JP2008203560A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料の入手が容易であると共に、製作に困難がなく、かつ梱包作業、輸送・搬入作業および設置作業が容易な大型スピーカ装置を提供すること。
【解決手段】外部から投射された影像を映し出すスクリーン12と、スクリーン12をその表裏方向に駆動させるための駆動体16と、スクリーン12を保持するために、スクリーン12の裏側に配置されるフレーム14と、を具備するスピーカ装置10において、フレーム14には、当該フレーム14内の領域を複数の分割領域24a,24b,24cに区分けする仕切り22が設けられており、スクリーン12の表側に複数の光拡散反射性を有するシート17を並べて貼り付け、その貼り付けられたシート17間の境界30a,30bを仕切部22上に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ装置に関する。
従来から、スクリーン振動板を軽量かつ厚みの薄い、振動に適した素材で構成し、その表面にプロジェクタから投射される影像をより鮮明に映し出すための表面処理を施したスクリーンスピーカシステムが存在する。このようなタイプのスクリーンスピーカシステムとしては、特許文献1に開示されているものが知られている。なお、特許文献2にも、同様の構成を有するスクリーンスピーカが開示されている。
特開2005−64932号公報(特許請求の範囲) 特開2006−279284号公報(特許請求の範囲)
近年、より迫力ある映像を提供するために、ホームシアターシステムにおいて、当該映像を映し出すためのスクリーンの大型化が要求されており、上述のスクリーンスピーカシステムにおいても更なる画面の大型化が要求される。
しかしながら、特許文献1記載のスクリーンスピーカシステムにおいて、スクリーンの大型化を図る場合、スクリーンの材料となるアルミニウム薄板等を製作および処理するのに寸法上制約される場合がある。また、スクリーンの大型化に伴い、外形寸法が大型化し、重量も増加するため、製造時の組立作業が困難になるという問題がある。それに加え、システムの梱包作業、輸送・搬入作業および設置作業にも手間がかかるといった問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、材料の入手が容易であると共に、製作に困難がなく、かつ梱包作業、輸送・搬入作業および設置作業が容易な大型スピーカ装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、外部から投射された影像を映し出すスクリーンと、スクリーンをその表裏方向に駆動させるための駆動体と、スクリーンを保持するために、スクリーンの裏側に配置されるフレームと、を具備するスピーカ装置において、フレームには、当該フレーム内の領域を複数の領域に区分けする仕切りが設けられており、スクリーンの表側に複数の光拡散反射性を有するシートを並べて貼り付け、その貼り付けられたシート間の境界を仕切り上に形成したものである。
また、本発明は、外部から投射された影像を映し出すスクリーンと、スクリーンをその表裏方向に駆動させるための駆動体と、スクリーンを保持するために、スクリーンの裏側に配置されるフレームと、を有するスクリーンスピーカを1つのユニットとし、複数のスクリーンスピーカを保持することが可能な外フレームの内側の領域に当該スクリーンスピーカを複数配置して基本ユニットを構成し、当該基本ユニットの表面に光拡散反射性を有するシートを貼り付けたものである。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、外フレームで囲まれる領域は、仕切部材によって複数の領域に仕切られると共に、当該複数の領域にスクリーンスピーカを配置したものである。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、シートを基本ユニットの表面に複数枚並べて貼り付け、その貼り付けられたシート間の境界を仕切り、フレームおよび仕切部材のうち少なくとも1つの上に形成したものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートを、0.05mm以上1mm以下の厚みを有する樹脂シートとした。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートを、0.05mm以上1mm以下の厚みを有する不織繊維膜とした。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートを、0.05mm以上1mm以下の厚みを有する織物繊維膜とした。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートは、金属からなり、その厚みを、0.02mm以上1mm以下としたものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートは、樹脂、不織繊維、織物繊維および金属のうちの2種以上の素材を混合した0.1mm以上1mm以下の厚みを有する複合材からなるものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートの表面に、表面処理を施したものである。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、シートの表面には、表面処理を施すことによって、複数の微細な凹凸が形成されているものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、シートの表面には、表面処理を施すことによって、少なくとも1mm以下の外径を有する複数の貫通孔もしくは、複数の非貫通の穴が形成されているものである。