JP2002026348A - シリコン系薄膜光起電力素子及びその製造方法 - Google Patents

シリコン系薄膜光起電力素子及びその製造方法

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JP2002026348A
JP2002026348A JP2000203889A JP2000203889A JP2002026348A JP 2002026348 A JP2002026348 A JP 2002026348A JP 2000203889 A JP2000203889 A JP 2000203889A JP 2000203889 A JP2000203889 A JP 2000203889A JP 2002026348 A JP2002026348 A JP 2002026348A
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bulk
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Shoji Morita
章二 森田
Katsuhiko Kondo
勝彦 近藤
Tetsuhiro Horie
哲弘 堀江
Kengo Yamaguchi
賢剛 山口
Yoshiaki Takeuchi
良昭 竹内
Tatsuyuki Nishimiya
立享 西宮
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積基板への均一製膜が可能で、かつ優れ
た光電変換特性を有するシリコン系薄膜光起電力素子及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板とラダー状の電極との間にシリコン
を含む原料ガスおよび水素ガスを供給するとともに周波
数が10MHz以上300MHz以下の高周波を印加す
ることにより生成されるプラズマを利用するプラズマC
VD法を用いて基板上に製膜されたシリコン系薄膜を光
電変換層として有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池あるいは
センサー等に適用されるシリコン系薄膜光起電力素子及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン系薄膜を用いた光起電力素子の
代表格として、非晶質シリコン系の太陽電池がある。非
晶質シリコンは、通常、原料ガスとしてシランあるいは
ジシラン等の水素化珪素ガスを用いるプラズマCVD法
によって製造される。プラズマの発生には、通常、周波
数13.56MHzの高周波電源が用いられる。非晶質
シリコンは、200℃以下の低温でガラス、金属あるい
はプラスチック等の安価な基板上に製膜することがで
き、かつ、大面積製膜が可能であることを特徴とする。
非晶質シリコン系太陽電池は、この特徴を活かし、量産
時の低コスト化が期待されている。しかし、非晶質シリ
コン系太陽電池に光を照射すると光電変換層であるi層
内に欠陥が発生し、光電変換効率が初期状態と比較し
て、1割から3割程度低下する光劣化現象が実用化上の
大きな障害となっている。光劣化現象のメカニズムにつ
いては種々の研究が行われているにもかかわらず、完全
には解明されていないため、抜本的な解決策も確立され
ていないのが現状である。
【0003】これに対し、近年、i型の光電変換層とし
て非晶質シリコンの代わりに微結晶シリコンを用いる試
みが報告されている(J. Meier et a1., Mat. Res. So
c. Symp. Proc. Vol.420. P3(1996))。これによると、
周波数110MHzのVHF帯の電源を用いた高周波プ
ラズマCVD法によりpin型の光電変換素子を形成し
ており、非晶質シリコンのような光劣化現象を伴わない
と報告されている。また、光電変換層として微結晶シリ
コンを用いた光起電力素子は、非晶質シリコンを用いた
光起電力素子と比較して、分光感度スペクトルのピーク
が長波長側に存在するため、非晶質シリコンをトップセ
ル、微結晶シリコンをボトムセルの光電変換層とする積
層型の光起電力素子、いわゆるタンデム化も可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、微結
晶シリコンを用いた光起電力素子は、基本的に従来と同
様の構成のプラズマCVD法による製膜が可能であり、
かつ光劣化現象を伴わないという長所がある。
【0005】微結晶化を促進するためには、高密度の水
素ラジカルを発生させ、成長表面のダングリングボンド
を終端させ、製膜に関与するラジカルの表面拡散を促進
させることが不可欠である。高密度プラズマを発生させ
るためには、従来の非晶質シリコンの製膜に用いられて
きた周波数13.56MHzよりも周波数の高い電源、
望ましくは100MHzレベルの超高周波帯(VHF)
周波数を用いる必要がある。しかし、従来の平行平板型
プラズマCVD法では、放電周波数の増大とともに放電
電極内の電圧分布が急激に大きくなり、プラズマの局所
的不均一を生じるため、大面積基板への均一な微結晶シ
リコンの製膜が極めて困難になるという問題がある。
【0006】また、微結晶シリコンの光吸収係数は、非
晶質シリコンの光吸収係数よりも小さいため、光起電力
素子として十分な光を吸収するためには、少なくとも膜
厚2μm以上、望ましくは5μm以上の光電変換層が必
要である。したがって、非晶質シリコン系の光起電力素
子と同等の生産性を維持するためには、光電変換層の製
膜速度を増大させる必要がある。微結晶シリコンを高速
製膜するためには、製膜温度を高めるとともに、プラズ
マを発生させる高周波電力を高くする必要がある。この
ような条件で製膜する微結晶シリコンを光電変換層に用
いる光起電力素子では、光電変換層製膜中に下地のn層
(またはp層)から、ドーピング元素であるリン(また
はボロン)が光電変換層に拡散し、真性半導体としての
特性が低下するという問題がある。
【0007】また、光電変換層製膜時の高周波電力を高
くすると、核発生密度が高い製膜条件であるため、製膜
の初期段階で発生した多数の結晶核が成長の過程で互い
に干渉し、粒成長を阻害するため、結果的には微細な結
晶粒の微結晶シリコンが形成される。微細な結晶粒の微
結晶シリコンを光電変換層として用いた光起電力素子
は、多数存在する結晶粒界の影響のため、その光電変換
特性は不十分である。
【0008】ところで、光電変換層として微結晶シリコ
ンを用いる光起電力素子では、単結晶シリコンあるいは
キャストシリコン等のバルク系シリコンを用いる光起電
力素子と比較して多くの結晶粒界が存在する。結晶粒界
の欠陥あるいは結晶粒界近傍の局所的歪みは、キャリア
の走行性を低下させる原因となるため、微結晶シリコン
内のキャリア拡散長は、バルク系シリコンよりも小さ
い。このため、微結晶シリコンを用いる光起電力素子
は、バルク系シリコンと比較して十分な光電変換特性が
得られないという問題点がある。特に、核発生密度が高
くなる条件で微結晶シリコンを製膜した場合、製膜の初
期段階で発生した多数の結晶核が成長の過程で互いに干
