JPH07167195A - 車両用緩衝装置 - Google Patents

車両用緩衝装置

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Publication number
JPH07167195A
JPH07167195A JP34103193A JP34103193A JPH07167195A JP H07167195 A JPH07167195 A JP H07167195A JP 34103193 A JP34103193 A JP 34103193A JP 34103193 A JP34103193 A JP 34103193A JP H07167195 A JPH07167195 A JP H07167195A
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JP
Japan
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cylinder
shock absorber
hydraulic cylinder
spring
spool
Prior art date
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Pending
Application number
JP34103193A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Tsujii
栄一郎 辻井
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07167195A publication Critical patent/JPH07167195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緩衝装置が急速に縮んだときにばね定数を小
さくして乗り心地を確保し、この機能を電子部品を用い
ずに実現させて構造の簡素化を図る。 【構成】 油圧シリンダ2、ガスばね3とで緩衝装置本
体4を形成する。ガスばね3にスプール弁5を介して補
助ガス室6を連通させる。スプール20をばねにより常
時開とし、その入力部をガスばね3内に絞り通路25を
介して連通させた。緩衝装置本体4が緩やかに縮むとき
にガスばね3の固有のばね定数が得られ、急速に縮むと
きにガスばね3の容積が補助ガス室6分だけ大きくなっ
てばね定数が小さくなる。したがって、緩衝装置本体4
が急速に縮んだとしても乗り心地を確保できる。電子部
品を使用しないので構造が簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
に用いる車両用緩衝装置に関し、特にばね定数を変える
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の車輪側と車体側との間に介
装される緩衝装置のうちばね定数を変えることができる
ものとしては、空気ばねを弾性部材として用いてこの空
気ばねの空気室の圧力を制御するようにしたものがあ
る。この種の緩衝装置は、絞り付きピストンをシリンダ
本体内に嵌挿させてなる油圧シリンダと、この油圧シリ
ンダのシリンダ本体とピストンロッドとに固着された空
気ばねとによって緩衝装置本体が形成されており、前記
空気ばねに空気流量制御弁を介して副空気タンクを連通
させて構成されていた。
【0003】前記空気流量制御弁は、空気ばね内と副空
気タンク内とを連通する連通路中に通路断面積を選択的
に変える構造の弁体が配置され、この弁体をアクチュエ
ータによって駆動するように構成されていた。
【0004】すなわち、この緩衝装置では、空気流量制
御弁によって前記連通路の通路断面積を0にする(連通
路を弁体によって閉塞させる)ことによって、空気ばね
はその空気室が密閉状態となって大きなばね力(ばね定
数)が得られる。また、前記連通路の通路断面積を前記
状態より大きくすることによって、空気ばねが伸び縮み
するときに空気が連通路を介して副空気タンクに出入り
するようになり、空気ばねの内圧が相対的に小さくなる
から、空気ばねのばね力は上述した場合よりも小さくな
る。
【0005】そして、このように構成された緩衝装置
は、高速走行時には車体が安定するようにばね定数が大
きく設定され、悪路走行時には乗り心地が損なわれるこ
とのないようにばね定数が小さく設定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された緩衝装置では、ばね定数が小さくなるように
設定してあったとしても、車輪が路上の突起を乗り越え
たりして緩衝装置が急速に縮むような場合には、車体に
加えられる衝撃を抑えることはできないという問題があ
った。言い換えれば、車体の挙動に追従してばね定数が
変わる構造にはなっていなかった。
【0007】また、流量制御弁の弁体を駆動するための
アクチュエータやアクチュエータ制御装置といった電子
部品が必要で、構造が複雑になるという問題もあった。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、車体の挙動に追従してばね定数を変
