JP2008188221A - 電気掃除機用吸込具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸込具6において、ベンド34の内周面に、回転ブラシ25の回転に伴ってウェットシート29から飛散する水分30を吸収するための吸水部材31を設ける。これにより、ウェットシート29から飛散した水分30が電気掃除機1の方向へ通過して内部の電気部品等を濡らすことを防止できる。つまり、吸水部材31を設けるだけの簡易な構成によって、ウェットシート29の水分30が電気掃除機1側へ送られることを防止できる。
【選択図】図3
Description
また、回転ブラシの外周面にウェットシートを巻きつけ、ウェットシートを被清掃面(たとえば、フローリング床)に接触させた状態で回転ブラシを回転させることで被清掃面の拭き掃除を行うことができる吸込具も知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の吸込具では、回転ブラシとは別に、ウェットシートを取付けるための専用の回転体を設け、さらに、この回転体と吸込口とを仕切る仕切り壁を設けることで、回転体で脱水された水分から吸込口を遮り、この水分が吸込口を介して電気掃除機側へ送られることを防止しているが、構造が複雑化するとともに、吸込具の大型化を招く虞がある。
請求項3記載の発明は、前記吸水部材は、前記ベンドに対して着脱自在であることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機用吸込具である。
請求項4記載の発明は、被清掃面に対向される吸込口を有する本体と、前記本体内において、前記吸込口に臨むように回転自在に配置されるとともに、外側にウェットシートを巻きつけ可能な回転ブラシと、前記本体に突設され、前記吸込口から吸い込まれた空気および塵埃を電気掃除機方向へ通過させるための筒状のベンドと、前記回転ブラシに設けられ、ウェットシートが巻きつけられたときに、その水分の一部を貯留し、前記ウェットシートの乾燥度合いに応じて、貯留した水分を前記ウェットシートに戻すための貯留部材と、を有することを特徴とする、電気掃除機用吸込具である。
そして、この回転ブラシには、外側にウェットシートを巻きつけ可能であるので、巻きつけたウェットシートを被清掃面に接触させて回転ブラシを回転させると、被清掃面を水拭きすることができる。これにより、被清掃面上の油汚れなどを除去することができる。
請求項4記載の発明によれば、電気掃除機用吸込具において、本体には、被清掃面に対向される吸込口と、本体に突設され、吸込口から吸い込まれた空気および塵埃を電気掃除機方向へ通過させるための筒状のベンドとが備えられている。これにより、被清掃面上の塵埃に吸込口を対向させることで、この塵埃を、吸込口およびベンドを介して電気掃除機内に取り込めるので、被清掃面の清掃を行なうことができる。
そして、この回転ブラシには、外側にウェットシートを巻きつけ可能であるので、巻きつけたウェットシートを被清掃面に接触させて回転ブラシを回転させると、被清掃面を水拭きすることができる。これにより、被清掃面上の油汚れなどを除去することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る電気掃除機用吸込具6を含む電気掃除機1の右側面図である。図2は、図1における電気掃除機本体2の右側断面図である。
以下、説明の便宜上、図1において左側を前方、右側を後方、手前側を右、奥側を左として説明し、電気掃除機1の各構成部材や吸込具6についての説明の際も、その方向に従って、前後、左右および上下を区別しながら説明する。
電気掃除機本体2には電動送風機7(図2参照)が内蔵されていて、この電動送風機7により吸引力が発生する。電気掃除機本体2の正面側には、吸込ホース3の後端側に備えられた接続部8が着脱可能に連結されている。吸込ホース3は可撓性を有し、任意の形態に曲げることができる。吸込ホース3の反対側(先端側)には操作部4が取り付けられている。操作部4は、吸込ホース3の軸方向に延びるパイプ部9と、パイプ部9から軸方向と交差方向後方側へ延びたグリップ10とを具備している。また、吸込ホース3の先端側と操作部4との間には回動機構11が介在されていて、操作部4と吸込ホース3とは、互いに軸回りに回動自在に連結されている。
吸込パイプ5は、操作部4から取り外し可能であり、操作部4を吸込具6の接続筒15と直接連結することも可能である。
なお、図1において、17は、被清掃面としての床面を示している。
電気掃除機本体2は、たとえば、樹脂製であり、中空のボックス形状に形成されている。電気掃除機本体2の左右側面の後側および底面の前側には、キャスター18がそれぞれ配置されており、これらのキャスター18により、電気掃除機本体2の移動が容易なものとなっている。
集塵ユニット19は、外殻をなす集塵容器20と集塵フィルタ21とを備えている。集塵容器20は、その正面側において、上述した接続部8に直接連通し、また、後側が開放されている。
