JP4234045B2 - ステアリングダンパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の小型車両に用いられるステアリングダンパ装置に関するものである。
自動二輪車においては、ハンドル操作によって、前輪を支持するフロントフォークを、車体フレーム前端のヘッドパイプに回動自在に挿通されたステアリングステムを中心として回動させることにより、ステアリングが行われるようになっている。そのような自動二輪車には、ハンドル操作によって回動するステアリング側部材と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材との間に、ステアリングダンパ装置が装備されることがある。その場合、そのステアリングダンパ装置には、ハンドルの操舵角が小さくかつ角速度の遅い通常の走行においては減衰モーメントをほとんど発生させないこと、ハンドルの操舵角が大きくかつ角速度が速い領域では高い減衰モーメントを発生させること、操舵されたステアリングを戻すときには減衰モーメントをほとんど発生させないようにすること、などが求められる。
本発明者らは、先に、単純な構造で価格も低い筒型ダンパを用いながら、このような要求を満たすことのできるステアリングダンパ装置を提案した(特願2003−301072)。そのステアリングダンパ装置は、筒型ダンパを構成するダンパケースおよびダンパロッドのいずれか一方をヘッドパイプ等の車体側部材に回動可能に連結し、その他方をフォークブリッジ等のステアリング側部材に回動可能に連結したもので、その筒型ダンパは、ハンドルが中立位置にあるとき、すなわちハンドル操舵角が0°のとき、最も収縮あるいは伸長した状態となるように配置される。
そのようなステアリングダンパ装置によれば、ハンドルを左右いずれの側に切ったときにも、筒型ダンパのダンパロッドはダンパケース内を同一の方向に摺動するので、左右対称のダンパ特性を持たせることができる。そして、ハンドルを戻すときには、いずれの場合もダンパロッドは反対方向に摺動するので、そのときにはほとんど減衰力が生じないようにすることができる。しかも、ハンドル操舵角に対するダンパロッドの摺動量は、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなる。また、筒型ダンパからステアリング側部材に作用する減衰力も、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなる。したがって、ハンドル操舵角が小さくかつ角速度の遅い通常の走行時にはほとんど減衰力を発生させず、ハンドル操舵角が大きくかつ角速度が速い領域では高い減衰モーメントを発生させることができる。
ところで、筒型ダンパを上述のように配置したステアリングダンパ装置の場合には、機構学的に、ハンドル操舵角が大きくなるに従って減衰モーメントが増加する特性を有することになる。そのような特性は、ステアリングダンパ装置にとって基本的には好ましいものであるが、低速走行中、大きな操舵角が要求されるようなときには、若干操舵の重さを感じさせることがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ハンドル操舵角の大きな領域においても比較的軽くハンドル操作をすることのできるステアリングダンパ装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、ダンパロッドがダンパケース内を摺動する筒型ダンパを、ハンドル操作によりステアリングステムを中心として回動するステアリング側部材と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材との間に設けてなるステアリングダンパ装置において、前記ダンパロッドのハンドル操舵角に対する摺動量が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるとともに、前記ダンパロッドの摺動量に対する減衰力の大きさに相当する前記筒型ダンパの減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする。
また、請求項2に係る本発明は、ダンパロッドがダンパケース内を摺動する筒型ダンパを、ハンドル操作によりステアリングステムを中心として回動するステアリング側部材と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材との間に設けてなるステアリングダンパ装置において、前記筒型ダンパから前記ステアリング側部材に作用する減衰力が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるとともに、前記ダンパロッドの摺動量に対する減衰力の大きさに相当する前記筒型ダンパの減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする。
そして、請求項3に係る本発明は、ダンパロッドがダンパケース内を摺動する筒型ダンパを、ハンドル操作によりステアリングステムを中心として回動するステアリング側部材と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材との間に設けてなるステアリングダンパ装置において、前記ダンパロッドのハンドル操舵角に対する摺動量が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなり、前記筒型ダンパから前記ステアリング側部材に作用する減衰力も、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるとともに、前記ダンパロッドの摺動量に対する減衰力の大きさに相当する前記筒型ダンパの減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする。
また、請求項4に係る本発明は、請求項1〜3の何れかに係る発明に加えて、前記筒ダンパロッドには、前記ダンパケースの、オイルを収容するダンパ室を第1及び第2室に区画するピストンが取り付けられ、これら第1及び第2室間に、前記ピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる通路が設けられ、この通路の流路抵抗を前記ピストンの摺動位置に応じて変化させることにより、減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする。
