JP5482073B2 - 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5482073B2
JP5482073B2 JP2009231761A JP2009231761A JP5482073B2 JP 5482073 B2 JP5482073 B2 JP 5482073B2 JP 2009231761 A JP2009231761 A JP 2009231761A JP 2009231761 A JP2009231761 A JP 2009231761A JP 5482073 B2 JP5482073 B2 JP 5482073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
image data
image
unit
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009231761A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011082686A (ja
Inventor
吉晴 日比
正臣 坂本
亮一 佐藤
俊史 高平
スリスティオ パウフィ
和幸 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2009231761A priority Critical patent/JP5482073B2/ja
Priority to US12/771,503 priority patent/US8736931B2/en
Priority to CN201010199492.3A priority patent/CN102035993B/zh
Publication of JP2011082686A publication Critical patent/JP2011082686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5482073B2 publication Critical patent/JP5482073B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/54Conversion of colour picture signals to a plurality of signals some of which represent particular mixed colours, e.g. for textile printing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/46Measurement of colour; Colour measuring devices, e.g. colorimeters
    • G01J3/462Computing operations in or between colour spaces; Colour management systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6002Corrections within particular colour systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6019Conversion to subtractive colour signals using look-up tables
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking
    • H04N1/6025Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking using look-up tables

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成システム、およびプログラムに関する。
カラープリンタ等の画像形成装置は、一般に、シアン、マゼンタ、イエロー、および黒等の色材を用いて画像形成処理を行う。その場合に、色材として使用されるトナーやインク等の発色特性により、画像形成装置の色再現範囲(色域)が制限される。
例えば、特許文献1には、画像形成に使用する色材として、少なくともシアン、マゼンタ、イエローに加えて第4の色材と第5の色材とを搭載し、その第4の色材と第5の色材との第1の組合せとしてそれぞれがレッドとブルー、同じく第2の組合せとして何れかがグリーンとブルーであるとする技術が記載されている。このようにシアン、マゼンタ、イエローとは異なる色相域の色材を足して色再現範囲を広くし、色再現性を高める技術が知られている。
特開2005−305696号公報
本発明は、4つより多い色材に対応した印刷データを作成する場合においても、本発明を採用しない発明に比べて印刷データを作成する時間をおさえつつ、画像形成装置での色再現性を高めることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1の色空間の画像データの入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データを第2の色空間における第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第1の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第1の色変換手段と、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせとは異なる第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第2の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第2の色変換手段と、少なくとも前記第1の色変換手段から生成される画像データと前記第2の色変換手段に基づいて色変換された画像データとに基づいて画像を生成する画像生成手段とを備え、前記第1の色空間の画像データの色形式に対応して前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の双方を備えるとともに、前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データと、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域および前記第2の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域とに関する同一の色空間での位置関係に基づき、当該第1の色空間の画像データを色変換する際の適正性の観点から前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段を評価する評価手段と、前記第1の色空間の画像データを色変換するに際し、当該第1の色空間の画像データの色形式に応じて、前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択する選択手段とをさらに備え前記選択手段は、前記評価手段での評価結果と前記第1の色空間の画像データの色形式とに応じて、当該色形式に対応して備えられた前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択することを特徴とする画像処理装置。
請求項に記載の発明は、前記評価手段は、前記第1の色空間の画像データに対応するデバイス非依存色空間での色座標データと、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせにより色再現可能な色領域および前記第2の複数の色成分の組み合わせにより色再現可能な色領域各々に対応する当該デバイス非依存色空間での色領域の外郭との色差を算出し、当該色差を用いて前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段を評価することを特徴とする請求項記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記第2の色変換手段は、前記第1の色空間の画像データを、前記第1の複数の色成分の組み合わせよりも明度および彩度の何れか一または双方が高い前記第2の複数の色成分の組み合わせを各色成分とする画像データに色変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、第1の色空間の画像データに画像処理を行って第2の色空間の画像データを生成する画像処理手段と、前記画像処理手段により生成された前記第2の色空間の画像データに基づいて記録媒体上に画像を生成する画像生成手段とを備え、前記画像処理手段は、前記第1の色空間の画像データの入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データを前記第2の色空間における第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第1の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第1の色変換手段と、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせとは異なる第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第2の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第2の色変換手段とを有するとともに、前記画像生成手段は、少なくとも前記画像処理手段の前記第1の色変換手段から生成される画像データと前記第2の色変換手段に基づいて色変換された画像データとに基づいて画像を生成し、前記画像処理手段は、前記第1の色空間の画像データの色形式に対応して前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の双方を備えるとともに、前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データと、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域および前記第2の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域とに関する同一の色空間での位置関係に基づき、当該第1の色空間の画像データを色変換する際の適正性の観点から前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段を評価する評価手段と、前記第1の色空間の画像データを色変換するに際し、当該第1の色空間の画像データの色形式に応じて、前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択する選択手段とをさらに備え、前記画像処理手段の前記選択手段は、前記評価手段での評価結果と前記第1の色空間の画像データの色形式とに応じて、当該色形式に対応して備えられた前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択することを特徴とする画像形成システム。
