JP4631116B2 - 薄膜トランジスタ製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板とポリシリコン膜との間にゲート電極が形成されるボトムゲート構造の薄膜トランジスタを製造する薄膜トランジスタ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、チャネル層にポリシリコン膜を用いた薄膜トランジスタの実用化が進められている。チャネル層にポリシリコンを用いた場合、薄膜トランジスタの電界移動度が非常に高くなるため、例えば液晶ディスプレイ等の駆動回路として用いた場合には、ディスプレイの高精彩化、高速化、小型化等を実現することができるようになる。
【0003】
また、エキシマレーザアニール装置を用いてアモルファスシリコンを熱処理してポリシリコン膜を形成する、いわゆる低温多結晶化プロセスも近年開発が進んでいる。このような低温多結晶プロセスを薄膜トランジスタの製造プロセスに適用することによって、ガラス基板への熱損傷が低くなり、耐熱性の大面積で安価なガラス基板を用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、低温多結晶プロセスにおいて用いられるエキシマレーザアニール装置は、その出力パワーが不安定であるため、形成されるポリシリコンのグレーンサイズが大きく変動する。そのため、エキシマレーザアニール装置を用いて形成されたポリシリコン膜は、常に良好なグレーンサイズとはならず、例えば、シリコン結晶が微結晶化してしまういわゆる線状不良となったり、十分大きなグレーンサイズが得られないいわゆる書き込み不良となったりしてしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、一般に、このようなエキシマレーザアニール装置を用いてアニール処理を行う場合には、ポリシリコン膜の多結晶化工程が終了した段階で、その最表面に形成されているポリシリコン膜の結晶の状態を全数検査したり、或いは、製品を無作為に抜き取り結晶の状態を検査したりして、製造した製品がこの段階で不良品であるか否かを判断することが行われる。
【0006】
しかしながら、ポリシリコン膜を評価するには、分光エリプソや走査型電子顕微鏡等を用いて表面画像を撮像し、その表面画像を目視して結晶の状態を判断するといった感覚的な方法しかなく、非接触で客観的に判断することができなかった。また、このような方法は、時間的、コスト的に非効率であり、インプロセスで用いることは困難であった。
【0007】
本発明は、このような実情を鑑みてされたものであり、形成したポリシリコン膜の状態を、客観的に、非接触で、精度良く、自動的に評価して、ポリシリコン膜の良否判断を行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる薄膜トランジスタ製造方法は、基板とポリシリコン膜との間にゲート電極が形成されるボトムゲート構造の薄膜トランジスタを製造する薄膜トランジスタ製造方法であって、基板上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、上記ゲート電極を形成した基板上にアモルファスシリコン膜を成膜するアモルファスシリコン成膜工程と、上記アモルファスシリコン膜に対してレーザアニール処理を行ってポリシリコン膜を形成するレーザアニール工程と、上記ポリシリコン膜の表面の空間構造に基づき、このポリシリコン膜の良否判定を行う良否判定工程とを備え、上記良否判定工程では、各基板に対してゲート電極上に形成された上記ポリシリコン膜表面を撮像して、撮像した画像から、該ポリシリコン膜表面の空間構造の直線性及び周期性のうち、少なくとも一方の構造の特性に基づいて得られる自己相関関数を求めて、該自己相関関数の各ピーク成分から、サイドピーク値に対するピーク値の比を示すAC値を算出し、各基板に対してゲート電極上以外の場所に形成された上記ポリシリコン膜表面を撮像して、撮像した画像から、該ポリシリコン膜表面の空間構造の直線性及び周期性のうち、少なくとも一方の構造の特性に基づいて得られる自己相関関数を求めて、該自己相関関数の各ピーク成分からAC値を算出し、上記ゲート電極上に形成されたポリシリコン膜表面の空間構造の特性から算出した自己相関関数のAC値が、上記レーザアニール工程において該ポリシリコン膜に許容最低エネルギーを与えたときに求められる自己相関関数のAC値であるAC よりも大きい条件を第1の判定条件とし、上記ゲート電極上に形成されたポリシリコン膜表面の空間構造の特性から算出した自己相関関数のAC値が、該ゲート電極上以外の場所に形成されたポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最高許容エネルギーに対応したレーザパワーを上記レーザアニール工程において該ゲート電極上に形成されたポリシリコン膜に与えたときに求められる自己相関関数のAC値であるAC より大きく、かつ、ゲート電極上以外の場所に形成されたポリシリコン膜表面の空間構造の特性から算出した自己相関関数のAC値が、該AC より小さい条件を第2の判定条件とし、上記第1の判定条件を満たすとき、又は、上記第1の判定条件を満たさないで上記第2の判定条件を満たすときの、いずれか一方のときのみ良品と判定する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、本発明を適用したポリシリコン膜の評価装置について説明する。
【0011】
本発明の実施の形態のポリシリコン膜の評価装置は、例えば、ボトムゲート構造を有する薄膜トランジスタ(ボトムゲート型TFT)の製造工程中に形成されるポリシリコン膜の検査に用いられる。ボトムゲート型TFTは、例えばガラス基板上に、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ポリシリコン膜(チャネル層)が下層から順に積層された構成とされた薄膜トランジスタである。すなわち、ボトムゲート型TFTは、チャネル層となるポリシリコン膜とガラス基板との間に、ゲート電極が形成されている構成のTFTである。
【0012】
ボトムゲート型TFTの構造
まず、このようなボトムゲート型TFTの具体的な構成例について図1を用いて説明する。
【0013】
ボトムゲート型TFT1は、図1に示すように、ガラス基板2上に、ゲート電極3、第1のゲート絶縁膜4、第2のゲート絶縁膜5、ポリシリコン膜6、ストッパ7、第1の層間絶縁膜8、第2の層間絶縁膜9、配線10、平坦化膜11、透明導電膜12が積層されて構成されている。
【0014】
ゲート電極3は、ガラス基板2上に50〜300nmのモリブデン(Mo)が成膜された後、異方性エッチングによりパターニングされて形成されている。
