JP2008205189A - 膜質評価方法およびその装置ならびに薄膜製造システム - Google Patents

膜質評価方法およびその装置ならびに薄膜製造システム Download PDF

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Abstract

【課題】作業員の負担を軽減させるとともに、製造効率を向上させることのできる膜質評価方法および膜質評価装置を提供することを目的とする。
【解決手段】薄膜シリコン系デバイスに用いる結晶質シリコン膜に光を照射し、結晶質シリコン膜で反射された反射光を検出し、検出した反射光の輝度に係るパラメータを計測し、該輝度に係るパラメータが予め設定されている適正範囲内であるか否かに応じて、該結晶質シリコン膜の膜質評価を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜の膜質評価方法に係り、特に、シリコン系薄膜の膜質評価を行う膜質評価方法および膜質評価装置、ならびに薄膜製造システムに関するものである。
薄膜シリコン系デバイスのなかで、薄膜シリコン系太陽電池がある。従来、薄膜シリコン系太陽電池の分野では、結晶質シリコン膜が用いられることが知られている。例えば、薄膜シリコン系太陽電池に分類される多接合型太陽電池の一つであるタンデム型太陽電池を例に挙げると、このタンデム型太陽電池では、ボトムセルと呼ばれる層をトップセルと裏面電極との間に形成する。ボトムセルは、pin構造の光電変換層を有し、i層に結晶質シリコンを用いる。結晶質シリコンは、微小サイズの結晶とアモルファス領域とが混在した状態の薄膜である。
従来、結晶質シリコンの膜質評価方法として、例えば、ラマン分光法によるラマンピーク強度比を用いた評価方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、ラマン分光分析装置等を用いて、結晶質シリコンのラマン分光計測を行い、結晶を表すラマンピーク(波長520cm-1付近)の強度I520とアモルファスを表すラマンピーク(波長480cm-1付近)の強度I480との比(I520/I480)を求め、このラマンピーク強度比(I520/I480)によって結晶質シリコンの膜質を評価する。ラマンピーク強度比は定義上0から無限大の値をとりうる。ラマンピーク強度比がゼロの場合、アモルファスであり、ラマン比が大きい結晶質シリコン膜は結晶性が高いといえる。
太陽電池に用いられる結晶質シリコンの場合、ラマンピーク強度比の適正範囲は、要求される品質に応じて決定され、例えば、ラマンピーク強度比の計測値が、この適正範囲内であるか否かにより膜質の評価が行われる。
特開2002−26348号公報
上述したラマンピーク強度比を用いた膜質評価においては、ラマンピーク強度比の測定にラマン分光測定装置等を用いる必要がある。そのため、評価検査を行う場合には、製造ラインからラインアウトした基板から試験片を切り取り、この試験片を製造ラインとは個別に設けられているラマン分光分析装置に載置し、この状態で試験片の評価を行う。
従って、検査を行うために用いた薄膜シリコンを形成した基板は、商品として使用できなくなり、製造効率が低下するという不都合があった。また、作業員がシリコン基板から試験片を切り出し、検査を行う必要があることから、作業員の負担が大きいという問題があった。
更に、全ての基板を検査することができず、評価結果が出るまで時間を要し、製造ラインへの結果のフィードバックが出来ずに生産の安定性を低下し歩留まりが低下する要因になっていた。
また、製造ラインにおいては簡単に膜質をオンライン評価できる手法が望まれている。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、作業員の負担を軽減させるとともに、製造効率と歩留まりを向上させることのできる膜質評価方法および膜質評価装置ならびに薄膜製造システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、太陽電池用基板上に形成された結晶質シリコン膜に膜面側から光を照射し、前記結晶質シリコン膜で反射された反射光を検出し、検出した反射光の輝度に係るパラメータを計測し、該輝度に係るパラメータが予め設定されている適正範囲内であるか否かに応じて、該結晶質シリコン膜の膜質評価を行う膜質評価方法を提供する。
