JP2008203637A - 光ファイバの取付方法およびフェルールアセンブリ - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性の高いフェルールアセンブリを提供する。
【解決手段】フェルールアセンブリ1は、光ファイバ10、フェルール20、キャップ30(保護部材)、接着剤42(第1の接着剤)、および接着剤44(第2の接着剤)を備えている。光ファイバ10は、被覆部12、および被覆部12から延びる露出した芯線14を有する。フェルール20は、光ファイバ10の芯線14が挿入された孔部22を有する。光ファイバ10の被覆部12とフェルール20の孔部22との間には、透明のキャップ30が設けられている。キャップ30は、芯線14を包囲している。芯線14とキャップ30との間には、接着剤42が充填されている。また、キャップ30とフェルール20との間には、接着剤44が充填されている。
【選択図】図1
【解決手段】フェルールアセンブリ1は、光ファイバ10、フェルール20、キャップ30(保護部材)、接着剤42(第1の接着剤)、および接着剤44(第2の接着剤)を備えている。光ファイバ10は、被覆部12、および被覆部12から延びる露出した芯線14を有する。フェルール20は、光ファイバ10の芯線14が挿入された孔部22を有する。光ファイバ10の被覆部12とフェルール20の孔部22との間には、透明のキャップ30が設けられている。キャップ30は、芯線14を包囲している。芯線14とキャップ30との間には、接着剤42が充填されている。また、キャップ30とフェルール20との間には、接着剤44が充填されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバの取付方法およびフェルールアセンブリに関する。
図8は、光ファイバをフェルールに取り付ける従来の方法を示すフローチャートである。まず、光ファイバの芯線出しを一般的なファイバストリッパにて行う(ステップS102)。続いて、フェルール中に接着剤をディスペンサなどで充填する(ステップS104)。その後、フェルールに光ファイバを挿入する(ステップS106)。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、特許文献1,2が挙げられる。
特開2002−365473号公報
特開平5−66327号公報
しかしながら、フェルールへの光ファイバの挿入時に、気泡が混入することがある。その様子を図9に示す。同図は、フェルール102の孔部104に光ファイバの芯線106が挿入された後の状態、すなわちフェルールアセンブリを示す断面図である。接着剤108中には、光ファイバの挿入時に混入した気泡110が存在している。この気泡110が芯線106に接触していると、接着剤108部分と気泡110部分との線膨張係数の違いに起因して、温度変化による芯線106の断線が起こる可能性がある。
それゆえ、信頼性の高いフェルールアセンブリを提供するためには、光ファイバの芯線への気泡の接触の有無を確認しておくことが重要である。ところが、フェルールに光ファイバを挿入した状態では、フェルールに充填された接着剤中の様子を外部から見ることができない。そのため、従来は、光ファイバの芯線に気泡が接触しているか否かを確認することができなかった。
本発明による光ファイバの取付方法は、被覆部と上記被覆部から延びる露出した芯線とを有する光ファイバを、上記光ファイバの上記芯線が挿入される孔部を有するフェルールに取り付ける方法であって、内部に空間を有する透明の保護部材を準備するステップと、上記保護部材の上記内部に第1の接着剤を充填するステップと、上記芯線の上記被覆部側の端部が上記保護部材で包囲されるように、上記第1の接着剤が充填された上記保護部材に上記光ファイバの上記芯線を挿入するステップと、上記保護部材に上記芯線を挿入するステップよりも後に、第2の接着剤が充填された上記フェルールの上記孔部に上記芯線を挿入するステップと、を含むことを特徴とする。
この方法においては、フェルールへの挿入に先立って、接着剤(第1の接着剤)が充填された透明な保護部材に光ファイバを挿入する。これにより、光ファイバの芯線に気泡が接触していないことを、フェルールへの挿入前に確認することができる。また、光ファイバをフェルールに挿入する際にフェルール内の接着剤(第2の接着剤)中に気泡が混入しても、その気泡が芯線に接触するのを保護部材によって防ぐことができる。
また、本発明によるフェルールアセンブリは、被覆部、および上記被覆部から延びる露出した芯線を有する光ファイバと、上記光ファイバの上記芯線が挿入された孔部を有するフェルールと、上記光ファイバの上記被覆部と上記フェルールの上記孔部との間に設けられ、上記芯線を包囲する透明の保護部材と、上記芯線と上記保護部材との間に設けられた第1の接着剤と、上記保護部材と上記フェルールとの間に設けられた第2の接着剤と、を備えることを特徴とする。
このフェルールアセンブリにおいては、光ファイバの被覆部とフェルールの孔部との間に、光ファイバの芯線を包囲する透明の保護部材が設けられている。このため、このフェルールアセンブリを組み立てる際に、フェルールへの挿入に先立って保護部材に光ファイバを挿入することにより、光ファイバの芯線に気泡が接触していないことをフェルールへの挿入前に確認することが可能となる。また、光ファイバをフェルールに挿入する際にフェルール内の接着剤中に気泡が混入しても、その気泡が芯線に接触するのを保護部材によって防ぐことができる。
