JP2008256886A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】手ぶれが生じたときに、その手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを撮影者に分かりやすく知らせる。
【解決手段】シャッター速度を設定し、設定されたシャッター速度に基づいて、手ぶれ補正効果を加味したシャッタースピードSH’を求める(ステップS220)。このシャッタースピードSH’の手ぶれ限界1/fに対する超過段数Nを求め(ステップS240)、求められた超過段数Nに応じて手ぶれ検出量を変化させる(ステップS250)。これにより、被写体像のぶれを補正するときの手ぶれ量に対する補正量の割合を変化させる。そして、手ぶれ補正処理を行い(ステップS260)、手ぶれ補正後の被写体像を撮影前に表示する(ステップS270)。
【選択図】図4

Description

本発明は、手ぶれの警告を行うカメラに関する。
従来、撮影者の手ぶれを検出し、警告音やファインダー内の表示により警告を行うカメラが知られている(特許文献1参照)。
特開平5−313240号公報
特許文献1に開示されるような従来のカメラでは、手ぶれが生じていることを撮影者に警告することはできるが、その手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを撮影者に知らせることはできない。
請求項1の発明によるカメラは、シャッター速度の設定状態に応じて手ぶれ補正の度合いを変化させ、手ぶれ補正された被写体像を撮影前に表示するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、手ぶれを検出する検出手段と、検出手段により検出された手ぶれによる被写体像のぶれを補正して手ぶれ補正を行う補正手段と、補正手段によりぶれを補正された被写体像を撮影前に表示する表示手段と、シャッター速度を設定する設定手段と、設定手段により設定されたシャッター速度に基づいて、補正手段が被写体像のぶれを補正するときの手ぶれ量に対する補正量の割合を変化させる割合変化手段とを備えるものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のカメラにおいて、割合変化手段は、シャッター速度が遅いほど、手ぶれ量に対する補正量の割合を小さくするものである。
請求項4の発明は、請求項2に記載のカメラにおいて、割合変化手段は、シャッター速度が遅いほど、手ぶれ量に対する補正量の割合を大きくするものである。
請求項5の発明は、請求項2〜4いずれか一項に記載のカメラにおいて、検出手段により検出された手ぶれ量が所定値以上である場合、所定のぶれ防止動作を実行するか否かを撮影者に問い合わせる問い合わせ手段と、問い合わせ手段の問い合わせに対する撮影者の応答にしたがって、ぶれ防止動作を実行する実行手段とをさらに備えるものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載のカメラにおいて、実行手段は、撮像素子の受光感度または絞りを変化させることにより、ぶれ防止動作を実行するものである。
本発明によれば、手ぶれが生じたときに、その手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを撮影者に分かりやすく知らせることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるカメラの外観図であり、図1(a)はカメラの前面を含む斜視図、図1(b)はカメラの背面を含む斜視図である。図1(a)において、カメラ本体1に撮影レンズ2が装着されている。図1(b)において、カメラ本体1に表示部13が配設されている。カメラ本体1の上面には、レリーズボタン161が配設されている。
図2は、カメラ本体1および撮影レンズ2の要部構成を説明する図である。撮影レンズ2は、ズームレンズ21と、シフトレンズ22と、絞り23と、フォーカスレンズ24とを含む。
ズームレンズ21は、不図示のレンズ駆動機構によって光軸Ax方向に進退駆動され、撮影レンズ2による焦点距離を調節する。シフトレンズ22は、手ぶれ補正を行うためのレンズであり、不図示のレンズ駆動機構によって光軸Axと直交する面内の所定方向に進退駆動され、撮影レンズ2が後述の撮像部11上に結像する被写体像の位置を変更する。絞り23は不図示の絞り駆動機構によって駆動され、光軸を中心とする開口の絞り径を調節する。フォーカスレンズ24は不図示のレンズ駆動機構によって光軸Ax方向に進退駆動され、撮影レンズ2による焦点位置を調節する。レンズ駆動機構は、カメラ本体1から送出されるレンズ制御信号に対応するレンズ21、22、24をそれぞれ駆動する。絞り駆動機構は、カメラ本体1から送出される絞り制御信号に応じて絞り23を駆動する。