尚、前記通路は、後述する本発明の実施例中の第1の貫通孔24、第2の貫通孔25、流路51及び溝41に対応し、また前記第1室及び第2室は、実施例中の上室15a及び下室15bにそれぞれ対応する。
さらに、請求項5に係る本発明は、請求項4に係る発明に加えて、前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第1通路が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路を閉じる第1弁板が取り付けられ、この第1弁板が第1弁ばねにより前記第1通路の閉じ方向に付勢されるとともに、この第1弁ばねの付勢力が、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなるようにされ、また前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第2通路が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路を開く第2弁板が取り付けられ、この第2弁板が第2弁ばねにより前記第2通路の閉じ方向に付勢されるとともに、この第2弁ばねの付勢力が、前記第1弁ばねの前記第1弁板に対する付勢力より小さくされていることを特徴とする。
さらにまた請求項6に係る本発明は、請求項4に係る発明に加えて、前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第1通路が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路を閉じ、且つその閉じ方向に付勢される第1弁板が取り付けられ、また前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第2通路が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路を開き、且つ閉じ方向に付勢される第2弁板が取り付けられ、この第2弁板の閉じ方向への付勢力が、前記第1弁ばねの閉じ方向への付勢力より小さくされており、前記ダンパケースには、ハンドル操舵角が所定値以上大きくなったときのみ、前記第1及び第2室間を連通する溝が設けられていることを特徴とする。
さらにまた請求項7に係る本発明は、請求項4に係る発明に加えて、前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第1通路が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路を閉じ、且つその閉じ方向に付勢される第1弁板が取り付けられ、また前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルの流通をさせる第2通路が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路を開き、且つ閉じ方向に付勢される第2弁板が取り付けられ、この第2弁板の閉じ方向への付勢力が、前記第1弁ばねの閉じ方向への付勢力より小さくされており、さらに前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第3通路が設けられる一方、前記ダンパケースには、前記第3通路に挿入されるテーパ形状の突起が設けられ、この突起が、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って前記第1通路の流路面積を増加させるようにテーパ状に形成されていることを特徴とする。
尚、前記第1通路、第2通路及び第3通路は、後述する本発明の実施例中の第1の貫通孔24、第2の貫通孔25及び流路51にそれぞれ対応する。
上記請求項1に係る本発明によれば、ハンドル操舵角に対するダンパロッドの摺動量が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるので、基本的には、ハンドル操舵角の小さい領域では減衰力はほとんど発生せず、ハンドル操舵角が大きくなるに従って減衰力が増加することになる。しかも、本発明においては、筒型ダンパの減衰係数、すなわちダンパロッドの摺動量に対する減衰力の大きさが、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされるので、ハンドルを大きく操舵したときにも減衰力が極端に増加することは防止される。したがって、ハンドル操舵角の増加に応じて減衰力も増加するという自動二輪車等のステアリングダンパ装置に求められる特性は維持しながら、大きな操舵角が要求される低速走行時にハンドル操作が重く感じられるようになることは防止することができ、また、大きく切ったハンドルを戻すときには、減衰力が殆ど発生せず、ハンドルの軽快な戻しが可能となる。
また、上記請求項2に係る本発明によれば、筒型ダンパからステアリング側部材に作用する減衰力が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされ、しかも、筒型ダンパの減衰係数が、ダンパロッドの摺動量が大きいハンドル操舵角の大きな領域では小さくなるようにされるので、上記請求項1に係る発明と同様に、ハンドル操舵角の増加に応じて減衰力も増加するという特性は維持されるようにしながら、大きな操舵角が要求される低速走行時にハンドル操作が重く感じられるようになることは防止することができ、また、大きく切ったハンドルを戻すときには、減衰力が殆ど発生せず、ハンドルの軽快な戻しが可能となる。
そして、上記請求項3に係る本発明によれば、上記請求項1および2に係る各発明の特徴を併せて有するので、それらの発明と同様の効果を得ることができる。
上記請求項4に係る本発明によれば、ダンパケース内の第1及び第2室間を連通する通路の流路抵抗を、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくすることにより、筒型ダンパの減衰係数を、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくし、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくすることができる。