渉し、粒成長を阻害するため、結果的には微細な結晶粒
の微結晶シリコンが形成される。微細な結晶粒の微結晶
シリコンを光電変換層として用いた光起電力素子は、結
晶粒界の影響のため、その特性は不十分である。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は大面積基板への均一製膜が
可能で、かつ優れた光電変換特性を有するシリコン系薄
膜光起電力素子及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光起電力素
子は、基板とラダー状の電極との間にシリコンを含む原
料ガスおよび水素ガスを供給するとともに周波数が10
MHz以上300MHz以下の高周波を印加することに
より生成されるプラズマを利用するプラズマCVD法を
用いて基板上に製膜されたシリコン系薄膜を光電変換層
として有することを特徴とする。
【0011】本発明では10MHz以上300MHz以
下の周波数帯域の超高周波VHFを用い、VHF電源か
らの給電線を分岐し、ラダー電極の複数箇所に給電する
ことにより、電源の高周波数化に伴う電極内の電圧分布
を緩和することが可能となり、電極全体にわたり密度の
高い均一なプラズマを発生させることが可能となるた
め、大面積で、かつ膜厚が均一な微結晶シリコンを基板
上に製膜することができる。ここで、高周波周波数の下
限値を10MHzとした理由は、周波数が10MHz未
満の場合、プラズマ密度が低く、プラズマ中で励起され
る水素ラジカルが少ないため、成長中の膜表面のダング
リングボンドの終端が不十分となり、その結果、製膜に
関与するラジカルの表面拡散が不十分となり、結晶化が
十分に促進されないためである。一方、高周波周波数の
上限値を300MHzとした理由は、周波数が300M
Hzを超える場合、ラダー電極内での電圧分布が大きく
なり、実用的な面積での均一放電が困難となるためであ
る。
【0012】優れた特性の光起電力素子を得るために
は、光電変換層を構成する微結晶シリコンは、結晶粒径
が大きく、かつ、膜厚方向に結晶粒が成長した、いわゆ
る柱状晶が発達していることが望ましい。
【0013】光電変換層を形成する初期膜は、製膜初期
段階の核密度を制御するため、および下地層からの不純
物拡散を抑制するため、バルク膜よりも低温域で製膜す
ることが好ましい。
【0014】また、製膜初期段階の核密度を制御するた
めには、初期膜製膜の際のシリコンを含む原料ガスの流
量に対する水素ガスの流量比を、バルク膜製膜の際のシ
リコンを含む原料ガスの流量に対する水素ガスの流量比
よりも低下させることが好ましい。さらに、製膜初期段
階の核密度を制御するためには、初期膜製膜の際の高周
波電力をバルク膜製膜の際の高周波電力よりも低下させ
ることが好ましい。
【0015】この場合に、シリコンを含む原料ガスの流
量に対する水素ガスの流量比を5倍以上100倍以下と
し、製膜中の基板温度を500℃以下とし、かつ製膜中
の圧力を0.1Torr以上5Torr以下とする条件下でi型
半導体層を製膜することが好ましい。
【0016】また、粒径の大きな微結晶系シリコン薄膜
を得るためには、光電変換層として用いるi型半導体層
のラマン分光スペクトルにおける480cm-1での強度
比に対する520cm-1での強度比を6以下とすること
が好ましい。
【0017】また、光電変換層として用いるi型半導体
層は、基板に対して(220)面が優先的に配向してお
り、X線回折において(111)回折強度に対する(2
20)回折強度の比が5以上であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の種々の好ましい実施の形態について説明する。図1
に本実施形態のシリコン系薄膜の製膜に用いたプラズマ
CVD装置の概要を示す。図1に示すようにプラズマC
VD装置は、ステンレス製の真空容器1と、ガス混合箱
11と、基板ヒータ7と、放電用ラダー電極2と、真空
ポンプ等8とを備えている。基板ヒータ7は、製膜面が
下側となるように基板9を密着保持する吸着保持機構
(図示せず)を備えている。基板ヒータ7には図示しな
い温度センサが取付けられ、基板の温度が間接又は直接
的に検出されるようになっている。温度センサは図示し
ない制御器の入力部に接続され、温度検出信号が制御器
に入力されると、これに基づき制御器はヒータ7への給
電量を制御するようになっている。
【0019】放電電極にはラダー状の電極2を用いる。
ラダー電極2は基板ヒータ7と対面するように配置され
ている。ラダー電極2は同軸ケーブル10を介してイン
ピーダンス整合器5及び高周波電源4に接続されてい
る。
【0020】図2は放電電極として用いたラダー電極の
形状を示す平面模式図である。ラダー電極2は、矩形枠
のなかに複数の棒又は線が枠の1組の辺と平行に配列さ
れてなるものである。すなわち、ラダー電極2は直径4
〜12nm程度のステンレス製の線材をはしご状に組み
合わせた構造をなしており、容量結合型放電と誘導結合
型放電の双方の特性を兼ね備えている。また、ラダー電
極2は従来の平行平板型電極と比較すると、開口部が広
く、原料ガスの流れの制御性に優れているため、均一製
膜に好適である。
【0021】さらに、高周波電源4からの給電線を分岐
し、各分岐線を介してラダー電極2の複数箇所に多点給
電することにより、電源の高周波数化に伴う電極内の電
圧分布を緩和することが可能である。ラダー電極2は、
線材の断面形状、線材間の間隔あるいは給電位置等の設
計の自由度が極めて高いため、従来の平行平板型電極と
比較して、大面積、かつ均一なシリコン系薄膜の製膜に
適している。
【0022】次に、シリコン系薄膜の製造方法について
述べる。脱脂洗浄及び乾燥させた基板9を真空容器1に
導入し、基板ヒータ7に密着させる。基板ヒータ7と対
峙する位置にラダー電極2が設置されている。真空ポン
プ8により、排気管3を介して真空容器1内を1×10
-6Torr以下に排気する。次に、原料ガス導入管6を介し
て、原料ガスを所定流量、ガス混合箱11に導入する。
原料ガスの流量は、図示しないマスフローコントローラ
によって制御されている。原料ガスは、シリコンを含む
ガス、具体的にはシラン、ジシラン等の水素化珪素ガ
ス、弗化珪素ガスあるいはジクロロシラン等のハロシラ
ンガスを水素で希釈したものを用いる。シリコンを含む
ガスの流量に対する水素の流量比は、5倍以上100倍
以下が望ましい。水素の流量比が5倍以下の場合、水素
ラジカルの発生量が少ないため、成長中の膜表面のダン
グリングボンドの終端が不十分となる。その結果、製膜
に関与するラジカルの表面拡散が不十分となり、微結晶
シリコンが十分に成長しない。一方、水素の流量比が1
00倍以上の場合、微結晶シリコンは成長するものの、
その製膜速度が極めて小さいため、非晶質シリコンより
も厚い光電変換層を必要とする微結晶シリコン系光起電
力素子の場合、産業利用上、生産性が低下する。
【0023】次に、図示しない圧力調整弁により真空容
器1内を所定の圧力に調整する。真空容器1内の圧力
は、0.1Torr以上5Torr以下が望ましい。圧力が0.