カメラ本体1には、撮像部11と、信号処理部12と、表示部13と、レンズ制御部14と、全体制御部15と、操作部材16と、記録部17と、手ぶれ検出部18とが含まれる。
撮像部11は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えた撮像素子によって構成され、撮影レンズ2によって撮像面上に結像された被写体像を撮像し、画素ごとの光電変換信号を出力する。信号処理部12は撮像部11から光電変換信号を読み出し、アナログ信号である光電変換信号をディジタル信号に変換して所定の信号処理を施す。信号処理後の画像データは、表示部13へ出力されるとともに、全体制御部15へ出力される。信号処理部12はさらに、撮像部11から光電変換信号を間引き読み出ししたり、撮像部11の撮像面上の任意の領域についての光電変換信号を選択読み出ししたりすることも可能に構成されている。
表示部13は液晶表示器などによって構成され、信号処理部12から出力される画像データにより、被写体像の再生画像を表示する。レンズ制御部14は、全体制御部15から送出される指令に応じてレンズ制御信号および絞り制御信号を撮影レンズ2へ送出する。
全体制御部15は、操作部材16から入力される各操作信号や、手ぶれ検出部18から出力される検出信号などに基づいて、各種の処理を実行し、カメラ本体1の各ブロックに対する制御信号や指令などを送出する。操作部材16はレリーズボタン161や不図示のズームスイッチなどを含み、各スイッチ操作に対応する操作信号を全体制御部15へ送出する。なお、レリーズボタン161が半押し操作されると、全体制御部15においてAF処理やAE処理が開始され、レリーズボタン161がさらに全押し操作されると、全体制御部15において撮影処理が開始される。
記録部17は、挿抜可能に構成されている不図示の記録媒体、たとえばメモリカードなどがカメラ本体1に装着されている状態で、信号処理部12から送出された画像データを記録媒体に記録する。なお、記録部17は記録媒体に記録されているデータを読み出し、その読み出しデータを全体制御部15へ出力することも可能に構成されている。
手ぶれ検出部18は、撮影者の手ぶれ、すなわち撮影者がカメラ本体1を手で保持して撮影するときに生じる振動を検出し、検出した手ぶれの方向と大きさに応じた検出信号を全体制御部15へ出力する。手ぶれ検出部18は、たとえばカメラ本体1の各軸方向の回転角速度を検出するジャイロセンサなどによって構成される。
図3は、撮影時に全体制御部15によって実行される処理の流れを説明するフローチャートである。図3による処理は、カメラ本体1の電源がオンされて撮影可能状態となったときに起動される。ステップS10において、全体制御部15は、シャッター速度の設定を行う。たとえば、撮影モードの種類や絞り23の調節状態に応じて、適正露出となるようにシャッター速度を設定したり、撮影者に予め指定されたシャッター速度を設定したりすることができる。
ステップS20において、全体制御部15は、撮影者に手ぶれの警告を行うための手ぶれ警告処理を実行する。この手ぶれ警告処理の内容については、後で図4のフローチャートにより説明する。
ステップS30において、全体制御部15は、撮影者によってレリーズボタン161が半押し操作されたか否かを判定する。レリーズボタン161が半押しされた場合は、ステップS40へ進む。一方、レリーズボタン161が半押しされていない場合は、ステップS20へ戻って手ぶれ警告処理を実行し続ける。
ステップS40において、全体制御部15は、撮影時に手ぶれを補正するための通常の手ぶれ補正処理を行う。このとき全体制御部15は、手ぶれ検出部18から出力される検出信号に基づいてカメラにおける手ぶれ量を求め、その手ぶれ量に基づいて、補正量すなわち補正すべきぶれ量を求める。この補正量に応じて被写体像のぶれを打ち消す方向へシフトレンズ22を動かすようにレンズ制御部14に対して指示することで、手ぶれ補正処理を行う。こうして手ぶれ補正処理が実行されることによりシフトレンズ22が駆動され、手ぶれによって生じる被写体像のぶれが補正される。
