JP2008200903A - 圧力調整装置および画像形成装置並びに圧力調整方法および液体残量検出方法 - Google Patents

圧力調整装置および画像形成装置並びに圧力調整方法および液体残量検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドの背圧を調整するポンプが発生する脈流を低減するとともに、液体吐出ヘッド内の圧力を規定の負圧に設定するまでの時間を短縮すること。
【解決手段】所定の容積を有する密閉された容器41が可動膜42によってインク室43と負圧室44とに仕切られて構成されており、インク室43が液体吐出ヘッド50に連通するサブタンク40と、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力を調整することによりサブタンク40のインク室43内のインクの圧力を調整する圧力調整ポンプ64と、圧力調整ポンプ64により発生する脈流を緩和するための緩衝室65と、サブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の連通および遮断を切り替える開閉弁72と、緩衝室65を介さないで圧力調整ポンプ64をサブタンク40の負圧室44に連通させるか、緩衝室65に圧力調整ポンプ64を連通させるかを切り替える三方弁73を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッドの背圧を調整するポンプが発生する脈流を緩衝するための緩衝室を備えた圧力調整装置、および、この圧力調整装置を備えた画像形成装置、並びに、液体吐出ヘッドの背圧を調整する圧力調整方法、および、液体吐出ヘッドの背圧調整を利用した液体残量検出方法に関する。
インクジェットプリンタは、典型的には、インクを吐出する複数のノズルと、複数のノズルにそれぞれ連通している複数の圧力室と、複数の圧力室へインクを供給するための共通流路とを有する液体吐出ヘッドを備えている。このような液体吐出ヘッドにおいて、ノズルからインクが漏出することを回避するために、液体吐出ヘッド内の流路の圧力(具体的には圧力室内の圧力や共通流路内の圧力)を、大気圧よりも低い圧力に設定する必要がある。さらには、液体吐出ヘッド内の流路の圧力が変動すると、液滴発生プロセスに影響を与え、被吐出媒体に形成される画像の品質に影響を与えることになるので、液体吐出ヘッド内の流路の圧力と大気圧との圧力差は、一定に保持することが望まれる。
液体吐出ヘッド内の流路の圧力を調整する比較的単純で耐久性のある圧力調整装置として、圧力調整用のメンブランポンプを備え、このポンプと液体吐出ヘッドとの間のインク導管に、ポンプによって発生する脈流を低減するためのバッファタンクを設けたものが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2006−150963号公報
しかしながら、ポンプと液体吐出ヘッドとの間の導管に設けられたバッファタンクの容積は一般に大きいので、液体吐出ヘッド内の圧力が大気圧よりも低い規定の負圧になるまでに時間がかかるという課題がある。このように液体吐出ヘッドの背圧の立ち上げに時間がかかると、印刷動作開始までの待機時間が長くなるので、印刷の生産性が低下する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、液体吐出ヘッドの背圧を調整するポンプが発生する脈流を低減するとともに、液体吐出ヘッド内の圧力を規定の負圧に設定するまでの時間を短縮することができる圧力調整装置、および、この圧力調整装置を備えた画像形成装置、並びに、液体吐出ヘッドの背圧を調整する圧力調整方法、および、この圧力調整を利用した液体残量検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ノズルおよび流路を有する液体吐出ヘッド内の液体の圧力を調整する圧力調整装置において、所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が前記液体吐出ヘッドに連通するタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通および遮断を切り替える第1の切替手段と、前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させるか、前記緩衝室に前記ポンプを連通させるかを切り替える第2の切替手段と、を備えたことを特徴とする圧力調整装置を提供する。
この発明によれば、液体吐出ヘッドの背圧を調整するポンプが発生する脈流を低減するとともに、緩衝室を介さないでタンクの気体室にポンプを連通させた状態とするか、それとも、緩衝室を介してタンクの気体室にポンプを連通させた状態とするかを切り替えることができるので、液体吐出ヘッドの背圧を大気圧よりも低い規定の負圧に初期化または再設定するまでの時間(背圧立ち上げ時間)を短縮することができる。したがって、印刷動作開始までの待機時間が短縮され、印刷の生産性が向上する。さらには、負圧設定後、緩衝室とタンクの気体室との間の連通を遮断した状態で緩衝室の圧力を調整することができるので、緩衝室の圧力調整中に印刷動作を開始することも可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の切替手段により前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記第2の切替手段により前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行った後、前記第2の切替手段により前記緩衝室に前記ポンプを連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室内の気体の圧力調整を行い、その後前記第1の切替手段により前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間を連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室を介して前記タンクの前記液体室の液体の圧力調整を行う制御手段を備えたことを特徴とする圧力調整装置を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面から液体が吸引される吸引メンテナンス時には、前記第1の切替手段により前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記第2の切替手段により前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行うことを特徴とする圧力調整装置を提供する。
液体回収用のポンプなどを用いていわゆる吸引メンテナンスを行うと、一般に、液体吐出ヘッドの背圧が急速に変化してしまうが、本発明によれば、吸引メンテナンス時には緩衝室を介さないで圧力調整を行うので、吸引メンテナンスに伴う急速な背圧変化に対しても迅速に背圧調整を追従させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記タンクの前記気体室内の圧力を検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段によって前記緩衝室を介さない圧力調整中に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅に基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出する液体残量検出手段と、を備えたことを特徴とする圧力調整装置を提供する。
