JP2008194391A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008194391A
JP2008194391A JP2007035258A JP2007035258A JP2008194391A JP 2008194391 A JP2008194391 A JP 2008194391A JP 2007035258 A JP2007035258 A JP 2007035258A JP 2007035258 A JP2007035258 A JP 2007035258A JP 2008194391 A JP2008194391 A JP 2008194391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
command
identification information
variable display
reach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007035258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4777272B2 (ja
Inventor
Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2007035258A priority Critical patent/JP4777272B2/ja
Publication of JP2008194391A publication Critical patent/JP2008194391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4777272B2 publication Critical patent/JP4777272B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】遊技制御手段の制御負担を増加させることなく特殊表示結果を用いた多彩な演出を実行する。
【解決手段】演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドが非リーチはずれ時の通常変動の変動パターン(変動番号1,2の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を用いて、飾り図柄の停止図柄として導出表示するばらけ目のはずれ図柄を決定し、受信した変動パターンコマンドがリーチハズレ出目を変動の終了時に導出表示する変動パターン(変動番号5〜41の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を用いることなく、リーチハズレ出目を決定する。
【選択図】図86

Description

本発明は、各々を識別可能な複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示部を有する可変表示装置を備え、可変表示の表示結果として識別情報の組み合わせが特定表示結果になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させる遊技機に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示装置が設けられ、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能になるように構成されたものがある。
特定遊技状態とは、所定の遊技価値が付与された遊技者にとって有利な状態を意味する。具体的には、特定遊技状態は、例えば特別可変入賞装置の状態を打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態(大当り遊技状態)、遊技者にとって有利な状態になるための権利が発生した状態、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態などの所定の遊技価値が付与された状態である。
そのような遊技機では、識別情報としての図柄を表示する可変表示装置の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せ(特定表示結果)になることを、通常、「大当り」という。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了する。
また、遊技機には、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果のうちの特別な特定表示結果(特別表示結果)となるなどの特別の条件が成立すると、以後、大当りが発生する確率が高くなる高確率状態(確変状態ともいう。)に移行するように構成されたものもある。
下記の特許文献1には、図柄の可変表示の途中で、リーチ目と呼ばれる特殊な組み合わせの図柄を可変表示装置に停止表示することにより、大当りの発生を期待させて遊技の興趣を向上させるようにした遊技機が開示されている。この遊技機では、リーチ目が一旦停止してから大当りに発展する場合と、リーチ目が最終停止してはずれとなる場合とがあり、リーチ目が最終停止する所定の条件を満たした場合には、外れ図柄乱数によらずリーチ目を最終停止図柄に決定する。
特開平11−299995号公報(段落0038,0054−0082,0110、図13−図19)
特許文献1に記載された遊技機では、一つの制御装置が遊技制御(遊技の進行の制御)と表示制御(可変表示装置の表示状態の制御)を含む全ての制御を実行しているため、制御装置の制御負担が大きく、リーチ目(本願ではリーチハズレ出目、リーチ非特定表示結果という)を用いた演出を行う場合に多彩な演出を行うことができないおそれがあった。
そこで、本発明は、遊技制御を実行する遊技制御手段と表示制御を実行する表示制御手段とを別々に設け、遊技制御手段の制御負担を増加させることなくリーチ非特定表示結果を用いた多彩な演出を実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明による遊技機では、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば左・中・右の飾り図柄)を可変表示可能な複数の可変表示部(例えば、左・中・右の表示領域)を有する可変表示装置(例えば可変表示装置9)を備え、可変表示の表示結果として識別情報の組み合わせが特定表示結果(例えば大当り図柄)になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に移行させる遊技機(例えばパチンコ遊技機1)であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、可変表示装置の表示状態を制御する演出制御手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、遊技制御手段は、特定遊技状態に移行させるか否かを表示結果の導出表示以前に決定する事前決定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560におけるステップS58を実行する部分)と、識別情報の可変表示の可変表示パターン(例えば変動パターン)を決定する可変表示パターン決定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560におけるステップS201〜S212を実行する部分)と、事前決定手段の決定結果と可変表示パターン決定手段の決定結果とを特定可能な事前決定コマンド(例えば、変動パターンコマンド、図柄情報指定コマンド)を送信する事前決定コマンド送信手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560における飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28)のうち変動パターンコマンドおよび図柄情報指定コマンドを送信する制御を実行する部分)と、を含み、演出制御手段は、識別情報の組み合わせを決定するための複数種類の識別情報乱数(例えば左図柄決定用乱数など)の数値を更新する数値更新手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS706を実行する部分)と、所定の時期に数値更新手段から識別情報乱数の数値を抽出する数値抽出手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS1001,S1003,S1006,S1000B,S1011,S1020,S1023,S1031,S1040,S1043,S1071,S1081,S1101,S1113,S1116,1130,S1131,S1140,S1143,S1161,S681,S691を実行する部分)と、事前決定コマンドにもとづいて、可変表示装置における複数の可変表示部に表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを、数値抽出手段により抽出された識別情報乱数の数値を用いて複数種類の中から決定する識別情報決定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS621,S626,S632を実行する部分)と、を含み、可変表示パターン決定手段は、事前決定手段により特定遊技状態に移行させないと決定されたときは、リーチとなりかつ特定表示結果とならない識別情報の組み合わせであるリーチ非特定表示結果(例えば、リーチハズレ出目、リーチはずれ図柄)を可変表示の終了時に導出表示する第1リーチ可変表示パターン(例えば、変動番号5〜41の変動パターン)と、リーチとならない識別情報の組み合わせ(例えば、ばらけ目のはずれ図柄)を可変表示の終了時に導出表示する非リーチ可変表示パターン(例えば、変動番号1,2の変動パターン)とを含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し(例えば、ステップS211,S212,S207を実行し)、事前決定手段により特定遊技状態に移行させると決定されたときは、リーチ非特定表示結果を可変表示の途中で表示してから特定表示結果を導出表示する第2リーチ可変表示パターン(例えば、変動番号44〜62,65〜83,88〜99,101〜112,116〜121の変動パターン)を含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し(例えば、ステップS205,S206,S207を実行し)、識別情報決定手段は、事前決定コマンドが非リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば(例えばステップS653のN、S1000AのN)、識別情報乱数のうちの特定の乱数(例えば、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数、中図柄決定用乱数)を用いて表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを決定し(例えば、ステップS1001〜S1008を実行し)、事前決定コマンドが第1リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば(例えば、ステップS653のY)、識別情報乱数のうちの特定の乱数を用いることなく、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせをリーチ非特定表示結果に決定する(例えば、ステップS1011〜S1018を実行する)ことを特徴とする。
可変表示パターン決定手段は、可変表示パターンを第1リーチ可変表示パターンとするときに、可変表示の終了時に導出表示されるリーチ非特定表示結果のうちリーチとなるときに導出表示されるリーチ識別情報(例えばリーチ図柄)と該リーチ識別情報の後に導出表示される最終停止識別情報(例えば中図柄)との差分(例えば図柄差)についても決定し(例えば、ステップS211,S212,S207を実行し)、事前決定コマンド送信手段は、差分も特定可能な事前決定コマンド(例えば図17〜図19参照)を送信し、識別情報決定手段は、事前決定コマンドが第1リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば(例えば、ステップS653のY)、リーチ識別情報に制御データ(例えば判定値)が割り振られたリーチ識別情報テーブル(例えばリーチ図柄選択用テーブル)において、抽出された識別情報乱数のうちの特定の乱数以外のリーチ識別情報乱数(例えばリーチ図柄決定用乱数)の数値と合致する制御データに対応付けられた識別情報をリーチ識別情報と決定し(例えば、ステップS1013,S1016,S1017を実行し)、決定した該リーチ識別情報と事前決定コマンドで特定される差分にもとづいて最終停止識別情報を決定する(例えば、ステップS1014,S1018を実行する)ように構成されていてもよい。
可変表示パターン決定手段は、可変表示パターンを第2リーチ可変表示パターンとするときに、可変表示の途中で表示されるリーチ非特定表示結果のうちリーチとなるときに表示されるリーチ識別情報(例えばリーチ図柄)と該リーチ識別情報の後に表示される最終停止識別情報(例えば中図柄)との差分(例えば図柄差)についても決定し(例えば、ステップS205,S206,S207を実行し)、事前決定コマンド送信手段は、差分も特定可能な事前決定コマンド(例えば図17〜図19参照)を送信し、識別情報決定手段は、事前決定コマンドが第2リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば(例えば、ステップS656のY、S659のY、S671のY、S674のY、S1032のN、S1072のN、S1102のN、S1132のN)、リーチ識別情報に制御データが割り振られた特定リーチ識別情報テーブル(例えば大当り図柄選択用テーブル)において、抽出された識別情報乱数のうちの特定の乱数以外の特定リーチ識別情報乱数(例えば大当り図柄決定用乱数)の数値と合致する制御データに対応付けられた識別情報をリーチ識別情報と決定し(例えば、ステップS1035,S1037,S1038,S1073,S1075,S1077,S1078,S1105,S1107,S1108,S1133,S1135,S1137,S1138を実行し)、決定した該リーチ識別情報と事前決定コマンドで特定される差分にもとづいて最終停止識別情報を決定する(例えば、ステップS1045,S1079,S1118,S1145を実行する)ように構成されていてもよい。
可変表示の表示結果としてリーチとならない識別情報の組み合わせのうち特殊な組み合わせの特殊表示結果(例えば、演出上のチャンス目A,B、突確用のチャンス目、小当り用チャンス目)になったときに特別な演出を実行する(例えば、チャンス目A,Bになったときにダミー演出又はスーパーリーチに発展させ、突確用のチャンス目になったときに2ラウンドの突然確変大当り遊技を実行した後にチャンスモード中の演出を実行し、小当り用のチャンス目になったときに2ラウンドの小当り遊技を実行した後にチャンスモード中の演出を実行する)遊技機であって、可変表示パターン決定手段は、特殊表示結果を表示する特殊可変表示パターン(例えば、変動番号3,4,23,40,41,63,64,84〜86,100,113,114,122〜124の変動パターン)を含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し(例えば、ステップS201〜S212を実行し)、識別情報決定手段は、事前決定コマンドが特殊可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、識別情報乱数のうちの特定の乱数を用いることなく(例えばチャンス目決定用乱数、大当り図柄決定用乱数を用いて)、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを特殊表示結果に決定し(例えば、ステップS1000A〜S1000C,S1019〜S1024,S1039〜S1044,S1081,S1082,S1112〜S1117,S1139〜S1144,S1161,S1162を実行し)、事前決定コマンドが特殊可変表示パターン以外の可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせが特殊表示結果になるのを禁止する禁則処理を実行する(例えば、ステップS1007,S1008またはステップS1207〜S1209を実行する)ように構成されていてもよい。
識別情報決定手段は、禁則処理として、特定の乱数を用いて表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを仮決定し(例えば、ステップS1207を実行し)、仮決定した識別情報の組み合わせが特殊表示結果となっているか否かを判定し(例えば、ステップS1208を実行し)、特殊表示結果となっていると判定した場合は、該特殊表示結果とならないように所定の識別情報を変更する(例えば、ステップS1209を実行する)ように構成されていてもよい。
識別情報決定手段は、禁則処理として、特殊表示結果となる識別情報の組み合わせに対して制御データ(例えば判定値)が割り振られていない識別情報決定テーブル(例えば図51に示す中図柄加算値決定テーブル)において、抽出された特定の乱数の数値と制御データとを比較することによって、特殊表示結果とならない識別情報の組み合わせを決定する(例えばステップS1007,S1008を実行する)ように構成されていてもよい。
請求項1記載の発明では、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、可変表示装置の表示状態を制御する演出制御手段とが設けられ、遊技制御手段(可変表示パターン決定手段)が、特定遊技状態に移行させないときは、リーチとなりかつ特定表示結果とならない識別情報の組み合わせであるリーチ非特定表示結果(リーチハズレ出目)を可変表示の終了時に導出表示する第1リーチ可変表示パターンと、リーチとならない識別情報の組み合わせを可変表示の終了時に導出表示する非リーチ可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し、特定遊技状態に移行させるときは、リーチ非特定表示結果を可変表示の途中で表示してから特定表示結果を導出表示する第2リーチ可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し、演出制御手段(識別情報決定手段)が、受信した事前決定コマンドが非リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、識別情報乱数のうちの特定の乱数を用いて表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを決定し、受信した事前決定コマンドが第1リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、識別情報乱数のうちの特定の乱数を用いることなく、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせをリーチ非特定表示結果に決定するように構成されているので、遊技制御手段の制御負担を増加させることなく、リーチ非特定表示結果を用いた多彩な演出を実行することができる。また、事前決定コマンドによってリーチ非特定表示結果が最終停止(可変表示の終了時に表示)されるか否かが特定可能であるので、コマンド数を増加させずにリーチ非特定表示結果を用いた演出を行うことができる。
請求項2記載の発明では、可変表示パターン決定手段が、可変表示パターンを第1リーチ可変表示パターンとするときに、可変表示の終了時に導出表示されるリーチ非特定表示結果のうちリーチとなるときに導出表示されるリーチ識別情報と該リーチ識別情報の後に導出表示される最終停止識別情報との差分についても決定し、事前決定コマンド送信手段が、差分も特定可能な事前決定コマンドを送信し、識別情報決定手段が、事前決定コマンドが第1リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、リーチ識別情報に制御データが割り振られたリーチ識別情報テーブルにおいて、抽出された識別情報乱数のうちの特定の乱数以外のリーチ識別情報乱数の数値と合致する制御データに対応付けられた識別情報をリーチ識別情報と決定し、決定した該リーチ識別情報と事前決定コマンドで特定される差分にもとづいて最終停止識別情報を決定するように構成されているので、可変表示パターンと差分とが同時に決定されるため、差分に合った演出を実行することができる。
請求項3記載の発明では、可変表示パターン決定手段が、可変表示パターンを第2リーチ可変表示パターンとするときに、可変表示の途中で表示されるリーチ非特定表示結果のうちリーチとなるときに表示されるリーチ識別情報と該リーチ識別情報の後に表示される最終停止識別情報との差分についても決定し、事前決定コマンド送信手段が、差分も特定可能な事前決定コマンドを送信し、識別情報決定手段が、事前決定コマンドが第2リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、リーチ識別情報に制御データが割り振られた特定リーチ識別情報テーブルにおいて、抽出された識別情報乱数のうちの特定の乱数以外の特定リーチ識別情報乱数の数値と合致する制御データに対応付けられた識別情報をリーチ識別情報と決定し、決定した該リーチ識別情報と事前決定コマンドで特定される差分にもとづいて最終停止識別情報を決定するように構成されているので、可変表示パターンと差分とが同時に決定されるため、差分に合った演出を実行することができる。
請求項4記載の発明では、識別情報決定手段が、事前決定コマンドが特殊可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、識別情報乱数のうちの特定の乱数を用いることなく、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを特殊表示結果に決定し、事前決定コマンドが特殊可変表示パターン以外の可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせが特殊表示結果になるのを禁止する禁則処理を実行するように構成されているので、特別な演出が実行されないにもかかわらず、特殊表示結果が表示されるのを防止することができる。
請求項5記載の発明では、識別情報決定手段が、禁則処理として、特定の乱数を用いて表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを仮決定し、仮決定した識別情報の組み合わせが特殊表示結果となっているか否かを判定し、特殊表示結果となっていると判定した場合は、該特殊表示結果とならないように所定の識別情報を変更するように構成されているので、特別な演出が実行されないにもかかわらず、特殊表示結果が表示されるのを確実に防止することができる。
請求項6記載の発明では、識別情報決定手段が、禁則処理として、特殊表示結果となる識別情報の組み合わせに対して制御データが割り振られていない識別情報決定テーブルにおいて、抽出された特定の乱数の数値と制御データとを比較することによって、特殊表示結果とならない識別情報の組み合わせを決定するように構成されているので、特別な演出が実行されないにもかかわらず、特殊表示結果が表示されるのを確実に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1.
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。なお、以下の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、スロット機などの他の遊技機に適用することもできる。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構造体である。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が始動入賞口14に入賞したこと)にもとづいて各々を識別可能な複数種類の演出用の飾り図柄を可変表示し表示結果を導出表示する可変表示装置9が配置されている。この実施の形態では、可変表示装置9は液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3列の表示領域(飾り図柄表示エリア)に飾り図柄が上下方向(この実施の形態では、上から下)に可変表示されるように構成されている。左・中・右の各列の表示領域は、飾り図柄の可変表示が停止しているときに連続した3コマの飾り図柄が停止表示される(図3等参照)。
なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄を停止表示させることである(いわゆるスーパーリーチへの発展前の仮停止、再抽選演出実行前の仮停止、救済演出実行前の仮停止を除く。)。
この実施の形態では、可変表示装置9の3つの表示領域に表示される飾り図柄として、図2に示すように、「1」〜「8」の数字の図柄と、数字の図柄間のブランクを示す「*」の記号の図柄とを用いている。飾り図柄の可変表示(変動)中、原則として、左の表示領域は、「8」「*」「7」・・・「*」の飾り図柄が番号順に表示され、中及び右の表示領域は、「1」「*」「2」・・・「*」の飾り図柄が番号順に表示される。なお、左の表示領域に表示される飾り図柄を「左図柄」といい、中の表示領域に表示される飾り図柄を「中図柄」といい、右の表示領域に表示される飾り図柄を「右図柄」ということがある。
可変表示装置9の上部には、識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示器(特別図柄表示装置)8が設けられている。この実施の形態では、特別図柄表示器8は、例えば「0」〜「9」の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。特別図柄表示器8は、遊技者に特定の停止図柄を把握しづらくさせるために、「0」〜「99」など、より多種類の数字を可変表示するように構成されていてもよい。
可変表示装置9は、特別図柄表示器8による特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての飾り図柄の可変表示を行う。飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示器8は、遊技制御基板に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される。
可変表示装置9の下部には、始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち保留記憶(始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)数を表示する4つの表示器からなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。有効始動入賞がある毎に、1つの表示器の表示色を変化させる。そして、特別図柄表示器8の可変表示が開始される毎に、1つの表示器の表示色をもとに戻す。この例では、特別図柄表示器8と特別図柄保留記憶表示器18とが別個に設けられているので、可変表示中も保留記憶数が表示された状態にすることができる。なお、可変表示装置9の表示領域内に、保留記憶数を表示する4つの表示領域からなる特別図柄保留記憶表示領域を設けるようにしてもよい。また、この実施の形態では、保留記憶数の上限値を4とするが、上限値をより大きい値にしてもよい。さらに、上限値を、遊技状態に応じて変更可能であるようにしてもよい。
可変表示装置9の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口14が設けられている。始動入賞口14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、始動入賞口14には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16(図1では図示せず)によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。
始動入賞口14の下方には、大当り遊技状態または小当り遊技状態においてソレノイド21によって開状態とされる特別可変入賞装置が設けられている。特別可変入賞装置は、開閉板20を備え、大入賞口を形成する。大入賞口に入った遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
可変表示装置9の真上には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。
ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に左側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、複数の入賞口29,30,33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,33,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aによって検出される。各入賞口29,30,33,39は、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、始動入賞口14や大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
また、左側のスピーカ27の下方には、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、右側のスピーカ27の下方には、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。さらに、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニットが、パチンコ遊技機1に隣接して設置されている(図示せず)。また、遊技機内部の遊技状態(後述する通常遊技状態、確変状態、時短状態)を遊技者に報知するための状態表示灯が、遊技盤6の所定の箇所に設けられている(図示せず)。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技終了または前回の可変表示の終了)、特別図柄表示器8において特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、可変表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、特別図柄保留記憶表示器18についての保留記憶数を1増やす。
特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9の飾り図柄の可変表示は、所定時間が経過したときに停止する。停止時の停止図柄が大当り図柄のうちの確変図柄(後述する突然確変図柄を除く。)または非確変図柄になると、大当り遊技状態(確変大当りまたは非確変大当り(通常大当りともいう))に移行する。すなわち、一定時間(例えば29.5秒)が経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口に入賞するまで特別可変入賞装置が開放される。なお、特別可変入賞装置が開放されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまでが大当り遊技状態における1ラウンドである。この実施の形態では、停止図柄が確変図柄(後述する突然確変図柄を除く。)または非確変図柄になったことにもとづいて大当り遊技状態に移行されたときは、大当り遊技状態が15ラウンド継続される。
また、停止時の停止図柄が特別な確変図柄(以下、突然確変図柄という。)になると、遊技状態が確変状態に突然移行されたように遊技者に認識させる特別な大当り遊技状態(以下、突然確変大当りという。)に移行する。突然確変大当りでは、特別可変入賞装置が短い期間(例えば5秒)だけ2回開放される。突然確変大当りにおいて、特別可変入賞装置が開放されてから閉鎖されるまでが1ラウンドであり、突然確変大当りの遊技状態が2ラウンドだけ継続されることになる。なお、突然確変大当りでは、特別可変入賞装置が開放される期間が短く、特別可変入賞装置の開放中に10個の遊技球が入賞しないので、10個の遊技球が大入賞口に入賞するまでを1ラウンドと定義する必要はない。突然確変大当りが発生したときは、15ラウンドの大当りの場合と異なり、可変表示装置9において各ラウンドの演出が順に進行していくのではなく、突然、遊技状態が確変状態に移行したように遊技者に見せるための特別な演出が実行される。
また、停止時の停止図柄が小当り図柄になると、大当り遊技状態よりも遊技者に付与される遊技価値が小さい小当り遊技状態に移行する。すなわち、短い期間(例えば5秒)だけ特別可変入賞装置が2回開放される遊技状態に移行する。このように、小当り遊技状態では、突然確変大当りが発生したときに遊技者に付与される遊技価値と同じ遊技価値が付与されることになる。しかし、突然確変大当りの場合と異なり、小当り遊技状態の終了後に遊技状態が確変状態に移行されない。このことから、遊技者は、小当りよりも突然確変大当りの発生を期待する。なお、小当りが発生したときも、突然確変大当りのときと同様の特別な演出が実行される。このような特別な演出を2ラウンド用演出という。2ラウンド用演出としては、突然確変大当りが発生したときに実行される突確専用の演出と、突然確変大当りおよび小当りのいずれが発生したときにも実行される突確・小当り兼用の演出とがある。
この実施の形態では、特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示と、可変表示装置9における飾り図柄の可変表示とは同期している。ここで、同期とは、可変表示の期間(可変表示時間)が同じであることをいう。また、特別図柄表示器8における表示結果(特別図柄の停止図柄)と可変表示装置9における表示結果(飾り図柄の停止図柄)とは対応している。なお、両図柄の対応関係については後述する。
次に、遊技状態の種類および遊技状態の遷移について説明する。
確変状態(確率変動状態)とは、大当り(つまり図柄が大当り図柄)となる確率が通常遊技状態および時短状態よりも高い遊技者にとって有利な遊技状態のことをいう。なお、この実施の形態において、「確変状態」というときは、明示した場合を除き後述する確変時短状態を含まないものとする。
また、時短状態(時間短縮状態)とは、特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9における飾り図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態および確変状態よりも短縮される遊技状態のことをいう。このように可変表示時間が短縮されることにより、頻繁に図柄の可変表示が実行され、単位時間当たりの大当りの発生確率が向上する結果、遊技者にとって有利な状態となる。また、時短状態では、普通図柄表示器10において、停止図柄が当り図柄になる確率が通常遊技状態および確変状態より高められるとともに、可変入賞球装置15における開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が通常遊技状態および確変状態よりも高められ、遊技者にとってさらに有利な状態になる。また、時短状態では、普通図柄表示器10における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態および確変状態よりも短縮されることによって、遊技者にとってさらに有利な状態になる。なお、この実施の形態において、「時短状態」というときは、明示した場合を除き後述する確変時短状態を含まないものとする。
確変時短状態とは、確変状態でかつ時短状態である遊技状態のことをいう。確変時短状態は、遊技者にとってきわめて有利な状態である。
この実施の形態では、以下のように遊技状態が遷移する。
(1)通常遊技状態および時短状態のときに確変図柄(突然確変図柄を除く)で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が通常遊技状態および時短状態から確変時短状態に移行される。これによって、特別図柄および普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、特別図柄および普通図柄等の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。
(2)確変状態および確変時短状態のときに確変図柄(突然確変図柄を除く)で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が確変状態であったときは確変時短状態に移行され、遊技状態が確変時短状態であったときは確変時短状態が変化しないで維持される。これによって、特別図柄および普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。
(3)通常遊技状態および時短状態のときに突然確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が通常遊技状態および時短状態から確変状態に移行される。このとき、特別図柄の停止図柄が当り図柄になる確率は高められるが、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率は高められず、特別図柄および普通図柄の変動時間も短縮されず、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められない。なお、突然確変大当り遊技の終了後は、演出モードが確変状態に移行されたことを期待させる演出モード(チャンスモード)に変更される。
(4)確変状態および確変時短状態のときに突然確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が確変状態であったときは確変状態が変化しないで継続され、遊技状態が確変時短状態であったときは確変状態に移行される。このとき、特別図柄の停止図柄が当り図柄になる確率は高められるが、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率は高められず、特別図柄および普通図柄の変動時間も短縮されず、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められない。また、突然確変大当り遊技の終了後は、演出モードが確変状態に移行されたことを期待させる演出モード(チャンスモード)に変更される。
(5)通常遊技状態および時短状態のときに非確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、大当り終了後の所定の変動回数(例えば100回)だけ時短状態に制御される。すなわち、遊技状態が通常遊技状態であったときは通常遊技状態から時短状態に所定の変動回数だけ移行され、遊技状態が時短状態であったときは所定の変動回数だけ時短状態が継続される。このとき、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。そして、所定の変動回数の変動が開始されるときに遊技状態が時短状態から通常遊技状態に移行される。
(6)確変状態および確変時短状態のときに非確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、大当り終了後の所定の変動回数(例えば100回)だけ時短状態に制御される。すなわち、確変状態および確変時短状態から時短状態に所定の変動回数だけ移行される。このとき、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。そして、所定の変動回数の変動が開始されるときに遊技状態が時短状態から通常遊技状態に移行される。
(7)通常遊技状態および確変状態のときに小当り図柄で小当りになり、その小当り遊技が終了すると、通常遊技状態および確変状態が変化しないで継続される。なお、小当り遊技の終了後は、演出モードが確変状態に移行されたことを期待させる演出モード(チャンスモード)に変更される。
(8)時短状態および確変時短状態のときに小当り図柄で小当りになり、その小当り遊技が終了すると、時短状態および確変時短状態が変化しないで継続される。なお、小当り遊技の終了後は、演出モードが確変状態に移行されたことを期待させる演出モード(チャンスモード)に変更される。
なお、以上のような遊技状態の遷移は一例であって、このような構成に限られるわけではない。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。図3は、リーチ図柄の配列パターンを示す説明図である。図3に示すように、可変表示装置9は、左・中・右の表示領域に分けられている。そして、各列の表示領域には、連続した3コマの飾り図柄が停止表示される。従って、可変表示装置9には、3行×3列(=9図柄)の飾り図柄が停止表示され、遊技者に視認される。
可変表示装置9において、左・中・右の飾り図柄が可変表示され、その後に導出表示された左・中・右の飾り図柄(「*」の図柄を除く。)の組み合わせが有効ライン上にて同一図柄で揃ったときに大当りとなる。この実施の形態では、有効ラインとして、「上段」、「中段」、「下段」、「右下がり」および「右上がり」の5ラインが設けられている。
この実施の形態では、左図柄と右図柄(「*」の図柄を除く。)が所定の有効ライン上にて同一図柄で揃ったときにリーチが成立する。例えば、図3に示すように、左図柄と右図柄が上段のラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1UH」)、左図柄と右図柄が下段のラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1LH」)、左図柄と右図柄が中段のラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1CH」)、左図柄と右図柄がダブルライン(右下がりおよび右上がり)において同一図柄「1」「8」で揃ったときに(「1WH」)、リーチが成立する。
なお、各リーチ図柄に付されている記号(1UH、1LHなど)は、3桁目が図柄(「1」「2」「3」・・・)を示し、2桁目がライン表示(「上段」、「中段」、「下段」、「ダブルライン」)を示し、1桁目「H」が「はずれ」(Hazure)の状態を示している。また、2桁目のライン表示において、「U」は「上段」Upperの略であり、「C」は「中段」Centerの略であり、「L」は「下段」Lowerの略であり、「W」は「ダブルライン」を示している。例えば、「7CH」は、図柄が「7」で「中段のライン」で「はずれ」という意味である。
この実施の形態では、リーチが成立した際に、通常と異なる演出がランプや音で行われる。その演出と可変表示装置9におけるリーチ表示態様とをリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、可変表示装置9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりすることがある。
次に、特別図柄の停止図柄と飾り図柄の停止図柄の対応関係(両図柄のはずれ図柄、確変図柄、非確変図柄、突然確変図柄および小当り図柄)について説明する。
(1)特別図柄の停止図柄:
上述したように、特別図柄表示器8にて可変表示される特別図柄は「0」〜「9」である。このうち、「0」〜「3」,「8」,「9」がはずれ図柄であり、「7」が確変図柄であり、「6」が非確変図柄であり、「5」が突然確変図柄であり、「4」が小当り図柄である。
(2)飾り図柄の停止図柄:
上述したように、左中右の飾り図柄は、それぞれ、「1」「*」「2」・・・「*」の図柄である。
(2−1)飾り図柄のはずれ図柄は、左中右の飾り図柄の組み合わせが全ての有効ライン上にて同一図柄で揃っていない状態の図柄(例えば、「358」「145」など:なお後述する突然確変図柄および小当り図柄を除く。)である。なお、左右の飾り図柄が有効ライン上にて同一図柄で揃っているが(リーチとなっているが)、中の飾り図柄だけ有効ライン上にて揃っていない状態もはずれ図柄である。この実施の形態では、左中右の飾り図柄の組み合わせが全ての有効ライン上にて同一図柄で揃っていない状態の図柄のことを「ばらけ目」といい、左右の飾り図柄が有効ライン上にて同一図柄で揃っているが、中の飾り図柄だけ有効ライン上にて揃っていない状態の図柄のことを「リーチハズレ出目」または「リーチはずれ図柄」という。
(2−2)飾り図柄の大当り図柄は、左中右の飾り図柄の組み合わせが所定の有効ライン上にて同一図柄で揃った状態の図柄である。図4は、大当り図柄の配列パターンを示す説明図である。図4に示すように、左中右の飾り図柄(「*」の図柄を除く。)の組み合わせが有効ライン上にて同一図柄で揃った状態となっている。例えば、図4に示すように、左中右の飾り図柄の組み合わせが上段のラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1UF」)、左中右の飾り図柄の組み合わせが下段のラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1LF」)、左中右の飾り図柄の組み合わせが中段のラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1CF」)、左中右の飾り図柄の組み合わせが右下がりのラインにおいて同一図柄「1」で揃ったとき(「1SF」)、左中右の飾り図柄の組み合わせが右上がりのラインにおいて同一図柄「1」で揃ったときに(「1AF」)、大当りとなる。
なお、各大当り図柄に付されている記号(1UF、1LFなど)は、3桁目が図柄(「1」「2」「3」・・・)を示し、2桁目がライン表示(「上段」、「中段」、「下段」、「右下がり」、「右上がり」)を示し、1桁目「F」が「大当り」(Fever)の状態を示している。また、2桁目のライン表示において、「U」は「上段」Upperの略であり、「C」は「中段」Centerの略であり、「L」は「下段」Lowerの略であり、「S」は「右下がり」SAGARIの頭文字であり、「A」は「右上がり」AGARIの頭文字である。例えば、「7AF」は、図柄が「7」で「右上がりのライン」で「大当り」という意味である。
図4に示す大当り図柄のうち、左中右の飾り図柄の組み合わせが有効ライン上にて特定の図柄(「1」「3」「5」「7」「8」)で揃った状態の図柄が確変図柄である。具体的には、図4において、「1UF」「1LF」「1CF」「1SF」「1AF」、「3UF」「3LF」「3CF」「3SF」「3AF」、「5UF」「5LF」「5CF」「5SF」「5AF」、「7UF」「7LF」「7CF」「7SF」「7AF」、「8UF」「8LF」「8CF」「8SF」「8AF」の図柄が確変図柄である。また、図4に示す大当り図柄のうち、左中右の飾り図柄の組み合わせが有効ライン上にて特定の図柄以外の図柄(「2」「4」「6」)で揃った状態の図柄が非確変図柄である。具体的には、図4において、「2UF」「2LF」「2CF」「2SF」「2AF」、「4UF」「4LF」「4CF」「4SF」「4AF」、「6UF」「6LF」「6CF」「6SF」「6AF」の図柄が非確変図柄である。
なお、この実施の形態では、大当り後再抽選演出を行う場合は、変動停止時に導出表示される停止図柄が特別図柄と飾り図柄とで対応しない。例えば、変動停止時に導出表示される特別図柄の停止図柄が確変図柄「7」であったとしても、大当り後に再抽選演出を実行する場合には、変動停止時に導出表示される飾り図柄の停止図柄は非確変図柄(「2UF」等)となる。この場合は、大当り後の再抽選演出にて飾り図柄の停止図柄として確変図柄が導出表示されることになる。
(2−3)この実施の形態では、大当りとなること又は大当りとなる可能性が高いことを遊技者に報知(予告)するために、飾り図柄の変動の途中で、左中右の飾り図柄の特殊な組み合わせを停止表示し、その後にスーパーリーチ等に発展させる演出を実行する。また、この実施の形態では、通常変動の停止時に左中右の飾り図柄の特殊な組み合わせを停止表示し、その後にスーパーリーチに発展させない場合でもスーパーリーチに発展するかのように思わせる演出(スーパーリーチに発展しそうになるが発展しない演出;以下、ダミー演出という。図85参照)を実行する。このような左中右の飾り図柄の特殊な組み合わせを、演出上のチャンス目と呼んでいる。この実施の形態では、演出上のチャンス目として、チャンス目Aとチャンス目Bとが設けられている。
図5に示すように、チャンス目Aとして、36種類のチャンス目(「1C」〜4C」,「9C」〜「12C」,「17C」〜「20C」,「25C」〜「28C」,「33C」〜「36C」,「41C」〜「44C」,「49C」〜「52C」,「57C」〜「60C」,「65C」〜「68C」)が設けられている。また、図6に示すように、チャンス目Bとして、36種類のチャンス目(「5C」〜「8C」,「13C」〜「16C」,「21C」〜「24C」,「29C」〜「32C」,「37C」〜「40C」,「45C」〜「48C」,「53C」〜「56C」,「61C」〜「64C」,「69C」〜「72C」)が設けられている。なお、各チャンス目に付されている記号(C)は、Chanceの略である。
図5に示す演出上のチャンス目Aが停止表示されると、その後にスーパーリーチBに発展し又はスーパーリーチに発展しそうになるが発展しないダミー演出が実行される。また、図6に示す演出上のチャンス目Bが停止表示されると、その後にスーパーリーチDに発展する。従って、遊技者は、チャンス目A,B(特にチャンス目B)が停止表示されることにより、大当りの発生を期待するようになる。
チャンス目AまたはBを停止表示させると決定されていないにもかかわらず、はずれ図柄を決定したときに、決定したはずれ図柄が偶然にチャンス目Aまたはチャンス目Bになってしまうことが起こり得る。この場合、チャンス目AまたはBが停止表示されたにもかかわらず、スーパーリーチに発展する演出もスーパーリーチに発展しそうになるダミー演出も実行されないと、チャンス目に対する期待感が下がって遊技の興趣が低下してしまう。このような事態を回避するために、この実施の形態では、チャンス目Aまたはチャンス目Bと同じ図柄をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御が実行される。
(2−4)飾り図柄の突然確変図柄は、左中右の飾り図柄の組み合わせが中段のライン上にて各々異なる特定の図柄(「1」「3」「5」「7」「8」)で停止表示された状態の図柄である。この実施の形態では、図7に示すように、突然確変図柄として、10種類の図柄(太枠で囲われた図柄:「73C」「78C」「113C」「118C」「123C」「128C」「133C」「138C」「143C」「148C」)が設けられている。具体的には、中段のライン上に「135」「571」「185」「318」「387」「578」「753」「783」「835」「873」が停止表示された状態の図柄が突然確変図柄である。なお、突然確変図柄のことを突確用のチャンス目ともいう。
突然確変図柄も大当り図柄の一種であるが、突然、確変状態に移行されたように見せるためには、突然確変図柄によって大当りの発生を容易に認識させないようにするのが望ましい。このため、上記のように、突然確変図柄を他の大当り図柄とは異なる図柄としている。
はずれ図柄を決定したときに、決定したはずれ図柄が偶然に突然確変図柄になってしまうことが起こり得る。この場合、突然確変図柄が導出表示されると、確変状態に移行されないのに遊技者に確変状態に移行されたとの誤解を与えてしまうおそれがある。このような誤解を回避するために、この実施の形態では、突然確変図柄と同じ図柄をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御が実行される。
図7には、突然確変図柄以外の図柄(「74C」〜「77C」など;以下、「突確類似図柄」という。)も示している。これらの突確類似図柄は、突然確変図柄と数字の並び(組み合わせ)は同じであるが、突然確変図柄が停止表示されるラインとは異なるラインに停止表示されている。すなわち、「135」の例では、突然確変図柄は中段のラインに停止表示されるが、突確類似図柄は上段や下段などのラインに停止表示されている。このような図柄は突然確変図柄に似ているので、はずれ図柄として導出表示すると、遊技者に突然確変図柄が導出表示されたと誤解を与えてしまうおそれがある。このため、突然確変図柄と同様に、突確類似図柄をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御が実行される。
(2−5)飾り図柄の小当り図柄も、突然確変図柄と同じように、左中右の飾り図柄の組み合わせが中段のライン上にて各々異なる特定の図柄(「1」「3」「5」「7」「8」)で停止表示された状態の図柄である。但し、小当り図柄は、突然確変図柄と数字の並び(組み合わせ)が異なる。この実施の形態では、図8に示すように、小当り図柄として、10種類の図柄(太枠で囲われた図柄:「83C」「88C」「153C」「158C」「163C」「168C」「173C」「178C」「183C」「188C」)が設けられている。具体的には、中段のライン上に「531」「175」「317」「357」「378」「518」「713」「815」「853」「875」が停止表示された状態の図柄が小当り図柄である。なお、小当り図柄のことを小当り用のチャンス目ともいう。
このように、飾り図柄の小当り図柄を突然確変図柄と似ている図柄としているので、遊技者が飾り図柄の停止図柄から突然確変大当りが発生したのか小当りが発生したのかを認識し難いことになる。また、上述したように、突然確変大当り状態のときと小当り状態のときは同じ特別な演出(突確専用の演出を除く)が実行されるので、遊技者は演出の内容からも突然確変大当りが発生したのか小当りが発生したのかを認識できないことになる。さらに、突然確変大当りおよび小当りの終了後において確変状態または通常遊技状態のいずれかに制御された場合、確変状態および通常遊技状態のいずれの場合も、特別図柄および飾り図柄の変動時間は短縮されず、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も向上されず、普通図柄の変動時間も短縮されないため、遊技者は遊技状態がどの状態に移行されたかについて認識することもできない。よって、突然確変大当りまたは小当りの終了後に、遊技者による確変状態への移行に対する期待を持続させることができることとなる。なお、特別図柄に関しては、突然確変図柄が「5」で小当り図柄が「4」であり、異なる図柄である。
はずれ図柄を決定したときに、決定したはずれ図柄が偶然に小当り図柄になってしまうことが起こり得る。この場合、小当り図柄が導出表示されると、遊技者に突然確変が発生したかもしれない(確変状態に移行されたかもしれない)と誤解を与えてしまうおそれがある。このような誤解を回避するために、この実施の形態では、小当り図柄と同じ図柄をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御が実行される。
図8には、小当り図柄以外の図柄(「84C」〜「87C」など;以下、「小当り類似図柄」という。)も示している。これらの小当り類似図柄は、小当り図柄と数字の並び(組み合わせ)は同じであるが、小当り図柄が停止表示されるラインとは異なるラインに停止表示されている。すなわち、「531」の例では、小当り図柄は中段のラインに停止表示されるが、小当り類似図柄は上段や下段などのラインに停止表示されている。このような図柄は小当り図柄に似ているので、はずれ図柄として導出表示すると、遊技者に小当り図柄と似ている突然確変図柄が導出表示されたと誤解を与えてしまうおそれがある。このため、小当り図柄と同様に、小当り類似図柄をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御が実行される。
図9は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図9には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御手段に相当)53が搭載されている。基本回路53は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、およびプログラムに従って制御動作を行うCPU56を有する遊技制御用マイクロコンピュータ560と、I/Oポート部57とを含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されていてもよい。その場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560に、I/Oポート部も含まれる。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。また、遊技制御手段は、遊技制御用マイクロコンピュータ560を含む基本回路53で実現されている。
また、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aからの検出信号を基本回路53に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載され、特別可変入賞装置(開閉板20)を開閉するソレノイド21および可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59も主基板31に搭載され、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ560をリセットするためのシステムリセット回路(図示せず)や、基本回路53から与えられるデータに従って、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64も主基板31に搭載されている。
この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、特別図柄を可変表示する特別図柄表示器8の表示制御を行うとともに、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10の表示制御も行う。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄保留記憶表示器18の表示状態の制御を行うとともに、普通図柄保留記憶表示器41の表示状態の制御も行う。
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は、発射モータ94が回転することによって遊技球を遊技領域7に向けて発射する。発射モータ94を駆動するための電源信号は、電源基板(図示せず)に搭載されている電源からタッチセンサ基板90を介して発射モータ94に供給される。なお、カードユニット50から接続信号(VL信号)がインタフェース基板66を介してタッチセンサ基板90に入力される。また、遊技者が操作ノブ(打球ハンドル)5に触れていることはタッチセンサ基板90に搭載されているタッチセンサで検出される。そして、タッチセンサからの検出信号と電源からの信号とがタッチセンサ基板90上の一のAND回路に入力され、当該一のAND回路の出力信号とカードユニット50からのVL信号とがタッチセンサ基板90上の他のAND回路に入力され、他のAND回路から発射モータ94に信号が出力される。従って、カードユニット50からのVL信号がタッチセンサ基板90に出力されていなかったり、遊技者が操作ノブ5に触れていないことによりタッチセンサから検出信号が出力されていないときは、発射モータ94の駆動が停止される。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560からの演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する可変表示装置9の表示制御を行う。
図10は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図10に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101およびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からのストローブ信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に、LCDを用いた可変表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図10には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。
さらに、演出制御用マイクロコンピュータ100は、入出力ポート105を介してランプドライバ基板35に対してランプを駆動する信号を出力する。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、入出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、ランプを駆動する信号は、入出力ドライバ351を介してランプドライバ352に入力される。ランプドライバ352は、ランプを駆動する信号を増幅して天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cなどの枠側に設けられている各ランプに供給する。また、枠側に設けられている装飾ランプ25に供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入出力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
なお、ランプを駆動する信号および音番号データは、演出制御用マイクロコンピュータ100とランプドライバ基板35および音声出力基板70との間で、双方向通信(信号受信側から送信側に応答信号を送信するような通信)によって伝達される。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、可変表示装置9に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(飾り図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、キャラクタROMから読み出したデータをVDP109に出力する。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100から入力されたデータにもとづいて可変表示装置9の表示制御を実行する。
