JP5555525B2 - 樹脂発泡シートの製造方法及び反射シート - Google Patents

樹脂発泡シートの製造方法及び反射シート Download PDF

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Description

本発明は、サーキュラーダイを用いた樹脂発泡シートの製造方法及び樹脂発泡シートからなる反射シートに関する。
近年、照明器具、照明看板、液晶表示装置などを構成する部材の1つとして、樹脂発泡シートを用いて形成された反射シートが広く利用されている。反射シートを形成する樹脂発泡シートには、発泡性樹脂組成物をシート状に発泡させた発泡層のみからなるものや、複数の発泡層を積層させたもの、発泡層と非発泡状態のソリッド層とを積層させたものなどが用いられている。
一般的な樹脂発泡シートの製造方法としては、サーキュラーダイを用いた押出発泡法が知られている。斯かる押出発泡法について簡単に説明すると、溶融状態にある樹脂と発泡剤とを混練した混合物をサーキュラーダイの環状の吐出口から押し出し、筒状体を形成しつつ、該筒状体の押し出し方向前方に配置されたマンドレルの外周面を前記筒状体に内側から摺接させて拡径し、得られた筒状体を軸方向に沿って切断してシート状にすることで、長尺状の樹脂発泡シートを形成する方法である(特許文献1参照)。
特開2005−138508号公報
しかしながら、上記のような方法を用いた場合、サーキュラーダイから押し出された樹脂が三次元的に発泡しつつ、環状の吐出口よりも周長の長い筒状体に引き伸ばされる(拡径される)ため、拡径される速度と樹脂の発泡する速度との影響によって、サーキュラーダイとマンドレルとの間で筒状体に弛みが生じ、筒状体の周方向に沿って厚みムラ(コルゲート)が発生する場合がある。このような場合、得られた樹脂発泡シートにも、幅方向に沿って凹凸(厚みムラ)が形成されることとなる。
上記のような厚みムラは、樹脂発泡シートの表面平滑性や剛性などの性能を低下させると共に、反射シートとして用いた場合の反射性能を低下させる要因となる。特に、液晶表示装置の反射シートとして用いた場合、厚みムラの影響で光源ユニットの光が漏光してしまったり、画面の光量にムラができてしまったりする場合がある。
また、樹脂発泡シートを成形したりする場合には、厚みの薄い領域に破損が生じてしまう場合もある。
そこで、本発明は、サーキュラーダイを用いて樹脂発泡シートを形成した際に、樹脂発泡シートに厚みムラが発生するのを抑制することができる樹脂発泡シートの製造方法を提供すると共に、斯かる製造方法で製造された樹脂発泡シートからなる反射シートを提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく検討を行った結果、サーキュラーダイとマンドレルとの間における筒状体の内部空間の温度を所定の温度に維持することで、樹脂発泡シートに厚みムラが発生するのを抑制しうることを見出し本発明の完成に至った。
すなわち、本発明に係る樹脂発泡シートの製造方法は、熱溶融された発泡性樹脂組成物
をサーキュラーダイから押し出しして発泡層を備える筒状体を形成しつつ、該筒状体の押
し出し方向前方に配置されたマンドレルの外周面を前記筒状体に内側から摺接させて拡径
し、拡径された筒状体をシート状に形成して樹脂発泡シートを製造する樹脂発泡シートの
製造方法において、サーキュラーダイの吐出口から押し出された筒状体がマンドレルに最初に接触する位置と前記吐出口との間における筒状体の軸線に沿った距離を20〜100mmに設定し、サーキュラーダイとマンドレルとの間における筒状体の内部空間の温
度を60℃〜110℃に維持することを特徴とする。
斯かる構成によれば、サーキュラーダイとマンドレルとの間における筒状体の内部空間の温度を60℃〜110℃に維持することで、サーキュラーダイとマンドレルとの間の領域の筒状体を変形可能な柔らかい状態に維持することができる。このため、筒状体に厚みムラが発生した状態であっても、筒状体がマンドレルに摺接した際に筒状体がマンドレルに押し付けられるため、厚みムラが平滑化されて厚みムラのない樹脂発泡シートを形成することができる。
また、サーキュラーダイの吐出口から押し出された筒状体がマンドレルに最初に接触する位置と前記吐出口とを結ぶ仮想線と、筒状体の軸線に沿って前記吐出口から延びる仮想線とのなす角度は、50〜85°であることが好ましい。
斯かる構成によれば、サーキュラーダイの吐出口から押し出された筒状体がマンドレルに最初に接触する位置と前記吐出口とを結ぶ仮想線と、筒状体の軸線に沿って前記吐出口から延びる仮想線とのなす角度が50〜85°であることで、筒状体がマンドレルに接触した際に、筒状体に摩擦が加わると共に、筒状体がマンドレルの外周面に押し付けられた状態となるため、より効果的に筒状体の厚みムラを平滑化することができる。