ステップS50において、全体制御部15は、AF処理とAE処理を行う。このとき全体制御部15は、信号処理部12から出力される画像データに基づいて被写体像のボケ具合や明るさを検出し、その検出結果に応じて、フォーカスレンズ24や絞り23を動かすようにレンズ制御部14に対して指示する。これにより、フォーカスレンズ24が移動されて撮影レンズ2の焦点状態が調節されると共に、絞り23が調節される。
ステップS60において、全体制御部15は、撮影者によってレリーズボタン161が全押し操作されたか否かを判定する。レリーズボタン161が全押しされた場合は、ステップS80へ進む。一方、レリーズボタン161が全押しされていない場合は、ステップS70へ進む。
ステップS70において、全体制御部15は、撮影者によってレリーズボタン161の半押し操作が継続中であるか否かを判定する。半押しが継続中である場合は、ステップS50で調節された焦点調節状態および絞り調節状態を保持したまま、ステップS60へ戻る。一方、半押しが継続中でない場合、すなわち撮影者がレリーズボタン161を離した場合は、ステップS50で調節された焦点調節状態および絞り調節状態を解除して、ステップS20へ戻る。
ステップS80において、全体制御部15は、撮影処理を実行する。このとき全体制御部15は、ステップS10で設定されたシャッター速度に応じて撮像部11により取得された被写体像の画像データを信号処理部12から取り込み、その画像データを記録部17へ出力して記録媒体に記録する。これにより、被写体像の撮影が行われる。ステップS80を実行したら、全体制御部15は図3のフローチャートを終了する。このようにして、撮影が行われる。
次に、ステップS20において実行される手ぶれ警告処理の内容について説明する。図4は、手ぶれ警告処理のフローチャートを示している。ステップS210において、全体制御部15は、焦点距離f、シャッタースピードSHおよび手ぶれ補正効果の段数nを取得する。焦点距離fは、ズームレンズ21の調節状態に基づいて取得され、シャッタースピードSHは、図3のステップS10の設定結果に基づいて取得され、手ぶれ補正効果の段数nは、予め設定された値に基づいて取得される。
なお、手ぶれ補正効果の段数nは、カメラで設定可能なシャッタースピードの段数により手ぶれ補正の効果を表したものである。たとえば、手ぶれ補正効果の段数nが2であったとすると、被写体像のぶれに対する手ぶれの影響は、実際のシャッタースピードよりも2段階分だけ短いシャッタースピードにしたときと同程度となる。したがって、手ぶれ補正効果の段数が大きいほど、手ぶれ補正しないときと比べてシャッタースピードを長くしても、被写体像に手ぶれの影響が出にくくなる。
シャッタースピードに応じて手ぶれの影響が変化する様子を図5に示す。この図5では、焦点距離fが125mmである場合の例を示している。図5により、手ぶれ補正なしの場合は、シャッタースピードが1/125秒、すなわち1/(焦点距離f)秒よりも長くなると手ぶれの影響が現れていることが分かる。この手ぶれの影響が出始めるシャッタースピード1/fは、手ぶれ限界と呼ばれている。一方、手ぶれ補正ありの場合は、手ぶれ補正効果の段数nが2であるため、手ぶれ限界の1/125秒よりも2段階分長いシャッタースピード、すなわちシャッタースピードが1/30秒よりも長くなると手ぶれの影響が現れている。このように、手ぶれ補正効果の段数nが2であるときに生じる手ぶれの影響は、手ぶれ補正なしの場合と比較して、シャッタースピードの長秒時側に2段分シフトする。
ステップS220において、全体制御部15は、手ぶれ補正効果を加味したシャッタースピードSH’を求める。このとき全体制御部15は、ステップS210で取得したシャッタースピードSHと手ぶれ補正効果の段数nとに基づいて、手ぶれ補正効果を加味したシャッタースピードSH’を求める。たとえば、図5の例において、シャッタースピードSHが1/15秒である場合を考える。この場合、手ぶれ補正効果の段数nが2であるため、それよりも2段分だけ短いシャッタースピード、すなわち1/60秒が、手ぶれ補正効果を加味したシャッタースピードSH’として求められる。
ステップS230において、全体制御部15は、ステップS220で求めた手ぶれ補正効果を加味したシャッタースピードSH’が、手ぶれ限界の1/fよりも大きいか否かを判定する。シャッタースピードSH’が手ぶれ限界1/fより大きい場合はステップS240へ進み、そうでない場合、すなわちシャッタースピードSH’が手ぶれ限界1/f以下である場合は、ステップS260へ進む。
ステップS240において、全体制御部15は、手ぶれ限界1/fに対するシャッタースピードSH’の超過段数Nを求める。たとえば、図5の例において、前述のようにシャッタースピードSH’が1/60秒と求められたとする。この場合、シャッタースピードSH’は、手ぶれ限界の1/125秒よりも1段分長い。したがって、超過段数Nは1と求められる。