上記請求項5に係る本発明によれば、前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第1通路が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路を閉じる第1弁板が取り付けられ、この第1弁板が第1弁ばねにより前記第1通路の閉じ方向に付勢されるとともに、この第1弁ばねの付勢力が、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなるようにされ、また前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第2通路が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路を開く第2弁板が取り付けられ、この第2弁板が第2弁ばねにより前記第2通路の閉じ方向に付勢されるとともに、この第2弁ばねの付勢力が、前記第1弁ばねの前記第1弁板に対する付勢力より小さくされることで、請求項4の発明の効果を達成することができる。
上記請求項6に係る本発明によれば、前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第1通路が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路を閉じ、且つその閉じ方向に付勢される第1弁板が取り付けられ、また前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第2通路が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路を開き、且つ閉じ方向に付勢される第2弁板が取り付けられ、この第2弁板の閉じ方向への付勢力が、前記第1弁ばねの閉じ方向への付勢力より小さくされており、前記ダンパケースには、ハンドル操舵角が所定値以上大きくなったときのみ、前記第1及び第2室間を連通する溝が設けられることで、請求項4の発明の効果を達成することができる。
上記請求項7に係る本発明によれば、前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第1通路が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路を閉じ、且つその閉じ方向に付勢される第1弁板が取り付けられ、また前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルの流通をさせる第2通路が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路を開き、且つ閉じ方向に付勢される第2弁板が取り付けられ、この第2弁板の閉じ方向への付勢力が、前記第1弁ばねの閉じ方向への付勢力より小さくされており、さらに前記ピストンには、このピストンの摺動に伴ない第1及び第2室間でオイルを流通させる第3通路が設けられる一方、前記ダンパケースには、前記第3通路に挿入されるテーパ形状の突起が設けられ、この突起が、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って前記第1通路の流路面積を増加させるようにテーパ状に形成されることで、請求項4の発明の効果を達成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
図中、図1〜図10は本発明によるステアリングダンパ装置の第1実施例を示すもので、図1はそのステアリングダンパ装置を備えた自動二輪車の要部を示す側面図、図2は図1の矢印2方向から見たフロントフォーク部の正面図、図3は図2の3−3線に沿う筒型ダンパ部分の断面図、図4は図3の4−4線に沿う拡大断面図、図5は図4の5−5線に沿う断面図、図6は図4の6−6線に沿う断面図、図7はその筒型ダンパのピストンの分解斜視図、図8はハンドルを中立位置から左側に転舵したときの状態を示す図2と同様の正面図、図9は図8の9−9線に沿う断面図、図10はそのステアリングダンパ装置の特性曲線図である。
図1および図2に示すように、自動二輪車の前輪1を支持するフロントフォーク2は、左右のフォークパイプ3,3と、その上端部を連結するフォークブリッジ4とを備えている。フォークブリッジ4は、上下に離間して平行に配置されたトップブリッジ4aとボトムブリッジ4bとからなり、それらブリッジ4a,4bの左右方向中央部間には、それらを互いに連結するステアリングステム5が設けられている。そのステアリングステム5は、車体フレーム6の前端に設けられるヘッドパイプ6hに回動自在に挿通されている。そして、トップブリッジ4aに、ステアリング用のハンドル7が取り付けられている。こうして、ハンドル7の操作により、フロントフォーク2がステアリングステム5を中心として左右に回動し、そのフロントフォークに支持されている前輪1がそれとともに回動することによって、自動二輪車のステアリングが行われるようになっている。
ヘッドパイプ6hには、その下端部寄りの位置に、前方に向けて突出するステー8が設けられている。そのステー8は、車体前後方向に延びる車体中心面上に配置されている。また、ボトムブリッジ4bにも、その左右方向中央部に、前方に向けて突出するステー9が設けられている。そして、それらのステー8,9間に、筒型ダンパ10が配設されている。すなわち、筒型ダンパ10は、ヘッドパイプ6hの前方に、そのヘッドパイプ6hの長手方向にほぼ沿うようにして配設されている。
図3に示すように、筒型ダンパ10は、ダンパケース11と、そのダンパケース11内を摺動するダンパロッド12とからなるもので、そのダンパケース11が球面継手13を介してヘッドパイプ6h側、すなわち車体側のステー8に回動自在に連結され、ダンパロッド12が球面継手14を介してボトムブリッジ4b側、すなわちステアリング側のステー9に回動自在に連結されている。そして、ダンパケース11内を摺動するダンパロッド12の中心軸線、すなわち筒型ダンパ10の中心軸線Dが、球面継手13,14の各中心を通るようにされている。このようにして、筒型ダンパ10は、ハンドル7の操作時にも回動しない車体フレーム6と、ハンドル7の操作に伴って回動するフロントフォーク2との間に取り付けられている。図2に示すように、その筒型ダンパ10は、ハンドル7が中立位置にあるとき、すなわちハンドル操舵角が0°のとき、最も収縮した状態となり、しかも、筒型ダンパ10の中心軸線Dがステアリングステム5の中心軸線Sに平行となるようにされている。したがって、そのときには、筒型ダンパ10の中心軸線Dが、ステアリングステム5の中心軸線Sを含む車体前後方向の平面、すなわち車体中心面上に位置するようになっている。