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、シートの裏面には、粘着性接着剤を塗布したものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、粘着性接着剤によって、フレームまたは外フレームに接着されたシートを、当該フレームまたは外フレームから剥離できるものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、境界には、隙間が形成されており、当該隙間の大きさを、0.5mm以下としたものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、境界において、シートは、スクリーンにおける縦方向に沿って重なり合っており、スクリーンにシートを貼り合わせることによって形成されるスクリーン部を平面視した場合、スクリーン部に影像を投射するプロジェクタに対する絶対距離が遠い側に位置する一方のシートが、プロジェクタに対する絶対距離が近い側に位置する他方のシートの前方に重ねられるものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、境界において、シートは、スクリーンにおける横方向に沿って重なり合っており、スクリーンにシートを貼り合わせることによって形成されるスクリーン部を側面視した場合、スクリーン部に影像を投射するプロジェクタに対する絶対距離が遠い側に位置する一方のシートが、プロジェクタに対する絶対距離が近い側に位置する他方のシートの前方に重ねられるものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、外フレームの外側に、少なくとも外フレームの前方および側方を覆う断面がL字状であるスクリーン枠を着脱可能に取り付けたものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、スクリーン枠は、横方向に向かう横枠部と、縦方向に向かう縦枠部を接合することにより構成されており、スクリーン枠において外フレームの前方を覆う部分の表面側には、面取りがなされており、横枠部の厚さは、縦枠部における裏面から面取りがなされている部分までの厚さ以下とされ、横枠部と縦枠部が接合される接合面がスクリーン枠の長手方向に対して直角もしくは平行に形成されているものである。
本発明によると、材料の入手が容易であると共に、製作に困難がなく、かつ梱包作業、輸送・搬入作業および設置作業が容易な大型スピーカ装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明(各実施の形態に共通)において、図1〜図15に示す矢示X1方向を表、矢示X2方向を裏、矢示Y1方向を左、矢示Y2方向を右、矢示Z1方向を上および矢示Z2方向を下とそれぞれ規定する。
図1は、スピーカ装置10の分解斜視図である。図2は、スピーカ装置10の斜視図である。図3は、表面シート17,17を貼り付けた状態で、図2中のスピーカ装置10を矢示A方向から見た部分を示す側面図である。
スピーカ装置10は、直接駆動型のスピーカ装置であり、図1に示すように、外部からの影像を映し出す面を構成するスクリーン12と、スクリーン12を保持するフレーム14と、スクリーン12を振動させる駆動体と、スクリーンの表面に貼り付けられる3枚の表面シート17と、から主に構成されている。なお、スピーカ装置10の寸法例としては、長さ2200mm、幅1200mmおよび厚さ35mmを外形とするものがある。また、以下の説明において、スクリーン12と表面シート17を貼り合わせたものを複合スクリーン18と称呼する。この複合スクリーン18は、スクリーン12と、その表面に貼り合わされた表面シート17とからなる2層構造を有するスクリーン振動板である。
フレーム14は、図1に示すように、長方形の形状を有する枠部材となる側枠20と、その側枠20の内側に長方形の短手方向に沿って配置される仕切り22とから構成されている。なお、側枠20の長さ寸法および幅寸法は、スピーカ装置10の長さ寸法および幅寸法と略同一となっている。また、側枠20および仕切り22の材料として、アルミニウム合金が採用されている。しかしながら、側枠20および仕切り22の材料はアルミニウム合金に限定されるものではない。
側枠20は、図1に示すように、当該側枠20の長手方向を構成する2つの長手側枠20a,20aと、側枠20の短手方向を構成する2つの短手側枠20b,20bとから構成されている。長手側枠20aおよび短手側枠20bの断面形状は、角部を有する略U字形状(略凹字形状)を呈している。仕切り22は、上述したように、側枠20の内側に短手方向に向かって2本配置され、側枠20の内側の領域を長手方向に沿って等間隔に3分割している。これにより、フレーム14内には、左右および中央のそれぞれに3つに分割された分割領域24a,24b,24cが形成される。また、仕切り22の両端の端面は共に、長手側枠20aに接合されており、フレーム14の強度を向上させる役割を果たしている。
また、各分割領域24a,24b,24c内には、フレーム14の長手方向に沿って支柱26が配置されている。支柱26は、各分割領域24a,24b,24cを上下に2分割するように配置されている。支柱26は、上下方向に幅広な角柱形状(すなわち、薄板に近い柱形状)を有している。また、支柱26の両端の端面は、短手側枠20bおよび仕切り22に接合されている。また、本実施の形態では、支柱26の材料として、アルミニウム合金が採用されている。しかしながら、支柱26の材料はアルミニウム合金に限定されるものではない。
図1に示すように、各支柱26における左右方向略中央であり、かつ各支柱26の表側には、駆動体の一部を構成する磁気回路28が配設されている。磁気回路28は、ホルダ(不図示)と、マグネット(不図示)から構成されている。
また、スクリーン12は、その外周面が、側枠20の外周面と一致するように、フレーム14の表側に取り付けられる。このスクリーン12は、側枠20および仕切り22との間に接着剤を介在させて固定される。また、スクリーン12の材料の一例としては、アルミニウム合金を採用するものがある。しかしながら、スクリーン12の材料はアルミニウム合金に限定されるものではなく、後述するように、種々の振動特性・反射特性を考慮して、それらに最適な材料を選択可能である。また、スクリーン12の裏面における磁気回路28と対応する位置には、駆動体の一部を構成する不図示のボイスコイルが配置されている。当該ボイスコイル(不図示)は、所定の寸法のコイルボビンに、コイル線を巻きつけることにより形成されている。このボイスコイル(不図示)は磁気回路28と協働してスクリーン12を振動させる。また、駆動体として、磁気回路28およびボイスコイル(不図示)ではなく、圧電素子等を採用しても良い。
