JP2008190586A - パルサープレートの取り付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルサープレートの肉厚や固着個所を特に増やすことなく,パルサープレートの振動を簡単に抑制し得るようにしたパルサープレートの取り付け構造を提供する。
【解決手段】内燃機関用クランク軸Cの,クランクアーム3及びカウンタウエイト4よりなる回転壁部9の端面10にパルサープレートPを,その周方向に並ぶ複数の固着部材18により固着してなる,パルサープレートの取り付け構造において,パルサープレートPに,その一端面側に突出してその全周に亙る環状のリブ25を形成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は,内燃機関用クランク軸の,クランクアーム及びカウンタウエイトよりなる回転壁部の端面にパルサープレートを,その周方向に並ぶ複数の固着部材により固着してなる,パルサープレートの取り付け構造の改良に関する。
かゝるパルサープレートの取り付け構造は,特許文献1参照に開示されるように,既に知られている。
特開平11−13736号公報
一般にパルサープレートは,鋼板製でその肉厚が比較的薄いため,エンジンの運転中,クランク軸のトルク変動等に起因して振動することがある。その振動を極力抑えるためには,パルサープレートの肉厚を増やす手法と,パルサープレートの回転壁部への固着個所を増やす手法とがあるが,前者の手法を採ると,クランク軸系の重量増を招くので,好ましくなく,また後者の手法を採ろうとしても,回転壁部の半部を構成するクランクアームの端面が狭いため,固着個所が必然的に限定され,固着個所を充分に増やすことは実際上困難である。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,パルサープレートの肉厚や固着個所を特に増やすことなく,パルサープレートの振動を簡単に抑制し得るようにした,前記パルサープレートの取り付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,内燃機関用クランク軸の,クランクアーム及びカウンタウエイトよりなる回転壁部の端面にパルサープレートを,その周方向に並ぶ複数の固着部材により固着してなる,パルサープレートの取り付け構造において,パルサープレートに,その一端面側に突出して周方向に延びるリブを形成したことを第1の特徴とする。
尚,前記回転壁部の端面は,後述する本発明の実施例中の取り付け面10に対応し,また固着部材はボルト18に対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記リブを,パルサープレートの,前記回転壁部側端面に突出させると共に,このリブを収容するリブ収容溝を該回転壁部に形成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記リブをパルサープレートの全周に亙るよう環状に形成したことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第3の特徴に加えて,前記回転壁部の端面に,その周方向に並ぶ複数の凹部を形成する一方,パルサープレートには,前記複数の凹部に収容されて前記固着部材によりパルサープレートに固着される複数の有底筒状のボスを形成すると共に,これらボスの相互間を,パルサープレートの,前記回転壁部側端面に突出した前記環状のリブを介して連結し,この環状のリブを収容するリブ収容溝を前記回転壁部の端面に形成したことを第4の特徴とする。
さらにまた本発明は,第4の特徴に加えて,前記リブの高さを,前記ボスの高さより小さく設定する一方,前記リブ収容溝の深さを,前記ボスを収容する前記凹部の深さより小さく設定したことを第5の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第5の特徴の何れかに加えて,パルサープレートの,前記クランクアーム側半部に透孔を穿設したことを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,パルサープレートに,その一端面側に突出して周方向に延びるリブを形成したので,このリブによりパルサープレートの剛性を強化することができ,パルサープレートの振動を効果的に抑制することができる。しかも,パルサープレートの肉厚を特別に増やさずに済むので,クランク軸系の軽量化に寄与し,またパルサープレートの回転壁部に対する固着に当たっては,その固着個所を特別に多くする必要もないから,設計の自由度が高い。