化させ、緩衝装置が急速に縮んだときにばね定数を小さ
くして乗り心地を確保できるようにすると共に、このよ
うな機能を電子部品を用いずに実現させて構造の簡素化
を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る車両用
緩衝装置は、ピストンロッドに固着された絞り付きピス
トンがシリンダ本体に嵌挿され、車輪側と車体側のうち
一方にシリンダ本体が連結され他方にピストンロッドが
連結されて車輪側と車体側の間に介装された油圧シリン
ダと、前記ピストンロッドおよびシリンダ本体に固着さ
れたガスばねとによって緩衝装置本体を形成し、前記ガ
スばねのガス室にスプール弁を介して補助ガス室を連通
させてなり、このスプール弁のスプールを、ばねによっ
て開側へ付勢されかつガスばねのガス室と補助ガス室と
の間の連通路を開閉する構造とし、このスプールの入力
部をガスばねのガス室に絞り通路を介して連通させたも
のである。
【0010】第2の発明に係る車両用緩衝装置は、ピス
トンロッドに固着された絞り付きピストンがシリンダ本
体に嵌挿され、車輪側と車体側のうち一方にシリンダ本
体が連結され他方にピストンロッドが連結されて車輪側
と車体側の間に介装された主油圧シリンダと、前記ピス
トンロッド側とシリンダ本体側との間に介装された圧縮
コイルばねとによって緩衝装置本体を形成し、この緩衝
装置本体における前記圧縮コイルばねのシリンダ本体側
端部とシリンダ本体側の車両連結部との間に、前記シリ
ンダ本体にシリンダ部が一体的に形成されかつこのシリ
ンダ部内に主油圧シリンダのピストンの軸線と同一方向
に配置されたピストンが嵌挿された副油圧シリンダを介
装すると共に、この副油圧シリンダにおける緩衝装置本
体が縮むときに圧縮側となる方のオイル室をスプール弁
を介してリザーブタンクに連絡させてなり、このスプー
ル弁のスプールを、ばねによって開側へ付勢されかつリ
ザーブタンクと副油圧シリンダとの間の連通路を開閉す
る構造とし、このスプールの入力部を、主油圧シリンダ
と副油圧シリンダの少なくとも一方であって緩衝装置本
体が縮むときに圧縮側となるオイル室に絞り通路を介し
て連通させたものである。
【0011】
【作用】本発明においては、緩衝装置本体の縮む速度が
比較的緩やかである場合には緩衝装置本体から絞り通路
を介してスプールの入力部にガス圧(第1の発明)ある
いは油圧(第2の発明)が加わり、スプール弁が閉じら
れる。その結果、第1の発明に係る緩衝装置のばね定数
は、ガスばねと補助ガス室との連通が絶たれてガスばね
自体がもつ固有のばね定数になる。第2の発明に係る緩
衝装置では、副油圧シリンダの圧縮側オイル室に連通さ
れたオイル通路が閉塞されてこのオイル室からオイルが
流出することがなく、圧縮コイルばねの両端が緩衝装置
本体に対して固定される。このため、第2の発明に係る
緩衝装置のばね定数は、圧縮コイルばね自体がもつ固有
のばね定数となる。
【0012】路面の突起を車輪が乗り越えたときなどで
緩衝装置本体の縮む速度が急峻である場合には、第1の
発明に係る緩衝装置では絞り通路の絞りが邪魔をしてガ
ス圧力がスプールの入力部に伝播され難くなり、スプー
ル弁が開状態に保持される。このため、この場合にはス
プール弁の連通路を通ってガスばねから補助ガス室へ空
気が流出する。すなわち、ガスばねの実質的な容積が補
助ガス室の分だけ大きくなり、内圧が小さくなってばね
定数が小さくなる。一方、第2の発明に係る緩衝装置で
は、絞り通路の絞りが邪魔をして油圧がスプールの入力
部に伝播され難くなり、スプール弁が開状態に保持され
るから、スプール弁の連通路を通って副油圧シリンダの
圧縮側オイル室からリザーブタンクへオイルが流出す
る。このため、副油圧シリンダが縮んで圧縮コイルばね
におけるシリンダ本体側の端部が相対的に圧縮方向とは
反対側へ移動する。すなわち、圧縮コイルばねの有効長
さが長くなって実質的なばね定数が小さくなる。
【0013】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例を図1ないし図
4によって詳細に説明する。図1は第1の発明に係る車
両用緩衝装置の断面図、図2は図1におけるII−II線断
面図、図3は第1の発明に係る車両用緩衝装置のばね定
数変化を示すグラフ、図4は第1の発明に係る車両用緩
衝装置の動作を説明するための図で、同図(a)は緩衝
装置本体が比較的緩やかに縮むときのスプール弁の動作
を示し、同図(b)は緩衝装置本体が急速に縮むときの
スプール弁の動作を示す。
【0014】これらの図において、1は第1の発明に係
る車両用緩衝装置で、この緩衝装置1は油圧シリンダ2
とガスばね3とから緩衝装置本体4が形成され、前記ガ
スばね3に後述するスプール弁5を介して補助ガス室6
を連通させて構成されている。なお、本実施例ではこの
緩衝装置1を自動車に装着する場合について説明する。
【0015】前記油圧シリンダ2は、ピストンロッド7
に固着された絞り付きピストン8をシリンダ本体9に上
下移動自在に嵌挿させると共に、このシリンダ本体9内