発明者らは、ラマンピーク強度比に応じて結晶質シリコン膜の表面形状の凸凹形状が変化し、その形状変化に応じて、光の散乱の挙動が変化する現象を新たに見出した。従来用いられていたラマンピーク強度比による結晶性評価に代えて、光の散乱の挙動に関するパラメータ、例えば、反射光の輝度に係わるパラメータを用いてシリコン系薄膜、特に結晶質シリコン膜の膜質を評価することを発案した。
本発明の膜質評価方法では、太陽電池に用いられる基板上に形成された結晶質シリコン膜の表面で反射された反射光の輝度に係るパラメータが所定の適正範囲内であるか否かによって結晶質シリコン膜の膜質評価を行う。このように、ラマンピーク強度比ではなく、反射光の輝度に係るパラメータを用いて結晶質シリコンの膜質評価を行うこととしたので、ラマン分光測定装置等の専用の評価装置を用いずに、評価検査を行うことが可能となる。これにより、製造ライン上を搬送される製造基板に対して膜面側から光を照射し、この反射光に基づいて上記膜質評価を行うことが可能となり、全数の製造基板の非破壊検査が可能となり、歩留まりが向上する。製造ラインからラインアウトした基板からの試験片の切り出しを不要にでき、作業員の負担を軽減することができる。
上記膜質評価方法において、異なるラマンピーク強度比を有する複数のサンプルの輝度に係るパラメータをそれぞれ検出し、検出した輝度に係るパラメータと前記ラマンピーク強度比とを関連付けた輝度特性を作成し、前記輝度特性において、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に相当する輝度の適正範囲を特定し、特定した前記輝度に係るパラメータの適正範囲を用いて、前記結晶質シリコンの膜質評価を行うこととしてもよい。
このような方法によれば、予めラマンピーク強度比が既知である複数のサンプルを用意し、これらのサンプルに光を照射することで、各ラマンピーク強度比に対応する輝度に係るパラメータを測定し、この測定結果に基づいて、ラマンピーク強度比と輝度に係るパラメータとを関連付けた輝度特性を作成する。そして、この輝度特性において、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に対応する輝度に係るパラメータの値を求めることにより、輝度に係るパラメータの適正範囲を特定し、この適正範囲を用いて結晶質シリコンの膜質評価を行う。これにより、従来から用いていたラマンピーク強度比の適正範囲と同等の範囲を用いて、結晶質シリコンの膜質評価を行うことが可能となるので、膜質評価の基準を維持することができる。
上記輝度に係るパラメータとしては、例えば、色差または反射率を用いることが可能である。また、上記色差としては、例えば、L表色系におけるL値等を用いることが可能である。
また、前記輝度に係るパラメータとして反射率を用いる場合において、可視域(380〜760nm)から近赤外域(760nm〜2.5μm)にわたる波長帯域のうち、任意の波長に対応する反射率を用いることが可能である。好ましくは、可視域(380〜760nm)、より好ましくは、波長650nm以上における任意の波長に対応する反射率を採用するとよい。
ここで、輝度に係るパラメータとして反射率を用いる場合、結晶質シリコンがアモルファス化した場合に、波長650nm以上の帯域において顕著な違いが出ることが検証の結果わかった。従って、この650nm以上に着目して反射率を比較することにより、膜質評価の精度を向上させることができる。波長650nm以上の帯域において顕著な違いが出る理由は、アモルファスシリコンと結晶質シリコンの吸収スペクトルの違いが原因である。
このような方法によれば、評価する反射光として、単に反射光強度を計測するのではなく、色差または指定波長に対応する反射率を用いることで、計測対象膜の表面性状の影響を感知し、膜質を精度よく計測することができる。
本発明は、基板上に形成された結晶質シリコン膜に膜面側から光を照射する光照射手段と、前記結晶質シリコン膜で反射された反射光を検出する光検出手段と、検出した反射光の輝度に係るパラメータを計測するパラメータ計測手段と、該輝度に係るパラメータが予め設定されている適正範囲内であるか否かに応じて、該結晶質シリコン膜の膜質評価を行う評価手段とを具備する膜質評価装置を提供する。