図1および図2に示すように、スクリーン12の前面には、3枚の表面シート17が貼り付けられている。表面シート17のそれぞれは、分割領域24a,24b,24cのそれぞれの表側に貼り付けられる。それぞれの表面シート17の外形寸法は、その幅寸法が、スクリーン12と略同一に設けられるものの、当該表面シート17の長さ寸法は、スクリーン12の長さ寸法を、略3分割した状態に設けられている。これら表面シート17は、左右方向に3つ並べて貼り付けられる。このため、左側に貼られた表面シート17と中央に貼られた表面シート17の間および右側に貼られた表面シート17と中央に貼られた表面シート17の間には、それぞれ境界部30a,30bが形成される。つまり、境界部30a,30bがそれぞれ仕切り22,22上に形成されるように、表面シート17は、スクリーン12の前面に貼り付けられる(図2および図3を参照)。
ここで、外観上等の理由から、表面シート17は、境界部30a,30bにおいて、それぞれが隙間を有することなく、スクリーン12の表面に貼り付けられるのが好ましい。しかしながら、図3に示すように、寸法精度上、境界部30a,30bに隙間Hが形成されてしまうこともある。この場合、スクリーン12に映し出される映像の鮮明さを考慮すると、当該隙間Hの大きさは、0.5mm以下とするのが好ましい。また、表面シート17は、接着剤によりスクリーン12の表面に貼り付けられる。接着剤としては、粘着性接着剤を採用することが可能である。この場合、当該接着剤は予め表面シート17の裏面に塗布されている。また、当該粘着性接着剤として、表面シート17をスクリーン12に接着した後、再度、表面シート17をスクリーン12から容易に剥離可能な接着剤を用いるのが好ましい。
表面シート17は、柔軟性を有する樹脂シートを採用することが可能である。また、かかる樹脂シートを採用する場合、その表面に、プロジェクタから投射される影像を拡散反射させるための表面処理を施すことも可能である。表面処理としては、表面に微細な凹凸を形成するエンボス加工、もしくは、少なくとも外径が1mm以下の多数の貫通孔または非貫通の穴を形成する微細な穴加工が挙げられる。表面シート17の厚みは、0.05mm以上1mm以下の範囲であるのが好ましい。しかしながら、表面シート17の厚みは、当該値の範囲に限定されるものではない。また、表面シート17の色としては、光拡散反射性に優れた銀色または白色であるのが好ましい。しかしながら、当該色に限定されるものではない。
以上のように構成されたスピーカ装置10では、スクリーン12の表面に、さらに表面処理が施された表面シート17が貼り付けられている。このため、寸法が大きなスクリーン12に直接、表面処理を施す必要がなくなる。したがって、製造コストを削減でき、光拡散反射性に優れたスピーカ10装置を安価に提供することが可能となる。また、スピーカ装置10を組み立てた後に、スクリーン12に塗装等の表面処理を行うことがなくなるため、対環境性が向上する。また、スピーカ装置10を組み立てまたは設置する際、スクリーン12に微細な傷等がついても、当該スクリーン12の表面は、表面シート17によって保護される。このため、傷に対する心配が低減し、品質の向上を図ることが可能となる。また、スクリーン12の材質に合わせて、適切な特性を有する表面シート17を選択することが可能なため、スピーカ装置10の振動特性および反射特性を最適なものとすることが可能となる。また、スクリーン12の表面に表面シート17を貼り合わせているため、複合スクリーン18の構造は2層構造となる。したがって、当該複合スクリーン18を、振動板として必要な剛性を兼ね備えながら適切な振動減衰特性を有する振動板とすることができる。また、境界部30a,30bが仕切り22上に形成されるため、複合スクリーン18が境界部30a,30bにおいて振動および屈折するのを防止でき、スピーカ装置10の耐久性および音響特性の向上を図ることが可能となる。また、表面シート17は、境界部30a,30bを境にして3枚貼り付けられている。このため、取付面積が大きくなった場合でも、スクリーン12の大きさに制約を受けることなく、表面シート17をスクリーン12上に配置することが可能となる。その結果、大型のスクリーンを製造することが可能となる。
また、スピーカ装置10では、表面シート17として、樹脂を材料とするシートを採用することも可能である。この場合、樹脂は、厚さ、色、寸法および柔軟性等の種類が豊富であるため、表面シート17の選択の自由度が拡がる。したがって、同じ品質の表面シート17を得やすくなる。また、樹脂は、価格が安価であると共に、塗装やコーティング等の表面処理も容易に行うことができる。さらに、汚れの除去も比較的容易に行うことができる。その結果、優れた光拡散反射特性を有する表面シート17を得ることができ、スクリーンスピーカ10の音響特性が向上すると共に、メンテナンスもし易くなる。
また、スピーカ装置10では、表面シート17の表面には、エンボス加工もしくは穴加工等の表面処理が施されている。したがって、表面シート17の光拡散特性をプロジェクタ用スクリーンに適したものとすることができ、スクリーン12の性能を向上させることが可能となる。また、薄い光の反射に対して方向性を有する素材からなるシートに対して、エンボス加工を施すことは難しいが、微細な穴加工を施すことは可能である。したがって、微細な穴加工を用いれば、このような素材からなる表面シート17に対しても表面処理を行うことが可能となり、表面シート17の光拡散特性を向上させることが可能となる。
また、スピーカ装置10では、予め表面シート17の裏面に粘着性接着剤が塗布されている。そのため、表面シート17の貼り付け作業を行う際に、接着剤を塗布する必要がなくなり、作業工程を削減できる。また、予め接着剤が塗布された表面シート17は、一般的に、機械によって接着剤が塗布されている。そのため、粘着性接着剤の厚みが均一な表面シートを17を得ることができる。さらに、粘着性接着剤は、乾燥硬化しにくいという特性がある。そのため、比較的振動による内部損失が少ないアルミニウム合金から構成されるスクリーン12に対して、振動減衰効果を得ることができる。その結果、スピーカ装置10の音響特性の向上を図ることが可能となる。
また、スピーカ装置10では、粘着性接着剤として、接着後に剥離可能なものが採用されている。そのため、複合スクリーン18から表面シート17を容易に剥がすことができ、スピーカ装置10を分解するのが容易となる。したがって、サイズの大きなスピーカ装置10であっても、容易に分解して移設もしくは搬送等を行うことが可能となる。