本発明の第2の特徴によれば,前記リブを,パルサープレートの,回転壁部側端面に突出させると共に,このリブを収容するリブ収容溝を該回転壁部に形成したので,前記リブがパルサープレートの外端面からの突出物とはならず,したがってパルサープレートの,クランクケース内壁への近接配置を可能にする。
本発明の第3の特徴によれば,前記リブをパルサープレートの全周に亙るよう環状に形成したので,パルサープレートの剛性をその全周に亙り万遍なく強化することができ,パルサープレートの振動を効果的に抑制することができる。
本発明の第4の特徴によれば,前記リブは環状に形成されると共に,高剛性の複数のボス間を連結することになるから,環状のリブと複数のボスとの協働により,パルサープレートの剛性を一層効果的に強化することができ,したがってパルサープレートの振動を一層効果的に抑制することができる。
本発明の第5の特徴によれば,前記リブの高さを,前記ボスの高さより小さく設定したので,リブ及びボス間の連結部の剛性を高め,パルサープレートの剛性強化を,より図ることができる。同時に,リブ収容溝の深さをボス収容用の凹部より小さく設定したので,回転壁部の取り付け面に,リブ収容溝及び凹部を互いに干渉することなく容易に切削加工することができ,加工性が良好である。
本発明の第6の特徴によれば,パルサープレートの,クランクアーム側半部に透孔を穿設したので,これら透孔によりパルサープレートのクランクアーム側の半部の軽量化を図ることができ,したがってその分,カウンタウエイトから減肉して,クランク軸系の軽量化を図ることができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係るパルサープレートの取り付け構造を備える,内燃機関用クランク軸の要部縦断側面図,図2は図1の2矢視図,図3は図2の図3−3線拡大断面図,図4は図2の図4−4線拡大断面図,図5は図2の図5−5線拡大断面図,図6は図2の図6−6線拡大断面図,図7は本発明の第2実施例を示す,図7との対応図,図8は図7の8−8線断面図である。
先ず,図1〜図6に示す本発明の第1実施例の説明より始める。図1及び図2において,クランク軸Cは多気筒内燃機関用であって,クランクケースの複数のメインベアリングにより支承される複数のジャーナル1,複数のコンロッドの大端部が連接される複数のクランクピン2,並びに互いに隣接するジャーナル1及びクランクピン2間を一体に連結する複数のクランクアーム3を備えており,各クランクアーム3には,ジャーナル1の中心軸線を挟んでクランクアーム3と反対方向に延びるカウンタウエイト4が一体に連設される。またクランク軸Cの一端には,クランクプーリやフライホイール等の被動部材がボルト結合されるフランジ5が形成される。
図2に示すように,クランクアーム3は周方向に沿って幅狭に,またカウンタウエイト4は周方向に沿って幅広にそれぞれ形成され,これらクランクアーム3及びカウンタウエイト4により回転壁部9が構成される。そしてフランジ5側の最外側の回転壁部9に磁性金属板をプレス成形してなるパルサープレートPが取り付けられる。このパルサープレートPは,その外周に多数の突起7を任意に配列しており,その外周面に対向して,機関本体に設置される不図示の回転センサが配置される。
而して,上記回転センサには,その検出部にホール素子及び磁石を内蔵されるもので,パルサープレートPがクランク軸Cと共に回転するとき,回転センサ内の磁気変動をホール素子により電気信号に変換し,それを演算することによりクランク軸Cの回転位置,回転速度,回転加速度等を知ることができる。
さて,クランク軸Cの前記回転壁部9へのパルサープレートPの取り付け構造について,図1〜図6により説明する。
図1及び図2に示すように,最外側の回転壁部9の外端面には,フランジ5より大径でジャーナル1と同心の環状位置決め段部8と,この環状位置決め段部8の根元からクランクアーム3及びカウンタウエイト4に向かって半径方向に広がる取り付け面10が形成される。クランクアーム3の外側面の,回転方向に沿う両側部には,クランクアーム3の減肉のための斜面3aが形成されており,このため取り付け面10は,クランクアーム3側ではカウンタウエイト4側に比して一層狭くなっている。
上記取り付け面10には,周方向に並ぶ複数個(図示例では4個)の同形(図示例では円形)の凹部12が設けられる。その際,4個の凹部12は,少なくとも1つの凹部12と,この1つの凹部12の両側に隣接する他の凹部12との各周方向間隔S1,S2を相互に相違させるように配置される。図示例の場合は,4個の凹部12は,ジャーナル1と同心の仮想円20上において各隣接する凹部12間の周方向間隔を全て相違させるように配置される。そしてこれら4個の凹部12の各底面中心部にはねじ孔13がそれぞれ形成される。さらにカウンタウエイト4側の取り付け面10の所定箇所にキー溝14が形成される。図2及び図5に示すように,キー溝14は,その長手方向がパルサープレートPの半径線に沿うように配置される。
