JP2008212949A - ロウ付け配管 - Google Patents

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浩美 高崎
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Abstract

【課題】加熱によるロウ付けの際にボイドの発生を有効に抑えつつ、ロウ材形状の選択自由度を確保することができるロウ付け配管を提供すること。
【解決手段】第1金属管1と第2金属管2のうち、一方の金属管1の端部にフレア部4を形成し、他方の金属管2を挿入した状態でフレア部4にロウ材10を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有するロウ付け配管において、第1金属管1と第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10を配管接続部に設定した際、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部(複数の凸部11)を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1金属管と第2金属管のうち、一方の金属管の端部にフレア部を形成し、他方の金属管を挿入した状態でフレア部にロウ材を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有するロウ付け配管に関する。
従来、ロウ付け配管としては、ロウ材として、長方形断面形状を持つ円筒状ロウ材を用いるものが知られている。そして、フレア部でのボイド発生を防止するために、フレア傾斜内面の最大径部の内周面と、挿入側金属管の外周面との間隔を、円筒状ロウ材の肉厚の2倍以上とし、且つ、円筒状ロウ材の軸線方向の長さを、フレア傾斜内面の軸線方向の長さ以上とするようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、「ボイド」とは、加熱してロウ付けする際、発生するガスや、フラックス(酸化皮膜の除去と加熱中の酸化防止を目的として使用されるもの)の残渣により、ロウ付けフィレット内に生じる気泡をいう。
特開平4−300071号公報
しかしながら、従来のロウ付け配管にあっては、円筒状ロウ材の断面形状を、厚みと軸線方向の長さが所定範囲に規定された長方形断面とするものであるため、ロウ材形状の選択自由度がなく、例えば、円形断面のロウ材や正方形断面のロウ材等を用いることができない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、加熱によるロウ付けの際にボイドの発生を有効に抑えつつ、ロウ材形状の選択自由度を確保することができるロウ付け配管を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、第1金属管と第2金属管のうち、一方の金属管の端部にフレア部を形成し、他方の金属管を挿入した状態でフレア部にロウ材を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有するロウ付け配管において、
前記第1金属管と前記第2金属管のうち少なくとも一方に、ロウ材を配管接続部に設定した際、ロウ材をフレア部の傾斜内面に接触させないロウ材支持部を設けたことを特徴とする。
よって、本発明のロウ付け配管にあっては、第1金属管と第2金属管のうち少なくとも一方に設けたロウ材支持部により、ロウ材を配管接続部に設定した際、ロウ材をフレア部の傾斜内面に接触させない状態が実現される。
したがって、フレア部が上方に開となる姿勢で加熱することによりロウ付けする際、ロウ材とフレア部の傾斜内面との接触が無いことで、溶けたロウ材が挿入側金属管の外周面を伝ってフレア部と挿入側金属管との挿入隙間に流れ込み、挿入隙間の内側から順次溶けたロウ材が充填されていき、フィレットが形成される。このため、溶けたロウ材が挿入隙間に充填される前に、溶け始めたロウ材により架橋状にフィレットが形成されることにより生成されるボイドの発生を有効に抑えることができる。
また、ロウ材をフレア部の傾斜内面に接触させない状態を実現する手段として、ロウ材の断面形状に制約されることのないロウ材支持部の構成を採用したことにより、ロウ材の断面形状として、例えば、円形や正方形や長方形等の如何なる断面形状のものでも自由に選択することができる。
この結果、加熱によるロウ付けの際にボイドの発生を有効に抑えつつ、ロウ材形状の選択自由度を確保することができる。
以下、本発明のロウ付け配管を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す図で、(a)は配管接続部の断面を示し、(b)は図1(a)のA−A線断面図を示す。図2は実施例1のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入する直前状態を示す斜視図である。図3は実施例1のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入した状態を示す斜視図である。