また、スピーカ装置10では、表面シート17は境界部30a,30bにおいて重なり合うことなくスクリーン12に貼り付けられている。したがって、境界部30a,30bに段差ができることがなくなり、境界部30a,30bが目立たなくなる。また、境界部30a,30bにおける隙間Hの大きさは0.5mm以下とすることが可能である。したがって、複合スクリーン18に影像が投影された場合、通常の視聴距離から境界部30a,30bを視認されことがなくなる。その結果、スクリーン12に鮮明な映像を映し出すことが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ装置40について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係るスピーカ装置40において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図4は、スリーンスピーカシステム40の斜視図である。図5は、スリーンスピーカシステム40の筐体となる外フレーム42の斜視図である。図6は、スピーカ装置40を組み立てる工程を示す図であり、スピーカ装置40を外フレーム42に配置する工程を示す図である。図7は、スピーカ装置40を組み立てる工程を示す図であり、表面シート44を貼り付ける工程を示す図である。図8は、スピーカ装置40においてスクリーン枠47を分解した状態を示す分解外斜視図である。図9は、図8中のスクリーン枠47の構成を説明するための図であり、(A)は、図4中の一点鎖線で囲んだ部分Bの拡大図であり、(B)は、(A)をC−C線で切断した断面を示す断線図であり、(C)は、(A)をD−D線で切断した断面を示す断線図である。
図4から図8に示すように、スピーカ装置40は、筐体となる外フレーム42と、4台のスクリーンスピーカ41と、表側に貼り付けられる2枚の表面シート44,44と、外フレーム42のさらに外縁に配置されるスクリーン枠47と、から主に構成されている。
図6に示すように、スピーカ装置40は、基本的には、1つのユニットとなる直接駆動型のスクリーンスピーカ41(第1の実施の形態におけるスピーカ装置10から表面シート17を除いたもの)を、外フレーム42の領域内に4台配置することによって構成される。スピーカ装置40の外形寸法は、例えば、長さ3350mm、幅1900mm、厚さ50mmに設けられている。しかしながら、スピーカ装置40の外形寸法は、当該値に限られるものではい。
図5に示すように、外フレーム42は、長方形の枠形状を有する枠部49と、その内側の空間を略十字状に区分けして4つの矩形状の領域を形成する仕切部材51とから構成されている。
枠部49は、図5に示すように、当該枠部49の長手方向を構成する2つの長手枠部49a,49aと、枠部49の短手方向を構成する2つの短手枠部49b,49bとから構成されている。仕切部材51は、上述したように、略十字状の形状を有している。該仕切部材51は、枠部49の内側に長手方向に向かって配置される長手仕切部51aと、短手方向に向かって配置される2本の短手仕切部51b,51bとから構成されている。長手仕切部51aは、枠部49の内側の領域を短手方向に沿って等間隔に2分割している。短手仕切部51bは、長手仕切部51aによって分割された領域を長手方向に沿って、さらに等間隔に2分割している。これにより、外フレーム42内には、上下左右それぞれに4分割された分割領域53a,53b,53c,53dが形成される。
また、長手仕切部51aの両端の端面は、短手枠部49bの内側の側面に接合されている。短手仕切部51b,51bは、その一端側の端面は長手枠部49aの内側の側面に接合されると共に、その他端側の端面は長手仕切部51aのうち長手枠部49aと対向する側面に接合されている。長手枠部49a、短手枠部49b、長手仕切部51aおよび短手仕切部51bの材料として、内部に空洞を有する断面が略正方形のアルミニウム合金製の角パイプが採用されている。しかしながら、長手枠部49a、短手枠部49b、長手仕切部51aおよび短手仕切部51bの材料はアルミニウム合金製の角パイプに限定されるものではない。
図6に示すように、分割領域53a,53b,53c,53dの各領域内には、それぞれ1台づつのスクリーンスピーカ41が配置される。以下の説明において、分割領域53aに配置されるスクリーンスピーカ41をスクリーンスピーカ41a、分割領域53bに配置されるスクリーンスピーカ41をスクリーンスピーカ41b、分割領域53cに配置されるスクリーンスピーカ41をスクリーンスピーカ41c、分割領域53dに配置されるスクリーンスピーカ41をスクリーンスピーカ41dとする。また、以下の説明において、外フレーム42の内部に4台のスクリーンスピーカ41が配置された1つのユニットを基本ユニット55と称呼する。
スクリーンスピーカ41の配置後、図7に示すように、基本ユニット55の前面には2枚の表面シート44が上下に並べて貼り付けられる(なお、図7においては、1枚の表面シート44のみを図示するものとする。)。一方の表面シート44は、スクリーンスピーカ41a,41bの表側に貼り付けられ、他方の表面シート44は、スクリーンスピーカ41c,41dの表側に貼り付けられる。2枚の表面シート44を貼り付けることにより、基本ユニット55の前面には、大型のスクリーンとなるスクリーン部56が形成される(図4および図8を参照)。それぞれの表面シート44の外形寸法は、その長さ寸法が、基本ユニット55と略同一に設けられるものの、表面シート44の幅寸法は、基本ユニット55の幅寸法を略2分割した状態に設けられている。
上述したように、表面シート44は、基本ユニット55の表面に上下に並べて貼り付けられる。このため、2枚の表面シート44の間には境界部57が形成される。つまり、境界部57が長手仕切部51a上に形成されるように、表面シート44は、基本ユニット55の表側に貼り付けられる。
図8に示すように、基本ユニット55の表面に表面シート44を貼った状態で(以下、表面シート44が貼られた基本ユニット55を、シート付きユニット58と称呼する。)、その外周部分にスクリーン枠47が取り付けられる。スクリーン枠47は、シート付きユニット58の長手方向外側に取り付けられる2つのスクリーン横枠60,60と、シート付きユニット58の短手方向外側に取り付けられる2つのスクリーン縦枠62,62とから構成されている。スクリーン横枠60およびスクリーン縦枠62の断面は、略L字状の形態を有している。
スクリーン横枠60は、上述したL字の一端を形成する第1長片60aと、L字の他端を形成する第2長片60bとから構成されている。また、第2長片60bの幅方向の先端側には、面取部60dが設けられている(図9を参照)。この面取部60dは、幅方向の先端側に向かうにつれて、厚み寸法が小さくなるテーパ状に設けられている。また、スクリーン縦枠62は、上述したL字の一端を形成する第1長片62aと、L字の他端を形成する第2長片62bとから構成されている。第2長片62bの幅方向の先端側には、面取部62dが設けられている(図9を参照)。この面取部62dは、幅方向の先端側に向かうにつれて、厚み寸法が小さくなるテーパ状に設けられている。
