JP2011077697A - 画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】グレーをより適切に表現できる画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】描画命令が表すオブジェクトをメモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、生成されたラスタデータの色空間を第2の色空間に変換する色空間変換手段と、を備え、第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、ラスタライズ手段は、オブジェクトを描画するときそのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の表現方法を示す表現方法情報をラスタデータに付加し、色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ表現方法情報によって示される表現方法で表現する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラムに関する。
例えば画像データの色空間をCMYK色空間に変換する場合、グレーをC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の4色の混色で表現するとグレーとその近辺にある有彩色との階調連続性を保つことができ、一方、グレーをK(黒)単色で表現するとK単色ですっきりと表現することができる。
そこで、従来、グレーをCMYK4色の混色で表現するか又はK単色で表現するかをグレーの近辺に有彩色があるか否かに応じて判定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−320141号公報
しかしながら、グレーの近辺に有彩色がある場合であっても必ずしもグレーをCMYK4色の混色で表現した方がよいとは一概にはいえず、逆に、グレーの近辺に有彩色がない場合であっても必ずしもグレーを黒単色で表現した方がよいとは一概にはいえない。グレー画素をいずれの表現方法で表現した方が適切であるかは、そのグレー画素が表しているオブジェクトの属性によって異なるからである。
従来の方法によると、グレーをCMYK4色の混色で表現するか又はK単色で表現するかをグレーの近辺に有彩色があるか否かに応じて判定しているので、必ずしもグレーを適切に表現できない場合があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、グレーをより適切に表現できる画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、画像処理装置であって、メモリと、描画命令が表すオブジェクトを前記メモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、前記ラスタライズ手段によって生成されたラスタデータの色空間を前記第1の色空間とは異なる第2の色空間に変換する色空間変換手段と、を備え、前記第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、前記ラスタライズ手段は、各オブジェクトを描画するとき当該オブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの前記表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の前記表現方法を示す表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、前記色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ前記表現方法情報によって示される表現方法で表現する。
この発明によると、グレー画素をいずれの表現方法で表現するかをそのグレー画素が表しているオブジェクトの属性に基づいて判断するので、グレーをより適切に表現できる。
ところで、ラスタデータはオブジェクトの情報を持たないので、描画命令から一旦ラスタデータを生成すると、ラスタデータにおいてグレー画素が表しているオブジェクトの属性が判らなくなり、そのままでは色空間を変換する際にグレー画素をいずれの表現方法によって表現すべきかを判断できなくなる。
この発明によると、オブジェクトを描画するときにそのオブジェクトの属性に基づいて表現方法を判断し、その判断結果に基づいてグレー画素毎の表現方法を示す表現方法情報をラスタデータに付加するので、表現方法情報を参照することにより、各グレー画素をそれぞれいずれの表現方法によって表現すべきかを判断できる。
第2の発明は、第1の発明の画像処理装置であって、前記ラスタライズ手段は、いずれか一方の前記表現方法によって表現するグレー画素の色成分をグレーとは異なる所定の色成分に変更することによって前記表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、前記色空間変換手段は、前記ラスタデータに含まれている画素のうち色成分が前記所定の色成分と一致する画素については前記一方の表現方法によって表現し、色成分がグレーと一致する画素については他方の前記表現方法によって表現する。
この発明によると、画素の色成分が所定の色成分と一致する場合には、その画素は上記一方の表現方法によって表現すべきグレー画素であることが判る。逆に、色成分がグレーの色成分のままである画素については、その画素は他方の表現方法によって表現すべきグレー画素であることが判る。
このように、この発明によると、グレー画素の色成分を変更することによってラスタデータに判断結果を付加するので、判断結果を記憶するための記憶領域をメモリ上に確保しなくてもよい。これにより、メモリ使用量の増加を抑制しつつグレーをより適切に表現できる。