この発明によれば、別途インク残量検知センサを設けることなく、緩衝室を介さない圧力調整時の脈流を利用してインク残量を検知することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記タンクの前記気体室内の圧力を検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段によって前記緩衝室を介さない圧力調整中に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅と、前記圧力検知手段によって前記緩衝室を介した圧力調整中に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅とに基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出する液体残量検出手段と、を備えたことを特徴とする圧力調整装置を提供する。
この発明によれば、別途インク残量検知センサを設けることなくインク残量を検知することができるとともに、緩衝室を介さない圧力調整時の脈流と緩衝室を介した圧力調整時の脈流の両方の脈流を利用することで、インク残量検知の精度を向上させることが可能である。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の圧力調整装置を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項7に記載の発明は、所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が液体吐出ヘッドに連通しているタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、を用いて、前記液体吐出ヘッド内の液体の圧力を調整する圧力調整方法であって、前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う第1の圧力調整工程と、前記緩衝室に前記ポンプを連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室内の気体の圧力調整を行う第2の圧力調整工程と、前記緩衝室に前記ポンプを連通させた状態で、前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間を連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室を介して前記タンクの前記液体室の液体の圧力調整を行う第3の圧力調整工程と、を含むことを特徴とする圧力調整方法を提供する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面から液体が吸引される吸引メンテナンス時には、前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整することを特徴とする圧力調整方法を提供する。
請求項9に記載の発明は、所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が液体吐出ヘッドに連通しているタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、を備えた圧力調整装置における前記タンクの前記液体室の液体残量を検出する液体残量検出方法であって、前記緩衝室を介さないで前記ポンプが前記タンクの前記気体室に連通されている状態で前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う間に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅に基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出することを特徴とする液体残量検出方法を提供する。
請求項10に記載の発明は、所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が液体吐出ヘッドに連通しているタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、を備えた圧力調整装置における前記タンクの前記液体室の液体残量を検出する液体残量検出方法であって、前記緩衝室を介さないで前記ポンプが前記タンクの前記気体室に連通されている状態で前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う間に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の第1の振幅と、前記緩衝室を介して前記ポンプが前記タンクの前記気体室に連通されている状態で前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う間に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の第2の振幅とに基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出することを特徴とする液体残量検出方法を提供する。
本発明によれば、液体吐出ヘッドの背圧を調整するポンプが発生する脈流を低減するとともに、液体吐出ヘッド内の圧力を規定の負圧に立ち上げる時間を短縮することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る圧力調整装置を適用した画像形成装置100(液滴吐出装置)の要部を示す構成図である。
図1において、画像形成装置100は、インク滴を吐出する液体吐出ヘッド50と、搬送ローラ31、32と、搬送ローラ31、32に掛け渡された搬送ベルト33を備える。搬送ベルト33上を搬送される紙などの被吐出媒体86に向けて液体吐出ヘッド50からインク滴が吐出されることにより、被吐出媒体86上に画像が形成される。
本画像形成装置100は、メインタンク60と、サブタンク40を備える。メインタンク60に貯蔵されているインクは、メインタンク60からサブタンク40へ至る第1の液体供給流路61を介して、サブタンク40へ送液される。サブタンク40で一旦貯留されたインクは、サブタンク40から液体吐出ヘッド50へ至る第2の液体供給流路84を介して、液体吐出ヘッド50へ供給される。
メインタンク60からサブタンク40へ至る第1の液体供給流路61には、この流路61を開閉するタンク間開閉弁71と、インク補給ポンプ63が設けられている。
サブタンク40は、一定の容積を有する密閉された容器41(枠体)が、可動膜42によって、インクを貯留するインク室43(液体室)と気体が封入される負圧室44(気体室)とに仕切られて構成されており、サブタンク40のインク室43が、液体吐出ヘッド50に連通している。
サブタンク40の可動膜42は、可撓性および弾性を有しており、図1中の矢印方向Fにおいて可動である。
サブタンク40の枠体としての容器41は、剛性を有しており、一定の容積を有している。すなわち、サブタンク40のインク室43の容積と負圧室44の容積との合計の容積は一定である。サブタンク40の負圧室44の容積は、例えば、可動膜42の最大変位を確保できる最小限の容積とする。
本画像形成装置100は、圧力調整ポンプ64と緩衝室65を備える。圧力調整ポンプ64は、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力を調整することにより、サブタンク40内のインク室43内のインクの圧力を調整する。緩衝室65内の気体の圧力を調整するときにも用いられる。緩衝室65は、圧力調整ポンプ64により発生する脈流を緩和するための所定の容積を有するチャンバである。
圧力調整ポンプ64としては、例えば、チューブポンプ、プランジャポンプなどが用いられる。圧力調整ポンプ64を駆動すると脈流が発生するが、緩衝室65により、印刷品質に支障のないレベルまで、脈流の振幅が低減される。
緩衝室65と圧力調整ポンプ64との間には符号80Aを付した流路(「緩衝室ポンプ間連通路」という)が設けられており、サブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間には符号80Bを付した流路(「負圧室緩衝室間連通路」という)が設けられており、サブタンク40の負圧室44と圧力調整ポンプ64との間には符号80Cを付した流路(「負圧室ポンプ間連通路」という)が設けられている。
