JP2008203312A - カメラシステムおよびカメラボディ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラシステムは、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、振れ補正部を駆動する駆動部40a,40b,203a,203bと、振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、振れに応じて前記振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、目標位置と位置検出部で検出された位置とに基づいて駆動部の駆動量を算出する演算部10b,206a,206bと、振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部20a,20b,21a,21bと、可動範囲の内側であって、振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後に、振れ補正部がその可動範囲の略中央位置へとセンタリングされるように駆動部を制御するセンタリング手段10b,14とを備える。
【選択図】図8
Description
請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラシステムにおいて、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行う第1モードと、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行わない第2モードとを切り替える切替手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のカメラシステムにおいて、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に第1範囲を拡大することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載のカメラシステムにおいて、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の撮影終了後のセンタリングを行わせるか否かを決定する決定手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラシステムにおいて、被写体像を撮像する撮像部と、撮像部で逐次撮像される画像を表示画像として逐次表示する表示装置とをさらに備え、センタリング手段は、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後であって表示画像の逐次表示が開始される前にセンタリングを完了させることを特徴とする。
請求項6の発明によるカメラシステムは、光軸を可変とする振れ補正光学系と移動可能な撮像部との少なくとも一方により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、振れ補正部を駆動する駆動部と、振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、振れに応じて振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、目標位置と位置検出部で検出された位置とに基づいて駆動部の駆動量を算出する演算部と、振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、可動範囲の内側であって、振れ補正時における駆動部の駆動により振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、操作者による撮影指示操作に基づく撮影開始前に、振れ補正部が第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように駆動部を制御するセンタリング手段と、センタリング手段によるセンタリングを行わせるか否かを、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のカメラシステムにおいて、カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態のいずれか一つを含むことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6に記載のカメラシステムにおいて、カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態の全てを含むことを特徴とする。
請求項9の発明によるカメラボディは、移動可能な撮像部により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、振れ補正部を駆動する駆動部と、振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、振れに応じて振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、目標位置と位置検出部で検出された位置とに基づいて駆動部の駆動量を算出する演算部と、振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、可動範囲の内側であって、振れ補正時における駆動部の駆動により振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後に、振れ補正部が第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように駆動部を制御するセンタリング手段とを備えたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載のカメラボディにおいて、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行う第1モードと、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行わない第2モードとを切り替える切替手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9または10に記載のカメラボディにおいて、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に第1範囲を拡大することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項9〜11のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の撮影終了後のセンタリングを行わせるか否かを決定する決定手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項9〜12のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、被写体像を撮像する撮像部と、撮像部で逐次撮像される画像を表示画像として逐次表示する表示装置とをさらに備え、センタリング手段は、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後であって表示画像の逐次表示が開始される前にセンタリングを完了させることを特徴とする。
