JP2008203036A - 電気的接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度変化に起因する針先の位置ずれを抑制することにある。
【解決手段】 電気的接続装置は、テスタと、該テスタによる電気的検査を受ける被検査体の電気的接続端子との接続に用いられる。電気的接続装置は、複数のプローブランドを下面に有するプローブ基板と、それぞれがプローブランドに固定された基端部及び被検査体の前記接続端子に接触される針先部を備える複数の接触子とを含む。各接触子の針先から前記プローブランドまでの寸法は、1.1mmから1.3mmとされており、前記プローブ基板の熱膨張率は、前記被検査体の熱膨張率より1ppmから2ppm大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、テスタと、該テスタによる電気的検査を受ける被検査体の電気的接続端子とを接続する電気的接続装置に関する。
半導体集積回路のような回路基板(本発明においては、「被検査体」という。)の電気的性能試験すなわち検査(測定試験)は、テスタに備えられたプローブカードのような電気的接続装置を用いて行われる。
この種の電気的接続装置の1つとして、被検査体の接続端子(電極)に接触される複数の接触子(プローブ)をプローブ基板の下側に配置し、プローブ基板と配線基板とを上下に間隔をおいて対向させ、プローブ基板と配線基板との間に電気接続器(ソケット装置)を配置し、配線基板に設けられた配線回路とプローブ基板に設けられた配線回路とを電気接続器により接続するものがある(特許文献1)。
特表2002−190505
この電気的接続装置において、各接触子は、プローブ基板の下面に固定された基端部と、該基端部の下端部から横方向へ伸びるアーム部と、該アーム部から下方へ突出された針先部とにより縦型のクランク型の形状を有している。
上記のような接触子を用いる電気的接続装置は、各接触子の針先(先端)を被検査体の接続端子に押圧した状態で、接触子を介して電力を被検査体に供給し、被検査体からの信号を接触子を介してテスタに取り込むことにより、非検査体の検査を行う。
検査時、各接触子は、これにオーバードライブが作用することによりアーム部において弧状に弾性変形し、それにより被検査体の電極(接続端子)の表面に存在している酸化膜を擦り取る。
近年、この種の電気的接続装置には、被検査体の温度を−40度C程度の低温から、+150度C程度の高温までの間の任意な値に維持した状態で検査すること、検査時間を短縮する目的で、接触子の配置密度を高めてウエーハ上の多くの被検査体を一括して同時に検査することができるように大型化すること等が要求されている。
しかし、従来の電気的接続装置は、被検査体の温度を変化させた場合、例えば上昇させた場合、被検査体からの熱により昇温し、それにより熱膨張をする。その結果、接触子の配置ピッチが大きく変化して、針先が被検査体の接続端子に対してずれる、いわゆる位置ずれを招く。
上記のような熱膨張及び針先の位置ずれは、電気的接続装置が大型化するほど大きい。また、被検査体の接続端子の配置ピッチに対する針先のずれ量の割合は、接触子の配置密度が高いほど、大きい。
上記のように、被検査体の接続端子に対する針先のずれ量が大きくなると、針先が被検査体の接続端子に接触しない接触子が存在することになり、その結果正確な検査をすることができない。
上記のような温度変化に起因する針先の位置ずれは、被検査体の温度を低下させた場合も、同様に生じる。
本発明の目的は、温度変化に起因する針先の位置ずれを抑制することにある。
本発明に係る電気的接続装置は、テスタと、該テスタによる電気的検査を受ける被検査体の電気的接続端子とを接続する電気的接続装置であって、
複数のプローブランドを下面に有するプローブ基板と、それぞれが前記プローブランドに固定された基端部及び被検査体の前記接続端子に接触される針先部を備える複数の接触子とを含む。各接触子の針先から前記プローブランドまでの寸法は、1.1mmから1.3mmであり、前記プローブ基板の熱膨張率は、前記被検査体の熱膨張率より1から2ppm大きい。
前記接触子は、さらに、前記基端部の下端部から横に伸びるアーム部を備え、各針先部はアーム部から下方へ突出していてもよい。