また、サーキュラーダイの吐出口から押し出された筒状体がマンドレルに最初に接触する位置と前記吐出口との間における筒状体の軸線に沿った距離が20〜100mmであることで、サーキュラーダイとマンドレルとの間における筒状体の内部空間の温度を容易に維持することができる。具体的には、サーキュラーダイとマンドレルとの間の距離が離れ過ぎてしまうと、サーキュラーダイとマンドレルとの間で外気と接触する筒状体の面積が広くなり、筒状体の温度低下が早まって筒状体を効果的に加温できなくなる虞があるが、上記の範囲とすることで、このような虞を解消することができる。
本発明の製造方法によれば、サーキュラーダイを用いて樹脂発泡シートを形成した際に、樹脂発泡シートに厚みムラが発生するのを抑制することができる。
本実施形態に係る樹脂発泡シートの構造を示す断面図。 樹脂発泡シートの製造方法に用いる装置構成を示す概略図。 合流金型の構造を示す断面図。 サーキュラーダイから筒状体が吐出されてマンドレルへ送られた様子を示した断面図。 サーキュラーダイとマンドレルとの間における筒状体の内部空間の近傍を示した断面図。 実施例において樹脂発泡シートの製造に用いた装置構成を示す概略図。 実施例において樹脂発泡シートの製造に用いた合流金型の構造を示す断面図。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本発明に係る樹脂発泡シートの製造方法は、加熱溶融状態での押し出しを実施することで発泡を生じさせ得る樹脂組成物(以下「発泡性樹脂組成物」ともいう)を発泡させて形成した発泡層のみからなる樹脂発泡シートや、複数の発泡層を積層させたり発泡層と非発泡層(ソリッド層)とを積層させたりした樹脂発泡シートを製造する際に用いられる。以下の説明では、主に、発泡層とソリッド層とが積層されてなる樹脂発泡シート1について説明する。
斯かる樹脂発泡シート1は、図1に示すように、発泡状態に形成されている発泡層10と気泡が含有されていない非発泡状態に形成されたソリッド層20との2層構造を有している。
樹脂発泡シート1の厚みとしては、樹脂発泡シートの用途などにもよるが、反射シートとして用いる場合には、1.5mm以下であることが好ましい。また、発泡層10とソリッド層20とのそれぞれの厚みについては、発泡層10が0.5〜0.9mmのいずれかの厚みとされ、ソリッド層20が0.1〜0.6mmのいずれかの厚みとされることが好ましい。
発泡層10の形成に用いられる発泡性樹脂組成物としては、通常、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂など)や、ポリオレフィン系樹脂以外の熱可塑性樹脂(ポリスチレン系樹脂など)をベースポリマーとして含有する樹脂組成物に、さらに、発泡のための成分を含有させたものを用いることができる。なかでも、ポリプロピレン樹脂がベースポリマーとして好適に用いられ得る。なお、ベースポリマーとして用いられる樹脂は、複数種類を併用して用いてもよい。
また、前記ポリプロピレン樹脂は、プロピレンの単独重合体(ホモPP)、又はプロピレンと共重合可能な他のオレフィンとの共重合体(ランダムPPやブロックPP)であってもよい。共重合体の場合には、プロピレン以外のオレフィンを共重合体中に0.5〜30重量%の割合で含有させることが好ましく、1〜10重量%の割合であることが特に好ましい。
プロピレン以外のオレフィンとしては、エチレン、或いは炭素数が4〜10のα−オレフィンを挙げることができ、これらを1種、又は2種以上を組み合わせて使用する事ができる。
以上のようなポリプロピレン樹脂として特に好適には、発泡性に優れた高溶融張力ポリプロピレン系樹脂が好ましく、例えば、特許第2521388号、特開2001−226510号記載のものなどを用いることができる。
発泡性樹脂組成物に含有させる発泡のための成分としては、例えば、少なくともベースポリマーの融点において気体状態となるガス成分や、該ガス成分によって気泡を形成させる際の核となる核剤や、少なくともベースポリマーの融点において熱分解して気体を発生させる熱分解型発泡剤などが挙げられる。