の下端部にフリーピストン10を上下移動自在に嵌挿さ
せて形成されている。シリンダ本体9内における前記フ
リーピストン10より上側にはオイルが満たされ、フリ
ーピストン10より下側には高圧ガスが充填されてい
る。すなわち、このシリンダ本体9内には、フリーピス
トン10より上側であってピストン8によって画成され
た上部オイル室9a、下部オイル室9bと、フリーピス
トン10より下側となる高圧ガス室9cとが設けられて
いる。
【0016】11は前記上部オイル室9aと下部オイル
室9bとを連通するオイル通路で、このオイル通路11
は、上部オイル室側開口が絞り12によって閉塞された
ものと、下部オイル室側開口が絞り13によって閉塞さ
れたものとで複数設けられている。
【0017】そして、この油圧シリンダ2は、ピストン
ロッド7の上端部を例えば車体側に連結させると共にシ
リンダ本体9の下端部を車輪側に連結させ、車体側と車
輪側との間に介装される構造になっている。すなわち、
本実施例に係る懸架装置1は自動車に適用する場合には
各車輪毎に計4個装着される。
【0018】前記ガスばね3は、ピストンロッド7に固
着された金属製筒状体14と、この筒状体14とシリン
ダ本体9とに固着されたゴムからなるダイヤフラム15
とから形成されている。前記筒状体14は、下方に向け
て開口する略有底筒状に形成されてシリンダ本体9の上
部を全周にわたって囲むように構成され、上側に位置す
る底部にピストンロッド7が貫通されてこれに固着され
ており、外周部に後述するスプール弁5が設けられてい
る。
【0019】前記ダイヤフラム15はこの筒状体14の
下部開口部を閉塞するように取付けられている。すなわ
ち、ダイヤフラム15は平面視において環状に形成さ
れ、外周部が前記筒状体14に締付けバンド16によっ
て気密を確保しつつ固着されると共に、内周部がシリン
ダ本体9に前記同様に締付けバンド17によって気密を
確保しつつ固着されている。
【0020】そして、このガスばね3は、前記筒状体1
4とダイヤフラム15およびシリンダ本体9の上部とに
よって囲まれた空間A内に空気あるいは窒素ガス等のガ
スを圧入することによって、シリンダ本体9を図におい
て下方へ付勢するように構成されている。空間Aがガス
ばね3のガス室を構成している。
【0021】このように構成された緩衝装置本体4で
は、車輪(図示せず)が路面の突起を乗り越えたり、車
体がローリングあるいはバウンシング,ピッチングを起
こしたりして油圧シリンダ2が縮むときには、前記空間
Aが密閉されている場合にはガスばね3のばね力によっ
て車輪から車体へ加わる力が緩和される。また、油圧シ
リンダ2が縮んだり伸びたりしてピストン8が油圧シリ
ンダ本体9に対して上下に移動すると、ピストン8の絞
り12あるいは絞り13を押し開くようにしてオイルが
オイル通路11を介して上下オイル室間を行き来するこ
とになり、油圧シリンダ2の伸び縮み動作が減衰され
る。なお、このときの上部オイル室9aと下部オイル室
9bの容積変化はピストンロッド7のシリンダ本体9内
への侵入量分だけ異なるが、これは、フリーピストン1
0がシリンダ本体9に対して上下することによって相殺
される。
【0022】前記スプール弁5は、前記筒状体14の外
周部に一体に設けられたバルブボディ19にスプール2
0と、スプール付勢機構21と、絞り機構22とを取付
けて構成されている。前記スプール20はバルブボディ
19の円形孔19aにその軸線方向に沿って移動自在に
嵌挿され、前記円形孔19aを一部としてバルブボディ
19に形成された連通路23を作動位置に応じて開閉す
る構造になっている。
【0023】前記スプール20は、その軸方向略中央部
が両端部に較べて細く形成されており、この小径部20
aの周囲の空間が連通路23の一部となるように構成さ
れている。前記連通路23は、前記ガスばね3の内部空
間Aと補助ガス室6を連通するように形成されている。
また、補助ガス室6は、本実施例ではガスばね3を形成
する筒状体14の外周部に金属からなる環状のチャンバ
ー24を溶接して形成されている。なお、溶接は補助ガ
ス室6内の気密を保つようにチャンバー24と筒状体1
4の接合部全域にわたって行ってある。また、補助ガス
室6の圧力は、緩衝装置4が伸びきった状態でのガスば
ね3のガス圧力と同圧に設定されている。
【0024】前記スプール付勢機構21はスプール20
を開側へ付勢する構造になっており、バルブボディ19
に螺合されたアジャストボルト21aと、このアジャス
トボルト21aとスプール20の閉方向前側となる端面
との間に弾装された圧縮コイルばね21bとから形成さ
れている。なお、21cはアジャストボルト21aの抜
け止めとなるサークリップである。また、アジャストボ
ルト21aは、その外周部にOリング21dが装着さ
れ、このOリング21dとバルブボディ19のボルト穴
19bとの間に生じる摩擦抵抗によって、自然に緩むこ
とがないように構成されている。
【0025】前記絞り機構22は、スプール20の入力
部(スプール20の開方向前側となる端面)となる位置
に開口する絞り通路25に図2に示すようにニードル2
6を臨ませて構成され、絞り通路25の通路断面積をニ