【0015】
第1のゲート絶縁膜4は、例えば膜厚が50nmの窒化シリコン(SiNx)からなり、窒化シリコン(SiNx)が、このゲート電極3が形成されたガラス基板2上に積層されて形成されている。
【0016】
第2のゲート絶縁膜5は、例えば膜厚が120nmの二酸化シリコン(SiO2)からなり、この二酸化シリコン(SiO2)が、第1のゲート絶縁膜5上に積層されて形成されている。
【0017】
ポリシリコン膜6は、例えば膜厚が40nmのポリシリコン(p−Si)からなる。このポリシリコン膜6は、第2のゲート絶縁膜5上に積層されて形成されている。このポリシリコン膜6は、当該ボトムゲート型TFT1のチャネル層として機能する。このポリシリコン膜6は、例えば、LPCVD法等によって40nmのアモルファスシリコン(a−Si)が成膜された後、このアモルファスシリコンに対してアニール処理を行うことにより多結晶化され形成される。ポリシリコン膜6の多結晶化工程においては、紫外線レーザであるエキシマレーザを用いたレーザアニール処理が用いられる。このエキシマレーザアニール処理は、その照射面が線状とされたパルスのレーザビームを出射し、パルスビームの照射領域を移動させながら、アモルファスシリコンをポリシリコンに多結晶化させるものである。レーザビームは、その照射面の形状が、例えば長手方向の長さが20cm、短辺方向の長さが400μmとされ、パルスの周波数が300Hzとされている。エキシマレーザアニール処理を行う際のレーザビームの走査方向は、線状レーザの照射面の長手方向と直交する方向(すなわち、短辺方向)に行われる。
【0018】
そして、このポリシリコン膜6は、エキシマレーザアニールによって多結晶化されたのち、ソース/ドレイン領域を形成するために、不純物がイオンドーピングされる。このイオンドーピングは、ゲート電極3上の部分のポリシリコン膜6に不純物が注入されないように、このゲート電極3に対応する位置にストッパ7が形成された後に行われる。このストッパ7は、例えば膜厚200nmの二酸化シリコン(SiO2)からなり、ゲート電極3を形成したときに用いたマスク等を用いて形成されている。
【0019】
第1の層間絶縁膜8は、例えば膜厚が300nmの窒化シリコン(SiNx)からなり、この窒化シリコン(SiNx)が、ポリシリコン膜6上に積層されて形成されている。
【0020】
第2の層間絶縁膜9は、例えば膜厚が150nmの二酸化シリコン(SiO2)からなり、この二酸化シリコン(SiO2)が、第1の層間絶縁膜8上に積層されて形成されている。
【0021】
配線10は、ポリシリコン膜6のソース/ドレイン領域を接続するためのコンタクトホールが、第1の層間絶縁膜8及び第2の層間絶縁膜9のソース/ドレイン領域に対応する位置に開口された後、アルミニウム(Al)及びチタン(Ti)を成膜し、エッチングによってパターニングして形成されている。この配線10は、ポリシリコン膜6上に形成された各トランジスタのソース/ドレイン領域を接続して、基板上の所定の回路パターンを形成する。
【0022】
平坦化膜(HRC)11は、当該ボトムゲート型TFT1の表面を平坦化するための膜で、配線10が形成されたのち成膜され、その膜厚が2〜3μmとされている。
【0023】
透明導電膜12は、例えば、ITO等からなる透明導電材料からなり、配線10と当該ボトムゲート型TFT1の外部に存在する外部素子や外部配線とを接続するための導電線である。この透明導電膜12は、コンタクトホールが平坦化膜11に開口された後に、平坦化膜11上に形成される。
【0024】
以上のようなボトムゲート型TFT1では、チャネル層にポリシリコンを用いているため、チャネル層の電界移動度が非常に高くなる。そのため、例えば液晶ディスプレイ等の駆動回路として用いた場合には、ディスプレイの高精細化、高速化、小型化等を実現することができる。また、以上のようなボトムゲート型TFT1では、エキシマレーザアニールを用いてアモルファスシリコンを熱処理することによってポリシリコン膜6を形成する、いわゆる低温多結晶化プロセスが用いられている。そのため、多結晶化プロセスでのガラス基板2への熱損傷が少なくなり、耐熱性の大面積で安価なガラス基板を用いることが可能となる。
【0025】
ポリシリコン膜の検査の必要性
ところで、ポリシリコン膜6の電界移動度を決定する重要な要素は、ポリシリコンのグレーンサイズであるといわれている。そのグレーンサイズは、エキシマレーザアニール処理時においてポリシリコン膜6に与えられるエネルギーに大きく依存する。そのため、エキシマレーザアニール処理時におけるレーザパワーの制御やその安定化が、完成したボトムゲート型TFT1の特性や歩留まりに大きく影響することとなる。
【0026】
しかしながら、エキシマレーザアニール処理において用いられるエキシマレーザアニール装置は、出射するレーザパワーの出力変動が比較的大きい。そのため、エキシマレーザアニール装置を用いてエキシマレーザアニールを行った場合、良好なグレーンサイズを得られるエネルギーの許容範囲(ポリシリコン膜6の製造マージン)に対して、ポリシリコン膜6に与えるエネルギーの変動が大きくなってしまい、ポリシリコン膜6を安定的に製造することが難しい。
【0027】
したがって、同一の条件でエキシマレーザアニールを行った場合でも、ポリシリコン膜6のグレーンサイズが大きく変動し、例えばレーザパワーが大きくなりすぎた場合には、シリコン結晶が微結晶化してしまいいわゆる線状不良となり、また、レーザパワーが小さく成りすぎた場合には、十分大きなグレーンサイズが得られないいわゆる書き込み不良となってしまう。
【0028】
さらに、ボトムゲート型TFTでは、ゲート電極3がポリシリコン膜6の下層に位置しているので、レーザアニールを行った場合における熱の逃げが、ガラス基板2上(ソース/ドレイン領域上)のポリシリコン膜6よりも、ゲート電極3上のポリシリコン膜6の方が高くなる。そのため、エキシマレーザアニール装置から与えられるレーザパワーが同一であっても、ゲート電極3上のポリシリコン膜6と、ガラス基板2上(ソース/ドレイン領域上)のポリシリコン膜6とで、昇温温度が異なることとなり、その影響からグレーンサイズが双方で異なってしまう。具体的には、レーザパワーが同一であった場合には、ポリシリコン膜6上に形成されるグレーンサイズは、ガラス基板2上(ソース/ドレイン領域上)よりもゲート電極3上の方が小さくなってしまう。
【0029】
そのため、ボトムゲート型TFTでは、ゲート電極3上のポリシリコン膜6及びガラス基板2上のポリシリコン膜6の双方がともに良好なグレーンサイズが得られるエネルギーを、エキシマレーザにより与えなければならないため、ポリシリコン膜6の製造マージンが非常に狭くなってしまう。
【0030】
