JP2008213675A - シートアレンジ機構 - Google Patents

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宰 藤本
Kei Matsui
圭 松居
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Abstract

【課題】車外からの操作で乗員の意図したシートアレンジを実現できるシートアレンジ機構の提供。
【解決手段】着座状態と収納状態との何れかに変形可能な複数のシート10と、車外に設けられ、複数のシート10の何れを収納状態に変形させるかを選択するアレンジモード選択ボタン6,7と、アレンジモード選択ボタン6、7で選択されたシート10をバックドア3の開放動作によって着座状態から収納状態に変形させるシート制御手段とを有するシートアレンジ機構である。
【選択図】図7

Description

本発明は、シートアレンジ機構に係り、特に、車外からの操作で乗員の意図したシートアレンジを実現できるシートアレンジ機構に関する。
ワゴン車のように荷室スペースを有する車両に長尺の物品や多量の荷物を積載するとき、荷室スペースが不足する場合がある。そのような場合には、一部のシートのレバーを操作して前記シートを乗員が着座可能な着座状態から所定の形態に折畳まれた収納状態にするシートアレンジ操作を行って荷室スペースを拡大する必要がある。
特に、シートが車両前後方向に3列に設けられた車両において、助手席、2列目、および3列目のシートを収納状態とする場合、シートアレンジ操作をするには、車両に一旦乗り込んだ上、収納状態とすべきシート毎にレバーを操作する必要があるから煩雑である。
そこで、上記煩雑さを解消した車両として、リアシートの後方に荷室部を形成した車両において、バックドアの開動作を検知して前記リアシートのシートバックのロックを自動的に解除し、シートバックが前倒位置をとれるようにしたシート装置が提案されている(特許文献1)。
また、車両後端部に荷物室を設けた車両において、シートバックがリクライニング可能なシートを前記荷室部に車両前後方向にスライド可能に配置し、操作ケーブルを介して前記シートに接続された遠隔操作部を操作することによって前記シートのリクライニング機構およびスライド機構のロック状態を解除できるようにした車両用シート装置が提案されている(特許文献2)。
実公平3−56423号公報 特開2002−79860号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシート装置は、操作者がシートバックを倒すべきシートを選択できない点で不便である。
また、特許文献2に記載の車両用シート装置においては、遠隔操作部を操作することにより、シートのリクライニング機構およびスライド機構のロック状態を選択的に解除できるが、バックドアを一旦開けてから遠隔操作部を操作しなければならず、車外からはシートアレンジ状態を選択できないという不便さがある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、車外からの操作で乗員の意図したシートアレンジを実現できるシートアレンジ機構の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、車室内において乗員が着座可能な着座状態と所定の形態に折畳まれた収納状態との何れかに変形可能な複数のシートと、車外に設けられ、前記複数のシートの何れを収納状態に変形させるかを選択する車外選択手段と、前記車外選択手段で選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させるシート制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載のシートアレンジ機構においては、車両に設けられた複数のシートのうち、何れを収納状態に変形させるかを前記車外選択手段で選択する。そして、前記シート制御手段においては、前記車外選択手段で選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートアレンジ機構において、前記車外選択手段が、複数のシート変形パターンのうちの1つを選択し、前記シート制御手段は、前記車外選択手段で選択されたシート変形パターンに従ってシートを着座状態から収納状態に変形させることを特徴とする。