一方,パルサープレートPには,その中心部に前記環状位置決め段部8に嵌合する位置決め孔11が,またその位置決め孔11を囲繞するように,前記4個の凹部12にそれぞれ収容される有底円筒状の4個のボス15が形成され,各ボス15の底部には,各凹部12のねじ孔13に対応するボルト孔17が設けられる。
さらにパルサープレートPには,前記キー溝14に係合するキー部16が一体成形される。このキー部16は,パルサープレートPから,その一端面側に弓なりに突出した弓なり帯状部16aと,この弓なり帯状部16aの両端をこのパルサープレートPに一体に連結する一対の連結部16bとよりなっており,その弓なり帯状部16aは,前記キー溝14と同様に,その長手方向がパルサープレートPの半径方向に沿うように配置されて,キー溝14の両内側面間に嵌合するようになっている(図5参照)。そして,この弓なり帯状部16aが前記キー溝14に密に嵌合するとき,取り付け面10の全ての凹部12に,パルサープレートPの全てのボス15が緩く嵌合するようになっている。
キー部16の成形に際しては,先ず,キー部16の両側面が臨むように一対の長孔19(図2参照)をパルサープレートPに打ち抜き,次いで両長孔19間に挟まれる帯状部16aを,ボス15の突出方向へ弓なりにプレス成形するものであり,こうすることにより弓なり帯状部16aの成形を,パルサープレート本体に抵抗されることなく容易に行うことができる。
また図2及び図3に示すように,パルサープレートPには,前記仮想円20に沿うと共にパルサープレートPの一端面より突出する環状のリブ25が形成される。したがって,前記仮想円20上に配列する4個のボス15の相互間は,このリブ25を介して連結されることになる。その際,リブ25の高さH1は,ボス15の高さH2より小さく設定され,その結果,リブ25及びボス15間には段差eが設けられる。これに伴ない,取り付け面10のリブ収容溝26の深さは,ボス15収容用の凹部12の深さより小さく設定される。
上記リブ25は,パルサープレートPの,回転壁部9の取り付け面10側の端面より突出しており,このリブ25を収容するリブ収容溝26が取り付け面10に形成される。
図4及び図5に示すように,リブ収容溝26が前記キー溝14を横断するように,リブ収容溝26の溝幅は,キー溝14の長さより小さく設定される。これにより,キー溝14及びキー部16は,リブ収容溝26の存在に拘らず,互いに確実に係合してパルサープレートPに対する位置決め機能を発揮することができる。
さらに図2及び図6に示すように,パルサープレートPには,クランクアーム3側半部においてのみ,複数の透孔27が周方向に並ぶように穿設される。
次に,この実施例の作用について説明する。
回転壁部9の取り付け面10へのパルサープレートPの取り付けに当たっては,先ず,クランク軸Cのフランジ5側からパルサープレートPの位置決め孔11を回転壁部9の環状位置決め段部8に嵌合する。その際,パルサープレートPのキー部16を取り付け面10のキー溝14に係合すると共に,パルサープレートPの各ボス15を,それに対応する取り付け面10の凹部12に挿入しながら,パルサープレートPを取り付け面10に重ねる。次いで各ボルト孔17に挿通したボルト18をねじ孔13に螺合,緊締すれば,各ボス15が対応する凹部12の底面に締結され,上記取り付け面10の定位置に正確にパルサープレートPを取り付けることができる。特に,有底筒状をなす各ボス15は剛性が高いから,パルサープレートPの取り付け面10への固着強度を高めることができる。
しかしながら,プレス製のパルサープレートPは,肉厚が比較的薄いので,エンジンの運転中,クランク軸Cのトルク変動時,隣接するボス15間の板状部で激しく振動する傾向があるが,本発明では,パルサープレートPに,その一端面より突出する周方向に延びるリブ25が形成されるので,このリブ25によりパルサープレートPの剛性を強化することができる。特に,上記リブ25は,パルサープレートPの全周に亙る環状をなすので,パルサープレートPの剛性をその全周に亙り万遍なく強化することができ,パルサープレートPの振動を効果的に抑制することができる。しかも,パルサープレートPの肉厚を特別に増やさずに済むので,クランク軸C系の軽量化に寄与し,またボルト18によるパルサープレートPの回転壁部9に対する固着に当たっては,取り付け面積の狭いクランクアーム3側では1箇所のみという,少ない固着個所で対応可能である。即ち,その固着個所を特別に多くする必要もないから,設計の自由度が高い。