以下では、説明の便宜上、緩衝室ポンプ間連通路80A、負圧室緩衝室間連通路80Bおよび負圧室緩衝室間連通路80Cを、それぞれ「流路A」、「流路B」、「流路C」ということもある。
本例では、具体的には、圧力調整ポンプ64と緩衝室65との間の流路A(符号80A)が三方弁73にて分岐し、流路C(符号80C)が設けられている。
サブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の流路B(符号80B)には、この流路80Bを開閉する開閉弁72(「負圧室緩衝室間開閉弁」という)が設けられている。
三方弁73は、3つの連通口731、732、733を有し、第1の連通口731は流路A(符号80A)を介して緩衝室65に接続されており、第2の連通口732は圧力調整ポンプ64に接続されており、第3の連通口733は流路C(符号80C)を介してサブタンク40の負圧室44に接続されている。この三方弁73は、第1の連通口731と第2の連通口732とを連通させるか、それとも第2の連通口732と第3の連通口733とを連通させるかを切り替えることにより、流路A(符号80A)を介して緩衝室65に圧力調整ポンプ64を連通させるか、それとも緩衝室65を介さないで流路C(符号80C)を介してサブタンク40の負圧室44に圧力調整ポンプ64を連通させるかを切り替える。
サブタンク40から液体吐出ヘッド50へ至る第2の液体供給流路84には、この流路84を開閉する開閉弁74(「インク室ヘッド間開閉弁」という)が設けられている。
サブタンク40のインク室43の最上端には、インク室43内の気泡を排出するための気泡排出流路85が接続されている。気泡排出流路85には、この流路85を開閉する開閉弁75(「気泡排出流路開閉弁」という)が設けられている。
以下では、説明の便宜上、タンク間開閉弁71、負圧室緩衝室間開閉弁72、三方弁73、インク室ヘッド間開閉弁74、気泡排出流路開閉弁75を、それぞれ「弁A」、「弁B」、「弁C」、「弁D」、「弁E」ということもある。
インク室圧力検知部76は、サブタンク40のインク室43内のインクの圧力を検知する圧力センサである。負圧室圧力検知部77は、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力を検知する圧力センサである。緩衝室圧力検知部78は、緩衝室65内の気体の圧力を検知する圧力センサである。これらの圧力センサとしては周知の圧力センサを用いることができる。
図2(A)は、液体吐出ヘッド50の一例の全体構成を示す平面透視図である。
図2(A)に一例として示す液体吐出ヘッド50は、いわゆるフルライン型の液体吐出ヘッドであり、被吐出媒体86の搬送方向(図中に矢印Sで示す副走査方向)と直交する方向(図中に矢印Mで示す主走査方向)において、被吐出媒体86の幅Wmに対応する長さにわたり、被吐出媒体86に向けてインクを打滴する多数のノズル51(液体吐出口)を2次元的に配列させた構造を有している。
液体吐出ヘッド50は、液体を吐出するノズル51、ノズル51に連通する圧力室52、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53などを含んでなる複数の液体吐出素子54が、主走査方向Mおよび主走査方向Mに対して所定の鋭角θ(0度<θ<90度)をなす斜め方向の2方向に沿って配列されている。なお、図2(A)では、図示の便宜上、一部の液体吐出素子54のみ描いている。
ノズル51は、具体的には、主走査方向Mに対して所定の鋭角θをなす斜め方向において、一定のピッチdで配列されており、これにより、主走査方向Mに沿った一直線上にd×cosθの間隔で配列されたものと等価に取り扱うことができる。
図2(A)のB−B線に沿った垂直断面を、図2(B)に示す。
図2(B)において、液体吐出ヘッド50は、液体を吐出するノズル51と、ノズル51に連通し液体が充填される圧力室52と、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53と、液体供給口53を介して圧力室52に連通する共通流路55と、圧力室22内の圧力を変化させるアクチュエータとしての圧電素子58を含んで構成される。
なお、図2(B)には、図示の便宜上、ひとつの液体吐出素子54のみ描かれているが、液体吐出ヘッド50は、実際には、図2(A)に示したように2次元配列された複数の液体吐出素子54によって構成されている。ひとつの液体吐出素子54は、具体的には、ノズル51、圧力室52、液体供給口53、および、圧電素子58を、それぞれひとつずつ有する。すなわち、液体吐出ヘッド50は、実際には、複数のノズル51、複数の圧力室52、複数の液体供給口53、および、複数の圧電素子58を備えている。
液体吐出ヘッド50は、ノズル51が形成されているノズル板501を、圧力室52などが形成されている圧力室板502に接合して、構成されている。すなわち、ノズル板501の一方の面は、ノズル51が図2(A)に示すように2次元配列されたノズル面2501a(液体吐出面)となっており、ノズル板501の他方の面は、圧力室板502に接合された接合面501bとなっている。
図3は、図1に示した画像形成装置100のメンテナンス系の構成を示す概略構成図である。
図3においてキャップ69は、長期の吐出休止期間におけるノズル51のメニスカスの乾燥を防止又はメニスカス近傍のインク粘度の上昇を防止する手段である。クリーニングブレード66は、ノズル面501aを清掃する手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。これらのキャップ69及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、図示を省略した移動機構によって液体吐出ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から液体吐出ヘッド50の下方のメンテナンス位置に移動されるようになっている。また、キャップ69は、図示しない昇降機構によって液体吐出ヘッド50に対して相対的に昇降される。昇降機構は、キャップ69を所定の上昇位置まで上昇させ、液体吐出ヘッド50に密着させることにより、ノズル面501aの少なくともノズル領域をキャップ69で覆うようになっている。また、好ましくは、キャップ69の内側が仕切壁によってノズル列に対応した複数のエリアに分割されており、これら仕切られた各エリアをセレクタ等によって選択的に吸引できる構成とする。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示を省略したクリーニングブレード用の移動機構により液体吐出ヘッド50のノズル面501aにおいて摺動可能である。ノズル面501aにインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル面501aにおいて摺動させることでノズル面501を拭き取り、ノズル面501を清浄するようになっている。
吸引ポンプ67は、液体吐出ヘッド50のノズル面501aをキャップ69が覆った状態で、その液体吐出ヘッド50のノズル51からインクを吸引し、吸引したインクを回収タンク68へ送液する。
このような吸引動作は、画像形成装置100にメインタンク60が装填されてメインタンク60から液体吐出ヘッド50へインクを充填するとき(初期充填時)のほか、長時間停止して粘度が上昇したインクを除去するとき(長時間停止の使用開始時)にも行われる。
また、液体吐出ヘッド50のノズル51や圧力室52内に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、前述の空吐出ではインクをノズル51から吐出できなくなるので、液体吐出ヘッド50のノズル面501aにキャップ69を当てて液体吐出ヘッド50の圧力室52内の気泡が混入したインク又は増粘したインクを吸引ポンプ67で吸引する動作が行われる。