ードル26の差込み量に応じて増減させる構造になって
いる。ニードル26はバルブボディ19に螺合されて先
端の針部が絞り通路25に臨んでいる。このニードル2
6も外周部にOリング26aが装着され、このOリング
26aとバルブボディ19のニードル用穴19cとの間
に生じる摩擦抵抗によって、自然に緩むことがないよう
に構成されている。なお、22aはニードル26の抜け
止めとなるサークリップである。
【0026】このように構成されたスプール弁5は、絞
り通路25からスプール20に圧力が加わらない状態で
は、スプール20が図1および図4(b)に示すように
スプール付勢機構21により押されて円形孔19a内の
最も奥に位置づけられて開かれる。このときには、ガス
ばね3の内部空間Aが連通路23を介して補助ガス室6
に連通される。一方、図4(a)に示すように、絞り通
路25からスプール20の入力部に加えられる圧力によ
ってスプール20が圧縮コイルばね21bのばね力に抗
して左側へ移動すると、連通路23がスプール20によ
って閉塞されてスプール弁5が閉じられる。このときに
は、ガスばね3の内部空間Aは密閉されることになる。
【0027】次に、第1の発明に係る車両用緩衝装置の
動作を説明する。緩衝装置本体4が比較的緩やかに縮む
と、ガスばね3の内部空間Aの圧力が徐々に高まり、連
通路23を介して補助ガス室6に加わると共に、絞り通
路25を介してスプール20の入力部に加えられる。こ
のとき、絞り通路25を介してスプール20の入力部に
加わった圧力が圧縮コイルばね21bのばね力より大き
くなると、図4(a)に示すようにスプール20が図に
おいて左側へ移動し、連通路23がスプール20によっ
て閉塞されてスプール弁5が閉じる。
【0028】この状態では、緩衝装置本体4が縮むにつ
れてガスばね3の内部空間Aのみで圧力上昇が起こる。
すなわち、このときのガスばね3のばね定数はそれ自体
がもつ固有の値となる。
【0029】また、車輪が路上の突起を乗り越えたりし
て緩衝装置本体4が急速に縮むときには、ガスばね3の
圧力上昇が急峻であるため、このガス圧は絞り通路25
の絞りによって邪魔されてスプール20の入力部へは伝
播され難くなり、スプール弁5は開状態に保持される。
すなわち、図4(b)に示すように、ガスばね3内のガ
スが連通路23を通って補助ガス室6に流出する。
【0030】このときには、ガスばね3の内部空間Aの
実質的な容積が補助ガス室6の分だけ大きくなって内圧
が小さくなるので、ガスばね3のばね定数は上述した緩
やかに縮む場合に較べて小さくなる。
【0031】ばね定数が変化する様子を図3に示す。同
図に示すように、ピストン速度が比較的遅いV1 の範囲
にあるときにはばね定数が比較的大きく、ピストン速度
が比較的速いV2 の範囲にあるときにはばね定数が比較
的小さくなる。また、V1 とV2 の間の範囲ではピスト
ン速度が高くなるにしたがってばね定数が徐々に漸次小
さくなっている。これは、スプール20が全開位置と全
閉位置との間になる位置に移動しているからである。な
お、スプール20は圧縮コイルばね21bによって開側
へ付勢されているため、絞り通路25を介して伝播され
る圧力に応じて移動量が変化する。すなわち、例えばガ
スばね3内のガス圧が高まる場合、圧力上昇速度が速く
なればなるほど絞り通路25を介してスプール20の入
力部に伝播される圧力が低くなり、スプール20が移動
し難くなってスプール弁5が閉じ難くなる。このため、
緩衝装置本体4が縮むときの速度に応じてスプール弁5
の開度が変化することになる。なお、絞り通路25での
絞り量は、上述したようにニードル26のねじ込み量を
変えることによって調整することができる。
【0032】したがって、緩衝装置本体4が縮む速度に
応じて、言い換えれば、車体の挙動に追従してばね定数
が変わることになる。また、このような挙動追従形の緩
衝装置を得るに当たって電子部品を一切使用してしない
ので、構成の簡略化を図ることができる。
【0033】なお、本実施例では補助ガス室6をガスば
ね3に一体的に設けた例を示したが、補助ガス室6はガ
スばね3から離間させて形成してもよい。また、本実施
例ではピストンロッド7の上端部を車体側に連結すると
共にシリンダ本体9の下端部を車輪側に連結したが、こ
れとは逆に構成し、図に示すピストンロッド7の上端部
を車輪側に連結し、シリンダ本体9の下端部を車体側に
連結してもよい。また、本発明に係る緩衝装置は自動車
に適用する以外に、自動二輪車等種々の車両に適用する
ことができる。
【0034】第2の発明に係る車両用緩衝装置を図5お
よび図6によって詳細に説明する。図5は第2の発明に
係る車両用緩衝装置の断面図、図6はスプール弁の動作
を説明する断面図で、同図(a)は緩衝装置本体が比較
的緩やかに縮むときのスプール弁の動作を示し、同図
(b)は緩衝装置本体が急速に縮むときのスプール弁の
動作を示す。これらの図において前記図1ないし図4で
説明したものと同一もしくは同等部材については、同一
符号を付し詳細な説明は省略する。
【0035】図5および図6において符号31は第2の
発明に係る車両用緩衝装置で、この緩衝装置31は、主
