JP2008186818A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 放電効率を向上させ,放電時に発生する紫外線から可視光への変換効率を高め,放電安定性を確保することが可能なプラズマディスプレイパネルを提供すること。
【解決手段】 互いに対向配置される第1基板および第2基板と,第2基板に設けられた略平行な複数のアドレス電極と,第1基板と第2基板との間に配設され,複数の放電セルおよび複数の非放電セルを区画する隔壁と,各放電セル内に形成された蛍光体層と,第1基板にアドレス電極に対して交差する方向に設けられた略平行な複数の放電維持電極と,を備えたプラズマディスプレイパネルが提供される。放電維持電極は,放電維持電極方向に配列された放電セルの群に対応して配設された一対の走査電極および共通電極からなり,一対の走査電極および共通電極は,各放電セルに対応する位置に,互いに対向するように突出した一対の突出電極を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 互いに対向配置される第1基板および第2基板と,第2基板に設けられた略平行な複数のアドレス電極と,第1基板と第2基板との間に配設され,複数の放電セルおよび複数の非放電セルを区画する隔壁と,各放電セル内に形成された蛍光体層と,第1基板にアドレス電極に対して交差する方向に設けられた略平行な複数の放電維持電極と,を備えたプラズマディスプレイパネルが提供される。放電維持電極は,放電維持電極方向に配列された放電セルの群に対応して配設された一対の走査電極および共通電極からなり,一対の走査電極および共通電極は,各放電セルに対応する位置に,互いに対向するように突出した一対の突出電極を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は,プラズマディスプレイパネルに関する。
一般に,プラズマディスプレイパネル(以下,「PDP」という場合もある。)は,気体放電によって生成された紫外線によって蛍光体を励起させて,所定の映像を実現する表示装置であり,高解像度の大画面構成が可能であるために,次世代薄形表示装置として注目を浴びている。
従来のPDPを示す図25によれば,一般的なPDP構造は,背面基板100上に第一方向(図面のX軸方向)に沿ってアドレス電極101が複数本形成され,このアドレス電極101を覆うようにして背面基板100の前面側に誘電層103が形成される。この誘電層103上に,隣接する各アドレス電極101の間にストライプパターン(ストライプ型)の隔壁105が形成され,各隔壁105の間に赤(R),緑(G),青(B)色の蛍光体層107が形成される。
そして,背面基板100に対向する前面基板110の第一面には,一体化された透明電極112とバス電極113とから構成される放電維持電極114が,アドレス電極101と交差する方向(図面のY軸方向)に沿って形成され,この放電維持電極114を覆うようにして前面基板110の第一面に誘電層116と酸化マグネシウム(MgO)保護膜118が形成される。なお,前面基板110は透明材料で作成される。
背面基板100上のアドレス電極101と,前面基板110上の放電維持電極114との交差する箇所が,放電セルを構成する部分となる。
表示動作は,まず,発光させる放電セル内のアドレス電極101と放電維持電極114の間にアドレス電圧(Va)を印加してアドレス放電を行って,発光放電を容易にする状態にしてから,放電セル内で隣接する放電維持電極114の間に維持電圧(Vs)を印加して維持放電(発光放電)させる。この時に発生する紫外線が周囲の蛍光体を励起させ,透明な前面基板110を通して可視光を放出することによってPDPの画面表示を実現する。
しかし,図25に示す形態の放電維持電極114とストライプ型の隔壁105を有するPDP構造では,隔壁105を隔てて隣接する放電セルの間にもクロストークが起こることがあり,また,隔壁105の形成された方向に沿って放電空間が互いに連結されているため,隣接の放電セルの間で誤放電が起こる可能性がある。これを防止するために,隣接した画素に対応する放電維持電極114間の距離を一定水準以上に確保しなければならないが,これは効率の改善を妨害することとなる。
このような問題を解決するために,図26及び図27に示されたような改良された電極及び隔壁構造を有するPDPが提案された。
このうち,図26に示したPDP構造はストライプ型の隔壁121を有するが,放電維持電極123を構成する透明電極123aが,各放電セルごとに一対ずつ互いに対向するようにバス電極123bから突出している。かかるPDPに関する先行技術として,特許文献1に開示されたプラズマディスプレイ装置がある。
しかし,図26の構造を有するPDPでも先に指摘したような,隔壁が並んだ方向での誤放電の問題を解決できなかった。これに対し,図27に示したPDPは,互いに直交する縦隔壁125aと横隔壁125bからなるマトリックス型の隔壁125構造を有するように形成されている。かかるPDPに関する先行技術として,特許文献2に開示されたPDPがある。
しかしながら,上記従来のマトリックス型の隔壁構造では,隔壁部分を除く全ての部分が放電領域として設計されるため,熱を発生させる領域のみが存在し,熱を吸収/発散する領域は存在しなくなる。従って,一定の時間放電させたセルと,放電させなかったセルでは互いに温度差があり,このような温度差は放電特性に影響を与えるだけでなく,輝度差,明残像などの画像の質に問題が生じる。ここで,明残像とは,局部的に周辺より明るいパターンが一定時間持続した後に,全体的に同様なパターンが再現される場合,上記局部的に明るいパターン部分があった地域とその周辺地域に輝度差が発生することを言う。
また,このようなマトリックス型隔壁125を有するPDPでは,別途に区画される放電セルの隅部分で蛍光体層が均一に形成されなかったり,形成された蛍光体層から放電維持電極127近傍の発光領域までの距離が遠いため,可視光変換効率が低下したりするという問題点があった。
本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,放電に寄与する電極と放電セル区画用の隔壁の構造を最適化することにより,放電効率を向上させ,放電時に発生する紫外線から可視光への変換効率を高め,放電安定性を確保することが可能な,新規かつ改良されたプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
また,本発明の別の目的は,放電セルを区画する隔壁の高さを部分的に異ならせて形成することにより,パネルの製造工程時にパネルの真空排気が円滑に行われるようにすることが可能な,新規かつ改良されたプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,互いに対向配置される第1基板および第2基板と;第2基板に設けられた略平行な複数のアドレス電極と;第1基板と第2基板との間に配設され,複数の放電セルおよび複数の非放電セルを区画する隔壁と;各放電セル内に形成された蛍光体層と;第1基板にアドレス電極に対して交差する方向に設けられた略平行な複数の放電維持電極と;を備えたプラズマディスプレイパネルが提供される。このプラズマディスプレイパネルにおいて,非放電セルは,アドレス電極方向に相隣接する一対の放電セルの中心を結ぶ仮想ラインと,放電維持電極方向に前記一対の放電セルに相隣接する別の一対の放電セルの中心を結ぶ仮想ラインとによって囲まれた領域内に配置される。放電維持電極は,放電維持電極方向に配列された放電セルの群に対応して配設された一対の走査電極および共通電極からなり,一対の走査電極および共通電極は,各放電セルに対応する位置に,互いに対向するように突出した一対の突出電極を備える。突出電極は,放電セルの両端部に対応した後端部の幅が,突出電極が互いに対向する部分である対向部の幅より小さい形状を有し,アドレス電極は,長手方向に沿ったライン部と,走査電極との対向部分において走査電極の突出電極の形状に対応してライン部よりも幅が拡張された拡張部とを備える。