請求項14の発明によるカメラボディは、移動可能な撮像部により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、振れ補正部を駆動する駆動部と、振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、振れに応じて振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、目標位置と位置検出部で検出された位置とに基づいて駆動部の駆動量を算出する演算部と、振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、可動範囲の内側であって、振れ補正時における駆動部の駆動により振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、操作者による撮影指示操作に基づく撮影開始前に、振れ補正部が第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように駆動部を制御するセンタリング手段と、センタリング手段によるセンタリングを行わせるか否かを、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14に記載のカメラボディにおいて、カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態のいずれか一つを含むことを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14に記載のカメラボディにおいて、カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前にセンタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態の全てを含むことを特徴とする。
[第1の実施形態]
1−1.全体構成の説明
図1は、本発明によるカメラシステムを示すブロック図である。ここでは、ディジタルスチルカメラを具体的な例とした。カメラ1は、ズーミングレンズ3,補正レンズ4,フォーカシングレンズ5,閃光部6,光学ファインダ7,シャッタ8,撮像素子9,制御部10,閃光回路部11,ズーミングレンズ駆動部12,ズーミングレンズ位置検出部13,振れ補正回路部14,フォーカシングレンズ駆動部15,フォーカシングレンズ位置検出部16,シャッタ駆動部17,操作部18,外部液晶モニタ19,集音部30,不揮発性記憶媒体31,操作音発生部32を備えている。
次に、補正レンズ4の駆動機構および位置検出機構に関して記す。図2は駆動機構を示す模式図である。駆動機構は、可動部21に保持された補正レンズ4を、撮影光軸2に垂直な平面内で互いにほぼ直交する方向にシフトさせるものである。カメラ1の鏡筒部1bの部材に固定された固定部20と可動部21との間には、摺動ボール22が配設されている。可動部21が付勢バネ23により固定部20方向に付勢されることにより、固定部20と可動部21との間に摺動ボール22が把持される。
図5は本カメラ1の背面側を示す図であり、本発明に関わる操作部18の各部材、及び、各種モードの設定に必要な外部液晶モニタ19の配置例を示したものである。また、図6は、主制御部10aを含む制御部10と操作部18との接続を表す回路図である。後述するように、操作部18を構成する各種釦はそれぞれが図6の各スイッチ(以下、SWと略す)に連動し、各釦が操作されるとその該当するSWがオンする。
次に、上述した各種釦を操作して設定される各種モードについて説明する。撮影モードを始めとする本発明に関する各種モード、各種撮影条件、その他の設定、及び、変更は、メニュー釦23、マルチセレクタ24および外部液晶モニタ19により行われる。ユーザは、まず、メニュー釦23を押し、外部液晶モニタ19に図7に示すような設定メニューを表示する。なお、図7は設定メニューの一例を示したものであり、これに限定されるものではない。
3−1.振れ検出
次に、振れ制御部10bおよび振れ補正回路部14について、図8を参照して説明する。振動ジャイロ200a,200bは、その角速度の検出方向が補正レンズ4の位置検出方向のX軸方向,Y軸方向となるようカメラ1内に配置されている。振動ジャイロ200a,200bはカメラ1の振動を検出し、その検出結果を振動ジャイロ処理部201a、201bを通じて振れ制御部10bに出力する。振れ制御部10bは、振動ジャイロ処理部201a、201bのアナログ信号をディジタル値に変換するA/D変換器(不図示)をその内部に備えている。そして、振動ジャイロ処理部201a、201bからの出力をA/D変換器でディジタル値に変換し、そのディジタル信号に基づいてカメラ1に生じたX軸方向、及び、Y軸方向の振れ角速度を検出する。
補正レンズ4の位置検出は、X軸用のホール素子44a及びY軸用のホール素子44bの出力をそれぞれホール素子処理回路部202a、202bにより処理し、振れ制御部10bに出力することで行われる。振れ制御部10bは、ホール素子処理部202a、202bのアナログ信号をディジタル値に変換するA/D変換器(不図示)をその内部に備えている。そして、ホール素子処理部202a、202bからの出力をA/D変換器によりディジタル値に変換し、X軸方向及びY軸方向の補正レンズ4の位置(以下、補正レンズ位置Lr(X)、及び、補正レンズ位置Lr(Y)と記す)を検出する。或いは、後述するハードウェア制御部206a、206bのA/D変換部251aによるホール素子処理部202a、202bの出力のA/D変換値を、振れ制御部10bに読み出して補正レンズ位置Lr(X)、及び、補正レンズ位置Lr(Y)を得る。
ih≒vh_i/r331a …(1)
vhout(X)≒vhref−G0×(vhout)−G1×vhoffset
…(2)
補正レンズ位置が検出され目標位置Lcが算出されると、それに基づいてカメラ1に生じた振れを補正するように補正レンズ4の駆動量が算出される。補正レンズ4の駆動量については、後述するようにソフトウェア制御用の駆動量Ds(X)とハードウェア制御用の駆動量Dh(X)とが算出される。駆動量の算出方法については後述するとして、ここでは、図8に戻って補正レンズ4の駆動方法について説明する。補正レンズ4の駆動量が算出されたならば、実際に補正レンズ4を動かす為に、算出された駆動量に基づいてコイル40a、40bに通電を行う。なお、補正レンズ4の駆動は、X軸とY軸との2軸について駆動制御が行われるが、同様であるため、以下ではX軸に関してのみ記載する。
次に、補正レンズ4の駆動量の算出方法に関して述べる。本実施の形態では、補正レンズ4の駆動量として、2種類の駆動量すなわちソフトウェア制御用の駆動量Ds(X)とハードウェア制御用の駆動量Dh(X)とを算出する。そして、これらを所定の条件で切り替えて使用する。まず、ソフトウェア制御およびハードウェア制御の具体的な方法について説明する。
