JP2008205574A - 印刷制御装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 アプリケーションにより作成された主画像に付加画像を合成した印刷データを出力可能な印刷制御装置において、主画像と付加画像とを独立して色変換することを、主画像や付加画像の色に関わらずに実行可能とすること。
【解決手段】 印刷データとして出力される描画領域313Aに、家の絵と「1LDK」なる文字列との組み合わせからなるカラーの主画像Sが描画され(A)、更にその描画領域313Aに、ロゴを表す特定色のウォーターマークWが上書き描画される(B)。このとき、合成領域313BにウォーターマークWが黒で描画される(C)。描画領域313A上の画素の色変換は、合成領域313B上の色が黒である場合は、ウォーターマーク用の色変換パラメータを使って実行され、合成領域313B上の色が黒でない場合は、主画像用の色変換パラメータを使って実行される。
【選択図】図5

Description

本発明は、アプリケーション等によって作成されたデータに基づき、印刷装置制御用の印刷データを出力する印刷制御装置に関し、詳しくは、アプリケーション等によって作成された主画像にウォーターマーク等の付加画像を合成する印刷制御装置、及び、その印刷制御装置を構成するためのプログラムに関する。
アプリケーションによって作成されたデータに基づいて印刷装置制御用の印刷データを出力する印刷制御装置では、従来より、色変換機能を有するものが考えられている。例えば、色合いを明るくしたり、赤みを強くしたりするなど、使用者の好みに応じた印刷結果が得られるように画像データに色変換を施すことが提案されている。
しかしながら、印刷される画像の中には、例えば会社のロゴなど、特定の色で印刷すべき画像もある。このような画像をウォーターマークなどの付加画像として、アプリケーションにより作成された主画像に合成して印刷する場合、合成後に色変換がなされると上記付加画像にも主画像と同様の色変換が施されてしまう。すると、会社のロゴなどの色合いが変化して違和感を与える可能性がある。
そこで、上記合成後の画像の各画素の色を判定し、その画素の色が会社のロゴ等を表す特定の色である場合は、主画像に対してなされる色変換とは異なる色変換を施すことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−210312号公報
しかしながら、この場合、主画像の中に会社のロゴと同じ色の画素が含まれている場合、その画素に対しては主画像の他の部分と同様の色変換が施されず、主画像の印刷結果が不自然なものとなってしまう可能性がある。特に、会社のロゴと同じ色が主画像の中にも多数含まれている場合や、会社のロゴが多数の色から構成される場合はこのような課題が一層顕著になる。また、会社のロゴ以外にも、付加画像を特定の色で印刷したい場合には、同様の課題が生じる。
そこで、本発明は、アプリケーションにより作成された主画像に付加画像を合成した印刷データを出力可能な印刷制御装置において、主画像と付加画像とを独立して色変換することを、主画像や付加画像の色に関わらずに実行可能とすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の印刷制御装置は、アプリケーションにより作成された主画像に合成すべき付加画像を表す付加画像データを生成すると共に、上記主画像に上記付加画像を合成した合成画像を表す合成画像データを、上記付加画像を表す付加画像データと上記主画像を表す主画像データとを用いて生成する合成画像データ生成手段と、該合成画像データ生成手段によって生成された合成画像データを、印刷装置制御用の印刷データとして出力する出力手段と、を備えた印刷制御装置であって、上記付加画像の上記主画像への合成位置を記憶する合成位置記憶手段と、該合成位置記憶手段に記憶された合成位置以外の画像に対応する上記合成画像データに色変換を施す主画像色変換手段と、上記合成位置記憶手段に記憶された合成位置の画像に対応する上記合成画像データに、上記主画像色変換手段とは独立して色変換を施す付加画像色変換手段と、を備え、上記出力手段は、上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段による色変換が施された上記合成画像データを、上記印刷データとして出力することを特徴としている。
