JP2008210297A - 作業車両の運転操作部 - Google Patents

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Toshinori Watanabe
利宣 渡辺
Shigeharu Kimura
重治 木村
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

【課題】走行機体に連結された作業機の昇降高さの微調整を容易に行うことができる作業車両の運転操作部を提供することを課題とする。
【解決手段】運転席7の側方に設けられたサイドパネル14に、走行機体3に連結された作業機の昇降操作を行う昇降操作レバー17を設置した作業車両の運転操作部において、サイドパネル14の上部にオペレータの手の平を置くハンドレスト面24を形成し、昇降操作レバー17の回動軸28をサイドパネル14の側方から運転席7側に突出させ、オペレータが前記ハンドレスト面24に手の平を置いた状態で親指と人指し指により作業機の昇降操作ができるように昇降操作レバー17の上端をハンドレスト面24の近傍に位置させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、作業車両の運転操作部に関する。
運転席の側方に設けられたサイドパネルに、走行機体に連結された作業機の昇降操作を行う昇降操作レバーを設置した特許文献1に示す作業車両の運転操作部が公知になっている。
特許第2724417号公報
しかし、上記文献の作業車両の運転操作部は、腕全体を動かして昇降操作レバーを操作するため、昇降操作レバーの操作量が多くなり、作業機の昇降高さの微調整を行いずらいという欠点がある。くわえて、昇降操作レバーの回動軸が走行機体の内部に位置しており、サイドパネルから昇降操作レバーを突出させるために、サイドパネルにガイド溝を設ける必要があり、該ガイド溝から走行機体内部に埃やごみ等が入り込むという問題がある。
上記課題を解決するため本発明の作業車両は、運転席7の側方に設けられたサイドパネル14に、走行機体3に連結された作業機の昇降操作を行う昇降操作レバー17を設置した作業車両の運転操作部において、サイドパネル14の上部にオペレータの手の平を置くハンドレスト面24を形成し、昇降操作レバー17の回動軸28をサイドパネル14の側方から運転席7側に突出させ、オペレータが前記ハンドレスト面24に手の平を置いた状態で親指と人指し指により作業機の昇降操作ができるように昇降操作レバー17の上端をハンドレスト面24の近傍に位置させたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の作業車両の運転操作部によれば、ハンドレスト面に手の平を固定させた状態で親指と人指し指により作業機の昇降操作レバーを操作できるため、腕全体を動かして昇降操作レバーを操作するよりも、作業機の昇降高さの微調整を容易に行うことができる。また、昇降操作レバーの回動軸をサイドパネル側方から運転席側に突出させて設けるため、昇降操作レバーのガイド溝をサイドパネルに設ける必要ななく、ガイド溝から走行機体内部に埃やごみ等が入り込むことが防止できる。
図1は、本発明の作業車両の運転操作部を適用したトラクタの全体側面図である。本トラクタは、前輪1及び後輪2を備えた走行機体3と、走行機体3の上部の中央から後部亘る範囲に設けられたキャビン4と、走行機体3の後方にリンク機構6を介して昇降自在に連結された図示しないロータリ耕耘機(作業機)とから構成されている。
図2は、キャビン内の平面図である。オペレータが着座する運転席7の前方にはステアリングハンドル8、前後進切換レバー9及びクラッチペダル11が、右斜め前方には作業機変速レバー12が、左側方には左サイドパネル13が、右側方には右サイドパネル14がそれぞれ設けられている。そして、左サイドパネル13には走行変速レバー16が、右サイドパネル14には昇降操作レバー17及び耕深設定ダイヤル18がそれぞれ設けられている。