本発明によれば、信頼性の高いフェルールアセンブリ、およびかかるフェルールアセンブリを得ることが可能な光ファイバの取付方法が実現される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明によるフェルールアセンブリの一実施形態を示す断面図である。フェルールアセンブリ1は、光ファイバ10、フェルール20、キャップ30(保護部材)、接着剤42(第1の接着剤)、および接着剤44(第2の接着剤)を備えている。本実施形態において光ファイバ10は、単芯光ファイバである。また、光ファイバ10およびフェルール20としては、シングルモード単芯光コネクタで一般的に使用されているものを用いることができる。
光ファイバ10は、被覆部12、および被覆部12から延びる露出した芯線14を有する。被覆部12は、芯線が被覆された部分である。フェルール20は、光ファイバ10の芯線14が挿入された孔部22を有する。光ファイバ10の被覆部12とフェルール20の孔部22との間には、透明のキャップ30が設けられている。このキャップ30は、芯線14の被覆部12側の端部を包囲している。被覆部12と孔部22との間に位置する芯線14の全体が、キャップ30によって包囲されている。
図2(a)および図2(b)は、それぞれキャップ30を示す上面図および側面図である。これらの図からわかるように、キャップ30は、芯線14を貫通させる穴32が頂点に設けられた円錐状をしている。
図1に戻って、芯線14とキャップ30との間(キャップ30の内部)には、接着剤42が充填されている。また、キャップ30とフェルール20との間(キャップ30の外部)には、接着剤44が充填されている。これらの接着剤42と接着剤44とは、同じ種類の接着剤であってもよいし、相異なる種類の接着剤であってもよい。
図3を参照しつつ、本発明による光ファイバの取付方法の一実施形態として、フェルールアセンブリ1の組立方法の一例を説明する。同図おいて点線で囲まれたステップは、図8で説明した方法に対して追加されたステップである。
この方法は、概括すると、光ファイバ10をフェルール20に取り付ける方法であって、下記ステップ(a)〜(d)を含むものである。
(a)内部に空間を有する透明のキャップ30を準備するステップ
(b)キャップ30の内部に接着剤42を充填するステップ
(c)芯線14の被覆部12側の端部がキャップ30で包囲されるように、接着剤42が充填されたキャップ30に光ファイバ10の芯線14を挿入するステップ
(d)ステップ(c)よりも後に、接着剤44が充填されたフェルール20の孔部22に芯線14を挿入するステップ
(a)内部に空間を有する透明のキャップ30を準備するステップ
(b)キャップ30の内部に接着剤42を充填するステップ
(c)芯線14の被覆部12側の端部がキャップ30で包囲されるように、接着剤42が充填されたキャップ30に光ファイバ10の芯線14を挿入するステップ
(d)ステップ(c)よりも後に、接着剤44が充填されたフェルール20の孔部22に芯線14を挿入するステップ
より詳細には、まず、単芯光ファイバの芯線出しを一般的なファイバストリッパにて行う(ステップS12)。その後、ファイバ表面の清掃を行う。続いて、図4に示すように、キャップ30の頂点側を下にし、キャップ30の内部に接着剤42をディスペンサ52などを用いて充填する(ステップS14)。本例においては、接着剤42として、フェルール20内に充填する接着剤44と同じものを用いる。また、一般的な接着剤作成方法と同様に、遠心脱泡器などを用いて気泡を予め除去したものを使用する。
次に、キャップ30に充填された接着剤42中に気泡が存在するか否かを確認する(ステップS16)。接着剤42の中に気泡が混入していた場合、新しいキャップ30と交換する(ステップS18)。そして、ステップS14に戻り、再度、接着剤42の充填を行う。気泡が混入していなければ、次のステップS20に進む。ステップS20においては、図5に示すように、接着剤42が充填されたキャップ30に光ファイバ10を挿入し、キャップ30の底部(頂点と反対側の端部)を被覆部12に押し当てる。
次に、キャップ30に充填された接着剤42中に気泡が発生し、その気泡が光ファイバ10の芯線14に接触しているか否かを確認する。すなわち、キャップ30に充填された接着剤42中に、芯線14に接触している気泡が存在するか否かを確認する(ステップS22)。芯線14に気泡が接触している場合、光ファイバ10からキャップ30を取り外す(ステップS24)。そして、新しいキャップ30と交換の上、ステップS14に戻る。
芯線14に接触している気泡が存在していなければ、次のステップS26に進む。ステップS26においては、図6に示すように、フェルール20の孔部22を下にし、フェルール20中に接着剤44をディスペンサなどを用いて充填する。その後、図7に示すように、キャップ30が取り付けられた状態で、芯線14をフェルール20の孔部22に挿入する(ステップS28)。このとき、キャップ30が孔部22の入り口に達するまで、芯線14の挿入を行う。以上により、図1のフェルールアセンブリ1が得られる。
本実施形態においては、フェルール20への挿入に先立って、接着剤42が充填された透明なキャップ30に光ファイバ10を挿入している。これにより、光ファイバ10の芯線14に気泡が接触していないことを、フェルール20への挿入前に確認することができる。また、光ファイバ10をフェルール20に挿入する際にフェルール20内の接着剤44中に気泡が混入しても、その気泡が芯線14に接触するのをキャップ30によって防ぐことができる。これにより、気泡による光ファイバ10のフェルール20内での断線を防止できる。よって、信頼性向上の高いフェルールアセンブリ1が実現される。