スクリーン縦枠62は、シート付きユニット58の左右両側に取り付けられる。具体的には、スクリーン縦枠62は、その第1長片62aがシート付きユニット58の左側面または右側面を覆い、その第2長片62bがシート付きユニット58の表側の面を覆うように、シート付きユニット58に取り付けられる(図9を参照)。また、第2長片62bにおける先端面62eは、短手枠部49bを横切り、短手側枠41fの一部にまで差し掛かっている(図9(B)を参照)。スクリーン縦枠62の長さ寸法は、シート付きユニット58の長さ寸法と同一となっている。このため、スクリーン縦枠62をシート付きユニット58に取り付けた状態では、スクリーン縦枠62における長手方向の両端面はシート付きユニット58の短手枠部49bにおける長手方向の両端面と面一になる。すなわち、スクリーン縦枠62は、シート付きユニット58の左右両側を上端から下端に渡って覆っている。これにより、シート付きユニット58の角部64はスクリーン縦枠62によって覆われる。スクリーン縦枠62は、ネジによってシート付きユニット58に対して固定されている。
スクリーン横枠60は、シート付きユニット58の上下両側に取り付けられる。具体的には、スクリーン横枠60は、その第1長片60aがシート付きユニット58の上側または下側の端面を覆い、その第2長片60bがシート付きユニット58表側の面を覆うように、シート付きユニット58に取り付けられる(図9を参照)。また、第2長片60bにおける先端面60fは、長手枠部49aを横切り、長手側枠41eの一部にまで差し掛かっている(図9(C)を参照)。また、スクリーン横枠60をシート付きユニット58に取り付けた状態では、その長手方向の両側の端面60eが、スクリーン縦枠62の先端面62eと当接した状態となる(図9(A)を参照)。スクリーン横枠60は、ネジによってシート付きユニット58に対して固定されている。
図9(B),(C)に示すように、スクリーン横枠60の第2長片60bの厚さJの寸法は、スクリーン縦枠62の第2長片62bにおける裏面62fから面取部62dに至るまでの厚さKの寸法以下となっている。なお、第2長片60bの幅Lの大きさは、先端面60fが、長手側枠41eの前方に位置するように設計されている。また、第2長片62bの幅Mの大きさは先端面62eが、短手側枠41fの前方(スクリーン内側)に位置するように設計されている。
以上のように構成されたスピーカ装置40では、小型のスクリーンスピーカ41を1つのユニットとして、4台の当該スクリーンスピーカ41(41a〜41d)を接合することにより、大型のスピーカ装置40が形成されている。このような方法によって、スピーカ装置40を形成することにより、スクリーンの材料や各種部材の材料の大きさに制限されることなく、スピーカ装置40の大型化を図ることが可能となる。
また、スピーカ装置40では、外フレーム42にスクリーンスピーカ41(41a〜41d)が配置され、その表側に表面シート44を貼り付けている。したがって、外フレーム42とスクリーンスピーカ41との間に若干の隙間もしくは段差が形成された場合でも、表面シート44を貼り付けることにより、当該隙間もしくは段差を目立たなくすることが可能となる。その結果、プロジェクタからの映像をスクリーン部56に投射した場合に、当該隙間もしくは段差に暗線等が現れるのを防止できる。
また、スピーカ装置40は、4台のスクリーンスピーカ41(41a〜41d)を接合することにより、大型のスピーカ装置40が形成されている。したがって、小型のスクリーンスピーカ41を設置場所に輸送し、当該設置場所でスピーカ装置40を容易に組み立てることができる。その結果、製作、輸送もしくは設置が困難な150インチ以上の大型のスピーカ装置40を容易に提供することが可能となる。また、大型のスクリーンスピーカを輸送もしくは設置するのが困難な場所にも、大型のスピーカ装置40を輸送もしくは設置することが可能となる。
また、スピーカ装置40では、表面シート44は、境界部57が長手仕切部51a上に形成されるように基本ユニット55の表側に貼り付けられている。そのため、外フレーム42とスクリーンスピーカ41との間に形成される隙間もしくは段差と境界部57が重なることはない。したがって、当該隙間もしくは段差が目立つのを防止でき、かつスクリーン部56が振動および屈折するのを防止できる。その結果、スピーカ装置40の耐久性および音響特性が向上する。
また、スピーカ装置40では、シート付きユニット58の外周部分にスクリーン枠47が取り付けられている。したがって、表面シート44の処理が困難なシート付きユニット58の外周部を隠すことができると共に、当該外周部の剛性を向上させることが可能となる。したがって、スピーカ性能、耐久性および美観に優れたスピーカ装置40を得ることができる。
また、スピーカ装置40では、スクリーン横枠60の第2長片60bおよびスクリーン縦枠62の第2長片62bのそれぞれには、面取部60d,62dがそれぞれ形成されると共に、第2長片60bの厚さJの寸法は、第2長片62bにおける裏面62fから面取部62dに至るまでの厚さKの寸法以下とされている。このため、スクリーン枠47の左右方向においてスクリーン横枠60の両端面が露出するのを防止できる。その結果、スピーカ装置40の美観が向上する。なお、スクリーン枠47の上下方向においてスクリーン縦枠62の両端面が露出するが、大型のスピーカ装置40においては、スクリーン枠47の上下端は通常視認されることはないため、スピーカ装置40の美観が損なわれることはない。また、スクリーン横枠60とスクリーン縦枠62の接合部67(図9(A)を参照)は、スクリーン縦枠62の長手方向と平行に形成されている。したがって、接合部67を長さと角度の精度を有する45°切断によって、45°傾くように形成する場合と比較して、スクリーン枠47の加工が容易となる。その結果、安価な価格で美観に優れたスピーカ装置40を提供することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るスピーカ装置70について、図面を参照しながら説明する。なお、第3の実施の形態に係るスピーカ装置70において、第1および第2の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図10は、スピーカ装置70における表面シート44の境界部57の構成およびプロジェクタ72からの映写角度を説明するための概略図である。図11は、境界部57の断面を拡大した図である。