このように構成された本発明の印刷制御装置では、合成画像データ生成手段は、アプリケーションにより作成された主画像に合成すべき付加画像を表す付加画像データを生成すると共に、上記主画像に上記付加画像を合成した合成画像を表す合成画像データを、上記付加画像を表す付加画像データと上記主画像を表す主画像データとを用いて生成する。また、このとき合成位置記憶手段は、上記付加画像の上記主画像への合成位置を記憶する。
そして、主画像色変換手段は、上記合成位置記憶手段に記憶された合成位置以外の画像に対応する上記合成画像データに色変換を施し、付加画像色変換手段は、上記合成位置記憶手段に記憶された合成位置の画像に対応する上記合成画像データに、上記主画像色変換手段とは独立して色変換を施す。こうして主画像色変換手段及び付加画像色変換手段による色変換が施された上記合成画像データは、出力手段によって印刷装置制御用の印刷データとして出力される。
このように、本発明では、合成位置記憶手段によって付加画像の合成位置を記憶しておくことにより、主画像と付加画像とを独立して色変換することが、主画像や付加画像の色に関わらずに実行可能となる。
なお、本発明の印刷制御装置は以下の構成に限定されるものではないが、上記付加画像のうち、上記主画像によって隠される部分が存在する場合、上記合成位置記憶手段は、その部分を除いた合成位置を記憶してもよい。この場合、付加画像が主画像によって隠される部分には、主画像と同様の色変換が施される。従って、一層自然な印刷結果を得ることができる。
また、上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段は、それぞれ独立のパラメータに基づいて上記合成画像データに色変換を施してもよい。
また、本発明の印刷制御装置は、主画像に合成すべき付加画像を表す付加画像データを生成する付加画像データ生成手段と、上記主画像に上記付加画像を合成した合成画像を表す合成画像データを、上記付加画像データ生成手段によって生成された付加画像データと上記主画像を表す主画像データとを用いて生成する合成画像データ生成手段と、該合成画像データ生成手段によって生成された合成画像データを、印刷装置制御用の印刷データとして出力する出力手段と、を備えた印刷制御装置であって、上記主画像データに色変換を施す主画像色変換手段と、上記付加画像データに、上記主画像色変換手段とは独立して色変換を施す付加画像色変換手段と、を備え、上記合成画像データ生成手段は、上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段による色変換が施された上記主画像データ及び上記付加画像データを用いて上記合成画像データを生成することを特徴とするものであってもよい。
このように構成された本発明では、主画像色変換手段は、主画像を表す主画像データに色変換を施す。また、付加画像データ生成手段は、主画像に合成すべき付加画像を表す付加画像データを生成し、付加画像色変換手段は、その付加画像データに、上記主画像色変換手段とは独立して色変換を施す。そして、合成画像データ生成手段は、上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段による色変換が施された上記主画像データ及び上記付加画像データを用いて、上記主画像に上記付加画像を合成した合成画像を表す合成画像データを生成する。こうして生成された合成画像データは、出力手段によって印刷装置制御用の印刷データとして出力される。
このように、本発明では、主画像データと付加画像データとを合成前に色変換しておくことにより、主画像と付加画像とを独立して色変換することが、主画像や付加画像の色に関わらずに実行可能となる。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記いずれかに記載の印刷制御装置を構成する各手段として動作させることを特徴としている。このため、本発明のプログラムをコンピュータに実行させれば、上記いずれかに記載の印刷制御装置を容易に構成することができる。
[実施の形態の全体構成]
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用されたプリントシステムの構成を表す外観図である。図1に示すように、本実施の形態のプリントシステムは、印刷装置の一例としてのカラーレーザプリンタ(以下、単にプリンタという)1と、そのプリンタ1にケーブル200を介して接続された印刷制御装置の一例としてのパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンという)300とから構成されている。なお、プリンタ1とパソコン300とは、LANなどのネットワークや、赤外線通信などを介して接続されてもよい。