請求項に記載の発明は、前記画像生成手段は、前記第1の複数の色成分の組み合わせと前記第2の複数の色成分の組み合わせとの双方からなる色材により画像を形成することを特徴とする請求項記載の画像形成システム。
請求項に記載の発明は、前記画像処理手段の前記第2の色変換手段は、前記第1の色空間の画像データを、前記第1の複数の色成分の組み合わせよりも明度および彩度の何れか一または双方が高い前記第2の複数の色成分の組み合わせを各色成分とする画像データに色変換することを特徴とする請求項記載の画像形成システム。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、第1の色空間の画像データの入力を受け付ける機能と、受け付けた前記第1の色空間の画像データを、第2の色空間における第1の複数の色成分の組み合わせであって、色成分の数が画像を形成するために用いる色材の数より少ない当該第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換する機能と、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせとは異なる第2の複数の色成分の組み合わせであって、色成分の数が画像を形成するために用いる色材の数より少ない当該第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換する機能と、前記第1の色空間の画像データの色形式に応じて、少なくとも前記第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データと前記第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データとの何れか一方を選択する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項1の発明によれば、4つより多い色材に対応した印刷データを作成する場合においても、本発明を採用しない発明に比べて印刷データを作成する時間をおさえつつ、画像形成装置での色再現性を高めるとともに、変換対象となる画像データの色形式に対応する色変換を自動的に選択することができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、変換対象となる画像データに対応する色変換を客観的に選択することができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、明度や彩度が相対的に高く表現された第1の色空間の画像データの色再現性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、4つより多い色材に対応した印刷データを作成する場合においても、本発明を採用しない発明に比べて印刷データを作成する時間をおさえつつ、画像形成装置での色再現性を高めるとともに、変換対象となる画像データの色形式に対応する色変換を自動的に選択することができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、受け付けた画像データに関する色再現性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、明度や彩度が相対的に高く表現された第1の色空間の画像データの色再現性を向上させることができる。
請求項の発明によれば、4つより多い色材に対応した印刷データを作成する場合においても、本発明を採用しない発明に比べて印刷データを作成する時間をおさえつつ、画像形成装置での色再現性を高めることができる。
本実施の形態が適用される画像処理部を備えた画像形成システムの構成例を示す図である。 画像処理部の内部構造を示すブロック図である。 画像形成機能部の構成を説明する図である。 実施の形態1の色変換処理部の構成を示すブロック図である。 合成画像の形成を説明する概念図である。 色変換処理部で行われる色変換処理の内容の一例を示したフローチャートである。 色変換処理部で行われる色変換処理の内容の一例を示したフローチャートである。 色変換処理部で行われる色変換処理の内容の一例を示したフローチャートである。 実施の形態2の色変換処理部の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の全体説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像処理部10を備えた画像形成システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、この画像形成システム1は、例えばデジタルカラープリンタであって、PC(Personal Computer)3から入力されたプリント指示データに対し画像処理を施す画像処理手段(画像処理装置)の一例としての画像処理部10、画像形成システム1全体の動作を制御するシステム制御部30を備えている。また、システム制御部30にて実行されるオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフト等の各種のプログラムが記憶される外部記憶装置50、各色成分の画像データ(画像信号)に応じて画像を生成する画像生成手段の一例としての画像形成機能部40を備えている。画像形成機能部40は、例えば電子写真方式やインクジェット方式等の画像形成エンジンが用いられる。
さらに、画像形成システム1は、ユーザ(例えば、画像形成システム1の使用者等)から各種の指示入力を受け付けるユーザインタフェース(UI)部60、ユーザへの各種情報の通知を行うディスプレイ70を備えている。
画像形成システム1の構成形態としては、画像読取装置を備え、カラー複写機能やファクシミリ機能を有するデジタルカラーマルチファンクション機器として構成される場合もある。
<画像処理部の説明>
画像処理部10は、例えばPC3からプリント指示命令(以下、「印刷ジョブ」)の入力を受け付ける受付手段の一例としての入力インターフェース11、入力インターフェース11にて受け付けた印刷ジョブを一時記憶する入力バッファ12、印刷ジョブに含まれるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)形式の画像データを解析し、画素の並びで表現された印刷用の画像データ(ビットマップデータ等)に展開(レンダリング)する解析部13を備えている。
また、画像処理部10は、レンダリングされた画像データを画像形成機能部40での印刷処理に適した表色系の画像データ(例えば、CMYK色空間の画像データ)に色変換処理する色変換処理部14、色変換処理された画像データを合成する合成部15、合成された画像データに対してスクリーン処理を施すスクリーン処理部16を備えている。
画像処理部10では、入力インターフェース11にて例えばPC3から出力された印刷ジョブを受け付け、印刷ジョブを入力バッファ12に送る。この印刷ジョブは、例えば、ポストスクリプト(PostScript:米国Adobe Systems社商標)等のページ記述言語(PDL)で記述されており、座標情報および色情報である色座標データ等からなる画像データと、属性情報とで構成される。属性情報には、印刷コマンドや印刷ジョブに含まれる画像データの色形式を表す情報が含まれる。例えば、色形式を表す属性情報として、画像データを構成する色情報の色空間(入力色空間:第1の色空間)を表す入力色空間情報を有し、文字(テキスト)、図形(グラフィック)、写真(イメージ)等のオブジェクトを表すオブジェクト情報と共に、色形式を表す属性情報が付加されている。また、色形式を表すには、RGBカラーやCMYKカラー、色プロファイルを有したCIE(Commission Internationale de l'Eclairage)カラーのほかに、例えばコーポレートカラーや金色等といった特殊な色(以下、「特色」)の指定を示す特色情報の色の指示に使われる米国パントーン(PANTONE)社の色番号(以下、「パントーンカラー」)や日本のDIC社やTOYO社の色番号、さらにはグレー(白黒)といった情報が含まれる。
入力バッファ12は、入力インターフェース11から取得した印刷ジョブを一時的に記憶し、解析部13に出力する。
解析部13は、入力バッファ12から印刷ジョブを取得し、取得した印刷ジョブに含まれるPDL形式の画像データを解析しながら、画像データに対するレンダリング処理を行い、画像形成機能部40での印刷処理に用いられる出力色空間(第2の色空間)の色版に応じたビットマップ形式の画像データ(ビットマップデータ)を生成する。PDL形式の画像データの処理フローは、インタプリタ型の言語処理システムとして処理する形態が一般的であり、データを順次解析しながら出力画像をレンダリングしていき、最終的に出力ページの各色版に相当する画像データを得ている。そのため、処理の構成方法、順序は以下に限られているものではない。
解析部13は、画像データの色形式を表す属性情報に基づき、各オブジェクトの色形式を判定する。例えばオブジェクトが「イメージ」である画像データの場合等は、その「イメージ」の色形式を判定する。オブジェクトが「テキスト」である場合、「グラフィック」記述(線や塗り、等)の場合の色形式も同様である。解析部13は、画像データの個々のオブジェクトの色形式が、例えばデバイスRGB色空間やデバイスCMYK色空間で構成されたものか、CIEカラーである例えばL色空間で構成されたものか、明度だけの無彩色で構成されたグレーのものか、特色で構成されたものか、を判定する。最近では、sRGB色空間は、デバイスRGB色空間の代用色空間として取り扱う場合もある。
そして、解析部13は、オブジェクトのレンダリングを行いビットマップを生成するとともに、判定したオブジェクト毎の色形式に関する情報を色変換処理部14に対して出力する。
色変換処理部14は、解析部13において生成されたビットマップデータに対して、オブジェクト毎の色形式に応じた色変換処理を行う。そして、色変換処理部14は、色変換したビットマップデータを合成部15に出力する。
合成部15は、色変換処理部14にて各オブジェクトの色形式に応じて色変換処理された各色版の画像データを合成して、例えば1ページ分の各色版の画像データを生成する。
スクリーン処理部16は、合成部15から送られた画像データ(多値のビットマップデータ)に対してスクリーン処理を行い、2値化画像データ(1ビットの画像データ)を生成する。すなわち、各色成分毎に濃度階調を有する多値の画像情報であるビットマップデータを、網点と呼ばれる着色ドットの大きさによって擬似的に中間調画像の濃度を表わす2値化画像データを生成する。そして、スクリーン処理部16は、生成した2値化画像データを画像形成機能部40に対して出力する。