油圧シリンダ32および圧縮コイルばね33等によって
形成された緩衝装置本体34と、この緩衝装置本体34
に接続されたスプール弁装置35とから構成されてい
る。前記主油圧シリンダ32は、シリンダ本体36の下
部に絞り付きピストン8を上下移動自在に嵌挿させ、ピ
ストンロッド7をシリンダ本体36から下方に突出させ
て形成されている。このピストンロッド7は下端部が例
えば車輪側に連結される構造になっている。そして、前
記ピストン8によって上下2室に画成された主油圧シリ
ンダ32内はオイルで満たされ、ピストン8より上側に
位置する上部オイル室32a(主油圧シリンダ32が縮
むときに圧縮側となる方のオイル室)が連通ホース37
を介してスプール弁装置35に連通されている。
【0036】なお、主油圧シリンダ32には前記図1で
示したようなフリーピストンは装着されていない。この
ため、緩衝装置本体34が伸び縮みするときのピストン
ロッド7の体積増減分に相当するオイルが前記連通ホー
ス37を介して主油圧シリンダ32に対して出入りする
ことになる。
【0037】圧縮コイルばね33は、シリンダ本体36
の外周部に螺合されたばね受け38とピストンロッド7
の下端部との間に介装されている。39はばね受け38
が緩むのをダブルナット構造によって阻止するためのロ
ックナットである。
【0038】また、シリンダ本体36の上部には、この
シリンダ本体36をシリンダ部として形成された副油圧
シリンダ41が設けられている。この副油圧シリンダ4
1は、絞り付きピストン42が主油圧シリンダ32のピ
ストン8と同一軸線上に配置され、シリンダ部41aに
前記軸線に沿って上下移動自在となるように嵌挿されて
おり、このピストン42のピストンロッド43をシリン
ダ本体36の上端から上方に突出させて形成されてい
る。前記ピストン42は主油圧シリンダ32のピストン
8と同一の構造になっており、オイル通路42aが形成
されると共に絞り42bが取付けられている。また、前
記ピストンロッド43は上端部が例えば車体側に連結さ
れる構造になっている。44はシリンダ部41aの上部
開口を塞ぐ蓋体である。
【0039】そして、この副油圧シリンダ41は、ピス
トン42で上下2室に画成されたシリンダ部41a内が
オイルで満たされ、ピストン42より下側に位置するオ
イル室41b(副油圧シリンダ41が縮むときに圧縮側
となる方のオイル室)は連通ホース45を介してスプー
ル弁装置35に連通されている。
【0040】すなわち、この副油圧シリンダ41は、前
記圧縮コイルばね33のシリンダ本体36側端部と、車
体連結部(緩衝装置本体34の上端)との間に介装され
ることになる。言い換えれば、主油圧シリンダ32と副
油圧シリンダ41は直列に連結されている。
【0041】前記スプール弁装置35は、前記主油圧シ
リンダ32の上部オイル室32aに前記連通ホース37
および絞り46を介して連通されたリザーブタンク47
と、前記副油圧シリンダ41のオイル室41bに連通ホ
ース45を介して連通されたブースタ48と、このブー
スタ48の大径オイル室48aと前記リザーブタンク4
7のオイル室47aとの間に介装されたスプール弁5と
から形成されている。前記リザーブタンク47は、シリ
ンダ部35a内にフリーピストン49をその軸線方向に
沿って移動自在に嵌挿させることにより、シリンダ部3
5a内を図において上側に位置するオイル室47aと下
側に位置する高圧ガス室47bとに画成して構成されて
いる。オイル室47aにはオイルが満たされ、高圧ガス
室47bには高圧ガスが充填されている。
【0042】前記ブースタ48は、小径シリンダ部およ
び大径シリンダ部内、小径部および大径部が一体的に連
結されたピストン50をその軸線方向に沿って移動自在
に嵌挿させて形成され、小径シリンダ部内の小径オイル
室48bが副油圧シリンダ41のオイル室41bに連通
され、大径シリンダ部内の大径オイル室48aがスプー
ル弁5に連通されている。なお、ピストン50の小径部
と大径部との間には高圧ガスが充填されている。51は
大径シリンダ部を閉塞する蓋体である。
【0043】スプール弁5は、前記図1で用いたものと
同等の構造になっており、前記大径オイル室48aとリ
ザーブタンク47のオイル室47aとを連通するオイル
通路5a中にスプール20が介装されており、このスプ
ール20がスプール付勢機構21によって開側へ付勢さ
れている。21aはアジャストボルト、21bは圧縮コ
イルばねである。本実施例では、前記オイル通路5a、
ブースタ48および連通ホース45によってリザーブタ
ンク47と副油圧シリンダ41とを連通する連通路が構
成されている。
【0044】また、スプール20の入力部は、絞り機構
22を備えた絞り通路25を介して主油圧シリンダ32
とリザーブタンク47との間のオイル経路に連通されて
いる。このオイル経路における絞り通路25が開口する
のは、連通ホース37と絞り46との間となる部分であ
る。なお、絞り通路5aは、スプール20よりブースタ
48側となる部分と、スプール収容室52内におけるア
ジャストボルト21a側の空間とが副オイル通路53に
よって連通されている。すなわち、スプール20が閉側