しかしながら、上述したようにエキシマレーザアニール処理において用いられるエキシマレーザアニール装置は、出射するレーザパワーの出力変動が比較的大きい。したがって、ゲート電極3上のポリシリコン膜6及びガラス基板2上のポリシリコン膜6の双方がともに良好なグレーンサイズを得るように、そのレーザパワーを制御することは難しい。
【0031】
そこで、一般に、このようなエキシマレーザアニール装置を用いてアニール処理を行う場合には、例えば、図2に示すようなポリシリコン膜6の多結晶化工程が終了した段階で、その最表面に形成されているポリシリコン膜6の結晶の状態を全数検査したり、或いは、製品を無作為に抜き取り結晶の状態を検査したりして、製造した製品がこの段階で不良品であるか否かを判断したり、また、エキシマレーザアニール装置へポリシリコン膜6へ与えられたエネルギー情報をフィードバックしてレーザパワーの設定が行われる。
【0032】
本発明の実施の形態のポリシリコン膜評価装置は、このようなポリシリコン膜6の多結晶化工程が終了した段階で、形成したポリシリコン膜6の評価を行い、製造した製品がこの段階で不良品であるか否かを判断したり、また、エキシマレーザアニール装置へ情報をフィードバックしてレーザエネルギーの設定を行うのに用いるものである。
【0033】
ポリシリコン膜の評価原理と評価手法
(1) まず、上述したエキシマレーザアニールにより形成されたポリシリコン膜の評価原理について説明する。
【0034】
上述したように製造した薄膜トランジスタの移動度は、ポリシリコンのグレーンサイズが大きく影響する。充分な移動度を得るためには、ポリシリコンのグレーンサイズは、大きい方が望ましい。
【0035】
ポリシリコン膜のグレーンサイズは、エキシマレーザアニールで与えられたエネルギーに大きく依存する。ポリシリコン膜のグレーンサイズは、図3に示すように、与えられたエネルギーが増大するとそれに伴い増大するが、ある所定のエネルギー(図中Lの位置:このときのエネルギーを許容最低エネルギーLとする。)以上となると変化が少なくなり、安定化する。さらにエネルギーを増大させていくと、グレーンサイズの変化が大きくなり、そして、ある閾値(図中Hの位置)を境としてポリシリコンが微結晶粒となってしまう(このときのエネルギーを許容最高エネルギーHとする)。
【0036】
したがって、通常、エキシマレーザアニールを行う場合には、図3で示したグレーンサイズが安定化し始めた許容最低エネルギーLから、微結晶粒となる直前までの許容最高エネルギーHの範囲となるように、照射するレーザパワーを制御することによって、充分な大きさのグレーンサイズを得るようにする。そして、このような範囲のエネルギーを与えるレーザパワーのレーザ光をアモルファスシリコン膜に照射することによって、完成した薄膜トランジスタの移動度を十分大きくすることが可能となる。
【0037】
(2) 次に、レーザパワーを最適値としてエキシマレーザアニールを行ったときのポリシリコン膜の膜表面の画像と、最適値よりも少ないパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像と、最適値よりも大きいパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像とを比較する。図4に、それぞれの場合の画像を示す。図4(A)が最適値よりも少ないレーザパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像を示す図で、図4(B)が最適値のレーザパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像を示す図で、図4(C)が最適値よりも大きいレーザパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像を示す図である。なお、この図4に示す各画像は、紫外線光を用いた顕微鏡装置により撮像した画像であるが、この顕微鏡装置についての詳細は後述する。
【0038】
図4において、エキシマレーザアニールのレーザの走査方向は、図中X方向となっている。なお、アモルファスシリコン膜には、上述したように、照射面が線状とされたレーザビームが照射され、その走査方向は、レーザビームの照射面形状の長手方向に直交する方向である。
【0039】
ここで、エキシマレーザアニール時におけるレーザパワーを最適値としたときのこの図4(B)の画像と、図4(A)及び図4(C)に示すそれ以外の画像とを比較すると、以下のような特徴が現れている。
【0040】
まず、レーザパワーを最適値としたときのポリシリコン膜の表面画像(図4(B))は、レーザパワーが最適とされていないポリシリコン膜の表面画像(図4(A)及び図4(C))と比較して、直線性が現れた画像となっている。具体的には、レーザの走査方向(図4中X方向)に対して、直線性が現れた画像となっている。すなわち、レーザパワーを最適値としたときのポリシリコン膜の表面は、その空間構造に直線性が現れる規則的な形状となる特徴がある。
【0041】
また、レーザパワーを最適値としたときのポリシリコン膜の表面画像(図4(B))は、レーザパワーが最適とされていないポリシリコン膜の表面画像(図4(A)及び図4(C))と比較して、周期性が現れた画像となっている。具体的には、レーザの走査方向と直交する方向(図4中Y方向)に、周期性が現れた画像となっている。すなわち、レーザパワーを最適値としたときのポリシリコン膜の表面は、その空間構造に周期性が現れる規則的な形状となる特徴がある。
【0042】
したがって、本発明の実施の形態のポリシリコン膜の評価装置では、以上のような特徴を利用して、ポリシリコン膜の状態を検査する。すなわち、本発明の実施の形態のポリシリコン膜の評価装置では、エキシマレーザアニールを行った後のポリシリコン膜の表面画像を数値解析して、ポリシリコン膜の表面空間構造に直線性が現れているか、或いは、ポリシリコン膜の表面空間構造に周期性が現れているか、或いは、ポリシリコン膜の表面空間構造に直線性及び周期性が現れているかを評価して、ボトムゲート型TFTのポリシリコン膜の状態を検査する。
【0043】
(3) 次に、ポリシリコン膜の撮像画像に直線性、周期性、直線性及び周期性がある場合の数値化の手法の一例について説明する。
【0044】
例えば、直線性および周期性があるポリシリコン膜の撮像画像を模式的に表すと、多数の直線が平行に並び、その間隔が一定間隔となっているように表される。これに対し、直線性も周期性もないポリシリコン膜の撮像画像を模式的に表すと、不規則な短い直線等が不規則に現れるように表される。これらの画像から、直線性及び周期性がどれだけあるか数値化して評価する場合には、周期性があるであろう方向と垂直な方向に画像を横ずらしし、横ずらしをしたときの画像の相関性を数値に表して評価すればよい。例えば、直線性及び周期性がある画像を横ずらしすると、ある一定の周期、つまりある一定の横ずらし量毎に、画像の重なり具合が多い相関性の高い画像が現れる。それに対し、直線性も周期性も無い画像は、横ずらしをしたとしても画像の重なりある具合が多い相関性の高い画像が、一定の周期毎に現れない。