実施例1におけるロウ付け配管は、自動車用吸気マニホルドへ適用したものであり、図1に示すように、第1金属管1と、第2金属管2と、拡径部3と、フレア部4と、傾斜内面5と、第1外周面6と、第1内周面7と、第2外周面8と、第2内周面9と、ロウ材10と、凸部11(フレア管側ロウ材支持部)と、を備えている。
前記第1金属管1は、図2及び図3に示すように、メインパイプ12から分岐管接続用の突出管として形成され、メインパイプ12の管軸とは直交する管軸を有する。この第1金属管1の接続端部には、図1(a)に示すように、内径を第2外周面8の外径よりも大きくする拡径部3と、該拡径部3から徐々に径を拡大させていった外開き円錐状のフレア部4と、該フレア部4の内面に形成された傾斜内面5と、を有する。
前記第2金属管2は、第1金属管1に接続されるメインパイプ12の分岐管であり、第1金属管1とは同軸の管軸Lを有する。この第2金属管2は、端部加工等を施さない直管状態であり、その第2外周面8の外径は、第1外周面6の外径とほぼ一致し、第2内周面9の内径は、第1内周面7の内径とほぼ一致する。
なお、第1金属管1および第2金属管2としては、例えば、JISA1000系、3000系、6000系、7000系等のアルミニウム合金が用いられる。
実施例1のロウ付け配管は、図1に示すように、第1金属管1と第2金属管2のうち、一方の金属管1の端部にフレア部4を形成し、他方の金属管2を挿入した状態でフレア部4にロウ材10を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有する。
前記ロウ材10は、図1(a)に示すように、断面円形による環状ロウ材であり、その内径は、第2金属配管2の第2外周面8の外径よりも僅かに大きな径に設定される。なお、ロウ材10としては、例えば、AL−6.8〜11.7wt%Si合金等が用いられる。
そして、前記第1金属管1と前記第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10を配管接続部に設定した際、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部が設けられる。このロウ材支持部として、実施例1では、フレア部4が形成された第1金属管1に設けられ、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持するフレア管側ロウ材支持部を採用している。
前記フレア管側ロウ材支持部は、図1〜図3に示すように、フレア部4の傾斜内面5に設けられ、ロウ材10とフレア部4の傾斜内面5の離間距離を突出量で確保する複数の凸部11である。この凸部11は、傾斜内面5の周方向等間隔(120°間隔)に3箇所形成されている。ロウ材10が載置される凸部11の上端面11aは、第1金属管1の開口端面1aと一致し、側面形状は三角形状とされる。つまり、断面円形のロウ材10と第1金属管1は、凸部11の上端面11aでのみ線接触する。
次に、作用を説明する。
まず、フレア部を有するフレア管に直管をロウ付けにより接続する際は、図4(a)に示すように、直管側に断面円形で、且つ、外形が傾斜内面の最大径部分の内径よりも大きな環状のロウ材を嵌め込むと共に、直管の端部をフレア管の拡径部内まで差し込む。
そして、この状態でフラックス(例えば、塩化物系やフッ化物系等)を使用し、炉中において大気雰囲気または窒素ガス雰囲気で加熱(例えば、580℃〜620℃)してロウ材を溶かし、図4(b)に示すように、フレア管と直管の挿入隙間に溶かしたロウ材を充填させることで、ロウ付けが行われる。
しかし、上記の方法によりロウ付けを行うと、加熱時に発生するガスやフラックスの残渣を直接的な原因とし、加えて、溶けたロウ材が挿入隙間に充填される前に、溶け始めたロウ材により架橋状にフィレットが形成されることをメカニズム的な原因とし、挿入隙間に形成されたフィレットにボイド(空気泡)が発生する。
このボイドの発生に対し、ロウ材の断面形状に着目し、図4(c)に示すように、円形断面のロウ材に代え、長方形断面の円筒状ロウ材とし、溶け始めたロウ材により挿入隙間の入口側で架橋状にフィレットが形成されることを防止しようとするのが従来技術(特開平4−300071号公報)である。
この従来技術においては、確かに、間隔が広い挿入隙間の入口位置に、溶け始めたロウ材により、架橋状(図4(a)のC1とC2を結ぶ線)にフィレットが形成されることを防止できる。しかしながら、傾斜内面と円筒状ロウ材との接触があるため、間隔が狭いながらも挿入隙間の奥側位置に、溶け始めたロウ材により、架橋状(図4(c)のC3とC4を結ぶ線)にフィレットが形成されることになり、小さい気泡によるボイドの発生までも抑えることはできない。