第3の発明は、第2の発明の画像処理装置であって、前記一方の表現方法は、グレー画素を複数色の混色によって表現する表現方法である。
元の色成分が所定の色成分と一致する画素は本来グレーを表す画素ではないので、すなわち黒以外の色も用いて表現されるべき色であるので、黒単色で表現すると本来表現すべき色との違いが大きくなる。
このため、黒単色で表現すると判断されたグレー画素の色成分を所定の色成分に変更したとすると、元の色成分が所定の色成分と一致する画素についても黒単色で表現されることになり、色再現性が低下する可能性がある。
この発明によると、複数色の混色によって表現すると判断されたグレー画素を所定の色成分に変更するので、元の色成分が所定の色成分と一致する画素は複数色の混色によって表現されることになり、色再現性の低下を抑制できる。
第4の発明は、第2又は第3の発明の画像処理装置であって、前記色空間変換手段は、前記ラスタデータに含まれている画素のうち色成分が前記所定の色成分と一致する画素についてはその色成分をグレーに戻してから前記一方の表現方法によって表現する。
この発明によると、所定の色成分と一致する画素の色成分をグレーの色成分に戻すので、ラスタライズ手段が色成分を大幅に変更したとしてもグレーを再現することができる。すなわち、ラスタライズ手段が変更できる色成分の範囲を広げることができる。
第5の発明は、第2〜第4のいずれかの発明の画像処理装置であって、前記第1の色空間はRGB色空間であり、前記ラスタライズ手段は、グレー画素のRGB各成分のうち少なくとも一つの成分の値を増加させることによって前記所定の色成分に変更するものであり、増加後の値が階調範囲の上限値を超える場合には前記所定の色成分に変更しない。
RGB色空間では、各成分の階調数をそれぞれ256階調とすると、(R,G,B)=(0,0,0)は黒、(R,G,B)=(255,255,255)は白を表す。
この発明によると、増加後の値がRGB各成分の階調範囲(0〜255)の上限値(255)を超える場合には所定の色成分に変更しないので、結果としてそのグレー画素は上記一方の表現方法で表現すべきものであっても他方の表現方法によって表現されることになる。しかしながら、255はもともと色材を使用しない色であるので、他方の表現方法で表現しても影響は小さい。従って、いずれのグレー画素についても適切に表現できる。
第6の発明は、第2〜第5のいずれかの発明の画像処理装置であって、前記第1の色空間はRGB色空間であり、前記第2の色空間はCMYK色空間であり、前記ラスタライズ手段は、グレー画素のRGB各成分のうち相対的にB成分を変更する。
B(青)成分は、CMYK色空間においてY(イエロー)成分に相当する。Y成分は人が見た場合に成分の変化に対する色の変化を感じ難い色であるので、相対的にB(青)成分を変更するようにすると、例えばグレー画素の色成分を所定の色成分に変更したままCMYK色空間に変更したとしても、あるいは元の色成分が所定の色成分と一致する画素の色成分までグレーに戻してCMYK色空間に変更したとしても、その影響を低減できる。
第7の発明は、第6の発明の画像処理装置であって、前記ラスタライズ手段は、グレー画素のRGB各成分のうちR成分及びG成分を変更する。
RGB各成分のうち相対的にB成分を変更する場合、B成分は変更せず、R成分及びG成分を変更してもよい。
第8の発明は、第1〜第7のいずれかの発明の画像処理装置であって、前記ラスタライズ手段は、オブジェクトの属性が画像である場合はそのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素を複数色の混色によって表現すると判断し、オブジェクトの属性が画像以外である場合はそのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素を黒単色によって表現すると判断する。
例えばグレー画素が文字や線を表しているものである場合、グレーとその近辺にある有彩色との間で階調が連続的に変化する所謂グラデーションがある可能性は低いので、階調連続性が問題となることは少ない。この場合には、グレーの近辺に有彩色があっても黒単色で表現した方が文字や線をすっきりと見易く表現できる上、トナーなどの色材の消費量を低減できる。
逆に、例えばグレー画素が画像を表しているものである場合には、所謂グラデーションがある可能性もあるので、グレーの近辺に有彩色がある場合は複数色の混色によって表現することが望ましい。そして、画像の場合は近辺に有彩色がないグレーについても複数色の混色によって表現するようにすると、一つの画像の中でグレーに統一感がでるので、画像の部分によってグレーの色合いが異なることによる不自然さを生じさせないようにすることができる。
この発明によると、オブジェクトの属性が画像である場合はグレー画素を複数色の混色によって表現すると判断し、オブジェクトの属性が画像以外である場合はグレー画素を黒単色によって表現すると判断するので、グレーをより適切に表現できる。
第9の発明は、第8の発明の画像処理装置であって、前記ラスタライズ手段は、オブジェクトの属性が画像であってもその画像に含まれている色の種類数が所定数未満である場合はグレー画素を黒単色によって表現すると判断する。
例えばイラストのように色の種類数が少ない場合には属性が画像であってもグレーと有彩色との間の階調連続性が問題になることは少ない。この場合には、画像であってもグレー画素を黒単色で表現した方がグレーをすっきりと表現できる。
この発明によると、オブジェクトの属性が画像であってもその画像に含まれている色の種類数が所定数未満である場合はグレー画素を黒単色によって表現すると判断するので、グレーをより適切に表現できる。