前記ガス成分としては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類、クロロジフルオロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフルオロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCFC−142b)、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HCFC−124)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)などのフロン系ガス成分、窒素、二酸化炭素、アルゴン、空気などが挙げられる。なかでも、脂肪族炭化水素が好ましい。なお、これらのガス成分は単独で使用されても複数併用されてもよい。
前記核剤としては、例えば、タルク、マイカ、シリカ、珪藻土、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸バリウム、ガラスビーズなどの無機化合物粒子、ポリテトラフルオロエチレン、などの有機化合物粒子などが挙げられる。
さらに、加熱分解型の発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の混合物などが挙げられる。
なお、発泡層10の発泡倍率としては、特に限定されるものではないが、通常、見掛け密度が0.06〜2.8g/cm3の範囲の内のいずれかとされ得る。
前記ソリッド層20の形成には、非発泡な状態で押し出し可能な樹脂組成物(以下「非発泡性樹脂組成物」という)であれば、特にその使用材料に限定が加えられるものではなく、この非発泡性樹脂組成物は、例えば、発泡層10の形成に用いられた樹脂組成物が好適に用いられ得る。
なお、前記ソリッド層20の形成に用いる非発泡性樹脂組成物と発泡層10の形成に用いる発泡性樹脂組成物とは、発泡層10とソリッド層20との接着強度の観点から、同種のベースポリマーが採用されることが好ましい。具体的には、発泡層10とソリッド層20との形成には、それぞれのベースポリマーとしてポリプロピレン系樹脂を採用することによってこれらの接着強度の向上を図ることができる。
また、ソリッド層20の形成に用いる非発泡性樹脂組成物には、上記のようなベースポリマーに加えて、一般的なポリマーフィルムの材料などとして用いられる添加剤を含有させることができ、例えば、耐候剤や老化防止剤といった各種安定剤、滑剤などの加工助剤、帯電防止剤、スリップ剤、顔料、充填剤などを添加剤としてさらに含有させることができる。
また、樹脂発泡シートを液晶表示装置などの反射シートとして用いる場合には、光源からの光に対して優れた反射率を得るために、添加剤を樹脂発泡シートに含有させる。斯かる添加剤としては、例えば、ルチル型の二酸化チタンやアナターゼ型の二酸化チタンなどが挙げられ、特には、ルチル型の二酸化チタンを用いることが好ましい。
斯かる添加剤の光触媒作用が強すぎる場合、樹脂の劣化を促進させる虞があるため、添加剤に表面処理をすることが好ましい。表面処理の方法としては、特に限定されないが、一般に二酸化チタンの粒子表面に、例えば、アルミニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、スズなどの含水酸化物を被覆させる方法が用いられる。
また、優れた反射率を得るための添加剤の量としては、50〜200g/m2が好ましく、更に好ましくは、60〜170g/m2、特に好ましくは、70〜150g/m2である。50〜200g/m2の範囲とすることで、十分な反射率が得られると共に、樹脂発泡シート(即ち、反射シート)の重量が重たくなってしまうのを抑制することができる。
樹脂発泡シートには、他の添加剤を配合してもよい。他の添加剤としては、銅害防止剤(金属不活性剤)、分散剤(ステアリン酸金属石鹸)、クエンチャー、帯電防止剤、ラクトン系加工安定剤などが挙げられる。
銅害防止剤としては、例えば、N,N−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン等のヒドラジン系化合物、3−(3,5−ジ−テトラ−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルジハイドライジド等を用いることができる。
樹脂発泡シートを構成する樹脂は、銅等の金属と接触したり、銅イオン等の重金属イオンが作用したりすると、劣化する場合があるが、上記のような銅害防止剤を添加しておくことで、劣化促進因子である銅イオン等をキレート化合物として捕捉することができる。このため、樹脂発泡シートを反射シートとして液晶表示装置や照明装置等に組み込んで用いた場合に、反射シートが銅等の金属と接触して劣化してしまうのを防止することができる。このような効果を得るためには、銅害防止剤の含有量は、樹脂発泡シートを構成する樹脂成分100重量部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲のいずれかに設定しておくのが好ましい。
