JP2008212861A - 塗布膜形成装置及び塗布膜形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板G上を平行移動しながらスリット状の吐出口から処理液を吐出し、基板G表面に処理液Rを塗布するノズル102と、処理液Rをノズル102へ送出するポンプ手段2と、ポンプ手段2により送出される処理液Rの圧力を検出する圧力検出手段5と、圧力検出手段5が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波を生成し、該逆位相波を所定のタイミングで出力する演算手段7と、演算手段7が出力した前記逆位相波に基づく圧力をポンプ手段2により送出された処理液Rに印加する加圧手段9とを備える。
【選択図】図4
Description
このようなレジスト供給系においては、例えば図10に示すようにレジスト貯蔵タンク200からポンプ201を用いて吸引したレジスト液Rをフィルタ202によりろ過し、その後、バルブ203を介してノズル204から吐出するようになされている。
即ち、レジスト吐出時において、モータ205bに起因する振動によりリップル周波数が発生し、リップル発生時に、ポンプ201からのレジストRの送出圧が設定値よりも瞬間的に大きくなり、そのタイミングに同期してノズル204からのレジスト吐出量が変動し、基板G上にレジストの塗布むらが発生していた。
尚、前記演算手段は、前記圧力検出手段が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数を抽出するリップル周波数抽出手段と、前記リップル周波数抽出手段が抽出したリップル周波数を位相反転し、該リップル周波数の逆位相波を生成する位相反転手段と、前記位相反転手段によって生成された前記逆位相波を、前記ポンプによる処理液の送出タイミングに同期して出力するタイミング生成手段とを有することが望ましい。
また、前記処理液を前記ノズルへ送出するポンプ手段は、モータにより駆動することが好ましい。
また、前記処理液を前記ノズルへ送出するポンプ手段は、モータにより駆動することが好ましい。
特に、ノズルに供給される処理液の圧力を演算手段にフィードバックする制御を行うため、ポンプ手段から送出された処理液が有するリップル周波数と、ポンプ手段から送出された処理液への加圧に用いる逆位相波との位相や振幅のずれを補償することができる。
したがって、ノズルに供給される処理液でのリップル成分をより大幅に低減することができ、塗布むらの発生が一層抑制され、均一な処理液膜を形成することができる。
特に、ノズルに供給される処理液の圧力をフィードバックする制御を行うため、ポンプ手段から送出された処理液が有するリップル周波数と、ポンプ手段から送出された処理液への加圧に用いる逆位相波との位相や振幅のずれを補償することができる。
したがって、ノズルに供給される処理液でのリップル成分をより大幅に低減することができ、塗布むらの発生が一層抑制され、均一な処理液膜を形成することができる。
最初に、この塗布現像処理システム10について、図1の平面図を用い、図2のフローに沿って簡単に説明する。尚、塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD用のガラス基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィ工程を行うものとする。
こうして、基板Gは、平流し搬送路32上を仰向けの姿勢でプロセスラインAの下流側へ向けて搬送される。初段の洗浄プロセス部24において、基板Gは、エキシマUV照射ユニット(e−UV)34およびスクラバ洗浄ユニット(SCR)36により紫外線洗浄処理およびスクラビング洗浄処理を順次施される(ステップS2、S3)。
アドヒージョンユニット40において脱水ベーク処理がなされた基板Gは、蒸気状のHMDSを用いるアドヒージョン処理を施され、被処理面を疎水化される(ステップS4)。このアドヒージョン処理の終了後に、基板Gは冷却ユニット(COL)42で所定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。この後、基板Gは平流し搬送路32上を搬送され、塗布プロセス部28に渡される。
尚、レジスト塗布ユニット(CT)44において、本発明の塗布膜形成装置を好適に用いることができるため、その構成及び作用効果については詳細に後述する。