1Torr以下の場合、製膜速度が極めて小さいため、産業
利用上、生産性が低下する。一方、圧力が5Torr以上の
場合、製膜中に気相中で粉が生じ易くなる。製膜中に発
生した粉は、膜中に取り込まれて、シリコン系薄膜の膜
質を極端に低下させる他、真空容器1の開放保守の頻度
を高める等の悪影響を及ぼす。
【0024】真空容器1内の圧力調整と併行して、基板
ヒータ7に通電加熱し、基板9を所定の温度に加熱す
る。基板温度は、ガラス等の安価な材質が使用可能な5
00℃以下が望ましい。基板温度の下限値は100℃と
する。基板温度を100℃以下に設定すると基板表面に
吸着した製膜に関与するラジカルの表面拡散が不十分と
なるため、微結晶シリコンが十分に成長しない。
【0025】基板温度及び圧力が安定した状態で、高周
波電源4から所定周波数の高周波電力をラダー電極2に
供給し、プラズマを発生させ、基板7の表面にシリコン
系薄膜を製膜する。この際、反射電力が最小となるよう
にインピーダンス整合器5を調整する。高周波電源4の
周波数は10MHz以上300MHz以下が望ましい。
周波数が10MHz以下の場合、プラズマ密度が低く、
プラズマ中で励起される水素ラジカルが少ないため、成
長中の膜表面のダングリングボンドの終端が不十分とな
る。その結果、製膜に関与するラジカルの表面拡散が不
十分となり、シリコン系薄膜の結晶化が促進されないと
いう問題がある。一方、周波数が300MHz以上の場
合、ラダー電極2内での電圧分布が大きくなり、均一な
放電が困難となる。所定時間製膜したあと、原料ガスを
排気するとともに、基板9を冷却した後、真空容器1か
らシリコン系薄膜を製膜した基板9を取り出す。
【0026】以上が、基本的に真性半導体の微結晶シリ
コンからなる光電変換層の製膜方法であるが、製膜の際
に、原料ガスにB26、BF3等のボロンを含むガスを
添加すると、p型の微結晶シリコンが製膜できる。さら
に、原料ガスにPH3等のリンを含むガスを添加する
と、n型の微結晶シリコンが製膜できる。
【0027】次に、本発明に係る光起電力素子の製造方
法について述べる。図3に、本発明に係るシリコン系薄
膜を用いた光起電力素子の構成の一例を示す。ガラス、
ステンレス鋼等からなる基板9上に下部電極層A12及
び下部電極層B13を形成する。下部電極層12は、A
l、Ag、Ti、Ni、Cr、Cuあるいはそれらの合
金からなり、真空蒸着法またはスパッタ法等の物理蒸着
法によって形成する。下部電極層13は、ZnO、Sn
2、あるいはITO等の透明導電膜から構成されてお
り、CVD法またはスパッタ法等により形成する。
【0028】次に前述した方法によりn型(またはp
型)微結晶シリコン層14、i型微結晶シリコン層15
及びp型(またはn型)微結晶シリコン層16を製膜す
る。n型微結晶シリコン層14の膜厚は、5nm以上5
0nm以下とすることが望ましい。n型微結晶シリコン
層14の膜厚が5nm未満になると、部分的に下部電極
層13が露出した状態、いわゆる島状成長となるからで
ある。この場合に、n型微結晶シリコン層14が製膜さ
れていない部分は、正常な半導体pn接合が形成されな
いため、光起電力素子としての特性が著しく低下する。
一方、n型微結晶シリコン層14の膜厚が50nmを超
えると、n型微結晶シリコン層14での光吸収の影響が
大きくなるからである。この場合は、下部電極層12で
反射した光を有効に光電変換に利用できなくなり、長波
長光に対する感度が低下するという問題を生じる。
【0029】i型微結晶シリコン層15の膜厚は、下部
電極層13及びi型微結晶シリコン層15の表面形状に
依存する光閉じ込め状態にもよるが、1000nm以上1000
0nm以下(1μm〜10μm)とすることが望まし
い。i型微結晶シリコン層15の膜厚が1000nm(1μ
m)未満になると、入射光を十分には吸収できなくなる
ため、光起電力素子としての短絡電流が小さいという問
題を生じるからである。一方、i型微結晶シリコン層1
5の膜厚が10000nmを超えると、i型微結晶シリコン
層15に生じる内部電界が弱くなり、光起電力素子とし
ての開放電圧が低下するとともに、製膜時間が長くなる
からである。このように品質および生産性が低いと、産
業上の利用性が低下する。
【0030】p型微結晶シリコン層16の膜厚は、5n
m以上50nm以下とすることが望ましい。p型微結晶
シリコン層16の膜厚が5nm未満になると、部分的に
i型微結晶シリコン層15が露出した状態、いわゆる島
状成長となるからである。この場合に、p型微結晶シリ
コン層16が製膜されていない部分は、正常な半導体p
n接合が形成されないため、光起電力素子としての特性
が著しく低下する。一方、p型微結晶シリコン層16の
膜厚が50nmを超えると、p型微結晶シリコン層16
での光吸収の影響が大きくなり、i型微結晶シリコン層
15に到達する光量が低下するため、光起電力素子とし
ての短絡電流が小さいという問題があるからである。
【0031】次に、ZnO、SnO2あるいはITO等
から成る透明導電膜層17を積層形成する。透明導電膜
層17は、CVD法またはスパッタ法等により形成され
る。次にAl、Ag、Ti、Ni、Cr、Cuあるいは
それらの合金から成るくし型形状の集電電極18を形成
する。集電電極18は、真空蒸着法またはスパッタ法等
の物理蒸着法または印刷法などを用いて形成される。こ
のようにして図3に示す光起電力素子が完成する。な
お、図3に示す構成の光起電力素子では、光は透明導電
膜層17の側から入射するようになっている。
【0032】図4に他の実施形態に係る光起電力素子の
断面図を示す。この構成の光起電力素子では、ガラス、
プラスチック等の透光性を有する基板9を用いる。透光
性基板9上に、ZnO、SnO2あるいはITO等の透