このような構成によれば、光照射手段により基板上に形成された結晶質シリコン膜に光が照射され、この反射光が光検出手段により検出される。検出された光は、パラメータ計測手段により分析されることにより、輝度に係るパラメータが計測されて、この計測結果が予め設定されている適性範囲内であるか否かによって結晶質シリコン膜の膜質評価が評価手段により行われる。このように、本発明によれば、輝度に係るパラメータに基づいて結晶質シリコン膜の膜質評価を行うこととしたので、ラマン分光測定装置等の専用の評価装置を用いずに、評価検査を行うことが可能となる。これにより、製造ライン上を搬送されている製造基板に対して光を照射し、この反射光に基づいて上記膜質評価を行うことが可能となり、全数の製造基板の非破壊検査が可能となり、歩留まりが向上する。製造ラインからラインアウトした基板からの試験片の切り出しを不要とできるとともに、作業員の負担を軽減することができる。
上記膜質評価装置において、前記評価手段は、異なるラマンピーク強度比を有する複数のサンプルの輝度に係るパラメータをそれぞれ検出し、検出した輝度に係るパラメータと前記ラマンピーク強度比とを関連付けた輝度特性を作成し、前記輝度特性において、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に相当する輝度に係るパラメータの適正範囲を特定し、特定した前記輝度に係るパラメータの適正範囲を用いて、前記結晶質シリコンの膜質評価を行うこととしても良い。
このような構成によれば、予めラマンピーク強度比が既知である複数のサンプルを用意し、これらのサンプルに光を照射することで、各ラマンピーク強度比に対応する輝度に係るパラメータを測定し、この測定結果に基づいて、ラマンピーク強度比と輝度に係るパラメータとを関連付けた輝度特性を作成する。そして、この輝度特性において、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に対応する輝度に係るパラメータの値を求めることにより、輝度に係るパラメータの適正範囲を特定し、この適正範囲を用いて結晶質シリコンの膜質評価を行う。これにより、従来から用いていたラマンピーク強度比の適正範囲と同等の範囲を用いて、結晶質シリコンの膜質評価を行うことが可能となるので、膜質評価の基準を維持することができる。
前記輝度に係るパラメータとして、例えば、色差または反射率を用いることが可能である。また、上記色差としては、例えば、L表色系におけるL値等を用いることが可能である。
また、前記輝度に係るパラメータとして反射光の反射率を用いる場合において、波長650nm以上における反射率を用いると良い。
輝度に係るパラメータとして反射光の反射率を用いる場合、結晶質シリコンがアモルファス化した場合に、波長650nm以上の帯域において顕著な違いが出ることが検証の結果わかった。従って、この650nm以上に着目して反射率を比較することにより、膜質評価の精度を向上させることができる。
本発明は、上述の膜質評価装置を備える薄膜製造システムであって、前記光照射手段が、薄膜形成を含む製造ライン上を搬送される基板上に形成された結晶質シリコン膜に膜面側から光を照射するように配置されて薄膜形成状況を監視する薄膜製造システムを提供する。この薄膜製造システムは、例えば、薄膜シリコン系デバイスの薄膜形成状況を監視するのに好適である。
本発明は、上述の膜質評価装置を用いて製造した薄膜シリコン系デバイスを提供する。
なお、上述の各種態様は、可能な範囲で組み合わせて利用することができるものである。
薄膜シリコン系デバイスとしては、たとえば薄膜シリコン系太陽電池が挙げられる。また、薄膜シリコン系太陽電池は、一辺が1mを越える大型基板に薄膜をより均一に、より均質に形成することが発電効率の向上に重要であり、上述の膜質評価装置を用いて基板全面にわたり膜質を評価できるので、発電効率の向上、歩留まりの向上、生産効率の向上に大きく寄与する。
ここで、シリコン系とはシリコン(Si)やシリコンカーバイト(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)を含む総称であり、結晶質シリコン系とは、アモルファスシリコン系すなわち非晶質シリコン系以外のシリコン系を意味するものであり、結晶質シリコン系や多結晶シリコン系も含まれる。また薄膜シリコン系とは、アモルファスシリコン系、結晶質シリコン系、アモルファスシリコン系と結晶質シリコン系とを積層させた多接合型(タンデム型、トリプル型)を含むものとする。
