JP2006178384A - 光レセプタクル及びそれを用いた光モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグフェルールに対して光レセプタクルの径方向に荷重が加わった場合、その荷重はプラグフェルールからスリーブに伝わり、割スリーブ径が拡張しプラグフェルールとファイバスタブの保持が不可能となる不具合が発生することがあった。
【解決手段】底面に貫通孔が形成された開口部を有する有底カップ状の金属ホルダ4と、フェルール1aの中央に光ファイバ1cを固定するとともに、後端部を上記金属ホルダ4の貫通孔4aに挿入固定してなるファイバスタブ1と、該ファイバスタブ1の先端部を一方の開放端部から挿入するとともに、他方の開放端部から挿入されたプラグフェルール12を上記ファイバスタブ1の先端面に当接し、かつ、把持するための割スリーブ3と、筒状のケース5とからなる光レセプタクルにおいて、上記プラグフェルール12を割スリーブ3に挿入して拡張した割スリーブ3の外周面と当接するピン6を上記ケース5の内周面に取着した。
【選択図】図1
【解決手段】底面に貫通孔が形成された開口部を有する有底カップ状の金属ホルダ4と、フェルール1aの中央に光ファイバ1cを固定するとともに、後端部を上記金属ホルダ4の貫通孔4aに挿入固定してなるファイバスタブ1と、該ファイバスタブ1の先端部を一方の開放端部から挿入するとともに、他方の開放端部から挿入されたプラグフェルール12を上記ファイバスタブ1の先端面に当接し、かつ、把持するための割スリーブ3と、筒状のケース5とからなる光レセプタクルにおいて、上記プラグフェルール12を割スリーブ3に挿入して拡張した割スリーブ3の外周面と当接するピン6を上記ケース5の内周面に取着した。
【選択図】図1
Description
本発明は光通信に用いられる光レセプタクル及び光モジュールに関する。
従来から、光信号を電気信号に変換するために、半導体レーザーやフォトダイオード等の光素子をケース内に収納し、このケースを光ファイバの端面に対向して設け、光信号を光ファイバの端面に入射または出射し、光ファイバを通じて光信号を導入又は導出するような光学装置が開示されている。
ここで、半導体レーザーをケース内に収容し、光信号を導出するものを発光モジュール、フォトダイオードをケース内に収容し、光信号を導入するものを受光モジュールと呼び、これらを総称して光モジュールと呼ばれている。
上記光モジュールのうち光コネクタを接続するようにしたレセプタクル型の光モジュールは、図5に示すように光レセプタクル27aの一端に光素子29を備えるとともに、他端に光コネクタ32を接続するものである(特許文献1参照)。
上記光レセプタクル27aは、ジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなるフェルール21aと、該フェルール21aの貫通孔21bに石英ガラス等からなる光ファイバ21cを挿入し、接着剤22により接着固定して得られたファイバスタブ21の後端部を金属ホルダ24の貫通孔24aに圧入により固定し、先端部をスリーブ23の内孔に挿入するとともに、それらを絶縁性を有する樹脂製のケース25に固定することによって構成されている。金属ホルダ24とケース25は、ケース25に設けられたオス型の嵌合ツメ13aが、金属ホルダ24に設けられたメス型の嵌合ツメ13bと嵌合され、更に嵌合部13に接着剤を塗布することにより強固に固定されている。
また、上記ファイバスタブ21の先端面は、光コネクタとの当接時の挿入損失を減らすために曲率半径5〜30mm程度の曲面に鏡面研磨されており、後端面は、LD等の光素子29から出射された光が光ファイバ21cの先端面で反射して光素子29に戻る反射光を防止するため、光ファイバ21cを挿通するフェルール21aとともに4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
さらに、上記光レセプタクル27を用いて光モジュール31を構成する場合は、光レセプタクル27の先端面側よりスリーブ23内に光コネクタ32を挿入し、光ファイバ21cと、光素子29とレンズ28を備えたケース30を最も効率よく光信号が導入、導出される位置に調心し、溶接固定する。光コネクタ32のプラグフェルール32a外径公差は±1μm以下で、その貫通孔32bに備えられた光ファイバ32cの中心には光信号が伝搬する直径10μm程度のコアがある。ケース25が金属製である場合は、光コネクタ32挿入時に、光コネクタ32保持者に蓄えられていた静電気が、光コネクタ32保持者から金属製のケース25と金属ホルダ24を介して光素子29に伝わってしまい、光素子29が静電破壊されることがあった。そのため、ケース25を樹脂製とし、静電気が光素子29に伝達されることを防止している。