明導電膜からなる17を、CVD法あるいはスパッタ法
等により形成する。次に、前述した方法により、n型
(またはp型)微結晶Si層14、i型微結晶Si層1
5及びp型(またはn型)微結晶Si層16を順次、積
層する。n型(またはp型)微結晶Si層14、i型微
結晶Si層15及びp型(またはn型)微結晶Si層1
6の各層の膜厚の範囲は、前述の通りである。続いて、
ZnO、SnO2あるいはITO等のからなる透明導電
膜17を、CVD法あるいはスパッタ法等により形成す
る。最後に、Al、Ag、Ti、Ni、Cr、Cuある
いはそれらの合金からなる裏面電極層19を形成する
と、図4に示す光起電力素子が完成する。図4に示す構
成の光起電力素子では、光は透光性基板9側から入射す
る。
【0033】(実施例1−1〜1−5)次に、表1及び
図5を参照しながら、図3に示す構成の光起電力素子の
実施例1−1〜1−5を比較例1−1,1−2と比べて
説明する。
【0034】ガラス基板9の上に下部電極層12として
膜厚500nmのAgを真空蒸着法により形成した。次
に、下部電極層13として膜厚50nmのZnOをスパ
ッタ法により形成した。次に、前述したプラズマCVD
法によりリンを添加したn型微結晶シリコン層14、i
型微結晶シリコン層15及びボロンを添加したp型微結
晶シリコン層16をそれぞれ製膜した。各層の膜厚は、
n型微結晶シリコン層14を20nm、i型微結晶シリ
コン層15を3000nm、p型微結晶シリコン層16
を30nmとした。次いでスパッタ法によりITOから
なる膜厚80nmの透明導電膜層17を形成した。最後
に、真空蒸着法によりアルミニウムからなるくし型形状
の集電電極18を形成した。このようにして形成した光
起電力素子に透明導電膜層17の側から模擬太陽光(A
M1.5、100mW/cm2)を照射し、その光電変
換効率を計測した。
【0035】表1に、実施例1−1〜1−5および比較
例1−1,1−2についてのi型微結晶シリコン層15
の製膜条件及びそのラマン比を示す。ここで、ラマン比
とは、i型微結晶シリコン層15のラマン分光スペクト
ルにおける480cm-1での強度に対する520cm-1
での強度の比をいう。
【0036】図5に、表1に示す条件で製膜したi型微
結晶シリコン層15を用いた光起電力素子について、i
型微結晶シリコン層15のラマン比に対する光電変換効
率を示す。i型微結晶シリコン層15以外の製膜条件は
全て同じとした。図5の縦軸はラマン比8.0である比
較例1−1の光電変換効率を1.0(基準値)とした場
合の光電変換効率の相対値を示す。ラマン比8.0のi
型微結晶シリコン層15を用いた比較例1−1と比べ
て、ラマン比が3.0〜5.8のi型微結晶シリコン層
15を用いた実施例1−1〜1−5では、光電変換効率
が20%以上も向上した。これら実施例1−1〜1−5
の光電変換効率が向上した理由は、比較例1−1に比べ
て、i型微結晶シリコン層15の製膜初期の核密度が制
御された条件を採用しており、微結晶シリコンの結晶成
長が促進され、粒径の大きなi型微結晶シリコン層15
が製膜されたため、結晶粒界の影響が低減されたことに
起因すると考えられる。また、シランガス流量を15s
ccmとし、水素ガス流量を200sccmとする条件
でi型微結晶シリコン層15を製膜した比較例1−2
は、ほとんど微結晶シリコンが成長しておらず、その光
電変換効率は極端に低かった。
【0037】(実施例2−1〜2−5)次に、表2及び
図6を参照しながら、図4に示す構成の光起電力素子の
実施例2−1〜2−5を比較例2−1,2−2と比べて
説明する。
【0038】ガラス板のような透光性基板9上に、透明
導電膜層17として膜厚600nmのSnO2及び膜厚
40nmのZnOを、それぞれ熱CVD法及びスパッタ
法により形成した。次に、前述したプラズマCVD法に
よりリンを添加したn型微結晶シリコン層14、i型微
結晶シリコン層15及びボロンを添加したp型微結晶シ
リコン層16をそれぞれ製膜した。各層の膜厚は、n型
微結晶シリコン層14を20nm、i型微結晶シリコン
層15を3000nm(3μm)、p型微結晶シリコン
層16を30nmとした。次いでスパッタ法によりIT
Oからなる膜厚80nmの透明導電膜層17を積層形成
した。最後に、アルミニウムからなる裏面電極19を形
成した。このようにして形成した光起電力素子に透光性
基板9の側から模擬太陽光(AM1.5、100mW/
cm2)を照射し、その光電変換効率を計測した。
【0039】表2に、実施例2−1〜2−5および比較
例2−1,2−2についてのi型微結晶シリコン層15
の製膜条件及びそのラマン比を示す。
【0040】図6に、表2に示す条件で製膜したi型微
結晶シリコン層15を用いた光起電力素子について、i
型微結晶シリコン層15のラマン比に対する光電変換効
率を示す。i型微結晶シリコン層15以外の製膜条件は
全て同じである。図6の縦軸は、ラマン比8.0の比較
例2−1の光電変換効率を1.0(基準値)とした場合
の光電変換効率の相対値を示す。ラマン比8.0のi型
微結晶シリコン層15を用いた比較例2−1と比べて、
ラマン比が3.0〜5.8のi型微結晶シリコン層15
を用いた実施例2−1〜2−5では、光電変換効率が2
0%以上も向上した。実施例2−1〜2−5で光電変換
効率が向上した理由は、比較例2−1と比べて、i型微
結晶シリコン層15の製膜初期の核密度が制御された条
件を採用しており、微結晶シリコンの結晶成長が促進さ
れ、粒径の大きなi型微結晶シリコン層15が製膜され
たため、結晶粒界の影響が低減されたことに起因すると
考えられる。実施例2−1〜2−5の光起電力素子は、
i型微結晶シリコン層15が結晶成長を始めるn型微結
晶シリコン層14側から光を入射する構造であるため、
i型微結晶シリコン層15の製膜条件の影響、すなわ
ち、ラマン比の影響がより鮮明に現れたと考えられる。
また、シランガス流量15sccm、水素ガス流量20
0sccmの条件でi型微結晶シリコン層15を製膜し
た比較例2−2は、ほとんど微結晶シリコンが成長して
おらず、その光電変換効率は極端に低かった。
【0041】(実施例3−1〜3−4)次に、表3及び
図7を参照しながら、図3に示す光起電力素子の他の実
施例3−1〜3−4を比較例3−1と比べて説明する。
本実施例の光起電力素子の形成方法は上述の実施例1−
1〜1−5と同様である。
【0042】表3に、実施例3−1〜3−4および比較
例3−1について、i型微結晶シリコン層15の製膜条
件及びそのX線回折における(111)面の回折強度に
対する(220)面の回折強度の比を示す。
【0043】図7に、表3の条件で製膜したi型微結晶
シリコン層15を用いた光起電力素子について、i型微
結晶シリコン層15のX線回折における(111)面の
回折強度に対する(220)面の回折強度の比に対する
光電変換効率を示す。i型微結晶シリコン層15以外の
製膜条件は全て同じである。図7の縦軸は、比較例3−
1の光電変換効率を1.0(基準値)とした場合の光電
変換効率の相対値を示す。(220)/(111)回折
強度比3.5のi型微結晶シリコン層15を用いた比較
例3−1と比べて、(220)/(111)回折強度比
が5以上のi型微結晶シリコン層15を用いた実施例3
−1〜3−4では、光電変換効率が10%以上も向上し
た。実施例3−1〜3一4の光起電力素子では、比較例
3−1と比較して、(220)優先配向性の強い、柱状
晶が発達したi型微結晶シリコン層15を用いているた
め、i型微結晶シリコン層15内で発生したキャリアが
効率良く、外部に取り出されたためであると考えられ
る。
【0044】次に、本発明の他の実施形態に係る光起電
力素子の製造方法について述べる。
【0045】図8に、本発明に係るシリコン系薄膜を用
いた光起電力素子の構成の一例を示す。ガラスまたはス
テンレス鋼等からなる基板9上に下部電極層22及び下
部電極層23を形成する。下部電極層22はAl、A
g、Ti、Ni、Cr、Cuあるいはそれらの合金から
なり、真空蒸着法またはスパッタ法等の物理蒸着法によ
って形成する。下部電極層23はZnO、SnO2ある
いはITO等の透明導電膜から構成されており、CVD
法またはスパッタ法等により形成する。次に前述した方
法により、n型(またはp型)微結晶シリコン層24、
i型微結晶シリコン層初期膜25、i型微結晶シリコン
層バルク膜26及びp型(またはn型)微結晶シリコン
層27を順次積層する。
【0046】n型微結晶シリコン層24の膜厚は5nm
以上50nm以下とすることが望ましい。n型微結晶シ
リコン層24の膜厚が5nm未満になると、部分的に下
部電極層23が露出した状態、いわゆる島状成長となる
からである。この場合に、n型微結晶シリコン層24が
製膜されていない部分は、正常な半導体pn接合が形成
されないため、光起電力素子としての特性が著しく低下
する。一方、n型微結晶シリコン層24の膜厚が50n
mを超えると、n型微結晶シリコン層24での光吸収の
影響が大きくなり、下部電極層22で反射した光を有効
に光電変換に利用できないため、長波長光に対する感度
が低下するという問題がある。
【0047】i型微結晶シリコン層初期膜25の膜厚は
50nm以上1000nm以下とすることが望ましい。
i型微結晶シリコン層初期膜25の膜厚が50nm未満
になると、部分的にi型微結晶シリコン層初期膜25が
製膜されない状態、いわゆる島状成長となるからであ
る。この場合、i型微結晶シリコン層初期膜25が製膜
されていない部分、すなわちn型微結晶シリコン層24
が露出した部分から成長するi型微結晶シリコン層バル
ク膜26は、製膜初期に多数の結晶核が発生するため、
結果的に微細な結晶粒径の微結晶シリコンとなる。した
がって、結晶粒界の影響のため、十分な特性を有する光
起電力素子が得られないという問題がある。一方、i型
微結晶シリコン層初期膜25は、基本的にi型微結晶シ
リコン層バルク膜26の結晶性及び結晶粒径を制御する
ためのものであり、その機能は膜厚1000nm(1μ
m)で飽和する。i型微結晶シリコン層初期膜25の製
膜速度はi型微結晶シリコン層バルク膜26の製膜速度
よりも小さいため、その膜厚を必要以上に厚くすると、
製膜時間が長くなりすぎて産業利用上、生産性が低下す
る。
【0048】i型微結晶シリコン層バルク膜26の膜厚
は、下部電極層23及びi型微結晶シリコン層バルク膜
26の表面形状に依存する光閉じ込め状態によるが、1
μm以上10μm以下とすることが望ましい。i型微結
晶シリコン層バルク膜26の膜厚が1μm未満になる
と、入射光を十分には吸収できなくなり、光起電力素子
としての短絡電流が小さくなるからである。一方、i型
微結晶シリコン層バルク膜26の膜厚がl0μmを超え
ると、i型微結晶シリコン層バルク膜26に生じる内部
電界が弱くなり、光起電力素子としての開放電圧が低下
するとともに、製膜時間が長くなるからである。
【0049】p型微結晶シリコン層27の膜厚は5nm
以上50nm以下とすることが望ましい。p型微結晶シ
リコン層27の膜厚が5nm未満になると、部分的にi
型微結晶シリコン層バルク膜26が露出した状態、いわ
ゆる島状成長となるからである。この場合に、p型微結
晶シリコン層27が製膜されていない部分は、正常な半
導体pn接合が形成されないため、光起電力素子として
の特性が著しく低下する。一方、p型微結晶シリコン層
27の膜厚が50nmを超えると、p型微結晶シリコン