運転席7に着座したオペレータは、ステアリングハンドル8、走行機体3の前後進切換を行う前後進切換レバー9、走行機体3の走行速度を変速操作する走行変速レバー16、エンジン(図示しない)からの動力を入り切り操作するクラッチペダル11等により、走行機体3の走行操作を行うことができる。一方、ロータリ耕耘機の変速切換をする作業機変速レバー12、ロータリ耕耘機の昇降操作を行う昇降操作レバー17等によりロータリ耕耘機の操作を行う他、耕深設定ダイヤル18によってロータリ耕耘機を圃場面に着地させた際の切り込み深さを調整できる。
図3〜6は、右サイドパネルの側面図、平面図、正面図及び斜視図である。右サイドパネル14は、前後及び上下方向に延びる略直方体形状の部材であり、各種の設定及び制御を行うスッチ類が格納された開閉式のスイッチボックス19を備え、オペレータの腕や手の平を置くアームレスト面21と、操作具設置面22と、昇降操作部23とが設けられている。
スイッチボックス19は、上面が右サイドパネル14の上面後部の一部を構成している。
アームレスト面21は、上記スイッチボックス19の前端から前方に延設され、前端部が下方に湾曲形成されている。アームレスト面21の左右幅は前端から後端にいくに従って徐々に広くなっており、アームレスト面21の前端部が右サイドパネル14前面の外側(右側)の一部を占めるのみであるのに対して、アームレスト面21の後端部の左右幅は右サイドパネルの左右幅と略同一程度に広くなっている。そして、アームレスト面21の内側(左側,運転席7側)側端は後方に向かって内側に湾曲した形状に形成されている一方で、アームレスト面21の外側の側端は前後全体に亘りサイドパネル14の外側の側端に沿った形状に形成されている。
操作具設置面22は、上記アームレスト面21の内側に設けられており、アームレスト面21の中途部及び後部よりも低い高さに位置する略水平な平面によって構成されている。上記操作具設置面22には、前述の耕深設定ダイヤル18が設けられている。
昇降操作部23は、前面が右サイドパネル14の前面の中途部から上端部までを構成し、内側の側面が右サイドパネル14の内側の側面における前部の中途部から上端部までを構成している。昇降操作部23の上部には側面視略半円形に盛り上がったハンドレスト面24(円弧面)が形成されており、該ハンドレスト面24の前部の外側端縁には上記アームレスト面の前部の内側端縁が隙間なく隣接している。
ハンドレスト面23の頂上部は、前述の操作具設置面22よりも高く、アームレスト面21の中途部及び後端部よりも低くなっている。一方、ハンドレスト面24の後端は、操作具設置面22と略同一高さになっており、操作具設置面22の前端に連接している。
昇降操作部23の内側側面の上部前側には凹部26が形成されている。該凹部26は、内側を向いた側面26aと、前方を向いた後端面26bと、上方を向いた下端面26cとにより構成されており、前方から上方に亘る範囲が開放されている。凹部26の側面の上端縁は、前方から後方に亘り円弧状に形成され、ハンドレスト面24の内側端縁に沿うように隣接している。
上記凹部26の側面26aにはサポート27が運転席7側に向かって突設されている。サポート27は、後端が凹部26の後端面26b、下端が凹部26の下端面26cに至る側面視略扇形の部材である。サポート27の上端面は、前方に向かって下方に湾曲形成されており、ハンドレスト面24に沿うガイド面27aを構成している。
上記サポート27の側面27bの後部下側(右サイドパネル14の内側側面の前部上側)には、運転席7側に延びた回動軸28が上下回動自在に支持されており、該回動軸28には、前述の昇降操作レバー17の基端部が一体的に取付けられている。昇降操作レバー17は、サポート27の側面27bに沿う正面視直線状のアーム部17aと、アーム部17aの先端部から外方に突出して設けられた左右方向のグリップ17bとから構成されている。
ハンドレスト面24に沿う前述のガイド面27aは、昇降操作レバー17のグリップ17b下面の回動軌跡にも沿う形状に成形されている。昇降操作レバー17のグリップ17bは、ガイド面27a及びハンドレスト面24の内側端縁に常に隣接乃至接触し且つハンドレスト面24から常に若干突出している他、グリップ17bの上端が常に前述のアームレスト面21の中途部及び後端部より低くなるように構成されている。