【0045】
以上のような画像を横ずらしをしたときの画像の相関性を数値化するといった概念を用いることにより、ポリシリコン膜の周期性を数値化し評価をすることが可能となる。具体的にこのような手法を実現する一つの方法としては、画像の自己相関関数を求め、この自己相関関数のピーク値及びサイドピーク値を算出し、これらの比をとる方法がある。ここで、ピーク値とは、原点の値から原点よりy方向の2番目の極小値(デフォーカスの値を小さくするために使用している。1番目や2番目以降であってもよい)を引いた値をいうものとする。また、サイドピーク値とは、原点よりy方向の2番目(原点を含めない)の極大値から原点よりy方向の2番目の極小値を引いた値等をいうものとする。
【0046】
なお、本発明は、直線性又は周期性のいずれか一方のみを評価し、ポリシリコン膜の状態を判断することも可能である。
【0047】
また、ポリシリコン膜の撮像画像に直線性、周期性、直線性及び周期性がある場合の数値化の手法の他の例としては、例えば、規格化された画像を直線性のそろった方向に、全ての画素の値を足し合わせてその変調度をとる手法がある。また、規格化された画像を、2次元フーリエ変換し、ある周波数成分の強度をとる手法がある。また、画像(例えば、y方向に直線性を有するであろう画像)の内の極値(極小値又は極大値)の座標を抽出し、y方向に縦長な範囲内(x方向の中心を極値×座標の平均値にとり、x方向の長さをx方向の配列のピッチとする)の座標に関して、x方向の分散をとる手法がある。また、画像(例えば、y方向に直線性を有するであろう画像)の内の極値(極小値又は極大値)の座標を抽出し、y方向に縦長な範囲内(x方向の中心を極値×座標の平均値にとり、x方向の長さをx方向の配列のピッチとする)の座標に関して、各点の上下近傍の点との角度を取る手法がある。
【0048】
ポリシリコン膜の評価装置の具体的な構成とその処理内容
(1) 次に、以上のようなポリシリコン膜の表面空間構造の直線性及び周期性を評価するための本発明の実施の形態のポリシリコン膜評価装置の具体的な構成例について説明する。
【0049】
本発明の実施の形態のポリシリコン膜評価装置は、波長266nmの紫外光レーザを用いた顕微鏡装置によってボトムゲート型TFTの製造基板(アモルファスシリコン膜にエキシマレーザアニールを行うことによってポリシリコン膜が形成された直後の状態の基板)を撮像し、撮像した画像から形成されたポリシリコン膜の状態を評価する装置である。
【0050】
本発明の実施の形態のポリシリコン膜の評価装置の構成図を図5に示す。
【0051】
図5に示すポリシリコン膜評価装置20は、可動ステージ21と、紫外線固体レーザ光源22と、CCDカメラ23と、光ファイバプローブ24と、ビームスプリッタ25と、対物レンズ26と、制御用コンピュータ27と、画像処理用コンピュータ28とを備えて構成される。
【0052】
可動ステージ21は、被検査物となるポリシリコン膜が成膜された基板1を支持するためのステージである。この可動ステージ21は、被検査物となる基板1を支持するとともに、この基板1を所定の検査対象位置へと移動させる機能も備えている。
【0053】
具体的には、可動ステージ21は、Xステージ、Yステージ、Zステージ、吸着プレート等を備えて構成される。
【0054】
Xステージ及びYステージは、水平方向に移動するステージであり、XステージとYステージとで、被検査物となる基板1を互いに直交する方向に移動させ、検査対象となる基板1を所定の検査位置へと導くようにしている。Zステージは、鉛直方向に移動するステージであり、ステージの高さを調整するためのものである。吸着プレートは、検査対象となる基板1を吸着して固定するためのものである。
【0055】
紫外線固体レーザ光源22は、波長266nmの紫外光レーザ光源であり、例えば、Nd:YAG4倍波全固体レーザが用いられる。なお、この紫外線レーザ光源としては、近年、波長166nm程度のものも開発されており、このようなものを光源として用いても良い。
【0056】
CCDカメラ23は、紫外光に対して高感度化されたカメラであり、内部に撮像素子としてCCDイメージセンサを備え、このCCDイメージセンサにより基板1の表面を撮像する。このCCDカメラ23は、本体を冷却することにより、CCDイメージセンサ等で発生する熱雑音、読み出し雑音、回路雑音等を抑圧している。
【0057】
光ファイバプローブ24は、紫外線レーザ光の導波路であり、紫外線固体レーザ光源22から出射された紫外光レーザを、ビームスプリッタ25に導いている。
【0058】
ビームスプリッタ25は、紫外線固体レーザ光源22からの紫外線レーザ光を反射して、対物レンズ26を介して可動ステージ21上の基板1に照射し、それとともに、基板1から反射された反射光を透過して、高感度低雑音カメラ3に照射する。すなわち、ビームスプリッタ25は、紫外線固体レーザ光源22等の出射光の光学系の光路と、CCDカメラ23への反射光の光学系の光路とを分離するためのレーザ光分離器である。
【0059】
対物レンズ26は、基板1からの反射光を拡大して検出するための光学素子である。この対物レンズ26は、例えば、NAが0.9で、波長266nmで収差補正がされたものである。この対物レンズ26は、ビームスプリッタ25と可動ステージ21との間に配置される。
【0060】
制御用コンピュータ27は、紫外線固体レーザ光源22のレーザ光の点灯の制御、可動ステージ21の移動位置の制御、対物レンズ26の切換制御等を行う。
【0061】
画像処理用コンピュータ28は、CCDカメラ23に備えられるCCDイメージセンサにより撮像した基板1の画像を取り込み、その画像を解析し、基板1上に形成されているポリシリコン膜の状態の評価を行う。
【0062】
以上のような構成の評価装置20では、紫外線固体レーザ光源22から出射された紫外光レーザが、光ファイバプローブ24、ビームスプリッタ25、対物レンズ26を介して、基板1に照射される。基板1に照射された紫外光レーザ光は、この基板1の表面で反射される。その反射光は、対物レンズ26、ビームスプリッタ25を介して、CCDカメラ23に入射する。そして、CCDカメラ23は、その入射した反射光をCCDイメージセンサにより撮像し、撮像して得られたポリシリコン膜の表面画像情報を画像処理用コンピュータ28に供給する。
【0063】