また、樹脂発泡シートには、帯電防止剤を配合することもできる。帯電防止剤としては、例えば、グリセリンモノステアレート等の界面活性剤や、無機塩、多価アルコール、金属化合物、カーボン等を用いることができる。このような帯電防止剤を添加しておくと、反射シートの帯電を防止することができるので、反射シートに埃やゴミが付着するのを防止することができる。このような効果を得るためには、帯電防止剤の含有量は、樹脂発泡シートを構成する樹脂成分100重量部に対して、0.1〜10.0重量部の範囲のいずれかに設定しておくのが好ましい。
上記のような樹脂発泡シートは、以下のようにして作製することができる。
図2は、本発明に係る樹脂発泡シートの製造方法に用いられる製造装置の一例を示す構成図である。この図2にも示されているように、本実施形態の樹脂発泡シートの製造方法では、タンデム押出機である第1押出機70と、シングル押出機である第2押出機80とを有し、これらの押出機において溶融混練された樹脂組成物が合流される合流金型XHと、該合流金型XHで合流された樹脂組成物を筒状に押し出すサーキュラーダイCDとを有する設備が用いられる。
また、この製造装置には、サーキュラーダイCDから筒状に吐出された筒状体1’を拡径して所定の大きさの筒状にするためのマンドレルMDと、該マンドレルMD通過後の筒状体1’をスリットして2枚のシートに分割して長尺状の樹脂発泡シート1を形成するスリット装置(図示せず:図2においては上下に分割する様子のみを示す)と、長尺状の樹脂発泡シート1を複数のローラ91を通過させた後に巻き取るための巻き取りローラ92がさらに備えられている。
前記第1押出機70は、発泡層10を形成させるためのものであり、その上流側の押出機(以下「上流側押出機70a」ともいう)には、ベースポリマーなどの材料を投入するためのホッパー71と、炭化水素などのガス成分をシリンダー内に供給するためのガス導入部72が設けられている。
そして、この上流側押出機70aの下流側には、ベースポリマーとガス性成分とを含有する発泡性樹脂組成物を溶融混練して合流金型XHに吐出するための押出機(以下「下流側押出機70b」ともいう)が備えられている。
また、前記第2押出機80は、ソリッド層20を形成させるためのものであり、ベースポリマーなどの材料をホッパー81から投入して、シリンダー内部で非発泡性樹脂組成物を溶融混練して合流金型XHに吐出すべく構成されている。
前記合流金型XHは、図3にその概略断面図を示すように、発泡性樹脂組成物を通過させる流路の途中に設けられた円環状のスリットから非発泡性樹脂組成物が吐出され、発泡性樹脂組成物に非発泡性樹脂組成物の外皮を被覆させた状態でサーキュラーダイCDへ供給を行うべく構成されている。
前記サーキュラーダイCDは、図4に示すように、円環状の吐出口CDaを備え、発泡性樹脂組成物と非発泡性樹脂組成物とを共押し出しすることで、発泡層10と該発泡層10に積層されて外表面に位置するソリッド層20とを備える筒状体1’が形成されるように構成されている。吐出口CDaの直径としては、40〜300mm程度であることが好ましい。
前記マンドレルMDは、図4に示すように、円筒状の形状を有し、該円筒形状の中心軸(軸線a)が前記吐出口CDaの略中心を通るように横置された状態でサーキュラーダイCDの押し出し方向前方に配置されている。
すなわち、マンドレルMDは、サーキュラーダイCD側(一端側)とそれに対向する側(他端側)とに開口部MDaを設けた状態でサーキュラーダイCDの前方に配置されている。
なお、マンドレルMDは、前記吐出口CDaの外径よりも大径で前記筒状体1’を拡径しうるように形成されていれば、その大きさ等に特に限定がされるものではないが、吐出口CDaの大きさが先のような大きさの場合においては40〜700mm程度の外径であることが好ましく吐出口CDaの外径に対するマンドレルMDの外径の比率(ブローアップ比)は、2.5〜4.0であることが好ましい。
また、マンドレルMDは、サーキュラーダイCD側の端部(以下、CD側端部と記す)と反対側の端部とを除く略全域が一定径とされている図4に例示の形状に限定されるものではなく、一端側のある程度の領域を一定径とし、他端側をその端縁に向けて外径寸法が漸次減少するように形成させてもよい。
また、マンドレルMDは、サーキュラーダイCDから押し出された筒状体1’とCD側端部において接触し該筒状体1’の内周面にその外周面を摺接させて、当該外周面と略同径となるように前記筒状体1’を拡径した後に、拡径された筒状体1’が上記一定径部分上を走行する間に該筒状体1’を冷却し得るように構成されている。
