JP2008198902A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波電極に発熱体を設けるプラズマ処理装置において、ヒータ電源の動作性能の安全性・信頼性を図るだけでなく、ヒータ給電ライン上で生じる高周波の電力損失を極力少なくして、プロセス性能の再現性・信頼性を向上させる。
【解決手段】フィルタユニット54(IN)のケーシング120内において、初段コイル108(1),108(2)をそれぞれ構成する3個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]は、ヒータ電源から内側発熱線に十分大きな電流を流す給電線の機能に加えて、発熱(パワーロス)を防ぐ観点からフェライト等の磁芯を持たずに空芯で非常に大きなインダクタンスを得るために、太いコイル線とこれまでの常識に反するような大きさのコイルサイズを有している。
【選択図】 図6

Description

本発明は、減圧可能な処理容器内の高周波電極に発熱体を設けるプラズマ処理装置に係り、特に発熱体に電力を供給するための給電ラインに高周波遮断用のフィルタ回路を設けるプラズマ処理装置に関する。
プラズマを用いる半導体デバイスあるいはFPD(Flat Panel Display)の製造のための微細加工においては、被処理基板(半導体ウエハ、ガラス基板等)上のプラズマ密度分布の制御と共に、基板の温度ないし温度分布の制御が非常に重要である。基板の温度制御が適正に行われないと、基板表面におけるプロセスの均一性が確保できなくなり、半導体デバイスあるいは表示デバイスの製造歩留まりが低下する。
一般に、プラズマ処理装置、特に容量結合型のプラズマ処理装置のチャンバ内で被処理基板を載置する載置台またはサセプタは、プラズマ空間に高周波を印加する高周波電極の機能と、基板を静電吸着等で保持する保持部の機能と、基板を伝熱で所定温度に制御する温度制御部の機能とを有している。温度制御機能に関しては、プラズマやチャンバ壁からの輻射熱の不均一性による基板への入熱特性の分布や、基板支持構造による熱分布を適切に補正できることが望まれている。
従来より、サセプタ上面の温度(ひいては基板の温度)を制御するために、サセプタまたはサセプタ支持台の内部に冷媒を流す冷媒通路を設け、チラー装置より温調した冷媒を該冷媒通路に循環供給する方式が多用されている。しかしながら、このようなチラー方式は、冷媒の温度を急速に変化させるのが難しく、温度制御の応答性が低いため、温度切換または昇降温を高速に行えないという弱点がある。最近のプロセスたとえばプラズマエッチングの分野では、被処理基板上の多層膜を従来のマルチチャンバ方式に代えて単一のチャンバ内で連続加工する方式が求められている。この単チャンバ方式を実現するうえで、載置台の高速昇降温を可能とする技術が必須になってきている。このような事情から、サセプタに通電により発熱する発熱体を組み込み、該発熱体の発生するジュール熱を制御してサセプタ温度ひいては基板温度を高速かつ精細に制御できるヒータ方式が改めて見直されている。
ところで、プラズマ制御の面からサセプタに高周波電源を接続する下部高周波印加方式と温度制御の面からサセプタに発熱体を設ける上記のようなヒータ方式とを一緒にした場合、該高周波電源よりサセプタに印加された高周波の一部がヒータ給電ラインを通ってヒータ電源に入り込むと、ヒータ電源の動作ないし性能が害されるおそれがある。特に、高速制御の可能なヒータ電源は、SSR(Solid State Relay)等の半導体スイッチング素子を使用して高感度のスイッチング制御またはON/OFF制御を行うため、高周波のノイズが入り込むと容易に誤動作を起こしやすい。そこで、高周波ノイズを十分減衰させるためのフィルタ回路をヒータ給電ラインに設けるのが通例となっている。
一般に、この種のフィルタ回路は、1個のコイル(インダクタ)と1個のコンデンサとからなるLCローパス・フィルタをはしご形に多段に接続している。たとえば、LCローパス・フィルタ1段当たりの減衰率が1/10であるとすると、2段接続では高周波ノイズを1/100まで減衰させ、3段接続では1/1000まで減衰させることができる。
特開2006−286733
上記のように、従来のプラズマ処理装置において、ヒータ給電ラインに設けられるフィルタ回路の機能は、ヒータ電源の動作ないし性能を正常に保つ観点から、高周波電源よりサセプタを経由して入ってくる高周波のノイズを減衰させることだけに主眼が置かれており、フィルタ回路内の各段のLCローパス・フィルタにはインダクタンスの小さなコイルとキャパシタンスの大きなコンデンサが用いられている。
しかしながら、本発明者は、サセプタに下部高周波印加方式とヒータ方式とを併用するプラズマ処理装置の開発・評価を進める中で、上記のような従来のフィルタ回路にはプロセス性能の面から問題点があることに気づいた。すなわち、高周波電源からサセプタに印加される高周波の電力損失とプロセス性能(たとえばエッチングレート)との間に一定の相関性(RF電力損失が大きいほどプロセス性能が低下するという関係)があるのはよく知られているが、従来のフィルタ回路はプロセス性能上無視できないほど多量のRF電力損失を生じていることが分かった。しかも、フィルタ回路内のRF電力損失は設計で規定されるものではないため、同機種のプラズマ装置でも1台1台のRF電力損失量にばらつき(機差)があり、これがプロセス性能の機差につながることも分かった。そして、かかる問題意識の下で幾多の実験と鋭意な研究を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するものであり、高周波電極に発熱体を設けるプラズマ処理装置において、ヒータ電源の動作性能の安全性・信頼性を図るだけでなく、ヒータ給電ライン上で生じる高周波の電力損失を極力少なくして、プロセス性能の再現性・信頼性を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプラズマ処理装置は、減圧可能な処理容器内に配設した第1の電極に第1の高周波を出力する第1の高周波電源を電気的に接続するとともに、前記第1の電極に設けられる発熱体に前記第1の高周波のノイズを減衰させるためのフィルタ回路を介してヒータ電源を電気的に接続しているプラズマ処理装置であって、前記発熱体側から見て前記フィルタ回路の初段に設けられる空芯の初段コイルと、前記初段コイルを包囲または収容して接地される導電性のケーシングとを有する。