本発明によれば、作業員の負担を軽減させるとともに、製造効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、膜質変動を監視できるので、発電効率を高く、歩留まりを向上し、製造効率を向上させるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る膜質評価装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る膜質評価装置は、薄膜シリコン系デバイス、特に薄膜シリコン系太陽電池の製造装置の製造工程の一部に設けられて利用されるものである。太陽電池の基板上に製膜された薄膜、特に、結晶質シリコン膜の膜質計測を行うために利用されて好適なものである。また、本実施形態に係る膜質計測装置は、一層のpin構造光電変換層を有するシングル型の太陽電池、二層のpin構造光電変換層を有するタンデム型の太陽電池、三層のpin構造光電変換層を有するトリプル型の太陽電池、透光性基板上の一層の結晶質シリコン膜単膜等、太陽電池の構造にかかわらず、結晶質シリコン層を有する太陽電池を製造する製造システムにおいて広く適用されるものである。ここでは、一例として、タンデム型太陽電池の製造工程において、裏面電極とトップセルとの間に形成されるボトムセルの評価、換言すると、結晶質シリコン層の評価を行う場合について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る膜質評価装置の全体構成を示した図である。
図1において、搬送コンベア1は、検査対象である結晶質シリコン層が表面に形成された基板Wを搬送方向(図中Y方向)に搬送する。この基板Wは、例えば、透明ガラス基板の上に、熱CVD装置で透明導電膜、プラズマCVD装置でアモルファスシリコン膜の光電変換層、プラズマCVD装置で結晶質シリコン膜の光電変換層がこの順で製膜されたものである。あるいは、透明ガラス基板の上に、熱CVD装置で透明導電膜、プラズマCVD装置で結晶質シリコン膜の光電変換層がこの順で製膜されたものでもよい。あるいは、透明ガラス基板の上に、プラズマCVD装置で結晶質シリコン膜が製膜されたものでもよい。図1では基板Wの搬送コンベア1側が透明ガラス基板で、搬送コンベア1の反対側に透明導電膜、薄膜シリコンによる光電変換層が積層されている。搬送コンベア1の上方には、カメラ(光検出手段)2とライン照明器(光照射手段)3とが配置されている。カメラ2には、例えば、カラーラインセンサカメラ、カラーエリアカメラ、いわゆるCCDカメラ等を適用することが可能である。本実施形態では、カメラ2として、撮像素子(例えば、CCD素子)と撮像用レンズ系とで構成されるものを採用している。
ライン照明器3は、例えば、蛍光灯により構成されており、後述するコンピュータ7から送られる信号に基づいて光源用電源4が作動することにより、光量調整並びに光源のオン/オフが制御される。なお、ライン照明器3は、蛍光灯に限られず、白色光をライン状に照射可能な光源であればよく、LED素子を直線状に配置して構成されるライン型LED照明でもよい。
カメラ2とライン照明器3は、図2に示すように、計測する膜面に対して反射式検査装置を構成するように配置されている。即ち、ライン照明器3は、射出したライン照明光L1が、基板Wの上面、本実施形態では、基板Wの表面に形成された結晶質シリコン膜の表面にて反射されるように配置されている。カメラ2は、結晶質シリコン膜の表面にて反射されたライン反射光L2が入射される位置に配置されており、基板Wの表面のうち、ライン照明光L1が当たっている部分(図1におけるライン状の部分K)から反射される反射光L2を受光するようになっている。基板Wに入射するライン照明光L1の入射角θ1は約45°、基板Wにて反射されたライン反射光L2の反射角θ2は約0°となるようにカメラ2とライン照明器3の配置位置が設定されている。なお、本実施形態に係る膜厚計測装置では、入射角θ1は、約0°から約90°のいずれかの角度、反射角θ2は、0°近傍であればよい。このように配置することで、カメラの位置調整、すなわちピント合わせが容易となる。
搬送コンベア1には、光電スイッチ5とロータリエンコーダ6が配置されている。光電スイッチ5は、搬送されてきた基板Wの先端部分がライン照明光L1の入射位置、すなわち、カメラ2にて撮影するライン状の撮影位置に到達したことを検出した場合に、検査スタート信号Sを発生してコンピュータ7に送信する。ロータリエンコーダ6は、設定回転角毎、即ち、基板Wが設定距離移動する毎に、パルス信号Pを発生してコンピュータ7に送る。