第10の発明は、メモリと、描画命令が表すオブジェクトを前記メモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、前記ラスタライズ手段によって生成されたラスタデータの色空間を前記第1の色空間とは異なる第2の色空間に変換する色空間変換手段と、を備え、前記第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、前記ラスタライズ手段は、各オブジェクトを描画するとき当該オブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの前記表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の前記表現方法を示す表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、前記色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ前記表現方法情報によって示される表現方法で表現する、画像処理装置と、前記画像処理装置によって生成された前記第2の色空間で表されるラスタデータに基づいて被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備える画像形成装置である。
この発明によると、グレーをより適切に表現できる。
第11の発明は、画像処理プログラムであって、メモリを備えるコンピュータを、描画命令が表すオブジェクトを前記メモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、前記ラスタライズ手段によって生成されたラスタデータの色空間を前記第1の色空間とは異なる第2の色空間に変換する色空間変換手段として機能させ、前記第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、前記ラスタライズ手段は、各オブジェクトを描画するとき当該オブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの前記表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の前記表現方法を示す表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、前記色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ前記表現方法情報によって示される表現方法で表現する。
この発明によると、グレーをより適切に表現できる。
本発明によれば、グレーをより適切に表現できる。
本発明の実施形態1に係る印刷システムの構成を示す模式図。 メモリ上にオブジェクトを描画するまでの流れを示す模式図。 プリンタドライバによる印刷処理の流れを示すフローチャート。 描画処理の流れを示すフローチャート。 画像用の描画処理の流れを示すフローチャート。 色空間変換処理の流れを示すフローチャート。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
(1)印刷システムの構成
図1は、印刷システム10の構成を示す模式図である。印刷システム10は、パーソナルコンピュータ1(画像処理装置の一例、以下「PC」という)、プリンタ2、及びそれらを通信可能に接続するLAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク3で構成されている。
(1−1)PCの電気的構成
PC1は、CPU11(ラスタライズ手段、色空間変換手段の一例)、ROM12、RAM13(メモリの一例)、記憶部14、表示部15、操作部16、ネットワークインタフェース(I/F)17などを備えて構成されている。
CPU11は、ROM12に記憶されている各種のプログラムを実行することによりPC1の各部を制御する。ROM12はCPU11が実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAM13はCPU11が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
記憶部14は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を用いて各種のプログラムやデータを記憶する外部記憶装置である。記憶部14にはプリンタ2用のプリンタドライバ(画像処理プログラムの一例)や、画像編集ソフトやワードプロセッサソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶されている。
表示部15は、CRTや液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されている。
操作部16は、マウスやキーボードなどで構成されている。
ネットワークインタフェース17は、通信ネットワーク3を介してプリンタ2などの外部の機器と接続される。
(1−2)プリンタの電気的構成
プリンタ2は、制御部21、印刷部22、ネットワークインタフェース(I/F)23などを備えて構成されている。
制御部21は、CPU24、ROM25、RAM26などで構成されている。CPU24はROM25に記憶されている各種のプログラムを実行することによりプリンタ2の各部を制御する。ROM25はCPU24が実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAM26はCPU24が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
印刷部22は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及びK(黒)の4色のトナーを用いて紙などの被記録媒体にレーザー方式やLED方式でカラー画像を形成する。なお、印刷部22はインクジェット方式でカラー画像を形成するものであってもよい。
ネットワークインタフェース23は、通信ネットワーク3を介してPC1などの外部の機器と接続されている。
(2)PC側での印刷処理の全体的な流れ
以下の説明においてプリンタドライバというときはプリンタドライバを実行するCPU11のことをいい、アプリケーションプログラムというときはアプリケーションプログラムを実行するCPU11のことをいい、また、オペレーティングシステム(OS)というときはOSを実行するCPU11のことをいうものとする。
