JP2008194263A - 洗濯機のモータの組み立て方法と洗濯機のモータ - Google Patents

洗濯機のモータの組み立て方法と洗濯機のモータ Download PDF

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Abstract

【課題】洗濯機への取り付けを含むモータの組み立てを熟練を要しないで作業性よく容易に行えるものとする。
【解決手段】洗濯機本体1に取り付けられるステータ5aと、洗濯機本体1に軸受した駆動用の回転軸4aに取り付けられる、磁石22を有したロータ5bとを備えたモータ5を洗濯機本体1への取り付けを伴い組み立てるのに、洗濯機本体1への取り付けを行っていないステータ5aと、磁石22が着磁済みでかつ駆動用の回転軸4aへの取り付けを行っていないロータ5bとを組み合わせる第1の工程と、この第1の工程の後に、前記ロータ5bを前記駆動用の回転軸4aに取り付ける第2の工程と、この第2の工程の後に、前記ステータ5aを洗濯機本体1に取り付ける第3の工程とを有することにより上記の目的を達成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、洗濯機に取り付けられるステータと、洗濯機に軸受した駆動用の軸に取り付けられる、磁石を有したロータとを備えたモータの組み立て方法とそれに好適なモータに関するものである。
このようにモータを取り付ける洗濯機は、例えば図9、図10に示すようなドラム式洗濯機がある。これらは、洗濯機本体51内にサスペンション構造によって弾性支持された水槽52内に、多数の孔53が形成された回転ドラム54が配設され、回転ドラム54はモータ55によって回転駆動され、洗濯機本体51の正面側に開閉自在に設けられた扉56を開くことにより水槽52の正面開口部及び回転ドラム54の正面開口部を通して洗濯物を回転ドラム54内から出し入れできるように構成されている。また、扉56を開いて回転ドラム54内に洗濯物を投入し、洗剤の投入を伴い運転を開始させると、水槽52内には給水系57から給水がなされ、給水された水は孔53を通じて回転ドラム54内にも所要量の水が給水される。モータ55により回転ドラム54が所定回転速度で回転駆動されると、回転ドラム54内に収容された洗濯物は回転ドラム54の内周面に設けられた攪拌突起58に引っ掛けられて回転方向に持ち上げられ、適当な高さから落下することにより、洗濯物には叩き洗いの作用が加えられることにより洗濯がなされる。この洗濯工程の後、汚れた洗濯水は排水系59により排水され、新たに給水された水を用いてすすぎ工程が実施され、すすぎ工程が終了すると回転ドラム54を高速回転させて脱水工程が実施される。これらの工程は所定の制御手順に基づいて自動実行される。
ところで、従来、洗濯工程やすすぎ工程を第1の回転数で回転ドラムを正逆回転駆動して実行するための正逆回転可能な第1のモータと、脱水工程を第2の回転数で回転ドラムを第2の速度で一方向に連続回転させる第2のモータとを水槽の背面に取り付け、Vベルトにて回転ドラムに回転を伝達する駆動方式(例えば、特許文献1参照。)や、水槽の背面に取り付けたモータの回転を回転ドラムの回転軸に直接伝達させる駆動方式(例えば、特許文献2参照。)、さらに、水槽の背面に取り付けるモータを、ステータの内周にロータを配したインナロータ式のモータ(例えば、特許文献3参照。)、あるいはステータの外周にロータを配したアウタロータ式のモータ(例えば、特許文献4参照。)等により回転ドラムを駆動する方式がある。
なお、図9は上記従来のドラム式洗濯機のインナロータ方式のモータ55を使用した状態を示し、図10は上記従来のドラム式洗濯機のアウタロータ方式のモータ55を使用した状態を示している。いずれの場合においても、モータ55は水槽52の背面である外底面にステータ60を取り付け、ロータ61を回転ドラム54の回転軸62に取り付けている。
ステータ60を水槽52の外底面に取り付ける技術としては例えば特許文献3に開示されており、図11に示すようにステータ60およびロータ61はモールドされ、ステータ60のモールドに形成した取り付け足63を螺子やボルト64によって取り付けるようにしている。
しかし、実際にはこれに限られることはなく、モータ55を洗濯機の駆動に用いるには水槽52に限らず洗濯機のどこかの固定部にステータ60を取り付け、ロータ61は前記駆動のための各種の軸に連結されるように取り付けられる。
いずれにしても、モータ55は、図9、図10に示すようにステータ60を水槽52の背面など洗濯機の固定部に取り付け、この固定部から突出している回転軸62にロータ61を直接取り付けるといった取り付けを伴いステータ60とロータ61とを組み立てることになる。
この洗濯機への取り付けを伴う組み立てには、ステータ60とロータ61との間の一様な空隙の確保と、ロータ61と回転軸62とのセレーションやキーなどによる回り止め係合とを必要とし、従来、ステータ60を洗濯機に先行して取り付けておき、着磁後のロータ61は取り付け済みのステータ60との間に空隙を確保しながら、ロータ61と回転軸62との回り止め手段の位置合わせをして、ロータ61を回転軸62に嵌め合わせるようにしている。
特開平10−263271号公報 特開2006−43105号公報 特開2005−168116号公報 特開2004−216166号公報
ところが、ステータ60に着磁後のロータ61を双方間の空隙を確保して嵌め合わせ、また回転軸62との回り止め手段の位置合わせをする作業は、ステータ60およびロータ60が片寄った場合に磁気吸着しようとする力に打ち勝って行う必要があって作業を困難にするが、上記従来のように、ステータ60に対するロータ61の嵌め合わせ作業と、ロータ61と回転軸62との回り止め手段を位置合わせしながらロータ61を回転軸62に嵌め合わせする作業と、を同時に行うのでは、組み立て性に劣るし作業に熟練を要するので組み立てコストが高くつく。
本発明の目的は、洗濯機への取り付けを含むモータの組み立てを熟練を要しないで作業性よく容易に行えるモータの組み立て方法とそれに好適なモータを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るモータの組み立て方法は、洗濯機に取り付けられるステータと、前記洗濯機に軸受した駆動用の軸に取り付けられる、磁石を有したロータとを備えたモータの組み立て方法であって、前記洗濯機への取り付けを行っていない前記ステータと、前記磁石が着磁済みでかつ前記駆動用の軸への取り付けを行っていない前記ロータとを組み合わせる第1の工程と、この第1の工程の後に、前記ロータを前記駆動用の軸に取り付ける第2の工程と、この第2の工程の後に、前記ステータを前記洗濯機に取り付ける第3の工程とを有したことを特徴としている。
このような特徴によれば、ステータと着磁済みのロータとの嵌め合わせ作業と、ロータの洗濯機駆動用の軸への取り付けのための回り止め手段の位置合わせを伴う嵌め合わせ作業とが異時の工程で独立して行えるので互いの作業を邪魔し合うことはない。従って、ステータとロータとの嵌め合わせは、互いに他に取り付けられていないフリーな状態で行え、しかも、この段階で双方間の一様な空隙を確保する必要がないので簡単な作業となる。また、ロータの駆動用の軸への取り付けのための嵌め合わせも、ステータとロータとの一方へ片寄った磁気吸着による安定な嵌め合わせ状態で、しかも他に取り付けられないフリーな状態で行え、回り止め手段の位置合わせを伴うが簡単な作業となる。この段階でロータの駆動用の軸に対する取り付けを完了しても、していなくても、ステータを洗濯機に単独で取り付けることができ、この取り付けにおいてステータをロータに対して前記ステータおよびロータ間の磁気吸着力に打ち勝って一様な空隙を確保する必要があるが、駆動用の軸と洗濯機との一義的な位置関係から決まっている所定位置に機械力を利用するなどして位置決めすればよく簡単な作業となる。ロータの駆動用の軸への取り付け完了はステータの洗濯機への取り付け後に行うこともできる。
さらに、前記ステータおよび前記洗濯機のステータ取り付け部に互いに嵌合する凸状あるいは凹状であるほぼ円環状のステータ側位置決め手段および洗濯機側位置決め手段を設けておき、前記第3の工程において、前記ステータ側位置決め手段を前記洗濯機側位置決め手段に嵌合させることを特徴とすることにより、ロータを駆動用の軸に回り止め手段の位置合わせを伴い嵌め合わせる作業において、ステータがロータの駆動用の軸への嵌め合わせ初期からロータと共の駆動用の軸基準による位置規制を受けることと、洗濯機のステータ取り付け部に近づいていく、つまり、取り付け位置に近づくことと、を利用して、ステータ側位置決め手段を洗濯機側位置決め手段に嵌合させていき、ステータを前記駆動用の軸と洗濯機との一義的な位置関係から決まっている所定位置に位置決めするので、駆動用の軸によって位置決めされたロータに対し適正な空隙を自動的に確保してステータを取り付けに供することができる。このためにステータ側位置決め手段と洗濯機側位置決め手段とはステータおよびロータ間の適正な空隙内で双方が片寄って生じる片寄り量分を矯正できればよく必要矯正量は極く僅かでよい。
このような組み立て方法を採用するモータとしては、ステータに、洗濯機側に設けられる凹状あるいは凸状であるほぼ円環状の洗濯機側位置決め手段と嵌合する、凸状あるいは凹状であるほぼ円環状のステータ側位置決め手段を設け、前記ステータ側位置決め手段の洗濯機側端面と、このステータ側位置決め手段における前記洗濯機側位置決め手段に対して嵌合する周面とがなす角部と、前記洗濯機側位置決め手段のステータ側端面と、この洗濯機側位置決め手段における前記ステータ側位置決め手段に対して嵌合する周面とがなす角部との双方、または一方がテーパ状面あるいは円弧状面であることを特徴とするものが好適である。
このような特徴によれば、ロータを駆動用の軸に嵌め合わせながら、ステータをロータの駆動用の軸基準による位置規制の基に洗濯機のステータ取り付け部に近づけ、ステータ側位置決め手段を洗濯機側位置決め手段に嵌合させて位置決めするのに、それらステータ側、洗濯機側の各位置決め手段双方または一方にあるテーパ状面あるいは円弧状面の最大開口径を、ステータが駆動用の軸に回り止めされ位置決めされたロータとの間の適正な空隙内で片寄って生じる片寄り位置より大きくすることで、そのような片寄りの影響なしに、ステータ側位置決め手段が洗濯機側位置決め手段に確実に受け入れられて嵌合し始める。これ以降嵌合が進むにつれてテーパ状面あるいは円弧状面の嵌合位置の径が小さくなっていくことでステータ側位置決め手段は洗濯機側位置決め手段によってロータに対して適正な空隙を確保する適正位置側に案内され、テーパ状面あるいは円弧状面が終了する嵌合位置以降のステータ側位置決め手段の洗濯機側位置決め手段への嵌合によって、ステータは洗濯機に対して適正位置に位置決めされて洗濯機への取り付けに供せる。
さらに、ステータの外周にロータを有するモータを採用した組み立て方法であると、ロータがステータの外側に被さり、双方間の空隙がロータに遮られて目視困難な状態で、従来の方法では空隙の確保と回り止め手段の位置合わせとを同時に行う必要があるが、上記のような組み立て方法によれば、適正な空隙が視認など人為的な作業なしに自動的に確保できる。
また、ステータの内周および外周の双方にロータを有するモータを採用した組み立て方法であっても、ロータがステータの外側に被さり、双方間の空隙がロータに遮られて目視困難な状態で、従来の方法では空隙の確保と回り止め手段の位置合わせとを同時に行う必要があるが、上記のような組み立て方法によれば、適正な空隙が視認など人為的な作業なしに自動的に確保できる。
また、モータは、ステータの洗濯機への取り付け手段が、ステータの外周に位置するロータよりも径方向外方に設けられていることを特徴とすることにより、ステータに被さっているロータに邪魔されることなく洗濯機に取り付けられる。
本発明によれば、ステータとロータとの嵌め合わせが、共に他からフリーな状態で、一様な空隙を確保することもなく行える簡単な作業となり、ロータの駆動用の軸への取り付けのための嵌め合わせも、ステータとロータとの分離の心配のない磁気吸着した状態で、かつ、他からフリーな状態で、回り止め手段の位置合わせが伴っても簡単な作業となる。この段階でステータを洗濯機に単独で取り付けることになり、ステータをロータに対し一様な空隙を確保する位置決めを伴うにしても、駆動用の軸と洗濯機との一義的な位置関係から決まる所定位置に機械力を利用するなどして位置決めすればよく簡単な作業となる。従って、洗濯機への取り付けを伴うモータの組み立てが熟練しない作業者によっても個人差なく精度よく簡単かつ短時間に行え、組み立てコストの低減が図れる。
以下本発明の実施の形態に係るモータの組み立て方法とそれに好適なモータにつき図1〜図8を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
本実施の形態の洗濯機は既述した基本構成を有し、図1に示すように洗濯機本体1内にサスペンション構造によって弾性支持された水槽2内に、多数の孔3が形成された回転ドラム4が配設されている。回転ドラム4はモータ5によって回転駆動され、洗濯機本体1の正面側に開閉自在に設けられた扉6を開くことにより水槽2の正面開口部及び回転ドラム4の正面開口部を通して洗濯物を回転ドラム4内から出し入れできる。また、扉6を開いて回転ドラム4内に洗濯物を投入し、洗剤の投入を伴い運転を開始させると、水槽2内には給水系7から給水がなされ、給水された水は孔3を通じて回転ドラム4内にも所要量の水が給水される。モータ5により回転ドラム4が例えば40rpm程度の回転速度で回転駆動されると、回転ドラム4内に収容された洗濯物は回転ドラム4の内周面に設けられた攪拌突起8に引っ掛けられて回転方向に持ち上げられ、適当な高さから落下することにより、洗濯物には叩き洗いの作用が加えられることにより洗濯がなされる。この洗濯工程の後、汚れた洗濯水は排水系11により排水され、新たに給水された水を用いてすすぎ工程が実施される。すすぎ工程が終了すると回転ドラム4を例えば1000rpm程度で高速回転させて脱水工程が実施される。これらの工程は所定の制御手順に基づいて自動実行される。なお、本実施の形態のドラム式洗濯機は、送風機12により水槽2および回転ドラム4内の空気を吸引して除湿および加熱を順次に行い乾いた高温空気として水槽2および回転ドラム4内に送風することを繰り返す乾燥系13を装備したドラム式洗濯乾燥機といわれるドラム式洗濯機としてあり、前記脱水工程後に乾燥工程も自動実行される。ここに、本実施の形態の洗濯機は、ドラム式洗濯乾燥機を構成している。
以上のような各工程の自動実行のために、操作パネル14からのモード設定や制御プログラムに従い、マイクロコンピュータを搭載した制御基板9などの制御装置によってモータ5、給水系7、排水系11、乾燥系13を自動制御して洗濯工程、すすぎ工程、乾燥工程を行う機能を有している。なお、給水系7は電磁弁の開閉によって実線矢印で示すように適時に給水でき、また給水を利用して洗剤収容部の洗剤を水槽2内に適時に投入できるようになっている。排水系11は電磁弁の開閉によって洗濯工程終了時、すすぎ工程終了時など必要なときに一点鎖線矢印で示すように排水できるようになっている。乾燥系13は水槽2および回転ドラム4内の空気を送風機12によって図1、図2に示す破線矢印で示すように循環させる循環経路において、水槽2および回転ドラム4からの導入空気中の 糸くずなどを捕集し除塵するフィルタ15、除塵後の導入空気を除湿する除湿部16、除湿後の空気を加熱して乾いた高温空気とする加熱部17を有し、送風機12は加熱部17の下流に配置し湿気の影響を受けにくくしている。図示例では除湿部16、加熱部17は圧縮機18により冷媒を循環されて循環空気と熱交換を行う蒸発器および凝縮器であり、空気調和機19を構成するものとしてある。
回転ドラム4は回転軸4aに水槽2の背面に取り付けたモータ5が直結されて、水槽2と共に、開口側から底部側に向けて回転軸方向を水平方向から角度θ=20±10度に傾斜させて設置し、水平方向での設置の場合に比べ、回転ドラム4を同じ高さに設置しても開口が斜め上向きとなることで屈んだりする無理な姿勢を取らずに洗濯物を容易に出し入れできる。特に、本発明者等の経験からは傾斜角度θは20±10度とすることにより、子供(幼児を除く)から大人までの身長差があっても、車椅子利用者であっても、洗濯物の出し入れの作業が最も行い易い状態が得られる。また、回転ドラム4内に給水された水が背面側に溜まって少ない水量でも深い貯水状態が得られる利点もある。なお、図1に示す例では回転軸4aは回転ドラム4の背面に直結してモータ5の回転を伝達するようにしているが、これに限られることはない。
しかし、乾燥機能のないドラム式洗濯機、ドラムが垂直なドラム式洗濯機、回転ドラムがないなどその他の洗濯機でもよい。また、モータ5は洗濯機の洗濯方式や駆動方式の違いなどに応じて、洗濯機のどの部分にどのように取り付けられる場合にも本発明は適用でき、モータ5のロータ5bが回転させる駆動用の軸も前記回転軸4aの支持構造や回転ドラム4など駆動対象への回転伝達方式も特に問うものではない。
ここで、本実施の形態の前記モータ5は図1、図3〜図5に示すように、ステータ5aと、ロータ5bとを有し、図4に示すようにステータ5aはその周方向に配した複数の取り付け手段30により水槽2の背面に取り付けられて、図1、図3に示すように水槽2内の回転ドラム4に回転を伝達する回転軸4aに図1、図3、図4に示すように取り付けられたロータ5bとの間の三相交流による電磁作用によって、ロータ5bを回転させられ、回転ドラム4を駆動し、洗濯工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程などを実行することができる。
この電磁作用のために、モータ5のステータ5aは図4に示すように、径方向に延びるティース20aを持ったコア20に巻線124を巻き付けてある。また、ロータ5bは、磁石22およびそれに対応するコア23を持ったものとしている。
また、前記取り付けのために、ステータ5aを樹脂材料によりモールドした樹脂モールド部分31の水槽2への取り付け側である軸方向端面の外周に外方に延びて形成した取り付け足32と、この取り付け足32を水槽2の背面に設けた金属製のステ−タ取り付け座体33に螺子締結するボルト34などの締結具類とで構成し、各取り付け足32には図4、図5に示すように取り付け孔32aが設けられ、図4に示すようにこの取り付け孔32aに反水槽2側からボルト34を通して水槽2の背面にボルト止めなどして設けたステータ取り付け座体33の螺子孔33aにねじ合わせて締結することにより、ステータ5aを水槽2の背面に確固に取り付けるようにしている。
また、ロータ5bも図4〜図6に示すように樹脂材料によってモールドされた樹脂モールド部分37を有し、この樹脂モールド部分37における反水槽2側の天井部37aの中央部に金属製のボス38をインサートして形成した取り付け孔37bを形成している。この取り付け孔37bを前記軸受部24に軸受された回転軸4aの反水槽2側である後端部に、双方のセレーション部37b1、4a1が係合し合う回転方向の回り止め状態にして嵌め合わせた後、押えワッシャ39を当てがいボルト40などの締結具類にて回転軸4a に締結することにより、ロータ5bを回転軸4aに確固に取り付けるようにしてある。
このようなモータ5の洗濯機本体1への取り付けを伴う組み立てを組み立て性よく行うため本実施の形態では、特に、図7に示すような(a)〜(g)の工程を採っている。基本的には、(c)に示す磁石が着磁済みでかつ駆動用の軸への取り付けを行っていないロータ5bを、(d)に示す洗濯機本体1への取り付けを行っていないステータ5aに組み合わせて、(e)に示すように嵌め合わせる第1の工程と、この第1の工程の後に、(e)に示すようにステータ5aと嵌め合わせたロータ5bを、回転軸4aに取り付けるための少なくとも(f)に示すように嵌め合わせる第2の工程と、この第2の工程の後に、(f)に示すように洗濯機本体1側である水槽2に対し、具体的には水槽2に取り付けられるステータ取り付け座体33に取り付ける。これには、先行して(a)に示すようにステータ取り付け座体33の軸受部24に水槽2側から図4にも示してある軸受41とオイルシール42とを圧入する前工程と、(b)に示すように前記軸受部24の反水槽2側に図4にも示す軸受143を圧入し、回転軸4aを軸受する前工程とが必要である。このためには、軸受部24の圧入側が上に向くのが作業に便利で(a)の圧入作業と(b)の圧入作業との間で、ステータ取り付け座体33の上下を反転させるのが好適であり、(b)の作業後ステータ取り付け座体33のモータ5の取り付け側が上に向くのがよく、そのためには、(a)ではモータ5の取り付け側が下に向き圧入作業を選択し、その後の(b)への反転でモータ5の取り付け側が上向きとなるようにし、その後は反転の必要をなくしている。なお、実際には(c)では着磁や着磁管理を行う最終の機会となる。また、(c)(d)ではロータ5bやステータ5aの樹脂モールド部分31、37の剥がれの有無をチェックする最終の機会である。(e)でのロータ5bと回転軸4aとの嵌め合わせには、既述したようにセレーション部37b1、4a1双方間の位置合わせ作業を伴う。(f)でのステータ5aの取り付けには図4、図5に示すボルト34の締結トルクの管理を伴う。ロータ5bの回転軸4aへの図3、図4に示すボルト40による締結作業は、ロータ5bの回転軸4aへの嵌め合わせ後でも、ステータ5aの取り付け後でもよい。また、(g)では組み立て完了後のモータ5につき電磁特性に関する検査を行う。具体的には、誘起電圧の実効値への置き換え、センサーパルス幅、図5に示すようなロータ5bに対する回転位置検出手段26が検出する信号のセンサーずれ時間、つまり一周でのパルスのバラツキなどである。
このような組み立て手法によれば、ステータ5aと着磁済みのロータ5bとの嵌め合わせ作業と、ロータ5bの洗濯機駆動用の軸である回転軸4aへの取り付けのための回り止め手段であるセレーション部37b1、4a1双方の位置合わせを伴う嵌め合わせ作業とが異時の工程で独立して行えるので互いの作業を邪魔し合うことはない。従って、ステータ5aとロータ5bとの嵌め合わせは、互いに他に取り付けられていないフリーな状態で行え、しかも、この段階で双方間の一様な空隙を確保する必要がないので簡単な作業となる。また、ロータ5bの回転軸4aへの取り付けのための嵌め合わせも、ステータ5aとロータ5bとの一方へ片寄った磁気吸着による安定な嵌め合わせ状態で、しかも他に取り付けられないフリーな状態で行え、セレーション部37b1、4a1などである回り止め手段の位置合わせを伴うが簡単な作業となる。この段階でロータ5bの回転軸4aに対する取り付けを完了しても、していなくても、ステータ5aを洗濯機本体1に、具体的には洗濯機本体1側の固定部材であるステータ取り付け座体33に対して単独で取り付けることができ、この取り付けにおいてステータ5aをロータ5bに対して前記ステータ5aおよびロータ5b間の磁気吸着力に打ち勝って一様な空隙を確保する必要があるが、回転軸4aと洗濯機本体1との、従って洗濯機本体1側の固定部材であるステータ取り付け座体33との一義的な位置関係から決まっている、洗濯機本体1側上に、従って洗濯機本体1側の固定部材であるステータ取り付け座体33上の所定位置に対し、機械力を利用するなどして位置決めすればよく簡単な作業となる。
この結果、ステータ5aとロータ5bとの嵌め合わせが、共に他からフリーな状態で、一様な空隙を確保することもなく行える簡単な作業となり、ロータ5bの回転軸4aへの取り付けのための嵌め合わせも、ステータ5aとロータ5bとの分離やガタツキの心配のない磁気吸着した状態で、かつ、他からフリーな状態で、回り止め手段であるセレーション 部37b1、4a1などの位置合わせが伴っても簡単な作業となる。この段階でステータ5aを洗濯機本体1側に単独で取り付けることになり、ステータ5aをロータ5bに対し一様な空隙を確保する位置決めを伴うにしても、回転軸4aと洗濯機本体1側との一義的な位置関係から決まる所定位置に機械力を利用するなどして位置決めすればよく簡単な作業となる。従って、洗濯機本体1側への取り付けを伴うモータ5の組み立てが熟練しない作業者によっても個人差なく精度よく簡単かつ短時間に行え、組み立てコストの低減が図れる。
ここで、以上のようなモータ5の洗濯機本体1側固定部への取り付けを伴う組み立ては、洗濯機本体1側の固定部であるステータ取り付け座体33を単独で取り扱える、洗濯機本体1側、具体的には水槽2への取り付け前の状態で図7(a)〜(b)に示すように行うことにより、それぞれで必要な作業が楽に行える。しかし、これに限られることはなく、洗濯機本体1の側または装備済みの装備物へのステータ取り付け部に対する取り付けを伴い組み立てることもできる。
さらに、本実施の形態では図4に示すように、ステータ5aおよび洗濯機本体1のステータ取り付け部であるステータ取り付け座体33に、互いに嵌合する凸状あるいは凹状であるほぼ円環状のステータ側位置決め手段143および洗濯機側位置決め手段44を設けておき、前記第3の工程において図4に拡大して示すように、ステータ側位置決め手段143を洗濯機側位置決め手段44に嵌合させるようにしてある。これにより、ロータ5bを回転軸4aにセレーション部37b1、4a1などの回り止め手段の位置合わせを伴い嵌め合わせる作業において、ステータ5aがロータ5bの回転軸4aへの嵌め合わせ初期からロータ5bと共の回転軸4a基準による周り止め状態での位置規制を受けることと、洗濯機本体1側のステータ取り付け座体33に近づいていく、つまり、取り付け位置に近づくことと、を利用して、ステータ側位置決め手段143を洗濯機側位置決め手段44に嵌合させていき、ステータ5aを前記回転軸4aと洗濯機本体1側との、具体的にはステータ取り付け座体33との、一義的な位置関係から決まっている所定位置に機械的に位置決めするので、回転軸4aによって位置決めされたロータ5bに対し適正な空隙を自動的に確保してステータ5aを取り付けに供することができる。このためにステータ側位置決め手段143と洗濯機側位置決め手段44とはステータ5aおよびロータ5b間の適正な空隙内で双方が片寄って生じる片寄り量分を矯正できればよく必要矯正量は極く僅かでよい。具体的には、空隙は0.65mm程度であるので、一方側で磁気吸着が生じる片寄り量は適正な空隙の寸法に等しく、この0.65mmの片寄りを矯正できればよい。
ここに、ほぼ円環状であるステータ側位置決め手段143および洗濯機側位置決め手段44の双方は、回転軸4aに対して同心とする必要がある。しかし、完全な円環でなくてもよく、適数に等分されていても位置決め時に双方が軸直角方向に位置ずれしたり、そのような位置ずれの原因になる変形を生じたりしなければ位置決めの実効は得られる。
このような組み立て方法を採用するモータ5としては、ステータ5aに、洗濯機本体1側、つまりステータ取り付け座体33側に設けられる凹状あるいは凸状であるほぼ円環状の洗濯機側位置決め手段44と嵌合する、凸状あるいは凹状であるほぼ円環状のステータ側位置決め手段143を設けたものとすればよい。
しかし、図4の拡大図に示すように、前記ステータ側位置決め手段143の洗濯機本体1側の端面43aと、このステータ側位置決め手段143における前記洗濯機側位置決め手段 44に対して嵌合する周面43bとがなす角部43cと、前記洗濯機側位置決め手段44のステータ5a側の端面44aと、この洗濯機側位置決め手段44における前記ステータ側位置決め手段143に対して嵌合する周面44bとがなす角部44cとの双方、または一方が図示するようなテーパ状面あるいは円弧状面することにより、以下のようなさらに特
徴ある組み立てができる。
ロータ5bを回転軸4aに嵌め合わせながら、ステータ5aをロータ5bの回転軸4a基準による位置規制の基に洗濯機本体1のステータ取り付け部であるステータ取り付け座体33に近づけ、ステータ側位置決め手段143を洗濯機側位置決め手段44に嵌合させて位置決めするのに、それらステータ5a側、洗濯機本体1側の各位置決め手段43、44双方または一方の角部43c、44cにあるテーパ状面あるいは円弧状面の最大開口径を、ステータ5aが回転軸4aに位置決めされたロータ5bとの間の適正な空隙内で片寄って生じる片寄り位置より大きくすることで、つまり、片寄り域を包含する大きさとすることにより、そのような片寄りの影響なしに、ステータ側位置決め手段143が洗濯機側位置決め手段44に確実に受け入れられて嵌合し始める。これ以降嵌合が進むにつれて角部43c、44cのテーパ状面あるいは円弧状面の嵌合位置の径が小さくなっていくことでステータ側位置決め手段143は洗濯機側位置決め手段44によってロータ5bに対して適正な空隙を確保する適正位置側に案内され、角部43c、44cのテーパ状面あるいは円弧状面が終了する嵌合位置以降のステータ側位置決め手段143の洗濯機側位置決め手段44への嵌合によって、ステータ5aは洗濯機本体1側に対して適正位置に位置決めされて洗濯機本体1側への取り付けに供せる。従って、ロータ5bの回転軸4aへの嵌め合わせに伴いステータ5aをステータ5a、ロータ5b間の磁気吸着力に打ち勝ってステータ取り付け座体33側、つまり洗濯機本体1側に押し付けるだけでよくなる。
さらに、少なくともステータ5aの外周にアウタロータ5b2を有するモータ5を採用した組み立てであると、ロータ5bがステータ5aの外側に被さり、双方間の空隙がロータ5bに遮られて目視困難な状態で、従来の方法では空隙の確保と回り止め手段の位置合わせとを同時に行う必要があるが、上記のような組み立て方法によれば、適正な空隙が視認など人為的な作業なしに自動的に確保できる。
また、図1、図3〜図5に示すようなステータ5aの内周および外周の双方にインナロータ5b1、アウタロータ5b2を有するモータ5を採用した組み立てであっても、ロータ5bがステータ5aの外側に被さり、双方間の空隙がロータ5bに遮られて目視困難な状態で、従来の方法では空隙の確保と回り止め手段の位置合わせとを同時に行う必要があるが、上記のような組み立て方法によれば、適正な空隙が視認など人為的な作業なしに自動的に確保できる。なお、特にこのような、ステータ5aの内周および外周の双方にインナロータ5b1、アウタロータ5b2を有するモータ5においては、図4に示す巻線124がコア20に対して周方向に巻回されるトロイダル巻線を適用することによって、巻線124の周長を短くすることができることからモータの小型化、高効率化が可能となり、さらには、モータ5の極数を2P、スロット数をS、Nを自然数としたときに、P:S=5N:6Nである組み合わせとすることによって分布巻のモータ5を構成できて低騒音化が図れるために好適である。
ところで、水平方向での設置の場合に比べ洗濯物が回転軸方向にも低い位置に集まりやすい傾向を示すし、絡み、捩れの発生を大きく改善し機械力の働きを高めながら皺も生じ難くすることを意図して、本実施の形態では、開口側から底部側に向けて回転軸方向が水平方向から下向き傾斜となるようにして設置した有底円筒形の回転ドラム4に対する制御基板9による駆動制御に関し、回転ドラム4の90度を超え180度未満での急正弧回転、急逆弧回転を交互に繰り返す正逆弧回転駆動モードと、回転ドラム4の回転によって持ち上げられた洗濯物がその自重が勝る高さから落下する挙動を示す回転速度で回転ドラム 4の連続回転を正逆交互に繰り返す正逆連続回転駆動モードとを備えたものとしている。従って、これら両駆動モードを必要に応じどのようにも実行することができる。
特に、回転ドラム4の90度を超え180度未満の弧回転により洗濯物21を最大限90度を超えて180度未満まで持ち上げられるし、この弧回転駆動を正逆交互に行うことで、洗濯物21の持ち上げの最終時点ないしはその近傍で回転の反転のための減速ないしは制動状態が生じて洗濯物に与えられていた回転慣性による強制剥がし力および自重によって回転ドラム内面から確実かつ瞬時に剥がして落すことができるし、正逆交互の弧回転駆動によって洗濯物21の持ち上げ位置、落下位置を毎回の弧回転駆動において左右交互に入れ換えられるので、洗濯物21の解し作用を高められるし、機械力を及ぼすことができる。また、正逆弧回転駆動モードのみでは、洗濯物21の絡み、捩れ、皺より等が軽減される一方で、洗濯物21の上下方向の位置が入れ換り難く、洗いむらが生じやすいが、正逆連続回転駆動モードを併用することによって、洗濯物21の上下方向の位置の入れ換えを実現することができ、すなわち、正逆連続回転駆動モードにおける洗濯物21の絡み、捩れ、皺よりを軽減するとともに、正逆弧回転駆動モードにおける洗濯物21に対する機械力付与の不均衡を軽減することで、両モードによって洗濯やすすぎ中の洗濯物21に異なった2通りの挙動、具体的には正逆弧回転駆動モードによっては洗濯物21の絡み、捩れ、皺よりを軽減しつつ、しっかりした手もみ洗いの挙動を、正逆連続回転駆動モードによっては洗濯物21を大きく連続に動かしむらを軽減しながら洗う均一な洗い挙動を与えられる。また、正逆弧回転駆動モードは、急正回転、急逆回転を交互に繰り返す動作を行うので、モータ5にかかる駆動負荷が大きいが、モータ5にかかる駆動負荷が小さい正逆連続回転駆動モードを併用することによって、モータ5にかかる駆動負荷を軽減することができる。
特に、正逆弧回転駆動モードでは、回転ドラム4の90度を超え180度未満の弧回転により図4に示す洗濯物21を図8(a)の丸付き符号2、4、6に例示する破線位置から実線位置へと最大限90度を超えて180度未満まで持ち上げられる。また、この弧回転駆動を図8(a)に示す丸付き符号2、4、6、4、6・・の順に正逆交互に行うことで、図8(a)に示す丸付き符号3、5のように、洗濯物21の持ち上げの最終時点である実線位置ないしはその近傍で回転の反転のための減速ないしは制動状態が生じて洗濯物21に与えられていた慣性による強制剥がし力および自重によって回転ドラム4の内面から破線位置から実線位置への矢印で示すような放物線を描いて確実かつ瞬時に剥がして落すことができる。しかも、正逆交互の弧回転駆動によって洗濯物21の持ち上げ位置、落下位置を毎回の弧回転駆動において図8(b)に示すように左右交互に入れ換えられるので、洗濯物21の解し作用を高められるし、機械力を洗濯物21に及ぼすことができる。
この結果、回転ドラム4の弧回転により洗濯物21を回転ドラム4の左右片側上部まで持ち上げることを正逆交互に行い、洗濯物21の持ち上げの最終時点ないしはその近傍での減速ないしは制動状態にて洗濯物21をその慣性による強制剥がし力および自重によって回転ドラム4の内面から確実かつ瞬時に剥がして回転ドラム4の左右反対側に落すことの繰り返しにより、弧回転ごとに洗濯物21の持ち上げ位置、落下位置を左右交互に入れ換え、洗濯物21の解し作用を高めて絡みはもとより捩れや回転ドラム4の内面への貼り付きを防止し、洗濯物21の取り出しが容易で洗濯物21に皺が付くのを大幅に緩和することができる。また、洗濯物21に機械力を及ぼすことができるし叩き作用による叩き洗い効果、叩きすすぎ効果、叩きによる皺伸ばし効果のある洗濯物21の落下回数を大幅に増大するので、洗い効果を始めとするドラム式洗濯機が行う各工程での機能を実現できる。従って、このような正逆弧回転駆動モードを乾燥工程で実行することにより、脱水工程で洗濯物21が洗濯工程、すすぎ工程終了時の絡み、捩れ、皺より状態にて回転ドラム4内面に強く押し付けられて脱水後の状態で貼り付き強く癖付けられることがあっても、洗濯物21の持ち上げ位置および落下位置の左右交互の入れ換えと、それによる洗濯物21同士の左右入れ換えを伴う高い解し作用、機械力の作用によってスムーズに解しながら、さらに正逆連続回転駆動モードを併用することによって、洗濯物21の上下の入れ換えを行い、洗濯物21個々への通気性を高めていき乾燥した高温空気が隅々まで及ぶようにすることができるのでむら無く短時間に乾燥させられる。また、水無し状態での洗濯物21の落下時の叩き作用による皺伸ばしを伴い個々の洗濯物21の捩れのほぐれによる拡がりと繊維の再生が図れるので仕上がり状態を大きく高められる。
このような回転ドラム4の正逆弧回転駆動モードを実現するにはモータ5に掛かる駆動負荷が非常に大きいが、既述したステータ5aの内外周にインナロータ5b1、アウタロータ5b2を配置してトルクアップしたモータ5の採用によって、小さなモータ5で急反転の動作を有する正逆弧回転駆動モードを、急正弧回転と、急逆弧回転とを急激な制動を挟んで、洗濯物21に図8に示すような理想的な挙動を与えるという過酷な条件にても難なく実行できる。しかし、正逆弧回転駆動モードと駆動負荷の低い正逆連続回転駆動モードとを交互に併用して行うことで機械負荷を軽減することができる。
洗濯機への取り付けを伴うステータとロータを備えたモータの組み立てに適用して、組み立て性、組み立て精度を高められる。
本発明の実施の形態に係るモータの組み立て方法を適用するドラム式洗濯機の要部構成例を示す断面図。 同ドラム式洗濯機の内部を見た背面図。 同ドラム式洗濯機のモータ取り付け部分のほぼ半部を示す断面図。 同ドラム式洗濯機に採用しているモータの取り付け、組み立て状態の断面図。 同ドラム式洗濯機のモータのステータとロータとを分解した斜視図。 同ドラム式洗濯機のモータの背面から見た斜視図。 同ドラム式洗濯機モータの洗濯機本体側への取り付けを伴う組み立ての工程図。 同ドラム式洗濯機での正逆連続回転駆動モードでの工程図および洗濯物の挙動説明図。 インナロータタイプのモータを採用した従来のドラム式洗濯機を示す断面図。 アウタロータタイプのモータを採用した従来のドラム式洗濯機を示す断面図。 同ドラム式洗濯機のモータの背面図。
符号の説明
1 洗濯機本体
2 水槽
3 孔
4 回転ドラム
4a 回転軸
5 モータ
5a ステータ
5b ロータ
5b1 インナロータ
5b2 アウタロータ
6 扉
7 給水系
9 制御基板
11 排水系
13 乾燥系
20 コア
20a ティース
22 磁石
23 コア
24 軸受部
30 取り付け手段
31、37 モールド部分
32 取り付け足
33 ステータ取り付け座体
34 ボルト

Claims (8)

  1. 洗濯機に取り付けられるステータと、洗濯機に軸受した駆動用の軸に取り付けられる、磁石を有したロータとを備えたモータの組み立て方法であって、
    前記洗濯機への取り付けを行っていない前記ステータと、前記磁石が着磁済みでかつ前記駆動用の軸への取り付けを行っていない前記ロータとを組み合わせる第1の工程と、この第1の工程の後に、前記ロータを前記駆動用の軸に取り付ける第2の工程と、この第2の工程の後に、前記ステータを前記洗濯機に取り付ける第3の工程とを有したことを特徴とするモータの組み立て方法。
  2. 前記ステータおよび前記洗濯機のステータ取り付け部に互いに嵌合する凸状あるいは凹状であるほぼ円環状のステータ側位置決め手段および洗濯機側位置決め手段を設けておき、前記第3の工程において、前記ステータ側位置決め手段を前記洗濯機側位置決め手段に嵌合させることを特徴とする請求項1に記載のモータの組み立て方法。
  3. 前記ステータの外周に前記ロータを有するモータにおける請求項1または2に記載のモータの組み立て方法。
  4. 前記ステータの内周および外周の双方に前記ロータを有するモータにおける請求項1または2に記載のモータの組み立て方法。
  5. 前記ステータに、前記洗濯機側に設けられる凹状あるいは凸状であるほぼ円環状の洗濯機側位置決め手段と嵌合する、凸状あるいは凹状であるほぼ円環状のステータ側位置決め手段を設け、前記ステータ側位置決め手段の洗濯機側端面と、このステータ側位置決め手段における前記洗濯機側位置決め手段に対して嵌合する周面とがなす角部と、前記洗濯機側位置決め手段のステータ側端面と、この洗濯機側位置決め手段における前記ステータ側位置決め手段に対して嵌合する周面とがなす角部との双方、または一方がテーパ状面あるいは円弧状面であることを特徴とするモータ。
  6. 前記ステータの外周に前記ロータを有する請求項5に記載のモータ。
  7. 前記ステータの内周および外周の双方に前記ロータを有する請求項5に記載のモータ。
  8. 前記ステータの前記洗濯機への前記取り付け手段が、前記ステータの外周に位置する前記ロータよりも径方向外方に設けられている請求項6または7に記載のモータ。
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