図4は、図1に示した画像形成装置100(液滴吐出装置)の制御系の構成を示すブロック図である。
図4において、画像形成装置100は、主として、液体吐出ヘッド50、圧力調整ポンプ64、負圧室緩衝室間開閉弁72、三方弁73、インク室圧力検知部76、負圧室圧力検知部77、緩衝室圧力検知部78、通信インターフェース101、システムコントローラ102、メモリ103a、103b、搬送用モータ104、搬送ドライバ105、プリント制御部106、ヘッドドライバ107、給液部108、給液制御部109、圧力調整制御部120、および、インク残量検出部130を含んで、構成されている。
本画像形成装置100は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)の各色毎に合計4つの液体吐出ヘッド50を備える。
通信インターフェース101は、ホストコンピュータ190から送信される画像データを受信する画像データ入力手段である。通信インターフェース101には、有線又は無線のインターフェースを適用することができる。この通信インターフェース101によって画像形成装置100に取り込まれた画像データは、この画像データ記憶用の第1のメモリ103aに一旦記憶される。
システムコントローラ102は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路等から構成されており、所定のプログラムに従って画像形成装置100の全体を制御する主制御手段である。すなわち、システムコントローラ102は、通信インターフェース101、搬送ドライバ105、プリント制御部106等の各部を制御する。
搬送用モータ104は、紙などの被吐出媒体を搬送するためのローラやベルト等に動力を与える。この搬送用モータ104によって、被吐出媒体と液体吐出ヘッド50とが相対的に移動される。搬送ドライバ105は、システムコントローラ102からの指示に従って搬送用モータ104を駆動する回路である。
給液部108は、主として、図1に示した、メインタンク60、メインタンク60からサブタンク40へ至る第1の液体供給流路61、この流路61の開閉弁71、サブタンク40、サブタンク40から液体吐出ヘッド50へ至る第2の液体供給流路84、この流路84の開閉弁74、および、インク補給ポンプ63を含んで、構成されている。
給液制御部109は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を含んで構成されており、給液部108を用いて、液体吐出ヘッド50に対してインクを供給する制御を行うものである。
プリント制御部106は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路等から構成されており、画像形成装置100に入力される画像データに基づいて、液体吐出ヘッド50が被吐出媒体に向けて吐出(打滴)を行って被吐出媒体上にドットを形成するために必要なドットデータ(「打滴データ」ともいう)を生成する。すなわち、プリント制御部106は、システムコントローラ102の制御に従い、第1のメモリ103a内の画像データから打滴用のドットデータを生成するための各種の加工、補正などの画像処理を行う画像処理手段として機能し、生成したドットデータをヘッドドライバ107に供給する。プリント制御部106には第2のメモリ103bが付随しており、プリント制御部106における画像処理時にドットデータ等が第2のメモリ103bに一時的に格納される。なお、図4において第2のメモリ103bはプリント制御部106に付随する態様で示されているが、第1のメモリ103aと兼用することも可能である。また、プリント制御部106とシステムコントローラ102とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ107は、プリント制御部106から与えられるドットデータ(実際には第2のメモリ103bに記憶されたドットデータである)に基づき、液体吐出ヘッド50の圧電素子(図2(B)の58)に対して吐出用駆動信号を出力する。このヘッドドライバ107から出力された吐出用駆動信号が液体吐出ヘッド50の圧電素子58に与えられることによって、液体吐出ヘッド50のノズル51から被吐出媒体に向けて液体(液滴)が吐出される。
圧力調整制御部120は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を含んで構成されており、この圧力調整制御部120には、圧力調整ポンプ64、負圧室緩衝室間開閉弁72、三方弁73、インク室圧力検知部76、負圧室圧力検知部77、緩衝室圧力検知部78などが接続されている。圧力調整制御部120は、プリント制御部106の指示に従って、液体吐出ヘッド50の背圧を調整する。
圧力調整制御部120は、具体的には、負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)により図1のサブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の連通を遮断するとともに、三方弁73(弁C)により緩衝室65を介さないで圧力調整ポンプ64をサブタンク40の負圧室44に連通させた状態で、圧力調整ポンプ64を用いてサブタンク40の負圧室44内のインクの圧力調整を行った後、三方弁73(弁C)により緩衝室65に圧力調整ポンプ64を連通させるとともに圧力調整ポンプ64とサブタンク40の負圧室44との連通を遮断して、圧力調整ポンプ64を用いて緩衝室65内の気体の圧力調整を行い、その後、緩衝室65に圧力調整ポンプ64を連通させた状態で、負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)によりサブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間を連通させて、圧力調整ポンプ64を用いて緩衝室65を介してサブタンク40のインク室43のインクの圧力調整を行う。このようにしてサブタンク40のインク室43内のインクの圧力が大気圧よりも低い所定の負圧に設定されると、図2(B)に示す液体吐出ヘッド50の共通流路55、圧力室52およびノズル51内のインクの圧力が、大気圧よりも低い所定の負圧に設定されることになる。
また、圧力調整制御部120は、図3に示すキャップ69が液体吐出ヘッド50のノズル面501aに装着された状態で図3の吸引ポンプ67により液体吐出ヘッド50のノズル面501aからインクが吸引される吸引メンテナンス時には、負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)により図1のサブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の連通を遮断するとともに、三方弁73(弁C)により緩衝室65を介さないで圧力調整ポンプ64をサブタンク40の負圧室44に連通させた状態で、圧力調整ポンプ64を用いてサブタンク40のインク室43内のインクの圧力調整を行う。
インク残量検出部130は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を含んで構成されており、このインク残量検出部130には、負圧室圧力検知部77が接続されている。インク残量検出部130は、圧力調整ポンプ64に因り発生する、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力変動に含まれている脈流に基づいて、サブタンク40の負圧室44の容積を検出することにより、サブタンク40のインク室43内のインクの残量を検出する。
このようなインク残量検出部130が行うインク残量検出処理の代表的な2つの態様について、それぞれ説明する。
