JP2006039274A - 光レセプタクル及びその製造方法並びに光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】オス型勘合ツメとメス型勘合ツメを用いることにより樹脂製のケースを金属ホルダに固定すると、光レセプタクル短手方向の荷重がケースに伝わった場合、メス型の勘合ツメはホルダのオス型の勘合ツメから浮き上がり、プラグフェルールがファイバスタブに対して傾くことを防止することができない。その結果として、光信号のやりとりが不可能となる不具合が発生することがある。
【解決手段】樹脂製のケースを金属ホルダに対して一部を覆う様に装着した後、該装着部外周をリング状金具によりかしめることにより、ケースとホルダを固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光レセプタクル及びその製造方法並びに該光レセプタクルを用いた光モジュールに関するものである。
従来から、光信号を電気信号に変換するために、半導体レーザーやフォトダイオード等の光素子をケース内に収納し、このケースを光ファイバの端面に対向して設け、光信号を光ファイバの端面に入射または出射し、光ファイバを通じて光信号を導入又は導出するような光学装置が開示されている。
ここで、半導体レーザーをケース内に収容し、光信号を導出するものを発光モジュール、フォトダイオードをケース内に収容し、光信号を導入するものを受光モジュールと呼び、これらを総称して光モジュールと呼ばれている。
上記光モジュールのうち光コネクタを接続するようにしたレセプタクル型の光モジュールは、図3に示すように光レセプタクル27の一端に光素子29を備えるとともに、他端に光コネクタ32を接続するものである(特許文献1参照)。
上記光レセプタクル27は、ジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなるフェルール21aと、該フェルール21aの貫通孔21bに石英ガラス等からなる光ファイバ21cを挿入し、接着剤22により接着固定して得られたファイバスタブ21の後端部を金属ホルダ24の貫通孔24aに圧入により固定し、先端部をスリーブ23の内孔に挿入するとともに、それらを絶縁性を有する樹脂製のケース25に固定することによって構成されている。金属ホルダ24とケース25の固定は、金属ホルダ24に設けられたオス型の勘合ツメ13aが、ケース25に設けられたメス型の勘合ツメ13bと勘合されることにより固定されている。
また、上記ファイバスタブ21の先端面は、光コネクタとの当接時の挿入損失を減らすために曲率半径5〜30mm程度の曲面に鏡面研磨されており、後端面は、LD等の光素子29から出射された光が光ファイバ21cの先端面で反射して光素子29に戻る反射光を防止するため、光ファイバ21cを挿通するフェルール21aとともに4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
さらに、上記光レセプタクル27を用いて光モジュール31を構成する場合は、光レセプタクル27の先端面側よりスリーブ23内に光コネクタ32を挿入し、光ファイバ21cと、光素子29とレンズ28を備えたケース30を最も効率よく光信号が導入、導出される位置に調心し、溶接固定する。光コネクタ32のプラグフェルール32a外径公差は±1μm以下で、その貫通孔32bに備えられた光ファイバ32cの中心には光信号が伝搬する直径10μm程度のコアがある。ケース25が金属製である場合は、光コネクタ32挿入時に、光コネクタ32保持者に蓄えられていた静電気が、光コネクタ32保持者から金属製のケース25と金属ホルダ24を介して光素子29に伝わってしまい、光素子29が静電破壊されることがあった。
その為、ケース25を樹脂製とし、静電気が光素子29に伝達されることを防止している。
また、フェルール21aの外径公差は±1μm以下で、その貫通孔21bに備えられた光ファイバ21cの中心には光信号が伝搬する直径10μm程度のコアがある。光ファイバ21c及び32cのコア同士を損失の少ない接続とするため、スリーブ23によってファイバスタブ21及び光コネクタ32は安定且つ高精度に保持される。
また、金属ホルダ24は、セラミック材料からなるファイバスタブ21よりも熱膨張係数が大きいため、高温時での金属ホルダ24によるファイバスタブ21の保持強度を十分に確保する目的で、常温での保持強度を50N以上に設定することが多い。