ステップS250において、全体制御部15は、ステップS240で求めた超過段数Nに応じて手ぶれ検出量を変化させる。このとき全体制御部15は、次に説明する二つの方法のうちいずれかにより、手ぶれ検出量を変化させる。
一つ目の方法では、手ぶれ量に応じた手ぶれ補正を行う通常の手ぶれ補正のときに比べて、超過段数Nに応じた分だけ手ぶれ検出量を小さくする。たとえば、超過段数Nが1のときには、手ぶれ検出部18において検出された実際の手ぶれ量を1/2倍した値を、手ぶれ検出量として求め、超過段数Nが2のときには、手ぶれ検出部18において検出された実際の手ぶれ量を1/4倍した値を、手ぶれ検出量として求める。このようにすると、実際の手ぶれ量に対して、超過段数Nに応じた分だけ、手ぶれ補正時におけるシフトレンズ22の移動量が小さくなる。すなわち、シャッター速度が遅いほど手ぶれ量に対する補正量の割合が小さくなり、手ぶれ補正の効果が減少する。その結果、被写体像のぶれ量が大きくなる。
二つ目の方法では、一つ目の方法とは反対に、通常の手ぶれ補正のときに比べて、超過段数Nに応じた分だけ手ぶれ検出量を大きくする。たとえば、超過段数Nが1のときには、手ぶれ検出部18において検出された実際の手ぶれ量を2倍した値を、手ぶれ検出量として求め、超過段数Nが2のときには、手ぶれ検出部18において検出された実際の手ぶれ量を4倍した値を、手ぶれ検出量として求める。このようにすると、実際の手ぶれ量に対して、超過段数Nに応じた分だけ、手ぶれ補正時におけるシフトレンズ22の移動量が大きくなる。すなわち、シャッター速度が遅いほど手ぶれ量に対する補正量の割合が大きくなり、手ぶれ補正が過剰に行われる。その結果、手ぶれの方向とは逆に被写体像がぶれ、シャッター速度が遅いほどそのぶれ量が大きくなる。
なお、ステップS250において、全体制御部15は、手ぶれ検出量を変化させる代わりに、シフトレンズ22へ出力するレンズ制御信号を変化させるようにレンズ制御部14に対して指令することとしてもよい。たとえば、超過段数Nが1のときは、通常の手ぶれ補正のときに比べて、シフトレンズ22の移動量が1/2倍または2倍となるようなレンズ制御信号をレンズ制御部14に出力させ、超過段数Nが2のときは、通常の手ぶれ補正のときに比べて、シフトレンズ22の移動量が1/4倍または4倍となるようなレンズ制御信号をレンズ制御部14に出力させる。このようにしても、前述の手ぶれ検出量を変化させた場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、シフトレンズ22により被写体像のぶれを補正するときの手ぶれ量に対する補正量の割合を、通常の手ぶれ補正のときに比べて、シャッター速度が遅いほど小さくまたは大きくなるように変化させることができれば、どのような方法を用いてもよい。
ステップS260において、全体制御部15は、手ぶれ補正処理を行う。このとき全体制御部15は、図3のステップS40と同じように、手ぶれ検出部18から出力される検出信号に基づいてカメラにおける手ぶれ量を求め、その手ぶれ量により求めた補正量に応じて、シフトレンズ22を動かすようにレンズ制御部14に指示する。その際に、ステップS250において上記のように手ぶれ検出量が変化されていた場合は、変化後の手ぶれ検出量に応じて補正量を求める。こうして手ぶれ量に対する補正量の割合を変化させることで、手ぶれ補正の度合いを変化させる。
ステップS270において、全体制御部15は、ステップS260の手ぶれ補正処理による手ぶれ補正後の被写体像を表示部13に表示する。これにより、手ぶれ補正された被写体像が撮影前にスルー画として表示される。このとき、ステップS250において手ぶれ検出量を変化させることにより、手ぶれ量に対する補正量の割合が変化されている場合は、スルー画を見せることで撮影者に手ぶれの影響を判断させることができる。したがって、手ぶれが生じたときに、その手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを撮影者に分かりやすく知らせることができる。手ぶれの影響が大きいと判断した場合、撮影者は、たとえば手ぶれが少なくなるようにカメラを構えたり、三脚を使用したりといったような対策を採ることができる。