筒型ダンパ10のダンパケース11は、図3に示すように、ダンパ室15と、そのダンパ室15に油路16を介して連通するリザーバ室17とを備えている。それらダンパ室15およびリザーバ室17内にはオイルが封入されている。リザーバ室17の下面はピストン18によって形成され、そのピストン18が、その下方のガス室に封入される圧縮ガス19により上方に向けて押圧付勢されている。また、ダンパ室15は、ダンパロッド12の先端に取り付けられたピストン20によって上下の2室15a,15bに区画されている。
図4〜図7に示すように、ピストン20は、上下の端部外周にそれぞれ複数個の切り欠き部21,21…;22,22…が形成されたピストン本体23を備えている。そのピストン本体23には、上下方向に貫通し、上端がピストン本体23の上端面に開口するとともに下端が切り欠き部22に開口する第1の貫通孔24,24…と、下端がピストン本体23の下端面に開口するとともに上端が切り欠き部21に開口する第2の貫通孔25,25…とが設けられている。そして、その第1の貫通孔24の上端が弾性板からなる弁板26によって開閉制御され、第2の貫通孔25の下端が同様の弁板27によって開閉制御されるようになっている。上側の弁板26は、その中央部分が、ダンパロッド12の上端部に締結されるナット28により、ワッシャ29を介して固定されるとともに、その周辺部分が、ダンパ室15の上端面との間に縮設される弁ばね30により、座金部材31を介して下方に向けて押圧付勢され、通常はピストン本体23の上端面に密着した状態で保持されるようになっている。その座金部材31にも、周辺部には複数個の切り欠き31a,31a…が設けられている。また、下側の弁板27は、ダンパロッド12に支持されるばね受け32との間に縮設される弁ばね33により、その中央部分が上方に向けて押圧付勢され、通常はピストン本体23の下端面に密着した状態で保持されるようになっている。上側の弁ばね30は、下側の弁ばね33に比べ、ばね力が十分に大きいものとされている。
このような構成を有するピストン20を備えた筒型ダンパ10においては、伸長するときには、ダンパロッド12の先端に取り付けられているピストン20がダンパ室15の下方側に向けて摺動することにより、そのダンパ室15の下室15b内の圧力が高くなる。そして、その圧力が、ピストン本体23の下端部外周の切り欠き部22から第1の貫通孔24を通って弁板26の外周部分に下面側から作用するので、その弁板26の外周部分が、弁ばね30の付勢力に抗して図4に二点鎖線で示すように押し上げられ、ピストン本体23の上端面から離れる。その結果、下室15b内のオイルが、図4に実線矢印で示すように上室15aへと流れる。そして、そのオイルの、弁板26とピストン本体23との間の隙間を通るときの抵抗により、減衰力が発生する。その場合、弁ばね30から弁板26に加えられる荷重は、弁ばね30の撓み量、すなわち圧縮量が大きいほど大きいので、筒型ダンパ10が収縮しているときには弁板26とピストン本体23との間の隙間は小さく、筒型ダンパ10が伸長するに従ってその隙間が大きくなる。したがって、この筒型ダンパ10の減衰係数、すなわちダンパロッド12の摺動量に対する減衰力の大きさは、筒型ダンパ10が収縮しているときに大きく、伸長するに従って小さくなることになる。
一方、筒型ダンパ10が収縮するときには、ダンパ室15の上室15a内の圧力が高くなるので、図4の右側下部に二点鎖線で示すように、下側の弁板27の周辺部分が弁ばね33の付勢力に抗して下方に変形する。その結果、弁板27とピストン本体23の下端面との間が開くことになり、上室15a内のオイルが、図4に破線矢印で示すように第2の貫通孔25を通って下室15bへと流れる。その場合、弁ばね33によって弁板27の周辺部分に加えられている押圧力は小さいので、その弁板27は容易に変形する。したがって、このときには、減衰力はほとんど発生しない。
次に、このように構成されたステアリングダンパ装置の作用について説明する。
上述のように、ハンドル7が中立位置にあるとき、すなわちハンドル操舵角が0°のときには、筒型ダンパ10は最も収縮した最短の状態にある。この状態で、ハンドル7を例えば左に切ると、図8に示すように、フロントフォーク2が、車体フレーム6のヘッドパイプ6hに回動自在に挿通されているステアリングステム5を中心として左方向に回動する。したがって、フロントフォーク2のフォークブリッジ4を構成するボトムブリッジ4bも同様に回動し、その左右方向の中央部に設けられているステー9と筒型ダンパ10のダンパロッド12とを連結する球面継手14が車体前後方向の車体中心面上から外れる。一方、ヘッドパイプ6hに設けられているステー8と筒型ダンパ10のダンパケース11とを連結する球面継手13は、ハンドル7の操作をしてもヘッドパイプ6hが回動しないので、元の位置、すなわち車体前後方向の車体中心面上にある。その結果、筒型ダンパ10が伸長して、ダンパロッド12がダンパケース11内を図3において下方に摺動することになり、減衰力が発生する。
また、ハンドル7を右に切ったときにも、筒型ダンパ10は同様に伸長し、ダンパロッド12がダンパケース11内を図3において下方に摺動する。したがって、減衰力が発生する。このように、この筒型ダンパ10は、ハンドル操舵角が0°の位置からハンドル7を左右いずれの側に操舵したときにも、ダンパロッド12がダンパケース11内を同一の方向に摺動するようにして設けられている。
しかも、ハンドル7を右に切ったときも左に切ったときも、そのハンドル7の切れ角、すなわち操舵角が同じであれば、筒型ダンパ10の伸び量は同じとなる。したがって、その減衰力特性は、図10に示すように、左右対称となる。
そして、右あるいは左に切ったハンドル7を中立位置に戻すときには、いずれの場合も、筒型ダンパ10は収縮し、ダンパロッド12がダンパケース11内を図3において上方に摺動することになる。上述のように、その筒型ダンパ10は、収縮時にはほとんど減衰力を発生しないようにされている。したがって、操舵されたステアリングを戻すときには、減衰力はほとんど生じない。このようにして、このステアリングダンパ装置により、ハンドル7を操舵角0°から右あるいは左に切るときにはいずれの場合にも減衰力が発生し、ハンドル7を操舵角0°に戻すときには減衰力が小さくなるようにすることができる。