なお、スクリーン処理部16を画像形成機能部40内に構成し、画像処理部10との間を多値のビットマップデータでインターフェースする構成でもよい。
また、画像処理部10は、システム制御部30や画像形成機能部40等と一体的に構成しても、システム制御部30や画像形成機能部40等と別体に構成してもよい。このような別体構成では、画像処理部10とシステム制御部30や画像形成機能部40等とは、専用の高速インターフェースで接続されたり、例えばLAN(Local Area Network)を介して接続される。
ここで、図2は、画像処理部10の内部構造を示すブロック図である。図2に示したように、画像処理部10は、印刷ジョブを処理するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU101、CPU101の作業用メモリ等として用いられるRAM102、CPU101での処理に使用される各種設定値等が格納されるROM103、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM)104、画像処理部10に接続されるPC3や画像読取装置等の外部装置、システム制御部30や画像形成機能部40等の各機能部との信号の入出力を制御するインターフェース(I/F)部105を備えている。
そして、CPU101が、印刷ジョブを処理するための処理プログラムを外部記憶装置50から主記憶装置(RAM102)に読み込み、解析部13、色変換処理部14、合成部15、スクリーン処理部16等の各機能部の機能を実現させる。
なお、この処理プログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM103に格納された状態にて提供され、RAM102にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM103を備えている場合には、CPU101がセッティングされた後に、プログラムだけがROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して画像処理部10にプログラムが伝送され、画像処理部10のROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM102にロードされる形態がある。
次の図3は、画像形成機能部40の構成を説明する図である。
画像形成機能部40は、色材の一例であるトナーとして、例えばC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色の6色のトナーを用いた6色現像の構成を有する。すなわち、画像形成機能部40は、例えば電子写真方式により各色トナー像を形成する6つの画像形成ユニット41C,41M,41HC,41HM,41Y,41K(以下、「画像形成ユニット41」とも総称する)を備え、各画像形成ユニット41にてC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の6色トナー像を順次形成する。ここでのHC色は、C系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアンであり、HM色は、M系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタである。
画像形成機能部40では、各画像形成ユニット41にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール42により中間転写ベルト43上に順次静電転写されて、各色トナーが重畳された合成トナー像が形成される。中間転写ベルト43上の合成トナー像は、中間転写ベルト43の移動(実線矢印方向)に伴って二次転写ロール44が配置された領域に搬送され、用紙保持部45,46から供給(破線矢印方向)される用紙上に一括して静電転写される。その後、用紙上に静電転写された合成トナー像は、定着器47によって熱および圧力による定着処理を受けて用紙上に定着される。
このようにして、画像形成システム1での画像形成がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返して実行される。
[実施の形態1]
<色変換処理部の説明>
次に、上記した画像処理部10に備えられる色変換処理部14の一実施の形態について説明する。本実施の形態の色変換処理部14は、画像データを画像形成機能部40での出力色空間(第2の色空間)の色座標データ(画像データ)に変換する色変換係数(以下、「色変換プロファイル(デバイス間での色表示を合わせるために使われる、色を変換するためのテーブルが記述されたファイル)」)として、画像形成時に使用する4色の色材(ここではトナー)をそれぞれ異なる組み合わせ(以下、「4色セット」)として設定した複数の色変換プロファイルを予め用意している。例えば、色変換処理部14は、通常の色調の色再現範囲(以下、「色域」)を構成するC色,M色,Y色,K色からなる「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルと、通常の色調よりも相対的に明るく彩度の高い色域を構成するHC色,HM色,Y色,K色からなる「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルとを備えている。そして、入力インターフェース11にて受け付けた印刷ジョブに含まれる画像データに関し、この画像データの色形式(=画像データを構成する色情報の形式)に対応させて、例えば「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルおよび「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルの中の何れか一方を選択して使用する。
なお、「第1の4色セット」は、第1の複数の色成分の組み合わせの一例であり、「第2の4色セット」は、第2の複数の色成分の組み合わせの一例である。
そして、画像形成機能部40は、色変換処理部14により「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルが選択されて色変換された画素については、C色,M色,Y色,K色の各色トナー像をそれぞれ形成する画像形成ユニット41C,41M,41Y,41Kを用いて画像形成する。一方、色変換処理部14により「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルが選択されて色変換された画素については、HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像をそれぞれ形成する画像形成ユニット41HC,41HM,41Y,41Kを用いて画像形成する。
次の図4は、本実施の形態の色変換処理部14の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、色変換処理部14は、画像データをそれぞれ異なる色変換係数(色変換プロファイル)を用いて色変換する第1色変換部141,第2色変換部142,第3色変換部143,第4色変換部144,第5色変換部145,第6色変換部146,第7色変換部147,第8色変換部148,第9色変換部149,第10色変換部150を備えている。
さらに、色変換処理部14は、選択部140を備えている。選択部140は、解析部13から画像データとともに、オブジェクト毎に設定された画像データの色形式に関する情報を取得する。そして、色変換処理部14は、取得した画像データの色形式に関する情報に基づき、色変換を行うに際して用いる第1色変換部141〜第10色変換部150の何れかを選択するか、または色変換処理しないことを選択する。さらに、選択した第1色変換部141〜第10色変換部150の何れか、または合成部15に画像データを出力する。
<各色変換部の説明>
第1色変換部141は、第1の色変換手段の一例であって、デバイスRGB色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間(第2の色空間)の色座標データに変換する「第1の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第1の色変換プロファイルは、デバイスRGB色空間の色座標データ(R,G,B)を、通常の色調が表現される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する色変換プロファイルで構成されている。
また、第2色変換部142は、第2の色変換手段の一例であって、デバイスRGB色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第2の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第2の色変換プロファイルは、デバイスRGB色空間の色座標データ(R,G,B)を、色調が相対的に明るく表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換するように設定されている。
第3色変換部143は、第1の色変換手段の一例であって、デバイスに依存しないsRGB色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第3の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第3の色変換プロファイルは、sRGB色空間の色座標データ(R,G,B)を、L色空間の色座標データ(L,a,b)に変換する色変換プロファイルと、L色空間の色座標データ(L,a,b)を、通常の色調が表現される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する色変換プロファイルとで構成されている。
第4色変換部144は、第2の色変換手段の一例であって、デバイスに依存しないsRGB色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第4の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第4の色変換プロファイルは、sRGB色空間の色座標データ(R,G,B)を、輝度色差空間であるL色空間の色座標データ(L,a,b)に変換する色変換プロファイルと、L色空間の色座標データ(L,a,b)を、色調が相対的に明るく表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換する色変換プロファイルとで構成されている。