ソフトウェア制御の場合には、振れ制御部10bによるソフトウェアにより補正レンズ4の駆動量Dhを算出し、その駆動量Dhに基づいて補正レンズ4を駆動する。この場合、振れ検出部の出力を基に算出される目標位置Lcは、カメラ1に生じた手振れにより時々刻々と変化し、また、補正レンズ4の位置Lrも変化する。従って、補正レンズ4をリアルタイムに制御する必要があり、後述する駆動量の算出もリアルタイムに制御する必要がある。具体的には、振れ制御部10bで行われる駆動量の演算は、十分短い間隔である所定時間間隔(これを制御サンプリング間隔tsと言うこととする)で行うこととする。
△L(X)=Lc(X)−Lr(X) …(3)
Dprop=Kprop×△L(X) …(4)
Dinte=Kinte×Σ(△L(X)) …(5)
Ddiff=Kdiff×(今回の△L(X)−前回の△L(X)) …(6)
Ds(X)=Dprop+Dinte+Ddiff …(7)
ハードウェアによる制御を行う場合には、図8に示すX軸用のハードウェア制御部206aおよびY軸用のハードウェア制御部206bを用いて行う。以下、X軸についてのみ説明する。Y軸についても同様であるため、説明は省略する。ハードウェア制御部206aは振れ制御部10bからクロックφsの供給を受け、そのクロックφsを基にしてタイミング/パラメタ制御部253aにより補正レンズ4の駆動量の演算を所定間隔で繰り返し行う。ここでは、この所定間隔を制御サンプリング間隔thと呼ぶことにする。なお、本実施形態では、クロックφsを振れ制御部10bから供給されるとしたが、公知の技術、例えば、水晶発振子あるいはセラミック発振子等を用いて発振させて生成しても構わない。また、タイミング/パラメタ制御部253aは、このようなタイミングの制御と、後述する振れ制御部10bからのパラメタの設定等の動作も行う。
以上、ハードウェア制御部206aを説明してきたが、ハードウェア制御部206a、特に、駆動量演算部252aは必ずしもロジック演算である必要はない。ここでは、ハードウェア制御部206aをアナログ回路で実現したものを図15に示す。図15は、図8におけるハードウェア制御部206aを、主にアナログハードウェアにより実現したものである。
本実施の形態のカメラでは、振れ補正の際の補正レンズ4の駆動制御方法として、ソフトウェア制御による駆動とハードウェア制御による駆動との2種類の方法を用いることができる。そして、カメラの設定条件や撮影条件に応じてこれらの制御方法を切り替えるようにした。以下では、カメラの設定条件や撮影条件に応じた制御パターンについて説明する。
補正レンズ4をソフトウェア制御する場合、制御部10の振れ制御部10bのソフトウェアにより行う。図11で説明したように、補正レンズ4の駆動量Ds(X)、Ds(Y)の演算は所定時間ts毎に行われる。ところで、制御部10はワンチップマイクロコンピュータ等で構成され、振れ制御部10bは、上述したように補正レンズ4の制御以外に振れ検出、補正レンズ位置検出、その他、振れ補正に伴う種々の処理を行わなければならない。また、主制御部10aに関しては、カメラ1の振れ補正以外の処理を行う必要がある。そのため、制御部10に対するこのような処理負荷の影響により、制御サンプリング間隔tsを短くすることは非常に困難となる。
まず、複数の少しずつ仕様の異なる製品への対応を記す。表2は、異なるカメラシステムと異なるカメラシーケンス毎に、補正レンズ4をソフトウェア制御するかハードウェア制御するかの一例を示したものである。
ここでは、撮影シーケンスとして、撮影準備中、撮影中(静止画)、撮影中(動画)とに代表される3つに分けて考える。
次に、カメラ1の撮影条件や各種モード設定に応じて、最適な補正レンズ4の制御方法を選択する場合について説明する。表3、表4は一例を示したものである。なお、その効果を明確にするため、補正レンズ4の駆動制御メカ機構の制御音は中程度の駆動ユニットを使用した場合を想定する。この場合、ソフトウェア制御では、補正レンズ4の制御音や制御振動は目立ちづらいが、補正レンズ4の制御性は十分とは言えない。一方、ハードウェア制御では、補正レンズ4の制御性は十分確保できるものの、制御音や制御振動は少し耳障りとなる。
撮像素子9の撮像面上での像振れ量は、撮影焦点距離に比例して大きくなる。そのため、撮影焦点距離が長くなるほど振れ補正性能、特に、補正レンズ4の制御性に関してより高性能であることが要求される。従って、撮影焦点距離が長くなるほど補正レンズ4をハードウェア制御とした。また、動画撮影時には、集音部30によりカメラ周囲の音を同時に録音する等を想定し、ソフトウェア制御とした。尚、表3では、具体的に示された撮影焦点距離は135換算で、数値は1つの例である。又、撮影焦点距離は、図1に於けるズーミングレンズ位置検出部13によりズーミングレンズ3の位置を検出して行う。
ディジタルズームが作動している場合には、撮像素子9により得られた撮像画像の一部を切り出し、ディジタル補完して拡大撮影する、また、ディジタルズーム作動時の撮影準備中に、外部液晶モニタ19に撮影画像を動画表示させる場合には、上記拡大撮影された画像が表示されることになる。そのような場合には、さらに高い振れ補正性能が要求されるので、振れ補正性能を優先して、全ての場合で補正レンズ4をハードウェア制御とする。
撮影倍率が大きくなる、或いは、被写体距離が近づくと、以下のような理由から、振れ補正効果がなくなることが知られている。すなわち、振れ補正機構を有するカメラは、一般的に、カメラに生じた振れ角速度を検出し、その検出された振れを補正するものであるが、角度の振れではない光軸に直行する方向の振れは検出できなく、補正できない。また、光軸方向(ピント方向)の振れも同様である。その場合、振れ補正性能は大きく劣化する。
補正レンズシフト量撮像面倍率は、補正レンズ4の単位移動量当たりの撮像面光軸移動量を表すものであり、補正レンズ4が単位量移動した時の撮影光軸2の変化により、撮像素子9面上の撮像がどれだけシフトするかを示すものである。例えば、1枚の単レンズで補正レンズを含む撮影光学系が構成されるとした場合、補正レンズシフト量撮像面倍率は1であり、補正レンズ4の移動量と撮像素子面上の像の移動量が一致する。しかし、補正レンズシフト量撮像面倍率は撮影光学系により異なり、一般的に、ズーミングレンズ3の位置である撮影焦点距離や、フォーカシングレンズ5の位置である被写体距離により変化する。
主制御部10aは、公知の技術により、撮像素子9により得られた撮像結果から被写体の明るさを特定し、撮影に適した撮影秒時を決定する。本実施形態では、決定された撮影秒時が所定値以上の高速秒時である場合にはハードウェア制御により補正レンズ4を制御し、所定値以下の低速秒時である場合にはソフトウェア制御により補正レンズ4を制御するよう切り替える。すなわち、決定された撮影秒時に応じて、補正レンズ4の制御を、ハードウェア制御およびソフトウェア制御のいずれかに切り替える。