この実施の形態では、可変表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、VDPによって生成された画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データを可変表示装置9に出力する。
次に遊技機の動作について説明する。図11は、主基板31における遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560:CPU56およびROM54,RAM55等の周辺回路)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS6)。なお、割込みモード2は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込み番地を示すモードである。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(図示せず)の出力信号の状態を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認においてオンを検出した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、通常の初期化処理を実行する(ステップS11〜ステップS14)。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにRAM55のバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、遊技制御用マイクロコンピュータ560は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。この例では、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。
バックアップありを確認したら、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。ステップS9では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理にて同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰する。
初期化処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄バッファ、特別図柄プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS12)。さらに、サブ基板(この実施の形態では払出制御基板37および演出制御基板80)を初期化するための初期化コマンドを各サブ基板に送信する処理を実行する(ステップS13)。初期化コマンドとして、可変表示装置9に表示される飾り図柄の初期図柄を示すコマンド等がある。
そして、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に設けられているCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS14)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
初期化処理の実行(ステップS11〜S14)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数とは、特別図柄表示器8に表示される特別図柄のはずれ図柄を決定するための乱数や、図柄の変動パターンを決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを判定するための乱数を発生するためのカウンタ(大当り判定用乱数発生カウンタ)等の、カウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技制御処理において、大当り判定用乱数発生カウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態とされるのは、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が後述するタイマ割込処理でも実行されることから、タイマ割込処理における処理と競合してしまうのを避けるためである。すなわち、ステップS17やステップS18の処理中にタイマ割込が発生してタイマ割込処理中で表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値や初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、ステップS17およびステップS18の処理中では割込禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
次に、遊技制御処理について説明する。図12は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。メイン処理の実行中に、具体的には、ステップS16〜S19のループ処理の実行中における割込許可になっている期間において、タイマ割込が発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、図12に示すステップS20〜S37のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断処理を実行する(ステップS20)。電源断信号は、例えば電源基板に搭載されている電源監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄表示器8、普通図柄表示器10、特別図柄保留記憶表示器18、普通図柄保留記憶表示器41および状態表示灯(図示せず)の表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。特別図柄表示器8、普通図柄表示器10および状態表示灯については、ステップS34〜S36で設定された出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS23)。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理、表示用乱数更新処理:ステップS24,S25)。
各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1:大当りを発生させるか否か(および小当りを発生させるか否か)決定する(大当り判定用)
(2)ランダム2:大当りの種別を決定する(大当り種別決定用)
(3)ランダム3:特別図柄のはずれ図柄を決定する(はずれ図柄決定用)
(4)ランダム4:特別図柄の変動パターンを決定する(変動パターン決定用)(5)ランダム5:普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(6)ランダム6:ランダム1の初期値を決定する(ランダム1初期値決定用)
(7)ランダム7:ランダム5の初期値を決定する(ランダム5初期値決定用)
図12に示された遊技制御処理におけるステップS23では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、(1)の大当り判定用乱数、(2)の大当り種別決定用乱数、(5)の普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数である。なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(7)の乱数以外の乱数も用いられている。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じて特別図柄表示器8や特別可変入賞装置(大入賞口)を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて各処理中に更新する。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて各処理中に更新する。普通図柄プロセス処理を実行することにより普通図柄表示器10の表示制御および可変入賞球装置15の開閉制御が実行される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、可変表示装置9における飾り図柄の表示制御に関する演出制御コマンドなどを送出する処理を行う(飾り図柄コマンド制御処理:ステップS28)。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aのいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を作成し出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS31)。さらに、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステップS32:出力処理)。可変入賞球装置15または開閉板20を開状態または閉状態とするために、ソレノイド回路59は、駆動指令に応じてソレノイド16,21を駆動する。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS33)。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS34)。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動速度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値を+1する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示を実行する。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS35)。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、普通図柄の変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「○」および「×」)を切り替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(例えば、「○」を示す1と「×」を示す0)を切り替える。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技状態に応じて状態表示灯の表示を行うための状態表示制御データを状態表示制御データ設定用の出力バッファに設定する状態表示灯表示処理を行う(ステップS36)。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、状態表示灯の表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(ステップS37)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S36の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
図13および図14は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS26)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では特別図柄表示器8を制御するための処理が実行される。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセス処理を行う際に、遊技盤6に設けられている始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわち遊技球が始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生していたら(ステップS311)、保留記憶数(始動入賞記憶数)が上限値(保留記憶数=4)に達しているかどうかを確認する(ステップS312)。
保留記憶数が上限値に達していないときは(ステップS312のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソフトウェア乱数(大当り判定用乱数等を生成するためのカウンタの値等)を抽出し、それらを、抽出した乱数値として保留記憶数カウンタの値に対応する保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップS313)。乱数を抽出するとは、乱数を生成させるためのカウンタからカウント値を読み出して、読み出したカウント値を乱数値とすることである。ステップS313では、上記の各乱数のうち、ランダム1〜ランダム4が抽出される。保留記憶バッファにおいて、保存領域は、保留記憶数の上限値と同数確保されている。また、大当り判定用乱数等を生成するためのカウンタや保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。「RAMに形成されている」とは、RAM内の領域であることを意味する。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、保留記憶数を示す保留記憶カウンタの値を1増やす(ステップS314)。なお、図13には示していないが、保留記憶数カウンタの値を1増やしたときは、始動入賞記憶指定コマンド(このときの始動入賞記憶指定コマンドは始動入賞が発生したことにより始動入賞記憶数が+1されたことを示すコマンドである)が送信される。その後、内部状態(具体的には、特別図柄プロセスフラグの値)に応じて、ステップS300〜S310のうちのいずれかの処理を行う。
特別図柄通常処理(ステップS300):遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(保留記憶数)を確認する。保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数は保留記憶カウンタのカウント値により確認できる。そして、保留記憶カウンタのカウント値が0でなければ、大当りとするか否か(特別図柄の可変表示の表示結果を特定表示結果とするか否か)を決定する。大当りとする場合には、大当りフラグをセットし、大当りの種別(非確変大当り、確変大当り、突然確変大当りなど)を決定する。大当りとしない場合には、小当りとするか否かを決定する。小当りとする場合には、小当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値に更新する。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄の可変表示の変動パターン(図柄変動中の演出態様:なお、変動パターンによって変動時間も特定される。)を、始動入賞発生時に抽出した変動パターン決定用乱数(表示用乱数の一つ)の値に応じてあらかじめ定められた複数種類の変動パターンの中から選択する。また、決定された変動パターンにもとづいて、特別図柄が可変表示され導出表示されるまでの可変表示時間(変動時間)を特別図柄プロセスタイマにセットした後、特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に応じた値に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS302):変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされた特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に応じた値に更新する。
特別図柄停止処理(ステップS303):特別図柄表示器8における可変表示を停止して停止図柄を表示させる。また、可変表示装置9における飾り図柄の可変表示の停止を指定する演出制御コマンド(飾り図柄停止指定コマンド)を演出制御基板80に送信する。大当りフラグがセットされている場合には、大当り図柄を停止表示してから大当り遊技を開始するまでの時間(大当り表示時間)を大入賞口制御タイマにセットした後、大入賞口制御タイマをスタートさせる。また、大当り図柄を停止表示した後に大当り遊技が開始されることを示す合図の演出(ファンファーレ演出)を演出制御用マイクロコンピュータ100に実行させるための演出制御コマンド(ファンファーレコマンド)を演出制御基板80に送信する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に応じた値に更新する。小当りフラグがセットされている場合には、小当り図柄を停止表示してから小当り遊技を開始するまでの時間(小当り表示時間)を大入賞口制御タイマにセットした後、大入賞口制御タイマをスタートさせる。また、小当り図柄を停止表示した後に小当り遊技における特別な演出(2ラウンド用演出;なお、2ラウンド用演出は突然確変大当りが発生した場合に実行される演出(突確専用の演出を除く)と同じ演出である)を演出制御用マイクロコンピュータ100に実行させるための演出制御コマンド(ファンファーレコマンド)を演出制御基板80に送信する。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS308に応じた値に更新する。大当りフラグおよび小当りフラグがセットされていない場合には、内部状態をステップS300に応じた値に更新する。
大入賞口開放前処理(ステップS304):大当り表示時間が経過したときに、大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞装置を開状態にして大入賞口を開放する。また、カウンタによってラウンド数をカウントする。また、大入賞口制御タイマに大入賞口開放中処理の実行時間(ラウンド時間)を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に応じた値に更新する。
大入賞口開放中処理(ステップS305):大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立したら、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞装置を閉状態にして大入賞口を閉鎖する。また、ラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(インターバル時間)を大入賞口制御タイマに設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に応じた値に更新する。
大入賞口開放後処理(ステップS306):インターバル時間が経過したときに、残りラウンドがあるかどうかを確認する。残りラウンドがある場合には、大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞装置を開状態にして大入賞口を開放する。また、カウンタによってラウンド数をカウントする。また、大入賞口制御タイマに大入賞口開放中処理の実行時間(ラウンド時間)を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に応じた値に更新する。一方、全てのラウンドを終えた場合には、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する演出(エンディング演出)を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための演出制御コマンド(エンディングコマンド)を演出制御基板80に送信し、大入賞口制御タイマに大当り終了処理の実行時間(大当り終了時間)を設定した後、内部状態をステップS307に応じた値に更新する。
大当り終了処理(ステップS307):大当り遊技状態を終了させるための所定のフラグのセット・リセットの処理等を行う。そして、内部状態をステップS300に応じた値に更新する。
小当り開放前処理(ステップS308):小当り表示時間またはインターバル時間が経過したときに、残りラウンドがあるかどうかを確認する。残りラウンドがある場合には、大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞装置を開状態にして大入賞口を開放する。また、カウンタによってラウンド数をカウントする。また、大入賞口制御タイマに小当り開放中処理の実行時間(ラウンド時間)を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS309に応じた値に更新する。一方、全てのラウンドを終えた場合には、大入賞口制御タイマに小当り終了処理の実行時間(小当り終了時間)を設定した後、内部状態をステップS310に応じた値に更新する。
小当り開放中処理(ステップS309):大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立したら、ソレノイド21を駆動して特別可変入賞装置を閉状態にして大入賞口を閉鎖する。そして、ラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(インターバル時間)を大入賞口制御タイマに設定し、内部状態をステップS308に応じた値に更新する。
小当り終了処理(ステップS310):小当り遊技状態を終了させるための所定のフラグのセット・リセットの処理等を行う。そして、内部状態をステップS300に応じた値に更新する。
図15および図16は、演出制御基板80に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成である。1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」とされる。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい。
図15に示す例において、コマンド8000(H)〜807B(H)は、特別図柄の可変表示に対応して可変表示装置9において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。
コマンド8C00(H)〜8C06(H)は、可変表示装置9における飾り図柄の停止図柄(表示結果)の内容を指定する演出制御コマンドである。なお、この実施の形態では、コマンド8C00(H)〜8C06(H)を図柄情報指定コマンドという。
コマンド8C00(H)は、特別図柄の停止図柄(表示結果)がはずれ図柄と決定されたことを指定する演出制御コマンド(はずれ指定コマンド)である。コマンド8C01(H)は、特別図柄の停止図柄が非確変図柄と決定されたこと(つまり非確変大当り(通常大当りともいう。)と決定されたこと)を指定する演出制御コマンド(通常大当り指定コマンド)である。
コマンド8C02(H)は、特別図柄の停止図柄が確変図柄と決定され(つまり確変大当りと決定され)、かつ大当り遊技開始後に再抽選演出を実行しないと決定されたことを指定する演出制御コマンド(確変大当り1指定コマンド)である。コマンド8C03(H)は、特別図柄の停止図柄が確変図柄と決定され、かつ大当り遊技中に再抽選演出を実行すると決定されたことを指定する演出制御コマンド(確変大当り2指定コマンド)である。コマンド8C04(H)は、特別図柄の停止図柄が確変図柄と決定され、かつ大当り遊技の終了後(エンディング演出中)に再抽選演出を実行すると決定されたことを指定する演出制御コマンド(確変大当り3指定コマンド)である。
コマンド8C05(H)は、特別図柄の停止図柄が突然確変図柄と決定されたこと(つまり突然確変大当りと決定されたこと)を指定する演出制御コマンド(突然確変大当り指定コマンド)である。コマンド8C06(H)は、特別図柄の停止図柄が小当り図柄と決定されたこと(つまり小当りと決定されたこと)を指定する演出制御コマンド(小当り指定コマンド)である。
ここで、「再抽選演出」とは、可変表示装置9において大当り図柄を停止表示させた後に大当り図柄を再抽選して導出表示するように見せかける演出のことをいう。具体的には、可変表示装置9に大当り図柄(非確変図柄または確変図柄)が導出表示されることが事前に決定されている場合において、可変表示装置9において左中右の飾り図柄を同一の非確変図柄で停止表示し、その後に非確変図柄を再変動させてから大当り図柄(非確変図柄または確変図柄)を導出表示する演出である(図104参照)。再抽選演出としては、非確変図柄から確変図柄に昇格させる場合(非確変図柄を停止表示した後に確変図柄を導出表示する場合)と、非確変図柄から確変図柄に昇格させない場合(非確変図柄を停止表示した後に再び非確変図柄を導出表示する場合)とがある。なお、非確変図柄から確変図柄に昇格させる再抽選演出のことを「昇格演出」または「成り上がり演出」という。
この実施の形態では、再抽選演出を実行するタイミングを「図柄の変動中」、「大当り遊技中」、「大当り遊技の終了後」としている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、「図柄の変動中」に再抽選演出を演出制御用マイクロコンピュータ100に実行させる場合は、変動パターンコマンドで再抽選演出の実行を指定する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、「大当り遊技中」または「大当り遊技の終了後」に再抽選演出を演出制御用マイクロコンピュータ100に実行させる場合は、図柄情報指定コマンドで「大当り遊技中」または「大当り遊技の終了後」の再抽選演出の実行を指定する。演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドまたは図柄情報指定コマンドの内容にもとづいて、所定のタイミングで再抽選演出を実行する。
コマンド8F00(H)は、可変表示装置9における飾り図柄の可変表示(変動)の停止を指定する演出制御コマンド(飾り図柄停止指定コマンド)である。
コマンド9500(H)〜9503(H)は、可変表示装置9における遊技状態に応じた背景表示を指定する演出制御コマンド(背景指定コマンド)である。コマンド9500(H)は、可変表示装置9における通常遊技状態のときの背景表示を指定する演出制御コマンド(通常状態背景指定コマンド)である。コマンド9501(H)は、可変表示装置9における確変状態(高確率状態)のときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確率状態背景指定コマンド)である。コマンド9502(H)は、可変表示装置9における時短状態のときの背景表示を指定する演出制御コマンド(時短状態背景指定コマンド)である。コマンド9503(H)は、可変表示装置9におけるチャンスモード状態のときの背景表示を指定する演出制御コマンド(チャンス状態背景指定コマンド)である。なお、チャンスモードは、突然確変大当りおよび小当りの終了後に確変状態への移行に対する期待を持たせる演出モードである。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーション時の表示を指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
図16に示す例において、コマンドA000(H)〜A004(H)は、大当り遊技が開始されることを指定する演出制御コマンド(ファンファーレ指定コマンド)である。コマンドA000(H)は、通常大当り(非確変大当り)が決定されたときの大当りの開始を指定する演出制御コマンド(ファンファーレ1指定コマンド)である。コマンドA001(H)は、確変大当りが決定され、かつ大当り遊技開始後に再抽選演出を実行しないと決定されたときの大当りの開始を指定する演出制御コマンド(ファンファーレ2指定コマンド)である。コマンドA002(H)は、確変大当りが決定され、かつ大当り遊技中に再抽選演出を実行すると決定されたときの大当りの開始を指定する演出制御コマンド(ファンファーレ3指定コマンド)である。コマンドA003(H)は、確変大当りが決定され、かつ大当り遊技の終了後(エンディング演出中)に再抽選演出を実行すると決定されたときの大当りの開始を指定する演出制御コマンド(ファンファーレ4指定コマンド)である。コマンドA004(H)は、突然確変大当りの開始を指定する演出制御コマンド(ファンファーレ5指定コマンド)である。
コマンドA1XX(H)は、15ラウンド大当り遊技におけるラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。コマンドA2XX(H)は、15ラウンド大当り遊技におけるラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設定される。
コマンドA301(H)〜A305(H)は、大当り遊技が終了することを指定する演出制御コマンド(エンディング指定コマンド)である。コマンドA301(H)は、通常大当り遊技の終了(大当り遊技の終了後に時短状態に移行する旨を表示すること)を指定する演出制御コマンド(エンディング1指定コマンド)である。コマンドA302(H)は、確変大当りが決定され、かつ大当り遊技開始後に再抽選演出を実行しないと決定されたときの大当りの終了を指定する演出制御コマンド(エンディング2指定コマンド)である。コマンドA303(H)は、確変大当りが決定され、かつ大当り遊技中に再抽選演出を実行すると決定されたときの大当りの終了を指定する演出制御コマンド(エンディング3指定コマンド)である。コマンドA304(H)は、大当り遊技の終了後(エンディング演出中)の再抽選演出にて確変図柄に昇格させ、確変大当りになることを指定する演出制御コマンド(エンディング4指定コマンド)である。コマンドA305(H)は、突然確変大当りの終了を指定する演出制御コマンド(エンディング5指定コマンド)である。なお、コマンドA302(H)とコマンドA303(H)とを共通のコマンドとしてもよい。この場合、共通のコマンドは、確変大当りが決定され、かつ、大当り遊技の終了後(エンディング演出中)に再抽選演出を実行しないと決定されたときの大当りの終了を指定する演出制御コマンドとされる。
コマンドA4XX(H)は、2ラウンド大当り遊技(突然確変大当り遊技)におけるラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。コマンドA5XX(H)は、2ラウンド大当り遊技(突然確変大当り遊技)におけるラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。なお、「XX」にはラウンド数が設定される。
コマンドA600(H)は、小当り遊技が開始されることを指定する演出制御コマンド(小当り用ファンファーレ指定コマンド)である。
コマンドC0XX(H)は、XXで示される数の始動入賞記憶数を指定する演出制御コマンド(始動入賞記憶指定コマンド)である。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると図15および図16に示された内容に応じて可変表示装置9の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音声出力基板70に対して音番号データを出力する。なお、図15および図16に示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板31から演出制御基板80に送信される。例えば、可変表示装置9に大当り中の入賞球数を表示する場合はカウントスイッチ23のカウント数を指定する演出制御コマンドなども主基板31から演出制御基板80に送信される。
図17〜図19は、この実施の形態で用いられる変動パターンの一例を示す説明図である。図17〜図19において、「ライン」の「S」はシングルリーチ(図3の1UH〜8UH,1LH〜8LH,1CH〜8CHのいずれか)が成立することを示し、「ライン」の「W」はダブルリーチ(図3の1WH〜8WHのいずれか)が成立することを示し、「ライン」の「S&W」はシングルリーチまたはダブルリーチのどちらかが成立することを示す。また、「選択テーブル」は、飾り図柄を決定するときに用いるテーブルのテーブル番号を示す。
この例では、各変動パターンは、飾り図柄の停止図柄が「はずれ図柄」となる場合の変動パターン(はずれ専用の変動パターン)と、飾り図柄の停止図柄(大当り前の変動停止時の停止図柄)が「非確変図柄」または「確変図柄」となる場合の変動パターン(確変大当り/通常大当り兼用の変動パターン)と、飾り図柄の停止図柄(大当り前の変動停止時の停止図柄)が「確変図柄」となる場合の変動パターン(確変大当り専用の変動パターン)と、飾り図柄の停止図柄(大当り前の変動停止時の停止図柄)が「非確変図柄」となる場合の変動パターン(通常大当り専用の変動パターン)と、飾り図柄の停止図柄が「突然確変図柄」となる場合の変動パターン(突然確変大当り専用の変動パターン)と、飾り図柄の停止図柄が「突然確変図柄」または「小当り図柄」となる場合の変動パターン(突然確変大当り/小当り兼用の変動パターン)とに区別されている。
はずれ専用の変動パターンとして、通常遊技状態のときのリーチを伴わない通常変動の変動パターン(変動番号1,3)と、時短状態(確変時短状態を含む)のときのリーチを伴わない時短時通常変動の変動パターン(変動番号2,4)と、ノーマルリーチ(単純なリーチ態様)を伴う変動パターン(変動番号5〜8)と、スーパーリーチAを伴う変動パターン(変動番号9〜14)と、スーパーリーチBを伴う変動パターン(変動番号15〜23)と、スーパーリーチCを伴う変動パターン(変動番号24〜31)と、スーパーリーチDを伴う変動パターン(変動番号32〜41)とが設けられている。ここで、リーチを伴わない通常変動の変動パターン(変動番号1〜4)には、通常変動の後にチャンス目Aが停止表示されない変動パターン(変動番号1,2のチャンス目Aの停止を伴わない変動パターン)と、通常変動の後にチャンス目Aが停止表示されたがスーパーリーチに発展せずにはずれとなる変動パターン(変動番号3,4のチャンス目Aの停止を伴う変動パターン)とが設けられている。また、スーパーリーチを伴う変動パターン(変動番号9〜41)には、通常変動の後にノーマルリーチに発展してからスーパーリーチに発展する変動パターン(変動番号9〜22,24〜39のチャンス目の停止を伴わない変動パターン)と、通常変動の後にチャンス目Aが仮停止表示されてからスーパーリーチBに発展する変動パターン(変動番号23のチャンス目Aの停止を伴う変動パターン)、通常変動の後にチャンス目Bが仮停止表示されてからスーパーリーチDに発展する変動パターン(変動番号40,41のチャンス目Bの停止を伴う変動パターン)とが設けられている。また、リーチはずれ図柄が仮停止表示された後に「救済ハズレ」演出(例えばキャラクタが仮停止表示されたはずれ図柄を壊そうとするが壊れずにハズレが確定する演出)を実行してリーチはずれ図柄を導出表示する変動パターン(変動番号21,22,30,31,38,39,41)も設けられている。
ここで、「ノーマルリーチ」は、リーチ成立前の通常変動と同様にリーチ成立後も中図柄が高速変動する場合や、リーチ成立後に中図柄の変動速度・変動方向が変化する場合や、リーチ成立後にキャラクタが登場する場合や、リーチ成立後に背景が変化する場合などがある。但し、ノーマルリーチの場合は、演出の態様は比較的単純である。これに対し、「スーパーリーチ」は、ノーマルリーチの演出を複数組み合わせたり、ノーマルリーチから別の演出に発展させたり、ストーリー性のある演出を実行したりする。スーパーリーチの場合は、ノーマルリーチよりも大当りの発生を期待させる演出が行われる。一般に、ノーマルリーチよりもスーパーリーチの方が変動時間は長く設定されている。なお、ノーマルリーチの具体的な演出態様については図87を用いて説明し、スーパーリーチの具体的な演出態様については図84、図88〜図91を用いて説明する。
また、スーパーリーチとしてスーパーリーチA〜Dの4種類が設けられているが、それぞれ異なる演出を実行する。同一のスーパーリーチ(例えばスーパーリーチB)では同一種類の演出が実行される。すなわち、同一のスーパーリーチを実行する変動パターンとして異なる変動パターンが設けられているが、それらの変動パターンでは、スーパーリーチに発展するまでの演出が異なったり(チャンス目からの発展かノーマルリーチからの発展か、ノーマルリーチからの発展の場合に何コマずれからの発展かなど)や、スーパーリーチ後の演出が異なったり(救済演出の有無、再抽選演出の有無)、スーパーリーチ中のアオリ演出の期間が異なるだけで、同一のスーパーリーチは同一種類の演出が実行される。また、後述するように、演出制御用マイクロコンピュータ100側でチャンス目の種類に応じて異なる演出を行うようにしているが、動作するキャラクタが異なるだけで、同一のスーパーリーチであれば同一種類の演出が実行される。例えば、スーパーリーチBの場合、チャンス目の種類により猫が図柄を引っ掻くか、女の子のキャラクタが図柄を引っ掻くか、他の動物のキャラクタが引っ掻くかが異なるだけで、背景や音などの他の演出は同じである。ただし、背景が同じであれば常に演出が同じというものに限らず、例えば逆に同一種類の演出においてキャラクタの演出等は同じであるが背景のみ異ならせるものでもよい。
図17に示すように、はずれ用のリーチを伴う変動パターン(変動番号5〜41の変動パターン)では、リーチ図柄(左右図柄)に対する中図柄の図柄差(「−2」「−1」「+1」「+2」)も指定されている。
この場合において、ノーマルリーチを伴う変動パターン(変動番号5〜8の変動パターン)における図柄差は、リーチ図柄と変動終了時に停止表示される中図柄との図柄差である。例えば、シングルリーチが成立したときのリーチ図柄が「7」で、変動パターンで指定された図柄差が「−2」の場合、変動終了時に「767」の図柄が停止表示される。
また、スーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目の停止を伴わない変動パターン(変動番号9〜22,24〜39の変動パターン)における図柄差は、リーチ図柄とスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止表示される中図柄との図柄差である。例えば、シングルリーチが成立したときのリーチ図柄が「7」で、変動パターンで指定される図柄差が「−2」の場合、「7」のノーマルリーチの終了時に中図柄が「6」となって「767」が仮停止表示され、その後に中図柄が再変動されてスーパーリーチに発展する。なお、この実施の形態では、はずれの場合は、スーパーリーチ発展時に仮停止された中図柄(例えば「6」)と同じ中図柄がスーパーリーチの終了時に停止される。従って、スーパーリーチを伴う変動パターンは、スーパーリーチ発展時におけるリーチ図柄と中図柄の図柄差を指定するとともに、スーパーリーチ終了時におけるリーチ図柄と中図柄の図柄差をも指定していると言える。
また、スーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目の停止を伴う変動パターン(変動番号23,40,41の変動パターン)における図柄差は、リーチ図柄とスーパーリーチの終了時(変動終了時)に停止表示される中図柄との図柄差である。後述するように、スーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目の停止を伴う変動パターンでは、通常変動の後にチャンス目が停止表示され、その後にスーパーリーチに発展するので(つまり、ノーマルリーチが実行されずにスーパーリーチに発展するので)、リーチ図柄とスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止表示される中図柄との図柄差を指定する必要がないからである。
通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンとして、ノーマルリーチを伴う変動パターン(変動番号87)と、スーパーリーチAを伴う変動パターン(変動番号88〜93)と、スーパーリーチBを伴う変動パターン(変動番号94〜100)と、スーパーリーチCを伴う変動パターン(変動番号101〜106)と、スーパーリーチDを伴う変動パターン(変動番号107〜114)とが設けられている。ここで、スーパーリーチを伴う変動パターン(変動番号88〜114)には、通常変動の後にノーマルリーチに発展してからスーパーリーチに発展する変動パターン(変動番号88〜99,101〜112のチャンス目の停止を伴わない変動パターン)と、通常変動の後にチャンス目Aが仮停止表示されてからスーパーリーチBに発展する変動パターン(変動番号100のチャンス目Aの停止を伴う変動パターン)、通常変動の後にチャンス目Bが仮停止表示されてからスーパーリーチDに発展する変動パターン(変動番号113,114のチャンス目Bの停止を伴う変動パターン)とが設けられている。また、ダブルリーチが成立した場合において、先に来る図柄(例えば「1」「2」の図柄でダブルリーチになったときの「1」)で大当りになる場合(先当り)と後に来る図柄(例えば「1」「2」の図柄でダブルリーチになったときの「2」)で大当りになる場合(後当り)とで、同じ内容の変動パターンが分けられている。なお、この実施の形態では、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンは、図柄の変動中に常に「再抽選」演出が実行される。
確変大当り専用の変動パターンとして、ノーマルリーチを伴う変動パターン(変動番号42,43)と、スーパーリーチAを伴う変動パターン(変動番号44〜53)と、スーパーリーチBを伴う変動パターン(変動番号54〜64)と、スーパーリーチCを伴う変動パターン(変動番号65〜74)と、スーパーリーチDを伴う変動パターン(変動番号75〜86)とが設けられている。ここで、スーパーリーチを伴う変動パターン(変動番号44〜86)には、通常変動の後にノーマルリーチに発展してからスーパーリーチに発展する変動パターン(変動番号44〜62,65〜83のチャンス目の停止を伴わない変動パターン)と、通常変動の後にチャンス目Aが仮停止表示されてからスーパーリーチBに発展する変動パターン(変動番号63,64のチャンス目Aの停止を伴う変動パターン)、通常変動の後にチャンス目Bが仮停止表示されてからスーパーリーチDに発展する変動パターン(変動番号84〜86のチャンス目Bの停止を伴う変動パターン)とが設けられている。また、リーチはずれではずれ図柄が仮停止表示された後に「救済当り」演出(例えばキャラクタが仮停止表示されたはずれ図柄を壊して大当り図柄に差し替える演出)を実行して大当り図柄を導出表示する変動パターン(変動番号43,47,52,53,57,62,64,68,73,74,78,83,86)も設けられている。また、ダブルリーチが成立した場合において、先に来る図柄で大当りになる場合(先当り)と後に来る図柄で大当りになる場合(後当り)とで、同じ内容の変動パターンが分けられている。
通常大当り専用の変動パターンとして、ノーマルリーチを伴う変動パターン(変動番号115)と、スーパーリーチAを伴う変動パターン(変動番号116,117)と、スーパーリーチCを伴う変動パターン(変動番号118〜121)とが設けられている。また、ダブルリーチが成立した場合において、先に来る図柄で大当りになる場合(先当り)と後に来る図柄で大当りになる場合(後当り)とで、同じ内容の変動パターンが分けられている。
図18および図19に示すように、大当り用のリーチを伴う変動パターン(変動番号42〜121の変動パターン)のうち、ノーマルリーチを伴う変動パターン(変動番号42,43,87,115の変動パターン)およびチャンス目の停止を伴う変動パターン(変動番号63,64,84〜86,100,113,114の変動パターン)以外の変動パターンでは、リーチ図柄(左右図柄)に対する中図柄の図柄差(「−2」「−1」「+1」)が指定されている。
この場合において、スーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目の停止を伴わない変動パターン(変動番号44〜62,65〜83,88〜99,101〜112の変動パターン)における図柄差は、リーチ図柄とスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止表示される中図柄との図柄差である。例えば、シングルリーチが成立したときのリーチ図柄が「7」で、変動パターンで指定される図柄差が「−2」の場合、「7」のノーマルリーチの終了時に中図柄が「6」となって「767」が仮停止表示され、その後に図柄が再変動されてスーパーリーチに発展する。
なお、ノーマルリーチを伴う変動パターン(救済演出が実行される場合を除く)の場合はノーマルリーチの終了時に大当りとなり、また、チャンス目が停止表示される変動パターン(救済演出が実行される場合を除く)の場合はチャンス目の停止後にスーパーリーチに発展し大当りとなるので(つまり、ノーマルリーチが実行されないので)、変動パターンでリーチ図柄と中図柄の図柄差は指定されない。
突然確変大当り専用の変動パターンとして、突然確変突入演出を実行する変動パターン(変動番号124)が設けられている。突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンとして、タイムミッション突入演出を実行する変動パターン(変動番号122)と、突然確変・小当り共通突入演出を実行する変動パターン(変動番号123)とが設けられている。
ここで、「突然確変突入演出」は、突然確変に突入することを示す特別な演出である。遊技者は、突然確変突入演出が実行されたことにより確変状態に突入したことを認識することができる。「タイムミッション突入演出」は、タイムミッション(ミッションを提示し所定時間中にミッションが達成されると大当りとする演出)に突入することを示す特別な演出である。「突然確変・小当り共通突入演出」は、突然確変または小当りに突入することを示す特別な演出である。遊技者は、タイムミッション突入演出や突然確変・小当り共通突入演出が実行されただけでは、確変状態に移行されたかどうか判断することができない。
この実施の形態では、「突然確変突入演出」が実行されたときは、突然確変図柄(突確用のチャンス目)が導出表示され、その後に2ラウンド用演出が実行され、突然確変に突入したときの演出(チャンスモード中の演出の一種)を実行する状態に移行される。また、「タイムミッション突入演出」が実行されたときは、突然確変図柄または小当り図柄(小当り用のチャンス目)が導出表示され、その後にミッション提示中の演出(チャンスモード中の演出の一種)を実行する状態に移行される。また、「突然確変・小当り共通突入演出」が実行されたときは、突然確変図柄または小当り図柄が導出表示され、その後に突然確変になったか小当りになったか判別不可能な演出(チャンスモード中の演出の一種)を実行する状態に移行される。
なお、この実施の形態において、ミッション突入演出が実行されてチャンス目(突然確変図柄または小当り図柄)が導出表示された後に、「所定の出目(例えば、左の表示領域の中段に「7」、特定のリーチ、図5〜図8に示した所定のチャンス目など)を所定時間内に出せ」というミッション(指令)を提示し、ミッション中の演出において、そのミッションが達成されたとき(時間内に所定の出目が導出表示されたとき)に遊技者にとって有利な状態に制御する(例えば大当りとしたり、確変状態に移行させたり、スーパーリーチに発展させたりする)ようにしている。なお、上記のように「所定の出目」を複数種類の中から選択する場合は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が所定の出目を決定し、変動パターンコマンドで指定して演出制御用マイクロコンピュータ100に表示(提示)させる構成でもよいし、あるいは演出制御用マイクロコンピュータ100が所定の出目を独自に決定して表示(提示)する構成でもよい。
なお、図17〜図19には示していないが、変動パターン毎に所定の変動時間が予め設定されており、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドにもとづいて変動パターンとともに変動時間を特定することが可能である。また、各変動パターンには、2バイト構成の演出制御コマンドにおける2バイト目のEXTデータが割り当てられている。例えば、変動番号1の変動パターンには「EXTデータ」として「00(H)」が割り当てられ、変動番号124の変動パターンには「EXTデータ」として「7B(H)」が割り当てられている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドに割り当てられている「EXTデータ」によって変動パターンの内容(変動番号)を認識する。
図20〜図22は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の変動を開始することができる状態(特別図柄プロセスフラグの値がステップS300を示す値となっている場合、つまり、特別図柄表示器8において特別図柄の変動表示がなされておらず、かつ、大当り遊技中・小当り遊技中でもない場合)には(ステップS51)、始動入賞記憶数(保留記憶数)を確認する(ステップS52)。具体的には、保留記憶カウンタのカウント値を確認する。
始動入賞記憶数が0でなければ、始動入賞記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数格納バッファに格納するとともに(ステップS53)、始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS54)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、現在の遊技状態(通常遊技状態、確変状態、時短状態など)を確認し、遊技状態に応じた背景指定コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(ステップS55)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、後述するコマンドセット処理(図36)を実行する(ステップS56)。なお、現在の遊技状態が通常遊技状態であれば、通常状態背景指定コマンドを送信し、現在の遊技状態が確変時短状態であれば、確変状態背景指定コマンドを送信し、現在の遊技状態が時短状態であれば、時短状態背景指定コマンドを送信する。また、この実施の形態では、突然確変大当りや小当りの遊技の終了後にチャンスモードに移行したときは、チャンス状態背景指定コマンドを送信する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数格納バッファから大当り判定用乱数を読み出し(ステップS57)、大当り判定処理モジュールを実行する(ステップS58)。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値と大当り判定用乱数値とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。ここで、大当り判定では、遊技状態が高確率状態(確変状態、確変時短状態)の場合は、遊技状態が低確率状態(通常遊技状態および時短状態)の場合よりも、大当りとなる確率が高くなるように構成されている。具体的には、あらかじめ大当り判定値の数が多く設定されている高確率大当り判定テーブルと、大当り判定値の数が高確率大当り判定テーブルよりも少なく設定されている低確率大当り判定テーブルとを設けておく。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技状態が高確率状態であるか否かを確認し、遊技状態が高確率状態であるときは、高確率大当り判定テーブルを使用して大当りの判定処理を行い、遊技状態が低確率状態であるときは、低確率大当り判定テーブルを使用して大当りの判定処理を行う。このような構成により、高確率状態のときの方が低確率状態のときよりも大当りとなる確率が高くなる。
なお、現在の遊技状態が高確率状態(確変状態および確変時短状態)であるか否かの確認は、遊技状態が確変状態および確変時短状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かにより行われる。
図23(A)(B)に、この実施の形態における大当り判定テーブルにおける判定値の振分率を示す。図23(A)は低確率状態(通常遊技状態および時短状態)のときの大当り判定テーブルにおける判定値の振分率を示し、図23(B)は高確率状態(確変状態、確変時短状態)のときの大当り判定テーブルにおける判定値の振分率を示している。図23(A)(B)に示すように、この実施の形態では、大当り判定用乱数値の数は65536とされている。すなわち、大当り判定用乱数値の範囲は0〜65535とされている。また、低確率時の大当り判定値数は164であり、低確率時の大当り確率は0.00250(1/399.6)とされている。また、高確率時の大当り判定値数は低確率時の大当り判定値数の10倍の1640であり、高確率時の大当り確率は0.02502(1/40.0)とされている。
大当り判定モジュールで大当りとしないことに決定した場合には(ステップS59のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、図21のステップS64の処理に移行する。
大当り判定モジュールで大当りとすることに決定した場合には(ステップS59のY)、大当りフラグをセットする(ステップS60)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数格納バッファから大当り種別決定用乱数を読み出し(ステップS61)、大当りの種別(通常大当り、確変大当り、大当り遊技中に再抽選演出を実行する確変大当り、大当り遊技終了後に再抽選演出を実行する確変大当り、突然確変大当り)を決定する処理を実行する(ステップS62)。
大当り種別の決定処理は、大当り種別決定テーブルを用いて行う。大当り種別決定テーブルには、図23(C)に示すように、大当りの種別ごとに所定数の大当り種別決定用乱数値が予め振り分けられている。具体的には、大当り種別決定用乱数値の数は100(すなわち大当り種別決定用乱数値の範囲は0〜99)とされ、そのうち、0〜31が「通常」に振り分けられ、32〜74が「確変1」に振り分けられ、75〜81が「確変2」に振り分けられ、82〜96が「確変3」に振り分けられ、97〜99が「突確」に振り分けられている。ここで、「通常」は通常大当りを示し、「確変1」は確変大当り(再抽選演出なし)を示し、「確変2」は確変大当り(大当り中に再抽選演出実行)を示し、「確変3」は確変大当り(エンディングで再抽選演出実行)を示し、「突確」は突然確変大当りを示している。なお、図23(C)中、下に示す数字(0.0008など)は、1回の始動入賞(変動)における各々の大当り種別が発生する割合(確率)を表している。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS61で読み出した大当り種別決定用乱数値がどの範囲に属するかによって、大当り種別、すなわち、通常大当り、確変大当り(再抽選演出なし)、確変大当り(大当り中に再抽選演出実行)、確変大当り(エンディングで再抽選演出実行)および突然確変大当りのいずれかを決定する。このように、大当り種別の決定処理によって、大当りを通常大当り、確変大当り、突然確変大当りにするかだけでなく、再抽選演出(昇格演出)を実行するかどうかと、再抽選演出をどのようなタイミングで実行するかについても決定されることになる。
飾り図柄のうち特定の図柄(有効ライン上に揃ったときに確変大当りとなる図柄)が含まれる割合は、5/8=62.5%である。すなわち、上述したように、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の数字の8図柄が有効ライン上で揃った場合に大当りとなるが、そのうち、「1」「3」「5」「7」「8」の5図柄が有効ライン上で揃った場合に確変大当りになるので、飾り図柄のうち特定の図柄が含まれる割合は5/8=62.5%となる。
これに対し、15ラウンドの大当り(15ラウンドの通常大当りおよび15ラウンドの確変大当り)になる確率に対する確変大当り(突然確変大当りを除く。)になる確率、すなわち、「通常」「確変1」「確変2」「確変3」が決定される割合に対する「確変1」「確変2」「確変3」が決定される割合は、図23(C)に示したように、(43+7+15)/(32+43+7+15)=65/97≒67%である。また、飾り図柄の変動停止時に15ラウンドの大当りを示す大当り図柄が導出表示される確率に対する飾り図柄の変動停止時に確変図柄が導出表示される確率、すなわち、「通常」「確変1」「確変2」「確変3」が決定される割合に対する「確変1」が決定される割合は、図23(C)に示したように、(43)/(32+43+7+15)=43/97≒44.3%である。
つまり、15ラウンドの大当り(「通常」「確変1」「確変2」「確変3」)が決定された場合のうち、通常大当りが決定されたとき(「通常」が決定されたとき)は、通常大当り専用の変動パターンコマンドが送信され、そのコマンドにもとづいて変動停止時の停止図柄として非確変図柄が決定されるか、または確変大当り/通常大当り兼用の変動パターンコマンドが送信されるとともに通常大当り指定の図柄情報指定コマンドが送信され、それらのコマンドにもとづいて変動停止時の停止図柄として非確変図柄が決定される。また、大当り遊技の開始後の再抽選演出にて確変大当りに昇格させると決定されたとき(「確変2」または「確変3」が決定されたとき)は、通常大当り専用の変動パターンコマンドが送信され、そのコマンドにもとづいて変動停止時の停止図柄として非確変図柄が決定されるか、または確変大当り/通常大当り兼用の変動パターンコマンドが送信されるとともに確変大当り2指定または確変大当り3指定の図柄情報指定コマンドが送信され、それらのコマンドにもとづいて変動停止時の停止図柄として非確変図柄が決定される。一方、15ラウンドの大当り(「通常」「確変1」「確変2」「確変3」)が決定された場合のうち、確変大当り(再抽選演出なし)が決定されたとき(「確変1」が決定されたとき)は、確変大当り専用の変動パターンコマンドが送信され、そのコマンドにもとづいて変動停止時の停止図柄として確変図柄が決定されるか、または確変大当り/通常大当り兼用の変動パターンコマンドが送信されるとともに確変大当り1指定の図柄情報指定コマンドが送信され、それらのコマンドにもとづいて変動停止時の停止図柄として確変図柄が決定される。このように、「確変1」が決定された場合以外は、変動停止時の停止図柄として非確変図柄が決定されるので、15ラウンドの大当りになる確率に対する飾り図柄の変動停止時に確変図柄が導出表示される確率は、(43)/(32+43+7+15)=43/97≒44.3%となる。
以上のように、飾り図柄のうち特定の図柄が含まれる割合(特定の図柄の比率)と、15ラウンドの大当りになる確率に対する確変大当りが決定される確率(確変大当りの比率)と、15ラウンドの大当りを示す大当り図柄が導出表示される確率に対する確変図柄が導出表示される確率(確変図柄の導出表示の比率)とはそれぞれ異なる。しかし、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、特定の図柄の比率とは無関係に大当りの種別を決定し(ステップS62)、大当りの種別に応じた演出制御コマンド(変動パターンコマンド、図柄情報指定コマンド)を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、後述するように遊技制御用マイクロコンピュータ560からの演出制御コマンドの内容にもとづいて大当りの種別(再抽選演出の有無や再抽選演出の実行タイミングを含む)に応じた大当り図柄を決定し変動停止時に導出表示する(ステップS621、S626参照)。従って、遊技機の仕様に合わせて容易に特定の図柄の比率を増減させたり、確変大当りの比率を変更したり、大当り遊技開始後の再抽選演出を設定することができる。
なお、図20には示していないが、特別図柄の大当り図柄は大当り種別に応じて各々一種類しか設けられていないので、大当りの種別が決定されることによって、大当り図柄も自動的に決定される。具体的には、通常大当り(非確変大当り)のときは非確変図柄「6」が決定され、確変大当りのときは確変図柄「7」が決定され、突然確変大当りのときは突然確変図柄「5」が決定されることになる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS62にて決定した大当り種別に応じた飾り図柄情報を飾り図柄情報バッファにストア(格納)し(ステップS63)、図22のステップS72の処理に移行する。
なお、ステップS63において、飾り図柄情報バッファに大当り種別に応じた飾り図柄情報がストアされた後に、タイマ割込みの発生に応じて飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28、図35)が実行され、コマンドセット処理(図36)が実行され、コマンド送信処理(図37)が実行される。これにより、大当り種別に応じた図柄情報指定コマンド(通常大当り指定コマンド、確変大当り1指定コマンド、確変大当り2指定コマンド、確変大当り3指定コマンド、突然確変大当り指定コマンド)が送信される。詳しい内容は後述する。
図21のステップS64において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS57で読み出した大当り判定用乱数の値にもとづいて小当りとするか否かを決定する小当り判定モジュールを実行する(ステップS64)。小当り判定モジュールは、小当りテーブルにおいてあらかじめ決められている小当り判定値と大当り判定用乱数値とを比較し、それらが一致したら小当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。
図23(A)(B)に、この実施の形態における小当り判定テーブルにおける判定値の振分率を示す。図23(A)は低確率状態(通常遊技状態および時短状態)のときの小当り判定テーブルにおける判定値の振分率を示し、図23(B)は高確率状態(確変状態、確変時短状態)のときの小当り判定テーブルにおける判定値の振分率を示している。図23(A)(B)に示すように、この実施の形態では、大当り判定用乱数値の数は65536とされている。すなわち、大当り判定用乱数値の範囲は0〜65535とされている。上述したように、大当り判定値数は、低確率時よりも高確率時の方が10倍多かったが、小当り判定値数は、低確率時も高確率時も同じ数である。すなわち、低確率時も高確率時も小当り判定値数は同じ59とされている。従って、小当り確率については、低確率時も高確率時も同じ0.00090(1/1110.8)となっている。なお、高確率時の方が小当り判定値数を多くして、小当り確率も高確率時の方が高くなるようにしてもよい。