集塵容器20内には、前後方向に延びる中心軸回りに旋回する旋回流路が形成されており、電動送風機7が発生する吸引力によって接続部8から集塵容器20内に流入した空気は、この旋回流路で旋回される(図示矢印参照)。このとき、空気に含まれる異物、たとえば塵埃には遠心力が付与されるので、塵埃は、効果的に空気から分離され、集塵フィルタ21で捕獲されて集塵容器20内に溜められる。集塵フィルタ21を通過して集塵が除去された空気は、電動送風機7を通過した後に、機外へ排出される。
なお、集塵ユニット19は、いわゆるサイクロン方式で集塵を行うタイプであるが、これに限らず、たとえば、旋回流路を有しない使い捨ての紙パックを集塵容器とする構成であってもよい。
<吸込具>
図3は、吸込具6の右側断面図を示す。図4は、図3において、吸込具6を傾けた状態を示す。
図3を参照して、吸込具6は、上述したように、ハウジング14、接続筒15および連結部材16を含んでいる。ハウジング14は、幅方向に長手の略ボックス形状に形成されている。
接続筒15は、略円管形状である。接続筒15の先端部(前端部)の外表面は略球面状に形成されている。接続筒15は、その先端部が連結部材16の後端部で受け入れられることにより、ハウジング14に連結されている。また、接続筒15は、床面17側へ倒れこむ傾倒位置と、床面17からやや起立する起立位置との間で、その先端部を中心に揺動可能である。なお、接続筒15および連結部材16を、まとめてベンド34と呼ぶことがある。つまり、ベンド34は、筒状であり、ハウジング14に突設され、接続筒15の先端部(換言すれば、連結部材16の後端部)に相当する部分において上向きに屈曲している。
具体的には、まず、床面17にウェットシート29を敷き、そのウェットシート29に、回転ブラシ25を上から対向させる。この状態において、電動送風機7の吸引力を発生させ、さらに、回転ブラシ25を回転させる。これにより、ウェットシート29において回転ブラシ25に近い部分が、収容室23に吸い込まれてブラシ27またはウイングクロス28に引っかかる。そして、ウェットシート29は、回転する回転ブラシ25に引き寄せられて、回転ブラシ25の外側(外周面)に、たとえば2層または3層で巻きつけられる。この状態で、回転ブラシ25を回転させつつ、巻きつけたウェットシート29を床面17に接触させることで、ウェットシート29による床面17の水拭きが行われる。これにより、ウェットシート29の水分またはアルコール分によって、床面17上の油汚れなどの頑固な汚れを除去することができる。
吸水部材31は、吸水シート32および吸水シートカバー33を含んでいる。吸水シートカバー33は、図3において破線で引き出した斜視図で示すように、接続筒15の軸線に沿って長手であり、断面が半円弧状の薄板状に形成されている。吸水シート32は、たとえばセルロース等の繊維による吸水剤で構成されており、吸水シートカバー33の内周面の全てに亘って張り巡らされている。詳しくは、吸水シート32の先端(前端)は、吸水シートカバー33から前側にはみ出している。
また、吸水部材31は、吸込具6においてウェットシート29から飛散した水分30が比較的溜まりやすい位置であるベンド34の屈曲部における下側内周面に配置されている。これにより、吸込具6内において水分30が溜まることを防止することができる。そのため、吸込具6を任意の方向に傾けたときに(図4参照)、内部から水がこぼれ落ちることを防止できる。
図5は、貯留部材36を説明するための、回転ブラシ25の側断面図であって、図5(a)は、貯留部材36が装着されていない状態、図5(b)は、図5(a)において貯留部材36が装着された状態、図5(c)は、図5(b)においてウェットシート29が巻きつけられた状態を示す。なお、図5において、説明の便宜上、ウイングクロス28を省略している。
図5を参照して、図5(a)では、回転軸26の周面において、各ブラシ27の間には、周方向において、隙間37が形成されている。各隙間37を埋めるように、図5(b)に示す貯留部材36を回転ブラシ25に対して着脱自在に取付ける。各貯留部材36は、幅方向に長手のスティック状に形成されており、その材質は、吸水シート32の材質に等しい。各貯留部材36は、マジックテープ(登録商標)等によって回転軸26の周面に貼り付けられている。そして、上述したように、ウェットシート29を巻きつけると、各貯留部材36は、図5(c)に示すように、ウェットシート29よりも回転軸26側、つまり、回転ブラシ25における径方向内側に配置される。
また、貯留部材36は、回転ブラシ25に対して着脱自在であるので、貯留部材36が比較的多量の水分を貯留したときは、貯留部材36を回転ブラシ25から取り外して乾燥させることができる。これにより、貯留部材36の貯留性能を任意で回復させることができる。
<ティッシュフィルタ>
図6(a)は、図2において、ティッシュフィルタ38周辺を抜き出して示したものであって、図6(b)は、図6(a)において、ティッシュフィルタ38からティッシュペーパー43を着脱する様子を示している。