そして、この画像処理用コンピュータ28が、以下説明するように、取り込まれたポリシリコン膜の表面画像の情報に基づき、そのポリシリコン膜の状態を評価する。そして、その評価結果に基づき、ポリシリコン膜を生成するためのエキシマレーザアニール時におけるレーザパワーの設定値を求めたり、また、その基板1上に形成されたポリシリコン膜が良品であるか或いは不良品であるかの判別を行う。
【0064】
(2) 次に、上記画像処理用コンピュータ28のポリシリコン膜の状態の評価手順について説明する。この画像処理用コンピュータ28は、ポリシリコン膜の表面画像から自己相関を用いて周期性を数値化した値(以後AC値とする。)を求め、ポリシリコン膜の表面空間構造の直線性及び周期性を評価して、ポリシリコン膜の状態の評価を行う。
【0065】
評価の処理手順は、図6のフローチャートに示すように、まず、ポリシリコン膜の表面の画像取り込み処理を行う。(ステップS1)。続いて、取り込んだ画像から自己相関関数の計算を行う(ステップS2)。続いて、画像座標上の(0,0)を含む整列方向と垂直な面の切り出しを行う(ステップS3)。続いて、切り出した面における自己相関関数のピーク値とサイドピーク値とを算出し、このピーク値とサイドピーク値との比をとって、AC値を求める(ステップS4)。続いて、このAC値に基づき、ポリシリコン膜の評価を行う(ステップS5)。
【0066】
ここで、自己相関関数は、以下の式に示すような関数となる。
【0067】
【数1】
Figure 0004631116
【0068】
この自己相関関数R(τ)は、ある関数f(x)をτだけx方向に平行移動させたときの自己相関を示す関数である。
【0069】
このポリシリコン膜評価装置20では、以下のようなウィンナーヒンチンの定理を用いて、ポリシリコン膜の表面画像の自己相関関数を求めている。なお、ここでは、具体的に取り込んだ画像情報を“i”としている。
【0070】
▲1▼ 取り込み画像“i”の2次元フーリエ変換する。
:f=fourier(i)
▲2▼ フーリエ級数“f”を二乗してパワースペクトル“ps”を生成する。
:ps=|f|2
▲3▼ パワースペクトル“ps”を逆フーリエ変換して2次元の自己相関画像“ac”を生成する。
:ac=inversfourier(ps)
▲4▼ 自己相関画像“ac”の絶対値をとり、自己相関関数の実数“aca”を求める。
:aca=|ac|
【0071】
このように生成された自己相関画像“aca”を画面上に表示すると、図7及び図8に示すような画像となる。図7は、自己相関が高い画像、即ち、ポリシリコン膜の表面空間構造の周期性及び直線性が良いものの自己相関画像である。それに対して、図8は、自己相関が低い画像、即ち、ポリシリコン膜の表面空間構造の周期性及び直線性が悪いものの自己相関画像である。
【0072】
また、このような評価の手順に代えて以下のような評価を行ってもよい。
【0073】
この評価の処理手順は、図9のフローチャートに示すように、まず、ポリシリコン膜の表面の画像取り込み処理を行う(ステップS11)。続いて、レーザビームの進行方向(直線性がある方向:x方向)と垂直な方向(周期性がある方向:y方向)の取り込み画像の1ライン分を切り出す(ステップS12)。続いて、この1ラインに関して自己相関関数の計算を行う(ステップS13)。続いて、必要に応じて、これらの作業を数回繰り返し、各ラインで求められるAC値の平均化を行う(ステップS14)。
【0074】
この場合における自己相関関数は、ウィンナーヒンチンの定理を用いて、以下のように求められる。なお、ここでは、具体的に取り込んだ1ライン分の画像情報を“l”としている。
【0075】
▲1▼ 取り込み画像の1ライン“l”に関してのフーリエ変換をする。
:fl=fourier(l)
▲2▼ フーリエ級数“fl”を二乗してパワースペクトル“psl”を生成する。
:psl=|fl|2
▲3▼ パワースペクトル“psl”を逆フーリエ変換して2次元の自己相関画像“acl”を生成する。
:acl=inversfourier(psl)
▲4▼ 自己相関画像“acl”の絶対値をとり、自己相関関数の実数“acal”を求める。
:acal=|acl|
【0076】
このように生成された自己相関関数acalをグラフ上に表すと、図10及び図11に示すような画像となる。図10は、自己相関が高い画像、即ち、ポリシリコン膜の表面空間構造の周期性及び直線性が良いものの自己相関画像である。
それに対して、図11は、自己相関が低い画像、即ち、ポリシリコン膜の表面空間構造の周期性及び直線性が悪いものの自己相関画像である。
【0077】
ポリシリコン膜評価装置20は、このようなウィンナーヒンチンの定理を用いて計算した自己相関画像から、さらに、整列方向(即ち、直線性を有する方向)と垂直で、画面上の座標(0,0)を含む面を切り出して、その切り出したときに得られる関数を求める。ここで、画面上の座標(0,0)を含む面を切り出すのは、このあとで、照明光量やCCDゲイン等の実験パラメータによって変化する自己相関関数からの値を規格化するために行っている。
【0078】
このように切り出したときに得られる関数が、上述した自己相関関数R(τ)に対応する関数となる。
【0079】
ポリシリコン膜評価装置20は、続いて、この得られた関数から、極大ピーク値と、サイドピーク値とを求める。そして、サイドピーク値に対する極大ピーク値の比を求め、この値をAC値とする。
【0080】
したがって、AC値は、自己相関が高い画像、即ち、ポリシリコン膜の表面空間構造の周期性及び直線性が良い場合は、極大ピーク値とサイドピーク値との差が大きくなり、その値が大きくなる。それに対して、自己相関が低い画像、即ち、ポリシリコン膜の表面空間構造の周期性及び直線性が悪い場合は、極大ピーク値とサイドピーク値との差が小さくなり、その値が小さくなる。
【0081】
以上のように、ボトムゲート型TFT1では、ポリシリコン膜の表面画像を撮像して、その撮像画像の自己相関関数を求め、ポリシリコン膜の表面空間構造の直線性及び周期性を数値化している。
【0082】
具体的に、その撮像画像の一例に対するAC値を示すと、図12に示すようになる。
【0083】
(3) 次に、上述したように演算した結果得られるAC値と、ポリシリコン膜のグレーンサイズ及びポリシリコン膜に与えられるエネルギーとの関係を説明する。
【0084】
AC値は、図13に示すように、エキシマレーザアニールによりポリシリコン膜に与えられるエネルギーが、あるエネルギーEB1となったときからその値が比例的に上昇し、あるエネルギーETでその値が最大となる。そして、AC値は、この最大となるエネルギーETでピーク値を迎え、その後その値が比例的に減少し、あるエネルギーEB2でその減少が終了し、その値が最小値となる。このようにAC値は、与えられるエネルギーに対してピーク特性を有している。
【0085】