しかも、このステアリングダンパ装置の場合には、ハンドル7の中立位置近辺ではハンドル7の操舵角に対する筒型ダンパ10の伸び量が小さく、ハンドル操舵角がより大きい領域ではハンドル7の操舵角に応じてダンパストロークが漸次増大する。すなわち、ダンパロッド12のハンドル操舵角に対する摺動量が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされている。したがって、ハンドル7を中立位置から操舵していくとき、図10に示すように、その初期には減衰モーメントがほとんど発生せず、中盤で、減衰力が徐々に大きくなる。すなわち、筒型ダンパ10からステアリング側部材であるフロントフォーク2に作用する減衰力は、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなる。しかも、その間は滑らかに連続する。こうして、このステアリングダンパ装置により、自動二輪車のステアリングダンパ装置に望まれる好ましい特性を持たせることができる。
そして、前述したように、この筒型ダンパ10の減衰係数、すなわちダンパロッド12の摺動量に対する減衰力の大きさは、筒型ダンパ10が収縮しているときに大きく、伸長するに従って小さくなるようにされている。すなわち、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなるようにされている。したがって、ハンドル操舵角の大きな領域では、ダンパロッド12のハンドル操舵角に対する摺動量が大きくなっても、減衰力はそれほど大きくならない。その結果、図10に示すように、ハンドル操舵角の大きな領域において減衰モーメントの上昇が鈍くなるので、自動二輪車の低速走行中、ハンドルを大きく操舵したときにも、そのハンドル操作は軽く行うことができる。
図11〜図14は本発明によるステアリングダンパ装置の第2実施例を示すもので、図11はそのステアリングダンパ装置に用いられている筒型ダンパの要部を示す縦断側面図、図12は異なる作動状態を示す図11と同様の縦断側面図、図13は図11の13−13線に沿う断面図、図14は図11の14−14線に沿う断面図である。
なお、この第2実施例は、使用される筒型ダンパが第1実施例と異なるのみで、全体的な構成は第1実施例と同様であるので、第1実施例と対応する部分には同一の符号を付すことにより、重複する説明は省略する。
図11〜図14から明らかなように、この第2実施例の筒型ダンパ40は、第1実施例の筒型ダンパ10における弁ばね30を省き、その代わりに、ダンパ室15の周壁に溝41を設けたものである。
すなわち、この第2実施例の筒型ダンパ40においても、そのダンパロッド12の先端部に取り付けられるピストン20のピストン本体23には、上下の端部外周にそれぞれ複数個の切り欠き部21,21…;22,22…が形成されており、そのピストン本体23に、上端がピストン本体23の上端面に開口するとともに下端が切り欠き部22に開口する第1の貫通孔24,24…と、下端がピストン本体23の下端面に開口するとともに上端が切り欠き部21に開口する第2の貫通孔25,25…とが設けられている。そして、その第1の貫通孔24の上端が弾性板からなる弁板26によって開閉制御され、第2の貫通孔25の下端が同様の弁板27によって開閉制御されるようになっている。上側の弁板26は、比較的剛性が高く、その中央部分が、ダンパロッド12の上端部に締結されるナット28により、ワッシャ29を介して固定され、通常はピストン本体23の上端面に密着した状態で保持されるようになっている。また、下側の弁板27は、ダンパロッド12に支持されるばね受け32との間に縮設される弁ばね33により、その中央部分が上方に向けて押圧付勢され、通常はピストン本体23の下端面に密着した状態で保持されるようになっている。その弁ばね33は、ばね力が小さいものとされている。
そして、ダンパ室15の周壁には、筒型ダンパ40が伸長したときにピストン本体23が対向する位置に、そのピストン本体23の上下方向寸法より長く上下方向に延びる溝41が形成されている。
このような構成の筒型ダンパ40を備えたステアリングダンパ装置においては、ハンドル7が中立位置にあり、筒型ダンパ40が最も収縮しているときには、図11に示すように、ピストン本体23の外周面がダンパ室15の内周面に全周で接触する状態にある。そして、この状態から、ハンドル7を左あるいは右に切ると、筒型ダンパ40が伸長して、ダンパロッド12の先端に取り付けられているピストン20がダンパ室15の下方側に向けて摺動するので、そのダンパ室15の下室15b内の圧力が高くなり、その圧力が、ピストン本体23の下端部外周の切り欠き部22から第1の貫通孔24を通って弁板26の外周部分に下面側から作用する。その結果、弁板26の外周部分が図11に二点鎖線で示すように押し上げられ、ピストン本体23の上端面から離れる。したがって、下室15b内のオイルが、図11に実線矢印で示すように上室15aへと流れる。そして、そのオイルの、弁板26とピストン本体23との間の隙間を通るときの抵抗により、減衰力が発生する。その場合、弁板26は剛性が高く、比較的変形しにくくされているので、そのときに弁板26とピストン本体23との間に形成される隙間は小さい。したがって、そのときの筒型ダンパ40の減衰係数は大きい。
そして、筒型ダンパ40がある程度伸長して、図12に示すようにピストン本体23が溝41に対向する位置まで達すると、ダンパ室15の下室15b内のオイルが、図12に実線矢印で示すようにその溝41を通っても上室15aへと流れるようになるので、そのオイルの流れに対する抵抗が小さくなる。すなわち、筒型ダンパ40の減衰係数が小さくなる。
このようにして、この筒型ダンパ40の場合にも、その減衰係数、すなわちダンパロッド12の摺動量に対する減衰力の大きさは、筒型ダンパ40が収縮しているときに大きく、伸長するに従って小さくなる。
一方、筒型ダンパ40が収縮するときには、ダンパ室15の上室15a内の圧力が高くなるので、図11,12の右側下部に二点鎖線で示すように、下側の弁板27の周辺部分が弁ばね33の付勢力に抗して下方に変形する。その結果、弁板27とピストン本体23の下端面との間が開くことになり、上室15a内のオイルが、図11,12に破線矢印で示すように第2の貫通孔25を通って下室15bへと流れる。その場合、弁板27は容易に変形するので、このときには、減衰力はほとんど発生しない。
したがって、この第2実施例のステアリングダンパ装置によっても、第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
図15〜図18は本発明によるステアリングダンパ装置の第3実施例を示すもので、図15はそのステアリングダンパ装置に用いられている筒型ダンパの要部を示す縦断側面図、図16は異なる作動状態を示す図15と同様の縦断側面図、図17は図15の17−17線に沿う断面図、図18は図15の18−18線に沿う断面図である。