請求項2に記載のシートアレンジ機構においては、前記車外選択手段において複数のシート変形パターンのうちの1つが選択される。そして、前記シート制御手段においては、前記車外選択手段で選択されたシート変形パターンに従ってシートを着座状態から収納状態に変形させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシートアレンジ機構において、前記シートのそれぞれに対応してシートを着座状態から収納状態に変形させるシート変形手段が設けられ、前記シート制御手段が、前記車外選択手段でシートが選択されると、選択されたシートに対応するシート変形手段を動作させて前記選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させることを特徴とする。
請求項3に記載のシートアレンジ機構においては、シートのそれぞれに対応してシート変形手段が設けられている。そして、前記車外手段でどのシートを収納状態に変形させるかが選択されると、前記シート制御手段においては、前記車外選択手段で選択されたシートに対応するシート変形手段を選択的に作動させ、これによって選択されたシートが着座状態から収納状態に変形する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシートアレンジ機構において、前記車室の後端にバックドアが設けられ、前記シート変形手段は、前記バックドアの開放動作によってシートを変形させることを特徴とする。
請求項4に記載のシートアレンジ機構においては、車外選択手段において変形させるべきシートまたはシート変形パターンを選択すると、シート制御手段によって選択されたシートに対応するシート変形手段が選択される。この状態でバックドアを開けると、前記選択されたシート変形手段は、バックドアの開放動作によって前記選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシートアレンジ機構において、前記シート変形手段が、前記シートを着座状態から収納状態に機械的に変形させるシート変形機構と、バックドアの開放動作に伴う前記バックドアの動きを前記シート変形機構に伝達する動作伝達機構と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載のシートアレンジ機構においては、車外選択手段において変形させるべきシートまたはシート変形パターンを選択すると、シート制御手段によって選択されたシートに対応するシート変形手段が選択される。この状態でバックドアを開けると、前記選択されたシート変形手段においては、動作伝達機構によってバックドアの開放動作がシート変形機構に伝達され、前記選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のシートアレンジ機構において、前記動作伝達機構が、前記バックドアを開放することにより回動する回動部材と、前記回動部材の回転圏内および回転圏外に移動可能に形成され、前記回動部材の回転圏内に位置したときに前記回動部材の回動運動を前記シート変形機構に伝達してシートを変形させる連結部材と、を有し、前記シート制御手段が、前記車外選択手段でシートが選択されると、前記選択されたシートに対応する連結部材を選択的に前記回動部材の回転圏内に移動させる連結部材操作手段を備えることを特徴とする。
請求項6に記載のシートアレンジ機構においては、車外選択手段で着座状態から収納状態に変形させるべきシートを選択すると、前記シート制御手段が備える連結部材操作手段によって、前記車外選択手段で選択されたシートに対応するシート変形手段が備える動作伝達機構において、連結部材が回動部材の回転圏外から回転圏内へと移動する。この状態においてバックドアを開けると、バックドアの開放動作に伴って前記回動部材が回動し、回転圏内に移動した連結部材を叩く、前記連結部材は、回動部材によって叩かれることにより、前記回動部材の回動動作をシート変形機構に伝達し、前記選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させる。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の何れかのシートアレンジ機構において、前記車外選択手段が前記バックドアの車外部に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載のシートアレンジ機構においては、バックドアの車外部に設けられた車外選択手段において変形させるべきシート、またはシート変形パターンを選択すると、シート制御手段においては、前記車外選択手段で選択されたシートまたはシート変形パターンの選択に応じてシートを着座状態から収納状態に変形させる。
以上説明したように、請求項1の発明においては、前述のように、車外選択手段で変形させるべきシートを選択し、選択したシートを前記シート制御手段において着座状態から収納状態に変形させているから、車外からの操作で乗員の意図したシートアレンジを実現できる。