フォーカスモードに関しては、条件としてマクロAF、通常のモード、遠距離AFおよび無限遠のモードを考える。マクロAFとは、主に撮影被写体がカメラ1に極近い場合に用いるモードで、フォーカシングレンズ5をより移動させ、極近い被写体にまでピントを合わせることのできるモードである。この場合、当然、フォーカシングレンズ5の移動量が大きくなり、撮像素子9面のピントを合わせる時間は長くなる。逆に、遠距離AFは、撮像素子9面のピントの合う被写体距離範囲を限定し、遠距離近辺でピントを合わせることのできるモードである。当然、フォーカシングレンズ5の移動する範囲は限定され、撮像素子9面のピントを合わせる時間は短縮される。通常のモードはマクロAFと遠距離AFとの中間的なものであり、フォーカシングレンズ5の移動範囲をマクロAFと遠距離AFとの中間的な範囲に制限し、ピントを合わせる時間も中間的なオールラウンドなモードである。無限遠のモードは、強制的にフォーカシングレンズ5を無限被写体にピントが合う位置に移動させるモードである。
フラッシュ撮影モードにおける条件としては、発光禁止、スローシンクロ、オート、赤目低減および強制発光を考える。強制発光のモードは、撮影時に常に閃光部6を光らせ、フラッシュ撮影を行うモードである。逆に、発光禁止のモードは、被写体の明るさ等に関わらず、常に閃光部6を光らせないで撮影を行うモードである。オートのモードは、公知の技術により、撮像素子9から得られた撮像結果から被写体の輝度を得るなどして、被写体が暗い場合には閃光部6を光らせてフラッシュ撮影を行うモードである。赤目低減のモードは、フラッシュ撮影時に生じる人物の目が赤く写る赤目現象を低減するモードであり、公知の技術により、撮影直前で閃光部6を数回微量な発光を行う等により赤目現象を低減する。スローシンクロのモードは、夜景を背景とした人物撮影等を想定し、オートのモードの撮影秒時を低速秒時に設定したものである。
ここでは、記録画素数モード1と記録画素数モード2との2つに分けて考える。記録画素数モード1では、撮影された画像の記録画素数を設定する。条件としては、記録画素数が最も小さいスモール、記録画素数が最も大きいラージ、スモールとラージとの中間レベルであるミドルとに分類する。一方、記録画素数モード2は、撮影された画像を記録する際の画角形状を設定すると共に、各画角形状に対する記録画素数も設定する。表3に示す例では、設定条件としてL版/はがきサイズ、ワイド、通常の3つの設定を有し、L版/はがきサイズ設定では画角形状はL版/はがき形状に、ワイド設定では画角形状は16:9の縦横アスペクト比に、通常設定では画角形状は4:3の縦横アスペクト比に設定される。また、記録画素数に関しては、一般的に、L版/はがきサイズではL版プリントされることを想定し、記録画素数を小さく設定する。通常設定では、記録画素数を最も大きい設定とし、ワイド設定ではそれらの中間の記録画素数とする。
記録画像圧縮率モードは、有限な記録容量を有する不揮発性記憶媒体31に画像を記録する際の画像圧縮率を示す。一般的に、撮影により得られた画像のデータ量は大きいので、データ量を圧縮して記録する。ノーマルが最も圧縮率が高く、従って、画像圧縮により画像の細部の情報が失われ、画質は低下する。スーパーファインは最も圧縮率が低く、画像の細部情報が保たれるため画質が最も良い。ファインは、ノーマルとスーパーファインとの中間的な圧縮率となる。
ISO感度は、一般的に、高感度に設定するほど暗い被写体に露出が合い、撮影秒時が高速となる一方で、画質にノイズが生じて粒子が粗くなる。逆に、低感度に設定する程、ノイズが小さく高画質が得られる。従って、ISO感度を高画質な画像が得られる低感度、例えば、表3のISO100以下に設定した場合には、補正レンズ4の制御誤差を極力小さく抑えることが必要なので、制御性を重視したハードウェア制御により補正レンズ4を制御する。逆に、粒子が粗く、あまり高画質が得られない高感度、例えば、表3のISO800以上に設定した場合には、それほどの補正レンズ4の制御性は必要なく、静音化を重視したソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
ホワイトバランス処理は、撮影被写体を照らしている光源に合わせて、撮影された画質の色味が見た目に近い色で撮影されるようにする為のものである。公知の技術により、光源の種類をカメラ自体が自動的に特定するオートと、ユーザがマニュアルで設定するモードとを有する。自動設定およびマニュアル設定における光源の種類は、太陽光、曇り、蛍光灯および電球である。制御部10は、光源の種類毎に定められているホワイトバランスのパラメータを用いて不図示の画像処理回路にホワイトバランス処理を実行させる。想定される被写体の明るさはこの光源の順序で暗くなり、撮影秒時もこの順序で低速秒時となる傾向にある。従って、自動設定またはマニュアル設定された光源の種類が電球である場合には、撮影秒時が低速秒時となる場合が多く、補正レンズ4の制御誤差の影響が小さくなる。そこで、このような場合には、静音性を重視してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
本実施の形態のカメラ1は、撮影準備中にユーザが光学ファインダ7を用いて構図を決定することもできるし、外部液晶モニタ19に表示された撮像素子9の撮影画像を用いて構図を決定することもできる。外部液晶モニタ19による撮影画像の表示はオン/オフすることができ、オフされた場合には、光学ファインダ7を用いて構図を決定する。この場合、ユーザはカメラ1に顔を近づけて撮影を行うこととなり、補正レンズ4の制御音が耳障りとなりやすい。この場合には、静音性を重視してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
カメラ1は、例えば音圧ブザーやスピーカ等を用いた操作音発生部32により、メイン釦21を操作してカメラ1を起動させるカメラ起動時、操作部18の各種釦、レバー、セレクタ類を操作する操作部材操作時、セルフタイマ撮影時及びレリーズ釦20を操作して撮影動作が行われた時に、それぞれに応じた作動音を発生させることができる。また、これらの操作音のオン/オフを切り替えることができる。
セルフタイマを用いて撮影する場合には、本カメラ1は、三脚など固定される場合が多く、ユーザは、手振れのない高画質な撮影を期待する。従って、セルフタイマモードがオンされ、セルフタイマ撮影を行う場合には、制御性を重視してハードウェア制御により補正レンズ4を制御する。一方、セルフタイマモードがオフされ、通常の撮影を行う場合には、静音化を優先してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
連写とは、全押しSW120bがONである間に、複数回の撮影を連続して行うことである。連写を行う場合、シャッタ8が撮影駒毎に開閉され、その駆動音が発生する。また、撮影駒毎にフォーカシングレンズ5を駆動してピントを再調整する場合には、フォーカシングレンズ5の駆動音が発生する。そのため、連写を行う場合には、補正レンズ4の制御音はそれらの音にかき消され、制御音が耳障りとならない場合が多い。従って、連写モードが連写に設定された場合には、制御性を重視してハードウェア制御により補正レンズ4を制御する。一方、通常、つまり、単写撮影の場合には、静音化を優先してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