マンドレルMDを形成する素材としては、平面平滑性及び熱伝導率に優れた、例えばアルミニウムのような金属材料を用いることができる。また、マンドレルMDの表面には、アルマイト処理又は硬質アルマイト処理をしてもよく、その上にフッ素樹脂被覆層を形成してもよい。
マンドレルMDの内部空間には、樹脂発泡シート1を作製する際に、空気などの気体(加圧気体)がサーキュラーダイCD側に向かって流される。これにより、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間における筒状体1’の内部空間が加圧され、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間の筒状体1’に弛みが生じてしまうことが抑制され、筒状体1’が吐出口CDaからマンドレルMDへ向かう際の角度を維持することが可能となる。
このような装置によって樹脂発泡シート1を作製する手順についてより詳しく説明すると、まず、第1押出機70のホッパー71から発泡層10の形成に用いる樹脂材料を投入し、且つ第2押出機80のホッパー81からソリッド層20の形成に用いる樹脂材料を投入する。そして、各押出機内で樹脂材料を溶融温度以上の温度に加熱し、溶融混練を実施する。
なお、発泡性樹脂組成物や非発泡性樹脂組成物にベースポリマーとなる樹脂材料以外に添加剤等を含有させる場合には、これらも併せてホッパーから投入して各押出機内で溶融混練を実施する。
これらの押出機のうち、第1押出機70においては、上流側押出機70aに設けられたガス導入部72からガス成分を圧入して、溶融樹脂と混合する。
第1押出機70における上流側押出機70aで溶融混練された発泡性樹脂組成物は、下流側押出機70bで押し出し発泡に適した温度に調整されて合流金型XHへと送られ、一方で第2押出機80では、非発泡性樹脂組成物がソリッド層20の形成に適した温度に調整されて合流金型XHへと送られる。
そして、合流金型XH内で合流されたそれぞれの樹脂組成物を、サーキュラーダイCDの円環状の吐出口CDaから円筒状に共押し出しさせる。この際、前記発泡性樹脂組成物が発泡して発泡層10が形成され、前記非発泡性樹脂組成物によってソリッド層20が形成され、これにより、外表面にソリッド層20を備える筒状体1’が形成される。
このとき、発泡層10とソリッド層20との形成には、例えば、いずれもポリプロピレン系樹脂を採用するなどして同種の樹脂材料を用いることでその界面における相溶性を向上させることができ、発泡層10とソリッド層20との剥離強度の向上を図ることができる。
サーキュラーダイCDから押し出された筒状体1’は、その後、押し出し方向前方に位置するマンドレルMDに送られ、マンドレルMDの外周面に内周面を摺接させつつマンドレルMDの他端側へ移動する。これにより、筒状体1’が拡径されると共に切断容易な温度にまで冷却される。
そして、冷却された筒状体1’は、スリット装置によって2箇所切開されて長尺状の樹脂発泡シート1が形成される。該長尺状の樹脂発泡シート1は、巻き取りローラ92に巻き取られる。該巻き取りローラ92は、電動モーターなどの駆動手段(図示せず)によって回転されることによって長尺状の樹脂発泡シート1を巻き取る(引き取る)ように構成されている。なお、長尺状の樹脂発泡シート1を巻き取る際には、巻き取りローラ92によって長手方向に沿って張力がかけられる。引き取り速度(押し出し速度、巻き取り速度)としては、1.0〜10.0m/min程度となるようにすることが好ましい。
なお、サーキュラーダイCDの吐出口CDaから押し出された筒状体1’は、マンドレルMDと接触する前に、所定の温度で加温されることで、得られる樹脂発泡シート1に厚みムラが形成されるのが抑制される。具体的には、図5に示すように、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間における筒状体1’の内部空間Rの温度(以下、筒状体内温度と記す)を60〜110℃に維持することで、筒状体1’を加温する。筒状体内温度は、好ましくは60〜100℃、より好ましくは70〜100℃に維持される。
筒状体内温度を測定する際には、前記吐出口CDaから押し出された筒状体1’がマンドレルMDに最初に接触する位置(筒状体接触位置)Tと前記吐出口CDaとの間における筒状体1’の軸線aに沿った距離(CD−MD間距離)hの中間地点から、筒状体1’までの軸線aに直交する距離の中間地点mの温度を測定することが好ましい。
前記筒状体内温度は、マンドレルMDの内部空間に流される加圧気体の風量を調整すること及び/又は熱風を流入させることで上記の温度範囲に設定することができる。加圧気体の温度としては、10〜90℃であることが好ましい。