なお、この第3実施例も、使用される筒型ダンパが第1実施例と異なるのみで、全体的な構成は第1実施例と同様であるので、第1実施例と対応する部分には同一の符号を付すことにより、重複する説明は省略する。
図15〜図18から明らかなように、この第3実施例の筒型ダンパ50は、第1実施例の筒型ダンパ10における弁ばね30を省き、その代わりに、ダンパロッド12の先端部に可変絞り機構を有する流路51を設けたものである。
この第3実施例の筒型ダンパ50の場合にも、ダンパロッド12の先端部に取り付けられるピストン20は、上述の第2実施例と同様の構成とされている。そして、ダンパロッド12の先端部に、中心孔51aと半径方向孔51bとからなる流路51が設けられている。中心孔51aは、ダンパロッド12の上端面においてダンパ室15の上室15aに開口し、ピストン20の取付部よりも下方にまで延びるものとされている。また、半径方向孔51bは、その中心孔51aとダンパ室15の下室15bとを連通させるものとされている。一方、ダンパ室15の上端面には、その中心部から下方に長く突出し、下方に向かって径が縮小するテーパ形状の突起52が設けられている。そして、その突起52が、ダンパロッド12先端部の中心孔51aに挿入されている。
このような構成の筒型ダンパ50を備えたステアリングダンパ装置においては、ハンドル7が中立位置にあり、筒型ダンパ50が最も収縮しているときには、図15に示すように、ダンパロッド12の中心孔51aの上端が突起52の大径部に対向しているので、その間に形成される隙間は小さい。すなわち、流路51の流路面積は小さい。この状態から、ハンドル7を左あるいは右に切ると、筒型ダンパ50が伸長して、ダンパロッド12の先端に取り付けられているピストン20がダンパ室15の下方側に向けて摺動するので、そのダンパ室15の下室15b内の圧力が高くなる。したがって、下室15b内のオイルが、図15に実線矢印で示すように、ダンパロッド12に形成された流路51を通るとともに、第2実施例の場合と同様に、第1の貫通孔24から弁板26とピストン本体23との間の隙間を通って上室15aへと流れる。そして、そのときオイルに作用する抵抗により、減衰力が発生する。その場合、上述のように流路51に形成される流路面積は小さく、また、弁板26とピストン本体23との間に形成される隙間も小さい。したがって、そのときの筒型ダンパ50の減衰係数は大きい。
そして、ハンドル7の操舵角に応じて筒型ダンパ50が伸長すると、図16に示すように、ダンパロッド12の中心孔51aの上端が突起52の小径部に対向することになり、流路51の流路面積が大きくなるなるので、オイルの流れに対する抵抗が小さくなる。すなわち、筒型ダンパ50の減衰係数が小さくなる。
このようにして、この筒型ダンパ50の場合にも、その減衰係数、すなわちダンパロッド12の摺動量に対する減衰力の大きさは、筒型ダンパ50が収縮しているときに大きく、伸長するに従って小さくなる。
一方、筒型ダンパ50が収縮するときには、ダンパ室15の上室15a内の圧力が高くなるので、第2実施例の場合と同様に、上室15a内のオイルが、図15,16に破線矢印で示すように第2の貫通孔25を通って下室15bへと流れる。その場合、弁板27は容易に変形するので、このときには、減衰力はほとんど発生しない。
したがって、この第3実施例のステアリングダンパ装置によっても、第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
図19および図20は本発明によるステアリングダンパ装置の第4実施例を示すもので、図19はそのステアリングダンパ装置を備えた自動二輪車の、フロントフォークのフォークブリッジ部分の側面図、図20は図19の矢印20方向から見た正面図である。
なお、この第4実施例において、第1実施例と対応する部分には同一の符号を付すことにより、重複する説明は省略する。
図19および図20に示すように、この第4実施例の場合には、ヘッドパイプ6hの上下方向中央部から前方に向けて突出するステー8aの前端部に、ほぼ三角形をなすリンクレバー58が、水平軸59を介して回動自在に支持されている。そして、そのリンクレバー58と、ヘッドパイプ6hの上端部との間に、筒型ダンパ60が配設されている。その筒型ダンパ60は、ダンパケース61と、そのダンパケース61内を摺動するダンパロッド62とからなるもので、そのダンパケース61が水平軸63を介してヘッドパイプ6hの上端部前面に回動自在に連結され、ダンパロッド62が水平軸64を介してリンクレバー58の前端部に回動自在に連結されている。一方、リンクレバー58の下端部前面には、リンクロッド65が球面継手66を介して回動自在に連結されており、そのリンクロッド65の他端が、フォークブリッジ4の下部をなすボトムブリッジ4bの左右方向中央部前面に、球面継手67を介して回動自在に連結されている。
このようにして、筒型ダンパ60は、ハンドル操作によっても回動しない車体フレーム6に連結されるとともに、リンクレバー58とリンクロッド65とを介して、ハンドル操作によりステアリングステム5を中心として回動するステアリング側部材のフォークブリッジ4に連結されている。そのリンクロッド65は、ハンドル7が中立位置にあるとき、すなわちハンドル操舵角が0°のとき、リンクロッド65の両端の連結部である球面継手66,67の各中心を結ぶ直線Lが、ステアリングステム5の中心軸線Sを含み車体前後方向に延びる車体中心面上に位置するように配設されている。
また、その筒型ダンパ60は、上述した第1〜第3実施例の筒型ダンパ10,40,50と同様のもので、伸長するとき減衰力を発生するとともに、収縮するときにはほとんど減衰力を発生せず、しかも、その減衰係数が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなるものとされている。
その他の構成は第1実施例と同様である。
このように構成されたステアリングダンパ装置においては、例えば左にハンドル7を切ると、フロントフォーク2がステアリングステム5の中心軸線Sを中心として左方向に回動し、ボトムブリッジ4bが同様に回動するので、そのボトムブリッジ4bの前部中央に結合されている球面継手67が、図20に二点鎖線で示す位置へと移動する。その結果、その球面継手67に連結されているリンクロッド65により、リンクレバー58に結合されている球面継手66が引き下げられることになり、そのリンクレバー58が、水平軸59を中心として図19に矢印で示すように回動する。したがって、筒型ダンパ60が伸長し、その筒型ダンパ60からステアリング側部材のボトムブリッジ4bに減衰力が加えられる。また、ハンドル7を右に切ったときにも、リンクレバー58側の球面継手66が引き下げられるので、同様に筒型ダンパ60が伸長し、減衰力が発生する。