カメラ1は、手振れ補正モードのオン/オフを切替えることができる。手振れ補正モードオンとしては、撮影時のみ補正モード、常時補正モード、流し撮りモードの3つのモードが存在する。
撮影時のみ補正モードは、撮影準備中には振れ補正を行わずに、撮影時に補正を行うモードである。常時補正モードは、撮影準備中も撮影時も振れ補正を行うモードである。
撮影時のみ補正モードと常時補正モードは、ユーザが操作部18を操作することに基づいて制御部10により設定される。
流し撮りモードは、流し撮りによってカメラが振られる方向である流し撮り方向については振れ補正は行わずに、流し撮り方向と垂直な方向について振れ補正を行うモードである。流し撮りモードが設定される場合は次の2通りある。
1つ目は、ユーザが操作部18を操作することに基づいて制御部10により設定される場合である。ユーザの手動設定により流し撮りモードが設定された場合は、制御部10は水平方向を流し撮り方向として設定する。
2つ目は、ユーザの手動設定により撮影時のみ補正モードや常時補正モードが設定されていたとしても、制御部10がカメラ1の移動を検出することにより流し撮りモードに移行する場合である。流し撮りの自動検出により流し撮りモードが設定された場合は、制御部10はカメラ1の移動方向を流し撮り方向として設定する。
流し撮りの自動検出は、公知の技術を用いて行う。例えば、制御部10が振動ジャイロ200a、200bの出力に基づいてカメラ1が一定の方向に振られているか否かの判定を行う。そして、制御部10は、流し撮りモードを設定するとともに、振動ジャイロ200a、200bの出力に基づいてカメラ1の移動方向を判定し、この移動方向を流し撮り方向として設定する。
撮影時のみ手振れ補正が行われる撮影時のみ補正モードの場合、撮影準備中は前述したように補正レンズ4が制御範囲の略中央に制御され、補正レンズ4の制御音は小さい。そのため、撮影準備中は、ハードウェア制御により補正レンズ4を制御し、制御性を重視しつつ静音化を保つ。
また、流し撮りモードである場合には、流し撮り方向は、補正レンズ4が制御範囲の略中央に制御され、振れ補正の制御音は小さい。その為、常にハードウェア制御により補正レンズ4を制御し、制御性を重視しつつ静音化を保つ。一方、流し撮り方向と垂直な方向(非流し撮り方向)は、静止画撮影時は制御性を重視し、ハードウェア制御により補正レンズ4を制御する。また、撮影準備中及び動画撮影時における非流し撮り方向は、静止画撮影時ほど制御性を重視する必要がないことから、静音化を重視してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
動画撮影時フレームレートとは、動画撮影時の1秒間に撮影するフレーム数の設定である。動画撮影時フレームレートが高いほど滑らかな動作撮影を行うことができるが、記録されるデータ数が大きくなる。逆に、動画撮影時フレームレートが低いほど動きが粗い撮影結果となるが、記録されるデータ数は小さくなる。従って、動画撮影時フレームレートが高い場合には、滑らかで手振れ補正効果の高い撮影を行う為、制御性を重視したハードウェア制御により補正レンズ4を制御する。逆に、動画撮影時フレームレートが低い場合には、動きが粗い撮影結果しか得られないので、それ程高い手振れ補正の効果を得る必要がなく、静音化を重視してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。
次に、動画撮影時録音をするか否かと補正レンズ4の制御方法切替えに関して記す。動画撮影と同時に録音を行う場合、補正レンズ4の制御音が録音されて耳障りとなる為、静音化を優先してソフトウェア制御により補正レンズ4を制御する。動画撮影と同時に録音を行わない場合には、制御性を重視してハードウェア制御により補正レンズ4を制御する。
次に、本発明に関わるカメラ1の作動シーケンスの具体例を述べる。
6−1.撮影準備中
ユーザが、本カメラ1のメイン釦21を押した時のカメラ1の動作について説明する。図16は、メイン釦21を押し、それに連動したメインSW121がオンした時の主に制御部10により行われる動作を示すタイミングチャートである。尚、補正レンズ4の制御に関する部分はX軸方向とY軸方向の2つ存在するが、同様の動作であるため、図16ではY軸のみ記載した。
次に、ユーザがレリーズ釦20を全押しして撮影を行う場合について説明する。
6−2−1.各種モードと撮影時の動作
本実施形態では、撮影直前で補正レンズを制御範囲の略中央部へセンタリングするか否か、撮影時の補正レンズの制御範囲を拡大するか否か、及び、撮影直後に補正レンズを制御範囲の略中央部へセンタリングするか否かを、撮影シーン、撮影条件、各種モード等の条件で切り替える。
本実施の形態のカメラ1では、撮影シーン、撮影条件および各種モードにより、補正レンズ4の制御範囲を撮像時に変化させるか否かを切り替える。しかし、制御範囲を変化させるか否かにより、表6に示すような欠点、利点がある。
本実施形態では、以上説明したように、撮影直前に補正レンズを制御範囲の略中央部へセンタリングするか否か、撮影時の補正レンズの制御範囲を拡大するか否か、及び、撮影後に補正レンズを制御範囲の略中央部へセンタリングするか否かに際して、各々の場合の利点を有効に用い、かつ、欠点を補うことにより、これまでにない振れ補正性能およびカメラ性能を得ることができる。
動きの速い被写体、例えば、動物写真、昆虫写真であるとか、又、表現豊かな子供の写真を撮ろうとする時、レリーズタイムラグが問題となる場合がある。被写体の一瞬のシャッタチャンスを捕らえ、この時を逃さず撮影する為には、レリーズ釦20を操作し、実際にシャッタが切れて撮影が行われるまでの時間を極力短くする必要がある。正確には、撮像素子9の撮像動作が開始されるまでの時間を極力短くする必要がある。レリーズ優先モードは、こうした撮影シーンの為に設けられたモードである。
本カメラ1は、撮影画質を優先して撮影するモードと、手振れの補正効果を優先して撮影するモードとを有する。画質優先モードは、手振れしない条件での撮影シーンを想定したモードである。手振れしない条件とは、カメラをしっかりと構えている場合や、明るい屋外での撮影であるとか、三脚に固定して撮影する等である。こうした場合には、手振れは小さく、補正レンズ4は、撮影が開始される直前でその制御範囲の略中央部近辺にいる場合が多い。
一般的に、焦点距離が長くなるほど、撮像素子9の撮像面上における像の振れ量は大きくなることが知られている。本カメラ1に一定の振れ角θvが印加された場合、撮像面上で生じる像の振れ量Lvは、撮影焦点距離をfmmとすると次式(8)で与えられる。従って、同じ振れを補正するためには、撮影焦点距離が長くなるほど補正レンズ4の移動量を大きくする必要がある。一方、補正レンズ4の可動範囲は有限であり、あまりにも大きい可動範囲を設けると、本カメラ1の鏡筒1bが大きくなり、コストアップや光学性能劣化につながる。
Lv≒fmm×tanθv …(8)