また、フェルール21aの外径公差は±1μm以下で、その貫通孔21bに備えられた光ファイバ21cの中心には光信号が伝搬する直径10μm程度のコアがある。光ファイバ21c及び32cのコア同士を損失の少ない接続とするため、スリーブ23によってファイバスタブ21及び光コネクタ32は安定且つ高精度に保持される。
また、金属ホルダ24は、セラミック材料からなるファイバスタブ21よりも熱膨張係数が大きいため、高温時での金属ホルダ24によるファイバスタブ21の保持強度を十分に確保する目的で、常温での保持強度を50N以上に設定することが多い。
特開2001−066468号公報
しかしながら、図5に示すようなプラグフェルール32aとファイバスタブ21は、スリーブ23により連結、保持されている。そのため、プラグフェルール32aに対して光レセプタクル27の径方向に荷重が加わった場合、その荷重はプラグフェルール32aからスリーブ23に伝わり、プラグフェルール32aとファイバスタブ21の接続点において、割スリーブ径が拡張し続け、最悪の場合は破壊され、プラグフェルール32aとファイバスタブ21の保持が不可能となることがあった。
また、割スリーブ23が破壊されなくとも、割スリーブ径の拡張により、プラグフェルール32aのファイバスタブ21に当接保持が不安定になり、ファイバスタブ21に対して傾くことがある。その結果として、プラグフェルール32aの光ファイバ32cとファイバスタブ21の光ファイバ21cの接続位置にズレが発生し、光信号のやりとりが不可能となる不具合が発生することがあった。また、割スリーブ径の拡張は、割スリーブ23のスリット23aと割スリーブ径の中心を結んだ線に対して、荷重が垂直方向に加わったときにより顕著に発生する。
また、図6に示すように、金属ホルダ24内部において、割スリーブ23の外周を囲むように、割スリーブ径拡張防止部14を設けることも考えられるが、金属ホルダ24の加工が不可能な場合があり、また仮に加工可能であっても非常に高価となる。
また、金属ホルダ24と樹脂製ケース25の固定を、ケース25に設けられたオス型の嵌合ツメ13aを金属ホルダ24に設けられたメス型の嵌合ツメ13bと嵌合させることにより行う場合、金属ホルダ24内のメス型の嵌合ツメ13bの加工は特殊な工具が必要となり、金属ホルダ24は、嵌合ツメ13bが無い場合と比較して非常に高価なものとなり、その結果として、樹脂製ケース25を使用した光レセプタクル27は非常に高価である。
また、樹脂製ケース25と金属ホルダ24を固定するには、嵌合ツメを用いず、接着剤のみで固定する方法もあるが、高温高湿時には接着剤が劣化し、上記ケース25と上記金属ホルダ24の固定強度が低下し、プラグフェルール32a着脱時に、ケース25と金属ホルダ24が分離することにより光レセプタクル27が分解し、使用不可能となることがある。
上記課題に鑑みて本発明は、底面に貫通孔が形成された開口部を有する有底カップ状の金属ホルダと、フェルールの中央に光ファイバを固定するとともに、後端部を上記金属ホルダの貫通孔に挿入固定してなるファイバスタブと、該ファイバスタブの先端部を一方の開放端部から挿入するとともに、他方の開放端部から挿入されたプラグフェルールを上記ファイバスタブの先端面に当接し、かつ、把持するための割スリーブと、該割スリーブを収納するとともに上記金属ホルダの開口部に挿入固定する筒状のケースとからなる光レセプタクルにおいて、上記プラグフェルールを割スリーブに挿入して拡張した割スリーブの外周面と当接するピンを上記ケースの内周面に取着したことを特徴とする。
さらに、上記ピンは上記ケースの厚み方向を貫通し圧入または接着するとともに上記金属ホルダに固定することで上記ケース及び金属ホルダを連結固定させたことを特徴とする。
さらに、上記ピンによるケースと金属ホルダとの固定は、上記金属ホルダの側壁の厚み方向にも貫通させて固定したことを特徴とする。
さらに、上記ケースのピンは複数配置されており、上記割スリーブのスリットに複数のピンのうちの1つが挿入されて回転を規制していることを特徴とする。