へ移動するときに前記空間内が密閉状態となってオイル
により移動が阻止されるのを防ぐ構造になっている。
【0045】次に、第2の発明に係る車両用緩衝装置の
動作について説明する。緩衝装置本体34の上下両端に
この緩衝装置本体34を縮める方向に外力が加わると、
その力が比較的緩やかに加わる場合には、主油圧シリン
ダ32の上部オイル室32aと副油圧シリンダ41のオ
イル室41bの圧力が徐々に高まる。このときには、前
記上部オイル室32aから連通ホース37および絞り4
6を介してリザーブタンク47に油圧が加わると共に、
オイル室41bから連通ホース45を介してブースタ4
8の小径オイル室49bに油圧が加わる。
【0046】一方、主油圧シリンダ32からリザーブタ
ンク47に油圧が加わるときには絞り通路25を介して
スプール20の入力部にも油圧が作用するので、この入
力部に加わった圧力が圧縮コイルばね21bのばね力よ
り大きくなると、図6(a)に示すようにスプール20
が図において右側へ移動し、オイル通路5aがスプール
20によって閉塞されてスプール弁5が閉じる。
【0047】この状態では、ブースタ48の大径オイル
室48aからオイルが流出しない関係から、ピストン5
0は移動することがない。すなわち、副油圧シリンダ4
1のオイル室41bとリザーブタンク47とを連通する
連通路が閉塞されることになる。
【0048】このようになると、副油圧シリンダ41の
ピストンロッド43は、ピストン42のオイル通路42
aをオイルが流れることに起因してピストン42が下降
することによって、副油圧シリンダ41に挿入されるこ
とになる。なお、主油圧シリンダ32のピストンロッド
7もシリンダ内に挿入される。
【0049】すなわち、緩衝装置本体34の圧縮コイル
ばね33はその両端が緩衝装置本体34に対して実質的
に固定されることになるので、本実施例の緩衝装置31
のばね定数は、圧縮コイルばね33自体がもつ固有の値
になる。
【0050】また、車輪が路上の突起を乗り越えたりし
て緩衝装置本体34が急速に縮むときには、前記同様に
絞り通路25およびブースタ48の小径オイル室48b
に油圧が加わるが、このときには油圧上昇が急峻である
ため、油圧は絞り通路25の絞りに邪魔されてスプール
20の入力部へは伝播され難くなり、スプール弁5は開
状態に保持される。すなわち、図6(b)に示すよう
に、ブースタ48のピストン50が図において右側へ移
動して大径オイル室48aからオイル通路5aを介して
リザーブタンク47にオイルが流入する。
【0051】このように緩衝装置本体34が急速に縮む
ときには、副油圧シリンダ41のオイル室41bのオイ
ルが連通ホース45に流出して内部圧力が上がり難くな
るので、ピストン42およびピストンロッド43が急速
に下降する。
【0052】このため、この緩衝装置31では、緩衝装
置本体34が急速に縮むときには圧縮コイルばね33に
おけるシリンダ本体36側の端部が相対的に圧縮方向と
は反対側へ(上方へ)移動するから、圧縮コイルばね3
3の有効長さが長くなり、上述した緩やかに縮む場合に
較べて実質的なばね定数が小さくなる。
【0053】ばね定数が変化する様子は前記図3に示し
た通りとなる。すなわち、ピストン速度(緩衝装置本体
34が縮むときの速度)が比較的遅いV1 の範囲にある
ときにはばね定数が比較的大きく、ピストン速度が比較
的速いV2 の範囲にあるときにはばね定数が比較的小さ
くなる。また、V1 とV2 の間の範囲ではピストン速度
が高くなるにしたがってばね定数が徐々に漸次小さくな
る。
【0054】したがって、緩衝装置本体34が縮む速度
に応じて、言い換えれば、車体の挙動に追従してばね定
数が変わることになる。また、このような挙動追従形の
緩衝装置を得るに当たって電子部品を一切使用していな
いので、構成の簡略化を図ることができる。
【0055】なお、本実施例ではスプール弁装置35の
絞り通路25を主油圧シリンダ32の油圧経路に連通さ
せたが、この絞り通路25は副油圧シリンダ41の油圧
経路に連通させることもできるし、主油圧シリンダ32
の油圧経路と副油圧シリンダ41の油圧経路の両方に連
通させることもできる。このように両油圧経路に連通さ
せると、スプール20を閉動作させるに当たり入力部に
圧力が加わりやすくなって応答性を高めることができ
る。
【0056】さらに、前記実施例では主油圧シリンダ3
2に副油圧シリンダ41を直列に連結した例を示した
が、図7に示すように両油圧シリンダを並列に連結する
こともできる。図7は第2の発明に係る車両用緩衝装置
の緩衝装置本体の他の実施例を示す断面図である。同図
において前記図5で説明したものと同一もしくは同等部
材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0057】図7に示す緩衝装置本体34は、主油圧シ
リンダ32の上端部が例えば車体側に連結され、ピスト
ンロッド7の下端部が車輪側に連結される構造になって
いる。そして、主油圧シリンダ32の外周部に副油圧シ
リンダ41が一体的に形成されている。
【0058】前記副油圧シリンダ41は、主油圧シリン
ダ32のシリンダ本体36の径方向外側にシリンダ部4