露光装置12では基板G上のレジストに所定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースステーション(I/F)18に戻されると、先ず周辺装置78のタイトラー(TITLER)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情報が記される(ステップS10)。
こうして、基板Gは、今度は平流し搬送路33上を仰向けの姿勢でプロセスラインBの下流側に向けて搬送される。
最初の現像ユニット(DEV)54において、基板Gは、平流しで搬送される間に現像、リンス、乾燥の一連の現像処理を施される(ステップS11)。
次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)60で所定の基板温度に冷却される(ステップS14)。検査ユニット(AP)62では、基板G上のレジストパターンについて非接触の線幅検査や膜質・膜厚検査等が行われる(ステップS15)。
以下、図3乃至図6に基づき、レジスト塗布ユニット(CT)44の第1の実施の形態について説明する。
したがって、基板Gとレジスト供給ノズル102が相対的に水平移動することによって基板Gの表面にレジスト液Rが帯状に供給され、基板Gの表面全体に均一な膜厚のレジスト膜が形成される。
図4は、レジスト塗布ユニット(CT)44のレジスト供給系110の概略構成を示すブロック図、図5はレジスト供給系110が備える演算器のブロック図である。また、図6はレジスト供給系110の一連の動作を説明するためのフローである。
ポンプ2は、モータ等により構成される駆動手段3により駆動し、この駆動手段3は、図示しない制御部からの制御によって動作するようになされている。尚、ポンプ2とノズル102との間にはバルブ4が設けられ、レジスト液Rのノズル102への供給期間が制御されると共に、このバルブ4の開閉に応じたレジスト送出量の制御が可能となされている。
A/D変換器6の出力は演算器7に入力され、この演算器7では、圧力センサ5が検出し、デジタル信号に変換されたた圧力値の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波を生成し、この逆位相波を所定のタイミングでアンプ8に出力するように構成されている。
加圧器9は、例えばピエゾ素子を用いたピエゾアクチュエータ等により構成され、入力された逆位相波に基づく圧力をポンプ2から送出されたレジスト液Rに印加するようになされている。
A/D変換器6では、入力された圧力値のアナログ信号をデジタル信号に変換し、演算器7に出力する(図6のステップST3)。
次いで、抽出されたリップル周波数は、位相反転部7bによって位相が反転され、これにより逆位相波が生成される(図6のステップST5)。
アンプ8に入力された逆位相波は、信号強度の減衰分を補正する増幅がなされ、増幅された逆位相波が加圧器9に出力される(図6のステップST7)。
ここで、ポンプ2から送出されたレジスト液Rが有するリップル周波数は、加圧器9によって印加される圧力が有する逆位相波によって略相殺され、ノズル102には、リップル周波数を有さないレジスト液Rが供給される。
図7は、レジスト塗布ユニット(CT)44のレジスト供給系110の概略構成を示すブロック図、図8はレジスト供給系110が備える演算器のブロック図である。また、図9はレジスト供給系110の一連の動作を説明するためのフローである。
また、図7、図8において、第1の実施の形態で既に説明した図4、図5に示す同一の機能を有する部分については同一の符号で示し、その詳細な説明は省略する。
演算器15は、図8に示すように、第1の圧力検出手段としての圧力センサ5が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数を抽出するリップル周波数抽出部15a(第1のリップル周波数抽出手段)と、リップル周波数抽出部15aが抽出したリップル周波数を位相反転し、逆位相波(第1の逆位相波)を生成する位相反転部15b(第1の位相反転手段)とを備えている。
さらに、前記位相反転部15bが生成した逆位相波と、記憶部15eが記憶している平均化された逆位相波とを加算する加算部15hと、加算部15hによって加算された逆位相波を、ポンプ2からのレジスト液Rの送出タイミングに同期して出力するタイミング生成部15g(タイミング生成手段)とを備えている。