また、搬送コンベア1の下方には、上記ライン照明光L1が照射される位置に基準白色板20が設けられている。この基準白色板20は、基準となる輝度情報を取得するために用いられるものである。基準白色板は特に材料の指定はなく、画像撮影の技術分野において、基準とみなせる均一性の高いものであれば使用可能である。ここでは便宜上、白色と書いているが、色彩学的に厳密に白である必要はなく、固有の色を有していてもよい。例えば、分光計測用で常用される白板(硫酸アルミニウム粉末をペレット状に固めたもの)や、紙、市販の色差計で常用される白色基準、その他、均一性の高い基準となりうる物体などが使用できる。
コンピュータ7は、検査スタート信号Sを受信した後において、パルス信号Pを受信する毎に、トリガ信号Tをカメラ2に送るようになっている。カメラ2は、トリガ信号Tを受ける毎に、基板Wを撮影して、ライン照明器3からの反射光を取り込み、基板Wの横幅と移動方向に縦幅を持つ1ライン分の画像情報を持つカラー画像信号Cを生成し、これをコンピュータ7に送る。このカラー画像信号Cは、例えば、赤成分画像信号Rと、緑成分画像信号Gと、青成分画像信号Bを含んでいる。
コンピュータ(パラメータ計測手段および評価手段)7は、カメラ2からのカラー画像信号Cを受信すると、これらのカラー画像信号Cをメモリ上で二次元的に配列することにより、基板Wの表面画像を示す二次元画像、膜質分布状態を作成する。
コンピュータ7は、作成した二次元画像に対して後述する膜質評価処理を実行することにより、基板W上に形成された結晶質シリコン膜の膜質評価を行う。また、コンピュータ7には、CRT等の表示装置8が接続されており、この表示装置8に、カラー画像信号Cの波形や、画像処理した二次元画像、評価結果等が表示されるようになっている。
次に、図1に示す膜質評価装置により、検査対象となる基板Wを実際に検査する場合について説明する。
まず、コンピュータ7は、ライン照明器3を点灯させた状態において、搬送コンベア1上に載置された基板Wを搬送方向に搬送させる。これにより、ライン照明器3から射出されたライン照明光L1(図2参照)は、基板Wの表面に形成されている結晶質シリコン膜上において反射される。また、この基板Wの移動に応じてロータリエンコーダ6からパルス信号Pがコンピュータ7に送られる。コンピュータ7は、このパルス信号Pを受信する毎に、トリガ信号Tをカメラ2に送る。これにより、基板Wの移動に応じてカメラ2によりライン反射光L2(図2参照)が受光され、カラー画像信号Cが次々とコンピュータ7に送られることとなる。コンピュータ7は、カメラ2からの多数ラインのカラー画像信号Cを受信すると、これらを二次元配置することにより、二次元画像を作成する。
このようにして二次元画像が作成されると、コンピュータ7は、次に示す膜質評価処理を実行することにより、膜質評価を行う。以下、薄膜評価処理について具体的に説明する。
まず、コンピュータ7では、二次元画像に対して画像処理を施すことにより、輝度に関するパラメータを計測する。膜質の評価にあたっては、単なる反射光強度ではなく、膜質と輝度との相関関係を見出して、これを利用したものである。本実施形態では、例えば、RGB画像データからCIE−XYZ表色系に変換する(図3のステップSA1)。この変換は、公知の手法を用いることで容易に行うことができる。
続いて、CIE−XYZ表色系をCIE−L表色系に変換する(ステップSA2)。Lは、JIS Z 8729において規定されるL(エルスター・エイスター・ビースター)表色系であり、色差を表す。L:明度(輝度)、a:赤−緑色相のクロマティックネス指数、b:黄−青色相のクロマティックネス指数をそれぞれ表している。このようにして、二次元画像におけるL値(輝度)が求まると、コンピュータ7は、カメラ2で取り込んだ各画素毎に、L値が予め設定されている適正範囲に入るか否かを判定することにより、2次元画像全体を適正領域と不適正領域とに区分する(ステップSA3)。これにより、基板Wを適正領域と不適正領域とに分けることができる。
続いて、適正領域の面積が基板全体の面積に占める割合を求め(ステップSA4)、この割合が予め設定されている基準値以上であるかを判断し(ステップSA5)、基準値以上であれば、良品であると判断し(ステップSA6)、基準値未満であれば不具合品であると判断して(ステップSA7)、本処理を終了する。
そして、カメラ2から送られてくるカラー画像信号に基づいて2次元画像を作成する毎に、コンピュータ7が図3に示した薄膜評価処理を繰り返し実行することにより、各基板における膜質評価を実施する。
次に、上記ステップSA3において参照される適性範囲の設定方法について、図4を参照して説明する。
まず、別途ラマン分光分析装置などにより計測・評価して、互いに異なる既知のラマンピーク強度比を持つ評価対象膜と略類似の材質・略同一な膜厚のサンプルを用意し、このサンプルを図1に示した搬送ライン1上に載置し、ライン照明器3から照明光を照射し、反射光をカメラ2で取り込み、コンピュータ7で画層処理をする。各サンプルのL値を上述の方法で取得する(図4のステップSB1)。これにより、それぞれ異なるラマンピーク強度比に対応するL値を取得することができる。続いて、取得したL値とラマンピーク強度比とを関係付ける輝度特性を作成する(ステップSB2)。ここでは、横軸にラマンピーク強度比をとり、縦軸にL値をとる座標軸を作成し、この座標軸上に実験結果をプロットすることにより、輝度特性を作成する。例えば、図5に輝度特性の一例を示す。
ここで、膜質の評価は膜表面性状によるため、下地膜、たとえば太陽電池における透明導電膜の凹凸の直接的影響は少ない。但し、結晶質膜は下地膜による結晶成長の違いや、膜厚が厚くなるとともに結晶成長が影響するために膜の表面性状が変わることがある。このためサンプル膜質にもとづく図5のような輝度特性を作成する際は、実際に評価する下地膜と膜厚であることが、より好ましい。
続いて、この輝度特性において、従来から用いていたラマンピーク強度比の適正範囲に相当するL値の適正範囲を特定し(ステップSB3)、本処理を終了する。例えば、従来、用いていたラマンピーク強度比の適正範囲が図5における値bから値aの範囲であった場合、値aに対応するLの値a´及び値bに対応するLの値b´を取得することにより、L値における適正範囲をa´からb´の範囲と特定する。
そして、上述した評価処理の実行時においては、L値がこの適正範囲a´からb´内であるか否かにより、上述した領域の区分を行うこととなる。なお、上記は、コンピュータ7により全ての処理が自動的に行われる場合について説明したが、この適正範囲の特定については、技術者により行われるものとしても良い。つまり、上述したような方法により求められたL値の適正範囲が、膜質評価時において、コンピュータ7に登録されていれば良く、その具体的な求め方については、特に限定されない。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る膜質評価装置によれば、ラマンピーク強度比ではなく、L値を用いて結晶質シリコンの膜質評価を行うこととしたので、ラマン分光測定装置等の専用の評価装置を用いずに、膜質評価を行うことが可能となる。これは評価対象膜である結晶質シリコン膜の表面形状がラマンピーク強度比に応じて変化し、その形状変化に応じて、光の散乱の挙動が変化する現象を新たに見出し、CIE−L表色系のL値と結晶化状態を評価するラマンピーク強度比の相関関係を見出したことによる。
これにより、製造ライン上を搬送される基板Wに対してライン照明光L1を照射し、このライン反射光L2に基づいて上記膜質評価を行うことが可能となり、製造ラインからラインアウトした基板からの試験片の切り出しを不要にでき、作業員の負担を軽減することができる。また、この膜質分布の計測結果に基づいて、プラズマCVD装置により製膜形成された全数の結晶質シリコン膜の良否を判断し、不具合品が検出された場合には途中工程にて不具合基板をラインアウトし、必要に応じてプラズマCVD装置の製膜条件などを調整することができる。またプラズマCVD装置自体が感知できないトラブルで膜形成が不良となった場合も即刻に判断がつき、素早い修復対応が可能となる。すなわち、管理目標とする平均膜質と膜質分布の基準値に対して評価し、製膜状況をオンラインで監視することで、発電効率が高い生産状況を維持し、不良発生時には極めて短時間で判断が付くので、製膜形成の品質が安定し歩留まりが向上する。これにより製造効率が向上する。
更に、本実施形態に係る膜質評価装置によれば、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に対応するL値を求めることにより、L値の適正範囲を特定し、この適正範囲を用いて結晶質シリコンの膜質評価を行うので、従来から用いていたラマンピーク強度比の適正範囲と同等の範囲を用いて、結晶質シリコンの膜質評価を行うことができる。これにより、膜質評価の基準を維持することができる。
なお、上述した本実施形態においては、輝度に係るパラメータとして、L値を採用したが、輝度に係るパラメータは、これに限られない。例えば、L値に代えて、反射率、或いは、ライン反射光L2の光強度を用いることとしてもよい。
輝度に係るパラメータとして反射率を用いる場合、コンピュータ7は、カラー画像信号に基づいて反射率を検出する。なお、反射率の計測方法については、公知の手法を適宜採用することが可能である。そして、このようにして計測した反射率が所定の適正範囲内であるか否かにより2次元画像を適正領域と不適正領域とに区分し、適正領域が全体面積に占める割合によって、当該基板が不具合品か否かを判定する。
なお、上述のように輝度に関するパラメータとして反射率を採用したときの所定範囲の決定方法についても、上述したL値と同様の方法により特定される。ここで、輝度に関するパラメータとして反射率を用いる場合の輝度特性の一例を図6に示す。
このように、ラマンピーク強度比がaからbの範囲に対応する反射率c´からd´を求め、この範囲を反射率に係る適正範囲として実際の膜質評価にて用いればよい。
また、輝度に関するパラメータとして反射率を用いる場合、図7に示すように、反射スペクトルの波長が650nm以上の領域において、アモルファス化したものとしていないものとで反射率に顕著な違いが現れることが実験により検証された。従って、このように、違いが顕著に現れる波長帯域の反射率を用いて、適正範囲を決定することにより、アモルファス化の評価精度を向上させることができる。
なお、上述した実施形態においては、予めラマンピーク強度比の適正範囲に対応する輝度に係るパラメータの適正範囲を求め、この適正範囲を用いて評価を行っていたが、これに代えて、図5または図6に示したような輝度特性を保有しており、二次元画像から取得された各Lまたは反射率に対応するラマンピーク強度比を図5または図6に示した輝度特性から取得し、取得したラマンピーク強度比が予め設定されている適性範囲内であるか否かにより、膜質評価を行うこととしても良い。このような手法によっても、同様の判断基準で膜質評価を行うことができる。
また、上記実施形態においては、タンデム型太陽電池における結晶質シリコン膜の膜質を評価する場合について説明したが、これに限られず、本発明の膜質評価装置は、薄膜シリコン系デバイスや薄膜太陽電池に用いられる結晶質シリコン膜の膜質評価に幅広く適用することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る膜質評価装置について説明する。本実施形態に係る膜質評価装置は、上述した第1の実施形態に係る膜質評価装置と略同じであるが、カメラ2とライン照明器3の配置が異なる。
以下、第1の実施形態に係る膜質評価装置と異なる点について主に説明する。
本実施形態に係る膜質評価装置は、図2において、例えば、基板Wに入射するライン照明光L1の入射角θ1が0°近傍、基板Wにて反射されたライン反射光L2の反射角θ2が約0°から約90°のいずれかの角度となるように、カメラ2およびライン照明器3の配置位置が設定されている。例えば、基板Wに入射するライン照明光L1の入射角θ1が約0°、基板Wにて反射されたライン反射光L2の反射角θ2が約45°となるように、カメラ2およびライン照明器3の配置位置が設定されている。
このように配置することで、ライン照明器の位置調整、すなわち、照度分布調整が容易となる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態に係る膜質評価装置について説明する。本実施形態に係る膜質評価装置は、上述した第1の実施形態に係る膜質評価装置と略同じであるが、カメラ2とライン照明器3の配置が異なる。
以下、第1の実施形態に係る膜質評価装置と異なる点について主に説明する。
本実施形態に係る膜質評価装置は、図2において、例えば、基板Wに入射するライン照明光L1の入射角θ1と、基板Wにて反射されたライン反射光L2の反射角θ2とが略同一となるように、カメラ2およびライン照明器3の配置位置が設定されている。例えば、ライン照明光L1の入射角θ1は、約0°から約90°のいずれかの角度に設定されている。一例としては、入射角θ1および反射角θ2が約17°から約18°のいずれかの角度に設定される。
このように配置することで、正反射光を受光することが可能となるので、光の受光レベルが高くなり、迷光等の外乱に強くなるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1の実施形態に係る膜質評価装置の全体構成図である。 カメラとライン照明器との配置関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る膜質評価装置において実行される膜質評価処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の膜質評価処理にて用いられる適用範囲を決定するための処理手順を示したフローチャートである。 図4に示した処理において作成される輝度特性の一例を示した図である。 値に代えて、反射率を用いる場合の輝度特性の一例を示した図である。 結晶質シリコンとアモルファス化したものの分光反射スペクトルを示した図である。
符号の説明
1 搬送コンベア
2 カメラ
3 ライン照明器
4 光源用電源
5 光電スイッチ
6 ロータリエンコーダ
7 コンピュータ
8 表示装置
W 基板

Claims (10)

  1. 基板上に形成された結晶質シリコン膜に膜面側から光を照射し、
    前記結晶質シリコン膜で反射された反射光を検出し、
    検出した反射光の輝度に係るパラメータを計測し、
    該輝度に係るパラメータが予め設定されている適正範囲内であるか否かに応じて、該結晶質シリコン膜の膜質評価を行う膜質評価方法。
  2. 異なるラマンピーク強度比を有する複数のサンプルの輝度に係るパラメータをそれぞれ検出し、検出した輝度に係るパラメータと前記ラマンピーク強度比とを関連付けた輝度特性を作成し、
    前記輝度特性において、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に相当する輝度の適正範囲を特定し、特定した前記輝度に係るパラメータの適正範囲を用いて、前記結晶質シリコンの膜質評価を行う請求項1に記載の膜質評価方法。
  3. 前記輝度に係るパラメータとして、色差または反射率を用いる請求項1または請求項2に記載の膜質評価方法。
  4. 前記輝度に係るパラメータとして、反射率を用いる場合において、波長650nm以上における反射率を用いる請求項3に記載の膜質評価方法。
  5. 基板上に形成された結晶質シリコン膜に膜面側から光を照射する光照射手段と、
    前記結晶質シリコン膜で反射された反射光を検出する光検出手段と、
    検出した反射光の輝度に係るパラメータを計測するパラメータ計測手段と、
    該輝度に係るパラメータが予め設定されている適正範囲内であるか否かに応じて、該結晶質シリコン膜の膜質評価を行う評価手段と
    を具備する膜質評価装置。
  6. 前記評価手段は、異なるラマンピーク強度比を有する複数のサンプルの輝度に係るパラメータをそれぞれ検出し、検出した輝度に係るパラメータと前記ラマンピーク強度比とを関連付けた輝度特性を作成し、前記輝度特性において、予め決定されているラマンピーク強度比の適正範囲に相当する輝度に係るパラメータの適正範囲を特定し、特定した前記輝度に係るパラメータの適正範囲を用いて、前記結晶質シリコンの膜質評価を行う請求項5に記載の膜質評価装置。
  7. 前記輝度に係るパラメータとして、色差または反射率を用いる請求項5または請求項6に記載の膜質評価装置。
  8. 前記輝度に係るパラメータとして反射率を用いる場合において、波長650nm以上における反射率を用いる請求項7に記載の膜質評価装置。
  9. 請求項5から請求項8のいずれかに記載の膜質評価装置を備える薄膜製造システムであって、
    前記光照射手段が、薄膜形成を含む製造ライン上を搬送される基板上に形成された結晶質シリコン膜に膜面側から光を照射するように配置されて薄膜形成状況を監視する薄膜製造システム。
  10. 請求項5から請求項8のいずれかに記載の膜質評価装置を用いて製造した薄膜シリコン系デバイス。
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