特開2001−066468号公報
図3に示すように金属ホルダ24のオス型の勘合ツメ13aとケース25のメス型の勘合ツメ13bが嵌め合わされて固定されているが、ステンレス等の金属を切削加工して作製されるオス型の勘合ツメ13aの幅は高精度であるが、一体成形樹脂により作製されるメス型の勘合ツメ13bの幅の精度はオス型の勘合ツメの精度よりも低い。そのため、メス型の勘合ツメの幅とオス型の勘合ツメの幅に差が生じることとなり、金属ホルダ24とケース25を勘合固定した後には、勘合部13に隙間14が生じることとなる。つまり、隙間14の幅だけ金属ホルダ24がケース25に対して移動するということであり、金属ホルダ24に保持されているファイバスタブ21も移動するということである。その結果、プラグフェルール32aを光レセプタクル27に挿入し、プラグフェルール32aとファイバスタブ21を当接させた時の圧力により、ファイバスタブ21の位置がズレることあった。これにより、プラグフェルール32aとファイバスタブ21が接触しなくなり、光信号のやりとりが不可能となる不具合が発生することがあった。
また、予めメス型の勘合ツメ13bの幅を測定、層別しておき、該層別値にオス型の勘合ツメ13aの幅を合わせて金属ホルダ24を作製することは可能であるが、コスト高となる。さらに、メス型の勘合ツメ13bの幅をオス型の勘合ツメ13aの幅よりも小さくし、隙間14のできない状態で、樹脂製であるメス型の勘合ツメ13bを変形させて金属製のオス型の勘合ツメ13aを嵌め込むことも可能ではあるが、光レセプタクル27の外径には±0.01mm程度の高精度が求められることもあり、メス型の勘合ツメ13bを変形させて金属製のオス型の勘合ツメ13aを嵌め込むと上記精度を満たせないことがある。
さらに、プラグフェルール12aに対して光レセプタクル27短手方向に荷重が加わった場合、その荷重はプラグフェルール12aからスリーブ23に伝わり、さらにケース25に伝わる。ケース25と金属ホルダ24が光レセプタクル27短手方向にも強固に固定されている場合は、上記荷重はケース25が受け止め、荷重によりプラグフェルール12aが傾き、ファイバスタブ21との接触が弱まることを防止する。しかしながら、従来例では、金属ホルダ24のオス型の勘合ツメ13aとケース25のメス型の勘合ツメ13bは光レセプタクル27長手方向には勘合しているが、光レセプタクル27短手方向に関しては勘合がない。そのため、光レセプタクル27短手方向の荷重が伝わったケース25のメス型の勘合ツメ13bは、金属ホルダ24のオス型の勘合ツメ13aから浮き上がり変形し、プラグフェルール12aがファイバスタブ21に対して傾くことを防止することができない。その結果として、光信号のやりとりが不可能となる不具合が発生することがある。
尚、従来光ファイバを内孔に固定する固定具による固定方法として、固定具の端部の内孔を縮径させて光ファイバをかしめる方法や、固定具の外周に固定具ごとかしめるリングを圧入する方法などがあるが、応力が過大、または不均一にかかるため光軸が傾いたり、ファイバが破断するという問題があり、容易に光レセプタクルの樹脂ケースの固定に転用することができなかった。
上記課題に鑑みて本発明は、フェルールの貫通孔に光ファイバを固定してなるファイバスタブの後端部をホルダに固定し、上記ファイバスタブの先端部に保持したスリーブで、ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルールを保持し、且つ上記スリーブを収納する絶縁性を有する樹脂製ケースをホルダに固定してなる光レセプタクルにおいて、上記ケースがホルダの一部を覆う様に装着し、この部分の外周をリング状金具でかしめて上記ケースをホルダに固定したことを特徴とする。
また、上記リング状金具は、上記樹脂製ケースのガラス転移点よりも低い変態点を有する形状記憶合金により形成されていることを特徴とする。
また、上記ケースの外周が、リング状金具によるかしめ部まで連続したテーパ形状を有していることを特徴とする。
また、上記テーパ形状のテーパ角は0.5°〜5°であることを特徴とする。
また、上記光レセプタクルの製造方法であって、上記リング状金具は、上記ケース外径よりも小さな内径を有しており、上記リング状金具の内径を広げるように変形させ、上記ケース外周に嵌め込んだ後に、上記形状記憶合金製リング状金具の変態点以上且つ上記樹脂製ケースのガラス転位点未満の温度に加熱し、内径を広げる前の形状に復帰させることにより、ケース外周をかしめることを特徴とする。