このようなAC値のピーク特性を、図3で示したポリシリコン膜のグレーンサイズの変化の特性に重ね合わせてみると、図14に示すようになる。この図14に示すように、AC値のピーク特性を示すグラフの最大値が、ポリシリコン膜のグレーンサイズが適正となるエネルギー範囲内に入ることが分かる。さらに、AC値が比例的に上昇を開始するエネルギーEB1が、ポリシリコン膜に与えてグレーンサイズが適正となる許容最低エネルギーLよりも低くなる。また、AC値の比例的な減少が停止して最低値となったときのエネルギーEB2が、ポリシリコン膜の結晶粒径が微結晶化する閾値のエネルギーである許容最大エネルギーHと一致する。
【0086】
したがって、このようなピーク特性を有するAC値からポリシリコン膜のグレーンサイズが良好なものであるかどうかを評価する場合には、AC値が図14中太線で示した範囲の値に入っているかどうかを判断すればよいこととなる。
【0087】
(4) このような特性を有するAC値を評価して、ポリシリコン膜が良品であるか否かの検査を行う場合には、例えば、検査対象となる基板のAC値が、許容最低エネルギーLを与えたときに求められるACLを閾値として、この閾値よりも大きければ良品であると判断することにより検査が可能である。また、検査した基板のAC値が、この閾値ACLよりも低い場合であっても、なんらかの特性を観察することにより、AC値が最大となるエネルギーETよりも高いエネルギーを与えていることが分かれば、良品であると判断が可能である。
【0088】
また、このような特性を有するAC値を評価して、エキシマレーザアニール装置から出射されるレーザパワーを最適に設定する場合には、例えば、エキシマレーザのレーザパワーを変動させながら、複数個の基板に対してレーザアニール処理を行う。そして、各レーザパワーに対応させたAC値の特性図を描き、具体的には、図13に示すような特性図を描き、この特性図から最適なレーザパワーを求めればよい。
【0089】
(5) ところで、上述したようにボトムゲート型TFTでは、ゲート電極3がポリシリコン膜6の下層に位置しているので、レーザアニールを行った場合におけるエネルギーの拡散性が、ガラス基板2上(ソース/ドレイン領域上)のポリシリコン膜6よりも、ゲート電極3上のポリシリコン膜6の方が高くなる。そのため、エキシマレーザアニール装置から与えられるレーザパワーが同一であっても、ゲート電極3上のポリシリコン膜6と、ガラス基板2上(ソース/ドレイン領域上)のポリシリコン膜6とで、与えられるエネルギーが異なることとなり、その影響からグレーンサイズが双方で異なってしまう。
【0090】
一般に、エキシマレーザアニール装置によりレーザアニールを行った場合、ゲート電極上に位置するポリシリコン膜と、ガラス基板上(ソース/ドレイン領域上)に位置するポリシリコン膜とで、レーザパワーを変化させるような制御をすることはできず、同一のパワー設定で、一律にエキシマレーザアニールを行うこととなる。
【0091】
そのため、ボトムゲート型TFTでは、エキシマレーザのレーザパワーに対するAC値の特性は、図15に示すようになり、ガラス基板上(ソース/ドレイン領域上)と、ゲート電極上とで、そのピーク値が異なる位置となってしまう。具体的には、ガラス基板上(ソース/ドレイン領域上)に位置するポリシリコン膜のAC値の方が、ゲート電極上に位置するポリシリコン膜よりも低いレーザパワーでピーク値を迎えることとなる。
【0092】
したがって、AC値を評価して、ポリシリコン膜が良品であるか否かの検査を行う場合、並びに、AC値を評価してエキシマレーザアニール装置から出射されるレーザパワーを最適に設定する場合には、この両者(ガラス基板上及びゲート電極上)のポリシリコン膜が良好となるような値とする必要がある。
【0093】
続いて、ボトムゲート型TFTのポリシリコン膜について、エキシマレーザのレーザパワーに対するAC値の具体的な実験データの一例を図16に示す。この図16に示すように、AC値は、ゲート電極上とガラス基板上とで異なるピーク値となる特性となる。例えば、この図16で示した特性図上では、エキシマレーザアニールでのレーザパワーを380mJで設定することが最適であることが分かる。
【0094】
(6) 以上のように、ボトムゲート型TFTに形成されたポリシリコン膜を評価する場合に、ポリシリコン膜表面の空間構造の直線性及び/又は周期性を評価することにより、被破壊で容易にポリシリコンの検査をすることができ、検査工程を製造工程に組み込むことが可能となる。また、この直線性及び/又は周期性を数値化するので、目視検査等によらず数値演算が可能となる。さらに、数値化を行って評価を行うので、そのため自動検査が可能となり、また、高い精度で客観的な検査を行うことができる。また、検査結果をアニール処理工程にフィードバックして、製造する薄膜トランジスタの歩留まりを高くすることができる。
なお、以上ポリシリコン膜を撮像する装置として、波長266nmの紫外光レーザを用いた顕微鏡装置を適用していたが、ポリシリコン膜の表面空間構造の直線性及び/又は周期性を評価するための元画像を撮像する装置は、このような装置に限られない。例えば、SEMにより観察した画像に基づいて、ポリシリコン膜の表面空間構造の直線性及び/周期性を評価しても良い。例えば、図17に示すように、紫外光レーザを用いた顕微鏡装置(DUV)で撮像した画像に基づきAC値を求めた場合の特性と、SEMで撮像した画像に基づきAC値を求めた場合の特性とを比較すると、SEMの方がより精彩な画像となるため相対的にAC値が低くなるものの、その特性を示す曲線はほぼ同一となることが分かる。
【0095】
また、直線性及び/周期性を数値化する手法として自己相関関数を用いた例を詳細に説明したが、数値化の手法もこの自己相関関数を用いた例に限られない。
【0096】
ボトムゲート型TFTの製造プロセスにおける具体的な適用例
つぎに、ボトムゲート型TFTの製造プロセスに上記ポリシリコン膜評価装置20を適用した具体的な適用例について説明する。
【0097】
まず、図18に示すような、ボトムゲート型TFTのポリシリコン膜の撮像画像から得られたAC値を評価して、その評価結果をエキシマレーザアニール装置にフィードバックし、このエキシマレーザアニール装置30から出射されるレーザパワーを最適に設定する適用例(EQC:Equipment Quality Control)について説明する。
【0098】
エキシマレーザアニール装置は、上述したようにレーザパワーの設定値に対して、実際のレーザパワーの出力値の変動が比較的に大きい。出力されるレーザパワーは、ガウス分布的な特性を示しばらつきが生じ、所定のパワー設定値に対してある程度のばらつきが生じる。これに対して、ボトムゲート型TFTの場合、ポリシリコン膜に与えられるエネルギーの製造マージン(この範囲より外のエネルギーが与えられた場合には不良品となるエネルギー範囲)は、そのばらつきに対して相対的に大きな値となる。