加えて、従来技術は、ロウ材の断面形状を変更することにより、ボイドの発生を抑制しようとするものであるため、ロウ材形状の選択自由度が無くなるし、ロウ材の嵌め込み作業に工数を要する等、作業手間が増大しコスト増を招く。
これに対し、本発明者は、溶け始めたロウ材による挿入隙間での架橋状のフィレットの形成を無くしてボイド発生の原因を解消する点に着目すると共に、ロウ材が設定される管側に着目し、第1金属管1と第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10を配管接続部に設定した際、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部を設ける構成を採用した。
よって、実施例1のロウ付け配管にあっては、第1金属管1に設けたロウ材支持部としての凸部11により、ロウ材10を配管接続部に設定した際、図1(a)に示すように、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させない状態が実現される。
したがって、フレア部4が上方に開となる姿勢で加熱することによりロウ付けする際、ロウ材10とフレア部4の傾斜内面5との接触が無いことで、溶けたロウ材10が挿入側の第2金属管2の外周面8を伝ってフレア部4と挿入側の第2金属管2との挿入隙間に流れ込み、挿入隙間の内側から順次溶けたロウ材10が充填されていき、フィレットが形成される。
このように、ロウ材10と傾斜内面5との接触が無いため、溶けたロウ材10が挿入隙間に充填される前に、溶け始めたロウ材10により架橋状にフィレットが形成されることが無くなる。つまり、溶け始めたロウ材10により架橋状にフィレットが形成されることをメカニズム的な原因として生成されるボイドの発生を、小さい気泡によるボイドを含み有効に抑えることができる。
また、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させない状態を実現する手段として、ロウ材10の断面形状に制約されることのないロウ材支持部としての凸部11の構成を採用した。これにより、ロウ材10の断面形状として、図1(a)に示すように、円形とすることができるし、これ以外にも、例えば、正方形や長方形や多角形や楕円等の如何なる断面形状のものでも自由に選択することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のロウ付け配管にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 第1金属管1と第2金属管2のうち、一方の金属管1の端部にフレア部4を形成し、他方の金属管2を挿入した状態でフレア部4にロウ材10を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有するロウ付け配管において、前記第1金属管1と前記第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10を配管接続部に設定した際、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部を設けたため、加熱によるロウ付けの際にボイドの発生を有効に抑えつつ、ロウ材形状の選択自由度を確保することができる。
(2) 前記ロウ材支持部は、フレア部4が形成された第1金属管1に設けられ、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持するフレア管側ロウ材支持部であるため、フレア部4が形成された第1金属管1のみにフレア管側ロウ材支持部を設けるだけの簡単な構成で、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持することができる。
(3) 前記フレア管側ロウ材支持部は、フレア部4の傾斜内面5に設けられ、ロウ材10とフレア部4の傾斜内面5の離間距離を突出量で確保する複数の凸部11であるため、第1金属管1の端部加工時、フレア部4の傾斜内面5と共に複数の凸部11を形成することで、部品点数増もなく、低コストにてフレア管側ロウ材支持部を設けることができる。
実施例2は、実施例1の第1金属管1に代え、挿入管である第2金属管2にロウ材支持部を設けるようにした例である。
まず、構成を説明する。
図5は実施例2のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す断面図である。
実施例2におけるロウ付け配管は、図5に示すように、第1金属管1と、第2金属管2と、拡径部3と、フレア部4と、傾斜内面5と、第1外周面6と、第1内周面7と、第2外周面8と、第2内周面9と、ロウ材10と、環状凹部13(挿入管側ロウ材支持部)と、を備えている。