また、本発明の光レセプタクルは、光ファイバをフェルールで固定してなるファイバスタブを割スリーブ内に嵌挿するとともに、該割スリーブを、筒状をなすケースの内部に、該ケースの内周面と上記割スリーブの外周面との間に所定の間隔をあけて配置した光レセプタブルであって、上記割スリーブの外周面と上記ケースの内周面との間に、上記割りスリーブからの圧力印加に伴い少なくとも一部が弾性変形し得る保持部材を介在させたことを特徴とする。
さらに、上記弾性体が樹脂、若しくはバネで形成されていることを特徴とする。
また、上記した本発明の光レセプタクルの後端側に光素子を収納したケースを取り付けて光モジュールを構成したことを特徴とする。
本発明によれば、過剰な割スリーブ径の拡張を防止するとともに、径方向の荷重が加わっても、割スリーブの破壊を防止し、かつ、プラグフェルールとファイバスタブとの当接を常に安定させることができ、プラグフェルールの光ファイバとファイバスタブの光ファイバの接続位置で生じるズレを有効に防止できるため、良好な光信号のやりとりが実現できるものである。
また、上記ピンは、ホルダの外側からケース及び金属ホルダの厚み方向を貫通して連結固定され、かつ、割スリーブに当接するという簡易な構造であるため、製造が容易で低価格で実現可能である。また、上記ケースが樹脂製の場合、金属ホルダにメス型のツメの加工が不要となり、安価にケースと金属ホルダを固定することが可能となる。
またさらに、上記ピンは複数配置されており、上記割スリーブのスリットに複数のピンのうちの1つが挿入されて回転を規制していることにより、常に割スリーブの同じ位置に当接可能であり、荷重の方向に依らずに安定して割スリーブ径の拡張を防止可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の光レセプタクルの一実施例を示す中央断面図、図2は本発明の光レセプタクルを用いた光モジュールを示す中央断面図である。
光レセプタクル7は、底面に貫通孔4aが形成された開口部を有する有底カップ状の金属ホルダ4と、フェルール1aの中央に設けた貫通孔1bに光ファイバ1cを固定するとともに、後端部を上記金属ホルダ4の貫通孔4aに挿入固定してなるファイバスタブ1と、該ファイバスタブ1の先端部を一方の開放端部から挿入するとともに、他方の開放端部から挿入されたプラグフェルール12aを上記ファイバスタブ1の先端面に当接し、かつ、把持するための割スリーブ3と、該割スリーブ3を収納するとともに上記金属ホルダ4の開口部に挿入固定する筒状のケース5とから構成されている。
金属ホルダ4は、図2に示すような光レセプタクル7の後端側に光素子9及びレンズ8が収納されたケース10と溶接することが多いため、鉄、ニッケルなどの溶接が可能な材料が選ばれる。特には耐腐食性と溶接性を考慮して、ステンレスを用いることが好ましい。また、カップの開口径はケース5が嵌合もしくは圧入可能な大きさの直径に調整されており、ケース5を固定可能な側壁の厚み、材質を選定してもよい。ケース5と金属ホルダ4はカップの開口内で嵌合又は接着にて固定される。また、同様に貫通孔4aはファイバスタブ1の外径と比較して直径が少し小さくなるように形成され、ファイバスタブ1が貫通孔4a内に圧入固定される。
ファイバスタブ1はその先端面は、光コネクタ12との接続損失を低減させるため曲率半径5〜30mm程度の曲面状に加工され、後端面はLD等の光素子から出射された光が光ファイバ1cの端面で反射して光素子9に戻る反射光を防止するため4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
割スリーブ2は円筒状の長手方向全体にスリットが入ったものであり、ファイバスタブ1の先端部を一方の開放端部から挿入した際に、適宜拡張するように構成されている。
ファイバスタブ1のフェルール1aやスリーブ3の材質としては、フェルール1aはジルコニア、アルミナなどのセラミックを用いるのが好ましく、スリーブ3はジルコニア、アルミナ、銅などを用いるのが好ましい。主には耐摩耗性を考慮して、フェルール1a及びスリーブ3は共にジルコニアなどのセラミック材料を用いることが特に好ましい。
ケース5は筒状の中でも円筒体が用いられ、その内径は割スリーブ3が挿脱可能な大きさに形成されており、ファイバスタブ1の先端が保持された割スリーブ3を覆い保護する。また、ケース5の内周面には、割スリーブの過剰変形を防止するための保持部材6を設け、接着剤等で接着されている。