電気的接続装置は、さらに、前記テスタに接続される複数の配線回路が形成された配線基板と、前記配線基板の下側に配置された電気接続器と、前記配線基板の上に配置された支持部材とを含み、前記プローブ基板は、前記電気接続器の下側に配置されており、前記電気接続器は、前記配線基板の下側に配置された電気絶縁板と、該電気絶縁板に配置されて前記配線基板の前記配線回路と前記接触子とを電気的に接続する複数の接続部材を備えていてもよい。
前記プローブ基板の熱膨張率は、前記被検査体の熱膨張係数が2から3ppmのとき、3から5の範囲とすることができる。
本発明に係る電気的接続装置においては、各接触子の針先からプローブランドまでの寸法は1.1mmから1.3mmとされている。このため、本発明によれば、針先が被検査体の接続端子に押圧された状態において、プローブ基板と被検査体との間に、両者の間の空間と外部とを連通する隙間、空気の移動を許す隙間が形成される。
このため、被検査体を加熱又は冷却しても、プローブ基板が移動する空気により冷却又は加熱され、これとプローブ基板の熱膨張率が被検査体の熱膨張率より1から2ppm大きいこととがあいまって、温度変化に起因する針先の位置ずれが抑制される。これにより、被検査体の接続端子に対する接触子の針先のずれ量が抑制されて、接触子の針先が被検査体の接続端子から外れることが防止され、正確な検査をすることができる。
接触子の針先からプローブランドまでの寸法が1.1mm未満と短寸法であると、オーバードライブが接触子に作用したときに接触子がプローブ基板、特にプローブランドに接触したり、異物が接触子とプローブ基板との間に挟まって、目的とする安定な電気的接触が得られない。
接触子の針先からプローブランドまでの寸法が1.3mmを超えると、プローブランドへの接触子の固定時や電気的接続装置の使用時に、プローブ、特にその針先の位置精度が悪化する等、接触子としての初期の目的を困難にするような問題が発生する。
上記の観点から、接触子の強ピッチ配列でかつ高密度配列が可能の接触子を用いる電気的接続装置では、接触子の針先からプローブランドまでの寸法が1.1mmから1.3mm程度であることが好ましい。
プローブ基板の熱膨張率が被検査体の熱膨張率より1ppm未満であると、オーバードライブが接触子に作用したとき、接触子がプローブ基板(プローブランド)に接触したり、異物がプローブ基板と接触子との間に挟まり、弾性体としての十分な機能を発揮せず、目的とする安定な電気的接触が得られない。プローブ基板の熱膨張率が被検査体の熱膨張率より2ppm超える大きさであると、接触子をプローブ基板に取り付けるときや使用時等に針先に位置精度が悪化する等、接触子としての初期の目的を達成することが困難になる。
[用語の説明]
[用語について]
本発明において、上下方向とは、図1において、上下方向のことをいう。しかし、本発明でいう上下方向は、テスタに対する検査時の被検査体の姿勢により異なる。したがって、本発明でいう上下方向は、実際の検査装置に応じて、上下方向、その逆の方向、水平方向、及び水平面に対し傾斜する傾斜方向のいずれかの方向となるように決定してもよい。
図1から図3を参照するに、電気的接続装置10は、集積回路を被検査体12とするテスタ(図示せず)に配置される。被検査体12はウエーハから切断された少なくとも1つの集積回路であってもよいし、未切断のウエーハ内の少なくとも1つの集積回路であってもよい。被検査体12は、いずれであっても、電極パッドのような複数の電気的接続端子14を上面に有する。
図1に示すように、接続装置10は、正面から見て平板状の支持部材20と、支持部材20の下面に保持された円形平板状の配線基板22と、配線基板22の下面に配置された平板状の電気接続器24と、電気接続器24の下面に配置された平板状のプローブ基板26と、電気接続器24を受け入れる矩形又は円形の中央開口28aが形成されたベースリング28と、ベースリング28の中央開口28aの縁部と共同してプローブ基板26の縁部を挟持する固定リング30とを含む。
上記の部材20〜30は、後に説明するように、複数のねじ部材により一体的に組み付けられている。
図1から図3に示すように、支持部材20は、ステンレス板のような金属材料で枠状に製作されており、また正面から見ると平板の形状を有するが、上方から見ると船の操縦ハンドルの形状を有する。支持部材20は、その下面を配線基板22の上面に当接させた状態に、配線基板22の上面に配置されている。