前記第1金属管1と前記第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10を配管接続部に設定した際、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部が設けられる。このロウ材支持部として、実施例2では、フレア部4に挿入する第2金属管2に設けられ、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持する挿入管側ロウ材支持部を採用している。
前記挿入管側ロウ材支持部は、図5に示すように、フレア部4に挿入する第2金属管2に形成され、ロウ材10の傾斜隙間に向かう管軸L方向の移動を規制する環状凹部13である。この環状凹部13は、ロウ材10の内面が嵌合するように第2外周面8の一部を縮径して形成される。そして、ロウ材10を嵌め合わせた状態では、傾斜隙間に向かうロウ材10の管軸L方向の移動(図5の下方向)ばかりでなく、傾斜隙間とは逆方向に向かうロウ材10の管軸L方向の移動(図5の上方向)も規制される。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、図面に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用についても、第2金属管2に設けたロウ材支持部としての環状凹部13により、ロウ材10を配管接続部に設定した際、図5に示すように、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させない状態が実現される点でのみ相違し、他の作用は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2のロウ付け配管にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(4) 前記ロウ材支持部は、フレア部4に挿入する第2金属管2に設けられ、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持する挿入管側ロウ材支持部であるため、フレア部4に挿入する第2金属管2のみに挿入管側ロウ材支持部を設けるだけの簡単な構成で、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持することができる。
(5) 前記挿入管側ロウ材支持部は、フレア部4に挿入する第2金属管2に形成され、ロウ材10の傾斜隙間に向かう管軸L方向の移動を規制する環状凹部13であるため、第2金属管2の端部加工において環状凹部13を形成することで、部品点数増もなく、低コストにて挿入管側ロウ材支持部を設けることができる。
実施例3は、実施例2の挿入管側ロウ材支持部としての環状凹部に代え、環状または部分的な凸部を挿入管側ロウ材支持部とする例である。
まず、構成を説明する。
図6は実施例3のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す断面図である。
実施例3におけるロウ付け配管は、図6に示すように、第1金属管1と、第2金属管2と、拡径部3と、フレア部4と、傾斜内面5と、第1外周面6と、第1内周面7と、第2外周面8と、第2内周面9と、ロウ材10と、凸部14(挿入管側ロウ材支持部)と、を備えている。
前記第1金属管1と前記第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10を配管接続部に設定した際、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部が設けられる。このロウ材支持部として、実施例3では、フレア部4に挿入する第2金属管2に設けられ、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持する挿入管側ロウ材支持部を採用している。
前記挿入管側ロウ材支持部は、図6に示すように、フレア部4に挿入する第2金属管2に形成され、ロウ材10の傾斜隙間に向かう管軸L方向の移動を規制する凸部14である。この凸部14は、断面形状がなだらかな山形であり、ロウ材10の管軸L方向の移動を規制するように第2外周面8の一部を拡径して環状または部分的(例えば、3点支持)に形成される。そして、ロウ材10を嵌め合わせた状態では、傾斜隙間に向かうロウ材10の管軸L方向の移動(図6の下方向)を規制すると共に、傾斜内面5に対する凸部14の接触により、フレア部4に挿入する第2金属管2の挿入量を制限する挿入量ストッパを兼ねる。ここで、傾斜隙間とは逆方向に向かうロウ材10の管軸L方向の移動(図6の上方向)も併せて規制するように、凸部14から所定の間隔離れた位置に凸部14’を形成しても良い。