上記の構成においては、フィルタ回路の初段コイルが空芯コイルであるから、そのインダクタンスを非常に大きな値にすることで、インダクタンスの小さなコイルあるいはフェライト等の磁芯を入れたコイルに比して高周波の電力損失を著しく少なくすることができる。また、かかる空芯コイルを接地電位の導電性ケーシング内にその内壁から一定距離(経験的には10mm以上)離して収納または配置することで、その浮遊容量を可及的に小さくし、ひいてはRF電力損失を一層低減することができる。ケーシングの材質には、比透磁率の高いステンレス鋼を好適に使用できる。
本発明の好適な一態様によれば、初段コイルのインダクタンスが5μH以上で、初段コイルと接地電位部間の浮遊容量が30pF以下である。かかる数値条件を満たすことで、初段コイルひいてはフィルタ回路全体のRF電力損失が第1の高周波電源より供給される全RF電力に占める割合(フィルタパワー損失率)を基準値以下に管理し、プロセス性能の再現性を向上させることができる。
別の好適な一態様によれば、初段コイルが、ケーシング内で空間的に並置され、電気的に直列接続された複数個の空芯コイル単体に分割される。かかる分割式により、限られたケーシング・スペース内で初段コイル全体のインダクタンスを大きくすることができる。この場合、初段コイル全体の合成浮遊容量を小さくするために、最も初段に位置する空芯コイル単体の巻数を出来るだけ多くし、当該空芯コイル単体の浮遊容量を出来るだけ小さくするのが好ましい。
また、好適な一態様においては、発熱体側から見て初段コイルの反対側の端子と接地電位部との間に第1のコンデンサが接続され、初段コイルと第1のコンデンサとの間の第1の接続点がヒータ電源の出力端子に電気的に接続される。また、第1の接続点に次段コイルの一方の端子が接続され、次段コイルの他方の端子と接地電位部との間に第2のコンデンサが接続され、次段コイルと第2のコンデンサとの間の第2の接続点がヒータ電源の出力端子に電気的に接続される。この場合、第1のコンデンサ、次段コイルおよび第2のコンデンサもケーシングに収容することができる。好ましくは、初段コイルと次段コイルとの間に、接地された電磁シールド用の隔壁板が設けられてよい。次段コイルは磁芯入りのコイルで構成することも可能である。
また、好適な一態様によれば、直列接続される複数個の空芯コイル単体がケーシング内で実質的に一列に配置され、隣接する空芯コイル単体の間で相互インダクタンスの結合定数が正の値(なるべく1に近い値)になるようにそれぞれのコイル巻線の螺旋の向きおよび結線が設定される。かかる構成により、効率的に、各空芯コイル単体のインダクタンスを大きくし、ひいては初段コイル全体のインダクタンスを大きくすることができる。
また、好適な一態様によれば、発熱体の第1および第2の端子にヒータ電源の第1および第2の出力端子がそれぞれ第1および第2の給電ラインを介して接続され、第1および第2の給電ラインに空芯の第1および第2の初段コイルがそれぞれ設けられる。この場合は、プロセス性能の安定性・再現性の面から、第1および第2の初段コイルの合成インダクタンスを5μH以上にし、両初段コイルと接地電位部間の合成浮遊容量を30pF以下にするのが好ましい。また、合成インダクタンスを大きくし、かつ全体サイズのコンパクト化を図るために、第1の初段コイルと第2の初段コイルとを同心状に配置するのが好ましい。
また、好適な一態様によれば、第1の初段コイルを構成する複数個の空芯コイル単体と第2の初段コイルを構成する複数個の空芯コイル単体とがケーシング内に同数個設けられ、給電ライン上の電気的な位置で対応する第1の給電ライン側の各空芯コイル単体と第2の給電ライン側の各空芯コイル単体とが同心状に配置される。この場合、好ましくは、同心状に配置される第1の給電ライン側の各空芯コイル単体と第2の給電ライン側の各空芯コイル単体との間で相互インダクタンスの結合定数が正の値(なるべく1に近い値)になるようにそれぞれのコイル巻線の螺旋の向きが設定されてよい。かかる構成においても、効率的に、各空芯コイル単体のインダクタンスを大きくし、ひいては初段コイル全体のインダクタンスを大きくすることができる。
好適な一態様によれば、発熱体が第1の電極の主面に絶縁体を介して埋め込まれる。好適には、静電チャックを構成する誘電体の中に封入する形態で発熱体を設けることができる。
また、発熱体が電極半径方向において内側の発熱部と外側の発熱部に2分割され、内側発熱部および外側発熱部の各々に個別のフィルタ回路を介して個別のヒータ電源が電気的に接続される構成も可能である。
好適な一態様によれば、第1の電極が下部電極で、その上に被処理体が載置される。また、ケーシングは第1の電極の近傍直下に配置されてよい。
好適な一態様によれば、上記第1の高周波は13.56MHzまたはその近辺の周波数を有し、その範囲としては経験的におおよそ13.56MHzの1/2(6.78MHz)から13.56MHzの2倍(27.12MHz)程度までが好ましい。
また、処理容器内で第1の電極と所望のギャップを隔てて平行に対向する第2の電極が設けられ、この第2の電極に第2の高周波(好ましくは40MHz以上)を出力する第2の高周波電源が電気的に接続される。
また、好適な一態様によれば、第1の電極またはそれと熱的に結合される支持部材に冷媒通路が設けられ、冷媒通路にチラー装置より温調された冷媒が供給される。この場合、第1の電極にチラーの冷却とヒータの加熱を同時に与えることにより、高速の温度切換または昇降温を可能とすることができる。
本発明のプラズマ処理装置によれば、上記のような構成と作用により、高周波電極に発熱体を設けるプラズマ処理装置において、ヒータ電源の動作性能の安全性・信頼性を図るだけでなく、ヒータ給電ライン上で生じる高周波の電力損失を極力少なくして、プロセス性能の再現性・信頼性を向上させることができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す。このプラズマ処理装置は、上下部2周波印加方式の容量結合型プラズマエッチング装置として構成されており、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属製の円筒型チャンバ(処理容器)10を有している。チャンバ10は保安接地されている。