上記のような温度範囲を維持するにあたって、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間の距離(CD−MD間距離h)は、所定の値に設定されることが好ましい。具体的には、20〜100mmであることが好ましい。
この際、筒状体接触位置Tと前記吐出口CDaとを結ぶ仮想線L1と、軸線aに沿って吐出口CDaから延びる仮想線L2とのなす角度(筒状体接触角)θ1は、50〜85°となることが好ましく、60〜80°となることがより好ましい。
また、吐出口CDaと筒状体接触位置Tとの間の筒状体1’の移動速度(引き取り速度)は、2.0〜10.0m/minであることが好ましい。
上記のようにして形成された樹脂発泡シート1は、反射シートとして使用する際には、光源の形状などに対応した形状となるように成形される。成形の方法としては、一般的に用いられる方法を用いることができ、例えば、棒状ヒーターを用いた成形や加熱しながらのプレス成形などを用いることができる。また、プレス成形後には、アニール処理などをさらに行なってもよい。
以上のように、本発明に係る樹脂発泡シートの製造方法によれば、サーキュラーダイを用いて樹脂発泡シートを形成した際に、樹脂発泡シートに厚みムラが発生するのを抑制することができる。
即ち、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間における筒状体1’の内部空間Rの温度を60℃〜110℃に維持することで、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間の領域の筒状体1’を変形可能な柔らかい状態に維持することができる。このため、筒状体1’に厚みムラが発生した状態であっても、マンドレルMDと摺接した際に筒状体1’がマンドレルMDに押し付けられるため、厚みムラが平滑化されて厚みムラのない樹脂発泡シート1を形成することができる。特に、筒状体接触位置Tにおいては、筒状体1’がマンドレルMDの角部に接触し、筒状体1’の移動方向が筒状体接触角θ1だけマンドレルMD側へ変化するため、筒状体1’がマンドレルMDに押し付けられて、厚みムラが効果的に平滑化される。
また、筒状体接触位置Tと前記吐出口CDaとを結ぶ仮想線L1と、軸線aに沿って吐出口CDaから延びる仮想線L2とのなす角度が50〜85°であることで、筒状体1’がマンドレルMDに接触した際に、筒状体1’に摩擦が加わると共に、筒状体1’がマンドレルMDの外周面に押し付けられた状態となるため、より効果的に筒状体1’に発生した厚みムラを平滑化することができる。
また、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間の距離が離れ過ぎてしまうと、サーキュラーダイCDとマンドレルMDとの間で外気と接触する筒状体1’の面積が広くなり、筒状体1’の温度低下が早まって筒状体1’を効果的に加温できなくなる虞があるが、CD−MD間距離hが20〜100mmであることで、このような虞を解消することができる。
また、サーキュラーダイCDから押し出された筒状体1’の外表面にソリッド層20が形成されることで、マンドレルMDとソリッド層20とが接触することがない。このため、筒状体1’の内側にマンドレルMDが摺接した際にもソリッド層20に擦れ傷などが発生することがなく、樹脂発泡シート1を反射シートとして用いる場合、ソリッド層20側を反射面として好適に用いることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記においては、発泡層10とソリッド層20とが、各1層ずつ積層されて樹脂発泡シートが形成されているが、発泡層のみからなる樹脂発泡シートも本発明の製造方法によって製造が可能である。
また、上記においては、発泡性樹脂組成物と非発泡性樹脂組成物とが共押し出しされることで、発泡層10とソリッド層20とが積層された樹脂発泡シートが形成されているが、本発明の製造方法によって発泡層のみを形成し、該発泡層上にソリッド層を押出ラミネートする方法や、他の方法で形成されたソリッド層を発泡層上に熱ラミネートする方法などで発泡層とソリッド層とが積層された樹脂発泡シートが形成されてもよい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.実施例1〜6、比較例1及び2
<使用設備>
図6に示すような装置構成の設備を用いて樹脂発泡シートの作製を行なった。また、合流金型XH’には、図7に示す構造のものを用いた。
第1押出機70として、口径が90mmの単軸押出機(上流側押出機70a)と、該単軸押出機に接続された口径が115mmの単軸押出機(下流側押出機70b)とからなるタンデム型押出機を用意した。
