規制されるように突出し、幅方向に移動しないようにされる。
いずれの蛍光ランプの包装体にあっても、カートン内に復数段、積み重ねられ、蛍光ランプ10が箱詰めされる。そして、端部保護体30のカバー31の端縁32が蛍光ランプ10の端面11に当接し、各端部保護体30のカバー31が蛍光ランプ10の各端面11を挟む状態とされている。なお、各端部保護体30とカートンとの間に緩衝体を介在させてもよい。
そして、蛍光ランプ10は、箱詰めされた状態で輸送される。このとき、カートン及び蛍光ランプの包装体に外力が加えられても、外部電極12は、カバー31に保護され、このカバー31が蛍光ランプ10を挟み、蛍光ランプ10が長さ方向に移動することができないことによって、変形することがない。また、蛍光ランプ10は、中間保持体20の波板22の谷部23に入れられ、波板22が外力を吸収することによって破損することがない。
そして、蛍光ランプ11はカートン及び包装体から取り出され、バックライトユニットの製造に使用される。この製造において、外部電極12は折曲していないため、端子に挟まれ又は挿し込まれることにより、蛍光ランプ10は自動的に実装される。そして、外部電極12が折曲していないことにより、実装された蛍光ランプ10の本体部13に負荷が加えられることがなく、したがって、蛍光ランプ10が破損することがない。
なお、本発明は、前記の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明特定事項の範囲内において種々変更することができる。すなわち、本蛍光ランプ10の包装体は、液晶パネルのバックライトとして使用される蛍光ランプ10を包装するだけでなく、室内で使用される蛍光灯であっても、同様に包装することができる。
また、中間保持体20が蛍光ランプ10よりも長く形成される場合において、端部保護体30の波板33の山部35が中間保持体20の波板22の谷部23に嵌められるときは、端部保護体30の幅寸法dは、中間保持体20の幅寸法Dよりも短くしてもよい。
本発明に係る蛍光ランプの包装体は、特に液晶パネルのバックライトに備えられている蛍光ランプを包装する場合に有効に利用することができる。
本発明に係る蛍光ランプの包装体の一実施形態を示す斜視図 本発明に係る蛍光ランプの包装体の一実施形態を示す正面図 本発明に係る蛍光ランプの包装体の一実施形態を示す平面図 本発明に係る蛍光ランプの包装体の前記と異なる実施形態を示す斜視図 従来の蛍光ランプの包装体の一例を示す側面図
符号の説明
10 蛍光ランプ
11 端面
12 外部電極
13 本体部
20 中間保持体
21 ライナー
22 波板
23 谷部
30 端部保護体
31 カバー
32 端縁
33 波板
34 ライナー
35 山部
D (中間保持体の)幅寸法
d (端部保護体の)幅寸法

Claims (4)

  1. 本体部の両端面から外部電極が突出している直管形の蛍光ランプを複数本並列して包装する蛍光ランプの包装体であって、
    前記蛍光ランプの本体部を入れる谷部を有する波板が平板状のライナーの片面に貼着された中間保持体と、前記外部電極を囲むカバーが前記中間保持体の波板の各谷部と同じピッチで配列され、該カバーの端縁が前記蛍光ランプの端面に当接する端部保護体とが備えられていることを特徴とする蛍光ランプの包装体。
  2. 前記端部保護体は、前記中間保持体の波板と同じ正面形状の波板を平板状のライナーの片面に貼着し、波板の山部とライナーとによって前記カバーを形成するものであり、前記中間保持体と天地を逆転してセットされることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプの包装体。
  3. 前記端部保護体は、一方のカバーから他方のカバーの方への幅寸法が前記中間保持体の一方の谷部から他方の谷部の方への幅寸法と同じとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蛍光ランプの包装体。
  4. 前記中間保持体及び端部保護体は、積み重ねられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蛍光ランプの包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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