請求項2の発明においては、車外選択手段においてシートを直接選択するのではなく、シート変形パターンを選択しているから、多数のシートについて前記変形を行うべきか否かを設定する場合においても1度の設定操作で済み、設定操作が更に容易になる。
したがって、積載しようとする荷物の形状や量に応じて荷室スペースの形状を変更するときのように多数のシートを変形させる場合に、シート毎に変形を行うか否かを設定する必要が無いので設定操作がより簡便になる。
請求項3の発明においては、前記シート制御手段において、前記車外選択手段で選択されたシートに対応するシート変形手段を選択して作動させることにより、前記選択されたシートの変形を行う。
したがって、シート変形手段をシートやバックドアの近傍に配置し、車外選択手段とシート制御手段とをシート変形手段から離して配設することが可能であるから、レイアウトの柔軟性が更に高いシートアレンジ機構が提供される。
請求項4に記載の発明においては、シート変形手段において前記車室の後端に設けられたバックドアの開放動作をシートの変形動作に変換しているから、シート変形手段には油圧や電動モータなどの動力源を特に設ける必要がない。
請求項5に記載の発明においては、シート変形手段にシート変形機構と動作伝達機構とが設けられ、バックドアの開放動作が動作伝達機構によってシート変形機構に機械的に伝達されることにより、シート変形機構が作動する。したがって、シート変形手段の信頼性が向上する上、シート変形手段において故障の発見や修理が容易になる。
請求項6に記載の発明においては、動作伝達機構が、バックドアの開閉によって回動する回動部材と、前記回動部材の回転圏内に位置することによって前記回動部材の回動運動を前記シート変形機構に伝達してシートを変形させる連結部材と、を有するとともに、前記シート制御手段においては、どの連結部材を前記回転圏内に移動させるかを選択することによって変形させるべきシートを選択する。
このように、変形させるべきシートに対応するシート変形手段の選択動作、および選択されたシート変形手段の動作が全て機械的に行われるから、前記発明によれば特に信頼性の高いシートアレンジ機構が提供される。
請求項7の発明においては、車外選択手段はバックドアに設けられているから、車外選択手段で変形させるべきシートまたはシート変形パターンを選択した後、その場を移動せず、直ちにバックドアを開けてシートの変形および荷物の収納を行うことができる点で特に便利である。
1.実施形態1
[構成]
本発明のシートアレンジ機構を備える車両の例について以下に説明する。
実施形態1に係る車両1は、図1に示すように車体2の車両後方端部に上下方向に開閉するバックドア3を備えている。図1以下の図面において矢印FR、RE、UP、INは、それぞれ車両前方、車両後方を、車両上方、車幅方向内側を示す。
図1および図2に示すように、バックドア3の上半部はリアウインドウ4とされ、リアウインドウ4の直下には、乗員が手を掛けてバックドア3を開閉するためのドアノブ5が設けられている。ドアノブ5とリアウインドウ4との間には、乗員がシートアレンジモードを選択するためのアレンジモード選択ボタン6、7が設けられている。車両1には、車外からの操作で後述するシート10を所定のアレンジモードに変形させるシートアレンジ機構100が設けられ、アレンジモード選択ボタン6、7は、シートアレンジ機構100における車外選択手段である。
車両1の車内には、図3に示すように、車両前方から車両後方に向かってシート10が2脚ずつ3列、合計6脚配設されている。車両前方から1列目の2脚のシート10のうち、運転台に向かって右側のものは運転席11とされ、左側のものは助手席12とされている。車両前方から2列目の2脚のシート10のうち、運転席に向かって右側のものは右側キャプテンシート16とされ、左側のものは左側キャプテンシート13とされている。そして、車両前方から3列目、換言すれば最も車両後方に位置する2脚のシート10は、それぞれリアNo.2シート14、15とされている。なお、以下において、助手席12、左側キャプテンシート13、リアNo.2シート14、リアNo.2シート15、および右側キャプテンシート16をそれぞれNo.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eと称することがある。