また、第2押出機80として口径が90mmの単軸押出機と、第3の押出機85として口径が65mmの単軸押出機を用意した。
そして、第1押出機70から発泡性樹脂組成物を合流金型XH’に導入し、その外側に第2押出機80からの非発泡性樹脂組成物が被覆され、さらにその外側に第3押出機85からの非発泡性樹脂組成物が被覆されるように合流金型XH’にそれぞれの押出機を接続した。
<樹脂発泡シートの作製手順>
上記第1押出機70に、ベースポリマーとしてエチレン−プロピレンブロックポリプロピレン(日本ポリプロ社製、ニューフォーマー「FB3312」)60重量部、ホモポリプロピレン(サンアロマー社製、「PL500A」)20重量部、エチレン−プロピレンブロック共重合体中にルチル型の酸化チタンを含有させたマスターバッチ(東洋インキ製造社製、「PPM 1KB662 WHT FD」、エチレン−プロピレンブロック共重合体:30重量%、酸化チタン:70重量%)20重量部、気泡剤(重炭酸ナトリウムとクエン酸との混合物)0.5重量部となる配合の樹脂材料を供給した。
そして、樹脂材料を200℃に加熱して溶融混練した後、上流側押出機70aにガス成分としてブタン(ノルマルブタン:65重量%、イソブタン:35重量%)1.0重量部を圧入し、さらに溶融混練して発泡性樹脂組成物(A)を作製した。
次に、斯かる発泡性樹脂組成物(A)を下流側押出機70bに導入し、180℃まで低下させて合流金型XH’に供給した。
上記第2押出機80においては、ホモポリプロピレン(サンアロマー社製、「PL500A」)50重量部、エチレン−プロピレンブロック共重合体中にルチル型の酸化チタンを含有させたマスターバッチ(東洋インキ社製「PPM 1KB662 WHT FD」、エチレンープロピレンブロック共重合体:30重量%、酸化チタン:70重量%)50重量部となる配合の樹脂材料を供給した。
そして、樹脂材料を200℃にて溶融混練して非発泡性樹脂組成物(B)を形成した後、合流金型XH’に供給した。
さらに、上記第3押出機85においては、ホモポリプロピレン(サンアロマー社製、「PL500A」、メルトフローレイト:3.3g/10分、密度:0.9g/cm3) 100重量部、エチレン−プロピレンブロックポリプロピレン(日本ポリプロ社製「FB3312」、メルトフローレイト:2.8g/10分、密度:0.9g/cm3)5重量部となる配合の樹脂材料を供給した。
そして、樹脂材料を200℃にて溶融混練して非発泡性樹脂組成物(C)を形成した後、合流金型XH’に供給した。
各押出機から合流金型XH’内に1種類の発泡性樹脂組成物(A)ならびに2種類の非発泡性樹脂組成物(B)(C)を押し出すことで、断面円形状の発泡性樹脂組成物層(A)の外周面に非発泡性樹脂組成物層(B)を積層し、さらに、その外側に非発泡性樹脂組成物層(C)を積層させた。
そして、各樹脂組成物を積層させた状態で共押し出し用のサーキュラーダイCD(先端面直径:140mm、開口部のクリアランス:0.7mm)に連続的に供給して、該サーキュラーダイCDの環状の吐出口から押し出し発泡させ、円筒状の筒状体1’を作製した。
該筒状体1’は、発泡性樹脂組成物(A)によって形成された発泡層(A)が最も内側に形成され、非発泡性樹脂組成物(C)によって形成されたソリッド層(C)が最も外側に形成され、発泡層(A)とソリッド層(C)との間に非発泡性樹脂組成物(B)によって形成されたソリッド層(B)が形成されている。
押し出された筒状体1’の内周面に一定径(直径:424mm)を有する円筒状のマンドレルMDの外周面を摺接させることで拡径させつつ冷却し、その後、この筒状体1’をその軸方向に沿って連続的に切断して切り開き、長尺状の樹脂発泡シート1を形成した。
そして、形成された長尺所の樹脂発泡シート1を長手方向に沿って張力をかけつつ巻き取りローラ92に巻き取った。
この際、図5に示すように、内部空間Rの温度(上記の筒状体内温度)を下記表1に記載の温度に維持して筒状体1’を加温した。具体的には、マンドレルMDの内部空間を通って筒状体1’の内側(内部空間R)に吹き込まれる加圧気体(25±5℃)の風量を調整することで、内部空間Rの温度を調整し、筒状体1’の加温を行なった。
なお、下記表1に記載の筒状体内温度は、CD−MD間距離hの中間地点から筒状体1’までの軸線aに直交する距離の中間地点mの温度を4カ所で測定した平均値である。温度測定は、Digital IN/OUT thermometer(DRETEC社製、「O−215WT」)を用いて行なった。
また、筒状体接触角θ1、CD−MD間距離h及び引き取り速度(巻き取り速度)については、下記表1に示す通りとした。