チャンバ10内には、被処理基板としてたとえば半導体ウエハWを載置する円板状のサセプタ12が下部電極として水平に配置されている。このサセプタ12は、たとえばアルミニウムからなり、チャンバ10の底から垂直上方に延びるたとえばセラミック製の絶縁性筒状支持部14により非接地で支持されている。この筒状支持部14の外周に沿ってチャンバ10の底から垂直上方に延びる導電性の筒状支持部16とチャンバ10の内壁との間に環状の排気路18が形成され、この排気路18の底に排気口20が設けられている。この排気口20には排気管22を介して排気装置24が接続されている。排気装置24は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、チャンバ10内の処理空間を所望の真空度まで減圧することができる。チャンバ10の側壁には、半導体ウエハWの搬入出口を開閉するゲートバルブ26が取り付けられている。
サセプタ12には、第1の高周波電源28がRFケーブル30、下部マッチングユニット32および下部給電棒34を介して電気的に接続されている。ここで、高周波電源28は、主としてサセプタ12上の半導体ウエハWへのイオンの引き込みに寄与する所定の周波数たとえば13.56MHzの第1高周波を出力する。RFケーブル30は、たとえば同軸ケーブルからなる。下部マッチングユニット32には、高周波電源28側のインピーダンスと負荷(主に電極、プラズマ)側のインピーダンスとの間で整合をとるための整合回路が収容されるとともに、オートマッチング用のRFセンサ、コントローラ、ステッピングモータ等も備わっている。
サセプタ12は半導体ウエハWよりも一回り大きな直径または口径を有している。サセプタ12の主面つまり上面は、ウエハWと略同形状(円形)かつ略同サイズの中心領域つまりウエハ載置部と、このウエハ載置部の外側に延在する環状の周辺部とに半径方向で2分割されており、ウエハ載置部の上には処理対象の半導体ウエハWが載置され、環状周辺部の上に半導体ウエハWの口径よりも僅かに大きな内径を有するフォーカスリング36が取り付けられる。このフォーカスリング36は、半導体ウエハWの被エッチング材に応じて、たとえばSi,SiC,C,SiO2の中のいずれかの材質で構成されている。
サセプタ12上面のウエハ載置部には、ウエハ吸着用の静電チャック38および発熱体40が設けられている。静電チャック38は、サセプタ12の上面に一体形成または一体固着された膜状または板状の誘電体42の中にたとえばメッシュ状の導電体44を封入しており、導電体44にはチャンバ10の外に配置される外付けの直流電源45がスイッチ46、高抵抗値の抵抗48およびDC高圧線50を介して電気的に接続されている。直流電源45より印加される高圧の直流電圧により、クーロン力で半導体ウエハWを静電チャック38上に吸着保持できるようになっている。なお、DC高圧線50は、被覆線であり、円筒体の下部給電棒34の中を通り、サセプタ12を下から貫通して静電チャック38の導電体44に接続されている。
発熱体40は、静電チャック38の導電体44と一緒に誘電体42の中に封入された例えばスパイラル状の抵抗発熱線からなり、この実施形態では図3に示すようにサセプタ12の半径方向において内側の発熱線40(IN)と外側の発熱線40(OUT)とに2分割されている。このうち、内側発熱線40(IN)は、絶縁被覆された給電線(または給電棒)52(IN)、フィルタユニット54(IN)および電気ケーブル56(IN)を介して、チャンバ10の外に配置される専用のヒータ電源58(IN)に電気的に接続されている。外側発熱線40(OUT)は、絶縁被覆された給電線(または給電棒)52(OUT)、フィルタユニット54(OUT)および電気ケーブル56(OUT)を介して、やはりチャンバ10の外に配置される専用のヒータ電源58(OUT)に電気的に接続されている。この中で、フィルタユニット54(IN),54(OUT)はこの実施形態における主要な特徴部分であり、その内部の構成および作用については後に詳細に説明する。
サセプタ12の内部には、たとえば円周方向に延びる環状の冷媒通路60が設けられている。この冷媒通路60には、外付けのチラーユニット(図示せず)より配管を介して供給される所定温度の冷媒が流れるようになっている。冷媒の温度によって静電チャック38上の半導体ウエハWの温度を制御できる。さらに、ウエハ温度の精度を一層高めるために、伝熱ガス供給部(図示せず)からの伝熱ガスたとえばHeガスが、ガス供給管およびサセプタ12内部のガス通路62を介して静電チャック38と半導体ウエハWとの間に供給される。
チャンバ10の天井には、サセプタ12と平行に向かい合って上部電極を兼ねるシャワーヘッド64が設けられている。このシャワーヘッド64は、サセプタ12と向かい合う電極板66と、この電極板66をその背後(上)から着脱可能に支持する電極支持体68とを有し、電極支持体68の内部にガス室70を設け、このガス室70からサセプタ12側に貫通する多数のガス吐出孔72を電極支持体68および電極板66に形成している。電極板66とサセプタ12との間の空間Sがプラズマ生成空間ないし処理空間となる。ガス室70の上部に設けられるガス導入口70aには、処理ガス供給部74からのガス供給管76が接続されている。電極板66はたとえばSi、SiCあるいはCからなり、電極支持体68はたとえばアルマイト処理されたアルミニウムからなる。
シャワーヘッド64とチャンバ10の上面開口縁部との間は、たとえばアルミナからなるリング形状の絶縁体78が気密に塞いでおり、シャワーヘッド64は非接地でチャンバ10に取り付けられている。シャワーヘッド64には、第2の高周波電源80がRFケーブル82、上部マッチングユニット84および上部給電棒86を介して電気的に接続されている。ここで、高周波電源80は、主としてプラズマの生成に寄与する所定の周波数たとえば60MHzの第2高周波を出力する。RFケーブル82は、たとえば同軸ケーブルからなる。マッチングユニット84には、高周波電源80側のインピーダンスと負荷(主に電極、プラズマ)側のインピーダンスとの間で整合をとるための整合回路が収容されるとともに、オートマッチング用のRFセンサ、コントローラ、ステッピングモータ等も備わっている。
このプラズマエッチング装置内の各部たとえば排気装置24、高周波電源28,80、直流電源45のスイッチ46、ヒータ電源58(IN),58(OUT)、チラーユニット(図示せず)、伝熱ガス供給部(図示せず)および処理ガス供給部74等の個々の動作および装置全体の動作(シーケンス)は、たとえばマイクロコンピュータを含む装置制御部(図示せず)によって制御される。