また,上記アドレス電極の拡張部は,突出電極の対向部と対向する部分で第1の幅を有し,突出電極の後端部と対向する部分で第1の幅より小さい第2の幅を有するように構成してもよい。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,互いに対向配置される第1基板および第2基板と;第2基板に設けられた略平行な複数のアドレス電極と;第1基板と第2基板との間に配設され,複数の放電セルおよび複数の非放電セルを区画する隔壁と;各放電セル内に形成された蛍光体層と;第1基板にアドレス電極に対して交差する方向に設けられた略平行な複数の放電維持電極と;を備えたプラズマディスプレイパネルが提供される。このプラズマディスプレイパネルにおいて,非放電セルは,アドレス電極方向に相隣接する放電セルの中心を結ぶ仮想ラインと,放電維持電極方向に相隣接する放電セルの中心を結ぶ仮想ラインとによって囲まれた領域内に配置され,放電維持電極は,放電維持電極方向に配列された放電セルの群に対応して配設された一対の走査電極および共通電極からなる。走査電極と共通電極の各々は,放電維持電極方向に延びるバス電極と,各放電セルに対応する位置に,互いに対向するようにバス電極から突出形成された一対の突出電極とを備える。共通電極のバス電極は,非放電セルの上面でありアドレス電極方向に相隣接する放電セルの間に,放電維持電極方向に配列された放電セルの群の2群ごとに1本ずつ配置される。走査電極のバス電極は,共通電極のバス電極のアドレス電極方向両側にそれぞれ配置される。
また,上記共通電極の突出電極は,共通電極のバス電極から,そのアドレス電極方向両側に位置する各放電セルに対応して,それぞれ突出形成されるように構成してもよい。
また,上記共通電極のバス電極は,走査電極のバス電極より幅広であるように構成してもよい。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,互いに対向配置された第1基板と第2基板;上記第2基板に形成されたアドレス電極;上記第1基板と第2基板の間に配置され,複数の放電セルと共に非放電領域を区画する隔壁;上記各放電セル内に形成された蛍光体層;及び上記第1基板に形成された放電維持電極;を含むプラズマディスプレイパネルが提供される。この時,上記非放電領域は,上記各放電セルの中心を横切る横軸と縦軸により囲まれた領域内に配置される。言い換えれば,上記非放電領域は,上記各放電セルの中心を横切る横軸と縦軸の間を通過する線上に配置され,上記各放電セルの中心を横切る横軸と縦軸の間を通過する線が交差する部分に配置されるのが好ましい。
上記非放電領域は,上記隔壁によって各々独立したセル構造を有するように形成されることができ,上記放電維持電極方向に隣接している一対の放電セルは,少なくとも一つの隔壁を共有するように形成される。
本発明の他の特徴によるプラズマディスプレイパネルにおいて,上記各放電セルは,上記アドレス電極方向に位置する両端部の幅が,上記放電セルの中心から遠くなるほど狭くなるように形成される。
上記各放電セルのアドレス電極方向に位置する両端部の上記隔壁上端から測定される深さは上記放電セルの中心から遠くなるほど浅くなるようにするのが好ましい。
上記放電セルの上記アドレス電極方向に位置する両端部の形状は,梯,楔または円弧形状のうちのいずれか一つを有することができる。そして,上記放電維持電極方向に隣接する一対の放電セルが共有する隔壁は互いに平行に形成される。
また,本発明の他の特徴によるプラズマディスプレイパネルにおいて,上記非放電領域は,上記各放電セルの中心を各々横切る横軸と縦軸により囲まれた領域内に配置され,上記放電セルをなす隔壁は,上記アドレス電極と平行な第1隔壁部材と上記アドレス電極と平行でない第2隔壁部材からなる。ここで上記第2隔壁部材は,上記アドレス電極方向と交差するように形成されるのが好ましい。
上記第1隔壁部材と上記第2隔壁部材は高さが互いに異なるように形成されるが,上記第1隔壁部材の高さが上記第2隔壁部材の高さより高く,または低く形成されることができる。
また,本発明の他の特徴によるプラズマディスプレイパネルにおいて,上記非放電領域は,上記各放電セルの中心を各々横切る横軸と縦軸により囲まれた領域内に配置され,上記各放電セルは,上記アドレス電極方向に位置する両端部の幅が上記放電セルの中心から遠くなるほど狭くなるように形成され,上記放電維持電極は,上記各放電セルに一対ずつ対をなして対応するように配置され,この一対の放電維持電極は,上記各放電セルの内部へ各々延長されて対向するように形成される突出電極を含む。
上記対向する突出電極は,上記放電セルの両端部に対応する後端部が上記放電セルの中心から遠くなるほど幅が狭くなり,上記放電セルの両端部に対応する後端部の両側辺が上記放電セルの内壁と平行に形成されることができる。
上記一対の放電維持電極のうちの少なくとも一側に配列される突出電極の各々は,対向する端部に凹部が形成されて,互いに対向する突出電極間に互いに異なる大きさの第1放電ギャップと第2放電ギャップが形成されることができ,この凹部は上記突出電極の対向する端部の中心部に形成されるのが好ましい。そして,上記突出電極の凹部の両側に凸部がさらに形成されることができ,上記突出電極の凹部と凸部はその縁が曲線で滑らかに連結されるのが好ましい。
上記突出電極は透明電極からなることができる。
この時,上記放電セルの内部はXeを10%以上,さらに好ましくは,10〜60%の範囲内で含むことができる。
また,本発明にかかる別のプラズマディスプレイパネルにおいて,上記非放電領域を区画する隔壁上に通気路を形成することができる。特に,上記通気路は上記隔壁の上面に形成されて,上記放電セルと非放電領域を連通させる溝として形成される。
このような溝を平面状態で見た時,実質的に楕円形の形状を有するか,四角形を有するように形成することができる。
また,本発明にかかる別のプラズマディスプレイパネルにおいて,上記放電維持電極は上記各々の放電セルに一対ずつ対応するように配置される走査電極と共通電極で構成され,上記走査電極と共通電極の各々は上記各放電セルの内部に延長されて対向するように形成される突出電極を含み,上記突出電極は上記放電セルの両端部に対応する後端部の幅が互いに対向する各突出電極の対向部での幅より小さい形状からなる。この時,上記アドレス電極は長さ方向に沿うライン部と,上記走査電極との対向部分で走査電極の突出電極形状に対応してライン部から拡張された拡張部を備える。
上記アドレス電極の拡張部は上記突出電極の対向部と対向する部分で第1の幅で形成され,上記突出電極の後端部と対向する部分で第1の幅より小さい第2の幅で形成される。