支持部材20は、例えば、環状部20cと、環状部20cの内側から中心に向けて伸びて環状部20cの中心部において互いに一体的に連結されていると共に環状部20cの内側に一体的に連結された複数の連結部(図示せず)と、環状部20cの外側から半径方向外方へ伸びる延長部とを有することができる。環状部20cと、図示されていない連結部との組合せは、大八車の車輪の形状を有している。
図示の例では、支持部材20の熱変形を抑制する熱変形抑制部材32が支持部材20の上側に配置されている。熱変形抑制部材32は、支持部材20の熱膨張係数(特に、線膨張率)と同じ又はそれより1ppmから2ppm大きい熱膨張係数(特に、線膨張率)を有するアルミニウムのような材料により、支持部材20の還状部とほぼ同じ大きさを有する環状に製作されている。
熱変形抑制部材32は、支持部材20の環状部20cと、図示されていない連結部との組合せと同じ形状を有している。このため、熱変形抑制部材32も、環状部32cと、図示されていない連結部とを有している。
熱変形抑制部材32は、また、支持部材20の環状部の上面を覆うように、自身の環状部32cの下面を支持部材20の環状部20cの上面に当接させた状態に、自身の環状部32cにおいて複数のねじ部材により支持部材20の環状部20cの上面に組み付けられている。
配線基板22は、図示の例では、ポリイミド樹脂のような電気絶縁性樹脂により円板状に製作されている。配線基板22の上面の環状周縁部には、テスタの電気回路に接続される多数のコネクタ(図示せず)が環状に整列して配置される。各コネクタは、複数の端子(図示せず)を有する。
配線基板22は、多数の配線回路(図示せず)を内部に有する。各配線回路は、コネクタの端子に対応されて一端部において対応する端子に接続されている。配線基板22の各配線回路の他端部は、配線基板22の下面の中央部に露出されて、コネクタのそれぞれの端子に対応された多数の電気的接続端子(図示せず)とされている。配線基板22の接続端子は、矩形又は円形のマトリクス状に配列されている。
検査内容に応じてコネクタの端子に接続すべき配線基板22の接続端子を切り換える、又は緊急時に配線基板22の配線回路を遮断する多数のリレー(図示せず)を配線基板22の上面の中央部に配置してもよい。
コネクタの端子と配線基板22の接続端子とは、配線基板22の配線回路とリレーとを経て、相互に適宜に接続可能である。コネクタは支持部材20及び熱変形抑制部材32の環状部32cより外側の空間に配置することができ、リレーは支持基板20及び熱変形抑制部材32の環状部より内側の空間に配置することができる。
電気接続器24は、ポリイミド樹脂のような電気絶縁材料によりベースリング28の中央開口28aの受け入れられる大きさを有する矩形又は円形に形成された電気絶縁板と、この電気絶縁板にこれの厚さ方向に貫通する状態に形成されかつ配線基板22のそれぞれの接続端子に対応された多数の貫通穴(図示せず)と、各貫通穴に脱落不能に配置された導電性の接続ピンとを備えることができる。
電気絶縁基板40の各貫通穴は、円形の断面形状を有する。各接続ピンは、電気絶縁板40に脱落不能に支持されている。各接続ピンは、いわゆるポゴピンとすることができる。
上記ポゴピンは、筒状部材と、筒状部材の一端部に筒状部材の長手方向へ移動可能に配置された第1のピン部材と、筒状部材の他端部に筒状部材の長手方向へ移動可能に配置された第2のピン部材と、筒状部材内にあって第1及び第2のピン部材の間に配置されて第1及び第2のピン部材をそれぞれ先端部が筒状部材の一端部及び他端部から突出する方向(すなわち、第1及び第2のピン部材が相離れる方向)に付勢する圧縮コイルばねとを備えることができる。
上記のようなポゴピンはその筒状部材において電気絶縁板40の貫通穴に脱落不能に保持されており、第1及び第2のピン部材は筒状部材に脱落不能に保持されている。
各接続ピンの上端は、配線基板22の下面に設けられた接続端子に接触されており、各接続ピンの下端は配線基板22の接続端子に対応してプローブ基板26の上面に形成された電気的接続端子(図示せず)に接触されている。これにより、各接続ピンは、配線基板22の接続端子とプローブ基板26の接続端子とを1対1の形に電気的に接続している。