アプリケーションプログラムは利用者によって印刷が指示されるとOSが提供するインタフェースを介してプリンタドライバに描画命令を出力する。プリンタドライバはOSから出力された描画命令が表すオブジェクトをRAM13上に描画することによってRGB色空間で表されるラスタデータを生成し、生成したラスタデータをCMYK色空間に変換し、変換したラスタデータを2値化してプリンタ2に送信する。CMYK色空間は、グレーを表す画素(グレー画素)を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間である。
図2は、ラスタデータが生成されるまでの流れを概念的に説明するための模式図である。アプリケーションプログラムは印刷が指示されると印刷対象のページ30を構成しているオブジェクト(31A、31B、31C、31D)毎にそのオブジェクトを表すデータやそのオブジェクトの描画に必要な各種の情報(フォントの種類、フォントサイズ、色、描画位置など)を含む描画命令をOSに出力する。以下の説明ではオブジェクトを表すデータやそのオブジェクトの描画に必要な各種の情報を総称して「オブジェクト情報」というものとする。また、アプリケーションプログラムからOSに対して出力されるオブジェクト情報を含む描画命令をOS用描画命令というものとする。
オブジェクトには属性があり、文字列を表すオブジェクト(例えばオブジェクト31A)の属性は「文字列」、イラストや写真画像などの画像を表すオブジェクト(例えばオブジェクト31B)の属性は「画像」、直線、曲線、多角形、円、楕円などの図形を表すオブジェクト(例えばオブジェクト31C,31D)の属性は「図形」である。アプリケーションプログラムからOSに出力される描画命令はオブジェクトの属性によって異なり、例えば属性が文字列であるオブジェクト(文字列オブジェクト)の場合は文字列描画命令、属性が画像であるオブジェクト(画像オブジェクト)の場合は画像描画命令、属性が図形であるオブジェクトの場合は図形描画命令が出力される。
OSは、アプリケーションプログラムから1ページ分のOS用描画命令が出力される毎に、当該1ページ分のプリンタドライバが解釈可能なプリンタドライバ用描画命令(「ページデータ」という)をプリンタドライバに出力する。つまり、OSは、OS用描画命令をプリンタドライバ用描画命令に変換する。このページデータの最後にはページの終了を表す命令が付加される。
図3は、プリンタドライバによる印刷処理の全体的な流れを示すフローチャートである。この処理は、OSから印刷開始の指示を受けて開始される。
S101では、プリンタドライバはページデータがあるか否かを判定する。プリンタドライバはページデータがなければ処理を終了する。本処理の開始直後はページデータがあるのでS102に進む。
S102では、プリンタドライバはページデータに基づいて「描画処理」を実行する。「描画処理」は、ページデータから描画命令を1命令ずつ順に取得し、取得した描画命令が表すオブジェクトをRAM13上に描画してRGB色空間で表されるラスタデータを生成する処理である。「描画処理」の詳細については後述する。
S103では、プリンタドライバは生成したラスタデータに対して「色空間変換処理」を実行する。「色空間変換処理」は、ラスタデータの色空間をRGB色空間からCMYK色空間に変換する処理である。「色空間変換処理」の詳細については後述する。
S104では、プリンタドライバはCMYK色空間で表されるラスタデータにディザ法や誤差拡散法などによるハーフトーン処理(2値化)を施して、被記録媒体上に形成するドットのパターンを表す2値画像(所謂ハーフトーンデータ)をトナーの色毎に生成する。
S105では、プリンタドライバは生成したハーフトーンデータを圧縮する。
S106では、プリンタドライバは圧縮したハーフトーンデータをページ記述言語(PDL)に変換(コマンド化)する。
S107では、プリンタドライバはコマンド化したハーフトーンデータをプリンタ2に送信する。
以上がPC1側における印刷処理の全体的な流れである。プリンタ2はPC1からコマンド(コマンド化したハーフトーンデータ)を受信すると、受信したコマンドを解釈して被記録媒体に画像を形成する。
(3)描画処理
図4は、上述したS102で実行される「描画処理」の流れを示すフローチャートである。
S201では、プリンタドライバはページデータから命令を1つ取得する。
S202では、プリンタドライバは取得した命令が描画命令であるか又はページの終了を表す命令であるかを判定し、描画命令である場合はS203に進み、ページの終了を表す命令である場合は処理を終了して図3に示す処理に戻る。
S203では、プリンタドライバは取得した描画命令が表すオブジェクトの属性が画像であるか否かを判定する。具体的には例えば、プリンタドライバは描画命令の種類が画像描画命令の場合はオブジェクトの属性が「画像」であると判定し、文字列描画命令や図形描画命令の場合は「画像」以外であると判定する。
本実施形態では、S203においてオブジェクトの属性が「画像」と判断された場合、そのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素を複数色の混色によって表現する。一方、オブジェクトの属性が「画像」以外であると判断された場合、そのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素を黒単色によって表現する。つまり、S203の処理はグレー画素をいずれの表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断する一例である。
プリンタドライバは、オブジェクトの属性が「画像」である場合はS204に進み、「画像」ではない場合はS206に進む。