図3および図4に示すように、シート10は、乗員が着座するシートクッション20と、シートクッション20に着座した乗員が背を凭せ掛けるシートバック22とを備えている。シートバック22はシートクッション20に隣接して設けられたリクライニング機構26によってリクライニング可能である。同時に、シート10のうち、No.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eにおいては、リクライニング機構26は、シートバック22をリクライニングさせる機能のほか、図4において実線で示すようにシートクッション20に対して起立した着座状態から同図において二点鎖線で示すように車両前方に向かって倒れた収納状態に移行させる機能も備えている。
図4に示すように、シートアレンジ機構100は、No.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eのそれぞれに設けられたリクライニング機構26と、リクライニング機構26に接続され、No.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eのそれぞれのシートバック22を着座状態から収納状態に移行させるようにリクライニング機構26を作動させる操作ケーブル30a、30b、30c、30d、30eとを備えている。以下、操作ケーブル30a、30b、30c、30d、30eを総称して「操作ケーブル30」ということがある。操作ケーブル30は、図5および図6に示すように、柔軟な管状のアウターケーブル31と、アウターケーブル31内部に挿通されたインナーケーブル32と、インナーケーブル32の先端に固定された太鼓状のワイヤーニップル33とを備えている。リクライニング機構26は、本発明のシートアレンジ機構におけるシート変形機構に相当する。
また、図5に示すように、シートアレンジ機構100は、車両1の車体2とバックドア3との間にほぼ車両上下方向に沿って延在する伸縮自在なスライドアーム8と、スライドアーム8の車両下方端部に回転軸8Aによって軸着されたTバー部材9とを備えている。
Tバー部材9は、図5および図6に示すように、中央部において回転軸9Cによって車体2のバックドア3近傍に軸着されている腕状のスイングアーム部9Aと、スイングアーム部9Aの一端部にスイングアーム部9Aに直交するように形成されたハンマーヘッド部9Bとを備え、全体としてT字状の平面形状を有している。そして、スライドアーム8は、図5に示すように、車両上方端部においてバックドア3の車両上方端部に軸着され、車両下方端部において回転軸8AによってTバー部材9のスイングアーム部9Aにおけるハンマーヘッド部9Bが設けられた側とは反対側の端部に軸着されている。
したがって、バックドア3を閉じた状態にあるときは、図5において実線で示すように、スライドアーム8の車両下方端部が車両上方端部よりも車両後方側に位置する。そして、このとき、スライドアーム8とTバー部材9とを結合する回転軸8Aは、Tバー部材9を車体2に軸着する回転軸9Cとほぼ同一の高さにあるから、Tバー部材9は実質的に水平位置にある。
ここで、バックドア3を開けると、図5において二点鎖線で示すように、スライドアーム8がバックドア3とともに車両上方に移動するから、Tバー部材9のスライドアーム8に軸着された側の端部も車両上方に向かって移動する。これにより、Tバー部材9は一端部が車両後方側に向かって移動することにより、図5において矢印aに示すように反時計回り方向に回転する。
シートアレンジ機構100は、更に図6および図7(A)に示すように、Tバー部材9の近傍に配設されたレバー40a、40b、40c、40d、40eを備えている。以下、レバー40a、40b、40c、40d、40eを総称して「レバー40」ということがある。レバー40a、40b、40c、40d、40eは、それぞれ操作ケーブル30a、30b、30c、30d、30eを介してNo.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eのリクライニング機構26に接続されている。また、図6および図7(A)に示すように、レバー40は、その中央部に、カム50a、50b、50c、50d、50eが当接するための膨出部41が形成され、膨出部41に隣接する位置において回転軸42によって車体2に軸着されている。レバー40の根元部には、装着溝43が形成され、この装着溝43に操作ケーブル30の備えるワイヤーニップル33が装着されている。
図6および図7(A)に示すように、レバー40a、40b、40c、40d、40eには、それぞれ膨出部41においてカム50a、50b、50c、50d、50eが当接している。レバー40a、40b、40c、40d、40eはそれぞれバネ(図示せず。)によってカム50a、50b、50c、50d、50eに向かって付勢されている。以下、カム50a、50b、50c、50d、50eを総称して「カム50」ということがある。カム50は、それぞれ中心部においてモータ60の回転軸62に固定され、モータ60が回転することにより、回転軸Lの周りに回転する。
