JP2008207594A - ステアリングダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行中の二輪車の前輪における振れの抑制を可能にするのはもちろんのこと、ハンドルのいわゆる戻り操作を軽くし得るようにする。
【解決手段】 容室(1)内に移動可能に収装の隔壁部材(2)で容室(1)内に画成されて受圧面積を同じくする二つの油室R1,R2が容室(1)外に配設の流路5と、この流路5にあるいは上記の隔壁部材(2)に配設の減衰バルブ2a,2bとを介して相互に連通可能とされてなるステアリングダンパにおいて、容室(1)内での隔壁部材(2)の移動が許容される隔壁部材の移動領域における中央部分にバイパス路6が開口すると共に、このバイパス路6が上記の流路5に連通されてなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ステアリングダンパに関し、特に、走行中の二輪車の前輪における振れを抑制するステアリングダンパの改良に関する。
走行中の二輪車の前輪における振れを抑制するステアリングダンパとしては、従来から種々の提案があるが、その中で、たとえば、特許文献1に開示の提案にあっては、前輪におけるシミーやキックバックなどの振れを抑制し得るとしている。
すなわち、特許文献1に開示のステアリングダンパは、ロータリ型に形成されているが、容室を形成するハウジング内に隔壁部材たるベーンで画成される受圧面積を同じくする二つの油室がハウジング外に配設の流路を介して互いに連通されると共に、この流路に減衰バルブを有してなるとしている。
ちなみに、このステアリングダンパにあっては、たとえば、ハウジングが二輪車におけるハンドル側に連結されるときベーンが二輪車における車体側に連結されるとしていて、ハンドルが転舵されるときにハウジング内でベーンが振れて、すなわち、回動されてこのベーンで画成されるハウジング内の二つの油室間を上記の流路を介して作動油が往復するとしている。
それゆえ、上記した特許文献1に開示の提案によれば、減衰バルブにおけるクラッキング圧の設定如何で、走行中の二輪車の前輪におけるシミーやキックバックなどの振れを抑制し得ることになる。
特開2006‐15853号公報(明細書中の段落0005〜同0007の記載および図3参照)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、走行中の二輪車の前輪におけるシミーやキックバックなどの振れを抑制するについて格別の不具合がある訳ではないが、二輪車におけるハンドルの操作性についてライダーに些かの不満が表明される可能性がある。
すなわち、上記した特許文献1に開示のステアリングダンパを含む凡そこの種のステアリングダンパにあっては、多くの場合にそうであるが、減衰バルブを作動させるときの言わば積極的な作動状態と、減衰バルブの作動後に減衰バルブが作動する前の状態に戻すときの言わば消極的な作動状態とを勘案すると、消極的な作動状態に迅速性が欠け易くなると指摘される可能性がある。
たとえば、走行中の二輪車の前輪にキックバックによる振れが発現されるとき、上記したステアリングダンパにあっては、ハウジング内でベーンが高速にして大きなストロークで回動されることによって減衰バルブが所定の減衰作用をすることになり、その結果、前輪の振れが抑制されることになる。
そして、この前輪の振れが抑制された後は、いわゆる戻り作動で、前輪が、すなわち、ハンドルが速やかに中立位置に戻されるのが良いが、この戻り作動時にも、ステアリングダンパにあっては作動油が減衰バルブを通過することになり、その結果、ハンドルの戻り操作がいわゆる重くなり、それがため、ライダーにハンドルの操作性について些かの不満が表明されることになる。