第1に、緩衝室65を介さない圧力調整中(すなわち圧力調整ポンプ64が図1のサブタンク40の負圧室44に直接的に連通されており圧力調整ポンプ64と緩衝室65との連通が遮断されている状態での圧力調整中)に負圧室圧力検知部77によって検知されたサブタンク40の負圧室44内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅に基づいて、サブタンク40の負圧室44の容積を検出することにより、サブタンク40のインク室43内のインクの残量を検出するインク残量検出態様がある。
緩衝室65を介さない圧力調整中は、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力変動に乗る脈流の振幅が大きいので、この脈流の振幅を敢えて利用する。例えば、液体吐出ヘッド50の背圧の立ち上げ時、非印字時、印刷中のページ間の非吐出時等に脈流の振幅を測定して、インク残量検出を行う。
第2に、緩衝室65を介さない圧力調整中に負圧室圧力検知部77によって検知されたサブタンク40の負圧室44内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅と、緩衝室65を介した圧力調整中(すなわち圧力調整ポンプ64が緩衝室65に連通されており且つ緩衝室65がサブタンク40の負圧室44に連通されている状態での圧力調整中)に負圧室圧力検知部77によって検知されたサブタンク40の負圧室44内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅とに基づいて、サブタンク40の負圧室44の容積を検出することにより、サブタンク40のインク室43内の液体の残量を検出するインク残量検出態様がある。
サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力変動に乗る脈流の振幅は、緩衝室65を介した圧力調整時には小さいが、緩衝室65を介さない圧力調整時には大きいので、緩衝室65を介さない圧力調整時の脈流の振幅と緩衝室65を介した圧力調整時の脈流の振幅とを両方利用することにより、サブタンク40のインク室43内のインクの残量を正確に検出できる。
図5は、圧力調整ポンプ64駆動時のサブタンク40の負圧室44内の圧力変動を示す。ここで、横軸は時間t、縦軸は圧力Pである。
図5において、点線は、緩衝室65を介さない圧力調整時の圧力変動を示し、実線は、緩衝室65を介した圧力調整時の圧力変動を示す。サブタンク40の負圧室44の容積をV1、緩衝室65の容積をV2としたとき、緩衝室65を介さない圧力調整時には、密閉空間の容積は「V1」に近似される一方で、緩衝室65を介した圧力調整時には、密閉空間の容積は「V1+V2」に近似される。したがって、緩衝室65を介さない圧力調整時の圧力変動に含まれている脈流の振幅ΔP1と、緩衝室65を介した圧力調整時の圧力変動に含まれている脈流の振幅ΔP2との関係は、数1で示される。
[数1]
ΔP1:ΔP2=1/V1:1/(V1+V2)
数1をV1(サブタンク40の負圧室44の容積である)について解くと、数2がえられる。
[数2]
V1=ΔP2/(ΔP1―ΔP2)×V2
ここで、V2(緩衝室65の容積である)が一定であれば、V1(サブタンク40の負圧室44の容積である)は、ΔP1およびΔP2を変数として、数2から算出される。
また、サブタンク40の容積(すなわちインク室43の容積および負圧室44の容積の合計の容積である)が一定であれば、サブタンク40のインク室43の容積(すなわちサブタンク40のインク室43内のインク残量)は、サブタンク40の容積から負圧室44の容積V1を引算することにより、算出される。
これらのインク残量検出処理の第1の態様および第2の態様については、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
[背圧立上げ処理]
図6は、液体吐出ヘッド50の背圧立上げ処理の一例の流れを示すフローチャートである。この背圧立上げ処理は、図4の圧力調整制御部120によって、所定のプログラムに従い実行される。
図6において、まず、図1の負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)を閉じることにより、サブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の連通を遮断する(S2)。
次に、図1の三方弁73をサブタンク40の負圧室44側(流路C側)に切り替えることにより、緩衝室65を介さないで負圧室ポンプ間連通路80C(流路C)を介して圧力調整ポンプ64をサブタンク40の負圧室44に連通させる(S4)。
次に、図1のインク室圧力検知部76によってサブタンク40のインク室43内のインクの圧力を検知し(S6)、検知された圧力が目的の範囲内か否かを判定し(S8)、目的の範囲内にないときには、目的の範囲内になるまで、図1の圧力調整ポンプ64の駆動によりサブタンク40のインク室43内のインクの圧力調整を行う(S10)。
このように、容積の大きい緩衝室65を介さないで圧力調整を行うので、短時間で、サブタンク40のインク室43内のインクを大気圧よりも低い目的の負圧にすることができる。
次に、図1の負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)が閉じられている状態で、三方弁73を緩衝室65側(流路A側)に切り替える(S12)。すなわち、サブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の連通が遮断されている状態で、緩衝室65に圧力調整ポンプ64を連通させる。
印刷命令の有無を判定し(S14)、印刷命令無しと判定したときには、図1の緩衝室圧力検知部78によって緩衝室65内の気体の圧力を検知するとともに(S16)、図1の負圧室圧力検知部77によってサブタンク40の負圧室44内の気体の圧力を検知し(S18)、緩衝室65内の気体の圧力とサブタンク40の負圧室44内の気体の圧力との圧力差が目的の範囲内であるか否かを判定し(S20)、目的の範囲内にないときには、目的の範囲内になるまで、図1の圧力調整ポンプ64の駆動により緩衝室65内の気体の圧力調整を行う(S22)。例えば、緩衝室65とサブタンク40の負圧室44とで同じ圧力になるように調整する。
緩衝室65内の気体の圧力とサブタンク40の負圧室44内の圧力との圧力差が目的の範囲内になったとき(例えば同じ圧力になったとき)には、図1の負圧室緩衝室間開閉72(弁B)を開けることにより、サブタンク40の負圧室44と緩衝室65とを連通させる(S54)。これにより、容積の大きい緩衝室65を介して圧力調整ポンプ64がサブタンク40の負圧室44に連通される。図1のインク室圧力検知部76によってサブタンク40のインク室43内の圧力を検知し(S56)、検知された圧力が目的の範囲内か否かを判定し(S58)、目的の範囲内にないときには、目的の範囲内になるまで、図1の圧力調整ポンプ64の駆動によりサブタンク40のインク室43内のインクの圧力調整を行う(S60)。これにより、液体吐出ヘッド50の背圧の立ち上げが完了する。
なお、ステップS14〜S22に示す緩衝室65内の気体の圧力調整中も、図1のサブタンク40のインク室43内のインクは既に所定の負圧になっているので、印刷動作を開始することも可能である。すなわち、ステップS14で、印刷命令有りと判定したときには、印刷動作を開始する(S32)。このように緩衝室65の圧力調整中も印刷可能になっているので、画像形成装置100の起動から印刷開始までの時間を短縮できる。
緩衝室65の圧力調整中(ステップS14〜22)に印刷を開始した場合、インク室圧力検知部76によってサブタンク40のインク室43内のインクの圧力を検知し(S34)、検知された圧力が目的の範囲内か否かを判定し(S36)、目的の範囲内にないときには、負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)が閉じられてサブタンク40の負圧室44と緩衝室65との間の連通が遮断されている状態のままで、一旦、三方弁73をサブタンク40の負圧室44側(流路C側)に切り替えることにより、緩衝室65を介さないで負圧室ポンプ間連通路80C(流路C)を介して圧力調整ポンプ64をサブタンク40の負圧室44に連通させて(S38)、サブタンク40のインク室43内のインクの圧力が目的の範囲内となるまで圧力調整ポンプ64を駆動してサブタンク40のインク室43内のインクの圧力調整を行い(S40、S42、S44)、その後、三方弁73を緩衝室65側(流路A側)に切り替える(S46)。
ここで、圧力調整ポンプ64の脈流に因る印刷品質悪化を防ぐため、非吐出の間だけ圧力調整ポンプ64を駆動することが、望ましい。これにより、緩衝室65を介さない圧力調整時における脈流の影響を低減する。
このようにしてサブタンク40のインク室43内のインクの圧力が目的の範囲内となった後、緩衝室65の圧力調整を再開する(S16〜S22)。
なお、印刷動作開始後の三方弁73や負圧室緩衝室間開閉弁72の開閉、具体的には、ステップS38における三方弁73の切り替え、および、ステップS54における負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)の開は、印刷頁間や印刷データの無い非吐出時に行うことが、望ましい。また、印刷開始後のステップ44における圧力調整ポンプ64の駆動は、印刷頁間や印刷データの無い非吐出時に行うことが、望ましい。
[インク残量検出処理]
図7は、インク残量検出処理の第1の態様の一例の流れを示すフローチャートである。このインク残量検出処理は、図4のインク残量検出部130によって、所定のプログラムに従い実行される。
図7において、緩衝室65を介さない圧力調整中(背圧調整中)に、図1の負圧室圧力検知部77によってサブタンク40の負圧室44内の気体の圧力を検知し、検知された圧力の値を時系列にして圧力変動情報として図4のメモリ103bに記録する(S102)。
ここで、緩衝室65を介さない圧力調整中としては、例えば、図6のフローチャートにおけるステップ10やステップS44に示す圧力調整ポンプ64の駆動による圧力調整中が挙げられる。
このようにしてメモリ103bに記録された圧力変動情報に基づいて、緩衝室65を介さない圧力調整中に圧力調整ポンプ64から発生してサブタンク40の負圧室44に伝播した脈流の振幅(図5のΔP1)を検出する(S104)。
次に、脈流の振幅ΔP1とサブタンク40の負圧室44の容積との対応関係を示すテーブル情報を参照して、サブタンク40の負圧室44の容積を求める(S110)。ここで、テーブル情報は、メモリ103bに予め記憶されている。
図8は、テーブル情報の一例を示す。図8のテーブル情報600は、複数の圧力範囲P(0)〜P(1)、P(1)〜P(2)、P(2)〜P(3)、・・・、P(Mmax―1)〜P(Mmax)に分割されて構成されており、各圧力範囲(P(M−1)〜P(M))毎に、負圧室44の容積V(N)にそれぞれ関連付けされて脈動の振幅ΔP1(M, N)が登録されている。ここで、M及びNは、1以上の整数である。また、P(0)は大気圧であり、P(M)(すなわち、P(1)〜P(Mmax))は大気圧よりも圧力が低い負圧である。P(Mmax)を以下では「最低負圧」という。
図8のテーブル情報600を参照して負圧室44の容積を求める場合、まず、負圧室圧力検知部77によって検知されている圧力が、テーブル情報600中の複数の圧力範囲のうちで何れの圧力範囲に対応するかを判定し、次に、ステップS104で検出された脈流の振幅ΔP1に対応する負圧室44の容積を判定する。すなわち、まず、圧力範囲P(M−1)〜P(M))の「M」を判定し、次に、脈流の振幅ΔP1(M,N)の「N」を判定して、このΔP1(M,N)に対応する負圧室44の容積V(N)を取得する。このように複数の圧力範囲に分割された各圧力範囲毎に脈動の振幅ΔP1が登録されているテーブル情報600に基づいて、負圧室44の容積V(N)を求めるので、図9に示すように、圧力の増加に伴って脈動の振幅ΔP1が増加しても、脈動の振幅ΔP1に基づいて正確に負圧室44の容積V(N)が検出される。
次に、固定値であるサブタンク40の容積(インク室43の容積と負圧室44の容積の合計の容積である)から、ステップS110で算出した負圧室44の容積を引き算して、サブタンク40のインク室43の容積(すなわちインク室43のインク残量)を算出する(S112)。
図10は、図8に示すテーブル情報600を作成するテーブル情報作成処理の一例の流れを示すフローチャートである。このようなテーブル情報作成処理を行う場合、図1の画像形成装置100において、サブタンク40のインク室43内のインク量は自在に調整可能な状態となっている。例えば、インク室43へのインクの追加は、インク補給ポンプ63を用いて行うとともに、インク室43からのインクの排出は、サブタンク40と液体吐出ヘッド50との接続は予め外しておきインク室ヘッド間開閉弁74を開いて所定の回収容器にインクを回収する。
図10において、まず、サブタンク40の負圧室44の容積V(N)のインデックスN(1≦N≦Nmax)を「1」に初期化する(S122)。以下では「N」を容積インデックスという。次に、サブタンク40のインク室43のインク量を調整することにより、サブタンク40の負圧室44の容積V(N)を設定する(S124)。次に、緩衝室65を介さない状態で、圧力調整ポンプ64を所定の速度で駆動し、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力(負圧)を変動させて、サブタンク40の負圧室44の圧力変動を測定する(S126)。具体的には、サブタンク40の負圧室44内の気体の圧力を大気圧P(0)から最低負圧P(Mmax)に向けて低くしていき、負圧室圧力検知部77で検知した負圧室44内の気体の圧力を、時系列にして、所定の記憶手段(例えば図4のメモリ103b)に記憶することにより、図9の圧力変動測定データ610が記憶される。次に、サブタンク40の負圧室44の圧力範囲のインデックスM(0≦M≦Mmax)を「1」に初期化する(S128)。以下では「M」を負圧インデックスという。次に、ステップS126で記憶された図9の圧力変動測定データ610から注目している圧力範囲(P(M−1)〜P(M))における脈動の振幅の平均値をΔP1(M,N)として算出し、図8のテーブル情報600に登録する(S130)。なお、図9において、符号621、622、623、624は、それぞれ、第1の圧力範囲(P(0)〜P(1))の脈流の振幅の平均値ΔP1(1,N)を求める期間、第2の圧力範囲(P(1)〜P(2))の脈流の振幅の平均値ΔP1(2,N)を求める期間、第3の圧力範囲(P(2)〜P(3))の脈流の振幅の平均値ΔP1(3,N)を求める期間、第4の圧力範囲(P(3)〜P(4))の脈流の振幅の平均値ΔP1(4,N)を求める期間である。次に、負圧インデックスMが最大値Mmaxに達したか否かを判定し(S132)、最大値Mmaxに達していなければ、負圧インデックスMをインクリメントして(S134)、脈動の振幅の平均値算出(S130)を繰り返す。次に、容積インデックスNが最大値Nmaxに達したか否かを判定し(S136)、最大値Nmaxに達していなければ、負圧インデックスNをインクリメントして(S138)、ステップS124〜S138を繰り返す。ステップS136で容積インデックスNが最大値Nmaxに達したとき、図8に示すテーブル情報600が完成し、本処理を終了する。
図11は、インク残量検出処理の第2の態様の一例の流れを示すフローチャートである。このインク残量検出処理は、図4のインク残量検出部130によって、所定のプログラムに従い実行される。
図11において、緩衝室65を介さない圧力調整中(以下「第1の圧力調整中」という)に、負圧室圧力検知部77によってサブタンク40の負圧室44の気体の圧力を検知し、検知された圧力の値を時系列にして第1の圧力変動情報として図4のメモリ103bに記録する(S202)。
ここで、第1の圧力調整中としては、例えば、図6のフローチャートにおけるステップ10やステップS44に示す圧力調整ポンプ64の駆動による圧力調整中が挙げられる。
なお、第1の圧力変動情報と第2の圧力変動情報とを記憶する際の圧力値は、同じ圧力値であることが、望ましい。
このようにしてメモリ103bに記録された第1の圧力変動情報に基づいて、第1の圧力調整中に圧力調整ポンプ64から発生してサブタンク40の負圧室44に伝播した脈流の振幅(図5のΔP1)を検出する(S204)。
また、緩衝室65を介した圧力調整中(以下「第2の圧力調整中」という)に、負圧室圧力検知部77によってサブタンク40の負圧室44の気体の圧力を検知し、検知された圧力の値を時系列にして第2の圧力変動情報として図4のメモリ103bに記録する(S206)。
ここで、第2の圧力調整中としては、例えば、図6のフローチャートにおけるステップ60に示す圧力調整ポンプ64の駆動による圧力調整中が挙げられる。
このようにしてメモリ103bに記録された第2の圧力変動情報に基づいて、第2の圧力調整中に圧力調整ポンプ64から発生してサブタンク40の負圧室44に伝播した脈流の振幅(図5のΔP2)を検出する(S208)。
次に、第1の圧力調整中の脈流の振幅ΔP1と第2の圧力調整中の脈流の振幅ΔP2とを、前述の数2に代入して、サブタンク40の負圧室44の容積V1を算出する(S210)。
次に、固定値であるサブタンク40の容積(インク室43の容積と負圧室44の容積の合計の容積である)から、ステップS210で算出した負圧室44の容積V1を引き算して、サブタンク40のインク室43の容積(すなわちインク室のインク残量)を算出する(S212)。
[ヘッド吸引メンテナンス処理]
図12は、液体吐出ヘッド50内のインクをノズル面501a(液体吐出面)から吸引することにより液体吐出ヘッド50内のインクの状態をメンテナンスするヘッド吸引メンテナンス処理の一例の流れを示すフローチャートである。このヘッド吸引メンテナンス処理は、図4の給液制御部109によって、所定のプログラムに従い実行される。
図12において、まず、図1のサブタンク40のインク室43のインク残量を検出する(S302)。インク残量検出は、図7または図11に示すインク残量検出処理によって検出できる。
次に、検出したインク残量を所定の閾値と比較することにより、サブタンク40のインク室43内のインク残量がメンテナンス可能な所定量以上あるか否かを判定する(S304)。
インク残量が閾値よりも小さいとき、すなわちメンテナンス不可能であると判定されたときには、サブタンク40のインク室43内のインク残量がメンテナンス可能な所定量以上となるように、図1のインク補給ポンプ63により、メインタンク60からサブタンク40のインク室43へ、インクを補給する(S306)。
このようなインク補給中にも、サブタンク40のインク室43内のインクの圧力を検知して、その圧力が目的の範囲内となるように、図1の圧力調整ポンプ64により、サブタンク40のインク室43内のインクの圧力を調整する。
サブタンク40のインク室43のインク残量がメンテナンス可能な所定量以上であるあると判定されたときには、図1の負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)を閉じ(S312)、図1の三方弁73をサブタンク40の負圧室44側(流路C側)に切り替える(S314)。
次に、液体吐出ヘッド50を図3のキャップ69によりキャッピングし、図3の吸引ポンプ67を駆動することにより、ヘッド吸引メンテナンスを行う(S316)。
インク室圧力検知部76によってサブタンク40のインク室43内のインクの圧力を検知し(S318)、検知した圧力が目的の範囲内か否かを判定し(S320)、その圧力が目的の範囲内になるまで、圧力調整ポンプ64を駆動する(S322)。
次に、吸引ポンプ67の駆動を停止し(S324)、メインタンク60からサブタンク40のインク室43へのインク補給(S326)を行う。このインク補給工程(S326)は、ステップS302、S304およびS306からなるインク補給処理(S308)と同じであり、既に説明したので、説明を省略する。
[気泡除去処理]
図13は、サブタンク40のインク室43内の気泡を除去する気泡除去処理の一例の流れを示すフローチャートである。この気泡除去処理は、図4の給液制御部109によって、所定のプログラムに従い実行される。
図13において、図1の気泡排出流路開閉弁75(弁E)が閉じられている状態で、図1のインク室ヘッド間開閉弁74(弁D)を閉じ(S402)、図1の負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)を閉じ(S404)、図1の三方弁73を緩衝室65側(流路A側)に切り替える(S406)。
次に、図1の圧力調整ポンプ64を駆動して、緩衝室65内を所定の圧力まで加圧し、圧力調整ポンプ64を停止し(S408)、負圧室緩衝室間開閉弁72(弁B)を開く(S410)。これにより、図1のサブタンク40の可動膜42を急峻に変位させることで可動膜42に付着した気泡を剥がす。所定時間放置して、気泡をサブタンク40のインク室43内の上方へ移動させる(S412)。
次に、気泡排出流路開閉弁75(弁E)を開き、所定時間経過したとき、および、サブタンク40のインク室43内のインクの圧力が大気圧以上の所定圧力(正圧)まで達したときのうちで、いずれか早い方のタイミングで、気泡排出流路開閉弁75を閉じる(S414)。
次に、サブタンク40のインク室43などの圧力調整を行う(S416)。この工程は、図6のステップS14以降の圧力調整処理(S14〜60)と同じであり、既に説明したので詳細を省略する。
次に、メインタンク60からサブタンク40のインク室43へのインク補給(S418)を行う。この工程は、図12のステップS302、S304およびS306からなるインク補給処理(S308)と同じであり、既に説明したので詳細を省略する。ここで、インク室43の圧力を目的範囲内に維持するよう制御しながらインク補給ポンプ63によりインクを補給する(図12のS306)。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明に係る圧力調整装置を適用した画像形成装置の要部を示す構成図 (A)は液体吐出ヘッドの一例の全体構成を示す平面透視図、(B)は(A)のB−B断面に沿った断面図 画像形成装置のメンテナンス系の構成を示す概略構成図 画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図 脈流に基づく液体残量検出の説明に用いる説明図 背圧立ち上げ処理の一例の流れを示すフローチャート インク残量検出処置の第1の態様の流れを示すフローチャート 脈流の振幅と負圧室の容積との対応関係を示すテーブル情報の一例を示す図 圧力変化測定データの一例を示す図 テーブル情報作成処理の一例の流れを示すフローチャート インク残量検出処置の第2の態様の流れを示すフローチャート ヘッド吸引メンテナンス処理の一例の流れを示すフローチャート 気泡除去処理の一例の流れを示すフローチャート
符号の説明
40…サブタンク、41…サブタンクの枠体、42…サブタンクの可動膜、43…サブタンクのインク室(液体室)、44…サブタンクの負圧室(気体室)、50…液体吐出ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、55…共通流路、56…振動板、58…圧電素子、
60…メインタンク、61…第1の液体供給流路、63…インク補給ポンプ、64…圧力調整ポンプ、65…緩衝室、67…回収ポンプ、69…キャップ、71…第1の液体供給流路の開閉弁(弁A)、72…負圧室緩衝室間開閉弁(弁B)、73…三方弁(弁C)、74…インク室ヘッド間開閉弁(弁D)、75…気泡排出流路開閉弁(弁E)、76…インク室圧力検知部、77…負圧室圧力検知部、80A…緩衝室ポンプ間連通路(流路A)、80B…負圧室緩衝室間連通路(流路B)、80C…負圧室ポンプ間連通路(流路C)、84…第2の液体供給流路、85…気泡排出流路、100…画像形成装置、120…圧力調整制御部、130…インク残量検出部