プリンタ1は、イエロー,マゼンタ,シアン,及びブラックのトナーにて電子写真方式によって画像を形成する周知のプリンタエンジン2(図2参照)を内部に備え、このプリンタエンジン2は、収容トレイ3に収容された被記録媒体の一例としての用紙(図示省略)に、1枚ずつ画像を形成してスタッカ4へ排出する。また、プリンタ1の表面には、各種設定や指示を行うための操作パネル5が設けられている。
図2は、このプリントシステムにおける制御系の構成を表すブロック図である。図2に示すように、パソコン300のパソコン本体310は、CPU311、ROM312、RAM313、及び、記録媒体の一例としてのハードディスク装置(HDD)314を備えている。そして、このパソコン本体310には、CRT等のディスプレイ320、キーボード330、マウス340が接続されている(いずれも図1参照)。更に、パソコン本体310には、図示しないLANと接続するためのLANインタフェース(LANI/F)350、及び、ケーブル200を介してプリンタ1と接続するためのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)360も接続されている。
プリンタ1には、前述のプリンタエンジン2等を制御する制御部10が設けられ、この制御部10は、CPU10A,ROM10B,RAM10Cを備えたマイクロコンピュータとして構成されている。また、制御部10は、電源スイッチが切られても記憶内容が消えないようにされたNVRAM10Dも備えている。更に、この制御部10には、前述のプリンタエンジン2,操作パネル5の他、ケーブル200を介してパソコン300と接続するためのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)11、及び、図示しないLANと接続するためのLANインタフェース(LANI/F)12などが接続されている。なお、プリンタ1とパソコン300とは、前述のように、LANインタフェース12,350を介してLANなどのネットワークによって接続されてもよい。
[実施の形態における制御]
次に、この制御系で実行される処理について説明する。パソコン300において各種アプリケーションで印刷対象としての主画像を表す主画像データが作成され、印刷のためにプリンタドライバがコールされてそのプリンタドライバ上でその印刷が指示されると、パソコン300のCPU311は、ハードディスク装置314に記憶されたプログラムに基いて次のような印刷処理を実行する。
先ず、用紙サイズ,印刷範囲等の指定や付加画像の一例としてのウォーターマークが選択可能に構成された一般的なUI(ユーザインタフェース)がディスプレイ820に表示される。更に、そのUIにおいて色調整を指示するためのボタンがマウス340を介してクリック(以下、単にクリックという)されると、図3に例示する色変換パラメータ設定UI900がディスプレイ820に表示される。
図3に例示するように、この色変換パラメータ設定UI900は、主画像に対して、色彩に関するパラメータを設定する色彩設定部911と、明るさに関するパラメータを設定する明るさ設定部913と、赤成分に関するパラメータを設定する赤成分設定部915と、緑成分に関するパラメータを設定する緑成分設定部917と、青成分に関するパラメータを設定する青成分設定部919とを備えている。また、この色変換パラメータ設定UI900は、ウォーターマークに対しても、色彩に関するパラメータを設定する色彩設定部921と、明るさに関するパラメータを設定する明るさ設定部923と、赤成分に関するパラメータを設定する赤成分設定部925と、緑成分に関するパラメータを設定する緑成分設定部927と、青成分に関するパラメータを設定する青成分設定部929とを備えている。
色変換パラメータ設定UI900は、更に、決定ボタン931とキャンセルボタン933とを備えており、キャンセルボタン933がクリックされると、この色変換パラメータ設定UI900による設定がリセットされる。一方、各設定部911〜929による設定後に決定ボタン931がクリックされ、更に印刷開始が指示されると、この色変換パラメータ設定UI900による設定に基づいて、次のような印刷処理が実行される。
図4は、ハードディスク装置314に記憶されたプログラムに基づいてCPU311が実行する上記印刷処理のメインルーチンを表すフローチャートである。また、理解の参考のため、この印刷処理の処理結果の一具体例を図5に示す。
