JP2001110864A - 多結晶性半導体膜の検査方法および多結晶性半導体膜の検査装置 - Google Patents

多結晶性半導体膜の検査方法および多結晶性半導体膜の検査装置

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裕 小橋
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聡 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間のうちに非破壊で半導体膜の表面状態
を検査することにより、TFTの製造工程などにおい
て、正常な膜質の多結晶性半導体膜を形成した基板のみ
を後工程に回すことのできる多結晶半導体膜の検査方
法、 および多結晶性半導体膜の検査装置を提供するこ
と。 【解決手段】 レーザアニールを行って得た多結晶性の
半導体膜12の表面が大きく荒れていると、暗視野画像
において半導体膜12の表面で光が強く散乱され、CC
Dカメラ160で受光される。よって、マイクロコンピ
ュータ150は、CCDカメラ160からの出力が高レ
ベルであるとして、この基板10に形成された半導体膜
12の表面が荒れていると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(以下、TFTという。)の製造などに用いる多結晶性
半導体膜の検査方法、および結晶性半導体膜の検査装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイのアクティブ素子等と
して用いられるTFTを製造するにあたっては、従来か
ら多く用いられてきた非晶質シリコン薄膜にかわり、よ
り高移動度を得られる多結晶シリコン薄膜を用いられる
場合が増加してきている。
【0003】この多結晶シリコン薄膜の形成方法の一例
を示すと、図1(A)に示すように、超音波洗浄等によ
り清浄化したガラス製等の基板10を準備した後、基板
温度が約150℃から約450℃の温度条件下で、図1
(B)に示すように、基板10の全面に厚さが200n
m程度のシリコン酸化膜からなる下地保護膜11をプラ
ズマCVD法により形成する。次に、基板温度が約15
0℃から約450℃の温度条件下で基板10の全面に厚
さが60nmのアモルファスシリコン膜からなる半導体
膜12をプラズマCVD法により形成する。次に、図1
(C)に示すように、半導体膜12に対してレーザ光を
照射してレーザアニールを施すことにより、多結晶薄膜
を得る事ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アモル
ファスの半導体膜12にレーザアニールを施す際に、レ
ーザーエネルギー密度を上げすぎると、半導体膜12の
表面が荒れてしまい、TFTのゲート耐電圧が低下する
などTFTの製造に使用できなくなるという問題点があ
る。かといって、レーザーアニール時のエネルギー密度
を弱めると、結晶化がすすまず、やはりTFTの製造に
使用できなくなる。また、基板10・半導体膜12に対
する洗浄状態が悪い場合も半導体膜12の表面が荒れて
しまうことがある。従って、TFTの製造工程中にアニ
ール後の半導体膜12の膜質を検査できれば、検査結果
において正常と判定したものだけを後工程に回すことが
できるので、TFTの製造コストを低減することができ
る。しかし、このようなインラインで検査を行うには、
短時間のうちに非破壊で行える方法でなればならない。
このため、従来、研究室などで膜質を評価するのに行わ
れているラマン分光法による検査方法、エリプソメータ
による検査方法、原子間力顕微鏡や透過型電子顕微鏡を
用いた検査方法は、製造工程に組み入れることができな
い。
【0005】そこで、本発明の課題は、TFTなどの製
造工程中に短時間のうちに非破壊で半導体膜の表面状態
を検査することにより、TFTの製造工程などにおい
て、正常な膜質の多結晶性半導体膜を形成した基板のみ
を後工程に回すことのできる多結晶半導体膜の検査方法
およびこの方法の実施に用いられる多結晶性半導体膜の
検査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明者が繰り返し行
った実験によれば、アモルファスの半導体膜に対してレ
ーザアニールなどの結晶化処理を行った際にレーザー光
照度が高すぎて損傷を受けた場合、極めて大きな凹凸が
局所的に生じる。また、逆にレーザー光照度が低すぎて