前述の通り、撮影倍率が大きくなる、或いは、被写体距離が近づくと、振れ補正効果がなくなることが知られている。そこで、本実施形態では、撮影倍率が大きくなった場合、及び、被写体距離が近づいた場合には、虫等の生き物等の動きのある被写体を撮影することが多いと想定し、レリーズタイムラグを優先する。また、近い被写体を拡大、クローズアップ撮影を行う場合を考慮し、撮影前と撮影画の画角変化を極力抑えることとした。よって、撮影倍率が所定値より大きくなる、或いは、被写体距離が所定値より近くなる場合には、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わないようにした。表8の例では、撮影倍率の所定値は1/1で、被写体距離の所定値は0.3mである。
補正レンズシフト量撮像面倍率が所定値以上である場合、補正レンズ4の移動量に対して撮像面上の像の移動量が大きく、撮影前の構図と撮影結果の構図との間の変化が大きい。そのため、補正レンズ4の撮影直前でのセンタリングは行わない。逆に、補正レンズシフト量撮像面倍率が所定値以下の場合には、撮影前の構図と撮影結果の構図との間の変化が比較的小さく、又、光学性能を優先させる。よって、補正レンズ4の撮影直前でのセンタリングを行う。補正レンズシフト量撮像面倍率が所定値以上である場合には、所定の大きさの振れを補正するのに必要な補正レンズ4の移動量は小さくて済む。そのため、撮影時の補正レンズ4の制御範囲は拡大せず、光学性能を優先する。
撮影秒時が所定値より短い場合、撮影が一瞬で行われる為、撮影中の補正レンズ4の移動量は小さい。従って、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わないことにより、撮影前と撮影結果の構図変化がないこと、及び、レリーズタイムラグを優先する。又、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大を行わないことによって、不必要な光学劣化を防ぐ。逆に、撮影秒時が所定値より長い場合、撮影中に補正レンズ4が長い時間移動し、撮影中に移動する補正レンズ4の移動量は大きくなる。そのため、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わせ、又、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大することで、より大きな振れにまで振れ補正の効果を得やすくする。
マクロAFは、カメラ1に撮影被写体が極近い場合に多く用いるモードであり、前述の通り、被写体距離が近づくと振れ補正効果がなくなることが知られている。一方で、虫等の生き物等の動きのある被写体を撮影することが多い。そのことから、レリーズタイムラグを優先するとともに、近い被写体の拡大撮影およびクローズアップ撮影を行う場合を考慮して、撮影前と撮影画の画角変化を極力抑えるようにする。そのために、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わないようにする。
発光禁止のモードは、美術館等のようにフラッシュ撮影が禁止された場所での撮影に用いられることが多く、発光禁止のモードに設定された場合には低速秒時となる場合が多い。また、スローシンクロのモードに設定された場合にも、夜景を背景とした人物撮影等を想定しているので、撮影秒時が低速秒時となる場合が多い。したがって、発光禁止のモードに設定された場合、及び、スローシンクロのモードに設定された場合には、撮影中に補正レンズ4が長い時間移動し、撮影中に移動する補正レンズ4の移動量が大きくなる。そのため、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わせ、又、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大することで、より大きな振れにまで振れ補正の効果を得やすくする。
表8のスモール、又は、L版/はがきサイズのように記録画素数モードが所定値より小さい場合、及び、表8のノーマルのように記録圧縮率が高い場合には、連写速度、及び、撮影前、撮影結果、及び、撮影後の構図の変化が少ないことを優先することとする。そして、そのような場合には、補正レンズ4の撮影直前、及び、撮影後のセンタリングを行わず、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大を行わない。
ISO感度は、一般的に、高感度に設定する程、暗い被写体に露出が合い、撮影秒時が高速となる一方、画質にノイズが生じて粒子が粗くなる。従って、ISO感度が所定値以上の高い場合(表8では、ISO800以上)には、撮影画像にノイズが生じ、粒子が粗くなる。そのため、さほど光学性能を発揮させる必要はなく、撮影秒時も高速となり、撮影時の補正レンズの移動量も小さくて済む。そこで、連写速度、及び、撮影前、撮影結果、及び、撮影後の構図の変化が少ないことを優先することとし、補正レンズ4の撮影直前、及び、撮影後のセンタリングを行わず、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大を行わない。
制御部10は、光源の種類あるいは光源の種類に応じたホワイトバランス処理のパラメータに基づいて、センタリングを行うか否かと撮影時における制御範囲の拡大を行うか否かについて決定する。前述の通り、自動設定、或いは、マニュアル設定される光源の種類は、太陽光、曇り、蛍光灯、及び、電球であり、想定される被写体の明るさはこの順序で暗くなる。従って、撮影秒時もこの順序で低速秒時となる傾向にある。そのため、自動設定、或いは、マニュアル設定された光源の種類が、太陽光、或いは、曇りである場合には、撮影秒時が高速である場合が多く、撮影が一瞬で行われる為、撮影中の補正レンズ4の移動量は小さい。従って、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングをせず、撮影前と撮影結果の構図変化がないこと、及び、レリーズタイムラグを優先する。また、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大を行わず、不必要な光学劣化を防ぐ。
外部液晶モニタによる撮影画像モニタをオンに設定した場合には、撮影画像モニタ19のモニタ画を確認することにより、十分な振れ補正の効果を確認した上でレリーズすることができる。この場合、撮影結果は、十分な振れ補正の効果が得られ易い。一方、外部液晶モニタによる撮影画像モニタをオフに設定した場合、ユーザは、光学ファインダ7を用いて構図を決定することになる。この場合、振れ補正の効果が分かり難く、ユーザが外部液晶モニタ19をモニタしながら、本カメラ1に加えられる手振れを小さく抑えて撮影することができない為、本カメラ1に比較的大きな手振れが印加された状態で撮影されることが多い。
セルフタイマを用いて撮影する場合には、本カメラ1は、三脚など固定される場合が多く、本カメラ1に印加される手振れは小さい。そのため、撮影直前で補正レンズ4はその制御範囲中央部近辺にいる可能性が高く、又、ユーザは、撮影前に決定した構図と撮影結果の構図が同一であること、及び、高画質な撮影を期待する。従って、セルフタイマモードがオンされてセルフタイマ撮影を行う場合には、撮影前と撮影結果の構図の変化のないこと、及び、光学性能を優先することとから、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わせず、又、撮影時の補正レンズ4の制御範囲は拡大しない。