S204では、プリンタドライバは描画するオブジェクト(この場合は画像)がイラストであるか又はデジタルスチルカメラなどで被写体を撮像して生成された写真画像であるかを判定する。イラストであるか写真画像であるかを判定するのは、本実施形態ではイラストの場合は属性が「画像」であってもグレー画素を黒単色によって表現するからである。
例えばイラストは一般に色の種類数が少なく、一方、写真画像は一般に色の種類数が多い。そこで、プリンタドライバは画像に含まれている色の種類数が256色未満であればイラストであると判定し、256色以上であれば写真画像であると判定する。なお、ここではイラストであるか写真画像であるかを256色を基準にして判定しているが、何色を基準とするかは適宜に選択可能である。また色数を基準にする以外にも、画像解析などにより写真画像か否かを判断してもよい。
プリンタドライバは、写真画像である場合はS205に進み、イラストである場合はS206に進む。
S205では、プリンタドライバは「画像用の描画処理」を実行する。「画像用の描画処理」は、画像オブジェクトを1画素ずつRAM13上に描画する処理、及びS203での判断結果に基づいてグレー画素毎の表現方法を示す表現方法情報をラスタデータに付加する処理である。「画像用の描画処理」の詳細については後述する。プリンタドライバは「画像用の描画処理」を終了するとS201に戻る。
S206では、プリンタドライバは非画像用の描画処理を実行する。非画像用の描画処理は、描画命令が表すオブジェクト(この場合は文字列や図形)をRAM13上に描画する処理である。非画像用の描画処理では表現方法情報をラスタデータに付加する処理は行わない。プリンタドライバは非画像用の描画処理を終了するとS201に戻る。
(4)画像用の描画処理
図5は、上述したS205で実行される「画像用の描画処理」の流れを示すフローチャートである。
S301では、プリンタドライバは注目画素(画像オブジェクトを構成する画素のうち現在処理対象になっている画素)のY座標を示す変数yに初期値として0(零)を設定する。
S302では、プリンタドライバは変数yと画像オブジェクトの高さ(例えば図2に示す画像オブジェクト31Bの縦方向のピクセル数)とを比較して画像オブジェクトの全ラインについて描画処理が終了したか否かを判定する。プリンタドライバは、終了していない場合はS303に進み、全ラインの描画処理が終了した場合は処理を終了して図4に示す処理に戻る。
S303では、プリンタドライバは注目画素のX座標を示す変数xに初期値として0を設定する。
S304では、プリンタドライバは変数xと画像オブジェクトの幅(例えば図2に示す画像オブジェクト31Bの横方向のピクセル数)とを比較して1ライン分の全ての画素について描画処理が終了したか否かを判定する。プリンタドライバは、1ライン分の全ての画素について描画処理が終了した場合はS305に進み、終了していない場合はS306に進む。
S305では、プリンタドライバは変数yに1を加算してS302に戻る。
S306では、プリンタドライバは画像オブジェクトの(x,y)座標にある画素(注目画素)の色成分(RGB各成分)を取得する。
S307では、プリンタドライバは取得した色成分がグレー(R=G=B)であるか否かを判断し、グレーである場合はS308に進み、グレーではない場合はS310に進む。
ここで、RGB色空間では、各成分の階調を0〜255の256階調で表現するとすると(R,G,B)=(0,0,0)は黒、(R,G,B)=(255,255,255)は白を表す。本実施形態において単にグレーという場合は白、及び黒も含むものとする。
S308では、プリンタドライバは取得した色成分が白(R=G=B=255)であるか否かを判定し、取得した色成分が白以外である場合はS309に進み、白である場合はS310に進む。
S309では、プリンタドライバは取得した色成分のR成分及びG成分にそれぞれ1を加算することによって所定の色成分(R+1,G+1,B)に変更する。
例えば元の色成分が(127,127,127)である場合は(128,128,127)が所定の色成分であり、元の色成分が(200,200,200)である場合は(201,201,200)が所定の色成分である。つまり、所定の色成分は一つの色ではなく、元の色成分によって所定の色成分が異なる。
グレー画素の色成分を所定の色成分に変更することは、表現方法情報をラスタデータに付加する一例である。前述した「非画像用の描画処理」では表現方法情報をラスタデータに付加する処理は行わないので、すなわちグレー画素の色成分を所定の色成分に変更しないので、グレー画素の色成分はグレー(R=G=B)のままである。これに対し、「画像用の描画処理」ではグレー画素の色成分を所定の色成分に変更する。このようにすると、画素の色成分が所定の色成分と一致する場合には、その画素は複数色の混色によって表現すべきグレー画素であることが判り、画素の色成分がグレーの色成分のままである場合には、その画素は黒単色によって表現すべきグレー画素であることが判る。つまり、本実施形態は黒単色で表現するグレー画素については表現方法情報を付加しないことにより黒単色で表現するグレー画素であることを間接的に示すものである。
S308で色成分が白であると判定された場合にはS309の処理を実行しないのは、白(255,255,255)の色成分に1を加算すると階調範囲(0〜255)の上限値(255)を超えてしまうからである。
S310では、プリンタドライバは所定の色成分に変更された注目画素をRAM13上に描画する。
S311では、プリンタドライバは変数xに1を加算してS304に戻る。
(5)色空間変換処理
図6は、上述したS103で実行される「色空間変換処理」の流れを示すフローチャートである。
S401では、プリンタドライバは注目画素(ラスタデータを構成する画素のうち現在処理対象になっている画素)のY座標を示す変数yに初期値として0を設定する。
S402では、プリンタドライバは変数yとラスタデータの高さ(例えば図2に示すラスタデータ32の縦方向のピクセル数)とを比較してラスタデータの全ラインについて色空間変換処理が終了したか否かを判定する。プリンタドライバは、終了していない場合はS403に進み、全ラインについて色空間変換処理が終了した場合は処理を終了して図3に示す処理に戻る。