また,本発明にかかる別のプラズマディスプレイパネルにおいて,上記放電維持電極は上記各々の放電セルに一対ずつ対応するように配置される走査電極と共通電極で構成され,上記走査電極と共通電極の各々は上記アドレス電極と交差する方向に沿って延長されるバス電極と,上記バス電極から各放電セルの内部に各々延長されて互いに対向するように形成される突出電極を形成する。
この時,上記共通電極(Xn)のバス電極は毎2列の放電セルごとに隣接する放電セルの間に一つずつ配置され,走査電極((Ya,Yb))のバス電極は上記共通電極(Xn)のバス電極の両側に配置される。
そして,上記共通電極(Xn)の突出電極は上記共通電極(Xn)のバス電極からその両側に隣接する放電セルの内部を向かって各々延長形成され,上記共通電極(Xn)のバス電極は上記走査電極のバス電極より広い幅で形成される。
以上のように,本発明にかかるプラズマディスプレイパネルでは,被放電セル(非放電領域)を放電セルの間に形成するとともに,放電セルの形状を放電ガス拡散形態を考慮して最適化することによって,放電効率を向上させることができる。また,蛍光体層を放電維持電極に可能な限り近い距離に配置するようにして,放電時に発生する紫外線から可視光への変換効率を向上させることができる。
また,各放電セルを独立した空間として区画することにより,相隣接する放電セル間のクロストークを防止できる。また,これと同時に,上記放電セルを構成する隔壁のうち,アドレス電極に平行な隔壁と,これに交差する隔壁とを異なる高さで形成することにより,パネル製造工程時にパネルの真空排気が円滑に行われるようにすることができる。また,隔壁に通気孔を形成することによっても,パネル製造工程時にパネルの真空排気が円滑に行われるようにすることができる。
以上説明したように本発明によれば,放電に寄与する電極と放電セル区画用の隔壁の構造を最適化することにより,放電効率を向上させ,放電時に発生する紫外線から可視光への変換効率を高め,放電安定性を確保することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は,本発明の第1実施形態にかかるプラズマディスプレイパネルを示す部分分解斜視図であり,図2は,本発明の第1実施形態にかかるプラズマディスプレイパネルを示す部分平面図である。
図1及び図2を参照すれば,本発明の第1実施形態にかかるプラズマディスプレイパネル(以下,「PDP」という場合もある)は,基本的に第1基板10と第2基板20とが所定の間隔を空けて,互いに対向配置されている。第1基板10は例えば前面基板として構成され,第2基板20は例えば背面基板として構成されている。両基板10,20の間には,区画されたプラズマ放電を起こすことができるように,複数の放電セル27R,27G,27Bが隔壁25によって区画され,上記第1基板10には放電維持電極12,13が配設され,第2基板20にはアドレス電極21が配設される。
具体的には,まず,第1基板10と対向する第2基板20面上に,第一方向(図面のX軸方向)に沿って複数のアドレス電極21が形成される。アドレス電極21はストライプ型に配置され,隣接するアドレス電極21と所定の間隔を維持しながら互いに平行になるように配設される。アドレス電極21が形成された第2基板20上には,誘電層23が形成される。誘電層23は,アドレス電極21を覆うようにして,第2基板20の上面(第1基板10と対向する側の面,全面でも可)に積層される。この積層構造は,後述する第4実施形態の断面を示す図11と同様である。本実施形態ではストライプ型アドレス電極21を例に挙げているが,本発明の範囲はこれに限定されるものではなく,適用されるアドレス電極の形状を多様に変えることができる。
第1基板10と第2基板20の間には隔壁25が配置されている。この隔壁25は,放電領域である複数の放電セル27R,27G,27Bと,非放電領域である非放電セル26とを区画する。このような隔壁25は,第2基板20に形成される誘電体23の上面に形成されるのが好ましい。ここで放電セル27R,27G,27Bは,内部に放電ガスを含んでおり,アドレス電圧または放電維持電圧が印加されたときに,内部でガス放電が起こるように予定された空間である。非放電セル(被放電領域)26は,内部に別途の電圧が印加されず,放電および発光が予定されていない空間である。このような非放電セル26は,その短手方向の幅が少なくとも上記放電セル27R,27G,27Bを形成する各隔壁25の上端の幅(壁厚さ)よりも大きくなるような空間として形成される。
上記隔壁25によって区画される非放電セル26は,上記各放電セル27R,27G,27Bの中心を横切る仮想の横軸(H)と縦軸(V)によって囲まれた領域内に配置される。横軸(H)は,放電維持電極12,13方向(Y軸方向)に相隣接する放電セル27の中心を結ぶ仮想ラインであり,縦軸(V)は,アドレス電極21方向(X軸方向)に相隣接する放電セル27の中心を結ぶ仮想ラインである。特に,上記各放電セル27R,27G,27Bの中心を各々横切る横軸(H)と縦軸(V)の例えば略中間を通過する線上において,これら線が交差する部分に配置されるのが好ましい。言い換えれば,縦または横に相隣接する2つの放電セル27対の間に共通の非放電セル26が形成される。このような非放電セル26は,上記隔壁25によって各々独立したセル構造を有するように形成される。
一方,放電セル27R,27G,27Bは,上記放電維持電極12,13方向に隣接しているもの同士で少なくとも一つの隔壁を共有するように形成され,上記アドレス電極21方向(図面のX軸方向)の両端部の(放電維持電極方向,即ち図1のY軸方向の)幅が,各放電セル27R,27G,27Bの中心から遠くなるほど狭くなるように形成される。つまり,図1を参照すれば,放電セル27R,27G,27Bの中心部での幅(Wc)が放電セル27R,27G,27Bの端部での幅(We)より大きく,この端部での幅(We)は放電セル27R,27G,27Bの中心から遠くなるほど次第に狭くなる。本実施形態で上記放電セル27R,27G,27Bのアドレス電極21方向に位置する両端部は,下底を除いた略台形形状(梯形状)を有し,従って,各放電セル27R,27G,27Bの全体的なXY平面形状は略八角形をなす。なお,この図で端部と称する部分は,放電セル27の長手方向の両側に位置して尾部として先細りになっている部分を意味しており,長手方向の末端のみを意味するものではない。
このように放電セル27R,27G,27Bと非放電セル26を区画する隔壁25は,上記アドレス電極21と平行な第1隔壁部材25aと,この第1隔壁部材25aの両端に配置され上記アドレス電極21とは平行でない第2隔壁部材25bと,に区分できる。本実施形態の第2隔壁部材25bは,アドレス電極21と交差するように形成される。特に,上記第2隔壁部材25bは,アドレス電極21方向に隣接する放電セル27R,27G,27Bの間で,概略的には,X字形状をなす。
放電セル27R,27G,27Bの内部には,各々赤(R),緑(G),青(B)色の蛍光体が塗布されて蛍光体層29R,29G,29Bが構成される。
図3は,図2のA−A方向(縦方向:X軸方向)に切断した断面図であって,縦長の放電セル27Rの縦中心断面を,横にして描いた図である。
図3を参照すれば,本実施形態にかかるPDPの放電セル27Rにおいて,アドレス電極21方向の両端部の,上記隔壁25b上端から測定した放電セル深さは,上記放電セル27Rの中心から遠くなるほど浅くなるように形成される。つまり,上記放電セル27Rの端部での深さ(de)は中心部での深さ(dc)より浅く,この端部での深さ(de)は放電セル27Rの中心から遠くなるほど次第に浅くなる。