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、図面に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用についても、第2金属管2に設けたロウ材支持部としての凸部14により、ロウ材10を配管接続部に設定した際、図6に示すように、ロウ材10をフレア部4の傾斜内面5に接触させない状態が実現される点でのみ相違し、他の作用は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3のロウ付け配管にあっては、実施例1の(1)の効果及び実施例2の(4)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(6) 前記挿入管側ロウ材支持部は、フレア部4に挿入する第2金属管2に形成され、ロウ材10の傾斜隙間に向かう管軸L方向の移動を規制する凸部14であるため、第2金属管2の端部加工において環状または部分的な凸部14を形成することで、部品点数増もなく、低コストにて挿入管側ロウ材支持部を設けることができる。
(7) 前記凸部14は、フレア部4に挿入する第2金属管2の挿入量を制限する挿入量ストッパを兼ねるため、ロウ付け加工時に第1金属管1に第2金属管2を挿入する際に挿入量の管理を行う必要なく、ロウ付け加工工数の低減を図ることができる。
(8) 前記挿入管側ロウ材支持部としての凸部14は、フレア部4に挿入する第2金属管2の外周に環状にて形成されているため、ロウ材10の傾斜隙間に向かう管軸L方向の移動を確実に規制することができる。
実施例4は、実施例3実施例と同様に環状または部分的な凸部を挿入管側ロウ材支持部とし、正方形断面によるロウ材を用いた例である。
まず、構成を説明する。
図7は実施例4のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す断面図である。図8は実施例4のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入する直前状態を示す斜視図である。図9は実施例4のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入した状態を示す斜視図である。
実施例4におけるロウ付け配管は、図7に示すように、第1金属管1と、第2金属管2と、拡径部3と、フレア部4と、傾斜内面5と、第1外周面6と、第1内周面7と、第2外周面8と、第2内周面9と、ロウ材10’と、凸部14”(挿入管側ロウ材支持部)と、を備えている。
前記第1金属管1と前記第2金属管2のうち少なくとも一方に、ロウ材10’を配管接続部に設定した際、ロウ材10’をフレア部4の傾斜内面5に接触させないロウ材支持部が設けられる。ロウ材10’として、実施例4では断面形状が正方形のものが用いられている。ロウ材支持部として、実施例4では、フレア部4に挿入する第2金属管2に設けられ、ロウ材10’をフレア部4の傾斜内面5から離間した位置に支持する挿入管側ロウ材支持部を採用している。
前記挿入管側ロウ材支持部は、図7に示すように、フレア部4に挿入する第2金属管2に形成され、ロウ材10’の傾斜隙間に向かう管軸L方向の移動を規制する凸部14”である。この凸部14”は、断面形状が正方形断面のロウ材10’を受ける段差形状であり、ロウ材10’の管軸L方向の移動を規制するように第2外周面8の一部を拡径して環状または部分的(例えば、3点支持)に形成される。そして、ロウ材10’を嵌め合わせた状態では、傾斜隙間に向かうロウ材10’の管軸L方向の移動(図7の下方向)を規制すると共に、傾斜内面5に対する凸部14”の接触により、フレア部4に挿入する第2金属管2の挿入量を制限する挿入量ストッパを兼ねる。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、図面に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用についても、第2金属管2に設けたロウ材支持部としての凸部14’により、ロウ材10’を配管接続部に設定した際、図7に示すように、ロウ材10’をフレア部4の傾斜内面5に接触させない状態が実現される点でのみ相違し、他の作用は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
また、実施例4のロウ付け配管にあっては、実施例3と同様の効果を得ることができるため、説明を省略する。
以上、本発明のロウ付け配管を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜4では、ロウ材支持部として、第1金属管に一体に設けたフレア管側ロウ材支持部と、第2金属管に一体に設けた挿入管側ロウ材支持部の例を示したが、ロウ材支持部として、第1金属管と第2金属管の両方に設けても良いし、また、第1金属管や第2金属管とは別体に形成したものを管に取り付けて用いても良い。要するに、第1金属管と第2金属管のうち少なくとも一方に、ロウ材を配管接続部に設定した際、ロウ材をフレア部の傾斜内面に接触させないロウ材支持部を設けたものであれば、実施例1には限られることはない。