A/D変換器6では、入力された圧力値のアナログ信号をデジタル信号に変換し、演算器15に出力する(図9のステップST13)。
次いで、抽出されたリップル周波数は、位相反転部7bによって位相が反転され、これにより逆位相波が生成される(図9のステップST15)。
そして加算された逆位相波は、ポンプ2によるレジスト液Rの送出タイミングに同期するタイミングでアンプ8に出力される(図9のステップST17)。
アンプ8に入力された逆位相波は、信号強度の減衰分を補正する増幅がなされ、増幅された逆位相波が加圧器9に出力される(図9のステップST18)。
加圧器9は、入力された逆位相波を、ポンプ2から送出されたレジスト液Rに印加し、加圧されたレジスト液Rがノズル102に供給される(図9のステップST19)。
そして圧力センサ11により検出されたアナログ信号としての圧力値は、A/D変換器13によってデジタル信号に変換され、演算器15に出力される(図9のステップST21)。
次いで、抽出されたリップル周波数は、位相反転部15dによって位相が反転され、これにより逆位相波が生成される(図9のステップST23)。
ステップST23において生成された逆位相波は、記憶部15eに一時記憶され、平均化処理部15fによって、位相反転部15dにおいて生成された所定回数分の逆位相波に積算され平均化される(図9のステップST24)。
平均化された逆位相波は、記憶部15eに記憶され、次回のステップST16での演算に使用される(図9のステップST25)。
特に、ノズル102に供給されるレジスト液Rの圧力を検出して、その圧力値を演算器15にフィードバックし、過去のデータに積算して平均化した逆位相波を利用した制御を行うため、ポンプ2から送出されたレジスト液Rが有するリップル周波数とその逆位相波との位相や振幅のずれが補正される。
特に、第2の実施の形態では、ノズル102に供給されるレジスト液の圧力を演算器15にフィードバックする制御を行うため、ポンプ2から送出されたレジスト液Rが有するリップル周波数と、ポンプ2から送出されたレジスト液Rへの加圧に用いる逆位相波との位相や振幅のずれを補償することができる。
したがって、ノズル102に供給されるレジスト液Rでのリップル成分をより大幅に低減することができ、塗布むらの発生が一層抑制され、均一な処理液膜を形成することができる。
2 ポンプ(ポンプ手段)
4 バルブ
5 圧力センサ5(圧力検出手段、第1の圧力検出手段)
6 A/D変換器
7 演算器(演算手段)
7a リップル周波数抽出部(リップル周波数抽出手段)
7b 位相反転部(位相反転手段)
7c タイミング生成部(タイミング生成手段)
8 アンプ
9 加圧器(加圧手段)
11 圧力センサ(第2の圧力検出手段)
13 A/D変換器
15 演算器(演算手段)
15a リップル周波数抽出部(第1のリップル周波数抽出手段)
15b 位相反転部(第1の位相反転手段)
15c リップル周波数抽出部(第2のリップル周波数抽出手段)
15d 位相反転部(第2の位相反転手段)
15e 記憶部(記憶手段)
15f 平均化処理部(平均化手段)
15g タイミング生成部(タイミング生成手段)
15h 加算部
44 レジスト塗布ユニット(塗布膜形成装置)
102 ノズル
102a 吐出口
110 レジスト供給系
G LCD基板(被処理基板)
R レジスト液
Claims (7)
- 被処理基板に処理液の膜を形成する塗布膜形成装置において
被処理基板上を平行移動しながらスリット状の吐出口から処理液を吐出し、基板表面に処理液を塗布するノズルと、
前記処理液を前記ノズルへ送出するポンプ手段と、
前記ポンプ手段により送出される処理液の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波を生成し、該逆位相波を所定のタイミングで出力する演算手段と、
前記演算手段が出力した前記逆位相波に基づく圧力を前記ポンプ手段により送出された前記処理液に印加する加圧手段とを備えることを特徴とする塗布膜形成装置。 - 前記演算手段は、
前記圧力検出手段が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数を抽出するリップル周波数抽出手段と、
前記リップル周波数抽出手段が抽出したリップル周波数を位相反転し、該リップル周波数の逆位相波を生成する位相反転手段と、