第5色変換部145は、第1の色変換手段の一例であって、輝度色差空間であるL色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第5の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第5の色変換プロファイルは、L色空間の色座標データ(L,a,b)を、通常の色調が表現される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する色変換プロファイルで構成されている。
第6色変換部146は、第2の色変換手段の一例であって、輝度色差空間であるL色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第6の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第6の色変換プロファイルは、L色空間の色座標データ(L,a,b)を、色調が相対的に明るく表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換する色変換プロファイルで構成されている。
第7色変換部147は、第1の色変換手段の一例であって、特色(例えば、パントーンカラー)を画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第7の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第7の色変換プロファイルは、色が番数(例えば、1000番)で特定されるパントーンカラーを、通常の色調が表現される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する色変換プロファイルで構成されている。
第8色変換部148は、第2の色変換手段の一例であって、パントーンカラーを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第8の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第8の色変換プロファイルは、パントーンカラーを、色調が相対的に明るく表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換する色変換プロファイルで構成されている。
第9色変換部149は、第1の色変換手段の一例であって、デバイスCMYK色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第9の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。ここでの第9の色変換プロファイルは、デバイスCMYK色空間の色座標データ(C,M,Y,K)を、デバイスCMYK色空間の色座標データ(C,M,Y,K)を、通常の色調を表現する「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換するように設定される。
第10色変換部150は、第2の色変換手段の一例であって、デバイスCMYK色空間の色座標データを画像形成機能部40での出力色空間の色座標データに変換する「第10の色変換プロファイル」により、解析部13からの画像データを色変換する。この場合に、デバイスCMYK色空間は、一般の印刷域で表現されている。そこで、第10の色変換プロファイルは、デバイスCMYK色空間の色座標データ(C,M,Y,K)を、色調が相対的に明るく表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換する色変換プロファイルで構成されている。
<選択部の説明>
選択部140は、解析部13から取得したオブジェクト毎の色形式に関する情報に基づき、画像データに色変換を施すに際して使用する第1色変換部141〜第10色変換部150の何れか一を選択する。ただし、解析部13から取得した色形式に関する情報が明度だけの無彩色で構成されたものを示す情報であった場合には、第1色変換部141〜第10色変換部150での色変換処理を必要としないことから、画像データを合成部15に直接出力する。但し、無彩色の信号も出力のK信号の特性にあわせて階調変換を行なう構成もとる場合がある。
選択部140は、画像データの色形式に応じて選択する色変換部(第1色変換部141〜第10色変換部150)が、標準設定(デフォルト)として予め次のように設定されている。
(1)解析部13にて画像データを構成する色空間がデバイスRGB色空間であると判定された場合には、第2色変換部142を選択する。
デバイスRGB色空間が使用される例えばモニタ等で表現される画像は、一般に色調が明るい(明度や彩度が相対的に高い)。そこで、デバイスRGB色空間で構成された画像データについては、色調が相対的に明るく、彩度が高く表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換する第2の色変換プロファイルが設定された第2色変換部142を選択することを標準設定としている。
(2)解析部13にて画像データを構成する色空間がsRGB色空間であると判定された場合には、(1)と同様の理由から、第4色変換部144を選択することを標準設定としている。デバイスRGBの代用特性としてsRGB色空間として取り扱う場合も同様である。
(3)解析部13にて画像データを構成する色空間がL色空間であると判定された場合には、第5色変換部145を選択する。
色空間は、国際照明委員会(Commission Internationale de l'Eclairage)が定めた表色系である。データの素性として、一般的にどちらが適しているかの判断はできないため、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換することを想定し、第5の色変換プロファイルが設定された第5色変換部145を選択することを標準設定としている。
(4)解析部13にて画像データを構成する色がパントーンカラーであると判定された場合には、第7色変換部147を選択する。
パントーンカラーは、一般的に使用される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)では再現できないものも多い。しかし、色調が相対的に明るい「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)でも再現できないものも多い。そこで、その近似色を再現するものとして、暫定的に「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する第7の色変換プロファイルが設定された第7色変換部147を選択することを標準設定としている。そして、パントーンカラーの種類に応じて、ユーザ自身の選択に委ねることとしている。
(5)解析部13にて画像データを構成する色空間がデバイスCMYK色空間であると判定された場合には、第9色変換部149を選択する。
デバイスCMYK色空間は、通常、一般の印刷における色再現域を表現する色空間である。そこで、デバイスCMYK色空間の画像データに関しては、通常の色調を表現する「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する第10の色変換プロファイルが設定された第10色変換部150を選択することを標準設定としている。
その一方で、画像形成システム1は、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換する色変換プロファイルを用いるか、「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換する色変換プロファイルを用いるかに関するユーザからの設定変更(マニュアル設定)をUI部60(図1参照)にて受け付ける。その場合には、UI部60にて受け付けたユーザからの設定変更に関する指示情報は、システム制御部30(図1参照)が色変換処理部14の選択部140に転送する。
(1´)選択部140は、マニュアル設定によりユーザからの設定変更指示があった場合には、解析部13にて画像データを構成する色空間がデバイスRGB色空間であると判定された場合に、第1色変換部141を選択する。それにより、デバイスRGB色空間の色座標データ(R,G,B)は、通常の色調が表現される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換される。
(2´)選択部140は、マニュアル設定によりユーザからの設定変更指示があった場合には、解析部13にて画像データを構成する色空間がsRGB色空間であると判定された場合に、第3色変換部143を選択する。それにより、デバイスRGB色空間の色座標データ(R,G,B)は、通常の色調が表現される「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)に変換される。
(3´)選択部140は、マニュアル設定によりユーザからの設定変更指示があった場合には、解析部13にて画像データを構成する色空間がL色空間であると判定された場合に、第6色変換部146を選択する。それにより、L色空間の色座標データ(L,a,b)は、色調が相対的に明るく表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換される。
(4´)選択部140は、マニュアル設定によりユーザからの設定変更指示があった場合には、解析部13にて画像データを構成する色がパントーンカラーであると判定された場合に、第8色変換部148を選択する。それにより、パントーンカラーは、色調が相対的に明るく彩度が高く表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換される。
(5´)選択部140は、マニュアル設定によりユーザからの設定変更指示があった場合には、解析部13にて画像データを構成する色空間がデバイスCMYK色空間であると判定された場合に、第10色変換部150を選択する。それにより、デバイスCMYK色空間の色座標データ(C,M,Y,K)は、色調が相対的に明るく彩度が高く表現される「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)に変換される。
上記のように、選択部140にて色形式に応じて選択される色変換部(第1色変換部141〜第10色変換部150)は、一般に使用されるであろうと想定される標準的なもの(標準設定)が前もって設定されている。その上で、ユーザの意思により自由に設定を変更できるように構成されている。それにより、ユーザは、画像データの色形式に対応する色変換プロファイルを自由に選択できる。
なお、解析部13および選択部140は、第1の色空間の画像データの色形式に応じて、第1の色変換手段および第2の色変換手段の何れか一方を選択する選択手段として機能する。