ベースリング28は、配線基板22の下面に取り付けられる。ベースリング28の中央開口28aは、電気接続器24よりやや大きい。
固定リング30は、その中央部に、プローブ基板26の接触子46が露出することを許す中央開口30aを有する。中央開口30a下端部はプローブ基板26より小さいが、中央開口30aの下端部より上方の残部はプローブ基板26を受け入れることができる大きさを有している。中央開口30aは、矩形又は円形の形状を有する。
プローブ基板26は、セラミック板にポリイミド樹脂のような電気絶縁材料からなる多層配線層を積層した電気絶縁材料により、電気接続器24の電気絶縁板とほぼ同じ大きさを有する矩形又は円形の形状に製作されている。プローブ基板26は、接触子46が取り付けられた複数のプローブランド26bをプローブ基板26の下面の矩形又は円形の接触子領域26c(図3参照)に有する。プローブ基板26の上面に設けられた上記接続端子とプローブランド26bとは、プローブ基板26内に形成された配線回路により、1対1の形に電気的に接続されている。
上記のようなプローブ基板26は、セラミック製の基板部材(図示せず)と、該基板部材の下面に形成された多層配線層とにより、形成することができる。この場合、プローブ基板26の上面に設けられた接続端子は基板部材の上面に設けられ、プローブランド26bは多層配線層の下面に設けられる。
プローブ基板26の熱膨張率は、被検査体12の熱膨張率より1ppmから2ppm大きい。このため、被検査体12の熱膨張係数が2から3ppmのとき、プローブ基板26の熱膨張率を3ppmから5ppmの範囲とすることができる。
各接触子46は、その1つを図4に示すように、プローブ基板26のプローブランド26bに固定されかつ上下方向へ伸びる基端部48と、基端部48の下端部から横に伸びるアーム部50と、アーム部50から下方へ突出する針先部52とを備えており、また基端部48、アーム部50及び針先部52によりほぼ縦型のクランク形状を有する片持ち梁タイプとされている。
各接触子46は、その針先54を下方に突出させた状態に、基端部48の上端部において導電性接着剤による接着、レーザによる溶接等の手法によりプローブランド26bに固定されている。これにより、各接触子46は、プローブ基板26の配線回路及び電気接続器24の接続ピンを介して配線基板22の対応する接続端子に1対1の形に電気的に接続される。
各接触子46の針先から前記プローブランドまでの寸法Lは、1.1mmから1.3mmの範囲の値とされている。
電気的接続装置10は、多数のねじ部材を用いて以下のように組み立てられている。
熱変形抑制部材32は、これを上方から下方に貫通して支持部材20の外方環状部20cに螺合する複数の雄ねじ部材により、環状部20cの上面に取り付けられている。
電気接続器24は、電気接続器24及び配線基板22を下方から上方に貫通して支持部材20の環状部20cに螺合された複数の雄ねじ部材により、環状部20cに取り付けられている。これらの雄ねじ部材は、その先端が支持部材20に螺合されているから、電気接続器24と支持部材20とに配線基板22を挟持させる作用を有する。
ベースリング28と固定リング30とは、固定リング30を下方から上方へ貫通してベースリング28に螺合さられた複数の雄ねじ部材により、プローブ基板26の縁部を挟持するように相互に結合されている。
ベースリング28は、支持部材20の内方環状部20bと配線基板22とを上方から下方に貫通してベースリング28に螺合された複数の雄ねじ部材により、支持部材20に取り付けられている。
電気的接続装置10に組み立てられた状態において、各プローブランド26bに設けられた接触子46は、配線基板22の対応する接続端子に電気的に接続される。その結果、接触子46の先端が被検査体12の接続端子に当接されると、該接続端子は対応するコネクタ36を経てテスタに接続されて、該テスタによる電気回路の検査を受ける。
図示の例では、少数の接触子46を示しているにすぎないが、実際には、被検査体12に応じて多数の接触子46が備えられる。例えば、半導体ウエーハ上の未切断の複数の集積回路を一回で又は複数回に分けて一括して同時に検査する場合には、一回の通電に必要な数の接触子が備えられる。