以上説明したようにして、手ぶれ補正効果を加味したシャッター速度SH’が手ぶれ限界1/fを超えている場合は、そのシャッター速度の設定状態に応じて手ぶれ補正の度合いを変化させ、手ぶれ補正された被写体像によるスルー画を撮影前に表示部13に表示する。その結果、撮影者の手ぶれ量によってスルー画のぶれ具合が変化するため、撮影者の腕前に応じて警告の度合いを変化させることができる。したがって、撮影者に手ぶれの影響度を視覚的にかつアナログ的に知らせることができるため、撮影者はそれを直感的に理解することができる。
ステップS280において、全体制御部15は、手ぶれ検出部18から出力される検出信号に基づいて求められた手ぶれ量が、予め定められた所定値以上であるか否かを判定する。手ぶれ量が所定値以上である場合は、ステップS290へ進む。一方、手ぶれ量が所定値未満である場合は、図4のフローチャートを終了して手ぶれ警告処理の実行を完了する。
ステップS290において、全体制御部15は、所定のぶれ防止動作を実行するか否かを撮影者に問い合わせる。この問い合わせは、たとえば表示部13に所定のメッセージを表示することにより行う。ここでいう所定のぶれ防止動作とは、シャッター速度を速くして手ぶれによる被写体像ぶれを軽減するための動作である。たとえば、撮像部11の受光感度を高感度側に変化させたり、絞り23を開放側に変化させたりすることで、シャッター速度を速くすることができる。
ステップS300において、全体制御部15は、ステップS290の問い合わせに対する撮影者の応答にしたがって、前述のようなぶれ防止動作を実行するか否かを判定する。撮影者によりぶれ防止動作の実行を了解する旨の応答がされた場合は、ステップS310へ進む。一方、撮影者によりぶれ防止動作の実行を拒否する旨の応答がされた場合は、図4のフローチャートを終了して手ぶれ警告処理の実行を完了する。
ステップS310において、全体制御部15は、前述のようなぶれ防止動作を実行する。ぶれ防止動作を実行したら、図4のフローチャートを終了して手ぶれ警告処理の実行を完了する。
なお、以上説明した実施の形態では、手ぶれ量に応じてシフトレンズ22を移動させることにより被写体像のぶれを補正するレンズシフト方式の手ぶれ補正における適用例を説明したが、その他の方式による手ぶれ補正においても本発明を適用可能である。たとえば、画像データ処理により手ぶれ補正を行う電子式の手ぶれ補正や、撮像素子を移動させることにより手ぶれ補正を行うイメージセンサシフト方式の手ぶれ補正においても、適用することができる。
また、以上説明した実施の形態では、カメラ本体1の背面部に配設された表示部13に手ぶれ補正後の被写体像を撮影前にスルー画として表示することにより、手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを警告することとしたが、ファインダーにおいて手ぶれ補正後の被写体像を撮影前に表示することで、手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを警告することとしてもよい。すなわち、表示部13の代わりにファインダーにおいて、手ぶれ補正後の被写体像を撮影前に表示することもできる。これにより、撮影者がファインダーを通して被写体像を確認する一眼レフ方式のカメラにおいても、本発明を適用することができる。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)シャッター速度の設定状態に応じて手ぶれ補正の度合いを変化させ、手ぶれ補正された被写体像を撮影前に表示することとした。このようにしたので、手ぶれが生じたときに、その手ぶれが撮影時にどの程度の影響を与えるかを撮影者に分かりやすく知らせることができる。
(2)全体制御部15は、シャッター速度を設定し(ステップS10)、設定されたシャッター速度に基づいて、手ぶれ補正効果を加味したシャッタースピードSH’を求める(ステップS220)。このシャッタースピードSH’の手ぶれ限界1/fに対する超過段数Nを求め(ステップS240)、求められた超過段数Nに応じて手ぶれ検出量を変化させる(ステップS250)ことにより、被写体像のぶれを補正するときの手ぶれ量に対する補正量の割合を変化させることとした。このようにしたので、シャッター速度の設定状態に応じて、手ぶれ補正の度合いを適切に変化させることができる。
(3)全体制御部15は、ステップS250において、超過段数Nに応じた分だけ手ぶれ検出量を小さくするまたは大きくすることにより、シャッター速度が遅いほど、手ぶれ量に対する補正量の割合を小さくまたは大きくすることとした。このようにしたので、手ぶれの影響度が大きくなるほど被写体像のぶれ量が大きくなるように、手ぶれ補正の度合いを変化させることができる。その結果、撮影者の手ぶれ量に応じて撮影前に表示される被写体像のぶれ具合が変化するため、撮影者の腕前に応じて警告の度合いを変化させ、撮影者に手ぶれの影響度を直感的に理解させることができる。