上記リブ25は,これをパルサープレートPの,前記回転壁部9側端面に突出させる一方,このリブ25を収容する凹部12が回転壁部9の取り付け面10に形成されるので,このリブ25がパルサープレートPの外端面からの突出物とはならず,したがってパルサープレートPの,クランクケース内壁への近接配置を可能にする。
また凹部12に収容される各ボルト18の頭部18aも,対応するボス15内に収容され,パルサープレートPの外端面からの突出物とはならないから,パルサープレートPの,クランクケース内壁への近接配置を可能にする。
また上記リブ25は環状に形成されると共に,高剛性の複数のボス15を連結するので,環状のリブ25と複数のボス15との協働により,パルサープレートPの剛性を一層効果的に強化することができる。その際,リブ25の高さH1をボス15の高さH2より小さく設定して,リブ25及びボス15間に段差eを形成することは,リブ25及びボス15間の連結部の剛性を高める上に有効である。それに伴ないリブ収容溝26の深さをボス15収容用の凹部12より小さく設定することは,回転壁部9の取り付け面10に,リブ収容溝26及び凹部12を互いに干渉することなく容易に切削加工することができる上で有効である。
即ち,リブ収容溝26及び凹部12を切削加工する際,何れを先行して加工しても,他方に干渉されることがない。若し,リブ収容溝26が凹部12より深ければ,リブ収容溝26は,凹部12の底部に邪魔されて一挙に切削することができない。またリブ収容溝26は,環状のリブ25に沿うものであるから,クランク軸Cをジャーナル1周りに回転することにより,これを容易に旋盤加工する。
さらに環状のリブ25によるパルサープレートPの剛性強化により,パルサープレートPにはその軽量化を図るべく複数の透孔27の穿設が可能となる。その際,複数の透孔27をクランクアーム3側の半部にのみ設ければ,これら透孔27がパルサープレートPのクランクアーム3側の半部の軽量化を図ることになり,その分,カウンタウエイト4から減肉して,クランク軸C系の軽量化を図ることができる。
一方,パルサープレートPのキー部16は,パルサープレートPから,その一端面側に弓なりに突出してキー溝14に係合する弓なり帯状部16aと,この弓なり帯状部の両端をこのパルサープレートPに一体に連結する一対の連結部16bとで構成されるので,両持ち式でパルサープレートPに支持され,高い剛性を有することができる,したがってキー溝と協働して,パルサープレートPの取り付け面10,即ちクランク軸Cに対する周方向位置決め精度を高めることができる。しかも両持ちのキー部16には,鋭利な先端部が存在しないので,プレス加工後,面取り等の仕上げ加工は不要であり,パルサープレートPの生産性を高めることができる。
特に,互いに嵌合するキー溝14及び弓なり帯状部16aは,パルサープレートPの半径方向に沿って配置されるので,キー溝14及び弓なり帯状部16aの,パルサープレートPの半径方向に沿う両側面が互いに広い範囲で当接することになり,クランク軸Cに対するパルサープレートPの所定の周方向位置を,より正確に保持することができる。
また取り付け面10は,前述のように,クランクアーム3側よりもカウンタウエイト4側が広いので,カウンタウエイト4側の取り付け面10にキー溝14を形成するときは,その形成位置を広い範囲で選択することができ,設計の自由度が高くなり,パルサープレートPの位置決め上,好都合である。しかもキー溝14の形成に際しては,取り付け面10に肉盛りする必要もないから,生産性が良好であると共に,クランク軸Cの肉盛りによる重量バランスの崩れを防ぐことができる。
さらにボルト18によるパルサープレートP及び回転壁部9の固着部,即ち凹部12及びボス15は,パルサープレートPの周方向に並ぶ複数箇所に設けられると共に,少なくとも一個所の固着部12,15と,この一個所の固着部12,15の両側に隣接する他の個所の固着部12,15との各周方向間隔S1,S2が相互に相違するように配置されるので,回転壁部9に対するパルサープレートPの取り付け位置が一箇所に限定されることになり,誤組立を防ぐことができ,したがって誤組立によるキー部16の損傷を防ぐことができる。