また、上記光レセプタクルの製造方法であって、上記ケースは、ホルダに対して一部を覆う様に装着された後、更に該装着部外周にリング状金具を圧入することにより、ホルダに固定することを特徴とする。
また、上記光レセプタクルの後端側に光素子を収納したケースを取り付けたことを特徴とする。
本発明によれば、フェルールの貫通孔に光ファイバを固定してなるファイバスタブの後端部を金属ホルダに固定し、ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルールを保持し、且つ上記金属ホルダに固定した絶縁製を有する樹脂製ケースに収納するスリーブで、上記ファイバスタブの先端部を保持してなる光レセプタクルであって、上記ケースは、金属ホルダに対して一部を覆う様に装着された後、更に該装着部外周にリング状金具を装着し、該リング状金具をかしめることにより、ケースをリング状金具と金属ホルダの間に挟み込み、ケースと金属ホルダを強固に固定することが可能である。そのため、金属ホルダとケースの位置関係が変化することはなく、プラグフェルールを光レセプタクルに挿入し、プラグフェルールとファイバスタブを当接させた時の圧力により、ファイバスタブの位置がズレることもない。さらに、スリーブホルダは金属ホルダに対して光レセプタクル短手方向にはリング状金具により拘束されるため、ケースに対して光レセプタクル短手方向に荷重が加えられても、ケースと金属ホルダが分離することを防止できる。
さらに、本発明によれば、ケース外周にリング状金具のかしめ部まで連続したテーパ形状を付与し、ケースをホルダに対して一部を覆う様に装着した後、更に該装着部外周にリング状金具を圧入して固定する方法もある。ケース外周にリング状金具のかしめ部まで連続したテーパ形状を付与しているのは、リング状金具を圧入する際に、リング状金具内径とケース外周が干渉することを防止するためである。リング状金具が圧入されることによって、ケースはリング状金具と金属ホルダに挟み込まれて強固に固定され、金属ホルダとケースの位置関係が変化することはなく、プラグフェルールを光レセプタクルに挿入し、プラグフェルールとファイバスタブを当接させた時の圧力により、ファイバスタブの位置がズレることもない。さらに、スリーブホルダは金属ホルダに対して光レセプタクル短手方向にはリング状金具により拘束されるため、ケースに対して光レセプタクル短手方向に荷重が加えられても、ケースと金属ホルダが分離することを防止できる。
尚、固定具の端部の内孔を縮径させて光ファイバをかしめる方法や、固定具の外周に固定具ごとかしめるリングを圧入する方法などに比べ応力が少なく、応力があっても均一であるため、樹脂ケースが傾いたり、破損するという問題がない。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
図1(a)は本発明のファイバスタ1を用い、リング状金具6をかしめることによりケース5を金属ホルダ4に固定した光レセプタクル7aの一実施形態を示す断面図であり、図1(b)は本発明のファイバスタ1を用い、リング状金具6を圧入することによりケース5を金属ホルダ4に固定した光レセプタクル7bの一実施形態を示す断面図である。図2(a)はリング状金具6をかしめることによりケース5を金属ホルダ4に固定した本発明の光レセプタクル7aを用いた光モジュール11aを示す中央断面図であり、図2(b)はリング状金具6を圧入することによりケース5を金属ホルダ4に固定した本発明の光レセプタクル7bを用いた光モジュール11bを示す中央断面図である。
光レセプタクル7は、フェルール1aの中央に光ファイバ1bが挿入されたファイバスタブ1と、ファイバスタブ1の先端部を一方開口端側から挿入して保持するとともに、他方開口端側からファイバスタブ1の先端面に接続するプラグフェルール12aを挿入して保持するスリーブ3と、貫通孔4aを有し、その貫通孔4aにファイバスタブ1の後端部を挿入して固定する金属ホルダ4と、ファイバスタブ1の先端面に接続されるプラグフェルール12aを保持し、且つ上記金属ホルダ4に固定したケース5と、該ケース5と上記金属ホルダ4を固定するためのリング状金具6より構成されている。
ファイバスタブ1の先端面は、光コネクタ12との接続損失を低減させるため曲率半径5〜30mm程度の曲面状に加工され、後端面はLD等の光素子から出射された光が光ファイバ1cの端面で反射して光素子9に戻る反射光を防止するため4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