上記放電セル27Rの深さを上記のように中心部と両端部で異なるように形成することにより,ガス放電の強度が相対的に弱い放電セル27Rの端部で放電セル27R内に形成される蛍光体層29Rと上記放電維持電極12,13の間の間隔を狭めることができ,結果的に,蛍光体層29Rが放電維持電極12,13に可能な限り近く配置されるようにして,放電時に発生する紫外線から可視光への変換効率を向上させることができる。この構成は,他の色合いの放電セル27G,27Bでも同様である。
一方,第2基板20と対向する第1基板10面上には,図1及び図2に示すように,上記第2基板20上のアドレス電極21と交差する方向(図面のY軸方向)に沿って,複数の放電維持電極12,13が配設される。また,上記前面基板10上には,第2基板20と対向する側の面に,放電維持電極12,13を覆うようにして誘電層14が積層され,その上にMgO保護膜16が形成される。図1及び図2では,図面簡略化のために上記誘電層14とMgO保護膜16を省略したが,以上述べた積層構造は図11と同様である。
上記放電維持電極12,13は,アドレス電極21と直交する方向(Y軸方向)に延長するように,ストライプ型に構成されている。このストライプ型の放電維持電極12,13は,Y軸方向に配列された各放電セル27R,27G,27Bに対応する一対のバス電極12b,13bと,このバス電極12b,13bから上記各放電セル27R,27G,27Bの内部に向かって突出するようにそれぞれ配設され,突出端が互いにX軸方向に対向するように配置された一対の突出電極12a,13aと,からなる。上記突出電極12a,13aは,各々の後端部でそれぞれバス電極12b,13bに接続されている。この突出電極12a,13aの後端部は,上記放電セル27R,27G,27Bの両端部に対応する形状を有し,上記各放電セル27R,27G,27Bの中心から遠くなるほど幅が狭くなるような,略台形形状を有する。このような突出電極12a,13aは,上記放電セル27R,27G,27Bの両端部に対応する後端部の両側辺が,上記放電セル27R,27G,27Bの内壁上端の形状と略一致するように形成される。特に,本実施形態にかかる突出電極12a,13aの後端部は,上記放電セル27R,27G,27Bの端部形状と一致するように,端部に行くほど幅が狭くなる台形形状を有する。
上記突出電極12a,13aは,例えば透明電極で構成でき,特に,ITO電極の適用が好都合である。バス電極12b,13bは,例えばメタル電極の使用が好ましい。
図4は,本発明の第1実施形態にかかるPDPの変更例を示す部分平面図である。
図4に示すように,隔壁25によって区画される非放電セル26には,これを例えばアドレス電極21方向(X軸方向)に横切るような分割隔壁22が形成されている。この分割隔壁22は,上記第1隔壁部材25aを延長して形成でき,このような分割隔壁22によって,上記非放電セル26は二つの部分26a,26bに分割されている。しかし,かかる例に限定されず,分割隔壁22の個数または形状を替えて,非放電セル26を2以上の部分に分割してもよい。
以下,本発明の第2乃至第8実施形態にかかるPDPについて説明する。これらは前述の第1実施形態にかかるPDPと基本的な構造は,略同一であるが,第2基板20に形成される隔壁の構造,或いは第1基板10に形成される放電維持電極の形状を変化させて放電効率を向上させるようにしている。各実施形態で同一な構成要素には同一な参照符号を付してあり,これらの詳細説明は省略する。
図5は,本発明の第2実施形態にかかるPDPを示す部分平面図である。
図5に示すように,第2実施形態にかかるPDPは,隔壁35によって複数の放電セル37R,37G,37Bと非放電セル36が区画され,上記非放電セル36は第1実施形態と同様に,上記放電セル37R,37G,37Bの中心を横切る横軸と縦軸により囲まれた領域内に配設される。
そして上記放電セル37R,37G,37Bは,上記アドレス電極21方向(図面のX軸方向)の両端部の(放電維持電極方向,即ち図1のY軸方向の)幅が,各放電セル37R,37G,37Bの中心から遠くなるほど狭くなるように形成されている。この放電セル37R,37G,37Bの両端部は,断面が略楔形状(三角形状)を有する。従って,各放電セル37R,37G,37Bの全体的なXY平面形状は略六角形をなす。
一方,放電維持電極17,18は,アドレス電極21と直交する方向(Y軸方向)に延長するように,ストライプ型に構成されている。このストライプ型の放電維持電極17,18は,Y軸方向に配列された各放電セル37R,37G,37Bに対応する一対のバス電極17b,18bと,このバス電極17b,18bから上記各放電セル27R,27G,27Bの内部に向かって突出するようにそれぞれ配設され,突出端が互いにX軸方向に対向するように配置された一対の突出電極17a,18aと,からなる。上記突出電極17a,18aは,各々の後端部でそれぞれバス電極17b,18bに接続されている。この突出電極17a,18aの後端部は,上記放電セル37R,37G,37Bの両端部に対応する形状を有し,上記放電セル37R,37G,37Bの中心から遠くなるほど幅が狭くなり,幅がなくなるまで尖るように形成された略楔形状を有する。
図6は,本発明の第2実施形態にかかるPDPの変更例を示す部分平面図である。
図6に示すように,隔壁35によって区画される非放電セル36には,これを例えばアドレス電極21方向(X軸方向)に横切るような分割隔壁34が形成されている。この分割隔壁34は,上記第1隔壁部材35aを延長して形成でき,このような分割隔壁34によって,上記非放電セル26は二つの部分36a,36bに分割されている。しかし,かかる例に限定されず,分割隔壁34の個数または形状を替えて,非放電セル36を2以上の部分に分割してもよい。
図7は,本発明の第3実施形態にかかるPDPを示す部分平面図である。
図示のように本実施形態にかかるPDPは,隔壁45によって複数の放電セル47R,47G,47Bと非放電セル46が区画され,上記非放電セル46は上記第1実施形態と同様に,放電セル47R,47G,47Bの中心を横切る横軸と縦軸により囲まれた領域内に配設される。
そして上記放電セル47R,47G,47Bは,アドレス電極21方向(図面のX軸方向)の両端部の(放電維持電極方向,即ち図1のY軸方向の)幅が,各放電セル47R,47G,47Bの中心から遠くなるほど狭くなるように形成されており,当該両端部は略円弧形状を有する。
一方,放電維持電極12,13は,アドレス電極21と直交する方向(Y軸方向)に延長するように,ストライプ型に構成されている。このストライプ型の放電維持電極12,13は,Y軸方向に配列された各放電セル47R,47G,47Bに対応する一対のバス電極12b,13bと,このバス電極12b,13bから上記各放電セル47R,47G,47Bの内部に向かって突出するようにそれぞれ配設され,突出端が互いにX軸方向に対向するように配置された一対の突出電極12a,13aと,からなる。,この突出電極12a,13aは,各々の後端部でそれぞれバス電極12b,13bに接続されている。この突出電極12a,13aの後端部は,上記各放電セル47R,47G,47Bの中心から遠くなるほど幅が狭くなるような,略台形形状を有し,その形状は上記第1実施形態と同一である。しかし,かかる例に限定されるわけではなく,放電セル47R,47G,47Bの端部形状と一致するように,円弧形状にしてもよい。