また、カム50の周縁部における基準位置N/Tから反時計回り方向に回転軸Lの回りに90度、180度、または270度回転した位置には、図8に示すように1箇所〜4箇所の膨出部52が形成されている。
具体的には、カム50aにおいては、基準位置N/Tから反時計回り方向に90度回転した位置に膨出部52が1個形成され、カム50bにおいては、基準位置N/Tから反時計回り方向に90度および270度回転した位置に膨出部52が2個形成されている。そして、カム50cにおいては、基準位置N/Tから反時計回り方向に90度、180度、および270度回転した位置に膨出部52が3個形成され、カム50dにおいては、基準位置N/Tから反時計回り方向に180度および270度回転した位置に膨出部52が2個形成されている。更に、カム50eにおいては、基準位置N/Tから反時計回り方向に270度回転した位置に膨出部52が1個形成されている。
レバー40は、カム50の膨出部52以外の部分が当接しているときは、図7(A)において二点鎖線で示すように、先端部44がTバー部材9の回転圏Aの外側に位置し、カム50の膨出部52が当接したときは、同図において実線で示すように、先端部44がTバー部材9の回転圏Aの外側から内側へと移動するように形成されている。なお、Tバー部材9の回転圏Aは、図7(A)、(B)において二点鎖線Aで示される扇型の圏内である。
カム50の膨出部52が当接し、レバー40の先端がTバー部材9の回転圏Aの内側に位置しているときにTバー部材9のスイングアーム部9Aが図7(A)、(B)において矢印aで示すように回転軸9Cの回りに反時計回り方向に回動すると、Tバー部材9のハンマーヘッド部9Bが車両下方に向かって移動してレバー40の先端部44に当接し、その反動で、レバー40は矢印bで示すように回転軸42の回りに時計回り方向に回転する。これによってレバー40に接続された操作ケーブル30のインナーケーブル32が引っ張られ、リクライニング機構26が作動してシート10が着座状態から収納状態に変形する。
レバー40および操作ケーブル30は、本発明のシートアレンジ機構におけるシート変形手段が備える動作伝達機構における連結部材に相当し、Tバー部材9は、前記動作伝達機構における回動部材に相当する。一方、カム50およびモータ60は、前記シートアレンジ機構の備えるシート制御手段における連結部材操作手段に相当する。
アレンジモード選択ボタン6、7は、図9(B)に示されるように、アレンジモード選択ボタン6のみを押すと「長尺モード」が選択され、アレンジモード選択ボタン7のみを押すと「3rdシート収納モード」が選択され、アレンジモード選択ボタン6、7を一度に両方押すと「最大荷室モード」が選択されるように構成されている。ここで、図9(B)に示すように、「長尺モード」ではNo.1シート10aとNo.2シート10bとNo.3シート10cとが収納され、「3rdシート格納モード」ではNo.3シート10cとNo.4シート10dとが収納される。そして、「最大荷室モード」ではNo.2シート10bとNo.3シート10cとNo.4シート10dとNo.5シート10eとが収納される。したがって、図9(A)に示すように、「長尺モード」では、車両1の車室の運転者から見て左半分が荷室とされ、「3rdシート収納モード」では、車室の車両後方側のみが荷室とされる。そして、「最大荷室モード」では、運転席11と助手席12とよりも車両後方側の空間が全て荷室とされる。
モータ60は、図10に示すように、「長尺モード」が選択されると基準位置N/Tから時計回り方向に90度回転した位置で停止し、「3rdシート収納モード」が選択されると基準位置N/Tから時計回り方向に180度回転した位置で停止し、「最大荷室モード」が選択されると基準位置N/Tから時計回り方向に270度回転した位置で停止する。
[作用]
以下、シートアレンジ機構100の作用について説明する。
アレンジモード選択ボタン6、7によって「長尺モード」、「3rdシート収納モード」、および「最大荷室モード」の何れかを選択すると、モータ60は、選択したモードに応じて基準位置N/Tから時計回り方向に90度、180度、270度の何れかの角度だけ回転したところで停止する。
カム50a、50b、50c、50d、50eは、アレンジモード選択ボタン6、7でモードが選択されていないときは、基準位置N/Tにおいてレバー40a、40b、40c、40d、40eに当接している。