1aが同軸状に形成され、このシリンダ部41aの内周
面とシリンダ本体36の外周面との間に筒状に形成され
たピストン42がその軸方向に沿って移動自在に嵌挿さ
れている。前記シリンダ部41aは、シリンダ本体36
と同様に下方に向けて開口するように形成され、前記ピ
ストン42はシリンダ部41aに下方から挿入されてい
る。
【0059】そして、このピストン42の下端部はシリ
ンダ部41aの前記開口から下方へ延在されており、延
在端部にばね受け38が固着されている。圧縮コイルば
ね33は下端部が主油圧シリンダ32のピストンロッド
7に連結されると共に、上端部が前記ばね受け38に連
結されている。
【0060】また、副油圧シリンダ41内におけるピス
トン42より上側に位置してこの副油圧シリンダ41が
縮んだときに圧縮側となるオイル室41bが、前記実施
例と同様にして連通ホース45を介してスプール弁装置
(図示せず)のブースタに連通されている。主油圧シリ
ンダ32の上部オイル室32aも前記実施例と同様に連
通ホース37および絞りを介してスプール弁装置のリザ
ーブタンクに連通されている。
【0061】このように構成しても、緩衝装置本体34
における圧縮コイルばね33のシリンダ本体36側端部
と車体連結部との間に副油圧シリンダ41が介装される
ことになる。そして、この緩衝装置本体34が急速に縮
むときには、副油圧シリンダ41のピストン42が相対
的に圧縮方向とは反対側(上側)へ速やかに移動するこ
とになるから、このときに圧縮コイルばね33の実質的
なばね定数が小さくなる。
【0062】なお、図5〜図7に示した実施例では緩衝
装置本体34の上端部を車体側に連結すると共に下端部
を車輪側に連結する構成としたが、これとは逆に、緩衝
装置本体34の上端部を車輪側に連結すると共に下端部
を車体側に連結してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る車
両用緩衝装置は、ピストンロッドに固着された絞り付き
ピストンがシリンダ本体に嵌挿され、車輪側と車体側の
うち一方にシリンダ本体が連結され他方にピストンロッ
ドが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油圧シ
リンダと、前記ピストンロッドおよびシリンダ本体に固
着されたガスばねとによって緩衝装置本体を形成し、前
記ガスばねのガス室にスプール弁を介して補助ガス室を
連通させてなり、このスプール弁のスプールを、ばねに
よって開側へ付勢されかつガスばねのガス室と補助ガス
室との間の連通路を開閉する構造とし、このスプールの
入力部をガスばねのガス室に絞り通路を介して連通させ
たものであり、第2の発明に係る車両用緩衝装置は、ピ
ストンロッドに固着された絞り付きピストンがシリンダ
本体に嵌挿され、車輪側と車体側のうち一方にシリンダ
本体が連結され他方にピストンロッドが連結されて車輪
側と車体側の間に介装された主油圧シリンダと、前記ピ
ストンロッド側とシリンダ本体側との間に介装された圧
縮コイルばねとによって緩衝装置本体を形成し、この緩
衝装置本体における前記圧縮コイルばねのシリンダ本体
側端部とシリンダ本体側の車両連結部との間に、前記シ
リンダ本体にシリンダ部が一体的に形成されかつこのシ
リンダ部内に主油圧シリンダのピストンの軸線と同一方
向に配置されたピストンが嵌挿された副油圧シリンダを
介装すると共に、この副油圧シリンダにおける緩衝装置
本体が縮むときに圧縮側となる方のオイル室をスプール
弁を介してリザーブタンクに連絡させてなり、このスプ
ール弁のスプールを、ばねによって開側へ付勢されかつ
リザーブタンクと副油圧シリンダとの間の連通路を開閉
する構造とし、このスプールの入力部を、主油圧シリン
ダと副油圧シリンダの少なくとも一方であって緩衝装置
本体が縮むときに圧縮側となるオイル室に絞り通路を介
して連通させたものであるため、緩衝装置本体の縮む速
度が比較的緩やかである場合には緩衝装置本体から絞り
通路を介してスプールの入力部にガス圧(第1の発明)
あるいは油圧(第2の発明)が加わり、スプール弁が閉
じられる。その結果、第1の発明に係る緩衝装置のばね
定数は、ガスばねと補助ガス室との連通が絶たれてガス
ばね自体がもつ固有のばね定数になる。第2の発明に係
る緩衝装置では、副油圧シリンダの圧縮側オイル室に連
通されたオイル通路が閉塞されてこのオイル室からオイ
ルが流出することがなく、圧縮コイルばねの両端が緩衝
装置本体に対して固定される。このため、第2の発明に
係る緩衝装置のばね定数は、圧縮コイルばね自体がもつ
固有のばね定数となる。
【0064】路面の突起を車輪が乗り越えたときなどで
緩衝装置本体の縮む速度が急峻である場合には、第1の
発明に係る緩衝装置ではガスばねのガス圧は絞り通路の
絞りが邪魔となってスプールの入力部に伝播され難くな
るから、スプール弁が開状態に保持され、スプール弁の
連通路を通ってガスばねから補助ガス室へガスが流出す
る。このため、ガスばねの実質的な容積が補助ガス室の
分だけ大きくなり、内圧が小さくなってばね定数が小さ
くなる。一方、第2の発明に係る緩衝装置では、絞り通