図8は,本発明の第3実施形態にかかるPDPの変更例を示す部分平面図である。
図8に示すように,隔壁45によって区画される非放電セル46には,これを例えばアドレス電極21方向(X軸方向)に横切るような分割隔壁44が形成されている。この分割隔壁44は,上記第1隔壁部材45aを延長して形成でき,このような分割隔壁44によって,上記非放電セル46は二つの部分46a,46bに分割されている。しかし,かかる例に限定されず,分割隔壁44の個数または形状を替えて,非放電セル46を2以上の部分に分割してもよい。
図9は,本発明の第4実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図であり,図10は,本発明の第4実施形態にかかるPDPを示す部分平面図である。そして図11は,図10のB−B線に沿って切断した断面図である。
図9〜図11に示すように,本実施形態にかかるPDPにおいて,放電セル57R,57G,57Bと非放電セル56を区画する隔壁55は,アドレス電極21と平行な第1隔壁部材55aと,上記アドレス電極21と平行でなく,アドレス電極21と交差する方向に形成された第2隔壁部材55bと,に区分される。ここで上記第2隔壁部材55bは,アドレス電極21方向に隣接する放電セル57R,57G,57Bの間で,概略的には,X字形状をなす。放電維持電極12,13方向(Y軸方向)に隣接する一対の第2隔壁部材55bと,アドレス電極21方向(X軸方向)に隣接して互いに分離されている一対の第1隔壁部材55aとにより,一つの独立したセル構造を有する非放電セル56が区画されている。
また,上記隔壁55を構成する第1隔壁部材55aと,第2隔壁部材55bとは,互いに異なる高さに形成される。本実施形態では,例えば,第1隔壁部材55aの高さ(h1)が第2隔壁部材55bの高さ(h2)より高くなるように形成されている。このようにすれば,図11に示したように第1基板10と第2基板20の間に,排気空間(E)を形成することができるので,パネル製造工程時にパネルの真空排気を円滑に行うことができる。そして図示してはいないが,変更例として,第1隔壁部材55aの高さが第2隔壁部材55bの高さより低くなるように形成しても,同様の効果が得られる。
かかる点以外に,各放電セル57R,57G,57Bの形状や,放電維持電極12,13の形状,そして放電セル57R,57G,57Bと非放電セル56との位置関係は,上記第1実施形態と略同一である。
図12は,本発明の第5実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図である。
図12に示すように,放電セル67R,67G,67Bと非放電セル66を区画する隔壁65は,アドレス電極21と平行な第1隔壁部材65aと,上記アドレス電極21と平行でなく,アドレス電極21と交差する方向に形成された第2隔壁部材65bと,に区分される。ここで上記第1隔壁部材65aは,アドレス電極21方向に沿って複数が略平行に形成されたストライプ型構造を有する。また,上記第2隔壁部材65bは,アドレス電極21方向に隣接する放電セル67R,67G,67Bの間で,概略的には,X字形状をなすように形成される。従って,各非放電セル66は,隣接する一対の第2隔壁部材65bとこれらの間を横切る第1隔壁部材65aによって,一対の非放電セル66a,66bに分割される。
また,上記隔壁65を構成する第1隔壁部材65aと,第2隔壁部材65bとは,互いに異なる高さに形成される。本実施形態では,例えば,第1隔壁部材65aの高さが第2隔壁部材65bの高さより高くなるように形成されている。このようにすれば,上述したように,第1基板10と第2基板20の間に,排気空間を形成することができるので,パネル製造工程時にパネルの真空排気を円滑に行うことができる。そして図示してはいないが,変更例として,第1隔壁部材65aの高さが第2隔壁部材65bの高さより低くなるように形成しても,同様の効果が得られる。
かかる点以外に,各放電セル67R,67G,67Bの形状や,放電維持電極12,13の形状,そして放電セル67R,67G,67Bと非放電セル66との位置関係は,上記第1実施形態と略同一である。
図13は,本発明の第6実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図である。
図13に示すように,本実施形態にかかるPDPにおいて,放電セル77R,77G,77Bと非放電セル76を区画する隔壁75は,アドレス電極21と平行な第1隔壁部材75aと,上記アドレス電極21と平行でなく,アドレス電極21と交差する方向に形成された第2隔壁部材75bと,に区分される。ここで上記第1隔壁部材75aは,アドレス電極21方向に沿って複数が略平行に形成されたストライプ型構造を有する。また,上記第2隔壁部材75bは,アドレス電極21方向に隣接する放電セル77R,77G,77Bの間で,概略的には,X字形状をなすように形成される。従って,各非放電セル76は,隣接する一対の第2隔壁部材75bとこれらの間を横切る第1隔壁部材75aによって,一対の非放電セル76a,76bに分割される。
また,上記隔壁75を構成する第1隔壁部材75aと,第2隔壁部材75bとは,互いに異なる高さに形成される。本実施形態では,例えば,第1隔壁部材75aの高さが第2隔壁部材75bの高さより高くなるように形成されている。このようにすれば,上述したように,第1基板10と第2基板20の間に,排気空間を形成することができるので,パネル製造工程時にパネルの真空排気を円滑に行うことができる。そして図示してはいないが,変更例として,第1隔壁部材75aの高さが第2隔壁部材75bの高さより低くなるように形成しても,同様の効果が得られる。
かかる点以外に,各放電セル77R,77G,77Bの形状や放電維持電極17,18の形状,そして放電セル77R,77G,77Bと非放電セル76との位置関係は,上記第2実施形態と略同一である。
図14は,本発明の第7実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図である。
図14に示すように,本実施形態にかかるPDPにおいて,放電セル87R,87G,87Bと非放電セル86を区画する隔壁85は,アドレス電極21と平行な第1隔壁部材85aと,上記アドレス電極21と平行でなく,アドレス電極21と交差する方向に形成された第2隔壁部材85bと,に区分される。ここで上記第1隔壁部材85aは,アドレス電極21方向に沿って複数が略平行に形成されたストライプ型構造を有する。また,上記第2隔壁部材85bは,アドレス電極21方向に隣接する放電セル87R,87G,87Bの間で,概略的には,X字形状をなすように形成される。従って,各非放電セル86は,隣接する一対の第2隔壁部材85bとこれらの間を横切る第1隔壁部材85aによって,一対の非放電セル86a,86bに分割される。
また,上記隔壁85を構成する第1隔壁部材85aと,第2隔壁部材85bとは,互いに異なる高さに形成される。本実施形態では,例えば,第1隔壁部材85aの高さが第2隔壁部材85bの高さより高くなるように形成されている。このようにすれば,上述したように,第1基板10と第2基板20の間に排気空間を形成することができるので,パネル製造工程時にパネルの真空排気を円滑に行うことができる。そして図示してはいないが,変更例として,第1隔壁部材85aの高さが第2隔壁部材85bの高さより低くなるように形成しても,同様の効果が得られる。