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、走行中の二輪車の前輪における振れの抑制を可能にするのはもちろんのこと、ハンドルのいわゆる戻り操作を軽くし得て、その汎用性の向上を期待するのに最適となるステアリングダンパを提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるステアリングダンパの構成を、基本的には、容室内に移動可能に収装の隔壁部材で容室内に画成されて受圧面積を同じくする二つの油室が容室外に配設の流路と、この流路にあるいは上記の隔壁部材に配設の減衰バルブとを介して相互に連通可能とされてなるステアリングダンパにおいて、容室内での隔壁部材の移動が許容される隔壁部材の移動領域における中央部分にバイパス路が開口すると共に、このバイパス路が上記の流路に連通されてなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、容室内に移動可能に収装の隔壁部材で容室内に画成されて受圧面積を同じくする二つの油室が減衰バルブを介して相互に連通可能とされるから、容室内で隔壁部材が移動するときに、すなわち、ステアリングダンパの作動時に減衰バルブによる所定の減衰作用の具現化が可能になる。
このとき、減衰バルブは、容室内の隔壁部材に配設されるのに代えて、容室外の流路に配設されるとしても良い。
そして、この発明にあって、容室内での隔壁部材の移動が許容される隔壁部材の移動領域における中央部分にバイパス路が開口すると共に、このバイパス路が上記の流路に連通してなるとするから、容室内での隔壁部材の移動時にバイパス路に連通しない油室が収縮するときには減衰バルブの作動が保障される一方で、バイパス路に連通する油室が収縮するときには言わば抵抗なく収縮することになる。
その結果、この発明によれば、ステアリングダンパにおいて、走行中の二輪車の前輪における振れの抑制を可能にする一方で、ハンドルのいわゆる戻り操作を軽くし得ることになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるステアリングダンパは、図1に示すところでは、筒型に形成され、図2に示すところでは、ロータリ型に形成されてなるとするが、この発明が意図するところからすれば、筒型であれ、ロータリ型であれ、その機能するところに本質的な差異はない。
そこで、まずは、図1に示すところに基づいて説明するが、この図1に示すステアリングダンパは、両ロッド型に形成されてなるとするもので、円柱状の容室(符示せず)を形成するシリンダ体1内に隔壁部材たるピストン体2が移動可能に、すなわち、摺動可能に収装されてなるとし、これによってシリンダ体1内に受圧面積を同じくする二つの油室R1,R2が画成されるとしている。
そして、ピストン体2には、軸芯線をシリンダ体1の軸芯線と同じくしながら断面積を同じにしてそれぞれの先端側をシリンダ体1の外に突出させる二本のロッド体3,4の基端が一体的に連設されてなるとしている。
そしてまた、ピストン体2には、一方の油室R1からの作動油が他方の油室R2に流入することを許容する減衰バルブ2aと、他方の油室R2からの作動油が一方の油室R1に流入することを許容する減衰バルブ2bとが配設されてなるとしている。
さらに、このステアリングダンパにあっては、上記の容室内に画成の二つの油室R1,R2が容室外に配設の流路5を介して相互に連通可能とされてなるとしている。
このとき、流路5には、作動油の整流のための、すなわち、ピストン体2がシリンダ体1内で摺動して、それがため、一方側の油室R1あるいはR2の作動油がピストン体2に配設の減衰バルブ2aあるいは2bを介して反対側の油室R2あるいはR1に流入することを保障するためのチェックバルブ5aあるいは5bが配設されてなるとしている。
なお、このステアリングダンパは、二輪車に架装されるにあっては、図示しないが、たとえば、シリンダ体1が二輪車における車体側たる燃料タンクに連結されると共に、二本あるうちのいずれか一方のロッド体3あるいは4がハンドル側たるフロントフォークの上端側を把持するブラケットに連結されて、ハンドルが転舵されるときにシリンダ体1内でピストン体2が摺動し得る態勢に置かれる。
それゆえ、以上のように形成されたステアリングダンパにあっては、その作動時に、すなわち、図示するところにあって、たとえば、シリンダ体1内でピストン体2が左方向に摺動するときに、流路5に流出することをチェックバルブ5aで阻止された一方の油室R1の作動油がピストン体2に配設の減衰バルブ2aを介して他方の油室R2に流入することになり、このとき、減衰バルブ2aで所定の減衰作用が具現化されることになる。
