JP2008213544A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長孔部を大きく設定することができ、軽量でかつ剛性に優れるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】本発明は、コラムジャケット(固定コラムジャケット3)の下部が、コラム支持ブラケット17の長孔部16に収容される軸支部材29を介してロアブラケット11に連結されており、コラム支持ブラケット17の長孔部16が、コラムジャケットと同一材料からなる支持部材31と、支持部材31の材料よりも塑性に優れ、かつ、軸支部材29の衝撃を受け止める衝撃受止部材33とによって形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリングコラム装置に関し、特に、ステアリングシャフトの軸方向に長い長孔部が形成されるコラム支持ブラケットを備えるステアリングコラム装置に関する。
自動車の衝突時等に運転者がステアリングホイールにぶつかってしまうと、該ステアリングホイールを介してステアリングコラムに軸方向の衝撃が加わってしまう。このため、ステアリング装置には、ステアリングコラムに加わる衝撃を緩和し、運転者の安全を確保(運転者を保護)するために、衝撃吸収構造が備えられている。
具体的には、従来の衝撃吸収構造としては、運転者がステアリングホイールにぶつかると、ステアリングコラムが車体前方側に移動し、この移動過程で金属製のエネルギー吸収部材の塑性変形で消費されるエネルギーにより衝撃エネルギーを吸収するものがある。
また、ステアリングコラムには、車体に設けられているロアブラケットに軸支部材を介して連結されており、ステアリングコラムの軸方向へ軸支部材を移動可能に収容する長孔部が形成されるコラム支持ブラケットが設けられていることにより、エネルギー吸収部材の動作を受けて、ステアリングコラムが車体前方側(コラム支持ブラケット寄り)に円滑に移動することができる。
なお、長孔部は、衝突時におけるステアリングコラムが車体前方側に移動する動作を円滑に行うとともに、長孔部及び軸支部材は、衝突時を除く通常時にチルト操作に従って、ステアリングコラムのチルト回動中心としての役目も兼ねなくてはならない。
このように、ステアリングコラム装置は、エネルギー吸収部材に加えて、長孔部が形成されるコラム支持ブラケットが設けられていることによって、衝突時にステアリングコラムの軸方向に所定の荷重が作用すると、軸支部材が長孔部を相対的に移動し、ステアリングコラム装置が車体前方側へ向けて移動して、衝突時の衝撃を吸収し、運転者の安全を確保することができる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、コラム支持ブラケットは、衝突時に大きな衝撃を吸収しても破損しないように、全体が鉄材で形成されているものが一般的であるが、製造工程の削減や製造コストの低減を目的として、アルミ材からなるコラムジャケットと一体に形成されるものもある。
特開2000−38141号公報
しかしながら、上述した全体がアルミ材で形成されるコラム支持ブラケット(以下、アルミ材コラム支持ブラケット)では、鉄材よりも剛性に劣るアルミ材で形成されているため、衝突時の衝撃が大きいと破損してしまうという問題があった。また、アルミ材コラム支持ブラケットでは、鉄材で形成されるコラム支持ブラケット(以下、鉄材コラム支持ブラケット)と同等の剛性を確保するためには、肉厚を厚くしなければならない。これにより、長孔部を大きく設定しようとすると、コラム支持ブラケット全体を大きくする必要があった。
一方、鉄材コラム支持部材では、アルミ材コラム支持ブラケットと同等の剛性を確保する場合、肉厚を薄くすることができて大型化することなく、長孔部を大きく設定することができるが、アルミ材よりも重い鉄材で形成されているため、コラム支持ブラケット全体が重くなってしまうことは勿論、ステアリングコラム装置自体が重くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、長孔部を大きく設定することができ、軽量でかつ剛性に優れるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴に係る発明は、ステアリングホイールを先端で固定するステアリングシャフトを内部で軸支するコラムジャケットと、コラムジャケットの上部を車体から離脱可能に支持する車体取付部と、コラムジャケットの下部にステアリングシャフトの軸方向に長い長孔部が形成されるコラム支持ブラケットと、車体に固定され、コラムジャケットの下部を支持するロアブラケットとを備え、コラムジャケットの下部は、コラム支持ブラケットの長孔部に収容される軸支部材を介してロアブラケットに連結されており、コラム支持ブラケットの長孔部は、コラムジャケットと同一材料からなる支持部材と、支持部材の材料よりも塑性に優れ、かつ、軸支部材の衝撃を受け止める衝撃受止部材とによって形成されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明は、支持部材が、アルミ材又はマグネシウムにより成形され、衝撃受止部材が、鉄材により成形されていることを要旨とする。