かかる点以外に,各放電セル87R,87G,87Bの形状や,放電維持電極12,13の形状,そして放電セル87R,87G,87Bと非放電セル86との位置関係は,上記第3実施形態と略同一である。
図15は,本発明の第8実施形態にかかるPDPを示す部分平面図である。
図15に示すように,本実施形態にかかるPDPにおいて,放電維持電極92,93は,アドレス電極21と直交する方向(Y軸方向)に延長するように,ストライプ型に構成されている。このストライプ型の放電維持電極92,93は,アドレス電極21方向と直交する方向(Y軸方向)に延びる一対のバス電極92b,93bと,このバス電極92b,93bから上記各放電セル27R,27G,27Bの内部に向かって突出するようにそれぞれ配設され,突出端が互いにX軸方向に対向するように配置された一対の突出電極92a,93aと,からなる。この突出電極92a,93aは,相互に対向する各突出端部の中心部に凹部が形成され,その両側に凸部が形成されている。このように突出電極92a,93aの突出端部に,凹部と凸部を形成することにより,一つの放電セル27R,27G,27B内で,互いに対向する突出電極92a,93a間に,異なる幅の第1放電ギャップ(G1)と第2放電ギャップ(G2)とが形成される。つまり,凹部が対向する箇所にはロングギャップである第2放電ギャップ(G2)が形成され,この凹部の両側で凸部が対向する箇所にはショートギャップである第1放電ギャップ(G1)が形成される。これによって,放電セル27R,27G,27Bの中心部で生成され始めたプラズマ放電が,より効率的に拡散することができ,この結果,放電効率を高めることができる。
上記突出電極92a,93aの突出端部には,中心部に凹部だけを形成することによって,その両側が相対的に凸部となるようにしてもよいし,或いは,通常の端部基準線を中心に凹部と凸部を双方形成してもよい。また,一つの放電セル27R,27G,27Bに対応する一対の突出電極92a,93a全てが上記のような形状を有することもでき,そのうちのある一側の突出電極92a或いは93aだけが,上記のような形状を有するようにすることもできる。いずれの場合であっても,上記突出電極92a,93aの凹部と凸部は,その縁が曲線で滑らかに連結されるようにするのが好ましい。
上記以外で,各放電セル87R,87G,87Bの形状や,この放電セル87R,87G,87Bと非放電セル86との位置関係は,上記第1実施形態と略同一である。
上記のように,放電維持電極92,93に第1,2放電ギャップ(G1,G2)を設けることによって,放電開始電圧(Vf)を低減できる効果がある。これにより,本実施形態では,放電開始電圧(Vf)を高めることなく,放電ガスに含まれるキセノンXe含量を増加させることができる。従って,本実施形態にかかるPDPにおいて,放電ガスは,10%以上,好ましくは10〜60%のXeを含むことができる。このようにXe含量を高めることによって,維持放電時に,より強い真空紫外線を放出して,画面の輝度を高めることができるという長所がある。
以下,表1と図16を参照して,放電ガスのXe含量と,第1,2放電ギャップ(G1,G2)との関係について説明する。
表1は,第1放電ギャップ(G1)の大きさと第2放電ギャップ(G2)の大きさとの和をA値と仮定する場合において,放電ガスのXe含量を変化させて,適正放電開始電圧(Vf)で駆動可能なA値を,実験により導出した結果を示す。この実験では,放電ガスがXeを60%以上含む条件では,適切なPDP駆動が不可能であった。
なお,下記の表1で,F(A+Xe)は,上記A値をμm単位で表した時の値(μmを除いた定数)と,放電ガスのXe含量を百分率で表した時の値(%を除いた定数)と,の合計値である。また,下記の表1では,放電ガスのXe含量別に測定した放電効率を,放電ガスのXe含量が5%である場合の放電効率を1として,これに対する比較値で表してある。
上記表1に示すように,放電ガスのXe含量が5%から60%に増加するに応じて,第1,2放電ギャップ(G1,G2)の大きさの和(A値)を小さくすれば,適正放電開始電圧(Vf)で駆動が可能であり,放電効率が向上したことが確認できた。特に,放電ガスのXe含量が5%である場合と比較して,Xe含量が10%以上である時に放電効率が大きく向上していることが分かる。従って,本実施形態にかかるPDPは,前述した突出電極92a,93aの形状によって,放電ガスに10%以上,最大60%のXeを含ませることができ,放電効率を大幅に向上させることができる。
また,図16は,F(A+Xe)と放電開始電圧(Vf)との関係を示すグラフである。F(A+Xe)と放電開始電圧(Vf)とは所定の相関関係がある。
図16に示すように,放電ガスが10〜60%のXeを含む場合において,F(A+Xe)値が167〜240の範囲を満足する時,通常のPDP技術分野における適正放電開始電圧(Vf)といえる180〜210Vの範囲で駆動することが確認できる。従って,本実施形態にかかるPDPは,放電セル27内に10〜60%のXe含量の放電ガスを備えながら,F(A+Xe)値が167〜240の範囲を満足する放電維持電極92,93の形状を備える。
図17は,本発明の第9実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図であり,図18は,本発明の第9実施形態にかかるPDPを示す部分平面図である。
図17および図18に示すように,本実施形態にかかるPDPは,上記第1実施形態にかかるPDPと同様に,放電セル27R,27G,27Bと非放電セル26とを有する。これら放電セル27R,27G,27Bと非放電セル26は,上記アドレス電極21と平行な第1隔壁部材25aと,上記アドレス電極21と平行でない第2隔壁部材25bとから構成される隔壁25によって区画される。
このようなPDPにおいて,上記第2隔壁25b上には,例えば,第2隔壁25bを部分的な切り欠いて形成された通気路40が設けられている。この通気路40は,上記PDPの製造工程時及び排気工程時に,上記パネル内の排気が円滑に行われるようにする空気通路として作用する。
本実施形態でこの通気路40は,上記第2隔壁25bの上面に溝状に形成されており,上記放電セル27R,27G,27Bと上記非放電セル26が互いに連通することができる。
この溝は,図19A及び図19Bに示すように,上記溝をXY平面に投影した時(上記溝を平面状態で見た時)には,略楕円に近い形状をなすようにして形成することができ,或いは,図20A及び図20Bに示すように,上記溝をXY平面に投影した時には,矩形状を有するようにして形成することもできる。つまり,この溝の形態は,ある特定の形状に限定されず,上記のように上記放電セル27R,27G,27Bと上記非放電セル26とを相互に連筒できる形状であれば,任意の形状であってよい。
このような通気路40を有する本実施形態のPDPは,その製造工程時及び排気工程時に,上記放電セル27R,27G,27Bをはじめとする上記PDPの内部空気を,上記通気路40を通じて容易に取り出すことができ,その内部の真空状態を良好にすることができる。
さらに,本実施形態において,上記通気路40は,放電セル27R,27G,27Bの一側(図17ではX軸正方向側)の隔壁25上にだけ形成されているが,場合によっては,両側の隔壁25上に形成してもよい。かかる通気孔40の数は,複数であっても良く,形成箇所は隔壁25の任意の位置であってよい。
本実施形態にかかる通気路40は,上記第1実施形態を基本として,様々な実施形態の隔壁構造を有するPDPに適用することができる。
また,図21は,本発明の第9実施形態にかかるPDPの変更例を示す部分平面図である。
図21に示すように,通気路40のみならず,非放電セル36を区画する第2隔壁25b上に,これら非放電セル36を互いに連通させる通気路42をさらに形成することができる。この通気路42は,PDPの排気工程時,前述した通気路40と共に,パネル内の排気がさらに円滑に行われるようにすることができる。この通気路42は,前述した通気路40と同様に,平面状態で見た時,概略的には楕円形または矩形となるように形成された溝であってよい。このような追加通気路42は,図21に示した隔壁構造はもちろん,上記他の実施形態にかかる隔壁構造を有するPDPにも全て適用可能である。
図22は,本発明の第10実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図であり,図23は,本発明の第10実施形態にかかるPDPを示す部分拡大平面図である。
図22および図23に示すように,本実施形態にかかるPDPは,上記第1実施形態にかかるPDPと同様に,隔壁25によって放電セル27R,27G,27Bと非放電セル26が区画される。そして,アドレス電極24と交差する方向(図面のY軸方向)に沿って放電維持電極12,13が配設される。これら放電維持電極12,13は,その役割によって走査電極13と共通電極12に区別でき,各放電セル27R,27G,27Bに対応するように配設されている。このような走査電極13及び共通電極12は,各々上記アドレス電極24方向に延長するように配設されるバス電極12b,13bと,これらバス電極12b,13bから各々突出するようにそれぞれ配設され,突出端が互いにX軸方向に対向するように配置された一対の突出電極12a,13aと,からなる。上記突出電極12a,13aは上記放電セル27R,27G,27Bの中心から遠くなるほど幅が狭くなるような形状を有する。
本実施形態でアドレス電極24は,走査電極13と対向する部分に,走査電極13の突出電極13a形状に対応する形状の拡張部24bが形成されており,この拡張部24bによって走査電極13との対向面積を拡大させている。つまり,アドレス電極24は,長手方向に沿うライン部24aと,走査電極13と対向する位置で,走査電極13の突出電極13b形状に沿って幅方向に拡張された拡張部24bとからなる。
特に,図23を参照すると,アドレス電極24の拡張部24bは,PDPを前面から見た時,走査電極13の突出電極13a形状と略一致するような形状を有している。具体的には,拡張部24bは,突出電極13aの対向部と対向する部分が,W3の幅を有する略矩形状を有しており,突出電極13aの後端部と対向する部分が,W3より小さいW4の幅を有し,バス電極13bに向かって幅が徐々に狭くなるような台形状を有する。図23では参考として,アドレス電極のライン部24aの幅がW5として表示してあり,アドレス電極24はW3>W5,W4>W5の関係を満足する。
このようにアドレス電極24が走査電極13と対向する部分に前述した拡張部24bを形成することによって,アドレス電極24と走査電極13との間にアドレス電圧を印加する時にアドレス放電が活性化し,共通電極12の影響を受けなくなる。従って,本実施形態にかかるPDPはアドレス放電が安定化して,アドレス放電と維持放電時,誤放電を防止し,アドレス電圧のマージンが高くなるという長所を有する。
図24は,本発明の第11実施形態にかかるPDPを示す部分分解斜視図である。
図24に示すように,本実施形態にかかるPDPは,上記第1実施形態にかかるPDPと同様に,隔壁25によって放電セル27R,27G,27Bと非放電セル26が区画されている。そして,上記アドレス電極24と交差する方向(図面のY軸方向)に沿って放電維持電極が形成される。これら放電維持電極は,その役割によって走査電極(Ya,Yb)と,共通電極(Xn,n=1,2,3,…)に区別でき,各放電セル27R,27G,27Bに対応するように配設されている。このような走査電極(Ya,Yb)及び共通電極(Xn)は,各々,上記アドレス電極24方向に延長するように配設されるバス電極15b,16bと,これらバス電極15b,16bから各々突出するようにそれぞれ配設され,突出端が互いにX軸方向に対向するように配置された一対の突出電極15a,16aと,からなる。上記走査電極(Ya,Yb)は,アドレス電極24との相互作用で放電セルを選択する役割を果たし,上記共通電極(Xn)は上記走査電極(Ya,Yb)との間で放電開始及び維持放電を起こす役割を果たす。
本実施形態では,上記共通電極(Xn)のバス電極16bは,アドレス電極24方向に配列された放電セル27の2列ごとに,相隣接する放電セル27の間に1本ずつ配設される。具体的には,第1列目と第2列目の放電セル27の間に共通電極(X1)が配設され,第3列目と第4列目の放電セル27の間に共通電極(X2)が配設されているが,第2列目と第3列目の放電セル27の間には共通電極(Xn)は配設されていない。また,走査電極(Ya)のバス電極15bと走査電極(Yb)のバス電極15bは,上記共通電極(Xn)のバス電極16bのアドレス電極24方向両側において,相隣接する放電セル27の間にそれぞれ配設される。換言すると,走査電極(Ya,Yb)のバス電極15bは,アドレス電極24方向に配列された放電セル27の2列ごとに,相隣接する放電セル27の間に2本ずつ配設される。この結果,共通電極(Xn)と走査電極(Ya,Yb)は,アドレス電極24方向に配列された放電セル27の1列ごとに交互に配設されることとなる。従って,奇数列に配置された走査電極をYaとし,偶数列に配置された走査電極をYbとすると,本実施形態の放電維持電極は,PDP全体として,Ya−X1−Yb−Ya−X2−Yb−Ya−X3−Yb−・・・−Ya−Xn−Ybのようなパターンで配設され,共通電極(Xn)はそのアドレス電極24方向両側に隣接した放電セル27全ての放電に関与することができる。
そして,走査電極(Ya,Yb)及び共通電極(Xn)の各バス電極15b,16bは,放電セル27R,27G,27Bの外側領域に配置される。これにより,上記バス電極15b,16bによって開口率が低下して輝度が低下することを防止することができる。また,上記共通電極(Xn)のバス電極16bは,走査電極(Ya,Yb)のバス電極15bより配列方向の幅がさらに大きく形成される。これは,共通電極(Xn)のバス電極16bが外光を吸収することによって,明室コントラストを向上させることができるためである。
以上のように,本実施形態にかかるにかかるプラズマディスプレイパネルでは,放電領域である放電セルの間に,非放電セルを形成する。この非放電セルにより,PDP内に熱を吸収/発散する領域を存在させることができるので,一定の時間放電させたセルと,放電させなかったセルとの間で温度差が生じにくく,放電特性を向上させ,輝度差,明残像などを防止しての画像の質を向上できる。
また,このようなマトリックス型隔壁125を有するPDPでは,個別に区画される放電セルの隅部分で,蛍光体層が均一に形成することができ,この蛍光体層から放電維持電極近傍の発光領域までの距離を近くできる。このため,可視光変換効率を向上させることができる。
このように,被放電セル(非放電領域)を放電セルの間に形成するとともに,放電セルの形状を放電ガス拡散形態を考慮して最適化することによって,放電効率を向上させることができる。また,蛍光体層を放電維持電極に可能な限り近い距離に配置するようにして,放電時に発生する紫外線から可視光への変換効率を向上させることができる。
また,各放電セルを独立した空間として区画することにより,相隣接する放電セル間のクロストークを防止できる。また,これと同時に,上記放電セルを構成する隔壁のうち,アドレス電極に平行な隔壁と,これに交差する隔壁とを異なる高さで形成することにより,パネル製造工程時にパネルの真空排気が円滑に行われるようにすることができる。また,隔壁に通気孔をけいせいすることによっても,パネル製造工程時にパネルの真空排気が円滑に行われるようにすることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 第1基板
20 第2基板
12,13,17,18,92,93 放電維持電極
12a,13a,17a,18a,92a,93a 突出電極
12b,13b,17b,18b,92b,93b, バス電極
14,23 誘電層
16 MgO保護膜
21,24 アドレス電極
22,34,44 分割隔壁
25,35,45,55,65,75,85 隔壁
25a,35a,45a,55a,65a,75a,85a 第1隔壁部材
25b,55b,65b,75b,85b 第2隔壁部材
26,36,46,56,66,76,86 非放電セル
27R,27G,27B,37R,37G,37B,47R,47G,47B,57R,57G,57B,67R,67G,67B,77R,77G,77B,87R,87G,87B 放電セル
29R,29G,29B 蛍光体層
40,42 通気路
G1 第1放電ギャップ
G2 第2放電ギャップ
Vf 放電開始電圧
20 第2基板
12,13,17,18,92,93 放電維持電極
12a,13a,17a,18a,92a,93a 突出電極
12b,13b,17b,18b,92b,93b, バス電極
14,23 誘電層
16 MgO保護膜
21,24 アドレス電極
22,34,44 分割隔壁
25,35,45,55,65,75,85 隔壁
25a,35a,45a,55a,65a,75a,85a 第1隔壁部材
25b,55b,65b,75b,85b 第2隔壁部材
26,36,46,56,66,76,86 非放電セル
27R,27G,27B,37R,37G,37B,47R,47G,47B,57R,57G,57B,67R,67G,67B,77R,77G,77B,87R,87G,87B 放電セル
29R,29G,29B 蛍光体層
40,42 通気路
G1 第1放電ギャップ
G2 第2放電ギャップ
Vf 放電開始電圧
Claims (5)
- 互いに対向配置される第1基板および第2基板と;
前記第2基板に設けられた略平行な複数のアドレス電極と;
前記第1基板と前記第2基板との間に配設され,複数の放電セルおよび複数の非放電セルを区画する隔壁と;
前記各放電セル内に形成された蛍光体層と;
前記第1基板に前記アドレス電極に対して交差する方向に設けられた略平行な複数の放電維持電極と;
を備え,
前記非放電セルは,前記アドレス電極方向に相隣接する一対の放電セルの中心を結ぶ仮想ラインと,前記放電維持電極方向に前記一対の放電セルに相隣接する別の一対の放電セルの中心を結ぶ仮想ラインとによって囲まれた領域内に配置され,
前記放電維持電極は,前記放電維持電極方向に配列された前記放電セルの群に対応して配設された一対の走査電極および共通電極からなり,前記一対の走査電極および前記共通電極は,前記各放電セルに対応する位置に,互いに対向するように突出した一対の突出電極を備え,
前記突出電極は,前記放電セルの両端部に対応した後端部の幅が,前記突出電極が互いに対向する部分である対向部の幅より小さい形状を有し,
前記アドレス電極は,長手方向に沿ったライン部と,前記走査電極との対向部分において前記走査電極の前記突出電極の形状に対応して前記ライン部よりも幅が拡張された拡張部とを備えることを特徴とする,プラズマディスプレイパネル。 - 前記アドレス電極の前記拡張部は,前記突出電極の前記対向部と対向する部分で第1の幅を有し,前記突出電極の前記後端部と対向する部分で前記第1の幅より小さい第2の幅を有することを特徴とする,請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 互いに対向配置される第1基板および第2基板と;
前記第2基板に設けられた略平行な複数のアドレス電極と;
前記第1基板と前記第2基板との間に配設され,複数の放電セルおよび複数の非放電セルを区画する隔壁と;
前記各放電セル内に形成された蛍光体層と;
前記第1基板に前記アドレス電極に対して交差する方向に設けられた略平行な複数の放電維持電極と;
を備え,
前記非放電セルは,前記アドレス電極方向に相隣接する前記放電セルの中心を結ぶ仮想ラインと,前記放電維持電極方向に相隣接する前記放電セルの中心を結ぶ仮想ラインとによって囲まれた領域内に配置され,
前記放電維持電極は,前記放電維持電極方向に配列された前記放電セルの群に対応して配設された一対の走査電極および共通電極からなり,
前記走査電極と前記共通電極の各々は,前記放電維持電極方向に延びるバス電極と,前記各放電セルに対応する位置に,互いに対向するように前記バス電極から突出形成された一対の突出電極とを備え,
前記共通電極の前記バス電極は,前記非放電セルの上面であり前記アドレス電極方向に相隣接する前記放電セルの間に,前記放電維持電極方向に配列された前記放電セルの群の2群ごとに1本ずつ配置され,
前記走査電極の前記バス電極は,前記共通電極の前記バス電極の前記アドレス電極方向両側にそれぞれ配置されることを特徴とする,プラズマディスプレイパネル。 - 前記共通電極の前記突出電極は,前記共通電極の前記バス電極から,その前記アドレス電極方向両側に位置する前記各放電セルに対応して,それぞれ突出形成されることを特徴とする,請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記共通電極の前記バス電極は,前記走査電極の前記バス電極より幅広であることを特徴とする,請求項3または4のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
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JP2002083545A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-22 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 |
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- 2004-01-02 AT AT04090020T patent/ATE475983T1/de not_active IP Right Cessation
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- 2008-05-07 JP JP2008121662A patent/JP2008186818A/ja active Pending
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