Claims (10)

  1. ノズルおよび流路を有する液体吐出ヘッド内の液体の圧力を調整する圧力調整装置において、
    所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が前記液体吐出ヘッドに連通するタンクと、
    前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、
    前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、
    前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通および遮断を切り替える第1の切替手段と、
    前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させるか、前記緩衝室に前記ポンプを連通させるかを切り替える第2の切替手段と、
    を備えたことを特徴とする圧力調整装置。
  2. 前記第1の切替手段により前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記第2の切替手段により前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行った後、前記第2の切替手段により前記緩衝室に前記ポンプを連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室内の気体の圧力調整を行い、その後前記第1の切替手段により前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間を連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室を介して前記タンクの前記液体室の液体の圧力調整を行う制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の圧力調整装置。
  3. 前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面から液体が吸引される吸引メンテナンス時には、前記第1の切替手段により前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記第2の切替手段により前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行うことを特徴とする請求項2に記載の圧力調整装置。
  4. 前記タンクの前記気体室内の圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段によって前記緩衝室を介さない圧力調整中に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅に基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出する液体残量検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧力調整装置。
  5. 前記タンクの前記気体室内の圧力を検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段によって前記緩衝室を介さない圧力調整中に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅と、前記圧力検知手段によって前記緩衝室を介した圧力調整中に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅とに基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出する液体残量検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧力調整装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の圧力調整装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が液体吐出ヘッドに連通しているタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、を用いて、前記液体吐出ヘッド内の液体の圧力を調整する圧力調整方法であって、
    前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う第1の圧力調整工程と、
    前記緩衝室に前記ポンプを連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室内の気体の圧力調整を行う第2の圧力調整工程と、
    前記緩衝室に前記ポンプを連通させた状態で、前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間を連通させて、前記ポンプを用いて前記緩衝室を介して前記タンクの前記液体室の液体の圧力調整を行う第3の圧力調整工程と、
    を含むことを特徴とする圧力調整方法。
  8. 前記液体吐出ヘッドの液体吐出面から液体が吸引される吸引メンテナンス時には、前記タンクの前記気体室と前記緩衝室との間の連通を遮断するとともに、前記緩衝室を介さないで前記ポンプを前記タンクの前記気体室に連通させた状態で、前記ポンプを用いて前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整することを特徴とする請求項7に記載の圧力調整方法。
  9. 所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が液体吐出ヘッドに連通しているタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、を備えた圧力調整装置における前記タンクの前記液体室の液体残量を検出する液体残量検出方法であって、
    前記緩衝室を介さないで前記ポンプが前記タンクの前記気体室に連通されている状態で前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う間に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の振幅に基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出することを特徴とする液体残量検出方法。
  10. 所定の容積を有する密閉された容器が可動膜によって液体室と気体室とに仕切られて構成されており、前記液体室が液体吐出ヘッドに連通しているタンクと、前記タンクの前記気体室内の気体の圧力を調整することにより前記タンクの前記液体室内の液体の圧力を調整するポンプと、前記ポンプにより発生する脈流を緩和するための緩衝室と、を備えた圧力調整装置における前記タンクの前記液体室の液体残量を検出する液体残量検出方法であって、
    前記緩衝室を介さないで前記ポンプが前記タンクの前記気体室に連通されている状態で前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う間に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の第1の振幅と、前記緩衝室を介して前記ポンプが前記タンクの前記気体室に連通されている状態で前記ポンプを用いて前記タンクの前記液体室内の液体の圧力調整を行う間に検知された前記タンクの前記気体室内の気体の圧力変動に含まれている脈流の第2の振幅とに基づいて、前記タンクの前記気体室の容積を検出することにより、前記タンクの前記液体室内の液体の残量を検出することを特徴とする液体残量検出方法。
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