結晶化が十分でなかった場合は凹凸がほとんど生じな
い。すなわち、半導体膜の表面の凹凸によって結晶化の
際の異常が判定できるという新たな知見を得た。このよ
うな新たな知見に基づいて、本発明では、以下のような
膜質の評価を行うことにより、TFTなどの製造工程中
に短時間のうちに非破壊で半導体膜の膜質を評価し、T
FTの製造工程において、正常な膜質の多結晶性の半導
体膜を形成した基板のみを後工程に回すことを提案す
る。
【0007】請求項1に係る発明では、多結晶性半導体
膜の検査方法において、基板上の多結晶性半導体膜表面
に適切な手段で収束することにより入射方位を制御され
た光を照射したときの当該多結晶性半導体膜表面凹凸に
起因する鏡面反射方向以外への散乱光の強度をカラーC
CD(Charge-Couple device)受
光素子を用いてRGBの波長帯域別にその面内分布を計測
し、該散乱光のRGB波長帯による強度の比が規定範囲外
であったり、面内分布が大きい時には前記多結晶性半導
体膜が薄膜トランジスタの製造に適さないと判定するこ
とを特徴とする。
【0008】このような検査方法は、短時間のうちに非
破壊で半導体膜の膜質を評価できるので、TFTの製造
工程においてインラインで膜質の評価を行い、正常な膜
質の多結晶性の半導体膜を形成した基板のみを後工程に
回すことができる。それ故、TFTをスイッチング素子
として用いた液晶パネルのアクティブマトリクス基板の
歩留りおよび信頼性が向上する。
【0009】請求項2に係る発明では、請求項1におい
て、前記散乱光の強度とともに、前記多結晶性半導体膜
表面からの鏡面反射光の強度をRGB波長帯別に計測する
ことを特徴とする。これにより、多結晶半導体膜の膜厚
の変動をも同時に計測可能になり、またその結果を散乱
光強度の結果にフィードバックすることでより測定精度
が向上する。
【0010】請求項3に係る発明では、請求項1ないし
2のいずれかに規定する多結晶性半導体膜の検査方法を
実施するための多結晶性半導体膜の検査装置であって、
前記多結晶半導体膜に適当なる光学系でもって収束され
た光を供給するための光源と、光源よりの収束光が試料
によって散乱された光を集光して拡大観察するための暗
視野経路と試料によって鏡面反射された光を集光して拡
大観察するための明視野経路の少なくとも一方を有する
顕微鏡光学系と、該光学系からの像を撮像するためのCC
D受光装置と、CCD受光装置からの信号を処理し、前記多
結晶性半導体膜が薄膜トランジスタの製造に適している
かいないかを判定する処理部とを有することを特徴とす
る。
【0011】これにより、前記多結晶半導体膜を数10
μm〜数mmの範囲で拡大観察することで精度良く請求項
1から2に記載の検査方法を実現できる。また、顕微鏡
光学系を暗視野・明視野切り替え可能にしておくことに
より、暗視野光路で請求項1に記載の散乱光による検査
を、明視野光路で請求項2に記載の鏡面反射光による検
査を同一光学・照明系によって実現可能であり、装置の
低コスト化を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0013】[多結晶性半導体膜の製造方法]ガラス基
板上にTFTを製造するには、まず、ガラス基板を変形
させることなく、ガラス基板上に多結晶性の半導体膜を
形成する必要がある。このような制約下で多結晶の半導
体膜を形成するには、図1(A)に示すように、超音波
洗浄等により清浄化した無アルカリガラス製等の基板1
0を準備した後、基板温度が約150℃から約450℃
の温度条件下で、図1(B)に示すように、基板10の
全面に厚さが200nm程度のシリコン酸化膜からなる
下地保護膜11をプラズマCVD法により形成する。こ
のときの原料ガスとしては、たとえばモノシランと笑気
ガスとの混合ガスやTEOSと酸素、あるいはジシラン
とアンモニアを用いることができる。なお、下地保護膜
11としては、シリコン窒化膜等の絶縁膜やそれらの多
層膜を用いることもできる。次に、基板温度が約150
℃から約450℃の温度条件下で基板10の全面に厚さ
が60nmのアモルファスシリコン膜からなる半導体膜
12をプラズマCVD法により形成する。このときの原
料ガスとしては、たとえばジシランやモノシランを用い
ることができる。その他、同じくジシラン等を用いて減
圧CVDあるいは常圧CVDを用いて形成しても構わない。次
に、図1(C)に示すように、半導体膜12に対してレ
ーザ光を照射してレーザアニールを施す。
【0014】このように形成した半導体膜12について