(4)全体制御部15は、手ぶれ検出部18により検出された手ぶれ量が所定値以上である場合、所定のぶれ防止動作を実行するか否かを撮影者に問い合わせ(ステップS290)、その問い合わせに対する撮影者の応答にしたがって、ぶれ防止動作を実行する(ステップS310)こととした。このようにしたので、手ぶれが大きいときには、効果的に手ぶれを軽減させることができる。
なお、本発明は静止画を撮影するデジタルスチルカメラだけでなく、動画を撮影するビデオカメラ等にも適用可能である。また、ファインダーに被写体像を表示することで、フィルム式のカメラに適用することもできる。
上記の実施の形態では、検出手段を手ぶれ検出部18、補正手段をシフトレンズ22、表示手段を表示部13によりそれぞれ実現し、設定手段、割合変化手段、問い合わせ手段および実行手段を全体制御部15が実行する処理によってそれぞれ実現したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記内容はあくまで本発明の実施の形態の一例であり、発明を解釈する際、この記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係には何ら限定も拘束もされない。また、発明の特徴が損なわれない限り、本発明は上記の記載内容に限定されるものでもない。
(a)はカメラの前面を含む斜視図であり、(b)はカメラの背面を含む斜視図である。 カメラ本体および撮影レンズの要部構成を説明する図である。 撮影時に実行される処理のフローチャートである。 手ぶれ警告処理のフローチャートである。 シャッタースピードに応じて手ぶれの影響が変化する様子を示す図である。
符号の説明
1:カメラ本体、2:撮影レンズ、11:撮像部、12:信号処理部、13:表示部、
14:レンズ制御部、15:全体制御部、16:操作部材、17:記録部、
18:手ぶれ検出部、21:ズームレンズ、22:シフトレンズ、23:絞り、
24:フォーカスレンズ

Claims (6)

  1. シャッター速度の設定状態に応じて手ぶれ補正の度合いを変化させ、手ぶれ補正された被写体像を撮影前に表示することを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    手ぶれを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された手ぶれによる被写体像のぶれを補正して手ぶれ補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によりぶれを補正された被写体像を撮影前に表示する表示手段と、
    シャッター速度を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定されたシャッター速度に基づいて、前記補正手段が前記被写体像のぶれを補正するときの手ぶれ量に対する補正量の割合を変化させる割合変化手段とを備えることを特徴とするカメラ。
  3. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記割合変化手段は、前記シャッター速度が遅いほど、前記手ぶれ量に対する補正量の割合を小さくすることを特徴とするカメラ。
  4. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記割合変化手段は、前記シャッター速度が遅いほど、前記手ぶれ量に対する補正量の割合を大きくすることを特徴とするカメラ。
  5. 請求項2〜4いずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記検出手段により検出された手ぶれ量が所定値以上である場合、所定のぶれ防止動作を実行するか否かを撮影者に問い合わせる問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段の問い合わせに対する前記撮影者の応答にしたがって、前記ぶれ防止動作を実行する実行手段とをさらに備えることを特徴とするカメラ。
  6. 請求項5に記載のカメラにおいて、
    前記実行手段は、撮像素子の受光感度または絞りを変化させることにより、ぶれ防止動作を実行することを特徴とするカメラ。
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