実施例1〜5の樹脂発泡シートは、厚み0.71mm、幅640mmであった。また、発泡層(A)は、厚み0.4mm、密度0.46g/cm3であり、ソリッド層(B)は、厚み0.3mm、密度1.24g/cm3であり、ソリッド層(C)は、厚み0.01mm、密度0.9g/cm3であった。また、光線全反射率は、98.8%であった。
また、実施例6の樹脂発泡シートは、厚み0.97mm、幅640mmであった。また、発泡層(A)は、厚み0.55mm、密度0.46g/cm3であり、ソリッド層(B)は、厚み0.40mm、密度1.24g/cm3であり、ソリッド層(C)は、厚み0.02mm、密度0.9g/cm3であった。
<試験方法>
YAMABUN社製、「TOF−4R」を用いて、樹脂発泡シートの厚みの測定を行なった。測定箇所は、幅方向640mmの中央部における幅方向に直交する長手方向の200mm区間(測定点100個)であり、測定速度は40mm/s、測定間隔は2mmとした。そして、得られた結果から、最大厚みと最小厚みとの差を算出して厚みムラとした。試験結果については、下記表1に示す。
2.実施例7、比較例3
第2及び第3押出機80,85からの非発泡性樹脂組成物(B)(C)の押し出しを行なわず、第1押出機70から発泡性樹脂組成物(A)を合流金型XH’に供給したこと以外は、実施例1及び2、比較例1及び2と同一条件で発泡層(A)のみからなる樹脂発泡シート(厚み0.4mm、密度0.46g/cm3)を作製し、試験を行なった。試験結果については、下記表1に示す。なお、得られた樹脂発泡シートの光線全反射率は97.0%であった。
3.比較例4及び5
筒状体内温度を120℃としたこと以外は、実施例1及び3と同一条件で樹脂発泡シートを作製しようとしたが、マンドレルMDに向かう間で拡径される際やマンドレルMDとの接触によって切断されてしまい、樹脂発泡シートを形成することができなかった。
Figure 0005555525
3.まとめ
各実施例と各比較例とを比較すると、各実施例の方が厚みムラが少なくなることがわかる。これは、筒状体内温度を高く維持することで、内部空間Rを形成する筒状体1’が加温され、変形可能な状態に軟化するため、マンドレルMDとの接触によって厚みムラが平滑化されるためと考えられる。
また、比較例4及び5では、筒状体内温度が高すぎたため、筒状体1’が軟化し過ぎてしまい、拡径された際や、マンドレルMDとの接触によって切断されたり破損したりしてしまい、樹脂発泡シートを形成できなかったが、実施例のような筒状体内温度とすることで、筒状体1’を切断、破損させることなく樹脂発泡シートを形成することができた。
このように、筒状体内温度を60〜110℃範囲に維持することで、厚みムラのない樹脂発泡シートを得られることがわかる。
1・・・樹脂発泡シート、10・・・発泡層、20・・・ソリッド層、CD・・・サーキュラーダイ、CDa・・・吐出口、MD・・・マンドレル、XH・・・合流金型

Claims (5)

  1. 熱溶融された発泡性樹脂組成物をサーキュラーダイから押し出しして発泡層を備える筒状体を形成しつつ、該筒状体の押し出し方向前方に配置されたマンドレルの外周面を前記筒状体に内側から摺接させて拡径し、拡径された筒状体をシート状に形成して樹脂発泡シートを製造する樹脂発泡シートの製造方法において、
    サーキュラーダイの吐出口から押し出された筒状体がマンドレルに最初に接触する位置と前記吐出口との間における筒状体の軸線に沿った距離を20〜100mmに設定し、サーキュラーダイとマンドレルとの間における筒状体の内部空間の温度を60℃〜110℃に維持することを特徴とする樹脂発泡シートの製造方法。
  2. サーキュラーダイの吐出口から押し出された筒状体がマンドレルに最初に接触する位置と前記吐出口とを結ぶ仮想線と、筒状体の軸線に沿って前記吐出口から延びる仮想線とのなす角度が50〜85°であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂発泡シートの製造方法。
  3. 得られる樹脂発泡シートの厚みが1.5mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂発泡シートの製造方法。
  4. 前記発泡性樹脂組成物と共に他の熱可塑性樹脂組成物を共押し出して、該熱可塑性樹脂組成物からなる非発泡層を外表面に有する筒状体を形成することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の樹脂発泡シートの製造方法。
  5. 前記発泡性樹脂組成物及び熱可塑性樹脂組成物のベースポリマーがいずれもポリプロピレン系樹脂である請求項1乃至の何れか1項に記載の樹脂発泡シートの製造方法。
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