請求項3に係る発明は、衝撃受止部材が、長孔部における最もステアリングホイール側の縁である後方縁部分を形成することを要旨とする。
請求項4に係る発明は、衝撃受止部材が、長孔部における車体上方側の縁である上方縁部分、及び、長孔部における最もステアリングホイール側の縁である後方縁部分を形成することを要旨とする。
請求項5に係る発明は、衝撃受止部材が、長孔部における最も車体前方側の縁である前方縁部分側へ向けて屈折する屈折部分を有し、屈折部分が、ステアリングホイール側へ向けて支持部材を覆うことを要旨とする。
請求項6に係る発明は、衝撃受止部材には、リブが設けられていることを要旨とする。
請求項7に係る発明は、長孔部に嵌合するブッシュ嵌合部が多角形に形成されるブッシュ及び軸支部材を介してロアブラケットにコラム支持ブラケットが連結されており、長孔部におけるブッシュが嵌合する長孔嵌合部が、ブッシュ嵌合部と略同一形状で形成されていることを要旨とする。
請求項1の発明によれば、コラム支持ブラケットの長孔部が、コラムジャケットと同一材料からなる支持部材と、支持部材の材料よりも塑性に優れる材料からなる衝撃受止部材とによって形成されていることで、鉄材のみで形成されるコラム支持ブラケットと比べて軽量となり、かつ、アルミ材のみで形成されるコラム支持ブラケットと比べて剛性に優れているため、衝突時に大きな衝撃を吸収しても破損することを抑制することが可能となる。また、長孔部を大きく設定することができ、エネルギー吸収部材で衝撃エネルギーを吸収する時間を長くすることができる。
請求項2の発明によれば、支持部材がアルミ材又はマグネシウムにより成形され、衝撃受止部材が鉄材により成形されていることによって、軽量でかつ剛性に優れるため、ステアリングコラムの衝突時の移動によりコラム支持ブラケットに大きな衝撃が加わっても該コラム支持ブラケットが破損することを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、衝撃受止部材が後方縁部分を形成することによって、衝突時にステアリングコラムの軸方向に大きな荷重が作用した場合であっても、軸支部材が長孔部を相対的に移動してコラムジャケット(ステアリングコラム装置全体)が車体前方側へ向けて移動した際に、軸支部材が後方縁部分と衝突してもコラム支持ブラケットが破損することなく、コラム支持ブラケットの剛性を確保することができる。
請求項4の発明によれば、衝撃受止部材が上方縁部分及び後方縁部分を形成することによって、衝突時にステアリングコラムの軸方向に大きな荷重が作用した場合であっても、軸支部材が長孔部を相対的に移動してコラムジャケット(ステアリングコラム装置全体)が車体前方側へ向けて移動した際に、軸支部材が後方縁部分と衝突してもコラム支持ブラケットが破損することなく、コラム支持ブラケットの剛性を確保することができる。
請求項5の発明によれば、衝撃受止部材が前方縁部分側へ向けて屈折する屈折部分を有し、屈折部分がステアリングホイール側へ向けて支持部材を覆うことによって、衝突時に支持部材が周囲の部品と接触して破損することを軽減することができるとともに、軸支部材が衝撃受止部材に衝突した際に、車両後方へ引っ張られる衝撃受止部材を確実に支持部材に固定することができる。
請求項6の発明によれば、衝撃受止部材にリブが設けられていることによって、衝撃受止部材の剛性を向上させることができ、ステアリングコラムの衝突時の移動により衝撃受止部材に大きな衝撃が加わってもコラム支持ブラケットが破損することを抑制することができる。
請求項7の発明によれば、長孔部に嵌合するブッシュ嵌合部が多角形で形成されるブッシュ及び軸支部材を介してロアブラケットにコラム支持ブラケットが連結されており、長孔部におけるブッシュが嵌合する長孔嵌合部がブッシュ嵌合部と略同一形状(略同一の多角形)で形成されていることによって、ブッシュが長孔嵌合部上での回転を阻止することができるとともに、ブッシュ嵌合部が円形状で形成されるブッシュと比べて、取り付け作業が容易となる(すなわち、位置決めが容易となる)。
次に、本発明に係るステアリングコラム装置の一例について、図面を参照しながら説明する。
(ステアリングコラム装置の構成)