ここで、「長尺モード」が選択されると、カム50はモータ60によって基準位置N/Tから時計方向に90度回転し、図8に示すように、カム50a、50b、50cにおいて膨出部52がレバー40a、40b、40cに当接する。レバー40a、40b、40cは、カム50a、50b、50cの膨出部52が当接することにより、図7(A)において二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に回動し、先端部44がTバー部材9の回転圏Aの内部に位置する。この状態でバックドア3を開けると、図7(A)に示すようにTバー部材9が反時計回り方向に回動するから、ハンマーヘッド部9Bが車両下方に向かって回動し、レバー40a、40b、40cの先端部44を叩く。ハンマーヘッド部9Bがレバー40a、40b、40cの先端部44を叩くことにより、レバー40a、40b、40cは図7(B)に示すように時計回り方向に回動するから、レバー40a、40b、40cの根元部が車両方向に向かって移動し、操作ケーブル30a、30b、30cのインナーケーブル32を引っ張る。これにより、操作ケーブル30a、30b、30cの接続されたNo.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10cのリクライニング機構26が作動してNo.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10cが着座状態から収納状態に変形され、図9(B)に示すように車両1のシート10は「長尺モード」にアレンジされる。
「3rdシート収納モード」が選択されると、カム50はモータ60によって基準位置N/Tから時計方向に180度回転し、図8に示すように、カム50c、50dにおいて膨出部52がレバー40c、40dに当接する。これによってレバー40c、40dは図7(A)において二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に回動して先端部44がTバー部材9の回転圏A内に位置するから、「長尺モード」のところで述べたように、バックドア3を開けると、ハンマーヘッド部9Bによってレバー40c、40dの先端部44が叩かれ、レバー40c、40dの操作ケーブル30c、30dにおけるインナーケーブル32が引っ張られる。これによってNo3シート10c、No.4シート10dが着座状態から収納状態に変形され、図9(B)に示すように車両1のシート10は「3rdシート収納モード」にアレンジされる。
「最大荷室モード」が選択されると、カム50はモータ60によって基準位置N/Tから時計方向に270度回転し、図8に示すように、カム50b、50c、50d、50eにおいて膨出部52がレバー40b、40c、40d、40eに当接する。したがって、バックドア3を開けると、ハンマーヘッド部9Bによってレバー40b、40c、40d、40eの先端部44が叩かれ、レバー40b、40c、40d、40eの操作ケーブル30b、30c、30d,30eにおけるインナーケーブル32が引っ張られる。これによってNo.2シート10b、No3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eが着座状態から収納状態に変形され、図9(B)に示すように車両1のシート10は「最大荷室モード」にアレンジされる。
このように、実施形態1に係る車両1は、アレンジモード選択ボタン6、7によってシート10のアレンジモードを選択してバックドア3を開けるだけで、シート10を所定のモードにアレンジできる。
以上、No.1シート10a、No.2シート10b、No.3シート10c、No.4シート10d、No.5シート10eにおけるリクライニング機構26の選択、およびバックドア3の開放動作の選択されたクライニング機構26への伝達を何れも機械的に行う形態のシートアレンジ機構100の例について説明したが、シートアレンジ機構100は上記の形態には限定されるものではない。
シートアレンジ機構100としては、他に、前記リクライニング機構26の選択、およびバックドア3の開放動作のリクライニング機構26への伝達を電気的または油圧的に行うものがある。また、アレンジモード選択ボタン6、7によって選択されたシート10をバックドア3の開放動作無しに着座状態から収納状態に変形させるものであってもよい。
また、実施形態1では、アレンジモード選択ボタンがアレンジモード選択ボタン6、7を2個設けた例について説明したが、アレンジモード選択ボタンは、「長尺モード」、「3rdシート収納モード」、および「最大荷室モード」の各モードに対応して3個設けられていてもよいし、各シート10に対応して6個設けられていてもよい。また、アレンジモード選択ボタンを設ける位置は、車体2の表面であればバックドア3の車外部には限定されない。また、アレンジモード選択ボタンのような押しボタン以外のスイッチ手段も車外選択手段として使用できる。