次に,図7及び図8に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例では,パルサープレートPの,クランクアーム3側の取り付け面10から食み出た部分に,環状のリブ25から放射状に延びる複数状のリブ28が形成される。この他,パルサープレートPに前実施例のような透孔27を設けない点を除けば,前実施例と同様の構成であるので,図中,前実施例と対応する部分には,同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第2実施例によれば,環状のリブ25と放射状のリブ28との協働によりパルサープレートPの,特にクランクアーム3側の取り付け面10から食み出た部分の剛性を,より強化し,その部分の振動を効果的に防ぐことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,環状のリブ25は,同心状に2条以上形成することもでき,またこれを環状配列の複数のボス15の半径方向内側又は外側に配置することもできる。またボルト18によるパルサープレートP及び回転壁部9の固着部は少なくとも2箇所あればよく,単に2箇所の場合には,2箇所の固着部の両側の周方向間隔を相違させれば,誤組立を防ぐことができる。またキー部16は,環状のリブ25を分断しないように,環状のリブ25の内側又は外側に設けることもでき,その方がリブ25の補強機能を高める上で有効である。
本発明の第1実施例に係るパルサープレートの取り付け構造を備える,内燃機関用クランク軸の要部縦断側面図。 図1の2矢視図。 図2の図3−3線拡大断面図。 図2の図4−4線拡大断面図。 図2の図5−5線拡大断面図。 図2の図6−6線拡大断面図。 本発明の第2実施例を示す,図7との対応図。 図7の8−8線断面図。
符号の説明
C・・・・クランク軸
H1・・・リブの高さ
H2・・・ボスの高さ
h1・・・リブ収容溝の深さ
h2・・・凹部の羽化さ
P・・・・パルサープレート
2・・・・クランクピン
3・・・・クランクアーム
4・・・・カウンタウエイト
9・・・・回転壁部
10・・・端面(取り付け面)
12・・・凹部
15・・・ボス
18・・・固着部材(ボルト)
25・・・リブ
26・・・リブ収容溝
27・・・透孔

Claims (6)

  1. 内燃機関用クランク軸(C)の,クランクアーム(3)及びカウンタウエイト(4)よりなる回転壁部(9)の端面(10)にパルサープレート(P)を,その周方向に並ぶ複数の固着部材(18)により固着してなる,パルサープレートの取り付け構造において, パルサープレート(P)に,その一端面側に突出して周方向に延びるリブ(25)を形成したことを特徴とする,パルサープレートの取り付け構造。
  2. 請求項1記載のパルサープレートの取り付け構造において,
    前記リブ(25)を,パルサープレート(P)の,前記回転壁部(9)側端面に突出させると共に,このリブ(25)を収容するリブ収容溝(26)を該回転壁部(9)に形成したことを特徴とする,パルサープレートの取り付け構造。
  3. 請求項1又は2記載のパルサープレートの取り付け構造において,
    前記リブ(25)をパルサープレート(P)の全周に亙るよう環状に形成したことを特徴とする,パルサープレートの取り付け構造。
  4. 請求項3記載のパルサープレートの取り付け構造において,
    前記回転壁部(9)の端面(10)に,その周方向に並ぶ複数の凹部(12)を形成する一方,パルサープレートには,前記複数の凹部(12)に収容されて前記固着部材(18)によりパルサープレート(P)に固着される複数の有底筒状のボス(15)を形成すると共に,これらボス(15)の相互間を,パルサープレート(P)の,前記回転壁部(9)側端面に突出した前記環状のリブ(25)を介して連結し,この環状のリブ(25)を収容するリブ収容溝(26)を前記回転壁部(9)の端面(10)に形成したことを特徴とする,パルサープレートの取り付け構造。
  5. 請求項4記載のパルサープレートの取り付け構造において,
    前記リブ(25)の高さ(H1)を,前記ボス(15)の高さ(H2)より小さく設定する一方,前記リブ収容溝(26)の深さ(h1)を,前記ボス(15)を収容する前記凹部(12)の深さ(h2)より小さく設定したことを特徴とする,パルサープレートの取り付け構造。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のパルサープレートの取り付け構造において,
    パルサープレート(P)の,前記クランクアーム(3)側半部に透孔(27)を穿設したことを特徴とする,パルサープレートの取り付け構造。
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