そして、上記と逆に、シリンダ体1内でピストン体2が右方向に摺動するときには、流路5に流出することをチェックバルブ5bで阻止された他方の油室R2の作動油がピストン体2に配設の減衰バルブ2bを介して一方の油室R1に流入し、このとき、減衰バルブ2bで所定の減衰作用が具現化されることになる。
ところで、上記したところは、凡そこの種の言わば従来のステアリングダンパであっても普遍的に奏する効果であるが、この発明によるステアリングダンパにあっては、さらに以下のような効果を奏するとしている。
すなわち、この発明によるステアリングダンパにあっては、上記した構成に加えて、シリンダ体1内でのピストン体2の摺動が許容されるピストン体の移動領域(符示せず)における中央部分にバイパス路6が開口すると共に、このバイパス路6がシリンダ体1外に配設の流路5に連通されてなるとしている。
そして、図示するところでは、バイパス路6は、ピストン体の移動領域における中央に、すなわち、シリンダ体1の軸線方向の中央に開口すると共に、このバイパス路6の開口が、図中に仮想線図で示すように、シリンダ体1内で中立位置にあるピストン体2で開放可能に閉塞されてなるとしている。
このとき、図示しないが、具体的には、シリンダ体1の内周面に露呈するバイパス路6の開口は、円孔からなり、あるいは、環状溝からなるとされ、また、この円孔あるいは環状溝の幅は、ピストン体2の軸線方向の幅より小さく形成されるとし、さらに、一例として、この円孔あるいは環状溝に対向するピストン体2の外周における軸線方向の幅の半分以下に設定されるのが好ましいであろう。
以上のように形成されたバイパス路6を有するこの発明のステアリングダンパにあっては、図中に実線図で示すように、シリンダ体1内でピストン体2が左行して、一方の油室R1を収縮するようになるとき、この油室R1にあって言わば行き場のない作動油がピストン体2に配設の減衰バルブ2aを介して他方の油室R2に流入することになり、このとき、所定の減衰作用が具現化されることになる。
そして、上記の状態から、すなわち、図示する状態からシリンダ体1内でピストン体2が右行するようになると、言わば他方側の油室R2がバイパス路6に連通していることから抵抗なく収縮することになり、このとき、他方の油室R2からの作動油がバイパス路6およびこのバイパス路6に連通する流路5を介して一方の油室R1に流入することになる。
その結果、このステアリングダンパにあっては、二輪車に架装された状態にあるとき、たとえば、前輪におけるキックバックによってシリンダ体1内でピストン体2が言わば高速で大きいストロークを摺動するとき、減衰バルブ2aあるいは2bによる減衰作用でこれを抑制することが可能になる。
そして、その一方で、二輪車の前輪におけるキックバックが解消して、前輪が言わば元に戻されるようになるときに、このステアリングダンパにあっては、シリンダ体1内でピストン体2が言わば抵抗なく中立位置に復帰することになり、したがって、二輪車にあっては、ハンドルが軽く戻ることになる。
そしてまた、言わば最終的にピストン体2がシリンダ体1内の中立位置に戻ることになるとき、バイパス路6が閉塞されることになり、ステアリングダンパが言わばバイパス路6を有しないものとしての作動をすることになる。
その結果、バイパス路6がピストン体2で閉塞されている状態で、ピストン体2が微振動する場合には、すなわち、ピストン体2がバイパス路6を開放しない範囲内にあってシリンダ体1内で微振動する場合には、ピストン体2に配設の減衰バルブ2aあるいは2bがこの微振動に対抗する減衰作用をすることになり、その限りでは、たとえば、前輪におけるシミーによる振れを効果的に抑制し得ることになる。
一方、図2に示すステアリングダンパは、ロータリ型に形成されてなるとするもので、このステアリングダンパは、扇状の容室を形成するハウジング7内に隔壁部材たるベーン8を移動可能に、すなわち、基部8aを中心にする振れ運動可能に有していて、このベーン8によってハウジング7内に受圧面積を同じにする二つの油室R1,R2が画成されるとしている。