S403では、プリンタドライバは注目画素のX座標を示す変数xに初期値として0を設定する。
S404では、プリンタドライバは変数xとラスタデータの幅(例えば図2に示すラスタデータ32の横方向のピクセル数)とを比較して1ライン分の全ての画素について色空間変換処理が終了したか否かを判定する。プリンタドライバは、1ライン分の全ての画素について色空間変換処理が終了した場合はS405に進み、終了していない場合はS406に進む。
S405では、プリンタドライバは変数yに1を加算してS402に戻る。
S406では、プリンタドライバはラスタデータの(x,y)座標にある画素(注目画素)の色成分(RGB各成分)を取得する。
S407では、プリンタドライバは取得した色成分がグレー(R=G=B)であるか否かを判定し、グレーである場合はS408に進み、グレーではない場合はS409に進む。
S408では、プリンタドライバは注目画素の色空間をRGB色空間からCMYK色空間に変換する。この変換において、プリンタドライバは注目画素(グレー画素)の色成分を黒単色によって表現する。以下にRGB色空間で表されるグレー画素をCMYK色空間において黒単色によって表現されるグレー画素に変換する変換式の一例を示す。
C=0
M=0
Y=0
K=255−R(=255−G=255−B)
S409では、プリンタドライバは取得した色成分が所定の色成分(R=G=B+1)であるか否かを判定し、所定の色成分である場合はS410に進み、所定の色成分ではない場合はS411に進む。
S410では、プリンタドライバは取得した色成分のR成分及びG成分からそれぞれ1を減算することによってグレーの色成分に戻す。
S411では、プリンタドライバは注目画素の色空間をCMYK色空間に変換する。この変換において、プリンタドライバは注目画素の色成分を複数色の混色によって表現する。以下にRGB色空間で表される画素をCMYK色空間において複数色の混色によって表現される画素に変換する変換式の一例を示す。
C=255−R−K
M=255−G−K
Y=255−B−K
K=min(255−R,255−G,255−B)
なお、ここでは変換式を用いて色空間を変換する場合を例に説明したが、例えばRGB色空間で表される色成分とCMYK色空間で表される色成分とが対応付けられているルックアップテーブル(LUT)を参照して変換してもよい。
S412では、プリンタドライバは変数xに1を加算して、S404に戻る。
(6)実施形態の効果
例えばグレー画素が文字や線を表しているものである場合、グレーとその近辺にある有彩色との間で階調が連続的に変化する所謂グラデーションがある可能性は低いので、階調連続性が問題となることは少ない。この場合には、グレーの近辺に有彩色があっても黒単色で表現した方が文字や線をすっきりと見易く表現できる上、トナーなどの色材の消費量を低減できる。
逆に、例えばグレー画素が画像を表しているものである場合には、所謂グラデーションがある可能性もあるので、グレーの近辺に有彩色がある場合は複数色の混色によって表現することが望ましい。そして、画像の場合は近辺に有彩色がないグレーについても複数色の混色によって表現するようにすると、一つの画像の中でグレーに統一感がでるので、画像の部分によってグレーの色合いが異なることによる不自然さを生じさせないようにすることができる。
本発明の実施形態1に係るプリンタドライバによると、オブジェクトの属性が画像である場合はグレー画素を複数色の混色によって表現すると判断し、オブジェクトの属性が画像以外である場合はグレー画素を黒単色によって表現すると判断するので、グレーをより適切に表現できる。
ところで、ラスタデータはオブジェクトの情報を持たないので、描画命令から一旦ラスタデータを生成すると、ラスタデータにおいてグレー画素が表しているオブジェクトの属性が判らなくなり、そのままでは色空間を変換する際にグレー画素をいずれの表現方法によって表現すべきかを判断できなくなる。このプリンタドライバによると、オブジェクトを描画するときにそのオブジェクトの属性に基づいて表現方法を判断し、その判断結果に基づいてグレー画素毎の表現方法を示す表現方法情報をラスタデータに付加するので、その表現方法情報を参照することにより、各グレー画素をそれぞれいずれの表現方法によって表現すべきかを判断できる。
また、このプリンタドライバによると、描画命令が表すオブジェクトをRAM13上に描画してRGB色空間で表されるラスタデータを生成し、そのラスタデータをCMYK色空間に変換する。すなわち、RGB色空間を介してCMYK色空間に変換する。OSは、オブジェクトがRGBの色成分で表現されることを前提としてプリンタドライバ用描画命令を出力するので、プリンタドライバでRGB色空間を介することなく描画命令からCMYK色空間で表されるラスタデータを直接生成すると、色を正確に表現できない場合がある。これに対し、描画命令から一旦RGB色空間で表されるラスタデータを生成し、その後にCMYK色空間に変換するようにすると、色をより正確に表現できる。
更に、このプリンタドライバによると、グレー画素の色成分を変更することによってラスタデータに表現方法情報を付加する。このようにすると、表現方法情報を記憶するための記憶領域をRAM13上に確保しなくてもよいので、RAM13の使用量の増加を抑制しつつグレーをより適切に表現できる。
更に、このプリンタドライバによると、複数色の混色によって表現すると判断されたグレー画素の色成分を所定の色成分に変更する。本実施形態では所定の色成分と一致する画素の色成分をグレーに戻すので、元の色成分が所定の色成分と一致する画素もグレーの色成分に戻されてしまうことになるが、元の色成分は本来グレーを表す画素ではないので、すなわち黒以外の色も用いて表現されるべき色であるので、仮に黒単色で表現したとすると本来表現すべき色との違いが大きくなって色再現性が低下する可能性がある。これに対し、複数色の混色によって表現すると判断されたグレー画素の色成分を所定の色成分に変更するようにすると、元の色成分が所定の色成分と一致する画素も複数色の混色によって表現されることになるので、色再現性の低下を抑制できる。