このように、本実施の形態の色変換処理部14では、通常の色調の色域を構成するC色,M色,Y色,K色からなる「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルと、通常の色調よりも相対的に明るい色域を構成するHC色,HM色,Y色,K色からなる「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルとを備えている。そして、印刷ジョブに含まれる画像データに関し、画像データの色形式に対応させて「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルおよび「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルの中の何れか一方を選択して使用する。
<合成部の説明>
そして、合成部15において、画素毎(画像領域毎)に第1色変換部141〜第10色変換部150にて色変換された画像データ、さらには、色変換されずに送られた無彩色で構成された画像データを色変換されたそれぞれの4色の色版データを合成し、6版の色版を作成する。HC色、HM色、C色、M色用に生成される色版は、第一、および第二の色変換部それぞれで色変換され生成された画像データのみで構成されるが、Y色、K色用に生成される色版データは、第一、および第二の色変換部それぞれから色版として出力されてくるため、2版が合成されて色版が生成される。このように6版に合成された画像データを用いるが、画像形成機能部40は、「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルが選択されて色変換された画素については、C色,M色,Y色,K色の各色トナー像をそれぞれ形成する画像形成ユニット41C,41M,41Y,41Kを用いて画像形成する。一方、「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルが選択されて色変換された画素については、HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像をそれぞれ形成する画像形成ユニット41HC,41HM,41Y,41Kを用いて画像形成することになる。
それにより、「第1の4色セット」または「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイル各々では、常に4色により構成される出力色空間への色変換が行われるので、例えば、6色(C色,M色,HC色,HM色,Y色,K色)により構成される出力色空間への色変換を一括して行う場合に比べ、画像形成処理(色変換処理)が従来の4色分版処理と同等の構成で実現できる。さらに、入力された画像データの色形式に対応させて「第1の4色セット」または「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルの何れか一方を選択するので、入力された画像データの色に対応した出力色空間での色再現が行われ、色再現性も向上する。
<合成部の他の構成例の説明>
ページ記述言語として、一般的なPostScriptで記述された文書を翻訳してページ画像として作成する形態を考えた場合、予め6版のページイメージ(C,M,Y,K,HC,HM)をメモリとして持ち、記述されたコードを解析するとともに、記載されているオブジェクトに対する色形式を判定し、上記した「第1の4色セット」あるいは「第2の4色セット」に色分版を行い、6版の中から該当する4版のページイメージのデータを順次描画していくことで合成を行うとしてもよい。色形式がグレーの場合は、K版に描画されていくことになる。
図5に説明のための概念図を示した。図5では、CMYK形式のグラグ部分は「第1の4色セット」、RGB形式のグラグ部分は「第2の4色セット」、グレー色形式の文字および座標軸部分はK版によりそれぞれ分版し、順次描画していくことで合成を行っている。
PostScript文書の翻訳は、記載された順にオブジェクト等がページイメージに描画されるため、対応する版に上書き(合成)されて書き込まれていく。
順次翻訳されるオブジェクト毎に、色形式を判定し、色分版のためのパラメータが選択されるプロセスが、文書の終了まで繰り返される。
<色変換処理部で行われる色変換処理の説明>
図6−1、図6−2、および図6−3は、色変換処理部14で行われる色変換処理の内容の一例を示したフローチャートである。
まず、図6−1に示したように、色変換処理部14は解析部13から画像データ(ビットマップデータの各画素のデータ)と画像データに関するオブジェクト毎の色形式に関する情報とを取得する(ステップ101)。そして、選択部140は、解析部13からの色形式に関する情報として、画像データがデバイスRGB色空間で構成されたものであるとの情報を取得し(ステップ102でYes)、システム制御部30からデバイスRGB色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けていない場合には(ステップ103でNo)、画像データの出力先として標準設定である第2色変換部142を選択し、出力する(ステップ104)。
それにより、第2色変換部142は、第2の色変換プロファイルにより、デバイスRGB色空間の色座標データ(R,G,B)からなる画像データを、「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ105)。そして、第2色変換部142は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ106)。
一方、システム制御部30からデバイスRGB色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けている場合には(ステップ103でYes)、画像データの出力先として第1色変換部141を選択し、出力する(ステップ107)。
それにより、第1色変換部141は、第1の色変換プロファイルにより、デバイスRGB色空間の色座標データ(R,G,B)からなる画像データを、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ108)。そして、第1色変換部141は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ109)。
続いて、選択部140は、解析部13からの色形式に関する情報として、画像データがsRGB色空間で構成されたものであるとの情報を取得し(ステップ102でNo、ステップ110でYes)、システム制御部30からsRGB色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けていない場合には(ステップ111でNo)、画像データの出力先として標準設定である第4色変換部144を選択し、出力する(ステップ112)。
それにより、第4色変換部144は、第4の色変換プロファイルにより、sRGB色空間の色座標データ(R,G,B)からなる画像データを、「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ113)。そして、第4色変換部144は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ114)。
一方、システム制御部30からsRGB色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けている場合には(ステップ111でYes)、画像データの出力先として第3色変換部143を選択し、出力する(ステップ115)。
それにより、第3色変換部143は、第3の色変換プロファイルにより、sRGB色空間の色座標データ(R,G,B)からなる画像データを、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ116)。そして、第3色変換部143は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ117)。
次の図6−2に移り、選択部140は、解析部13からの色形式に関する情報として、画像データがL色空間で構成されたものであるとの情報を取得し(ステップ110でNo、ステップ118でYes)、システム制御部30からL色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けていない場合には(ステップ119でNo)、画像データの出力先として標準設定である第5色変換部145を選択し、出力する(ステップ120)。
それにより、第5色変換部145は、第5の色変換プロファイルにより、L色空間の色座標データ(L,a,b)からなる画像データを、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ121)。そして、第5色変換部145は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ122)。
一方、システム制御部30からL色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けている場合には(ステップ119でYes)、画像データの出力先として第6色変換部146を選択し、出力する(ステップ123)。
それにより、第6色変換部146は、第6の色変換プロファイルにより、L色空間の色座標データ(L,a,b)からなる画像データを、「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ124)。そして、第6色変換部146は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ125)。
続いて、選択部140は、解析部13からの色形式に関する情報として、画像データを構成する色が特色の一例であるパントーンカラーであるとの情報を取得し(ステップ118でNo、ステップ126でYes)、システム制御部30からパントーンカラーに対するユーザからの設定変更指示を受けていない場合には(ステップ127でNo)、画像データの出力先として標準設定である第7色変換部147を選択し、出力する(ステップ128)。
それにより、第7色変換部147は、第7の色変換プロファイルにより、パントーンカラーに対応付けられているL色空間の色座標データ(L,a,b)からなる画像データを、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ129)。そして、第7色変換部147は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ130)。
一方、システム制御部30からL色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けている場合には(ステップ127でYes)、画像データの出力先として第8色変換部148を選択し、出力する(ステップ131)。