実施例1〜4では、本発明のロウ付け配管を自動車用吸気マニホルドへ適用した例を示したが、自動車用熱交換器へも適用できるし、また、自動車分野以外にもパイプを用いる様々な分野の配管系に適用できる。要するに、第1金属管と第2金属管のうち、一方の金属管の端部にフレア部を形成し、他方の金属管を挿入した状態でフレア部にロウ材を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有するロウ付け配管であれば適用できる。
実施例1のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す図で、(a)は配管接続部の断面を示し、(b)は図1(a)のA−A線断面図を示す。 実施例1のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入する直前状態を示す斜視図である。 実施例1のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入した状態を示す斜視図である。 従来のロウ付け配管を示す図で、(a)は円形断面のロウ材による加熱ロウ付け前の配管接続部の断面を示し、(b)は加熱ロウ付け後の配管接続部の断面を示し、(c)は円筒状ロウ材による加熱ロウ付け前の配管接続部の断面を示す。 実施例2のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す断面図である。 実施例3のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す断面図である。 実施例4のロウ付け配管において加熱ロウ付け前の配管接続部を示す断面図である。 実施例4のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入する直前状態を示す斜視図である。 実施例4のロウ付け配管においてフレア側金属管に対し挿入側金属管を挿入した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 第1金属管
2 第2金属管
3 拡径部
4 フレア部
5 傾斜内面
6 第1外周面
7 第1内周面
8 第2外周面
9 第2内周面
10,10’ ロウ材
11 凸部(フレア管側ロウ材支持部)
12 メインパイプ
13 環状凹部(挿入管側ロウ材支持部)
14,14’,14” 凸部(挿入管側ロウ材支持部)

Claims (8)

  1. 第1金属管と第2金属管のうち、一方の金属管の端部にフレア部を形成し、他方の金属管を挿入した状態でフレア部にロウ材を置き、加熱によりロウ付けした配管接続部を有するロウ付け配管において、
    前記第1金属管と前記第2金属管のうち少なくとも一方に、ロウ材を配管接続部に設定した際、ロウ材をフレア部の傾斜内面に接触させないロウ材支持部を設けたことを特徴とするロウ付け配管。
  2. 請求項1に記載されたロウ付け配管において、
    前記ロウ材支持部は、フレア部が形成された金属管に設けられ、ロウ材をフレア部の傾斜内面から離間した位置に支持するフレア管側ロウ材支持部であることを特徴とするロウ付け配管。
  3. 請求項2に記載されたロウ付け配管において、
    前記フレア管側ロウ材支持部は、フレア部の傾斜内面に設けられ、ロウ材とフレア部の傾斜内面の離間距離を突出量で確保する複数の凸部であることを特徴とするロウ付け配管。
  4. 請求項1に記載されたロウ付け配管において、
    前記ロウ材支持部は、フレア部に挿入する金属管に設けられ、ロウ材をフレア部の傾斜内面から離間した位置に支持する挿入管側ロウ材支持部であることを特徴とするロウ付け配管。
  5. 請求項4に記載されたロウ付け配管において、
    前記挿入管側ロウ材支持部は、フレア部に挿入する金属管に形成され、ロウ材の傾斜隙間に向かう管軸方向移動を規制する環状凹部であることを特徴とするロウ付け配管。
  6. 請求項4に記載されたロウ付け配管において、
    前記挿入管側ロウ材支持部は、フレア部に挿入する金属管に形成され、ロウ材の傾斜隙間に向かう管軸方向移動を規制する凸部であることを特徴とするロウ付け配管。
  7. 請求項6に記載されたロウ付け配管において、
    前記凸部は、フレア部に挿入する金属管の挿入量を制限する挿入量ストッパを兼ねることを特徴とするロウ付け配管。
  8. 請求項6または請求項7に記載されたロウ付け配管において、
    前記挿入管側ロウ材支持部としての凸部は、フレア部に挿入する金属管の外周に環状にて形成されていることを特徴とするロウ付け配管。
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