層27での光吸収の影響が大きくなり、i型微結晶シリ
コン層バルク膜26に到達する光量が低下するため、光
起電力素子としての短絡電流が小さくなるという問題を
生じる。
【0050】次に、ZnO、SnO2あるいはITO等
から構成される透明導電層膜28を形成する。透明導電
膜層28は、CVD法またはスパッタ法等により形成さ
れる。次に、Al、Ag、Ti、Ni、Cr、Cuある
いはそれらの合金から構成されるくし型形状の集電電極
29を形成すると、図8に示す光起電力素子が完成す
る。集電電極29は、真空蒸着法またはスパッタ法等の
物理蒸着法または印刷法によって形成される。なお、図
8に示す構成の光起電力素子では、光は透明導電膜層2
8の側から入射する。
【0051】図9に本発明に係る他の実施形態に係る光
起電力素子の断面図を示す。この構成の光起電力素子で
は、ガラスまたはプラスチック等の透光性を有する基板
9を用いる。透光性基板9上に、ZnO、SnO、ある
いはITO等からなる透明導電膜層28を、CVD法あ
るいはスパッタ法等により形成する。次に、前述した方
法により、n型(またはp型)微結晶Si層24、i型
微結晶シリコン層初期膜25、i型微結晶シリコン層バ
ルク膜26及びp型(またはn型)微結晶Si層27を
順次積層する。n型(またはp型)微結晶Si層24、
i型微結晶シリコン層初期膜25、i型微結晶シリコン
層バルク膜26及びp型(またはn型)微結晶Si層2
7の各層の膜厚は、上記と同様に5nm以上50nm以
下、50nm以上1000nm以下、1μm以上10μ
m以下、5nm以上50nm以下とした。次いで、透明
導電膜層28を、CVD法あるいはスパッタ法等により
形成する。最後にAl、Ag、Ti、Ni、Cr、Cu
あるいはそれらの合金からなる裏面電極層30を形成す
ると、図9に示す光起電力素子が完成する。図9に示す
構成の光起電力素子では、光は透光性基板9側から入射
する。
【0052】(実施例4−1〜4−3)次に、表4及び
図10を参照しながら、図8に示す光起電力素子の実施
例4−1〜4−3を比較例4−1と比べて説明する。
【0053】ガラスからなる透光性基板9上に、下部電
極層22として膜厚500nmのAgを真空蒸着法によ
り積層形成した。次いで、下部電極層23として膜厚5
0nmのZnOをスパッタ法により積層形成した。次
に、前述したプラズマCVD法により、リンを添加した
n型微結晶シリコン層24、i型微結晶シリコン層初期
膜25、i型微結晶シリコン層バルク膜26およびボロ
ンを添加したp型微結晶シリコン層27を製膜した。n
型微結晶シリコン層24およびp型微結晶シリコン層2
7の膜厚は、各々20nm、30nmとした。
【0054】次いで、スパッタ法によりITOからなる
膜厚80nmの透明導電膜層28を積層形成した。最後
に、真空蒸着法によりAlからなるくし型形状の集電電
極29を形成した。このようにして形成した光起電力素
子に透明導電膜層28側から模擬太陽光(AM1.5、
100mW/cm2)を照射し、その光電変換効率を計
測した。
【0055】表4に、実施例4−1〜4−3および比較
例4−1についてのi型微結晶シリコン層初期膜25及
びi型微結晶シリコン層バルク膜26の製膜条件とその
膜厚を示す。実施例4−1〜4−3において、i型微結
晶シリコン層初期膜25の膜厚とi型微結晶シリコン層
バルク膜26の膜厚との合計は、比較例4−1のi型微
結晶シリコン層バルク膜26の膜厚と同一となるように
設定した。
【0056】実施例4−1は、i型微結晶シリコン層バ
ルク膜26よりも低温で製膜したi型微結晶シリコン層
初期膜25を用いた光起電力素子であり、実施例4−2
は、i型微結晶シリコン層バルク膜26よりもシリコン
を含む原料ガスの流量に対する水素の流量比を低下させ
たi型微結晶シリコン層初期膜25を用いた光起電力素
子素子であり、実施例4−3は、i型微結晶シリコン層
バルク膜26よりも低電力で製膜したi型微結晶シリコ
ン層初期膜25を用いた光起電力素子素子である。な
お、比較例4−1は、i型微結晶シリコン層初期膜25
を用いていない点を除き、その他の製膜条件は実施例4
−1〜4−3と全く同一である。
【0057】図10に、表4の条件で製膜した実施例4
−1〜4−3及び比較例4−1の光電変換効率の比較を
示す。図10の縦軸は、i型微結晶シリコン層初期膜2
5を用いていない比較例4−1の光電変換効率を1.0
(基準値)とした場合の相対値を示す。i型微結晶シリ
コン層初期膜25を用いていない比較例4−1と比べ
て、i型微結晶シリコン層初期膜25を用いた実施例4
−1〜4−3では、光電変換効率が約10%も向上し
た。実施例4−1では、比較例4−1と比較して、低温
で製膜したi型微結晶シリコン層初期膜25を用いてい
るため、n型微結晶Si層24からのリンの拡散混入が
抑制され、形状因子が向上したと考えられる。また、実
施例4−2及び4−3では、初期核密度を制御したi型
微結晶シリコン層初期膜25を用いているため、その上
に製膜したi型微結晶シリコン層バルク膜26は、微結
晶シリコンの結晶成長が促進され、結晶粒径が大きく、
柱状晶の発達した組織になったと考えられる。このた
め、実施例4−2及び実施例4−3の光起電力素子で
は、結晶粒界の影響が低減し、短絡電流及び開放電圧が
向上したと考えられる。
【0058】(実施例5−1〜5−3)次に、表5及び
図11を参照しながら、図9に示す光起電力素子の実施
例5−1〜5−3を比較例5−1と比べて説明する。
【0059】ガラスからなる透光性基板9上に、透明導
電膜層28として膜厚700nmのSnO2及び膜厚4
0nmのZnOを、それぞれ熱CVD法及びスパッタ法
により積層形成した。次に、前述したプラズマCVD法