路の絞りが邪魔となって油圧がスプールの入力部に伝播
され難くなるから、スプール弁が開状態に保持され、ス
プール弁の連通路を通って副油圧シリンダの圧縮側オイ
ル室からリザーブタンクへオイルが流出する。このた
め、副油圧シリンダが縮んで圧縮コイルばねにおけるシ
リンダ本体側の端部が相対的に圧縮方向とは反対側へ移
動する。すなわち、圧縮コイルばねの有効長さが長くな
って実質的なばね定数が小さくなる。
【0065】したがって、本発明によれば、車体の挙動
に追従してばね定数を変化させ、緩衝装置が急速に縮ん
だときにばね定数を小さくして乗り心地を確保すること
ができる。しかも、このような機能を電子部品を用いず
に実現させることができるから、構造の簡素化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る車両用緩衝装置の断面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】第1の発明に係る車両用緩衝装置のばね定数変
化を示すグラフである。
【図4】第1の発明に係る車両用緩衝装置の動作を説明
するための図で、同図(a)は緩衝装置本体が比較的緩
やかに縮むときのスプール弁の動作を示し、同図(b)
は緩衝装置本体が急速に縮むときのスプール弁の動作を
示す。
【図5】第2の発明に係る車両用緩衝装置の断面図であ
る。
【図6】スプール弁の動作を説明する断面図で、同図
(a)は緩衝装置本体が比較的緩やかに縮むときのスプ
ール弁の動作を示し、同図(b)は緩衝装置本体が急速
に縮むときのスプール弁の動作を示す。
【図7】第2の発明に係る車両用緩衝装置の緩衝装置本
体の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車両用緩衝装置 2 油圧シリンダ 3 ガスばね 5 スプール弁 6 補助ガス室 7 ピストンロッド 8 ピストン 20 スプール 21 スプール付勢機構 22 絞り機構 23 連通路 25 絞り通路 31 車両用緩衝装置 32 主油圧シリンダ 32a 上部オイル室 33 圧縮コイルばね 34 緩衝装置本体 35 スプール弁装置 36 油圧シリンダ本体 41 副油圧シリンダ 41a シリンダ部 41b オイル室 42 ピストン 43 ピストンロッド 47 リザーブタンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドに固着された絞り付きピ
    ストンがシリンダ本体に嵌挿され、車輪側と車体側のう
    ち一方にシリンダ本体が連結され他方にピストンロッド
    が連結されて車輪側と車体側の間に介装された油圧シリ
    ンダと、前記ピストンロッドおよびシリンダ本体に固着
    されたガスばねとによって緩衝装置本体を形成し、前記
    ガスばねのガス室にスプール弁を介して補助ガス室を連
    通させてなり、このスプール弁のスプールを、ばねによ
    って開側へ付勢されかつガスばねのガス室と補助ガス室
    との間の連通路を開閉する構造とし、このスプールの入
    力部をガスばねのガス室に絞り通路を介して連通させた
    ことを特徴とする車両用緩衝装置。
  2. 【請求項2】 ピストンロッドに固着された絞り付きピ
    ストンがシリンダ本体に嵌挿され、車輪側と車体側のう
    ち一方にシリンダ本体が連結され他方にピストンロッド
    が連結されて車輪側と車体側の間に介装された主油圧シ
    リンダと、前記ピストンロッド側とシリンダ本体側との
    間に介装された圧縮コイルばねとによって緩衝装置本体
    を形成し、この緩衝装置本体における前記圧縮コイルば
    ねのシリンダ本体側端部とシリンダ本体側の車両連結部
    との間に、前記シリンダ本体にシリンダ部が一体的に形
    成されかつこのシリンダ部内に主油圧シリンダのピスト
    ンの軸線と同一方向に配置されたピストンが嵌挿された
    副油圧シリンダを介装すると共に、この副油圧シリンダ
    における緩衝装置本体が縮むときに圧縮側となる方のオ
    イル室をスプール弁を介してリザーブタンクに連絡させ
    てなり、このスプール弁のスプールを、ばねによって開
    側へ付勢されかつリザーブタンクと副油圧シリンダとの
    間の連通路を開閉する構造とし、このスプールの入力部
    を、主油圧シリンダと副油圧シリンダの少なくとも一方
    であって緩衝装置本体が縮むときに圧縮側となるオイル
    室に絞り通路を介して連通させたことを特徴とする車両
    用緩衝装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058526A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Yamaha Motor Co Ltd クッション装置および自動二輪車
KR20210115923A (ko) * 2020-03-17 2021-09-27 창수 고 이중가스실린더

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