そして、アーム部17a及びサポート27の左右幅が凹部26の左右幅の略半分に、グリップ部17bの左右幅が凹部26の左右幅と略同一になるように昇降操作レバー17及びサポート27が形成されている。このため、昇降操作レバー17は、先端を除く略全体が常に凹部26に収容され、凹部26の後端面26bから下端面26cに至る範囲で上下回動する。
図7は、右サイドパネルの要部正面断面図である。昇降操作レバー17の上下回動位置情報は、右サイドパネル14に内装されたポテンショメータ29により電気信号に変換され、制御部(図示しない)に送られる。制御部は、送られてきた昇降操作レバー17の上下回動位置情報に基づいてロータリ耕耘機の昇降高さを制御する。
昇降操作レバー17とポテンショメータ29は、昇降操作レバー17の回動軸28に設けられたレバーアーム31と、ポテンショメータ29に設けられたポテンショアーム(図示しない)とを介して、接続されている。上記レバーアーム31は、回動軸28の右サイドパネル14内部部分に一体的に取付けられており、昇降操作レバー17と一体回動するように構成されている。
ポテンショアームは、上記レバーアーム31と係合しており、昇降操作レバー19の上下回動位置に応じた位置に回動するように構成されている。そして、ポテンショアームの回動位置に対応して信号がポテンショメータ29から制御部に送られ、前述の処理が実行される。
以上のように構成される作業車両の運転操作部によれば、昇降操作レバー17のグリップ17aが常にハンドルレスト面24に隣接しているため、オペレータは、ハンドレスト面24に右手の手の平、中指、薬指及び小指を置いた状態で親指と人指し指により昇降操作レバー17のグリップを摘むことができる。このため、オペレータは、ロータリ耕耘機の昇降高さの微調整を安定して行うことが可能になる。
また、アームレスト面21もハンドレスト面24に隣接しているため、オペレータは、アームレスト面21の中途部から前端部に手の平や腕を置いて、親指と人指し指により昇降操作レバー17のグリップ17aを摘んでロータリ耕耘機の昇降操作を行うことができる。この際、昇降操作レバー17のグリップ17aは、前述したようにハンドレスト面24から若干突出しているため、アームレスト面21に手の平や腕を置いた状態でもオペレータが摘み易いようになっている。
さらに、昇降操作レバー17は先端を除く略全体が凹部26に収容されて右サイドパネル14から突出していないため、オペレータが右サイドパネル14近傍での各種操作をしている最中に昇降操作レバー17に誤って触れてしまい、意図しないロータリ耕耘機の昇降操作がされるといった事態が防止される。
なお、上記構成の右サイドパネル14と左右対称なサイドパネルを運転席7の左側に設け、左サイドパネル13と左右対称なサイドパネルを運転席7の右側に設けてもよい。
本発明の作業車両の運転操作部を適用したトラクタの全体側面図である。 キャビン内の平面図である。 右サイドパネルの側面図である。 右サイドパネルの平面図である。 右サイドパネルの正面図である。 右サイドパネルの斜視図である。 右サイドパネルの要部正面断面図である。
符号の説明
3 走行機体
7 運転席
14 右サイドパネル(サイドパネル)
17 昇降操作レバー
24 ハンドレスト面
28 回動軸

Claims (1)

  1. 運転席(7)の側方に設けられたサイドパネル(14)に、走行機体(3)に連結された作業機の昇降操作を行う昇降操作レバー(17)を設置した作業車両の運転操作部において、サイドパネル(14)の上部にオペレータの手の平を置くハンドレスト面(24)を形成し、昇降操作レバー(17)の回動軸(28)をサイドパネル(14)の側方から運転席(7)側に突出させ、オペレータが前記ハンドレスト面(24)に手の平を置いた状態で親指と人指し指により作業機の昇降操作ができるように昇降操作レバー(17)の上端をハンドレスト面(24)の近傍に位置させた作業車両の運転操作部。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131078A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Yanmar Co Ltd 作業車輌のアームレスト構造

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