そして、このステアリングダンパにあっては、図2にも示すように、二つの油室R1,R2がハウジング7外に配設の流路5で連通されると共に、この流路5に減衰バルブ2a,2bと、この減衰バルブ2a,2bにそれぞれ並列するチェックバルブ5a,5bとを有してなるとしている。
なお、このステアリングダンパにあっては、図示しないが、たとえば、ハウジング7が二輪車の前輪側に架装されるフロントフォークの上端部を把持してハンドルを連結させるブラケットに連設されると共に、ベーン8の基部8aが二輪車における車体側に連結されるとし、ハンドルの転舵によってハウジング7内でベーン8が振れることで、ハウジング7内に画成される二つの油室R1,R2を作動油が往復するとしている。
ちなみに、ハウジング7を上記のブラケットに連設するについて、ブラケットの下面あるいはブラケットの上面のいずれかに連設されるとしても良く、また、ブラケットに連設されるのに代えて、ブラケットに一体に組み込まれてなるとしても良い。
また、このステアリングダンパにあって、ベーン8の基部8aが二輪車の車体側に連結されることに代えて、上記のブラケットに連結される、すなわち、ハウジング7が車体側に連結されるとしても良いことはもちろんである。
それゆえ、以上のように形成されたステアリングダンパにあっては、その作動時に、すなわち、図示するところにあって、たとえば、ハウジング7内でベーン8が左方向に回動するときに、チェックバルブ5aによって一方の油室R1からの流出が阻止された作動油がチェックバルブ5aに並列配置された減衰バルブ2aを介して他方の油室R2に流入することになり、このとき、減衰バルブ2aで所定の減衰作用が具現化されることになる。
そして、上記と逆に、ハウジング7内でベーン8が右方向に回動するときには、チェックバルブ5bによって他方の油室R2からの流出が阻止された作動油がチェックバルブ5bに並列配置された減衰バルブ2bを介して一方の油室R1に流入することになり、このとき、減衰バルブ2bで所定の減衰作用が具現化されることになる。
ところで、この図2に示すステアリングダンパにあっても、この発明においては、上記した構成に加えて、ハウジング7内でのベーン8の回動が許容されるベーンの移動領域(符示せず)における中央部分にバイパス路6が開口すると共に、このバイパス路6がシリンダ体1外に配設の流路5に連通されてなるとしている。
このとき、図示するバイパス路6は、その一端側が、すなわち、ハウジング7に連結される側が分岐されて二本の分岐路6a,6bとされると共に、この二本の分岐路6a,6bがベーンの移動領域における中央部分の二箇所に開口し、この二箇所に開口する開口間に、図2中に仮想線図で示すように、ハウジング7内で中立位置にあるベーン8が位置決められるとしている。
ちなみに、図示しないが、ハウジング7の内周面に露呈するバイパス路6の開口は、前記した図1に示す実施形態の場合と同様に、円孔からなり、あるいは、環状溝からなるとされ、また、この円孔あるいは環状溝の幅は、ベーン8の言わば先端における周方向の幅より小さく形成されるとしている。
以上のように形成されたバイパス路6を有するこの発明のステアリングダンパにあっては、図中に実線図で示すように、ハウジング7内でベーン8が左方向に回動されて、一方の油室R1を収縮するようになるとき、この油室R1にあって言わば行き場のない作動油が流路5に配設の減衰バルブ2aを介して他方の油室R2に流入することになり、このとき、所定の減衰作用が具現化されることになる。
そして、上記の状態から、すなわち、図示する状態から状態からハウジング7内でベーン8が右方向に回動するようになると、言わば他方側の油室R2がバイパス路6に連通していることから抵抗なく収縮することになり、このとき、他方の油室R2からの作動油がバイパス路6およびこのバイパス路6に連通する流路5を介して一方の油室R1に流入することになる。