連写モードを使用する場合、比較的高速秒時で使用されることが多く、又、より高速な駒速で、何枚もユーザの意図する構図で撮影することが望まれる。従って、連写モード時には、レリーズタイムラグ、及び、構図の変化がないようにするとともに、駒速を優先する。そのため、撮影直前、及び、撮影後の補正レンズ4のセンタリングを行わせない。また、比較的高速秒時で使用されることが多いため、撮影時に移動する補正レンズ4の移動量は小さく済む。よって、撮影時の補正レンズ4の制御範囲を拡大させないようにすることで、撮影時の光学性能の劣化を防ぐことができる。
撮影準備中には振れ補正を行わず、撮影時のみ振れ補正を行うモードに設定された場合、撮影準備中には振れ補正を行わないため、撮影直前で補正レンズ4は制御範囲の略中央部にある。従って、補正レンズ4のセンタリングを行わない。そのため、撮影光学系の光学性能劣化を抑えつつ、大きな振れにまで対応でき、又、レリーズタイムラグを短くすることができる。
このような構成により、流し撮りのように大きな手振れが発生するような場合は、手振れ補正性能を重視した撮影が行われる。
さて、補正レンズ4の位置が中心から離れれば離れるほど光学性能は劣化してしまう。通常の静止画撮影においては流し撮りほど大きな手振れが発生しないと推定されるので、本カメラ1では手振れ補正の性能よりも光学性能を重視し、補正レンズ4の制御範囲の拡大幅を流し撮りの場合より小さい値にすることとした。
本カメラ1は、レリーズ釦20を全押しして行われる撮影を、静止画と動画のどちらかに設定できる。動画撮影時には、レリーズ釦20を全押しして開始される動画撮影と、その前の撮影準備中に行われている外部液晶モニタ19によるモニタ画との構図に変化がないように、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わない。また、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大もせず、撮影後も補正レンズ4のセンタリングを行わない。その結果、動画撮影が開始されると、滑らかに動画撮影に移行し、レリーズ前、動画撮影中、及び、動画撮影後の撮影画像が同一の感触となり、違和感がない。なお、動画撮影において、大きな振れに対応すべく制御範囲の拡大し、次の静止画や動画の撮影時に大きな手振れに対応できるように撮影後センタリングをするようにしても良い。
本カメラ1は、カメラ1を三脚固定して風景写真を撮影する、或いは、撮影を許可された絵画等を構図を正確に決めて撮影する場合等の為に、構図優先モードを有する。構図優先モードに設定されると、撮影直前での補正レンズ4のセンタリングを行わず、撮影時の補正レンズ4の制御範囲の拡大をせず、撮影後も補正レンズ4のセンタリングを行わない。その結果、リーズ前の外部液晶モニタ19によるモニタ画、撮影結果、及び、撮影後の外部液晶モニタ19によるモニタ画の画角の変化を極力抑えることができる。
ユーザがレリーズ釦20を全押しし、全押しSW120bがオンした場合の本カメラ1の具体的な作動を、図18を参照して説明する。なお、レリーズ釦20を全押しする時点では、図16に於けるタイミングt17以降行われている動作状態にあるものとする。具体的には、振動ジャイロ処理部201a、201bにより検出された振れに応じて設定された補正レンズ4の目標位置Lc(X)、Lc(Y)に、設定された切替え信号a、bに従ってソフトウェア制御またはハードウェア制御され、撮像素子9の振れが補正される状態にあるものとする。
上述した第1の実施形態では、振動ジャイロ200a、200bにより得られた振れに応じ、撮影光学系の一部で構成される補正レンズ4を、撮影光軸2に対して直行する平面方向にシフト駆動することで、撮像素子9に生じた振れを打ち消すようにしているが、振れ補正方法としては、このような構成に限らない。図19は、本発明に係るカメラの第2の実施の形態を示すブロック図である。図19に示すカメラでは、振れにより撮影光軸2が変化して生じた像振れ量にたいして、撮像素子9自体をシフト移動させることにより振れ補正するようにした。なお、図19において、図1で示されるカメラ1の構成と同一部分は同一の番号で示す。また、以下では、上述した第1の実施のカメラ1と異なる部分を中心に説明する。
また、本発明に係るカメラは、上述したディジタルスチルカメラ、特に、コンパクトディジタルスチルカメラに限定されるものではなく、銀塩フィルムカメラにも、或いは、一眼レフカメラにも応用可能である。図20は、本発明をディジタル一眼レフカメラシステムに応用した一例を示すものである。図20に示すカメラ701は、ボディ部701aと、それに着脱可能に構成されるレンズ部701bとから成る。
また、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて、撮影終了後のセンタリングを行わせるか否かを決めることにより、シチュエーションに応じた適切なセンタリングを行うことができる。
また、ソフトウェア制御とハードウェア制御とを切り替える代わりに、駆動量の演算を行うロジックハードウェアまたはアナログハードウェアを2つ備え、一方を他方よりも高速なものとし、それらを切り替えて用いるようにしても良い。
Claims (16)
- 光軸を可変とする振れ補正光学系と移動可能な撮像部との少なくとも一方により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、
前記振れ補正部を駆動する駆動部と、
前記振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、
前記振れに応じて前記振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、
前記目標位置と前記位置検出部で検出された位置とに基づいて前記駆動部の駆動量を算出する演算部と、
前記振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、
前記可動範囲の内側であって、振れ補正時における前記駆動部の駆動により前記振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後に、前記振れ補正部が前記第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように前記駆動部を制御するセンタリング手段とを備えたことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行う第1モードと、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行わない第2モードとを切り替える切替手段をさらに備えたことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1または2に記載のカメラシステムにおいて、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記第1範囲を拡大することを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて、前記操作者による撮影指示操作に基づく撮影の撮影終了後のセンタリングを行わせるか否かを決定する決定手段をさらに備えることを特徴とするカメラシステム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラシステムにおいて、