そして、ハンドル7を大きく切ったときには、筒型ダンパ60の伸長量も大きくなるが、そのときには減衰係数が小さくなるようにされているので、発生する減衰力はそれほど大きくならない。したがって、ハンドル操作が重く感じられることも防止される。
右あるいは左に切ったハンドル7を中立位置に戻すときには、いずれの場合も筒型ダンパ60が収縮するので、減衰力はほとんど生じない。
このようにして、この第4実施例のステアリングダンパ装置によっても、第1実施例の場合と同様の効果を得ることができる。そして、このステアリングダンパ装置の場合には、ステアリング側部材の運動がリンクロッド65およびリンクレバー58を介して筒型ダンパ60に伝えられるようになるので、筒型ダンパ60をステアリング側部材から離して、しかも任意の方向に配置することが可能となる。したがって、筒型ダンパ60の配置の自由度を一層高めることができる。
以上、本発明の好適実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
例えば、筒型ダンパ10は、上記各実施例のようにダンパ室15の一側部にリザーバ室17を設けたもののほか、ダンパ室の外周にリザーバ室を設けた二重管式のものを用いることもできる。また、リザーバ室17側に設けられるピストン18付勢用の圧縮ガス19の代わりに圧縮スプリングを用いてもよく、それらを両用してもよい。さらに、本発明は、上記実施例のような自動二輪車のほか、四輪バギー車などの他の車両にも適用することができる。
また、ハンドル操舵角が0°の近傍において最長となる筒型ダンパを用いたり、その筒型ダンパを車体前後方向に配置するようにしたりすることもできる。そのような場合、その筒型ダンパは、必ずしもハンドル7が中立位置にあるとき車体の前後方向中心面上に位置するように配置する必要はなく、車体の前後方向中心面から多少ずらして配置することもできる。さらに、筒型ダンパ10は、フォークブリッジ4のトップブリッジ4a等と車体フレーム6との間に設けるようにすることもできる。
本発明の第1実施例のステアリングダンパ装置を装備した自動二輪車を示す要部の側面図 図1の矢印2方向から見たフロントフォーク部の正面図 図2の3−3線に沿う筒型ダンパ部分の断面図 図3の4−4線に沿う拡大断面図 図4の5−5線に沿う断面図 図4の6−6線に沿う断面図 筒型ダンパのピストンの分解斜視図 ハンドルを中立位置から左側に転舵したときの状態を示す図2と同様の正面図 図8の9−9線に沿う断面図 そのステアリングダンパ装置の特性曲線図 本発明の第2実施例のステアリングダンパ装置に用いられている筒型ダンパの要部を示す縦断側面図 異なる作動状態を示す図11と同様の縦断側面図 図11の13−13線に沿う断面図 図11の14−14線に沿う断面図 本発明の第3実施例のステアリングダンパ装置に用いられている筒型ダンパの要部を示す縦断側面図 異なる作動状態を示す図15と同様の縦断側面図 図15の17−17線に沿う断面図 図15の18−18線に沿う断面図 本発明の第4実施例のステアリングダンパ装置を備えた自動二輪車の、フロントフォークのフォークブリッジ部分の側面図 図19の矢印20方向から見た正面図
符号の説明
1・・前輪
2・・フロントフォーク
4・・フォークブリッジ(ステアリング側部材)
4a・・トップブリッジ 4b・・ボトムブリッジ
5・・ステアリングステム
6・・車体フレーム(車体側部材) 6h・・ヘッドパイプ
10・・筒型ダンパ
11・・ダンパケース
12・・ダンパロッド
15・・ダンパ室 15a・・上室(第1室) 15b・・下室(第2室)
20・・ピストン
24・・第1通路(第1の貫通孔)
25・・第2通路(第2の貫通孔)
26・・第1弁板
27・・第2弁板
30・・第1弁ばね
33・・第2弁ばね
40・・筒型ダンパ
50・・筒型ダンパ
51・・第3通路(流路)
52・・突起
60・・筒型ダンパ
61・・ダンパケース
62・・ダンパロッド

Claims (7)

  1. ダンパロッド(12,62)がダンパケース(11,61)内を摺動する筒型ダンパ(10,40,50,60)を、ハンドル操作によりステアリングステム(5)を中心として回動するステアリング側部材(4b)と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材(6h)との間に設けてなるステアリングダンパ装置において、
    前記ダンパロッド(12,62)のハンドル操舵角に対する摺動量が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるとともに、
    前記ダンパロッド(12,62)の摺動量に対する減衰力の大きさに相当する前記筒型ダンパ(10,40,50,60)の減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
  2. ダンパロッド(12,62)がダンパケース(11,61)内を摺動する筒型ダンパ(10,40,50,60)を、ハンドル操作によりステアリングステム(5)を中心として回動するステアリング側部材(4b)と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材(6h)との間に設けてなるステアリングダンパ装置において、
    前記筒型ダンパ(10,40,50,60)から前記ステアリング側部材(4b)に作用する減衰力が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるとともに、
    前記ダンパロッド(12,62)の摺動量に対する減衰力の大きさに相当する前記筒型ダンパ(10,40,50,60)の減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
  3. ダンパロッド(12,62)がダンパケース(11,61)内を摺動する筒型ダンパ(10,40,50,60)を、ハンドル操作によりステアリングステム(5)を中心として回動するステアリング側部材(4b)と、ハンドル操作によっても回動しない車体側部材(6h)との間に設けてなるステアリングダンパ装置において、
    前記ダンパロッド(12,62)のハンドル操舵角に対する摺動量が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなり、 前記筒型ダンパ(10,40,50,60)から前記ステアリング側部材(4b)に作用する減衰力が、ハンドル操舵角が0°の近傍においては小さく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って大きくなるようにされるとともに、