スピーカ装置70は、図7等に示す基本ユニット55と、その前方に上下に並べて貼り付けられた2枚の表面シート44,44と、スクリーン枠47と、から主に構成されおり、境界部57の構成のみが第2の実施の形態に係るスピーカ装置40と相違するため、当該部分についてのみ説明する。
図10および図11に示すように、スピーカ装置70では、下側の表面シート44における上端部44aが、上側の表面シート44における下端部44bの表側に重なるように、表面シート44が貼られている。この重なった部分となる重なり部74の幅Pの大きさは、長手仕切部51aの幅よりも小さく形成されている(図11を参照)。スクリーン部56の前方には、プロジェクタ72が配置されている。このプロジェクタ72は、スクリーン部56の左右方向中央であり、かつスクリーン部56の上方に配置されるのが好ましい。すなわち、プロジェクタ72からの投影はスクリーン部56よりやや高い位置から行われるのが好ましい(図10を参照)。したがって、重なり部74には、矢示Q方向に向かってプロジェクタ72からの影像が入射する。すなわち、重なり部74においては、プロジェクタ72からの影像は斜め下方に向かって入射する。
以上のように構成されたスピーカ装置70では、重なり部74においては、プロジェクタ72からの影像は斜め下方に向かって入射する。したがって、重なり部74において表側に重ねられた表面シート44(上端部44a)の厚さに起因して、境界部57近傍に影等が発生するのを防止できる。また、表面シート44の厚みの寸法を0.2mm以下とすれば、視聴者は、視聴距離から境界部57を視認することができない。したがって、鮮明な影像をスクリーン部56に映し出すことが可能となる。また、表面シート44を、隙間ができないように、突き合わせて貼り付ける場合と比較して、表面シート44の貼り付け作業が容易となる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係るスピーカ装置80について、図面を参照しながら説明する。なお、第4の実施の形態に係るスピーカ装置80において、第1から第3の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図12は、スピーカ装置80を組み立てる工程を示す図であり、表面シート82を貼り付ける工程を示す図である。図13は、スリーンスピーカシステム80における境界部85a,85bの構成およびプロジェクタ72からの映写角度を説明するための概略図である。図14は、境界部85bの断面を拡大した図である。
スピーカ装置80は、図7等に示す基本ユニット55と、その前方に左右に3つ並べて貼り付けられた3枚の表面シート82,82,82と、スクリーン枠47と、から主に構成されており、表面シート82および境界部85a,85bの構成のみが第2の実施の形態に係るスピーカ装置40と相違するため、当該部分についてのみ説明する。
図12に示すように、基本ユニット55の前面には、3枚の表面シート82,82,82が貼り付けられている(なお、図12においては、1枚の表面シート82のみを図示するものとする。)。表面シート82のそれぞれは、基本ユニット55の表側に左右方向に3つに並べて貼り付けられる。表面シート82を貼り付けることにより、基本ユニット55の表側にはスクリーン部86が形成される。それぞれの表面シート82の外形寸法は、その長さ寸法が、基本ユニット55と略同一に設けられるものの、当該表面シート82の幅寸法は、各表面シート82を基本ユニット55に貼り付けた場合、互いに若干重なり合ような状態に設けられている。上述したように、表面シート82は、左右方向に3つ並べて貼り付けられる。このため、左側に貼られた表面シート82と中央に貼られた表面シート82の間および右側に貼られた表面シート82と中央に貼られた表面シート82の間には、それぞれ境界部85a,85bが形成される。すなわち、境界部85aおよび境界部85bが、基本ユニット55における左から2番目の仕切り22上および基本ユニット55における右から2番目の仕切り22上に形成されるように、表面シート82は貼り付けられる。
図13に示すように、スピーカ装置80では、表面シート82は、左側に貼られた表面シート82における右端部82aが、中央に貼られた表面シート82における左端部82bの表側に重なると共に、右側に貼られた表面シート82における左端部82bが、中央に貼られた表面シート82における右端部82aの表側に重なるように貼られている。この境界部85bにおいて重なった部分である重なり部87の幅Rの大きさは、短手仕切部51bの幅よりも小さく形成されている。スクリーン部86の前方には、プロジェクタ72が配置されている。このプロジェクタ72は、スクリーン部86の左右方向中央であり、かつスクリーン部86の上方に配置されている。このため、境界部85a,85bは、プロジェクタ72を中心にして、左右対称に位置する(図13を参照)。したがって、図14に示すように、境界部85bにおける重なり部87には、矢示S方向に向かってプロジェクタ72からの影像が入射する。すなわち、境界部85bにおける重なり部87においては、プロジェクタ72からの影像は平面視して右斜め方向に向かって入射する。境界部85aにおける重なり部87には、プロジェクタ72からの影像は、当該プロジェクタ72を中心として、矢示S方向と左右対称となる矢示T方向(左斜め方向)に向かって入射する。
以上のように構成されたスピーカ装置80では、境界部85bにおける重なり部87においては、プロジェクタ72からの影像は、平面視して右斜め方向に向かって入射する。したがって、境界部85bにおける重なり部87において表側に重ねられた表面シート82(左端部82b)の厚さに起因して、境界部85b近傍に影等が発生するのを防止できる。また、境界部85aにおける重なり部74においても同様の効果を有する。また、表面シート82の厚みの寸法を0.2mm以下とすれば、視聴者は、視聴距離から境界部85a,85bを視認できない。したがって、鮮明な映像をスクリーン部86に映し出すことが可能となる。また、境界部85a,85bは、上下方向に沿って形成されているため、表面シート82が重なることによって、重なり部87に形成される段差に埃が溜まり、スクリーン部86が汚れることがなくなる。また、表面シート82を、隙間ができないように、突き合わせて貼り付ける場合と比較して、表面シート82の貼り付け作業が容易となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の各実施の形態では、表面シート17,44,82は、樹脂を材料とするシートが採用されているが、その材料は樹脂に限定されされることなく、スクリーン12等の材料に合わせて、表面シート17,44,82の材料を適宜選択することが可能である。例えば、紙等の不織繊維、布等の織物繊維、金属もしくはこれらの材料を2種以上組み合わせた複合材等、他の材料からなるシートとすることが可能である。紙等の不織繊維および布等の織物繊維を材料とした場合、樹脂を材料とした場合と同様の効果が得られる。また、金属を材料とした場合には、シートの表面に酸化または窒化等の表面処理を施すことにより、耐久性および耐候性に優れ、かつシートに光沢を持たせることが可能となる。したがって、屋外での使用に適したシートを得ることができる。また、上記材料を2種以上組み合わせた複合材からシートを形成した場合には、紙の有する優れた音響特性と金属の有する優れた耐候性を併せ持つ複合材等、各素材の長所を生かしたシートを得ることができる。