それにより、第8色変換部148は、第8の色変換プロファイルにより、パントーンカラーに対応付けられているL色空間の色座標データ(L,a,b)からなる画像データを、「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ132)。そして、第8色変換部148は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ133)。
次に図6−3に移り、選択部140は、解析部13からの色形式に関する情報として、画像データがデバイスCMYK色空間で構成されたものであるとの情報を取得し(ステップ126でNo、ステップ134でYes)、システム制御部30からデバイスCMYK色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けていない場合には(ステップ135でNo)、画像データの出力先として標準設定である第9色変換部149を選択し、出力する(ステップ136)。
それにより、第9色変換部149は、第9の色変換プロファイルにより、デバイスCMYK色空間の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データを、「第1の4色セット」の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ137)。そして、第9色変換部149は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ138)。
一方、システム制御部30からデバイスCMYK色空間で構成された画像データに対するユーザからの設定変更指示を受けている場合には(ステップ135でYes)、画像データの出力先として第10色変換部150を選択し、出力する(ステップ139)。
それにより、第10色変換部150は、第10の色変換プロファイルにより、デバイスCMYK色空間の色座標データ(C,M,Y,K)からなる画像データを、「第2の4色セット」の色座標データ(HC,HM,Y,K)からなる画像データに色変換する(ステップ140)。そして、第10色変換部150は、色変換された画像データを合成部15に出力する(ステップ141)。
続いて、選択部140は、解析部13からの色形式に関する情報として、画像データが明度だけの無彩色で構成されたものであるとの情報を取得した場合には(ステップ134でNo)、画像データを合成部15に出力する(ステップ142)。
そして、すべての画像データ(ビットマップデータの各画素のデータ)についての処理が完了すると(ステップ143でYes)、合成部15は、画素毎(画像領域毎)に第1色変換部141〜第10色変換部150にて色変換された画像データ、および無彩色Kで構成された画像データの合成(マージ)を終え、例えば1ページ分の画像データ(C,M,HC,HM,Y,K)を生成する(ステップ144)。
そして、合成部15は、スクリーン処理部16に対し、6版からなる画像データ(C,M,HC,HM,Y,K)を出力する(ステップ145)。
一方、すべての画像データについての処理が完了していない場合には(ステップ143でNo)、ステップ101に戻り、次の画像データを処理する。
これにより、6版からなる画像データを用い、シアン、マゼンタ、イエローと同系であるが異なる色材を選択的に使用することで、画像形成装置での色再現性を高める。
[実施の形態2]
実施の形態1の色変換処理部14では、画像データの色形式(画像データを構成する入力色空間の種類等)に応じて、C色,M色,Y色,K色からなる「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルと、HC色,HM色,Y色,K色からなる「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルとの何れか一方が選択される構成について説明した。
本実施の形態では、画像データを色変換する際に使用する色変換プロファイルを、変換対象となる画像データと、「第1の4色セット」および「第2の4色セット」各々により表現される色域(色再現範囲:Gamut)との関係に基づき自動的に選択する機能をさらに備えた構成について説明する。
なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
<色変換処理部の説明>
本実施の形態の色変換処理部14は、上記した実施の形態1の色変換処理部14の構成に加えて、印刷ジョブに含まれる画像データを色変換するに際して、「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルを用いるのが適しているか、「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルを用いるのが適しているかを評価する評価部160をさらに備えている。
次の図7は、本実施の形態の色変換処理部14の構成を示すブロック図である。
図7に示す評価部160は、第1の色空間の画像データを色変換する際の適正性の観点から第1の色変換手段および第2の色変換手段を評価する評価手段として機能する。
なお、ここでいう適正性とは、指定された色をできるだけ近く再現するために、第1と第2の色変換手段のどちらがより色差を生じさせない(小さく)か、という評価の観点でみるものである。例えば、C色相系の指定色が合った場合に、HC色を使うか、C色を使うかによって色差の小さい方がより適正があると判断する。
<評価部での評価方法の説明>
評価部160は、C色,M色,Y色,K色からなる「第1の4色セット」で色再現可能な色領域と、HC色,HM色,Y色,K色からなる「第2の4色セット」で色再現可能な色領域とに対応するデバイス非依存色空間(例えば、L色空間)における色領域(色域)を予め算出している。そして、その色域の外郭を構成する多面体(以下、「色域外郭ポリゴン」)の頂点座標を、内部の不揮発性メモリ(例えば、図2のNVM104)に記憶している。ここで、「第1の4色セット」で色再現可能な領域に対応するL色空間における色域を「第1の色域」、「第2の4色セット」で色再現可能な領域に対応するL色空間における色域を「第2の色域」とする。
評価部160は、まず、解析部13からオブジェクトの画像データ(ビットマップデータ)を取得し、取得した画像データをL色空間の画像データ(L,a,b)に変換する。このとき、変換された画像データが、「第1の色域」または「第2の色域」の再現可能範囲内にあるかどうかを判定していき、「第1の色域」または「第2の色域」のそれぞれに対しての色域内包含率等を算出する。例えば、あるオブジェクトの画像データの色域内包含率が、「第1の色域」が95%、「第2の色域」が100%であったとすると、このオブジェクト色変換は「第2の色域」に変換する色変換部を指定すればよいと評価する。
なお、この場合に、再現可能範囲外と判定されたデータの、「第1の色域」または「第2の色域」の色域外ポリゴンの頂点座標との色差(ユークリッド距離)を算出していき、最大色差が小さい方の色域を選択すると評価を行なってもよいし、前記色域内包含率とあわせて適正性を評価してもよい。
そして、評価部160は、色変換プロファイルの適正性に関する評価結果を選択部140に送る。
選択部140は、解析部13から画像データを構成する色空間がデバイスRGB色空間であるとの情報を取得した場合には、評価部160からの評価結果に基づき、第1色変換部141および第2色変換部142の何れか一方を選択する。
選択部140は、解析部13から画像データを構成する色空間がsRGB色空間であるとの情報を取得した場合には、評価部160からの評価結果に基づき、第3色変換部143および第4色変換部144の何れか一方を選択する。
選択部140は、解析部13から画像データを構成する色空間がL色空間であるとの情報を取得した場合には、評価部160からの評価結果に基づき、第5色変換部145および第6色変換部146の何れか一方を選択する。
選択部140は、解析部13から画像データを構成する色が特色の一例であるパントーンカラーであるとの情報を取得した場合には、評価部160からの評価結果に基づき、第7色変換部147および第8色変換部148の何れか一方を選択する。
選択部140は、解析部13から画像データを構成する色空間がデバイスCMYK色空間であるとの情報を取得した場合には、評価部160からの評価結果に基づき、第9色変換部149および第10色変換部150の何れか一方を選択する。
なお、本実施の形態では、画像形成機能部40が、色材の一例であるトナーとして、C(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色の6色のトナーを用いる構成とした。このような構成の他に、例えば、C色、M色、HC色、HM色、HY(高彩度イエロー)色、Y色、K色の7色のトナーを用いる構成や、C色、M色、HC色、HM色、HY色、Y色、LK(ライトブラック)色、K色の8色のトナーを用いる構成としてもよい。ここでのHY色は、Y色よりも彩度が高い、あるいは色相角を変えたイエローであり、LK色は、K色よりも明度が高いブラックである。
その場合には、色変換処理部14には、例えば、C色,M色,Y色,K色からなる「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルと、HC色,HM色,HY色,K色からなる「第2の4色セット」や、HC色,HM色,HY色,HK色からなる「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルとが備えられる。
また、色変換処理部14に備える色変換プロファイルとして、「第1の4色セット」に変換する色変換プロファイルと「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルとの2つが設定される構成の他に、例えば「第1の4色セット」と「第2の4色セット」との間の色調を表現する「第3の4色セット」に変換する色変換プロファイル等からなる3つ以上が設定された構成を用いてもよい。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成システム1に備えられた色変換処理部14では、出力色空間を例えばC色,M色,Y色,K色からなる「第1の4色セット」やHC色,HM色,Y色,K色からなる「第2の4色セット」等の4色の色材をそれぞれ異なる組み合わせ(4色セット)として設定した複数の色変換プロファイルを備えている。そして、印刷ジョブに含まれる画像データに関し、画像データの色形式に対応させて色変換プロファイルを選択して使用する。
それにより、選択的に使用される色変換プロファイル各々では、4色により構成される出力色空間への色変換が行われるので、4色よりも多い例えば6色(C色,M色,HC色,HM色,Y色,K色)により構成される出力色空間への色変換を一括して行う場合に比べ、画像形成処理(色変換処理)が従来の4色分版処理と同等の構成で実現できる。また、6色への色分解は複雑であるが、4色の色分解は従来の手法が適用できるため、プロファイルの生成を既存の生成ツールが利用できる。さらに、入力された画像データの色形式に対応させて「第1の4色セット」または「第2の4色セット」に変換する色変換プロファイルの何れか一方を選択するので、入力された画像データの色に対応した出力色空間での色再現が行われ、色再現性も向上する。