ケース5は耐摩耗性、溶接性を配慮する必要がないため、ステンレス、銅、鉄、ニッケル、樹脂などの幅広い材料が用いられるが、金属製である場合は、光コネクタ12挿入時に、光コネクタ12を持った保持者に蓄えられていた静電気が、光コネクタ12を持った保持者から金属製のケース5と金属ホルダ4、金属製のケース10を介して光素子9に伝わってしまい、光素子9が静電破壊されることがあるため、ケース5を樹脂製とすると、静電気が光素子9に伝達されることを防止でき、光素子9の静電破壊防止に効果的である。そのため、本発明ではケース5を樹脂製とするのが好ましい。
プラグフェルール12aは、光コネクタ12の構成部品であり、図1(b)に示すように、上記光レセプタクル7を用いて光信号をやりとりする際に、スリーブ3の他方の開放端側より挿入され、その端面をプラグフェルール12aに保持された光ファイバ12cとファイバスタブ1端面の光ファイバ1cに接続されるものである。
次に本発明に用いる保持部材6の特徴について更に詳説する。
まず、プラグフェルール12を割スリーブ3の他方の開放端側から挿入する前は図1(a)のように、例えば、保持部材6をピン形状とする場合、割スリーブ3の外周面3bに保持部材6の先端が当接せずに割スリーブ3はフリーの状態でファイバスタブ1の一端を通じて金属ホルダ4に保持されている。次に、図1(b)に示す様に、プラグフェルール12を割スリーブ3の他方の開放端側から挿入することで割スリーブ3の他方の開放端側を拡張しながら挿入されていくが、その際保持部材6は、割スリーブ3の外周面3bと該保持部材6の先端が当接して割スリーブ3の拡張を規制しており、プラグフェルール12からの圧力印加に伴う割スリーブ3の過渡な弾性変形を防止している。
このように、割スリーブの変形を規制する位置としては、ファイバスタブ1の先端とプラグフェルール12の先端とが接続される側、特にファイバスタブ1の先端から中央までの位置に相当する割スリーブ3の外周面であるのが好ましい。特に好ましくは、図2に示す様に、上記ケース5の厚み方向及び金属ホルダ4の側壁を貫通し、金属ホルダ4の側壁の外側から上記ピンを圧入または挿入するとともにケース5と金属ホルダ4を圧入または接着することで連結、固定することである。
また、上記ピンの材質としては、金属ホルダ4と同じ材質若しくは熱膨張係数が近い金属により形成されるのが好ましく、直径は0.3〜2mm程度が望ましい。
一方、本発明の保持部材6を用いた他の実施形態として、図1(c)では、割スリーブ3の外周面3bに保持部材6の先端6aが当接しており、保持部材6の先端6aを樹脂等の弾性材料若しくはバネにより形成している。そして、プラグフェルール12を割スリーブ3の他方の開放端側から挿入することで割スリーブ3の他方の開放端側が拡張しながら挿入されていくが、その際、保持部材先端6aも割スリーブ3の外周の拡張に合わせて変形するために、プラグフェルール12の割スリーブ3への挿入が阻害されることはない。プラグフェルール12挿入後は、割スリーブ3の外周面3bと保持部材6の先端6aが当接して割スリーブ3の過度の拡張を規制している。また、保持部材6はピン状ではなく、割スリーブ3の外周に接する様なリング形状を有していても良い。
さらに、図1(d)に示すように、割スリーブ3の外周面3bに保持部材6が当接しており、該保持部材6の割スリーブ外周3b及びケース5と接しない部分が保持部材6bにより形成されていてもよい。また、保持部材6bは、例えばシリコンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、ウレタンゴム等で構成される樹脂の弾性材料、若しくは、例えば硬鋼線、ステンレス線、ピアノ線、黄銅線、りん青銅線等で構成されるバネにより形成されている。
そして、プラグフェルール12を割スリーブ3の他方の開放端側から挿入することで割スリーブ3の他方の開放端側が拡張しながら挿入されていくが、その際、保持部材6bが割スリーブ3の外周の拡張に合わせて変形するために、プラグフェルール12の割スリーブ3への挿入が阻害されることはない。プラグフェルール12挿入後は、割スリーブ3の外周面3bと保持部材6が当接して割スリーブ3の過度の拡張を規制している。
このように、保持部材6は、割スリーブ3の変形による割スリーブ3からの圧力印加に伴って一部が弾性変形し得る構造になっていればよいため、割スリーブ3の変形に伴って弾性変形可能になるように保持部材6に弾性体を配置すればよいため、上述した構造に限定されるものではない。