【0099】
したがって、図19に示すように、ポリシリコン膜の製造マージンの中心位置がレーザパワーの設定値の最適値となり、この最適値にレーザパワーが設定してあれば、レーザパワーが変動したとしてもポリシリコン膜に与えられるエネルギーは製造マージン内に入ることとなり、高い歩留まりを得ることができる。しかしながら、図20に示すように、レーザパワーの設定値が、製造マージンの最適値に設定されていない場合には、レーザパワーが変動すると、ポリシリコン膜に与えられるエネルギーが製造マージンから外れる場合が多く、歩留まりが低くなってしまう。
【0100】
そのため、本適用例は、ボトムゲート型TFTのAC値のピーク特性を利用して、以下のように、エキシマレーザアニール装置のレーザパワーを最適値に設定する。
【0101】
まず、本適用例では、ポリシリコン膜を形成した複数枚の基板を製造する。このとき、各基板毎にエキシマレーザアニール装置のレーザパワーの設定を変化させ、それぞれの基板についてゲート電極上及びガラス基板上のAC値を求める。
【0102】
すると、図21や図22に示すような、AC値のピーク曲線をグラフ上に描くことができる。
【0103】
このようなAC値のピーク曲線を描くと、ゲート電極上とガラス基板上ともに良好なグレーンサイズを得られるレーザパワーの許容範囲(ポリシリコン膜の製造マージン)を求めることができる。具体的には、製造マージンの下位限界のレーザパワーは、ゲート電極上のポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最低許容エネルギー(L)に対応したレーザパワー、具体的には、図21及び図22に示したゲート電極上のAC値の太線で描いた部分の左端のレーザパワー(MO(L))となる。また、製造マージンの上位限界のレーザパワーは、ガラス基板上のポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最高許容エネルギー(H)に対応したレーザパワー、具体的には、図21及び図22に示したガラス基板上のAC値の太線で描いた部分の右端のレーザパワー(G(H))となる。
【0104】
そして、このように求めた製造マージンの中間値を求め、この中間値におけるレーザパワーを最適値として設定する。
【0105】
以上のようにAC値を求めて、製造マージンを求め、この製造マージンを最適値として設定することによって、ボトムゲート型TFTの歩留まりを高くすることができる。
【0106】
つぎに、図23に示すような、エキシマレーザアニール装置30により製造されたボトムゲート型TFTのポリシリコン膜の撮像画像から得られたAC値を評価して、その評価結果をポリシリコン膜の良否判断に適用する適用例(IPQC:In Process Quality Control)について説明する。
【0107】
エキシマレーザアニール装置は、上述したようにレーザパワーの設定値に対して、実際のレーザパワーの出力値の変動が比較的に大きい。したがって、ポリシリコン膜評価装置20は、その良否判断を全数又は全数同等に対して行い、このエキシマレーザアニール工程での不良を後段の工程に送らないようにする。
【0108】
具体的には、ポリシリコン膜評価装置20は、その良否判断を以下のように行う。
【0109】
まず、ボトムゲート型TFTの場合、良品となる範囲は、ゲート電極上のポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最低許容エネルギー(L)から、ガラス基板上のポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最高許容エネルギー(H)に対応したレーザパワーまでで、レーザアニールを行った場合である。具体的には、図24に示すゲート電極上のAC値の太線で描いた部分の左端のレーザパワーから、ガラス基板上のAC値の太線で描いた部分の右端のレーザパワーである。すなわち、図24に示す▲3▼、▲4▼の範囲に入るレーザパワーでレーザアニールを行った場合には、そのポリシリコン膜は良品となる。
【0110】
そこで、ポリシリコン膜評価装置20は、まず、ゲート電極上のポリシリコン膜のAC値を求める。続いて、このAC値が、ポリシリコン膜に許容最低エネルギーLを与えたときに求められる閾値ACL(Mo)より大きいか否かを判断する。ここで、AC値が、閾値ACL(Mo)より大きければ、図24に示す▲3▼の範囲に入っており、そのポリシリコン膜が良品であると判断する。
【0111】
AC値が閾値ACLより小さければ、続いて、次の判断をする。ここで、ガラス基板上のポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最高許容エネルギー(H)に対応したレーザパワーにより、ゲート電極上のポリシリコン膜をレーザアニールをしたときの自己相関値を、閾値ACBとする。このときに、ゲート電極上のポリシリコン膜のAC値が閾値ACL〜閾値ACBの範囲にあり、且つ、ガラス基板上のポリシリコン膜のAC値が閾値ACBより低くなっているか否かを判断する。この条件を満足する場合には、図24に示す▲4▼の範囲に入っており、そのポリシリコン膜が良品であると判断し、この条件を満足しない場合には、図24に示す▲1▼、▲2▼、▲5▼の範囲に入っており、ポリシリコン膜は不良品であると判断する。
【0112】
以上のように、ゲート電極上及びガラス基板上のポリシリコン膜のAC値を求め、ゲート電極上とガラス基板上のポリシリコン膜の自己相関値の特性の違いを利用して、ポリシリコン膜が良品であるか否かを判断することにより、レーザアニール処理工程以後の後段の処理を軽減することができる。
【0113】
例えば、図25(A)、図25(B)に示すように、1つのガラス基板上に複数のLCDが形成される場合にも、全てのLCDに対して検査を行うことにより、部分的に不良が発生した場合でも、その不良位置を判断することができ、後段の処理を軽減することができる。
【0114】
【発明の効果】
本発明にかかる薄膜トランジスタ製造方法では、アニール処理により形成されたポリシリコン膜の膜表面の空間構造の直線性及び周期性のうち、少なくとも一方の構造の特性に基づいて得られる自己相関関数を求め、求めた自己相関関数の各ピーク成分に基づき、各基板に対してゲート電極上に形成されたポリシリコン膜表面と、ゲート電極上以外の場所に形成されたポリシリコン膜膜表面とをそれぞれ評価して、ポリシリコン膜の良否判断をする。このことにより、本発明では、ポリシリコン膜の良否判断を、客観的に、非接触で、精度良く、自動的に行うことができ、薄膜トランジスタの歩留まりを高くすることができる。さらに、容易にインプロセスに取り込むことができ、プロセスのローコスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボトムゲート型TFTの模式的な断面構成を説明する図である。