更に、このプリンタドライバによると、所定の色成分と一致する画素の色成分をグレーの色成分に戻すので、ラスタライズ手段が色成分を大幅に変更したとしてもグレーを再現することができる。すなわち、ラスタライズ手段が変更できる色成分の範囲を広げることができる。
更に、このプリンタドライバによると、グレー画素のRGB各成分のうち少なくとも一つの成分の値を増加させることによって所定の色成分に変更し、増加後の値がRGB各成分の階調範囲(0〜255)の上限値(255)を超える場合には所定の色成分に変更しない。増加後の値がRGB各成分の階調範囲の上限値を超える場合には所定の色成分に変更しないので、増加後の値がRGB各成分の階調範囲の上限値を超えるグレー画素は結果として一方の表現方法で表現すべきものであっても他方の表現方法によって表現されることになる。しかしながら、255はもともと色材を使用しない色であるので、他方の表現方法で表現しても影響は小さい。従ってこのプリンタドライバによると、いずれのグレー画素についても適切に表現できる。
更に、このプリンタドライバによると、RGB色空間で表されるグレー画素の色成分を所定の色成分に変更する場合に、RGB各成分のうち相対的にB成分を変更する。B(青)成分は、CMYK色空間においてY(イエロー)成分に相当する。Y成分は人が見た場合に成分の変化に対する色の変化を感じ難い色であるので、B(青)成分を変更するようにすると本来の色とは異なる色に変更されてしまってもその影響を低減できる。
更に、このプリンタドライバによると、RGB各成分のうち相対的にB成分を変更する場合に、B成分は変更せず、R成分及びG成分を変更する。
更に、このプリンタドライバによると、オブジェクトの属性が画像であってもその画像がイラストである場合にはグレー画素を黒単色によって表現すると判断する。これは、イラストのように色の種類数が少ない場合はグレーと有彩色との間の階調連続性が問題になることは少ないので、グレー画素を黒単色で表現した方がグレーをすっきりと表現できるからである。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では第2の色空間としてCMYK色空間を例に説明したが、これはプリンタがCMYKの4色のトナーを用いるものであるからであり、第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であればプリンタが印刷に用いるトナーの色数に応じて適宜に決定できる。また、入力する画像データの色空間についても適宜に決定できる。
(2)上記実施形態ではグレー画素の色成分を所定の色成分に変更することによってラスタデータに表現方法情報を付加する場合、言い換えると表現方法情報をラスタデータに埋め込む場合を例に説明したが、例えば複数色の混色によって表現するグレー画素の座標を示すデータをラスタデータとは別のデータとして生成してラスタデータに付加してもよい。この場合、当該別のデータに座標が含まれていないグレー画素は黒単色によって表現されることになる。なお、黒単色によって表現するグレー画素の座標を含めてもよい。
(3)上記実施形態では属性が「画像」であるオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素の色成分を所定の色成分に変更し、属性が「画像」以外であるオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素については色成分を変更しない場合を例に説明したが、これとは逆に「画像」の場合には変更せず、「画像」以外である場合に変更してもよい。
(4)上記実施形態では所定の色成分と一致する画素についてはその色成分をグレーに戻してから一方の表現方法によって表現する場合を例に説明したが、グレーに戻さずに当該一方の表現方法によって表現してもよい。
(5)上記実施形態では属性が「画像」の場合はグレー画素を複数色の混色によって表現し、「画像」以外の場合は黒単色によって表現する場合を例に説明したが、属性に基づいてどのように表現方法を判断するかは適宜選択可能であり、例えば属性が「画像」及び「図形」の場合は複数色の混色によって表現し、「文字列」の場合は黒単色によって表現するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では画像処理装置としてPCを例に説明したが、画像処理装置はプリンタが備える制御部であってもよい。この場合、制御部と、制御部によって生成されたCMYK色空間で表されるラスタデータに基づいて被記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを備えるプリンタは、画像形成装置の一例である。
1…パーソナルコンピュータ(PC)
11…CPU
13…RAM
30…印刷対象のページ
31A,31B,31C,31D…オブジェクト
32…ラスタデータ

Claims (11)

  1. メモリと、
    描画命令が表すオブジェクトを前記メモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、
    前記ラスタライズ手段によって生成されたラスタデータの色空間を前記第1の色空間とは異なる第2の色空間に変換する色空間変換手段と、
    を備え、
    前記第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、
    前記ラスタライズ手段は、各オブジェクトを描画するとき当該オブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの前記表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の前記表現方法を示す表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、