その結果、このステアリングダンパにあっては、二輪車に架装された状態にあるとき、たとえば、前輪におけるキックバックによってハウジング7内でベーン8が高速にして大きいストロークで回動するとき、減衰バルブ2aあるいは2bによる減衰作用でこれを抑制することが可能になる。
そして、その一方で、二輪車の前輪におけるキックバックが解消して、前輪が言わば元に戻されるようになるときに、このステアリングダンパにあっては、ハウジング7内でベーン8が言わば抵抗なく中立位置に復帰することになり、したがって、二輪車にあっては、ハンドルが軽く戻ることになる。
そしてまた、この実施形態にあっては、最終的にベーン8がハウジング7内で中立位置に戻ることになるとき、バイパス路6が開放されたままの状態に維持されることになる。
その結果、この実施形態のステアリングダンパにあっては、ベーン8が二つある分岐路6a,6bのいずれか一方を閉塞する状態の範囲内で回動する場合には、ベーン8の回動が抑制されなくなり、このことからすると、たとえば、前輪にシミーによる振れが発現されるときに、それが許容されることになる反面、微幅でのハンドルの振れを重くしないと言い得ることになる。
以上のように、この発明によるステアリングダンパにあっては、走行中の二輪車の前輪における振れ、特に、キックバックによる言わば大きくてまた速い振幅での振れの抑制を効果的に実現し得る一方で、キックバックによる振れが解消された前輪のいわゆる戻りを速やかに実現させてハンドルのいわゆる戻り操作を軽くし、ハンドルの操作性にこだわりを持つライダーに不満を表明させないことが可能になる。
前記した図1に示す実施形態にあっては、減衰バルブ2a,2bが隔壁部材たるピストン体2に配設されてなるとしたが、この発明が意図するところからすれば、これに代えて、図示しないが、図2に示す実施形態の場合と同様に、減衰バルブ2a,2bが流路5に配設されてなるとしても良く、また、同じく図示しないが、減衰バルブ2a,2bが容室を形成するシリンダ体1の両端を言わば閉塞しながらロッド体3,4の貫通を許容する封止部材たる軸受部材に配設されてなるとしても良く、この場合に、チェックバルブ5a,5bも軸受部材に併設されてなるとしても良いことはもちろんである。
そして、前記したところでは、この発明におけるステアリングダンパが油温補償用のアキュムレータを有することについて言及していないが、凡そこの種のステアリングダンパにあって油温補償用のアキュムレータを有することは周知であって、したがって、この発明におけるステアリングダンパにあっても、油温補償用のアキュムレータを有するとされるのが妥当であろう。
この発明の一実施形態による筒型のステアリングダンパを原理的に示す図である。 この発明の他の実施形態によるロータリ型のステアリングダンパを図1と同様に示す図である。
符号の説明
1 容室を形成するシリンダ体
2 隔壁部材たるピストン体
2a,2b 減衰バルブ
3,4 ロッド体
5 流路
5a,5b チェックバルブ
6 バイパス路
6a,6b 分岐路
7 容室を形成するハウジング
8 隔壁部材たるベーン
R1,R2 油室

Claims (3)

  1. 容室内に移動可能に収装の隔壁部材で容室内に画成されて受圧面積を同じくする二つの油室が容室外に配設の流路と、この流路にあるいは上記の隔壁部材に配設の減衰バルブとを介して相互に連通可能とされてなるステアリングダンパにおいて、容室内での隔壁部材の移動が許容される隔壁部材の移動領域における中央部分にバイパス路が開口すると共に、このバイパス路が上記の流路に連通されてなることを特徴とするステアリングダンパ。
  2. バイパス路が隔壁部材の移動領域における中央に開口すると共に、このバイパス路の開口が容室内で中立位置にある隔壁部材で開放可能に閉塞されてなる請求項1に記載のテアリングダンパ。
  3. バイパス路の一端側が分岐されて二本の分岐路とされると共に、この二本の分岐路が隔壁部材の移動領域における中央部分の二箇所に開口し、この二箇所に開口する開口間に容室内で中立位置にある隔壁部材が位置決められてなる請求項1に記載のステアリングダンパ。
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