また、図3に示すように、保持部材6がピンであれば、少なくとも90°毎に4本設けることが好ましく、その内の1本は割スリーブ3のスリット3aに挿入されており、プラグフェルール12aの割スリーブ3への挿抜時に、割スリーブ3の回転を規制している。この回転規制のための保持部材6の先端形状の一例を図4に示す。図4に示す先端形状としては(a)、(c)、(e)に示すものや(b)、(d)、(f)に示すものがある。(a)、(c)、(e)では、保持部材6先端は、スリット幅に対して充分小さく、保持部材6先端をスリット3に容易に挿入することが可能である。また、(b)、(d)、(f)では、保持部材6先端が円錐状である為、スリット3への保持部材6の挿入が容易である。保持部材6先端をスリット3aに挿入し、割スリーブ3の回転を規制することにより、保持部材6は常に割スリーブ3の同じ位置に当接可能であり、荷重の方向に依らずに安定して割スリーブ3の内径の拡張を規制可能となる。また、上述のように保持部材6は、接着剤により金属ホルダ4及びケース5に固定されているが、更にケース5と金属ホルダ4は接着剤により固定されているため、従来の嵌合ツメ及び接着による固定と同等の固定強度を保持するだけでなく金属ホルダのメス型の嵌合ツメの加工が不要であるため、金属ホルダが安価になり、その結果、安価な光レセプタクルの製造が可能となる。
本発明の実施例を説明する。
図1(a)に示す本発明の実施例である光レセプタクル7を作製した。光レセプタクル7は、底面に貫通孔4aが形成された開口部を有する有底カップ状の金属ホルダ4と、フェルール1aの中央に光ファイバ1cを固定するとともに、後端部を金属ホルダ4の貫通孔4aに挿入固定してなるファイバスタブ1と、ファイバスタブ1の先端部を一方の開放端部から挿入するとともに、他方の開放端部から挿入されたプラグフェルール12aをファイバスタブ1の先端面に当接し、かつ、把持するための割スリーブ3と、割スリーブ3を収納するとともに金属ホルダ4の開口部に挿入固定する筒状のケース5とが組立てられ、しかも、金属ホルダ4の側壁及び樹脂製ケース5の厚み方向を貫通することにより金属ホルダ4と樹脂製のケース5を固定し、プラグフェルール12aを割スリーブ3に挿入することで拡張した割スリーブ3の外周面に当接する保持部材6を図1(a)のように配置構成し、保持部材6としてピンを使用した。
用いるフェルール1aとスリーブ3はジルコニア、金属ホルダ4及び保持部材6はステンレス、ケース5は樹脂で形成した。
保持部材6は、直径1mmであり、90°毎に4本配置し、金属ホルダ4及びケース5に接着固定した。また、4本の保持部材6の内の1本は、割スリーブ3のスリット3aに挿入され、割スリーブ3の回転を規制している。更に、金属ホルダ4とケース5は接着剤及び保持部材6により強固に固定されている。
また、比較例として、上記と同じ材質で、嵌合ツメ及び接着剤を使用することによりケース25と金属ホルダ24を固定し、割スリーブ3の変形拡張防止機能を有さない光レセプタクル27を作製した。サンプルは10個用意した。
本発明のサンプル各10個、比較例のサンプル10個に対し、ファイバスタブと光コネクタを当接させ、プラグフェルールに対して光レセプタクルの径方向に45°毎に荷重を加えた時の光出力の変化量を評価した。結果を表1に示す。
その結果、本発明の光レセプタクル7では、光出力の変化量の最大値は0.50dB、最小値は0.13dB、平均値は0.35dB、標準偏差は0.05dB、比較例の光レセプタクル27では光出力の変化量の最大値は5.52dB、最小値は3.03dB、平均値は4.22dB、標準偏差は0.59dBであった。
荷重を加えている際にプラグフェルール12aを観察すると、本発明の光レセプタクル7では、プラグフェルール12aは割スリーブ3に強固に保持されているため、プラグフェルール12aがファイバスタブ1に対して水平を維持しているのに対して、比較例の光レセプタクル27では、プラグフェルール32aがファイバスタブ21に対して傾くことを抑止できず、プラグフェルール32aがファイバスタブ21に対して水平を成しておらず、その結果、プラグフェルール32aとファイバスタブ21の接触が弱まっていることがわかった。
これより本発明の光レセプタクル7は、保持部材6により割スリーブ径の拡張防止を行うことにより、割スリーブ径の拡張防止を行っていない光レセプタクル27よりも、安定した光信号のやりとりが可能であることがわかった。