上述の第2、第3および第4の実施の形態では、4台のスクリーンスピーカ41a〜41dを接合することによりスピーカ装置40,70,80が構成されているが、4台に限られることなく、スクリーンスピーカ41の数を5つ以上としても良いし、3つ以下としても良い。また、異なる大きさのスクリーンスピーカ41を複数組み合わせてスピーカ装置40、70,80を構成するようにしても良い。
また、上述の各実施の形態では、分割領域24a,24c,24dは、フレーム14の内部に3つ設けられているが、3つに限らず、2つあるいは、4つ以上としても良い。さらには分割しなくても良い。また、仕切り22を側枠20の短手方向および長手方向に複数配置させ、仕切り22のみによって囲まれた部分を分割領域とするようにしても良い。
また、上述の第2、第3および第4の実施の形態では、分割領域53a,53b,53c,53dは、外フレーム42の内部に4つ設けられているが、4つに限らず、3つ以下あるいは、5つ以上としても良い。
また、上述の第1の実施の形態では、表面シート17を3枚並べて貼り付けているが、3枚に限定されるものではなく、2枚としても良いし、4枚以上としても良い。また、左右に並べて貼り付けるのに限定されず、上下に並べて貼り付けても良いし、上下左右に並べて貼り付けるようにしても良い。
また、上述の第2および第3の実施の形態では、表面シート44は上下に並べて2枚貼り付けられているが、2枚に限定されるものではなく、3枚以上としても良い。また、上下に並べて貼り付けるのに限定されず、左右に並べて貼り付けるようにしても良いし、上下左右に並べて貼り付けるようにしても良い。また、第4の実施の形態では、表面シート82は、左右に並べて3枚貼られているが、3枚に限定されるものではなく、例えば、図15に示すように、左右に並べて6枚貼るようにしても良い(なお、図15においては、1枚の表面シートのみを図示するものとする。)。
また、上述の第2、第3および第4の実施の形態では、面取部60d,62dは、テーパ状に形成されているが、当該形状に限定されるものではなく、例えば、R形状等、他の形状としても良い。
また、上述の第2、第3および第4の実施の形態では、スクリーン枠47は、スクリーン横枠60の端面60eをスクリーン縦枠62の先端面62eに当接させて組み立てる構成とされているが、スクリーン縦枠62の端面をスクリーン横枠60の先端面60fに当接させて組み立てる構成としても良い。
また、上述の第2、第3および第4の実施の形態では、外フレーム42で囲まれる領域は、仕切部材51によって複数の分割領域53a〜53dに仕切られているが、仕切部材51を設けないようにしても良い。この場合、例えば、複数のスクリーンスピーカ41を予め接合して、当該接合されたスクリーンスピーカ41を外フレーム42内の領域に配置することが可能である。また、この場合、境界57,85a,85bを外フレーム42内に配置されたスクリーンスピーカ41を構成するフレーム上に形成することが可能である。
本発明のスクリーンスピーカは、スクリーンの全面より音を放出するスピーカ等の音響変換装置において利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ装置の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ装置の斜視図である。 図1中の表面シートを貼り付けた状態で、図2中のスピーカ装置を矢示A方向から見た部分を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスリーンスピーカシステムの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスリーンスピーカシステムの筐体となる外フレームの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ装置を組み立てる工程を示す図であり、スピーカ装置を外フレームに配置する工程を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ装置を組み立てる工程を示す図であり、表面シートを貼り付ける工程を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ装置においてスクリーン枠を分解した状態を示す分解外斜視図である。 図8中のスクリーン枠の構成を説明するための図であり、(A)は、図4中の一点鎖線で囲んだ部分Bの拡大図であり、(B)は、(A)をC−C線で切断した断面を示す断線図であり、(C)は、(A)をD−D線で切断した断面を示す断線図である。 本発明の第3の実施の形態に係るスリーンスピーカシステムにおける境界部の構成およびプロジェクタからの映写角度を説明するための概略図である。 図10中の境界部の断面を拡大した図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスピーカ装置を組み立てる工程を示す図であり、表面シートを貼り付ける工程を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスリーンスピーカシステムにおける境界部の構成およびプロジェクタからの映写角度を説明するための概略図である。 図13中の境界部の断面を拡大した図である。 本発明の変形例を示す図であり、表面シートを左右に6分割して6枚貼り付ける場合を示す斜視図である。
符号の説明
10,40,70,80…スピーカ装置
12…スクリーン
14…フレーム
17,44,82…表面シート(シート)
22…仕切り
24a,24b,24c,53a,53b,53c,53d…分割領域(複数の領域)