電気掃除機本体2の背面壁には、排気口39を取り囲むように斜め後側上方へ僅かに延びる排気管40が一体的に設けられている。排気管40の後端縁は、全周に亘って、排気管40の延設方向と交差する方向における外側へ向けて折り曲げられている。排気管40内部の下端には、幅方向に延びる支軸41が挿通されている。排気管40の内部には、ティッシュフィルタ38が収容されている。
フィルタフレーム44は、排気管40の断面形状に相似する樹脂製の薄板状に形成されており、その表面には、フィルタフレーム44を肉厚方向に貫通する複数の貫通穴42が形成されている。フィルタフレーム44は、その下端部が支軸41に連結されることで、揺動自在である。詳しくは、フィルタフレーム44は、排気管40内部に収容されて電気掃除機本体2の背面壁に沿う収容位置(図6(a)参照)と、この背面壁に対して後側へ傾倒して排気管40から後方に露出される露出位置(図6(b)参照)との間で揺動自在である。
なお、ティッシュフィルタ38が完成した状態(ティッシュペーパー43がかぶせられたフィルタフレーム44が収容位置にある状態)で、後述する伸縮フィルタ45が、排気管40に対して、図6(a)に示すように、後側からかぶせられる。ここで、伸縮フィルタ45は、フィルタフレーム44が露出位置(図6(b)参照)へ不意に移動することを防止するために機能しており、フィルタとしての機能については、以降で詳説する。
フィルタケース48は、図9(a)に示すように、樹脂製で直方体の枠体形状であって、図9(b)に示すように、フィルタフレーム44を収容可能である。フィルタケース48を備える場合においても、フィルタフレーム44は、上述したように、収容位置と露出位置(図示破線表示参照)との間で揺動可能である。フィルタケース48の前側面には、前側へ突き出た把持部49が設けられており、把持部49を掴むことによって、ティッシュフィルタ38の電気掃除機本体2に対する着脱を容易に行うことができる。
<伸縮フィルタ>
図10は、電気掃除機本体2の右側面図であって、その幅方向側面に伸縮フィルタ45が配置される態様を示している。図11は、図10に示す電気掃除機本体2の後側要部断面図である。図12は、図10に示す電気掃除機本体2の要部平断面図である。
図6(b)に示すように、伸縮フィルタ45は、伸縮性および通気性を有する布素材によって、排気管40の外枠形状に相似する蓋状に形成されている。そして、図6(a)に示すように、伸縮フィルタ45で排気管40を後側から塞ぐと、伸縮フィルタ45の電気掃除機本体2に対する装着が完了する。なお、逆に、伸縮フィルタ45を排気管40から引き抜くと、伸縮フィルタ45を電気掃除機本体2から離脱できる。伸縮フィルタ45は、伸縮性を有しているので、排気管40に対する取り付けおよび取り外しは、容易である。また、伸縮フィルタ45を電気掃除機本体2に装着した状態では、伸縮フィルタ45は、縮んで張りがあるので、伸縮フィルタ45周辺における電気掃除機1の外観の向上を図ることができる。なお、上述したように、伸縮フィルタ45は、布製なので、色彩や質感に変化をもたせることができ、電気掃除機1の外観のさらなる向上を図ることができる。
6 吸込具
14 ハウジング
17 床面
24 吸込用開口
25 回転ブラシ
29 ウェットシート
31 吸水部材
34 ベンド
36 貯留部材
Claims (5)
- 被清掃面に対向される吸込口を有する本体と、
前記本体内において、前記吸込口に臨むように回転自在に配置されるとともに、外側にウェットシートを巻きつけ可能な回転ブラシと、
前記本体に突設され、前記吸込口から吸い込まれた空気および塵埃を電気掃除機方向へ通過させるための筒状のベンドと、
前記ベンドの内周面に配置され、前記回転ブラシの回転に伴って前記ウェットシートから飛散する水分を吸収するための吸水部材と、
を有することを特徴とする、電気掃除機用吸込具。 - 前記吸水部材は、前記ベンドの屈曲部における下側内周面に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機用吸込具。
- 前記吸水部材は、前記ベンドに対して着脱自在であることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機用吸込具。
- 被清掃面に対向される吸込口を有する本体と、
前記本体内において、前記吸込口に臨むように回転自在に配置されるとともに、外側にウェットシートを巻きつけ可能な回転ブラシと、
前記本体に突設され、前記吸込口から吸い込まれた空気および塵埃を電気掃除機方向へ通過させるための筒状のベンドと、
前記回転ブラシに設けられ、ウェットシートが巻きつけられたときに、その水分の一部を貯留し、前記ウェットシートの乾燥度合いに応じて、貯留した水分を前記ウェットシートに戻すための貯留部材と、
を有することを特徴とする、電気掃除機用吸込具。 - 前記貯留部材は、前記回転ブラシに対して着脱自在であることを特徴とする、請求項4記載の電気掃除機用吸込具。
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