【図2】ポリシリコン膜を形成したのちのボトムゲート型TFTの断面構造を説明するための図である。
【図3】ポリシリコン膜のグレーンサイズと、エキシマレーザアニールで与えられるエネルギーとの関係を説明するための図である。
【図4】レーザパワーを最適値としてエキシマレーザアニールを行ったときのポリシリコン膜の膜表面の画像と、最適値よりも少ないパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像と、最適値よりも大きいパワーとしたときのポリシリコン膜の膜表面の画像とを説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態のポリシリコン膜の評価装置の構成図である。
【図6】ポリシリコン膜の評価手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】周期性が高い場合の自己相関画像を説明するための図である。
【図8】周期性が低い場合の自己相関画像を説明するための図である。
【図9】ポリシリコン膜の他の評価手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】上記他の評価手順で評価した場合の周期性が高い場合の自己相関画像を説明するための図である。
【図11】上記他の評価手順で評価した場合の周期性が低い場合の自己相関画像を説明するための図である。
【図12】具体的な撮像画像に対する求められたAC値の特性を説明する図である。
【図13】ポリシリコン膜に与えられるエネルギーに対する自己相関値の特性を説明するための図である。
【図14】ポリシリコン膜に与えられるエネルギーに対するAC値及びグレーンサイズの特性を説明するための図である。
【図15】ボトムゲート型TFTにおけるエキシマレーザのレーザパワーに対するAC値の特性を説明するための図である。
【図16】ボトムゲート型TFTのポリシリコン膜について、エキシマレーザのレーザパワーに対するAC値の具体的な実験データの一例を説明するための図である。
【図17】紫外光レーザを用いた顕微鏡装置(DUV)で撮像した画像に基づきAC値を求めた場合の特性と、SEMで撮像した画像に基づきAC値を求めた場合の特性とを比較して説明するための図である。
【図18】ボトムゲート型TFTの製造プロセスにポリシリコン膜評価装置を適用した具体的な適用例(EQC)の構成を説明するための図である。
【図19】ポリシリコン膜に与えられるエネルギーの製造マージンと、エキシマレーザパワーの変動との関係を説明するための図である(最適にレーザパワーが設定されている場合)。
【図20】ポリシリコン膜に与えられるエネルギーの製造マージンと、エキシマレーザパワーの変動との関係を説明するための図である(最適にレーザパワーが設定されていない場合)。
【図21】ボトムゲート型TFTの製造マージンとレーザパワーとの関係の一例を示し、この一例からレーザパワーの最適値を求めるための方法を説明するための図である。
【図22】ボトムゲート型TFTの製造マージンとレーザパワーとの関係の他の一例を示し、この他の一例からレーザパワーの最適値を求めるための方法を説明するための図である。
【図23】ボトムゲート型TFTの製造プロセスにポリシリコン膜評価装置を適用した他の具体的な適用例(IPQC)の構成を説明するための図である。
【図24】ボトムゲート型TFTのAC値からポリシリコン膜の良否判定をする方法を説明するための図である。
【図25】ガラス基板上に形成された複数のLCDに対して上記良否判断をしたときの判断結果の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ボトムゲート型TFT、ガラス基板、3 ゲート電極、4 第1のゲート絶縁膜、5 第2のゲート絶縁膜、6 ポリシリコン膜、20 ポリシリコン膜評価装置、30 エキシマレーザアニール装置

Claims (1)

  1. 基板とポリシリコン膜との間にゲート電極が形成されるボトムゲート構造の薄膜トランジスタを製造する薄膜トランジスタ製造方法において、
    基板上にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    上記ゲート電極を形成した基板上にアモルファスシリコン膜を成膜するアモルファスシリコン成膜工程と、
    上記アモルファスシリコン膜に対してレーザアニール処理を行ってポリシリコン膜を形成するレーザアニール工程と、
    上記ポリシリコン膜の表面の空間構造に基づき、このポリシリコン膜の良否判定を行う良否判定工程とを備え、
    上記良否判定工程では、
    各基板に対してゲート電極上に形成された上記ポリシリコン膜表面を撮像して、撮像した画像から、該ポリシリコン膜表面の空間構造の直線性及び周期性のうち、少なくとも一方の構造の特性に基づいて得られる自己相関関数を求めて、該自己相関関数の各ピーク成分から、サイドピーク値に対するピーク値の比を示すAC値を算出し、
    各基板に対してゲート電極上以外の場所に形成された上記ポリシリコン膜表面を撮像して、撮像した画像から、該ポリシリコン膜表面の空間構造の直線性及び周期性のうち、少なくとも一方の構造の特性に基づいて得られる自己相関関数を求めて、該自己相関関数の各ピーク成分からAC値を算出し、
    上記ゲート電極上に形成されたポリシリコン膜表面の空間構造の特性から算出した自己相関関数のAC値が、上記レーザアニール工程において該ポリシリコン膜に許容最低エネルギーを与えたときに求められる自己相関関数のAC値であるAC よりも大きい条件を第1の判定条件とし、
    上記ゲート電極上に形成されたポリシリコン膜表面の空間構造の特性から算出した自己相関関数のAC値が、該ゲート電極上以外の場所に形成されたポリシリコン膜に与えられるエネルギーの最高許容エネルギーに対応したレーザパワーを上記レーザアニール工程において該ゲート電極上に形成されたポリシリコン膜に与えたときに求められる自己相関関数のAC値であるAC より大きく、かつ、ゲート電極上以外の場所に形成されたポリシリコン膜表面の空間構造の特性から算出した自己相関関数のAC値が、該AC より小さい条件を第2の判定条件とし、
    上記第1の判定条件を満たすとき、又は、上記第1の判定条件を満たさないで上記第2の判定条件を満たすときの、いずれか一方のときのみ良品と判定する薄膜トランジスタ製造方法。
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