プラグフェルール12aは、光コネクタ12の構成部品であり、図2に示すように、上記光レセプタクル7を用いて光信号をやりとりする際に、スリーブ3の反対側より挿入され、その端面をプラグフェルール12aに保持された光ファイバ12cとファイバスタブ1端面の光ファイバ1cに接続されるものである。
フェルール1aはジルコニア、アルミナなどのセラミック材料からなっており、スリーブ3はジルコニア、アルミナ、銅などの材料からなっている。主には耐摩耗性を考慮して、フェルール1a及びスリーブ3は共にジルコニアなどのセラミック材料からなることが好ましい。
ケース5は耐摩耗性、溶接性を配慮する必要がないため、ステンレス、銅、鉄、ニッケル、樹脂などの幅広い材料が用いられるが、金属製である場合は、光コネクタ12挿入時に、光コネクタ12保持者に蓄えられていた静電気が、光コネクタ12保持者から金属製のケース5と金属ホルダ4を介して光素子9に伝わってしまい、光素子9が静電破壊されることがあるため、ケース5を樹脂製とすると、静電気が光素子9に伝達されることを防止でき、光素子9の静電破壊防止に効果的である。そのため、本発明ではケース5を樹脂製としている。
金属ホルダ4は光モジュール11としてケース5と溶接することが多いため、鉄、ニッケルなどの溶接が可能な材料からなっている。主には耐腐食性と溶接性を考慮して、ステンレスを用いることが好ましい。
上記リング状金具6は、上記樹脂製ケース5のガラス転移点よりも低い変態点を有する形状記憶合金により形成されている。
上記かしめによる固定を行う際は、上記ケース外径5bよりも小さな内径を有する上記リング状金具6の内径を広げるように変形させ、上記ケース5を金属ホルダ4に対して一部を覆う様に装着した後、該装着部外周に上記リング状金具6を装着し、上記リング状金具6を変態点以上且つ上記樹脂製ケース5のガラス転位点未満の温度に加熱し、内径を広げる前の形状に復帰させることにより、ケース5外周をかしめ、ケース5をリング状金具6と金属ホルダ4の間に挟み込み、ケース5と金属ホルダ4を強固に固定している。かしめる領域の幅は1mm以上が望ましい。
上記リング状金具6がかしめられた場合、かしめ時の跡が残ることがある。樹脂製ケース5と金属ホルダ4を上記リング状金具6をかしめることにより作製した光レセプタクル7aを分解した場合、樹脂製ケース5の外周には、リング状金具6により押さえつけられることにより付いた打痕を確認することができる。
さらに、本発明によれば、ケース5外周にリング状金具6のかしめ部まで連続したテーパ部5aを付与し、ケース5を金属ホルダ4に対して一部を覆う様に装着した後、更に該装着部外周にリング状金具6を圧入して固定する方法もある。リング状金具6が圧入されることによって、ケース5はリング状金具6と金属ホルダ4に挟み込まれて強固に固定される。
ケース5外周にリング状金具6のかしめ部まで連続したテーパ部5aを付与しているのは、ケース5の外径5bが、リング状金具6内径と同様の寸法であった場合、リング状金具6をケース5先端側からかしめ部まで挿入する際にケース5先端で引っ掛かり、所定の位置でケース5と金属ホルダ4を固定することが難しくなるため、ケース5は、かしめ部から先端にかけて細くなっているテーパ部5aを有している必要があるからである。
テーパ角度θは、θ=0.5〜5°程度が好ましい。リング状金具6が圧入されることによって、ケース5はリング状金具6と金属ホルダ4に挟み込まれて強固に固定される。
上記圧入固定の場合は、ケース5の材質は上記形状記憶合金の他に、ステンレス、ニッケルなどの溶接が可能な材料も使用可能である。
また、樹脂製ケース5と金属ホルダ4を上記リング状金具6を圧入することにより作製した光レセプタクル7bを分解した場合、樹脂製ケース5の外周には、リング状金具6が擦れたことにより付いた擦過痕を確認することができる。
上記のリング状金具6のかしめ及び圧入による金属ホルダ4に対するケース5の固定により、プラグフェルール12aを光レセプタクル7に挿入し、プラグフェルール12aとファイバスタブ1を当接させた時の圧力により、金属ホルダ4とケース5の位置関係が変化した結果、ファイバスタブ1の位置がズレることにより、光信号のやりとりが不可能となる不具合を防止することが可能となる。さらに、ケース5は金属ホルダ4に対して光レセプタクル7短手方向にはリング状金具6により拘束されるため、ケース5に対して光レセプタクル7短手方向に荷重が加えられても、ケース5と金属ホルダ4が分離することを防止できる。