まず、ステアリングコラム装置の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るステアリングコラム装置の一部斜視図であり、図2は、本実施の形態に係るステアリングコラム装置の側面図である。
図1及び図2に示すように、ステアリングコラム装置1は、コラムジャケットとして車体側に固定される固定コラムジャケット3と、固定コラムジャケット3の軸方向Cへ移動可能であり、固定コラムジャケット3の先端側に伸縮自在に支持される可動コラムジャケット5と、可動コラムジャケット5の先端部に設けられるヒンジブラケット7に対して揺動中心軸8を中心に揺動自在に設けられたチルトブラケット9と、車体に固定され、固定コラムジャケット3を回動可能に支持するロアブラケット11とから大略構成されている。
固定コラムジャケット3の上部には、該固定コラムジャケット3と一体的に形成され、車体に対してスライドプレート14を介して離脱可能に取り付けられる車体取付部15が設けられている。
固定コラムジャケット3の下部には、ステアリングシャフト13の軸方向に長い長孔部16が形成されるコラム支持ブラケット17が設けられている。なお、コラム支持ブラケット17の詳細については、後述する。
固定コラムジャケット3の下部には、運転者がステアリングホイールに衝突した場合、固定コラムジャケット3の上部に一体的に形成される車体取付部15が車体に対し、スライドプレート14を介して離脱可能に取り付けられているため、車体取付部15がステアリングシャフト13の軸方向に移動して車体から離脱し、この移動過程で引き裂かれて衝撃エネルギーを吸収する金属製のエネルギー吸収部材19が設けられている。
固定コラムジャケット3、可動コラムジャケット5、ヒンジブラケット7及びチルトブラケット9内には、上述した回動自在なステアリングシャフト13が配置されている。ステアリングシャフト13は、可動コラムジャケット5に応じて伸縮自在で、かつ、チルトブラケット9の揺動に応じて揺動自在に支持されている。ステアリングシャフト13の先端上部は、チルトブラケット9の先端より突出しており、この突出箇所にはステアリングホイールが固定されている。
ステアリングコラム装置1は、可動コラムジャケット5を固定コラムジャケット3に対して軸方向Cに移動できないようにロックするテレスコロック手段23と、揺動中心軸8を中心にチルトブラケット9をヒンジブラケット7に対して揺動できないようにロックするチルトロック手段25と、テレスコロック手段23を操作するためのテレスコ操作レバー27Aと、チルトロック手段25を操作するためのチルト操作レバー27Bとを備えている。
テレスコ操作レバー27Aは、軸28Aを回転中心として回転自在に支持されている。また、チルト操作レバー27Bは、軸28Bを回転中心として回転自在に支持されている。このテレスコ操作レバー27A及びチルト操作レバー27Bは、レバーロック位置とレバー解除位置との間を変位する。
(コラム支持ブラケットの構成)
次に、上述した固定コラムジャケット3に設けられるコラム支持ブラケット17について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの分解斜視図であり、図4は、本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの側面断面図であり、図5は、本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの正面断面図であり、図6は、本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの一部拡大斜視図である。
図3〜図6に示すように、コラム支持ブラケット17には、ロアブラケット11に軸支部材29を介して連結され、かつ、ステアリングシャフト13の軸方向へ長く延び、軸支部材29を収容する長孔部16が形成されている。
具体的には、コラム支持ブラケット17は、車体に固定される固定部11Aと、固定コラムジャケット3を支持する支持部11Bとによって構成されるロアブラケット11に軸支部材29(ボルト)を介して連結されている。
より具体的には、コラム支持ブラケット17の長孔部16は、固定コラムジャケット3と同一材料からなる支持部材31と、支持部材31の材料よりも塑性(延性)に優れ、かつ、軸支部材29の衝撃を受け止める衝撃受止部材33とによって形成されている。
支持部材31は、固定コラムジャケット3と一体に形成されている。この支持部材31は、アルミ材又はマグネシウムから成形されることが好ましい。支持部材31は、長孔部16における最も車体前方側の縁である前方縁部分35A、及び、長孔部16における車体下方側の縁である下方縁部分35Bを形成している。
衝撃受止部材33は、固定コラムジャケット3と別体に形成されている。この衝撃受止部材33は、鉄材から成形されることが好ましい。衝撃受止部材33は、長孔部16における車体上方側の縁である上方縁部分35C、及び、長孔部16における最もステアリングホイール側の縁である後方縁部分35Dを形成している。
衝撃受止部材33は、固定コラムジャケット3の前方縁部分35A側へ向けて屈折する屈折部分33aを有している。この屈折部分33aは、L字状に屈折していることによって、ステアリングホイール側へ向けて支持部材31を覆っている。
この屈折部分33aにおいて、衝撃受止部材33は、2つのボルト37により支持部材31の前方縁部分35Aに固定されているが、必ずしも複数のボルト37により支持部材31に固定されているものに限らず、1つのボルト37により支持部材31に固定されていても勿論よい。
また、衝撃受止部材33は、複数のボルト39(図3では、2つのボルト)により固定コラムジャケット3に固定される取付部33bを有している。すなわち、衝撃受止部材33は、複数のボルト37,39(図3では、4つのボルト)により、固定コラムジャケット3や固定コラムジャケット3と一体である支持部材31に固定されている。
衝撃受止部材33には、該衝撃受止部材33の剛性を向上させるために、上方縁部分35C及び後方縁部分35Dの位置で長孔部16に向かって突出するフランジ41が設けられている。また、衝撃受止部材33には、上方縁部分35C及び後方縁部分35Dの一部分に複数のリブ42が設けられている。具体的には、リブ42は、上方縁部分35Cにおける支持部材31と衝撃受止部材33との連結部分や、後方縁部分35Dと取付部33bとの連結部分に設けられている。
コラム支持ブラケット17は、長孔部16に嵌合するブッシュ嵌合部43aが多角形で形成されるブッシュ43と、該ブッシュ43に嵌合するとともに、軸支部材29に支持されるスリーブ45と、上述した軸支部材29とを介してロアブラケット11に連結されている。
長孔部16における支持部材31の前方縁部分35Aでは、ブッシュ43が嵌合する長孔嵌合部47が、ブッシュ嵌合部43aと略同一形状(略同一の多角形)で形成されている。また、この長孔嵌合部47は、長孔部16の幅寸法と略同一の凹部からなっている。つまり、コラム支持ブラケット17は、軸支部材29、ブッシュ43及びスリーブ45を介してロアブラケット11に回動自在に支持されていることとなる。
(変更例)
上述した実施の形態に係るコラム支持ブラケット17を構成する衝撃受止部材33は、上方縁部分35C及び後方縁部分35Dを形成しているものとして説明したが、以下のように変更することができる。なお、上述した本発明の実施の形態に係るコラム支持ブラケット17と相違する部分を主として説明する。
図7は、変更例に係るコラム支持ブラケットの一部分解斜視図である。図7に示すように、コラム支持ブラケット17は、固定コラムジャケット3と同一材料からなる支持部材31と、支持部材31の材料よりも塑性(延性)に優れ、かつ、軸支部材29の衝撃を受け止める衝撃受止部材33とを備えている。なお、支持部材31及び衝撃受止部材33によって、長孔部16が形成されている。
支持部材31は、長孔部16における最も車体前方側の縁である前方縁部分35A、長孔部16における車体下方側の縁である下方縁部分35B、及び、長孔部16における車体上方側の縁である上方縁部分35Cを形成している。また、衝撃受止部材33は、長孔部16における最もステアリングホイール側の縁である後方縁部分35Dのみを形成している。
(作用・効果)
通常、ステアリングコラム装置1は、軸支部材29がスリーブ45を介してブッシュ43内に固定されている。そのため、ステアリングコラム2の下部(ステアリングコラム2の車体前方側)は、ロアブラケット11により車体に取り付けられる。また、ステアリングコラム2の上部(ステアリングコラム2の車体後方側)は、固定コラムジャケット3に一体で形成された車体取付部15により車体に取り付けられている。
そして、車両衝突時に運転者がステアリングホイールに衝突した場合、ステアリングコラム2の車体取付部15は、スライドプレート14から抜けて車両前方側へ移動する。この時、一端が車体側に、他端がコラムジャケット3側に設けられたエネルギー吸収部材19が引き裂かれて衝突エネルギーを吸収する。
同時に、軸支部材29とスリーブ45とが一体となってブッシュ43から離脱し、コラム支持ブラケット17の長孔部16内を移動する。これにより、ステアリングコラム2は、衝突エネルギーを吸収しながら、衝撃受止部材33の後方縁部分35Dに支持部材31が衝突するまで移動が可能となる。
上述した本実施の形態に係るステアリングコラム装置1によれば、コラム支持ブラケット17の長孔部16が、固定コラムジャケット3と同一材料からなる支持部材31と、支持部材31の材料よりも塑性に優れる衝撃受止部材33とによって形成することで、全体が鉄材のみからなるコラム支持ブラケット(以下、鉄材コラム支持ブラケット)と比べて軽量となり、かつ、全体がアルミ材又はマグネシウムのみからなるコラム支持ブラケット(以下、アルミ材コラム支持ブラケット)と比べて剛性に優れているため、衝突時に大きな衝撃を吸収してもコラム支持ブラケット17が破損することを抑制することが可能となる。また、長孔部16を大きく設定することができ、エネルギー吸収部材19で衝撃エネルギーを吸収する時間を長くすることができる。
特に、支持部材31がアルミ材又はマグネシウムにより成形され、衝撃受止部材33が鉄材により成形されることによって、軽量でかつ剛性に優れるため、ステアリングコラム2の衝突時の移動によりコラム支持ブラケット17に大きな衝撃が加わってもコラム支持ブラケット17が破損することを抑制することができる。
具体的には、鉄材コラム支持ブラケットの利点としては、アルミ材コラム支持ブラケットと同等の剛性を確保する場合、肉厚を薄くすることができ、長孔部を大きく設定することができる。また、鉄材コラム支持ブラケットの利点として、アルミ材コラム支持ブラケットと比べて、塑性に優れているため、大きな衝撃が加わってもコラム支持ブラケットが破損することがない。これにより、エネルギー吸収部材で衝撃エネルギーを吸収する時間を長くすることができる。
また、鉄材コラム支持ブラケットの欠点としては、アルミ材コラム支持ブラケットと比べて、塑性に優れていることに伴い、鉄材コラム支持ブラケット自体の重量が大きくなってしまうことは勿論、ステアリングコラム装置自体が重くなってしまう。
一方、アルミ材コラム支持ブラケットの利点としては、固定コラムジャケットと一体成型することができ、製造工程の削減や製造コストの低減を図ることができる。
また、アルミ材コラム支持ブラケットの欠点としては、鉄材コラム支持ブラケットと同等の剛性を確保するためには、肉厚を厚くしなければならない。これにより、長孔部を大きく設定しようとすると、コラム支持ブラケット全体を大きくする必要がある。このため、長孔部を大きく設定することが困難であり、エネルギー吸収部材で衝撃エネルギーを吸収する時間を長くすることができない。
本発明に係るコラム支持ブラケット17では、上述した鉄材コラム支持ブラケットやアルミ材コラム支持ブラケットの両方の利点を兼ね備えており、アルミ材又はマグネシウムにより軽量でかつ鉄材により長孔部16を大きく設定することができ、エネルギー吸収部材19で衝撃エネルギーを吸収する時間を長くすることができるとともに、衝撃受止部材33のみを鉄材とすることでコラム支持ブラケット17の剛性を確保することができる。
また、衝撃受止部材33が少なくても後方縁部分35Dを形成することによって、衝突時にステアリングコラムの軸方向Cに大きな荷重が作用した場合であっても、軸支部材29が長孔部16を相対的に移動して固定コラムジャケット3(ステアリングコラム装置1全体)が車体前方側へ向けて移動した際に、軸支部材29が後方縁部分35Dと衝突してもコラム支持ブラケット17が破損することなく、コラム支持ブラケット17の剛性を確保することができる。
また、衝撃受止部材33が前方縁部分35A側へ向けて屈折する屈折部分33aを有し、屈折部分33aがステアリングホイール側へ向けて支持部材31を覆うことによって、衝突時に支持部材31が周囲の部品と接触して破損することを軽減することができるとともに、軸支部材29が衝撃受止部材33に衝突した際に、車両後方へ引っ張られる衝撃受止部材33を確実に支持部材31に固定することができる。
特に、衝撃受止部材33を支持部材31へ固定させる強度を増大させて、衝突時の車両後方へ引っ張られる衝撃受止部材33を確実に支持部材31に固定するために、衝撃受止部材33は、屈折部分33aで複数のボルト37により支持部材31に固定されることが好ましい。
また、衝撃受止部材33にはフランジ41及びリブ42が設けられていることによって、衝撃受止部材の剛性を向上させることができ、ステアリングコラム2の衝突時の移動によりコラム支持ブラケット17に大きな衝撃が加わっても該コラム支持ブラケット17が破損することを抑制することができる。
さらに、長孔部16に嵌合するブッシュ嵌合部43aが多角形で形成されるブッシュ43及び軸支部材29を介してロアブラケット11にコラム支持ブラケット17が連結されており、長孔部16におけるブッシュが嵌合する長孔嵌合部47がブッシュ嵌合部43aと略同一形状(略同一の多角形)で形成されていることによって、ブッシュが長孔嵌合部47上での回転を阻止することができるとともに、ブッシュ嵌合部43aが円形状で形成されるブッシュと比べて、取り付け作業が容易となる(すなわち、位置決めが容易となる)。
上述したように、本発明の実施の形態及び変更例を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
本実施の形態に係るステアリングコラム装置の一部斜視図である。 本実施の形態に係るステアリングコラム装置の側面図である。 本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの分解斜視図である。 本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの側面断面図である。 本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの正面断面図である。 本実施の形態に係るコラム支持ブラケットの一部拡大斜視図である。 変更例に係るコラム支持ブラケットの一部分解斜視図である。
符号の説明
1…ステアリングコラム装置、2…ステアリングコラム、3…固定コラムジャケット、5…可動コラムジャケット、7…ヒンジブラケット、8…揺動中心軸、9…チルトブラケット、11…ロアブラケット、11A…固定部、11B…支持部、13…ステアリングシャフト、14…スライドプレート、15…車体取付部、16…長孔部、17…コラム支持ブラケット、19…エネルギー吸収部材、21…コラムシャフト、23…テレスコロック手段、25…チルトロック手段、27A…テレスコ操作レバー、27B…チルト操作レバー、28A,28B…揺動軸、29…軸支部材、31…支持部材、33…衝撃受止部材、33a…屈折部分、33b…取付部、35A…前方縁部分、35B…下方縁部分、35C…上方縁部分、35D…後方縁部分、37,39…ボルト、41…フランジ、42…リブ、43…ブッシュ、43a…ブッシュ嵌合部、45…スリーブ、47…長孔嵌合部

Claims (7)

  1. ステアリングホイールを先端で固定するステアリングシャフトを内部で軸支するコラムジャケットと、
    前記コラムジャケットの上部を車体から離脱可能に支持する車体取付部と、
    前記コラムジャケットの下部に前記ステアリングシャフトの軸方向に長い長孔部が形成されるコラム支持ブラケットと、
    前記車体に固定され、前記コラムジャケットの下部を支持するロアブラケットとを備え、
    前記コラムジャケットの下部は、前記コラム支持ブラケットの前記長孔部に収容される軸支部材を介して前記ロアブラケットに連結されており、
    前記コラム支持ブラケットの前記長孔部は、前記コラムジャケットと同一材料からなる支持部材と、前記支持部材の材料よりも塑性に優れ、かつ、前記軸支部材の衝撃を受け止める衝撃受止部材とによって形成されていることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 前記支持部材は、アルミ材又はマグネシウムにより成形され、
    前記衝撃受止部材は、鉄材により成形されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングコラム装置。
  3. 前記衝撃受止部材は、前記長孔部における最もステアリングホイール側の縁である後方縁部分を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2にステアリングコラム装置。
  4. 前記衝撃受止部材は、前記長孔部における車体上方側の縁である上方縁部分、及び、前記長孔部における最もステアリングホイール側の縁である後方縁部分を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステアリングコラム装置。
  5. 前記衝撃受止部材は、前記長孔部における最も車体前方側の縁である前方縁部分側へ向けて屈折する屈折部分を有し、
    前記屈折部分は、ステアリングホイール側へ向けて前記支持部材を覆うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のステアリングコラム装置。
  6. 前記衝撃受止部材には、リブが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のステアリングコラム装置。
  7. 前記コラム支持ブラケットは、前記長孔部に嵌合するブッシュ嵌合部が多角形に形成されるブッシュ及び前記軸支部材を介してロアブラケットに連結されており、
    前記長孔部における前記ブッシュが嵌合する長孔嵌合部は、前記ブッシュ嵌合部と略同一形状で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のステアリングコラム装置。
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