1…画像形成システム、10…画像処理部、13…解析部、14…色変換処理部、15…合成部、16…スクリーン処理部、30…システム制御部、60…ユーザインタフェース(UI)部、140…選択部、141…第1色変換部、142…第2色変換部、143…第3色変換部、144…第4色変換部、145…第5色変換部、146…第6色変換部、147…第7色変換部、148…第8色変換部、149…第9色変換部、150…第10色変換部、160…評価部

Claims (7)

  1. 第1の色空間の画像データの入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データを第2の色空間における第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第1の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第1の色変換手段と、
    前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせとは異なる第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第2の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第2の色変換手段と、
    少なくとも前記第1の色変換手段から生成される画像データと前記第2の色変換手段に基づいて色変換された画像データとに基づいて画像を生成する画像生成手段とを備え、
    前記第1の色空間の画像データの色形式に対応して前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の双方を備えるとともに、
    前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データと、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域および前記第2の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域とに関する同一の色空間での位置関係に基づき、当該第1の色空間の画像データを色変換する際の適正性の観点から前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段を評価する評価手段と、
    前記第1の色空間の画像データを色変換するに際し、当該第1の色空間の画像データの色形式に応じて、前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択する選択手段とをさらに備え
    前記選択手段は、前記評価手段での評価結果と前記第1の色空間の画像データの色形式とに応じて、当該色形式に対応して備えられた前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記評価手段は、前記第1の色空間の画像データに対応するデバイス非依存色空間での色座標データと、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせにより色再現可能な色領域および前記第2の複数の色成分の組み合わせにより色再現可能な色領域各々に対応する当該デバイス非依存色空間での色領域の外郭との色差を算出し、当該色差を用いて前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段を評価することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の色変換手段は、前記第1の色空間の画像データを、前記第1の複数の色成分の組み合わせよりも明度および彩度の何れか一または双方が高い前記第2の複数の色成分の組み合わせを各色成分とする画像データに色変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 第1の色空間の画像データに画像処理を行って第2の色空間の画像データを生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により生成された前記第2の色空間の画像データに基づいて記録媒体上に画像を生成する画像生成手段とを備え、
    前記画像処理手段は、前記第1の色空間の画像データの入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データを前記第2の色空間における第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第1の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第1の色変換手段と、
    前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせとは異なる第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換し、前記第2の複数の色成分の組み合わせを構成する色成分の数は画像を形成するために用いる色材の数より少ないことを特徴とする第2の色変換手段とを有するとともに、
    前記画像生成手段は、少なくとも前記画像処理手段の前記第1の色変換手段から生成される画像データと前記第2の色変換手段に基づいて色変換された画像データとに基づいて画像を生成し、
    前記画像処理手段は、前記第1の色空間の画像データの色形式に対応して前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の双方を備えるとともに、
    前記受付手段にて受け付けた前記第1の色空間の画像データと、前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域および前記第2の複数の色成分の組み合わせにより色再現される色領域とに関する同一の色空間での位置関係に基づき、当該第1の色空間の画像データを色変換する際の適正性の観点から前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段を評価する評価手段と、
    前記第1の色空間の画像データを色変換するに際し、当該第1の色空間の画像データの色形式に応じて、前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択する選択手段とをさらに備え、
    前記画像処理手段の前記選択手段は、前記評価手段での評価結果と前記第1の色空間の画像データの色形式とに応じて、当該色形式に対応して備えられた前記第1の色変換手段および前記第2の色変換手段の何れか一方を選択することを特徴とする画像形成システム。
  5. 前記画像生成手段は、前記第1の複数の色成分の組み合わせと前記第2の複数の色成分の組み合わせとの双方からなる色材により画像を形成することを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
  6. 前記画像処理手段の前記第2の色変換手段は、前記第1の色空間の画像データを、前記第1の複数の色成分の組み合わせよりも明度および彩度の何れか一または双方が高い前記第2の複数の色成分の組み合わせを各色成分とする画像データに色変換することを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
  7. コンピュータに、
    第1の色空間の画像データの入力を受け付ける機能と、
    受け付けた前記第1の色空間の画像データを、第2の色空間における第1の複数の色成分の組み合わせであって、色成分の数が画像を形成するために用いる色材の数より少ない当該第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換する機能と、
    前記第2の色空間における前記第1の複数の色成分の組み合わせとは異なる第2の複数の色成分の組み合わせであって、色成分の数が画像を形成するために用いる色材の数より少ない当該第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データに色変換する機能と、
    前記第1の色空間の画像データの色形式に応じて、少なくとも前記第1の複数の色成分の組み合わせからなる画像データと前記第2の複数の色成分の組み合わせからなる画像データとの何れか一方を選択する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
JP2009231761A 2009-10-05 2009-10-05 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム Expired - Fee Related JP5482073B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231761A JP5482073B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム
US12/771,503 US8736931B2 (en) 2009-10-05 2010-04-30 Image processor, image forming system, image processing method and computer readable medium
CN201010199492.3A CN102035993B (zh) 2009-10-05 2010-06-10 图像处理器、图像形成系统以及图像处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231761A JP5482073B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011082686A JP2011082686A (ja) 2011-04-21
JP5482073B2 true JP5482073B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=43822957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009231761A Expired - Fee Related JP5482073B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8736931B2 (ja)
JP (1) JP5482073B2 (ja)