更に、実施形態1では、収納状態でのシートの変形モードとしてシートバック22が前方に倒れるフォールドダウンをとる例について説明したが、シート10の収納状態におけるシート変形モードとしては、このほかに、シートバック22が前方に倒れると同時にシート10の座面が降下するチルトダウン、およびシートバック22が前方に倒れた状態でシート10全体が車両前方に向かって起き上がるワンタッチタンブルなど、種々のシート変形モードが可能である。
図1は、実施形態1に係る車両を車両後方から見たところを示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る車両におけるバックドアおよびその近傍の構成を示す拡大図である。 図3は、実施形態1に係る車両におけるシートが長尺モードにアレンジされたところを示す斜視図である。 図4は、実施形態1に係る車両におけるシートの構成を示す拡大図である。 図5は、実施形態1に係る車両におけるシートアレンジ機構の備えるスライドアームおよびTバー部材と前記車両の車体およびバックドアとの関係を示す説明図である。 図6は、前記シートアレンジ機構の構成を示す斜視図である。 図7は、前記シートアレンジ機構の作動機序を示す説明図である。 図8は、前記シートアレンジ機構におけるカムの回転位置とシートのアレンジモードとの関係を示す説明図である。 図9は、前記車両内のシートの配置を示す概略平面図およびアレンジモードと格納すべきシートとの関係を示す表である。 図10は、図8は、前記シートアレンジ機構におけるモータの回転角度と各アレンジモードとの関係を示す説明図である。
符号の説明
1 車両
2 車体
3 バックドア
4 リアウインドウ
5 ドアノブ
6 アレンジモード選択ボタン
7 アレンジモード選択ボタン
8 スライドアーム
9A スイングアーム部
9B ハンマーヘッド部
9 バック部材
9C 回転軸
10 シート
10a No.1シート
10b No.2シート
10c No.3シート
10d No.4シート
10e No.5シート
20 シートクッション
22 シートバック
26 リクライニング機構
30 操作ケーブル
31 アウターケーブル
32 インナーケーブル
33 ワイヤーニップル
40 レバー
41 膨出部
44 先端部
50 カム
52 膨出部
60 モータ
62 回転軸
100 シートアレンジ機構

Claims (7)

  1. 車室内において乗員が着座可能な着座状態と所定の形態に折畳まれた収納状態との何れかに変形可能な複数のシートと、
    車外に設けられ、前記複数のシートの何れを収納状態に変形させるかを選択する車外選択手段と、
    前記車外選択手段で選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させるシート制御手段と、
    を有するシートアレンジ機構。
  2. 前記車外選択手段は、複数のシート変形パターンのうちの1つを選択し、前記シート制御手段は、前記車外選択手段で選択されたシート変形パターンに従ってシートを着座状態から収納状態に変形させる請求項1に記載のシートアレンジ機構。
  3. 前記シートのそれぞれに対応してシートを着座状態から収納状態に変形させるシート変形手段が設けられ、
    前記シート制御手段は、前記車外選択手段でシートが選択されると、選択されたシートに対応するシート変形手段を動作させて前記選択されたシートを着座状態から収納状態に変形させる請求項1または2に記載のシートアレンジ機構。
  4. 前記車室の後端にはバックドアが設けられ、
    前記シート変形手段は、前記バックドアの開放動作によってシートを変形させる請求項3に記載のシートアレンジ機構。
  5. 前記シート変形手段は、
    前記シートを着座状態から収納状態に機械的に変形させるシート変形機構と、
    バックドアの開放動作に伴う前記バックドアの動きを前記シート変形機構に伝達する動作伝達機構と、
    を備える請求項4に記載のシートアレンジ機構。
  6. 前記シート変形手段における動作伝達機構は、
    前記バックドアを開放することにより回動する回動部材と、
    前記回動部材の回転圏内および回転圏外に移動可能に形成され、前記回動部材の回転圏内に位置したときに前記回動部材の回動運動を前記シート変形機構に伝達してシートを変形させる連結部材と、
    を有し、
    前記シート制御手段は、前記車外選択手段でシートが選択されると、前記選択されたシートに対応する連結部材を選択的に前記回動部材の回転圏内に移動させる連結部材操作手段を備える請求項5に記載のシートアレンジ機構。
  7. 前記車外選択手段は前記バックドアの車外部に設けられている請求項4〜6の何れか1項に記載のシートアレンジ機構。
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