30a,30b,57,85a,85b…境界部(境界)
41…スクリーンスピーカ
42…外フレーム
47…スクリーン枠
51…仕切部材
55…基本ユニット
56,86…スクリーン部
60…スクリーン横枠(横枠部)
62…スクリーン縦枠(縦枠部)
60d,62d…面取部(面取り)
62f…裏面

Claims (19)

  1. 外部から投射された影像を映し出すスクリーンと、
    上記スクリーンをその表裏方向に駆動させるための駆動体と、
    上記スクリーンを保持するために、上記スクリーンの裏側に配置されるフレームと、
    を具備するスピーカ装置において、
    上記フレームには、当該フレーム内の領域を複数の領域に区分けする仕切りが設けられており、上記スクリーンの表側に複数の光拡散反射性を有するシートを並べて貼り付け、その貼り付けられた上記シート間の境界を上記仕切り上に形成することを特徴とするスピーカ装置。
  2. 外部から投射された影像を映し出すスクリーンと、
    上記スクリーンをその表裏方向に駆動させるための駆動体と、
    上記スクリーンを保持するために、上記スクリーンの裏側に配置されるフレームと、
    を有するスクリーンスピーカを1つのユニットとし、複数の上記スクリーンスピーカを保持することが可能な外フレームの内側の領域に当該スクリーンスピーカを複数配置して基本ユニットを構成し、
    当該基本ユニットの表面に光拡散反射性を有するシートを貼り付けたことを特徴とするスピーカ装置。
  3. 前記外フレームで囲まれる領域は、仕切部材によって複数の領域に仕切られると共に、当該複数の領域に前記スクリーンスピーカを配置したことを特徴とする請求項2記載のスピーカ装置。
  4. 前記シートは前記基本ユニットの表面に複数枚並べて貼り付けられており、その貼り付けられた前記シート間の境界を前記仕切り、前記フレームおよび前記仕切部材のうち少なくとも1つの上に形成することを特徴とする請求項2または3記載のスピーカ装置
  5. 前記シートは、0.05mm以上1mm以下の厚みを有する樹脂シートであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  6. 前記シートは、0.05mm以上1mm以下の厚みを有する不織繊維膜であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  7. 前記シートは、0.05mm以上1mm以下の厚みを有する織物繊維膜であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  8. 前記シートは、金属からなり、その厚みが、0.02mm以上1mm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  9. 前記シートは、樹脂、不織繊維、織物繊維および金属のうちの2種以上の素材を混合した0.1mm以上1mm以下の厚みを有する複合材からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  10. 前記シートの表面には、表面処理が施されていることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  11. 前記シートの表面には、前記表面処理を施すことによって、複数の微細な凹凸が形成されていることを特徴とする請求項10記載のスピーカ装置。
  12. 前記シートの表面には、前記表面処理を施すことによって、少なくとも1mm以下の外径を有する複数の貫通孔もしくは、複数の非貫通の穴が形成されていることを特徴とする請求項10記載のスピーカ装置。
  13. 前記シートの裏面には、粘着性接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項5から12のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  14. 前記粘着性接着剤によって、前記フレームまたは前記外フレームに接着された前記シートを、当該フレームまたは外フレームから剥離できることを特徴とする請求項13記載のスピーカ装置。
  15. 前記境界には、隙間が形成されており、当該隙間の大きさは、0.5mm以下であることを特徴とする請求項4から9のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  16. 前記境界において、前記シートは、前記スクリーンにおける縦方向に沿って重なり合っており、前記スクリーンに前記シートを貼り合わせることによって形成されるスクリーン部を平面視した場合、上記スクリーン部に影像を投射するプロジェクタに対する絶対距離が遠い側に位置する一方の前記シートが、上記プロジェクタに対する絶対距離が近い側に位置する他方の前記シートの前方に重ねられることを特徴とする請求項1および4から9のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  17. 前記境界において、前記シートは、前記スクリーンにおける横方向に沿って重なり合っており、前記スクリーンに前記シートを貼り合わせることによって形成されるスクリーン部を側面視した場合、上記スクリーン部に影像を投射するプロジェクタに対する絶対距離が遠い側に位置する一方の前記シートが、上記プロジェクタに対する絶対距離が近い側に位置する他方の前記シートの前方に重ねられることを特徴とする請求項1および4から9のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  18. 前記外フレームの外側に、少なくとも前記外フレームの前方および側方を覆う断面がL字状であるスクリーン枠を着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項記載のスピーカ装置。
  19. 前記スクリーン枠は、横方向に向かう横枠部と、縦方向に向かう縦枠部を接合することにより構成されており、前記スクリーン枠において前記外フレームの前方を覆う部分の表面側には、面取りがなされており、上記横枠部の厚さは、上記縦枠部における裏面から面取りがなされている部分までの厚さ以下とされ、上記横枠部と上記縦枠部が接合される接合面がスクリーン枠の長手方向に対して直角もしくは平行に形成されていることを特徴とする請求項18記載のスピーカ装置。
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