前記位相反転手段によって生成された前記逆位相波を、前記ポンプによる処理液の送出タイミングに同期して出力するタイミング生成手段とを有することを特徴とする請求項1に記載された塗布膜形成装置。 - 被処理基板に処理液の膜を形成する塗布膜形成装置において
被処理基板上を平行移動しながらスリット状の吐出口から処理液を吐出し、基板表面に処理液を塗布するノズルと、前記処理液を前記ノズルへ送出するポンプ手段と、前記ポンプ手段から出力される処理液の圧力を検出する第1の圧力検出手段と、前記第1の圧力検出手段が検出した圧力の変化から、所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波として第1の逆位相波を生成し、該第1の逆位相波に基づく信号を出力する演算手段と、前記演算手段の出力信号に基づく圧力を前記ポンプ手段により送出された処理液に印加する加圧手段と、前記加圧手段により加圧され、前記ノズルに供給される処理液の圧力を検出する第2の圧力検出手段とを備え、
前記演算手段は、前記第2の圧力検出手段が検出した圧力の変化から、所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波に基づく第2の逆位相波を生成し、該第2の逆位相波を前記第1の逆位相波に加算した逆位相波を、前記ポンプ手段による処理液の送出タイミングに同期して出力することを特徴とする塗布膜形成装置。 - 前記演算手段は、
前記第1の圧力検出手段が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数を抽出する第1のリップル周波数抽出手段と、
前記第1のリップル周波数抽出手段が抽出したリップル周波数を位相反転し、該リップル周波数の逆位相波を第1の逆位相波として生成する第1の位相反転手段と、
前記第2の圧力検出手段が検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数を抽出する第2のリップル周波数抽出手段と、
前記第2のリップル周波数抽出手段が抽出したリップル周波数を位相反転し、該リップル周波数の逆位相波を生成する第2の位相反転手段と、
前記第2の位相反転手段が生成した逆位相波を、生成毎に加算して平均化し、第2の逆位相波を生成する平均化手段と、
前記平均化手段により生成された第2の逆位相波を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された第2の逆位相波を、前記ポンプ手段による処理液の送出タイミングに同期して出力するタイミング生成手段とを有することを特徴とする請求項3に記載された塗布膜形成装置。 - 前記処理液を前記ノズルへ送出するポンプ手段は、モータにより駆動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された塗布膜形成装置。
- 被処理基板上でノズルを平行移動し、スリット状の吐出口から処理液を吐出することにより被処理基板に処理液の膜を形成する塗布膜形成方法において、
前記処理液を前記ノズルへ供給するポンプ手段により送出される処理液の圧力を検出するステップと、
検出した圧力の変化から所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波を生成し、該逆位相波を前記ポンプによる処理液の送出タイミングに同期して出力するステップと、
出力した前記逆位相波に基づく圧力を前記ポンプ手段により送出された処理液に加えるステップとを実行することを特徴とする塗布膜形成方法。 - 被処理基板上でノズルを平行移動し、スリット状の吐出口から処理液を吐出することにより被処理基板に処理液の膜を形成する塗布膜形成方法において、
前記処理液を前記ノズルへ供給するポンプ手段から送出された処理液の圧力を第1の圧力として検出するステップと、
前記ノズルに供給される処理液の圧力を第2の圧力として検出するステップと、
前記第1の圧力及び第2の圧力の夫々の変化から、所定の振幅値以上のリップル周波数の逆位相波を夫々生成し、それらに基づき生成した逆位相波を前記ポンプ手段による処理液の送出タイミングに同期して出力するステップと、
出力した前記逆位相波に基づく圧力を前記ポンプ手段により送出された前記処理液に印加するステップとを実行することを特徴とする塗布膜形成方法。
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