によりリンを添加したn型微結晶シリコン層24、i型
微結晶シリコン層初期膜25、i型微結晶シリコン層バ
ルク膜26及びボロンを添加したp型微結晶シリコン層
27を製膜した。
【0060】n型微結晶シリコン層24及びp型微結晶
シリコン層27の膜厚は、各々20nm及び30nmと
した。次に、スパッタ法によりITOからなる膜厚80
nmの透明導電膜層28を形成した。最後にアルミニウ
ムからなる裏面電極30を裏面側の透明導電膜層28の
上に積層形成した。このようにして形成した光起電力素
子に透光性基板9側から模擬太陽光(AMl.5、10
0mW/cm2)を照射し、その光電変換効率を計測し
た。
【0061】表5に、実施例5−1〜5−3および比較
例5−1についてi型微結晶シリコン層初期膜15及び
i型微結晶シリコン層バルク膜26の製膜条件とその膜
厚を示す。実施例5−1〜5−3において、i型微結晶
シリコン層初期膜25の膜厚とi型微結晶シリコン層バ
ルク膜26の膜厚との合計は、比較例5−1のi型微結
晶シリコン層バルク膜26の膜厚と同一となるように設
定した。実施例5−1はi型微結晶シリコン層バルク膜
26よりも低温で製膜したi型微結晶シリコン層初期膜
25を用いた光起電力素子であり、実施例5−2は、i
型微結晶シリコン層バルク膜26よりもシリコンを含む
原料ガスの流量に対する水素の流量比を低下させたi型
微結晶シリコン層初期膜25を用いた光起電力素子素子
であり、実施例5−3は、i型微結晶シリコン層バルク
膜26よりも低電力で製膜したi型微結晶シリコン層初
期膜25を用いた光起電力素子である。なお、比較例5
−1は、i型微結晶シリコン層初期膜25を用いていな
い点を除き、その他の製膜条件は実施例5−1〜5−3
と全く同一である。
【0062】図11に、表5の条件で製膜した実施例5
−1〜5−3及び比較例5−1の光電変換効率の比較を
示す。図11の縦軸は、i型微結晶シリコン層初期膜2
5を用いていない比較例5−1の光電変換効率を1.0
(基準値)とした場合の相対値を示す。i型微結晶シリ
コン層初期膜25を用いていない比較例5−1と比べ、
i型微結晶シリコン層初期膜25を用いた実施例5−1
〜5−3では、光電変換効率が約10%向上した。実施
例5−1では、比較例5−1と比較して、低温で製膜し
たi型微結晶シリコン層初期膜25を用いているため、
n型微結晶Si層24からのリンの拡散混入が抑制さ
れ、形状因子が向上したと考えられる。また、実施例5
−2及び5−3では、初期核密度を制御したi型微結晶
シリコン層初期膜25を用いているため、その上に製膜
したi型微結晶シリコン層バルク膜26は、微結晶シリ
コンの結晶成長が促進され、結晶粒径が大きく、柱状晶
の発達した組織になったと考えられる。このため、結晶
粒界の影響が低減し、短絡電流及び開放電圧が向上した
と考えられる。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、大面積
基板へ均一性に優れたシリコン系薄膜を製膜することが
可能であり、また同方法によるi型半導体を光電変換層
に用いることにより、優れた光起電力素子を形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシリコン系薄膜光起電
力素子の製造に用いた製膜装置を示す内部透視断面図。
【図2】図1の製膜装置が有するラダー電極を模式的に
示すブロック平面図。
【図3】本発明の実施形態に係るシリコン系薄膜光起電
力素子を示す断面図。
【図4】本発明の実施形態に係るシリコン系薄膜光起電
力素子を示す断面図。
【図5】光電変換効率について実施例と比較例とを比べ
て示す特性図。
【図6】光電変換効率について実施例と比較例とを比べ
て示す特性図。
【図7】光電変換効率について実施例と比較例とを比べ
て示す特性図。
【図8】本発明の他の実施形態に係るシリコン系薄膜光
起電力素子を示す断面図。
【図9】本発明の他の実施形態に係るシリコン系薄膜光
起電力素子を示す断面図。
【図10】光電変換効率について実施例と比較例とを比
べて示す特性図。
【図11】光電変換効率について実施例と比較例とを比
べて示す特性図。
【符号の説明】 1…真空容器、 2…ラダー電極、 3…排気管、 4…高周波電源、 5…インピーダンス整合器、 6…原料ガス導入管、 7…基板ヒータ、 8…真空ポンプ、 9…基板、 10…同軸ケーブル、 11…ガス混合箱、 12,13,22,23…下部電極層、 14,24…n型(またはp型)微結晶シリコン層、 15,25…i型微結晶シリコン層(初期膜)、 16,27…p型(またはn型)微結晶シリコン層、 17,28…透明導電膜、 18,29…集電電極、 19,30…裏面電極層、 26…i型微結晶シリコン層(バルク膜)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 哲弘 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 山口 賢剛 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 竹内 良昭 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 西宮 立享 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA17 BA16 BA21 BA29 BA45 BA47 BB12 CA06 CA07 CA17 FA01 FA10 HA01 JA09 JA11 JA12 JA13 JA18 JA20 KA15 5F045 AA08 AB03 AC01 AC03 AD05 AD06 AD07 AD08 AE19 AE21 BB12 BB16 CA13 DA52 DA53 EE12 EH12 EK27 5F049 MA04 MB04 MB05 NA01 NA20 PA03 PA18 5F051 AA04 AA05 BA12 CA07 CA08 CA16 CA23 CA24 CA34 DA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板とラダー状の電極との間にシリコン
    を含む原料ガスおよび水素ガスを供給するとともに周波
    数が10MHz以上300MHz以下の高周波を印加す
    ることにより生成されるプラズマを利用するプラズマC
    VD法を用いて基板上に製膜されたシリコン系薄膜を光
    電変換層として有することを特徴とする光起電力素子。
  2. 【請求項2】 上記光電変換層は、製膜の初期段階で基
    板上に積層形成された初期膜と、この初期膜の上に積層
    形成されたバルク膜とを具備し、前記バルク膜は1nm
    /秒以上の製膜速度で積層形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の光起電力素子。
  3. 【請求項3】 上記光電変換層は、製膜の初期段階で基
    板上に積層形成された初期膜と、この初期膜の上に積層
    形成されたバルク膜とを具備し、前記初期膜は前記バル
    ク膜の製膜温度よりも低い温度で製膜されたことを特徴
    とする請求項1記載の光起電力素子。
  4. 【請求項4】 上記光電変換層は、製膜の初期段階で基
    板上に積層形成された初期膜と、この初期膜の上に積層
    形成されたバルク膜とを具備し、前記初期膜および前記
    バルク膜は前記原料ガスと水素ガスとの共存下で製膜さ
    れたものであり、前記初期膜は前記原料ガスの流量に対
    する水素ガスの流量比を前記バルク膜製膜時のそれより
    も低くして製膜されていることを特徴とする請求項1記
    載の光起電力素子。
  5. 【請求項5】 上記光電変換層は、製膜の初期段階で基
    板上に積層形成された初期膜と、この初期膜の上に積層
    形成されたバルク膜とを具備し、前記初期膜は高周波電
    力を前記バルク膜製膜時のそれよりも低くして製膜され
    ていることを特徴とする請求項1記載の光起電力素子。
  6. 【請求項6】 ラマン分光スペクトルにおける480c
    -1での光の強度に対する520cm-1での光の強度の
    比が6以下であるi型半導体を光電変換層に用いること
    を特徴とする請求項1記載の光起電力素子。
  7. 【請求項7】 基板に対して(220)面が優先的に配
    向しており、X線回折における(111)回折強度に対
    する(220)回折強度の比が5以上であるi型半導体
    を光電変換層に用いることを特徴とする請求項1記載の
    光起電力素子。
  8. 【請求項8】 基板とラダー状の電極との間にシリコン
    を含む原料ガスおよび水素ガスを供給するとともに、周
    波数が10MHz以上300MHz以下の高周波を基板
    と前記ラダー状電極との間に印加することによりプラズ
    マを生成し、この生成プラズマを基板の表面に作用させ
    ることにより基板上にシリコン系薄膜を積層形成するこ
    とを特徴とするシリコン系薄膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 シリコンを含む原料ガスの流量に対する
    水素ガスの流量比を5倍以上100倍以下とし、製膜中
    の基板温度を500℃以下とし、かつ製膜中の圧力を
    0.1Torr以上5Torr以下とする高周波プラズマCVD
    法を用いて、i型半導体層を積層形成することを特徴と
    する請求項8記載のシリコン系薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 製膜の初期段階で基板上に初期膜を積
    層し、次いで前記初期膜の上に1nm/秒以上の製膜速
    度でバルク膜を積層形成することを特徴とする請求項8
    記載のシリコン系薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 製膜の初期段階で基板上に初期膜を積
    層し、次いで前記初期膜の製膜温度よりも高い温度でバ
    ルク膜を積層形成することを特徴とする請求項8記載の
    シリコン系薄膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 シリコンを含む原料ガスと水素ガスと
    の共存下で製膜の初期段階で基板上に初期膜を積層し、
    次いで前記原料ガスと水素ガスとの共存下で前記初期膜
    の上にバルク膜を積層する際に、前記初期膜は前記原料
    ガスの流量に対する水素ガスの流量比を前記バルク膜製
    膜時のそれよりも低くして製膜されることを特徴とする
    請求項8記載のシリコン系薄膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 シリコンを含む原料ガスと水素ガスと
    の共存下で製膜の初期段階で基板上に初期膜を積層し、
    次いで前記原料ガスと水素ガスとの共存下で前記初期膜
    の上にバルク膜を積層する際に、前記初期膜は高周波電
    力を前記バルク膜製膜時のそれよりも低くして製膜され
    ることを特徴とする請求項8記載のシリコン系薄膜の製
    造方法。
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