電気的接続装置10は、検査の間、各接触子46の針先54を被検査体12の接続端子14に押圧され、その状態で被検査体12は検査を受ける。また、被検査体12の温度は、検査の間、−40度C程度の低温から、+150度C程度の高温までの任意な値に維持される。
電気的接続装置10、特にプローブ基板26の温度は、図6に示すように、被検査体12の温度に応じて異なり、被検査体12の温度が高いほど高くなり、低いほど低くなる。
例えば被検査体12が+150度程度の温度に維持されると、電気的接続装置10は、被検査体12からの熱を吸収して、温度が高くなる。しかし、電気的接続装置10においては、空気がプローブ基板26と被検査体12との間の隙間を経て移動する。
上記とは逆に、例えば被検査体12が−40度程度の温度に維持されると、電気的接続装置10は、被検査体12により熱を吸収されて、温度が低下する。しかし、電気的接続装置10においては、空気がプローブ基板26と被検査体12との間の隙間を経て移動する。
このため、被検査体12を加熱又は冷却しても、プローブ基板26が移動する空気により冷却又は加熱され、これとプローブ基板26の熱膨張率が被検査体12の熱膨張率より1から2ppm大きいこととがあいまって、温度変化に起因する針先54の位置ずれが抑制される。これにより、被検査体12の接続端子14に対する各接触子46の針先54のずれ量が抑制されて、各接触子46の針先54が被検査体12の接続端子14から外れることが防止され、正確な検査をすることができる。
実験により、被検査体12の接続部14に対する接触子46の針先54の位置は、以下のようになることが判明した。但し、接続端子14は一辺が0.09mmの矩形の形状とし、針先54は一辺が0.015mmの矩形の形状とした。また、支持部材20をステンレスで製とし、熱変形抑制部材32をアルミニウム製とした。
被検査体12が+23°C(室温)に維持されているとき、接触子46の針先54は、図8(B)に示すように、被検査体12の接続部14の中心に位置されている。
これに対し、上記の室温状態から、被検査体12を−40°Cに冷却してその温度に維持すると、電気的接続装置10、特にプローブ基板26は、冷却されて、収縮する。このため、接触子46の針先54は、図5(A)に示すように、被検査体12の接続部14の中心に対しずれたが、針先54は接続端子14から外れなかった。
また、上記の室温状態から、被検査体12を+150°Cに加熱してその温度に維持すると、プローブ基板26は、加熱されて、膨張する。このため、接触子46の針先54は、図5(C)に示すように、被検査体12の接続部14の中心に対しずれたが、針先54は接続端子14から外れなかった。
上記のように、各接触子46の針先54からプローブランド26bまでの寸法Lを1.1mmから1.3mmの範囲とし、プローブ基板26の熱膨張率が被検査体12の熱膨張率より1から2ppm大きくすると、以下の利点がある。
被検査体12を加熱又は冷却しても、プローブ基板26の温度変化に起因する針先54の位置ずれが抑制されて、被検査体12の接続端子14に対する各接触子46の針先54のずれ量が抑制される。その結果、各接触子46の針先54が被検査体12の接続端子14から外れることが防止されて、正確な検査をすることができる。
接触子46の針先54からプローブランド26bまでの寸法が短すぎると、上記のような隙間が小さすぎるのみならず、オーバードライブが接触子46に作用したときに接触子46が弧状に湾曲する量が少なくなり、目的とする針圧(被検査体に対する針先の押圧力)及び針先54による酸化膜の擦り取り量が不足する。
接触子46の針先54からプローブランド26bまでの寸法がながすぎると、オーバードライブが接触子46に作用したときに接触子46が横方向に大きく撓み、針先54が被検査体12の接続端子14から外れてしまう。
一方、電気的接続装置10においては、支持部材20は、その下面20aに保持された配線基板22を補強する作用をなすが、高温環境下での検査において、温度上昇にともなう熱変形と、電気接続器24及びプローブ基板26等の重量により、中央部が下方へ向けて凸状に変形を生じる傾向が見られる。