樹脂製ケース5と金属ホルダ4を固定するには、上記リング状金具6を使用する他に、接着剤を用いる方法もあるが、高温高湿時には接着剤が劣化し、上記ケース5と上記金属ホルダ4の固定強度が低下し、プラグフェルール12a着脱時に、ケース5と金属ホルダ4が分離することにより光レセプタクル7が分解し、使用不可能となることがある。
(実施例1)
本発明の実施例を説明する。
図1(a)に示す本発明の実施例である光レセプタクル7aを作製した。光レセプタクル7は、フェルール1aの中央に光ファイバ1cが挿入されたファイバスタブ1と、ファイバスタブ1の先端部を一方開口端側から挿入して保持するとともに、他方開口端側からファイバスタブ1の先端面に接続するプラグフェルール12aを挿入して保持するスリーブ3と、貫通孔4aを有し、その貫通孔4aにファイバスタブ1の後端部を挿入して固定する金属ホルダ4と、ファイバスタブ1の先端面に接続されるプラグフェルール12aを保持し、且つ上記金属ホルダ4に固定したケース5と、該ケース5と上記金属ホルダ4を固定するためのリング状金具6より構成されている。フェルール1aとスリーブ3はジルコニア、金属ホルダ4はステンレス、リング状金具6は形状記憶合金、ケース5は樹脂で形成している。上記形状記憶合金は、上記樹脂製ケース5のガラス転移点よりも低い変態点を有しており、さらに、上記ケース5の外径5aよりも小さな内径を有する。該リング状金具6の内径を広げるように変形させ、上記ケース5を金属ホルダ4に対して一部を覆う様に装着した後、該装着部外周にリング状金具6を装着し、上記リング状金具6を変態点以上且つ上記ケース5のガラス転位点未満の温度に加熱し、内径を広げる前の形状に復帰させることにより、ケース5外周をかしめ、ケース5をリング状金具6と金属ホルダ4の間に挟み込み、ケース5と金属ホルダ4を強固に固定している。かしめる領域の幅は2.5mmとした。サンプルは10個用意した。
さらに、上記と同じ材質で、本発明の実施例である光レセプタクル7bを作製した。
光レセプタクル7bでは、ケース5を金属ホルダ4に対して一部を覆う様に装着した後、更に該装着部外周にリング状金具6を圧入し、ケース5はリング状金具6と金属ホルダ4に挟み込まれて固定され、圧入する領域の幅は2.5mmとした。
また、上記ケース5外周は、リング状金具6のかしめ部まで連続したテーパ部5aを有しており、上記リング状金具6を圧入する際、ケース5外周と干渉しない程度にテーパ角度θをθ=2°とした。
さらに、比較例として、上記と同じ材質で、勘合部13を設けることによりケース30と金属ホルダ24を固定した光レセプタクル27を作製した。サンプルは10個用意した。
本発明のサンプル各10個、比較例のサンプル10個に対し、ファイバスタブと光コネクタを当接させ、光コネクタを着脱を5回行った時の光出力を変化量を評価した。
その結果を表1にしめす。
Figure 2006039274
その結果、本発明の光レセプタクル7aでは、光出力の変化量の最大値は0.28dB、最小値は0.14dB、平均値は0.22dB、標準偏差は0.05dB、光レセプタクル7bでは、光出力の変化量の最大値は0.27dB、最小値は0.10dB、平均値は0.19dB、標準偏差は0.06dB、比較例の光レセプタクル27では光出力の変化量の最大値は0.18dB、最小値は0.45dB、平均値は0.97dB、標準偏差は0.11dBであった。本発明では、ケース5と金属ホルダ4が強固に固定されているのに対して、比較例では、ケース25と金属ホルダ24の勘合部13に隙間14があるため、光コネクタ32の着脱時にケース25と金属ホルダ24の位置が変動し、その結果、金属ホルダ24に保持されているファイバスタブ21とプラグフェルール32aの接触が不十分である場合があることがわかった。
これより本発明の光レセプタクル7は、勘合部13を設けることによりケース30と金属ホルダ24を固定した光レセプタクル27よりも、安定した光信号のやりとりが可能であることがわかった。
またさらに、本発明のサンプル各10個、比較例のサンプル10個に対し、ファイバスタブと光コネクタを当接させ、さらに該光コネクタに対して、光レセプタクル短手方向に荷重を加えた際の出力の変化量を評価した。
その結果を表2に示す。
Figure 2006039274
その結果、本発明の光レセプタクル7aでは光出力の変化量の最大値は0.83dB、最小値は0.44dB、平均値は0.57dB、標準偏差は0.14dBであり、光レセプタクル7bでは光出力の変化量の最大値は0.80dB、最小値は0.44dB、平均値は0.59dB、標準偏差は0.13dBであったのに対して、比較例の光レセプタクル27では、光出力の変化量の最大値は4.35dB、最小値は1.18dB、平均値は2.96dB、標準偏差は2.01dBであった。
荷重を加えている際に、ケースと金属ホルダを観察すると、本発明の光レセプタクル7では、ケース5は金属ホルダ4に対して光レセプタクル7短手方向にも強固に固定されているため、ケース5が金属ホルダ4に対して水平を保ち、プラグフェルール12aもファイバスタブ1に対して水平を維持しているのに対して、比較例の光レセプタクル27では、ケース25のメス型の勘合ツメ13bが金属ホルダ24のオス型の勘合ツメ13aから浮き上がっており、プラグフェルール32aがファイバスタブ21に対して傾くことを抑止できず、プラグフェルール32aがファイバスタブ21に対して水平を成しておらず、その結果、プラグフェルール32aとファイバスタブ21の接触が弱まっていることがわかった。
これより本発明の光レセプタクル7は、勘合部13を設けてケース25と金属ホルダ24を固定した光レセプタクル27よりも、光レセプタクル短手方向の荷重に対して光出力の変動の少ないことがわかった。
本発明の光レセプタクルの中央断面図である。 本発明の光レセプタクルを用いた光モジュールの中央断面図である。 従来の光レセプタクルを用いた光モジュールの中央断面図である。
符号の説明
1:ファイバスタブ
1a:フェルール
1b:貫通孔
1c:光ファイバ
2:接着剤
3:スリーブ
4:金属ホルダ
4a:貫通孔
5: ケース
5a:テーパ部
5b:ケース外径
6:リング状金具
7:光レセプタクル
7a:光レセプタクル
7b:光レセプタクル
8:レンズ
9:光素子
10:ケース
11:光モジュール
11a:光モジュール
11b:光モジュール
12:光コネクタ
12a:プラグフェルール
12b:貫通孔
12c:光ファイバ
13:勘合部
13a:オス型勘合ツメ
13b:メス型勘合ツメ
14:隙間
θ:テーパ角度

Claims (7)

  1. フェルールの貫通孔に光ファイバを固定してなるファイバスタブの後端部をホルダに固定し、上記ファイバスタブの先端部に保持したスリーブで、ファイバスタブの先端面に接続されるプラグフェルールを保持し、且つ上記スリーブを収納する絶縁性を有する樹脂製ケースをホルダに固定してなる光レセプタクルにおいて、上記ケースがホルダの一部を覆う様に装着し、この部分の外周をリング状金具でかしめて上記ケースをホルダに固定したことを特徴とする光レセプタクル。
  2. 上記リング状金具は、上記樹脂製ケースのガラス転移点よりも低い変態点を有する形状記憶合金により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
  3. 上記ケースの外周が、リング状金具によるかしめ部まで連続したテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の光レセプタクル。
  4. 上記テーパ形状のテーパ角は0.5°〜5°であることを特徴とする請求項3に記載の光レセプタクル。
  5. 請求項2記載の光レセプタクルの製造方法であって、上記リング状金具は、上記ケース外径よりも小さな内径を有しており、上記リング状金具の内径を広げるように変形させ、上記ケース外周に嵌め込んだ後に、上記形状記憶合金製リング状金具の変態点以上且つ上記樹脂製ケースのガラス転位点未満の温度に加熱し、内径を広げる前の形状に復帰させることにより、ケース外周をかしめることを特徴とする光レセプタクルの製造方法。
  6. 請求項1記載の光レセプタクルの製造方法であって、上記ケースは、ホルダに対して一部を覆う様に装着された後、更に該装着部外周にリング状金具を圧入することにより、ホルダに固定することを特徴とする光レセプタクルの製造方法。
  7. 請求項1〜4の何れかに記載の光レセプタクルの後端側に光素子を収納したケースを取り付けたことを特徴とする光モジュール。
JP2004220063A 2004-07-28 2004-07-28 光レセプタクル及びその製造方法並びに光モジュール Pending JP2006039274A (ja)

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