このプラズマエッチング装置において、エッチングを行なうには、先ずゲートバルブ26を開状態にして加工対象の半導体ウエハWをチャンバ10内に搬入して、静電チャック38の上に載置する。そして、処理ガス供給部74よりエッチングガス(一般に混合ガス)を所定の流量および流量比でチャンバ10内に導入し、排気装置24によりチャンバ10内の圧力を設定値にする。さらに、第1および第2の高周波電源28、80をオンにして第1高周波(13.56MHz)および第2高周波(60MHz)をそれぞれ所定のパワーで出力させ、これらの高周波をRFケーブル30,82、マッチングユニット32,84および給電棒34,86を介してサセプタ(下部電極)12およびシャワーヘッド(上部電極)64にそれぞれ供給する。また、スイッチ46をオンにし、静電吸着力によって静電チャック38と半導体ウエハWとの間の接触界面に伝熱ガス(Heガス)を閉じ込める。そして、チラーユニットからサセプタ12内の冷媒通路60に一定温度に温調された冷却水を供給する一方で、ヒータ電源58(IN),58(OUT)をオンにして、内側発熱体40(IN)および外側発熱体40(OUT)を各々独立したジュール熱で発熱させ、サセプタ12上面の温度ないし温度分布を設定値に制御する。シャワーヘッド64より吐出されたエッチングガスは両電極12,64間で高周波の放電によってプラズマ化し、このプラズマで生成されるラジカルやイオンによって半導体ウエハWの主面の膜がエッチングされる。
この容量結合型プラズマエッチング装置は、シャワーヘッド64に60MHzというプラズマ生成に適した比較的高い周波数の第2高周波を印加することにより、プラズマを好ましい解離状態で高密度化し、より低圧の条件下でも高密度プラズマを形成することができる。それと同時に、サセプタ12に13.56MHzというイオン引き込みに適した比較的低い周波数の第1高周波を印加することにより、サセプタ12の上方の半導体ウエハWに対して選択性の高い異方性のエッチングを施すことができる。なお、通常、第2高周波には40MHz以上の任意の周波数を使用することができる。
また、この容量結合型プラズマエッチング装置においては、サセプタ12にチラーの冷却とヒータの加熱を同時に与え、しかもヒータの加熱を半径方向の中心部とエッジ部とで独立に制御するので、高速の温度切換または昇降温が可能であるとともに、温度分布のプロファイルを任意または多様に制御することも可能である。
次に、図2〜図10につき、この実施形態の主要な特徴部分であるフィルタユニット54(IN),54(OUT)内の構成および作用を説明する。
図2に、サセプタ12に設けられる発熱体40に電力を供給するための給電部の回路構成を示す。この実施形態では、発熱体40の内側発熱線40(IN)および外側発熱線40(OUT)のそれぞれに対して実質的に同一の回路構成を有する個別の給電部を接続し、内側発熱線40(IN)および外側発熱線40(OUT)の発熱量または発熱温度を独立に制御するようにしている。以下の説明では、内側発熱線40(IN)に対する給電部の構成および作用について述べる。外側発熱線40(OUT)に対する給電部の構成および作用も全く同じである。
ヒータ電源58(IN)は、たとえばSSRを用いて商用周波数のスイッチング(ON/OFF)動作を行う交流出力型の電源であり、内側発熱体40(IN)と閉ループの回路で接続されている。より詳細には、ヒータ電源58(IN)の一対の出力端子のうち、第1の出力端子は第1の給電ライン100(1)を介して内側発熱線40(IN)の第1の端子aに電気的に接続され、第2の出力端子は第2の給電ライン100(2)を介して内側発熱線40(IN)の第2の端子bに電気的に接続されている。
フィルタユニット54(IN)は、第1および第2の給電ライン100(1),100(2)の途中にそれぞれ設けられる第1および第2のフィルタ回路102(1),102(2)を有している。両フィルタ回路102(1),102(2)は、回路構成が実質的に同じであり、図示の例では内側発熱線40(IN)側から見てそれぞれ初段のLCローパス・フィルタ104(1),104(2)と次段のLCローパス・フィルタ106(1),106(2)とをはしご形に縦続接続している。
より詳細には、初段LCローパス・フィルタ104(1),104(2)は、それぞれ初段コイル108(1),108(2)と初段コンデンサ110(1),110(2)との直列回路で構成されている。初段コイル108(1),108(2)の一方の端子またはフィルタ端子T(1),T(2)は給電線(ペアケーブル)52(IN)を介して内側発熱線40(IN)の両端子a,bにそれぞれ接続されており、初段コイル108(1),108(2)の他方の端子と接地電位部との間に初段コンデンサ110(1),110(2)がそれぞれ接続されている。
次段LCローパス・フィルタ106(1),106(2)は、次段コイル112(1),112(2)と次段コンデンサ114(1),114(2)との直列回路で構成されている。次段コイル112(1),112(2)の一方の端子は初段コイル108(1),108(2)と初段コンデンサ110(1),110(2)との間の接続点m(1),m(2)にそれぞれ接続され、次段コイル112(1),112(2)の他方の端子と接地電位部との間に次段コンデンサ114(1),114(2)がそれぞれ接続されている。そして、次段コイル112(1),112(2)と次段コンデンサ114(1),114(2)との間の接続点n(1),n(2)は、電気ケーブル(ペアケーブル)56(IN)を介してヒータ電源58(IN)の第1および第2の出力端子にそれぞれ接続されている。
かかる構成の給電部において、ヒータ電源58(IN)より出力される電流は、正極性のサイクルでは、第1の給電ライン100(1)つまり電気ケーブル56(IN)、次段コイル112(1),初段コイル108(1)および給電線52(IN)を通って一方の端子aから内側発熱線40(IN)に入り、内側発熱線40(IN)の各部で通電によるジュール熱を発生させ、他方の端子bから出た後は、第2の給電ライン100(2)つまり給電線52(IN)、初段コイル108(2)、次段コイル112(2)および電気ケーブル56(IN)を通って帰還する。負極性のサイクルでは、同じ回路を上記と逆方向に電流が流れる。このヒータ交流出力の電流は商用周波数であるため、初段コイル108(1),108(2)および次段コイル112(1) ,112(2)におけるインピーダンスまたは電圧降下は無視できるほど小さく、また初段コンデンサ110(1),110(2)および次段コンデンサ114(1),114(2)を通ってアースへ抜ける漏れ電流も無視できるほど少ない。
この実施形態における特徴の1つは、初段LCローパス・フィルタ104(1),104(2)の初段コイル108(1),108(2)が発熱防止の観点より空芯コイルからなり、設置スペース(特に縦方向スペース)のコンパクト化のために好ましくは図4に示すように電気的に直列接続された複数個たとえば3個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]でそれぞれ構成されていることである。また、更なる特徴は、それら複数個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]が図5および図6に示すような構造でフィルタユニット54(IN)に設けられていることである。そして、初段コイル108(1),108(2)の合成インダクタンスおよび合成対地浮遊容量が後述する所定の範囲内に設定されることが重要である。
図4に示すように、第1の給電ライン100(1)の初段LCローパス・フィルタ104(1)における初段コイル108(1)を構成する3個の空芯コイル単体A(1),B(1)、C(1)は、内側発熱線40(IN)側から見て電気的にこの順序で直列に接続されており、空芯コイル単体A(1)が最も初段の位置つまりフィタル端子T(1)に電気的に最も近い位置にある。また、第2の給電ライン100(2)の初段LCローパス・フィルタ104(2) における初段コイル108(2)を構成する3個の空芯コイル単体A(2),B(2)、C(2)も、内側発熱線40(IN)側から見て電気的にこの順序で直列に接続されており、空芯コイル単体A(2)が最も初段の位置つまりフィタル端子T(1)に電気的に最も近い位置にある。
図5および図6において、フィルタユニット54(IN)は、導電板からなる箱状のカバーまたはケーシング120を有しており、このケーシング120内にフィルタ構成部品の全部を収容している。特に、初段コイル108(1),108(2)をそれぞれ構成する3個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]にケーシング内のスペースの大部分が充てられ、初段コンデンサ110(1),110(2)および次段LCローパス・フィルタ106(1),106(2)は片隅の小さなスペースに配置されている。ケーシング120の材質としては、磁気的遮蔽能力の高くて防錆に優れた比透磁率の高いステンレス鋼が好適である。
各々の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]は、ヒータ電源52(IN)から内側発熱線40(IN)に十分大きな(たとえば30Aの)電流を流す給電線の機能に加えて、発熱(パワーロス)を防ぐ観点からフェライト等の磁芯を持たずに空芯で非常に大きなインダクタンスを得るために、太いコイル線(たとえばφ4〜6mm)とこれまでの常識に反するような大きさのコイルサイズ(たとえば直径が22〜45mm、長さ150〜250mm)を有している。
この実施形態では、ケーシング120内に6個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]が全体としてスペース的にも機能的にも効率的に取り付けられている。より詳細には、第1および第2の給電ライン100(1),100(2)の第1段空芯コイル単体A(1),A(2)同士が、ケーシング120の周回方向の一方の側面に寄って立設されたたとえば樹脂からなる円筒または円柱状の支持軸(ボビン)114Aに同心状に装着されている。また、両給電ライン100(1),100(2)の第2段空芯コイル単体B(1),B(2)同士が、ケーシング120内の略中心部に立設された別の支持軸114Bに同心状に装着されている。また、両給電ライン100(1),100(2)の第3段空芯コイル単体C(1),C(2)同士が、ケーシング120の周回方向の他方の側面に寄って立設された別の支持軸114Cに同心状に装着されている。
図6に示すように、第1段空芯コイル単体A(1),A(2)の上端にフィルタ端子T(1),T(2)が取り付けられ、第1段空芯コイル単体A(1),A(2)と第2段空芯コイル単体B(1),B(2)とは下端側で電線120を介して結線され、第2段空芯コイル単体B(1),B(2)と第3段空芯コイル単体C(1),C(2)とは上端側で電線122を介して結線されている。また、第3段空芯コイル単体C(1),C(2)と初段コンデンサ110(1),110(2)とは下端側で電線124を介して結線されている。
この実施形態では、ケーシング120内に上記のように配置される空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]において、共通の支持軸(ボビン)に装着される空芯コイル同士の間ではコイル巻線の螺旋の向きを同じにしている。また、水平方向で相隣接する支持軸(ボビン)に装着される空芯コイル同士の間ではコイル巻線の螺旋の向きを各自のコイル中心部に発生する軸方向の磁界の向きが反対になるようにしている。たとえば、空芯コイル単体A(1),A(2)の中を磁力線が軸方向に上から下に貫く時は、隣の空芯コイル単体B(1),AB(2)の中を磁力線が軸方向に下から上に貫くようにする。これにより、支持軸(ボビン)114Aに同心状に装着される第1段空芯コイル単体A(1),A(2)には、サセプタ12から内側発熱線40(IN)および給電線52(IN)を通って伝搬してきた2つの給電ライン上の高周波電流が同じ螺旋の向きで同方向に流れる。その際、つまり両空芯コイル単体A(1),A(2)に同時に高周波電流が流れると、両コイル単体をそれぞれ貫く磁束が実質的に同じ量で同じ方向を向くという関係があり、両空芯コイル単体A(1),A(2)の間に結合定数が正の相互インダクタンスが得られる。同様に、第2段空芯コイル単体B(1),B(2)の間および第3段空芯コイル単体C(1),C(2)の間でも結合定数が正の相互インダクタンスが得られる。
また、水平方向で相隣接する第1段空芯コイル単体A(1),A(2)と第2段空芯コイル単体B(1),B(2)との間では、高周波の電流が反対の螺旋の向きで逆方向に流れるという関係があり、これにより結合定数が正の相互インダクタンスが得られる。相隣接する第2段空芯コイル単体B(1),B(2)と第3段空芯コイル単体C(1),C(2)との間でも同様に正の相互インダクタンスが得られる。
この実施形態においては、上記のようにケーシング120内に収容される空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]が大きな自己インダクタスと正の相互インダクタンスを有することにより、それらの空芯コイル単体で構成される初段コイル108(1),108(2)において5μH以上の合成インダクタンスを容易に実現することができる。
なお、本発明においては、RF電力損失を極力少なくする観点から、特に第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)が大きなインダクタンスを有することが好ましい。この実施形態では、図6に示すように、第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)の巻線数を第2段の空芯コイル単体B(1),B(2)および第3段の空芯コイル単体C(1),C(2)の巻線数よりも多くしており、これによって第1段空芯コイル単体A(1),A(2)のインダクタンスを他の空芯コイル単体B(1)、C(1)、B(2),C(2)のインダクタンスよりも大きくしている。
一方で、初段コイル108(1),108(2)は、実際には、当然のことながら浮遊容量と損失分(抵抗)を有しており、等価的には図7のような回路として表すことができる。図7の等価回路において、Cfは浮遊容量であり、Ra,Rbは損失分(抵抗)である。初段コイル108のインダクタンスLfを大きくするほど初段コイル108および抵抗Raを流れる高周波電流を小さくし、抵抗Raで生じる電力損失を少なくすることができる。しかし、浮遊容量Cfが有意義な値を有していれば、その浮遊容量Cfおよび抵抗Rbのバイパス路を高周波電流が流れることによって抵抗Rbで相当量の電力損失が生じることになる。したがって、浮遊容量CFを極力小さくすることも、初段コイル108の電力損失を低減するうえで重要になる。
かかる観点から、この実施形態では、初段コイル108(1),108(2)を構成する空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]を全てケーシング120の内壁面(接地電位面)から10mm以上離しており、これによって初段コイル108(1),108(2)と接地電位部間の合成浮遊容量つまり合成対地浮遊容量Cfを30pF以下に抑えるようにしている。
なお、3個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]のそれぞれのインダクタンスを足し合わせた総和インダクタンスが同じ値の場合は、第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)の巻数が多いほど、全体の対地浮遊容量は小さくなる。また、3個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]のそれぞれの対地浮遊容量を足し合わせた総和対地浮遊容量が同じ値の場合は、第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)の浮遊容量が小さいほど全体の対地浮遊容量は小さくなる。このことは、本発明者がシミュレーションおよび実験で確認している。
上記のように、第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)の巻線を多くすること、あるいはそれらの対地浮遊容量を小さくすることが、初段コイル108(1),108(2)全体の合成対地浮遊容量を小さくするうえで最も効果が大きい。その意味では、たとえば、第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)とケーシング120の内壁との間に特に大きな離間距離を設定するのが好ましい。あるいは、第1段の空芯コイル単体A(1),A(2)の巻数を他の空芯コイル単体[B(1)、C(1)]、[B(2),C(2)]の巻数よりもできるだけ多くするのが好ましい。
図5および図6に示すように、第3段空芯コイル単体C(1),C(2)と近接してケーシング120の側壁にたとえば樹脂製のボックス116が取付されており、このボックス116の中に次段LCローパス・フィルタ106(1),106(2)の全部が収容され、そのボックス116の下に初段コンデンサ110(1),110(2)が配置されている。第3段空芯コイル単体C(1),C(2)とボックス116との間には電磁シールド用の隔壁板118が設けられている。
この実施形態のプラズマエッチング装置においては、第1の高周波電源28よりサセプタ12に印加された高周波の一部が内側発熱体40(IN)から第1および第2の給電ライン100(1),100(2)を伝ってフィルタ回路102(1),102(2)に入ってくる。フィルタ回路102(1),102(2)に入った高周波の電流は初段LCローパス・フィルタ104(1),104(2)でたとえば1/10以下まで減衰し、次段LCローパス・フィルタ106(1),106(2)に流れ込む高周波電流は非常に小さい。このため、次段コイル112(1),112(2)の電力損失は殆ど無視できるほどであり、次段コイル112(1),112(2)を小型の磁芯入りコイルで構成することもできる。もっとも、次段コイル112(1),112(2)がこれに近接する第3段空芯コイル単体C(1),C(2)と磁気的に結合するのは望ましくないので、隔壁板118で遮蔽している。この隔壁板118もケーシング120と同じ材質のものでよい。
上記のように、サセプタ12側から給電ライン100(1),100(2)を伝ってフィルタ回路102(1),102(2)に入った高周波の殆どが初段LCローパス・フィルタ104(1),104(2)で減衰して消失し、それに伴ってフィルタ回路102(1),102(2)内のRF電力損失の殆どが初段LCローパス・フィルタ104(1),104(2)で生じる。
本発明者は、この実施形態のプラズマエッチング装置において、初段コイル108(1),108(2)の合成インダクタンス(L)および合成対地浮遊容量(C)をそれぞれ横軸および縦軸にとって、フィルタ回路102(1),102(2)で生じるRF電力損失の全高周波パワー(高周波電源28の出力パワー)に占める割合つまりフィルタパワー損失率(%)をシミュレーションで求めたところ、図8に示すような等高線図が得られた。なお、上記合成インダクタンス(L)および合成対地浮遊容量(C)は、発熱体40側から見たときの初段コイル108(1),108(2)の見掛けの合成インダクタンスおよび合成対地浮遊容量である。
図8に示すように、インダクタンス(L)の値が大きいほど、また浮遊容量(C)の値が小さいほど、フィルタパワー損失率(%)が小さくなり、Lが5μH以上でCが30pF以下の領域(点線枠で示す領域)ではL,Cの値が変動してもフィルタパワー損失率(%)は必ず4%未満に収まることがわかる。一方、上記領域の外では、フィルタパワー損失率(%)を4%未満に収めることが困難または不可能であるだけでなく、LまたはCの小さな変化に対してフィルタパワー損失率(%)が大きく変化し、量産時に機差となりやすい。
ところで、一般のプラズマエッチングにおいて、プロセス性能の代表的な指標であるエッチングレートの再現性許容値はばらつきが大体2%以下とされており、そのためにはフィルタパワー損失率(%)がその2倍以下つまり大体4%以下でなければならないとされている。したがって、各初段コイル108(1),108(2)のインダクタンス(L)が5μH以上で浮遊容量(C)が30pF以下であれば、エッチングレートの再現性許容値を確実にクリアし、量産時の機差をなくすことができる。この実施形態においては、フィルタユニット54(IN)を上述したような構成とすることにより、かかるL,Cの数値条件を満たすことができる。
以上好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
たとえば、上記した実施形態のプラズマエッチング装置では、サセプタ12に設ける発熱体40をサセプタ半径方向で内側の発熱線40(IN)と外側の発熱線40(OUT)に2分割したが、非分割または一体型のものも可能であり、その場合はヒータ電源および給電ラインも1系統で済む。
また、上記実施形態では、フィルタユニット54(IN),54(OUT)において,初段コイル108(1),108(2)をそれぞれ3個の空芯コイル単体[A(1),B(1)、C(1)]、[A(2)、B(2),C(2)]に分割した。しかし、初段コイル108(1),108(2)をたとえば2個の空芯コイル単体[A(1),B(1)]、[A(2)、B(2)]にそれぞれ分割することも可能であり、あるいは1個の空芯コイル単体A(1)、A(2)のみでそれぞれ構成することも可能である。
また、フィルタ回路102(1),102(2)の回路構成も種々の変形が可能であり、たとえば、次段のLCローパス・フィルタ106(1),106(2)の後段に第3段のLCローパス・フィルタを縦続接続する構成も可能である。
上記実施形態では、プラズマ生成用の第2高周波(60MHz)をシャワーヘッド(上部電極)64に印加したが、第2高周波を第1高周波(13.56MHz)に重畳してサセプタ12に印加する下部2周波印加方式にも本発明は適用可能である。さらには、上部電極64には高周波を印加せずにサセプタ12に第1高周波(13.56MHz)のみを印加する下部1周波印加方式も可能である。また、サセプタ12に印加する第1高周波は13.56MHzに限定されるものでもなく、他の周波数も使用可能であることはもちろんである。フィルタユニット52に用いるケーシング120は、密閉した筐体構造に限らず、一部が開口していても構わない。
また、本発明は、プラズマエッチング装置に限定されず、プラズマCVD、プラズマ酸化、プラズマ窒化、スパッタリングなどの他のプラズマ処理装置にも適用可能である。また、本発明における被処理基板は半導体ウエハに限るものではなく、フラットパネルディスプレイ用の各種基板や、フォトマスク、CD基板、プリント基板等も可能である。
本発明の一実施形態におけるプラズマエッチング装置の構成を示す縦断面図である。 実施形態においてサセプタの発熱体に電力を供給するための給電部の回路構成を示す図である。 実施形態における発熱体の構成例を示す図である。 実施形態における初段コイルの回路構成を示す図である。 実施形態におけるフィルタユニット内の主要な構成を示す平面図である。 実施形態におけるフィルタユニット内の主要な構成を示す略断面図である。 実施形態における空芯コイル単体の等価回路を示す図である。 実施形態における初段コイルのインダクタンスおよび浮遊容量とフィルタパワー損失率(%)との関係を示す図である。
符号の説明
10 チャンバ(処理容器)
12 サセプタ(下部電極)
24 排気装置
28 第1の高周波電源
40 発熱体
40(IN) 内側発熱線
40(OUT) 外側発熱線
54(IN),54(OUT) フィルタユニット
58(IN),58(OUT) ヒータ電源
64 シャワーヘッド(上部電極)
74 処理ガス供給部
100(1) 第1の給電ライン
100(2) 第2の給電ライン
102(1) 第1のフィルタ回路
102(2) 第2のフィルタ回路
104(1),104(2) 初段LCローパス・フィルタ
106(1),106(2) 次段LCローパス・フィルタ
108(1),108(2) 初段コイル
110(1),110(2) 初段コンデンサ
112(1),112(2) 次段コイル
114(1),114(2) 次段コンデンサ
118 隔壁板
120,122,124 結線用の電線

Claims (27)

  1. 減圧可能な処理容器内に配設された第1の電極に第1の高周波を出力する第1の高周波電源を電気的に接続するとともに、前記第1の電極に設けられる発熱体に前記第1の高周波のノイズを減衰させるためのフィルタ回路を介してヒータ電源を電気的に接続しているプラズマ処理装置であって、
    前記発熱体側から見て前記フィルタ回路の初段に設けられる空芯の初段コイルと、
    前記初段コイルを包囲または収容して接地される導電性のケーシングと
    を有するプラズマ処理装置。
  2. 前記初段コイルのインダクタンスが5μH以上で、前記初段コイルと接地電位部間の浮遊容量が30pF以下である請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記初段コイルが、前記ケーシング内で空間的に並置され、電気的に直列接続された複数個の空芯コイル単体に分割されている請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記複数個の空芯コイル単体の中で、最も初段に位置する空芯コイル単体が他の全ての空芯コイル単体よりも大きなインダクタンスを有する請求項3記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記複数個の空芯コイル単体の中で、最も初段に位置する空芯コイル単体が他の全ての空芯コイル単体よりも小さな浮遊容量を有する請求項3または請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記発熱体側から見て前記初段コイルの反対側の端子と接地電位部との間に第1のコンデンサが接続され、前記初段コイルと前記第1のコンデンサとの間の第1の接続点が前記ヒータ電源の出力端子に電気的に接続される請求項3〜5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記第1のコンデンサが前記ケーシングに収容される請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記第1の接続点に次段コイルの一方の端子が接続され、前記次段コイルの他方の端子と接地電位部との間に第2のコンデンサが接続され、前記次段コイルと前記第2のコンデンサとの間の第2の接続点が前記ヒータ電源の出力端子に電気的に接続される請求項6または請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記次段コイルおよび前記第2のコンデンサが前記ケーシングに収容される請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記初段コイルと前記次段コイルとの間に、接地された電磁シールド用の隔壁板が設けられる請求項9に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記次段コイルが磁芯入りのコイルである請求項8〜10のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記直列接続される複数個の空芯コイル単体が前記ケーシング内で実質的に一列に配置され、隣接する空芯コイル単体の間で相互インダクタンスの結合定数が正の値になるようにそれぞれのコイル巻線の螺旋の向きおよび結線が設定される請求項3〜11のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記発熱体の第1および第2の端子に前記ヒータ電源の第1および第2の出力端子がそれぞれ第1および第2の給電ラインを介して接続され、前記第1および第2の給電ラインに空芯の第1および第2の初段コイルがそれぞれ設けられる請求項1〜12のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記第1および第2の初段コイルの合成インダクタンスが5μH以上で、前記第1および第2の初段コイルと接地電位部間の合成浮遊容量が30pF以下である請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記第1の初段コイルと前記第2の初段コイルとが同心状に配置される請求項13または請求項14に記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記第1の初段コイルを構成する複数個の空芯コイル単体と前記第2の初段コイルを構成する複数個の空芯コイル単体とが前記ケーシング内に同数個設けられ、給電ライン上の電気的な位置で対応する前記第1の給電ライン側の各空芯コイル単体と前記第2の給電ライン側の各空芯コイル単体とが同心状に配置される請求項15記載のプラズマ処理装置。
  17. 同心状に配置される前記第1の給電ライン側の各空芯コイル単体と前記第2の給電ライン側の各空芯コイル単体との間で相互インダクタンスの結合定数が正の値になるようにそれぞれのコイル巻線の螺旋の向きが設定される請求項16に記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記発熱体が前記第1の電極の主面に絶縁体を介して埋め込まれている請求項1〜17のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記発熱体が電極半径方向において内側の発熱部と外側の発熱部に2分割され、前記内側発熱部および前記外側発熱部の各々に個別の前記フィルタ回路を介して個別の前記ヒータ電源が電気的に接続される請求項1〜18のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記ケーシングが比透磁率の高いステンレス鋼からなる請求項1〜19のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  21. 前記第1の電極が下部電極で、その上に被処理体が載置される請求項1〜20のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  22. 前記ケーシングが前記第1の電極の近傍直下に配置される請求項21に記載のプラズマ処理装置。
  23. 前記第1の高周波が13.56MHzまたはその近辺の周波数を有する請求項1〜22のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  24. 前記処理容器内で前記第1の電極と所望のギャップを隔てて平行に対向する第2の電極を有する請求項1〜23のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  25. 前記第2の電極に、第2の高周波を出力する第2の高周波電源が電気的に接続される請求項24に記載のプラズマ処理装置。
  26. 前記第2の高周波が40MHz以上である請求項25に記載のプラズマ処理装置。
  27. 前記第1の電極またはそれと熱的に結合される支持部材に冷媒通路が設けられ、前記冷媒通路にチラー装置より温調された冷媒が供給される請求項1〜26のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
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