JP2008213359A - 樹脂発泡シート製造装置用プラグ及び樹脂発泡シート製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】押出機内で溶融混合された樹脂と発泡剤との溶融混合物を、前記押出機に取り付けたダイを通して低圧領域に押出して発泡させ、前記発泡により得られた発泡中間体を、プラグの外周面に沿わせて延伸させて樹脂発泡シートを製造する樹脂発泡シート製造装置に用いるプラグにおいて、プラグ外面にセラミック材料が溶射されてなるセラミック溶射部が形成されていることを特徴とする樹脂発泡シート製造装置用プラグ。
【選択図】図1
Description
また、プラグの径を徐々に小さくしたものでは、発泡シートの発泡倍率や密度又は単位時間当たりの押出量によって、発泡シートの収縮率に差があるため、ある特定条件下では良好な発泡シートが得られても、同じプラグで異なる性状の発泡シートを製造しようとすると、収縮率が大きく、引取り抵抗が高かったり、逆に収縮率が小さく、プラグ後半で発泡シートが浮いてしまうといった状態となり、安定した製品巾が得られなかったり、冷却が不均一となって表面平滑なシートが得られない場合がある。
プラグ外面にセラミック材料が溶射されてなるセラミック溶射部が形成されていることを特徴とする樹脂発泡シート製造装置用プラグを提供する。
図1及び図2は、本発明の樹脂発泡シート製造装置用プラグ(以下、プラグと記す。)の一実施形態を示す図であり、図1はプラグの側面図、図2はその要部断面図である。これらの図中、符号1はプラグ、2はセラミック溶射部、3は冷却用水路である。
非酸化物系セラミックスとしては、Cr3C2,TiC,ZrC,WC,WTiC2,B4CおよびNbCのなどの炭化物またはCrB2,TiB2およびZrB2などの硼化物が挙げられ、酸化物系セラミックスとしては、Al2O3,TiO2,Cr2O3,SiO2,ZrO2,CaO,Y2O3,MgOやこれらの複合化合物等を挙げることができる。
それらセラミックスと混合してサーメットとする金属材料としては、ニッケル、アルミニウム、クロム、鉄、コバルト、チタン、タングステンなどが挙げられる。
例えば、燃焼炎或いは電気エネルギーなどの熱源を用いてセラミック材料を加熱し、溶融又はそれに近い状態にしたセラミック材料粒子を金属表面に吹き付けて皮膜を形成する方法である。この方法は、一般にプラズマ溶射と呼ばれる溶射方法である。
以下、実施例により本発明の効果を実証する。
図1において、寸法D1=672mm,D2=700mmである円筒形状のアルミニウム製プラグを基にし、その発泡シート接触部全面にセラミック材料を溶射してセラミック溶射部を形成した。
セラミック溶射部2は、アルミニウム、ニッケルを主成分とする金属材料とAl2O3を主成分とする酸化物系セラミックスとを混合したサーメットを、一般的にプラズマ溶射と呼ばれる方式でプラグ外面に溶射して形成した。セラミック溶射部の厚みは、約100μmである。さらに、セラミック溶射部の酸化防止のために、セラミック溶射部の表面にフッ素樹脂コーティング(厚み80μm)を実施した。
図1において、符号D1及びD2は前記プラグAと同様であり、溶射は施工してないアルミニウム製のプラグを用いた。
前記プラグAを図3に示すように製造装置に組み込んだ。
口径が90mmの第1押出機10の先端に口径115mmの第2押出機11を接続してなるタンデム押出機において、第1押出機10に、ポリスチレン樹脂樹脂(東洋スチレン製 商品名[HRM12」)100質量部、気泡調整剤としてキハラ化成社製の「SMA−01」を0.8質量部供給し、溶融混練した上で、第1押出機10内に発泡剤としてブタン(ノルマンブタン/イソブタン(質量比)=65/35)2.0質量部を圧入して更に溶融混練した後、約165℃まで冷却し、第2押出機11の先端に接続されている環状ダイ13に供給して円筒状に180kg/時間の押出量で押出発泡させた。得られた円筒状発泡体をその内外面にエアーを吹き付けることにより冷却しつつ、プラグA上を沿わせ拡径、固化させた後、円筒状発泡体をプラグの後部でその押出方向に連続的に内外周面間に亘って切断して切り開くことによって、連続シートとしてロール状に巻き取った。
その結果、坪量240g/m2、厚み1.15mmのポリスチレン系樹脂発泡シートを安定して得ることができた。引取り抵抗は、引取り機のモーター負荷により評価した。なお、引取り抵抗は、張力などの力の単位で表現することが望ましいが、この力は引取り機の駆動トルクとして代用できるので、引取り機のモーターの負荷として比較できる。実施例1においてモーター負荷は8Aであった。得られた発泡シートは、波うちがなくほぼフラットであった。
プラグAに代えてプラグBを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてポリスチレン発泡シートを製造した。その結果、坪量240g/m2、厚み1.15mmのポリスチレン系樹脂発泡シートを得たが、モーター負荷が14Aと高くなり、得られた波法シートは、両端部に波うちがあった。
Claims (6)
- 押出機内で溶融混合された樹脂と発泡剤との溶融混合物を、前記押出機に取り付けたダイを通して低圧領域に押出して発泡させ、前記発泡により得られた発泡中間体を、プラグの外周面に沿わせて延伸させて樹脂発泡シートを製造する樹脂発泡シート製造装置に用いるプラグにおいて、
プラグ外面にセラミック材料が溶射されてなるセラミック溶射部が形成されていることを特徴とする樹脂発泡シート製造装置用プラグ。 - セラミック材料が、アルミニウムとニッケルとAl2O3とを含むサーメットであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂発泡シート製造装置用プラグ。
- セラミック溶射部に、さらにフッ素樹脂皮膜を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂発泡シート製造装置用プラグ。
- 押出機内で溶融混合された樹脂と発泡剤との溶融混合物を、前記押出機に取り付けているダイを通して低圧領域に押出して発泡させ、前記発泡により得られた発泡中間体を、プラグの外周面に沿わせて延伸させて樹脂発泡シートを製造する樹脂発泡シート製造方法において、プラグ外面にセラミック材料が溶射されてなるセラミック溶射部が形成されたプラグを用いることを特徴とする樹脂発泡シート製造方法。
- セラミック材料が、アルミニウムとニッケルとAl2O3とを含むサーメットであることを特徴とする請求項4に記載の樹脂発泡シート製造方法。
- セラミック溶射部に、さらにフッ素樹脂皮膜を形成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の樹脂発泡シート製造方法。
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- 2007-03-06 JP JP2007055376A patent/JP4964622B2/ja active Active
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