は、前記したように、半導体膜12の表面状態を評価す
ることにより、半導体膜12が適正に多結晶化している
のか、あるいは表面が荒れるなどの損傷が起きているの
かを検査できる。実施形態に以下に説明する。
【0015】[実施の形態]図2は、本形態に係る多結
晶性半導体膜の検査装置の要部を模式的に示す斜視図で
ある。図3および図4はそれぞれ、本形態の検査装置を
要部をY軸方向からみた側面図、およびX方向からみた
側面図である。
【0016】これらの図に示す検査装置100は、光学
顕微鏡をベースに検査機構を付加したものである。すな
わち、検査装置100には、アニール工程を終えた多結
晶性の半導体膜12が形成されたガラス製の基板12を
載置するX−Yステージ110と、このX−Yステージ
110の下方位置から上方に向けて白色光を基板12に
対して適当に収束して照射するための光学系をそなえた
透過照明用光源121(顕微鏡用光源)と、出射した白
色光をハーフミラー131によって下方に向けて照射す
る落射照明用光源124(顕微鏡用光源)と、ハーフミ
ラー131とX−Yステージ110との間に配置された
対物レンズ126とが配置されており、落射照明用光源
より出射した白色光は対物レンズを通して集光され、収
束光が基板12に対して照射されることとなる。ここ
で、対物レンズ126は、明視野での観察だけでなく、
暗視野での観察も可能である。また、対物レンズ126
またはX−Yステージ110が装置光軸MLに沿って上
下することによりオートフォーカスが行われる。さら
に、検査装置100には、基板10からの反射光あるい
は透過光が、対物レンズ126およびハーフミラー13
1を通過し、ハーフミラー132で側方に反射されてく
るのを集光する接眼レンズ125が配置されている。従
って、この検査装置100では、接眼レンズ125を通
せば、通常の光学顕微鏡と同様、X−Yステージ110
上に載置された基板10上の半導体膜12の様子を反射
光、あるいは透過光によって観察できる。
【0017】さらに、本形態の検査装置100には、
基板10に対して鉛直の向きに配置されたカラーCCD
カメラ160(受光器)が配置され、このCCDカメラ
160の検出結果はパーソナルコンピュータ150に出
力されるようになっている。このパーソナルコンピュー
タ150は、CCDカメラ160の検出結果に基づい
て、基板10に形成した半導体膜12が正常か、あるい
は異常なのかを判定する膜質判定手段として機能する。
ここで、膜質判定手段は、パーソナルコンピュータ15
0に予め格納されている動作プログラムに従って行われ
る動作によって実現される。また、パーソナルコンピュ
ータ150は、X−Yステージ110の駆動制御などの
制御も司る。さらに、パーソナルコンピュータ150
は、対物レンズ126の自動交換、光源のオン/オフ、
CCDカメラ160のゲイン調整なども行う。
【0018】このように構成した多結晶性の半導体膜1
2の検査装置100において、落射用照明用光源124
から平行光として出射された白色光が基板10上の半導
体膜12に照射され、暗視野もしくは明視野あるいはそ
の両方で像が観察され、CCDカメラ160を通じてR
GB別に色分解されてパーソナルコンピューター150
に送られる。
【0019】半導体膜12が十分に多結晶化していない
場合には、半導体膜12上には凹凸が少ないため、ほと
んどの光は、鏡面反射する。従って、装置光軸ML上に
配置されたCCDカメラ160には、暗視野経路では光
がほとんど届かない。それ故、マイクロコンピュータ1
50は、CCDカメラ160からの出力が低レベルであ
るとして、この基板10に形成された半導体膜12は多
結晶化しておらず、異常であると判定する。
【0020】また、半導体膜12が多結晶化の際に表面
が大きく荒れていると、一部の光は鏡面反射するが、相
当量の光は半導体膜12の表面で散乱し、そのうち、暗
視野経路でもCCDカメラ160で受光される。それ
故、CCDカメラ160には、散乱光が十分に届くこと
になる。また、そのRGB別の散乱光強度は長波長側、
すなわちRやGの強度が相対的に強くなる。この時、パ
ーソナルコンピュータ150は、CCDカメラ160か
らの出力が高レベルである、あるいはB散乱光強度に比
してR散乱光あるいはG散乱光の強度が高すぎるとし
て、この基板10に形成された半導体膜12の表面は異
常に荒れていると判定する。
【0021】これに対して、半導体膜12が適正に多結
晶化していると、その表面には微細な凹凸が形成される