    前記色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ前記表現方法情報によって示される表現方法で表現する、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記ラスタライズ手段は、いずれか一方の前記表現方法によって表現するグレー画素の色成分をグレーとは異なる所定の色成分に変更することによって前記表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、
    前記色空間変換手段は、前記ラスタデータに含まれている画素のうち色成分が前記所定の色成分と一致する画素については前記一方の表現方法によって表現し、色成分がグレーと一致する画素については他方の前記表現方法によって表現する、画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記一方の表現方法は、グレー画素を複数色の混色によって表現する表現方法である、画像処理装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記色空間変換手段は、前記ラスタデータに含まれている画素のうち色成分が前記所定の色成分と一致する画素についてはその色成分をグレーに戻してから前記一方の表現方法によって表現する、画像処理装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記第1の色空間はRGB色空間であり、
    前記ラスタライズ手段は、グレー画素のRGB各成分のうち少なくとも一つの成分の値を増加させることによって前記所定の色成分に変更するものであり、増加後の値が階調範囲の上限値を超える場合には前記所定の色成分に変更しない、画像処理装置。
  6. 請求項2又は請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記第1の色空間はRGB色空間であり、前記第2の色空間はCMYK色空間であり、
    前記ラスタライズ手段は、グレー画素のRGB各成分のうち相対的にB成分を変更する、画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置であって、
    前記ラスタライズ手段は、グレー画素のRGB各成分のうちR成分及びG成分を変更する、画像処理装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記ラスタライズ手段は、オブジェクトの属性が画像である場合はそのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素を複数色の混色によって表現すると判断し、オブジェクトの属性が画像以外である場合はそのオブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素を黒単色によって表現すると判断する、画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置であって、
    前記ラスタライズ手段は、オブジェクトの属性が画像であってもその画像に含まれている色の種類数が所定数未満である場合はグレー画素を黒単色によって表現すると判断する、画像処理装置。
  10. メモリと、描画命令が表すオブジェクトを前記メモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、前記ラスタライズ手段によって生成されたラスタデータの色空間を前記第1の色空間とは異なる第2の色空間に変換する色空間変換手段と、を備え、前記第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、前記ラスタライズ手段は、各オブジェクトを描画するとき当該オブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの前記表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の前記表現方法を示す表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、前記色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ前記表現方法情報によって示される表現方法で表現する、画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって生成された前記第2の色空間で表されるラスタデータに基づいて被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備える画像形成装置。
  11. メモリを備えるコンピュータを、
    描画命令が表すオブジェクトを前記メモリ上に描画して第1の色空間で表されるラスタデータを生成するラスタライズ手段と、
    前記ラスタライズ手段によって生成されたラスタデータの色空間を前記第1の色空間とは異なる第2の色空間に変換する色空間変換手段として機能させ、
    前記第2の色空間はグレーを表すグレー画素を黒単色、及び複数色の混色の両方の表現方法によって表現可能な色空間であり、
    前記ラスタライズ手段は、各オブジェクトを描画するとき当該オブジェクトを表す画素群に含まれているグレー画素をいずれの前記表現方法によって表現するかをそのオブジェクトの属性に基づいて判断するとともに、その判断結果に基づいてグレー画素毎の前記表現方法を示す表現方法情報を前記ラスタデータに付加し、
    前記色空間変換手段は、各グレー画素をそれぞれ前記表現方法情報によって示される表現方法で表現する、画像処理プログラム。
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