    前記ダンパロッド(12,62)の摺動量に対する減衰力の大きさに相当する前記筒型ダンパ(10,40,50,60)の減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のステアリングダンパ装置において、
    前記筒ダンパロッド(12,62)には、前記ダンパケース(11,61)の、オイルを収容するダンパ室(15)を第1及び第2室(15a,15b)に区画するピストン(20)が取り付けられ、これら第1及び第2室(15a,15b)間に、前記ピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる通路(24,25,51,41)が設けられ、この通路(24,25,51,41)の流路抵抗を前記ピストン(20)の摺動位置に応じて変化させることにより、減衰係数が、ハンドルが操舵角0°から切られるときは、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなり、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは、ハンドルが操舵角0°から切られるときよりも小さくなるようにされていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
  5. 請求項4に記載のステアリングダンパ装置において、
    前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる第1通路(24)が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路(24)を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路(24)を閉じる第1弁板(26)が取り付けられ、この第1弁板(26)が第1弁ばね(30)により前記第1通路(24)の閉じ方向に付勢されるとともに、この第1弁ばね(30)の付勢力が、ハンドル操舵角が0°の近傍において大きく、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って小さくなるようにされ、
    また前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる第2通路(25)が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路(25)を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路(25)を開く第2弁板(26)が取り付けられ、この第2弁板(27)が第2弁ばね(33)により前記第2通路(25)の閉じ方向に付勢されるとともに、この第2弁ばね(33)の付勢力が、前記第1弁ばね(30)の前記第1弁板(26)に対する付勢力より小さくされていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
  6. 請求項4に記載のステアリングダンパ装置において、
    前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる第1通路(24)が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路(24)を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路(24)を閉じ、且つその閉じ方向に付勢される第1弁板(26)が取り付けられ、
    また前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる第2通路(25)が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路(25)を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路(25)を開き、且つ閉じ方向に付勢される第2弁板(26)が取り付けられ、この第2弁板(27)の閉じ方向への付勢力が、前記第1弁ばね(30)の閉じ方向への付勢力より小さくされており、
    前記ダンパケース(11,61)には、ハンドル操舵角が所定値以上大きくなったときのみ、前記第1及び第2室(15a,15b)間を連通する溝(41)が設けられていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
  7. 請求項4に記載のステアリングダンパ装置において、
    前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる第1通路(24)が設けられられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第1通路(24)を開き、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第1通路(24)を閉じ、且つその閉じ方向に付勢される第1弁板(26)が取り付けられ、
    また前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルの流通をさせる第2通路(25)が設けられるとともに、ハンドルが操舵角0°から切られるときは前記第2通路(25)を閉じ、ハンドルが操舵角0°に戻されるときは前記第2通路(25)を開き、且つ閉じ方向に付勢される第2弁板(26)が取り付けられ、この第2弁板(27)の閉じ方向への付勢力が、前記第1弁ばね(30)の閉じ方向への付勢力より小さくされており、
    さらに前記ピストン(20)には、このピストン(20)の摺動に伴ない第1及び第2室(15a,15b)間でオイルを流通させる第3通路(51)が設けられる一方、前記ダンパケース(11,61)には、前記第3通路(51)に挿入されるテーパ形状の突起(52)が設けられ、この突起(52)が、ハンドル操舵角が0°から離れるに従って前記第1通路(24)の流路面積を増加させるようにテーパ状に形成されていることを特徴とする、ステアリングダンパ装置。
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