また、本実施形態においては、キャップ30以外の部品(光ファイバ10やフェルール20)には、従来からある一般的なものを使用することができる。そのため、キャップ30以外の部品に関して、新たな部品開発や設備開発をする必要が無い。よって、信頼性の高いフェルールアセンブリ1を低コストで得ることができる。
1 フェルールアセンブリ
10 光ファイバ
12 被覆部
14 芯線
20 フェルール
22 孔部
30 キャップ
32 穴
42 接着剤
44 接着剤
10 光ファイバ
12 被覆部
14 芯線
20 フェルール
22 孔部
30 キャップ
32 穴
42 接着剤
44 接着剤
Claims (6)
- 被覆部と前記被覆部から延びる露出した芯線とを有する光ファイバを、前記光ファイバの前記芯線が挿入される孔部を有するフェルールに取り付ける方法であって、
内部に空間を有する透明の保護部材を準備するステップと、
前記保護部材の前記内部に第1の接着剤を充填するステップと、
前記芯線の前記被覆部側の端部が前記保護部材で包囲されるように、前記第1の接着剤が充填された前記保護部材に前記光ファイバの前記芯線を挿入するステップと、
前記保護部材に前記芯線を挿入するステップよりも後に、第2の接着剤が充填された前記フェルールの前記孔部に前記芯線を挿入するステップと、
を含むことを特徴とする光ファイバの取付方法。 - 請求項1に記載の光ファイバの取付方法において、
前記第1の接着剤を充填するステップと前記保護部材に前記芯線を挿入するステップとの間に、前記保護部材に充填された前記第1の接着剤中に気泡が存在するか否かを確認するステップを更に含む光ファイバの取付方法。 - 請求項1または2に記載の光ファイバの取付方法において、
前記保護部材に前記芯線を挿入するステップと前記孔部に前記芯線を挿入するステップとの間に、前記保護部材に充填された前記第1の接着剤中に、前記芯線に接触している気泡が存在するか否かを確認するステップを更に含む光ファイバの取付方法。 - 請求項1乃至3いずれかに記載の光ファイバの取付方法において、
前記孔部に前記芯線を挿入するステップにおいては、前記保護部材が前記孔部の入り口に達するまで、前記芯線を挿入する光ファイバの取付方法。 - 請求項1乃至4いずれかに記載の光ファイバの取付方法において、
前記保護部材は、前記芯線を貫通させる穴が頂点に設けられた円錐状をしている光ファイバの取付方法。 - 被覆部、および前記被覆部から延びる露出した芯線を有する光ファイバと、
前記光ファイバの前記芯線が挿入された孔部を有するフェルールと、
前記光ファイバの前記被覆部と前記フェルールの前記孔部との間に設けられ、前記芯線を包囲する透明の保護部材と、
前記芯線と前記保護部材との間に設けられた第1の接着剤と、
前記保護部材と前記フェルールとの間に設けられた第2の接着剤と、
を備えることを特徴とするフェルールアセンブリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007040970A JP2008203637A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 光ファイバの取付方法およびフェルールアセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007040970A JP2008203637A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 光ファイバの取付方法およびフェルールアセンブリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008203637A true JP2008203637A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39781195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007040970A Pending JP2008203637A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 光ファイバの取付方法およびフェルールアセンブリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008203637A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102156332A (zh) * | 2011-04-29 | 2011-08-17 | 上海上诠电信科技有限公司 | 一种光纤对接结构 |
CN114355516A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-04-15 | 山东大学 | 一种低损伤低损耗耦合光纤的制作方法 |
-
2007
- 2007-02-21 JP JP2007040970A patent/JP2008203637A/ja active Pending
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