被写体像を撮像する撮像部と、
前記撮像部で逐次撮像される画像を表示画像として逐次表示する表示装置とをさらに備え、
前記センタリング手段は、前記操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後であって前記表示画像の逐次表示が開始される前に前記センタリングを完了させることを特徴とするカメラシステム。 - 光軸を可変とする振れ補正光学系と移動可能な撮像部との少なくとも一方により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、
前記振れ補正部を駆動する駆動部と、
前記振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、
前記振れに応じて前記振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、
前記目標位置と前記位置検出部で検出された位置とに基づいて前記駆動部の駆動量を算出する演算部と、
前記振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、
前記可動範囲の内側であって、振れ補正時における前記駆動部の駆動により前記振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影開始前に、前記振れ補正部が前記第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように前記駆動部を制御するセンタリング手段と、
前記センタリング手段によるセンタリングを行わせるか否かを、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて決定する決定手段とを備えたことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項6に記載のカメラシステムにおいて、
前記カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態のいずれか一つを含むことを特徴とするカメラシステム。 - 請求項6に記載のカメラシステムにおいて、
前記カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態の全てを含むことを特徴とするカメラシステム。 - 移動可能な撮像部により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、
前記振れ補正部を駆動する駆動部と、
前記振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、
前記振れに応じて前記振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、
前記目標位置と前記位置検出部で検出された位置とに基づいて前記駆動部の駆動量を算出する演算部と、
前記振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、
前記可動範囲の内側であって、振れ補正時における前記駆動部の駆動により前記振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後に、前記振れ補正部が前記第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように前記駆動部を制御するセンタリング手段とを備えたことを特徴とするカメラボディ。 - 請求項9に記載のカメラボディにおいて、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行う第1モードと、操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行わない第2モードとを切り替える切替手段をさらに備えたことを特徴とするカメラボディ。 - 請求項9または10に記載のカメラボディにおいて、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記第1範囲を拡大することを特徴とするカメラボディ。 - 請求項9〜11のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、
カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて、前記操作者による撮影指示操作に基づく撮影の撮影終了後のセンタリングを行わせるか否かを決定する決定手段をさらに備えることを特徴とするカメラボディ。 - 請求項9〜12のいずれか一項に記載のカメラボディにおいて、
被写体像を撮像する撮像部と、
前記撮像部で逐次撮像される画像を表示画像として逐次表示する表示装置とをさらに備え、
前記センタリング手段は、前記操作者による撮影指示操作に基づく撮影の終了後であって前記表示画像の逐次表示が開始される前に前記センタリングを完了させることを特徴とするカメラボディ。 - 移動可能な撮像部により構成され、振れにより生じる像面での像振れを補正する振れ補正部と、
前記振れ補正部を駆動する駆動部と、
前記振れ補正部の位置を検出する位置検出部と、
前記振れに応じて前記振れ補正部の目標位置を決定する目標位置決定部と、
前記目標位置と前記位置検出部で検出された位置とに基づいて前記駆動部の駆動量を算出する演算部と、
前記振れ補正部の位置を可動範囲内に制限する可動範囲制限部と、
前記可動範囲の内側であって、振れ補正時における前記駆動部の駆動により前記振れ補正部が配置し得る範囲である第1範囲を設定する範囲設定部と、
操作者による撮影指示操作に基づく撮影開始前に、前記振れ補正部が前記第1範囲の略中央位置へとセンタリングされるように前記駆動部を制御するセンタリング手段と、
前記センタリング手段によるセンタリングを行わせるか否かを、カメラシステムの設定状態または撮影条件に基づいて決定する決定手段とを備えたことを特徴とするカメラボディ。 - 請求項14に記載のカメラボディにおいて、
前記カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態のいずれか一つを含むことを特徴とするカメラボディ。 - 請求項14に記載のカメラボディにおいて、
前記カメラシステムの設定状態または撮影条件は、(a)操作者による撮影指示操作に基づく撮影の開始前に前記センタリング手段によるセンタリングを行うか否かの設定状態、(b)ホワイトバランス処理のパラメータ設定状態、(c)セルフタイマ撮影が行われるセルフタイマモードのオンオフ状態および(d)振れ補正のオンオフ状態の全てを含むことを特徴とするカメラボディ。
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