だけであるので、一部の光は半導体膜12の表面で散乱
し、暗視野経路でCCDカメラ160で受光される。そ
れ故、CCDカメラ160には、所定の光量の散乱光が
届くことになり、またR散乱光やG散乱光はB散乱光に
比して十分小さくなる。よって、マイクロコンピュータ
150は、CCDカメラ160からの出力がある範囲内
にあるとして、この基板10に形成された半導体膜12
は正常であると判定する。
【0022】このように本形態の検査装置100によれ
ば、TFTなどの製造工程中に、数秒から数分といった
短時間のうちに非破壊で半導体膜12の膜質を評価する
ことができる。従って、このような全数検査で良品と判
定された基板10のみを後工程に回してTFTを製造し
ていけば、異常な半導体膜12に対してTFTを作り込
むという無駄な工程を行う必要がないので、TFTの製
造コストを低減できる。また、良品と判定された半導体
膜12のみを用いてTFTを製造するので、品質の安定
したTFTを製造できる。よって、このような品質の安
定したTFTを画素スイッチング用、あるいは駆動回路
用に作り込んだアクティブマトリクス基板を用いれば、
このアクティブマトリクス基板を用いた液晶パネルで
は、表示品位の向上および信頼性の向上を図ることがで
きる。また、アニール装置異常に対するフィードバック
を行うことによって工程の信頼性を向上させることがで
きる。
【0023】[TFTの製造方法]図1に示すように形
成した半導体膜12のうち、良品と判定された半導体膜
12を備える基板10に対してTFTを作り込んでいく
工程を簡単に説明する。
【0024】まず、図1(C)に示すように形成した多
結晶性の半導体膜12の表面に、図5(A)に示すよう
に、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスク2
2を形成し、この半導体膜12を、図5(B)に示すよ
うに、島状の半導体膜12にパターニングする。
【0025】次に、350℃以下の温度条件下で、基板
10の全面にゲート絶縁膜13をプラズマCVD法によ
り形成する。このときの原料ガスは、たとえばTEOS
と酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。。
【0026】次に、図5(C)に示すように、350℃
以下の温度条件下で、基板10の全面にタンタル薄膜等
の導電膜21をスパッタ法等により形成する。
【0027】次に、図5(D)に示すように、導電膜2
1をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、
ゲート絶縁膜13の表面にゲート電極15を形成する。
【0028】次に、ゲート電極15をマスクとして半導
体膜12に対して、たとえばリンイオン(不純物イオ
ン)を導入する。その結果、半導体膜12には、ゲート
電極15に対して自己整合的にソース・ドレイン領域1
6が形成され、不純物イオンが導入されなかった部分は
チャネル領域17となる。このような不純物の導入に
は、たとえばバケット型質量非分離型のイオン注入装置
(イオンドーピング装置)を用いることができ、原料ガ
スとしては、濃度が5%になるように水素ガスで希釈し
たホスフィン(PH3 )を用いことができる。なお、P
チャネル型のTFTを形成する場合には、原料ガスとし
て水素ガスで濃度が5%となるように希釈したジボラン
(B2 6 )を用いればよい。
【0029】次に、図5(E)に示すように、350℃
以下の温度条件下で、シリコン酸化膜からなる層間絶縁
膜18をプラズマCVD法により形成する。このときの
原料ガスも、たとえばTEOSと酸素ガスとの混合ガス
を用いることができる。次に、酸素雰囲気下で300
℃、1時間の熱処理を行ない、注入したリンイオンの活
性化と層間絶縁膜18の改質とを行なう。
【0030】次に、コンタクトホール19を形成し、し
かる後にこのコンタクトホール19を介してソース・ド
レイン領域16に導電接続するソース・ドレイン電極2
0を形成する。このようにして基板10の表面にTFT
30を形成する。
【0031】なお、TFT30を液晶表示パネルのアク
ティブマトリクスにおけるスイッチング素子として形成
する場合には、ゲート電極15は走査線の一部として形
成する。また、ソース・ドレイン電極20のうちの一方
はデータ線として形成し、ソース・ドレイン電極20の
うちの他方は、画素電極の一部として、またはそれと導
電接続する電極として構成する。また、本例および、以