CN (1) CN102035993B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012028862A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Brother Ind Ltd スキャナシステム
JP5678022B2 (ja) * 2012-10-31 2015-02-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム
US8736841B1 (en) * 2013-02-27 2014-05-27 Datacolor Holding Ag Method and apparatus for aligning and validating the measurements of color measurement instruments
JP6550883B2 (ja) * 2015-04-20 2019-07-31 セイコーエプソン株式会社 印刷データ生成装置、印刷装置、および印刷データ生成方法
JP6501621B2 (ja) 2015-05-29 2019-04-17 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびその画像処理プログラム
CN106585152A (zh) * 2016-12-20 2017-04-26 深圳市贤俊龙彩印有限公司 一种新型数码喷墨整饰工艺
CN107093209A (zh) * 2017-03-20 2017-08-25 北京小鸟看看科技有限公司 图像处理方法、设备及虚拟现实设备
JP6576401B2 (ja) * 2017-08-02 2019-09-18 ローランドディー.ジー.株式会社 画像データ作成装置およびそれを備えた印刷装置システム
JP6958249B2 (ja) * 2017-11-06 2021-11-02 セイコーエプソン株式会社 プロファイル調整システム、プロファイル調整装置、プロファイル調整方法、及びプロファイル調整プログラム
JP7435525B2 (ja) * 2021-03-31 2024-02-21 ブラザー工業株式会社 色設定プログラム、色設定方法、および色設定装置
JP2022156907A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 ブラザー工業株式会社 色設定プログラム、色設定方法、および色設定装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3956091B2 (ja) * 2001-03-26 2007-08-08 セイコーエプソン株式会社 色変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、色変換テーブルの作成方法、色変換テーブルデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、色変換装置、色変換プログラム、色変換方法および色変換テーブル
EP1445941A4 (en) * 2001-11-13 2006-09-20 Seiko Epson Corp COLOR IMPLEMENTATION DEVICE, COLOR IMPLEMENTATION PROCEDURE, COLOR CHANGE PROGRAM AND RECORDING MEDIUM
JP2004320625A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Seiko Epson Corp 対応関係定義データ作成用格子点決定方法、対応関係定義データ作成用格子点決定装置、対応関係定義データ作成用格子点決定プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP4240210B2 (ja) * 2003-06-02 2009-03-18 セイコーエプソン株式会社 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
US7474438B2 (en) 2003-07-31 2009-01-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Wide gamut mapping method and apparatus
US7706604B2 (en) * 2003-11-03 2010-04-27 Seiko Epson Corporation Production of color conversion profile for printing
US7551315B2 (en) * 2004-02-25 2009-06-23 Seiko Epson Corportion Color matching accuracy under multiple printing conditions
JP2005305696A (ja) 2004-04-19 2005-11-04 Canon Inc カラーインクジェットプリンタ
JP2006082460A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Seiko Epson Corp 印刷支援システム、印刷装置および印刷支援プログラム、並びに印刷支援方法
JP4492358B2 (ja) * 2005-01-12 2010-06-30 セイコーエプソン株式会社 格子点配置の平滑化
JP4561398B2 (ja) * 2005-02-23 2010-10-13 セイコーエプソン株式会社 濃淡インクを使用する印刷のためのルックアップテーブルの生成
JP4452639B2 (ja) * 2005-03-18 2010-04-21 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および記録媒体
US7764411B2 (en) * 2006-11-14 2010-07-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Color processing apparatus and method, and storage medium storing color processing program
JP4692564B2 (ja) 2008-03-14 2011-06-01 富士ゼロックス株式会社 色処理装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN102035993A (zh) 2011-04-27
US8736931B2 (en) 2014-05-27
US20110080600A1 (en) 2011-04-07
CN102035993B (zh) 2015-03-25
JP2011082686A (ja) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5482073B2 (ja) 画像処理装置、画像形成システム、およびプログラム
JP4623630B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、画像形成装置、画像形成システム
JP4656002B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US20090185205A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
US20050275856A1 (en) Image processing apparatus and method thereof
US20070064249A1 (en) Image-processing device, image-processing method, and recording medium
US7782487B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, image processing method, computer data signal, and recording medium
US20090168108A1 (en) Image processing device, image processing method, and recording medium
JP2007043424A (ja) 色処理方法およびその装置
US8773723B2 (en) Generating color separation table for printer having color forming materials with high and low relative densities using a gamut boundary to limit use of dark color material
US8154762B2 (en) Image forming apparatus and method of controlling same
JP2007208531A (ja) 多色印刷装置及びその制御方法
JP2007300631A (ja) 画像処理装置及び画像形成装置並びに画像処理方法
JP2007028148A (ja) 色変換装置、方法、プログラムおよび記録媒体
JP2001292331A (ja) 画像処理方法及び装置、画像処理システム及び記録媒体
JP2012253774A (ja) カラー印刷方法およびカラー印刷システム
JP6155644B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記憶媒体
JP4471021B2 (ja) カラー印刷制御装置、カラー印刷制御方法、およびカラー印刷制御プログラム
JP2015126277A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2011015341A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2008172436A (ja) 画像処理装置、方法、及びプログラム
JP2008061069A (ja) 画像処理装置、画像出力装置、端末装置および画像形成システムならびにプログラム
US10306104B2 (en) Image processing method and image processing apparatus that ensure efficient memory use, and recording medium therefor
JP2006159709A (ja) 画像出力装置、画像出力方法及び記録媒体
JP6332529B2 (ja) 画像処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5482073

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees