JP2008192723A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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かおり 赤松
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将史 筒井
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Abstract

【課題】短チャネル効果が抑制され、微細化されても高い電流駆動能力を有する半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板100上に第1の保護膜101を形成する工程(a)と、半導体基板100内に、第1導電型の第1の不純物を注入して埋め込みチャネル注入層103Aを形成する工程(b)と、工程(a)および工程(b)の後、半導体基板100を熱処理することにより、埋め込みチャネル注入層103Aを活性化して、半導体基板100の内、第1の保護膜101との界面部分に第1の不純物が偏析した埋め込みチャネル層103を形成する工程(c)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタなどの半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、半導体集積回路装置の高集積化、高機能化および高速化に伴って、MOSトランジスタのゲート電極に金属を用い、ゲート絶縁膜に高誘電率を有する材料を用いる半導体装置が提案されている。さらに、この半導体装置のしきい値電圧の上昇を抑制するため、埋め込みチャネル構造を用いる技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、埋め込みチャネル構造を有するMOSトランジスタでは、ゲート長によるしきい値電圧の変化が大きく、短チャネル効果の抑制が課題となっている。そこで、この課題を解決するために、埋め込みチャネルと基板との接合を浅くする技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−103637号公報 特開2003−338622号公報
しかし、上記の方法では、埋め込みチャネルと基板との接合を浅くするために、エピ層の形成やデカボラン注入などの技術が必要となり、工程数も多くなる。このため、上記の方法は比較的高価格な製造方法となってしまう。また、基板内に高濃度のパンチスルーストップ領域を設けているため、良好な基板バイアス効果が得られない恐れがある。
上記に鑑み、本発明は、短チャネル効果が抑制され、微細化されても高い電流駆動能力を有する半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置の第1の製造方法は、半導体基板上に保護膜を形成する工程(a)と、前記半導体基板内に、第1導電型の第1の不純物を注入して埋め込みチャネル注入層を形成する工程(b)と、前記工程(a)および前記工程(b)の後、前記半導体基板を熱処理することにより、前記埋め込みチャネル注入層を活性化して、前記半導体基板における前記保護膜との界面部分に前記第1の不純物が偏析した埋め込みチャネル層を形成する工程(c)とを備えている。
この方法によれば、工程(c)で埋め込みチャネル注入層の上面が保護膜によって保護されている状態で、半導体基板を熱処理することにより、保護膜との界面部分に第1の不純物が偏析した埋め込みチャネル層を形成することができる。その結果、埋め込みチャネル層を半導体基板内の浅い領域に形成することができるため、短チャネル効果を抑制することが可能となる。また、従来の埋め込みチャネル層を有する半導体装置の場合、半導体基板の上面付近に偏析による不純物の濃度ピークが存在しないため、第2導電型の不純物を含むパンチスルーストップ領域などの不純物プロファイルの影響を受けやすく、トランジスタのしきい値電圧の変動が非常に大きくなる恐れがあったが、本発明の半導体装置では、第1の不純物が偏析していることにより、第2導電型の不純物を含むパンチスルーストップ領域などの不純物プロファイルの影響が低減され、トランジスタのしきい値電圧の変動を抑制することが可能となる。従って、本発明の半導体装置の製造方法を用いると、短チャネル効果が抑制され、微細化されても高電流駆動能力を有する半導体装置を作製することが可能となる。
なお、前記工程(c)では、1080℃以上の温度で前記熱処理をすることが好ましい。この場合、ここで、従来の半導体装置の製造方法では、不純物拡散層を活性化するための熱処理は、例えば1050℃以下で行っており、この温度による熱処理で不純物拡散層の上面部分に不純物が偏析する傾向はほとんど見られなかった。これに対して、本発明の第1の半導体装置の製造方法では、1080℃以上の温度で熱処理することにより、不純物拡散層の上面部分に第1の不純物を偏析させることができる。
また、前記半導体基板内に、第2導電型の第2の不純物を注入してパンチスルーストップ注入層を形成する工程(d)と、前記工程(d)の後、前記半導体基板を熱処理することにより、前記パンチスルーストップ注入層を活性化して、前記埋め込みチャネル層の下方にパンチスルーストップ領域を形成する工程(e)とをさらに備えていてもよい。この場合、第2導電型の第2の不純物を含むパンチスルーストップ領域を形成することで、埋め込みチャネル層に注入された第1導電型の第1の不純物を相殺することができるため、半導体基板内の不純物濃度を低下させることができ、基板バイアス効果を抑制することができる。
続いて、本発明の半導体装置の第2の製造方法は、前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜およびゲート電極を順次形成する工程(a)と、前記ゲート電極をマスクとして、前記半導体基板内に第1導電型の第1の不純物を注入して不純物注入層を形成する工程(b)と、前記工程(b)の後、前記ゲート電極の側面上に、サイドウォールを形成する工程(c)と、前記半導体基板を熱処理することにより前記不純物注入層を活性化して、前記半導体基板における、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に、前記第1の不純物が偏析した不純物拡散層を形成する工程(d)とを備えている。
この第2の製造方法によれば、工程(d)で不純物注入層の上面の一部がゲート絶縁膜およびサイドウォールにより保護されている状態で熱処理することで、ゲート絶縁膜との界面部分およびサイドウォールとの界面部分に第1の不純物が偏析した不純物拡散層を得ることができる。その結果、不純物拡散層の上面部分における不純物濃度が高くなるため、不純物拡散層のシート抵抗の低減化を図ることができる。従って、本発明の半導体装置の第2の製造方法を用いると、微細化されても高い電流駆動能力を有し、高速に動作可能な半導体装置を製造することができる。
次に、本発明の第1の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板内に形成され、第1導電型の第1の不純物を含む埋め込みチャネル層と、前記埋め込みチャネル層上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記半導体基板における前記ゲート電極の両側方下に、前記埋め込みチャネル層を挟んで形成されたソース領域およびドレイン領域とを備え、前記埋め込みチャネル層は、前記ゲート絶縁膜との界面部分に、前記第1の不純物の第2の濃度ピークを有する。
この構成によれば、ゲート絶縁膜との界面部分に第1の不純物の第2の濃度ピークが生じており、半導体基板内の浅い領域に形成された埋め込みチャネル層を備えている。これにより、短チャネル効果を抑制することができ、さらに、従来の埋め込みチャネル層を有する半導体装置に比べて、第2導電型の不純物を含むパンチスルーストップ領域などの不純物プロファイルの影響を受けにくく、トランジスタのしきい値電圧の変動を抑制することができる。その結果、本発明の第1の半導体装置は、短チャネル効果が抑制され、微細化されても高い電流駆動能力を示すことができる。
続いて、本発明の第2の半導体装置は、半導体基板と、半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極および前記ゲート絶縁膜の側面上に形成されたサイドウォールと、前記半導体基板における前記ゲート電極の両側方下に形成され、第1導電型の第1の不純物を含む不純物拡散層とを備え、前記不純物拡散層は、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に前記第1の不純物の濃度ピークを有する。
この構成によれば、ゲート絶縁膜との界面部分およびサイドウォールとの界面部分に第1の不純物の濃度ピークが生じており、この濃度ピークが生じる領域では、第1の不純物が偏析している。このため、不純物拡散層の上面部分における不純物の濃度が大きくなっているため、不純物拡散層のシート抵抗を低減させることができる。その結果、本発明の第2の半導体装置では、微細化されても高い電流駆動能力を有し、高速に動作することが可能となる。
本発明の半導体装置およびその製造方法によると、埋め込みチャネル層や不純物拡散層などの不純物が注入された領域では、該領域の表面部分で不純物が偏析しているため、短チャネル効果の抑制や不純物を注入した層のシート抵抗の低抵抗化を図ることができる。これにより、微細化されても高い電流駆動能力の有する半導体装置を実現することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。図1(a)〜(c)および図2(a)〜(c)は、それぞれ本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。最初に、図2(c)を用いて本実施形態に係る半導体装置の構成について説明する。
図2(c)に示すように、本実施形態の半導体装置は、例えばシリコンからなる半導体基板100と、半導体基板100内に形成され、例えばp型不純物のボロン(B)を含むウエル層105と、ウエル層105内に形成された素子分離領域120と、半導体基板100における素子分離領域120によって取り囲まれた領域(活性領域)上に形成され、例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜106と、ゲート絶縁膜106上に形成され、例えば多結晶シリコンからなるゲート電極107と、半導体基板100(活性領域)におけるゲート電極107の両側方下に形成され、例えばn型不純物の砒素(As)を含むエクステンション領域となる不純物拡散層108と、半導体基板100(活性領域)におけるゲート電極107の直下に両側を不純物拡散層108に挟まれて形成され、例えばn型不純物の砒素を含む埋め込みチャネル層103とを備えている。ウエル層105内には、不純物拡散層108および埋め込みチャネル層103の下方に、例えばp型不純物のボロンを含むパンチスルーストップ領域104がさらに備えられている。
また、本実施形態の半導体装置において、埋め込みチャネル層103は、半導体基板100の上面から深さ方向に0.05μm程度離間した位置に砒素の第1の濃度ピークを有し、半導体基板100におけるゲート絶縁膜106との界面部分に砒素の第2の濃度ピークを有している(図3(c)参照)。この第2の濃度ピークの領域は砒素の偏析によって形成されている。
本実施形態の半導体装置の特徴は、埋め込みチャネル層103が、ゲート絶縁膜106との界面部分に砒素の偏析によって生じた第2の濃度ピークを有していることにある。この構成によれば、半導体基板100内に浅く形成された埋め込みチャネル層103により、短チャネル効果を抑制することができる。さらに、ゲート絶縁膜106との界面部分に砒素が偏析していることにより、従来の埋め込みチャネル層を有する半導体装置に比べて、p型不純物を含むパンチスルーストップ領域104などの不純物プロファイルの影響を受けにくく、トランジスタのしきい値電圧の変動を抑制することができる。その結果、本実施形態の半導体装置は、短チャネル効果が抑制され、微細化されても高い電流駆動能力を示すことが可能となる。
また、本実施形態の半導体装置では、埋め込みチャネル層103の下方にp型不純物を含むパンチスルーストップ領域104を設けることで、埋め込みチャネル層103に注入されたn型不純物を相殺することができるため、半導体基板100内の不純物濃度を低下させることができ、基板バイアス効果を抑制することができる。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。なお、図3(a)〜(d)は、それぞれ本実施形態の半導体装置の製造方法に係る不純物濃度プロファイルを示す図である。
最初に、図1(a)に示すように、半導体基板100内に素子分離領域120を形成した後、半導体基板100上の全面に、例えば酸化膜からなる厚さ10nmの第1の保護膜101および例えば窒化膜からなる厚さ15nmの第2の保護膜102を順次形成する。次に、半導体基板100における素子分離領域120によって囲まれた領域(活性領域)に、例えばn型不純物である砒素(As)を、注入エネルギー160keV、注入ドーズ量4×1012ions/cmの条件でイオン注入して、n型不純物を含む埋め込みチャネル注入層103Aを形成する。この時、図3(a)に示すように、埋め込みチャネル注入層103Aは、半導体基板100の上面から深さ方向に0.05μm離れた領域付近では砒素の第1の濃度ピークを有している。
次に、図1(b)に示すように、半導体基板100を1100℃の高温で10秒程度の短時間の熱処理することにより、埋め込みチャネル注入層103A中の砒素を活性化して埋め込みチャネル層103を形成する。このとき、埋め込みチャネル注入層103Aの上面が第1の保護膜101に保護されている状態で、1100℃程度の温度で短時間熱処理することによって、半導体基板100と第1の保護膜101との界面部分に砒素が偏析する。そのため、図3(b)に示す埋め込みチャネル層103の不純物濃度プロファイルでは、第1の濃度ピークとは別に、半導体基板100における第1の保護膜101との界面部分に第2の濃度ピークが現れる。この第2の濃度ピークは、熱処理が高温で長時間であるほど、顕著に現れる。
ここで、偏析により第2の濃度ピークが現れるメカニズムについて簡単に説明する。従来の半導体装置では、埋め込みチャネル注入層103Aなどの不純物注入層上に、第1の保護膜101や第2の保護膜102などの保護膜が形成されていない状態で高温の熱処理を行う場合、半導体基板中を拡散して半導体基板の表面に到達した不純物は半導体基板の外に外方拡散するために、半導体基板の表面に不純物が偏析する傾向はほとんど見られない。また、不純物注入層上に保護膜が形成されている状態で1050℃以下で半導体基板を熱処理する場合、半導体基板中における不純物の拡散速度に比べて保護膜中における不純物の拡散速度が速いため、半導体基板の表面に到達した不純物は保護膜中に拡散してしまい、半導体基板の表面に不純物が偏析することはない。これに対して、本発明の半導体装置の製造方法の様に、不純物注入層上に保護膜が形成されている状態で1080℃以上の高温で熱処理をする場合、半導体基板中における不純物の拡散速度に比べて保護膜中における不純物の拡散速度が遅くなるため、半導体基板の表面に到達した不純物は、半導体基板の表面に偏析する。その結果、埋め込みチャネル層103の不純物濃度プロファイルでは、第2の濃度ピークが現れる。以上のことより、本実施形態の半導体装置の製造方法では、半導体基板100の表面に不純物を偏析するために、1080℃以上の温度で熱処理する必要があり、1100℃以上の温度で熱処理することがより好ましい。
続いて、図1(c)に示すように、半導体基板100内に例えばp型不純物であるボロン(B)を、注入エネルギー35keV、注入ドーズ量4×1012ions/cmの条件でイオン注入して、p型不純物を含むパンチスルーストップ注入層104Aを形成する。さらに、半導体基板100内にp型不純物であるボロン(B)を、注入エネルギー280keV、注入ドーズ量1×1013ions/cmの条件でイオン注入して、p型不純物を含むウエル注入層105Aを形成する。
次に、図2(a)に示すように、第2の保護膜102および第1の保護膜101を順次除去する。
次に、図2(b)に示すように、半導体基板100に対して850℃、10分の熱処理を行うことにより、埋め込みチャネル層103上に例えばシリコン酸化膜からなる厚さ2nmのゲート絶縁膜106を形成する。この熱処理により、パンチスルーストップ注入層104Aおよびウエル注入層105Aは活性化され、それぞれパンチスルーストップ領域104およびウエル層105が形成される。この時、図3(c)に示すように、パンチスルーストップ領域104は、半導体基板100の上面から深さ方向に0.1μm離れた付近にボロンの濃度ピークを有している。また、砒素の第1の濃度ピークの位置近傍からさらに深い領域では、砒素に比べてボロンの不純物濃度が高くなっている。従って、パンチスルーストップ領域104におけるボロンの不純物濃度プロファイルは、砒素の第1の濃度ピークを覆うように形成されている。
次に、図2(c)に示すように、ゲート絶縁膜106上に例えば多結晶シリコン膜を形成した後、該多結晶シリコン膜をパターニングしてゲート電極107を形成する。続いて、半導体基板100にゲート電極107をマスクとしてn型不純物である砒素をイオン注入することにより、半導体基板100(活性領域)におけるゲート電極107の両側方下に、例えばn型不純物を含むエクステンション領域となる不純物拡散層108を形成する。その後、公知の方法で、ゲート電極107およびゲート絶縁膜106の側面上へのサイドウォールの形成、n型不純物を含むソースおよびドレイン領域の形成、ゲート電極107やソースおよびドレイン領域上へのシリサイド層形成などを行い、n型MOSトランジスタを製造する。なお、不純物拡散層108として、エクステンション領域の代わりに、n型LDD(Lightly Doped Drain)領域やn型ソースおよびドレイン領域を形成してもよい。以上の工程を経て、最終的には、図3(d)に示すように、接合深さが0.025μm以下となる半導体基板100内の非常に浅い領域に、n型不純物を含む埋め込みチャネル層が形成される。
本実施形態の製造方法の特徴は、図1(b)に示す工程で埋め込みチャネル注入層103Aの上面が第1の保護膜101によって保護されている状態で、高温(1080℃)で短時間、半導体基板100を熱処理して埋め込みチャネル層103を形成することにある。これにより、埋め込みチャネル層103は、半導体基板100の上面から深さ方向に離間した位置にイオン注入によって生じた第1の濃度ピークと、第1の保護膜101との界面部分に砒素の偏析によって生じた第2の濃度ピークとを有する砒素の不純物濃度プロファイルを得ることができる。その結果、埋め込みチャネル層103とパンチスルーストップ領域104との接合を浅く形成することができるため、短チャネル効果を抑制することが可能となる。また、従来の埋め込みチャネル層を有する半導体装置の場合、半導体基板の表面付近に偏析による第2の濃度ピークが存在しないため、p型不純物を含むパンチスルーストップ領域などの不純物プロファイルの影響を受けやすく、トランジスタのしきい値電圧の変動が非常に大きくなる恐れがある。これに対して、本実施形態の埋め込みチャネル層103を有する半導体装置では、第2の濃度ピークが存在していることにより、p型不純物を含むパンチスルーストップ領域104などの不純物プロファイルの影響が低減され、トランジスタのしきい値電圧の変動を抑制することが可能となる。従って、本実施形態の半導体装置の製造方法を用いると、短チャネル効果が抑制され、微細化されても高電流駆動能力を有する半導体装置を作製することができる。
なお、本実施形態の半導体装置の製造方法では、図1(a)に示す工程で、第1の保護膜101および第2の保護膜102を形成した状態で埋め込みチャネル注入層103Aを形成したが、これに限定されるものではなく、第2の保護膜102を形成せずに第1の保護膜101のみを形成した状態でイオン注入を行ってもよい。
また、本実施形態の製造方法では、素子分離領域120を形成した後に埋め込みチャネル層103を形成したが、素子分離領域120を形成する前に埋め込みチャネル層103を形成してもよい。なお、イオン注入によってパンチスルーストップ注入層104Aおよびウエル注入層105Aを形成する前に、第2の保護膜102を除去してもよい。
また、本実施形態の製造方法では、埋め込みチャネル注入層103Aに対する高温での熱処理を図1(b)に示す工程で行っているが、パンチスルーストップ注入層104Aやウエル注入層105Aを形成した後に実施してもよい。この場合、パンチスルーストップ注入層104Aやウエル注入層105Aを形成した後に、埋め込みチャネル注入層103Aを形成してもよい。また、図1(b)に示す工程では、砒素が偏析した埋め込みチャネル層103を形成するための熱処理を行わず、図2(c)に示す工程で、ソースおよびドレイン領域の不純物を活性化すると同時に、埋め込みチャネル注入層103Aを活性化して埋め込みチャネル層103を形成してもよい。なお、この時、1080℃以上の高温で熱処理することが好ましい。この方法では、工程数を減らすことができるため、比較的容易に本実施形態の半導体装置を製造することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4(a)〜(c)および図5(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。最初に、図5(b)を用いて本実施形態の半導体装置の構成について説明する。
図5(b)に示すように、本実施形態の半導体装置は、例えばシリコンからなる半導体基板100と、半導体基板100内に形成され、例えばp型不純物のボロンを含むウエル層105と、ウエル層105内に形成された素子分離領域(図示せず)と、半導体基板100における素子分離領域120によって取り囲まれた領域(活性領域)上に形成され、例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜106と、ゲート絶縁膜106上に形成され、例えば多結晶シリコンからなるゲート電極107と、半導体基板100(活性領域)におけるゲート電極107の両側方下に形成され、例えばn型不純物の砒素(As)を含むエクステンション領域となる不純物拡散層108と、ゲート絶縁膜106およびゲート電極107の側面上に形成されたサイドウォール109と、半導体基板100(活性領域)におけるサイドウォール109の外側方下に形成され、例えばn型不純物の砒素を含むソース・ドレイン領域110とを備えている。また、ウエル層105内には、不純物拡散層108及びソース・ドレイン領域110の下方に、例えばp型不純物を含むパンチスルーストップ領域104がさらに備えられている。なお、不純物拡散層108は、ゲート絶縁膜106との界面部分およびサイドウォール109との界面部分に、砒素の偏析によって形成された濃度ピークを有している(図6(b)の第2の濃度ピーク参照)。
本実施形態の半導体装置の特徴は、ゲート絶縁膜106との界面部分およびサイドウォール109の界面部分に砒素が偏析した不純物拡散層108を備えていることにある。この構成によれば、n型不純物を含む不純物拡散層108の上面部分における不純物の濃度が大きくなっているため、不純物拡散層108のシート抵抗を低減させることができる。その結果、本実施形態の半導体装置では、微細化されても高い電流駆動能力を有し、高速に動作することが可能となる。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。なお、図6(a)および(b)は、本実施形態の半導体装置の製造方法に係る不純物濃度プロファイルを示す図である。
まず、図4(a)に示すように、例えばシリコンからなる半導体基板100上に、例えば酸化膜からなる注入保護膜111を形成した後、半導体基板100にp型不純物であるボロン(B)を、注入エネルギー30keV、注入ドーズ量2×1012ions/cmの条件でイオン注入して、チャネル注入層121Aを形成する。さらに、p型不純物であるボロン(B)を、注入エネルギー280keV、注入ドーズ量1×1013ions/cmの条件でイオン注入してウエル注入層105Aを形成する。
次に、図4(b)に示すように、注入保護膜111を除去した後、半導体基板100に対して、800℃、30分の熱処理を行うことにより、例えばシリコン酸化膜からなる厚さ2nmのゲート絶縁膜106を形成する。この時、熱処理によって、チャネル注入層121Aおよびウエル注入層105Aに注入されたp型不純物が活性化されて、p型不純物を含むチャネル層121およびウエル層105がそれぞれ形成される。なお、チャネル注入層121Aおよびウエル注入層105Aに注入された不純物を活性化するための熱処理は、ゲート絶縁膜106を形成する前に行ってもよい。
続いて、図4(c)に示すように、ゲート絶縁膜106上に例えば多結晶シリコン膜を形成した後、該多結晶シリコン膜をパターニングしてゲート電極107を形成する。次いで、半導体基板100内に、ゲート電極107をマスクにしてn型不純物である砒素を注入エネルギー60keV、注入ドーズ量1×1013ions/cmの条件でイオン注入することにより、半導体基板100におけるゲート電極107の両側方下に、n型不純物を含むエクステンション注入層となる不純物注入層108Aを形成する。この時、図6(a)に示すように、不純物注入層108Aは、半導体基板100の上面から深さ方向に0.03μm程度離間した位置に、砒素の第1の濃度ピークを有している。
次に、図5(a)に示すように、半導体基板100上の全面に例えばシリコン窒化膜を形成した後、異方性ドライエッチングにより該シリコン窒化膜をエッチバックすることで、ゲート電極107およびゲート絶縁膜106の側面上にサイドウォール109を形成する。次いで、半導体基板100に対して、1100℃の温度で10秒程度の短時間熱処理を行うことにより、不純物注入層108A中の砒素を活性化して、n型不純物を含むエクステンション領域となる不純物拡散層108を形成する。この時、不純物注入層108Aの上面の一部は、ゲート絶縁膜106およびサイドウォール109によって保護されているため、高温で短時間の熱処理することによって、ゲート絶縁膜106との界面部分およびサイドウォール109との界面部分で砒素が偏析する。そのため、図6(b)に示す不純物拡散層108の不純物濃度プロファイルでは、第1の濃度ピークとは別に、半導体基板100における、ゲート絶縁膜106との界面部分及びサイドウォール109との界面部分に第2の濃度ピークが現れる。この第2の濃度ピークは、熱処理が高温で長時間であるほど、顕著に現れる。なお、砒素を偏析させるためには、1080℃以上の温度で熱処理を行う必要があり、1100℃以上の温度で熱処理することがより好ましい。
次に、図5(b)に示すように、ゲート電極107およびサイドウォール109をマスクにして半導体基板100に、n型不純物である砒素を注入エネルギー50keV、注入ドーズ量3×1015ions/cmの条件でイオン注入することにより、半導体基板100におけるサイドウォール109の外側方下にn型不純物を含むソース・ドレイン領域110を形成する。
以降、n型のソース・ドレイン領域110上へのシリサイド層形成などを行い、本実施形態に係るn型MOSトランジスタを製造する。なお、不純物拡散層108として、エクステンション領域の代わりに、n型不純物を含むLDD領域およびソース・ドレイン領域を形成してもよい。
本実施形態の半導体装置の製造方法の特徴は、図5(a)に示す工程で不純物注入層108Aの上面の一部をゲート絶縁膜106およびサイドウォール109により保護している状態で、高温(1080℃)で熱処理することにある。これにより、エクステンション領域となる不純物拡散層108は、ゲート絶縁膜106との界面部分およびサイドウォール109との界面部分に砒素の偏析によって生じた第2の濃度ピークを有する砒素の不純物濃度プロファイルを得ることができる。その結果、不純物拡散層108の上面部分における不純物濃度が高くなるため、不純物拡散層108のシート抵抗の低減化を図ることができる。
なお、本実施形態の半導体装置の製造方法では、p型不純物を含むチャネル層121を備えた表面チャネル構造を有する半導体装置の一例を説明したが、上述の第1の実施形態で挙げた埋め込みチャネル構造を有する半導体装置も製造することができる。具体的な製造方法としては、図1(a)〜(c)および図2(a)、(b)に示すように、第1の実施形態の半導体装置の製造方法と同様な工程により、半導体基板100内に、素子分離領域120と、p型不純物を含むウエル層105およびパンチスルーストップ領域104と、n型不純物を含む不純物注入層108Aおよび埋め込みチャネル層とを形成し、半導体基板100の活性領域上に、ゲート絶縁膜106およびゲート電極107を形成する。続いて、図5(a)に示すように、ゲート絶縁膜106およびゲート電極107の側面上に、例えばシリコン窒化膜からなるサイドウォール109を形成する。次いで、半導体基板100に対して、1100℃の温度で10秒程度の短時間熱処理を行うことにより、不純物注入層108A中の砒素を活性化して、n型不純物を含む不純物拡散層108を形成する。その後、図5(b)に示すように、上述の本実施形態の半導体装置の製造方法と同様にしてソース・ドレイン領域110を形成する。なお、この方法の場合、図1(b)に示す埋め込みチャネル注入層103Aを活性化するための熱処理は必ずしも行う必要はなく、図5(a)に示す工程で行う熱処理により、埋め込みチャネル注入層103Aと不純物注入層108Aとを同時に活性化してもよい。以降、所定の工程を経て、埋め込みチャネル層および不純物拡散層108を備えた半導体装置を得ることができる。この方法によれば、ゲート絶縁膜106との界面部分に砒素が偏析し、半導体基板100内の浅い領域に設けられた埋め込みチャネル層103と、ゲート絶縁膜106との界面部分およびサイドウォール109との界面部分に砒素が偏析した不純物拡散層108とを形成することができる。その結果、短チャネル効果が抑制され、且つ、エクステンション領域となる不純物拡散層108のシート抵抗が低減されるため、第1の実施形態の半導体装置に比べ、微細化されてもより高い電流駆動能力を有する半導体装置を実現することができる。
なお、本実施形態の半導体装置およびその製造方法では、サイドウォール109は、シリコン窒化膜からなる単層膜に限定されるものではなく、ゲート絶縁膜106およびゲート電極107の側面から半導体基板100の上面にわたって形成されたL字型のシリコン酸化膜と該シリコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とから構成される積層膜であってもよい。また、ゲート電極107とサイドウォール109との間に、シリコン酸化膜などからなるオフセットスペーサがあってもよい。
また、本実施形態の半導体装置の製造方法において、図5(a)に示す工程で不純物注入層108A中の砒素を活性化するための熱処理は行わず、図5(b)に示す工程で行う熱処理により、ソース・ドレイン領域110の不純物を活性化するのと同時に、不純物注入層108A中の砒素を活性化してもよい。この場合の熱処理は、1080℃以上の温度、より好ましくは1100℃以上の温度で行う。なお、従来の半導体装置の製造方法では、ソース・ドレイン領域の不純物を活性化するための熱処理は1050℃以下で行っていたため、この熱処理により不純物が偏析する傾向は見られず、本実施形態の半導体装置のように第2の濃度ピークを有する不純物濃度プロファイルを得ることができなかった。
なお、本発明に係る第1の実施形態および第2の実施形態の半導体装置およびその製造方法において、ゲート絶縁膜106の材料としてシリコン酸化膜を用いた例を挙げたが、これに限定されるものではなく、シリコン窒化膜(Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)あるいは、Al、ZrO、HfO、TiO、またはTaなどの金属酸化膜を用いてもよい。
また、ゲート電極107の材料として、上述した多結晶シリコン膜の他に、導電化されたアモルファスシリコンなどの半導体や、金属などを用いてもよい。
また、本発明に係る第1の実施形態および第2の実施形態の半導体装置およびその製造方法では、n型不純物として砒素を用いたが、リンやアンチモンを用いてもよい。また、n型MOSトランジスタについて説明したが、これに限定されるものではなく、埋め込みチャネル層103やエクステンション領域となる不純物拡散層108にボロンやインジウムなどのp型不純物を注入させたp型MOSトランジスタを用いてもよい。
なお、図6(b)に示すように、第2の濃度ピークが生じる高温熱処理により、図6(a)で示す第1の濃度ピークが消滅してもよい。
本発明の半導体装置およびその製造方法は、微細なMOSトランジスタの高駆動化に有用である。
(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図ある。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法における不純物濃度プロファイルを示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)および(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)および(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法における不純物濃度プロファイルを示す断面図である。
符号の説明
100 半導体基板
101 第1の保護膜
102 第2の保護膜
103 埋め込みチャネル層
103A 埋め込みチャネル注入層
104 パンチスルーストップ領域
104A パンチスルーストップ注入層
105 ウエル層
105A ウエル注入層
106 ゲート絶縁膜
107 ゲート電極
108 不純物拡散層
108A 不純物注入層
109 サイドウォール
110 ソース・ドレイン領域
111 注入保護膜
120 素子分離領域
121 チャネル層
121A チャネル注入層

Claims (19)

  1. 半導体基板上に保護膜を形成する工程(a)と、
    前記半導体基板内に、第1導電型の第1の不純物を注入して埋め込みチャネル注入層を形成する工程(b)と、
    前記工程(a)および前記工程(b)の後、前記半導体基板を熱処理することにより、前記埋め込みチャネル注入層を活性化して、前記半導体基板における前記保護膜との界面部分に前記第1の不純物が偏析した埋め込みチャネル層を形成する工程(c)とを備えている半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程(c)では、1080℃以上の温度で前記熱処理をする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の不純物は、砒素である請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記工程(b)では、前記埋め込みチャネル注入層における前記半導体基板の上面から深さ方向に離間した位置に前記第1の不純物の第1の濃度ピークが生じ、
    前記工程(c)では、前記埋め込みチャネル層における前記保護膜との界面部分に前記第1の不純物の偏析によって第2の濃度ピークが生じる請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板内に第2導電型の第2の不純物を注入してパンチスルーストップ注入層を形成する工程(d)と、
    前記工程(d)の後、前記半導体基板を熱処理することにより、前記パンチスルーストップ注入層を活性化して、前記埋め込みチャネル層の下方にパンチスルーストップ領域を形成する工程(e)とをさらに備えている請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記埋め込みチャネル層上にゲート絶縁膜およびゲート電極を順次形成した後、前記ゲート電極をマスクとして、前記半導体基板内に第1導電型の第3の不純物を注入して、前記埋め込みチャネル層の両側に不純物注入層を形成する工程(f)と、
    前記ゲート電極の側面上に、サイドウォールを形成する工程(g)と、
    前記半導体基板を熱処理することにより、前記半導体基板における、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に、前記第3の不純物が偏析した不純物拡散層を形成する工程(h)とを備えている請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記工程(h)では、1080℃以上の温度で前記熱処理をする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第3の不純物は、砒素である請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(f)では、前記不純物注入層における前記半導体基板の上面から深さ方向に離間した位置に前記第3の不純物の第3の濃度ピークを生じ、
    前記工程(h)では、前記不純物拡散層における、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に、前記第3の不純物の偏析によって第4の濃度ピークが生じる請求項6〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(c)は、前記工程(h)と同時に行う請求項6〜9のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜およびゲート電極を順次形成する工程(a)と、
    前記ゲート電極をマスクとして、前記半導体基板内に第1導電型の第1の不純物を注入して不純物注入層を形成する工程(b)と、
    前記工程(b)の後、前記ゲート電極の側面上に、サイドウォールを形成する工程(c)と、
    前記半導体基板を熱処理することにより前記不純物注入層を活性化して、前記半導体基板における、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に、前記第1の不純物が偏析した不純物拡散層を形成する工程(d)とを備えている半導体装置の製造方法。
  12. 前記工程(d)では、1080℃以上の温度で前記熱処理する請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1の不純物は、砒素である請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記工程(b)では、前記不純物拡散層における前記半導体基板の上面から深さ方向に離間した位置に前記第1の不純物の第1の濃度ピークが生じ、
    前記工程(d)では、前記不純物拡散層における、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に、前記第1の不純物の偏析によって第2の濃度ピークが生じる請求項11〜13のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 半導体基板と、
    前記半導体基板内に形成され、第1導電型の第1の不純物を含む埋め込みチャネル層と、
    前記埋め込みチャネル層上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体基板における前記ゲート電極の両側方下に、前記埋め込みチャネル層を挟んで形成されたソース領域およびドレイン領域とを備え、
    前記埋め込みチャネル層は、前記ゲート絶縁膜との界面部分に、前記第1の不純物の第2の濃度ピークを有する半導体装置。
  16. 前記埋め込みチャネル層は、前記半導体基板の上面から深さ方向に離間した位置に、前記第1の不純物の第1の濃度ピークをさらに有する請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記埋め込みチャネル層の下方に形成され、第2導電型の第2の不純物を含むパンチスルーストップ領域をさらに備えている請求項15または16に記載の半導体装置。
  18. 前記第2の不純物は、前記第1の濃度ピークの位置では前記第1の不純物よりも不純物濃度が高く、前記第2の濃度ピークの位置では前記第1の不純物よりも不純物濃度が低い請求項17に記載の半導体装置。
  19. 半導体基板と、
    半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の側面上に形成されたサイドウォールと、
    前記半導体基板における前記ゲート電極の両側方下に形成され、第1導電型の第1の不純物を含む不純物拡散層とを備え、
    前記不純物拡散層は、前記ゲート絶縁膜との界面部分および前記サイドウォールとの界面部分に前記第1の不純物の濃度ピークを有する半導体装置。
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