下に説明するいずれの実施例もあくまで一例であり、ソ
ース・ドレイン領域16のうち、ゲート電極15の端部
に対峙する領域に低濃度領域やオフセット領域を設けて
もよい。
【0032】このように構成したTFT30では、能動
層として用いた多結晶性の半導体膜12がすでに膜質検
査を受けて良品と判定されたものであるため、品質の安
定したTFTを製造できる。よって、このような品質の
安定したTFTを画素スイッチング用、あるいは駆動回
路用に作り込んだアクティブマトリクス基板を用いれ
ば、このアクティブマトリクス基板を用いた液晶パネル
において、表示品位の向上および信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、短時
間のうちに非破壊で半導体膜の膜質を検査できるので、
TFTの製造工程においてインラインで膜質の評価を行
い、正常な膜質の多結晶性の半導体膜を形成した基板の
みを後工程に回すことができる。それ故、TFTをスイ
ッチング素子として用いた液晶パネルのアクティブマト
リクス基板の歩留りおよび信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、基板上に
多結晶性の半導体膜を形成するまでの工程断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1に係る多結晶性半導体膜
の検査方法を行うための検査装置の要部を模式的に示す
斜視図である。
【図3】図2に示す検査装置の要部をY軸方向からみた
側面図である。
【図4】図2に示す検査装置の要部をX軸方向からみた
側面図である。
【図5】(A)〜(E)はそれぞれ、図1に示す方法で
形成した多結晶性半導体膜からTFTを製造する方法を
示す工程断面図である。
【符号の説明】
10・・・基板 11・・・下地保護膜 12・・・半導体膜 13・・・ゲート絶縁膜 15・・・ゲート電極 16・・・ソース・ドレイン領域 17・・・チャネル領域 18・・・層間絶縁膜 19・・・コンタクトホール 20・・・ソース・ドレイン電極 21・・・導電膜 22・・・レジストマスク 30・・・TFT 100 検査装置 110 X−Yステージ 121 透過照明用光源(顕微鏡用光源) 124 落射照明用光源(顕微鏡用光源) 160 CCDカメラ(受光器) 150 パーソナルコンピュータ(膜質判定手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/268 H01L 21/268 T 29/786 C23C 14/54 E 21/336 16/52 // C23C 14/54 H01L 29/78 624 16/52 627G (72)発明者 高橋 聡 東京都練馬区氷川台3丁目20番16号 株式 会社オーディーピー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の多結晶性半導体膜表面に収束光
    を照射したときの当該多結晶性半導体膜表面からの散乱
    光の強度をRGB波長領域帯別にCCD受光素子を用いて
    計測し、該散乱光強度の面内分布とRGB各成分の強度比
    により前記多結晶性半導体膜の結晶性・均一性を判定す
    ることを特徴とする多結晶性半導体膜の検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記散乱光の強度と
    ともに、前記多結晶性半導体膜表面からの反射光の強度
    をRGB波長領域帯別に前記CCD受光素子を用いて計測
    し、RGB各成分の強度比により前記多結晶性半導体膜の
    膜厚を測定することを特徴とする検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2のいずれかに規定する
    多結晶性半導体膜の検査方法を実施するための多結晶性
    半導体膜の検査装置であって、前記多結晶半導体膜に収
    束光を照射するための光源と、前記多結晶性半導体膜を
    暗視野経路と明視野経路の少なくとも一方で拡大観察す
    るための顕微鏡光学系と、該顕微鏡光学系からの像を撮
    影するためのCCD受光装置と、該CCD受光装置から
    の信号を処理し、前記多結晶半導体膜の膜厚、膜質を判
    定する処理部とを有することを特徴とする多結晶性半導
    体膜の検査装置。
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