図4に示すように、処理が開始されると、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、RAM313に設けられた描画領域313A(図5参照)に、上記主画像データに対応する描画命令に応じて主画像が描画される。すなわち、画像データをビットマップとして記憶する描画領域313Aに、主画像データに対応する画像が展開される。図5(A)の例では、家の絵と「1LDK」なる文字列との組み合わせからなるカラーの主画像Sが、描画領域313Aに描画される。
続く合成画像データ生成手段の一例としてのS2では、描画領域313Aに、ウォーターマークが描画される。図5(B)の例では、上記主画像Sの上部に、「○○会社」なるロゴを表す特定色のウォーターマークWが上書き描画される。
更に、続く合成位置記憶手段の一例としてのS3では、RAM313に設けられた合成領域313B(図5参照)にウォーターマークが黒で描画される。図5(C)の例では、上記ウォーターマークWが、描画領域313Aにおける描画位置と同一位置に、合成領域313Bに黒で描画される。
続くS5では、このように合成領域313Bに描画されたデータを用いて、描画領域313Aに描画された画像の色変換処理が次のように実行される。図6は、この色変換処理を詳細に表すフローチャートである。図6に示すように、この処理では、先ず、S51にて、描画領域313Aにx,y座標が定義されyが0に初期化される。
なお、このx,y座標は、図5に示す描画領域313Aについて、長さ方向(紙面上下方向)の座標を表すy座標と、横幅方向(紙面左右方向)の座標を表すx座標とによって定義される。また、x座標の座標(値)は、紙面左端が0で、紙面右方向に1画素ずれる毎に+1増加する。y座標の座標(値)は、紙面上端が0で、紙面下方向に1画素ずれる毎に+1増加する。すなわち、描画領域313Aの左上端が原点となる。合成領域313Bについても同様のx,y座標が定義され、合成領域313Bの左上端が原点となる。
続くS52では、yが描画領域313Aの長さよりも小さいか(yが描画領域313Aの下端のy座標よりも小さいか)否かが判断される。y=0の場合は、yは上記長さよりも小さいので(S52:Y)、処理はS53へ移行し、xが0に初期化される。続くS54では、そのxが描画領域313Aの横幅よりも小さいか(xが描画領域313Aの右端のx座標よりも小さいか)否かが判断される。x=0の場合は、xは横幅よりも小さいので(S54:Y)、処理はS55へ移行する。
S55では、その時点におけるx,yの値に応じて、合成領域313Bのx,y座標に対応する画素の色が参照され、その色が黒であるか否かが判断される。そして、その画素の色が黒でない場合は(S55:N)、続く主画像色変換手段の一例としてのS56にて、その時点におけるx,yの値に応じて、描画領域313Aのx,y座標に対応する画素について主画像用の色変換パラメータを使った色変換が施された後、処理はS58へ移行する。また、上記画素の色が黒である場合は(S55:Y)、付加画像色変換手段の一例としてのS57にて、その時点におけるx,yの値に応じて、描画領域313Aのx,y座標に対応する画素についてウォーターマーク用の色変換パラメータを使った色変換が施された後、処理はS58へ移行する。
すなわち、本処理では、合成領域313Bに黒で描画がなされているか否かに基づいて、その位置がウォーターマークWの描画位置であるか否かを判断している(S55)。そして、ウォーターマークWの描画位置に対応する描画領域313A上の画素には(S55:Y)、図3に示すウォーターマーク用の設定部921〜929にて設定されたパラメータを用いて色変換が施され(S57)、それ以外の位置の画素には(S55:N)、主画像用の設定部911〜919にて設定されたパラメータを用いて色変換が施されるのである(S56)。なお、S56,S57における色変換は、いずれも、R(赤),G(緑),B(青)の多値データで表される画素の色をC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)の多値データで表される印刷用のデータに変換する処理である。
続くS58では、xが1つ加算された後、処理は前述のS54へ移行する。こうして、S54〜S58の処理が描画領域313Aの横幅に対応する回数(すなわち描画領域313Aの横幅方向の画素数)だけ繰り返されると、x=横幅(横幅方向の画素数に対応する幅)となり(S54:N)、処理はS59へ移行する。S59では、yが1つ加算されて、処理は前述のS52へ移行する。こうして、S52〜S59の処理が描画領域313Aの長さに対応する回数(すなわち描画領域313Aの長さ方向の画素数に対応する幅)だけ繰り返されると、y=長さ(長さ方向の画素数)となり(S52:N)、処理は図4のS6へ移行する。
S6では、S5の色変換処理で作成されたC,M,Y,Kのプレーンデータが圧縮され、続くS7にて、その圧縮後のデータに用紙サイズ等のデータが添付されることによって印刷用データが生成される。続いて、その印刷用データが、出力手段の一例としてのS8にてプリンタ1へ送信され、処理が終了する。
以上の処理により、主画像SとウォーターマークWとを独立して色変換することが、主画像SやウォーターマークWの色に関わらずに実行可能となり、主画像S,ウォーターマークWをそれぞれ所望の色で印刷することができる。
[本発明の他の実施の形態]
なお、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、ウォーターマークWが主画像Sを上書きされることによって一部隠される場合もある。図7は、このような場合に対応した処理を表すフローチャートである。
図7に示すように、前述の色変換パラメータ設定UI900による設定後に印刷開始が指示されると、S101にて、描画領域313AにウォーターマークWが描画され、続くS102にて、合成領域313Bの同一位置にウォーターマークWが黒で描画される。このため、例えば図8(A)に例示するように、描画領域313AにはウォーターマークWが特定色で描画され(S101)、合成領域313Bにはそれと同一位置にウォーターマークWが黒で描画される(S102)。
続くS103では、描画領域313Aに、主画像データに対応する描画命令に応じて主画像Sが描画される。そして、続くS104では、合成領域313Bに主画像Sが白(合成領域313Bの背景色)で描画される。このため、例えば図8(B)に例示するように、描画領域313AにはウォーターマークWの一部が主画像Sによって隠された画像が描かれ(S103)、合成領域313Bには、ウォーターマークWの描画位置が主画像Sによって隠された部分を除いて黒で記憶される(S104)。
このような処理の後、図7に示すように前述のS5〜S8が実行されると、ウォーターマークWの主画像Sによって隠された部分には主画像用の色変換パラメータを使った色変換が施され、自然な印刷結果を得ることができる。なお、上記処理において、S101,S103が合成画像データ生成手段に、S102,S104が合成位置記憶手段に、それぞれ相当する。
また、上記各実施の形態では、ウォーターマークWを主画像Sに合成した後で色変換を行っているが、合成する前に色変換を行ってもよく、この場合、合成領域313Bを省略することができる。図9は、このような処理の一例を表すフローチャートである。
図9に示すように、前述の色変換パラメータ設定UI900による設定後に印刷開始が指示されると、S201にて、前述のS1と同様に描画領域313Aに主画像Sが描画される。続くS202では、主画像用の色変換パラメータを使って、上記描画された主画像Sに色変換が施され、S203にて、合成前のウォーターマークWに、ウォーターマーク用の色変換パラメータを使って色変換が施される。そして、S204にて、上記色変換後のウォーターマークWが描画領域313Aに描画される。続いて、前述のS6〜S8の処理が実行されることにより、図4の処理と同様の印刷結果が得られる。
なお、上記処理において、S202の処理が主画像色変換手段に、S203の処理のうちウォーターマークWのデータを読み出す処理が付加画像データ生成手段に、S203の処理のうちウォーターマークWに色変換を施す処理が付加画像色変換手段に、S204の処理が合成画像データ生成手段に、それぞれ相当する。
更に、上記各実施の形態では、会社のロゴを表すウォーターマークWを付加画像としているが、主画像,付加画像は上記以外のものであってもよいことは言うまでもない。また、上記各実施の形態では、RGBの多値データをCMYKの多値データに変換する際に上記パラメータを使った色変換が施されるが、RGBの多値データから上記パラメータを使って同様のRGBの多値データへ階調変更する形態や、CMYKの多値データから上記パラメータを使って同様のCMYKの多値データへ階調変更する形態にも、本発明は適用することができる。また更に、図4,図7の処理では、合成領域313Bに黒で描画を行うことによりウォーターマークWの位置が記憶されるが、合成領域313Bには黒以外の色でウォーターマークWが描画されてもよい。また、前述のように合成領域313Bにビットマップで描画する方法の他に、付加画像のテキストデータ,フォントデータ,ベクターデータ等とその始点座標等を記憶する方法などが採用されてもよい。
本発明が適用されたプリントシステムの構成を表す外観図である。 そのプリントシステムにおける制御系の構成を表すブロック図である。 そのプリントシステムのパソコンで表示される色変換パラメータ設定UIを表す説明図である。 そのパソコンで実行される印刷処理のメインルーチンを表すフローチャートである。 その印刷処理による描画領域,合成領域の変化を表す説明図である。 上記印刷処理の色変換処理を詳細に表すフローチャートである。 上記印刷処理のメインルーチンの他の形態を表すフローチャートである。 その印刷処理による描画領域,合成領域の変化を表す説明図である。 上記印刷処理のメインルーチンの更に他の形態を表すフローチャートである。
符号の説明
1…カラーレーザプリンタ 2…プリンタエンジン 10…制御部
300…パソコン 310…パソコン本体 311…CPU
312…ROM 313…RAM 313A…描画領域
313B…合成領域 314…ハードディスク装置 320…ディスプレイ
900…色変換パラメータ設定UI S…主画像 W…ウォーターマーク

Claims (5)

  1. アプリケーションにより作成された主画像に合成すべき付加画像を表す付加画像データを生成すると共に、上記主画像に上記付加画像を合成した合成画像を表す合成画像データを、上記付加画像を表す付加画像データと上記主画像を表す主画像データとを用いて生成する合成画像データ生成手段と、
    該合成画像データ生成手段によって生成された合成画像データを、印刷装置制御用の印刷データとして出力する出力手段と、
    を備えた印刷制御装置であって、
    上記付加画像の上記主画像への合成位置を記憶する合成位置記憶手段と、
    該合成位置記憶手段に記憶された合成位置以外の画像に対応する上記合成画像データに色変換を施す主画像色変換手段と、
    上記合成位置記憶手段に記憶された合成位置の画像に対応する上記合成画像データに、上記主画像色変換手段とは独立して色変換を施す付加画像色変換手段と、
    を備え、
    上記出力手段は、上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段による色変換が施された上記合成画像データを、上記印刷データとして出力することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 上記付加画像のうち、上記主画像によって隠される部分が存在する場合、上記合成位置記憶手段は、その部分を除いた合成位置を記憶することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段は、それぞれ独立のパラメータに基づいて上記合成画像データに色変換を施すことを特徴とする請求項1または2記載の印刷制御装置。
  4. 主画像に合成すべき付加画像を表す付加画像データを生成する付加画像データ生成手段と、
    上記主画像に上記付加画像を合成した合成画像を表す合成画像データを、上記付加画像データ生成手段によって生成された付加画像データと上記主画像を表す主画像データとを用いて生成する合成画像データ生成手段と、
    該合成画像データ生成手段によって生成された合成画像データを、印刷装置制御用の印刷データとして出力する出力手段と、
    を備えた印刷制御装置であって、
    上記主画像データに色変換を施す主画像色変換手段と、
    上記付加画像データに、上記主画像色変換手段とは独立して色変換を施す付加画像色変換手段と、
    を備え、
    上記合成画像データ生成手段は、上記主画像色変換手段及び上記付加画像色変換手段による色変換が施された上記主画像データ及び上記付加画像データを用いて上記合成画像データを生成することを特徴とする印刷制御装置。
  5. コンピュータを、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷制御装置を構成する各手段として動作させることを特徴とするプログラム。
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