しかし、電気的接続装置10においては、熱膨張係数が支持部材20のそれと同じ又はそれより1ppmから2ppm大きい熱変形抑制部材32が複数の雄ねじ部材34により、熱変形抑制部材32の下面を支持部材20の外方環状部20cの上面に当接させた状態に、支持部材20に固定されている。このため、高温環境下においては、熱変形抑制部材32が支持部材20よりも大きく伸長しようとするが、熱変形抑制部材32の下面が熱変形抑制部材32よりも熱膨張係数の小さい支持部材20によりその伸長を拘束される。
このため、熱変形抑制部材32の自由面となる上面が拘束を受ける下面よりも大きく伸長しようとするから、その応力差により、全体に自由面の中央部が支持部材から遠ざかるように凸状に膨らむ傾向を示す。この応力差による作用力は、支持部材20の中央部における下方への凸状変形を抑制する力として作用する。
支持部材20と熱変形抑制部材32とによる上記のようなバイメタル作用の結果、熱変形抑制部材32を設けることにより、高温環境下での支持部材20の熱膨張変形による下方へのたわみを抑制し、この支持部材20のたわみにともなうプローブ基板26のたわみ変形を抑制することができる。
ウエーハの大型化にともない、プローブ基板26のような基板の寸法が支持部材20及び熱変形抑制部材32の外径寸法を超える場合がある。この場合、支持部材20と熱変形抑制部材32とをバイメタル作用をする構造とすると、両部材22,32の熱膨張率の差により、大きなそりが生じる。
上記のような大型の基板を用いた場合、両部材22,32を同じ熱膨張率の材料、特に同じ材質の材料、例えばステンレスで形成することにより、熱変形によるそりを抑制し、電気的接続装置の大型化を図ることができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明に係る電気的接続装置の一実施例を一部を断面で示す正面である。 図1に示す電気的接続装置の接触子を被検査体に押圧した状態を示す図である。 図1に示す電気的接続装置の正面図である。 図1に示す電気的接続装置で用いる接触子の一実施例を示す図である。 (A)は被検査体を−40°Cに維持したときの接触子の針先と被検査体の接続端子との相対的位置を示す図、被検査体を+23°Cに維持したときの接触子の針先と被検査体の接続端子との相対的位置を示す図、被検査体を+150°Cに維持したときの接触子の針先と被検査体の接続端子との相対的位置を示す図である 被検査体の温度とプローブ基板の温度とを示す図である。
符号の説明
10 電気的接続装置
12 被検査体
14 被検査体の電気接続端子
20 支持部材
22 配線基板
24 電気接続器
26 プローブ基板
26b プローブランド
28 ベースリング
30 固定リング
32 熱変形抑制部材
40 電気絶縁板
44 接続ピン
46 接触子
48 接触子の基端部
50 接触子のアーム部
52 接触子の針先部
54 接触子の針先

Claims (4)

  1. テスタと、該テスタによる電気的検査を受ける被検査体の電気的接続端子とを接続する電気的接続装置であって、
    複数のプローブランドを下面に有するプローブ基板と、それぞれが前記プローブランドに固定された基端部及び被検査体の前記接続端子に接触される針先部を備える複数の接触子とを含み、
    各接触子の針先から前記プローブランドまでの寸法は、1.1mmから1.3mmであり、
    前記プローブ基板の熱膨張率は、前記被検査体の熱膨張率より1ppmから2ppm大きい、電気的接続装置。
  2. 前記接触子は、さらに、前記基端部の下端部から横に伸びるアーム部を備え、各針先部はアーム部から下方へ突出している、請求項1に記載の電気的接続装置。
  3. さらに、前記テスタに接続される複数の配線回路が形成された配線基板と、前記配線基板の下側に配置された電気接続器と、前記配線基板の上に配置された支持部材とを含み、
    前記プローブ基板は、前記電気接続器の下側に配置されており、前記電気接続器は、前記配線基板の下側に配置された電気絶縁板と、該電気絶縁板に配置されて前記配線基板の前記配線回路と前記接触子とを電気的に接続する複数の接続部材を備える、請求項1に記載の電気的接続装置。
  4. 前記プローブ基板の熱膨張率は、前記被検査体の熱膨張係数が2ppmから3ppmのとき、3ppmから5ppmの範囲である、請求項1に記載の電気的接続装置。
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