その結果、本発明の光レセプタクル7では引き抜き強度の最大値は510N、最小値は122N、平均値は352N、標準偏差は30Nであったのに対して、比較例の光レセプタクル27では、引き抜き強度の最大値は480N、最小値は105NdB、平均値は312N、標準偏差は31Nであった。
これより本発明の光レセプタクル7は、金属ホルダ4とケース5の固定強度において、嵌合部13を設けてケース25と金属ホルダ24を固定した光レセプタクル27と同等以上の固定強度を有していることがわかった。
1:ファイバスタブ
1a:フェルール
1b:貫通孔
1c:光ファイバ
2:接着剤
3:スリーブ
3a:スリット
4:金属ホルダ
4a:貫通孔
5: ケース
6:保持部材
6a、6b:弾性体
7:光レセプタクル
8:レンズ
9:光素子
10:ケース
11:光モジュール
12:光コネクタ
12a:プラグフェルール
12b:貫通孔
12c:光ファイバ
13:嵌合部
13a:オス型嵌合ツメ
13b:メス型嵌合ツメ
14:スリーブ径拡張防止部
1a:フェルール
1b:貫通孔
1c:光ファイバ
2:接着剤
3:スリーブ
3a:スリット
4:金属ホルダ
4a:貫通孔
5: ケース
6:保持部材
6a、6b:弾性体
7:光レセプタクル
8:レンズ
9:光素子
10:ケース
11:光モジュール
12:光コネクタ
12a:プラグフェルール
12b:貫通孔
12c:光ファイバ
13:嵌合部
13a:オス型嵌合ツメ
13b:メス型嵌合ツメ
14:スリーブ径拡張防止部
Claims (7)
- 底面に貫通孔が形成された開口部を有する有底カップ状の金属ホルダと、フェルールの中央に光ファイバを固定するとともに、後端部を上記金属ホルダの貫通孔に挿入固定してなるファイバスタブと、該ファイバスタブの先端部を一方の開放端部から挿入するとともに、他方の開放端部から挿入されたプラグフェルールを上記ファイバスタブの先端面に当接し、かつ、把持するための割スリーブと、該割スリーブを収納するとともに上記金属ホルダの開口部に挿入固定する筒状のケースとからなる光レセプタクルにおいて、上記プラグフェルールを割スリーブに挿入して拡張した割スリーブの外周面と当接するピンを上記ケースの内周面に取着したことを特徴とする光レセプタクル。
- 光ファイバをフェルールで固定してなるファイバスタブを割スリーブ内に嵌挿するとともに、該割スリーブを、筒状をなすケースの内部に、該ケースの内周面と上記割スリーブの外周面との間に所定の間隔をあけて配置した光レセプタブルであって、上記割スリーブの外周面と上記ケースの内周面との間に、上記割りスリーブからの圧力印加に伴い少なくとも一部が弾性変形し得る保持部材を介在させたことを特徴とする光レセプタクル。
- 上記弾性体が樹脂、若しくはバネで形成されていることを特徴とする請求項2記載の光レセプタクル。
- 上記ピンは上記ケースの厚み方向を貫通し圧入または接着するとともに上記金属ホルダに固定することで上記ケース及び金属ホルダを連結固定させたことを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
- 上記ピンによるケースと金属ホルダとの固定は、上記金属ホルダの側壁の厚み方向に貫通させて固定したことを特徴とする請求項4に記載の光レセプタクル。
- 上記ケースのピンは複数配置されており、上記割スリーブのスリットに複数のピンのうちの1つが挿入されて回転を規制していることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の光レセプタクルの後端側に光素子を収納したケースを取り付けたことを特徴とする光モジュール。
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US8192094B2 (en) | 2007-03-15 | 2012-06-05 | Fujitsu Limited | Optical module |
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2005
- 2005-03-25 JP JP2005088401A patent/JP2006178384A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8192094B2 (en) | 2007-03-15 | 2012-06-05 | Fujitsu Limited | Optical module |
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