小当り判定モジュールで小当りとすることに決定した場合には(ステップS65のY)、小当りに応じた飾り図柄情報を飾り図柄情報バッファにストアし(ステップS66)、小当りフラグをセットする(ステップS67)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップS68)。なお、図21には示していないが、小当りになると決定されたときは小当り図柄「4」が自動的に決定されることになる。
なお、ステップS66において、飾り図柄情報バッファに小当りに応じた飾り図柄情報がストアされた後に、タイマ割込みの発生に応じて飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28、図35)が実行され、コマンドセット処理(図36)が実行され、コマンド送信処理(図37)が実行される。これにより、小当りを指定する図柄情報指定コマンド(小当り指定コマンド)が送信される。詳しい内容は後述する。
小当り判定モジュールで小当りとしないことに決定した場合には(ステップS65のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数格納バッファからはずれ図柄決定用乱数(表示用乱数の一つ)を読み出し(ステップS69)、読み出したはずれ図柄決定用乱数の値にもとづいて、特別図柄のはずれ図柄を決定する処理を実行する(ステップS70)。特別図柄のはずれ図柄として、「0」〜「3」,「8」,「9」のいずれかの図柄が決定される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、はずれに応じた飾り図柄情報を飾り図柄情報バッファにストアする(ステップS71)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップS68)。
図22のステップS72において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS62で決定した大当り種別が確変大当りであるかどうかを確認し、確変大当りでなかったときは(ステップS72のN)、大当りの種別を示すフラグのセットを行わずに、ステップS82の処理に移行する。
確変大当りであったときは(ステップS72のY)、確変大当りが発生することを示す確変大当りフラグをセットする(ステップS73)。そして、確変大当りが突然確変大当りであるかどうかを確認する(ステップS74)。突然確変大当りであったときは(ステップS74のY)、突然確変大当りが発生することを示す突然確変フラグをセットし(ステップS75)、ステップS82の処理に移行する。
突然確変大当りでなかったときは(ステップS74のN)、再抽選演出が実行されるかどうかを確認する(ステップS76)。再抽選演出が実行されないときは(ステップS76のN)、ステップS82の処理に移行し、再抽選演出が実行されるときは(ステップS76のY)、再抽選演出が実行されることを示す再抽選実行フラグをセットして(ステップS77)、再抽選演出が大当り中に実行されるかどうかを確認する(ステップS78)。大当り中に再抽選演出が実行されるときは(ステップS78のY)、大当り中に再抽選演出が実行されることを示す大当り中実行フラグをセットし(ステップS79)、ステップS82の処理に移行する。大当り中に実行されないときは(ステップS78のN)、再抽選演出がエンディング中に実行されるかどうかを確認する(ステップS80)。エンディング中に再抽選演出が実行されるときは(ステップS80のY)、エンディング中に再抽選演出が実行されることを示すエンディング実行フラグをセットし(ステップS81)、ステップS82の処理に移行する。ステップS82では、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS301)に対応した値に更新する(ステップS82)。
図24は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS201)。大当りフラグがセットされているときは(ステップS201のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、突然確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS202)。突然確変フラグがセットされているときは(ステップS202のY)、突然確変大当りが発生することになるので、突然確変用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS203)。
突然確変用変動パターン決定テーブルには、予め図19に示した突然確変大当りのときに選択される変動パターン(変動番号「122」〜「124」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。
突然確変フラグがセットされていないときは(ステップS202のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS204A)。確変大当りフラグがセットされているときは(ステップS204AのY)、再抽選実行フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS204B)。確変大当りフラグがセットされ、再抽選実行フラグがセットされていないときは(ステップS204BのN)、大当り遊技開始後に再抽選演出を実行しない確変大当りが発生することになるので、確変大当り用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS205)。
確変大当り用変動パターン決定テーブルには、予め図18および図19に示した確変大当りのときに選択される変動パターン(変動番号「42」〜「114」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。
確変大当りフラグがセットされていないときは(ステップS204AのN)、通常大当り(非確変大当り)が発生することになるので、通常大当り用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS206)。また、確変大当りフラグがセットされているが、再抽選実行フラグもセットされているときは(ステップS204BのY)、大当り遊技開始後に再抽選演出を実行する確変大当りが発生することになる。この場合は、飾り図柄の変動停止時において非確変図柄が導出表示されるので、通常大当り用の変動パターンを選択する必要がある。従って、通常大当り用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS206)。
通常大当り用変動パターン決定テーブルには、予め図19に示した通常大当りのときに選択される変動パターン(変動番号「87」〜「121」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数格納バッファから変動パターン決定用乱数を読み出し、読み出した変動パターン決定用乱数の値にもとづいて、突然確変用変動パターン決定テーブル、確変大当り用変動パターン決定テーブルまたは通常大当り用変動パターン決定テーブルを用いて図柄の変動パターンを決定する(ステップS207)。具体的には、変動パターン決定用乱数値と一致する判定値に対応した変動パターンが次に可変表示される図柄の変動パターンと決定される。そして、ステップS213の処理に移行する。
ステップS201において、大当りフラグがセットされていないと判定されたときは(ステップS201のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS208)。小当りフラグがセットされているときは(ステップS208のY)、小当りが発生することになるので、小当り用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS209)。
小当り用変動パターン決定テーブルには、予め図19に示した小当りのときに選択される変動パターン(変動番号「122」,「123」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。
小当りフラグがセットされていないときは(ステップS208のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS210)。時短フラグがセットされていないときは(ステップS210のN)、通常遊技状態のときに使用する通常時はずれ用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS211)。
通常時はずれ用変動パターン決定テーブルには、予め図17に示した通常遊技状態においてはずれのときに選択される変動パターン(変動番号「1」,「3」,「5」〜「41」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。
一方、時短フラグがセットされているときは(ステップS210のY)、時短状態のときに使用する時短時はずれ用変動パターン決定テーブルを用いることに決定する(ステップS212)。
時短時はずれ用変動パターン決定テーブルには、予め図17に示した時短状態(確変時短状態も含む)においてはずれのときに選択される変動パターン(変動番号「2」,「4」〜「41」)が設定され、各変動パターンに複数の判定値が割り当てられている。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、上述したように、乱数格納バッファから変動パターン決定用乱数を読み出し、読み出した変動パターン決定用乱数の値にもとづいて、小当り用変動パターン決定テーブル、通常時はずれ用変動パターン決定テーブルまたは時短時はずれ用変動パターン決定テーブルを用いて図柄の変動パターンを決定する(ステップS207)。そして、ステップS213の処理に移行する。
なお、確変状態のときは、通常遊技状態のときと同様に、通常時はずれ用変動パターン決定テーブルが用いられ、確変時短状態のときは、時短状態のときと同様に、時短時はずれ用変動パターン決定テーブルが用いられて、変動パターンが決定される。
ステップS213では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS207において決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドデータを変動パターンバッファにストアする(ステップS213)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスタイマに変動時間をセットする(ステップS214)。次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動コマンド送信テーブルのアドレスを飾り図柄コマンド送信ポインタにストアする(ステップS215)。この処理が行われたことに応じて、飾り図柄コマンド制御処理(図12のステップS28、図35)において変動パターンコマンドを送信する制御が実行される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動回数監視処理を実行する(ステップS216)。
変動回数監視処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り遊技の終了後に時短状態(確変時短状態を除く)に移行された場合(時短フラグがセットされた場合)、大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数を変動回数カウンタでカウントする。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動回数カウンタのカウント値が時短状態を継続可能な所定の変動回数(例えば100回)を示す値となったかどうかを確認し、カウント値が所定の変動回数を示す値になったときに、時短フラグをリセットする。これにより、大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数が所定の変動回数になったときに時短状態から通常遊技状態に移行されることになる。
その後、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動中処理(ステップS302)に対応した値に更新する(ステップS217)。
図25は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動中処理(ステップS302)を示すフローチャートである。特別図柄変動中処理において、まず、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスタイマの値を−1する(ステップS351)。そして、特別図柄プロセスタイマがタイムアップしているかどうかを確認(すなわち特別図柄プロセスタイマの値が0であるか否かを確認)し(ステップS352)、タイムアップしていなければ(ステップS352のN)、そのまま処理を終了する。特別図柄プロセスタイマがタイムアップしていれば(ステップS352のY)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS303)に対応した値に更新する(ステップS353)。
図26は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS303)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄表示器8における特別図柄の変動を止めて、停止図柄を導出表示する(ステップS361)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、飾り図柄停止指定コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS362)、コマンドセット処理を実行する(ステップS363)。これによって、飾り図柄停止指定コマンドを送信する制御が実行される。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS364)。大当りフラグがセットされていれば(ステップS364のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口の開放/閉鎖を制御するための時間を計測する大入賞口制御タイマに、大当り図柄を停止表示してから大入賞口を開放するまでの時間(大当り表示時間)をセットする(ステップS365)。なお、大当り表示時間において、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する演出(ファンファーレ演出)が実行される。
なお、15ラウンドの大当りのときと2ラウンドの大当りのときとで異なる大当り表示時間をセットするように構成されていてもよい。この場合、例えば、15ラウンドの大当りのときは大当り表示時間が3秒で、2ラウンドの大当りのときは大当り表示時間が5秒とされる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り種別に応じたファンファーレコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS366)、コマンドセット処理を実行する(ステップS367)。これによって、大当り種別に応じたファンファーレコマンドを送信する制御が実行される。なお、大当り種別は、確変大当りフラグがセットされているか、突然確変フラグがセットされているか、再抽選実行フラグがセットされているか、大当り中実行フラグがセットされているか、エンディング実行フラグがセットされているかどうかにもとづいて確認することができる。その後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(ステップS304)に対応した値に更新する(ステップS368)。
大当りフラグがセットされていなければ(ステップS364のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS369)。小当りフラグがセットされていれば(ステップS369のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、小当り図柄を停止表示してから大入賞口を開放するまでの時間(小当り表示時間)をセットする(ステップS370)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、小当りのファンファーレコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS371)、コマンドセット処理を実行する(ステップS372)。これによって、小当り用のファンファーレコマンドを送信する制御が実行される。その後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理(ステップS308)に対応した値に更新する(ステップS373)。
小当りフラグがセットされていなければ(ステップS369のN)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS374)。
図27は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放前処理(ステップS304)を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値を−1し(ステップS401)、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認する(ステップS402)。大入賞口制御タイマの値が0になっていなければ(ステップS402のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS402のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りのラウンド数が15ラウンドであるか2ラウンドであるかを判定する(ステップS403)。なお、確変大当りフラグがセットされていない場合および確変大当りフラグがセットされているが突然確変フラグがセットされていない場合は、15ラウンドの大当りであると判断することができ、確変大当りフラグおよび突然確変フラグがセットされている場合は、2ラウンドの大当りであると判断することができる。
15ラウンドの大当りであれば(ステップS403のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、15ラウンド大当り用の大入賞口開放中コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS404)、コマンドセット処理を実行する(ステップS405)。これによって、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する15ラウンド用の大入賞口開放中コマンドを送信する制御が実行される。なお、ラウンド数は、大当り遊技中のラウンド数をカウントするラウンド数カウンタの値を確認することにより認識する。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を開放する制御を行う(ステップS406)。なお、この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられており、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ステップS406において出力ポートの出力状態に応じたRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を、駆動するソレノイドの開閉状態に応じて設定する。そして、ステップS32の出力処理において出力ポートの出力状態に応じたRAM領域に設定された内容を出力ポートに出力する。これにより、駆動指令の信号が出力ポートからソレノイド回路59に出力される。ソレノイド回路59は、駆動指令の信号に応じてソレノイドを駆動するための駆動信号をソレノイドに出力して、ソレノイドを駆動させる。以下、ソレノイドを開閉駆動させる処理では、このような動作が行われる。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ラウンド数カウンタの値を+1する(ステップS407)。なお、ステップS407においてラウンド数カウンタの値が+1されるので、ステップS404,S405では、ラウンド数カウンタの値が0のときに第1ラウンドを示す大入賞口開放中コマンドが送信されるが、ステップS407の処理をステップS404の処理の前に実行し、ラウンド数カウンタの値が1のときに第1ラウンドを示す大入賞口開放中コマンドが送信されるようにしてもよい。
また、大入賞口制御タイマに、15ラウンドの大当りにおける各ラウンドにおいて大入賞口が開放可能な最大時間(15ラウンド用のラウンド時間)をセットする(ステップS408)。なお、15ラウンド用のラウンド時間は、例えば29.5秒とされる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS414)。
ステップS403において2ラウンドの大当りであったときは(ステップS403のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、2ラウンド大当り用の大入賞口開放中コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS409)、コマンドセット処理を実行する(ステップS410)。これによって、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する2ラウンド用の大入賞口開放中コマンドを送信する制御が実行される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放するとともに(ステップS411)、ラウンド数カウンタの値を+1する(ステップS412)。なお、ステップS412においてラウンド数カウンタの値が+1されるので、ステップS409,S410では、ラウンド数カウンタの値が0のときに第1ラウンドを示す大入賞口開放中コマンドが送信されるが、ステップS412の処理をステップS409の処理の前に実行し、ラウンド数カウンタの値が1のときに第1ラウンドを示す大入賞口開放中コマンドが送信されるようにしてもよい。また、大入賞口制御タイマに、2ラウンドの大当りにおける各ラウンドにおいて大入賞口が開放可能な最大時間(2ラウンド用のラウンド時間)をセットする(ステップS413)。なお、2ラウンド用のラウンド時間は短い時間であり、例えば5秒とされている。従って、2ラウンドの大当りでは、ラウンド中に大入賞口へ10個の遊技球(入賞可能な最大個数の遊技球)が入賞することはない。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS414)。
図28は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放中処理(ステップS305)を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS421)。そして、大当りのラウンド数が15ラウンドであるかどうか(15ラウンドの大当りであるか2ラウンドの大当りであるか)を確認する(ステップS422)。
15ラウンドの大当りであれば(ステップS422のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値が0であるかどうかを確認する(ステップS423)。大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは(ステップS423のN)、カウントスイッチ23がオンしたか否かを確認することにより、大入賞口への遊技球の入賞があったかどうかを確認する(ステップS424)。カウントスイッチ23がオンしていなければ(ステップS424のN)、そのまま処理を終了する。カウントスイッチ23がオンしていれば(ステップS424のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントする入賞個数カウンタの値を+1する(ステップS425)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、入賞個数カウンタの値が所定数(例えば10個)になっているか否かを確認する(ステップS426)。入賞個数カウンタの値が所定数になっていなければ(ステップS426のN)、そのまま処理を終了する。
大入賞口制御タイマの値が0になっているとき(ステップS423のY)、または入賞個数カウンタの値が所定数になっているとき(ステップS426のY)は、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を閉鎖する制御を行う(ステップS427)。そして、入賞個数カウンタの値をクリアする(0にする)(ステップS428)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、15ラウンド大当り用の大入賞口開放後コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS429)、コマンドセット処理を実行する(ステップS430)。これによって、大入賞口の開放後(ラウンドの終了後)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する15ラウンド用の大入賞口開放後コマンドを送信する制御が実行される。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、15ラウンドの大当り中においてラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(15ラウンド用のインターバル時間)をセットし(ステップS431)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放後処理(ステップS306)に応じた値に更新する(ステップS432)。なお、15ラウンド用のインターバル時間は、例えば5秒とされる。
2ラウンドの大当りであれば(ステップS422のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値が0であるかどうかを確認し(ステップS433)、大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは(ステップS433のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっているときは(ステップS433のY)、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を閉鎖する制御を行う(ステップS434)。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、2ラウンド用の大入賞口開放後表示コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS435)、コマンドセット処理を実行する(ステップS436)。これによって、大入賞口の開放後(ラウンドの終了後)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する2ラウンド用の大入賞口開放後コマンドを送信する制御が実行される。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、2ラウンドの大当り中においてラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(2ラウンド用のインターバル時間)をセットし(ステップS437)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放後処理(ステップS306)に応じた値に更新する(ステップS432)。なお、2ラウンド用のインターバル時間は、15ラウンド用のインタバール時間と同じで、例えば5秒とされている。
図29および図30は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放後処理(ステップS306)を示すフローチャートである。大入賞口開放後処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1し(ステップS441)、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認する(ステップS442)。大入賞口制御タイマの値が0になっていなければ(ステップS442のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS442のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りのラウンド数が15ラウンドであるかどうか(15ラウンドの大当りか2ラウンドの大当りか)を判定する(ステップS443)。
15ラウンドの大当りであれば(ステップS443のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ラウンド数カウンタの値が15になっているかどうかを確認する(ステップS444)。ラウンド数カウンタの値が15になっていなければ(ステップS444のN)、15ラウンド大当り用の大入賞口開放中コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS445)、コマンドセット処理を実行する(ステップS446)。これによって、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する15ラウンド用の大入賞口開放中コマンドを送信する制御が実行される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を開放する制御を行うとともに(ステップS447)、ラウンド数カウンタの値を+1する(ステップS448)。なお、ステップS448においてラウンド数カウンタの値が+1されるので、ステップS445,S446の処理の時点では、ラウンド数カウンタの値が次に開始されるラウンドの回数−1を示していることになる。しかし、ステップS448の処理をステップS445,S446の処理の前に実行するようにすれば、ステップS445,S446の処理の時点で、ラウンド数カウンタの値が次に開始されるラウンドの回数を示すようにすることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに15ラウンド用のラウンド時間をセットする(ステップS449)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS450)。
ラウンド数カウンタの値が15になっていれば(ステップS444のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り種別に応じたエンディングコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS451)、コマンドセット処理を実行する(ステップS452)。これによって、大当り種別に応じたエンディングコマンドを送信する制御が実行される。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、大当り終了を遊技者に報知する大当り終了時間(エンディング演出の実行時間)をセットし(ステップS453)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS307)に応じた値に更新する(ステップS454)。
ステップS453で大当り終了時間をセットするときに、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、エンディング中に再抽選演出を実行するかどうかをエンディング実行フラグがセットされているかどうかによって確認し、エンディング中に再抽選演出を実行しない場合は、エンディング中に再抽選演出を実行する場合よりも短い時間を大当り終了時間(エンディング演出の実行時間)としてセットする。例えば、再抽選演出を実行するエンディング演出の実行時間として10秒をセットし、再抽選演出を実行しないエンディング演出の実行時間として3秒をセットする。このように、再抽選演出を実行しないエンディング演出の実行時間を、再抽選演出を実行するエンディング演出の実行時間よりも短くなるようにすることにより、確変状態への移行を報知する必要がないときに、無駄に演出が長く実行されるのを回避することができる。
ステップS443において2ラウンドの大当りであったときは(ステップS443のN)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ラウンド数カウンタの値が2になっているかどうかを確認する(図30のステップS455)。ラウンド数カウンタの値が2になっていなければ(ステップS455のN)、2ラウンド大当り用の大入賞口開放中コマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS456)、コマンドセット処理を実行する(ステップS457)。これによって、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する2ラウンド用の大入賞口開放中コマンドを送信する制御が実行される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放するとともに(ステップS458)、ラウンド数カウンタの値を+1する(ステップS459)。なお、ステップS459においてラウンド数カウンタの値が+1されるので、ステップS456,S457の処理の時点では、ラウンド数カウンタの値が次に開始されるラウンドの回数−1を示していることになる。しかし、ステップS459の処理をステップS456,S457の処理の前に実行するようにすれば、ステップS456,S457の処理の時点で、ラウンド数カウンタの値が次に開始されるラウンドの回数を示すようにすることができる。また、大入賞口制御タイマに2ラウンド用のラウンド時間をセットする(ステップS460)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS461)。
ラウンド数カウンタの値が2になっていれば(ステップS455のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、突然確変大当り用のエンディングコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(ステップS462)、コマンドセット処理を実行する(ステップS463)。これによって、突然確変大当り用のエンディングコマンドを送信する制御が実行される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに大当り終了時間をセットし(ステップS464)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS307)に応じた値に更新する(ステップS465)。
図31は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS307)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS471)。そして、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認する(ステップS472)。大入賞口制御タイマの値が0でなければ(ステップS472のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS472のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当り後遊技状態設定処理を実行する(ステップS473)。
大当り後遊技状態設定処理では、大当り遊技終了後の遊技状態に応じた確変フラグ・時短フラグのセット・リセットの処理が実行される。具体的には、大当り遊技終了後に遊技状態が時短状態に移行されるときは、時短フラグのみセットし、大当り遊技終了後に遊技状態が確変状態に移行されるときは、確変フラグのみセットし、大当り遊技終了後に遊技状態が確変時短状態に移行されるときは、確変フラグおよび時短フラグをセットする。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大当りフラグをリセットし(ステップS474)、確変大当りフラグがセットされている場合は確変大当りフラグをリセットし(ステップS475)、突然確変フラグがセットされている場合は突然確変フラグをリセットし(ステップS476)、再抽選実行フラグがセットされている場合は再抽選実行フラグをリセットし(ステップS477)、大当り中実行フラグがセットされている場合は大当り中実行フラグをリセットする(ステップS478)。さらに、エンディング実行フラグがセットされている場合はエンディング実行フラグをリセットする(ステップS479)。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応する値に更新する(ステップS480)。
図32は、特別図柄プロセス処理における小当り開放前処理(ステップS308)を示すフローチャートである。小当り開放前処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマの値を−1し(ステップS501)、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認する(ステップS502)。大入賞口制御タイマの値が0になっていなければ(ステップS502のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS502のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ラウンド数カウンタの値が2になっているかどうかを確認する(ステップS503)。ラウンド数カウンタの値が2になっていなければ(ステップS503のN)、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を開放する制御を行うとともに(ステップS504)、ラウンド数カウンタの値を+1する(ステップS505)。
また、大入賞口制御タイマに、小当りにおける各ラウンドにおいて大入賞口が開放可能な最大時間(小当り用のラウンド時間)をセットする(ステップS506)。なお、小当り用のラウンド時間は、2ラウンド用のラウンド時間と同じ時間(例えば5秒)とされる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放中処理(ステップS309)に対応した値に更新する(ステップS507)。
ラウンド数カウンタの値が2になっていれば(ステップS503のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、小当り終了を遊技者に報知する小当り終了時間をセットし(ステップS508)、特別図柄プロセスフラグの値を小当り終了処理(ステップS310)に応じた値に更新する(ステップS509)。
なお、小当り遊技中では、大入賞口開放中コマンドを送信するための制御は実行されない。
図33は、特別図柄プロセス処理における小当り開放中処理(ステップS309)を示すフローチャートである。小当り開放中処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS511)。大入賞口制御タイマの値が0であるかどうかを確認する(ステップS512)。大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは(ステップS512のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっているときは(ステップS512のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(開閉板20)を閉鎖する制御を行う(ステップS513)。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、大入賞口制御タイマに、2ラウンドの小当り中においてラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(小当り用のインターバル時間)をセットし(ステップS514)、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理(ステップS308)に応じた値に更新する(ステップS515)。なお、小当り用のインターバル時間は、例えば5秒とされる。
なお、小当り遊技中では、大入賞口開放後コマンドを送信するための制御は実行されない。
図34は、特別図柄プロセス処理における小当り終了処理(ステップS310)を示すフローチャートである。小当り終了処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS531)。そして、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認する(ステップS532)。大入賞口制御タイマの値が0でなければ(ステップS532のN)、そのまま処理を終了する。大入賞口制御タイマの値が0になっていれば(ステップS532のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、小当りフラグをリセットし(ステップS533)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応する値に更新する(ステップS534)。
図35は、飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28)を示すフローチャートである。飾り図柄コマンド制御処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、飾り図柄コマンド送信ポインタをポインタにロードし(ステップS551)、ポインタの指すデータをロードする(ステップS552)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、飾り図柄コマンド(変動パターンコマンド、図柄情報指定コマンド、始動入賞記憶指定コマンド)の送信タイミングであるかどうかを判定する(ステップS553)。このとき、変動パターンコマンドを送信するタイミングであれば、特別図柄プロセス処理(ステップS26)における変動パターン設定処理(ステップS301)のステップS215において、変動コマンド送信テーブルのアドレスが飾り図柄コマンド送信ポインタにストアされ、ポインタの指すデータは変動コマンド送信テーブルのアドレスとなっている。従って、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタの指すデータが変動コマンド送信テーブルのアドレスであるか否かで、変動パターンコマンドを送信するタイミングであるかどうかを判定することができる。
変動パターンコマンドを送信するタイミングであるときは(ステップS553のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンドセット処理を実行する(ステップS554)。これによって、変動パターンコマンドを送信する制御が実行される。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタを飾り図柄コマンド送信ポインタにストアする(ステップS555)。
このとき、ステップS554で実行されるコマンドセット処理(図36)のステップS572において、コマンド送信テーブルのアドレスが1加算されることにより、ポインタの指すアドレスが変動コマンド送信テーブルのアドレスから図柄情報指定コマンド送信テーブルのアドレスとなっている。従って、ステップS555では、図柄情報指定コマンド送信テーブルのアドレスが飾り図柄コマンド送信ポインタにストアされる。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、次のタイマ割込みが発生したとき(2ms後)の飾り図柄コマンド制御処理において、再び、飾り図柄コマンド送信ポインタをポインタにロードし(ステップS551)、ポインタの指すデータをロードし(ステップS552)、飾り図柄コマンド(変動パターンコマンド、図柄情報指定コマンド、始動入賞記憶指定コマンド)の送信タイミングであるかどうかを判定する(ステップS553)。このとき、図柄情報指定コマンドを送信するタイミングであれば、ステップS555において、図柄情報指定コマンド送信テーブルのアドレスが飾り図柄コマンド送信ポインタにストアされ、ポインタの指すデータは図柄情報指定コマンド送信テーブルのアドレスとなっている。従って、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタの指すデータが図柄情報指定コマンド送信テーブルのアドレスであるか否かで、図柄情報指定コマンドを送信するタイミングであるかどうかを判定することができる。
図柄情報指定コマンドを送信するタイミングであるときは(ステップS553のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンドセット処理を実行する(ステップS554)。これによって、図柄情報指定コマンドを送信する制御が実行される。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタを飾り図柄コマンド送信ポインタにストアする(ステップS555)。
このとき、ステップS554で実行されるコマンドセット処理(図36)のステップS572において、コマンド送信テーブルのアドレスが1加算されることにより、ポインタの指すアドレスが図柄情報指定コマンド送信テーブルのアドレスから始動入賞記憶指定コマンド送信テーブルのアドレスとなっている。従って、ステップS555では、始動入賞記憶指定コマンド送信テーブルのアドレスが飾り図柄コマンド送信ポインタにストアされる。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、次のタイマ割込みが発生したとき(2ms後)の飾り図柄コマンド制御処理において、再び、飾り図柄コマンド送信ポインタをポインタにロードし(ステップS551)、ポインタの指すデータをロードし(ステップS552)、飾り図柄コマンド(変動パターンコマンド、図柄情報指定コマンド、始動入賞記憶指定コマンド)の送信タイミングであるかどうかを判定する(ステップS553)。このとき、始動入賞記憶指定コマンドを送信するタイミングであれば、ステップS555において、始動入賞記憶指定コマンド送信テーブルのアドレスが飾り図柄コマンド送信ポインタにストアされ、ポインタの指すデータは始動入賞記憶指定コマンド送信テーブルのアドレスとなっている。従って、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタの指すデータが始動入賞記憶指定コマンド送信テーブルのアドレスであるか否かで、始動入賞記憶指定コマンドを送信するタイミングであるかどうかを判定することができる。
始動入賞記憶指定コマンドを送信するタイミングであるときは(ステップS553のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンドセット処理を実行する(ステップS554)。これによって、始動入賞記憶指定コマンドを送信する制御が実行される。なお、始動入賞記憶指定コマンドは、現在の始動入賞記憶数(保留記憶数)を指定(通知)する演出制御コマンドであるが、始動入賞記憶数は記憶処理(ステップS33)で確認されて、その数が始動入賞記憶指定コマンドで指定される値として設定される。次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポインタを飾り図柄コマンド送信ポインタにストアする(ステップS555)。
この場合は、ステップS554で実行されるコマンドセット処理(図36)のステップS572において、コマンド送信テーブルのアドレスが1加算されると、ポインタの指すアドレスが飾り図柄コマンドを送信するためのコマンド送信テーブルのアドレスを示さないようになっている。従って、次のタイマ割込みが発生したとき(2ms後)の飾り図柄コマンド制御処理において、再び、飾り図柄コマンド送信ポインタをポインタにロードし(ステップS551)、ポインタの指すデータをロードし(ステップS552)、飾り図柄コマンドの送信タイミングであるかどうかを判定するが(ステップS553)、ステップS553において、飾り図柄コマンドの送信タイミングでないと判定されることになる。
図36は、コマンドセット処理を示すフローチャートである。上述したように、コマンドセット処理は、ステップS56,S363,S367,S372,S405,S410,S430,S436,S446,S452,S457,S463,S554において実行される。コマンドセット処理は、コマンド出力処理とINT信号出力処理とを含む処理である。
コマンドセット処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、コマンド送信テーブルのアドレスの指すコマンドデータ1をロードし(ステップS561)、図37に示すコマンド送信処理を実行(コール)する(ステップS562)。
図37に示すコマンド送信処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず、送信コマンド(演出制御コマンド)を出力ポート1に出力する(ステップS581)。これにより、2バイト構成の演出制御コマンドにおける1バイト目のMODEデータが出力ポート1から出力される。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御信号INT出力ビットをポートバッファにセットし(ステップS582)、ポート2バッファをロードする(ステップS583)。この実施の形態では、例えば、演出制御信号INT出力ビットとしてポートバッファに「1」がセットされ、ポート2バッファのデータ「0」がロードされる。そして、ポート2バッファとポートバッファの論理和をとり(ステップS584)、演算結果を出力ポート2に出力する(ステップS585)。この実施の形態では、演算結果が「1」となることにより、オン状態(ハイレベル)の演出制御INT信号が出力ポート2から出力される。オン状態の演出制御INT信号が出力されたことに応じて、演出制御用マイクロコンピュータ100が送信コマンドを受信する(取り込む)処理を実行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ウェイトカウンタに所定値をセットし(ステップS586)、その値が0になるまで1ずつ減算する(ステップS587,S588)。この処理は、演出制御INT信号のオン期間(ハイレベル期間)を設定するための処理である。ウェイトカウンタの値が0になると(ステップS588のY)、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ポート2バッファをロードし(ステップS589)、ポート2バッファを出力ポート2に出力する(ステップS590)。これにより、オフ状態(ローレベル)の演出制御INT信号が出力ポート2から出力される。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ウェイトカウンタに所定値をセットし(ステップS591)、その値が0になるまで1ずつ減算する(ステップS592,S593)。この処理は、演出制御INT信号のオフ期間(ローレベル期間)を設定するための処理である。ウェイトカウンタの値が0になると(ステップS593のY)、図36のコマンドセット処理に戻る。
図36の説明に戻ると、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信テーブルのアドレスを1加算する(ステップS563)。そして、コマンド送信テーブルのアドレスをスタック等に退避する(ステップS564)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンドデータ2のワークエリア参照指定ビット(ビット7)をテストし(ステップS565)、コマンドデータ2のワークエリア参照指定ビットの値が「0」であるか否かを判定する(ステップS566)。0でなければ(ステップS566のN)、コマンド拡張データアドレステーブルの先頭アドレスをポインタにセットし(ステップS567)、そのポインタにコマンドデータ2のビット6〜ビット0の値を加算してアドレスを算出する(ステップS568)。そして、そのアドレス(ポインタ)の指すエリアのデータ(コマンド拡張データ)をロードする(ステップS569)。
コマンド拡張データアドレステーブルには、演出制御用マイクロコンピュータ100に送出されうるEXTデータ(2バイト構成の演出制御コマンドにおける2バイト目のデータ)が順次設定されている。よって、以上の処理によって、ワークエリア参照指定ビットの値が「1」であれば、コマンドデータ2の内容に応じたコマンド拡張データアドレステーブル内のEXTデータがロードされ、ワークエリア参照指定ビットの値が「0」であれば、コマンドデータ2の内容がそのままロードされる。なお、コマンド拡張データアドレステーブルからEXTデータが読み出される場合でも、そのデータのビット7は「0」である。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信処理ルーチンを実行(コール)する(ステップS570)。従って、図37に示した処理によって、MODEデータの送出の場合と同様のタイミングでEXTデータと演出制御INT信号とが送出される。その後、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンド送信テーブルのアドレスを復帰し(ステップS571)、コマンド送信テーブルのアドレスを1加算する(ステップS572)。なお、コマンド送信テーブルのアドレスが1加算されたときに、そのアドレスが飾り図柄コマンドを送信するためのコマンド送信テーブルのアドレスであれば、上述したように、飾り図柄コマンド制御処理において飾り図柄コマンドの送信処理(コマンドセット処理)が実行され、飾り図柄コマンドを送信するためのコマンド送信テーブルのアドレスでなければ、飾り図柄コマンド制御処理において飾り図柄コマンドの送信処理(コマンドセット処理)が実行されない。
以上のようにして、2バイト構成の演出制御コマンドが演出制御用マイクロコンピュータ100に送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100では、取込信号としての演出制御INT信号の立ち上がりを検出すると演出制御コマンドの取り込み処理を開始するのであるが、取り込み処理が完了する前に遊技制御用マイクロコンピュータ560からの新たな信号が信号線に出力されることはない。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100において、確実なコマンド受信処理が行われる。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御INT信号の立ち下がりで演出制御コマンドの取り込み処理を開始してもよい。また、演出制御INT信号の極性を逆にしてもよい(コマンドの取り込みを指示するときにローレベルとしてもよい)。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100に送信される各演出制御コマンドの送信タイミングについて説明する。
図38は、15ラウンドの大当り遊技が実行されるときの演出制御コマンドの送信タイミングを示すタイミング図である。図38に示すように、始動入賞が発生して、特別図柄表示器8において特別図柄の可変表示が開始される度に、特別図柄通常処理(ステップS300)において、遊技状態に応じた背景指定コマンドが送信される。また、特別図柄通常処理(ステップS300)において、はずれとするか、大当りとするか、小当りとするか、大当りとするときは大当りの種別が決定される。また、変動パターン設定処理(ステップS301)において、変動パターンが決定され、決定された変動パターンを指定する変動パターンコマンドが飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28)にて送信される。続いて、飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28)において、特別図柄通常処理で決定されたはずれ、大当り(大当り種別)、小当りに応じた図柄情報指定コマンドが送信され、さらに、始動入賞記憶指定コマンド(このときの始動入賞記憶指定コマンドは変動開始により始動入賞記憶数が−1されたことを示すコマンドである)が送信される。なお、図38に示す例では、変動パターンコマンドとして大当り用の変動パターンを指定する演出制御コマンドが送信され、図柄情報指定コマンドとして15ラウンドの大当りを指定する演出制御コマンド(突然確変大当りおよび小当りを指定するコマンド以外の演出制御コマンド)が送信されたものとする。そして、特別図柄変動中処理(ステップS302)で特別図柄の変動時間が計測される。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドが、はずれ専用の変動パターン、確変大当り専用の変動パターン、通常大当り専用の変動パターン、突然確変大当り専用の変動パターンを示す変動パターンコマンドであれば、そのコマンドにもとづいて、可変表示装置9において停止表示する飾り図柄の停止図柄を決定する。一方、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドが、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンを示す変動パターンコマンドであれば、その後に受信する図柄情報指定コマンドにもとづいて、可変表示装置9において停止表示する飾り図柄の停止図柄を決定する。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドの受信にもとづいて、可変表示装置9において飾り図柄の変動を開始する。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドにて再抽選演出の実行が指定されている場合は、可変表示装置9において飾り図柄の可変表示中に再抽選演出を実行する。
さらに、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの図柄情報指定コマンドにもとづいて、はずれか大当りか小当りかを確認し、大当りであるときは大当り種別を確認し、再抽選演出の実行の有無および実行タイミングも確認する。
特別図柄停止処理(ステップS303)において、特別図柄の変動時間が経過すると、飾り図柄停止指定コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの飾り図柄停止指定コマンドを受信すると、既に決定されている飾り図柄の停止図柄を導出表示する。
特別図柄の停止図柄が大当り図柄であれば、特別図柄停止処理(ステップS303)において、大当り種別に応じたファンファーレコマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からのファンファーレコマンドにもとづいて、可変表示装置9において大当り遊技の開始を報知するファンファーレ演出を実行する。
大入賞口開放前処理(ステップS304)において、大当り表示時間が経過すると、大入賞口が開放されるとともに、第1ラウンドのラウンド表示を指定する15ラウンド用の大入賞口開放中コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放中コマンドにもとづいて、可変表示装置9において第1ラウンドのラウンド表示を表示する。
大入賞口開放中処理(ステップS305)において、ラウンド時間が経過すると、大入賞口が閉鎖されるとともに、第1ラウンド後のインターバル表示を指定する15ラウンド用の大入賞口開放後コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放後コマンドにもとづいて、次のラウンド(第2ラウンド)が開始されるまで可変表示装置9においてインターバル表示を表示する。
大入賞口開放後処理(ステップS306)において、インターバル時間が経過すると、大入賞口が開放されるとともに、第2ラウンドのラウンド表示を指定する15ラウンド用の大入賞口開放中コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放中コマンドにもとづいて、可変表示装置9において第2ラウンドのラウンド表示を表示する。
以上のような大入賞口開放中処理および大入賞口開放後処理が繰り返し実行されることにより、各ラウンドのラウンド表示およびラウンド間のインターバル表示が表示され、ラウンドが順に進んでいく。なお、特別図柄通常処理(ステップS300)において、大当り遊技中に再抽選演出を実行すると決定されていたときは、予め定められた所定のラウンド中(図38の例では第15ラウンド中)に再抽選演出が実行される。
第15ラウンド目の大入賞口開放後処理(ステップS306)において、インターバル時間が経過すると、大当り種別に応じたエンディングコマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からのエンディングコマンドにもとづいて、可変表示装置9において大当り遊技が終了したことを報知するエンディング演出を実行する。なお、特別図柄通常処理(ステップS300)において、エンディング中に再抽選演出を実行すると決定されていたときは、エンディング中に(エンディング演出において)再抽選演出が実行される。図38に示す例では、エンディング演出においても再抽選演出が実行されている。なお、再抽選演出は、大当り遊技開始後に複数回実行してもよいが、この実施の形態では、大当り遊技開始後に再抽選演出が実行されると常に確変大当りに昇格するようにしているので、1回だけ実行されることになる。従って、大当り中に再抽選演出が実行されたときは、エンディング中には再抽選演出が実行されない。
その後、大当り終了処理(ステップS307)において、大当り終了時間が経過すると、大当り後遊技状態設定処理等が実行された後に、再び、特別図柄通常処理(ステップS300)に戻って特別図柄の変動が開始される。
図39は、2ラウンドの大当り遊技(突然確変大当り遊技)および小当りの遊技が実行されるときの演出制御コマンドの送信タイミングを示すタイミング図である。図38に示した場合と同様に、始動入賞が発生して、特別図柄表示器8において特別図柄の可変表示が開始される度に、特別図柄通常処理(ステップS300)において、遊技状態に応じた背景指定コマンドが送信される。また、特別図柄通常処理(ステップS300)において、はずれとするか、大当りとするか、小当りとするか、大当りとするときは大当りの種別が決定される。また、変動パターン設定処理(ステップS301)において、変動パターンが決定され、決定された変動パターンを指定する変動パターンコマンドが飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28)にて送信される。続いて、飾り図柄コマンド制御処理(ステップS28)において、特別図柄通常処理で決定されたはずれ、大当り(大当り種別)、小当りに応じた図柄情報指定コマンドが送信され、さらに、始動入賞記憶指定コマンドが送信される。なお、図39に示す例では、変動パターンコマンドとして突然確変用または小当り用の変動パターンを指定する演出制御コマンドが送信され、図柄情報指定コマンドとして突然確変大当りまたは小当りを指定する演出制御コマンドが送信されたものとする。そして、特別図柄変動中処理(ステップS302)で特別図柄の変動時間が計測される。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドが突然確変大当り専用の変動パターンを示す変動パターンコマンドであれば、そのコマンドにもとづいて、可変表示装置9において停止表示する飾り図柄の停止図柄を決定する。一方、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドが突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドであれば、その後に受信する図柄情報指定コマンドにもとづいて、可変表示装置9において停止表示する飾り図柄の停止図柄を決定する。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドの受信にもとづいて、可変表示装置9において飾り図柄の変動を開始する。さらに、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの図柄情報指定コマンドにもとづいて、突然確変大当りまたは小当りを確認する。なお、突然確変大当りおよび小当りのときは、再抽選演出が実行されることはない。
特別図柄停止処理(ステップS303)において、特別図柄の変動時間が経過すると、飾り図柄停止指定コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの飾り図柄停止指定コマンドを受信すると、既に決定されている飾り図柄の停止図柄を導出表示する。
特別図柄の停止図柄が突然確変図柄であれば、特別図柄停止処理(ステップS303)において、突然確変大当りの開始を指定するファンファーレコマンドが送信される。また、特別図柄の停止図柄が小当り図柄であれば、特別図柄停止処理(ステップS303)において、小当りの開始を指定するファンファーレコマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からのファンファーレコマンドにもとづいて、突然確変大当り遊技または小当り遊技を開始する。なお、突然確変大当り遊技または小当り遊技が開始されたときは、2ラウンド用演出が実行される。2ラウンド用演出は、突然確変大当り遊技または小当り遊技の開始から終了までの間に実行される一連の特別な演出である。例えば、飾り図柄の停止図柄として突然確変図柄または小当り図柄が停止表示されると、突然、キャラクタを登場させたりムービー画像を再生したりするような特別な2ラウンド用演出が開始される。そして、2ラウンド用演出が終了すると、演出モードが確変状態の移行を期待させるチャンスモードに移行する。
突然確変大当り遊技が開始された場合は、大入賞口開放前処理(ステップS304)において、大当り表示時間が経過すると、大入賞口が開放されるとともに、第1ラウンドのときの表示状態を指定する2ラウンド大当り用の大入賞口開放中コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放中コマンドにもとづいて、可変表示装置9において実行されている2ラウンド用演出の表示画面の切り替えなどを行う。
大入賞口開放中処理(ステップS305)において、ラウンド時間が経過すると、大入賞口が閉鎖されるとともに、第1ラウンド後における表示状態を指定する2ラウンド大当り用の大入賞口開放後コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放後コマンドにもとづいて、可変表示装置9において実行されている2ラウンド用演出の表示画面の切り替えなどを行う。
大入賞口開放後処理(ステップS306)において、インターバル時間が経過すると、大入賞口が開放されるとともに、第2ラウンドのときの表示状態を指定する2ラウンド大当り用の大入賞口開放中コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放中コマンドにもとづいて、可変表示装置9において実行されている2ラウンド用演出の表示画面の切り替えなどを行う。
第2ラウンド目の大入賞口開放中処理(ステップS305)において、ラウンド時間が経過すると、大入賞口が閉鎖されるとともに、第2ラウンド後における表示状態を指定する2ラウンド大当り用の大入賞口開放後コマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの大入賞口開放後コマンドにもとづいて、可変表示装置9において実行されている2ラウンド用演出の表示画面の切り替えなどを行う。
第2ラウンド後の大入賞口開放後処理(ステップS306)において、インターバル時間が経過すると、突然確変大当りの終了を指定するエンディングコマンドが送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からのエンディングコマンドにもとづいて、可変表示装置9において実行されている2ラウンド用演出の表示画面の切り替えなどを行う。
その後、大当り終了処理(ステップS307)において、大当り終了時間が経過すると、大当り後遊技状態設定処理等が実行された後に、再び、特別図柄通常処理(ステップS300)に戻って特別図柄の変動が開始される。
また、小当り遊技が開始された場合は、小当り開放前処理(ステップS308)において、小当り表示時間が経過すると、大入賞口が開放される。
小当り開放中処理(ステップS309)において、ラウンド時間が経過すると、大入賞口が閉鎖される。
第1ラウンド後の小当り開放前処理(ステップS308)において、インターバル時間が経過すると、大入賞口が開放される。
第2ラウンド目の小当り開放中処理(ステップS309)において、ラウンド時間が経過すると、大入賞口が閉鎖される。
第2ラウンド後の小当り開放前処理(ステップS308)において、インターバル時間が経過すると、小当り終了処理に移行される。
その後、小当り終了処理(ステップS310)において、小当り終了時間が経過すると、小当りフラグのリセットが実行された後に、再び、特別図柄通常処理(ステップS300)に戻って特別図柄の変動が開始される。
なお、小当り遊技(突然確変大当り遊技でも同様であるが)におけるラウンド中は大入賞口の開放時間(ラウンド時間)が短い。このため、大入賞口に10個の遊技球が入賞しないので、ラウンド時間内に大入賞口が閉鎖されることがない。従って、遊技の開始から終了までの時間が一定であるので、演出制御用マイクロコンピュータ100が大入賞口開放中コマンドや大入賞口開放後コマンドの受信にもとづかずに、2ラウンド用演出の表示状態を切り替えていくことができる。よって、小当り遊技では、遊技制御用マイクロコンピュータ560による大入賞口開放中コマンドや大入賞口開放後コマンドを送信する処理を行わない。なお、突然確変大当りの場合も、遊技制御用マイクロコンピュータ560が大入賞口開放中コマンドや大入賞口開放後コマンドを送信する処理を行わないようにしてもよい。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図40は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御処理の起動間隔を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ100は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(コマンド解析処理:ステップS704)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して可変表示装置9の表示制御等を実行する。さらに、飾り図柄の停止図柄を決定するための各種乱数(リーチ無ハズレ決定処理で抽出される左図柄決定用乱数や、右図柄決定用乱数、中図柄決定用乱数、チャンス目決定用乱数、リーチ有ハズレ決定処理で抽出されるリーチ図柄決定用乱数やチャンス目決定用乱数など)を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS706)。その後、ステップS702に移行する。
図41〜図43は、メイン処理におけるコマンド解析処理(ステップS704)を示すフローチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された演出制御コマンドは、コマンド受信バッファに格納される。コマンド解析処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。
受信した演出制御コマンドが、可変表示装置9における背景を指定する演出制御コマンド(背景指定コマンド:9500(H)〜9503(H))であれば(ステップS613のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、背景指定コマンドの内容にもとづいて遊技状態を確認し、確認した遊技状態をRAMの所定領域に設定する(ステップS614)。そして、遊技状態に応じた背景画像を可変表示装置9に表示する制御を実行する(ステップS615)。
受信した演出制御コマンドが、変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド:8000(H)〜807B(H))であれば(ステップS616)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、そのコマンドのEXTデータをRAMにおける変動パターンデータ格納領域に格納し(ステップS617)、変動パターン受信フラグをセットする(ステップS618)。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドが通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドであるかどうかを確認し(ステップS619)、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドでなければ(ステップS619のN)、突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドであるかどうかを確認する(ステップS620)。突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドでなければ(ステップS620のN)、第1の飾り図柄決定処理を実行する(ステップS621)。なお、第1の飾り図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図44参照)。通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドであるとき(ステップS619のY)、または突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドであるときは(ステップS620のY)、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンを指定する変動パターンコマンドを受信したことを示す兼用フラグをセットする(ステップS622)。
受信した演出制御コマンドが、図柄情報を指定する演出制御コマンド(図柄情報指定コマンド:8C00(H)〜8C06(H))であれば(ステップS623のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報指定コマンドを受信したことを示す図柄情報コマンド受信フラグをセットする(ステップS624)。そして、飾り図柄の停止図柄が既に決定されているかどうかを確認する(ステップS625A)。ここで、変動パターンコマンドが通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンを指定するコマンドでなければ、第1の飾り図柄決定処理において既に飾り図柄の停止図柄が決定されている。従って、兼用フラグがセットされているかどうかによって、飾り図柄の停止図柄が既に決定されているかどうかを確認することができる。
飾り図柄の停止図柄が未だ決定されていないときは(ステップS625AのN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第2の飾り図柄決定処理を実行する(ステップS626)。なお、第2の飾り図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図63参照)。飾り図柄の停止図柄が既に決定されているときは(ステップS625AのY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報指定コマンドが大当り後に再抽選演出を実行して非確変図柄を確変図柄に昇格させることを指定するコマンド、つまり、確変大当り2指定コマンド(8C03(H))または確変大当り3指定コマンド(8C04(H))であるかどうかを確認する(ステップS625B)。大当り後に昇格させることを指定する図柄情報指定コマンドであれば(ステップS625BのY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後に再抽選演出を実行することを示す再抽選演出実行フラグをセットする(ステップS625C)。なお、確変大当り2指定コマンドであれば、大当り中に再抽選演出を実行することを示す大当り中再抽選演出実行フラグをセットし、確変大当り3指定コマンドであれば、エンディングにおいて再抽選演出を実行することを示すエンディング再抽選演出実行フラグをセットする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出し(ステップS625D)、抽出した乱数値に従って、図68に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−2)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS625E)。このように決定された確変図柄が、大当り遊技開始後に実行される再抽選演出にて導出表示される確変図柄である。なお、共通用大当り図柄選択用テーブルの内容については後述する。
受信した演出制御コマンドが、始動入賞記憶数を指定する演出制御コマンド(始動入賞記憶指定コマンド:C0XX(H))であれば(ステップS627のY)、始動入賞記憶表示制御処理を実行する(ステップS628)。始動入賞記憶表示制御処理は、始動入賞記憶数を特定可能な表示(始動入賞記憶表示)を可変表示装置9の所定領域に表示する制御を行う処理である。当該処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞記憶指定コマンドにもとづいて、始動入賞記憶数を確認し、確認した数の始動入賞記憶表示を可変表示装置9に表示する。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞記憶指定コマンドが変動開始時に送信される始動入賞記憶数−1を指定する始動入賞記憶指定コマンドであるかどうか、つまり、飾り図柄コマンド制御処理において、図柄情報指定コマンドの次に送信される始動入賞記憶指定コマンドであるかどうかを判定する(ステップS629)。ここで、始動入賞記憶数−1を指定する始動入賞記憶指定コマンドであるかどうかは、例えば、始動入賞記憶表示制御処理において、始動入賞記憶指定コマンドで指定された始動入賞記憶数を記憶しておき、次に受信した始動入賞記憶指定コマンドで指定された始動入賞記憶数が−1となっているかどうかを確認することにより判定可能である。始動入賞記憶数−1を指定する始動入賞記憶指定コマンドでなければ(ステップS629のN)、ステップS611の処理に戻る。始動入賞記憶数−1を指定する始動入賞記憶指定コマンドであれば(ステップS629のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報コマンド受信フラグがセットされているかどうかを確認し(ステップS630)、そのフラグがセットされていれば(ステップS630のY)、図柄情報指定コマンドが始動入賞記憶指定コマンドの前に正常に受信されたことを示しているので、ステップS611の処理に戻る。
図柄情報コマンド受信フラグがセットされていなければ(ステップS630のN)、図柄情報指定コマンドが始動入賞記憶指定コマンドの前に正常に受信されていないことを示している。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100において、図柄情報指定コマンドを取りこぼしたことを意味する。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS621で既に飾り図柄の停止図柄が決定されているかどうかを確認し(ステップS631)、既に決定されていれば(ステップS631のY)、ステップS611の処理に戻る。未だ飾り図柄の停止図柄が決定されていなければ(ステップS631のN)、仮決定図柄決定処理を実行する(ステップS632)。仮決定図柄決定処理は、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを受信したが図柄情報指定コマンドを取りこぼした場合には非確変図柄を仮決定し、突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信したが図柄情報指定コマンドを取りこぼした場合には小当り図柄を仮決定する処理である。仮決定図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図81参照)。
なお、図柄情報指定コマンドを取りこぼした場合として、図柄情報指定コマンドを完全に受信し損なった場合、つまり、図柄情報指定コマンドのMODEデータおよびEXTデータを双方または一方を受信できなかった場合のほかに、データ化けしたコマンド等であって図柄情報指定コマンドでないコマンドを受信した場合も含まれる。例えば、図柄情報指定コマンドのMODEデータがデータ化けしたことによって、図柄情報指定コマンドでないコマンド(演出制御用マイクロコンピュータ100において認識不可能なコマンドも含む)を受信した場合や、図柄情報指定コマンドのEXTデータがデータ化けしたことによって、図柄情報指定コマンドとして定義されていないEXTデータのコマンド(図15参照)を受信した場合などである。
なお、図柄情報指定コマンドのEXTデータがデータ化けしたが、図柄情報指定コマンドとして定義されているコマンドを受信したときは、図柄情報指定コマンドであるが制御処理上、不整合な図柄情報指定コマンドを受信したことになる。この場合は、演出制御用マイクロコンピュータ100が図柄情報指定コマンドを受信したと認識することにより図柄情報コマンド受信フラグがセットされ(ステップS624)、ステップS630でフラグのセットが確認されることにより(ステップS630のY)、仮決定図柄決定処理が実行されないおそれもある(ステップS632)。しかし、データ化けした図柄情報指定コマンドが、通常大当り指定コマンド(8C01(H))や確変大当り指定コマンド(8C02(H)〜8C04(H)以外のコマンドであれば、飾り図柄がまだ決定されていないにもかかわらず(ステップS631のN)、そのような図柄情報指定コマンドを受信したことによって、変動パターンコマンドと図柄情報指定コマンドが整合していないと判断することができる。よって、このような場合は、仮決定図柄決定処理(ステップS632)を実行するようにするのが好ましい。
受信した演出制御コマンドが、大当りまたは小当りの開始(ファンファーレ)を指定する演出制御コマンド(ファンファーレコマンド:A000(H)〜A004(H),A600(H))であれば(ステップS633のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンドの内容に応じたファンファーレ受信フラグをセットする(ステップS634)。例えば、ファンファーレコマンドの内容(大当り種別等)に応じて、通常大当りの開始を示すファンファーレ受信フラグ、確変大当り(再抽選演出なし)の開始を示すファンファーレ受信フラグ、確変大当り(大当り中に再抽選演出実行)の開始を示すファンファーレ受信フラグ、確変大当り(エンディングで再抽選演出実行)の開始を示すファンファーレ受信フラグ、突然確変大当りの開始を示すファンファーレ受信フラグ、小当りの開始を示すファンファーレ受信フラグをセットする。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報指定コマンドを受信していないことを示すコマンド未受信フラグがセットされているかどうかを確認する(ステップS635)。コマンド未受信フラグは、仮決定図柄決定処理においてセットされる(図81のステップS685参照)。このとき、コマンド未受信フラグがセットされているということは、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信したが、図柄情報指定コマンドを正常に受信しておらず、確変大当りか通常大当りかを判断できず、または突然確変大当りか小当りかを判断できないため、飾り図柄の停止図柄を決定していない状態(仮決定図柄決定処理で飾り図柄の停止図柄を仮決定した状態)であることを意味する。
コマンド未受信フラグがセットされていないときは(ステップS635のN)、ステップS611の処理に戻る。コマンド未受信フラグがセットされているときは(ステップS635のY)、ファンファーレ受信フラグなどにもとづいて大当りが確変大当り(突然確変大当りを除く)であるかどうかを確認する(ステップS636)。確変大当りでない場合は(ステップS636のN)、ステップS611の処理に戻る。確変大当りである場合は(ステップS636のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の停止図柄として確変図柄を決定する第3の確変図柄決定処理を実行する(ステップS637)。第3の確変図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図82参照)。第3の確変図柄決定処理にて決定し格納した確変図柄が、コマンド未受信フラグがセットされた場合(図柄情報指定コマンドが未受信の場合)において、大当り遊技開始後の再抽選演出にて導出表示される最終停止図柄である。
次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレ受信フラグにもとづいて大当り遊技の開始後に再抽選演出を実行する必要があるかどうかを確認する(ステップS638)。再抽選演出を実行する必要がない場合、すなわち、大当り中あるいはエンディングにおいて再抽選演出の実行を指定するファンファーレコマンドを受信していなかった場合であっても(ステップS638のN)、再抽選演出を実行しなければならない。なぜなら、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを受信したが、図柄情報指定コマンドを受信していない場合は、仮決定図柄決定処理において仮の大当り図柄として非確変図柄が決定され(図81参照)、その非確変図柄が既に導出表示されているから、本当の大当りの種別が確変大当り(突然確変大当りを除く)であったときは、遊技者に不利益を与えないように確変図柄を再抽選演出で導出表示する必要があるからである。そこで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、実行タイミング決定用乱数を抽出し(ステップS639)、抽出した実行タイミング決定用乱数の値に従って、再抽選演出の実行タイミングを決定する(ステップS640)。そして、決定した実行タイミングに応じた再抽選実行フラグをセットする(ステップS642)。具体的には、再抽選演出が大当り中に実行されると決定されたときは、大当り中再抽選実行フラグがセットされ、再抽選演出がエンディングにおいて実行されると決定されたときは、エンディング再抽選実行フラグがセットされる。
なお、ステップS640で再抽選演出がエンディングにおいて実行されると決定された場合には、本来、エンディングにおいて再抽選演出が実行されない予定であったのに、図柄情報指定コマンドが演出制御用マイクロコンピュータ100にて受信されなかったためにエンディングにおいて再抽選演出を実行しなければならなくなったことになる。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報指定コマンドの未受信時用のエンディング演出(再抽選演出を実行する3秒の実行時間のエンディング演出)を実行するようにしてもよい。この実施の形態では、再抽選演出を実行するエンディング演出の実行時間を10秒とし、再抽選演出を実行しないエンディング演出の実行時間を3秒としていたので、ステップS640においてエンディングで再抽選演出を実行することに決定されると10秒の実行時間のエンディング演出が実行されることになるが、図柄情報指定コマンドの未受信のときに10秒の実行時間のエンディング演出を実行すると、遊技制御用マイクロコンピュータ560側の制御タイミングと合わなくなってしまうからである。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560と演出制御用マイクロコンピュータ100との間のエンディング演出の実行時間の同期をとるために、そもそもステップS640で再抽選演出の実行タイミングとしてエンディングを決定しない(常に再抽選演出の実行タイミングとして大当り中を決定する)ようにしてもよい。
一方、再抽選演出を実行する必要がある場合、すなわち、大当り中あるいはエンディングにおいて再抽選演出の実行を指定するファンファーレコマンドを受信していた場合は(ステップS638のY)、ファンファーレコマンドで指定されたタイミングを再抽選演出の実行タイミングに決定する(ステップS641)。そして、決定した実行タイミングに応じた再抽選実行フラグをセットする(ステップS642)。
なお、突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信したが、図柄情報指定コマンドを受信していない場合は、仮決定図柄決定処理において仮の停止図柄として小当り図柄が決定され(図81参照)、その小当り図柄が導出表示されている。従って、本来は小当りでなく突然確変大当りであった場合には、遊技者に不利益を与えないように突然確変図柄を再抽選演出で導出表示するのが好ましい。しかし、小当り図柄は突然確変図柄と非常に似ているので、遊技者は停止図柄によって小当りが発生したのか突然確変大当りが発生したのか区別しにくい。このため、小当り図柄を導出表示したにもかかわらず、遊技状態を確変状態に移行させたとしても、遊技者に違和感を与えないと考えられる。従って、この実施の形態では、2ラウンド用演出の実行中などにおいて小当り図柄を突然確変図柄に昇格させる再抽選演出を実行していない。但し、そのような再抽選演出を実行するようにしてもよい。
受信した演出制御コマンドが、大当りの終了(エンディング)を指定する演出制御コマンド(エンディングコマンド:A301(H)〜A305(H))であれば(ステップS643のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディングコマンドの内容に応じたエンディング受信フラグをセットする(ステップS644)。例えば、エンディングコマンドの内容(大当り種別等)に応じて、通常大当りの終了を示すエンディング受信フラグ、確変大当り(再抽選演出なし)の終了を示すエンディング受信フラグ、確変大当り(大当り中に再抽選演出実行)の終了を示すエンディング受信フラグ、確変大当り(エンディングで再抽選演出実行)の終了を示すエンディング受信フラグ、突然確変大当りの終了を示すエンディング受信フラグをセットする。
ステップS612で読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信コマンドに対応するフラグをセットする(ステップS645)。
図44は、第1の飾り図柄決定処理(ステップS621)を示すフローチャートである。第1の飾り図柄決定処理において、受信した変動パターンコマンドがはずれ専用の変動パターンコマンドであるときは(ステップS651のY)、はずれが決定されたことを示すはずれ決定フラグをセットするとともに(ステップS652)、変動パターンがリーチを伴う変動パターンであるか否かを確認する(ステップS653)。リーチを伴う変動パターンでなければ(ステップS653のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、リーチ無ハズレ決定処理を実行する(ステップS654)。なお、リーチ無ハズレ決定処理の詳しい内容については後述する(図45参照)。
リーチを伴う変動パターンであれば(ステップS653のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、リーチ有ハズレ決定処理を実行する(ステップS655)。なお、リーチ有ハズレ決定処理の詳しい内容については後述する(図53参照)。
はずれ専用の変動パターンコマンドでなく(ステップS651のN)、確変大当り専用の変動パターンコマンドであるときは(ステップS656のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りが決定されたことを示す確変大当り決定フラグをセットする(ステップS657)。そして、第1の確変図柄決定処理を実行する(ステップS658)。なお、第1の確変図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図58および図59参照)。
確変大当り専用の変動パターンコマンドでなく(ステップS656のN)、通常大当り専用の変動パターンコマンドであるときは(ステップS659のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常大当りが決定されたことを示す通常大当り決定フラグをセットする(ステップS660)。そして、第1の非確変図柄決定処理を実行する(ステップS661)。なお、第1の非確変図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図60参照)。
通常大当り専用の変動パターンコマンドでなく(ステップS659のN)、突然確変大当り専用の変動パターンコマンドであるときは、演出制御用マイクロコンピュータ100は、突然確変大当りが決定されたことを示す突然確変大当り決定フラグをセットする(ステップS662)。そして、突然確変図柄決定処理を実行する(ステップS663)。なお、突然確変図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図61参照)。
図45は、リーチ無ハズレ決定処理(ステップS654)を示すフローチャートである。なお、リーチ無ハズレ決定処理は、変動番号1〜4の変動パターンを指定する変動パターンコマンドを受信したときに実行される。
リーチ無ハズレ決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1000A)。なお、チャンス目Aが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Aが停止表示され、その後にスーパーリーチに発展するかのように思わせる演出(スーパーリーチに発展しそうになるが発展しないダミー演出;図85参照)が実行され、チャンス目Aがそのまま停止図柄として確定する。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでない場合(ステップS1000AのN)、すなわち、変動番号1,2の変動パターンである場合は、演出制御用マイクロコンピュータ100は、左図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1001)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図46に示す左図柄選択用テーブル(T−1)を用いてはずれ図柄の左図柄を決定し格納する(ステップS1002)。左図柄選択用テーブルは、図46に示すように、各左図柄に複数の判定値が略均等に割り振られている。なお、図46に示す左図柄選択用テーブル(T−1)は、可変表示装置9における左側の表示領域の中段の図柄を決定するためのテーブルである。各左図柄に対応つけられた数字は、割り振られた判定値の数を示している。割り振られた判定値の数の合計は、更新される乱数値の数(範囲)と同じである。また、「max67」は、乱数値の数が67(0〜66)であることを示している。従って、左図柄選択用テーブルにおいて、例えば左図柄「8」が決定される割合は4/67となる。なお、このことは他のテーブルにおいても同様である(例えば「max99」は乱数値の数が99(0〜98)であることを示している)。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の図柄を左図柄と決定する。なお、決定された左図柄はRAMの所定領域に格納される。
この実施の形態では、リーチ無ハズレ決定処理のステップS1001で抽出される左図柄を決定するための乱数(左図柄決定用乱数)を第1図柄乱数(第1識別情報乱数)という。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、右図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1003)。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図47に示す左図柄に応じた右図柄加算値決定テーブル(T−2)を選択する(ステップS1004)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1003で抽出した乱数値に従って、左図柄に応じた右図柄加算値決定テーブル(T−2)を用いてはずれ図柄の右図柄を決定し格納する(ステップS1005)。
右図柄加算値決定テーブルは、図47に示すように、ステップS1002で決定された左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)が数字の図柄(「1」「5」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)が数字の図柄(「2」「6」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)が数字の図柄(「3」「7」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)が数字の図柄(「4」「8」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「1」と「2」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「2」と「3」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「3」と「4」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「4」と「5」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「5」と「6」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「6」と「7」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「7」と「8」の間の「*」)であるときのテーブルと、左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)がブランクの図柄(「8」と「1」の間の「*」)であるときのテーブルとが用意されている。なお、図47では、左図柄がブランクの図柄であるときのテーブルとして、左図柄が「1」と「2」の間のブランクの図柄「*」のときのテーブルのみ示している。図47に示す右図柄加算値決定テーブル(T−2)は、可変表示装置9における右側の表示領域の中段の図柄(左側の表示領域の中段の図柄に対する右側の表示領域の中段の図柄の加算値)を決定するためのテーブルである。
右図柄加算値決定テーブルにおいて、左図柄が例えば数字の図柄(「1」「5」)であるときのテーブルでは、シングルリーチが発生しないようにするために、決定された左図柄に対する加算値「2」に割り振られる判定値の数が「0」となっている。具体的には、図2に示すように、決定された左図柄(左側の表示領域の中段の図柄)が「5」(図柄番号7)である場合、「5」の右図柄の図柄番号は9であるので、左図柄に対する加算値「2」を決定すると、リーチが発生してしまうことになり、これを避けるために左図柄に対する加算値「2」に対して判定値を割り振らないようにしている。左図柄が数字の図柄(「2」「6」)であるときのテーブル、左図柄が数字の図柄(「3」「7」)であるときのテーブル、左図柄が数字の図柄(「4」「8」)であるときのテーブルについても同様である。
また、左図柄がブランクの図柄であるときのテーブル(図47に示す左図柄が「1」と「2」の間の「*」のときのテーブル)では、シングルリーチおよびダブルリーチが発生しないようにするために、決定された左図柄に対する加算値「2」「4」「6」に割り振られる判定値の数が「0」となっている。例えば、図47に示すように、左図柄「*」(「1」と「2」の間の「*」)であるときは、左側の表示領域の上段の図柄が「1」で下段の図柄が「2」である。この場合、ダブルリーチが発生しないようにするために、右側の表示領域の上段の図柄が「2」で下段の図柄が「1」となる左図柄に対する加算値「4」に割り振られる判定値の数は「0」となっている。また、シングルリーチが発生しないようにするために、右側の表示領域の上段の図柄「1」となる左図柄に対する加算値「2」、右側の表示領域の下段の図柄が「2」となる左図柄に対する加算値「6」に割り振られる判定値の数は「0」となっている。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1003で乱数値を抽出し、ステップS1002で決定した左図柄に応じた右図柄加算値決定テーブルを選択し、抽出した乱数値と一致する判定値に対応した加算値を決定し、左図柄に加算値を加えた図柄を右図柄(右側の表示領域の中段の図柄)と決定する。
この実施の形態では、リーチ無ハズレ決定処理のステップS1003で抽出される左図柄に対する加算値を決定するための乱数(右図柄決定用乱数)を第2図柄乱数(第2識別情報乱数)という。図47に示すように、第2図柄乱数は、「max99」、つまり、乱数値の数が0〜98であり、「max67」の第1図柄乱数とは異なる乱数である。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、中図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1006)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図50に示すチャンス目禁則用テーブル(T−4)を用いて図51に示す中図柄加算値決定テーブル(T−3)を選択する(ステップS1007)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、ステップS1007で選択した中図柄加算値決定テーブル(T−3)を用いてはずれ図柄の中図柄を決定し格納する(ステップS1008)。なお、図51に示す中図柄加算値決定テーブル(T−3)は、可変表示装置9における中の表示領域の中段の図柄(右側の表示領域の中段の図柄に対する中の表示領域の中段の図柄の加算値)を決定するためのテーブルである。
ここで、上述したように、チャンス目AまたはBを停止表示させると決定されていないのに、チャンス目AまたはBを停止表示してしまうと、チャンス目AまたはBが停止表示されたにもかかわらず、スーパーリーチに発展する演出もスーパーリーチに発展しそうになるダミー演出も実行されないことになり、チャンス目に対する期待感が下がって遊技の興趣が低下してしまうおそれがある。また、突然確変大当りにすると決定されていないにもかかわらず、突確用のチャンス目(突然確変図柄)を停止表示してしまうと、突然確変大当りにならないのに遊技者に突然確変大当りになったとの誤解を与えてしまうおそれがある。また、小当りにすると決定されていないにもかかわらず、小当り用のチャンス目(小当り図柄)を停止表示してしまうと、小当りにならないのに遊技者に小当りになった(あるいは突然確変大当りになったかもしれない)との誤解を与えてしまうおそれがある。さらに、チャンス目(突確用のチャンス目(突然確変図柄)、小当り用のチャンス目(小当り図柄))と似ている図柄(突確類似図柄、小当り類似図柄)をはずれ図柄として導出表示してしまうと、突然確変大当りや小当りになったとの誤解を与えてしまうおそれがある。
そこで、このような興趣の低下や誤解が生じるのを回避するために、この実施の形態では、受信した変動パターンコマンドで指定された変動パターンがチャンス目Aの停止を伴わない通常変動の変動パターンであるときは(ステップS1000AのN)、チャンス目(チャンス目A、チャンス目B、突確用のチャンス目、小当り用のチャンス目)と同じ図柄をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御を実行し、また、チャンス目(突確用のチャンス目(突然確変図柄)、小当り用のチャンス目(小当り図柄))と似ている図柄(突確類似図柄、小当り類似図柄)をはずれ図柄として導出表示するのを禁止する制御も実行する。なお、この実施の形態では、受信した変動パターンコマンドで指定された変動パターンがチャンス目Aの停止を伴う通常変動の変動パターンであるときは(ステップS1000AのY)、チャンス目Aをはずれ図柄として導出表示する制御を実行する。
図48および図49に、チャンス目(突確類似図柄、小当り類似図柄も含む)が生じ得る左図柄と右図柄の配置パターン(チャンス目禁則パターン)を示す。決定された左図柄と右図柄が図48および図49に示すチャンス目禁則パターンに該当するときは、チャンス目(突確類似図柄、小当り類似図柄も含む)が生じ得ることになる。そこで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目禁則用テーブルを用いて、決定された左図柄と右図柄の組み合わせがチャンス目禁則パターンに該当するかどうかを確認する。チャンス目禁則用テーブルは、図50に示すように、左図柄と右図柄のマトリックスにチャンス目禁則パターンの番号(「LR1」〜「LR80」)が割り当てられている。例えば、左図柄(左の表示領域の中段の図柄)が「8」で、右図柄(右の表示領域の中段の図柄)が「2」のときは、チャンス目禁則パターン「LR40」(図6に示すチャンス目40Cの禁則パターン)に該当する。なお、「LR0」は、チャンス目禁則パターンに該当しないことを示す。例えば、左図柄が「8」で、右図柄が「1」のときは、図48および図49に示すチャンス目禁則パターンに該当しないので、「LR0」が割り当てられている。
このように、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目禁則用テーブルを用いてチャンス目禁則パターン(LR1〜LR80)のうちいずれのパターンに該当するかを確認し、またはチャンス目禁則パターンに該当しないこと(LR0)を確認する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、LR0〜LR80に対応する中図柄加算値決定テーブル(図51)を選択する。例えば、左図柄と右図柄の組み合わせがチャンス目禁則パターン「LR1」に該当する場合、図51に例示する「LR1」に対応つけられた中図柄加算値決定テーブルを用いることに決定する。なお、図51には示していないが、中図柄加算値決定テーブルとして、「LR2」〜「LR80」に対応つけられたテーブルも設けられている。
「LR1」〜「LR80」に対応つけられた中図柄加算値決定テーブルでは、チャンス目を成立させる右図柄に対する中図柄の加算値には判定値が割り振られていない(すなわち、割り振られる判定値の数が0である)。例えば、「LR1」に対応つけられた中図柄加算値決定テーブルでは、図5に示すチャンス目1Cにおける右図柄(右側の表示領域の中段の図柄)が「1」であり、中図柄(中の表示領域の中段の図柄)が「*」(なお、中の表示領域の上段の図柄「1」)であるので、チャンス目1Cを成立させる右図柄に対する中図柄の加算値「15」には判定値が割り振られていない。また、図5に示すチャンス目41Cにおける右図柄(右側の表示領域の中段の図柄)が「1」であり、中図柄(中の表示領域の中段の図柄)が「1」であるので、チャンス目41Cを成立させる右図柄に対する中図柄の加算値「0」にも判定値が割り振られていない。
一方、「LR0」に対応つけられた中図柄加算値決定テーブルでは、中図柄がどのような図柄になっても、チャンス目が成立しないので、全ての図柄に対して略均等に判定値が割り振られている。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1007で中図柄加算値決定テーブルを選択し、ステップS1006で抽出した乱数値と一致する判定値に対応した加算値を決定し、右図柄に加算値を加えた図柄を中図柄(中の表示領域の中段の図柄)と決定する(ステップS1008)。これにより、リーチ無ハズレ決定処理において、チャンス目(突確類似図柄、小当り類似図柄も含む)となるはずれ図柄を飾り図柄の停止図柄として決定することが禁止される。
この実施の形態では、リーチ無ハズレ決定処理のステップS1006で抽出される右図柄に対する加算値を決定するための乱数(中図柄決定用乱数)を第3図柄乱数(第3識別情報乱数)という。図51に示すように、第3図柄乱数は、「max97」、つまり、乱数値の数が0〜96であり、「max67」の第1図柄乱数や「max99」の第2図柄乱数(第2識別情報乱数)とは異なる乱数である。
このように、左図柄、右図柄および中図柄を、それぞれ異なる乱数(第1図柄乱数、第2図柄乱数および第3図柄乱数)を用いて決定するように構成されているので、リーチとならない左中右のはずれ図柄の組み合わせが多彩となる。すなわち、第1図柄乱数、第2図柄乱数および第3図柄乱数が同じ範囲で更新される場合、それらの乱数の更新タイミングや抽出タイミングが同期していると、左中右のはずれ図柄の組み合わせが偏ってしまうおそれがあるが、上記のように、第1図柄乱数、第2図柄乱数および第3図柄乱数が異なる範囲で更新されるように構成されているので、左中右のはずれ図柄の組み合わせが偏ってしまうことはない。
ステップS1000Aにおいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンである場合(ステップS1000AのY)、すなわち、変動番号3,4の変動パターンである場合は、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1000B)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図52に示すチャンス目A選択用テーブル(C−1)を用いてチャンス目Aを決定し格納する(ステップS1000C)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Aと決定する。このように決定したチャンス目Aは変動終了時に導出表示される。なお、決定されたチャンス目AはRAMの所定領域に格納される。
チャンス目A選択用テーブルは、図52に示すように、各チャンス目A(1C〜4C,9C〜12C,17C〜20C,25C〜28C,33C〜36C,41C〜44C,49C〜52C,57C〜60C,65C〜68C)に複数の判定値が略均等に割り振られている。なお、図52に示すように、各チャンス目Aに割り振られた判定値の数の合計は83となっている(つまり「max83」である)。
以上のように、リーチ無ハズレ決定処理において、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでない場合には、飾り図柄の停止図柄を決定するための乱数のうち、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を抽出し(ステップS1001,S1003,S1006)、左図柄選択用テーブル(T−1)、右図柄選択用テーブル(T−2)および中図柄加算値決定テーブル(T−3)をそれぞれ用いて、ばらけ目である左中右のはずれ図柄を決定し(ステップS1002,S1005,S1008)、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンである場合には、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を抽出せず(これらの乱数を用いることなく)、チャンス目決定用乱数を抽出し(ステップS1000B)、チャンス目A選択用テーブル(C−1)を用いて、ばらけ目であるチャンス目Aを決定する(ステップS1000C)。従って、変動パターンコマンドによってチャンス目Aが最終停止(変動終了時に停止表示)されるか否かを特定し、特定した内容に応じた飾り図柄の停止図柄を決定することができ、コマンド数を増加させることなく演出態様(チャンス目Aを停止表示するか)に応じた飾り図柄の停止図柄を決定することができる。その結果、遊技制御用マイクロコンピュータ560の制御負担を増加させることなくチャンス目Aを用いた多彩な演出を行うことができる。
図53は、リーチ有ハズレ決定処理(ステップS655)を示すフローチャートである。なお、リーチ有ハズレ決定処理は、変動番号5〜41の変動パターンを指定する変動パターンコマンドを受信したときに実行される。
リーチ有ハズレ決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、リーチ図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1011)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターン(図17において「S&W」が表記されている変動パターン)であるかどうかを判定する(ステップS1012)。なお、図17に示すように、ノーマルリーチだけがシングル・ダブル共通のリーチであって、スーパーリーチA〜Dはシングルリーチまたはダブルリーチのいずれかである(なお、変動番号5のノーマルリーチの変動パターンだけがシングル・ダブル共通のリーチでなくシングルリーチとなっている)。シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1012のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1011で抽出した乱数値に従って、図54に示す共通用リーチ図柄選択用テーブル(H−1)を用いてリーチ図柄(同一の左右図柄)を決定し格納する(ステップS1013)。
共通用リーチ図柄選択用テーブルには、図3に示した各リーチ図柄(リーチパターン;1UH〜8UH,1LH〜8LH,1CH〜8CH,1WH〜8WH)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1011で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄をリーチ図柄と決定する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差から中図柄を決定し格納する(ステップS1014)。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、UH系のリーチの場合は、上段の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。また、ダブルリーチの場合は、後当りの図柄(例えば1WHの場合は「1」)についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号8の変動パターン(「ノーマルリーチ +2」の変動パターン)の場合、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差が「+2」となっているので、ステップS1013で決定されたリーチ図柄が例えば「7UH」(上段に「7」のリーチが成立する場合)であれば上段の中図柄として「8」が決定される。また、変動番号8の変動パターン(「ノーマルリーチ +2」の変動パターン)の場合において、ステップS1013で決定されたリーチ図柄が例えば「1WH」(「1」と「8」のダブルリーチ)であれば中段の中図柄として「2」が決定される。
なお、ダブルリーチが成立する場合(ステップS1013で決定されたリーチ図柄がダブルリーチの図柄である場合)に、変動パターンで指定される図柄差(後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差)が「−2」であると、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一図柄となって大当り図柄になってしまう。従って、このような事態を回避するために、ダブルリーチが成立し得る場合(シングル・ダブル共通のリーチを指定する変動パターンの場合)には、変動パターンで指定される図柄差は「−2」とならないようになっている。
ステップS1012において、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1012のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングルリーチを伴う変動パターン(図17において「S」が表記されている変動パターン)であるかどうかを判定する(ステップS1015)。シングルリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1015のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1011で抽出した乱数値に従って、図55に示すシングル用リーチ図柄選択用テーブル(H−2)を用いてリーチ図柄を決定し格納する(ステップS1016)。
シングル用リーチ図柄選択用テーブルには、図3に示した各リーチ図柄のうちシングルリーチのリーチ図柄(1UH〜8UH,1LH〜8LH,1CH〜8CH)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1011で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄をリーチ図柄と決定する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差からスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止する中図柄を決定し格納する(ステップS1018)。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、UH系のリーチの場合は、上段の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号9の変動パターン(「スーパーA −2」の変動パターン)の場合、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差が「−2」となっているので、ステップS1016で決定されたリーチ図柄が例えば「7CH」(中段に「7」のリーチが成立する場合)であれば中段の中図柄として「6」が決定される。なお、受信した変動パターンコマンドがチャンス目AまたはBの停止を伴う変動パターンである場合、ステップS1018で決定される中図柄は、スーパーリーチ発展時に仮停止する中図柄とならず、変動終了時に停止する中図柄となる。
ステップS1016において、シングルリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1015のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ダブルリーチを伴う変動パターンであると判断する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1011で抽出した乱数値に従って、図56に示すダブル用リーチ図柄選択用テーブル(H−3)を用いてリーチ図柄を決定し格納する(ステップS1017)。
ダブル用リーチ図柄選択用テーブルには、図3に示した各リーチ図柄のうちダブルリーチのリーチ図柄(IWH〜8WH)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1011で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄をリーチ図柄と決定する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差からスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止する中図柄を決定し格納する(ステップS1018)。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、ダブルリーチの場合は、後当りの図柄(例えば1WHの場合は「1」)についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号11の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合において、ステップS1017で決定されたリーチ図柄が例えば「1WH」(「1」と「8」のダブルリーチ)であれば中段の中図柄として「8」と「1」の間の「*」が決定される。
なお、ダブルリーチを指定する変動パターンの場合、変動パターンで指定される図柄差(後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差)が「−2」であると、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一図柄となって大当り図柄になってしまう。従って、このような事態を回避するために、ダブルリーチを指定する変動パターンの場合には、変動パターンで指定される図柄差は「−2」とならないようになっている。
なお、ステップS1018で決定された中図柄はスーパーリーチ発展時に仮停止表示される中図柄であるが、この実施の形態では、スーパーリーチの終了時に停止表示される中図柄もステップS1018で決定した図柄と同じ図柄としている。
この実施の形態では、リーチ有ハズレ決定処理のステップS1011で抽出されるリーチ図柄(左右図柄)を決定するための乱数(リーチ図柄決定用乱数)をリーチ図柄乱数(リーチ識別情報乱数)という。図54〜図56に示すように、リーチ図柄乱数は、「max127」、つまり、乱数値の数が0〜126の乱数である。
次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1019)。なお、チャンス目Aが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Aが停止表示され、その後にスーパーリーチBに発展する演出が実行される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1019のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1020)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図52に示すチャンス目A選択用テーブル(C−1)を用いてチャンス目Aを決定し格納する(ステップS1021)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Aと決定する。このように決定したチャンス目Aは通常変動の終了時に停止表示される。なお、決定されたチャンス目AはRAMの所定領域に格納される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでなかった場合は(ステップS1019のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1022)。なお、チャンス目Bが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Bが停止表示され、その後にスーパーリーチに発展する演出が実行される。なお、この実施の形態では、チャンス目Bが停止表示されると、常にダブルリーチのスーパーリーチDに発展する。
チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1022のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1023)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図57に示すチャンス目B選択用テーブル(C−2)を用いてチャンス目Bを決定し格納する(ステップS1024)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Bと決定する。このように決定したチャンス目Bは通常変動の終了時に停止表示される。なお、決定されたチャンス目BはRAMの所定領域に格納される。
チャンス目B選択用テーブルは、図57に示すように、各チャンス目B(5C〜8C,13C〜16C,21C〜24C,29C〜32C,37C〜40C,45C〜48C,53C〜56C,61C〜64C,69C〜72C)に複数の判定値が略均等に割り振られている。なお、図57に示すように、各チャンス目Bに割り振られた判定値の数の合計は83となっている(つまり「max83」である)。
チャンス目Bの停止を伴う変動パターンでなかった場合は(ステップS1022のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、救済ハズレ演出を実行する変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1025)。救済ハズレ演出を実行する変動パターンであった場合は(ステップS1025のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、リーチ図柄の1コマ手前の図柄または2コマ手前の図柄を、救済ハズレ演出の実行前(スーパーリーチの終了時)に仮停止する中図柄と決定し格納する(ステップS1026)。具体的には、変動パターンがシングルリーチを伴う変動パターンの場合は、リーチ図柄の2コマ手前の図柄(例えばリーチ図柄が「3」であれば「2」)を救済ハズレ演出の実行前に仮停止する中図柄と決定し、変動パターンがダブルリーチを伴う変動パターンの場合は、リーチ図柄(リーチライン上の後当り図柄)の1コマ手前の図柄(例えばリーチ図柄が「2WH」であれば中段の中図柄が「1」と「2」の間の「*」)を救済ハズレ演出の実行前に仮停止する中図柄と決定する。
この実施の形態では、救済ハズレ演出の実行後に停止する中図柄は、救済ハズレ演出の実行前に仮停止した中図柄と同一の図柄とされている。すなわち、救済ハズレ演出の実行前に仮停止した中図柄が、リーチ図柄の1コマ手前の図柄であれば、救済ハズレ演出実行後に停止する中図柄もリーチ図柄の1コマ手前の図柄とされ、リーチ図柄の2コマ手前の図柄であれば、救済ハズレ演出実行後に停止する中図柄もリーチ図柄の2コマ手前の図柄とされる。
なお、ダブルリーチが成立した場合に、救済ハズレ演出の実行前に仮停止する中図柄をリーチ図柄の2コマ手前の図柄(リーチ図柄に対する図柄差「−2」の図柄)とすると、上述したように、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一の図柄となってしまうので、これを避けるためにダブルリーチが成立する場合は中図柄を1コマ手前の図柄としている。
図58および図59は、第1の確変図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、第1の確変図柄決定処理は、図18および図19に示す変動番号42〜86の変動パターン(確変大当り専用の変動パターン)を示す変動パターンコマンドを受信したときに実行される処理である。第1の確変図柄決定処理(導出表示される飾り図柄をいずれかの確変図柄に決定する処理)は、ステップS62で確変大当り(再抽選演出なし)つまり図23(C)に示す「確変1」が決定されたときに実行される。なお、飾り図柄の変動中に再抽選演出が実行されずに変動の終了時に確変図柄が導出表示されることを「確変直当り」という。
第1の確変図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1031)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターン(図18において「S&W」が表記されている変動パターン)であるかどうかを判定する(ステップS1032)。シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1032のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値に従って、図68に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−2)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS1033)。その後、ステップS1039の処理に移行する。
共通用大当り図柄選択用テーブルには、図4に示した各大当り図柄のうち確変図柄(1UF,3UF,5UF,7UF,8UF,1LF,3LF,5LF,7LF,8LF,1CF,3CF,5CF,7CF,8CF,1SF,3SF,5SF,7SF,8SF,1AF,3AF,5AF,7AF,8AF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を確変図柄と決定する。
図68に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−2)では、各確変図柄に振り分けられた判定値の数は不均一になっている。具体的には、右下がりのライン(SF)および右上がりのライン(AF)の確変図柄に対して比較的多くの判定値が割り振られ、上中下の横ライン(UF、LF、CF)の確変図柄に対して比較的少ない判定値が割り振られている。従って、右下がりのライン(SF)および右上がりのライン(AF)の確変図柄の方が上中下の横ライン(UF、LF、CF)の確変図柄よりも決定される割合が高くなっている。なお、後述する他の大当り図柄選択用テーブル(F−1,F−3,F−7〜F−9,F−11〜F−13,F−15〜F17)においても、各図柄に振り分けられた判定値の数は不均一になっている。従って、特定の大当り図柄が他の大当り図柄よりも決定される割合が高くなっている。
ステップS1032において、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1032のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングルリーチを伴う変動パターン(図18において「S」が表記されている変動パターン)であるかどうかを判定する(ステップS1034)。シングルリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1034のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値に従って、図71に示すシングル用大当り図柄選択用テーブル(F−8)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS1035)。
シングル用大当り図柄選択用テーブルには、確変図柄のうちシングルリーチの確変図柄(1UF,3UF,5UF,7UF,8UF,1LF,3LF,5LF,7LF,8LF,1CF,3CF,5CF,7CF,8CF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を確変図柄と決定する。その後、ステップS1039の処理に移行する。
ステップS1034において、シングルリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1034のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ダブルリーチを伴う変動パターンであると判断する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、ダブル先当りかダブル後当りか(ダブルリーチにおいて先に来る図柄で当りになるか後に来る図柄で当りになるか)を判定する(ステップS1036)。ダブル先当りであったときは(ステップS1036のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値に従って、図74に示すダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(F−12)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS1037)。その後、ステップS1039の処理に移行する。
ダブル先当り用大当り図柄選択用テーブルには、確変図柄のうちダブル先当りとなる図柄(1SF,3SF,5SF,7SF,8SF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を確変図柄と決定する。
ダブル後当りであったときは(ステップS1036のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値に従って、図77に示すダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(F−16)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS1038)。その後、ステップS1039の処理に移行する。
ダブル後当り用大当り図柄選択用テーブルには、確変図柄のうちダブル後当りとなる図柄(1AF,3AF,5AF,7AF,8AF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1031で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を確変図柄と決定する。
ステップS1039において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1039)。なお、チャンス目Aが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Aが停止表示され、その後にスーパーリーチBに発展する演出が実行される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1039のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1040)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図52に示すチャンス目A選択用テーブル(C−1)を用いてチャンス目Aを決定し格納する(ステップS1041)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Aと決定する。このように決定したチャンス目Aは通常変動の終了時に停止表示される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでなかった場合は(ステップS1039のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1042)。なお、チャンス目Bが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Bが停止表示され、その後にスーパーリーチに発展する演出が実行される。なお、この実施の形態では、チャンス目Bが停止表示されると、常にダブルリーチのスーパーリーチDに発展する。
チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1042のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1043)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図57に示すチャンス目B選択用テーブル(C−2)を用いてチャンス目Bを決定し格納する(ステップS1044)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Bと決定する。このように決定したチャンス目Bは通常変動の終了時に停止表示される。その後、ステップS1046の処理に移行する。
チャンス目Bの停止を伴う変動パターンでなかった場合は(ステップS1042のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差からスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止する中図柄を決定し格納する(ステップS1045)。なお、ノーマルリーチの変動後に大当りとなる場合(ステップS1033が実行される場合)はステップS1045の処理は行わなくてもよい。その後、ステップS1046の処理に移行する。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、UH系のリーチの場合は、上段の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。また、ダブルリーチが成立する場合は、後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号44の変動パターン(「スーパーA −2」の変動パターン)の場合、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差が「―2」となっているので、ステップS1035で決定された確変図柄が例えば「7UF」(上段に「7」のリーチが成立する場合)であれば上段の中図柄として「6」が決定される。また、変動番号48の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合において、ステップS1037で決定された確変図柄が例えば「3SF」(「3」と「4」のダブルリーチが成立する場合)であれば中段の中図柄として「3」と「4」の間の「*」が決定される。
なお、ダブルリーチが成立する場合(ステップS1033で決定されたリーチ図柄がダブルリーチの図柄である場合、ステップS1037,S1038でダブルリーチの図柄が決定された場合)に、変動パターンで指定される図柄差(後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差)が「−2」であると、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一図柄となって大当り図柄になってしまう。従って、このような事態を回避するために、ダブルリーチが成立し得る場合には、変動パターンで指定される図柄差は「−2」とならないようになっている。
ステップS1046において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、救済当り演出を実行する変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1046)。救済当り演出を実行する変動パターンであった場合は(ステップS1046のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、リーチ図柄の1コマ手前の図柄または2コマ手前の図柄を、救済当り演出の実行前(スーパーリーチの終了時)に仮停止する中図柄と決定し格納する(ステップS1047)。具体的には、シングルリーチが成立する場合は、リーチ図柄の2コマ手前の図柄(例えばリーチ図柄が「3」であれば「2」)を救済当り演出の実行前に仮停止する中図柄と決定し、ダブルリーチが成立する場合は、リーチ図柄(リーチライン上の後当り図柄)の1コマ手前の図柄(例えばリーチ図柄が「3SF」であれば中段の中図柄が「3」と「4」の間の「*」)を救済当り演出の実行前に仮停止する中図柄と決定する。
なお、ダブルリーチが成立した場合に、救済当り演出の実行前に仮停止する中図柄をリーチ図柄の2コマ手前の図柄(リーチ図柄に対する図柄差「−2」の図柄)とすると、上述したように、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一の図柄となってしまうので、これを避けるためにダブルリーチが成立する場合は中図柄を1コマ手前の図柄としている。
図60は、第1の非確変図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、第1の非確変図柄決定処理は、図19に示す変動番号115〜121の変動パターンを示す変動パターンコマンドを受信したときに実行される処理である。第1の非確変図柄決定処理(導出表示される飾り図柄をいずれかの非確変図柄に決定する処理)は、ステップS62で通常大当りまたは確変大当り(再抽選演出あり)つまり図23(C)に示す「通常」「確変2」「確変3」が決定されたときに実行される。
第1の非確変図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1071)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1072)。なお、図19に示すように、ノーマルリーチだけがシングル・ダブル共通のリーチであって、スーパーリーチA,Cはシングルリーチまたはダブルリーチのいずれかである。シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1072のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値に従って、図67に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−1)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1073)。その後、処理を終了する。
共通用大当り図柄選択用テーブルには、図4に示した各大当り図柄のうち非確変図柄(2UF,2LF,2CF,2SF,2AF,4UF,4LF,4CF,4SF,4AF,6UF,6LF,6CF,6SF,6AF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を非確変図柄と決定する。
ステップS1072において、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1072のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングルリーチを伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1074)。シングルリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1074のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値に従って、図70に示すシングル用大当り図柄選択用テーブル(F−7)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1075)。その後、ステップS1079の処理に移行する。
シングル用大当り図柄選択用テーブルには、非確変図柄のうちシングルリーチの非確変図柄(2UF,4UF,6UF,2LF,4LF,6LF,2CF,4CF,6CF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を非確変図柄と決定する。
ステップS1074において、シングルリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1074のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ダブルリーチを伴う変動パターンであると判断する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、ダブル先当りかダブル後当りか(ダブルリーチにおいて先に来る図柄で当りになるか後に来る図柄で当りになるか)を判定する(ステップS1076)。ダブル先当りであったときは(ステップS1076のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値に従って、図73に示すダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(F−11)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1077)。その後、ステップS1079の処理に移行する。
ダブル先当り用大当り図柄選択用テーブルには、非確変図柄のうちダブル先当りとなる図柄(2SF,4SF,6SF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を非確変図柄と決定する。
ダブル後当りであったときは(ステップS1076のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値に従って、図76に示すダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(F−15)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1078)。その後、ステップS1079の処理に移行する。
ダブル後当り用大当り図柄選択用テーブルには、非確変図柄のうちダブル後当りとなる図柄(2AF,4AF,6AF)に複数の判定値が割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1071で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を非確変図柄と決定する。
ステップS1079において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差からスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止する中図柄を決定し格納する(ステップS1079)。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、UH系のリーチの場合は、上段の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。また、ダブルリーチが成立する場合は、後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号116の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差が「―1」となっているので、ステップS1075で決定された非確変図柄が例えば「2UF」(上段に「2」のリーチが成立する場合)であれば上段の中図柄として「1」と「2」の間の「*」が決定される。また、変動番号118の変動パターン(「スーパーC −1」の変動パターン)の場合において、ステップS1077で決定された非確変図柄が例えば「2SF」(「2」と「3」のダブルリーチが成立する場合)であれば中段の中図柄として「2」と「3」の間の「*」が決定される。
なお、ダブルリーチが成立する場合(ステップS1077,S1078でダブルリーチの図柄が決定された場合)に、変動パターンで指定される図柄差(後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差)が「−2」であると、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一図柄となって大当り図柄になってしまう。従って、このような事態を回避するために、ダブルリーチが成立し得る場合には、変動パターンで指定される図柄差は「−2」とならないようになっている。
図61は、突然確変図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、突然確変図柄決定処理は、図19に示す変動番号124の変動パターンを示す変動パターンコマンドを受信したときに実行される処理である。
突然確変図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1081)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図62に示す突確用図柄選択テーブル(F−25)を用いて突然確変図柄を決定し格納する(ステップS1082)。
突確用図柄選択テーブルには、図7に示した突然確変図柄(突確用のチャンス目)に複数の判定値が略均等に割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を突然確変図柄と決定する。
図63は、第2の飾り図柄決定処理を示すフローチャートである。第2の飾り図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、受信した図柄情報指定コマンドにおいて、通常大当り指定コマンド(8C01(H))、確変大当り2指定コマンド(8C03(H))または確変大当り3指定コマンド(8C04(H))が指定されているかどうかを確認する(ステップS671)。それらの内容が指定されているときは(ステップS671のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、非確変大当りが決定されたこと(変動停止時の大当り図柄が非確変図柄であること)を示す非確変大当り決定フラグをセットする(ステップS672)。そして、第2の非確変図柄決定処理を実行する(ステップS673)。なお、第2の非確変図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図64および図65参照)。
図柄情報指定コマンドが通常大当り指定コマンドまたは確変大当り2,3指定コマンドでない場合は(ステップS671のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当り1指定コマンド(8C02(H))であるかどうかを確認する(ステップS674)。確変大当り1指定コマンドであれば(ステップS674のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りが決定されたこと(変動停止時の大当り図柄が確変図柄であること)を示す確変大当り決定フラグをセットする(ステップS675)。そして、第2の確変図柄決定処理を実行する(ステップS676)。なお、第2の確変図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図66参照)。
図柄情報指定コマンドが確変大当り1指定コマンドでない場合は(ステップS674のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、突然確変大当り指定コマンド(8C05(H))であるかどうかを確認する(ステップS677)。突然確変大当り指定コマンドであれば(ステップS677のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、突然確変大当りが決定されたことを示す突然確変大当り決定フラグをセットする(ステップS678)。そして、突然確変図柄決定処理を実行する(ステップS679)。なお、ステップS675における突然確変図柄決定処理は、図44のステップS663および図61で説明した処理と同じ処理(サブルーチン)である。
図柄情報指定コマンドが突然確変大当り指定コマンドでない場合は(ステップS677のN)、図柄情報指定コマンドは小当り指定コマンドということになる。小当り指定コマンドであるときは、演出制御用マイクロコンピュータ100は、小当りが決定されたことを示す小当り決定フラグをセットする(ステップS680A)。そして、小当り図柄決定処理を実行する(ステップS680B)。なお、小当り図柄決定処理の詳しい内容については後述する(図79参照)。
図64および図65は、第2の非確変図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、第2の非確変図柄決定処理は、図19に示す変動番号87〜114の変動パターン(再抽選演出を実行する変動パターン)を示す変動パターンコマンドを受信するとともに、図柄情報指定コマンドとして通常大当り指定コマンド(8C01(H))または確変大当り2,3指定コマンド(8C03(H),8C04(H))を受信したときに実行される処理である。第2の非確変図柄決定処理(導出表示される飾り図柄をいずれかの非確変図柄に決定する処理)は、ステップS62で通常大当りまたは確変大当り(再抽選演出あり)つまり図23(C)に示す「通常」「確変2」「確変3」が決定されたときに実行される。
第2の非確変図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1101)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1102)。シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1102のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1101で抽出した乱数値に従って、図67に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−1)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1103)。そして、ステップS1109の処理に移行する。なお、変動中に再抽選演出が実行されるが、この実施の形態では、再抽選演出が実行される前に仮停止表示される仮停止図柄も、再抽選演出が実行された後に導出表示される最終停止図柄も、ステップS1103で決定された同じ非確変図柄である。
ステップS1102において、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1102のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングルリーチを伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1104)。シングルリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1104のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1101で抽出した乱数値に従って、図70に示すシングル用大当り図柄選択用テーブル(F−7)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1105)。その後、ステップS1109の処理に移行する。なお、変動中に再抽選演出が実行されるが、この実施の形態では、再抽選演出が実行される前に仮停止表示される仮停止図柄も、再抽選演出が実行された後に導出表示される最終停止図柄も、ステップS1105で決定された同じ非確変図柄である。
ステップS1104において、シングルリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1104のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ダブルリーチを伴う変動パターンであると判断する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、ダブル先当りかダブル後当りか(ダブルリーチにおいて先に来る図柄で当りになるか後に来る図柄で当りになるか)を判定する(ステップS1106)。ダブル先当りであったときは(ステップS1106のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1101で抽出した乱数値に従って、図73に示すダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(F−11)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1107)。その後、ステップS1109の処理に移行する。なお、変動中に再抽選演出が実行されるが、この実施の形態では、再抽選演出が実行される前に仮停止表示される仮停止図柄も、再抽選演出が実行された後に導出表示される最終停止図柄も、ステップS1107で決定された同じ非確変図柄である。
ダブル後当りであったときは(ステップS1106のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1101で抽出した乱数値に従って、図76に示すダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(F−15)を用いて非確変図柄を決定し格納する(ステップS1108)。その後、ステップS1109の処理に移行する。なお、変動中に再抽選演出が実行されるが、この実施の形態では、再抽選演出が実行される前に仮停止表示される仮停止図柄も、再抽選演出が実行された後に導出表示される最終停止図柄も、ステップS1108で決定された同じ非確変図柄である。
ステップS1109において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報指定コマンドが大当り後に再抽選演出を実行して非確変図柄を確変図柄に昇格させることを指定するコマンド、つまり、確変大当り2指定コマンド(8C03(H))または確変大当り3指定コマンド(8C04(H))であるかどうかを確認する(ステップS1109)。大当り後に昇格させることを指定する図柄情報指定コマンドであれば(ステップS1109のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り後に再抽選演出を実行することを示す再抽選演出実行フラグをセットする(ステップS1110)。なお、確変大当り2指定コマンドであれば、大当り中に再抽選演出を実行することを示す大当り中再抽選演出実行フラグをセットし、確変大当り3指定コマンドであれば、エンディングにおいて再抽選演出を実行することを示すエンディング再抽選演出実行フラグをセットする。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1101で抽出した乱数値に従って、図68に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−2)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS1111)。このように決定された確変図柄が、大当り遊技開始後に実行される再抽選演出にて導出表示される確変図柄である。その後、ステップS1112の処理に移行する。
ステップS1112において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1112)。なお、チャンス目Aが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Aが停止表示され、その後にスーパーリーチBに発展する演出が実行される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1112のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1113)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図52に示すチャンス目A選択用テーブル(C−1)を用いてチャンス目Aを決定し格納する(ステップS1114)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Aと決定する。このように決定したチャンス目Aは通常変動の終了時に停止表示される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでなかった場合は(ステップS1112のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1115)。なお、チャンス目Bが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Bが停止表示され、その後にスーパーリーチに発展する演出が実行される。なお、この実施の形態では、チャンス目Bが停止表示されると、常にダブルリーチのスーパーリーチDに発展する。
チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1115のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1116)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図57に示すチャンス目B選択用テーブル(C−2)を用いてチャンス目Bを決定し格納する(ステップS1117)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Bと決定する。このように決定したチャンス目Bは通常変動の終了時に停止表示される。そして、処理を終了する。
チャンス目Bの停止を伴わない変動パターンであった場合は(ステップS1115のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差からスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止する中図柄を決定し格納する(ステップS1118)。なお、ノーマルリーチの変動後に大当りとなる場合(ステップS1103が実行される場合)はステップS1118の処理は行わなくてもよい。そして、処理を終了する。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、UH系のリーチの場合は、上段の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。また、ダブルリーチが成立する場合は、後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号88の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差が「―1」となっているので、ステップS1105で決定された非確変図柄が例えば「2UF」(上段に「2」のリーチが成立する場合)であれば上段の中図柄として「1」と「2」の間の「*」が決定される。また、変動番号90の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合において、ステップS1107で決定された非確変図柄が例えば「2SF」(「2」と「3」のダブルリーチが成立する場合)であれば中段の中図柄として「2」と「3」の間の「*」が決定される。
なお、ダブルリーチが成立する場合(ステップS1103で決定されたリーチ図柄がダブルリーチの図柄である場合、ステップS1107,S1108でダブルリーチの図柄が決定された場合)に、変動パターンで指定される図柄差(後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差)が「−2」であると、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一図柄となって大当り図柄になってしまう。従って、このような事態を回避するために、ダブルリーチが成立し得る場合には、変動パターンで指定される図柄差は「−2」とならないようになっている。
図66は、第2の確変図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、第2の確変図柄決定処理は、図19に示す変動番号87〜114の変動パターン(再抽選演出を実行する変動パターン)を示す変動パターンコマンドを受信するとともに、図柄情報指定コマンドとして確変大当り1指定コマンド(8C02(H))を受信したときに実行される処理である。第2の確変図柄決定処理(導出表示される飾り図柄をいずれかの確変図柄に決定する処理)は、ステップS62で確変大当り(再抽選演出なし)つまり図23(C)に示す「確変1」が決定されたときに実行される。
第2の確変図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1130)。そして、仮停止図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1131)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1132)。シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1132のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1130およびステップS1131で抽出した乱数値に従って、図69に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−3)を用いて仮停止図柄と最終停止図柄を決定し格納する(ステップS1133)。その後、処理を終了する。
ここで、「仮停止図柄」とは、変動中の再抽選演出が実行される前に仮停止表示される非確変図柄のことをいう。また、「最終停止図柄」とは、変動中の再抽選演出が実行された後に導出表示される確変図柄のことをいう。
共通用大当り図柄選択用テーブルは、図69に示すように、最終停止図柄を決定するためのテーブル(最終停止図柄テーブル)と、仮停止図柄を決定するためのテーブル(仮停止図柄テーブル)とが設けられている。最終停止図柄テーブルには、図4に示した各大当り図柄のうち確変図柄(1UF,3UF,5UF,7UF,8UF,1LF,3LF,5LF,7LF,8LF,1CF,3CF,5CF,7CF,8CF,1SF,3SF,5SF,7SF,8SF,1AF,3AF,5AF,7AF,8AF)に複数の判定値が割り振られている。仮停止図柄テーブルは、最終停止図柄が「1UF」〜「8UF」の場合のテーブルと、「1LF」〜「8LF」の場合のテーブルと、「1CF」〜「8CF」の場合のテーブルと、「1SF」〜「8SF」の場合のテーブルと、「1AF」〜「8AF」の場合のテーブルとに分けられている。仮停止図柄テーブルに含まれる各テーブルには、非確変図柄に複数の判定値が割り振られている。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、最終停止図柄テーブルを用いて、ステップS1130で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を最終停止図柄(確変図柄)と決定する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、決定した最終停止図柄に対応した仮停止図柄テーブルを用いて、ステップS1131で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を仮停止図柄(非確変図柄)と決定する。
ステップS1132において、シングル・ダブル共通のリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1132のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、シングルリーチを伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1134)。シングルリーチを伴う変動パターンであった場合は(ステップS1134のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1130およびステップS1131で抽出した乱数値に従って、図72に示すシングル用大当り図柄選択用テーブル(F−9)を用いて仮停止図柄と最終停止図柄を決定し格納する(ステップS1135)。その後、ステップS1139の処理に移行する。
シングル用大当り図柄選択用テーブルは、図72に示すように、最終停止図柄を決定するためのテーブル(最終停止図柄テーブル)と、仮停止図柄を決定するためのテーブル(仮停止図柄テーブル)とが設けられている。最終停止図柄テーブルには、図4に示した各大当り図柄のうちシングルリーチとなる確変図柄(1UF,3UF,5UF,7UF,8UF,1LF,3LF,5LF,7LF,8LF,1CF,3CF,5CF,7CF,8CF)に複数の判定値が割り振られている。仮停止図柄テーブルは、最終停止図柄が「1UF」〜「8UF」の場合のテーブルと、「1LF」〜「8LF」の場合のテーブルと、「1CF」〜「8CF」の場合のテーブルとに分けられている。仮停止図柄テーブルに含まれる各テーブルには、非確変図柄に複数の判定値が割り振られている。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、最終停止図柄テーブルを用いて、ステップS1130で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を最終停止図柄(確変図柄)と決定する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、決定した最終停止図柄に対応した仮停止図柄テーブルを用いて、ステップS1131で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を仮停止図柄(非確変図柄)と決定する。
ステップS1134において、シングルリーチを伴う変動パターンでなかったときは(ステップS1134のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ダブルリーチを伴う変動パターンであると判断する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、ダブル先当りかダブル後当りか(ダブルリーチにおいて先に来る図柄で当りになるか後に来る図柄で当りになるか)を判定する(ステップS1136)。ダブル先当りであったときは(ステップS1136のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1130およびステップS1131で抽出した乱数値に従って、図75に示すダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(F−13)を用いて仮停止図柄と最終停止図柄を決定し格納する(ステップS1137)。その後、ステップS1139の処理に移行する。
ダブル先当り用大当り図柄選択用テーブルは、図75に示すように、最終停止図柄を決定するためのテーブル(最終停止図柄テーブル)と、仮停止図柄を決定するためのテーブル(仮停止図柄テーブル)とが設けられている。最終停止図柄テーブルには、図4に示した各大当り図柄のうちダブル先当りとなる確変図柄(1SF,3SF,5SF,7SF,8SF)に複数の判定値が割り振られている。仮停止図柄テーブルとして、最終停止図柄が「1SF」〜「8SF」の場合のテーブルだけが設定されている。仮停止図柄テーブルには、非確変図柄に複数の判定値が割り振られている。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、最終停止図柄テーブルを用いて、ステップS1130で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を最終停止図柄(確変図柄)と決定する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、決定した最終停止図柄に対応した仮停止図柄テーブルを用いて、ステップS1131で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を仮停止図柄(非確変図柄)と決定する。
ダブル後当りであったときは(ステップS1136のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1130およびステップS1131で抽出した乱数値に従って、図78に示すダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(F−17)を用いて仮停止図柄と最終停止図柄を決定し格納する(ステップS1138)。その後、ステップS1139の処理に移行する。
ダブル後当り用大当り図柄選択用テーブルは、図78に示すように、最終停止図柄を決定するためのテーブル(最終停止図柄テーブル)と、仮停止図柄を決定するためのテーブル(仮停止図柄テーブル)とが設けられている。最終停止図柄テーブルには、図4に示した各大当り図柄のうちダブル後当りとなる確変図柄(1AF,3AF,5AF,7AF,8AF)に複数の判定値が割り振られている。仮停止図柄テーブルとして、最終停止図柄が「1AF」〜「8AF」の場合のテーブルだけが設定されている。仮停止図柄テーブルには、非確変図柄に複数の判定値が割り振られている。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、最終停止図柄テーブルを用いて、ステップS1130で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を最終停止図柄(確変図柄)と決定する。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、決定した最終停止図柄に対応した仮停止図柄テーブルを用いて、ステップS1131で抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を仮停止図柄(非確変図柄)と決定する。
ステップS1139において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1139)。なお、チャンス目Aが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Aが停止表示され、その後にスーパーリーチBに発展する演出が実行される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1139のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1140)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図52に示すチャンス目A選択用テーブル(C−1)を用いてチャンス目Aを決定し格納する(ステップS1141)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Aと決定する。このように決定したチャンス目Aは通常変動の終了時に停止表示される。
チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでなかった場合は(ステップS1139のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1142)。なお、チャンス目Bが停止表示される場合、この実施の形態では、通常変動の停止時にチャンス目Bが停止表示され、その後にスーパーリーチに発展する演出が実行される。なお、この実施の形態では、チャンス目Bが停止表示されると、常にダブルリーチのスーパーリーチDに発展する。
チャンス目Bの停止を伴う変動パターンであった場合は(ステップS1142のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、チャンス目決定用乱数を抽出する(ステップS1143)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図57に示すチャンス目B選択用テーブル(C−2)を用いてチャンス目Bを決定し格納する(ステップS1144)。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値と一致する判定値の出目をチャンス目Bと決定する。このように決定したチャンス目Bは通常変動の終了時に停止表示される。その後、処理を終了する。
チャンス目Bの停止を伴わない変動パターンであった場合は(ステップS1142のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差を特定し、特定した図柄差からスーパーリーチ発展時(ノーマルリーチ終了時)に仮停止する中図柄を決定し格納する(ステップS1145)。その後、処理を終了する。ここで、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、リーチライン上の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。例えば、UH系のリーチの場合は、上段の中図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。また、ダブルリーチが成立する場合は、後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差を示している。具体的には、変動番号88の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合、中図柄のリーチ図柄に対する図柄差が「―1」となっているので、ステップS1135で決定された確変図柄が例えば「7UF」(上段に「7」のリーチが成立する場合)であれば上段の中図柄として「6」と「7」の間の「*」が決定される。また、変動番号90の変動パターン(「スーパーA −1」の変動パターン)の場合において、ステップS1137で決定された確変図柄が例えば「3SF」(「3」と「4」のダブルリーチが成立する場合)であれば中段の中図柄として「3」と「4」の間の「*」が決定される。
なお、ダブルリーチが成立する場合(ステップS1133で決定されたリーチ図柄がダブルリーチの図柄である場合、ステップS1137,S1138でダブルリーチの図柄が決定された場合)に、変動パターンで指定される図柄差(後当りの図柄についてのリーチ図柄に対する図柄差)が「−2」であると、リーチライン上の中図柄が先当り図柄と同一図柄となって大当り図柄になってしまう。従って、このような事態を回避するために、ダブルリーチが成立し得る場合には、変動パターンで指定される図柄差は「−2」とならないようになっている。
図79は、小当り図柄決定処理を示すフローチャートである。なお、小当り図柄決定処理は、図19に示す変動番号122,123の変動パターンを示す変動パターンコマンドを受信するとともに、図柄情報指定コマンドとして小当り指定コマンド(8C06(H))を受信したときに実行される処理である。
小当り図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS1161)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、図80に示す小当り図柄選択テーブル(K−1)を用いて小当り図柄を決定し格納する(ステップS1162)。
小当り図柄選択テーブルには、図8に示した小当り図柄(小当り用のチャンス目)に複数の判定値が略均等に割り振られている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値と一致する判定値の図柄を小当り図柄と決定する。
図81は、仮決定図柄決定処理(ステップS632)を示すフローチャートである。仮決定図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS681)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドが通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドであるか突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドであるかを判定する(ステップS682)。
変動パターンコマンドが通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドである場合は(ステップS682のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS681で抽出した乱数値に従って、図67に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−1)を用いて非確変図柄を仮決定し格納する(ステップS683)。一方、変動パターンコマンドが突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドである場合は(ステップS682のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS681で抽出した乱数値に従って、図80に示す小当り図柄選択テーブル(K−1)を用いて小当り図柄を仮決定し格納する(ステップS684)。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄情報指定コマンドが未受信であることを示すコマンド未受信フラグをセットする(ステップS685)。
なお、上記の仮決定図柄決定処理では、図67に示す共通用大当り図柄選択用テーブルを用いて非確変図柄を決定する構成であったが、非確変図柄を決定するためのテーブルについては、変動パターンコマンドの内容にもとづいて、図67に示す共通用大当り図柄選択用テーブル、図70に示すシングル用大当り図柄選択用テーブル、図73に示すダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル、図76に示すダブル後当り用大当り図柄選択用テーブルを使い分けるようにしてもよい。また、上記の仮決定図柄決定処理において、変動パターンコマンドの内容に応じて、チャンス目A選択用テーブル(図52)やチャンス目B選択用テーブル(図57)を使ってチャンス目Aやチャンス目Bを選択して表示したりする処理を実行するようにしてもよい。
図82は、第3の確変図柄決定処理(ステップS637)を示すフローチャートである。第3の確変図柄決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り図柄決定用乱数を抽出する(ステップS691)。次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、乱数値に従って、図68に示す共通用大当り図柄選択用テーブル(F−2)を用いて確変図柄を決定し格納する(ステップS692)。このように決定された確変図柄が大当り遊技開始後の再抽選演出にて導出表示される確変図柄である。
次に、通常変動が行われてからチャンス目が表示される変動パターン(変動番号3,4,23,40,41,63,64,84〜86,100,113,114の変動パターン)の変動タイミングおよび演出態様について説明する。
図83は、チャンス目停止からスーパーリーチに発展する場合の変動タイミングを示すタイミングチャートである。図83に示すように、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴わない通常変動の変動パターン(変動番号1の変動パターン)では、「通常変動」だけが行われる。具体的には、飾り図柄の変動が開始されると、左中右の飾り図柄が停止した状態から徐々に変動速度が上げられ、変動速度が高速になった状態で所定時間変動が行われ、その後、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。図83に示す例では、「1・4・5」のチャンス目以外のばらけ目が停止表示されている。このとき、禁則処理によってチャンス目が停止図柄として決定されないように制御されている。なお、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴わない時短時通常変動の変動パターン(変動番号2の変動パターン)は、通常変動の変動パターン(変動番号1の変動パターン)よりも変動時間が短いだけである。例えば、通常変動の変動パターン(変動番号1の変動パターン)の変動時間は8秒とされ、時短時通常変動の変動パターン(変動番号2の変動パターン)の変動時間は4秒とされている。
非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴う通常変動の変動パターン(変動番号3の変動パターン)では、変動開始から所定期間(例えば8秒間)通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われ、その後に、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。このとき、チャンス目Aが停止表示される。図83に示す例では、「2・3・4」のチャンス目A(図5の34C)が停止表示されている。そして、その後にスーパーリーチに発展するかのように思わせるダミー演出(図85参照)が所定期間(例えば1秒実行される。そして、スーパーリーチに発展せずにチャンス目Aがそのまま停止図柄として確定する。なお、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴う時短時通常変動の変動パターン(変動番号4の変動パターン)は、通常変動の変動パターン(変動番号3の変動パターン)よりも変動時間が短いだけである。例えば、通常変動の変動パターン(変動番号3の変動パターン)の変動時間は9秒とされ、時短時通常変動の変動パターン(変動番号4の変動パターン)の変動時間は5秒とされている。
リーチはずれのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目Aの停止を伴う変動パターン(変動番号23の変動パターン)では、変動開始から所定期間(例えば8秒間)通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われ、その後に、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。このとき、チャンス目Aが停止表示される。図83に示す例では、「2・3・4」のチャンス目A(図5の34C)が停止表示されている。そして、その後にスーパーリーチに発展する発展演出(図84参照)が所定期間(2秒)実行される。そして、仮停止した飾り図柄が再変動し、左右図柄が同一図柄で停止してスーパーリーチBに発展する。その後、スーパーリーチBの変動が所定期間(例えば13秒)行われた後、中図柄が停止して停止図柄が確定する。図83に示す例では、中図柄がリーチ図柄の−1コマずれの図柄「*」で停止して停止図柄「3・*・3」が確定している。
リーチはずれのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目Bの停止を伴う変動パターン(変動番号40,41の変動パターン)では、変動開始から所定期間(例えば8秒間)通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われ、その後に、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。このとき、チャンス目Bが停止表示される。図83に示す例では、「6・7・8」のチャンス目B(図6の38C)が停止表示されている。そして、その後にスーパーリーチに発展する発展演出(図84参照)が所定期間(2秒)実行される。そして、仮停止した飾り図柄が再変動し、左右図柄が同一図柄で停止してスーパーリーチDに発展する。その後、スーパーリーチDの変動が所定期間(例えば17秒)行われた後、中図柄が停止して停止図柄が確定する。図83に示す例では、中図柄がリーチ図柄の−1コマずれの図柄「*」で停止して停止図柄「3・*・3」が確定している。
大当りのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目Aの停止を伴う変動パターン(変動番号63,64,100の変動パターン)では、変動開始から所定期間(例えば8秒間)通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われ、その後に、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。このとき、チャンス目Aが停止表示される。図83に示す例では、「2・3・4」のチャンス目A(図5の34C)が停止表示されている。そして、その後にスーパーリーチに発展する発展演出(図84参照)が所定期間(2秒)実行される。そして、仮停止した飾り図柄が再変動し、左右図柄が同一図柄で停止してスーパーリーチBに発展する。その後、スーパーリーチBの変動が所定期間(例えば13秒)行われた後、中図柄が停止して停止図柄が確定する。図83に示す例では、飾り図柄の停止図柄として確変図柄「3・3・3」が停止表示されている。
大当りのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目Bの停止を伴う変動パターン(変動番号84〜86,113,114の変動パターン)では、変動開始から所定期間(例えば8秒間)通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われ、その後に、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。このとき、チャンス目Bが停止表示される。図83に示す例では、「6・7・8」のチャンス目B(図6の38C)が停止表示されている。そして、その後にスーパーリーチに発展する発展演出(図84参照)が所定期間(2秒)実行される。そして、仮停止した飾り図柄が再変動し、左右図柄が同一図柄で停止してスーパーリーチDに発展する。その後、スーパーリーチDの変動が所定期間(例えば17秒)行われた後、中図柄が停止して停止図柄が確定する。図83に示す例では、飾り図柄の停止図柄として確変図柄「3・3・3」が停止表示されている。
なお、図83に示すように、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴わない通常変動の変動パターン(変動番号1の変動パターン)、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴う通常変動の変動パターン(変動番号3の変動パターン)、リーチはずれのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目A,Bの停止を伴う変動パターン(変動番号23,40,41の変動パターン)、および大当りのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目A,Bの停止を伴う変動パターン(変動番号63,64,84〜86,100,113,114の変動パターン)のいずれにおいても、通常変動が行われる期間は同一の期間(例えば8秒)とされている。
また、リーチはずれのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目A,Bの停止を伴う変動パターン(変動番号23,40,41の変動パターン)、および大当りのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目A,Bの停止を伴う変動パターン(変動番号63,64,84〜86,100,113,114の変動パターン)のいずれにおいても、発展演出が行われる期間は同一の期間(例えば2秒)とされている。
また、スーパーリーチの変動が行われる期間については、スーパーリーチの種類が異なればスーパーリーチの変動が行われる期間も異なるが、同じ種類のスーパーリーチの場合は、はずれか大当りかにかかわらずスーパーリーチの変動が行われる期間も同じとなっている。例えば、スーパーリーチAの場合は11秒、スーパーリーチBの場合は13秒、スーパーリーチCの場合は15秒、スーパーリーチDの場合は17秒とされている。
なお、同じ種類のスーパーリーチの場合において、はずれか大当りか等によってスーパーリーチの変動が行われる期間を異ならせてもよい。例えば、シングルリーチのスーパーリーチが当りとなる場合の変動時間を標準の変動時間(例えば15秒)とした場合に、−1はずれのときは1図柄分のあおり演出の時間だけ標準の変動時間よりも短くなり(例えば14秒)、+1はずれのときは1図柄分のあおり演出の時間だけ標準の変動時間よりも長くなる(例えば16秒)。また、ダブルリーチのスーパーリーチが先当りになる場合の変動時間を標準の変動時間(例えば15秒)とした場合に、−1はずれのときは1図柄分のあおり演出の時間だけ標準の変動時間よりも短くなり(例えば14秒)、+1はずれのときは1図柄分のあおり演出の時間だけ標準の変動時間よりも長くなり(例えば16秒)、後当りのときは2図柄分のあおり演出の時間だけ標準の変動時間よりも長くなる(例えば17秒)。
図84は、チャンス目停止からスーパーリーチに発展する場合の変動パターンの演出態様を示す説明図である。飾り図柄の変動が開始されると、図84に示すように、左中右の飾り図柄の変動速度が高速になった状態で所定時間変動が行われる。そして、左図柄「2」が中段の表示領域に停止し、右図柄「4」が中段の表示領域に停止し、中図柄「3」が中段の表示領域に停止して揺れ変動が開始される。このとき、左中右の中段の表示領域に停止図柄「2・3・4」が停止されているので、チャンス目A(図5の34C)が停止表示されたことになる。
図84に示すように、左中右の飾り図柄において、各数字の図柄には異なるキャラクタが対応付けられている。図84に示す例では、図柄「2」には「女の子のキャラクタA」が対応付けられ、図柄「3」には「猫のキャラクタ」が対応付けられ、図柄「3」には「女の子のキャラクタB」が対応付けられている。なお、この実施の形態では、奇数の図柄には動物系のキャラクタが対応付けられ、偶数の図柄には人物系のキャラクタが対応付けられている。
チャンス目Aの停止からスーパーリーチ(スーパーリーチB)に発展する変動パターンである場合は、図84に示すように、所定期間、揺れ変動が行われた後に、スーパーリーチに発展する。図84に示す例では、中図柄「3」に対応付けられた「猫のキャラクタ」が図柄から抜け出すと、左右の図柄が「3」で揃うとともに中図柄が再変動してスーパーリーチ(にゃんにゃんリーチ)に発展する。
なお、この実施の形態では、チャンス目が停止されたときの中図柄のキャラクタ(中図柄の数字に対応付けられたキャラクタ)に応じた演出態様のスーパーリーチに発展する。図84に示す例では、チャンス目Aが停止されたときの中図柄のキャラクタが猫のキャラクタであるので、スーパーリーチとして、猫のキャラクタが動作する「にゃんにゃんリーチ」に発展する。図84には示していないが、例えばチャンス目Aとして「1・2・3」が停止されたときは、中図柄のキャラクタが女の子のキャラクタAであるので、女の子のキャラクタAが動作するスーパーリーチに発展する。
スーパーリーチに発展すると、遊技者に大当りの期待を抱かせるアオリ動作の演出が実行される。図84に示す例では、猫のキャラクタが数字の図柄を引っ掻いて壊す演出が行われている。そして、最終的に確定(確定)した中図柄の数字がリーチ図柄の数字と同一のときは大当りとなり、最終的に確定した中図柄の数字がリーチ図柄の数字と異なるときははずれとなる。図84に示す例では、最終的に確定した中図柄「3」がリーチ図柄「3」と同一であるので、大当りとなっている。
なお、図84では、チャンス目Aの停止からシングルリーチのスーパーリーチに発展して大当りとなっており、また救済演出(救済当り演出)および再抽選演出が実行されていないので、変動番号63の変動パターンにもとづく演出(チャンス目Aの停止からシングルリーチのスーパーリーチBに発展して大当りとなる演出)ということになる。
この実施の形態では、チャンス目Aが停止されたときはスーパーリーチBに発展し、チャンス目Bが停止されたときはスーパーリーチDに発展する。また、この実施の形態では、上述したように、チャンス目が停止されたときの中図柄のキャラクタに応じた演出態様のスーパーリーチに発展する。例えば、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「2」の場合、図柄「2」に対応付けられたキャラクタ(女の子のキャラクタA)が動作するスーパーリーチBの演出が実行され、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「4」の場合、図柄「4」に対応付けられたキャラクタ(女の子のキャラクタAとは異なる女の子のキャラクタB)が動作するスーパーリーチBの演出が実行される。また、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「1」の場合、図柄「1」に対応付けられたキャラクタ(動物のキャラクタM)が動作するスーパーリーチBの演出が実行され、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「5」の場合、図柄「5」に対応付けられたキャラクタ(動物のキャラクタMとは異なる動物のキャラクタN)が動作するスーパーリーチBの演出が実行される。
図85は、チャンス目停止からスーパーリーチに発展しない場合の変動パターンの演出態様を示す説明図である。図84に示した場合と同様に、飾り図柄の変動が開始されると、左中右の飾り図柄の変動速度が高速になった状態で所定時間変動が行われる。そして、左図柄「2」が中段の表示領域に停止し、右図柄「4」が中段の表示領域に停止し、中図柄「3」が中段の表示領域に停止して揺れ変動が開始される。このとき、左中右の中段の表示領域に停止図柄「2・3・4」が停止されているので、チャンス目A(図5の34C)が停止表示されたことになる。
チャンス目Aの停止からスーパーリーチに発展しない変動パターンである場合は、図85に示すように、所定期間、揺れ変動が行われた後に、スーパーリーチに発展すると見せかけて発展しないダミー演出が実行される。図85に示す例では、中図柄「3」に対応付けられた「猫のキャラクタ」が図柄から抜け出しそうになるが抜け出さず、チャンス目A「2・3・4」が停止図柄として確定し、はずれとなっている。
このように、チャンス目Aの停止からスーパーリーチに発展しない場合の変動パターンであれば、チャンス目Aを導出表示した後に、スーパーリーチに発展すると見せかけて発展しないダミー演出を実行するので、チャンス目Aが導出表示されたときに遊技者に大当りの発生(スーパーリーチへの発展)を期待させて遊技の興趣を向上させることができる。すなわち、図84に示す例では、チャンス目Aが停止した後に猫が図柄から抜け出してスーパーリーチに発展しているが、図85に示す例でも、チャンス目Aが停止した後に猫が動いて図柄から抜け出しそうになる。従って、スーパーリーチに発展しない場合でもチャンス目A停止後の演出がスーパーリーチに発展する場合のチャンス目A停止後の演出と似ているため、チャンス目A停止後にスーパーリーチへの発展およびその後の大当りの発生の期待感を高め、遊技の興趣を向上させることができる。
この実施の形態では、チャンス目が停止されたときの中図柄のキャラクタに応じたダミー演出が実行される。例えば、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「2」の場合、図柄「2」に対応付けられたキャラクタ(女の子のキャラクタA)が動作してスーパーリーチBに発展しそうになるダミー演出が実行され、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「4」の場合、図柄「4」に対応付けられたキャラクタ(女の子のキャラクタAとは異なる女の子のキャラクタB)が動作してスーパーリーチに発展しそうになるダミー演出が実行される。また、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「1」の場合、図柄「1」に対応付けられたキャラクタ(動物のキャラクタM)が動作してスーパーリーチBに発展しそうになるダミー演出が実行され、チャンス目Aが停止されたときの中図柄が「5」の場合、図柄「5」に対応付けられたキャラクタ(動物のキャラクタMとは異なる動物のキャラクタN)が動作してスーパーリーチBに発展しそうになるダミー演出が実行される。
次に、ノーマルリーチの変動の後にリーチハズレ出目が停止する変動パターン(リーチハズレ出目の停止後にスーパーリーチに発展するものも含む)の変動タイミングおよび演出態様について説明する。
図86は、リーチハズレ出目が停止される場合の変動タイミングを示すタイミングチャートである。図86に示すように、非リーチはずれのときの通常変動の変動パターン(変動番号1の変動パターン)では、「通常変動」だけが行われる。具体的には、飾り図柄の変動が開始されると、左中右の飾り図柄が停止した状態から徐々に変動速度が上げられ、変動速度が高速になった状態で所定時間変動が行われ、その後、例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に変動速度が下げられて飾り図柄が停止される。
リーチはずれのときの「ノーマル−2」を指定する変動パターン(変動番号5の変動パターン)では、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生し、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ手前から低速となる。この実施の形態では、中図柄の変動速度がリーチ図柄の例えば11コマ手前の図柄(例えばリーチ図柄が「7」であれば「1」と「2」の間の「*」の図柄)から低速となっている。そして、「ノーマル−2」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止して、はずれとなる。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目(リーチ非特定表示結果)である。
リーチはずれのときの「ノーマル+1」を指定する変動パターン(変動番号7の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ手前(例えば11コマ手前)から低速となる。例えば、リーチ図柄が「7」であれば「1」と「2」の間の「*」の図柄から中図柄の変動速度が低速になる。なお、この実施の形態では、常にリーチ図柄から固定のコマ数(11コマ)手前から中図柄の変動速度が低速となる。そして、「ノーマル+1」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「+1」であるので、中図柄が「7」と「8」の間の「*」で停止して、はずれとなる。このときの飾り図柄の停止図柄「7・*・7」がリーチハズレ出目である。
ノーマルリーチの変動中における中図柄の変動速度は一定(低速)であるので、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行する(進む)コマ数によってノーマルリーチの変動時間が変化する。具体的には、「ノーマル−2」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は9コマ(「1」と「2」の間の「*」から「6」まで)であり、「ノーマル+1」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は12コマ(「1」と「2」の間の「*」から「7」と「8」の間の「*」まで)であるので、「ノーマル−2」の変動パターンよりも「ノーマル+1」の変動パターンの方が変動時間が長くなる。すなわち、図86に示すように、低速で「6」から「*」(「7」と「8」の間の「*」)まで中図柄が進行する時間分だけ変動時間が長くなっている。
リーチはずれのときの「スーパーA−2」を指定する変動パターン(変動番号9の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、同様に、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、「スーパーA−2」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目である。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチAに発展する。スーパーリーチAの変動が所定期間(例えば11秒)行われた後、中図柄が停止する。この実施の形態では、リーチはずれになるときは、スーパーリーチの発展前(ノーマルリーチの終了後)に仮停止した中図柄(図86の例では「6」)と同じ図柄がスーパーリーチの終了後(変動終了時)に停止される。従って、飾り図柄の停止図柄「7・6・7」が変動終了時に停止される。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」もリーチハズレ出目である。
リーチはずれのときの「スーパーA+1」を指定する変動パターン(変動番号12の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、「スーパーA+1」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「+1」であるので、中図柄が「7」と「8」の間の「*」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・*・7」がリーチハズレ出目である。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチAに発展する。スーパーリーチAの変動が所定期間(例えば11秒)行われた後、中図柄が停止する。この実施の形態では、リーチはずれになるときは、スーパーリーチの発展前(ノーマルリーチの終了後)に仮停止した中図柄(図86の例では「7」と「8」の間の「*」)と同じ図柄がスーパーリーチの終了後(変動終了時)に停止される。従って、飾り図柄の停止図柄「7・*・7」が変動終了時に停止される。このときの飾り図柄の停止図柄「7・*・7」もリーチハズレ出目である。
この実施の形態では、救済演出や再抽選演出が実行されない変動パターンの場合では、通常変動の変動時間(通常変動が行われる期間)とスーパーリーチAの変動時間(スーパーリーチAの変動が行われる期間)は一定とされているので、ノーマルリーチの変動時間(ノーマルリーチの変動が行われる期間)の差が変動パターン全体の変動時間の差となる。例えば、「スーパーA−2」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は9コマであり、「スーパーA+1」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は12コマであるので、「スーパーA−2」の変動パターンよりも「スーパーA+1」の変動パターンの方が全体の変動時間(ノーマルリーチの変動時間)が長くなる。すなわち、図86に示すように、低速で「6」から「*」(「7」と「8」の間の「*」)まで中図柄が進行する時間分だけ全体の変動時間が長くなっている。
リーチはずれのときの「スーパーB−2」を指定する変動パターン(変動番号15の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、「スーパーB−2」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目である。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチBに発展する。スーパーリーチBの変動が所定期間(例えば13秒)行われた後、中図柄が停止する。この実施の形態では、リーチはずれになるときは、スーパーリーチの発展前(ノーマルリーチの終了後)に仮停止した中図柄(図86の例では「6」)と同じ図柄がスーパーリーチの終了後(変動終了時)に停止される。従って、飾り図柄の停止図柄「7・6・7」が変動終了時に停止される。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」もリーチハズレ出目である。
リーチはずれのときの「スーパーB+1」を指定する変動パターン(変動番号18の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、「スーパーB+1」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「+1」であるので、中図柄が「7」と「8」の間の「*」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・*・7」がリーチハズレ出目である。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチBに発展する。スーパーリーチAの変動が所定期間(例えば11秒)行われた後、中図柄が停止する。この実施の形態では、リーチはずれになるときは、スーパーリーチの発展前(ノーマルリーチの終了後)に仮停止した中図柄(図86の例では「7」と「8」の間の「*」)と同じ図柄がスーパーリーチの終了後(変動終了時)に停止される。従って、飾り図柄の停止図柄「7・*・7」が変動終了時に停止される。このときの飾り図柄の停止図柄「7・*・7」もリーチハズレ出目である。
この実施の形態では、救済演出や再抽選演出が実行されない変動パターンの場合では、通常変動の変動時間(通常変動が行われる期間)とスーパーリーチBの変動時間(スーパーリーチBの変動が行われる期間)は一定とされているので、ノーマルリーチの変動時間(ノーマルリーチの変動が行われる期間)の差が変動パターン全体の変動時間の差となる。例えば、「スーパーB−2」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は9コマであり、「スーパーB+1」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は12コマであるので、「スーパーB−2」の変動パターンよりも「スーパーB+1」の変動パターンの方が全体の変動時間(ノーマルリーチの変動時間)が長くなる。すなわち、図86に示すように、低速で「6」から「*」(「7」と「8」の間の「*」)まで中図柄が進行する時間分だけ全体の変動時間が長くなっている。
リーチはずれのときの「スーパーB−2 救済ハズレ」を指定する変動パターン(変動番号21の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、「スーパーB−2 救済ハズレ」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目である。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチBに発展する。この実施の形態では、「スーパーB−2 救済ハズレ」の変動パターンにおいても、「スーパーA−2」や「スーパーB−2」の変動パターン(リーチ図柄に対する図柄差が−2の変動パターン)と同じタイミングでスーパーリーチに発展する。スーパーリーチBの変動が所定期間(例えば13秒)行われた後、中図柄が停止する。この実施の形態では、シングルリーチが発生した場合において救済ハズレ演出が実行されるときは(変動パターンがシングルリーチを伴う変動パターンであって救済ハズレ演出を実行する変動パターンであるときは)、自動的に、リーチ図柄の2コマ手前の図柄を救済ハズレ演出の実行前(スーパーリーチの終了後)に仮停止する中図柄と決定される(ステップS1026参照)。従って、図86に示す例では、スーパーリーチBの変動の終了後に中図柄「6」が中段に仮停止される。なお、この実施の形態では、ダブルリーチが発生した場合において救済ハズレ演出が実行されるときは、自動的に、リーチ図柄の1コマ手前の図柄を救済ハズレ演出の実行前(スーパーリーチの終了後)に仮停止する中図柄と決定される(ステップS1026参照)。
そして、救済ハズレ演出に移行されると、しばらく「7・6・7」が仮停止された後、リーチハズレ出目(リーチはずれ図柄)が大当り図柄に変更されるように見せかけて変更されない演出が実行され、リーチハズレ出目「7・6・7」が停止されて、はずれとなる。なお、救済ハズレ演出の実行期間は例えば3秒とされている。この実施の形態では、はずれのときの「スーパーB−2 救済ハズレ」の変動パターンの変動時間は、はずれのときの「スーパーB−2」の変動パターンの変動時間に「救済ハズレ演出」の実行時間を付加した時間となっている。
大当りのときの「ノーマル」を指定する変動パターン(変動番号42の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ手前(例えば11コマ手前)から低速となる。例えば、リーチ図柄が「7」であれば「1」と「2」の間の「*」の図柄から中図柄の変動速度が低速になる。そして、大当りのときの「ノーマル」の変動パターンでは、ノーマルリーチの変動の終了時に中図柄が「7」で停止して大当りとなる。すなわち、大当りのときの「ノーマル」の変動パターンでは、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「0」ということになる。
上述したように、この実施の形態では、ノーマルリーチの変動中における中図柄の変動速度は一定(低速)であるので、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行する(進む)コマ数によってノーマルリーチの変動時間が変化する。ここで、大当りのときの「ノーマル」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は11コマであるので、「ノーマル−2」の変動パターンよりもノーマルリーチの変動時間が長く、「ノーマル+1」の変動パターンよりもノーマルリーチの変動時間が短くなっている。
大当りのときの「スーパーA−2」を指定する変動パターン(変動番号44の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、大当りのときの「スーパーA−2」の変動パターンにおいても、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目である。
なお、大当りのときの「スーパーA−2」の変動パターンでは、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は9コマであるので、はずれのときの「スーパーA−2」や「スーパーB−2」の変動パターン(図柄差が−2の変動パターン)と同じであって、はずれのときの「スーパーA−2」や「スーパーB−2」におけるノーマルリーチの変動時間と同じ時間となっている。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチAに発展する。スーパーリーチAの変動が所定期間行われた後、中図柄が「7」で停止する。この実施の形態では、大当りのときのスーパーリーチAの変動時間(スーパーリーチAが実行される期間)は、はずれのときのスーパーリーチAの変動時間と同じ時間とされている。ただし、大当りのときのスーパーリーチAの変動時間とはずれのときのスーパーリーチAの変動時間を異なる時間としてもよい。例えば、はずれのときのスーパーリーチAでは中図柄「6」が中段のラインに停止するのに対し、大当りのときのスーパーリーチAでは中図柄「7」が中段のラインに停止するので、「6」から「7」に変動する分だけ変動時間を長くしてもよい。
大当りのときの「スーパーB−2」を指定する変動パターン(変動番号54の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、大当りのときの「スーパーB−2」の変動パターンにおいても、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目である。
なお、大当りのときの「スーパーB−2」の変動パターンにおいても、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は9コマであるので、はずれのときの「スーパーA−2」や「スーパーB−2」の変動パターン、大当りのときの「スーパーA−2」の変動パターン(図柄差が−2の変動パターン)と同じであって、これらの変動パターンにおけるノーマルリーチの変動時間と同じ時間となっている。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチBに発展する。スーパーリーチBの変動が所定期間行われた後、中図柄が「7」で停止する。この実施の形態では、上述したように、大当りのときのスーパーリーチBの変動時間(スーパーリーチBが実行される期間)は、はずれのときのスーパーリーチBの変動時間と同じ時間とされている。ただし、大当りのときのスーパーリーチBの変動時間とはずれのときのスーパーリーチBの変動時間を異なる時間としてもよい。例えば、はずれのときのスーパーリーチBでは中図柄「6」が中段のラインに停止するのに対し、大当りのときのスーパーリーチBでは中図柄「7」が中段のラインに停止するので、「6」から「7」に変動する分だけ変動時間を長くしてもよい。
大当りのときの「スーパーB−2 救済当り」を指定する変動パターン(変動番号57の変動パターン)においても、変動開始から所定期間において通常変動(左中右の飾り図柄の高速変動)が行われた後、左図柄が停止され、左図柄と同一図柄の右図柄がリーチライン上に停止されてリーチとなり、「ノーマルリーチ」の変動が行われる。図86に示す例では、左の表示領域の中段に「7」が停止され、右の表示領域の中段に「7」が停止表示されて、中段のリーチラインでリーチ(シングルリーチ)が発生している。
ノーマルリーチが発生すると、中図柄の変動速度がリーチ図柄の所定コマ(11コマ)手前から低速となる。そして、大当りのときの「スーパーB−2 救済当り」の変動パターンにおいても、中図柄のリーチ図柄(左右図柄)に対する図柄差が「−2」であるので、中図柄が「6」で停止する。このときの飾り図柄の停止図柄「7・6・7」がリーチハズレ出目である。
なお、大当りのときの「スーパーB−2 救済当り」の変動パターンにおいても、ノーマルリーチが発生してから停止するまでに中図柄が進行するコマ数は9コマであるので、はずれのときの「スーパーA−2」や「スーパーB−2」の変動パターン、大当りのときの「スーパーA−2」の変動パターン(図柄差が−2の変動パターン)などと同じであって、これらの変動パターンにおけるノーマルリーチの変動時間と同じ時間となっている。
その後、リーチハズレ出目で所定期間(例えば2秒)停止してから、中図柄が再変動してスーパーリーチBに発展する。スーパーリーチBの変動が所定期間(例えば13秒)行われた後、中図柄が停止する。この実施の形態では、シングルリーチが発生した場合において救済当り演出が実行されるときは(変動パターンがシングルリーチを伴う変動パターンであって救済当り演出を実行する変動パターンであるときは)、自動的に、リーチ図柄の2コマ手前の図柄を救済当り演出の実行前(スーパーリーチの終了後)に仮停止する中図柄と決定される(ステップS1047参照)。従って、図86に示す例では、スーパーリーチBの変動の終了後に中図柄「6」が中段に仮停止される。なお、この実施の形態では、ダブルリーチが発生した場合において救済当り演出が実行されるときは、自動的に、リーチ図柄の1コマ手前の図柄を救済当り演出の実行前(スーパーリーチの終了後)に仮停止する中図柄と決定される(ステップS1047参照)。
そして、救済当り演出に移行されると、しばらく「7・6・7」が仮停止された後、リーチハズレ出目(リーチはずれ図柄)が大当り図柄に変更される演出が実行され、大当り図柄「7・7・7」が停止されて、大当りとなる。なお、救済当り演出の実行期間は例えば3秒とされている。この実施の形態では、大当りのときの「スーパーB−2 救済当り」の変動パターンの変動時間は、大当りのときの「スーパーB−2」の変動パターンの変動時間に「救済当り演出」の実行時間を付加した時間となっている。
なお、図86では、スーパーリーチCやスーパーリーチDの変動パターンについて示していないが、スーパーリーチCやスーパーリーチDの変動時間がスーパーリーチAやスーパーリーチDの変動時間と異なるだけで(例えば、スーパーリーチCの変動時間は15秒とされ、スーパーリーチDの変動時間は17秒とされている)、通常変動の変動時間は他の変動パターンと同じであり、また、ノーマルリーチの変動時間も他の変動パターンと同様に中図柄のリーチ図柄に対する図柄差に応じた時間とされている。
図87は、リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のノーマルリーチの演出態様を示す説明図である。飾り図柄の変動が開始されると、左中右の飾り図柄が停止した状態から変動速度が上げられ、変動速度が高速になった状態で所定時間変動が行われる。そして、左図柄が停止図柄「7」の2コマ手前の図柄「8」から変動速度が低速となり、停止図柄「7」が中段で停止して揺れ変動が開始される。次いで、右図柄が停止図柄「7」の2コマ手前の図柄「6」から変動速度が低速となり、停止図柄「7」が中段で停止して揺れ変動が開始される。このとき、左右図柄が中段で同一図柄「7」で停止することによって中段のラインにリーチが成立し、ノーマルリーチの変動が開始される。ノーマルリーチの変動が開始されるときに、効果音(変動音)やランプ・LEDの点灯態様が変更される。
そして、中図柄がリーチ図柄(「7」)の11コマ手前の図柄(「1」の次の「*」)から変動速度が低速となる。なお、通常変動およびノーマルリーチの変動中は、背景画像の背景色(例えば背景の「空」の色)が青色(昼間)となっている。そして、中図柄「7」が中段の有効ラインの位置を1コマ通り過ぎて、中段の有効ライン上に仮停止図柄(「7」の次の「*」)が仮停止する。この場合、リーチ図柄と中図柄の図柄差が「+1」の変動パターンということになる。なお、はずれノーマルリーチの変動パターンの場合は、ここで飾り図柄の停止図柄が確定し、変動が終了する。
スーパーリーチに発展する場合は、揺れ変動が行われた後、中図柄が再変動してスーパーリーチに発展する。このとき、背景画像の背景色(画面全体の背景色)が黒色に変化する。また、効果音(変動音)やランプ・LEDの点灯態様が変更される。本実施の形態では、変動パターンにもとづいて、リーチ1−1(例えばスーパーリーチA)、リーチ1−2(例えば救済演出を実行するスーパーリーチA)、リーチ2−1(例えばスーパーリーチB)またはリーチ2−2(例えば救済演出を実行するスーパーリーチB)のいずれかに発展する場合について説明する。
図88は、リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ1−1)の演出態様を示す説明図である。中図柄が再変動してスーパーリーチA(リーチ1−1)に発展すると、スーパーリーチAにおけるアオリ動作の演出が開始される。アオリ動作の演出が実行されるとき、背景画像の背景色は黒色から赤色に変化する。アオリ動作の演出では、女の子のキャラクタが登場し、中図柄「5」を叩いて壊す。また、女の子のキャラクタが次の中図柄「6」を叩いて壊す。そして、中図柄が「7」で確定する。これにより、「777」の大当り図柄が導出表示され、大当りが確定する。
図89は、リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ1−2)の演出態様を示す説明図である。中図柄が再変動して救済演出を実行するスーパーリーチA(リーチ1−2)に発展すると、スーパーリーチAにおけるアオリ動作の演出が開始される。アオリ動作の演出が実行されるとき、背景画像の背景色は黒色から赤色に変化する。アオリ動作の演出では、図88と同じように、女の子のキャラクタが登場し、中図柄「5」を叩いて壊し、次の中図柄「6」を叩く。しかし、図89に示す場合は、中図柄「6」が壊れず、女の子のキャラクタがあきらめる。このとき、「767」のリーチはずれ図柄が仮停止された状態である。なお、救済当り演出が実行されない場合は、ここで飾り図柄の停止図柄が確定し、変動が終了する。救済当り演出が実行される場合は、スピーカ27からの「まだまだ〜」という効果音とともに、オジサンのキャラクタが登場し、救済演出が実行される。救済演出が実行されるとき、背景画像の背景色が赤色からレインボーに変化する。また、効果音(変動音)やランプ・LEDの点灯態様が変更される。救済演出では、オジサンのキャラクタが中図柄「6」を蹴飛ばして壊す。そして、中図柄が「7」で確定する。これにより、「777」の大当り図柄が導出表示され、大当りが確定する。
図90は、リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ2−1)の演出態様を示す説明図である。中図柄が再変動してスーパーリーチC(リーチ2−1)に発展すると、スーパーリーチCにおけるアオリ動作の演出が開始される。アオリ動作の演出が実行されるとき、背景画像の背景色は黒色から赤色に変化する。アオリ動作の演出では、大砲が出てきて、大砲が中図柄「5」に玉を発射して壊す。また、大砲が次の中図柄「6」にも玉を発射し壊す。そして、中図柄が「7」で確定する。これにより、「777」の大当り図柄が導出表示され、大当りが確定する。
図91は、リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ2−2)の演出態様を示す説明図である。中図柄が再変動して救済演出を実行するスーパーリーチC(リーチ2−2)に発展すると、スーパーリーチCにおけるアオリ動作の演出が開始される。アオリ動作の演出が実行されるとき、背景画像の背景色は黒色から赤色に変化する。アオリ動作の演出では、図90と同じように、大砲が出てきて、大砲が中図柄「5」に玉を発射して壊し、次の中図柄「6」にも玉を発射する。しかし、図91に示す場合は、中図柄「6」が壊れないで残る。このとき、「767」のリーチはずれ図柄が仮停止された状態である。なお、救済当り演出が実行されない場合は、ここで飾り図柄の停止図柄が確定し、変動が終了する。救済演出が実行される場合は、スピーカ27からの「まだまだ〜」という効果音とともに、3つの大砲が出てきて救済演出が実行される。救済演出が実行されるとき、背景画像の背景色が赤色からレインボーに変化する。また、効果音(変動音)やランプ・LEDの点灯態様が変更される。救済演出では、3つの大砲がそれぞれ、玉を中図柄「6」に発射して中図柄「6」を破壊する。そして、中図柄が「7」で確定する。これにより、「777」の大当り図柄が導出表示され、大当りが確定する。
なお、救済ハズレ演出が実行される場合も、スピーカ27からの「まだまだ〜」という効果音とともに、3つの大砲が出てきて、背景画像の背景色が赤色からレインボーに変化し、さらに、効果音(変動音)やランプ・LEDの点灯態様が変更されるが、3つの大砲がそれぞれ玉を中図柄「6」に発射しても中図柄「6」が破壊されず、中図柄が「6」で確定する。これにより、「767」のリーチはずれ図柄が導出表示され、はずれが確定する。
図92は、メイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S808のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):コマンド受信割込処理によって、変動パターン指定の演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パターンコマンドが受信されたことを示す変動パターン受信フラグがセットされたか否か確認する。変動パターン受信フラグは、演出制御用マイクロコンピュータ100が実行するコマンド解析処理におけるステップS618で設定される。
飾り図柄変動開始処理(ステップS801):飾り図柄の変動が開始されるように制御する。また、変動時間タイマに変動時間に相当する値を設定し、使用するプロセステーブルを選択するとともに、プロセステーブルの最初に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する。
飾り図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間の終了を監視する。
飾り図柄変動停止処理(ステップS803):変動時間タイマがタイムアウトしたことに応じて、飾り図柄の変動を停止し停止図柄(確定図柄)を導出表示する制御を行う。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、大当り表示の制御を行う。例えば、大当りの開始を指定するファンファーレコマンドを受信したら、ファンファーレ演出を実行する。また、突然確変大当りの開始を指定するファンファーレコマンドを受信したら、2ラウンド用演出を実行する。
ラウンド中処理(ステップS805):ラウンド中の表示制御を行う。例えば、大入賞口が開放中であることを示す大入賞口開放中コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。なお、所定のラウンド中に再抽選演出を実行することもある。この実施の形態では、再抽選演出を実行するラウンドは予め決められているものとする(例えば7ラウンドあるいは15ラウンド)。
ラウンド後処理(ステップS806):ラウンド間の表示制御を行う。例えば、大入賞口が開放後(閉鎖中)であることを示す大入賞口開放後コマンドを受信したら、インターバル表示等を行う。
大当り終了演出処理(ステップS807):大当り遊技の終了後の大当り終了表示の制御を行う。例えば、大当りの終了を指定するエンディングコマンドを受信したら、エンディング演出を実行する。なお、エンディング演出中に再抽選演出を実行することもある。
小当り演出処理(ステップS808):変動時間の終了後、小当りの開始を指定するファンファーレコマンドを受信したら、小当り中の演出である2ラウンド用演出を実行する。
図93は、プロセステーブルの一構成例を示す説明図である。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、変動パターンを構成する各変動態様が記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動態様での変動時間が設定されている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動態様で飾り図柄を変動表示させる制御を行う。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示制御実行データにもとづく制御と同様に、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけランプ制御実行データにもとづいて各種ランプの点灯状態を制御し、音番号データを音声出力基板70に出力する。
例えば、非リーチはずれの変動パターンの場合は、通常変動を実行するためのプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音番号データ)とダミー演出を実行するためのプロセスデータとを含み、ノーマルリーチの変動パターンの場合は、通常変動を実行するためのプロセスデータとノーマルリーチの変動を実行するためのプロセスデータとを含み、スーパーリーチの変動パターンの場合は、通常変動を実行するためのプロセスデータとノーマルリーチの変動を実行するためのプロセスデータと所定のスーパーリーチの変動を実行するためのプロセスデータとを含み、チャンス目の停止を伴うスーパーリーチの変動パターンの場合は、通常変動を実行するためのプロセスデータと所定のスーパーリーチの変動を実行するためのプロセスデータとを含み、救済演出を含むスーパーリーチの変動パターンの場合は、通常変動を実行するためのプロセスデータとノーマルリーチの変動を実行するためのプロセスデータと所定のスーパーリーチの変動を実行するためのプロセスデータと所定の救済演出を実行するためのプロセスデータとを含み、再抽選演出を含むスーパーリーチの変動パターンの場合は、通常変動を実行するためのプロセスデータとノーマルリーチの変動を実行するためのプロセスデータと所定のスーパーリーチの変動を実行するためのプロセスデータと所定の再抽選演出を実行するためのプロセスデータとを含む。
図93に示すプロセスデータは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンのそれぞれに応じて用意されている。なお、この実施の形態では、後述するように、変動パターンコマンドで指定された変動パターンに応じたプロセステーブルを選択し(ステップS821参照)、選択したプロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って演出装置の制御を行うが(ステップS823等)、プロセスデータの切り替え時に次に実行する演出態様(例えば、いずれのスーパーリーチを実行するか、救済演出を実行するか、再抽選演出を実行するか)に応じたプロセスデータを選択し(ステップS835等参照)、選択したプロセスデータに従って演出装置の制御を行うようにしてもよい。
図94は、演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターン受信フラグがセットされたか否か確認する(ステップS811)。セットされていたら、そのフラグをリセットする(ステップS812)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドで指定された内容(変動番号、変動時間)にもとづいて、飾り図柄の変動パターンを決定する(ステップS813)。その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に変更する(ステップS814)。
図95は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動開始処理(ステップS801)を示すフローチャートである。飾り図柄変動開始処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、使用する飾り図柄の変動パターンに応じたプロセスデータを選択する(ステップS821)。そして、選択したプロセスデータ1におけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS822)。次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(可変表示装置9、各種ランプ、スピーカ27)の制御を実行する(ステップS823)。例えば、可変表示装置9において変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDP109に制御信号を出力する。また、各種ランプの点灯/消灯制御を行わせるために、ランプドライバ基板35に対して制御信号を出力する。また、スピーカ27からの音声出力を行わせるために、音声出力基板70に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、変動中の所定のタイミングで飾り図柄の仮停止図柄を仮停止表示させるときは、コマンド解析処理において格納された飾り図柄の仮停止図柄を仮停止表示させる制御を行う。
その後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動時間タイマ(飾り図柄の変動時間に応じたタイマ)をスタートし(ステップS824)、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理(ステップS802)を示す値に更新する(ステップS825)。
図96は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動中処理(ステップS802)を示すフローチャートである。飾り図柄変動中処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動時間タイマがタイムアウトしていないかどうかを確認する(ステップS831)。変動時間タイマがタイムアウトしていれば、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動停止処理(ステップS803)を示す値に更新する(ステップS838)。
変動時間タイマがタイムアウトしていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマを1減算するとともに(ステップS832)、変動時間タイマを1減算する(ステップS833)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、各種ランプ、スピーカ27)の制御を実行する(ステップS834)。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、再抽選演出を実行するためのプロセスデータ(再抽選演出が含まれているプロセスデータ)の内容に従って演出装置(可変表示装置9、各種ランプ、スピーカ27)の制御を実行することにより、変動中の再抽選演出を実行する。また、図83〜図91に示した演出についても、ステップS834にてプロセスデータの内容に従って実行される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS835)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS836)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS837)。
図97は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動停止処理(ステップS803)を示すフローチャートである。飾り図柄変動停止処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、飾り図柄の変動停止を指示する演出制御コマンド(飾り図柄停止指定コマンド)を受信しているか否か確認する(ステップS841)。飾り図柄停止指定コマンドを受信していれば、コマンド解析処理において格納された飾り図柄の停止図柄を停止表示させる制御を行う(ステップS842)。
なお、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100が、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの飾り図柄停止指定コマンドの受信に応じて飾り図柄を停止表示する制御を行うが、このような構成に限られず、変動時間タイマがタイムアップしたことにもとづいて飾り図柄を停止表示する制御を行うようにしてもよい。
ステップS842で停止表示された飾り図柄の停止図柄が小当り図柄である場合(ステップS843のY)は、演出制御用マイクロコンピュータ100は、小当り用のファンファーレ受信フラグがセットされたか否か確認する(ステップS844)。小当り用のファンファーレ受信フラグがセットされたときは(ステップS844のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、格納されたファンファーレコマンドの内容と格納された変動パターンの内容(タイムミッション突入演出が実行されたか突然確変・小当り共通突入演出が実行されたか)にもとづいて、2ラウンド用演出(タイムミッション突入演出に応じた2ラウンド用演出、突然確変・小当り共通突入演出に応じた2ラウンド用演出)を選択する(ステップS845)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、選択した2ラウンド用演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS846)。そして、プロセスタイマをスタートさせるとともに(ステップS847)、2ラウンド用演出の実行時間を計測する2R用演出時間タイマをスタートさせる(ステップS848)。そして、演出制御プロセスフラグの値を小当り演出処理(ステップS808)に対応した値に設定する(ステップS849)。
ステップS842で停止表示された飾り図柄の停止図柄が小当り図柄でなく大当り図柄(非確変図柄、確変図柄、突然確変図柄)である場合は(ステップS850のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレ受信フラグがセットされたか否か確認する(ステップS851)。ファンファーレ受信フラグがセットされたときは(ステップS851のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、格納されたファンファーレコマンドの内容と格納された変動パターンの内容(タイムミッション突入演出が実行されたか突然確変突入演出が実行されたか)にもとづいて、ファンファーレ演出または2ラウンド用演出(タイムミッション突入演出に応じた2ラウンド用演出、突然確変突入演出に応じた2ラウンド用演出)のいずれかを選択する(ステップS852)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、選択したファンファーレ演出または2ラウンド用演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS853)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS854)、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)に対応した値に設定する(ステップS855)。
ステップS850で停止表示された飾り図柄の停止図柄が大当り図柄(非確変図柄、確変図柄、突然確変図柄)でない場合、すなわち、はずれ図柄である場合(ステップS850のN)は、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のフラグをリセットする(ステップS856)。例えば、飾り図柄停止指定コマンドに応じたフラグがセットされるときは、そのようなフラグなどをリセットする。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する(ステップS857)。
図98は、演出制御プロセス処理における大当り表示処理(ステップS804)を示すフローチャートである。大当り表示処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、大入賞口開放中コマンドを受信したことを示す大入賞口開放中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS901)。なお、大入賞口開放中フラグは、コマンド解析処理でセットされる(ステップS645参照)。大入賞口開放中フラグがセットされていないときは(ステップS901のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS902)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27、ランプ28a〜28c等)の制御を実行する(ステップS903)。例えば、15ラウンド大当りの場合は、可変表示装置9において大当り表示図柄を表示するとともに、大当りが発生したことを示す文字やキャラクタなどを表示する演出が実行される。また、例えば、2ラウンド用演出では、特殊な文字やキャラクタなどを表示させる演出が実行される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS904)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS905)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS906)。
大入賞口開放中フラグがセットされているときは(ステップS901のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、15ラウンド用の大入賞口開放中コマンドの内容にもとづいてラウンド中演出(ラウンド数に応じたラウンド表示を実行する演出)を選択する(ステップS907)。なお、2ラウンド用の大入賞口開放中コマンドを受信したときは、ラウンド中も継続して2ラウンド用演出が実行されているので、新たに演出を選択する必要はないが、ラウンド毎に2ラウンド用演出に含まれる演出を切り替えたりするとき(例えば2ラウンド用演出の表示画面を切り替えたりするとき)は、2ラウンド用演出に含まれる演出をラウンド毎に新たに選択するようにしてもよい。次いで、大入賞口開放中フラグをリセットし(ステップS908)、ラウンド中演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS909)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS910)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に設定する(ステップS911)。
図99は、演出制御プロセス処理におけるラウンド中処理(ステップS805)を示すフローチャートである。ラウンド中処理において、まず、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後コマンドを受信したことを示す大入賞口開放後フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS921)。なお、大入賞口開放後フラグはコマンド解析処理でセットされる(ステップS645参照)。大入賞口開放後フラグがセットされていないときは(ステップS921のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS922)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27、ランプ28a〜28c等)の制御を実行する(ステップS923)。例えば、可変表示装置9において大当り表示図柄を表示するとともに、ラウンド数を示す文字やその他のキャラクタなどを表示する演出が実行される。また、2ラウンド用演出では、特殊な文字やキャラクタなどを表示させる演出が実行される。なお、大当り遊技中に再抽選演出を実行することとされているとき(大当り中再抽選実行フラグがセットされているとき)は、所定のラウンド(例えば7ラウンドや15ラウンドなど)のラウンド中演出において再抽選演出が実行される。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS924)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS925)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS926)。
ステップS921において大入賞口開放後フラグがセットされているときは(ステップS921のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後コマンドの内容にもとづいてインターバル演出(ラウンド数に応じたインターバル表示を行う演出)を選択する(ステップS927)。なお、2ラウンド用の大入賞口開放後コマンドを受信したときは、ラウンド後も継続して2ラウンド用演出が実行されているので、新たに演出を選択する必要はないが、ラウンド後に2ラウンド用演出に含まれる演出を切り替えたりするとき(例えば2ラウンド用演出の表示画面を切り替えたりするとき)は、2ラウンド用演出に含まれる演出をラウンド後に新たに選択するようにしてもよい。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放後フラグをリセットし(ステップS928)、選択したインターバル演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS929)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS930)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(ステップS806)に対応した値に設定する(ステップS931)。
図100および図101は、演出制御プロセス処理におけるラウンド後処理(ステップS806)を示すフローチャートである。ラウンド後処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、エンディングフラグがセットされているかどうかを確認する(ステップS940)。エンディングフラグがセットされていないときは(ステップS940のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中コマンドを受信したことを示す大入賞口開放中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS941)。大入賞口開放中フラグがセットされていないときは(ステップS941のN)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS942)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27、ランプ28a〜28c等)の制御を実行する(ステップS943)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS944)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップS945)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS946)。
大入賞口開放中フラグがセットされているときは(ステップS941のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大当り中(ラウンド中)に再抽選演出を実行する必要があるかどうかを判定する(ステップS947)。具体的には、大当り中再抽選実行フラグや大当り中再抽選演出実行フラグがセットされているとき(さらに再抽選演出を実行すると予め定められたラウンドであるとき)は、大当り中に再抽選演出を実行する必要があると判断する。
大当り中に再抽選演出を実行する必要があると判断したときは(ステップS947のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、再抽選演出を実行するラウンド中演出を選択する(ステップS948)。そして、再抽選実行済フラグをセットする(ステップS949)。一方、大当り中に再抽選演出を実行する必要がないと判断したときは(ステップS947のN)、再抽選演出を実行しないラウンド中演出を選択する(ステップS950)。
次いで、大入賞口開放中フラグをリセットし(ステップS951)、ラウンド中演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS952)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS953)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に設定する(ステップS954)。
ステップS940においてエンディング受信フラグがセットされたときは(ステップS940のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング演出中に再抽選演出を実行する必要があるかどうかを判定する(ステップS955)。具体的には、エンディング再抽選実行フラグがセットやエンディング再抽選演出実行フラグされているとき、また大当り中再抽選実行フラグや大当り中再抽選演出実行フラグがセットされているにもかかわらず、再抽選演出を大当り中(ラウンド中)に実行したことを示す再抽選実行済フラグがセットされていないときは(ステップS949参照)、エンディング演出中に再抽選演出を実行する必要があると判断する。
エンディング演出中に再抽選演出を実行する必要があると判断したときは(ステップS955のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、再抽選演出を実行するエンディング演出を選択する(ステップS956)。一方、エンディング演出中に再抽選演出を実行する必要がないと判断したときは(ステップS955のN)、再抽選演出を実行しないエンディング演出を選択する(ステップS957)。
ここで、再抽選演出を実行しないエンディング演出の実行時間は、再抽選演出を実行するエンディング演出の実行時間よりも短くなるようにしている。例えば、再抽選演出を実行するエンディング演出の実行時間は10秒で、再抽選演出を実行しないエンディング演出の実行時間は3秒としている。このように設定することにより、確変状態への移行を報知する必要がないときに、無駄に演出が長く実行されるのを回避することができる。
なお、ステップS957で再抽選演出を実行しないエンディング演出を選択する場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変大当りか通常大当りかをフラグ(確変大当り決定フラグ、通常大当り決定フラグ)で確認し、確変大当りか通常大当りかによって異なるエンディング演出を選択する。例えば、確変大当りの場合は大当り終了後に確変状態に移行することを遊技者に報知する演出(再抽選演出のように非確変図柄から確変図柄に昇格することを報知するのではなく、確変大当りにもとづいて確変状態に移行することを報知する演出)を実行するエンディング演出を選択し、通常大当りの場合は大当り終了後に時短状態に移行することを遊技者に報知する演出を実行するエンディング演出を選択する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、エンディング受信フラグをリセットし(ステップS958)、エンディング演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS959)。そして、プロセスタイマをスタートさせ(ステップS960)、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理(ステップS807)に対応した値に設定する(ステップS961)。
図102は、演出制御プロセス処理における大当り終了演出処理(ステップS807)を示すフローチャートである。大当り終了演出処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS971)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27等)を制御する処理を実行する(ステップS972)。例えば、大当りが終了することを表示したり、エンディング演出において再抽選演出が含まれているときは、再抽選演出を実行する。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS973)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、所定のフラグ(確変大当り決定フラグ、通常大当り決定フラグ、突然確変大当り決定フラグ、大当り中再抽選実行フラグ、エンディング再抽選実行フラグなど)をリセットし(ステップS974)、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に設定する(ステップS975)。
図103は、演出制御プロセス処理における小当り演出処理(ステップS808)を示すフローチャートである。小当り演出処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS981)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(可変表示装置9、スピーカ27等)を制御する処理を実行する(ステップS982)。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、2R用演出時間タイマの値を1減算する(ステップS983)。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、2R用演出時間タイマがタイムアウトしていないかどうかを確認する(ステップS984)。タイムアウトしていなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップS985)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切り替えを行う(ステップS986)。そして、プロセスタイマをスタートさせる(ステップS987)。
2R用演出時間タイマがタイムアウトしていれば(ステップS984のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定のフラグ(小当りフラグなど)をリセットし(ステップS988)、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に設定する(ステップS989)。
次に、可変表示装置9において実行される大当り図柄の再抽選演出の演出態様について説明する。図104は、可変表示装置において実行される大当り図柄の再抽選演出の表示例を示す説明図である。図104に例示するような表示演出は、演出制御用マイクロコンピュータ100によって遊技制御用マイクロコンピュータ560から送られる演出制御コマンドにもとづいて実行される。なお、図104における表示例は、エンディング演出中に再抽選演出が実行される場合を示す。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100が、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドおよび突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンド以外の変動パターンコマンドを受信した場合は(ステップS619のN、S620のN)、受信した変動パターンコマンドにもとづいて、はずれ、大当り、および大当り種別を判定して、それに応じた飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS621、図44)。一方、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信した場合は(ステップS619のY、S620のY)、その後に受信する図柄情報指定コマンドにもとづいて、確変大当りか通常大当りかを判定し、それに応じた飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS626、図63)。
しかし、演出制御用マイクロコンピュータ100が、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信したにもかかわらず、図柄情報指定コマンドを取りこぼしてしまうこともある。この場合は、演出制御用マイクロコンピュータ100が、確変大当りか通常大当りかを判断することができず、または突然確変大当りか小当りかを判断することができず、飾り図柄の停止図柄を決定することができないことになってしまう。そこで、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドまたは突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信したにもかかわらず、図柄情報指定コマンドを取りこぼしてしまった場合は(ステップS629のY、S630のN、S631のN)、仮に停止表示する飾り図柄の停止図柄(仮決定図柄)を仮決定する(ステップS632、図81)。仮決定図柄は、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを受信していた場合は、非確変図柄であり、突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信していた場合は、小当り図柄である。
このように、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを受信していた場合に非確変図柄を決定するようにしたのは、飾り図柄の変動終了時に非確変図柄を導出表示した後に、大当り種別が確変大当りであったと判別したときは、その後の再抽選演出で非確変図柄を確変図柄に昇格させればよいが、飾り図柄の変動終了時に確変図柄を導出表示した後に、大当り種別が通常大当りであったと判別したときは、確変図柄を非確変図柄に降格させなければならず、このような演出は遊技者を落胆させ、遊技の興趣を低下させてしまうおそれがあるからである。なお、この実施の形態では、仮決定図柄として小当り図柄を仮決定した場合でも、再抽選演出を実行しない構成とされている。
図104の例では、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを受信したにもかかわらず、図柄情報指定コマンドを取りこぼしてしまった場合、飾り図柄の停止図柄として非確変図柄「444」を仮に決定し、飾り図柄の変動終了時に非確変図柄「444」を導出表示(仮停止表示)している。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンドの内容にもとづいて、再抽選演出を実行すべきかどうかを判断し(ステップS635,S636)、再抽選演出を実行すべきであると判断したときは、再抽選演出にて導出表示される確変図柄を決定し(ステップS637)、再抽選演出を実行するタイミングを決定する(ステップS638〜S642)。なお、図104の例では、エンディング演出中に再抽選演出を実行することに決定されたものとする。
図104に示すように、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ファンファーレコマンドの受信にもとづいて大当り遊技を開始し、そして大入賞口開放中コマンドの受信にもとづいて各ラウンドの演出(ラウンド中演出)を順に実行し、また大入賞口開放後コマンドの受信にもとづいてラウンド間の演出(インターバル演出)を順に実行していく。そして、エンディングコマンドの受信にもとづいて大当り終了を報知するエンディング演出を実行する。図104に示す例では、エンディング演出において再抽選演出が実行される。具体的には、左中右の飾り図柄が同一図柄で揃った状態で再変動が開始され、その後に確変図柄(図104の例では「777」)が導出表示される演出が実行されている。そして、確変状態に突入(移行)することが遊技者に報知されている。
以上のように、この実施の形態1では、遊技制御用マイクロコンピュータ560と演出制御用マイクロコンピュータ100とを備え、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、大当り判定ではずれになると決定されたときは、リーチはずれのときの変動パターン(変動番号5〜41の変動パターン)と、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴う通常変動の変動パターン(変動番号3,4の変動パターン)と、非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴わない通常変動の変動パターン(変動番号1,2の変動パターン)とを含む複数の変動パターンの中から変動パターンを決定し(ステップS211,S212,S207)、大当り判定で大当りになると決定されたときは、大当りのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目A,Bの停止を伴う変動パターン(変動番号63,64,84〜86,100,113,114の変動パターン)を含む複数の変動パターンの中から変動パターンを決定し(ステップS205〜S207)、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS28)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100が、受信した変動パターンコマンドが非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴わない通常変動の変動パターン(変動番号1,2の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、飾り図柄の停止図柄を決定する乱数のうち、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を用いて、飾り図柄の停止図柄として導出表示するばらけ目のはずれ図柄を決定し(ステップS1001〜S1008)、受信した変動パターンコマンドが非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴う通常変動の変動パターン(変動番号3,4の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、上記の左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を用いることなく、チャンス目決定用乱数を用いて、飾り図柄の停止図柄として導出表示するチャンス目Aを決定する(ステップS1000B,S1000C)。
このような構成によれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560がチャンス目を決定せずに、演出制御用マイクロコンピュータ100が遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドにもとづいてチャンス目を決定する構成であるので、遊技制御用マイクロコンピュータ560の制御負担を増加させることなく、複数種類のチャンス目を用いた多彩な演出を実行することができる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560がチャンス目を最終停止(可変表示の終了時に表示)させるか否かを特定可能な変動パターンコマンドを送信し、演出制御用マイクロコンピュータ100が変動パターンコマンドによってチャンス目を最終停止させることを特定したときはチャンス目決定用乱数を用いてチャンス目を決定する構成であるので、コマンド数を増加させずにチャンス目を最終停止させる演出を行うことができる。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560がチャンス目を決定する構成であれば、決定した複数種類のチャンス目の各々を特定可能な変動パターンコマンドを送信しなければならないが、遊技制御用マイクロコンピュータ560がチャンス目を最終停止させるか否かについてのみ決定する構成であれば、チャンス目を最終停止させることを特定可能な変動パターンコマンドのみ(変動番号3,4の変動パターンのみ)送信するだけでよく、変動パターンコマンドのコマンド数が増加することなく、チャンス目を最終停止させる演出を行うことができる。
また、この実施の形態1では、演出制御用マイクロコンピュータ100が、変動パターンコマンドが非リーチはずれのときのチャンス目Aの停止を伴う通常変動の変動パターン(変動番号3,4の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、チャンス目Aを導出表示した後にダミー演出を実行するように構成されているので、チャンス目Aが導出表示されたときに遊技者に大当りの発生を期待させて遊技の興趣を向上させることができる。
また、この実施の形態1では、大当りのときのスーパーリーチを伴う変動パターンのうちチャンス目A,Bの停止を伴う変動パターン(変動番号63,64,84〜86,100,113,114の変動パターン)が複数種類設けられ、演出制御用マイクロコンピュータ100が、受信した変動パターンコマンドにもとづいて異なるチャンス目(チャンス目AまたはB)を変動の途中で表示するように構成されているので、チャンス目の種類とその後に発展するスーパーリーチの演出態様とを対応付けることができる。具体的には、図83および図84に示したように、チャンス目A(例えば「2・3・4」)が停止されたときはスーパーリーチBに発展し、チャンス目B(例えば「6・7・8」)が停止されたときはスーパーリーチDに発展するように構成されているので、チャンス目の種類(チャンス目A,B)とその後に発展するスーパーリーチ(スーパーリーチB,D)の演出態様とを対応付けることができる。その結果、変動の途中で停止されるチャンス目の種類によって大当りに対する信頼度を異ならせることができる。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560がはずれのときの変動パターンを決定するために使用するはずれ用変動パターン決定テーブルにおいて、スーパーリーチDの変動パターンよりもスーパーリーチBの変動パターンの方が高い割合で選択されるように設定し(つまり、スーパーリーチBの変動パターンに設定される判定値の数を相対的に多くし、スーパーリーチDの変動パターンに設定される判定値の数を相対的に少なくし)、また、遊技制御用マイクロコンピュータ560が大当りのときの変動パターンを決定するために使用する大当り用変動パターン決定テーブルにおいて、スーパーリーチBの変動パターンよりもスーパーリーチDの変動パターンの方が高い割合で選択されるように設定する(つまり、スーパーリーチDの変動パターンに設定される判定値の数を相対的に多くし、スーパーリーチBの変動パターンに設定される判定値の数を相対的に少なくする)。このような構成の場合、スーパーリーチDが出現した場合はスーパーリーチBが出現した場合よりも大当りの信頼度(可能性)が高いことになる。上記のように、チャンス目Aが停止したときはスーパーリーチBに発展し、チャンス目Bが停止したときはスーパーリーチDに発展するので、チャンス目Bが停止したときはチャンス目Aが停止したときよりも大当りの信頼度が高いことになる。そして、停止したチャンス目がチャンス目Aであるかチャンス目Bであるかについて興味を持つようになり、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、停止したチャンス目がチャンス目Aであるかチャンス目Bであるかによって、スーパーリーチに発展する信頼度を異ならせるようにしてもよい。例えば、上記の実施の形態では、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンとして、チャンス目Aの停止後にスーパーリーチに発展しない(ダミー演出が実行される)変動パターン(変動番号3,4の変動パターン)と、チャンス目Aの停止後にスーパーリーチに発展する変動パターン(変動番号23,63,64,100の変動パターン)とが設けられ、チャンス目Bの停止を伴う変動パターンとして、チャンス目Bの停止後にスーパーリーチに発展する変動パターン(変動番号40,41,84〜86,113,114の変動パターン)だけが設けられていた。しかし、チャンス目Bを伴う変動パターンについても、チャンス目Bの停止後にスーパーリーチに発展しない(ダミー演出が実行される)変動パターンを設ける。そして、変動パターン決定テーブルにおいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンについては、スーパーリーチに発展する変動パターンよりもスーパーリーチに発展しない変動パターンの選択率を相対的に高くし、チャンス目Bの停止を伴う変動パターンについては、スーパーリーチに発展しない変動パターンよりもスーパーリーチに発展する変動パターンの選択率を相対的に高くする。このような構成によれば、チャンス目Bが停止した場合の方がチャンス目Aが停止した場合よりも高い割合でスーパーリーチ(チャンス目A,B停止後に発展するスーパーリーチは同じスーパーリーチでも異なるスーパーリーチでもよい)に発展することになり、停止したチャンス目がチャンス目Aであるかチャンス目Bであるかについて興味を持つようになり、その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、上記のように、遊技制御用マイクロコンピュータ560がチャンス目の停止を伴う変動パターンを所定の割合で選択し、演出制御用マイクロコンピュータ100が変動パターンコマンドで指定されたチャンス目の停止にもとづいて、チャンス目決定用乱数を用いてチャンス目を決定しているので、遊技に合わせてチャンス目の出現率を任意に変更することができる。例えば、チャンス目Aの出現率を高めたい場合は、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンに対する判定値の振り分けを多くすればよい。仮に、演出制御用マイクロコンピュータ100が、変動パターンにもとづいてチャンス目を決定するのではなく、非リーチはずれ図柄決定用乱数(図45に示した左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数、中図柄決定用乱数)を用いてチャンス目を独自に決定するように構成した場合、所定のチャンス目の出現率を高めようとすれば、所定のチャンス目の数(種類)を多くしたり、左中右の図柄を決定するためのテーブルにおいてチャンス目を構成する図柄に対する判定値の振り分けを調整しなければならなくなる。このような構成の場合、チャンス目の数に応じた出現率でしかチャンス目を出現させることはできないので、例えばチャンス目の数は少ないが出現率が高いチャンス目などを設定することができないし、また、振りけ分率を調整すれば、はずれ図柄の偏りが生じる(はずれ図柄を構成する図柄が特定の図柄に偏ってしまう)おそれもある。また、非リーチはずれ図柄決定用乱数を用いてチャンス目を決定する場合、チャンス目の停止を伴わない通常変動の変動パターンとチャンス目の停止を伴う通常変動の変動パターンは同じ変動パターン(変動時間)となるため、チャンス目を出現させてからダミー演出を行うようにすると、変動時間がずれて、遊技制御用マイクロコンピュータ560と演出制御用マイクロコンピュータ100とで変動終了のタイミングの同期がとれなくなるおそれがある。仮に、無理に変動終了のタイミングの同期をとろうとすると、通常変動の時間を削るので演出が不自然になってしまう。これに対し、この実施の形態における構成では、上記の欠点がなく、遊技に合わせた任意の出現率でチャンス目を出現させることができ、また、チャンス目が出る場合と出ない場合とで変動時間を異ならせることができる結果、変動時間を異ならせた面白みのある演出を実行することはできる。
また、この実施の形態1では、遊技制御用マイクロコンピュータ560と演出制御用マイクロコンピュータ100とを備え、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、大当り判定ではずれになると決定されたときは、リーチハズレ出目を変動の終了時に導出表示する変動パターン(変動番号5〜22,24〜39の変動パターン)と、非リーチはずれのときの通常変動の変動パターン(変動番号1,2の変動パターン)とを含む複数の変動パターンの中から変動パターンを決定し(ステップS211,S212,S207)、大当り判定で大当りになると決定されたときは、リーチハズレ出目を変動の途中で表示してから大当り図柄を導出表示する変動パターン(変動番号44〜62,65〜83,88〜99,101〜112,116〜121の変動パターン)を含む複数の変動パターンの中から変動パターンを決定し(ステップS205〜S207)、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS28)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、受信した変動パターンコマンドが非リーチはずれのときの通常変動の変動パターン(変動番号1,2の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、飾り図柄の停止図柄を決定する乱数のうち、左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を用いて、飾り図柄の停止図柄として導出表示するばらけ目のはずれ図柄を決定し(ステップS1001〜S1008)、受信した変動パターンコマンドがリーチハズレ出目を変動の終了時に導出表示する変動パターン(変動番号5〜22,24〜39の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、上記の左図柄決定用乱数、右図柄決定用乱数および中図柄決定用乱数を用いることなく、リーチハズレ出目を決定する(ステップS1011〜S1018)。
このような構成によれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560がリーチハズレ出目を決定せずに、演出制御用マイクロコンピュータ100が遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドにもとづいてリーチハズレ出目を決定する構成であるので、遊技制御用マイクロコンピュータ560の制御負担を増加させることなく、複数種類のリーチハズレ出目を用いた多彩な演出(リーチハズレ出目からスーパーリーチに発展させる演出)を実行することができる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560がリーチハズレ出目を最終停止(可変表示の終了時に表示)させるか否かを特定可能な変動パターンコマンドを送信し、演出制御用マイクロコンピュータ100が変動パターンコマンドによってリーチハズレ出目を最終停止させることを特定したときはリーチハズレ出目を決定する構成であるので、コマンド数を増加させずにリーチハズレ出目を最終停止させる演出を行うことができる。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560がリーチハズレ出目を決定する構成であれば、決定した複数種類のリーチハズレ出目の各々を特定可能な変動パターンコマンドを送信しなければならないが、遊技制御用マイクロコンピュータ560がリーチハズレ出目を最終停止させるか否かについて決定する構成であれば、リーチハズレ出目を最終停止させることを特定可能な変動パターンコマンドを送信するだけでよく、変動パターンコマンドのコマンド数が増加することなく、リーチハズレ出目を最終停止させる演出を行うことができる。
また、この実施の形態1では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、リーチハズレ出目を変動の終了時に導出表示する変動パターン(変動番号5〜22,24〜39の変動パターン)を決定するときに、リーチハズレ出目を構成するリーチ図柄と中図柄との図柄差(差分)についても決定し、そして、図柄差も特定可能な変動パターンコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信し(ステップS28)、演出制御用マイクロコンピュータ100が、受信した変動パターンコマンドがリーチハズレ出目を変動の終了時に導出表示する変動パターン(変動番号5〜22,24〜39の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、抽出したリーチ図柄決定用乱数に従って、リーチ図柄選択用テーブル(H−1,H−2,H−3)を用いてリーチ図柄を決定し(ステップS1011〜S1013,S1015〜S1017)、決定したリーチ図柄と変動パターンコマンドで特定される図柄差にもとづいて中図柄(最終停止図柄)を決定する(ステップS1014,S1019)ように構成されている。このような構成によれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560において変動パターンの内容と図柄差とが同時に決定されるため、演出制御用マイクロコンピュータ100において図柄差に合った演出を実行することができる。すなわち、リーチ図柄と中図柄の図柄差によって変動時間が変化することになるが、遊技制御用マイクロコンピュータ560において変動パターンの内容とともに図柄差を決定し、決定した図柄差を特定可能な変動パターンコマンドを送信することによって、演出制御用マイクロコンピュータ100が変動パターンコマンドにもとづいて図柄差に応じた変動時間の演出を実行することができる。その結果、遊技制御用マイクロコンピュータ560と演出制御用マイクロコンピュータ100における飾り図柄の変動に関する制御を確実に同期させることができる。
また、この実施の形態1では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、リーチハズレ出目を変動の途中で表示してから大当り図柄を導出表示する変動パターン(変動番号44〜62,65〜83,88〜99,101〜112,116〜121の変動パターン)を決定するときに、リーチハズレ出目を構成するリーチ図柄と中図柄との図柄差(差分)についても決定し、そして、図柄差も特定可能な変動パターンコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信し(ステップS28)、演出制御用マイクロコンピュータ100が、受信した変動パターンコマンドがリーチハズレ出目を変動の途中で表示してから大当り図柄を導出表示する変動パターン(変動番号44〜62,65〜83,88〜99,101〜112,116〜121の変動パターン)を特定可能なコマンドであれば、抽出した大当り図柄決定用乱数に従って、大当り図柄選択用テーブル(F−1〜H−3,F−7〜F−9,F−11〜F13,F−15〜F−17)を用いて大当り図柄(この場合は大当り図柄の一部を構成するリーチ図柄)を決定し(ステップS1031〜S1038,S1071〜S1078,S1101〜S1108)、決定した大当り図柄(大当り図柄の一部を構成するリーチ図柄)と変動パターンコマンドで特定される図柄差にもとづいて中図柄(最終停止図柄)を決定する(ステップS1039,S1079,S1112,S1139)ように構成されている。このような構成によれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560において変動パターンの内容と図柄差とが同時に決定されるため、演出制御用マイクロコンピュータ100において図柄差に合った演出を実行することができる。すなわち、リーチ図柄と中図柄の図柄差によって変動時間が変化することになるが、遊技制御用マイクロコンピュータ560において変動パターンの内容とともに図柄差を決定し、決定した図柄差を特定可能な変動パターンコマンドを送信することによって、演出制御用マイクロコンピュータ100が変動パターンコマンドにもとづいて図柄差に応じた変動時間の演出を実行することができる。その結果、遊技制御用マイクロコンピュータ560と演出制御用マイクロコンピュータ100における飾り図柄の変動に関する制御を確実に同期させることができる。
また、上記の実施の形態1では、リーチ無ハズレ決定処理において、中図柄を決定するときに、チャンス目禁則用テーブルを用いて左右図柄に応じたチャンス目とならない中図柄加算値決定テーブルを選択し(ステップS1007)、選択した中図柄加算値決定テーブルを用いて中図柄を決定する(ステップS1008)ように構成されているので、左中右の図柄の組み合わせがチャンス目にならないと判定されたときに、はずれ図柄としてチャンス目が導出表示されるのを確実に防止することができる。
また、中図柄を決定するときに、チャンス目禁則用テーブルを用いて左右図柄に応じたチャンス目に類似の図柄(突確類似図柄、小当り類似図柄)とならない中図柄加算値決定テーブルを選択し、選択した中図柄加算値決定テーブルを用いて中図柄を決定するように構成されているので、はずれ図柄としてチャンス目に似ている図柄が導出表示されるのも確実に防止することができ、遊技者にチャンス目が導出表示されたと誤解を与えないようにすることができる。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100が、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを受信したにもかかわらず、図柄情報指定コマンドを取りこぼしてしまった場合は(ステップS629のY、S630のN、S631のN)、仮に停止表示する飾り図柄の停止図柄として非確変図柄を決定し(ステップS632、図81)、決定した飾り図柄を導出表示する(ステップS842)ように構成した。このような構成によれば、演出制御用マイクロコンピュータ100が図柄情報指定コマンドを取りこぼしても大当り遊技が発生するか否かを遊技者に認識させることができるとともに、飾り図柄の指定に関する演出制御コマンドのコマンド数が削減されることにより遊技制御用マイクロコンピュータ560の制御負担を軽減させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、大当り遊技の終了後に確変状態に移行させるか否かと再抽選演出を実行するか否かとを示すエンディングコマンドを送信し(ステップS451〜S452)、演出制御用マイクロコンピュータ100が、遊技制御用マイクロコンピュータ560からのエンディングコマンドの内容にもとづいて再抽選演出の実行を特定したときは(ステップS955のY)、大当り遊技の終了後に再抽選演出を実行する(ステップS956,S972)ように構成した。このような構成によれば、大当り遊技の終了後においても次の図柄の可変表示が開始されるまで再抽選演出が実行される可能性があるため、確変状態への移行に対する期待感を一層長期間にわたって持続させることができる。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100が、エンディングコマンドの内容にもとづいて昇格演出を実行しないことを特定したときに(ステップS955のN)、大当り遊技の終了後に昇格演出を実行しないエンディング演出を実行する(ステップS957,S972)ように構成した。このような構成によれば、大当り遊技の終了後においても昇格演出が行われないことがわかり、遊技者が大当り遊技の終了後の遊技状態を把握しやすくなる。
なお、上記の実施の形態では、大当り遊技が開始された後に再抽選演出が実行されると、常に非確変図柄から確変図柄に昇格させるようにしていたが、非確変図柄から確変図柄に昇格しない再抽選演出が実行されるようにしてもよい。この場合、再抽選演出の途中までは確変図柄に昇格させる場合と同じ演出(非確変図柄の再変動)が実行され、その後に確変大当りの報知(確変図柄の停止表示)の代わりに確変大当りにならない旨の報知(非確変図柄の停止表示)が行われることになる。また、確変図柄に昇格しない再抽選演出の実行時間は、確変図柄に昇格する再抽選演出の実行時間(例えば10秒)と同じにする。
また、確変状態に移行されるときに、再抽選演出を実行しないエンディング演出の実行時間は、再抽選演出を実行するエンディング演出の実行時間よりも短くなるようにしているので、確変状態への移行を報知する必要がないときに、無駄に演出が長く実行されるのを回避することができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、大当りになると決定されたことを条件に、大当りの開始と確変状態に移行させるか否かとを示すファンファーレコマンドを送信し(ステップS366,S367)、演出制御用マイクロコンピュータ100が、図柄情報指定コマンドを受信できなかった場合に(ステップS635のY)、非確変図柄が仮決定され、かつ、確変状態に移行させると決定されたことを示すファンファーレコマンド(ファンファーレ2〜4指定コマンド)を受信したときは(ステップS636のY)、所定のタイミングで確変状態に移行させる旨を報知する昇格演出を実行する(ステップS642の再抽選実行フラグのセットにもとづいてステップS947またはステップS955で再抽選演出の実行必要と判定し、ステップS948,S923またはステップS956,S972を実行する)ように構成されているので、遊技機内部の制御状態と可変表示装置9に表示される表示結果との整合をとることができる。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100が、大当り遊技を開始してから終了するまでに昇格演出を実行したときは、大当り遊技を終了してから新たに図柄の可変表示を開始するまでに昇格演出を実行することを禁止する(大当りのラウンド中に再抽選演出を行うときにステップS949で再抽選実行済フラグをセットすることにより、ステップS955でエンディングにおいて再抽選演出を実行する必要がないと判定する)ように構成されているので、昇格演出を実行した後に再び昇格演出を実行してしまうという無駄な制御を防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、リーチ有ハズレ決定処理において、シングルリーチおよびダブルリーチのいずれの場合においても、リーチ図柄に対する差分によって中図柄を決定していたが、リーチ図柄に対する差分でなく、上段、中段、下段の左図柄または右図柄に対する差分によって中図柄を決定するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、突然確変大当り/小当り兼用の変動パターンコマンドを受信した後に図柄情報指定コマンドを取りこぼした場合は、小当り図柄を仮決定して導出表示するように構成されていた(図81のステップS684参照)。しかし、このような構成に限られるわけではなく、例えば、突然確変図柄を仮決定して導出表示するようにしてもよい。また、小当り図柄と突然確変図柄を共通の図柄にしてもよい。また、タイムミッション突入演出が実行される場合(変動番号122の変動パターンコマンドを受信した場合)は図柄「135」、突然確変・小当り共通突入演出が実行される場合(変動番号122の変動パターンコマンドを受信した場合)は図柄「357」、突然確変突入演出が実行される場合(変動番号124の変動パターンコマンドを受信した場合)は図柄「531」というように、予め演出に合わせた図柄を表示するようにしてもよい。
なお、上記の実施の形態では、再抽選演出の実行タイミングは、大当り遊技中(ラウンド中)または大当り遊技終了後のエンディング演出中とされていたが、大当り遊技が開始された後から大当り遊技が終了して新しく変動が開始されるまでの間であれば、どのようなタイミングであってもよい。例えば、ファンファーレ演出中であってもよいし、インターバル表示中であってもよい。そして、そのような再抽選演出の実行タイミングを図柄情報指定コマンドで指定するように構成されていてもよい。また、この場合、再抽選演出の有無により、ファンファーレ演出の実行時間やインターバル表示の表示時間などを異ならせてもよい。また、大当り遊技の開始後の再抽選演出の回数は1回や3回以上でもよい。
また、上記の実施の形態では、図柄情報指定コマンドを取りこぼしてしまった場合において、非確変図柄を決定して表示し、その後に受信するファンファーレコマンドの内容に応じて再抽選演出の実行の有無および実行タイミングを確認していたが(ステップS636,S637,S638)、エンディングコマンドを受信したときに、エンディングコマンドの内容に応じて再抽選演出の実行の有無を確認するように構成されていてもよい。このような構成によっても、遊技機内部の制御状態と可変表示装置9に表示される表示結果との整合をとることができる。この場合、図43のステップS635〜637の処理をエンディングコマンドを受信したときに実行すればよい。なお、エンディングコマンドを受信したときに再抽選演出を実行する必要があるときは、エンディング演出中に再抽選演出を実行しなければならないので、再抽選演出の実行タイミングを決定する処理(ステップS638〜S642)は不要である。
また、上記の実施の形態では、図柄情報指定コマンドで大当り遊技後の再抽選演出の実行の有無および実行タイミングを指定するように構成されていたが、図柄情報指定コマンドでは再抽選演出の実行の有無等を指定しないように構成してもよい。このような構成であれば、図柄情報指定コマンドの種類を少なくすることができ、遊技制御用マイクロコンピュータ560の制御負担を軽減させることができる。このような構成の場合、演出制御用マイクロコンピュータ100が独自に大当り遊技後の再抽選演出の実行の有無および実行タイミングを決定することになる。具体的には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定の乱数を用いて再抽選演出の実行の有無および実行タイミングを決定し、決定結果にもとづいて再抽選演出を所定のタイミングで実行する。
また、図柄情報指定コマンドで大当り遊技後の再抽選演出の実行の有無および実行タイミングを指定するとともに、演出制御用マイクロコンピュータ100が独自に大当り遊技後の再抽選演出の実行の有無および実行タイミングを決定するように構成されていてもよい。このような構成では、図柄情報指定コマンドでエンディング中に再抽選演出を実行することが指定され、演出制御用マイクロコンピュータ100は大当り中に再抽選演出を実行すると独自に決定することや、逆に、図柄情報指定コマンドで大当り中に再抽選演出を実行することが指定され、演出制御用マイクロコンピュータ100はエンディング中に再抽選演出を実行すると独自に決定することが考えられる。この場合、大当り中に再抽選演出が実行され確変図柄に昇格したにもかかわらず、エンディングでも再抽選演出が実行されてしまうと、再抽選演出の実行タイミングの整合が取れなくなってしまう。そこで、大当り中に再抽選演出が実行されたときは、エンディング中での再抽選演出の実行を禁止する処理が実行される。具体的には、大当り中に再抽選演出を実行したときに、そのことを示すフラグをセットし、当該フラグがセットされたことにもとづいて、エンディング中に再抽選演出を実行することに決定されていても、再抽選演出を実行しないように制御する。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560では変動パターンコマンドまたは図柄情報指定コマンドで昇格タイミング(変動中、大当り中、またはエンディング)のみ指定し、演出制御用マイクロコンピュータ100はコマンドで指定されたタイミングにおいて必ず再抽選演出(昇格あり)を実行し、昇格前のその他の再抽選演出の実行タイミングや昇格しない場合(通常大当りの場合)の再抽選演出の実行タイミングについては、演出制御用マイクロコンピュータ100が再抽選演出(昇格なし)を行うか否かを抽選にて決定するようにしてもよい。
また、リーチ無ハズレ決定処理において、左図柄選択用テーブルを用いて左図柄を決定した後に、右図柄加算値決定テーブルを用いて左図柄に加算する加算値(図柄差、差分)を決定し、決定した加算値から右図柄を決定し、そして、中図柄加算値決定テーブルを用いて右図柄に加算する加算値(図柄差、差分)を決定し、決定した加算値から中図柄を決定するように構成されていた(ステップS1001〜S1008参照)。しかし、このような加算値を用いて図柄を決定する方法に限られるわけではなく、加算値を用いずに図柄を決定するようにしてもよい。
例えば、左図柄選択用テーブルを用いて左図柄を決定した後に、右図柄選択用テーブルを用いて右図柄を決定し、中図柄選択用テーブルを用いて中図柄を決定する。このとき、左図柄と右図柄とが同一図柄になってリーチが成立してしまわないようにするために、既に決定した左図柄に応じた右図柄選択用テーブルを複数用意しておき、各右図柄選択用テーブルにおいて既に決定した左図柄と同一図柄に対して判定値を割り振らないようにする。また、左中右の図柄の組み合わせがチャンス目(演出上のチャンス目A,B、突確用のチャンス目、小当り用のチャンス目)に該当してしまわないようにするために、既に決定した左図柄と右図柄の組み合わせがチャンス目の左図柄と右図柄の組み合わせ(チャンス目禁則パターン)に該当するかどうかを判定し、チャンス目禁則パターンに該当するときは、既に決定した左図柄と右図柄との組み合わせでチャンス目に該当してしまう中図柄に対して判定値を割り振らないようにした中図柄選択用テーブルを用意しておき、その中図柄選択用テーブルを用いて中図柄を決定する。
また、リーチ有ハズレ決定処理において、リーチ図柄選択用テーブルを用いてリーチ図柄を決定し、決定したリーチ図柄と変動パターンコマンドで指定された図柄差とにもとづいて中図柄(リーチはずれのときに最終停止する中図柄、スーパーリーチに発展する前に仮停止する中図柄)を決定するように構成されていた(ステップS1011〜S1013,S1015〜S1017参照)。しかし、リーチ有ハズレ決定処理において、まず、中図柄を中図柄選択用テーブルで決定し、決定した中図柄と変動パターンコマンドで指定された図柄差とにもとづいてリーチ図柄を決定するようにしてもよい。
また、変動パターンコマンドでリーチ図柄と中図柄の図柄差を指定するように構成されていたが、このような場合に限られず、リーチ有ハズレ決定処理において、加算値(図柄差、差分)を用いて図柄を決定するようにしてもよい。例えば、リーチ図柄選択用テーブルを用いてリーチ図柄を決定し、決定したリーチ図柄に加算する加算値を中図柄加算値決定テーブルを用いて決定し、決定した加算値をリーチ図柄に加算することによって中図柄(リーチはずれのときに最終停止する中図柄、スーパーリーチに発展する前に仮停止する中図柄)を決定する。このとき、リーチ図柄と中図柄が同一図柄になって大当りが成立してしまわないようにするために、中図柄加算値決定テーブルにおいて、シングルリーチの場合はリーチ図柄に加算する加算値0に対して判定値を割り振らないようにし、ダブルリーチの場合はリーチ図柄のうち先当り図柄に加算する加算値0と2(後当り図柄に対する図柄差0と−2)に対して判定値を割り振らないようにする。
上記の場合、演出制御用マイクロコンピュータ100が、変動パターンコマンドにもとづかずに独自にリーチ図柄と中図柄の図柄差(加算値)を決定すると、変動時間と中図柄の停止タイミングとが合わなくなるおそれがある。そこで、変動時間と中図柄の停止タイミングとを合わせるために、リーチが成立してから中図柄が停止するまでの進行コマ数を一定にするようにしてもよい。例えば、常に進行コマ数が一定(例えば11コマ)となるように、図柄差−1を決定した場合は、リーチ(例えばノーマルリーチ)が成立して中図柄が低速になる図柄とリーチ図柄との図柄差を−12とし、図柄差+1を決定した場合は、リーチが成立して中図柄が低速になる図柄とリーチ図柄との図柄差を−10とする。また、リーチが成立してから中図柄が停止するまでの進行コマ数を一定にしない代わりに、リーチが成立してからの中図柄の変動速度を変化させるようにしてもよい。例えば、リーチ(例えばノーマルリーチ)が成立したときは常に一定のコマ数(例えば11コマ)手前の図柄からリーチ時の中図柄の変動が開始されるが、中図柄の進行コマ数に応じて中図柄の変動速度を変化させる(進行コマ数が多いときは変動速度を若干速くし、進行コマ数が少ないときは変動コマ数を遅くする)。
なお、上記の実施の形態1では、はずれリーチの場合におけるスーパーリーチの発展時(ノーマルリーチの終了時)に仮停止する中図柄(リーチハズレ出目を構成する中図柄)とスーパーリーチの終了時(変動終了時)に停止する中図柄(リーチハズレ出目を構成する中図柄)を同一図柄とし、この中図柄を変動パターンコマンドにもとづいて決定するようにしていたが、はずれリーチの場合におけるスーパーリーチの発展時に仮停止する中図柄とスーパーリーチの終了時に停止する中図柄を異なる図柄としてもよい。この場合、変動パターンコマンドにもとづいて、スーパーリーチの発展時に仮停止する中図柄またはスーパーリーチの終了時に停止する中図柄のいずれか一方を決定し、他方の図柄を加算値(図柄差、差分)を用いて決定するようにしてもよい。この場合も、変動時間と中図柄の停止タイミングとが合わなくなるのを回避するために、リーチ(ノーマルリーチまたはスーパーリーチ)が成立してから中図柄が停止するまでの進行コマ数を一定にしたり、リーチ(ノーマルリーチまたはスーパーリーチ)が成立してからの中図柄の変動速度を変化させるようにするのが好ましい。
また、大当り図柄決定処理(第1の確変図柄決定処理、第1の非確変図柄決定処理、第2の確変図柄決定処理、第2の非確変図柄決定処理)において、大当り図柄選択用テーブルを用いてリーチ図柄(大当り図柄の一部を構成するリーチ図柄)を決定し、決定したリーチ図柄と変動パターンコマンドで指定された図柄差とにもとづいて中図柄(スーパーリーチに発展する前に仮停止する中図柄)を決定するように構成されていた。しかし、大当り図柄決定処理において、まず、中図柄を中図柄選択用テーブルを用いて決定し、決定した中図柄と変動パターンコマンドで指定された図柄差とにもとづいてリーチ図柄(大当り図柄の一部を構成するリーチ図柄、または大当り図柄とは全く関係ないスーパーリーチ発展時に仮停止するリーチ図柄)を決定するようにしてもよい。
また、変動パターンコマンドでリーチ図柄と中図柄の図柄差を指定するように構成されていたが、このような場合に限られず、大当り図柄決定処理において、加算値(図柄差、差分)を用いて図柄を決定するようにしてもよい。例えば、大当り図柄選択用テーブルを用いてリーチ図柄を決定し、決定したリーチ図柄に加算する加算値を中図柄加算値決定テーブルを用いて決定し、決定した加算値をリーチ図柄に加算することによって中図柄(スーパーリーチに発展する前に仮停止する中図柄)を決定する。このとき、リーチ図柄と中図柄が同一図柄になって大当りが成立してしまわないようにするために、中図柄加算値決定テーブルにおいて、シングルリーチの場合はリーチ図柄に加算する加算値0に対して判定値を割り振らないようにし、ダブルリーチの場合はリーチ図柄のうち先当り図柄に加算する加算値0と2(後当り図柄に対する図柄差0と−2)に対して判定値を割り振らないようにする。
上記の場合においても、演出制御用マイクロコンピュータ100が、変動パターンコマンドにもとづかずに独自にリーチ図柄と中図柄の図柄差(加算値)を決定すると、変動時間と中図柄の停止タイミングとが合わなくなるおそれがある。そこで、変動時間と中図柄の停止タイミングとを合わせるために、リーチが成立してから中図柄が停止するまでの進行コマ数を一定にするようにしてもよい。また、リーチが成立してからの中図柄の変動速度を変化させるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1では、救済演出(救済ハズレ演出、救済当り演出)が実行されるときに、シングルリーチが成立した場合はリーチ図柄の1コマ手前の図柄を仮停止図柄(仮停止する中図柄)とし、ダブルリーチが成立した場合はリーチ図柄の2コマ手前の図柄を仮停止図柄としていたが、乱数を用いてリーチ図柄の任意のコマ数手前の図柄を仮停止図柄として決定するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1では、図5に示すように、演出上のチャンス目Aは「1」〜「4」の図柄に関する出目とし、図6に示すように、演出上のチャンス目Bは「5」〜「8」に関する出目としていたが、このような分け方に限定されるわけではなく、異なる分け方としてもよい。例えば、「1」「3」「5」「7」に関する出目をチャンス目Aとし、「2」「4」「6」「8」に関する出目をチャンス目Bとしてもよい。この場合、図84および図85に示したように、「1」「3」「5」「7」は動物系のキャラクタが対応付けられているので、チャンス目Aが停止したときは動物系のキャラクタが動作するスーパーリーチに発展させ、「2」「4」「6」「8」は人物系のキャラクタが対応付けられているので、チャンス目Bが停止したときは人物系のキャラクタが動作するスーパーリーチに発展させるようにしてもよい。
また、図5等に示したチャンス目とは全く別の出目としてもよい。例えば、「3・2・1」が横ラインで揃ったときにチャンス目とするようにしてもよい。この場合、上段に「2・3・2」のリーチハズレ出目が揃うと、下段にチャンス目「3・2・1」が揃ってしまうことになり、スーパーリーチ等に発展しないにもかかわらず、チャンス目が表示されてしまい、遊技者にチャンス目が表示されたとの誤解を与えかねない。そこで、このような場合は、リーチ有ハズレ決定処理において、特定のリーチが成立しないように所定のテーブルにおける判定値の振り分けを調整することによって、リーチはずれのときにもチャンス目の禁則をかけるようにするのが好ましい。
また、突確用のチャンス目(または小当り用のチャンス目)が一旦停止された後にスーパーリーチに発展するようにしてもよい。この場合、例えば、突確用のチャンス目(または小当り用のチャンス目)が最終停止してダミー演出が行われたときには突然確変大当り(または小当り)となり、突確用のチャンス目(または小当り用のチャンス目)が一旦停止してスーパーリーチに発展すると大当りとなる(はずれとなる場合を設けてもよい)ようにしてもよい。
また、チャンス目を決定する際に乱数を用いないようにしてもよい。この場合、例えば、(1)チャンス目を1種類にしておく(例えば、突確用のチャンス目を「135」とし、小当り用のチャンス目を「357」とし、演出上のチャンス目Aを「123」とし、演出上のチャンス目Bを「345」とする)、(2)遊技制御用マイクロコンピュータ560でチャンス目の図柄も決定する(変動パターンとチャンス目の出目とを1対1に対応付ける等)、などの手段が考えられる。
また、上記の実施の形態では、ガセのチャンス目(チャンス目が停止してもスーパーリーチに発展しない変動パターンにおけるチャンス目)はチャンス目Aであったが、チャンス目Bをガセチャンス目とし、あるいはチャンス目Aおよびチャンス目Bをガセチャンス目としてもよい。
また、大当りとなる場合とはずれとなる場合、またはスーパーリーチに発展する場合と発展しない場合で、異なるチャンス目選択用テーブルを用いるようにしてもよい。例えば、チャンス目Aの中でも「123」は大当りのときに選択されやすく、はずれのときに選択されにくくなるように設定された異なるチャンス目選択用テーブルを用いてチャンス目を決定するようにしてもよい。さらに、大当りとなる場合とはずれとなる場合、またはスーパーリーチに発展する場合と発展しない場合で、チャンス目を決定するときに用いるチャンス目決定用乱数も異なる乱数としてもよい。このような構成によれば、出現したチャンス目によって大当りの信頼度を変化させたり、スーパーリーチの発展の信頼度を変化させることができる。その結果、チャンス目がどの出目であるかについて遊技者に興味を持たせることができる。
また、スーパーリーチ発展時の中図柄のリーチ図柄に対する図柄差は、変動パターンで指定される「−2」「−1」「+1」「+2」とされていたが、固定の図柄差(例えば「+2」)とされていてもよい。この図柄差はノーマルはずれのときの図柄差(の一部)と同じである。
また、スーパーリーチに発展するときは中図柄が一旦停止するように構成されていたが、中図柄が停止せずにスーパーリーチに発展するように構成されていてもよい。例えば、ノーマルリーチにおいて中図柄を低速で変動させ、スーパーリーチに発展させるタイミングで中図柄を高速変動させるようにしてもよい。
なお、「リーチとなりかつ特定表示結果とならない識別情報の組み合わせであるリーチ非特定表示結果を可変表示の終了時に導出表示する」とは、ノーマルリーチの終了時にリーチハズレ出目を導出表示して変動が終了する場合だけでなく、スーパーリーチの終了時にリーチハズレ出目を導出表示して変動が終了する場合も含まれる。また、「リーチ非特定表示結果を可変表示の途中で表示してから特定表示結果を導出表示する」とは、ノーマルリーチの終了時にリーチハズレ出目を表示してからスーパーリーチに発展して大当り図柄を導出表示する場合だけでなく、ノーマルリーチの終了時にリーチハズレ出目を表示してから救済演出を実行して大当り図柄を導出表示する場合や、スーパーリーチの終了時にリーチハズレ出目を表示してから救済演出を実行して大当り図柄を導出表示する場合も含まれる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、リーチ無ハズレ決定処理において、左右図柄がチャンス目禁則パターンに該当するかどうかを判定し、該当する場合にチャンス目禁則パターン用の中図柄加算値決定テーブルを用いて中図柄加算値を決定して中図柄を決定していた。しかし、このような構成に限られず、左右図柄がチャンス目禁則パターンに該当するかどうかを判定せずに中図柄を決定し、決定したはずれ図柄の組み合わせがチャンス目に該当するときに、はずれ図柄を変更するように構成してもよい。
図105は、実施の形態2におけるリーチ無ハズレ決定処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態2におけるリーチ無ハズレ決定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、まず、受信した変動パターンコマンドの内容(ステップS617でセーブした変動パターン)にもとづいて、チャンス目Aの停止を伴う変動パターンであるかどうかを判定する(ステップS1200)。チャンス目Aの停止を伴う変動パターンでない場合(ステップS1200のN)、すなわち、変動番号1,2の変動パターンである場合は、演出制御用マイクロコンピュータ100は、左図柄決定用乱数(第1図柄乱数、第1識別情報乱数)を抽出する(ステップS1201)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、左図柄選択用テーブル(図46)を用いてはずれ図柄の左図柄を決定し格納する(ステップS1202)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、右図柄決定用乱数(第2図柄乱数、第2識別情報乱数)を抽出する(ステップS1203)。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1202で決定した左図柄に応じた右図柄加算値決定テーブル(図47)を選択する(ステップS1204)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、選択した右図柄加算値決定テーブルを用いて、左図柄に対する右図柄の加算値を決定し、加算値に応じた右図柄を決定し格納する(ステップS1205)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100は、中図柄決定用乱数(第3図柄乱数、第3識別情報乱数)を抽出する(ステップS1206)。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100は、抽出した乱数値に従って、中図柄加算値決定テーブル(図示せず)を用いて、右図柄に対する中図柄の加算値を決定し、決定した加算値に応じた中図柄を決定し格納する(ステップS1207)。
このとき使用する中図柄加算値決定テーブルは、図51に示した中図柄加算値決定テーブルと異なり、チャンス目禁則パターンを考慮したテーブルではない。すなわち、図51において、「LR0」に対応つけられたテーブルだけが使用され、チャンス目禁則パターン「LR1」等に対応つけられたテーブルは使用されない。
次に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS1202,S1205,S1207で決定した左中右の図柄がチャンス目に該当しているかどうかを判定する(ステップS1208)。左中右の図柄がチャンス目に該当している場合は(ステップS1208のY)、演出制御用マイクロコンピュータ100は、右図柄を+1加算して変更し格納する(ステップS1209)。例えば、最初に決定された左中右の図柄がチャンス目33Cの「123」であった場合、右図柄「3」を+1加算することによって「*」の図柄に変更し、チャンス目でない図柄にする。このような構成によっても、はずれ図柄としてチャンス目が導出表示されるのを確実に防止することができる。よって、チャンス目が表示されたと遊技者に誤解を与えてしまうのを回避することができる。
なお、ステップS1209では、チャンス目に該当した場合に、右図柄を+1加算するようにしていたが、左図柄または中図柄を+1加算するようにしてもよい。また、所定の図柄を+1加算しても、再びチャンス目に該当する可能性もあるが、その場合は、再度チャンス目に該当するかどうかを判定し、該当する場合に所定の図柄を1加算するようにするのが好ましい。さらに、ステップS1208でチャンス目に該当すると判定した場合に、左・中・右のどの図柄を+1加算するかについて乱数を用いて抽選により決定するようにしてもよい。また、加算値をいくつにするかについても乱数を用いて抽選により決定するようにしてもよい。このような構成によれば、はずれ図柄のランダム性を向上させることができる。
なお、図105におけるステップS1210,S1211の処理は、図45におけるステップS1000B,S1000Cの処理と同様であるため、説明を省略する。
実施の形態3.
図106は、実施の形態3における中継基板、音/ランプ制御基板、表示制御基板の回路構成例を示すブロック図である。図10に示した基板構成では、演出制御基板80に搭載された演出制御用マイクロコンピュータ100が可変表示装置9の表示状態を制御するとともに、ランプドライバ基板35および音声出力基板70に制御信号を出力して各種ランプの点灯/消灯やスピーカ27の音声出力を制御するように構成されていた。しかし、図106に示す基板構成では、音/ランプ制御基板80Aに搭載されている音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aが各種ランプの点灯/消灯やスピーカ27の音声出力を制御し、表示制御基板80Bに搭載されている表示制御用マイクロコンピュータ100Bが可変表示装置9の表示状態を制御するように構成されている。そして、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560からの制御コマンド(以下、音/ランプ制御コマンド)が先に音/ランプ制御基板80Aの音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aに送信され、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aが受信した音/ランプ制御コマンドに対応した制御コマンド(以下、表示制御コマンド)を表示制御基板80Bの表示制御用マイクロコンピュータ100Bに送信する。音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの音/ランプ制御コマンドにもとづいて各種ランプの点灯/消灯やスピーカ27の音声出力を制御し、表示制御用マイクロコンピュータ100Bは、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aからの表示制御コマンドにもとづいて可変表示装置9の表示状態を制御する。
図107は、実施の形態3における音/ランプ制御用マイクロコンピュータが実行する音/ランプ制御メイン処理を示すフローチャートである。音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御処理の起動間隔を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS711)。その後、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、タイマ割込フラグの監視(ステップS712)の確認を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、そのフラグをクリアし(ステップS713)、以下の音/ランプ制御処理を実行する。
音/ランプ制御処理において、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(音/ランプ側コマンド解析処理:ステップS714)。次いで、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、音/ランプ制御プロセス処理を行う(ステップS715)。音/ランプ制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態に対応した処理を選択して各種ランプの点灯/消灯やスピーカ27の音声出力の制御等を実行する。さらに、各種乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS716)。その後、ステップS712に移行する。
図108は、音/ランプ制御メイン処理における音/ランプ側コマンド解析処理(ステップS714)を示すフローチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された音/ランプ制御コマンドは、コマンド受信バッファに格納される。音/ランプ側コマンド解析処理において、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS721)。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS722)。
受信した音/ランプ制御コマンドが、変動パターンを指定する制御コマンド(変動パターンコマンド:8000(H)〜807B(H))であれば(ステップS723)、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、そのコマンドのEXTデータをRAMにおける変動パターンデータ格納領域に格納し(ステップS724)、変動パターン受信フラグをセットする(ステップS725)。そして、変動パターンに対応した表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ100Bに送信する制御を実行する(ステップS726)。
受信した音/ランプ制御コマンドが、図柄情報を指定する制御コマンド(図柄情報指定コマンド:8C00(H)〜8C06(H))であれば(ステップS727)、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、図柄情報に対応した表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ100Bに送信する制御を実行する(ステップS728)。また、受信した音/ランプ制御コマンドが、その他の制御コマンドであれば、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aは、その他のコマンドに対応した表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ100Bに送信する制御を実行する(ステップS729)。
表示制御用マイクロコンピュータ100Bは、音/ランプ制御用マイクロコンピュータ100Aからの表示制御コマンドを受信すると、受信コマンドにもとづいて、上記の各実施の形態で説明した演出制御手段の処理と同内容の処理を実行する。すなわち、図40〜図104において「演出制御」とあるのを「表示制御」と置き換えた場合の処理を実行する。
なお、実施の形態1,2では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられ、実施の形態3では、音/ランプ制御基板80Aおよび表示制御基板80Bが設けられているが、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出装置を制御する回路を2つの基板に搭載する場合、各々の基板に搭載する演出装置を制御する回路の分け方は任意である。例えば、可変表示装置9およびランプ等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示/ランプ制御基板)と、その他の演出装置(スピーカ27など)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。また、この実施の形態3では、音/ランプ制御基板80Aにおいて遊技制御用マイクロコンピュータ560からの音/ランプ制御コマンドに対応する表示制御コマンドを表示制御基板80Bに送信するとしていたが、表示制御コマンドを音/ランプ制御コマンドと同内容のデータとしてもよいし、例えば簡略化したコマンドに変更して表示制御コマンドとして送信するようにしてもよい。また、第1の演出制御基板と第2の演出制御基板との2つの基板を設けた場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの演出に関するコマンドは第2の演出制御基板に対して送信され、第2の演出制御基板から第1の演出制御基板に対してコマンドがそのまま送信されたり、加工(例えば、コマンドの形態や内容を変えたり、簡略化したり、必要なコマンドのみを選択)した後に送信されるように構成してもよい。
なお、特別図柄表示器8に表示される大当り図柄および小当り図柄を共通の図柄(例えば「7」)としてもよい。このようにすれば、特別図柄表示器8に表示される図柄によって、大当りか小当りかや、大当り種別などを遊技者に悟られることがない。従って、再抽選演出における確変状態への移行に対する期待感を損なうことがない。また、突然確変大当りか小当りかに対する期待感も損なうことがない。
また、特別図柄表示器8に表示される特別図柄の停止図柄として、15ラウンド当り(確変大当り、非確変大当り)のときの図柄を共通の大当り図柄としてもよい。このような構成によっても、特別図柄表示器8に表示される図柄によって、確変大当りか非確変大当りかを遊技者に悟られなくすることができる。また、特別図柄表示器8に表示される特別図柄の停止図柄として、2ラウンド当り(突然確変大当り、小当り)のときの図柄を共通の図柄としてもよい。このような構成によっても、特別図柄表示器8に表示される図柄によって、突然確変大当りか小当りかを遊技者に悟られなくすることができる。
また、上記の各実施の形態では、変動パターンコマンドが専用の変動パターンコマンド(通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドでない変動パターンコマンド)であるときは、その専用の変動パターンコマンドにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するように構成されていた。しかし、通常時には図柄情報指定コマンドにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定し、図柄情報指定コマンドを取りこぼした場合にのみ変動パターンコマンドの内容を参照し、飾り図柄の停止図柄を決定するように構成されていてもよい。
また、変動パターンコマンドが専用の変動パターンコマンドであるときは、図柄情報指定コマンドを取りこぼしたか否かに関係なく、変動パターンコマンドにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するように構成されていたが、確変大当り専用の変動パターンコマンド、通常大当り専用の変動パターンコマンド、はずれ専用の変動パターンコマンドのうちのいずれかのコマンドを受信したときに、図柄情報指定コマンドを受信できなかった場合は、変動パターンコマンドの内容にもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するように構成されていてもよい。
また、常に、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。すなわち、変動パターンコマンドが全て専用の変動パターンであり、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを設けないようにしてもよい。また、常に、図柄情報指定コマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。すなわち、変動パターンコマンドは変動パターン(変動時間)を指定するだけで、飾り図柄の停止図柄については図柄情報指定コマンドの内容に従って決定されるようにしてもよい。
また、上記の各実施の形態では、変動パターンコマンドと図柄情報指定コマンドとを分けていたが、1つのコマンドとしてもよい。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、図柄の変動開始時に変動パターンと図柄情報(はずれ、通常大当り、または確変大当り)とを示す1つのコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、その共通のコマンドにもとづいて、図柄の変動を開始し、変動パターン(変動時間を含む)を特定し、さらに飾り図柄の停止図柄等を決定する。
なお、上記の各実施の形態では、変動パターンコマンドで図柄変動中の再抽選演出の有無を指定(図柄変動中の再抽選演出のある変動パターンと再抽選演出のない変動パターンとを区別)するとともに、図柄情報指定コマンドで大当り遊技開始後の再抽選演出の有無や再抽選演出(昇格演出)の実行タイミングを指定していたが、このような構成に限られるわけではなく、図柄情報指定コマンドでは大当り遊技開始後の再抽選演出の有無等を指定せずに、変動パターンコマンドで図柄変動中の再抽選演出の有無とともに大当り遊技開始後の再抽選演出の有無や再抽選演出(昇格演出)の実行タイミングを指定するようにしてもよい。
また、変動パターンコマンドにおいて、はずれ、通常大当り、確変大当りを指定(はずれ、通常大当り、確変大当り毎に変動パターンを区別)するとともに、図柄変動中の再抽選演出の有無を指定し、図柄情報指定コマンドにおいて、変動停止時の停止図柄としてはずれ図柄、非確変図柄、確変図柄、突然確変図柄、小当り図柄を指定するようにしてもよい。なお、ステップS62で確変大当り(大当り中に再抽選演出実行)や確変大当り(エンディングで再抽選演出実行)が決定されたときは、内部的には確変大当りが決定されているが変動停止時の停止図柄は非確変図柄であるので、非確変図柄を指定する図柄情報指定コマンドが送信される。このようなコマンドの指定方法の場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドにもとづいて、大当りかどうかと、大当りの場合は大当り種別(通常大当りか確変大当りか)とを認識し、図柄情報指定コマンドにもとづいて、変動停止時の停止図柄をはずれ図柄とすべきか、非確変図柄とすべきか、確変図柄とすべきか、突然確変図柄とすべきか、小当り図柄とすべきかを認識する。そして、大当り(突然確変大当りを除く)の場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンコマンドと図柄情報指定コマンドにもとづいて、大当り遊技開始後の再抽選演出の有無を認識する。例えば、図柄情報指定コマンドで変動停止時の停止図柄を非確変図柄にすると認識するとともに、変動パターンコマンドで確変大当りを認識したときは、大当り遊技開始後の再抽選演出で確変大当りに昇格させる必要があると判断する。
なお、上記の各実施の形態では、大当り遊技後の再抽選演出において、図柄を再変動させた後、確変図柄を導出表示させるようにしていたが、図柄を用いずに「確変」というような文字を表示することにより確変大当りになったこと(確変状態に移行されること)を遊技者に報知するようにしてもよい。この場合は、ステップS625E,S692,S1111で確変図柄を決定する代わりに「確変」を表示する旨を決定することになる。
また、上記の各実施の形態では、大当り図柄は、「1・1・1」などのようにゾロ目としていたが、ゾロ目以外の図柄の組み合わせであってもよい。例えば、有効ライン上にて左・中・右の図柄が「大・当・り」で揃ったときに大当りにするようにしてもよい。その場合、有効ライン上にて大当り図柄の一部が左右の図柄として揃ったときにリーチとなる。
また、上記の各実施の形態では、変動開始時に通常大当り終了後の変動回数をカウントし、変動回数が所定回数になったときに時短フラグをリセットするようにしていたが、変動終了時に通常大当り終了後の変動回数をカウントし、変動回数が所定回数になったときに時短フラグをリセットするようにしてもよい。
また、上記の各実施の形態では、変動中の再抽選演出を実行するときは常に通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドを送信するように構成されていた。すなわち、全ての通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンには変動中の再抽選演出が含まれていた。しかし、このような構成に限られるわけではなく、確変大当り専用の変動パターンや通常大当り専用の変動パターンに変動中の再抽選演出が含まれていてもよい。また、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンとして変動中の再抽選演出が含まれていない変動パターンがあってもよい。
また、上記の各実施の形態では、15ラウンドの大当り時の変動パターンを指定する変動パターンコマンドとして、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドと確変大当り専用の変動パターンコマンドと通常大当り専用の変動パターンコマンドとが設けられていたが、通常大当り/確変大当り兼用の変動パターンコマンドと確変大当り専用の変動パターンコマンドのみ(通常大当り専用の変動パターンコマンドはなし)としてもよい。
上記の各実施の形態において、チャンス目A(またはチャンス目B)が連続して停止表示された場合に、連続してチャンス目Aが停止表示された回数に応じて大当りになる可能性の高いスーパーリーチに発展させるようにしてもよい。なお、連続してチャンス目Aが停止表示されることを擬似連続予告あるいは擬似連続変動という。例えば、チャンス目Aが1回停止表示されると、スーパーリーチA(大当りの可能性が比較的低いスーパーリーチ)に発展させ、チャンス目Aが連続して2回停止表示された場合(具体的には、通常変動からチャンス目Aが停止表示され、再び通常変動からチャンス目Aが停止表示された場合)に、スーパーリーチBに発展させ、チャンス目Aが連続して3回停止表示された場合に、スーパーリーチCに発展させ、チャンス目Aが連続して4回停止表示された場合に、スーパーリーチD(大当りの可能性が最も高いスーパーリーチ)に発展させるようにしてもよい。また、チャンス目B(またはチャンス目A)が停止表示された後にスーパーリーチ(実施の形態ではスーパーリーチD)に発展させる場合のほかに、通常変動で通常停止された場合(リーチにならずにはずれ図柄が停止表示された場合)にスーパーリーチ(例えばスーパーリーチD)に発展させる場合を設けてもよい。また、チャンス目Aまたはチャンス目Bの表示後にスーパーリーチに発展させる場合において、チャンス目Aまたはチャンス目Bが停止表示された後に通常変動を行い、その後に左図柄および右図柄を順に停止させてスーパーリーチに発展させる場合であっても、またはチャンス目Aまたはチャンス目Bが停止表示された後に通常変動を行わずに、直接(突然)、スーパーリーチに発展させる場合であってもよい。
上記の各実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、チャンス目を表示させることを変動パターンコマンドで指定して、演出制御用マイクロコンピュータ100にチャンス目を表示させるようにしていた。しかし、このような構成に限られるわけではなく、演出制御用マイクロコンピュータ100が、例えば特定の変動パターンコマンド(例えばスーパーリーチDを伴う変動パターンコマンドなど)を受信したことにもとづいて、チャンス目を表示するかどうかを判定し、チャンス目を表示すると判定した場合に、所定のチャンス目を選択して表示するようにしてもよい。
上記の各実施の形態において、15ラウンドの大当り終了後の遊技状態が確変状態(または確変時短状態)に移行したか否かを遊技者に報知しない確変非報知演出(確変状態・通常遊技状態共通の演出、または確変時短状態・時短状態共通の演出;例えば確変状態(確変時短状態)に移行された場合でも背景などを変化させずに確変状態かどうかをわからないようにする演出)を15ラウンドの大当り終了後における変動が開始された後に実行するようにしてもよい。このような確変非報知演出を実行する場合、確変大当り・非確変大当りに関わらず、大当り図柄は非確変図柄とし(あるいは確変図柄と非確変図柄を共通とし)、再抽選演出を行うときは昇格演出を行わないようにする。
また、上記の各実施の形態において、図柄の変動終了時に確変図柄を導出表示した場合であっても、大当り遊技開始後に再抽選演出(例えば、確変図柄を再変動した後、確変図柄を再度停止表示させる演出や、「確変」という文字を表示する演出)を実行するようにしてもよい。この場合、再抽選演出に先立って図柄の導出表示により確変大当りとなることを遊技者に報知しているため、再抽選演出は昇格演出ではない。
また、上記の各実施の形態では、飾り図柄の停止図柄として、左図柄、中図柄および右図柄の3つの図柄とされていたが、3以上の図柄であれば、表示される図柄の数はいくつでもよい。例えば、可変表示装置9の表示画面を、最も左の表示領域と、左から2番目の表示領域と、左から3番目の表示領域と、最も右の表示領域に分割し、それぞれの表示領域に飾り図柄を表示させるようにしてもよい。この構成では、飾り図柄の停止図柄は、最も左の図柄、左から2番目の図柄、左図柄3番目の図柄および最も右の図柄の4つの図柄となる。この場合、4つの図柄が全て揃ったときに大当りとしてもよいし、4つの図柄のうち3つの図柄が揃えば大当りとしてもよい。また、可変表示装置9の表示画面を、3行3列のマトリクス状の表示領域(飾り図柄表示エリアあるいはマス)に分割し、それぞれの表示領域に飾り図柄を表示させるようにしてもよい。この構成では、飾り図柄の停止図柄は、上段左列の図柄、上段中列の図柄、上段右列の図柄、中段左列の図柄、中段中列の図柄、中段右列の図柄、下段左列の図柄、下段中列の図柄、下段右列の図柄の9つの図柄となる。この場合、所定の有効ライン(例えば、上段のライン、中段のライン、下段のライン、左列のライン、中列のライン、右列のライン、右下がりの斜めライン、右上がりの斜めライン)に特定図柄が3つ揃ったときに大当りとするようにしてもよい。
なお、各実施の形態1〜3の構成、および各実施の形態1〜3の変形例の構成を適宜組み合わせて適用することができる。
なお、上記の実施の形態のパチンコ遊技機は、主として、始動入賞にもとづいて可変表示部に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄になると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になるパチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になるパチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続するパチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。さらに、遊技メダルを投入して賭け数を設定し遊技を行うスロット機や、遊技メダルではなく遊技球を投入して賭け数を設定し遊技を行う遊技機などにも本発明を適用できる。
本発明は、パチンコ遊技機などの遊技に適用可能であり、遊技状態が確変状態等の特別な遊技状態に制御可能な遊技機の遊技に適用可能である。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 飾り図柄の図柄配列を示す説明図である。 リーチ図柄の配列パターンを示す説明図である。 大当り図柄の配列パターンを示す説明図である。 演出上のチャンス目Aを示す説明図である。 演出上のチャンス目Bを示す説明図である。 突然確変大当り用のチャンス目(突然確変図柄)を示す説明図である。 小当り用のチャンス目(小当り図柄)を示す説明図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 中継基板、演出制御基板、ランプドライバ基板および音声出力基板の回路構成例を示すブロック図である。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 変動パターンの一例を示す説明図である。 変動パターンの一例を示す説明図である。 変動パターンの一例を示す説明図である。 特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。 大当り判定テーブルにおける判定値の振分率と大当り種別決定テーブルにおける判定値の振分率を示す説明図である。 変動パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄変動中処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。 大入賞口開放前処理の一例を示すフローチャートである。 大入賞口開放中処理の一例を示すフローチャートである。 大入賞口開放後処理の一例を示すフローチャートである。 大入賞口開放後処理の一例を示すフローチャートである。 大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。 小当り開放前処理の一例を示すフローチャートである。 小当り開放中処理の一例を示すフローチャートである。 小当り終了処理の一例を示すフローチャートである。 飾り図柄コマンド制御処理の一例を示すフローチャートである。 コマンドセット処理の一例を示すフローチャートである。 コマンド送信処理の一例を示すフローチャートである。 15ラウンドの大当り遊技が実行されるときの演出制御コマンドの送信タイミングを示すタイミング図である。 2ラウンドの大当り遊技および小当り遊技が実行されるときの演出制御コマンドの送信タイミングを示すタイミング図である。 演出制御用マイクロコンピュータが実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の一例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の一例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の一例を示すフローチャートである。 第1の飾り図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 リーチ無ハズレ決定処理の一例を示すフローチャートである。 左図柄選択用テーブルを示す説明図である。 右図柄加算値決定テーブルを示す説明図である。 チャンス目禁則パターンを示す説明図である。 チャンス目禁則パターンを示す説明図である。 チャンス目禁則用テーブルを示す説明図である。 中図柄加算値決定テーブルを示す説明図である。 チャンス目A選択用テーブルを示す説明図である。 リーチ有ハズレ決定処理の一例を示すフローチャートである。 共通用リーチ図柄選択用テーブルを示す説明図である。 シングル用リーチ図柄選択用テーブルを示す説明図である。 ダブル用リーチ図柄選択用テーブルを示す説明図である。 チャンス目B選択用テーブルを示す説明図である。 第1の確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 第1の確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 第1の非確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 突然確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 突確用図柄選択テーブルを示すフローチャートである。 第2の飾り図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 第2の非確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 第2の非確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 第2の確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 共通用大当り図柄選択用テーブル(通常大当り、確変大当り(大当り中昇格)、確変大当り(エンディング昇格))を示す説明図である。 共通用大当り図柄選択用テーブル(確変直当り)を示す説明図である。 共通用大当り図柄選択用テーブル(再抽選昇格)を示す説明図である。 シングル用大当り図柄選択用テーブル(通常大当り、確変大当り(大当り中昇格)、確変大当り(エンディング昇格))を示す説明図である。 シングル用大当り図柄選択用テーブル(確変直当り)を示す説明図である。 シングル用大当り図柄選択用テーブル(再抽選昇格)を示す説明図である。 ダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(通常大当り、確変大当り(大当り中昇格)、確変大当り(エンディング昇格))を示す説明図である。 ダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(確変直当り)を示す説明図である。 ダブル先当り用大当り図柄選択用テーブル(再抽選昇格)を示す説明図である。 ダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(通常大当り、確変大当り(大当り中昇格)、確変大当り(エンディング昇格))を示す説明図である。 ダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(確変直当り)を示す説明図である。 ダブル後当り用大当り図柄選択用テーブル(再抽選昇格)を示す説明図である。 小当り図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 小当り用図柄選択テーブルを示すフローチャートである。 仮決定図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 第3の確変図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 チャンス目停止からスーパーリーチに発展する場合の変動タイミングを示すタイミングチャートである。 チャンス目停止からスーパーリーチに発展する場合の変動パターンの演出態様を示す説明図である。 チャンス目停止からスーパーリーチに発展しない場合の変動パターンの演出態様を示す説明図である。 リーチハズレ出目が停止される場合の変動タイミングを示すタイミングチャートである。 リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のノーマルリーチの演出態様を示す説明図である。 リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ1−1)の演出態様を示す説明図である。 リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ1−2)の演出態様を示す説明図である。 リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ2−1)の演出態様を示す説明図である。 リーチハズレ出目停止からスーパーリーチに発展する場合のスーパーリーチ(リーチ2−2)の演出態様を示す説明図である。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 プロセステーブルの構成例を示す説明図である。 変動パターンコマンド受信待ち処理の一例を示すフローチャートである。 飾り図柄変動開始処理の一例を示すフローチャートである。 飾り図柄変動中処理の一例を示すフローチャートである。 飾り図柄変動停止処理の一例を示すフローチャートである。 大当り表示処理の一例を示すフローチャートである。 ラウンド中処理の一例を示すフローチャートである。 ラウンド後処理の一例を示すフローチャートである。 ラウンド後処理の一例を示すフローチャートである。 大当り終了演出処理の一例を示すフローチャートである。 小当り演出処理の一例を示すフローチャートである。 可変表示装置において実行される大当り図柄の再抽選演出の表示例を示す説明図である。 実施の形態2におけるリーチ無ハズレ決定処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3における中継基板、音/ランプ制御基板、表示制御基板の回路構成例を示すブロック図である。 実施の形態3における音/ランプ制御用マイクロコンピュータが実行する音/ランプ制御メイン処理を示すフローチャートである。 実施の形態3における音/ランプ側コマンド解析処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
8 特別図柄表示器
9 可変表示装置
14 始動入賞口
15 可変入賞球装置
31 主基板
80 演出制御基板
80A 音/ランプ制御基板
80B 表示制御基板
100 演出制御用マイクロコンピュータ
100A 音/ランプ制御用マイクロコンピュータ
100B 表示制御用マイクロコンピュータ
560 遊技制御用マイクロコンピュータ

Claims (6)

  1. 各々を識別可能な複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示部を有する可変表示装置を備え、可変表示の表示結果として識別情報の組み合わせが特定表示結果になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させる遊技機であって、
    遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    前記可変表示装置の表示状態を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記特定遊技状態に移行させるか否かを表示結果の導出表示以前に決定する事前決定手段と、
    識別情報の可変表示の可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、
    前記事前決定手段の決定結果と前記可変表示パターン決定手段の決定結果とを特定可能な事前決定コマンドを送信する事前決定コマンド送信手段と、を含み、
    前記演出制御手段は、
    識別情報の組み合わせを決定するための複数種類の識別情報乱数の数値を更新する数値更新手段と、
    所定の時期に前記数値更新手段から前記識別情報乱数の数値を抽出する数値抽出手段と、
    前記事前決定コマンドにもとづいて、前記可変表示装置における前記複数の可変表示部に表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを、前記数値抽出手段により抽出された前記識別情報乱数の数値を用いて複数種類の中から決定する識別情報決定手段と、を含み、
    前記可変表示パターン決定手段は、
    前記事前決定手段により前記特定遊技状態に移行させないと決定されたときは、リーチとなりかつ前記特定表示結果とならない識別情報の組み合わせであるリーチ非特定表示結果を可変表示の終了時に導出表示する第1リーチ可変表示パターンと、リーチとならない識別情報の組み合わせを可変表示の終了時に導出表示する非リーチ可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し、
    前記事前決定手段により前記特定遊技状態に移行させると決定されたときは、前記リーチ非特定表示結果を可変表示の途中で表示してから前記特定表示結果を導出表示する第2リーチ可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し、
    前記識別情報決定手段は、
    前記事前決定コマンドが前記非リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、前記識別情報乱数のうちの特定の乱数を用いて表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを決定し、
    前記事前決定コマンドが前記第1リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、識別情報乱数のうちの前記特定の乱数を用いることなく、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを前記リーチ非特定表示結果に決定する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 可変表示パターン決定手段は、可変表示パターンを第1リーチ可変表示パターンとするときに、可変表示の終了時に導出表示されるリーチ非特定表示結果のうちリーチとなるときに導出表示されるリーチ識別情報と該リーチ識別情報の後に導出表示される最終停止識別情報との差分についても決定し、
    事前決定コマンド送信手段は、前記差分も特定可能な事前決定コマンドを送信し、
    識別情報決定手段は、前記事前決定コマンドが前記第1リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、前記リーチ識別情報に制御データが割り振られたリーチ識別情報テーブルにおいて、抽出された識別情報乱数のうちの特定の乱数以外のリーチ識別情報乱数の数値と合致する制御データに対応付けられた識別情報を前記リーチ識別情報と決定し、決定した該リーチ識別情報と前記事前決定コマンドで特定される前記差分にもとづいて前記最終停止識別情報を決定する
    請求項1記載の遊技機。
  3. 可変表示パターン決定手段は、可変表示パターンを第2リーチ可変表示パターンとするときに、可変表示の途中で表示されるリーチ非特定表示結果のうちリーチとなるときに表示されるリーチ識別情報と該リーチ識別情報の後に表示される最終停止識別情報との差分についても決定し、
    事前決定コマンド送信手段は、前記差分も特定可能な事前決定コマンドを送信し、
    識別情報決定手段は、前記事前決定コマンドが前記第2リーチ可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、前記リーチ識別情報に制御データが割り振られた特定リーチ識別情報テーブルにおいて、抽出された識別情報乱数のうちの特定の乱数以外の特定リーチ識別情報乱数の数値と合致する制御データに対応付けられた識別情報を前記リーチ識別情報と決定し、決定した該リーチ識別情報と前記事前決定コマンドで特定される前記差分にもとづいて前記最終停止識別情報を決定する
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 可変表示の表示結果としてリーチとならない識別情報の組み合わせのうち特殊な組み合わせの特殊表示結果になったときに特別な演出を実行する遊技機であって、
    可変表示パターン決定手段は、前記特殊表示結果を表示する特殊可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンの中から可変表示パターンを決定し、
    識別情報決定手段は、
    事前決定コマンドが前記特殊可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、識別情報乱数のうちの特定の乱数を用ることなく、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを前記特殊表示結果に決定し、
    前記事前決定コマンドが前記特殊可変表示パターン以外の可変表示パターンを特定可能なコマンドであれば、表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせが前記特殊表示結果になるのを禁止する禁則処理を実行する
    請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。
  5. 識別情報決定手段は、禁則処理として、特定の乱数を用いて表示結果として導出表示する識別情報の組み合わせを仮決定し、仮決定した識別情報の組み合わせが特殊表示結果となっているか否かを判定し、前記特殊表示結果となっていると判定した場合は、該特殊表示結果とならないように所定の識別情報を変更する
    請求項4記載の遊技機。
  6. 識別情報決定手段は、禁則処理として、特殊表示結果となる識別情報の組み合わせに対して制御データが割り振られていない識別情報決定テーブルにおいて、抽出された特定の乱数の数値と前記制御データとを比較することによって、前記特殊表示結果とならない識別情報の組み合わせを決定する
    請求項4記載の遊技機。
JP2007035258A 2007-02-15 2007-02-15 遊技機 Expired - Fee Related JP4777272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007035258A JP4777272B2 (ja) 2007-02-15 2007-02-15 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007035258A JP4777272B2 (ja) 2007-02-15 2007-02-15 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008194391A true JP2008194391A (ja) 2008-08-28
JP4777272B2 JP4777272B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=39753873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007035258A Expired - Fee Related JP4777272B2 (ja) 2007-02-15 2007-02-15 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4777272B2 (ja)

Cited By (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069116A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2010158436A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機の演出方法
JP2010194008A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2011062366A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2011092573A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2011156245A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2011189021A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012029888A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012105919A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012105918A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012176060A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012176059A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012176299A (ja) * 2012-06-20 2012-09-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013022366A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2013048979A (ja) * 2012-12-13 2013-03-14 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2013116371A (ja) * 2013-03-15 2013-06-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013128830A (ja) * 2013-04-02 2013-07-04 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013144183A (ja) * 2013-04-24 2013-07-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013144182A (ja) * 2013-04-24 2013-07-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013144204A (ja) * 2013-04-25 2013-07-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013146628A (ja) * 2013-05-08 2013-08-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013146627A (ja) * 2013-05-08 2013-08-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013146626A (ja) * 2013-05-08 2013-08-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013220118A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013240670A (ja) * 2013-07-22 2013-12-05 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013240669A (ja) * 2013-07-22 2013-12-05 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2014166310A (ja) * 2013-12-12 2014-09-11 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2015044125A (ja) * 2014-12-12 2015-03-12 株式会社三共 遊技機
JP2015144942A (ja) * 2015-05-20 2015-08-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2015166025A (ja) * 2015-07-02 2015-09-24 株式会社三共 遊技機
JP2015173962A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016002261A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016002260A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016002259A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016026586A (ja) * 2015-08-27 2016-02-18 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016168498A (ja) * 2016-07-01 2016-09-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016195941A (ja) * 2016-09-01 2016-11-24 株式会社三共 遊技機
JP2017070793A (ja) * 2016-12-12 2017-04-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017080504A (ja) * 2017-01-12 2017-05-18 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018134357A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018134356A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018134358A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018139672A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018139675A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018149445A (ja) * 2018-07-10 2018-09-27 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2019150685A (ja) * 2008-09-26 2019-09-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020096805A (ja) * 2009-04-17 2020-06-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020142031A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2020185113A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 株式会社三共 遊技機
JP2020185295A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 株式会社三共 遊技機
JP2020185296A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 株式会社三共 遊技機

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6176873B2 (ja) * 2016-04-15 2017-08-09 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018042603A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018042602A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018042601A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 京楽産業.株式会社 遊技機

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000308745A (ja) * 1999-02-25 2000-11-07 Takao:Kk 遊技機
JP2001062096A (ja) * 1999-08-24 2001-03-13 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2002045492A (ja) * 2000-07-31 2002-02-12 Sankyo Kk 遊技機
JP2003079857A (ja) * 2001-09-10 2003-03-18 Heiwa Corp 遊技機
JP2003190521A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機
JP2003310962A (ja) * 2002-04-26 2003-11-05 Newgin Corp 遊技機
JP2004350842A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Newgin Corp 遊技機
JP2005160740A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Heiwa Corp 遊技機
JP2005253530A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Sankyo Kk 遊技機
JP2006204807A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Aruze Corp 遊技機および遊技機用プログラム
JP2006230702A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Aruze Corp 遊技機
JP2006288746A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000308745A (ja) * 1999-02-25 2000-11-07 Takao:Kk 遊技機
JP2001062096A (ja) * 1999-08-24 2001-03-13 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2002045492A (ja) * 2000-07-31 2002-02-12 Sankyo Kk 遊技機
JP2003079857A (ja) * 2001-09-10 2003-03-18 Heiwa Corp 遊技機
JP2003190521A (ja) * 2001-12-27 2003-07-08 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機
JP2003310962A (ja) * 2002-04-26 2003-11-05 Newgin Corp 遊技機
JP2004350842A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Newgin Corp 遊技機
JP2005160740A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Heiwa Corp 遊技機
JP2005253530A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Sankyo Kk 遊技機
JP2006204807A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Aruze Corp 遊技機および遊技機用プログラム
JP2006230702A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Aruze Corp 遊技機
JP2006288746A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Cited By (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069116A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2019150685A (ja) * 2008-09-26 2019-09-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2010158436A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機の演出方法
JP2010194008A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2022048280A (ja) * 2009-04-17 2022-03-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020096805A (ja) * 2009-04-17 2020-06-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP2011062366A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2011092573A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2011156245A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2011189021A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012029888A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012105919A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012105918A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012176059A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012176060A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013022366A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2013220118A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012176299A (ja) * 2012-06-20 2012-09-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013048979A (ja) * 2012-12-13 2013-03-14 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2013116371A (ja) * 2013-03-15 2013-06-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013128830A (ja) * 2013-04-02 2013-07-04 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013144182A (ja) * 2013-04-24 2013-07-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013144183A (ja) * 2013-04-24 2013-07-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013144204A (ja) * 2013-04-25 2013-07-25 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013146628A (ja) * 2013-05-08 2013-08-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013146627A (ja) * 2013-05-08 2013-08-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013146626A (ja) * 2013-05-08 2013-08-01 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013240670A (ja) * 2013-07-22 2013-12-05 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2013240669A (ja) * 2013-07-22 2013-12-05 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2014166310A (ja) * 2013-12-12 2014-09-11 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2015173962A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016002261A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016002260A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016002259A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2015044125A (ja) * 2014-12-12 2015-03-12 株式会社三共 遊技機
JP2015144942A (ja) * 2015-05-20 2015-08-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2015166025A (ja) * 2015-07-02 2015-09-24 株式会社三共 遊技機
JP2016026586A (ja) * 2015-08-27 2016-02-18 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016168498A (ja) * 2016-07-01 2016-09-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016195941A (ja) * 2016-09-01 2016-11-24 株式会社三共 遊技機
JP2017070793A (ja) * 2016-12-12 2017-04-13 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017080504A (ja) * 2017-01-12 2017-05-18 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018134356A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018134358A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018134357A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018139672A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018139675A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2018149445A (ja) * 2018-07-10 2018-09-27 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020142031A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2020185113A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 株式会社三共 遊技機
JP7098570B2 (ja) 2019-05-13 2022-07-11 株式会社三共 遊技機
JP2020185295A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 株式会社三共 遊技機
JP2020185296A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 株式会社三共 遊技機
JP7237725B2 (ja) 2019-05-17 2023-03-13 株式会社三共 遊技機
JP7362294B2 (ja) 2019-05-17 2023-10-17 株式会社三共 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4777272B2 (ja) 2011-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4777272B2 (ja) 遊技機
JP4777271B2 (ja) 遊技機
JP4813275B2 (ja) 遊技機
JP4551905B2 (ja) 遊技機
JP4663660B2 (ja) 遊技機
JP4616289B2 (ja) 遊技機
JP4425931B2 (ja) 遊技機
JP4789770B2 (ja) 遊技機
JP4712734B2 (ja) 遊技機
JP4421576B2 (ja) 遊技機
JP4712732B2 (ja) 遊技機
JP2008161577A (ja) 遊技機
JP4975148B2 (ja) 遊技機
JP4813283B2 (ja) 遊技機
JP4813280B2 (ja) 遊技機
JP4767800B2 (ja) 遊技機
JP4850687B2 (ja) 遊技機
JP4767801B2 (ja) 遊技機
JP5005269B2 (ja) 遊技機
JP4657350B2 (ja) 遊技機
JP4850685B2 (ja) 遊技機
JP6005237B2 (ja) 遊技機
JP4850686B2 (ja) 遊技機
JP4421577B2 (ja) 遊技機
JP4975147B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110512

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4777272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees